ラクオリア創薬(4579)東証JASDAQ
■株式データ
株価1,087円(11月13日終値)
単元株数 100株
時価総額 約221億円
■会社概要
創薬ベンチャー。疼痛疾患に強み。開発化合物の知的財産導出が収益の柱。
研究開発型の創薬企業で、前身は日本ファイザー旧中央研究所。独自に創出した新薬の開発化合物の知的財産権を製薬会社等に対して導出(使用許諾契約によりライセンスアウト)することで、収益を獲得するビジネスモデルを展開。主に疼痛疾患領域・消化管疾患領域を研究開発対象とし、初期臨床試験までを創薬と位置付け。
■業績動向
11月9日に決算を発表。18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常損益は8.1億円の赤字(前年同期は4.8億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
会社側が発表した第3四半期累計の実績と据え置いた通期計画に基づいて、当社が試算した10-12月期(4Q)の連結経常損益は1.7億円の赤字(前年同期は4億円の黒字)に転落する計算になる。
直近3ヵ月の実績である7-9月期(3Q)の連結経常損益は2.4億円の赤字(前年同期は1.8億円の赤字)に赤字幅が拡大し、売上営業損益率は前年同期の-141.3%→-318.4%に急悪化した。
■ポイント
同社が創出した選択的ナトリウムチャネル遮断薬の物質特許のうちの一つであるアミド誘導体について、欧州で特許査定を取得したと発表した。これにより米国、日本、中国に続いて欧州でも知的財産権が強化されることになる。
同社が創出した選択的ナトリウムチャネル遮断薬は、テトロドトキシン感受性(TTX-S)ナトリウムチャネルに対して特異的に作用し、複数の疼痛モデル動物において、高い有効性を示すことが確認されている。また、同化合物は心臓で重要な働きをするテトロドトキシン抵抗性(TTX-R)ナトリウムチャネルに対して良好な選択性を示すことから、副作用の少ない画期的新薬として、さまざまな疼痛状態に対する未充足の医療ニーズに応えることが期待されているという。
■チャート
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