殺人アリ、火蟻(ひあり)にひやり
鳥インフルエンザ、エボラ出血熱など、話題になると大きく動く株がある。
2014年、デング熱の感染者が国内で複数出たことを受け、殺虫剤の販売が増えるとの見方から株価が大幅高したことがあった。
現在、株式市場では、殺虫剤関連銘柄に関心があるようだ。

それは、兵庫県尼崎市において、強い毒を持つ南米原産の外来種「ヒアリ」の日本初上陸が確認されている。「ヒアリ」は中国からのコンテナが一時保管されていた場所の近くで見つかった。
さらに、神戸市にある人工島「ポートアイランド」のコンテナヤード、愛知県弥富市にある名古屋港の鍋田ふ頭のコンテナ置き場でもヒアリを発見されている。

「ヒアリ」は英語では「Fire ant」と書き、殺人アリの異名を持っている。
極めて強い毒を持ち、体質によってはアナフィラキシーショックを起こして死の恐れもある怖い毒虫なのだ。

神戸市などは対策本部を設置し、周辺での生息調査を強化し住民に注意を呼び掛けたとのこと。今回は、殺虫剤で死滅させたそうだ。
そこで注目の殺虫剤関連銘柄は、害虫忌避剤、殺虫剤や駆除企業が中心となる。

虫よけ剤を販売するアース製薬<4985>、フマキラー<4998>、エステー<4951>、くん煙タイプの殺虫剤「バルサン」のライオン<4912>など。
殺虫剤・殺菌剤・除草剤などの農薬が主力のクミアイ化学工業<4996>、日本農薬<4997>、
駆除を手掛けるアサンテ<6073>やサニックス<4651>なども注目だろう。

チャート出典:ストックウエザー株式会社

ただ、日本に定着してしまった有毒な外来生物は多い。
ヒアリと同じ種類の毒を持つアカカミアリは米軍の輸送物資に紛れ込んだとみられ、既に沖縄県と小笠原諸島(東京都)の硫黄島に定着。先月には新たに神戸港でも見つかり、本州上陸が確認されている。

温暖な豪州が原産で1995年に侵入したセアカゴケグモは、いまや沖縄から北海道まで40以上の都道府県に拡大している。
中国などが原産で強毒のツマアカスズメバチも2012年以降、九州に定着している。ヒアリが例外となる理由はないだろう。
早く見つけて駆除し、定着を防ぐことが大切だろう。

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