[2594]キーコーヒー
[3月08日更新]

キーコーヒーは戻り歩調、18年3月期大幅減益予想だが19年3月期の収益改善期待

 キーコーヒー<2594>(東1)は業務用・家庭用レギュラーコーヒー大手である。パッケージカフェ「KEYS CAFE」など事業領域拡大戦略を積極推進している。18年3月期は大幅減益予想だが、19年3月期の収益改善を期待したい。株価は売り一巡して戻り歩調だ。
 
■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開
 
 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。17年3月期セグメント別売上高構成比は、コーヒー関連事業87%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%だった。
 
 中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開など新たな事業領域開拓を積極推進している。
 
 なお銀座ルノアール<9853>の普通株式58万株を、同社代表取締役社長小宮山誠氏から取得した。間接保有(子会社の有限会社オーギュスト所有分)を含めた出資比率(議決権割合)は34.19%となった。
 
■18年3月期大幅減益予想、19年3月期の収益改善期待
 
 18年3月期の連結業績予想(1月29日に2回目の減額修正)は、売上高が17年3月期比0.5%増の633億円、営業利益が78.2%減の3億円、経常利益が67.9%減の5億円、純利益が85.0%減の1億70百万円としている。天候不順も影響して売上高が計画を下回り、利益面では物流コストの上昇も影響する。
 
 配当予想は据え置いて、前期と同額の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)としている。予想配当性向は235.3%となる。
 
 第3四半期累計は売上高が前年同期比0.3%増の486億89百万円、営業利益が56.9%減の7億70百万円、経常利益が50.7%減の9億75百万円、純利益が57.7%減の5億24百万円だった。売上高が計画を下回り、物流コスト上昇なども影響して大幅減益だった。売上総利益率は26.4%で1.9ポイント低下、販管費比率は24.9%で0.3ポイント上昇した。
 
 コーヒー関連事業は、売上高が0.6%増の424億73百万円だが、営業利益が48.1%減の11億07百万円だった。売上面では業務用市場が前年並みにとどまり、原料用市場が減収だが、家庭用市場が増収で、全体として微増収だった。利益面では、販売利益の減少や物流コストの上昇などで大幅減益だった。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は10店舗出店し、期末導入店舗数は53店舗となった。
 
 飲食関連事業は売上高が3.9%減の34億42百万円で、営業利益が40百万円の赤字(前年同期は88百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店閉鎖で減収だが、販管費の効率的運用で赤字が縮小した。その他事業は売上高が2.1%増の27億74百万円で営業利益が68.9%減の86百万円だった。
 
 18年3月期は大幅減益予想だが、19年3月期の収益改善を期待したい。
 
■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対して1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対して3000円相当、1000株以上所有株主に対して5000円相当を贈呈する。
 
■株価は戻り歩調
 
 なお2月1日発表した自己株式取得および自己株式公開買い付け(取得株式総数の上限85万株、買い付け価格1953円、買い付け期間18年2月2日〜18年3月2日)について、自己株式公開買い付けは3月2日に終了し、82万6000株を取得した。自己株式取得も終了した。
 
 株価は地合い悪化も影響した2月9日の直近安値2084円から切り返しの動きを強めている。18年3月期減益予想を織り込み、売り一巡して戻り歩調だ。
 
 3月7日の終値2150円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS7円65銭で算出)は約281倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1591円39銭で算出)は1.4倍近辺である。時価総額は約488億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線突破の動きを強めている。戻りを試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月14日更新]

キーコーヒーは18年3月期減益予想だが19年3月期の収益改善期待

 キーコーヒー<2594>(東1)は業務用・家庭用レギュラーコーヒー大手で、パッケージカフェ「KEYS CAFE」など事業領域拡大戦略を積極推進している。18年3月期は減額修正して大幅減益予想だが、19年3月期の収益改善を期待したい。株価は18年3月期減益予想を織り込み済みで、地合い悪化の影響も限定的のようだ。なお2月1日に自己株式取得および自己株式公開買い付けを発表している。
 
■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開
 
 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。17年3月期セグメント別売上高構成比は、コーヒー関連事業87%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%だった。
 
 中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開など新たな事業領域開拓を積極推進している。
 
 なお銀座ルノアール<9853>の普通株式58万株を、同社代表取締役社長小宮山誠氏から取得した。間接保有(子会社の有限会社オーギュスト所有分)を含めた出資比率(議決権割合)は34.19%となった。
 
■18年3月期3Q累計は大幅減益
 
 今期(18年3月期)第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比0.3%増の486億89百万円で、営業利益が56.9%減の7億70百万円、経常利益が50.7%減の9億75百万円、純利益が57.7%減の5億24百万円だった。
 
 売上高が計画を下回り、物流コストの上昇なども影響して大幅減益だった。売上総利益率は26.4%で1.9ポイント低下、販管費比率は24.9%で0.3ポイント上昇した。
 
 コーヒー関連事業は、売上高が0.6%増の424億73百万円だが、営業利益が48.1%減の11億07百万円だった。売上面では業務用市場が前年並みにとどまり、原料用市場が減収だが、家庭用市場が増収で、全体として微増収だった。利益面では、販売利益の減少や物流コストの上昇などで大幅減益だった。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は10店舗出店し、期末導入店舗数は53店舗となった。
 
 飲食関連事業は、売上高が3.9%減の34億42百万円で、営業利益が40百万円の赤字(前年同期は88百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店閉鎖で減収だった。イタリアントマトの期末店舗数は236店舗(直営店55店舗、FC店181店舗)となった。利益面では販管費の効率的運用などで赤字が縮小した。その他事業は、売上高が2.1%増の27億74百万円で、営業利益が68.9%減の86百万円だった。
 
■18年3月期減額して大幅減益予想、19年3月期の収益改善期待
 
 今期(18年3月期)の連結業績予想は1月29日に減額修正した。10月30日に続いて2回目の減額修正である。天候不順も影響して売上高が計画を下回り、利益面では物流コストの上昇も影響する。
 
 売上高は17億円減額して前期(17年3月期)比0.5%増の633億円、営業利益は4億80百万円減額して78.2%減の3億円、経常利益は4億60百万円減額して67.9%減の5億円、純利益は3億30百万円減額して85.0%減の1億70百万円とした。
 
 配当予想は据え置いて、前期と同額の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)としている。予想配当性向は235.3%となる。
 
 今期(18年3月期)は大幅減益予想だが、来期(19年3月期)の収益改善を期待したい。
 
■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対して1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対して3000円相当、1000株以上所有株主に対して5000円相当を贈呈する。
 
■株価は18年3月期減益予想を織り込み済み、地合い悪化の影響も限定的
 
 なお2月1日に自己株式取得および自己株式公開買い付けを発表している。当社代表取締役柴田裕およびその親族の資産管理会社が保有株式の一部を売却し、自己株式として公開買い付けする。取得株式総数の上限85万株、買い付け価格1953円、買い付け期間18年2月2日〜18年3月2日としている。
 
 株価は安値圏2100円台でモミ合う形だ。2月9日に2084円まで調整する場面があったが、18年3月期減益予想を織り込み済みで、地合い悪化の影響も限定的のようだ。
 
 2月13日の終値2124円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS7円65銭で算出)は約278倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1591円39銭で算出)は1.3倍近辺である。時価総額は約482億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形だが、一方で2100円近辺が下値支持線のようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[1月10日更新]

キーコーヒーは戻り歩調、18年3月期減益予想の織り込み完了

 キーコーヒー<2594>(東1)は業務用・家庭用レギュラーコーヒー大手で、パッケージカフェ「KEYS CAFE」など事業領域拡大戦略を積極推進している。18年3月期減益予想だが、株価は減益予想の織り込み完了して戻り歩調だ。
 
■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開
 
 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。17年3月期セグメント別売上高構成比は、コーヒー関連事業87%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%だった。
 
 中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開など新たな事業領域開拓を積極推進している。
 
■18年3月期減益予想
 
 今期(18年3月期)の連結業績予想(10月30日に減額修正)は、売上高が前期(17年3月期)比3.2%増の650億円、営業利益が43.4%減の7億80百万円、経常利益が38.4%減の9億60百万円、純利益が55.9%減の5億円としている。販売活動費の投下や遊休資産の整理を進める。配当予想は前期と同額の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)で、予想配当性向は80.0%となる。
 
 第2四半期累計は、売上高が前年同期比0.9%減の320億25百万円、営業利益が64.7%減の4億64百万円、経常利益が58.8%減の5億85百万円、純利益が53.2%減の4億22百万円だった。
 
 原料用市場における販売数量の減少などで売上高が計画を下回り、家庭用紅茶製品販売開始(17年3月)に伴う物流コストの上昇、売上拡大に向けた販売活動費の投入も影響して大幅減益だった。売上総利益率は26.5%で1.6ポイント低下、販管費比率は25.0%で1.0ポイント上昇した。
 
 コーヒー関連事業は売上高が1.2%減の276億60百万円で、営業利益(連結調整前)が60.3%減の5億86百万円だった。販売数量は家庭用市場が増加、業務用市場が前年並み、原料用市場が減少した。利益面では売上拡大に向けた販売活動費の投入も影響した。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は8店舗出店し、期末導入店舗数は51店舗となった。
 
 飲食関連事業は、売上高が2.0%減の23億69百万円で、営業利益が7百万円(前年同期は41百万円の赤字)だった。イタリアントマトは不採算店閉鎖を進め、期末店舗数は241店舗(直営店55店舗、FC店186店舗)となった。その他事業は売上高が5.2%増の19億96百万円で、営業利益が29.8%減の1億34百万円だった。
 
■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対して1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対して3000円相当、1000株以上所有株主に対して5000円相当を贈呈する。
 
■株価は減益予想の織り込み完了して戻り歩調
 
 株価は2100円近辺から切り返して戻り歩調だ。1月5日には2196円まで上伸した。18年3月期減益予想の織り込みが完了したようだ。
 
 1月9日の終値2186円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS22円49銭で算出)は97倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1591円39銭で算出)は1.4倍近辺である。時価総額は約496億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を突破した。戻りを試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月06日更新]

キーコーヒーは18年3月期減益予想の織り込み完了感

 キーコーヒー<2594>(東1)は業務用・家庭用レギュラーコーヒー大手で、パッケージカフェ「KEYS CAFE」など事業領域拡大戦略を積極推進している。18年3月期は減額修正して減益予想となったが、株価は減益予想の織り込み完了感を強めている。
 
■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開
 
 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。17年3月期セグメント別売上高構成比は、コーヒー関連事業87%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%だった。
 
 中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開など新たな事業領域開拓を積極推進している。
 
■18年3月期2Q累計は大幅減益
 
 今期(18年3月期)第2四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比0.9%減の320億25百万円となり、営業利益が64.7%減の4億64百万円、経常利益が58.8%減の5億85百万円、純利益が53.2%減の4億22百万円だった。
 
 原料用市場における販売数量の減少などで売上高が計画を下回り、家庭用紅茶製品販売開始(17年3月)に伴う物流コストの上昇、売上拡大に向けた販売活動費の投入も影響して大幅減益だった。売上総利益率は26.5%で1.6ポイント低下、販管費比率は25.0%で1.0ポイント上昇した。
 
 コーヒー関連事業は売上高が1.2%減の276億60百万円で、営業利益(連結調整前)が60.3%減の5億86百万円だった。販売数量は家庭用市場が増加、業務用市場が前年並み、原料用市場が減少した。利益面では売上拡大に向けた販売活動費の投入も影響した。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は8店舗出店し、期末導入店舗数は51店舗となった。
 
 飲食関連事業は、売上高が2.0%減の23億69百万円で、営業利益が7百万円(前年同期は41百万円の赤字)だった。イタリアントマトは不採算店閉鎖を進め、期末店舗数は241店舗(直営店55店舗、FC店186店舗)となった。その他事業は売上高が5.2%増の19億96百万円で、営業利益が29.8%減の1億34百万円だった。
 
■18年3月期通期は減額して減益予想
 
 今期(18年3月期)通期の連結業績予想(10月30日に減額修正)は、売上高が前期(17年3月期)比3.2%増の650億円、営業利益が43.4%減の7億80百万円、経常利益が38.4%減の9億60百万円、純利益が55.9%減の5億円としている。売上高は下期計画を達成する見込みだが、販売活動費の投下や遊休資産の整理を進める。
 
 配当予想は据え置いて前期と同額の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)としている。予想配当性向は80.0%となる。
 
■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対して1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対して3000円相当、1000株以上所有株主に対して5000円相当を贈呈する。
 
■株価は減益予想の織り込み完了感
 
 株価は減額修正を嫌気する形でモミ合い下放れの形となったが、その後は2100円近辺で下げ渋り、18年3月期減益予想の織り込み完了感を強めている。
 
 12月5日の終値2123円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS22円49銭で算出)は94倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1591円39銭で算出)は1.3倍近辺である。時価総額は約482億円である。
 
 週足チャートで見ると2100円近辺が下値支持線の形だ。減益予想の織り込み完了して反発が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月07日更新]

キーコーヒーは新たな事業領域開拓を積極推進、売り一巡で出直り期待

 キーコーヒー<2594>(東1)は業務用・家庭用レギュラーコーヒー大手で、パッケージカフェ「KEYS CAFE」など事業領域拡大戦略を積極推進している。18年3月期第2四半期累計が大幅減益となり、通期予想も減額修正した。株価は減額修正を嫌気した売り一巡感を強めている。
 
■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開
 
 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。17年3月期セグメント別売上高構成比は、コーヒー関連事業87%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%だった。
 
 中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開など新たな事業領域開拓を積極推進している。
 
■18年3月期2Q累計は大幅減益
 
 10月30日発表した今期(18年3月期)第2四半期累計(4〜9月)の連結業績は、売上高が前年同期比0.9%減の320億25百万円、営業利益が64.7%減の4億64百万円、経常利益が58.8%減の5億85百万円、純利益が53.2%減の4億22百万円だった。
 
 原料用市場における販売数量の減少などで売上高が計画を下回った。また家庭用紅茶製品販売開始(17年3月)に伴う物流コストの上昇、売上拡大に向けた販売活動費の投入なども影響して大幅減益だった。売上総利益は6.5%減少し、売上総利益率は26.5%で1.6ポイント低下した。販管費は3.4%増加し、販管費比率は25.0%で1.0ポイント上昇した。
 
 コーヒー関連事業は売上高が1.2%減の276億60百万円で、営業利益(連結調整前)が60.3%減の5億86百万円だった。販売数量は家庭用市場が増加、業務用市場が前年並み、原料用市場が減少した。利益面では売上拡大に向けた販売活動費の投入も影響した。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は8店舗出店し、期末導入店舗数は51店舗となった。
 
 飲食関連事業は、売上高が2.0%減の23億69百万円で、営業利益が7百万円(前年同期は41百万円の赤字)だった。イタリアントマトは不採算店閉鎖を進め、期末店舗数は241店舗(直営店55店舗、FC店186店舗)となった。その他事業は売上高が5.2%増の19億96百万円で、営業利益が29.8%減の1億34百万円だった。
 
■18年3月期通期予想を減額修正
 
 今期(18年3月期)通期の連結業績予想は、10月30日に減額修正した。前回予想(5月12日公表)に対して、売上高は30億円減額して前期(17年3月期)比3.2%増の650億円、営業利益は7億70百万円減額して43.4%減の7億80百万円、経常利益は8億10百万円減額して38.4%減の9億60百万円、純利益は6億70百万円減額して55.9%減の5億円とした。売上高は下期計画を達成する見込みだが、販売活動費の投下や遊休資産の整理を進める。
 
 なお配当予想は据え置いて前期と同額の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)としている。予想配当性向は80.0%となる。
 
■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対して1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対して3000円相当、1000株以上所有株主に対して5000円相当を贈呈する。
 
■株価は減額修正を嫌気した売り一巡
 
 株価は減額修正を嫌気する形で11月2日に2110円まで調整した。ただし2月の年初来安値2072円まで下押すことなく、6日には切り返しの動きとなり、売り一巡感を強めている。
 
 11月6日の終値2134円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS22円49銭で算出)は95倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1591円39銭で算出)は1.3倍近辺である。時価総額は約484億円である。
 
 週足チャートで見ると2200円近辺でのモミ合いから下放れの形となったが、売り一巡して出直りが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
 [10月05日更新]

キーコーヒーは調整一巡感、18年3月期2桁営業増益予想

 キーコーヒー<2594>(東1)は業務用・家庭用レギュラーコーヒー大手で、パッケージカフェ「KEYS CAFE」など事業領域拡大戦略を積極推進している。18年3月期2桁営業増益予想である。株価はモミ合い展開だが調整一巡感を強めている。なお10月30日に第2四半期決算発表を予定している。
 
■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開
 
 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。17年3月期セグメント別売上高構成比は、コーヒー関連事業87%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%だった。
 
 中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開など新たな事業領域開拓を積極推進している。
 
■18年3月期2桁営業増益予想
 
 今期(18年3月期)連結業績予想(5月12日公表)は売上高が前期(17年3月期)比7.9%増の680億円、営業利益が12.5%増の15億50百万円、経常利益が13.5%増の17億70百万円、純利益が3.1%増の11億70百万円としている。配当予想は前期と同額の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)としている。予想配当性向は34.2%となる。
 
 第1四半期(4〜6月)連結業績は売上高が前年同期比0.9%減収、営業利益が45.3%減益、経常利益が44.4%減益、純利益が45.5%減益だった。コーヒー生豆相場は安定した動きだったが、コーヒー関連事業における販売活動費投入の影響などで大幅減益だった。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は5店舗出店して49店舗となった。通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高24.3%、営業利益33.1%、経常利益32.0%、純利益29.6%だった。
 
 通期ベースではコーヒー関連事業で家庭用が好調に推移し、製造コスト改善への取り組みも寄与する見込みだ。さらに積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、生産効率化やコスト低減などに取り組む。第4四半期の営業利益が赤字となる収益特性に注意が必要だが、通期ベースで好業績を期待したい。
 
■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対して1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対して3000円相当、1000株以上所有株主に対して5000円相当を贈呈する。
 
■株価はモミ合いだが調整一巡感
 
 株価は2200円近辺でモミ合う展開だが、大きく下押すことなく調整一巡感を強めている。10月4日の終値2178円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS52円62銭で算出)は41倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1591円39銭で算出)は1.4倍近辺である。時価総額は約494億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線が上値を圧迫する形だが、52週移動平均線が接近してモミ合い上放れが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月05日更新]

キーコーヒーは18年3月期2桁営業増益予想

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒー大手で、パッケージカフェ「KEYS CAFE」など事業領域拡大戦略を積極推進している。18年3月期2桁営業増益予想である。株価はモミ合い展開だが調整一巡感を強めている。
 
■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開
 
 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。17年3月期セグメント別売上高構成比は、コーヒー関連事業87%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%だった。
 
 中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開など新たな事業領域開拓を積極推進している。
 
■18年3月期2桁営業増益予想
 
 今期(18年3月期)連結業績予想(5月12日公表)は売上高が前期(17年3月期)比7.9%増の680億円、営業利益が12.5%増の15億50百万円、経常利益が13.5%増の17億70百万円、純利益が3.1%増の11億70百万円としている。配当予想は前期と同額の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)としている。予想配当性向は34.2%となる。
 
 第1四半期(4〜6月)連結業績は売上高が前年同期比0.9%減収、営業利益が45.3%減益、経常利益が44.4%減益、純利益が45.5%減益だった。コーヒー生豆相場は安定した動きだったが、コーヒー関連事業における販売活動費投入の影響などで大幅減益だった。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は5店舗出店して49店舗となった。通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高24.3%、営業利益33.1%、経常利益32.0%、純利益29.6%である。
 
 通期ベースではコーヒー関連事業で家庭用が好調に推移し、製造コスト改善への取り組みも寄与する見込みだ。さらに積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、生産効率化やコスト低減などに取り組む。第4四半期の営業利益が赤字となる収益特性に注意が必要だが、通期ベースで好業績を期待したい。
 
■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対して1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対して3000円相当、1000株以上所有株主に対して5000円相当を贈呈する。
 
■株価はモミ合いだが調整一巡感
 
 株価は2200円近辺でモミ合う展開だが超背一巡感を強めている。9月4日の終値2175円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS52円62銭で算出)は41倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1591円39銭で算出)は1.4倍近辺である。時価総額は約493億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、52週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月02日更新]

キーコーヒーは18年3月期第1四半期大幅減益だが反応限定的、通期は2桁営業増

キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒー大手で、パッケージカフェ「KEYS CAFE」など事業領域拡大戦略を積極推進している。18年3月期第1四半期は大幅減益だったが、通期は2桁営業増益予想である。株価はモミ合い展開だ。第1四半期業績に対するネガティブ反応は限定的であり、上放れの展開が期待される。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開  コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。17年3月期セグメント別売上高構成比は、コーヒー関連事業87%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%だった。  13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化、14年9月イタリアのillycaffe S.p.Aと「illy」ブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。16年10月ユニリーバ・ジャパンと紅茶ブランド「リプトン」の家庭用紅茶製品に関して日本国内における販売総代理店契約を締結し、17年3月販売開始した。

■パッケージカフェ「KEYS CAFE」など事業領域拡大戦略を推進  中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開など新たな事業領域開拓を積極推進している。  新規事業領域としては、取引先へのカフェ開業支援に取り組み、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開を加速している。17年3月期末現在の導入店舗数は46店舗となった。  飲食関連事業のイタリアントマトは「国内は充実、海外は拡大」を基本方針として不採算店の閉鎖も進め、17年3月期末現在の店舗数は直営57店舗、FC197店舗の合計254店舗となった。海外は中国やASEAN地域へ積極展開している。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益特性  売上面では個人消費や贈答用需要、利益面ではコーヒー生豆相場の影響を受けやすい収益特性がある。また季節要因として第3四半期(10月〜12月)の構成比が高く、第4四半期(1月〜3月)の営業利益は赤字となる収益特性がある。

■18年3月期第1四半期は大幅減益  7月31日発表した今期(18年3月期)第1四半期(4月〜6月)連結業績は、売上高が前年同期比0.9%減の164億98百万円、営業利益が45.3%減の5億13百万円、経常利益が44.4%減の5億66百万円、純利益が45.5%減の3億46百万円だった。  コーヒー生豆相場は、ブラジルの順調な生育状況による増産見通しや、消費国における生豆在庫量の増加などで安定した動きで推移したが、コーヒー関連事業における販売活動費投入の影響などで大幅減益だった。売上総利益は4.3%減少し、売上総利益率は27.5%で1.0ポイント低下した。販管費は5.8%増加し、販管費比率は24.4%で1.5ポイント上昇した。  セグメント別に見ると、コーヒー関連事業は売上高が1.5%減の141億47百万円で営業利益(連結調整前)が47.0%減の5億12百万円だった。売上面では業務用と家庭用が増収だったが、原料用は販売数量減少やコーヒー相場と連動した取引などで減収だった。利益面では今後の売上拡大に向けた販売活動費投入の影響などで大幅減益だった。なおパッケージカフェ「KEYS CAFE」は5店舗出店し、期末店舗数は49店舗となった。  飲食関連事業は、売上高が0.6%増の12億16百万円で営業利益が6.0倍の21百万円だった。高付加価値メニュー投入や販促フェア効果などで増収となり、不採算店の閉鎖や販管費の効率的運用も寄与して営業損益が改善した。イタリアントマトの店舗数は245店舗(直営55店舗、FC190店舗)となった。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が5.5%増の11億34百万円で営業利益が27.9%増の1億38百万円だった。

■18年3月期通期は2桁営業増益予想  今期(18年3月期)連結業績予想(5月12日公表)は売上高が前期(17年3月期)比7.9%増の680億円、営業利益が12.5%増の15億50百万円、経常利益が13.5%増の17億70百万円、純利益が3.1%増の11億70百万円としている。配当予想は前期と同額の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)としている。予想配当性向は34.2%となる。  コーヒー関連事業で家庭用が好調に推移し、製造コスト改善への取り組みも寄与する見込みだ。積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、生産効率化やコスト低減などに取り組む。  通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高24.3%、営業利益33.1%、経常利益32.0%、純利益29.6%である。第4四半期の営業利益が赤字となる収益特性に注意が必要だが、通期ベースで好業績が期待される。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施  株主優待制度は毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対して1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対して3000円相当、1000株以上所有株主に対して5000円相当を贈呈する。

■株価はモミ合い展開、第1四半期業績に対する反応限定的  株価は2200円近辺でモミ合う展開だ。8月1日は終値で前日比0.73%高と上昇した。第1四半期業績に対するネガティブ反応は限定的だ。  8月1日の終値2199円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS52円62銭で算出)は42倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1591円39銭で算出)は1.4倍近辺である。時価総額は約499億円である。  週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下げ渋る動きだ。第1四半期業績に対するネガティブ反応は限定的であり、モミ合い上放れの展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR) 
[07月06日更新]

キーコーヒーはモミ合い上放れ期待、18年3月期2桁営業増益予想

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒー大手で、パッケージカフェ「KEYS CAFE」など事業領域拡大戦略を積極推進している。コーヒー関連事業が牽引して18年3月期2桁営業増益予想である。株価はモミ合い上放れの展開が期待される。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。

 中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開など新たな事業領域開拓を積極推進している。
 新規事業領域としては、取引先へのカフェ開業支援に取り組み、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開を加速している。17年3月期末現在の導入店舗数は46店舗となった。

 飲食関連事業のイタリアントマトは「国内は充実、海外は拡大」を基本方針として不採算店の閉鎖も進め、17年3月期末現在の店舗数は直営57店舗、FC197店舗の合計254店舗となった。海外は中国やASEAN地域へ積極展開している。

■18年3月期2桁営業増益予想

 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月12日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比7.9%増の680億円、営業利益が同12.5%増の15億50百万円、経常利益が同13.5%増の17億70百万円、純利益が同3.1%増の11億70百万円としている。配当予想は前期と同額の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)としている。予想配当性向は34.2%となる。

 コーヒー関連事業で家庭用が好調に推移し、製造コスト改善への取り組みも寄与する見込みだ。積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、生産効率化やコスト低減などに取り組む。好業績が期待される。

■株価はモミ合い上放れ期待

 株価の動きを見ると、上値が重く2200円近辺でモミ合う展開だ。ただし調整一巡感を強めている。

 7月5日の終値2204円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS52円62銭で算出)は42倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1591円39銭で算出)は1.4倍近辺である。時価総額は約500億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線が下値を支える形だ。好業績を評価してモミ合い上放れの展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月16日更新]

キーコーヒーは調整一巡感、18年3月期2桁営業増益予想を再評価

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒー大手で、パッケージカフェ「KEYS CAFE」など事業領域拡大戦略を積極推進している。コーヒー関連事業が牽引して18年3月期2桁営業増益予想である。株価は調整一巡感を強めている。好業績を再評価して3月の年初来高値を試す展開が期待される。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。17年3月期セグメント別売上高構成比は、コーヒー関連事業87%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%である。

 13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化、14年9月イタリアのillycaffe S.p.Aと「illy」ブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。16年10月ユニリーバ・ジャパンと紅茶ブランド「リプトン」の家庭用紅茶製品に関して日本国内における販売総代理店契約を締結し、17年3月販売開始した。
■パッケージカフェ「KEYS CAFE」など事業領域拡大戦略を推進

 中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開など新たな事業領域開拓を積極推進している。

 新規事業領域としては、取引先へのカフェ開業支援に取り組み、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開を加速している。17年3月期末現在の導入店舗数は46店舗となった。6月8日にはJR京葉線稲毛海岸駅前の商業施設イオンマリンピアに「Inagekaigan KEYS CAFE」をオープンした。

 飲食関連事業のイタリアントマトは「国内は充実、海外は拡大」を基本方針として不採算店の閉鎖も進め、17年3月期末現在の店舗数は直営57店舗、FC197店舗の合計254店舗となった。海外は中国やASEAN地域へ積極展開している。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益特性

 売上面では個人消費や贈答用需要、利益面ではコーヒー生豆相場の影響を受けやすい収益特性がある。また季節要因として第3四半期(10月〜12月)の構成比が高く、第4四半期(1月〜3月)の営業利益は赤字となる収益特性がある。

■17年3月期大幅営業増益

 前期(17年3月期)の連結業績は売上高が前々期(16年3月期)比2.9%減の629億96百万円だが、営業利益が同30.7%増の13億77百万円、経常利益が同13.5%増の15億59百万円、純利益が同50.9%増の11億34百万円だった。

 コーヒー生豆相場はブラジル生産地の天候不順による生産量減少懸念などで高値圏だったが、コーヒー関連事業における家庭用市場の売上伸長や製造コスト低減などで大幅営業増益だった。売上総利益は同4.8%増加し、売上総利益率は27.4%で同2.0ポイント上昇した。販管費は同3.1%増加し、販管費比率は25.3%で同1.5ポイント上昇した。

 なお特別利益では投資有価証券売却益が増加(前々期90百万円、前期3億65百万円)し、特別損失では減損損失が増加(前々期2億88百万円、前期3億34百万円)した。ROEは3.2%で同1.1ポイント上昇、自己資本比率は69.8%で同2.2ポイント低下した。配当は同1円増配の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)で配当性向は35.3%だった。

 セグメント別動向を見ると、コーヒー関連事業は売上高が同2.2%減の547億22百万円で営業利益(連結調整前)が同19.1%増の19億75百万円だった。売上面では家庭用が増収、業務用が前年並みだった。原料用は販売数量が伸長したがコーヒー相場と連動した取引の影響で減収だった。

 飲食関連事業は売上高が同5.9%減の47億99百万円で営業利益が1億32百万円の赤字(前々期は1億29百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店閉鎖で減収となり、利益面では新業態店舗開発などの先行投資負担が影響した。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同9.6%減の34億73百万円で営業利益が同1.5%減の1億48百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期166億54百万円、第2四半期156億66百万円、第3四半期162億01百万円、第4四半期144億75百万円、営業利益は9億38百万円、3億77百万円、4億73百万円、4億11百万円の赤字だった。

■18年3月期2桁営業増益予想

 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月12日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比7.9%増の680億円、営業利益が同12.5%増の15億50百万円、経常利益が同13.5%増の17億70百万円、純利益が同3.1%増の11億70百万円としている。配当予想は前期と同額の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)としている。予想配当性向は34.2%となる。

 コーヒー関連事業で家庭用が好調に推移し、製造コスト改善への取り組みも寄与する見込みだ。積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、生産効率化やコスト低減などに取り組む。好業績が期待される。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度は毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対して1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対して3000円相当、1000株以上所有株主に対して5000円相当を贈呈する。

■株価は調整一巡感、好業績を再評価する展開期待

 株価の動きを見ると、4月の直近安値2121円から一旦切り返したが、反発力がやや鈍く2200円近辺でモミ合う展開だ。ただし調整一巡感を強めている。

 6月15日の終値2191円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS52円62銭で算出)は42倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1591円39銭で算出)は1.4倍近辺である。時価総額は約497億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下げ渋る動きだ。サポートラインを確認した形だろう。好業績を再評価して3月の年初来高値2352円を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[05月18日更新]

キーコーヒーは18年3月期2桁営業増益予想

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒー大手で、パッケージカフェ「KEYS CAFE」など事業領域拡大戦略を積極推進している。コーヒー関連事業が牽引して17年3月期大幅増益だった。そして18年3月期も2桁営業増益予想である。株価は好業績を再評価する展開が期待される。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。17年3月期セグメント別売上高構成比は、コーヒー関連事業87%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%である。

 13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化、14年9月イタリアのillycaffe S.p.Aと「illy」ブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。16年10月にはユニリーバ・ジャパンと紅茶ブランド「リプトン」の家庭用紅茶製品に関して日本国内における販売総代理店契約を締結し、17年3月販売開始した。

■パッケージカフェ「KEYS CAFE」など事業領域拡大戦略を推進

 中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開など新たな事業領域開拓を積極推進している。

 新規事業領域としては、取引先へのカフェ開業支援に取り組み、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開を加速している。17年3月期末現在の導入店舗数は46店舗となった。5月12日には大阪・本町エリアに「OsakaHommachi KEYS CAFE」をオープンした。

 飲食関連事業のイタリアントマトは「国内は充実、海外は拡大」を基本方針として不採算店の閉鎖も進め、17年3月期末現在の店舗数は直営57店舗、FC197店舗の合計254店舗となった。海外は中国やASEAN地域へ積極展開している。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益特性

 売上面では個人消費や贈答用需要、利益面ではコーヒー生豆相場の影響を受けやすい収益特性がある。また季節要因として第3四半期(10月〜12月)の構成比が高く、第4四半期(1月〜3月)の営業利益は赤字となる収益特性がある。

■17年3月期大幅営業増益

 5月12日発表した前期(17年3月期)連結業績は、売上高が前々期(16年3月期)比2.9%減の629億96百万円だが、営業利益が同30.7%増の13億77百万円、経常利益が同13.5%増の15億59百万円、純利益が同50.9%増の11億34百万円だった。

 コーヒー生豆相場はブラジル生産地の天候不順による生産量減少懸念などで高値圏だったが、コーヒー関連事業における家庭用市場の売上伸長や製造コスト低減などで大幅営業増益だった。売上総利益は同4.8%増加し、売上総利益率は27.4%で同2.0ポイント上昇した。販管費は同3.1%増加し、販管費比率は25.3%で同1.5ポイント上昇した。

 なお特別利益では投資有価証券売却益が増加(前々期90百万円、前期3億65百万円)し、特別損失では減損損失が増加(前々期2億88百万円、前期3億34百万円)した。

 ROEは3.2%で同1.1ポイント上昇、自己資本比率は69.8%で同2.2ポイント低下した。配当は同1円増配の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)とした。配当性向は35.3%である。

 セグメント別動向を見ると、コーヒー関連事業は売上高が同2.2%減の547億22百万円で営業利益(連結調整前)が同19.1%増の19億75百万円だった。売上面では家庭用が増収、業務用が前年並みだった。原料用は販売数量が伸長したがコーヒー相場と連動した取引の影響で減収だった。

 飲食関連事業は売上高が同5.9%減の47億99百万円で営業利益が1億32百万円の赤字(前々期は1億29百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店閉鎖で減収となり、利益面では新業態店舗開発などの先行投資負担が影響した。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同9.6%減の34億73百万円で営業利益が同1.5%減の1億48百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期166億54百万円、第2四半期156億66百万円、第3四半期162億01百万円、第4四半期144億75百万円、営業利益は9億38百万円、3億77百万円、4億73百万円、4億11百万円の赤字だった。

■18年3月期2桁営業増益予想

 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月12日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比7.9%増の680億円、営業利益が同12.5%増の15億50百万円、経常利益が同13.5%増の17億70百万円、純利益が同3.1%増の11億70百万円としている。配当予想は前期と同額の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)としている。予想配当性向は34.2%となる。

 コーヒー関連事業で家庭用が好調に推移し、製造コスト改善への取り組みも寄与する見込みだ。積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、生産効率化やコスト低減などに取り組む。好業績が期待される。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度は、毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して、自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対して1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対して3000円相当、1000株以上所有株主に対して5000円相当を贈呈する。

■株価は好業績を再評価する展開期待

 株価の動きを見ると、4月14日の直近安値2121円から切り返したが、18年3月期2桁営業増益予想に対する反応が限定的で、やや上値の重い展開だ。

 5月17日の終値2221円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS52円62銭で算出)は42倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1591円39銭で算出)は1.4倍近辺である。時価総額は約504億円である。

 週足チャートで見ると、26週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。好業績を再評価して3月の年初来高値2352円を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[04月04日更新]

キーコーヒーは期末配当・株主優待権利落ち一巡して上値試す、18年3月期も収益拡大基調

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒー大手である。パッケージカフェ「KEYS CAFE」など事業領域拡大戦略を積極推進し、4月7日には名古屋駅直結のJRゲートタワーに「KEYS CAFE」をオープンする。17年3月期はコーヒー関連事業が牽引して大幅増益予想である。そして18年3月期も収益拡大基調が期待される。株価は期末配当・株主優待権利落ちの売りが一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力に、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるイタリアのillycaffe S.p.Aと、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 16年3月期のセグメント別売上高構成比はコーヒー関連事業86%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%だった。中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開など新たな事業領域開拓を積極推進している。

 なお16年10月には、紅茶ブランド「リプトン」を展開するユニリーバ・ジャパンと、同ブランドの家庭用紅茶製品に関して日本国内における販売総代理店契約を締結し、販売開始(17年3月1日)すると発表した。

■パッケージカフェ「KEYS CAFE」など事業領域拡大戦略を推進

 新規事業領域としてパッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開を加速している。

 15年10月福井県福井市に北陸地方初出店、16年2月愛知県刈谷市に東海エリア高速道路パーキングエリア初出店、16年3月東京メトロ南北線王子駅構内に駅構内初出店、東京都港区のファーストキャビン赤坂にホテル内初出店、16年6月静岡県静岡市に静岡県初出店した。

 16年10月新潟県初出店となる「Niigata KEYS CAFE」をアピタ新潟西店にオープン、16年12月鹿児島県初出店となる「Kagoshima KEYS CAFE」を複合ショッピングモール「フレスポジャングルパーク」(鹿児島市)内にオープンした。

 4月7日にはビックカメラ名古屋JRゲートタワー店に「KEYS CAFE」をオープンする。

 飲食関連事業のイタリアントマトは「国内は充実、海外は拡大」という基本方針で、16年3月期末の店舗数は直営56店舗、FC214店舗の合計270店舗となった。16年11月にはキーコーヒーの自家焙煎支援システムSRS(Shop Roasting System)を導入した新業態店舗「自家焙煎珈琲 蔵味〜Kurami」を東京・世田谷区にオープンした。海外は中国やASEAN地域へ積極展開している。

 そして17年2月にはイタリアントマトがJR吉祥寺駅前の吉祥寺サンロード商店街に、新業態「イタリアン・トマトカフェジュニアプラス」吉祥寺サンロード店をオープンした。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造、贈答用需要なども影響

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期138億78百万円、第2四半期136億77百万円、第3四半期152億55百万円、第4四半期135億13百万円、営業利益が4億81百万円、2億69百万円、5億34百万円、4億39百万円の赤字、16年3月期は売上高が160億94百万円、166億58百万円、174億84百万円、146億70百万円、営業利益が6億65百万円、1億10百万円、8億82百万円、6億03百万円の赤字だった。

 売上面では個人消費動向、利益面ではコーヒー生豆相場の影響を受けやすく、贈答用需要なども影響する。第3四半期の構成比が高く、第4四半期の営業利益は赤字となる収益特性がある。16年3月期は原料用が牽引して15年3月期比2桁増収・営業増益だった。

 売上総利益は同2.3%増加したが、売上総利益率は25.4%で同3.2ポイント低下した。販管費は同1.3%増加したが、販管費比率は23.8%で同3.3ポイント低下した。またROEは2.1%で同0.2ポイント低下した。自己資本比率は72.0%で同0.3ポイント低下した。配当性向は50.8%だった。

 コーヒー関連事業は売上高が同20.5%増の559億61百万円で営業利益(連結調整前)が同11.1%増の16億58百万円だった。原料用が大幅伸長した。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は新規出店20店舗、合計導入店舗39店舗となった。

 飲食関連事業は、売上高が同12.3%減の51億01百万円で営業利益が1億29百万円の赤字(15年3月期1億74百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店整理で減収だが、不採算店減少や高付加価値メニュー投入で営業赤字が縮小した。

 その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同5.1%減の38億43百万円で営業利益が同2.8%増の1億50百万円だった。

■17年3月期第3四半期累計は営業増益

 前期(17年3月期)第3四半期累計(4〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.4%減の485億21百万円、営業利益が同7.9%増の17億88百万円、経常利益が同2.5%増の19億78百万円、純利益が同4.0%減の12億38百万円だった。

 コーヒー生豆相場はブラジル生産地の天候不順による来年度生産量減少懸念などで上昇傾向だったが、製造コスト改善などが寄与して営業増益だった。売上総利益は同8.6%増加し、売上総利益率は28.1%で同2.6ポイント上昇した。販管費は同2.4%増加し、販管費比率は24.0%で同0.9ポイント上昇した。

 セグメント別動向を見ると、コーヒー関連事業は売上高が同2.6%減の422億22百万円で営業利益(連結調整前)が同9.4%増の21億34百万円だった。家庭用が増収、業務用が前年並みだった。原料用は販売数量が伸長したがコーヒー相場と連動した取引の影響で減収だった。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は8店舗出店して合計導入店舗数44店舗となった。

 飲食関連事業は売上高が同6.4%減の35億82百万円で、営業利益が88百万円の赤字(前年同期は71百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店閉鎖で減収となり、利益面では売上減少に対応したコスト削減が遅れた。イタリアントマトの店舗数は261店舗(直営60店舗、FC201店舗)となった。

 その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は、売上高が同11.1%減の27億16百万円で営業利益が同2.9%減の2億79百万円だった。

 なお四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期166億54百万円、第2四半期156億66百万円、第3四半期162億01百万円、営業利益は9億38百万円、3億77百万円、4億73百万円だった。

■17年3月期通期は大幅増益予想、18年3月期も収益拡大基調

 前期(17年3月期)の連結業績予想(10月24日に利益を増額修正)は、売上高が前々期(16年3月期)比0.1%増の650億円、営業利益が同70.8%増の18億円、経常利益が同38.3%増の19億円、そして純利益が同59.6%増の12億円としている。配当予想は同1円増配の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)としている。予想配当性向は33.3%となる。

 コーヒー関連事業で家庭用の販売が好調に推移し、製造コスト改善への取り組みも寄与する。また企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などに取り組む。2桁増益・連続増配予想で好業績が期待される。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が74.6%、営業利益が99.3%、経常利益が104.1%、純利益が103.2%と高水準である。天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動する可能性があり、第4四半期の営業利益が赤字となる収益特性も考慮しなければならないが、通期再増額期待も高まる。そして今期(18年3月期)も収益拡大基調が期待される。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度は毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して、自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対して1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対して3000円相当、1000株以上所有株主に対して5000円相当を贈呈する。

■株価は期末配当・株主優待権利落ちが一巡して上値試す

 株価の動きを見ると、3月27日の年初来高値2352円から反落して4月3日の2180円まで調整した。ただし4月3日は終値で前日比プラス圏に切り返している。期末配当・株主優待権利落ちの売りが一巡したようだ。

 4月3日の終値2202円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS53円98銭で算出)は40〜41倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.8%近辺、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS1568円19銭で算出)は1.4倍近辺である。時価総額は約500億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線近辺で下げ渋り、サポートラインを確認した形だ。期末配当・株主優待権利落ちの売りが一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。15年8月の上場来高値2370円も視野に入りそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月01日更新]

キーコーヒーは自律調整一巡して1月の昨年来高値試す、事業領域拡大戦略を推進

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒー大手で、パッケージカフェ「KEYS CAFE」など事業領域拡大戦略を積極推進している。グループ会社のイタリアントマトも新業態をオープンした。17年3月期はコーヒー関連事業が牽引して大幅増益予想である。株価は自律調整が一巡して1月の昨年来高値を試す展開が期待される。さらに15年8月の上場来高値も視野に入りそうだ。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力に、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるイタリアのillycaffe S.p.Aと、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 16年3月期のセグメント別売上高構成比はコーヒー関連事業86%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%だった。中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開など新たな事業領域開拓を積極推進している。

 なお16年10月には、紅茶ブランド「リプトン」を展開するユニリーバ・ジャパンと、同ブランドの家庭用紅茶製品に関して日本国内における販売総代理店契約を締結し、販売開始(17年3月1日)すると発表した。

■パッケージカフェ「KEYS CAFE」など事業領域拡大戦略を推進

 新規事業領域としてパッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開を加速している。

 15年10月福井県福井市に北陸地方初出店、16年2月愛知県刈谷市に東海エリア高速道路パーキングエリア初出店、16年3月東京メトロ南北線王子駅構内に駅構内初出店、東京都港区のファーストキャビン赤坂にホテル内初出店、16年6月静岡県静岡市に静岡県初出店、16年9月東京都調布市に直営ショップ「KEY COFFEE Club」第3号店の調布PARCO店をオープンした。16年10月パッケージカフェ「KEYS CAFE」の新潟県初出店となる「Niigata KEYS CAFE」がアピタ新潟西店にオープンした。

 また16年12月には、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の鹿児島県初出店となる「Kagoshima KEYS CAFE」が、複合ショッピングモール「フレスポジャングルパーク」(鹿児島市)内にオープンした。

 飲食関連事業のイタリアントマトは「国内は充実、海外は拡大」という基本方針で、16年3月期末の店舗数は直営56店舗、FC214店舗の合計270店舗となった。16年11月にはキーコーヒーの自家焙煎支援システムSRS(Shop Roasting System)を導入した新業態店舗「自家焙煎珈琲 蔵味〜Kurami」を東京・世田谷区にオープンした。海外は中国やASEAN地域へ積極展開している。

 そして2月21日にはイタリアントマトが、JR吉祥寺駅前の吉祥寺サンロード商店街に、新業態「イタリアン・トマトカフェジュニアプラス」吉祥寺サンロード店をオープンした。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造、贈答用需要なども影響

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期138億78百万円、第2四半期136億77百万円、第3四半期152億55百万円、第4四半期135億13百万円、営業利益が4億81百万円、2億69百万円、5億34百万円、4億39百万円の赤字、16年3月期は売上高が160億94百万円、166億58百万円、174億84百万円、146億70百万円、営業利益が6億65百万円、1億10百万円、8億82百万円、6億03百万円の赤字だった。

 売上面では個人消費動向、利益面ではコーヒー生豆相場の影響を受けやすく、贈答用需要なども影響する。第3四半期の構成比が高く、第4四半期の営業利益は赤字となる収益特性がある。16年3月期は原料用が牽引して15年3月期比2桁増収・営業増益だった。

 売上総利益は同2.3%増加したが、売上総利益率は25.4%で同3.2ポイント低下した。販管費は同1.3%増加したが、販管費比率は23.8%で同3.3ポイント低下した。またROEは2.1%で同0.2ポイント低下した。自己資本比率は72.0%で同0.3ポイント低下した。配当性向は50.8%だった。

 コーヒー関連事業は売上高が同20.5%増の559億61百万円で営業利益(連結調整前)が同11.1%増の16億58百万円だった。原料用が大幅伸長した。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は新規出店20店舗、合計導入店舗39店舗となった。

 飲食関連事業は、売上高が同12.3%減の51億01百万円で営業利益が1億29百万円の赤字(15年3月期1億74百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店整理で減収だが、不採算店減少や高付加価値メニュー投入で営業赤字が縮小した。

 その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同5.1%減の38億43百万円で営業利益が同2.8%増の1億50百万円だった。

■17年3月期第3四半期累計は営業増益

 今期(17年3月期)第3四半期累計(4〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.4%減の485億21百万円、営業利益が同7.9%増の17億88百万円、経常利益が同2.5%増の19億78百万円、そして純利益が同4.0%減の12億38百万円だった。

 コーヒー生豆相場はブラジル生産地の天候不順による来年度生産量減少懸念などで上昇傾向だったが、製造コスト改善などが寄与して営業増益だった。売上総利益は同8.6%増加し、売上総利益率は28.1%で同2.6ポイント上昇した。販管費は同2.4%増加し、販管費比率は24.0%で同0.9ポイント上昇した。

 セグメント別動向を見ると、コーヒー関連事業は売上高が同2.6%減の422億22百万円で営業利益(連結調整前)が同9.4%増の21億34百万円だった。家庭用が増収、業務用が前年並みだった。原料用は販売数量が伸長したがコーヒー相場と連動した取引の影響で減収だった。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は8店舗出店して合計導入店舗数44店舗となった。

 飲食関連事業は売上高が同6.4%減の35億82百万円で、営業利益が88百万円の赤字(前年同期は71百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店閉鎖で減収となり、利益面では売上減少に対応したコスト削減が遅れた。イタリアントマトの店舗数は261店舗(直営60店舗、FC201店舗)となった。

 その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は、売上高が同11.1%減の27億16百万円で営業利益が同2.9%減の2億79百万円だった。

 なお四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期166億54百万円、第2四半期156億66百万円、第3四半期162億01百万円、営業利益は9億38百万円、3億77百万円、4億73百万円だった。

■17年3月期通期は大幅増益予想

 今期(17年3月期)通期連結業績予想(10月24日に利益を増額修正)は、売上高が前期(16年3月期)比0.1%増の650億円、営業利益が同70.8%増の18億円、経常利益が同38.3%増の19億円、そして純利益が同59.6%増の12億円としている。配当予想は同1円増配の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)としている。予想配当性向は33.3%となる。

 コーヒー関連事業で家庭用の販売が好調に推移し、製造コスト改善への取り組みも寄与する。また企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などに取り組む。2桁増益・連続増配予想で好業績が期待される。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が74.6%、営業利益が99.3%、経常利益が104.1%、純利益が103.2%と高水準である。天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動する可能性があり、第4四半期の営業利益が赤字となる収益特性も考慮しなければならないが、通期再増額期待も高まる。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度は毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して、自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対して1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対して3000円相当、1000株以上所有株主に対して5000円相当を贈呈する。

■株価は自律調整一巡して1月の昨年来高値を試す

 株価の動きを見ると、1月の昨年来高値2250円から一旦反落したが、自律調整が一巡して切り返しの動きを強めている。

 2月28日の終値2194円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS53円98銭で算出)は40〜41倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1568円19銭で算出)は1.4倍近辺である。時価総額は約498億円である。

 週足チャートで見ると、26週移動平均線近辺から切り返して13週移動平均線を回復した。サポートラインを確認した形だ。自律調整が一巡して1月の昨年来高値2250円を試す展開が期待される。さらに15年8月の上場来高値2370円も視野に入りそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月01日更新]

キーコーヒーは17年3月期第3四半期累計営業増益、パッケージカフェなど事業領域拡大を推進

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒー大手で、パッケージカフェ「KEYS CAFE」など事業領域拡大を積極推進している。1月30日発表した17年3月期第3四半期累計連結業績は営業増益だった。そして通期はコーヒー関連事業が牽引して大幅増益予想である。株価は昨年来高値圏から反落したが、目先的な売りが一巡して上値を試す展開が期待される。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力に、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるイタリアのillycaffe S.p.Aと、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 16年3月期のセグメント別売上高構成比はコーヒー関連事業86%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%だった。中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開など新たな事業領域開拓を積極推進している。

 飲食関連事業のイタリアントマトは「国内は充実、海外は拡大」という基本方針で、16年3月期末の店舗数は直営56店舗、FC214店舗の合計270店舗となった。16年11月にはキーコーヒーの自家焙煎支援システムSRS(Shop Roasting System)を導入した新業態店舗「自家焙煎珈琲 蔵味〜Kurami」を東京・世田谷区にオープンした。海外は中国やASEAN地域へ積極展開している。

 なお16年10月には、紅茶ブランド「リプトン」を展開するユニリーバ・ジャパンと、同ブランドの家庭用紅茶製品に関して日本国内における販売総代理店契約を締結し、販売開始(17年3月1日)すると発表した。

■パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開を加速

 新規事業領域としてパッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開を加速している。

 15年10月福井県福井市に北陸地方初出店、16年2月愛知県刈谷市に東海エリア高速道路パーキングエリア初出店、16年3月東京メトロ南北線王子駅構内に駅構内初出店、東京都港区のファーストキャビン赤坂にホテル内初出店、16年6月静岡県静岡市に静岡県初出店、16年9月東京都調布市に直営ショップ「KEY COFFEE Club」第3号店の調布PARCO店をオープンした。16年10月パッケージカフェ「KEYS CAFE」の新潟県初出店となる「Niigata KEYS CAFE」がアピタ新潟西店にオープンした。

 また16年12月には、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の鹿児島県初出店となる「Kagoshima KEYS CAFE」が、複合ショッピングモール「フレスポジャングルパーク」(鹿児島市)内にオープンした。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造、贈答用需要なども影響

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期138億78百万円、第2四半期136億77百万円、第3四半期152億55百万円、第4四半期135億13百万円、営業利益が4億81百万円、2億69百万円、5億34百万円、4億39百万円の赤字、16年3月期は売上高が160億94百万円、166億58百万円、174億84百万円、146億70百万円、営業利益が6億65百万円、1億10百万円、8億82百万円、6億03百万円の赤字だった。

 売上面では個人消費動向、利益面ではコーヒー生豆相場の影響を受けやすく、贈答用需要なども影響する。第3四半期の構成比が高く、第4四半期の営業利益は赤字となる収益特性がある。16年3月期は原料用が牽引して15年3月期比2桁増収・営業増益だった。売上総利益は同2.3%増加したが、売上総利益率は25.4%で同3.2ポイント低下した。販管費は同1.3%増加したが、販管費比率は23.8%で同3.3ポイント低下した。ROEは2.1%で同0.2ポイント低下、自己資本比率は72.0%で同0.3ポイント低下した。配当性向は50.8%だった。

 コーヒー関連事業は売上高が同20.5%増の559億61百万円で営業利益(連結調整前)が同11.1%増の16億58百万円だった。原料用が大幅伸長した。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は新規出店20店舗、合計導入店舗39店舗となった。飲食関連事業は売上高が同12.3%減の51億01百万円で営業利益が1億29百万円の赤字(15年3月期1億74百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店整理で減収だが、不採算店減少や高付加価値メニュー投入で営業赤字が縮小した。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同5.1%減の38億43百万円で営業利益が同2.8%増の1億50百万円だった。

■17年3月期第2四半期累計は大幅増益

 1月30日発表した今期(17年3月期)第3四半期累計(4〜12月)連結業績は、売上高が前年同期比3.4%減の485億21百万円、営業利益が同7.9%増の17億88百万円、経常利益が同2.5%増の19億78百万円、そして純利益が同4.0%減の12億38百万円だった。

 コーヒー生豆相場はブラジル生産地の天候不順による来年度生産量減少懸念などで上昇傾向だが、製造コスト改善が寄与して増益だった。売上総利益は同8.6%増加し、売上総利益率は28.1%で同2.6ポイント上昇した。販管費は同2.4%増加し、販管費比率は24.0%で同0.9ポイント上昇した。

 セグメント別動向を見ると、コーヒー関連事業は売上高が同2.6%減の422億22百万円で営業利益(連結調整前)が同9.4%増の21億34百万円だった。家庭用が増収、業務用が前年並みだった。原料用は販売数量が伸長したがコーヒー相場と連動した取引の影響で減収だった。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は8店舗出店して合計導入店舗数44店舗となった。

 飲食関連事業は売上高が同6.4%減の35億82百万円で営業利益が88百万円の赤字(前年同期は71百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店閉鎖で減収となり、利益面では売上減少に対応したコスト削減が遅れた。イタリアントマトの店舗数は261店舗(直営60店舗、FC201店舗)となった。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同11.1%減の27億16百万円で営業利益が同2.9%減の2億79百万円だった。

 なお四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期166億54百万円、第2四半期156億66百万円、第3四半期162億01百万円、営業利益は9億38百万円、3億77百万円、4億73百万円だった。

■17年3月期通期は大幅増益予想

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想は前回予想(10月24日に利益を増額修正)を据え置いて、売上高が前期(16年3月期)比0.1%増の650億円、営業利益が同70.8%増の18億円、経常利益が同38.3%増の19億円、純利益が同59.6%増の12億円としている。配当予想は同1円増配の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)としている。予想配当性向は33.3%となる。

 コーヒー関連事業で家庭用の販売が好調に推移し、製造コスト改善への取り組みも寄与する。また企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などに取り組む。2桁増益・連続増配予想で好業績が期待される。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が74.6%、営業利益が99.3%、経常利益が104.1%、純利益が103.2%と高水準である。天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動する可能性があり、第4四半期の営業利益が赤字となる収益特性も考慮しなければならないが、通期再増額期待も高まる。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度は毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して、自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対して1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対して3000円相当、1000株以上所有株主に対して5000円相当を贈呈する。

■株価は目先的な売り一巡して上値試す

 株価の動きを見ると、1月12日の昨年来高値2250円から反落し、第3四半期累計業績にもネガティブ反応の形となった。

 1月31日の終値2115円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS53円98銭で算出)は39〜40倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.9%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1568円19銭で算出)は1.3倍近辺である。時価総額は約480億円である。

 週足チャートで見るとサポートラインの13週移動平均線に接近した。好業績を評価する流れに変化はなく、目先的な売りが一巡して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月04日更新]

キーコーヒーはパッケージカフェなど新たな事業領域の開拓を積極推進

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒー大手で、パッケージカフェ「KEYS CAFE」など新たな事業領域の開拓を積極推進している。17年3月期はコーヒー関連事業の好調が牽引して大幅増益予想である。株価は15年8月の上場来高値に接近してきた。好業績を評価する流れに変化はなく、上値を試す展開が期待される。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力に、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるイタリアのillycaffe S.p.Aと、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 16年3月期のセグメント別売上高構成比はコーヒー関連事業86%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%だった。中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開など新たな事業領域開拓を積極推進している。

 飲食関連事業のイタリアントマトは「国内は充実、海外は拡大」という基本方針で、16年3月期末の店舗数は直営56店舗、FC214店舗の合計270店舗となった。11月1日にはキーコーヒーの自家焙煎支援システムSRS(Shop Roasting System)を導入した新業態店舗「自家焙煎珈琲 蔵味〜Kurami」を東京・世田谷区にオープンした。海外は中国やASEAN地域へ積極展開している。

 なお16年10月には、紅茶ブランド「リプトン」を展開するユニリーバ・ジャパンと、同ブランドの家庭用紅茶製品に関して日本国内における販売総代理店契約を締結し、販売開始(17年3月1日)すると発表した。

■パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開を加速

 新規事業領域としてパッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開を加速している。

 15年10月福井県福井市に北陸地方初出店、16年2月愛知県刈谷市に東海エリア高速道路パーキングエリア初出店、16年3月東京メトロ南北線王子駅構内に駅構内初出店、東京都港区のファーストキャビン赤坂にホテル内初出店、16年6月静岡県静岡市に静岡県初出店、16年9月東京都調布市に直営ショップ「KEY COFFEE Club」第3号店の調布PARCO店をオープンした。16年10月パッケージカフェ「KEYS CAFE」の新潟県初出店となる「Niigata KEYS CAFE」がアピタ新潟西店にオープンした。

 また16年12月には、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の鹿児島県初出店となる「Kagoshima KEYS CAFE」が、複合ショッピングモール「フレスポジャングルパーク」(鹿児島市)内にオープンした。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造、贈答用需要なども影響

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期138億78百万円、第2四半期136億77百万円、第3四半期152億55百万円、第4四半期135億13百万円、営業利益が4億81百万円、2億69百万円、5億34百万円、4億39百万円の赤字、16年3月期は売上高が160億94百万円、166億58百万円、174億84百万円、146億70百万円、営業利益が6億65百万円、1億10百万円、8億82百万円、6億03百万円の赤字だった。

 売上面では個人消費動向、利益面ではコーヒー生豆相場の影響を受けやすく、贈答用需要なども影響する。第3四半期の構成比が高く、第4四半期の営業利益は赤字となる収益特性がある。16年3月期は原料用が牽引して15年3月期比2桁増収・営業増益だった。売上総利益は同2.3%増加したが、売上総利益率は25.4%で同3.2ポイント低下した。販管費は同1.3%増加したが、販管費比率は23.8%で同3.3ポイント低下した。ROEは2.1%で同0.2ポイント低下、自己資本比率は72.0%で同0.3ポイント低下した。配当性向は50.8%だった。

 コーヒー関連事業は売上高が同20.5%増の559億61百万円で営業利益(連結調整前)が同11.1%増の16億58百万円だった。原料用が大幅伸長した。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は新規出店20店舗、合計導入店舗39店舗となった。飲食関連事業は売上高が同12.3%減の51億01百万円で営業利益が1億29百万円の赤字(15年3月期1億74百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店整理で減収だが、不採算店減少や高付加価値メニュー投入で営業赤字が縮小した。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同5.1%減の38億43百万円で営業利益が同2.8%増の1億50百万円だった。

■17年3月期第2四半期累計は大幅増益

 今期(17年3月期)第2四半期累計(4〜9月)連結業績は、売上高が前年同期比1.3%減の323億20百万円だが、営業利益が同69.7%増の13億15百万円、経常利益が同46.8%増の14億18百万円、純利益が同55.4%増の9億01百万円だった。

 コーヒー生豆相場がブラジル生産地の天候不順による来年度の生産量減少懸念などで上昇傾向だが、コーヒー関連事業で家庭用市場の販売が想定を上回り、製造コスト改善への取り組みも奏功して大幅増益だった。売上総利益は同8.6%増加し、売上総利益率は28.1%で同2.6ポイント上昇した。販管費は同2.4%増加し、販管費比率は24.0%で同0.9ポイント上昇した。

 コーヒー関連事業は売上高が同0.3%減の280億05百万円で営業利益(連結調整前)が同53.4%増の14億74百万円だった。新商品投入などが奏功して業務用・家庭用が増収だった。原料用は販売数量が増加したが、コーヒー相場と連動した取引の影響で減収だった。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は4店舗増加して合計導入店舗40店舗となった。

 飲食関連事業は売上高が同6.1%減の24億17百万円で営業利益が41百万円の赤字(前年同期は44百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店閉鎖で減収だった。利益面では原材料費や人件費の効率的運用に取り組んでいる。イタリアントマトの店舗数は263店舗(直営61店舗、FC202店舗)となった。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同9.3%減の18億97百万円で営業利益が同45.9%増の1億91百万円だった。

 なお四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期166億54百万円、第2四半期156億66百万円、営業利益は9億38百万円、3億77百万円だった。

■17年3月期通期は増額修正して大幅増益予想

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想(10月24日に利益を増額修正)は売上高が前期(16年3月期)比0.1%増の650億円、営業利益が同70.8%増の18億円、経常利益が同38.3%増の19億円、そして純利益が同59.6%増の12億円としている。配当予想は据え置いて同1円増配の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)としている。予想配当性向は33.4%となる。

 コーヒー関連事業で家庭用市場の販売が想定を上回り、製造コスト改善への取り組みも寄与する。また企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などに取り組む。2桁増益・連続増配予想で好業績が期待される。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が49.7%、営業利益が73.1%、経常利益が74.6%、純利益が75.1%と高水準である。天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動する可能性があり、第4四半期の営業利益が赤字となる収益特性も考慮しなければならないが、通期再増額期待も高まる。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度は毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して、自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対して1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対して3000円相当、1000株以上所有株主に対して5000円相当を贈呈する。

■株価は15年8月の上場来高値に接近、好業績を評価して上値試す

 株価の動きを見ると、12月21日に2187円まで上伸し、15年8月の上場来高値2370円に接近してきた。

 12月30日の終値2177円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS53円98銭で算出)は40〜41倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1568円19銭で算出)は1.4倍近辺である。時価総額は約494億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価する流れに変化はなく、15年8月の上場来高値2370円を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月30日更新]

キーコーヒーは好業績を評価して上値試す、コーヒー関連事業の好調が牽引して17年3月期大幅増益予想

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒー大手で、パッケージカフェ「KEYS CAFE」など新たな事業領域開拓も積極推進している。コーヒー関連事業の好調が牽引して17年3月期大幅増益予想である。株価は年初来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開だろう。15年8月高値も視野に入る。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力に、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるイタリアのillycaffe S.p.Aと、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 16年3月期のセグメント別売上高構成比はコーヒー関連事業86%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%だった。中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開など新たな事業領域開拓を積極推進している。

 飲食関連事業のイタリアントマトは「国内は充実、海外は拡大」という基本方針で、16年3月期末の店舗数は直営56店舗、FC214店舗の合計270店舗となった。11月1日にはキーコーヒーの自家焙煎支援システムSRS(Shop Roasting System)を導入した新業態店舗「自家焙煎珈琲 蔵味〜Kurami」を東京・世田谷区にオープンした。海外は中国やASEAN地域へ積極展開している。

 なお16年10月には、紅茶ブランド「リプトン」を展開するユニリーバ・ジャパンと、同ブランドの家庭用紅茶製品に関して日本国内における販売総代理店契約を締結し、販売開始(17年3月1日)すると発表した。

■パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開を加速

 新規事業領域としてパッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開を加速している。

 15年10月福井県福井市に北陸地方初出店、16年2月愛知県刈谷市に東海エリア高速道路パーキングエリア初出店、16年3月東京メトロ南北線王子駅構内に駅構内初出店、東京都港区のファーストキャビン赤坂にホテル内初出店、16年6月静岡県静岡市に静岡県初出店、16年9月東京都調布市に直営ショップ「KEY COFFEE Club」第3号店の調布PARCO店をオープンした。16年10月パッケージカフェ「KEYS CAFE」の新潟県初出店となる「Niigata KEYS CAFE」がアピタ新潟西店にオープンした。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造、贈答用需要なども影響

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期138億78百万円、第2四半期136億77百万円、第3四半期152億55百万円、第4四半期135億13百万円、営業利益が4億81百万円、2億69百万円、5億34百万円、4億39百万円の赤字、16年3月期は売上高が160億94百万円、166億58百万円、174億84百万円、146億70百万円、営業利益が6億65百万円、1億10百万円、8億82百万円、6億03百万円の赤字だった。

 売上面では個人消費動向、利益面ではコーヒー生豆相場の影響を受けやすく、贈答用需要なども影響する。第3四半期の構成比が高く、第4四半期の営業利益は赤字となる収益特性がある。16年3月期は原料用が牽引して15年3月期比2桁増収・営業増益だった。売上総利益は同2.3%増加したが、売上総利益率は25.4%で同3.2ポイント低下した。販管費は同1.3%増加したが、販管費比率は23.8%で同3.3ポイント低下した。ROEは2.1%で同0.2ポイント低下、自己資本比率は72.0%で同0.3ポイント低下した。配当性向は50.8%だった。

 コーヒー関連事業は売上高が同20.5%増の559億61百万円で営業利益(連結調整前)が同11.1%増の16億58百万円だった。原料用が大幅伸長した。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は新規出店20店舗、合計導入店舗39店舗となった。飲食関連事業は売上高が同12.3%減の51億01百万円で営業利益が1億29百万円の赤字(15年3月期1億74百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店整理で減収だが、不採算店減少や高付加価値メニュー投入で営業赤字が縮小した。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同5.1%減の38億43百万円で営業利益が同2.8%増の1億50百万円だった。

■17年3月期第2四半期累計は大幅増益

 今期(17年3月期)第2四半期(4〜9月)の連結業績は、売上高が前年同期比1.3%減の323億20百万円、営業利益が同69.7%増の13億15百万円、経常利益が同46.8%増の14億18百万円、純利益が同55.4%増の9億01百万円だった。

 コーヒー生豆相場がブラジル生産地の天候不順による来年度の生産量減少懸念などで上昇傾向だが、コーヒー関連事業で家庭用市場の販売が想定を上回り、製造コスト改善への取り組みも奏功して大幅増益だった。売上総利益は同8.6%増加し、売上総利益率は28.1%で同2.6ポイント上昇した。販管費は同2.4%増加し、販管費比率は24.0%で同0.9ポイント上昇した。

 コーヒー関連事業は売上高が同0.3%減の280億05百万円で営業利益(連結調整前)が同53.4%増の14億74百万円だった。新商品投入などが奏功して業務用・家庭用が増収だった。原料用は販売数量が増加したが、コーヒー相場と連動した取引の影響で減収だった。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は4店舗増加して合計導入店舗40店舗となった。

 飲食関連事業は売上高が同6.1%減の24億17百万円で営業利益が41百万円の赤字(前年同期は44百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店閉鎖で減収だった。利益面では原材料費や人件費の効率的運用に取り組んでいる。イタリアントマトの店舗数は263店舗(直営61店舗、FC202店舗)となった。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同9.3%減の18億97百万円で営業利益が同45.9%増の1億91百万円だった。

 なお四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期166億54百万円、第2四半期156億66百万円、営業利益は9億38百万円、3億77百万円だった。

■17年3月期通期は増額修正して大幅増益予想

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想(10月24日に利益を増額修正)は売上高が前期(16年3月期)比0.1%増の650億円、営業利益が同70.8%増の18億円、経常利益が同38.3%増の19億円、そして純利益が同59.6%増の12億円としている。配当予想は据え置いて同1円増配の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)としている。予想配当性向は33.4%となる。

 コーヒー関連事業で家庭用市場の販売が想定を上回り、製造コスト改善への取り組みも寄与する。また企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などに取り組む。2桁増益・連続増配予想で好業績が期待される。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が49.7%、営業利益が73.1%、経常利益が74.6%、純利益が75.1%と高水準である。天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動する可能性があり、第4四半期の営業利益が赤字となる収益特性も考慮しなければならないが、通期再増額期待も高まる。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度は毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して、自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対して1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対して3000円相当、1000株以上所有株主に対して5000円相当を贈呈する。

■株価は年初来高値更新の展開、15年8月高値も視野

 株価の動きを見ると、年初来高値更新の展開となって11月24日には2110円まで上伸した。好業績を評価する動きだ。

 11月29日の終値2081円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS53円98銭で算出)は38.55倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.86%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1568円19銭で算出)は1.31倍である。時価総額は約473億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して上値を試す展開だろう。15年8月高値2370円も視野に入る。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月01日更新]

キーコーヒーの17年3月期第2四半期累計は大幅増益で通期利益予想を増額修正

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒー大手で、パッケージカフェ「KEYS CAFE」など新たな事業領域開拓も積極推進している。コーヒー関連事業の好調が牽引して17年3月期第2四半期累計が大幅増益となり、通期利益予想を増額修正した。株価は増額修正を好感して年初来高値更新の展開だ。フシを突破した形であり、基調転換して15年8月高値を目指す展開だろう。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力に、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるイタリアのillycaffe S.p.Aと、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 16年3月期のセグメント別売上高構成比はコーヒー関連事業86%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%だった。中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開など新たな事業領域開拓を積極推進している。

 飲食関連事業のイタリアントマトは「国内は充実、海外は拡大」という基本方針で、16年3月期末の店舗数は直営56店舗、FC214店舗の合計270店舗となった。効率的な生産・供給体制を構築するため首都圏3工場を集約した東京工場グランデを14年11月に竣工し、海外は中国やASEAN地域へ積極展開している。

 また10月19日には、紅茶ブランド「リプトン」を展開するユニリーバ・ジャパンと、同ブランドの家庭用紅茶製品に関して日本国内における販売総代理店契約を締結し、販売開始(17年3月1日)すると発表した。

■パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開を加速

 新規事業領域としてパッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開を加速している。

 15年10月福井県福井市に北陸地方初出店、16年2月愛知県刈谷市に東海エリア高速道路パーキングエリア初出店、16年3月東京メトロ南北線王子駅構内に駅構内初出店、東京都港区のファーストキャビン赤坂にホテル内初出店、16年6月静岡県静岡市に静岡県初出店、16年9月東京都調布市に直営ショップ「KEY COFFEE Club」第3号店の調布PARCO店をオープンした。

 10月6日にはパッケージカフェ「KEYS CAFE」の新潟県初出店となる「Niigata KEYS CAFE」がアピタ新潟西店にオープンした。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造、贈答用需要なども影響

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期138億78百万円、第2四半期136億77百万円、第3四半期152億55百万円、第4四半期135億13百万円、営業利益が4億81百万円、2億69百万円、5億34百万円、4億39百万円の赤字、16年3月期は売上高が160億94百万円、166億58百万円、174億84百万円、146億70百万円、営業利益が6億65百万円、1億10百万円、8億82百万円、6億03百万円の赤字だった。

 売上面では個人消費動向、利益面ではコーヒー生豆相場の影響を受けやすく、贈答用需要なども影響する。第3四半期の構成比が高く、第4四半期の営業利益は赤字となる収益特性がある。16年3月期は原料用が牽引して15年3月期比2桁増収・営業増益だった。売上総利益は同2.3%増加したが、売上総利益率は25.4%で同3.2ポイント低下した。販管費は同1.3%増加したが、販管費比率は23.8%で同3.3ポイント低下した。ROEは2.1%で同0.2ポイント低下、自己資本比率は72.0%で同0.3ポイント低下した。配当性向は50.8%だった。

 コーヒー関連事業は売上高が同20.5%増の559億61百万円で営業利益(連結調整前)が同11.1%増の16億58百万円だった。原料用が大幅伸長した。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は新規出店20店舗、合計導入店舗39店舗となった。飲食関連事業は売上高が同12.3%減の51億01百万円で営業利益が1億29百万円の赤字(15年3月期1億74百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店整理で減収だが、不採算店減少や高付加価値メニュー投入で営業赤字が縮小した。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同5.1%減の38億43百万円で営業利益が同2.8%増の1億50百万円だった。

■17年3月期第2四半期累計は大幅増益

 10月24日発表した今期(17年3月期)第2四半期(4〜9月)の連結業績は、売上高が前年同期比1.3%減の323億20百万円、営業利益が同69.7%増の13億15百万円、経常利益が同46.8%増の14億18百万円、純利益が同55.4%増の9億01百万円だった。

 コーヒー生豆相場がブラジル生産地の天候不順による来年度の生産量減少懸念などで上昇傾向だが、コーヒー関連事業で家庭用市場の販売が想定を上回り、製造コスト改善への取り組みも奏功して大幅増益だった。売上総利益は同8.6%増加し、売上総利益率は28.1%で同2.6ポイント上昇した。販管費は同2.4%増加し、販管費比率は24.0%で同0.9ポイント上昇した。

 コーヒー関連事業は売上高が同0.3%減の280億05百万円で営業利益(連結調整前)が同53.4%増の14億74百万円だった。新商品投入などが奏功して業務用・家庭用が増収だった。原料用は販売数量が増加したが、コーヒー相場と連動した取引の影響で減収だった。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は4店舗増加して合計導入店舗40店舗となった。

 飲食関連事業は売上高が同6.1%減の24億17百万円で営業利益が41百万円の赤字(前年同期は44百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店閉鎖で減収だった。利益面では原材料費や人件費の効率的運用に取り組んでいる。イタリアントマトの店舗数は263店舗(直営61店舗、FC202店舗)となった。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同9.3%減の18億97百万円で営業利益が同45.9%増の1億91百万円だった。

 なお四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期166億54百万円、第2四半期156億66百万円、営業利益は9億38百万円、3億77百万円だった。

■17年3月期通期予想の利益を増額修正

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想について10月24日に利益を増額修正した。前回予想(5月13日公表)に対して、売上高は据え置いて前期(16年3月期)比0.1%増の650億円、営業利益は5億円増額して同70.8%増の18億円、経常利益は3億40百万円増額して同38.3%増の19億円、純利益は2億円増額して同59.6%増の12億円とした。配当予想は据え置いて同1円増配の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)としている。予想配当性向は33.4%となる。

 コーヒー関連事業で家庭用市場の販売が想定を上回り、製造コスト改善への取り組みも寄与する。また企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などに取り組む。2桁増益・連続増配予想で好業績が期待される。

 なお修正後の通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高49.7%、営業利益73.1%、経常利益74.6%、純利益75.1%と高水準である。天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動する可能性があり、第4四半期の営業利益が赤字となる収益特性も考慮しなければならないが、通期再増額期待も高まる。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度は毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して、自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対して1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対して3000円相当、1000株以上所有株主に対して5000円相当を贈呈する。

■株価は年初来高値更新してフシ突破の形、15年8月高値目指す

 株価の動きを見ると、17年3月期通期利益予想増額修正を好感し、10月28日には年初来高値となる2080円まで上伸した。

 10月28日の終値2081円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS53円98銭で算出)は38〜39倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.9%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1568円19銭で算出)は1.3倍近辺である。時価総額は約471億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返し、2000円近辺のフシ突破の形となった。基調転換を確認して15年8月高値2370円を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[9月21日更新]

キーコーヒーは17年3月期増益・連続増配予想、9月末の株主優待も注目

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒー大手で、パッケージカフェ「KEYS CAFE」など新たな事業領域開拓も積極推進している。コーヒー関連事業の好調が牽引して17年3月期2桁増益・連続増配予想である。上振れ期待も高まる。なおコーヒーの日(10月1日)に向けて9月30日に第6回「コーヒーの日 工場直送チャリティーセール」を開催する。株価は8月の年初来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが、自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力に、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるイタリアのillycaffe S.p.Aと、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 16年3月期のセグメント別売上高構成比はコーヒー関連事業86%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%だった。中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開など新たな事業領域開拓を積極推進している。

 飲食関連事業のイタリアントマトは「国内は充実、海外は拡大」という基本方針で、16年3月期末の店舗数は直営56店舗、FC214店舗の合計270店舗となった。効率的な生産・供給体制を構築するため首都圏3工場を集約した東京工場グランデを14年11月に竣工し、海外は中国やASEAN地域へ積極展開している。

■パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開を加速

 新規事業領域としてパッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開を加速している。

 15年10月福井県福井市に北陸地方初出店、16年2月愛知県刈谷市に東海エリア高速道路パーキングエリア初出店、16年3月東京都北区の東京メトロ南北線王子駅構内に駅構内初出店、東京都港区のファーストキャビン赤坂にホテル内初出店、16年6月静岡県静岡市に静岡県初出店した。

 9月16日には直営ショップ「KEY COFFEE Club」第3号店となる調布PARCO店(東京都調布市)をオープンした。またコーヒーの日(10月1日)に向けて9月30日に第6回「コーヒーの日 工場直送チャリティーセール」を開催する。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造、贈答用需要なども影響

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期138億78百万円、第2四半期136億77百万円、第3四半期152億55百万円、第4四半期135億13百万円、営業利益が4億81百万円、2億69百万円、5億34百万円、4億39百万円の赤字、16年3月期は売上高が160億94百万円、166億58百万円、174億84百万円、146億70百万円、営業利益が6億65百万円、1億10百万円、8億82百万円、6億03百万円の赤字だった。

 売上面では個人消費動向、利益面ではコーヒー生豆相場の影響を受けやすく、贈答用需要なども影響する。第3四半期の構成比が高く、第4四半期の営業利益は赤字となる収益特性がある。16年3月期は原料用が牽引して15年3月期比2桁増収・営業増益だった。売上総利益は同2.3%増加したが、売上総利益率は25.4%で同3.2ポイント低下した。販管費は同1.3%増加したが、販管費比率は23.8%で同3.3ポイント低下した。ROEは2.1%で同0.2ポイント低下、自己資本比率は72.0%で同0.3ポイント低下した。配当性向は50.8%だった。

 コーヒー関連事業は売上高が同20.5%増の559億61百万円で営業利益(連結調整前)が同11.1%増の16億58百万円だった。原料用が大幅伸長した。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は新規出店20店舗、合計導入店舗39店舗となった。飲食関連事業は売上高が同12.3%減の51億01百万円で営業利益が1億29百万円の赤字(15年3月期1億74百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店整理で減収だが、不採算店減少や高付加価値メニュー投入で営業赤字が縮小した。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同5.1%減の38億43百万円で営業利益が同2.8%増の1億50百万円だった。

■17年3月期第1四半期は大幅増益

 今期(17年3月期)第1四半期(4〜6月)の連結業績は売上高が前年同期比3.5%増の166億54百万円、営業利益が同41.1%増の9億38百万円、経常利益が同31.6%増の10億19百万円、純利益が同26.1%増の6億36百万円だった。コーヒー関連事業が好調に推移し、コーヒー生豆相場の落ち着きも寄与した。売上総利益は同9.9%増加し、売上総利益率は28.5%で同1.7ポイント上昇した。販管費は同4.3%増加し、販管費比率は22.9%で同0.2ポイント上昇した。

 コーヒー関連事業は売上高が同5.1%増の143億69百万円で営業利益(連結調整前)が同33.6%増の9億66百万円だった。新商品投入などが奏功して業務用・家庭用・原料用とも好調だった。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は新規出店3店舗、合計導入店舗41店舗となった。

 飲食関連事業は売上高が同6.5%減の12億09百万円で営業利益が3百万円(前年同期は17百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店閉鎖で減収だが、不採算店減少や販管費効率的運用などで営業損益が改善した。イタリアントマトの店舗数は264店舗(直営57店舗、FC207店舗)となった。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同5.0%減の10億75百万円で営業利益が同13.9%増の1億08百万円だった。

■17年3月期2桁増益・連続増配予想

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想(5月13日公表)は、売上高が前期(16年3月期)比0.1%増の650億円と横ばいだが、営業利益が同23.3%増の13億円、経常利益が同13.6%増の15億60百万円、純利益が同33.0%増の10億円としている。配当予想は同1円増配の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)で予想配当性向は40.0%となる。

 企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などに取り組み、2桁増益・連続増配予想としている。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が25.6%、営業利益が72.2%、経常利益が65.3%、純利益が63.6%と高水準である。天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動する可能性があり、第4四半期の営業利益が赤字となる収益特性も考慮しなければならないが、通期上振れ期待も高まる。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度は毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して、自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対して1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対して3000円相当、1000株以上所有株主に対して5000円相当を贈呈する。

■株価は自律調整一巡して上値試す

 株価の動きを見ると、8月の年初来高値1973円から利益確定売りで一旦反落したが、1900円台で推移して大きく下押す動きは見られない。自律調整の範囲だろう。

 9月20日の終値1903円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS44円98銭で算出)は42〜43倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は1.0%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1568円19銭で算出)は1.2倍近辺である。時価総額は約432億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[9月01日更新]

キーコーヒーは17年3月期2桁増益・連続増配予想、さらに上振れ期待

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒー大手で、パッケージカフェ「KEYS CAFE」など新たな事業領域開拓も積極推進している。コーヒー関連事業の好調が牽引して17年3月期2桁増益・連続増配予想である。そして上振れ期待も高まる。株価は年初来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが、自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力に、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるイタリアのillycaffe S.p.Aと、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 16年3月期のセグメント別売上高構成比はコーヒー関連事業86%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%だった。中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開など新たな事業領域開拓を積極推進している。

 飲食関連事業のイタリアントマトは「国内は充実、海外は拡大」という基本方針で、16年3月期末の店舗数は直営56店舗、FC214店舗の合計270店舗となった。効率的な生産・供給体制を構築するため首都圏3工場を集約した東京工場グランデを14年11月に竣工し、海外は中国やASEAN地域へ積極展開している。

■パッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開を加速

 新規事業領域としてパッケージカフェ「KEYS CAFE」の多店舗展開を加速している。

 15年10月福井県福井市に北陸地方初出店、16年2月愛知県刈谷市に東海エリア高速道路パーキングエリア初出店、16年3月東京都北区の東京メトロ南北線王子駅構内に駅構内初出店、東京都港区のファーストキャビン赤坂にホテル内初出店、16年6月静岡県静岡市に静岡県初出店した。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造、贈答用需要なども影響

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期138億78百万円、第2四半期136億77百万円、第3四半期152億55百万円、第4四半期135億13百万円、営業利益が4億81百万円、2億69百万円、5億34百万円、4億39百万円の赤字、16年3月期は売上高が160億94百万円、166億58百万円、174億84百万円、146億70百万円、営業利益が6億65百万円、1億10百万円、8億82百万円、6億03百万円の赤字だった。

 売上面では個人消費動向、利益面ではコーヒー生豆相場の影響を受けやすく、贈答用需要なども影響する。第3四半期の構成比が高く、第4四半期の営業利益は赤字となる収益特性がある。16年3月期は原料用が牽引して15年3月期比2桁増収・営業増益だった。売上総利益は同2.3%増加したが、売上総利益率は25.4%で同3.2ポイント低下した。販管費は同1.3%増加したが、販管費比率は23.8%で同3.3ポイント低下した。ROEは2.1%で同0.2ポイント低下、自己資本比率は72.0%で同0.3ポイント低下した。配当性向は50.8%だった。

 コーヒー関連事業は売上高が同20.5%増の559億61百万円で営業利益(連結調整前)が同11.1%増の16億58百万円だった。原料用が大幅伸長した。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は新規出店20店舗、合計導入店舗39店舗となった。飲食関連事業は売上高が同12.3%減の51億01百万円で営業利益が1億29百万円の赤字(15年3月期1億74百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店整理で減収だが、不採算店減少や高付加価値メニュー投入で営業赤字が縮小した。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同5.1%減の38億43百万円で営業利益が同2.8%増の1億50百万円だった。

■17年3月期第1四半期は大幅増益

 今期(17年3月期)第1四半期(4〜6月)の連結業績は売上高が前年同期比3.5%増の166億54百万円、営業利益が同41.1%増の9億38百万円、経常利益が同31.6%増の10億19百万円、純利益が同26.1%増の6億36百万円だった。コーヒー関連事業が好調に推移し、コーヒー生豆相場の落ち着きも寄与した。売上総利益は同9.9%増加し、売上総利益率は28.5%で同1.7ポイント上昇した。販管費は同4.3%増加し、販管費比率は22.9%で同0.2ポイント上昇した。

 コーヒー関連事業は売上高が同5.1%増の143億69百万円で営業利益(連結調整前)が同33.6%増の9億66百万円だった。新商品投入などが奏功して業務用・家庭用・原料用とも好調だった。パッケージカフェ「KEYS CAFE」は新規出店3店舗、合計導入店舗41店舗となった。

 飲食関連事業は売上高が同6.5%減の12億09百万円で営業利益が3百万円(前年同期は17百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店閉鎖で減収だが、不採算店減少や販管費効率的運用などで営業損益が改善した。イタリアントマトの店舗数は264店舗(直営57店舗、FC207店舗)となった。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同5.0%減の10億75百万円で営業利益が同13.9%増の1億08百万円だった。

■17年3月期2桁増益・連続増配予想

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想(5月13日公表)は、売上高が前期(16年3月期)比0.1%増の650億円と横ばいだが、営業利益が同23.3%増の13億円、経常利益が同13.6%増の15億60百万円、純利益が同33.0%増の10億円としている。配当予想は同1円増配の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)で予想配当性向は40.0%となる。

 企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などに取り組み、2桁増益・連続増配予想としている。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が25.6%、営業利益が72.2%、経常利益が65.3%、純利益が63.6%と高水準である。天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動する可能性があり、第4四半期の営業利益が赤字となる収益特性も考慮しなければならないが、通期上振れ期待も高まる。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度には毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対して1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対して3000円相当、1000株以上所有株主に対して5000円相当を贈呈する。

■株価は自律調整一巡して上値試す

 株価の動きを見ると、1800円〜1900円近辺でのモミ合いから上放れ、8月1日の年初来高値1973円まで上伸した。その後は利益確定売りで一旦反落したが、8月26日の1890円から切り返す動きだ。自律調整が一巡したようだ。

 8月31日の終値1927円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS44円98銭で算出)は42〜43倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.9%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1568円19銭で算出)は1.2倍近辺である。時価総額は約437億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[8月01日更新]

キーコーヒーは戻り歩調で年初来高値、17年3月期第1四半期大幅増益

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒーの大手で、パッケージカフェ「KEYS CAFE」など新たな事業領域開拓も積極推進している。17年3月期第1四半期はコーヒー関連事業が好調で大幅増益だった。通期も2桁増益・連続増配予想である。株価は戻り歩調で3月の年初来高値に並んだ。上値を試す展開だろう。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)なども展開している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるイタリアのillycaffe S.p.Aと、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 16年3月期のセグメント別売上高構成比はコーヒー関連事業86%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%だった。中期成長に向けて「ブランド強化」「収益力強化」「グループ連携強化」を3つの柱に掲げ、新商品の開発・投入、パッケージカフェ「KEYS CAFE」など新たな事業領域開拓を積極推進している。

 飲食関連事業のイタリアントマトは「国内は充実、海外は拡大」という基本方針で、16年3月期末の店舗数は直営56店舗、FC214店舗の合計270店舗となった。効率的な生産・供給体制を構築するため首都圏3工場を集約した東京工場グランデを14年11月に竣工し、海外は中国やASEAN地域へ積極展開している。

■パッケージカフェ「KEYS CAFE」の出店を加速

 新規事業領域としてパッケージカフェ「KEYS CAFE」の出店を加速している。

 15年10月福井県福井市に北陸地方初出店、16年2月愛知県刈谷市に東海エリア高速道路パーキングエリア初出店、16年3月東京都北区の東京メトロ南北線王子駅構内に駅構内初出店、東京都港区のファーストキャビン赤坂にホテル内初出店、16年6月静岡県静岡市に静岡県初出店した。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造、贈答用需要なども影響

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期138億78百万円、第2四半期136億77百万円、第3四半期152億55百万円、第4四半期135億13百万円、営業利益が4億81百万円、2億69百万円、5億34百万円、4億39百万円の赤字、16年3月期は売上高が160億94百万円、166億58百万円、174億84百万円、146億70百万円、営業利益が6億65百万円、1億10百万円、8億82百万円、6億03百万円の赤字だった。

 売上面では個人消費動向、利益面ではコーヒー生豆相場の影響を受けやすく、贈答用需要なども影響する。第3四半期の構成比が高く、第4四半期の営業利益は赤字となる収益特性がある。16年3月期は原料用が牽引して15年3月期比2桁増収・営業増益だった。売上総利益は同2.3%増加したが、売上総利益率は25.4%で同3.2ポイント低下した。販管費は同1.3%増加したが、販管費比率は23.8%で同3.3ポイント低下した。ROEは2.1%で同0.2ポイント低下、自己資本比率は72.0%で同0.3ポイント低下した。配当性向は50.8%だった。

 セグメント別に見ると、コーヒー関連事業は売上高が同20.5%増の559億61百万円、営業利益(連結調整前)が同11.1%増の16億58百万円だった。新商品投入などが奏功して業務用・家庭用・原料用とも増収だった。特に原料用が大幅伸長した。パッケージカフェ「KEYS CAFE」新規出店は20店舗で、合計導入店舗は39店舗となった。

 飲食関連事業は、売上高が同12.3%減の51億01百万円、営業利益が1億29百万円の赤字(前々期は1億74百万円の赤字)だった。イタリアントマトにおける不採算店整理などで2桁減収だが、不採算店減少、付加価値の高いメニューの投入などで営業赤字が縮小した。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同5.1%減の38億43百万円で、営業利益が同2.8%増の1億50百万円だった。

■17年3月期第1四半期は大幅増益

 7月25日発表した今期(17年3月期)第1四半期(4〜6月)の連結業績は売上高が前年同期比3.5%増の166億54百万円、営業利益が同41.1%増の9億38百万円、経常利益が同31.6%増の10億19百万円、そして純利益が同26.1%増の6億36百万円だった。

 コーヒー関連事業が好調に推移し、コーヒー生豆相場の落ち着きも寄与した。売上総利益は同9.9%増加し、売上総利益率は28.5%で同1.7ポイント上昇した。販管費は同4.3%増加し、販管費比率は22.9%で同0.2ポイント上昇した。

 セグメント別動向を見ると、コーヒー関連事業は売上高が同5.1%増の143億69百万円、営業利益(連結調整前)が同33.6%増の9億66百万円だった。新商品投入などが奏功して業務用・家庭用・原料用とも増収だった。パッケージカフェ「KEYS CAFE」新規出店は3店舗で、合計導入店舗は41店舗となった。

 飲食関連事業は、売上高が同6.5%減の12億09百万円、営業利益が3百万円(前年同期は17百万円の赤字)だった。イタリアントマトの不採算店閉鎖で減収だが、不採算店減少や販管費の効率的運用などで営業損益が改善した。イタリアントマトの店舗数は264店舗(直営57店舗、FC207店舗)となった。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同5.0%減の10億75百万円、営業利益が同13.9%増の1億08百万円だった。

■17年3月期2桁増益・連続増配予想

 今期(17年3月期)通期連結業績予想については前回予想(5月13日公表)を据え置いて、売上高が前期(16年3月期)比0.1%増の650億円、営業利益が同23.3%増の13億円、経常利益が同13.6%増の15億60百万円、純利益が同33.0%増の10億円としている。配当予想は同1円増配の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)で予想配当性向は40.0%となる。

 企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などに取り組み、2桁増益・連続増配予想としている。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が25.6%、営業利益が72.2%、経常利益が65.3%、純利益が63.6%と高水準である。天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動する可能性があり、第4四半期の営業利益が赤字となる収益特性も考慮しなければならないが、通期上振れが期待される。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度には毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対して1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対して3000円相当、1000株以上所有株主に対して5000円相当を贈呈する。

■株価は戻り歩調で年初来高値圏、上値試す

 株価の動きを見ると、1800円〜1900円近辺でのモミ合いから上放れて戻り歩調だ。そして7月28日と29日には終値で3月の年初来高値1970円に並んだ。

 7月29日の終値1970円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS44円98銭で算出)は43〜44倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.9%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1568円19銭で算出)は1.3倍近辺である。時価総額は約447億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスの形だ。上値を試す展開だろう。((情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[7月14日更新]

キーコーヒーはモミ合い上放れて年初来高値に接近、17年3月期2桁増益・連続増配予想

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒーの大手である。パッケージカフェ「KEYS CAFE」など新事業領域開拓も推進し、17年3月期2桁増益・連続増配予想である。株価は安値圏モミ合いから上放れて3月の年初来高値に接近している。上値を試す展開だろう。なお7月25日に第1四半期の業績発表を予定している。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒー)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)なども展開している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には、世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.A(イタリア)と、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を積極推進している。16年3月期のセグメント別売上高構成比はコーヒー関連事業86%、飲食関連事業8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)6%だった。

 飲食関連事業のイタリアントマトは「国内は充実、海外は拡大」という基本方針で、16年3月期末の店舗数は直営56店舗、FC214店舗の合計270店舗となった。効率的な生産・供給体制を構築するため首都圏3工場を集約した東京工場グランデを14年11月に竣工し、海外は中国やASEAN地域へ積極展開している。

■パッケージカフェ「KEYS CAFE」の出店を加速

 新規事業領域としてパッケージカフェ「KEYS CAFE」の出店を加速している。

 15年10月北陸地方初出店の「Fukui Shinbo KEYS CAFE」が福井県福井市のショッピングセンター「ワイプラザ福井店」にオープン、16年2月東海エリア高速道路パーキングエリア初出店の「Kariya KEYS CAFE」が愛知県刈谷市の刈谷ハイウェイオアシス下りパーキングエリア近鉄パークハウス内にオープンした。

 16年3月全国初の駅構内出店「Ouji KEYS CAFE」が東京都北区の東京メトロ南北線王子駅構内王子Metropiaにオープン、ホテル内初出店の「Akasaka KEYS CAFE」が東京都港区のファーストキャビン赤坂にオープン、16年6月静岡県初出店の「Shizuoka KEYS CAFE」が静岡県静岡市のJR静岡駅前にオープンした。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造、贈答用需要なども影響

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期138億78百万円、第2四半期136億77百万円、第3四半期152億55百万円、第4四半期135億13百万円、営業利益が4億81百万円、2億69百万円、5億34百万円、4億39百万円の赤字、16年3月期は売上高が160億94百万円、166億58百万円、174億84百万円、146億70百万円、営業利益が6億65百万円、1億10百万円、8億82百万円、6億03百万円の赤字だった。

 原料のコーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造で、天候や贈答用需要なども影響して第3四半期の構成比が高い。なお16年3月期の売上総利益は15年3月期比2.3%増加したが、売上総利益率は25.4%で同3.2ポイント低下した。販管費は同1.3%増加したが、販管費比率は23.8%で同3.3ポイント低下した。ROEは2.1%で同0.2ポイント低下、自己資本比率は72.0%で同0.3ポイント低下した。配当性向は50.8%だった。

 セグメント別に見ると、コーヒー関連事業は売上高が同20.5%増の559億61百万円、営業利益(連結調整前)が同11.1%増の16億58百万円だった。新商品投入などが奏功して業務用・家庭用・原料用とも増収だった。特に原料用が大幅伸長した。パッケージカフェ「KEYS CAFE」新規出店は20店舗で、合計導入店舗は39店舗となった。

 飲食関連事業は、売上高が同12.3%減の51億01百万円、営業利益が1億29百万円の赤字(前々期は1億74百万円の赤字)だった。イタリアントマトにおける不採算店整理などで2桁減収だが、不採算店減少、付加価値の高いメニューの投入などで営業赤字が縮小した。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同5.1%減の38億43百万円で、営業利益が同2.8%増の1億50百万円だった。

■17年3月期2桁増益・連続増配予想

 今期(17年3月期)の連結業績予想(5月13日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比0.1%増の650億円、営業利益が同23.3%増の13億円、経常利益が同13.6%増の15億60百万円、そして純利益が同33.0%増の10億円としている。配当予想は同1円増配の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)で予想配当性向は40.0%となる。

 天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすく、消費増税にも不透明感が強いが、企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などに取り組み、2桁増益・連続増配予想としている。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度については、毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

■株価はモミ合い上放れて年初来高値に接近、上値試す

 株価の動きを見ると、地合い悪化の影響で6月24日に1759円まで急落する場面があったが素早く切り返し、安値圏1800円〜1900円近辺でのモミ合いから上放れの動きを強めている。7月12日には1935円まで上伸し、3月の年初来高値1970円に接近している。

 7月12日の終値1917円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS44円98銭で算出)は42〜43倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.9%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1568円19銭で算出)は1.2倍近辺である。時価総額は約435億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を突破した。さらに13週移動平均線が26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスの形だ。強基調への転換を確認して上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[6月24日更新]

キーコーヒーはモミ合い上放れ期待、17年3月期2桁増益・増配予想


 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒーの大手である。パッケージカフェ「KEYS CAFE」など新事業領域開拓で業容を拡大し、17年3月期2桁増益・増配予想である。株価は安値圏でモミ合う展開だが徐々に下値を切り上げている。煮詰まり感を強めてモミ合い上放れの展開が期待される。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。16年3月期のセグメント別売上高構成比は、コーヒー関連事業が86%、飲食関連事業が8%、その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)が6%だった。

 ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を積極推進している。

 イタリアントマトは「国内は充実、海外は拡大」という基本方針で、新業態店舗開発を促進している。16年3月期末店舗数は直営56店舗、FC214店舗の合計270店舗だった。効率的な生産・供給体制を構築するため、首都圏の3工場を集約した東京工場グランデを14年11月に竣工した。海外は中国やASEAN地域へ積極展開している。

■新事業領域を開拓して業容拡大

 M&Aも活用して積極的な業容拡大戦略を推進している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化、14年9月世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.A(イタリア)と、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 15年4月にはスマホ向けアプリ「キーコーヒー ファンクラブ」を公開した。直営ショップ、KEYCOFFEE通販倶楽部、アマンド、ミヤマ珈琲など、各ブランドからのお得な情報、アプリ会員限定クーポン、おいしいコーヒーの入れ方など利用目的に応じて便利に使えるアプリだ。

 15年4月には、世界的なコーヒー関連事業における非営利研究機関であるワールド・コーヒー・リサーチ(本拠・米国テキサス州)の日本初のゴールドメンバーとして、同団体が取り組む国際品種栽培試験(IMLVT)活動に協力を開始した。

■パッケージカフェ「KEYS CAFE」の出店を加速

 新規事業領域としてパッケージカフェ「KEYS CAFE」の出店を加速している。

 15年10月「KEYS CAFE」北陸地方初出店となる「Fukui Shinbo KEYS CAFE」が福井県福井市のショッピングセンター「ワイプラザ福井店」に、16年2月「KEYS CAFE」東海エリア高速道路パーキングエリア初出店となる「Kariya KEYS CAFE」が愛知県刈谷市の刈谷ハイウェイオアシス下りパーキングエリア近鉄パークハウス内にオープンした。

 16年3月「KEYS CAFE」全国初の駅構内出店店舗となる「Ouji KEYS CAFE」が東京都北区の東京メトロ南北線王子駅構内の王子Metropia(メトロピア)に、また「KEYS CAFE」ホテル内初出店店舗となる「Akasaka KEYS CAFE」が東京都港区のファーストキャビン赤坂にオープンした。

 16年6月には「KEYS CAFE」静岡県初出店店舗となる「Shizuoka KEYS CAFE」が静岡県静岡市のJR静岡駅前にオープンした。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造、贈答用需要なども影響

 15年3月期の四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期138億78百万円、第2四半期136億77百万円、第3四半期152億55百万円、第4四半期135億13百万円、営業利益は第1四半期4億81百万円、第2四半期2億69百万円、第3四半期5億34百万円、第4四半期4億39百万円の赤字だった。

 原料のコーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造で、天候や贈答用需要なども影響する。15年3月期の売上総利益率は28.6%で14年3月期比1.6ポイント低下、販管費比率は27.1%で同0.2ポイント低下した。ROEは2.3%で同0.7ポイント低下、自己資本比率は72.3%で同1.2ポイント低下した。配当性向は44.9%だった。

■16年3月期は2桁営業増益で増配

 前期(16年3月期)の連結業績は前々期(15年3月期)比15.2%増収、同24.6%営業増益、同1.1%経常減益、同7.0%最終減益だった。コーヒー関連事業が好調に推移して2桁増収・営業増益だった。

 売上総利益は同2.3%増加したが、売上総利益率は25.4%で同3.2ポイント低下した。ただし販管費は同1.3%増加にとどまり、販管費比率は23.8%で同3.3ポイント低下した。営業外収益では受取配当金が減少(前々期3億27百万円、前期1億84百万円)した。特別損失では減損損失が増加(前々期2億25百万円、前期2億88百万円)した。ROEは2.1%で同0.2ポイント低下、自己資本比率は72.0%で同0.3ポイント低下した。配当は同1円増配の年間17円(第2四半期末8円、期末9円)で配当性向は50.8%だった。

 セグメント別に見ると、コーヒー関連事業は売上高が同20.5%増の559億61百万円、営業利益(連結調整前)が同11.1%増の16億58百万円だった。新商品投入などが奏功して業務用・家庭用・原料用とも増収だった。特に原料用が大幅伸長した。本格的なコーヒーを提供するパッケージカフェ「KEYS CAFE」は20店舗を出店し、導入店舗は39店舗となった。

 飲食関連事業は、売上高が同12.3%減の51億01百万円、営業利益が1億29百万円の赤字(前々期は1億74百万円の赤字)だった。イタリアントマトにおける不採算店整理などで2桁減収だが、不採算店減少、付加価値の高いメニューの投入などで営業赤字が縮小した。イタリアントマトの期末店舗数は直営56店舗、FC214店舗の合計270店舗となった。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同5.1%減の38億43百万円で、営業利益が同2.8%増の1億50百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期160億94百万円、第2四半期166億58百万円、第3四半期174億84百万円、第4四半期146億70百万円、営業利益は第1四半期6億65百万円、第2四半期1億10百万円、第3四半期8億82百万円、第4四半期6億03百万円の赤字だった。

■17年3月期も2桁増益・増配予想

 今期(17年3月期)の連結業績予想(5月13日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比0.1%増の650億円、営業利益が同23.3%増の13億円、経常利益が同13.6%増の15億60百万円、そして純利益が同33.0%増の10億円としている。配当予想は同1円増配の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)で予想配当性向は40.0%となる。

 天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすく、消費増税にも不透明感が強いが、企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などに取り組み、2桁増益・増配予想としている。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度については、毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

■株価はモミ合い上放れ期待

 株価の動きを見ると、安値圏1800円〜1900円近辺でモミ合う展開だが、徐々に下値を切り上げて煮詰まり感も強めている。

 6月23日の終値1844円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS44円98銭で算出)は40〜41倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は1.0%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1568円19銭で算出)は1.2倍近辺である。時価総額は約418億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線突破の動きを強めている。煮詰まり感を強めてモミ合い上放れの展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[5月27日更新]

キーコーヒーは17年3月期2桁増益・増配予想、新事業領域開拓を積極推進

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒーの大手である。中期成長に向けて、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の出店加速など新事業領域の開拓を積極推進している。16年3月期の利益は計画を下回ったが、2桁営業増益で増配だった。17年3月期も2桁増益・増配予想である。株価は安値圏でモミ合う展開だが徐々に下値を切り上げている。調整が一巡して出直り展開だろう。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を積極推進している。

 イタリアントマトは「国内は充実、海外は拡大」という基本方針で、新業態店舗開発を促進している。16年3月期末店舗数は直営56店舗、FC214店舗の合計270店舗だった。効率的な生産・供給体制を構築するため、首都圏の3工場を集約した東京工場グランデを14年11月に竣工した。海外は中国やASEAN地域へ積極展開している。

■新たな事業領域開拓を積極推進

 M&Aも活用して積極的な業容拡大戦略を推進している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.A(イタリア)と、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 通販のhonu加藤珈琲店は「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー」を12年連続で受賞し、国内最大級のインターネットショッピングモール「Yahoo!ショッピング」においても「2014年年間ベストストア賞」を受賞している。

 15年4月には、スマートフォン向けアプリ「キーコーヒー ファンクラブ」を公開した。直営ショップ、KEYCOFFEE通販倶楽部、アマンド、ミヤマ珈琲など、各ブランドからのお得な情報、アプリ会員限定クーポン、おいしいコーヒーの入れ方など利用目的に応じて便利に使えるアプリだ。

 なお5月13日には、世界的なコーヒー関連事業における非営利の研究機関であるワールド・コーヒー・リサーチ(本拠・米国テキサス州)の日本初のゴールドメンバーとして、同団体が取り組む国際品種栽培試験(IMLVT)活動に、16年4月から協力を開始したと発表している。

■パッケージカフェ「KEYS CAFE」の出店を加速

 パッケージカフェ「KEYS CAFE」の出店を加速している。15年10月にはパッケージカフェ「KEYS CAFE」の北陸地方初出店となる「Fukui Shinbo KEYS CAFE」が、福井県福井市のショッピングセンター「ワイプラザ福井店」にオープンした。

 16年1月には自家焙煎コーヒー店開業支援システム「SRS(ショップロースティングシステム)」の長崎県初導入店舗となる「cafelx(カフェルクス)」がオープンした。SRSは自家焙煎コーヒー店の開業を焙煎技術から生豆調達、店舗運営に至るまでトータルに支援するシステムである。

 16年2月にはパッケージカフェ「KEYS CAFE」の東海エリア高速道路パーキングエリア初出店となる「Kariya KEYS CAFE」が、刈谷ハイウェイオアシス下りパーキングエリア近鉄パークハウス内(愛知県刈谷市)にオープンした。

 16年3月にはパッケージカフェ「KEYS CAFE」の全国初の駅構内出店店舗となる「Ouji KEYS CAFE」が、東京メトロ南北線王子駅構内の王子Metropia(メトロピア)(東京都北区)にオープンした。またパッケージカフェ「KEYS CAFE」のホテル内初出店店舗となる「Akasaka KEYS CAFE」が、東京メトロ千代田線赤坂駅徒歩1分の好立地ファーストキャビン赤坂(東京都港区)にオープンした。

 16年6月にはパッケージカフェ「KEYS CAFE」の静岡県初出店店舗となる「Shizuoka KEYS CAFE」がJR静岡駅前(静岡県静岡市)にオープンする。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造、贈答用需要なども影響

 なお15年3月期の四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)138億78百万円、第2四半期(7月〜9月)136億77百万円、第3四半期(10月〜12月)152億55百万円、第4四半期(1月〜3月)135億13百万円、営業利益は第1四半期4億81百万円、第2四半期2億69百万円、第3四半期5億34百万円、第4四半期4億39百万円の赤字だった。

 原料のコーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造で、天候や贈答用需要なども影響する。15年3月期の売上総利益率は28.6%で14年3月期比1.6ポイント低下、販管費比率は27.1%で同0.2ポイント低下した。ROEは2.3%で同0.7ポイント低下、自己資本比率は72.3%で同1.2ポイント低下した。配当性向は44.9%だった。

■16年3月期の利益は計画を下回ったが2桁営業増益で増配

 5月13日発表した前期(16年3月期)の連結業績は、売上高が前々期(15年3月期)比15.2%増の649億06百万円、営業利益が同24.6%増の10億54百万円、経常利益が同1.1%減の13億73百万円、純利益が同7.0%減の7億51百万円だった。

 コーヒー関連事業が好調に推移して2桁増収・営業増益だった。売上総利益は同2.3%増加したが、売上総利益率は25.4%で同3.2ポイント低下した。販管費は同1.3%増加にとどまり、販管費比率は23.8%で同3.3ポイント低下した。営業外収益では受取配当金が減少(前々期3億27百万円計上、前期1億84百万円計上)した。特別損失では減損損失が増加(前々期2億25百万円計上、前期2億88百万円計上)した。

 配当は同1円増配の年間17円(第2四半期末8円、期末9円)とした。配当性向は50.8%である。ROEは2.1%で同0.2ポイント低下、自己資本比率は72.0%で同0.3ポイント低下した。

 セグメント別に見ると、コーヒー関連事業は売上高が同20.5%増の559億61百万円、営業利益(連結調整前)が同11.1%増の16億58百万円だった。新商品の投入など積極的な営業活動が奏功して、業務用・家庭用・原料用とも増収だった。特に原料用が大幅に伸長した。本格的なコーヒーを提供するパッケージカフェ「KEYS CAFE」は20店舗を出店し、導入店舗は39店舗となった。

 飲食関連事業は、売上高が同12.3%減の51億01百万円、営業利益が1億29百万円の赤字(前々期は1億74百万円の赤字)だった。イタリアントマトにおける不採算店整理などで2桁減収だが、不採算店の減少に加えて、付加価値の高いメニューの投入なども寄与して営業赤字が縮小した。イタリアントマトの期末店舗数は直営56店舗、FC214店舗の合計270店舗となった。その他(ニック食品、honu加藤珈琲店など)は売上高が同5.1%減の38億43百万円、営業利益が同2.8%増の1億50百万円だった。

 なお前期(16年3月期)連結業績は、計画に対して、売上高は9億06百万円上回ったが、営業利益は3億06百万円、経常利益は4億27百万円、純利益は3億79百万円、それぞれ下回った。飲食関連事業での業績不振と減損損失の計上、マイナス金利政策の影響による年金債務の負担増、投資環境悪化による配当金の減少などが影響した。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)160億94百万円、第2四半期(7月〜9月)166億58百万円、第3四半期(10月〜12月)174億84百万円、第4四半期(1月〜3月)146億70百万円、営業利益は第1四半期6億65百万円、第2四半期1億10百万円、第3四半期8億82百万円、第4四半期6億03百万円の赤字だった。

■17年3月期も2桁増益・増配予想

 今期(17年3月期)の連結業績予想(5月13日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比0.1%増の650億円、営業利益が同23.3%増の13億円、経常利益が同13.6%増の15億60百万円、そして純利益が同33.0%増の10億円としている。配当予想は同1円増配の年間18円(第2四半期末9円、期末9円)で予想配当性向は40.0%となる。

 天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすく、消費増税にも不透明感が強いが、企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などに取り組み、2桁増益・増配予想としている。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度については、毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

■株価は徐々に下値切り上げて調整一巡感

 株価の動きを見ると、安値圏1800円〜1900円近辺でモミ合う展開だが、徐々に下値を切り上げて調整一巡感を強めている。

 5月26日の終値1825円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS44円98銭で算出)は40〜41倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間118円で算出)は1.0%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1568円19銭で算出)は1.2倍近辺である。時価総額は約414億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形だが、一方で下値を徐々に切り上げている。調整が一巡して出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[4月14日更新]

キーコーヒーは調整一巡して戻り試す、新事業領域開拓して17年3月期増収増益基調期待

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒーの大手である。中期成長に向けて、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の出店加速など、新事業領域の開拓も積極推進している。16年3月期増収増益予想であり、17年3月期も増収増益基調が期待される。株価は3月の年初来高値圏から反落したが切り返しの動きを強めている。調整が一巡して戻りを試す展開だろう。なお5月13日に16年3月期決算発表を予定している。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を積極推進している。

 イタリアントマトは、15年3月期の新規出店17店舗、閉店27店舗で、15年3月期末店舗数は直営64店舗、FC228店舗の合計292店舗だった。「国内は充実、海外は拡大」という基本方針に加えて、新業態店舗開発を促進し、中国やASEAN地域へ積極展開している。また効率的な生産・供給体制を構築するため、首都圏の3工場を集約した東京工場グランデを14年11月に竣工した。

■新たな事業領域開拓を積極推進

 M&Aも活用して積極的な業容拡大戦略を推進している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.A(イタリア)と、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 通販事業のhonu加藤珈琲店は「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー」を12年連続で受賞し、国内最大級のインターネットショッピングモール「Yahoo!ショッピング」においても「2014年年間ベストストア賞」を受賞している。

 15年4月にはスマートフォン向けアプリ「キーコーヒー ファンクラブ」を公開した。直営ショップ、KEYCOFFEE通販倶楽部、アマンド、ミヤマ珈琲など、各ブランドからのお得な情報、アプリ会員限定クーポン、おいしいコーヒーの入れ方など利用目的に応じて便利に使えるアプリだ。

■パッケージカフェ「KEYS CAFE」の出店を加速

 パッケージカフェ「KEYS CAFE」の出店も加速している。15年10月にパッケージカフェ「KEYS CAFE」の北陸地方初出店となる「Fukui Shinbo KEYS CAFE」が、福井県福井市のショッピングセンター「ワイプラザ福井店」にオープンした。

 16年1月に自家焙煎コーヒー店開業支援システム「SRS(ショップロースティングシステム)」の長崎県初導入店舗となる「cafelx(カフェルクス)」がオープンした。SRSは自家焙煎コーヒー店の開業を焙煎技術から生豆調達、店舗運営に至るまでトータルに支援するシステムである。

 16年2月にパッケージカフェ「KEYS CAFE」の東海エリア高速道路パーキングエリア初出店となる「Kariya KEYS CAFE」が、刈谷ハイウェイオアシス下りパーキングエリア近鉄パークハウス内(愛知県刈谷市)にオープンした。16年3月にパッケージカフェ「KEYS CAFE」の全国初の駅構内出店店舗となる「Ouji KEYS CAFE」が、東京メトロ南北線王子駅構内の王子Metropia(メトロピア)(東京都北区)にオープンした。

 また3月31日にはパッケージカフェ「KEYS CAFE」のホテル内初出店店舗となる「Akasaka KEYS CAFE」が、東京メトロ千代田線赤坂駅徒歩1分の好立地ファーストキャビン赤坂(東京都港区)にオープンした。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造、贈答用需要なども影響

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)138億78百万円、第2四半期(7月〜9月)136億77百万円、第3四半期(10月〜12月)152億55百万円、第4四半期(1月〜3月)135億13百万円で、営業利益は第1四半期4億81百万円、第2四半期2億69百万円、第3四半期5億34百万円、第4四半期4億39百万円の赤字だった。

 原料のコーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造で、天候や贈答用需要なども影響する。15年3月期の売上総利益率は28.6%で14年3月期比1.6ポイント低下、販管費比率は27.1%で同0.2ポイント低下、ROEは2.3%で同0.7ポイント低下、自己資本比率は72.3%で同1.2ポイント低下した。配当性向は44.9%だった。

■16年3月期第3四半期累計は2桁増収増益

 前期(16年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比17.3%増の502億36百万円で、営業利益が同29.0%増の16億57百万円、経常利益が同15.0%増の19億29百万円、純利益が同31.3%増の12億90百万円だった。

 コーヒー関連事業の増収が牽引した。売上総利益率は26.2%で同3.7ポイント低下、販管費比率は22.9%で同4.0ポイント低下した。特別利益には取引先との取引契約変更に伴う補償金2億53百万円を計上(1月29日公表)した。

 セグメント別の動向を見ると、主力のコーヒー関連事業は売上高が同23.2%増の433億53百万円、営業利益(連結調整前)が同17.6%増の19億51百万円だった。新商品投入など積極的な営業活動が奏功し、業務用、家庭用、原料用とも増収だった。特に原料用が大幅に伸長した。本格的なコーヒーを提供する「KEYS CAFE」は14店舗を出店し、導入店舗は33店舗となった。

 飲食関連事業は、売上高が同14.0%減の38億26百万円、営業利益が71百万円の赤字(前年同期は1億18百万円の赤字)だった。イタリアントマトにおける不採算店整理で2桁減収だが、不採算店減少に付加価値の高いメニュー投入なども寄与して営業赤字が縮小した。イタリアントマト新規出店は海外3店舗、閉店は22店舗で、15年12月末店舗数は直営61店舗、FC213店舗の合計274店舗となった。その他は売上高が同3.8%減の30億56百万円、営業利益が同30.1%増の2億88百万円だった。

 なお四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)160億94百万円、第2四半期(7月〜9月)166億58百万円、第3四半期(10月〜12月)174億84百万円で、営業利益は第1四半期6億65百万円、第2四半期1億10百万円、第3四半期8億82百万円だった。

■16年3月期通期増収増益予想、17年3月期も増収増益期待

 前期(16年3月期)通期の連結業績予想(10月26日に売上高を増額)は、売上高が前々期(15年3月期)比13.6%増の640億円の2桁増収で、営業利益が同60.8%増の13億60百万円、経常利益が同29.6%増の18億円、純利益が同39.7%増の11億30百万円の大幅増益としている。配当予想(5月13日公表)は前々期と同額の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)で予想配当性向は31.8%となる。

 天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすいが、企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、業務用・家庭用・原料用における価格改定浸透、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などで大幅増益予想だ。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が78.5%、営業利益が121.8%、経常利益が107.2%、純利益が114.2%と高水準である。通期ベースでも増収増益基調が予想される。そして17年3月期も増収増益基調が期待される。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度については、毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して、自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 また15年10月には、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT−3)によって自己株式取得を実施した。取得株式総数は45万株、取得価額総額は8億7795万円(1株につき1951円)だった。

■株価は調整一巡して戻り試す

 株価の動きを見ると、3月28日の年初来高値1970円から地合い悪化も影響して反落したが、1月安値1696円、2月安値1712円まで下押すことなく、4月6日の1759円から切り返しの動きを強めている。調整が一巡したようだ。

 4月13日の終値1805円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS50円32銭で算出)は35〜36倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は0.9%近辺、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS1594円32銭で算出)は1.1倍近辺である。時価総額は約410億円である。

 週足チャートで見ると52週移動平均線が戻りを押さえる形となって反落したが、直近安値圏の下ヒゲで調整一巡感を強めている。安値圏から切り返して戻りを試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[3月24日更新]

キーコーヒーは16年3月期増収増益基調で新事業領域を積極開拓、3月末の株主優待も注目

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒーの大手である。中期成長に向けて、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の出店加速など、新たな事業領域の開拓も積極推進している。16年3月期増収増益基調である。株価は調整が一巡して戻り歩調だ。3月期末の株主優待も注目点となる。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を積極推進している。

 イタリアントマトは、15年3月期の新規出店17店舗、閉店27店舗で、15年3月期末店舗数は直営64店舗、FC228店舗の合計292店舗だった。「国内は充実、海外は拡大」という基本方針に加えて、新業態店舗開発を促進し、中国やASEAN地域へ積極展開している。また効率的な生産・供給体制を構築するため、首都圏の3工場を集約した東京工場グランデを14年11月に竣工した。

■新たな事業領域開拓を積極推進

 M&Aも活用して積極的な業容拡大戦略を推進している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.A(イタリア)と、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 通販事業のhonu加藤珈琲店は「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー」を12年連続で受賞し、国内最大級のインターネットショッピングモール「Yahoo!ショッピング」においても「2014年年間ベストストア賞」を受賞している。

 15年4月にはスマートフォン向けアプリ「キーコーヒー ファンクラブ」を公開した。直営ショップ、KEYCOFFEE通販倶楽部、アマンド、ミヤマ珈琲など、各ブランドからのお得な情報、アプリ会員限定クーポン、おいしいコーヒーの入れ方など利用目的に応じて便利に使えるアプリだ。

■パッケージカフェ「KEYS CAFE」の出店を加速

 パッケージカフェ「KEYS CAFE」の出店も加速している。15年10月にはパッケージカフェ「KEYS CAFE」の北陸地方初出店となる「Fukui Shinbo KEYS CAFE」が、福井県福井市のショッピングセンター「ワイプラザ福井店」にオープンした。

 15年11月にはパッケージカフェ「KEYS CAFE」で、イオンタウン成田富里「Narita KEYS CAFE」およびJR茅ケ崎駅直結ビルのラスカ茅ヶ崎「Chigasaki KEYS CAFE」がオープンした。

 16年1月には自家焙煎コーヒー店開業支援システム「SRS(ショップロースティングシステム)」の長崎県初導入店舗となる「cafelx(カフェルクス)」がオープンした。SRSは自家焙煎コーヒー店の開業を焙煎技術から生豆調達、店舗運営に至るまでトータルに支援するシステムである。

 2月27日には、パッケージカフェ「KEYS CAFE」の東海エリア高速道路パーキングエリア初出店となる「Kariya KEYS CAFE」が、刈谷ハイウェイオアシス下りパーキングエリア近鉄パークハウス内(愛知県刈谷市)にオープンした。

 3月24日にはパッケージカフェ「KEYS CAFE」の全国初の駅構内出店店舗となる「Ouji KEYS CAFE」が、東京メトロ南北線王子駅構内「王子Metropia(メトロピア)」(東京都北区)にオープンする。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造、贈答用需要なども影響

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)138億78百万円、第2四半期(7月〜9月)136億77百万円、第3四半期(10月〜12月)152億55百万円、第4四半期(1月〜3月)135億13百万円で、営業利益は第1四半期4億81百万円、第2四半期2億69百万円、第3四半期5億34百万円、第4四半期4億39百万円の赤字だった。

 原料のコーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造で、天候や贈答用需要なども影響する。15年3月期の売上総利益率は28.6%で14年3月期比1.6ポイント低下、販管費比率は27.1%で同0.2ポイント低下、ROEは2.3%で同0.7ポイント低下、自己資本比率は72.3%で同1.2ポイント低下した。配当性向は44.9%だった。

■16年3月期第3四半期累計は2桁増収増益

 今期(16年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比17.3%増の502億36百万円で、営業利益が同29.0%増の16億57百万円、経常利益が同15.0%増の19億29百万円、純利益が同31.3%増の12億90百万円だった。

 コーヒー関連事業の増収が牽引した。売上総利益率は26.2%で同3.7ポイント低下、販管費比率は22.9%で同4.0ポイント低下した。特別利益には取引先との取引契約変更に伴う補償金2億53百万円を計上(1月29日公表)した。

 セグメント別の動向を見ると、主力のコーヒー関連事業は売上高が同23.2%増の433億53百万円、営業利益(連結調整前)が同17.6%増の19億51百万円だった。新商品投入など積極的な営業活動が奏功し、業務用、家庭用、原料用とも増収だった。特に原料用が大幅に伸長した。本格的なコーヒーを提供する「KEYS CAFE」は14店舗を出店し、導入店舗は33店舗となった。

 飲食関連事業は、売上高が同14.0%減の38億26百万円、営業利益が71百万円の赤字(前年同期は1億18百万円の赤字)だった。イタリアントマトにおける不採算店整理で2桁減収だが、不採算店減少に付加価値の高いメニュー投入なども寄与して営業赤字が縮小した。イタリアントマト新規出店は海外3店舗、閉店は22店舗で、15年12月末店舗数は直営61店舗、FC213店舗の合計274店舗となった。その他は売上高が同3.8%減の30億56百万円、営業利益が同30.1%増の2億88百万円だった。

 なお四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)160億94百万円、第2四半期(7月〜9月)166億58百万円、第3四半期(10月〜12月)174億84百万円で、営業利益は第1四半期6億65百万円、第2四半期1億10百万円、第3四半期8億82百万円だった。

■16年3月期通期も増収増益基調

 今期(16年3月期)通期の連結業績予想(10月26日に売上高を増額)は、売上高が前期(15年3月期)比13.6%増の640億円の2桁増収で、営業利益が同60.8%増の13億60百万円、経常利益が同29.6%増の18億円、純利益が同39.7%増の11億30百万円の大幅増益としている。配当予想(5月13日公表)は前期と同額の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)としている。予想配当性向は31.8%となる。

 天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすいが、企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、業務用・家庭用・原料用における価格改定浸透、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などで大幅増益予想だ。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が78.5%、営業利益が121.8%、経常利益が107.2%、純利益が114.2%と高水準である。通期ベースでも増収増益基調が予想される。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度については、毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して、自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 また15年10月には、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT−3)によって自己株式取得を実施した。取得株式総数は45万株、取得価額総額は8億7795万円(1株につき1951円)だった。

■株価は調整一巡して戻り歩調

 株価の動きを見ると、地合い悪化の影響を受ける場面があったが、2月12日の直近安値1712円から切り返して戻り歩調の展開だ。調整が一巡したようだ。

 3月22日の終値1936円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS50円32銭で算出)は38〜39倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1594円32銭で算出)は1.2倍近辺である。なお時価総額は約439億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を突破し、25日移動平均線が上向きに転じた。週足チャートで見ると、13週移動平均線に続いて26週移動平均線を突破した。また1月安値と2月安値でダブルボトムとなって底打ち確認の形だ。3月期末の株主優待も注目点となる。出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月01日更新]

キーコーヒーの16年3月期第3四半期累計は2桁増収増益、通期も増収増益基調

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒーの大手で、新たな事業領域開拓戦略を積極推進している。1月29日に発表した16年3月期第3四半期累計の連結業績は2桁増収増益だった。通期も増収増益基調である。株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが、直近安値圏から切り返しの動きを強めている。好業績を評価し、3月期末の株主優待も注目点となって出直り展開だろう。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を積極推進している。

 イタリアントマトは、15年3月期の新規出店17店舗、閉店27店舗で、15年3月期末店舗数は直営64店舗、FC228店舗の合計292店舗だった。「国内は充実、海外は拡大」という基本方針に加えて、新業態店舗開発を促進し、中国やASEAN地域へ積極展開している。また効率的な生産・供給体制を構築するため、首都圏の3工場を集約した東京工場グランデを14年11月に竣工した。

■新たな事業領域開拓を積極推進

 M&Aも活用して積極的な業容拡大戦略を推進している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.A(イタリア)と、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 通販事業のhonu加藤珈琲店は「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー」を12年連続で受賞し、国内最大級のインターネットショッピングモール「Yahoo!ショッピング」においても「2014年年間ベストストア賞」を受賞している。

 15年4月にはスマートフォン向けアプリ「キーコーヒー ファンクラブ」を公開した。直営ショップ、KEYCOFFEE通販倶楽部、アマンド、ミヤマ珈琲など、各ブランドからのお得な情報、アプリ会員限定クーポン、おいしいコーヒーの入れ方など利用目的に応じて便利に使えるアプリだ。

■パッケージカフェ「KEYS CAFE」の出店を加速

 パッケージカフェ「KEYS CAFE」の出店も加速している。15年10月にはパッケージカフェ「KEYS CAFE」の北陸地方初出店となる「Fukui Shinbo KEYS CAFE」が、福井県福井市のショッピングセンター「ワイプラザ福井店」にオープンした。

 15年11月にはパッケージカフェ「KEYS CAFE」で、イオンタウン成田富里「Narita KEYS CAFE」およびJR茅ケ崎駅直結ビルのラスカ茅ヶ崎「Chigasaki KEYS CAFE」がオープンした。

 なお16年1月には自家焙煎コーヒー店開業支援システム「SRS(ショップロースティングシステム)」の長崎県初導入店舗となる「cafelx(カフェルクス)」がオープンした。SRSは自家焙煎コーヒー店の開業を焙煎技術から生豆調達、店舗運営に至るまでトータルに支援するシステムである。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造、贈答用需要なども影響

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)138億78百万円、第2四半期(7月〜9月)136億77百万円、第3四半期(10月〜12月)152億55百万円、第4四半期(1月〜3月)135億13百万円で、営業利益は第1四半期4億81百万円、第2四半期2億69百万円、第3四半期5億34百万円、第4四半期4億39百万円の赤字だった。

 原料のコーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造で、天候や贈答用需要なども影響する。15年3月期の売上総利益率は28.6%で14年3月期比1.6ポイント低下、販管費比率は27.1%で同0.2ポイント低下、ROEは2.3%で同0.7ポイント低下、自己資本比率は72.3%で同1.2ポイント低下した。配当性向は44.9%だった。

■16年3月期第3四半期累計は2桁増収増益

 1月29日に発表した今期(16年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比17.3%増の502億36百万円となり、営業利益が同29.0%増の16億57百万円、経常利益が同15.0%増の19億29百万円、純利益が同31.3%増の12億90百万円だった。

 コーヒー関連事業の増収が牽引した。売上総利益率は26.2%で同3.7ポイント低下、販管費比率は22.9%で同4.0ポイント低下した。特別利益には取引先との取引契約変更に伴う補償金2億53百万円を計上(1月29日公表)した。

 セグメント別の動向を見ると、主力のコーヒー関連事業は売上高が同23.2%増の433億53百万円、営業利益(連結調整前)が同17.6%増の19億51百万円だった。新商品投入など積極的な営業活動が奏功し、業務用、家庭用、原料用とも増収だった。特に原料用が大幅に伸長した。本格的なコーヒーを提供する「KEYS CAFE」は14店舗を出店し、導入店舗は33店舗となった。

 飲食関連事業は、売上高が同14.0%減の38億26百万円、営業利益が71百万円の赤字(前年同期は1億18百万円の赤字)だった。イタリアントマトにおける不採算店整理で2桁減収だが、不採算店減少に付加価値の高いメニュー投入なども寄与して営業赤字が縮小した。イタリアントマト新規出店は海外3店舗、閉店は22店舗で、15年12月末店舗数は直営61店舗、FC213店舗の合計274店舗となった。その他は売上高が同3.8%減の30億56百万円、営業利益が同30.1%増の2億88百万円だった。

 なお四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)160億94百万円、第2四半期(7月〜9月)166億58百万円、第3四半期(10月〜12月)174億84百万円で、営業利益は第1四半期6億65百万円、第2四半期1億10百万円、第3四半期8億82百万円だった。

■16年3月期通期も増収増益基調

 今期(16年3月期)通期の連結業績予想については、前回予想(10月26日に売上高を増額)を据え置いて売上高が前期比13.6%増の640億円、営業利益が同60.8%増の13億60百万円、経常利益が同29.6%増の18億円、純利益が同39.7%増の11億30百万円としている。配当予想(5月13日公表)は前期と同額の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)で予想配当性向は31.8%となる。

 天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすいが、企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、業務用・家庭用・原料用における価格改定浸透、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などで大幅増益予想だ。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が78.5%、営業利益が121.8%、経常利益が107.2%、純利益が114.2%と高水準である。通期ベースでも増収増益基調が予想される。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度については、毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して、自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 また15年10月には、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT−3)によって自己株式取得を実施した。取得株式総数は45万株、取得価額総額は8億7795万円(1株につき1951円)だった。

■株価は調整一巡して出直り

 株価の動きを見ると、地合い悪化の影響で1月21日に15年2月以来の安値水準となる1696円まで調整したが、その後は切り返す展開で29日には1935円まで上伸した。調整が一巡したようだ。

 1月29日の終値1935円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS50円32銭で算出)は38〜39倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1594円32銭で算出)は1.2倍近辺である。なお時価総額は約439億円である。

 日足チャートで見ると戻りを押さえていた25日移動平均線を突破した。また週足チャートで見ると陽線を立てて13週移動平均線を突破した。調整が一巡して強基調に転換する動きのようだ。好業績を評価し、3月期末の株主優待も注目点となって出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月14日更新]

キーコーヒーは調整の最終局面、株主還元姿勢や16年3月期増収増益基調を評価

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒーの大手で新たな事業領域開拓戦略を積極推進している。株価は直近安値圏でモミ合う展開だが調整の最終局面のようだ。積極的な株主還元姿勢や16年3月期増収増益基調を評価して反発のタイミングだろう。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を積極推進している。

 イタリアントマトは、15年3月期の新規出店17店舗、閉店27店舗で、15年3月期末店舗数は直営64店舗、FC228店舗の合計292店舗だった。「国内は充実、海外は拡大」という基本方針に加えて、新業態店舗開発を促進し、中国やASEAN地域へ積極展開している。また効率的な生産・供給体制を構築するため、首都圏の3工場を集約した東京工場グランデを14年11月に竣工した。

■新たな事業領域開拓を積極推進

 M&Aも活用して積極的な業容拡大戦略を推進している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.A(イタリア)と、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 なお通販事業を展開するhonu加藤珈琲店は「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー」を12年連続で受賞し、国内最大級のインターネットショッピングモール「Yahoo!ショッピング」においても「2014年年間ベストストア賞」を受賞した。

 15年4月にはスマートフォン向けアプリ「キーコーヒー ファンクラブ」を公開した。直営ショップ、KEYCOFFEE通販倶楽部、アマンド、ミヤマ珈琲など、各ブランドからのお得な情報、アプリ会員限定クーポン、おいしいコーヒーの入れ方など利用目的に応じて便利に使えるアプリだ。

 15年10月にはパッケージカフェ「KEYS CAFE」の北陸地方初出店となる「Fukui Shinbo KEYS CAFE」が、福井県福井市のショッピングセンター「ワイプラザ福井店」にオープンした。

 また15年11月にはパッケージカフェ「KEYS CAFE」で、イオンタウン成田富里「Narita KEYS CAFE」およびJR茅ケ崎駅直結ビルのラスカ茅ヶ崎「Chigasaki KEYS CAFE」がオープンした。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造、贈答用需要なども影響

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)138億78百万円、第2四半期(7月〜9月)136億77百万円、第3四半期(10月〜12月)152億55百万円、第4四半期(1月〜3月)135億13百万円、営業利益は第1四半期4億81百万円、第2四半期2億69百万円、第3四半期5億34百万円、第4四半期4億39百万円の赤字だった。

 原料のコーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造で、天候や贈答用需要なども影響する。なお15年3月期の売上総利益率は14年3月期比1.6ポイント低下して28.6%、販管費比率は同0.2ポイント低下して27.1%、ROEは同0.7ポイント低下して2.3%、自己資本比率は同1.2ポイント低下して72.3%、配当性向は44.9%だった。

■16年3月期第2四半期累計は増収・営業増益

 今期(16年3月期)第2四半期累計(4月〜9月)の連結業績は、売上高が前年同期比18.9%増の327億52百万円で、営業利益が同3.4%増の7億75百万円、経常利益が同2.2%減の9億66百万円、そして純利益が同17.4%増の5億79百万円だった。

 コーヒー関連事業の増収が牽引して増収、営業増益だった。売上総利益率は25.5%で同5.0ポイント低下、販管費比率は23.1%で同4.7ポイント低下した。営業外収益で受取配当金が減少して経常減益だが、特別損失で前期計上の減損損失1億70百万円が一巡して最終増益だった。

 セグメント別に見ると、主力のコーヒー関連事業は売上高が同26.7%増の280億84百万円、営業利益(全社費用等調整前)が同11.5%増の9億61百万円だった。積極的な営業活動が奏功し、業務用、家庭用、原料用とも増収だった。本格的なコーヒーを提供する「KEYS CAFE」は9店舗を出店し、導入店舗は29店舗となった。

 飲食関連事業は、イタリアントマトの不採算店整理で売上高が同16.3%減の25億75百万円、営業利益が44百万円の赤字(前年同期は36百万円の赤字)だった。イタリアントマトは新規出店が海外3店舗、閉店が18店舗で、15年9月末店舗数は直営68店舗、FC209店舗の合計277店舗となった。その他は売上高が同9.3%減の20億92百万円で、営業利益が同37.8%減の1億31百万円だった。

 なお四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)160億94百万円、第2四半期(7月〜9月)166億58百万円で、営業利益は第1四半期6億65百万円、第2四半期1億10百万円だった。

■16年3月期増収増益基調

 今期(16年3月期)通期の連結業績予想(10月26日に売上高を増額)は、売上高が前期比13.6%増の640億円、営業利益が同60.8%増の13億60百万円、経常利益が同29.6%増の18億円、そして純利益が同39.7%増の11億30百万円としている。配当予想(5月13日公表)は前期と同額の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)で、予想配当性向は32.1%となる。

 天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすいが、企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、業務用・家庭用・原料用における価格改定浸透、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などで大幅増益予想だ。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が51.2%、営業利益が57.0%、経常利益が53.7%、純利益が51.2%である。通期ベースで好業績が期待される。

■株主優待や自己株式取得で積極還元

 株主優待制度については毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 また10月28日には、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT−3)によって自己株式取得を実施した。取得株式総数は45万株、取得価額総額は8億7795万円(1株につき1951円)だった。

■株価は調整の最終局面

 株価の動きを見ると、直近安値圏1900円〜2000円近辺でモミ合う展開だ。ただし下げ渋る動きで調整の最終局面だろう。

 12月11日の終値1917円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS49円82銭で算出)は38〜39倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1594円32銭で算出)は1.2倍近辺である。時価総額は約435億円である。

 週足チャートで見ると52週移動平均線近辺で下げ渋る動きだ。積極的な株主還元姿勢や16年3月期増収増益基調を評価して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月16日更新]

キーコーヒーは調整一巡、株主還元姿勢や16年3月期増収増益基調を評価

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒーの大手で新たな事業領域開拓戦略を積極推進している。株価は8月の上場来高値2370円から反落して水準を切り下げたが、直近安値圏1900円近辺から切り返して調整一巡感を強めている。積極的な株主還元姿勢や16年3月期増収増益基調を評価して出直り展開だろう。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を積極推進している。

 イタリアントマトは、15年3月期の新規出店17店舗、閉店27店舗で、15年3月期末店舗数は直営64店舗、FC228店舗の合計292店舗だった。「国内は充実、海外は拡大」という基本方針に加えて、新業態店舗開発を促進し、中国やASEAN地域へ積極展開している。また効率的な生産・供給体制を構築するため、首都圏の3工場を集約した東京工場グランデを14年11月に竣工した。

■新たな事業領域開拓を積極推進

 M&Aも活用して積極的な業容拡大戦略を推進している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.A(イタリア)と、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 なお通販事業を展開するhonu加藤珈琲店は「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー」を12年連続で受賞し、国内最大級のインターネットショッピングモール「Yahoo!ショッピング」においても「2014年年間ベストストア賞」を受賞した。

 15年4月にはスマートフォン向けアプリ「キーコーヒー ファンクラブ」を公開した。直営ショップ、KEYCOFFEE通販倶楽部、アマンド、ミヤマ珈琲など、各ブランドからのお得な情報、アプリ会員限定クーポン、おいしいコーヒーの入れ方など利用目的に応じて便利に使えるアプリだ。

 10月30日にはパッケージカフェ「KEYS CAFE」の北陸地方初出店となる「Fukui Shinbo KEYS CAFE」が、福井県福井市のショッピングセンター「ワイプラザ福井店」にオープンした。ネルドリップで丁寧に抽出する「氷温熟成珈琲」が味わえる本格カジュアルカフェである。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造、贈答用需要なども影響

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)138億78百万円、第2四半期(7月〜9月)136億77百万円、第3四半期(10月〜12月)152億55百万円、第4四半期(1月〜3月)135億13百万円、営業利益は第1四半期4億81百万円、第2四半期2億69百万円、第3四半期5億34百万円、第4四半期4億39百万円の赤字だった。

 原料のコーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造で、天候や贈答用需要なども影響する。なお15年3月期の売上総利益率は14年3月期比1.6ポイント低下して28.6%、販管費比率は同0.2ポイント低下して27.1%、ROEは同0.7ポイント低下して2.3%、自己資本比率は同1.2ポイント低下して72.3%、配当性向は44.9%だった。

■16年3月期増収増益基調

 10月26日発表の今期(16年3月期)第2四半期累計(4月〜9月)連結業績は、売上高が前年同期比18.9%増の327億52百万円で、営業利益が同3.4%増の7億75百万円、経常利益が同2.2%減の9億66百万円、純利益が同17.4%増の5億79百万円だった。

 コーヒー関連事業の増収が牽引して増収、営業増益だった。売上総利益率は25.5%で同5.0ポイント低下、販管費比率は23.1%で同4.7ポイント低下した。営業外収益で受取配当金が減少して経常減益だが、特別損失で前期計上の減損損失1億70百万円が一巡して最終増益だった。

 セグメント別に見ると、主力のコーヒー関連事業は売上高が同26.7%増の280億84百万円、営業利益(全社費用等調整前)が同11.5%増の9億61百万円だった。積極的な営業活動が奏功し、業務用、家庭用、原料用とも増収だった。本格的なコーヒーを提供する「KEYS CAFE」は9店舗を出店し、導入店舗は29店舗となった。

 飲食関連事業は、イタリアントマトの不採算店整理で売上高が同16.3%減の25億75百万円、営業利益が44百万円の赤字(前年同期は36百万円の赤字)だった。イタリアントマトは新規出店が海外3店舗、閉店が18店舗で、15年9月末店舗数は直営68店舗、FC209店舗の合計277店舗となった。その他は売上高が同9.3%減の20億92百万円で、営業利益が同37.8%減の1億31百万円だった。

 なお四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)160億94百万円、第2四半期(7月〜9月)166億58百万円、営業利益は第1四半期6億65百万円、第2四半期1億10百万円だった。

 通期の連結業績予想は、10月26日に前回予想(5月13日公表)から売上高を40億円増額修正して前期比13.6%増の640億円とした。各利益は前回予想を据え置いて、営業利益が同60.8%増の13億60百万円、経常利益が同29.6%増の18億円、純利益が同39.7%増の11億30百万円としている。配当予想は前期と同額の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)で予想配当性向は32.1%となる。

 天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすいが、企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、業務用・家庭用・原料用における価格改定浸透、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などで大幅増益予想だ。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が51.2%、営業利益が57.0%、経常利益が53.7%、純利益が51.2%である。通期ベースで好業績が期待される。

■株価は調整一巡

 株主優待制度については毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 なお10月28日、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT−3)によって自己株式取得を実施した。取得株式総数45万株、取得価額8億7795万円(1株につき1951円)だった。

 株価の動きを見ると、8月の上場来高値2370円から反落して水準を切り下げたが、直近安値圏1900円近辺から切り返しの動きを強めている。調整が一巡したようだ。

 11月13日の終値1954円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS49円82銭で算出)は39〜40倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1594円32銭で算出)は1.2倍近辺である。時価総額は約443億円である。

 週足チャートで見ると52週移動平均線近辺から切り返す動きだ。積極的な株主還元姿勢や16年3月期増収増益基調を評価して出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月06日更新]

キーコーヒーは16年3月期増収増益基調を評価

 キーコーヒー[2594](東1)はレギュラーコーヒーの大手で新たな事業領域開拓戦略を積極推進している。株価は8月18日の上場来高値2370円から反落し、9月末の配当・株主優待権利落ちも影響してやや水準を切り下げたが、直近安値圏2000円近辺で下げ渋る動きだ。16年3月期増収増益基調を評価して切り返し展開だろう。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を積極推進している。

 イタリアントマトは、15年3月期の新規出店17店舗、閉店27店舗で、15年3月期末店舗数は直営64店舗、FC228店舗の合計292店舗だった。「国内は充実、海外は拡大」という基本方針に加えて、新業態店舗開発を促進し、中国やASEAN地域へ積極展開している。また効率的な生産・供給体制を構築するため、首都圏の3工場を集約した東京工場グランデを14年11月に竣工した。

■新たな事業領域開拓を積極推進

 M&Aも活用して積極的な業容拡大戦略を推進している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.A(イタリア)と、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 なお通販事業を展開するhonu加藤珈琲店は「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー」を12年連続で受賞し、国内最大級のインターネットショッピングモール「Yahoo!ショッピング」においても「2014年年間ベストストア賞」を受賞した。

 15年4月にはスマートフォン向けアプリ「キーコーヒー ファンクラブ」を公開した。直営ショップ、KEYCOFFEE通販倶楽部、アマンド、ミヤマ珈琲など、各ブランドからのお得な情報、アプリ会員限定クーポン、おいしいコーヒーの入れ方など利用目的に応じて便利に使えるアプリだ。

 9月18日には、厳選されたコーヒーとアマンドのスウィーツを一緒に楽しめる直営ショップ「KEY COFFEE Club」第2号店となる北千住マルイ店(東京都足立区)をオープンした。

 10月1日には「KEYS CAFE」30店舗目となる「Yokohama Ryokuentoshi KEYS CAFE」が、相鉄いずみの線緑園都市駅の駅前ビルにオープン(運営会社はキャリアプラン)した。ネルドリップで丁寧に抽出する「氷温熟成珈琲」が味わえる本格カジュアルカフェである。

■コーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造、贈答用需要なども影響

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)138億78百万円、第2四半期(7月〜9月)136億77百万円、第3四半期(10月〜12月)152億55百万円、第4四半期(1月〜3月)135億13百万円、営業利益は第1四半期4億81百万円、第2四半期2億69百万円、第3四半期5億34百万円、第4四半期4億39百万円の赤字だった。

 原料のコーヒー生豆相場の影響を受ける収益構造で、天候や贈答用需要なども影響する。なお15年3月期の売上総利益率は14年3月期比1.6ポイント低下して28.6%、販管費比率は同0.2ポイント低下して27.1%、ROEは同0.7ポイント低下して2.3%、自己資本比率は同1.2ポイント低下して72.3%、配当性向は44.9%だった。

■16年3月期増収増益基調

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月13日公表)は売上高が前期比6.5%増の600億円、営業利益が同60.8%増の13億60百万円、経常利益が同29.6%増の18億円、純利益が同39.7%増の11億30百万円としている。配当予想は前期と同額の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)で予想配当性向は32.1%となる。

 天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすいが、企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、業務用・家庭用・原料用における価格改定浸透、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などで大幅増益予想だ。

 第1四半期(4月〜6月)は、売上高が前年同期比16.0%増の160億94百万円となり、営業利益が同38.2%増の6億65百万円、経常利益が同23.6%増の7億74百万円、純利益が同42.4%増の5億04百万円だった。

 飲食関連事業はイタリアントマトの不採算店整理などで減収だったが、主力のコーヒー関連事業が同23.1%増収、同40.5%営業増益(全社費用等調整前)となって全体を牽引した。新商品投入やラインナップ充実など積極的な営業活動が奏功して、業務用・家庭用・原料用とも好調に推移した。

 なお飲食関連事業のイタリアントマトは、第1四半期の新規出店が海外2店舗、閉店が8店舗で、15年6月末店舗数は直営63店舗、FC223店舗の合計286店舗となった。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が26.8%、営業利益が48.9%、経常利益が43.0%、純利益が44.6%と高水準である。上期偏重の会社計画だが通期予想に増額余地がありそうだ。

■株価は直近安値圏で下げ渋り

 株主優待制度については毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 株価の動きを見ると、8月18日の上場来高値2370円から反落し、さらに悪地合いや9月末の配当・株主優待権利落ちも影響してやや水準を切り下げた。ただし直近安値圏2000円近辺で下げ渋る動きだ。

 10月5日の終値2026円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS49円82銭で算出)は41倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1594円32銭で算出)は1.3倍近辺である。なお時価総額は約460億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線を割り込んだが、26週移動平均線近辺で下げ渋る動きだ。サポートラインを確認した形だ。16年3月期増収増益基調を評価して切り返し展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月04日更新]

キーコーヒーは好業績評価する流れに変化なし、9月中間期末の株主優待も注目

 キーコーヒー[2594](東1)はレギュラーコーヒーの大手で新たな事業領域開拓戦略を積極推進している。株価は第1四半期(4月〜6月)の大幅増益を好感して8月18日の上場来高値2370円まで上伸した。その後は地合い悪化の影響で8月25日に2010円まで調整する場面があったが素早く2200円近辺まで戻している。地合い悪化の影響は限定的であり、好業績を評価する流れに変化はなく8月高値を試す展開だろう。9月中間期末の株主優待権利取りも注目点となる。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を積極推進している。

 イタリアントマトは、15年3月期の新規出店17店舗、閉店27店舗で、15年3月期末店舗数は直営64店舗、FC228店舗の合計292店舗だった。「国内は充実、海外は拡大」という基本方針に加えて、新業態店舗開発を促進し、中国やASEAN地域へ積極展開している。また効率的な生産・供給体制を構築するため、首都圏の3工場を集約した東京工場グランデを14年11月に竣工した。

■新たな事業領域開拓を積極推進

 M&Aも活用して積極的な業容拡大戦略を推進している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.A(イタリア)と、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 なお通販事業を展開するhonu加藤珈琲店は「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー」を12年連続で受賞し、国内最大級のインターネットショッピングモール「Yahoo!ショッピング」においても「2014年年間ベストストア賞」を受賞した。

 15年4月にはスマートフォン向けアプリ「キーコーヒー ファンクラブ」を公開した。直営ショップ、KEYCOFFEE通販倶楽部、アマンド、ミヤマ珈琲など、各ブランドからのお得な情報、アプリ会員限定クーポン、おいしいコーヒーの入れ方など利用目的に応じて便利に使えるアプリだ。

 15年7月にはパッケージ・カフェの書店併設型店となるBook&Cafe「Awase KEYS CAFE」をTSUTAYA泡瀬店(沖縄市)にオープンした。また直営ショップ新業態のカジュアルコーヒーショップ「KEY COFFEE Club」をJR川崎駅東口地下ショッピングモール「川崎アゼリア」にオープンした。コーヒーを通じて気軽に人が集う賑やかなコミュニティプラザを目指して展開する。

■16年3月期増収増益基調

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)138億78百万円、第2四半期(7月〜9月)136億77百万円、第3四半期(10月〜12月)152億55百万円、第4四半期(1月〜3月)135億13百万円、営業利益は第1四半期4億81百万円、第2四半期2億69百万円、第3四半期5億34百万円、第4四半期4億39百万円の赤字だった。

 また15年3月期の配当性向は44.9%だった。ROEは14年3月期比0.7ポイント低下して2.3%、自己資本比率は同1.2ポイント低下して72.3%となった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月13日公表)は売上高が前期比6.5%増の600億円、営業利益が同60.8%増の13億60百万円、経常利益が同29.6%増の18億円、純利益が同39.7%増の11億30百万円としている。配当予想は前期と同額の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)で予想配当性向は32.1%となる。

 天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすいが、企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、業務用・家庭用・原料用における価格改定浸透、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などで大幅増益予想だ。

 第1四半期(4月〜6月)は、売上高が前年同期比16.0%増の160億94百万円となり、営業利益が同38.2%増の6億65百万円、経常利益が同23.6%増の7億74百万円、純利益が同42.4%増の5億04百万円だった。

 飲食関連事業はイタリアントマトの不採算店整理などで減収だったが、主力のコーヒー関連事業が同23.1%増収、同40.5%営業増益(全社費用等調整前)となって全体を牽引した。新商品投入やラインナップ充実など積極的な営業活動が奏功して、業務用・家庭用・原料用とも好調に推移した。

 なお飲食関連事業のイタリアントマトは、第1四半期の新規出店が海外2店舗、閉店が8店舗で、15年6月末店舗数は直営63店舗、FC223店舗の合計286店舗となった。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が26.8%、営業利益が48.9%、経常利益が43.0%、純利益が44.6%と高水準である。上期偏重の会社計画だが通期予想に増額余地がありそうだ。

■株価は地合い悪化の影響限定的、好業績評価して8月高値試す

 株主優待制度については毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 株価の動きを見ると、第1四半期の大幅増収増益を好感して8月18日の上場来高値2370円まで上伸した。その後は地合い悪化の影響で8月25日に2010円まで調整する場面があったが、素早く2200円近辺まで戻している。好業績を評価する流れに変化なく地合い悪化の影響は限定的のようだ。

 9月3日の終値2164円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS49円82銭で算出)は43倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は0.7%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1594円32銭で算出)は1.4倍近辺である。

 週足チャートで見ると下ヒゲをつけて26週移動平均線近辺から切り返し、素早く13週移動平均線を回復した。サポートラインを確認して上昇トレンドを継続する形だ。指標面の割安感は薄れたが、好業績を評価する流れに変化はなく8月高値を試す展開だろう。9月中間期末の株主優待権利取りも注目点となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[8月06日更新]

キーコーヒーは上場来高値更新の展開、第1四半期は大幅増収増益

 キーコーヒー[2594](東1)はレギュラーコーヒーの大手で、グループ連携を強化して新たな事業領域開拓戦略を積極推進している。7月27日に発表した第1四半期(4月〜6月)連結業績は大幅増収増益だった。株価は上場来高値更新の展開だ。99年9月の2100円を突破して8月4日の上場来高値2200円まで上伸した。16年3月期大幅増益予想を評価して上値追いの展開だろう。9月中間期末の株主優待権利取りも注目点だ。

■コーヒー関連事業を主力として飲食関連事業も展開

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食関連事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を積極推進している。

 イタリアントマトは、15年3月期の新規出店17店舗、閉店27店舗で、15年3月期末店舗数は直営64店舗、FC228店舗の合計292店舗だった。「国内は充実、海外は拡大」という基本方針に加えて、新業態店舗開発を促進し、中国やASEAN地域へ積極展開している。また効率的な生産・供給体制を構築するため、首都圏の3工場を集約した東京工場グランデを14年11月に竣工した。

■新たな事業領域開拓を積極推進

 M&Aも活用して積極的な業容拡大戦略を推進している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.A(イタリア)と、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 なお通販事業を展開するhonu加藤珈琲店は「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー」を12年連続で受賞し、国内最大級のインターネットショッピングモール「Yahoo!ショッピング」においても「2014年年間ベストストア賞」を受賞した。

 15年4月にはスマートフォン向けアプリ「キーコーヒー ファンクラブ」を公開した。直営ショップ、KEYCOFFEE通販倶楽部、アマンド、ミヤマ珈琲など、各ブランドからのお得な情報、アプリ会員限定クーポン、おいしいコーヒーの入れ方など利用目的に応じて便利に使えるアプリだ。

 7月1日には、パッケージ・カフェの書店併設型店となるBook&Cafe「Awase KEYS CAFE」をTSUTAYA泡瀬店(沖縄県沖縄市)にオープンした。

 また7月31日には、JR川崎駅東口地下ショッピングモール「川崎アゼリア」(神奈川県川崎市)のDELICHIKA(デリチカ)に、直営ショップ新業態のカジュアルコーヒーショップ「KEY COFFEE Club」をオープンした。コーヒーを通じて気軽に人が集う賑やかなコミュニティプラザを目指して展開する。

■16年3月期第1四半期(4月〜6月)は大幅増収増益

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)138億78百万円、第2四半期(7月〜9月)136億77百万円、第3四半期(10月〜12月)152億55百万円、第4四半期(1月〜3月)135億13百万円、営業利益は第1四半期4億81百万円、第2四半期2億69百万円、第3四半期5億34百万円、第4四半期4億39百万円の赤字だった。

 また15年3月期の配当性向は44.9%だった。ROEは14年3月期比0.7ポイント低下して2.3%、自己資本比率は同1.2ポイント低下して72.3%となった。

 7月27日に発表した今期(16年3月期)第1四半期(4月〜6月)の連結業績は、売上高が前年同期比16.0%増の160億94百万円、営業利益が同38.2%増の6億65百万円、経常利益が同23.6%増の7億74百万円、純利益が同42.4%増の5億04百万円だった。主力のコーヒー関連事業の好調が牽引した。

 セグメント別(全社費用等調整前)に見ると、コーヒー関連事業は売上高が同23.1%増の136億68百万円、営業利益が同40.5%増の7億23百万円だった。新商品投入やラインナップ充実など積極的な営業活動が奏功して、業務用、家庭用、原料用とも好調に推移した。

 飲食関連事業は、イタリアントマトにおける不採算店整理、原材料価格の上昇、人件費の増加などで、売上高が同16.2%減の12億92百万円、営業利益が17百万円の赤字(前年同期は8百万円の利益)だった。その他は売上高が同8.4%減の11億32百万円、営業利益が同9.0%減の95百万円だった。

 なおイタリアントマトは、第1四半期の新規出店が海外2店舗、閉店が8店舗で、15年6月末店舗数は直営63店舗、FC223店舗の合計286店舗となった。

 通期の連結業績予想は前回予想(5月13日公表)を据え置いて、売上高が前期比6.5%増の600億円、営業利益が同60.8%増の13億60百万円、経常利益が同29.6%増の18億円、純利益が同39.7%増の11億30百万円としている。配当予想は前期と同額の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)で予想配当性向は32.1%となる。

 天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすいが、企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、業務用・家庭用・原料用における価格改定浸透、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などで増収、大幅増益予想だ。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が26.8%、営業利益が48.9%、経常利益が43.0%、純利益が44.6%と高水準である。上期偏重の会社計画だが通期予想に増額余地がありそうだ。

■株価は99年9月の上場来高値に接近

 株主優待制度については毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 株価の動きを見ると、第1四半期の大幅増収増益を好感する形で7月27日に2130円まで上伸し、99年9月の2100円を突破して上場来高値更新の展開となった。そして8月4日には2200円まで上伸している。

 8月5日の終値2194円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS49円82銭で算出)は44倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は0.7%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1594円32銭で算出)は1.4倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの上昇トレンドだ。指標面の割安感は薄れたが、好業績を評価する流れに変化はなく上値追いの展開だろう。9月中間期末の株主優待権利取りも注目点だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月15日更新]

キーコーヒーは99年7月の上場来高値に接近、16年3月期大幅増益予想を評価

 キーコーヒー<2594>(東1)はレギュラーコーヒー大手で、グループ連携も強化して新たな事業領域開拓戦略を積極推進している。株価は99年9月の上場来高値2100円に接近した。16年3月期大幅増益予想を評価して上値追いの展開だろう。

■コーヒー関連事業を主力として新たな事業領域開拓を積極推進

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を積極推進している。

 なおイタリアントマトは、15年3月期の新規出店が17店舗、閉店が27店舗で、15年3月期末店舗数は直営64店舗、FC228店舗の合計292店舗となった。海外はASEAN地域へ積極展開している。効率的な生産・供給体制を構築するため、首都圏の3工場を集約した東京工場グランデを14年11月に竣工した。

 M&Aを活用して積極的な業容拡大戦略を推進している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.A(イタリア)と、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 なお通販事業を展開するhonu加藤珈琲店は「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー」を12年連続で受賞し、国内最大級のインターネットショッピングモール「Yahoo!ショッピング」においても「2014年年間ベストストア賞」を受賞した。

 15年4月にはスマートフォン向けアプリ「キーコーヒー ファンクラブ」を公開した。直営ショップ、KEYCOFFEE通販倶楽部、アマンド、ミヤマ珈琲など、各ブランドからのお得な情報、アプリ会員限定クーポン、おいしいコーヒーの入れ方など利用目的に応じて便利に使えるアプリだ。

 また7月1日には、パッケージ・カフェの書店併設型店となるBook&Cafe「Awase KEYS CAFE」をTSUTAYA泡瀬店(沖縄県沖縄市)にオープンした。

■16年3月期は大幅増益予想

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)138億78百万円、第2四半期(7月〜9月)136億77百万円、第3四半期(10月〜12月)152億55百万円、第4四半期(1月〜3月)135億13百万円、営業利益は第1四半期4億81百万円、第2四半期2億69百万円、第3四半期5億34百万円、第4四半期4億39百万円の赤字だった。

 また15年3月期の配当性向は44.9%だった。ROEは14年3月期比0.7ポイント低下して2.3%、自己資本比率は同1.2ポイント低下して72.3%となった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月13日公表)は、売上高が前期比6.5%増の600億円、営業利益が同60.8%増の13億60百万円、経常利益が同29.6%増の18億円、純利益が同39.7%増の11億30百万円としている。配当予想は前期と同額の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)で予想配当性向は32.1%となる。

 天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすいが、企画提案型営業の強化、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、業務用・家庭用・原料用における価格改定浸透、CVS向けカウンターコーヒーの進捗、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などで増収、大幅増益予想だ。

■株価は99年9月の上場来高値に接近

 株主優待制度については毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 株価の動きを見ると高値圏で堅調に推移し、6月22日には2093円まで上伸して99年9月の上場来高値2100円に接近した。その後は全般地合い悪化が影響して7月9日に1953円まで調整する場面があったが、素早く切り返して2000円台を回復している。

 7月14日の終値2064円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS49円82銭で算出)は41倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1594円32銭で算出)は1.3倍近辺である。

 日足チャートで見ると地合い悪化で一旦割り込んだ25日移動平均線を素早く回復した。また週足チャートで見ると13週移動平均線近辺で下ヒゲをつけて切り返した。サポートラインを確認して強基調の形だ。99年7月の上場来高値2100円は射程圏であり、16年3月期の大幅増益予想を評価して上値追いの展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[6月05日更新]

キーコーヒーは16年3月期増収増益予想を評価、99年7月の上場来高値も視野

 レギュラーコーヒー大手のキーコーヒー[2594](東1)はグループ連携も強化して業容拡大戦略を積極推進している。株価は自律調整が一巡して高値更新の展開だ。6月2日には1995円まで上伸した。16年3月期増収増益予想を評価して上値追いの展開だろう。99年7月の上場来高値2100円も視野に入る。

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を強化している。

 なおイタリアントマトは、15年3月期の新規出店が17店舗、閉店が27店舗で、15年3月期末店舗数は直営64店舗、FC228店舗の合計292店舗となった。海外はASEAN地域へ積極展開している。効率的な生産・供給体制を構築するため、首都圏の3工場を集約した東京工場グランデを14年11月に竣工した。

 M&Aを活用して積極的な業容拡大戦略を推進している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.A(イタリア)と、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 また15年4月にはスマートフォン向けアプリ「キーコーヒー ファンクラブ」を公開した。直営ショップ、KEYCOFFEE通販倶楽部、アマンド、ミヤマ珈琲など、各ブランドからのお得な情報、アプリ会員限定クーポン、おいしいコーヒーの入れ方など利用目的に応じて便利に使えるアプリだ。

 5月13日に発表した前期(15年3月期)の連結業績は売上高が前々期比5.0%増の563億23百万円、営業利益が同45.3%減の8億45百万円、経常利益が同28.4%減の13億89百万円、純利益が同21.2%減の8億08百万円だった。

 配当予想は同1円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)で、配当性向は44.9%となる。ROEは同0.7ポイント低下して2.3%、自己資本比率は同1.2ポイント低下して72.3%となった。

 売上面は企画提案型営業の強化などで好調に推移し、honu加藤珈琲店の新規連結も寄与して増収だったが、利益面ではコーヒー生豆相場の高騰、為替の円安進行に伴う原材料価格上昇などで減益だった。価格改定を推進したが原価上昇分を十分にカバーできなかった。ただし1月30日の修正値(売上高を増額、利益を減額)に対しては売上高、利益とも上回り、各利益の減益幅が縮小した。

 セグメント別に見ると、コーヒー関連事業は売上高が同3.0%増の464億55百万円、営業利益(全社費用等調整前)が同25.1%減の14億92百万円だった。業務用・家庭用・原料用における価格改定作業の進捗、CVS向けカウンターコーヒーの進捗で増収だったが、コスト上昇をカバーできず減益だった。

 飲食関連事業は、消費増税の影響や直営店の減少で売上高が同6.4%減の58億19百万円、営業利益が同1億74百万円の赤字(前々期は45百万円の黒字)だった。その他は、honu加藤珈琲店の新規連結も寄与して売上高が同76.6%増の40億49百万円、営業利益が同21.1%増の1億46百万円だった。

 なお通販事業を展開するhonu加藤珈琲店は「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー」を12年連続で受賞し、国内最大級のインターネットショッピングモール「Yahoo!ショッピング」においても「2014年年間ベストストア賞」を受賞した。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)138億78百万円、第2四半期(7月〜9月)136億77百万円、第3四半期(10月〜12月)152億55百万円、第4四半期(1月〜3月)135億13百万円、営業利益は第1四半期4億81百万円、第2四半期2億69百万円、第3四半期5億34百万円、第4四半期4億39百万円の赤字だった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月13日公表)は、売上高が前期比6.5%増の600億円、営業利益が同60.8%増の13億60百万円、経常利益が同29.6%増の18億円、純利益が同39.7%増の11億30百万円、配当予想が前期と同額の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)としている。

 天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすいが、生活者に対するブランド訴求、積極的な新商品の開発・市場投入、高付加価値商品の拡販、価格改定浸透、最適製造体制の確立、生産効率化、コスト低減などで増収増益予想だ。

 なお5月20日に、6月24日開催予定の第63期定時株主総会の承認を条件として、コーポレート・ガバナンスの一層の強化の観点から、監査役設置会社から監査等委員会設置会社に移行すると発表した。

 株主優待制度については毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 株価の動きを見ると、1800円〜1850円近辺での自律調整が一巡し、3月の1935円を突破して高値更新の展開となった。6月2日には1995円まで上伸した。

 6月4日の終値1981円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS49円82銭で算出)は40倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1594円32銭で算出)は1.2倍近辺である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。16年3月期の増収増益予想を評価して上値追いの展開だろう。99年7月の上場来高値2100円も視野に入る。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[5月01日更新]

キーコーヒー調整一巡感、16年3月期の収益改善期待で上値試す

 レギュラーコーヒー大手のキーコーヒー[2594](東1)は、グループ連携も強化して業容拡大戦略を積極推進している。株価は3月高値から反落したが自律調整一巡感を強めている。16年3月期の収益改善期待で上値を試す展開だろう。

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を強化している。

 なおイタリアントマトの14年12月末店舗数は直営74店舗、FC228店舗の合計302店舗で、海外はASEAN地域へ積極展開している。

 M&Aを活用して積極的な業容拡大戦略を推進している。13年1月銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月ネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月には世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.A(イタリア)と、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 なお4月1日から、スマートフォン向けアプリ「キーコーヒー ファンクラブ」を公開した。直営ショップ、KEYCOFFEE通販倶楽部、アマンド、ミヤマ珈琲など各ブランドからのお得な情報、アプリ会員限定クーポン、おいしいコーヒーの入れ方など利用目的に応じて便利に使えるアプリだ。

 前期(15年3月期)連結業績見通し(1月30日に売上高を増額、利益を減額)は売上高が前々期比4.4%増の560億円、営業利益が同56.1%減の6億80百万円、経常利益が同39.2%減の11億80百万円、純利益が同30.8%減の7億10百万円、配当予想(5月12日公表)が同1円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)としている。

 コーヒー生豆相場の高騰や為替の円安進行に伴う原材料価格上昇で減益見通しだが、売上面は企画提案型営業の強化などで好調に推移している。通期見通しに対する第3四半期累計(4月〜12月)の進捗率は売上高76.4%、営業利益188.8%、経常利益142.1%、純利益138.3%と、利益は通期見通しを大幅に超過達成した。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)138億78百万円、第2四半期(7月〜9月)136億77百万円、第3四半期(10月〜12月)152億55百万円、営業利益は第1四半期4億81百万円、第2四半期2億69百万円、第3四半期5億34百万円だった。

 今期(16年3月期)も天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすいが、業務用市場でのプレミアムコーヒーの拡販、14年11月に実施した家庭用レギュラーコーヒー製品(ブルーマウンテン製品除く)の値上げ浸透なども寄与して収益改善が期待される。

 株主優待制度については毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 株価の動きを見ると、3月高値1935円から反落して4月7日に1772円まで調整する場面があったが、その後は1800円〜1850円近辺で推移して自律調整一巡感を強めている。

 4月30日の終値1807円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS31円30銭で算出)は58倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は0.9%近辺、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS1541円85銭で算出)は1.2倍近辺である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。強基調を確認した形であり、16年3月期の収益改善期待で上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[4月03日更新]

キーコーヒーは高値圏から一旦反落したが切り返しのタイミング

 レギュラーコーヒー大手キーコーヒー[2594](東1)の株価は、99年以来の高値圏1900円台から利益確定売りや3月期末配当落ちなどで一旦反落したが、短期調整が一巡して切り返しのタイミングのようだ。16年3月期の収益改善期待で上値を試す展開だろう。99年7月の上場来高値2100円も視野に入る。

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を強化している。

 なおイタリアントマトの14年12月末店舗数は直営74店舗、FC228店舗の合計302店舗で、海外はASEAN地域へ積極展開している。

 積極的な業容拡大戦略を推進し、13年1月に銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月にネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月にはイタリアの世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.Aと、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 前期(15年3月期)連結業績見通し(1月30日に売上高を増額、利益を減額)は売上高が前々期比4.4%増の560億円、営業利益が同56.1%減の6億80百万円、経常利益が同39.2%減の11億80百万円、純利益が同30.8%減の7億10百万円、配当予想(5月12日公表)が同1円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)としている。

 第3四半期累計(4月〜12月)は前年同期比3.2%増収、同27.5%営業減益、同19.1%経常減益、同22.9%最終減益だった。コーヒー生豆相場の高騰や為替の円安進行に伴う原材料価格上昇で減益だった。しかし売上高は企画提案型営業強化などで好調に推移している。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)138億78百万円、第2四半期(7月〜9月)136億77百万円、第3四半期(10月〜12月)152億55百万円、営業利益は第1四半期4億81百万円、第2四半期2億69百万円、第3四半期5億34百万円である。

 そして通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が76.4%、営業利益が188.8%、経常利益が142.1%、純利益が138.3%である。利益は通期見通しを大幅に超過達成しているため、第4四半期(1月〜3月)が不需要期となることを考慮しても通期増額期待が高まっている。

 今期(16年3月期)も天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすいが、業務用市場でのプレミアムコーヒーの拡販、14年11月に実施した家庭用レギュラーコーヒー製品(ブルーマウンテン製品除く)の値上げ浸透なども寄与して収益改善が期待される。

 株主優待については、毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 株価の動きを見ると14年9月の1700円を突破して上げ足を速め、08年5月の1846円も突破して3月18日の1935円まで急伸した。99年以来の高値圏だ。その後は利益確定売りや3月期末の配当落ちも影響して反落し、4月1日の1788円まで調整した。ただし2日は1812円まで切り返す場面があった。短期調整が一巡したようだ。

 4月2日の終値1801円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS31円30銭で算出)は58倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は0.9%近辺、前々期実績PBR(前々期実績の連結BPS1541円85銭で算出)は1.2倍近辺である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が接近してきた。目先的な過熱感も解消して切り返しのタイミングのようだ。16年3月期の収益改善期待で上値を試す展開だろう。99年7月の上場来高値2100円も視野に入る。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[3月05日更新]

キーコーヒーは高値圏で堅調、3月期末の株主優待制度も注目点、08年5月高値試す

 レギュラーコーヒー大手キーコーヒー[2594](東1)の株価は高値圏で堅調に推移している。2月27日には1830円まで上伸して08年5月高値1846円に接近してきた。3月期末の株主優待制度も注目点であり、中期的な収益拡大期待で上値を試す展開だろう。

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を強化している。イタリアントマトの14年12月末店舗数は直営74店舗、FC228店舗の合計302店舗で、海外はASEAN地域へ積極展開している。

 積極的な業容拡大戦略で、13年1月に銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月にネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。また14年9月には、イタリアの世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.Aと、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について、日本国内での独占販売契約を締結した。

 今期(15年3月期)の連結業績見通しについては1月30日に売上高を増額、利益を減額修正して、売上高が前期比4.4%増の560億円、営業利益が同56.1%減の6億80百万円、経常利益が同39.2%減の11億80百万円、純利益が同30.8%減の7億10百万円としている。なお配当予想については前回予想(5月12日公表)を据え置いて同1円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)としている。

 第3四半期累計(4月〜12月)が、売上高は企画提案型営業強化などで前年同期比3.2%増収と好調に推移したものの、コーヒー生豆相場の高騰や為替の円安進行に伴う原材料価格上昇で同27.5%営業減益、同19.1%経常減益、同22.9%最終減益となり、通期ベースでも大幅減益見通しとなった。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)138億78百万円、第2四半期(7月〜9月)136億77百万円、第3四半期(10月〜12月)152億55百万円で、営業利益は第1四半期4億81百万円、第2四半期2億69百万円、第3四半期5億34百万円である。

 そして通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高76.4%、営業利益188.8%、経常利益142.1%、純利益138.3%である。売上高は順調で、利益は通期見通しを大幅に超過達成している。天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすく、第4四半期(1月〜3月)が不需要期となることを考慮しても、通期の会社見通しは保守的な印象が強い。

 業務用市場でのプレミアムコーヒーの拡販、14年11月実施した家庭用レギュラーコーヒー製品(ブルーマウンテン製品除く)の値上げ浸透、そしてhonu加藤珈琲店の連結も寄与して中期的に収益拡大が期待される。

 株主優待については、毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 株価の動きを見ると、14年9月高値1700円突破後は上げ足を速める展開となった。そして2月27日の昨年来高値1830円まで上伸して08年5月高値1846円に接近してきた。その後も高値圏で堅調に推移している。第3四半期累計の高進捗率を好感する動きだろう。

 3月4日の終値1817円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS31円30銭で算出)は58倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は0.9%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1541円85銭で算出)は1.2倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だろう。3月期末の株主優待制度の権利取りに向けた動きも注目される。中期的な収益拡大期待で08年5月高値1846円を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[2月05日更新]

キーコーヒーは今期利益見通し減額だが、ネガティブ反応は限定的で高値更新

 レギュラーコーヒー大手キーコーヒー[2594](東1)は1月30日、第3四半期累計(4月〜12月)の連結業績を発表し、今期(15年3月期)の利益見通しを減額修正した。ただし減額修正に対するネガティブ反応は限定的で株価は高値を更新した。3月期末の株主優待制度の権利取りに向けた動きも注目され、中期的な収益拡大期待で上値追いの展開だろう。08年5月の高値も視野に入りそうだ。

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を強化している。イタリアントマトの14年12月末店舗数は直営74店舗、FC228店舗の合計302店舗で、海外はASEAN地域へ積極展開している。

 積極的な業容拡大戦略で、13年1月に銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化し、14年2月にネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月にはイタリアの世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.Aと、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 1月30日発表の今期(15年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)の連結業績は売上高が前年同期比3.2%増の428億10百万円、営業利益が同27.5%減の12億84百万円、経常利益が同19.1%減の16億77百万円、純利益が同22.9%減の9億82百万円だった。企画提案型営業強化の効果などで増収だったが、コーヒー生豆相場の高騰や為替の円安進行に伴う原材料価格上昇で減益だった。

 セグメント別に見ると、コーヒー関連事業は同0.4%増収、同20.4%営業減益だった。原料用市場が減収だったが、業務用市場および家庭用市場は増収だった。飲食関連事業は同3.5%減収で営業赤字だった。消費増税や天候不順の影響、さらにイタリアントマトの直営店の減少も影響した。その他は同73.9%増収、同58.5%営業増益だった。honu加藤珈琲店の連結も寄与した。

 なお四半期別に見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)138億78百万円、第2四半期(7月〜9月)136億77百万円、第3四半期(10月〜12月)152億55百万円で、営業利益は第1四半期4億81百万円、第2四半期2億69百万円、第3四半期5億34百万円である。

 通期の連結業績見通しは1月30日に売上高を増額、利益を減額修正した。前回予想(10月27日に売上高を増額、利益を減額修正)に対して、売上高は10億円増額して前期比4.4%増の560億円、営業利益は2億40百万円減額して同56.1%減の6億80百万円、経常利益は1億60百万円減額して同39.2%減の11億80百万円、そして純利益は20百万円減額して同30.8%減の7億10百万円とした。

 第3四半期累計の実績、コーヒー生豆相場・為替相場の動向、および販売状況などを踏まえて見直したとしている。なお配当予想については前回予想(5月12日公表)を据え置いて同1円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)としている。

 通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が76.4%、営業利益が188.8%、経常利益が142.1%、純利益が138.3%で、利益は超過達成している。天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすく、第4四半期(1月〜3月)が不需要期となることを考慮しても、通期の会社見通しは保守的な印象が強い。

 さらに業務用市場でのプレミアムコーヒーの拡販、14年11月実施した家庭用レギュラーコーヒー製品(ブルーマウンテン製品除く)の値上げ効果、honu加藤珈琲店の連結も寄与して中期的に収益拡大が期待される。

 株主優待については、毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 株価の動きを見ると、14年10月安値1555円から反発して水準切り上げの動きが続いている。そして2月2日には1718円を付けて14年9月高値1700円を突破した。3日は高値1720円を付けた後に1696円まで調整したが、4日は素早く反発して1719円まで戻す場面があった。今期利益見通し減額修正に対するネガティブ反応は限定的のようだ。

 2月4日の終値1717円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS31円30銭で算出)は55倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は0.9%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1541円85銭で算出)は1.1倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。3月期末の株主優待制度の権利取りに向けた動きも注目され、中期的な収益拡大期待で上値追いの展開だろう。08年5月高値1846円も視野に入りそうだ。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月19日更新]

キーコーヒーは戻り歩調で14年9月高値試す、15年3月期業績に増額の可能性

レギュラーコーヒー大手キーコーヒー<2594>(東1)の株価は、14年10月安値1555円から切り返して戻り歩調の展開だ。12月30日と1月5日には1678円まで上値を伸ばした。今期(15年3月期)業績見通し増額の可能性があり、14年9月高値1700円を試す展開だろう。

コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を強化している。イタリアントマトの14年9月末店舗数は直営84店舗、FC224店舗の合計308店舗で、海外はASEAN地域へ積極展開している。

積極的な業容拡大戦略で、13年1月に銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化し、14年2月にネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。14年9月にはイタリアの世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.Aと、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

なお1月8日には、家電量販店ビックカメラ<3048>の基幹店舗である有楽町店7階に、セルフカフェでありながら本格的な味わいを提供する「キーズカフェ ビックカメラ有楽町店」をオープンした。

今期(15年3月期)の連結業績見通し(10月27日に売上高を増額、利益を減額)は売上高が前期比2.6%増の550億円、営業利益が同40.5%減の9億20百万円、経常利益が同31.0%減の13億40百万円、純利益が同28.9%減の7億30百万円としている。配当予想(5月12日公表)は同1円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)としている。

第2四半期累計(4月〜9月)は、消費増税や夏場の天候不順などが影響して前年同期比0.8%増収にとどまり、コーヒー生豆など原材料価格の上昇が影響して同21.2%営業減益、同15.0%経常減益、同31.3%最終減益だった。

しかし通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.1%、営業利益が81.5%、経常利益が73.7%、純利益が67.5%と高水準である。天候やコーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすいが、業務用市場でのプレミアムコーヒーの拡販、14年11月から実施した家庭用レギュラーコーヒー製品(ブルーマウンテン製品除く)の値上げ効果、さらにhonu加藤珈琲店の連結も寄与して、通期業績見通しに増額の可能性があるだろう。

株主優待については、毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

株価の動きを見ると、14年10月安値1555円から切り返して戻り歩調の展開だ。12月30日と1月5日には1678円まで上値を伸ばして14年9月高値1700円に接近した。

1月16日の終値1658円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS32円18銭で算出)は52倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は1.0%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1541円85銭で算出)は1.1倍近辺である。

日足チャートで見ると25日移動平均線がサポートラインの形だ。週足チャートで見ると26週移動平均線を突破して上伸し、13週移動平均線が26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスが接近している。強基調の形だ。今期業績見通しに増額の可能性があり14年9月高値1700円を試す展開だろう。

(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
 
[12月24日更新]
キーコーヒーは調整一巡感、値上げ効果や消費再増税先送りを支援材料として出直り

 レギュラーコーヒー大手キーコーヒー<2594>(東1)の株価は、10月中下旬の直近安値1555円から切り返しの展開となり、徐々に水準を切り上げている。12月19日には1662円まで上値を伸ばす場面があった。今期(15年3月期)業績に上ブレの可能性があり、値上げ効果や消費再増税先送りも支援材料として9月高値1700円を試す展開だろう。

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド力強化、収益力強化、グループ連携強化を柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を強化している。積極的な業容拡大戦略で中期成長が期待される。

 イタリアントマトの14年9月末時点の店舗数は直営84店舗、FC224店舗の合計308店舗で、海外はASEAN地域へ積極展開している。13年1月には銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月にはネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。また14年9月にはイタリアの世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.Aと、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。

 今期(15年3月期)の連結業績見通しについては10月27日に売上高を増額、利益を減額し、売上高が前期比2.6%増の550億円、営業利益が同40.5%減の9億20百万円、経常利益が同31.0%減の13億40百万円、純利益が同28.9%減の7億30百万円としている。配当予想は前回予想(5月12日公表)を据え置いて同1円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)としている。

 第2四半期累計(4月〜9月)は前年同期比0.8%増収、同21.2%営業減益、同15.0%経常減益、同31.3%最終減益だった。その他事業はhonu加藤珈琲店の連結が寄与したが、コーヒー関連事業および飲食関連事業は売上面で市場環境の変化、消費増税、夏場の天候不順などが影響し、利益面ではコーヒー生豆など原材料価格の上昇が影響した。

 コーヒー生豆相場の動向で収益が変動しやすいが、通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.1%、営業利益が81.5%、経常利益が73.7%、純利益が67.5%と高水準である。業務用市場でのプレミアムコーヒーの拡販、14年11月から実施した家庭用レギュラーコーヒー製品(ブルーマウンテン製品除く)の値上げ効果も寄与して、通期業績上ブレの可能性があるだろう。

 株主優待については、毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品の詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 株価の動きを見ると、10月中下旬の直近安値1555円から切り返しの展開となり、徐々に水準を切り上げている。12月19日には1662円まで上値を伸ばす場面があり、9月高値1700円に接近してきた。

 12月22日の終値1647円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS32円18銭で算出)は51倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は1.0%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1541円85銭で算出)は1.1倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。今期業績に上ブレの可能性があり、値上げ効果や消費再増税先送りも支援材料として9月高値1700円を試す展開だろう。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月21日更新]

キーコーヒーは調整一巡感、値上げ効果や消費再増税先送りを支援材料として出直り

 レギュラーコーヒー大手のキーコーヒー<2594>(東1)の株価は、9月22日の年初来高値1700円から反落して10月17日と10月28日に1555円まで調整したが、足元では1600円台に戻している。今期(15年3月期)利益見通しの減額修正に対するネガティブ反応は限定的で、調整が一巡したようだ。値上げ効果や消費再増税先送りも支援材料として出直り展開だろう。

 コーヒー関連事業(業務用・家庭用レギュラーコーヒーの製造・販売)を主力として、飲食事業(イタリアントマト、アマンド)も展開している。ブランド強化、収益力強化、グループ連携強化を3つの柱として、新商品の開発・投入、新たな事業領域の開拓を強化している。積極的な業容拡大戦略で中期成長が期待される。

 イタリアントマトの14年9月末時点の店舗数は直営84店舗、FC224店舗の合計308店舗で、海外はASEAN地域へ積極展開している。M&Aも積極活用し、13年1月には銀座ルノアール<9853>を持分法適用会社化、14年2月にはネット通販事業拡大に向けてコーヒー豆焙煎加工販売のhonu加藤珈琲店を子会社化した。

 14年9月にはイタリアの世界有数のコーヒーメーカーであるillycaffe S.p.Aと、illyブランドのレギュラーコーヒー製品全般について日本国内での独占販売契約を締結した。15年1月から販売開始する。

 今期(15年3月期)第2四半期累計(4月〜9月)の連結業績は、売上高が前年同期比0.8%増の275億55百万円、営業利益が同21.2%減の7億50百万円、経常利益が同15.0%減の9億87百万円、そして純利益が同31.3%減の4億93百万円だった。

 セグメント別に見ると、コーヒー関連事業は売上高が同2.8%減の221億70百万円、営業利益(全社費用等調整前)が同19.7%減の8億62百万円だった。市場環境の変化や夏場の天候不順の影響で販売数量が減少し、利益面ではコーヒー生豆など原材料価格の上昇が影響した。

 飲食関連事業は売上高が同2.4%減の30億78百万円、営業利益が36百万円の赤字(前年同期は51百万円の利益)だった。消費増税や天候不順の影響で来客数が減少し、利益面では原材料価格上昇や人件費増加が影響した。その他事業はhonu加藤珈琲店の連結も寄与して売上高が同67.7%増の23億06百万円、営業利益が同93.7%増の2億10百万円だった。

 通期の連結業績見通しは10月27日に売上高を増額修正、利益を減額修正した。前回予想(5月12日公表)に対して、売上高は2億円増額して前期比2.6%増の550億円、営業利益は3億80百万円減額して同40.5%減の9億20百万円、経常利益は3億60百万円減額して同31.0%減の13億40百万円、純利益は2億70百万円減額して同28.9%減の7億30百万円とした。第2四半期累計の実績およびコーヒー生豆相場や為替動向を踏まえて見直したとしている。配当予想は前回予想(5月12日公表)を据え置いて同1円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)としている。

 コーヒー生豆相場の動向次第で収益が変動しやすく、足元の急速な円安進行も懸念材料となるが、修正後の通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.1%、営業利益が81.5%、経常利益が73.7%、純利益が67.5%と高水準である。業務用市場でのプレミアムコーヒーの拡販、さらに11月から実施した家庭用レギュラーコーヒー製品(ブルーマウンテン製品除く)の値上げ効果も期待される。

 株主優待については、毎年3月末日および9月末日現在の100株以上所有株主に対して自社製品の詰め合わせを贈呈している。100株以上〜300株未満所有株主に対しては1000円相当、300株以上〜1000株未満所有株主に対しては3000円相当、1000株以上所有株主に対しては5000円相当を贈呈する。

 株価の動きを見ると、9月22日の年初来高値1700円から反落して10月17日と10月28日に1555円まで調整した。しかし足元では1600円台に戻している。今期利益見通し減額修正に対するネガティブ反応は限定的で調整が一巡したようだ。

 11月20日の終値1606円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS32円18銭で算出)は50倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は1.0%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1541円85銭で算出)は1.0倍近辺である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形だが、日足チャートで見ると25日移動平均線を回復して調整一巡感を強めている。値上げ効果や消費再増税先送りも支援材料として出直り展開だろう。

(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
 

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