アンジェス(4563)東証マザーズ
■株式データ
株価523円(09月04日終値)
単元株数 100株
時価総額 約458億円
■会社概要
阪大教授創業の医療ベンチャー。遺伝子医薬品等を開発。難病治療薬販売も。
大阪大学発の創薬系バイオベンチャーで、遺伝子医薬品(DNAプラスミド製剤、核酸医薬)や治療ワクチン等を研究開発。開発プロジェクトのリスク低減のため製薬会社(田辺三菱、塩野義、メディキット)と提携し、開発協力金受領で財務リスクを回避しながら開発を推進。ただ、研究開発段階から抜けられず赤字計上が続く。
■業績動向
8月27日に業績修正を発表。18年12月期の連結最終損益を従来予想の25億円の赤字→31億円の赤字(前期は37.6億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。
会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づく試算では7-12月期(下期)の連結最終損益も従来予想の13.5億円の赤字→19.5億円の赤字(前年同期は14.6億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する計算になる。
■ポイント
保有する非臨床試験データを海外の製薬企業に譲渡する見込みになったと発表している。これに伴い、18年12月期営業損益を従来予想の25.00億円の赤字から31.00億円の赤字に引き下げた。売上高は前回発表の3.65億円を上回る6.00億円になる見通しだが、提携先への契約一時金等の支払いや遺伝子治療薬の国内承認申請にかかる費用が重しとなる。赤字幅が拡大するが、悪材料出尽くしと見た向きが買いを入れているようだ。
同社が承認申請中の『コラテジェン』が年内にも承認され、第1号になる見込みだと報じられており、これを好材料視した買いが入っている。同薬は、国内に1万〜2万人の患者がいるとされる重症虚血肢の治療薬で、今年1月22日に、厚生労働省に対して再生医療等製品の製造販売承認を申請しており、順調に進めば12月までに承認される可能性がある。
■チャート
チャート出典:ストックウェザー株式会社
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