6月4週
今週の相場感
(2) 欧米動向

ゴールドマンのアベノミクスに関するコメント。 「ポジティブな影響は去った。 残ったのは高金利とボラティリティだけ」。 そこまで空しいものとは思えないが・・・。 一方でパリバのレポートは「バーゲンハンティング・オン・ジャパニーズ」。 年末までのターゲットはドル円110円、日経平均18000円、TOPIX1500ポイント。 かなり強気。 個別では、トヨタ、三井住友、東芝、フィルムのプット売り推奨。 素直にコール買いでないところが微妙。 まだEB債の悪夢が甦らなければ良いのだが・・・。



(3)アジア新興国動向

アジア・新興国の株式市場は総じて軟調。香港やシンガポールの株価は年初来安値を更新している。FRBの金融緩和の縮小方向が嫌気された格好。中国の短期金利の急騰も影を落としている印象。
【展望】
スケジュールを見てみると・・・。
24日(月):独IFO景況感指数、シカゴ連銀活動指数
25日(火):企業向けサービス価格、気象庁3ヶ月予報、米ケースシラー住宅指数、新築住宅販売、耐久財受注、2年国債入札、スプリントネクステル株主総会、イタリア国債入札
26日(水):通常国会期末、米1〜3月GDP確定値、マイクロソフトがウィンドウズ8の説明会、5年国債入札、オバマ大統領アフリカ歴訪
27日(木):米個人所得、中韓首脳会談、EU首脳会議
28日(金):失業率、有効求人倍率、全国消費者物価、鉱工業生産、米シカゴ購買部景気指数、ミシガン大学消費者信頼感改定値


ソニーに対するファンドの買いが話題になった。株主の米ファンド、サード・ポイントが保有株を従来の6.3%相当から6.9%相当に引き上げた。保有の内訳は、直接保有が4600万株(9億4400万ドル)。現金決済型スワップによるエクスポージャーが2400万株相当(4億9200万ドル相当)。 ヘッジファンドなどが好むエクイティスワップの登場となった。 テキサス大学のヘンリー・フー教授は「エンプティ・ボーディング」とか「ヒドゥン・オーナーシップ」と名付けている。 サードポイントの動向よりも誰が組成して誰が貸し株に協力したかの方が興味深い。

93年6月以降の現物と先物売買代金の比較。 日経平均先物(ミニを含む)とTOPIX先物(同)の月間売買高に月中平均を乗じた金額を 東証1部の月間売買代金で除した数字で算出されている、 2012年12月は0.97だった。 今年5つきは1.34で20年8月の1.36以来の高水準。 6月は先週までで1.6。 このまま推移すれば97年3月以来16年ぶりの水準になるという。、 過去20年の平均値は1.06。 明らかに先物主導の展開が続いている証左になろうか。

裁定買い残動向。 前週比7162億円減少し2兆6596億円まできた。 4週連続での減少。 メジャーSQを挟んで裁定解消が進んだということ。 ここから又スタートして4兆円台まで復活できるかどうかが、株価の鍵。 リセットしたことだけは間違いない。

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