政府が推進するプレミアムフライデーは賛否両論あるものの、商機を捉えようと、小売・飲食・旅行を始めとした各業界は様々な工夫を凝らしてキャンペーンを展開している。
株式市場では消費関連株に物色の矛先が向いている。
「プレミアムフライデー恩恵を受ける銘柄」として百貨店株が値上がりしている。
老舗百貨店の三越伊勢丹HD<3099>、松屋<8237>、高島屋<8233>、J.フロントリテイリング<3086>、エイチ・ツー・オーリテイリング<8242>などが軒並み高となっている。
しかしサラリーマンは百貨店よりちょいと一杯だろう。
東京にはいろいろな聖地が存在する。
秋葉原(オタク)、中野(サブカル)、池袋(フジョシ)など枚挙に暇がないが、その中でもひと際なのが、「オジサン(サラリーマン)の聖地」新橋である。
サラリーマンの街と言われる所以は、そこで働く人が多いというわけではなく、庶民的な飲み屋が多く自然とサラリーマンが集まる街だったからという理由なのだ。
我々、サラリーマンがお小遣いで楽しめるよう、多彩なメニューを安価に提供しているお店が多いのは皆さんもご存知だろう。
古いビルや平屋の1〜2階には、立飲み、魚、焼き鳥、ホルモン、串揚げなど、店が軒を連ねる。これほど赤提灯、縄のれんが似合う街は他にはないだろう。
「皺のよった紺のスーツに、ズレた地味系ネクタイ」というのが平均的な客のイメージ。
当然、男性客が殆ど。
その「オジサン(サラリーマン)の街」だった新橋エリアは、ここ数年の間に、若い女性がかなり増えている。
店主たちが「女子会メニュー」や、「女性向けのお店づくり」を頑張ったからではないだろう。
新橋が若い女子たちを惹きつけている理由は、「コスパの良さ」だろう。
若い女性たちが、「サラリーマン向けのお店って、コスパもいいし個性的だし、おもしろい!」と気づき、女性の方から『勝手に』、オジサン(サラリーマン)の街へ進出してきたのだ。
予約なしにフラっと立ち寄れる気軽さも、忙しい女子にはピッタリなのだろう。
チェーン店ではない個性的なお店で、「店主やほかの客とのたわいない会話」を楽しむことが、忙しい女子にとっての「息抜き」になることもあるようだ。
「ワカコ酒」や「おんな酒場放浪記」などの影響もあるのだろうか?
行きつけの焼き鳥屋でも、明らかに周囲と一線を画す20代後半〜30代前半の美女?が、カウンターで女性のひとり酒を見掛ることもある。
いい気分になった頃には、隣客とすっかり打ち解け、お店もにぎやかになっている。
立ち飲み屋は隣客との距離が近いだけに、親しくなるまでの時間が短い。
酒場における男女差はなくなったと言っていいだろう。
また、居心地が良くなったことも大きい。
女性の地位向上や、ライフスタイルが多様化したことで、家庭に縛られないようになったことも影響しているようだ。
居酒屋関連銘柄
庶民の味として楽しまれてきた焼き鳥だが、従の個人経営から焼き鳥屋をチェーン展開する企業も登場し、焼き鳥屋を主力業態とする外食企業も上昇している。
[3193] 鳥貴族
株価 :2,479円(4月10日終値)
市場 :東証1部
単元株数:100株
会社概要:焼き鳥屋「鳥貴族」の単一ブランドを東名阪を中心に展開。全メニューを税抜き280円で提供
[3175] エー・ピーカンパニー
株価 :876円(4月10日終値)
市場 :東証1部
単元株数:100株
会社概要:都内中心に居酒屋「塚田農場」等を展開。自社農場で地鶏を育成するなど生産・販売の直結が特徴
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