櫻井英明の稼足銘柄
クロスキャット(2307) 東証2部
■株式データ
株価1,039円(08月17日終値)
単元株数 100株
時価総額 約95億円
 
■会社概要
中堅SI。ソフト受託開発が主力。クレジットや金融関連向けに強み。コンサル強化
独立系の中堅システムインテグレーター。金融・クレジット関連向けのシステム開発に実績を持ち、官公庁・自治体向けでは電子政府の実現に向けた一翼を担うほか、通信ネットワークのインフラ構築・監視、公営競技システムの開発なども行っている。また、自社開発の経営支援ソフトを活用したコンサルティング事業も展開。
 
■業績動向
8月8日に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比6.3%減の6000万円に減り、4-9月期(上期)計画の3億4000万円に対する進捗率は17.6%にとどまり、5年平均の21.7%も下回った。

 直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の2.4%→2.0%に悪化した。

■ポイント
クレジットや金融機関向けに強みを持つシステム受託開発会社で人工知能(AI)やビッグデータ解析などを得意とし、ブロックチェーン分野への展開にも厚い。
メガバンクが仮想通貨分野の開拓にも経営資源を注ぐなか、同社は仮想通貨発行に関するエンジニア不足に対応した人材育成を手掛けている点で商機が期待される。足もと金融関連の案件は伸び悩んでいるが、官公庁向けも強く、公共系の大型開発案件獲得の実績が収益に反映される見通し。

■チャート
チャート出典:ストックウェザー株式会社
 
エスプール(2471)東証JASDAQ
■株式データ
株価1,562円(08月17日終値) 
単元株数 100株
時価総額 約246億円
 
■会社概要
コールセンター等への人材派遣が軸。倉庫軽作業の受託や障害者雇用の支援も。
営業支援会社で、軽作業などの人材派遣や作業受託などが主力。携帯電話販売スタッフやコールセンターのオペレーター、キャンペーンスタッフなど、コミュニケーションスキルを要する業務を中心とした人材を提供。また、ロジスティクス分野のアウトソーシング、障がい者雇用支援、スマートメーター関連の業務なども手掛ける。
 
■業績動向
7月4日に決算を発表。18年11月期第2四半期累計(17年12月-18年5月)の連結経常利益は前年同期比76.6%増の4.6億円に拡大し、通期計画の8億円に対する進捗率は58.4%に達したものの、5年平均の62.0%を下回った。
 
会社側が発表した上期実績と据え置いた通期計画に基づく試算では、6-11月期(下期)の連結経常利益は前年同期比20.9%減の3.3億円に減る計算になる。
 
直近3ヵ月の実績である3-5月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比34.1%増の2.9億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の7.5%→8.1%に改善した。
 
 ■ポイント
子会社のエスプールロジスティクス(東京都千代田区)が社会貢献型フードシェアリングプラットフォーム「KURADASHI.jp」運営のグラウクス(東京都品川区)と業務提携すると発表している。通販企業の余剰在庫の有効活用サービスを共同で開始する。
顧客企業はエスプールロジスティクスの物流センターからKURADASHI.jpへの直接発送できるほか、廃棄ロスの発生抑制を促進し、社会貢献につなげることができるようになる。
 
18年11月期は2桁増収増益・増配予想である。そして上振れの可能性が高いだろう。
株価は7月の戻り高値圏から反落したが、調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■チャート
チャート出典:ストックウェザー株式会社
 
UTグループ(2146)東証JASDAQ
■株式データ
株価3,400円(08月17日終値)
単元株数 100株
時価総額 約1372億円
 
■会社概要
製造派遣・請負大手。半導体・液晶主体だが環境や車も。技術者派遣開始。
技術者派遣大手で、製造メーカーに正社員派遣・業務請負サービスを提供する製造派遣事業を手掛ける。主要顧客は国内の半導体・エレキ・環境・自動車業界など。また、設計開発・建設エンジニアを提供する「エンジニア事業」、再就職支援・グループ外出向などの受給調整サービスを提供する「再就職支援事業」も展開。
 
■業績動向
8月9日に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比81.1%増の16.5億円に拡大し、通期計画の69億円に対する進捗率は5年平均の16.0%を上回る23.9%に達した。

直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の5.1%→7.0%に改善した。
 
■ポイント
製造業向け技術者派遣を手掛ける企業に注目。自動車や電機業界など製造業向け技術者不足が顕著で、同分野に特化した人材サービスを手掛ける企業群の業績は軒並み増収増益路線を走っている。
海外株式市場や為替などの影響を受けにくい派遣企業は、内需株との位置づけで、改めて好調な業績が買いの根拠となり資金を引き寄せている。

 ■チャート
チャート出典:ストックウェザー株式会社

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