櫻井英明の稼足銘柄
ヤマシンフィルタ(6240)東証1部
■株式データ
株価1,216円(08月3日終値)
単元株数 100株
時価総額 約841億円
 
■会社概要
建設機械向け油圧フィルタで世界トップシェア。産業用フィルタなど開発力に強み。
フィルタ事業の単一セグメントであり、製品品目は建設機械向け油圧フィルタ、産業機械向け油圧フィルタ(以下、産業用フィルタ)、プロセス用フィルタの3品目である。同社グループは、フィルタのキーパーツである「ろ材」の主な材料であるガラス繊維や不織布及びフィルタの構成部品に使用される金属加工品や樹脂加工品等の仕入を行い、建機用フィルタ、産業用フィルタ、プロセス用フィルタを製造している。
 
■業績動向
5月15日に決算を発表。18年3月期の連結経常利益は前の期比95.3%増の18.2億円に拡大し、19年3月期も前期比28.3%増の23.4億円に伸びを見込み、8期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増収、増益になる。
 
同時に、前期の年間配当を8.8円→9.2円(前の期は1→5の株式分割前で12円)に増額し、今期は5円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は38.9%増配とする方針とした。
 
直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比33.8%増の3.4億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の8.9%→11.0%に改善した。
 
■決算発表予定日  2018/08/06
 
■ポイント
「建設機械フィルタの専門メーカから総合フィルタメーカへの飛躍」を掲げ、中期的な視野に立った成長投資のため、新素材の開発・製品化、及び拠点集約による研究開発体制の効率向上のための研究開発拠点の新設に係る土地・建物購入投資、既存事業及び新素材開発・製品化に係る、生産設備、研究開発設備等への設備投資、並びに将来のM&Aを含む資本・業務提携等のための増資を決議し、92億2200万円の資金調達を実施している。

■チャート
チャート出典:ストックウェザー株式会社
 
串カツ田中ホールディングス(3547)東証マザーズ
■株式データ
株価3,275円(08月03日終値) ※継続7月17日号 掲載 2,487円(07月17日終値) 
単元株数 100株
時価総額 約298億円
 
■会社概要
串カツ居酒屋「串カツ田中」の直営事業やFC運営事業を手掛ける。
「串カツ田中」のブランドで関東圏を中心に全国規模で飲食事業を展開する。飲食店の経営及びフランチャイズ(FC)店開発を行う。
 
■業績動向
7月13日に決算を発表。18年11月期第2四半期累計(17年12月-18年5月)の経常利益(非連結)は前年同期比8.0%増の2.7億円に伸びたが、通期計画の6.6億円に対する進捗率は40.9%にとどまり、前年同期の48.1%も下回った。
 
直近3ヵ月の実績である3-5月期(2Q)の経常利益は前年同期比10.0%増の1.8億円に伸びたが、売上営業利益率は前年同期の9.9%→8.4%に悪化した。
 
■ポイント
串カツ居酒屋「串カツ田中」をチェーン展開。5月末の店舗数は194店。6月1日付で持株会社体制へ。株価は5月の既存店売上高の減少により売られるが、業績の進捗を背景に持ち直しへ。
6月1日から禁煙に踏み切った。同社は、7月5日に6月度の月次報告を発表、直営店の既存店売上高が前年同月比2.9%減となり、2ヵ月連続で前年実績を下回った。客数は同2.2%増と前年に比べてプラスに転じたものの、先月プラスに転じた客単価が同5.0%減と再び前年を下回ることになった。
今後当社の店舗が禁煙であることが、ファミリー層に加え、たばこを吸わない方に広く認知されていけば、売上増につながっていくと考える」。とりあえず喫煙専用室は認められるだけに、設置に動く店舗も少なくなさそうだ。
 
第2四半期累計で上期は増収増益。新規出店を加速させ、直営店14店舗、FC店14店舗の純増を図ったことが寄与した。また、既存店売上高が前年同期比2.8%増となったことも貢献し、販管費の増加を吸収。

■チャート
チャート出典:ストックウェザー株式会社
 
HANATOUR JAPAN(6561)東証マザーズ
■株式データ
株価2,295円(08月03日終値) 
単元株数 100株
時価総額 約252億円
 
■会社概要
訪日外国人向けツアーの手配や免税店・ホテルなど施設運営を手掛ける。
韓国からの日本向けインバウンド旅行商品にかかる日本国内の各種手配業務、中国、東南アジアからのインバウンド手配業務、旅行販売専用サイトの運営などを中心とする。
旅行事業は、韓国からのインバウンド手配旅行業、中国、東南アジアからのインバウンド手配旅行業、ホテル、旅館などの宿泊のみの商品の手配・販売、及び日本現地ツアー、オプションツアー、チケット斡旋販売を含む。その他の事業は、沖縄への旅行者向けにレンタカー事業を展開する。また、同社は子会社を通じて、バス事業、免税販売店事業、ホテル等施設運営事業、及びソフトウェア開発等のその他の事業を運営する。
 
■業績動向
5月14日に決算を発表。18年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は3.7億円となり、通期計画の21.1億円に対する進捗率は17.7%となった。
 
■決算発表予定日  2018/08/14
 
■ポイント
訪日外国人客の増加を追い風に、団体ツアー等が好調。格安航空会社(LCC)の地方空港への就航が増え、地方観光の旅行商品も伸びる。アジア各国への販売も強化。個人向け旅行商品販売サイトの利用も堅調。
 
足もとの業績に陰りはなく、団体ツアーが好調で収益に貢献しており、思惑先行で売られ過ぎた反動から押し目買いが流入している。経済好調なインドやベトナムなどへの商品販売にも注力しており、今後も業績拡大基調が見込まれる。

 ■チャート
チャート出典:ストックウェザー株式会社

株式投資は全て自己責任でお願いします。このサイトの情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。当サイトの掲載事項において損失をされた場合も当方は一切の責任を負いかねます。

下記のブラウザでご利用いただけます。
Android
Chrome、ファミリーブラウザ for docomo、あんしんフィルター for docomo
iOS
Safari、あんしんフィルター for docomo
※ブラウザのバージョンによってご利用できない場合がございます。