ダブル・スコープ(6619) 東証1部
■株式データ
株価1,181円(01月29日終値)
単元株数 100株
時価総額 約369億円
■会社概要
リチウムイオン電池セパレータの専業メーカー。韓国で生産。中国を中心に世界で販売。
日本、韓国、中国及び米国に拠点を置く、リチウムイオン二次電池メーカーを主要な顧客とする。主要製品のセパレータには、リチウムイオン二次電池の繰り返し充放電機能を支える中核部品であり、製造においては高分子設計、高分子材料加工(フィルム化、多孔質化)など複数の技術が必要とされる。具体的には、数ミクロンレベルでの厚さの作り分け及び厚さ管理が要求され、さらに直径100ナノメートル前後の微孔を均一に分布させる高い技術と製造ノウハウが必要とされる。
■業績動向
11月9日に決算を発表。18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常損益は15.6億円の赤字(前年同期は400万円の黒字)に転落した。
会社側が発表した第3四半期累計の実績と据え置いた通期計画に基づく試算は、10-12月期(4Q)の連結経常損益は6.3億円の赤字(前年同期は1.1億円の赤字)に赤字幅が拡大する計算になる。
直近3ヵ月の実績である7-9月期(3Q)の連結経常損益は9.3億円の赤字(前年同期は1.6億円の赤字)に赤字幅が拡大し、売上営業損益率は前年同期の-5.2%→-42.0%に急悪化した。
■ポイント
リチウムイオン二次電池向けセパレータ専業。中国を主力に、韓国や国内向けを製造、販売。フィルム製造技術を活かし、水関連や医療向けの新規事業に取り組む。
2018年を境に米国のZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)規制が強化される方向にあるが、これを前に世界中でEVシフトへの動きが加速している。このように世界が一斉にEV社会に向け舵を切り始めており、この動きが、動力源であるリチウム電池の需給に圧倒的なタイト感をもたらすことなる。2025年には世界ベースで大型リチウム電池市場は昨年比4.7倍の3兆円強に膨らむとの試算がある。
■チャート
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