【市況一覧】
日経平均株価
49,753.75 +1216.05 11/20
TOPIX
3,299.44 +53.86 11/20
マザーズ
676.87 +2.31 11/20
日経JASDAQ
46,138.77 +47.03 11/20
為替(USD/JPY)
* 73ADR * 74欧州株価 * 75アジア株
NYダウ平均
22,564.23 +131.38 11/20




     
    20日午前の日経平均株価は大幅に反発し、午前終値は前日比1487円40銭高の5万0025円10銭だった。
     
    5万円台に戻した。日本時間早朝に発表された注目の米エヌビディアの第3四半期(25年8~10月)決算は市場予想を上回る好調な内容で、第4四半期(25年11月~26年1月)についても強気の見通しが示された。ここ最近マーケットで広がっていたAIバブル懸念を打ち消す格好となり、これを受け東京株式市場では主力のAI・半導体関連株を中心に買い戻しの動きが加速。外国為替市場で1ドル=157円台半ばまでドル高・円安が進んだことも追い風となった。
     
    エヌビディアでは最先端のデータセンター向けAI半導体「ブラックウェル」の販売が成長をけん引している。AI投資を巡っては過剰な設備投資でバブル状態にあるとの懸念もある。ただ、エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は決算説明会で先行きに自信を示し、投資家の買い安心感につながった。
     
    20日の東京株式市場では朝方からAI関連銘柄に買いが集まり、アドテストや東エレク、フジクラなどが急伸した。市場関係者は「足元でAI関連株は調整色が強まっていたが、エヌビディアが強気の見通しを示してAI投資への不安を大きく和らげた。AI関連株は当面、堅調な値動きが続くだろう」と話した。
     
    20日の東京外国為替市場で円相場が1ドル=157円台と大きく円安・ドル高方向に振れていることも追い風だった。日本当局による円買いの為替介入観測が後退し、19日の欧米外為市場で円売り・ドル買いが加速した流れを引き継いだ。米連邦準備理事会(FRB)による追加利下げ観測が後退しているのも円売りを促し、輸出関連株への買いを誘った。
     
    後場の日経平均株価は、買い基調を維持しつつも前場の上昇幅を確認しながら展開しよう。為替が1ドル=157円台半ばへと推移していることから、輸出関連を中心に支えが期待される。加えて、国内の政策発表や企業決算、海外要人発言などが材料出尽くし感を伴いかねない点には注意が必要。需給面では、前場の上げを受けて利益確定の売りが出る時間帯にも警戒される。以上の点を踏まえ、後場も堅調ながらも次の節目を意識した展開になろう。
     
     

     
    東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引けは64.49ポイント(1.99%)高の3310.07だった。JPXプライム150指数も反発した。
     
    前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で3兆3247億円、売買高は12億327万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1407。値下がりは171、横ばいは35だった。
     
    業種別株価指数(33業種)は非鉄金属、電気機器、証券・商品先物取引業、機械などが上昇率上位。下落は保険業のみ。
     
    個別ではソフトバンクグループ(SBG)が高く、アドバンテストやディスコ、東京エレクトロン、レーザーテック、ファナック、キオクシアホールディングスが水準を切り上げた。フジクラも大幅高。三菱重工業や日立製作所、三菱UFJフィナンシャル・グループも堅調だった。ソニーグループ、イビデン、住友ファーマやアステラスが買われた。
     
    半面、東京電力ホールディングス、東京海上ホールディングスが大幅安。ニトリホールディングス、サンリオ、メルカリも軟調な値動きとなった。資生堂や三越伊勢丹が売られた。

     


     
    東証スタンダード市場は為替相場が円安に振れたことも輸出型の銘柄を中心に株価の追い風となり、日経平均は5万円台を回復した。スタンダード市場でも投資家心理の改善を映した買いが優勢だった。
    スタンダードTOP20は続伸。出来高2億5250万株。
     
    値上がり銘柄数981、値下がり銘柄数370と、値上がりが優勢だった。
     
    個別ではナカノフドー建設、ミヨシ油脂、川上塗料、アイサンテクノロジー、日本高周波鋼業など22銘柄が年初来高値を更新。ティムコ、ストライダーズ、テラプローブ、NFKホールディングス、AIメカテックが買われた。
     
     一方、ぐるなび、大森屋、みのや、阿波製紙、東映アニメーションなど8銘柄が年初来安値を更新。アール・エス・シー、ゼネラルパッカー、プラコー、アールビバン、ReYuu Japanが売られた。
     


    東証グロース市場は米エヌビディアの好決算を手掛かりに日経平均株価が大幅に上昇し、新興株市場でも投資家心理の改善を映した買いが優勢だった。
    東証グロース市場250指数は反発した。前引けは前日比5.48ポイント(0.81%)高の680.04だった。グロース250は反発。グロースCoreは続伸。
    グロース市場では技術承継機構やAiロボが上昇した。一方、MTGやタイミーは下落した。
    値上がり銘柄数329、値下がり銘柄数224と、値上がりが優勢だった。
     
     個別では免疫生物研究所がストップ高。情報戦略テクノロジー、グリーンモンスター、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン、Smile Holdings、SBIインシュアランスグループなど7銘柄は年初来高値を更新。ラクオリア創薬、サイバー・バズ、豆蔵、ミーク、フルッタフルッタが買われた。
     
     一方、Chordia Therapeutics、PostPrime、ROXX、ダイナミックマッププラットフォーム、LOIVEなど18銘柄が年初来安値を更新。アクアライン、Solvvy、デジタルプラス、GVA TECH、MTGが売られた。
     

    【寄り付き概況】


    20日の日経平均株価は反発で始まった。始値は前日比591円59銭高の4万9129円29銭。

    前日の米株式市場は主要株価3指数がそろって上昇。NYダウは下げに沈む場面があったが持ち直した。エヌビディア<NVDA>の決算発表を控え持ち高調整主体の動きとなった。取引終了後にエヌビディアが発表した25年8~10月期(第3四半期)決算は、売上高と1株利益が市場予想を上回る内容。好決算の発表を受けて時間外取引で同社株は上昇しており、投資家心理を上向かせた。

    東京株式市場では半導体関連株やデータセンター関連株を買い戻す動きが強まっているほか、外国為替市場では1ドル=157円台に乗せるなど円安が進行しており、輸出関連株も堅調な滑り出しとなっている。


    東証株価指数(TOPIX)は反発している。

    個別では、フジクラやレーザーテク、スクリンが高い。TDKや村田製、ファナックが上昇した。トヨタやリクルート、任天堂が買われた。一方、東京海上が安い。ニトリHDやアサヒが下落した。資生堂や明治HDが売られた。
     



    20日の東京株式市場は反発後、上値を試す場面も。
    日経平均株価の予想レンジは、4万8700円-5万円を想定。(19日終値4万8537円70銭)
    米国株は上昇。ダウ平均は47ドル高の46138ドルで取引を終えた。
    注目された米半導体大手エヌビディアの8-10月決算は、大幅な増収増益で着地。売上高、利益ともに市場予想平均を上回った。同社株は時間外取引で上昇していることから、東京株式市場でも半導体関連株への物色が中心になろう。
    為替相場は、ドル・円が1ドル=157円台の前半(19日は155円51-53銭)、ユーロ・円が1ユーロ=181円台の前半(同180円10-14銭)と円安に振れており、輸出関連株には追い風とみられる。
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、19日の大阪取引所清算値比640円高の4万9280円だった。

    【好材料銘柄】  

    ■ハピネス・アンド・ディ <3174> 
    株主優待制度を変更。新制度では毎年2月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、株主優待ポイント(保有株数に応じて2000~5万ポイント)を付与する。これまでは8月末に優待券や割引券、2月末に商品や割引券を贈呈していた。

    ■フィル・カンパニー <3267> 
    今期経常を8%上方修正、配当も5円増額。

    ■MRT <6034> 
    発行済み株式数(自社株を除く)の2.2%にあたる13万株(金額で1億1000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月19日から26年5月14日まで。


    20(木)
    【国内】
    10月首都圏新規マンション販売(12:00)

    【海外】
    米9月雇用統計(22:30)
    米11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数(22:30)
    米10月中古住宅販売件数(24:00)
    《米決算発表》
    ウォルマート、ジェイコブス・エンジニアリング・グループ、インチュイット、ロス・ストアーズ


    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。


    19日のNYダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発し、終値は前日比47ドル03セント(0.10%)高の4万6138ドル77セントだった。
    主力株の一角を買い直す動きが相場を支えた。半面、米利下げ観測が後退し、ダウ平均は下げる場面があった。

    エヌビディアは取引終了後に2025年8~10月期決算を発表。人工知能(AI)の収益力を巡る懸念がくすぶる中、同社の決算からAI関連事業の成長見通しを見極めたいとの思惑も強い中、この日の市場では積極的な売買が控えられた。ただ、最近の大幅続落の反動で、一部のハイテク株などが買い戻された。
     米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日の午後、10月28~29日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表した。利下げを巡り、参加者の間の意見の相違が浮き彫りとなっている。

    ダウ平均は前日に約1カ月ぶりの安値を付けた。前日までの4営業日で2100ドルあまり下落し、12日に最高値を付けた後の4日間の下げ幅は4月下旬以来の大きさだった。急速に株安が進んだ後で、足元で売りが目立っていた銘柄などを中心に買いが入った。一時は200ドルあまり上昇した。

    ダウ平均は下げる場面も多かった。同日の米短期金利先物市場で12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ予想確率が前日の5割前後から3割強に低下した。

    米労働省が19日に米雇用統計の公表予定を見直し、11月分を当初の12月5日から同16日に変えた。12月9〜10日のFOMC後となり、米連邦準備理事会(FRB)の利下げの先送りにつながる可能性が意識された。

    FRBが午後に公表した10月のFOMC議事要旨では12月の政策判断について「多くの参加者が据え置きが適切になるかもしれない」との見方を示していたことが明らかになった。「FRBは来年にかけても利下げに慎重になりそうだ」との声もあった。

    ダウ平均の構成銘柄ではシャーウィン・ウィリアムズやジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、シスコシステムズが上昇した。JPモルガン・チェースなど金融も高かった。一方、セールスフォースやボーイング、ウォルト・ディズニー、ユナイテッドヘルス・グループなどが下げた。

    ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。終値は前日比131.383ポイント(0.58%)高の2万2564.229だった。アルファベットが上昇した。18日に傘下のグーグルが最新のAI基盤モデル「Gemini(ジェミニ)3」を発表したことなどが材料視された。半導体のブロードコムも上げた。




     

    【シカゴ日本株先物概況】

    19日のシカゴ日経平均先物は上昇した。12月物は前日比430円高の4万9280円で終えた。この日は日経平均株価が約1カ月ぶり安値で終えたものの、米株式相場は堅調でシカゴ市場の日経平均先物には買いが優勢となった。

    シカゴ日経225先物 (円建て)
    49280 ( +640 )

    シカゴ日経225先物 (ドル建て)
    49325 ( +685 )

    ( )は大阪取引所終値比








    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数

    19日の英FTSE100種総合株価指数は5日続落し、前日比44.89ポイント(0.46%)安の9507.41で終えた。米半導体大手エヌビディアが19日に四半期決算を発表するのを前に、投資家の慎重姿勢が根強い。ただしFTSE100種指数は前日比で小幅高に転じる場面があるなど、株売りの勢いには一服感もみられる。

    FTSEの構成銘柄では、航空・防衛大手BAEシステムズが4.46%安、同業バブコック・インターナショナル・グループが3.37%安。保険会社セント・ジェームズ・プレイスも2.93%安と下げた。一方、産金大手フレスニロは5.79%高、小売り大手JDスポーツ・ファッションは4.42%高、産業・エネルギー会社のメトレン・エナジー・アンド・メタルズは4.21%高と買われた。




    ■ドイツ・フランクフルト株価指数

    19日のフランクフルト株式市場でドイツ株価指数(DAX)は小幅に5日続落し、前日比17.61ポイント(0.07%)安の2万3162.92で終えた。米半導体大手エヌビディアが19日に四半期決算を公表するのを前に様子見の雰囲気が広がった。相場の方向性に影響を及ぼしうる材料として、欧州市場でもエヌビディア決算に関心が集まっている。

    個別では防衛大手ラインメタルが6.99%安と急落。電力大手RWEが2.01%安、ヘルスケア大手フレゼニウスが1.79%安で続いた。半面、商用車大手ダイムラー・トラックは3.06%高、化学大手BASFは2.86%高、セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズは2.60%高となった。





    ■フランス・パリ株価指数

    欧州株式市場で、フランスの株価指数CAC40も小幅に5日続落し、前日比0.17%安で終えた。

     

11月19日 マーケットコメント

11月18日 マーケットコメント

11月17日 マーケットコメント

11月15日 マーケットコメント

11月14日 マーケットコメント

11月13日 マーケットコメント



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