健康志向関連のなかでも、ここ数年のヨーグルト市場の拡大には目を見張るものがあります。
ヨーグルト市場が、4000億円規模にまで成長しています。
急成長を牽引しているのは、売れ行きが好調な「機能性ヨーグルト」になります。
優れた機能性素材、すなわち「菌」を有することがヒット商品を生み出すようです。
その代表格とも言える「ビフィズス菌」が、今、再び注目を集めています。
森永乳業<2264>は、ビフィズス菌の長期摂取による幼児の風邪症状の発症などに対する改善効果を確認したと3月に発表し、注目が集まりました。
発表では、「マレーシアのマレーシアサインズ大学(Universiti Sains Malaysia)と共同研究を行い、ビフィズス菌BB536の長期摂取による幼児の風邪症状の発症ならびに罹患日数に対する改善効果を確認」したという内容でした。
チャート出典:ストックウエザー株式会社
明治ホールディングス<2269>は、明治製菓や明治乳業などを傘下に収める持株会社。ヨーグルト市場で圧倒的優位性。プロバイオティクスヨーグルトなど主力商品が好調。原材料調達コストが想定を下回ることが利益上振れに貢献。17.3期3Qは2桁の営業増益。通期上方修正しています。
チャート出典:ストックウエザー株式会社
いろいろ話題になる「ヨーグルト」ですが、身体にいいと言われていることはとても有名です。また、ダイエットに効果的と言われている優秀な食材なのです。
最も有名なのは、整腸作用があり、おなかの調子を良くするという効果でしょう。
機能性ヨーグルトの素材の中でも、なじみの深い菌としてビフィズス菌。
ビフィズス菌には、整腸、大腸がん予防、高齢者のインフルエンザの発症予防、花粉症の症状の改善、コレステロールの低下、骨強度の増強など、さまざまな作用が報告されています。
ビフィズス菌は、乳酸に加えて、殺菌力の強い酢酸もつくる。この酢酸によって、ビフィズス菌は、病原性大腸菌O157の感染予防の効果を発揮するという研究結果もあります。
さて、最近の食品メーカーの利益成長を支える主要な背景の一つに、“消費者の健康志向のさらなる高まり”があります。
15年4月からは、健康にどのような効果があるかを表示しやすくする「機能性表示食品」制度がスタートしていることなどが、需要増加の追い風となっています。
また、日本企業が、米国ヨーグルト事業に参入するなどの報道もあります。
米国のヨーグルト消費量は日本や欧州と比べて少なく、同国のヨーグルト市場は今後拡大が期待されています。
健康志向「ヨーグルト」 関連銘柄
ヨーグルト全体の市場も堅調な伸びをみせており、2015年度で3,880億円とし、4,000億円規模に膨れ上がっています。
ヨーグルト市場が好調な背景には、消費者の健康志向の高まりに加え、従来の「整腸や便通改善」といった訴求のほかに、インフルエンザ予防、花粉症改善、骨密度強化、尿酸値の低下、内臓脂肪蓄積抑制など、多岐にわたるテーマの有用性が打ち出されていることが挙げられます。
銘柄 |
市場 |
関連 メモ |
江崎グリコ(2206) |
東証1部 |
ヨーグルト健康 |
森永乳業 (2264) |
東証1部 |
森永ビヒダスBB536プレーンヨーグルト |
ヤクルト本社(2267) |
東証1部 |
乳酸菌 シロタ株と牛乳 のむヨーグルト |
明治ホールデ(2269) |
東証1部 |
プロビオヨーグルトLG21 |
雪印メグミル(2270) |
東証1部 |
SBT2055株 |
フジッコ(2908) |
東証1部 |
菌管理技術 カスピ海ヨーグルト |
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