櫻井英明の稼足銘柄
JSR(4185)東証1部
■株式データ
株価2,020円(09月07日終値) 
単元株数 100株
時価総額 約4,567億円
 
■会社概要
合成ゴム大手。電子材料に強く技術力に定評。医療・エネルギー事業を育成。
スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ポリブタジエンゴム(BR)等合成ゴム製品、熱可塑性エラストマー及びSBRラテックス等エマルジョン製品及び機能化学材料等の製造・販売を行う。
 
■業績動向
7月30日に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比14.0%減の115億円に減ったが、4-9月期(上期)計画の225億円に対する進捗率は51.5%となり、前年同期の54.3%とほぼ同水準だった。
 
直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の12.6%→9.4%に低下した。
 
■ポイント
高シェアを誇るArFレジスト等の半導体材料や液晶材料、合成ゴムが主力。
エラストマー事業は販売数量増。デジタルソリューション事業は半導体材料が堅調。ディスプレイ材料も配向膜等が拡大。
 
株式会社自律制御システム研究所(千葉市)とドローンとAIによるプラント設備の画像撮影と点検判定の無人化を、デンソー <6902> はエイシング(東京都港区)とドローン制御をAIで行うエッジデバイスの開発を進める。
昨年、医療用3Dソフトウェア開発のレキシーを買収した。レキシーはCTやMRI診断で取得したデジタル画像データから骨格や臓器の3Dデータを作成し、手術前に患者の手術計画を作成する3D手術シミュレーション技術に強みを持っており、JSRの3Dプリンティング技術や医療用材料とのシナジーが期待されている。
 
またJSRでは16年からSHCデザイン(神奈川県茅ケ崎市)などと共同で、3Dプリンター製の安価な義足を共同開発している点も注目したい。

■チャート
チャート出典:ストックウェザー株式会社
 
ヘリオス(4593)東証マザーズ
■株式データ
株価 1,737円(09月07日終値) 
単元株数 100株
時価総額 約855億円
 
■会社概要
iPS細胞の技術を使い、難病の治療薬を開発。ニコンと資本業務提携。
iPS細胞技術を用いた再生医薬品開発を手掛けるバイオベンチャー。加齢黄斑変性治療薬の開発、脳梗塞治療薬の開発等も。眼科手術補助剤事業の譲渡が完了し、再生・細胞医療分野へ経営資源を集中する事業体制に。
 
■業績動向
8月7日に決算を発表。18年12月期第2四半期累計(1-6月)の経常損益(非連結)は33.2億円の赤字(前年同期は9.8億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
 
直近3ヵ月の実績である4-6月期(2Q)の経常損益は27.6億円の赤字(前年同期は4.5億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
 
■ポイント
ゴールドマン・サックス証券がレーティング「買い」、目標株価2000円でカバレッジを開始している。同社はiPS細胞技術を用いた治療薬開発のバイオベンチャーであり、ゴールドマンでは「勃興する再生/細胞医療市場の旗手」とみている。
 
7月5日に年初来安値1451円を付けるなど同社株価は軟調に推移していたが、新規高評価観測を受けて見直し買いが入っている模様。

■チャート
チャート出典:ストックウェザー株式会社
 
UTグループ(2146)東証JASDAQ
■株式データ
株価3,415円(09月07日終値)
単元株数 100株
時価総額 約1,378億円
 
■会社概要
製造派遣・請負大手。半導体・液晶主体だが環境や車も。技術者派遣開始。
技術者派遣大手で、製造メーカーに正社員派遣・業務請負サービスを提供する製造派遣事業を手掛ける。主要顧客は国内の半導体・エレキ・環境・自動車業界など。また、設計開発・建設エンジニアを提供する「エンジニア事業」、再就職支援・グループ外出向などの受給調整サービスを提供する「再就職支援事業」も展開。
 
■業績動向
8月9日に決算を発表。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比81.1%増の16.5億円に拡大し、通期計画の69億円に対する進捗率は5年平均の16.0%を上回る23.9%に達した。
 
直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の5.1%→7.0%に改善した。
 
■ポイント
製造業向け技術者派遣を手掛ける企業に注目。自動車や電機業界など製造業向け技術者不足が顕著で、同分野に特化した人材サービスを手掛ける企業群の業績は軒並み増収増益路線を走っている。
自動車関連分野で派遣需要が拡大したことを受けてマニュファクチャリング事業が好調に推移したほか、グループ内転職制度により技術職社員を拡充させた効果や、事業会社の統合による効率化などでエンジニアリング事業の収益が改善したことことが貢献している。
 
水戸証券は14日、レーティング「A」と目標株価5000円を継続した。同社は製造業派遣の大手で正社員雇用(無期雇用派遣)、チーム派遣、キャリア形成支援などが特徴。第1四半期(4〜6月)は営業利益が前年同期比78%増の16億5300万円と好調だった。高単価な自動車関連での派遣採用が増えたことなどが貢献した。19年3月通期の営業利益は前期比35%増の70億円で据え置かれたが、同証券では96億円への増額修正を予想している。

 ■チャート
チャート出典:ストックウェザー株式会社

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