時代はモノ消費からコト消費へ
近年では、消費者が「モノ消費」よりも「コト消費」を重視する傾向が出てきたといわれている。

免税大手のラオックス<8202>は、複合施設「千葉ポートスクエア」(千葉市)内の商業棟「ポートタウン」を新装開業する。主力の物販に加えて、体験やサービスを楽しむ「コト消費」の広がりを踏まえ屋内型サバイバルゲームのフロアも設置。訪日外国人(インバウンド)だけでなく、地元住民の需要を開拓していきたい考えだ。
コト消費が楽しめる仕掛けとしては、エアガンで撃ち合って遊ぶサバイバルゲーム場や子どもが段ボール遊具で遊べるフロアを設けた。

ご当地カップ麺42種類にトッピングを組み合わせて食べられる、全国でも珍しい「カップラーメン専門店」もある。初年度は70万人の来客を見込み14億円の売上高を目指している。

「モノ消費」は、消費者がお金を使う際に、所有に重きを置いて物品を買うことで、「コト消費」は、所有では得られない体験や思い出、人間関係に価値を見いだして、芸術の鑑賞や旅行、習い事といったレジャーやサービスにお金を使うことを言う。

「時代はモノ消費からコト消費へ」そんな言葉をニュースや新聞でも多く見かけるようになった。
シネコン(複合映画館)などの環境整備が進むなか、映画が(体験やサービスを楽しむ)『コト消費』の代表格として見直されている。
プレミアムフライデーで再注目の東宝<9602>は、「君の名は。」の大ヒットがあった前期には届かないが、足元で「名探偵コナン から紅の恋歌」など興行収入10億円を超えるヒットが相次いでおり、業績が伸びると見込んでいる。

ヒットの目安である10億円を超えた自社配給作品は7本に上った。「美女と野獣」など、他社配給の作品も好調だった。営業利益も10%減の450億円と、従来予想から41億円上回る。

売上高は微増の2353億円と、従来予想(2%減の2292億円)から増収に転じた。
17年3〜5月期に「名探偵コナン」や「ドラえもん」劇場版が興行収入でシリーズ記録を更新した。

イマドキの主流はレンタル。
セレブ気分を味わえる高級レジャーもレンタルが勢いを増している。その代表格と言えるのがクルージング。
ヤマハ<7951>の関連企業「ヤマハSea-Style」は、小型船免許を保有の方なら入会金2万1600円・月会費3240円で、3時間7000円程度からレンタルが可能。(クルージング向きボートの場合)

東京の「勝どきマリーナ」をはじめ提携先も全国約140カ所と幅広いのも特徴。高級レジャーも、借りれば気軽に楽しめるのが特徴になっている。

働き方改革等によって労働生産性を引上げる必要がある、金曜夕方をショピングや飲食でゆったり過ごす生活様式や週末を活用した2泊3日の旅行需要の活発化なども期待されている。

プレミアムフライデーの進展を前提に割引制度(飲食店)やプレミアムフライデー限定の宿泊プラン(南房総のホテル)を新設する動きもみられるが、働き方改革とも相まって増加が見込まれるコト消費の需要をどのように取り込むかが、今後の個別企業の成長を左右する鍵となることは間違いないだろう。

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