櫻井英明の稼足銘柄
ドーン (2303) JASDAQスタンダード
■株式データ
株価2,669円(1月22日終値)
単元株数株 100株
時価総額 約47億円

■会社概要
地図情報ソフトの受託開発、ライセンス販売。地理情報配信サービスなど事業展開。
ドーンは地理情報システム構築用ソフトウェアである「GeoBase(ジオベース)」の開発及びライセンス販売、地理情報システムに係るアプリケーション・ソフトウェアの受託開発業務、デジタル地図等の仕入販売等を展開。また、地方自治体等を対象とした地図情報配信サービス、全地球測位システム (GPS)と地理情報システム(GIS)を結びつけた位置情報提供サービスを行う。

GISは、電子地図をデータベースとして、地理的な位置の情報や空間の情報を属性データ(空間データともいう。)と合わせて統合的に処理、分析、表示するシステムである。

地理情報システム構築用ソフトウェアを自社製品として開発し、エンドユーザーの仕様にあわせたアプリケーション開発及び機器等を含めたシステム構築を行う企業に対して、ライセンスの販売を行う。必要に応じて、SI事業者等の一部に対してシステムの受託開発及びコンサルティング業務を提供。

同社は、地理情報システム構築用ソフトウェアの開発及びSI事業者等に対するライセンス販売等に特化し、エンドユーザーへの販売活動については、主にSI事業者等が、地理情報システムに係るアプリケーション開発及びシステム構築を併せて行う。

従って、同社における直接の販売先はSI事業者等であるが、同社製品を活用した地理情報システムの利用現場の多くは、地方自治体等の官公庁及び電力、通信事業者等のインフラ系事業者である。なお、通信・電力等の大規模な設備管理GISの受託開発や地図情報配信サービスについては、同社が直接エンドユーザーに向けて営業活動を行う。

■業績動向
1月8日に決算を発表。16年5月期第2四半期累計(6-11月)の経常損益(非連結)は2600万円の黒字(前年同期は2500万円の赤字)に浮上し、通期計画の7400万円に対する進捗率は35.1%となった。

会社側が発表した上期実績と据え置いた通期計画に基づいて、試算した12-5月期(下期)の経常利益は前年同期比9.1%増の4800万円に伸びる計算になる。

直近3ヵ月の実績である9-11月期(2Q)の経常利益は前年同期比72.7%増の3800万円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の12.7%→18.3%に大幅上昇した。

■ポイント
ドーンは、クラウド型GISサービス絡みの自動運転車関連銘柄だ。

完全NET対応型の新世代GISミドルウェアと呼ばれる地理情報システム構築ソフト「ジオベース(GeoBase.NET)」をリソースとしたソフト受託開発を手がける企業であり、同社のクラウド型GISサービスとなる、「まちかど地図Pro」などが、自動運転・自動走行と連携されていくことに期待することができる。

「自動運転車」の研究開発では、人の手を介さない「レベル4」の領域に到達するために人工知能(AI)の進化と高精度なマッピング技術が必須となる。同社が手掛けるGISテクノロジー分野は社会インフラとして広く浸透、クラウドとの融合により生み出される高度なソリューションは、自動運転車分野やドローンの普及でも重要な役割を担う。

■チャート
チャート出典:ストックウェザー株式会社

アートスパークホールディングス (3663) 東証2部
■株式データ
株価1,723円(1月22日終値)
単元株数株 100株
時価総額 約110億円

■会社概要
ソフト開発会社。電子書籍閲覧ソフトや3D動画向けソフト等。セルシスとエイチアイが統合。
セルシスとエイチアイの2事業会社で構成され、主にコンピュータに関するソフトウェア並びに周辺機器の企画、開発、販売、使用許諾及び保守管理等を行う子会社等の経営管理及びそれに付帯関連する事業を行う。

電子書籍サポート事業においては、携帯電話利用者にコンテンツを配信するコンテンツプロバイダーもしくは通信キャリアに対して、子会社セルシスが開発した総合電子書籍ビューア「BS Reader」の提供・使用許諾を行い、当該ビューアを使用したコンテンツ売上に対する一定料率のロイヤリティを受け取っている。

クリエイターサポート事業においては、ペイントソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT」やイラスト制作ソフトウェア「ILLUST STUDIO」を始め、マンガ制作ソフトウェア「ComicStudio」シリーズ及びアニメ制作支援ソフトウェア「RETAS STUDIO」等の企画から開発まで、子会社セルシス社内で行う。

ペイントソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT」、イラスト制作ソフトウェア「ILLUST STUDIO」、マンガ制作ソフトウェア「ComicStudio」シリーズ、アニメ制作支援ソフトウェア「RETAS STUDIO」は、主に、PC流通業者及び小売業者を通して販売している。

■業績動向
10月30日に決算を発表。15年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結営業損益はトントン(前年同期は3億1300万円の赤字)に回復した。

会社側が発表した第3四半期累計の実績と据え置いた通期計画に基づいて、試算した10-12月期(4Q)の連結営業利益は前年同期比56.1%減の1億8100万円に大きく落ち込む見通しとなった。

直近3ヵ月の実績である7-9月期(3Q)の連結営業損益は2300万円の赤字(前年同期は9500万円の赤字)に赤字幅が縮小し、売上営業損益率は前年同期の-10.5%→-2.4%に急改善した。

■ポイント
子会社がZMPと、ロボット制御用ユーザーインターフェースの共同開発パートナーに。マツダとも連携。業績にどこまで影響してくるかは未知数。

■チャート
チャート出典:ストックウェザー株式会社

ハーツユナイテッドグループ (3676) 東証1部
■株式データ
株価2,207円(1月22日終値)
単元株数株 100株
時価総額 約232億円

■会社概要
ゲームソフトの不具合検査が主力。モバイル機器や専用機向けが中心。
デバッグ事業、メディア事業及びその他の事業を行う子会社等の経営管理及びそれに付帯または関連する業務を行う。

デバッグ事業において、ソフトウェアの動作テストを通じて不具合を検出、報告するサービスを提供し、これをデバッグサービスと呼ぶ。

コンシューマゲームリレーションでは、主として家庭用ゲームソフトウェア、オンラインゲーム及びアーケードゲーム等を対象に、不具合検出を目的としたテスト(デバッグサービス)を行う。

これに加えて、ソフトウェア開発業務に対して、デバッグサービスに関連する各種支援サービスも提供。デジタルソリューションリレーションでは、モバイル端末向けのアプリケーションやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)ゲーム等のモバイルコンテンツ、モバイル向けウェブ(WEB)サイト、モバイル端末本体等を対象とし、不具合検出を目的としたテスト(デバッグサービス)を行う。

業務システムやWEBシステム、組み込み型ソフトウェア等のシステム検証を行う。

アミューズメントリレーションでは、パチンコ・パチスロ機等の遊技機を対象に、不具合検出を目的としたテスト(デバッグサービス)を行う。これに加えて、開発業務に対して、デバッグサービスに関連する各種支援サービスも提供。

メディア事業では、総合ゲームサイト「4Gamer.net」を運営。主にゲーム及びその関連情報をいち早く収集するとともに独自の目線で取材し、その内容を一般消費者に向けて情報配信することで、メディアとしての付加価値向上を図る。

これにより、本サイトにおけるユーザーへの訴求力及び運営ノウハウを活かし、サイト上でゲームメーカーをはじめとする顧客企業に広告サービスの提供を行うことで、顧客企業のプロモーション活動を支援。

■業績動向
11月2日に決算を発表。16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比11.1%増の7.9億円に伸びたが、通期計画の23.1億円に対する進捗率は34.5%にとどまり、5年平均の46.3%も下回った。

会社側が発表した上期実績と据え置いた通期計画に基づいて、試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比88.0%増の15.1億円に拡大する見通しとなった。

同時に、今期の年間配当を従来計画の17円→18円(前期は17円)に増額修正した。

直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比38.9%増の5.5億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の13.0%→14.4%に上昇した。

■決算発表予定日 2016/02/05

■ポイント
自動運転車の不具合検出でも実績が高い。今年のIPOの目玉とみられるZMPの上場が接近しているとの観測があり、ビジネスで連携する同社株へのマークも強まっている。

ZMP(ゼットエムピー)は自動運転関連で、マザーズへ上場すると報じられたことから、関連銘柄が人気づいている。ZMPとは、ゼロモーメントポイント(zero moment point)の略で動力学的な重心位置のことを意味し、二足歩行ロボットにおいて歩行を実現させる為に最も重要なポイントとなることが、社名の由来。ZMPは人間共生型ロボットを開発する世界初のベンチャーとして2001年に設立され、ロボット技術を発展させて自動運転車を製作している。

子会社のカートモはJVCケンウッドとの合弁会社。3663アートスパーク HDは、子会社がロボット制御用インターフェイスを共同開発。4667アイサンテクノロジーは自動運転の公道実験に参加している。ネクスは自動車テレマティクスの事業分野において共同でマーケティングを開始。ソニーは画像センサーとZMPの人工知能融合で出資。コマツも建機の自動運転応用で出資している。ディー・エヌ・エーと共同で「ロボットタクシー社」を設立。

■チャート
チャート出典:ストックウェザー株式会社


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