[3180]ビューティガレージ
[08月24日更新]

ビューティガレージは調整一巡期待、19年4月期2桁営業増益・連続増配予想

 ビューティガレージ<3180>(東1)は、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。アジアNO.1のIT美容商社を目指して海外展開も本格化している。リピート顧客が増加基調で19年4月期2桁営業増益・連続増配予想である。株価は水準を切り下げる展開だが、調整一巡して出直りを期待したい。なお9月11日に第1四半期決算発表を予定している。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは、日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力に、カタログ通販および全国のショールームでの販売も展開している。
 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターによる一元管理、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

 子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業、BGパートナーズがファイナンスサポートおよび店舗リース・転貸サービスの「サロンまるごとサポート」リース事業を展開し、17年11月タフデザインプロダクトが金属製家具・用品製造販売の足立製作所を子会社化した。

■アジアNO.1のIT美容商社を目指す

 中期経営計画では「アジアNO.1のIT美容商社」目指し、目標数値に20年4月期売上高145億円、経常利益10億円、経常利益率6.9%を掲げている。

 成長戦略として「IT+物流」ソリューションの進化、リピート商材(化粧品・材料)拡充によるフロー&ストック型収益構造への転換、ビューティサロン向け「開業+経営支援」サービス領域拡大、グローバル市場への本格進出を推進している。18年5月には新ECサイトおよび新基幹システムが稼働した。

 サービス領域拡大では、16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携して歯科・医療機関向け機器・材料等をOEM受託、16年11月アトラ<6029>と業務提携して鍼灸接骨院向けに販路を拡大、17年11月フィード社と共同で歯科診察用チェアを開発してフィード社から販売開始、17年12月クレジットエンジン社と業務提携して同社のオンライン融資サービス「LENDY」を活用したサービスを提供開始した。

 海外展開は東南アジア市場への進出を本格化している。7月17日には海外子会社ビューティガレージ・シンガポールが、ECサイトおよびショールーム店舗をグランドオープンした。ビューティガレージ・マレーシアも8月中にオープン予定である。また8月18日には、台湾千冠莉を子会社化(株式取得18年11月30日、ビューティガレージ台湾に社名変更予定)すると発表した。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性

 収益の季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという特性がある。また物販事業の売上総利益率は為替による輸入仕入コスト変動の影響を受ける傾向がある。

■リピート顧客が増加基調

 18年4月期末の物販事業登録会員口座数は17年4月期末比3万6109口座増加の34万5229口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は7493口座増加の9万8169口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は4826口座増加の2万4524口座、EC売上構成比率は1.6ポイント上昇の68.7%だった。

 ロイヤルユーザー数が大幅増加し、15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として導入した業界初のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してEC比率が上昇している。

 18年4月期の物販事業の製品別売上高構成比は、PB機器・用品が43.5%、PB化粧品・材料が14.0%、NB機器・用品が14.3%、NB化粧品・材料が26.4%、中古品が1.7%だった。

 PB製品売上構成比率は0.1ポイント低下の57.5%、化粧品・材料売上構成比率は4.0ポイント上昇の40.4%となった。フロー&ストック型収益構造への転換を目指したラインナップ拡充効果により、安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品・材料売上構成比率が40%を超えた。

■19年4月期2桁営業増益・連続増配予想

 19年4月期の連結業績予想は、売上高が18年4月期比16.6%増の136億20百万円、営業利益が14.7%増の7億42百万円、経常利益が14.5%増の7億46百万円、純利益が5.4%増の4億71百万円としている。配当予想は1円増配の年間10円(期末一括)で、予想配当性向は13.5%となる。

 新ECサイトの利便性・魅力度向上によるネット経由受注の底上げ、新基幹システム(ERP)の円滑運用による業務効率の向上、物流センターのオートメーション化による生産性向上とフルフィルメント事業拡大、グローバル市場(18年7月シンガポール、18年8月マレーシアで本格営業開始)への本格展開、M&Aや資本・業務提携の推進、商品ラインナップの拡充強化などの施策を推進する。好業績が期待される。

■株主優待制度は毎年4月末現在の1年以上継続保有株主が対象

 株主優待制度は、毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象として、該当株主1名につき希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

■株価は調整一巡して出直り期待

 18年3月にSBI証券を割当先とする第6回新株予約権(行使価額修正条項付、4000個=40万株)および第7回新株予約権(行使価額修正選択権付、2000個=20万株)を発行した。18年6月6日時点で第6回新株予約権の行使が完了した。

 株価は6月の戻り高値2798円から反落して水準を切り下げる展開だ。8月22日には1916円まで下押した。

 8月23日の終値は2032円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS73円88銭で算出)は約28倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は約0.5%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS495円60銭で算出)は約4.1倍、時価総額は約130億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形だが、調整一巡して出直りを期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月13日更新]

ビューティガレージは調整一巡して出直り期待、19年4月期2桁営業増益・連続増配予想

 ビューティガレージ<3180>(東1)は、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手で、アジアNO.1のIT美容商社を目指している。リピート顧客が増加基調で19年4月期2桁営業増益・連続増配予想である。株価は6月の戻り高値圏から反落したが、調整一巡して出直りを期待したい。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは、日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力に、カタログ通販および全国のショールームでの販売も展開している。

 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターによる一元管理、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。
 子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業、BGパートナーズがファイナンスサポートおよび店舗リース・転貸サービスの「サロンまるごとサポート」リース事業を展開し、17年11月タフデザインプロダクトが金属製家具・用品製造販売の足立製作所を子会社化した。

■アジアNO.1のIT美容商社を目指す

 中期経営計画では「アジアNO.1のIT美容商社」目指し、目標数値に20年4月期売上高145億円、経常利益10億円、経常利益率6.9%を掲げている。

 成長戦略として「IT+物流」ソリューションの進化、リピート商材(化粧品・材料)拡充による「フロー&ストック型収益構造」への転換、ビューティサロン向け「開業+経営支援」サービス領域拡大、グローバル市場への本格進出を推進している。

 「IT+物流」ソリューションの進化では、18年5月に新ECサイトおよび新基幹システムが稼働した。

 サービス領域拡大では、16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携して歯科・医療機関向け機器・材料等をOEM受託、16年11月アトラ<6029>と業務提携して鍼灸接骨院向けに販路を拡大、17年11月フィード社と共同で歯科診察用チェアを開発してフィード社から販売開始、17年12月クレジットエンジン社と業務提携して同社のオンライン融資サービス「LENDY」を活用したサービスを提供開始した。

 海外展開は、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築の3方向で推進する。17年12月には美容商材関連事業を展開するシンガポールのHARU社を子会社化(ビューティガレージ・シンガポールに社名変更)した。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性

 収益の季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという特性がある。また物販事業の売上総利益率は為替による輸入仕入コスト変動の影響を受ける傾向がある。

■リピート顧客が増加基調

 18年4月期末の物販事業登録会員口座数は17年4月期末比3万6109口座増加の34万5229口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は7493口座増加の9万8169口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は4826口座増加の2万4524口座、EC売上構成比率は1.6ポイント上昇の68.7%だった。

 ロイヤルユーザー数が大幅増加した。また15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として導入した業界初のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してEC比率が上昇している。

 18年4月期の物販事業の製品別売上高構成比は、PB機器・用品が43.5%、PB化粧品・材料が14.0%、NB機器・用品が14.3%、NB化粧品・材料が26.4%、中古品が1.7%だった。

 PB製品売上構成比率は0.1ポイント低下の57.5%、化粧品・材料売上構成比率は4.0ポイント上昇の40.4%となった。フロー&ストック型収益構造への転換を目指したラインナップ拡充効果により、安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品・材料売上構成比率が40%を超えた。

■19年4月期2桁営業増益・連続増配予想

 19年4月期の連結業績予想は、売上高が18年4月期比16.6%増の136億20百万円、営業利益が14.7%増の7億42百万円、経常利益が14.5%増の7億46百万円、純利益が5.4%増の4億71百万円としている。配当予想は1円増配の年間10円(期末一括)としている。予想配当性向は13.5%となる。

 新ECサイトの利便性・魅力度向上によるネット経由受注の底上げ、新基幹システム(ERP)の円滑運用による業務効率の向上、物流センターのオートメーション化による生産性向上とフルフィルメント事業拡大、グローバル市場(18年7月シンガポール、18年8月マレーシアで本格営業開始)への本格展開、M&Aや資本・業務提携の推進、商品ラインナップの拡充強化などの施策を推進する。好業績が期待される。

■株主優待制度は毎年4月末に実施、1年以上継続保有株主が対象

 株主優待制度は、毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象として、該当株主1名につき希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

■株価は調整一巡して出直り期待

 18年3月にSBI証券を割当先とする第6回新株予約権(行使価額修正条項付、4000個=40万株)および第7回新株予約権(行使価額修正選択権付、2000個=20万株)を発行した。18年6月6日時点で第6回新株予約権の行使が完了した。

 株価は6月の戻り高値2798円から反落し、7月5日の1995円まで調整したが、その後は下げ渋る形だ。

 7月12日の終値2104円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS73円88銭で算出)は約28倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は約0.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS495円60銭で算出)は約4.2倍である。時価総額は約134億円である。

 週足チャートで見ると52週移動平均線近辺で下げ渋る形だ。調整一巡して出直りを期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月18日更新]

ビューティガレージは急伸して戻り高値圏、19年4月期2桁営業増益・連続増配予想

 ビューティガレージ<3180>(東1)は、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手で、アジアNO.1のIT美容商社を目指している。18年4月期は大幅増収増益・増配だった。リピート顧客が増加基調で19年4月期も2桁営業増益予想、そして連続増配予想である。これを好感して株価は急伸している。戻り高値圏だ。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは、日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力に、カタログ通販および全国のショールームでの販売も展開している。

 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターによる一元管理、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

 子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業、BGパートナーズがファイナンスサポートおよび店舗リース・転貸サービスの「サロンまるごとサポート」リース事業を展開し、17年11月タフデザインプロダクトが金属製家具・用品製造販売の足立製作所を子会社化した。

■アジアNO.1のIT美容商社を目指す

 中期経営計画では「アジアNO.1のIT美容商社」目指し、目標数値に20年4月期売上高145億円、経常利益10億円、経常利益率6.9%を掲げている。

 成長戦略として「IT+物流」ソリューションの進化、リピート商材(化粧品・材料)拡充による「フロー&ストック型収益構造」への転換、ビューティサロン向け「開業+経営支援」サービス領域拡大、グローバル市場への本格進出を推進している。

 「IT+物流」ソリューションの進化では、18年5月に新ECサイトおよび新基幹システムが稼働した。

 サービス領域拡大では、16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携して歯科・医療機関向け機器・材料等をOEM受託、16年11月アトラ<6029>と業務提携して鍼灸接骨院向けに販路を拡大、17年11月フィード社と共同で歯科診察用チェアを開発してフィード社から販売開始、17年12月クレジットエンジン社と業務提携して同社のオンライン融資サービス「LENDY」を活用したサービスを提供開始した。

 海外展開は、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築の3方向で推進する。17年12月には美容商材関連事業を展開するシンガポールのHARU社を子会社化(ビューティガレージ・シンガポールに社名変更)した。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性

 収益の季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという特性がある。また物販事業の売上総利益率は為替による輸入仕入コスト変動の影響を受ける傾向がある。

■リピート顧客が増加基調

 18年4月期末の物販事業登録会員口座数は17年4月期末比3万6109口座増加の34万5229口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は7493口座増加の9万8169口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は4826口座増加の2万4524口座、EC売上構成比率は1.6ポイント上昇の68.7%だった。

 ロイヤルユーザー数が大幅増加した。また15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として導入した業界初のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してEC比率が上昇している。

 18年4月期の物販事業の製品別売上高構成比は、PB機器・用品が43.5%、PB化粧品・材料が14.0%、NB機器・用品が14.3%、NB化粧品・材料が26.4%、中古品が1.7%だった。

 PB製品売上構成比率は0.1ポイント低下の57.5%、化粧品・材料売上構成比率は4.0ポイント上昇の40.4%となった。フロー&ストック型収益構造への転換を目指したラインナップ拡充効果により、安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品・材料売上構成比率が40%を超えた。

■18年4月期大幅増益・増配、19年4月期2桁営業増益・連続増配予想

 18年4月期の連結業績は、売上高が17年4月期比21.1%増の116億80百万円、営業利益が16.6%増の6億48百万円、経常利益が22.1%増の6億53百万円、純利益が43.0%増の4億49百万円だった。計画超の大幅増収増益だった。配当は2円増配の年間9円(期末一括)とした。配当性向は11.9%となる。

 フロー&ストック型収益構造への転換を目指したリピート商材の大幅拡充、美容業界向け各種展示会への出展、大阪総合ショールームの開設、東京本社総合ショールームの大幅リニューアル、通販カタログ4種の発刊、さらに「開業+経営支援」サービス領域拡充などの施策が奏功し、ロイヤルユーザー数が24.5%増加した。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が21.8%増の89億68百万円で営業利益が33.5%増の7億80百万円だった。ラインナップ拡充効果で化粧品・材料売上高が35.2%増と大幅伸長し、物販事業における構成比が40%を超えた。PB製品売上高も21.6%増と伸長した。

 店舗設計事業は売上高が22.9%増の24億71百万円で営業利益が11.6%増の1億36百万円と拡大した。大型案件の受注で売上総利益率は低下した。その他周辺ソリューション事業は売上高が9.7%減の2億40百万円で営業利益が2百万円(17年4月期は60百万円)だった。集客支援サービスが低調だった。

 19年4月期の連結業績予想は、売上高が18年4月期比16.6%増の136億20百万円、営業利益が14.7%増の7億42百万円、経常利益が14.5%増の7億46百万円、純利益が5.4%増の4億71百万円としている。配当予想は1円増配の年間10円(期末一括)としている。予想配当性向は13.5%となる。

 新ECサイトの利便性・魅力度向上によるネット経由受注の底上げ、新基幹システム(ERP)の円滑運用による業務効率の向上、物流センターのオートメーション化による生産性向上とフルフィルメント事業拡大、グローバル市場(18年7月シンガポール、18年8月マレーシアで本格営業開始)への本格展開、M&Aや資本・業務提携の推進、商品ラインナップの拡充強化などの施策を推進する。引き続き好業績が期待される。

■株主優待制度は毎年4月末に実施、1年以上継続保有株主が対象

 株主優待制度は、毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象として、該当株主1名につき希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

■株価は急伸して戻り高値圏

 18年3月16日に、SBI証券を割当先とする第6回新株予約権(行使価額修正条項付、4000個=40万株)および第7回新株予約権(行使価額修正選択権付、2000個=20万株)の発行を発表した。18年6月6日時点で第6回新株予約権の行使が完了した。

 株価は4月高値3295円から反落して調整局面だったが、好業績を評価する形で6月15日に2798円まで急伸した。戻り高値圏だ。

 6月15日の終値2722円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS73円88銭で算出)は約37倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は約0.4%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS495円60銭で算出)は約5.5倍である。時価総額は約169億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインの形となった。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[05月11日更新]

ビューティガレージは売られ過ぎ感、18年4月期増収増益予想で19年4月期も収益拡大期待

 ビューティガレージ<3180>(東1)は、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中期経営計画では「アジアNO.1のIT美容商社」を目指している。リピート顧客が増加基調で18年4月期増収増益・増配予想である。そして19年4月期も収益拡大が期待される。株価は上場来高値圏から急反落した。新株予約権行使が影響しているようだが、売られ過ぎ感を強めている。反発を期待したい。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは、日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力に、カタログ通販および全国のショールームでの販売も展開している。

 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターによる一元管理、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

 子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業、BGパートナーズがファイナンスサポートおよび店舗リース・転貸サービスの「サロンまるごとサポート」リース事業を展開している。17年11月にはタフデザインプロダクトが金属製家具・用品製造販売の足立製作所を子会社化した。

 海外展開は、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築の3方向で推進している。

 17年12月には、美容商材関連事業を展開するシンガポールのHARU社を子会社化(ビューティガレージ・シンガポールに社名変更)した。東南アジア地域のHUB統括拠点と位置付け、東南アジアへの本格進出を推進する。

■中期成長に向けてサービス領域拡大を推進

 中期成長に向けた重点戦略として、リピート商材拡充による「フロー&ストック型収益構造」への転換、およびビューティサロン向け「開業+経営支援」のサービス領域拡大を推進している。

 物販事業ではリピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野でPB製品、化粧品分野でNB製品の品揃えを強化している。

 サービス領域の拡大では、16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携して歯科・医療機関向け機器・材料等をOEM受託した。16年11月アトラ<6029>と業務提携して鍼灸接骨院向けに販路を拡大した。17年11月フィード社と共同で歯科診察用チェアを開発し、フィード社から販売開始した。17年12月クレジットエンジン社と業務提携し、同社のオンライン融資サービス「LENDY」を活用したサービスを提供開始した。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性

 収益の季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという特性がある。また物販事業の売上総利益率は為替による輸入仕入コスト変動の影響を受ける傾向がある。

■リピート顧客が増加基調

 17年4月期末の物販事業登録会員口座数は16年4月期末比3万1343口座増加の30万9120口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は同5916口座増加の9万676口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は同3901口座増加の1万9698口座、EC売上構成比率は2.8ポイント上昇の67.1%、PB製品売上構成比率は0.5ポイント上昇の57.6%、化粧品売上構成比率は4.0ポイント上昇の36.4%となった。

 ロイヤルユーザー数が大幅増加し、15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として導入した業界初のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してEC比率が上昇している。重点分野のPB比率と化粧品比率も上昇している。

 17年4月期の物販事業の製品別売上高構成比はPB機器44.7%、PB化粧品12.9%、NB機器15.8%、NB化粧品23.6%、中古品3.0%だった。PB・NB別で見るとPB比率57.6%、NB比率39.4%、機器・化粧品別で見ると機器比率60.5%、化粧品比率36.5%だった。安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が上昇傾向である。

■18年4月期増収増益・増配予想、19年4月期も収益拡大期待

 18年4月期の連結業績予想は、売上高が17年4月期比14.9%増の110億76百万円で、営業利益が8.0%増の6億円、経常利益が12.3%増の6億円、純利益が23.9%増の3億89百万円としている。配当予想は1円増配の年間8円(期末一括)で予想配当性向は12.3%となる。

 多言語対応に向けたECサイトのリニューアル、ERP導入に伴う基幹システムの刷新、大阪総合ショールーム&ストア開設、東京本社総合ショールームのリニューアル、海外販売拠点の新設など、先行投資負担で営業増益率が鈍化する見込みだが、先行投資負担を吸収して増収増益予想である。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比21.7%増の82億72百万円、営業利益が2.0%増の3億64百万円、経常利益が9.6%増の3億71百万円、純利益が46.4%増の2億85百万円だった。売上総利益率は31.8%で1.8ポイント低下、販管費比率は27.4%で1.0ポイント低下した。純利益は連結子会社合併による税負担減少も寄与した。

 売上構成の変化、物流関連費用やプロモーション費用の増加、さらに先行投資などで営業微増益にとどまったが、物販事業が20.2%増収、16.6%増益と好調に推移して全体を牽引した。特に安定収益源で四半期別売上の平準化に繋がる化粧品・材料カテゴリーが36.4%増収と大幅伸長した。店舗設計事業も32.1%増収、71.0%増益と好調だった。

 物販事業の累計登録会員総数は10.1%増の33万6549口座、このうち過去1年間に1回以上購入したアクティブユーザー数は9.8%増の9万6626口座、過去1年間に6回以上購入したロイヤルユーザー数は26.8%増の2万3435口座となった。リピート顧客が増加基調である。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が74.7%、営業利益が60.7%、経常利益が61.8%、純利益が73.3%である。第4四半期の構成比が高い季節特性を考慮すれば高水準である。通期ベースで好業績が期待され、19年4月期も収益拡大が期待される。

■アジアNO.1のIT美容商社を目指す

 18年4月期からの中期経営計画2017−2019では、2025年時点での目指すべき姿として「アジアNO.1のIT美容商社」という企業像を設定し、目標数値に20年4月期売上高145億円、経常利益10億円、経常利益率6.9%を掲げている。

 4つの基本方針は「IT+物流」ソリューションの進化、商品ラインナップの大幅拡充と開発力強化、グローバル市場への本格進出、周辺サービスの充実と新価値の創造としている。

 「IT+物流」ソリューションの進化では、多言語対応に向けたECサイトのフルリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、自社物流センターによる一元管理と海外物流ネットワーク構築を推進する。なお18年5月1日から新ECサイトおよび新基幹システムが稼働した。商品ラインナップの大幅拡充では、化粧品メーカー各社との直接取引口座開設や、国内工場・海外工場ネットワークの整備を推進する。

 グローバル市場への本格進出では、第一段階として東南アジアへの本格進出を目指し、17年12月にシンガポールのHARU社を子会社した。また日本の新ECサイトの多言語版を展開する。周辺サービスの充実と新価値の創造では、物販事業との連携や相乗効果創出をメインテーマとして、店舗設計事業のサービス拠点拡充や「サロンまるごとサポート」リース事業の本格稼働を推進する。

■株主優待制度は毎年4月末に実施、1年以上継続保有株主が対象

 株主優待制度は、毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象として、該当株主1名につき希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

■株価は売られ過ぎ感

 18年3月16日に第三者割当(割当先SBI証券)による第6回新株予約権(行使価額修正条項付、4000個=40万株)および第7回新株予約権(行使価額修正選択権付、2000個=20万株)の発行を発表した。中期経営計画の目標を達成するために必要な資金を調達する。なお18年5月8日時点で第6回新株予約権の未行使数は1100個(11万株)となった。

 株価は4月3日の上場来高値3295円まで上伸したが、その後は急反落し、ほぼ一本調子に水準を切り下げている。5月10日には2316円まで下押した。新株予約権行使が影響しているようだ。

 5月10日の終値2335円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS65円24銭で算出)は約36倍、前期推定配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は約0.3%、前々期実績連結PBR(前々期実績連結BPS339円18銭で算出)は約6.9倍である。時価総額は約140億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が10%を超えて売られ過ぎ感を強めている。また週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[4月12日更新]

ビューティガレージは高値圏、18年4月期増収増益・増配予想で上振れ余地

 ビューティガレージ<3180>(東1)は、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中期経営計画では「アジアNO.1のIT美容商社」を目指している。リピート顧客が増加基調で18年4月期増収増益・増配予想である。第4四半期の構成比が高い季節特性や円高も考慮すれば通期予想に上振れ余地がありそうだ。株価は上場来高値圏だ。目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは、日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国のショールームでの販売を展開している。

 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターによる一元管理、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

 子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業、BGパートナーズがファイナンスサポートおよび店舗リース・転貸サービスの「サロンまるごとサポート」リース事業を展開している。17年11月にはタフデザインプロダクトが金属製家具・用品製造販売の足立製作所を子会社化した。

 海外展開は、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築の3方向で推進している。

 17年12月には、美容商材関連事業を展開するシンガポールのHARU社を子会社化(ビューティガレージ・シンガポールに社名変更)した。東南アジア地域のHUB統括拠点と位置付け、東南アジアへの本格進出を推進する。

■中期成長に向けてサービス領域拡大を推進

 中期成長に向けた重点戦略として、リピート商材拡充による「フロー&ストック型収益構造」への転換、およびビューティサロン向け「開業+経営支援」のサービス領域拡大を推進している。

 物販事業ではリピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野でPB製品、化粧品分野でNB製品の品揃えを強化している。

 サービス領域の拡大では、16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携して歯科・医療機関向け機器・材料等をOEM受託した。16年11月アトラ<6029>と業務提携して鍼灸接骨院向けに販路を拡大した。17年11月フィード社と共同で歯科診察用チェアを開発し、フィード社から販売開始した。17年12月クレジットエンジン社と業務提携し、同社のオンライン融資サービス「LENDY」を活用したサービスを提供開始した。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性

 収益の季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという特性がある。また物販事業の売上総利益率は為替による輸入仕入コスト変動の影響を受ける傾向がある。

■リピート顧客が増加基調

 17年4月期末の物販事業登録会員口座数は16年4月期末比3万1343口座増加の30万9120口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は同5916口座増加の9万676口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は同3901口座増加の1万9698口座、EC売上構成比率は2.8ポイント上昇の67.1%、PB製品売上構成比率は0.5ポイント上昇の57.6%、化粧品売上構成比率は4.0ポイント上昇の36.4%となった。

 ロイヤルユーザー数が大幅増加し、15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として導入した業界初のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してEC比率が上昇している。重点分野のPB比率と化粧品比率も上昇している。

 17年4月期の物販事業の製品別売上高構成比はPB機器44.7%、PB化粧品12.9%、NB機器15.8%、NB化粧品23.6%、中古品3.0%だった。PB・NB別で見るとPB比率57.6%、NB比率39.4%、機器・化粧品別で見ると機器比率60.5%、化粧品比率36.5%だった。安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が上昇傾向である。

■18年4月期増収増益・増配予想、円高も寄与して上振れ余地

 18年4月期の連結業績予想は、売上高が17年4月期比14.9%増の110億76百万円で、営業利益が8.0%増の6億円、経常利益が12.3%増の6億円、純利益が23.9%増の3億89百万円としている。配当予想は1円増配の年間8円(期末一括)で予想配当性向は12.3%となる。

 多言語対応に向けたECサイトのリニューアル、ERP導入に伴う基幹システムの刷新、大阪総合ショールーム&ストア開設、東京本社総合ショールームのリニューアル、海外販売拠点の新設など、先行投資負担で営業増益率が鈍化する見込みだが、先行投資負担を吸収して増収増益予想である。なおECサイトおよび基幹システム刷新の時期は、一部開発遅れや追加開発の発生に伴って18年春頃に延期した。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比21.7%増の82億72百万円、営業利益が2.0%増の3億64百万円、経常利益が9.6%増の3億71百万円、純利益が46.4%増の2億85百万円だった。売上総利益率は31.8%で1.8ポイント低下、販管費比率は27.4%で1.0ポイント低下した。純利益は連結子会社合併による税負担減少も寄与した。

 売上構成の変化、物流関連費用やプロモーション費用の増加、さらに先行投資などで営業微増益にとどまったが、物販事業が20.2%増収、16.6%増益と好調に推移して全体を牽引した。特に安定収益源で四半期別売上の平準化に繋がる化粧品・材料カテゴリーが36.4%増収と大幅伸長した。店舗設計事業も32.1%増収、71.0%増益と好調だった。

 物販事業の累計登録会員総数は10.1%増の33万6549口座、このうち過去1年間に1回以上購入したアクティブユーザー数は9.8%増の9万6626口座、過去1年間に6回以上購入したロイヤルユーザー数は26.8%増の2万3435口座となった。リピート顧客が増加基調である。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が74.7%、営業利益が60.7%、経常利益が61.8%、純利益が73.3%である。第4四半期の構成比が高い季節特性を考慮すれば高水準であり、円高も寄与して通期予想に上振れ余地がありそうだ。

■アジアNO.1のIT美容商社を目指す

 18年4月期からの中期経営計画2017−2019では、2025年時点での目指すべき姿として「アジアNO.1のIT美容商社」という企業像を設定し、目標数値に20年4月期売上高145億円、経常利益10億円、経常利益率6.9%を掲げている。

 4つの基本方針は「IT+物流」ソリューションの進化、商品ラインナップの大幅拡充と開発力強化、グローバル市場への本格進出、周辺サービスの充実と新価値の創造としている。

 「IT+物流」ソリューションの進化では、多言語対応に向けたECサイトのフルリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、自社物流センターによる一元管理と海外物流ネットワーク構築を推進する。商品ラインナップの大幅拡充では、化粧品メーカー各社との直接取引口座開設や、国内工場・海外工場ネットワークの整備を推進する。

 グローバル市場への本格進出では、第一段階として東南アジアへの本格進出を目指し、17年12月にシンガポールのHARU社を子会社した。また日本の新ECサイトの多言語版を展開する。周辺サービスの充実と新価値の創造では、物販事業との連携や相乗効果創出をメインテーマとして、店舗設計事業のサービス拠点拡充や「サロンまるごとサポート」リース事業の本格稼働を推進する。

■株主優待制度は毎年4月末に実施、1年以上継続保有株主が対象

 株主優待制度は、毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象として、該当株主1名につき希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

■株価は高値圏

 18年3月16日に第三者割当(割当先SBI証券)による第6回新株予約権(行使価額修正条項付、4000個=40万株)および第7回新株予約権(行使価額修正選択権付、2000個=20万株)の発行を発表した。中期経営計画の目標を達成するために必要な資金を調達する。

 株価は好業績を評価して上場来高値圏だ。4月3日には3295円まで上伸した。その後一旦反落したが自律調整の範囲だろう。

 4月11日の終値2861円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS65円24銭で算出)は約44倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は約0.3%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS339円18銭で算出)は約8.4倍である。時価総額は約171億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[3月23日更新]

ビューティガレージは高値更新の展開、18年4月期3Q累計増収増益で通期予想に上振れ余地

 ビューティガレージ<3180>(東1)は、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中期経営計画では「アジアNO.1のIT美容商社」を目指している。18年4月期第3四半期累計は増収増益だった。リピート顧客が増加基調で通期も増収増益予想、そして増配予想である。第4四半期の構成比が高い季節特性や円高も考慮すれば通期予想に上振れ余地がありそうだ。株価は好業績を評価して上場来高値更新の展開だ。目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは、日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国のショールームでの販売を展開している。

 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターによる一元管理、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

 子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業、17年1月設立BGパートナーズがファイナンスサポートおよび店舗リース・転貸サービスの「サロンまるごとサポート」リース事業を展開している。17年11月にはタフデザインプロダクトが金属製家具・用品製造販売の足立製作所を子会社化した。なお美容専門求人・求職サイト運営のサロンキャリアは17年5月吸収合併した。

 海外展開は、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築の3方向で推進している。

 17年12月には、美容商材関連事業を展開するシンガポールのHARU社を子会社化(ビューティガレージ・シンガポールに社名変更)した。東南アジア地域のHUB統括拠点と位置付け、東南アジアへの本格進出を推進する。

■中期成長に向けてサービス領域拡大を推進

 中期成長に向けた重点戦略として、リピート商材拡充による「フロー&ストック型収益構造」への転換、およびビューティサロン向け「開業+経営支援」のサービス領域拡大を推進している。

 物販事業ではリピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野でPB製品、化粧品分野でNB製品の品揃えを強化している。

 サービス領域拡大では、16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携し、同社のPB製品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託した。16年11月アトラ<6029>と業務提携して鍼灸接骨院向けに販路を拡大した。17年11月には子会社のタフデザインプロダクトが金属製家具・用品製造販売の足立製作所を子会社化した。またフィード社と共同で歯科診察用チェアを開発し、フィード社から販売開始した。

 17年12月にはクレジットエンジン社と業務提携し、同社のオンライン融資サービス「LENDY」を活用したサービスを提供開始した。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性

 収益の季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという特性がある。また物販事業の売上総利益率は為替による輸入仕入コスト変動の影響を受ける傾向がある。

■リピート顧客が増加基調

 17年4月期末の物販事業登録会員口座数は16年4月期末比3万1343口座増加の30万9120口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は同5916口座増加の9万676口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は同3901口座増加の1万9698口座、EC売上構成比率は2.8ポイント上昇の67.1%、PB製品売上構成比率は0.5ポイント上昇の57.6%、化粧品売上構成比率は4.0ポイント上昇の36.4%となった。

 ロイヤルユーザー数が大幅増加し、15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として導入した業界初のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してEC比率が上昇している。重点分野のPB比率と化粧品比率も上昇している。

 17年4月期の物販事業の製品別売上高構成比はPB機器44.7%、PB化粧品12.9%、NB機器15.8%、NB化粧品23.6%、中古品3.0%だった。PB・NB別で見るとPB比率57.6%、NB比率39.4%、機器・化粧品別で見ると機器比率60.5%、化粧品比率36.5%だった。安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が上昇傾向である。

■18年4月期増収増益・増配予想、円高も寄与して上振れ余地

 18年4月期の連結業績予想は、売上高が17年4月期比14.9%増の110億76百万円で、営業利益が8.0%増の6億円、経常利益が12.3%増の6億円、純利益が23.9%増の3億89百万円としている。配当予想は1円増配の年間8円(期末一括)で予想配当性向は12.3%となる。

 多言語対応に向けたECサイトのリニューアル、ERP導入に伴う基幹システムの刷新、大阪総合ショールーム&ストア開設、東京本社総合ショールームのリニューアル、海外販売拠点の新設など、先行投資負担で営業増益率が鈍化する見込みだが、先行投資負担を吸収して増収増益予想である。なおECサイトおよび基幹システム刷新の時期は、一部開発遅れや追加開発の発生に伴って18年春頃に延期した。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比21.7%増の82億72百万円、営業利益が2.0%増の3億64百万円、経常利益が9.6%増の3億71百万円、純利益が46.4%増の2億85百万円だった。売上総利益率は31.8%で1.8ポイント低下、販管費比率は27.4%で1.0ポイント低下した。純利益は連結子会社合併による税負担減少も寄与した。

 売上構成の変化、物流関連費用やプロモーション費用の増加、さらに先行投資などで営業微増益にとどまったが、物販事業が20.2%増収、16.6%増益と好調に推移して全体を牽引した。特に安定収益源で四半期別売上の平準化に繋がる化粧品・材料カテゴリーが36.4%増収と大幅伸長した。店舗設計事業も32.1%増収、71.0%増益と好調だった。

 物販事業の累計登録会員総数は10.1%増の33万6549口座、このうち過去1年間に1回以上購入したアクティブユーザー数は9.8%増の9万6626口座、過去1年間に6回以上購入したロイヤルユーザー数は26.8%増の2万3435口座となった。リピート顧客が増加基調である。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が74.7%、営業利益が60.7%、経常利益が61.8%、純利益が73.3%である。第4四半期の構成比が高い季節特性を考慮すれば高水準であり、円高も寄与して通期予想に上振れ余地がありそうだ。

■アジアNO.1のIT美容商社を目指す

 18年4月期からの中期経営計画2017−2019では、2025年時点での目指すべき姿として「アジアNO.1のIT美容商社」という企業像を設定し、目標数値に20年4月期売上高145億円、経常利益10億円、経常利益率6.9%を掲げている。

 4つの基本方針は「IT+物流」ソリューションの進化、商品ラインナップの大幅拡充と開発力強化、グローバル市場への本格進出、周辺サービスの充実と新価値の創造としている。

 「IT+物流」ソリューションの進化では、多言語対応に向けたECサイトのフルリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、自社物流センターによる一元管理と海外物流ネットワーク構築を推進する。商品ラインナップの大幅拡充では、化粧品メーカー各社との直接取引口座開設や、国内工場・海外工場ネットワークの整備を推進する。

 グローバル市場への本格進出では、第一段階として東南アジアへの本格進出を目指し、17年12月にシンガポールのHARU社を子会社した。また日本の新ECサイトの多言語版を展開する。周辺サービスの充実と新価値の創造では、物販事業との連携や相乗効果創出をメインテーマとして、店舗設計事業のサービス拠点拡充や「サロンまるごとサポート」リース事業の本格稼働を推進する。

■株主優待制度は毎年4月末に実施、1年以上継続保有株主が対象

 株主優待制度は、毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象として、該当株主1名につき希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。なお10月31日に18年4月期の株主優待品目を発表している。

■株価は高値更新の展開

 3月16日に第三者割当(割当先SBI証券)による第6回新株予約権(行使価額修正条項付、4000個=40万株)および第7回新株予約権(行使価額修正選択権付、2000個=20万株)の発行を発表した。中期経営計画の目標を達成するために必要な資金を調達する。

 株価は好業績を評価する形で上場来高値更新の展開だ。17年12月高値2470円を突破して3月20日には2836円まで上伸した。

 3月20日の終値2790円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS65円24銭で算出)は42〜43倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は0.3%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS339円18銭で算出)は8.2倍近辺である。時価総額は約167億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[3月02日更新]

ビューティガレージは戻り高値圏、18年4月期増収増益・増配予想、円高も寄与して上振れ余地

 ビューティガレージ<3180>(東1)は、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中期経営計画では「アジアNO.1のIT美容商社」を目指している。リピート顧客増加基調で18年4月期増収増益・増配予想である。さらに円高も寄与して上振れ余地がありそうだ。株価は戻り高値圏だ。上値を試す展開が期待される。なお3月12日に第3四半期決算発表を予定している。
 
■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手
 
 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。
 
 販売チャネルは日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国のショールームでの販売を展開している。
 
 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターによる一元管理、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。
 
 物販事業ではリピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB製品、化粧品分野ではNB製品の品揃えを強化している。17年1月にはフランスの老舗エステティック化粧品ブランド「ドクタールノー」の独占輸入販売権を獲得した。
 
 子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業、17年1月設立BGパートナーズがファイナンスサポートおよび店舗リース・転貸サービスの「サロンまるごとサポート」リース事業を展開している。
 
 海外展開は、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築の3方向で推進している。
 
 なお美容専門求人・求職サイト運営のサロンキャリアを17年5月吸収合併した。また17年12月には、美容商材関連事業を展開するシンガポールのHARU社を子会社化(ビューティガレージ・シンガポールに社名変更)した。東南アジア地域のHUB統括拠点と位置付け、東南アジアへの本格進出を推進する。
 
■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性
 
 収益の季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという特性がある。また物販事業の売上総利益率は為替による輸入仕入コスト変動の影響を受ける傾向がある。
 
■リピート顧客が増加基調
 
 17年4月期末の物販事業登録会員口座数は16年4月期末比3万1343口座増加の30万9120口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は同5916口座増加の9万676口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は同3901口座増加の1万9698口座、EC売上構成比率は2.8ポイント上昇の67.1%、PB製品売上構成比率は0.5ポイント上昇の57.6%、化粧品売上構成比率は4.0ポイント上昇の36.4%となった。
 
 ロイヤルユーザー数が大幅増加し、15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として導入した業界初のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してEC比率が上昇している。重点分野のPB比率と化粧品比率も上昇している。
 
 17年4月期の物販事業の製品別売上高構成比はPB機器44.7%、PB化粧品12.9%、NB機器15.8%、NB化粧品23.6%、中古品3.0%である。PB・NB別で見るとPB比率57.6%、NB比率39.4%、機器・化粧品別で見ると機器比率60.5%、化粧品比率36.5%だった。安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が上昇傾向である。
 
■中期成長に向けてサービス領域拡大を推進
 
 中期成長に向けて、ビューティサロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へサービス領域拡大を推進している。
 
 16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携し、同社のPB製品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託した。16年11月アトラ<6029>と業務提携して鍼灸接骨院向けに販路を拡大した。17年11月には子会社のタフデザインプロダクトが金属製家具・用品製造販売の足立製作所を子会社化した。またフィード社と共同で歯科診察用チェアを開発し、フィード社から販売開始した。
 
 17年12月にはクレジットエンジン社と業務提携し、同社のオンライン融資サービス「LENDY」を活用したサービスを提供開始した。
 
■18年4月期増収増益・増配予想、円高も寄与して上振れ余地
 
 18年4月期の連結業績予想は、売上高が17年4月期比14.9%増の110億76百万円で、営業利益が8.0%増の6億円、経常利益が12.3%増の6億円、純利益が23.9%増の3億89百万円としている。配当予想は1円増配の年間8円(期末一括)で予想配当性向は12.3%となる。
 
 多言語対応に向けたECサイトのリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、17年5月大阪総合ショールーム&ストア開設、東京本社総合ショールームのリニューアル、海外販売拠点の新設など、先行投資負担で営業増益率が鈍化する見込みだが、先行投資負担を吸収して増収増益予想である。なおECサイトおよび基幹システム刷新時期は、一部開発遅れや追加開発の発生に伴って18年春頃に延期した。
 
 第2四半期累計は売上高が前年同期比16.1%増の53億77百万円、営業利益が17.7%減の2億28百万円、経常利益が7.2%減の2億33百万円、純利益が24.3%増の1億98百万円だった。
 
 為替影響で売上総利益率が低下し、物流関連費の増加や通販カタログの発行も影響して営業減益、経常減益だが、物販事業が14.6%増収と好調に推移して全体を牽引し、売上高・利益とも計画超だった。純利益は連結子会社合併による税負担減少も寄与して増益だった。売上総利益率は32.4%で1.0ポイント低下、販管費比率は28.1%で0.7ポイント上昇した。
 
 物販事業のEC売上構成比は70.8%で5.1ポイント上昇した。累計登録会員総数は10.7%増の32万8266口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は9.2%増の9万4901口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は25.1%増の2万1959口座となり、リピート顧客増加が顕著となった。また安定収益源で四半期別売上平準化に繋がる化粧品・材料売上構成比は40.6%で5.6ポイント上昇した。PB比率は56.8%で1.4ポイント低下した。
 
 店舗設計事業は大型案件受注増加で26.3%増収、その他ソリューション事業は集客支援サービスや採用支援サービスが低調で16.6%減収だった。
 
 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.5%、営業利益が38.0%、経常利益が38.8%、純利益が50.9%である。第4四半期の構成比が高い季節特性があり、円高も寄与して通期予想に上振れ余地がありそうだ。
 
■アジアNO.1のIT美容商社を目指す
 
 18年4月期からの中期経営計画2017−2019では、2025年時点での目指すべき姿として「アジアNO.1のIT美容商社」という企業像を設定し、目標数値に20年4月期売上高145億円、経常利益10億円、経常利益率6.9%を掲げている。
 
 4つの基本方針は「IT+物流」ソリューションの進化、商品ラインナップの大幅拡充と開発力強化、グローバル市場への本格進出、周辺サービスの充実と新価値の創造としている。
 
 「IT+物流」ソリューションの進化では、多言語対応に向けたECサイトのフルリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、自社物流センターによる一元管理と海外物流ネットワーク構築を推進する。商品ラインナップの大幅拡充では、化粧品メーカー各社との直接取引口座開設や、国内工場・海外工場ネットワークの整備を推進する。
 
 グローバル市場への本格進出では、第一段階として東南アジアへの本格進出を目指し、17年12月にシンガポールのHARU社を子会社した。また日本の新ECサイトの多言語版を展開する。周辺サービスの充実と新価値の創造では、物販事業との連携や相乗効果創出をメインテーマとして、店舗設計事業のサービス拠点拡充や「サロンまるごとサポート」リース事業の本格稼働を推進する。
 
■株主優待制度は毎年4月末に実施、1年以上継続保有株主が対象
 
 株主優待制度は、毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象として、該当株主1名につき希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。なお10月31日に18年4月期の株主優待品目を発表している。
 
■株価は戻り高値圏
 
 株価は地合い悪化の影響を受けた2月6日の1751円から切り返し、2月28日には2368円まで上伸した。戻り高値圏で17年12月の上場来高値2470円に接近している。
 
 3月1日の終値2212円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS65円24銭で算出)は33〜34倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は0.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS339円18銭で算出)は6.5倍近辺である。時価総額は約132億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返して13週移動平均線を回復した。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月04日更新]

ビューティガレージは自律調整一巡して上値試す、18年4月期増収増益・増配予想で上振れ余地
 
 ビューティガレージ<3180>(東1)は、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中期経営計画では「アジアNO.1のIT美容商社」を目指している。リピート顧客増加基調で18年4月期増収増益・増配予想である。さらに上振れ余地がありそうだ。株価は12月の上場来高値圏から反落したが、自律調整一巡して切り返しの動きを強めている。上値を試す展開が期待される。
 
■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手
 
 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。
 
 販売チャネルは日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国のショールームでの販売を展開している。
 
 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターによる一元管理、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。
 
 物販事業ではリピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB製品、化粧品分野ではNB製品の品揃えを強化している。17年1月にはフランスの老舗エステティック化粧品ブランド「ドクタールノー」の独占輸入販売権を獲得した。
 
 子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業、17年1月設立BGパートナーズがファイナンスサポートおよび店舗リース・転貸サービスの「サロンまるごとサポート」リース事業を展開している。
 
 海外展開は、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築の3方向で推進している。
 
 なお美容専門求人・求職サイト運営のサロンキャリアを17年5月吸収合併した。また17年12月には、美容商材関連事業を展開するシンガポールのHARU社を子会社化(ビューティガレージ・シンガポールに社名変更)した。東南アジア地域のHUB統括拠点と位置付け、東南アジアへの本格進出を推進する。
 
■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性
 
 収益の季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという特性がある。また物販事業の売上総利益率は為替による輸入仕入コスト変動の影響を受ける傾向がある。
 
■リピート顧客が増加基調
 
 17年4月期末の物販事業登録会員口座数は16年4月期末比3万1343口座増加の30万9120口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は同5916口座増加の9万676口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は同3901口座増加の1万9698口座、EC売上構成比率は2.8ポイント上昇の67.1%、PB製品売上構成比率は0.5ポイント上昇の57.6%、化粧品売上構成比率は4.0ポイント上昇の36.4%となった。
 
 ロイヤルユーザー数が大幅増加し、15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として導入した業界初のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してEC比率が上昇している。重点分野のPB比率と化粧品比率も上昇している。
 
 17年4月期の物販事業の製品別売上高構成比はPB機器44.7%、PB化粧品12.9%、NB機器15.8%、NB化粧品23.6%、中古品3.0%である。PB・NB別で見るとPB比率57.6%、NB比率39.4%、機器・化粧品別で見ると機器比率60.5%、化粧品比率36.5%だった。安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が上昇傾向である。
 
■中期成長に向けてサービス領域拡大を推進
 
 中期成長に向けて、ビューティサロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へサービス領域拡大を推進している。
 
 16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携し、同社のPB製品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託した。16年11月アトラ<6029>と業務提携して鍼灸接骨院向けに販路を拡大した。17年11月には子会社のタフデザインプロダクトが金属製家具・用品製造販売の足立製作所を子会社化した。またフィード社と共同で歯科診察用チェアを開発し、フィード社から販売開始した。
 
 17年12月にはクレジットエンジン社と業務提携し、同社のオンライン融資サービス「LENDY」を活用したサービスを提供開始した。
 
■18年4月期2Q累計は計画超
 
 18年4月期第2四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比16.1%増の53億77百万円、営業利益が17.7%減の2億28百万円、経常利益が7.2%減の2億33百万円、純利益が24.3%増の1億98百万円だった。
 
 為替影響で売上総利益率が低下し、物流関連費の増加や通販カタログの発行も影響して営業減益、経常減益だが、物販事業が14.6%増収と好調に推移して全体を牽引し、売上高・利益とも計画超だった。純利益は連結子会社合併による税負担減少も寄与して増益だった。売上総利益率は32.4%で1.0ポイント低下、販管費比率は28.1%で0.7ポイント上昇した。
 
 なお17年5月に旧大阪ショールームと旧神戸ショールームを統合・移転し、大阪・心斎橋に大型の大阪総合ショールーム&ストアを開設した。17年10月にはジャックスと共同で開業資金積立制度を構築した。
 
 物販事業のEC売上構成比は70.8%で5.1ポイント上昇した。累計登録会員総数は10.7%増の32万8266口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は9.2%増の9万4901口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は25.1%増の2万1959口座となり、リピート顧客増加が顕著となった。また安定収益源で四半期別売上平準化に繋がる化粧品・材料売上構成比は40.6%で5.6ポイント上昇した。PB比率は56.8%で1.4ポイント低下した。
 
 店舗設計事業は大型案件受注増加で26.3%増収、その他ソリューション事業は集客支援サービスや採用支援サービスが低調で16.6%減収だった。
 
■18年4月期増収増益・増配予想で上振れ余地
 
 18年4月期通期の連結業績予想(6月12日公表)は、売上高が17年4月期比14.9%増の110億76百万円で、営業利益が8.0%増の6億円、経常利益が12.3%増の6億円、純利益が23.9%増の3億89百万円としている。配当予想は1円増配の年間8円(期末一括)で予想配当性向は12.3%となる。
 
 多言語対応に向けたECサイトのリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、大阪総合ショールームの拡大移転、東京本社総合ショールームのリニューアル、海外販売拠点の新設など、先行投資負担で営業増益率が鈍化する見込みだが、先行投資負担を吸収して増収増益予想である。なおECサイトおよび基幹システム刷新時期について、一部開発遅れや追加開発の発生に伴って18年春頃に延期した。
 
 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.5%、営業利益が38.0%、経常利益が38.8%、純利益が50.9%である。第4四半期の構成比が高い季節特性があり、第2四半期累計が計画超だったことを考慮すれば、通期予想に上振れ余地がありそうだ。
 
■アジアNO.1のIT美容商社を目指す
 
 18年4月期からの中期経営計画2017−2019では、2025年時点での目指すべき姿として「アジアNO.1のIT美容商社」という企業像を設定し、目標数値に20年4月期売上高145億円、経常利益10億円、経常利益率6.9%を掲げている。
 
 4つの基本方針は「IT+物流」ソリューションの進化、商品ラインナップの大幅拡充と開発力強化、グローバル市場への本格進出、周辺サービスの充実と新価値の創造としている。
 
 「IT+物流」ソリューションの進化では、多言語対応に向けたECサイトのフルリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、自社物流センターによる一元管理と海外物流ネットワーク構築を推進する。商品ラインナップの大幅拡充では、化粧品メーカー各社との直接取引口座開設や、国内工場・海外工場ネットワークの整備を推進する。
 
 グローバル市場への本格進出では、第一段階として東南アジアへの本格進出を目指し、17年12月にシンガポールのHARU社を子会社した。また日本の新ECサイトの多言語版を展開する。周辺サービスの充実と新価値の創造では、物販事業との連携や相乗効果創出をメインテーマとして、店舗設計事業のサービス拠点拡充や「サロンまるごとサポート」リース事業の本格稼働を推進する。
 
■株主優待制度は毎年4月末に実施、1年以上継続保有株主が対象
 
 株主優待制度は、毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象として、該当株主1名につき希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。なお10月31日に18年4月期の株主優待品目を発表している。
 
■株価は自律調整一巡して上値試す
 
 株価は17年12月の上場来高値2470円から反落したが、2000円近辺から切り返して自律調整一巡感を強めている。1月22日には2269円まで上伸した。
 
 1月22日の終値2258円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS65円24銭で算出)は34〜35倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は0.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS339円18銭で算出)は6.7倍近辺である。時価総額は約135億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
            
[12月28日更新]

ビューティガレージは18年4月期増収増益・増配予想、2Q累計が計画超で通期も上振れ余地

 ビューティガレージ<3180>(東1)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。サービス領域を拡大し、中期経営計画では「アジアNO.1のIT美容商社」を目指している。リピート顧客増加基調で18年4月期増収増益・増配予想である。第2四半期累計が計画超となり、通期予想にも上振れ余地がありそうだ。株価は上場来高値圏から反落したが、自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。
 
■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手
 
 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。
 
 販売チャネルは日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国のショールームでの販売を展開している。
 
 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターによる一元管理、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。
 
 物販事業ではリピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB製品、化粧品分野ではNB製品の品揃えを強化している。17年1月にはフランスの老舗エステティック化粧品ブランド「ドクタールノー」の独占輸入販売権を獲得した。
 
 子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業、17年1月設立BGパートナーズがファイナンスサポートおよび店舗リース・転貸サービスの「サロンまるごとサポート」リース事業を展開している。
 
 海外展開は、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築の3方向で推進している。
 
 なお美容専門求人・求職サイト運営のサロンキャリアを17年5月吸収合併した。また17年12月には、美容商材関連事業を展開するシンガポールのHARU社を子会社化(ビューティガレージ・シンガポールに社名変更)した。東南アジア地域のHUB統括拠点と位置付け、東南アジアへの本格進出を推進する。
 
■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性
 
 収益の季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという特性がある。また物販事業の売上総利益率は為替による輸入仕入コスト変動の影響を受ける傾向がある。
 
■リピート顧客が増加基調
 
 17年4月期末の物販事業登録会員口座数は16年4月期末比3万1343口座増加の30万9120口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は同5916口座増加の9万676口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は同3901口座増加の1万9698口座、EC売上構成比率は2.8ポイント上昇の67.1%、PB製品売上構成比率は0.5ポイント上昇の57.6%、化粧品売上構成比率は4.0ポイント上昇の36.4%となった。
 
 ロイヤルユーザー数が大幅増加し、15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として導入した業界初のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してEC比率が上昇している。重点分野のPB比率と化粧品比率も上昇している。
 
 17年4月期の物販事業の製品別売上高構成比はPB機器44.7%、PB化粧品12.9%、NB機器15.8%、NB化粧品23.6%、中古品3.0%である。PB・NB別で見るとPB比率57.6%、NB比率39.4%、機器・化粧品別で見ると機器比率60.5%、化粧品比率36.5%だった。安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が上昇傾向である。
 
■中期成長に向けてサービス領域拡大を推進
 
 中期成長に向けて、ビューティサロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へサービス領域拡大を推進している。
 
 16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携し、同社のPB製品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託した。16年11月アトラ<6029>と業務提携して鍼灸接骨院向けに販路を拡大した。
 
 17年11月には子会社のタフデザインプロダクトが金属製家具・用品製造販売の足立製作所(新潟市)を子会社化した。またフィード社と共同で歯科診察用チェアを開発し、フィード社から販売開始した。
 
 12月20日にはクレジットエンジン社と業務提携し、同社のオンライン融資サービス「LENDY」を活用したサービスを提供開始すると発表している。
 
■18年4月期2Q累計は計画超
 
 18年4月期第2四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比16.1%増の53億77百万円、営業利益が17.7%減の2億28百万円、経常利益が7.2%減の2億33百万円、純利益が24.3%増の1億98百万円だった。
 
 為替影響で売上総利益率が低下し、物流関連費の増加や通販カタログの発行も影響して営業減益、経常減益だが、主力の物販事業が14.6%増収と好調に推移して全体を牽引し、売上高・利益とも計画超だった。純利益は連結子会社合併による税負担減少も寄与して増益だった。売上総利益率は32.4%で1.0ポイント低下、販管費比率は28.1%で0.7ポイント上昇した。
 
 なお17年5月に旧大阪ショールームと旧神戸ショールームを統合・移転し、大阪・心斎橋に大型の大阪総合ショールーム&ストアを開設した。17年10月にはジャックスと共同で開業資金積立制度を構築した。
 
 物販事業のEC売上構成比は70.8%で5.1ポイント上昇した。累計登録会員総数は10.7%増の32万8266口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は9.2%増の9万4901口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は25.1%増の2万1959口座となり、リピート顧客増加が顕著となった。また安定収益源で四半期別売上平準化に繋がる化粧品・材料売上構成比は40.6%で5.6ポイント上昇した。PB比率は56.8%で1.4ポイント低下した。
 
 なお店舗設計事業は大型案件受注増加で26.3%増収、その他ソリューション事業は集客支援サービスや採用支援サービスが低調で16.6%減収だった。
 
■18年4月期増収増益予想で上振れ余地
 
 18年4月期通期の連結業績予想(6月12日公表)は、売上高が17年4月期比14.9%増の110億76百万円で、営業利益が8.0%増の6億円、経常利益が12.3%増の6億円、純利益が23.9%増の3億89百万円としている。配当予想は1円増配の年間8円(期末一括)で予想配当性向は12.3%となる。
 
 多言語対応に向けたECサイトのリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、大阪総合ショールームの拡大移転、東京本社総合ショールームのリニューアル、海外販売拠点の新設など、先行投資負担で営業増益率が鈍化する見込みだが、先行投資負担を吸収して増収増益予想である。
 
 なお12月5日に、ECサイトおよび基幹システム刷新の時期を17年秋頃予定としていたが、一部開発遅れや追加開発の発生に伴い、立ち上げ時期を18年春頃に延期したと発表している。「アジアNO.1のIT美容商社」を実現するべく、万全のECおよびシステム構築を目指す。
 
 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.5%、営業利益が38.0%、経常利益が38.8%、純利益が50.9%である。やや低水準の形だが、第4四半期の構成比が高い季節特性があるためネガティブ要因とはならない。第2四半期累計が計画超だったことを考慮すれば、通期予想にも上振れ余地がありそうだ。
 
■アジアNO.1のIT美容商社を目指す
 
 18年4月期からの中期経営計画2017−2019では、2025年時点での目指すべき姿として「アジアNO.1のIT美容商社」という企業像を設定し、目標数値に20年4月期売上高145億円、経常利益10億円、経常利益率6.9%を掲げている。
 
 4つの基本方針は「IT+物流」ソリューションの進化、商品ラインナップの大幅拡充と開発力強化、グローバル市場への本格進出、周辺サービスの充実と新価値の創造としている。
 
 「IT+物流」ソリューションの進化では、多言語対応に向けたECサイトのフルリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、自社物流センターによる一元管理と海外物流ネットワーク構築を推進する。商品ラインナップの大幅拡充では、化粧品メーカー各社との直接取引口座開設や、国内工場・海外工場ネットワークの整備を推進する。
 
 グローバル市場への本格進出では、第一段階として東南アジアへの本格進出を目指し、17年12月にシンガポールのHARU社を子会社した。また日本の新ECサイトの多言語版を展開する。周辺サービスの充実と新価値の創造では物販事業との連携や相乗効果創出をメインテーマとして、店舗設計事業のサービス拠点拡充や「サロンまるごとサポート」リース事業の本格稼働を推進する。
 
■株主優待制度は毎年4月末に実施、1年以上継続保有株主が対象
 
 株主優待制度は、毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象として、該当株主1名につき希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。なお10月31日に18年4月期の株主優待品目を発表している。
 
■株価は自律調整一巡して上値試す
 
 株価は12月4日の上場来高値2470円から反落したが、2000円近辺で下げ渋り自律調整一巡感を強めている。
 
 12月26日の終値1985円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS65円24銭で算出)は30〜31倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は0.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS339円18銭で算出)は5.9倍近辺である。時価総額は約119億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線が接近した。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月22日更新]

ビューティガレージは6月の上場来高値に接近、リピート顧客増加基調で18年4月期増収増益・増配予想

 ビューティガレージ<3180>(東1)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。サロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大を推進し、中期経営計画では「アジアNO.1のIT美容商社」を目指している。リピート顧客増加基調で18年4月期増収増益・増配予想である。そして増額の可能性がありそうだ。株価は6月の上場来高値に接近している。上値を試す展開が期待される。
 
■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手
 
 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。
 
 販売チャネルは日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国のショールームでの販売を展開している。
 
 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターによる一元管理、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。
 
 物販事業ではリピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB製品、化粧品分野ではNB製品の品揃えを強化している。17年1月にはフランスの老舗エステティック化粧品ブランド「ドクタールノー」の独占輸入販売権を獲得した。
 
 子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業、17年1月設立BGパートナーズがファイナンスサポートおよび店舗リース・転貸サービスの「サロンまるごとサポート」リース事業を展開している。
 
 なお美容専門求人・求職サイト運営のサロンキャリアを17年5月吸収合併した。17年10月にはタフデザインプロダクトが金属製家具・用品製造販売の足立製作所(新潟市)を子会社化すると発表した。
 
■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性
 
 収益の季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという特性がある。また物販事業の売上総利益率は為替による輸入仕入コスト変動の影響を受ける傾向がある。
 
■リピート顧客が増加基調
 
 17年4月期末のEC登録会員口座数は16年4月期末比3万1343口座増加の30万9120口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は同5916口座増加の9万676口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は同3901口座増加の1万9698口座、EC経由売上構成比率は同2.8ポイント上昇の67.1%、PB製品売上構成比率は同0.5ポイント上昇の57.6%、化粧品売上構成比率は同4.0ポイント上昇の36.4%となった。
 
 ロイヤルユーザー数が大幅増加し、15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として導入した業界初のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してEC比率が上昇している。重点分野のPB比率と化粧品比率も上昇している。
 
 なお17年4月期の物販事業の製品別売上高構成比はPB機器44.7%、PB化粧品12.9%、NB機器15.8%、NB化粧品23.6%、中古品3.0%である。PB・NB別で見るとPB比率57.6%、NB比率39.4%、機器・化粧品別で見ると機器比率60.5%、化粧品比率36.5%だった。安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が上昇傾向である。
 
■中期成長に向けてサービス領域拡大を推進
 
 中期成長に向けて、ビューティサロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へサービス領域拡大を推進している。
 
 16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携し、同社のPB製品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託した。16年11月アトラ<6029>と業務提携して鍼灸接骨院向けに販路を拡大した。
 
 海外展開は、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築の3方向で推進している。
 
■18年4月期増収増益予想で増額の可能性
 
 今期(18年4月期)の連結業績予想(6月12日公表)は、売上高が前期(17年4月期)比14.9%増の110億76百万円、営業利益が8.0%増の6億円、経常利益が12.3%増の6億円、純利益が23.9%増の3億89百万円としている。先行投資負担を吸収して増収増益予想である。配当予想は同1円増配の年間8円(期末一括)としている。予想配当性向は12.3%となる。
 
 第1四半期(5〜7月)は売上高が前年同期比16.2%増収となり、営業利益が19.5%増益、経常利益が58.6%増益、純利益が2.5倍増益だった。営業外では為替差損益が改善し、純利益は連結子会社合併による税負担減少も寄与した。
 
 主力の物販事業が15.0%増収・33.8%営業増益となって全体を牽引した。累計登録会員総数は10.9%増の31万8585口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は8.0%増の9万2618口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は25.8%増の2万921口座となり、リピート顧客増加が顕著となった。また安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品・材料が35.3%増収と大幅伸長した。
 
 通期ベースでは、多言語対応に向けたECサイトのリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、大阪総合ショールームの拡大移転、東京本社総合ショールームのリニューアル、海外販売拠点の新設など、先行投資負担で営業増益率が鈍化する見込みだが、保守的な印象が強い。
 
 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高24.4%、営業利益22.7%、経常利益22.8%、純利益35.7%である。第4四半期の構成比が高い季節特性を考慮すれば通期予想に増額の可能性がありそうだ。
 
■アジアNO.1のIT美容商社を目指す
 
 18年4月期からの中期経営計画2017−2019では、2025年時点での目指すべき姿として「アジアNO.1のIT美容商社」という企業像を設定し、目標数値に20年4月期売上高145億円、経常利益10億円、経常利益率6.9%を掲げている。
 
 4つの基本方針は「IT+物流」ソリューションの進化、商品ラインナップの大幅拡充と開発力強化、グローバル市場への本格進出、周辺サービスの充実と新価値の創造としている。
 
 「IT+物流」ソリューションの進化では、多言語対応に向けたECサイトのフルリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、自社物流センターによる一元管理と海外物流ネットワーク構築を推進する。商品ラインナップの大幅拡充では、化粧品メーカー各社との直接取引口座開設や、国内工場・海外工場ネットワークの整備を推進する。
 
 グローバル市場への本格進出では、第一段階として東南アジア市場攻略を目指し、18年4月期中にシンガポールにHUB拠点を設置する。また日本の新ECサイトの多言語版を展開する。周辺サービスの充実と新価値の創造では物販事業との連携や相乗効果創出をメインテーマとして、店舗設計事業のサービス拠点拡充や「サロンまるごとサポート」リース事業の本格稼働を推進する。
 
■株主優待制度は毎年4月末に実施、1年以上継続保有株主が対象
 
 株主優待制度は、毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象として、該当株主1名につき希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。なお10月31日に18年4月期の株主優待品目を発表している。
 
■株価は6月の上場来高値に接近、好業績評価して上値試す
 
 株価は11月20日に2070円まで上伸した。そして6月の上場来高値2121円に接近している。
 
 11月21日の終値2046円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS65円24銭で算出)は31〜32倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は0.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS339円18銭で算出)は6.0倍近辺である。時価総額は約122億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いて先高感を強めている。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
 [10月17日更新]

ビューティガレージは6月高値試す、リピート顧客増加基調で18年4月期増収増益・増配予想
 
 ビューティガレージ<3180>(東1)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。サロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大を推進し、中期経営計画では「アジアNO.1のIT美容商社」を目指している。リピート顧客が増加基調で18年4月期増収増益・増配予想である。そして増額余地がありそうだ。株価は戻り歩調だ。好業績を評価して6月の上場来高値を試す展開が期待される。
 
■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手
 
 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。
 
 販売チャネルは日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国のショールームでの販売を展開している。
 
 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターによる一元管理、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。
 
 物販事業ではリピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB製品、化粧品分野ではNB製品の品揃えを強化している。17年1月にはフランスの老舗エステティック化粧品ブランド「ドクタールノー」の独占輸入販売権を獲得した。
 
 子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業、17年1月設立BGパートナーズがファイナンスサポートおよび店舗リース・転貸サービスの「サロンまるごとサポート」リース事業を展開している。なお美容専門求人・求職サイト運営のサロンキャリアを17年5月吸収合併した。
 
■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性
 
 収益の季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという特性がある。また物販事業の売上総利益率は為替による輸入仕入コスト変動の影響を受ける傾向がある。
 
■リピート顧客が増加基調
 
 17年4月期末のEC登録会員口座数は16年4月期末比3万1343口座増加の30万9120口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は同5916口座増加の9万676口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は同3901口座増加の1万9698口座、EC経由売上構成比率は同2.8ポイント上昇の67.1%、PB製品売上構成比率は同0.5ポイント上昇の57.6%、化粧品売上構成比率は同4.0ポイント上昇の36.4%となった。
 
 ロイヤルユーザー数が大幅増加し、15年6月導入したスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してEC比率が上昇している。さらに重点分野であるPB比率と化粧品比率も順調に上昇している。
 
 なお17年4月期の物販事業の製品別売上高構成比はPB機器44.7%、PB化粧品12.9%、NB機器15.8%、NB化粧品23.6%、中古品3.0%である。PB・NB別で見るとPB比率57.6%、NB比率39.4%、機器・化粧品別で見ると機器比率60.5%、化粧品比率36.5%だった。安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が上昇傾向である。
 
■中期成長に向けてサービス領域拡大を推進
 
 中期成長に向けて、ビューティサロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へサービス領域拡大を推進している。
 
 15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として業界初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入、15年11月総合印刷会社の帆風と共同でサロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始、16年1月マーケットプレイス型販売として当社のプロ向け美容商材ネット通販サイトを他の美容商材卸業者に開放した。
 
 16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携し、同社のPB製品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託した。16年11月アトラ<6029>と業務提携して鍼灸接骨院向けに販路を拡大した。
 
 海外展開は、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築の3方向で推進している。
 
■18年4月期1Qはリピート顧客増加で大幅増収増益
 
 今期(18年4月期)第1四半期(5〜7月)の連結業績は、売上高が前年同期比16.2%増収、営業利益が19.5%増益、経常利益が58.6%増益、純利益が2.5倍増益だった。営業外では為替差損益が改善し、純利益は連結子会社合併による税負担減少も寄与した。
 
 主力の物販事業が15.0%増収・33.8%営業増益となって全体を牽引した。累計登録会員総数は10.9%増の31万8585口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は8.0%増の9万2618口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は25.8%増の2万921口座となり、リピート顧客増加が顕著となった。また安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品・材料が35.3%増収と大幅伸長した。
 
■18年4月期増収増益予想で増額余地
 
 今期(18年4月期)の連結業績予想(6月12日公表)は、売上高が前期(17年4月期)比14.9%増の110億76百万円、営業利益が8.0%増の6億円、経常利益が12.3%増の6億円、純利益が23.9%増の3億89百万円としている。先行投資負担を吸収して増収増益予想である。配当予想は同1円増配の年間8円(期末一括)としている。予想配当性向は12.3%となる。
 
 多言語対応に向けたECサイトのリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、大阪総合ショールームの拡大移転、東京本社総合ショールームのリニューアル、海外販売拠点の新設など、先行投資負担で営業増益率が鈍化する見込みだが、保守的な印象が強い。通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高24.4%、営業利益22.7%、経常利益22.8%、純利益35.7%である。第4四半期の構成比が高い季節特性を考慮すれば通期予想に増額余地がありそうだ。
 
■アジアNO.1のIT美容商社を目指す
 
 18年4月期からの中期経営計画2017−2019では、2025年時点での目指すべき姿として「アジアNO.1のIT美容商社」という企業像を設定し、目標数値に20年4月期売上高145億円、経常利益10億円、経常利益率6.9%を掲げている。
 
 4つの基本方針は「IT+物流」ソリューションの進化、商品ラインナップの大幅拡充と開発力強化、グローバル市場への本格進出、周辺サービスの充実と新価値の創造としている。
 
 「IT+物流」ソリューションの進化では、多言語対応に向けたECサイトのフルリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、自社物流センターによる一元管理と海外物流ネットワーク構築を推進する。商品ラインナップの大幅拡充では、化粧品メーカー各社との直接取引口座開設や、国内工場・海外工場ネットワークの整備を推進する。
 
 グローバル市場への本格進出では、第一段階として東南アジア市場攻略を目指し、18年4月期中にシンガポールにHUB拠点を設置する。また日本の新ECサイトの多言語版を展開する。周辺サービスの充実と新価値の創造では物販事業との連携や相乗効果創出をメインテーマとして、店舗設計事業のサービス拠点拡充や「サロンまるごとサポート」リース事業の本格稼働を推進する。
 
■株主優待制度は毎年4月末に実施、1年以上継続保有株主が対象
 
 株主優待制度は、毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象として、該当株主1名につき希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。
 
■株価は戻り歩調、好業績評価して6月の上場来高値試す
 
 株価は9月6日の直近安値1369円から切り返して10月16日には1900円まで上伸した。調整一巡して戻り歩調だ。
 
 10月16日の終値1860円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS65円24銭で算出)は28〜29倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は0.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS339円18銭で算出)は5.5倍近辺である。時価総額は約111億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスが接近している。好業績を評価して6月の上場来高値2121円を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月28日更新]

ビューティガレージは好業績評価して上値試す、リピート顧客増加で18年4月期1Q大幅増収増益、通期も増収増益・増配予想  
 ビューティガレージ<3180>(東1)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。サロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大を推進し、中期経営計画では「アジアNO.1のIT美容商社」を目指している。リピート顧客が増加基調で18年4月期第1四半期は大幅増収増益だった。通期も増収増益・増配予想である。株価は好業績を評価して上値を試す展開が期待される。
 
■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手
 
 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。
 
 販売チャネルは日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国のショールームでの販売を展開している。
 
 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターによる一元管理、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。
 
 物販事業ではリピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB製品、化粧品分野ではNB製品の品揃えを強化している。17年1月にはフランスの老舗エステティック化粧品ブランド「ドクタールノー」の独占輸入販売権を獲得した。
 
■中期成長に向けてサービス領域拡大を推進
 
 中期成長に向けて、ビューティサロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へサービス領域拡大を推進している。
 
 子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業、17年1月設立BGパートナーズがファイナンスサポートおよび店舗リース・転貸サービスの「サロンまるごとサポート」リース事業を展開している。なお美容専門求人・求職サイト運営のサロンキャリアを17年5月吸収合併した。
 
 15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として業界初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入、15年11月総合印刷会社の帆風と共同でサロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始、16年1月マーケットプレイス型販売として当社のプロ向け美容商材ネット通販サイトを他の美容商材卸業者に開放した。
 
 16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携し、同社のPB製品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託した。16年11月アトラ<6029>と業務提携して鍼灸接骨院向けに販路を拡大した。
 
 海外展開は、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築の3方向で推進する。
 
■アジアNO.1のIT美容商社を目指す
 
 18年4月期を初年度とする中期経営計画2017−2019では、2025年時点での目指すべき姿として「アジアNO.1のIT美容商社」という企業像を設定している。
 
 4つの基本方針を「IT+物流」ソリューションの進化、商品ラインナップの大幅拡充と開発力強化、グローバル市場への本格進出、周辺サービスの充実と新価値の創造として、最終年度20年4月期の目標値に売上高145億円、経常利益10億円、経常利益率6.9%を掲げている。
 
 「IT+物流」ソリューションの進化では、多言語対応に向けたECサイトのフルリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、自社物流センターによる一元管理と海外物流ネットワーク構築を推進する。商品ラインナップの大幅拡充では、化粧品メーカー各社との直接取引口座開設や、国内工場・海外工場ネットワークの整備を推進する。
 
 グローバル市場への本格進出では、第一段階として東南アジア市場攻略を目指し、18年4月期中にシンガポールにHUB拠点を設置する。また日本の新ECサイトの多言語版を展開する。周辺サービスの充実と新価値の創造では物販事業との連携や相乗効果創出をメインテーマとして、店舗設計事業のサービス拠点拡充や「サロンまるごとサポート」リース事業の本格稼働を推進する。
 
■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性
 
 収益の季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという特性がある。また物販事業の売上総利益率は為替による輸入仕入コスト変動の影響を受ける傾向がある。
 
 17年4月期の四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期23億31百万円、第2四半期23億01百万円、第3四半期21億66百万円、第4四半期28億44百万円、営業利益は1億13百万円、1億65百万円、79百万円、1億98百万円だった。第4四半期の売上高は過去最高を更新した。
 
■リピート顧客が増加基調
 
 17年4月期末のEC登録会員口座数は16年4月期末比3万1343口座増加の30万9120口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は同5916口座増加の9万676口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は同3901口座増加の1万9698口座、EC経由売上構成比率は同2.8ポイント上昇の67.1%、PB製品売上構成比率は同0.5ポイント上昇の57.6%、化粧品売上構成比率は同4.0ポイント上昇の36.4%となった。
 
 ロイヤルユーザー数が大幅増加し、15年6月導入したスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してEC比率が上昇している。さらに重点分野であるPB比率と化粧品比率も順調に上昇している。
 
 なお17年4月期の物販事業の製品別売上高構成比はPB機器44.7%、PB化粧品12.9%、NB機器15.8%、NB化粧品23.6%、中古品3.0%である。PB・NB別で見るとPB比率57.6%、NB比率39.4%、機器・化粧品別で見ると機器比率60.5%、化粧品比率36.5%だった。安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が上昇傾向である。
 
■18年4月期1Qはリピート顧客増加で大幅増収増益
 
 今期(18年4月期)第1四半期(5〜7月)の連結業績は、売上高が前年同期比16.2%増の27億08百万円、営業利益が19.5%増の1億36百万円、経常利益が58.6%増の1億37百万円、純利益が2.5倍の1億39百万円だった。
 
 主力の物販事業は売上高が15.0%増の20億43百万円で、営業利益(連結調整前)が33.8%増の1億70百万円となり、全体を牽引した。
 
 累計登録会員総数は10.9%増の31万8585口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は8.0%増の9万2618口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は25.8%増の2万921口座となり、リピート顧客増加が顕著となった。モバイル経由の売上高は47.1%増加した。また化粧品・材料が35.3%増収と大幅伸長した。
 
 店舗設計事業は売上高が27.5%増の6億19百万円で営業利益が99.3%増の39百万円だった。チェーン店本部や大型店舗からの受注が増加した。その他周辺ソリューション事業は売上高が34.3%減の45百万円で営業利益が5百万円の赤字(前年同期は16百万円の黒字)だった。
 
 売上総利益は15.2%増加したが、売上総利益率は32.3%で0.3ポイント低下した。販管費は14.5%増加し、販管費比率は27.3%で0.4ポイント低下した。営業外では為替差損益が改善した。純利益は連結子会社合併による税負担減少も寄与した。
 
■18年4月期通期も増収増益予想
 
 今期(18年4月期)の連結業績予想(6月12日公表)は、売上高が前期(17年4月期)比14.9%増の110億76百万円、営業利益が8.0%増の6億円、経常利益が12.3%増の6億円、純利益が23.9%増の3億89百万円としている。先行投資負担を吸収して増収増益予想である。配当予想は同1円増配の年間8円(期末一括)としている。予想配当性向は12.3%となる。
 
 多言語対応に向けたECサイトのリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、大阪総合ショールームの拡大移転、東京本社総合ショールームのリニューアル、海外販売拠点の新設など、先行投資負担で営業増益率が鈍化する見込みだが、保守的な印象が強い。通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高24.4%、営業利益22.7%、経常利益22.8%、純利益35.7%である。第4四半期の構成比が高い季節特性を考慮すれば通期予想に増額余地がありそうだ。
 
■株主優待制度は毎年4月末に実施、1年以上継続保有株主が対象
 
 株主優待制度は、毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象として、該当株主1名につき希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。
 
■株価は好業績評価して上値試す
 
 株価は6月の上場来高値2121円から反落して水準を切り下げたが、9月6日の直近安値1369円から急反発している。第1四半期業績を評価する動きだ。
 
 9月27日の終値1700円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS65円24銭で算出)は26倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は0.5%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS339円18銭で算出)は5.0倍近辺である。時価総額は約102億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線を一気に回復した。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月25日更新]

ビューティガレージは調整一巡して好業績見直し、リピート顧客増加で18年4月期増収増益・増配予想、円高で上振れの可能性

 ビューティガレージ<3180>(東1)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。サロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大を推進し、中期経営計画では「アジアNO.1のIT美容商社」を目指している。リピート顧客が増加基調で18年4月期増収増益・増配予想である。為替が現在の円高水準で推移すれば上振れの可能性がありそうだ。株価は調整一巡して好業績を見直す展開が期待される。
 
■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手
 
 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。
 
 販売チャネルは日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国のショールームでの販売を展開している。
 
 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターによる一元管理、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。
 
 物販事業ではリピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB製品、化粧品分野ではNB製品の品揃えを強化している。17年1月にはフランスの老舗エステティック化粧品ブランド「ドクタールノー」の独占輸入販売権を獲得した。
 
■中期成長に向けてサービス領域拡大を推進
 
 中期成長に向けて、ビューティサロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へサービス領域拡大を推進している。
 
 子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業、17年1月設立BGパートナーズがファイナンスサポートおよび店舗リース・転貸サービスの「サロンまるごとサポート」リース事業を展開している。なお美容専門求人・求職サイト運営のサロンキャリアを17年5月吸収合併した。
 
 15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として業界初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入、15年11月総合印刷会社の帆風と共同でサロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始、16年1月マーケットプレイス型販売として当社のプロ向け美容商材ネット通販サイトを他の美容商材卸業者に開放した。
 
 16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携し、同社のPB製品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託した。16年11月アトラ<6029>と業務提携して鍼灸接骨院向けに販路を拡大した。
 
 海外展開は、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築の3方向で推進する。
 
■アジアNO.1のIT美容商社を目指す
 
 18年4月期を初年度とする中期経営計画2017−2019では、2025年時点での目指すべき姿として「アジアNO.1のIT美容商社」という企業像を設定している。
 
 4つの基本方針を「IT+物流」ソリューションの進化、商品ラインナップの大幅拡充と開発力強化、グローバル市場への本格進出、周辺サービスの充実と新価値の創造として、最終年度20年4月期の目標値に売上高145億円、経常利益10億円、経常利益率6.9%を掲げている。
 
 「IT+物流」ソリューションの進化では、多言語対応に向けたECサイトのフルリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、自社物流センターによる一元管理と海外物流ネットワーク構築を推進する。商品ラインナップの大幅拡充では、化粧品メーカー各社との直接取引口座開設や、国内工場・海外工場ネットワークの整備を推進する。
 
 グローバル市場への本格進出では、第一段階として東南アジア市場攻略を目指し、18年3月期中にシンガポールにHUB拠点を設置する。また日本の新ECサイトの多言語版を展開する。周辺サービスの充実と新価値の創造では物販事業との連携や相乗効果創出をメインテーマとして、店舗設計事業のサービス拠点拡充や「サロンまるごとサポート」リース事業の本格稼働を推進する。M&Aやアライアンスも積極活用する。
 
■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性
 
 収益の季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという特性がある。また物販事業の売上総利益率は為替による輸入仕入コスト変動の影響を受ける傾向がある。
 
 17年4月期の四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期23億31百万円、第2四半期23億01百万円、第3四半期21億66百万円、第4四半期28億44百万円、営業利益は1億13百万円、1億65百万円、79百万円、1億98百万円だった。第4四半期の売上高は過去最高を更新した。
 
■リピート顧客が増加基調
 
 17年4月期末のEC登録会員口座数は16年4月期末比3万1343口座増加の30万9120口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は同5916口座増加の9万676口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は同3901口座増加の1万9698口座、EC経由売上構成比率は同2.8ポイント上昇の67.1%、PB製品売上構成比率は同0.5ポイント上昇の57.6%、化粧品売上構成比率は同4.0ポイント上昇の36.4%となった。
 
 ロイヤルユーザー数が大幅増加し、15年6月導入したスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してEC比率が上昇している。さらに重点分野であるPB比率と化粧品比率も順調に上昇している。
 
 なお17年4月期の物販事業の製品別売上高構成比はPB機器44.7%、PB化粧品12.9%、NB機器15.8%、NB化粧品23.6%、中古品3.0%である。PB・NB別で見るとPB比率57.6%、NB比率39.4%、機器・化粧品別で見ると機器比率60.5%、化粧品比率36.5%である。安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が上昇傾向である。
 
■18年4月期も増収増益予想、円高も寄与して上振れの可能性
 
 今期(18年4月期)の連結業績予想(6月12日公表)は、売上高が前期(17年4月期)比14.9%増の110億76百万円、営業利益が8.0%増の6億円、経常利益が12.3%増の6億円、純利益が23.9%増の3億89百万円としている。先行投資負担を吸収して増収増益予想である。配当予想は同1円増配の年間8円(期末一括)としている。予想配当性向は12.3%となる。
 
 多言語対応に向けたECサイトのリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、大阪総合ショールームの拡大移転、東京本社総合ショールームのリニューアル、海外販売拠点の新設など、先行投資負担で営業増益率が鈍化する見込みだが、保守的な印象が強い。また為替が現在のドル安・円高水準で推移すれば上振れの可能性がありそうだ。
 
■株主優待制度は毎年4月末に実施、1年以上継続保有株主が対象
 
 株主優待制度は、毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象として、該当株主1名につき希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。
 
■株価は調整一巡して好業績を見直す展開期待
 
 株価は6月の上場来高値2121円から反落して水準を切り下げたが、1500円近辺で調整一巡感を強めている。
 
 8月24日の終値1508円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS65円24銭で算出)は23〜24倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は0.5%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS339円18銭で算出)は4.4倍近辺である。時価総額は約90億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、52週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。調整一巡して好業績を見直す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月24日更新]

ビューティガレージは調整一巡感、リピート顧客増加基調で18年4月期増収増益・増配予想

 ビューティガレージ<3180>(東1)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。サロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大を推進し、中期経営計画では「アジアNO.1のIT美容商社」を目指している。リピート顧客が増加基調で18年4月期も増収増益・増配予想である。株価は調整一巡感を強めている。好業績を見直す展開が期待される。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国のショールームでの販売を展開している。

 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターによる一元管理、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

 物販事業ではリピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB製品、化粧品分野ではNB製品の品揃えを強化している。17年1月にはフランスの老舗エステティック化粧品ブランド「ドクタールノー」の独占輸入販売権を獲得した。

■サービス領域拡大を推進

 ビューティサロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大を推進している。

 子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業、17年1月設立BGパートナーズがファイナンスサポートおよび店舗リース・転貸サービスの「サロンまるごとサポート」リース事業を展開している。なお美容専門求人・求職サイト運営のサロンキャリアを17年5月吸収合併した。

 15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として業界初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入、15年11月総合印刷会社の帆風と共同でサロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始、16年1月マーケットプレイス型販売として当社のプロ向け美容商材ネット通販サイトを他の美容商材卸業者に開放した。

 16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携し、同社のPB製品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託した。16年11月アトラ<6029>と業務提携して鍼灸接骨院向けに販路を拡大した。

 海外展開は、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築の3方向で推進する。

■アジアNO.1のIT美容商社を目指す

 18年4月期を初年度とする中期経営計画2017−2019では、2025年時点での目指すべき姿として「アジアNO.1のIT美容商社」という企業像を設定している。

 4つの基本方針を「IT+物流」ソリューションの進化、商品ラインナップの大幅拡充と開発力強化、グローバル市場への本格進出、周辺サービスの充実と新価値の創造として、最終年度20年4月期の目標値に売上高145億円、経常利益10億円、経常利益率6.9%を掲げている。

 「IT+物流」ソリューションの進化では、多言語対応に向けたECサイトのフルリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、自社物流センターによる一元管理と海外物流ネットワーク構築を推進する。商品ラインナップの大幅拡充では、化粧品メーカー各社との直接取引口座開設や、国内工場・海外工場ネットワークの整備を推進する。

 グローバル市場への本格進出では、第一段階として東南アジア市場攻略を目指し、18年3月期中にシンガポールにHUB拠点を設置する。また日本の新ECサイトの多言語版を展開する。周辺サービスの充実と新価値の創造では物販事業との連携や相乗効果創出をメインテーマとして、店舗設計事業のサービス拠点拡充や「サロンまるごとサポート」リース事業の本格稼働を推進する。M&Aやアライアンスも積極活用する。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性

 収益の季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという特性がある。また物販事業の売上総利益率は為替による輸入仕入コスト変動の影響を受ける傾向がある。

■リピート顧客が増加基調

 17年4月期末のEC登録会員口座数は16年4月期末比3万1343口座増加の30万9120口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は同5916口座増加の9万676口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は同3901口座増加の1万9698口座、EC経由売上構成比率は同2.8ポイント上昇の67.1%、PB製品売上構成比率は同0.5ポイント上昇の57.6%、化粧品売上構成比率は同4.0ポイント上昇の36.4%となった。

 ロイヤルユーザー数が大幅増加し、15年6月導入したスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してEC比率が上昇している。さらに重点分野であるPB比率と化粧品比率も順調に上昇している。

 なお17年4月期の物販事業の製品別売上高構成比はPB機器44.7%、PB化粧品12.9%、NB機器15.8%、NB化粧品23.6%、中古品3.0%である。PB・NB別で見るとPB比率57.6%、NB比率39.4%、機器・化粧品別で見ると機器比率60.5%、化粧品比率36.5%である。安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が上昇傾向である。

■17年4月期は2桁増収増益

 前期(17年4月期)連結業績は、売上高が前々期(16年4月期)比14.8%増の96億42百万円、営業利益が同25.8%増の5億55百万円、経常利益が同27.5%増の5億34百万円、純利益が同17.8%増の3億14百万円だった。

 物販事業のリピート顧客が増加し、売上総利益率改善も寄与して2桁増収増益だった。売上総利益は同18.6%増加し、売上総利益率は33.4%で同1.1ポイント上昇した。販管費は同17.2%増加し、販管費比率は27.6%で同0.5ポイント上昇した。

 人件費の増加、売上増加に伴う荷造運賃の増加、自社物流センター統合・拡張に伴う賃借料の増加、美容業界各種展示会への出展、通販カタログの発刊、web広告の強化など積極的なプロモーション施策に伴う広告宣伝費・販売促進費の増加、支払手数料の増加などを増収効果と売上総利益率改善で吸収した。

 ROEは16.7%で同0.3ポイント上昇した、自己資本比率は48.9%で同2.3ポイント低下した。配当は同1円40銭増配の年間7円(期末一括)で、配当性向は13.3%だった。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同13.6%増の73億63百万円で営業利益(連結調整前)が同20.8%増の5億84百万円だった。PB製品売上高は同14.7%増の42億44百万円、化粧品売上高は同26.7%増の26億82百万円だった。リピート顧客が増加基調であり、商品ラインナップ拡充効果も寄与した。

 また店舗設計事業は、売上高が同24.1%増の20億10百万円で営業利益が同23.7%増の1億22百万円だった。新規顧客開拓などで売上高、利益とも過去最高だった。その他周辺ソリューション事業は、売上高が同9.1%減の2億67百万円で営業利益が同8.9%増の60百万円だった。集客支援や採用支援が低調だったが、利益率の高い不動産仲介サービスやシステム導入支援などが好調だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期23億31百万円、第2四半期23億01百万円、第3四半期21億66百万円、第4四半期28億44百万円、営業利益は1億13百万円、1億65百万円、79百万円、1億98百万円だった。第4四半期の売上高は過去最高を更新した。

■18年4月期も先行投資負担吸収して増収増益予想、上振れ余地

 今期(18年4月期)連結業績予想(6月12日公表)は、売上高が前期(17年4月期)比14.9%増の110億76百万円、営業利益が同8.0%増の6億円、経常利益が同12.3%増の6億円、純利益が同23.9%増の3億89百万円としている。先行投資負担を吸収して増収増益予想である。配当予想は同1円増配の年間8円(期末一括)としている。予想配当性向は12.3%となる。

 多言語対応に向けたECサイトのリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、大阪総合ショールームの拡大移転、東京本社総合ショールームのリニューアル、海外販売拠点の新設など、先行投資負担で営業増益率が鈍化する見込みだが、保守的な印象が強い。通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。

■株主優待制度は1年以上継続保有を対象として毎年4月末に実施

 株主優待制度は17年4月期末から、毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象として、該当株主1名につき希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

■株価は調整一巡感、好業績を見直す展開期待

 株価は6月の上場来高値2121円から利益確定売りで反落したが、1500円台で下げ渋り調整一巡感を強めている。

 7月20日の終値1560円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS65円24銭で算出)は23〜24倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は0.5%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS339円18銭で算出)は4.6倍近辺である。時価総額は約93億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。調整が一巡して好業績を見直す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月29日更新]

ビューティガレージは自律調整一巡して上値試す、リピート顧客が増加基調で18年4月期も増収増益・増配予想

 ビューティガレージ<3180>(東1)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。サロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大を推進し、中期経営計画では「アジアNO.1のIT美容商社」という企業像を設定した。17年4月期は2桁増収増益・増配だった。リピート顧客増加基調で、18年4月期も増収増益・増配予想である。株価は6月1日の上場来高値から反落したが自律調整一巡感を強めている。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国のショールームでの販売を展開している。
 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターによる一元管理、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

 物販事業ではリピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB製品、化粧品分野ではNB製品の品揃えを強化している。17年1月にはフランスの老舗エステティック化粧品ブランド「ドクタールノー」の独占輸入販売権を獲得した。

■サービス領域拡大を推進

 ビューティサロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大を推進している。

 子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業、17年1月設立BGパートナーズがファイナンスサポートおよび店舗リース・転貸サービスの「サロンまるごとサポート」リース事業を展開している。なお美容専門求人・求職サイト運営のサロンキャリアを17年5月吸収合併した。

 15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として業界初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入、15年11月総合印刷会社の帆風と共同でサロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始、16年1月マーケットプレイス型販売として当社のプロ向け美容商材ネット通販サイトを他の美容商材卸業者に開放した。

 16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携し、同社のPB製品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託した。16年11月アトラ<6029>と業務提携して鍼灸接骨院向けに販路を拡大した。

 海外展開は、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築の3方向で推進する。

■アジアNO.1のIT美容商社を目指す

 6月12日に18年4月期を初年度とする中期経営計画2017−2019を時発表した。2025年時点での目指すべき姿として「アジアNO.1のIT美容商社」という企業像を設定した。

 4つの基本方針を「IT+物流」ソリューションの進化、商品ラインナップの大幅拡充と開発力強化、グローバル市場への本格進出、周辺サービスの充実と新価値の創造として、最終年度20年4月期の目標値に売上高145億円、経常利益10億円、経常利益率6.9%を掲げた。

 「IT+物流」ソリューションの進化では、多言語対応に向けたECサイトのフルリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、自社物流センターによる一元管理と海外物流ネットワーク構築を推進する。商品ラインナップの大幅拡充では、化粧品メーカー各社との直接取引口座開設や、国内工場・海外工場ネットワークの整備を推進する。

 グローバル市場への本格進出では、第一段階として東南アジア市場攻略を目指し、18年3月期中にシンガポールにHUB拠点を設置する。また日本の新ECサイトの多言語版を展開する。周辺サービスの充実と新価値の創造では物販事業との連携や相乗効果創出をメインテーマとして、店舗設計事業のサービス拠点拡充や「サロンまるごとサポート」リース事業の本格稼働を推進する。M&Aやアライアンスも積極活用する。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性

 収益の季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという特性がある。また物販事業の売上総利益率は為替による輸入仕入コスト変動の影響を受ける傾向がある。

■リピート顧客が増加基調

 17年4月期末のEC登録会員口座数は16年4月期末比3万1343口座増加の30万9120口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は同5916口座増加の9万676口座、過去1年間に6回以上購入履歴のあるロイヤルユーザー数は同3901口座増加の1万9698口座、EC経由売上構成比率は同2.8ポイント上昇の67.1%、PB製品売上構成比率は同0.5ポイント上昇の57.6%、化粧品売上構成比率は同4.0ポイント上昇の36.4%となった。

 ロイヤルユーザー数が大幅増加し、15年6月導入したスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してEC比率が上昇している。さらに重点分野であるPB比率と化粧品比率も順調に上昇している。

 なお17年4月期の物販事業の製品別売上高構成比はPB機器44.7%、PB化粧品12.9%、NB機器15.8%、NB化粧品23.6%、中古品3.0%である。PB・NB別で見るとPB比率57.6%、NB比率39.4%、機器・化粧品別で見ると機器比率60.5%、化粧品比率36.5%である。安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が上昇傾向である。

■17年4月期は2桁増収増益

 前期(17年4月期)連結業績は、売上高が前々期(16年4月期)比14.8%増の96億42百万円、営業利益が同25.8%増の5億55百万円、経常利益が同27.5%増の5億34百万円、純利益が同17.8%増の3億14百万円だった。

 概ね計画水準で着地した。物販事業においてリピート顧客が増加し、売上総利益率改善も寄与して2桁増収増益だった。売上総利益は同18.6%増加し、売上総利益率は33.4%で同1.1ポイント上昇した。販管費は同17.2%増加し、販管費比率は27.6%で同0.5ポイント上昇した。

 販管費における人件費の増加、売上増加に伴う荷造運賃の増加、自社物流センター統合・拡張に伴う物流センター賃借料の増加、美容業界各種展示会への出展、通販カタログの発刊、web広告の強化など積極的なプロモーション施策に伴う広告宣伝費・販売促進費の増加、支払手数料の増加などを増収効果と売上総利益率改善で吸収した。

 ROEは16.7%で同0.3ポイント上昇した、自己資本比率は48.9%で同2.3ポイント低下した。配当は同1円40銭増配の年間7円(期末一括)とした。配当性向は13.3%となる。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同13.6%増の73億63百万円で営業利益(連結調整前)が同20.8%増の5億84百万円だった。PB製品売上高は同14.7%増の42億44百万円、化粧品売上高は同26.7%増の26億82百万円だった。リピート顧客が増加基調であり、商品ラインナップ拡充効果も寄与した。

 また店舗設計事業は、売上高が同24.1%増の20億10百万円で営業利益が同23.7%増の1億22百万円だった。新規顧客開拓などで売上高、利益とも過去最高だった。その他周辺ソリューション事業は、売上高が同9.1%減の2億67百万円で営業利益が同8.9%増の60百万円だった。集客支援や採用支援が低調だったが、利益率の高い不動産仲介サービスやシステム導入支援などが好調だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期23億31百万円、第2四半期23億01百万円、第3四半期21億66百万円、第4四半期28億44百万円、営業利益は1億13百万円、1億65百万円、79百万円、1億98百万円だった。第4四半期の売上高は過去最高を更新した。

■18年4月期も先行投資負担吸収して増収増益予想、上振れ余地

 今期(18年4月期)連結業績予想(6月12日公表)は、売上高が前期(17年4月期)比14.9%増の110億76百万円、営業利益が同8.0%増の6億円、経常利益が同12.3%増の6億円、純利益が同23.9%増の3億89百万円としている。先行投資負担を吸収して増収増益予想である。配当予想は同1円増配の年間8円(期末一括)としている。予想配当性向は12.3%となる。

 多言語対応に向けたECサイトのリニューアル、ERP導入に伴う基幹システム刷新、大阪総合ショールームの拡大移転、東京本社総合ショールームのリニューアル、海外販売拠点の新設など、先行投資が重なる時期のため、営業利益の伸び率が鈍化する見込みとしているが、保守的な印象が強い。通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。

■株主優待制度は1年以上継続保有を対象として毎年4月末に実施

 株主優待制度は17年4月期末から、毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象として、該当株主1名につき希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

■株価は自律調整一巡して上値試す

 株価の動きを見ると、6月1日の上場来高値2121円から反落したが、1600円台で下げ渋り自律調整一巡感を強めている。

 6月27日の終値1666円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS65円24銭で算出)は25〜26倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は0.5%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS339円18銭で算出)は4.9倍近辺である。時価総額は約100億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[05月25日更新]

ビューティガレージは3月の上場来高値試す、リピート顧客増加基調で18年4月期も収益拡大期待

 ビューティガレージ<3180>(東1)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。サロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大を推進し、17年4月期2桁増収増益・増配予想である。リピート顧客が増加基調であり、18年4月期も収益拡大が期待される。株価は3月の上場来高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国のショールームでの販売を展開している。なお5月8日に大阪ショールームと神戸ショールームを統合・移転し、大阪・心斎橋に大型ショールームとしてオープンした。

 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して利便性を高めた配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

 グループ子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業を展開している。17年1月設立BGパートナーズはファイナンスサポート、店舗リース・転貸サービスなどを提供し、ビューティサロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大を推進する。なお美容専門求人・求職サイト運営のサロンキャリアを17年5月吸収合併した。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指し、重点戦略として美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を推進している。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また15年6月にはプロ向け美容業界の商材仕入用として業界初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。消耗品発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 物流面では中国・広州に「HUB倉庫」を新設し、中国から日本に輸送する商品を保管料の安い中国の「HUB倉庫」に一旦集めて検品を行っている。保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サービス領域拡大を推進

 15年11月には総合印刷会社の帆風と共同で、サロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。また16年1月にはマーケットプレイス型販売として、当社のプロ向け美容商材ネット通販サイトを他の美容商材卸業者に開放し、テナントとしての出店を可能にした。16年3月には、ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携した。同社のPB商品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託する。

 海外展開は、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築の3方向で推進する。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性

 収益の季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという特性がある。また物販事業の売上総利益率は為替による輸入仕入コスト変動の影響を受ける傾向がある。

■EC比率上昇基調でアクティブユーザー数も増加基調

 16年4月期物販事業の販売チャネル別売上高構成比はECが64%で、EC比率は上昇基調である。15年6月導入したスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してモバイル経由が大幅増加している。

 16年4月期末のEC登録会員口座数は15年4月期末比3万8307口座増加の27万7777口座、このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザー数は同7134口座増加の8万4760口座、アクティブユーザー比率は同1.9ポイント低下の30.5%となった。

 また16年4月期の物販事業の商品別売上高構成比は、PB機器46%、PB化粧品11%、NB機器17%、NB化粧品22%、中古品4%だった。PB・NB別で見るとPB比率57%、NB比率39%、機器・化粧品別で見ると機器比率64%、化粧品比率33%である。安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が上昇傾向である。

■17年4月期第3四半期累計は大幅増収増益

 前期(17年4月期)第3四半期累計(5月〜1月)の連結業績は、売上高が前年同期比13.6%増の67億98百万円、営業利益が同70.9%増の3億39百万円、経常利益が同65.1%増の3億39百万円、そして純利益が同55.6%増の1億95百万円だった。物販事業においてリピート顧客が増加し、物販事業の売上総利益率改善も寄与した。

 売上総利益は同18.0%増加し、売上総利益率は33.6%で同1.2ポイント上昇した。販管費は同11.6%増加したが、販管費比率は28.4%で同0.5ポイント低下した。美容業界各種展示会への出展、通販カタログ3種の発刊、web広告の強化など積極的なプロモーション施策に伴う経費増加を増収効果で吸収した。

 主力の物販事業は売上高が同12.3%増の52億75百万円で営業利益(連結調整前)が同53.6%増の4億24百万円だった。リピート顧客が増加基調で、化粧品・材料の売上高は同22.4%増加した。

 なお四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期23億31百万円、第2四半期23億01百万円、第3四半期21億66百万円、営業利益は1億13百万円、1億65百万円、79百万円だった。

■17年4月期2桁増収増益・増配予想、18年4月期も収益拡大期待

 前期(17年4月期)連結業績予想(6月9日公表)は、売上高が前々期(16年4月期)比15.6%増の97億05百万円、営業利益が同20.6%増の5億32百万円、経常利益が同24.1%増の5億20百万円、純利益が同31.0%増の3億49百万円としている。EC比率の上昇、アクティブユーザー数の増加、リピート商材の伸長などで2桁増収増益予想である。
  
 配当予想(3月7日公表)年間7円(期末一括)としている。前々期との比較で1円40銭増配となる。予想配当性向は12.0%である。

 認知度・信用力の向上、サイトの利便性向上、美容業界イベントへの積極出展、PB新商品の投入、カタログ通販誌「BG STYLE」発刊などの施策に加えて、スマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」の本格化などで好業績が期待される。今期(18年4月期)も収益拡大が期待される。

■株主優待制度は1年以上継続保有を対象として毎年4月末に実施

 株主優待制度は16年4月期末から導入し、17年4月期末からは毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象としている。優待内容は該当株主1名につき、希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

 なお16年10月に17年4月期末株主優待品目を発表している。当社オリジナルブランド「シエラ・オーガニカ」のB&Bシャンプー250mlとB&Bトリートメント200mlを2本セット(合計希望小売価格4800円相当)にて贈呈する。基本方針「3000円相当分」に対して実質的に大幅増配の形だ。

■株価は3月の上場来高値試す

 株価の動きを見ると、自律調整が一巡して5月23日に1911円まで上伸した。そして3月の上場来高値1925円に接近した。なお4月26日付で貸借銘柄に選定されている。

 5月23日の終値1893円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想連結EPS58円52銭で算出)は32〜33倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間7円で算出)は0.4%近辺、前々期実績連結PBR(前々期実績連結BPS292円24銭で算出)は6.5倍近辺である。時価総額は約113億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が接近して動意づいた。サポートラインを確認した形であり、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[04月20日更新]

ビューティガレージはリピート顧客増加基調で17年4月期増益・増配予想、18年4月期も収益拡大期待

 ビューティガレージ<3180>(東1)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手で、サロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大を推進している。リピート顧客増加基調で17年4月期2桁増収増益・増配予想である。そして18年4月期も収益拡大が期待される。株価は3月の上場来高値から一旦反落したが、自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは、16年7月時点の登録会員口座28万超、取扱美容商材90万点超で、日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国9拠点のショールームでの販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して利便性を高めた配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

 グループ子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、サロンキャリアが美容師求人サイト運営、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業を展開している。

 17年1月には子会社BGパートナーズを設立した。ファイナンスサポート、店舗リース・転貸サービスなどを提供し、ビューティサロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大を推進する。

 また3月28日には、営業強化および業務効率化を目的としてサロンキャリアを5月1日付で吸収合併すると発表した。美容専門求人・求職サイト「salon career」は当社が運営主体となる。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。

 目標値には17年4月期売上高100億円、経常利益7億円を掲げ、重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を推進している。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて中国・広州に「HUB倉庫」を新設運用開始した。中国から日本に輸送する商品を保管料の安い中国の「HUB倉庫」に一旦集めて検品を行い、保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上、品揃え拡充、周辺領域への展開を強化

 ビューティサロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大を推進している。

 15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として業界初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。バーコードリーダ機能を搭載し、美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 15年7月ソニー<6758>の肌解析システム「BeautyExplorer」の取扱開始、15年11月ヤーマン<6630>の業務用トリートメント機器をビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi」として販売開始、15年11月総合印刷会社の帆風と共同でサロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。

 16年1月マーケットプレイス型販売として、当社のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を他の美容商材卸業者に開放し、テナントとしての出店を可能にした。16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携した。同社のPB商品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託する。

 16年12月には、仏エステティックブランド「ドクタールノー(Dr Renaud)」の日本市場における独占輸入販売権を獲得し、17年1月から取扱開始すると発表した。

■海外展開も強化

 海外展開については、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売(複数の国のディストリビュータと交渉中)、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入(現在のECサイト上に海外ユーザー向け購入発送代行サービスを16年半ば頃導入予定)、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築(17年以降に自社サイトをグローバル対応へアップデートし、海外からの注文を直接受注・発送できる体制を構築)の3方向で推進する。

 16年8月には海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入開始を発表した。商品説明ページは従来どおり日本語のみの表示だが、海外IPからのアクセスがあった場合に、ユーザーのブラウザ設定言語に合わせた英語・中国語・韓国語の購入代行サービス会社の決済手続バナーが表示され、購入代行サービス機能にて購入手続きが可能となる。現行のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」をそのまま活用できるため、コストを抑えながらも海外在住サロンの利便性向上を実現できる。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性

 四半期別業績推移を見ると、15年4月期は売上高が第1四半期16億70百万円、第2四半期18億44百万円、第3四半期16億99百万円、第4四半期20億62百万円、営業利益が51百万円、1億25百万円、79百万円、1億21百万円、16年4月期は売上高が19億94百万円、21億32百万円、18億56百万円、24億16百万円、営業利益が67百万円、1億09百万円、33百万円、2億32百万円だった。

 季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという収益特性がある。

■EC比率上昇基調でアクティブユーザー数も増加基調

 16年4月期はアクティブユーザー数増加などで15年4月期比2桁増収・営業増益だった。セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同15.0%増の64億84百万円で営業利益(連結調整前)が同10.7%増の4億84百万円、店舗設計事業は売上高が同18.6%増の16億20百万円で営業利益が同17.9%増の98百万円、その他周辺ソリューション事業は売上高が同9.1%増の2億94百万円で営業利益が同43.9%増の55百万円だった。

 物販事業の売上総利益率は、円安進行に伴う輸入仕入価格上昇で15年4月期第1四半期37.9%から第2四半期37.0%、第3四半期36.7%、第4四半期36.1%、16年4月期第1四半期35.0%と低下傾向だったが、その後は第2四半期35.3%、第3四半期35.0%と下げ止まり、第4四半期には円高傾向も寄与して35.7%に上昇した。

 16年4月期物販事業の販売チャネル別売上高構成比はEC64%、電話・FAX18%、ショールーム来店15%、その他3%で、EC比率が上昇基調である。EC売上高は同27.2%増収だった。15年6月導入したスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してモバイル経由が同98.6%増収と大幅に増加した。

 16年4月期末のEC登録会員口座数は15年4月期末比3万8307口座増加の27万7777口座、このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザー数は同7134口座増加の8万4760口座、アクティブユーザー比率は同1.9ポイント低下の30.5%となった。

 16年4月期の物販事業の商品別売上高構成比は、PB機器46%、PB化粧品11%、NB機器17%、NB化粧品22%、中古品4%だった。PB・NB別で見るとPB比率57%、NB比率39%、機器・化粧品別で見ると機器比率64%、化粧品比率33%となった。一部PB機器の電気用品安全法に基づく再試験という一時的要因でPB機器比率が低下したが、安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が着実に上昇している。

■17年4月期第3四半期累計は大幅増収増益

 今期(17年4月期)第3四半期累計(5月〜1月)の連結業績は、売上高が前年同期比13.6%増の67億98百万円、営業利益が同70.9%増の3億39百万円、経常利益が同65.1%増の3億39百万円、純利益が同55.6%増の1億95百万円だった。物販事業におけるリピート顧客の増加などで2桁増収となり、リピート商材の拡充などで物販事業の売上総利益率改善も寄与して大幅増益だった。

 売上総利益は同18.0%増加し、売上総利益率は33.6%で同1.2ポイント上昇した。販管費は同11.6%増加したが、販管費比率は28.4%で同0.5ポイント低下した。美容業界各種展示会への出展、通販カタログ3種の発刊、福岡支店ショールームのリニューアル移転、web広告の強化など積極的なプロモーション施策に伴う経費増加を増収効果で吸収した。営業外費用では市場変更費用16百万円を計上した。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同12.3%増の52億75百万円で営業利益(連結調整前)が同53.6%増の4億24百万円だった。リピート顧客が増加基調で、理美容化粧品やネイル・まつ毛材料などの化粧品・材料の売上高は同22.4%増加した。販路別にはスマホ発注アプリ「BGスマート発注」経由の受注が増加し、モバイル経由全体の売上高は同49.8%増と大幅伸長した。

 店舗設計事業は新規顧客開拓で売上高が同24.5%増の13億33百万円となり、営業利益が同24.0%増の61百万円だった。その他周辺ソリューション事業は、採用支援サービスや集客支援サービスが伸び悩んだため、売上高が同10.8%減の1億89百万円で営業利益が同7.1%減の28百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期23億31百万円、第2四半期23億01百万円、第3四半期21億66百万円、営業利益は1億13百万円、1億65百万円、79百万円だった。

■17年4月期2桁増収増益・増配予想、18年4月期も収益拡大期待

 今期(17年4月期)通期連結業績予想(6月9日公表)は売上高が前期(16年4月期)比15.6%増の97億05百万円で、営業利益が同20.6%増の5億32百万円、経常利益が同24.1%増の5億20百万円、純利益が同31.0%増の3億49百万円としている。EC比率の上昇、アクティブユーザー数の増加、リピート商材の伸長などで2桁増収増益予想である。

 配当予想(3月7日公表)年間7円(期末一括)としている。16年4月期との比較で1円40銭増配となる。予想配当性向は12.0%である。

 認知度・信用力の向上、サイトの利便性向上、美容業界イベントへの積極出展、PB新商品の投入、福岡ショールームの拡大移転、カタログ通販誌「BG STYLE」発刊などの施策に加えて、スマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」の本格化、さらに歯科業界向け当社商品販売開始などの効果も期待される。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が70.0%、営業利益が67.1%、経常利益が65.2%、純利益が55.9%である。第3四半期は年末年始で美容機器の需要が減少するため構成比が低く、第4四半期は美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まるため構成比が高くなるという季節要因を考慮すれば高水準と言えるだろう。

 今期(17年4月期)通期ベースでも2桁増収増益が期待され、来期(18年4月期)も収益拡大が期待される。

■株主優待制度は1年以上継続保有を対象として毎年4月末に実施

 株主優待制度は16年4月期末から導入した。そして17年4月期末からは毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象としている。優待内容は該当株主1名につき、希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

 なお16年10月に17年4月期末株主優待品目の決定を発表している。当社オリジナルブランド「シエラ・オーガニカ」のB&Bシャンプー250mlとB&Bトリートメント200mlを2本セット(合計希望小売価格4800円相当)にて贈呈する。基本方針「3000円相当分」に対して実質的に大幅増配の形だ。

■株価は自律調整一巡して上値試す

 株価の動きを見ると、3月29日の上場来高値1925円から利益確定売りで一旦反落したが、大きく下押すことなく1500円台から切り返す動きだ。自律調整が一巡したようだ。

 4月18日の終値1723円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS58円52銭で算出)は29〜30倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間7円で算出)は0.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS292円24銭で算出)は5.9倍近辺である。時価総額は約103億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が接近して切り返す動きだ。サポートラインを確認した形だろう。自律調整が一巡して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月30日更新]

ビューティガレージは急伸して上場来高値更新の展開、17年4月期増収増益・増配予想

 ビューティガレージ<3180>(東1)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手で、サロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大も推進している。リピート顧客増加基調で17年4月期第3四半期累計が大幅増益となり、通期も大幅増益予想である。そして期末配当予想は前期比増配とした。株価は急伸して上場来高値更新の展開となった。目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは、16年7月時点の登録会員口座28万超、取扱美容商材90万点超で、日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国9拠点のショールームでの販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して利便性を高めた配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

 グループ子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、サロンキャリアが美容師求人サイト運営、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業を展開している。

 16年12月には子会社BGパートナーズ設立(17年1月予定)を発表した。ファイナンスサポート、店舗リース・転貸サービスなどを提供し、ビューティサロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大を推進する。

 なお3月28日には、営業強化および業務効率化を目的としてサロンキャリアを5月1日付で吸収合併すると発表した。美容専門求人・求職サイト「salon career」は当社が運営主体となる。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。

 目標値には17年4月期売上高100億円、経常利益7億円を掲げ、重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を推進している。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて中国・広州に「HUB倉庫」を新設運用開始した。中国から日本に輸送する商品を保管料の安い中国の「HUB倉庫」に一旦集めて検品を行い、保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上、品揃え拡充、周辺領域への展開を強化

 ビューティサロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大を推進している。

 15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として業界初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。バーコードリーダ機能を搭載し、美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 15年7月ソニー<6758>の肌解析システム「BeautyExplorer」の取扱開始、15年11月ヤーマン<6630>の業務用トリートメント機器をビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi」として販売開始、15年11月総合印刷会社の帆風と共同でサロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。

 16年1月マーケットプレイス型販売として、当社のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を他の美容商材卸業者に開放し、テナントとしての出店を可能にした。16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携した。同社のPB商品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託する。

 16年12月には、仏エステティックブランド「ドクタールノー(Dr Renaud)」の日本市場における独占輸入販売権を獲得し、17年1月から取扱開始すると発表した。

■海外展開も強化

 海外展開については、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売(複数の国のディストリビュータと交渉中)、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入(現在のECサイト上に海外ユーザー向け購入発送代行サービスを16年半ば頃導入予定)、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築(17年以降に自社サイトをグローバル対応へアップデートし、海外からの注文を直接受注・発送できる体制を構築)の3方向で推進する。

 16年8月には海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入開始を発表した。商品説明ページは従来どおり日本語のみの表示だが、海外IPからのアクセスがあった場合に、ユーザーのブラウザ設定言語に合わせた英語・中国語・韓国語の購入代行サービス会社の決済手続バナーが表示され、購入代行サービス機能にて購入手続きが可能となる。現行のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」をそのまま活用できるため、コストを抑えながらも海外在住サロンの利便性向上を実現できる。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性

 四半期別業績推移を見ると、15年4月期は売上高が第1四半期16億70百万円、第2四半期18億44百万円、第3四半期16億99百万円、第4四半期20億62百万円、営業利益が51百万円、1億25百万円、79百万円、1億21百万円、16年4月期は売上高が19億94百万円、21億32百万円、18億56百万円、24億16百万円、営業利益が67百万円、1億09百万円、33百万円、2億32百万円だった。

 季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという収益特性がある。

■EC比率上昇基調でアクティブユーザー数も増加基調

 16年4月期はアクティブユーザー数増加などで15年4月期比2桁増収・営業増益だった。売上総利益は同10.8%増加したが、売上総利益率は32.3%で同1.4ポイント低下した。販管費は同9.6%増加したが、販管費比率は27.1%で同1.4ポイント低下した。営業外では為替差損益が悪化した。ROEは16.4%で同1.6ポイント低下、自己資本比率は51.2%で同0.7ポイント低下した。配当は80銭増配の年間5円60銭(期末一括)で配当性向は12.5%だった。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同15.0%増の64億84百万円で営業利益(連結調整前)が同10.7%増の4億84百万円、店舗設計事業は売上高が同18.6%増の16億20百万円で営業利益が同17.9%増の98百万円、その他周辺ソリューション事業は売上高が同9.1%増の2億94百万円で営業利益が同43.9%増の55百万円だった。

 物販事業の売上総利益率は、円安進行に伴う輸入仕入価格上昇で15年4月期第1四半期37.9%から第2四半期37.0%、第3四半期36.7%、第4四半期36.1%、16年4月期第1四半期35.0%と低下傾向だったが、その後は第2四半期35.3%、第3四半期35.0%と下げ止まり、第4四半期には円高傾向も寄与して35.7%に上昇している。

 16年4月期物販事業の販売チャネル別売上高構成比はEC64%、電話・FAX18%、ショールーム来店15%、その他3%で、EC比率が上昇基調である。EC売上高は同27.2%増収だった。15年6月導入したスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してモバイル経由が同98.6%増収と大幅に増加した。

 16年4月期末のEC登録会員口座数は15年4月期末比3万8307口座増加の27万7777口座、このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザー数は同7134口座増加の8万4760口座、アクティブユーザー比率は同1.9ポイント低下の30.5%となった。

 16年4月期の物販事業の商品別売上高構成比は、PB機器46%、PB化粧品11%、NB機器17%、NB化粧品22%、中古品4%だった。PB・NB別で見るとPB比率57%、NB比率39%、機器・化粧品別で見ると機器比率64%、化粧品比率33%となった。一部PB機器の電気用品安全法に基づく再試験という一時的要因でPB機器比率が低下したが、安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が着実に上昇している。

■17年4月期第3四半期累計は大幅増収増益

 今期(17年4月期)第3四半期累計(5月〜1月)の連結業績は、売上高が前年同期比13.6%増の67億98百万円、営業利益が同70.9%増の3億39百万円、経常利益が同65.1%増の3億39百万円、純利益が同55.6%増の1億95百万円だった。物販事業におけるリピート顧客の増加などで2桁増収となり、リピート商材の拡充などで物販事業の売上総利益率改善も寄与して大幅増益だった。

 売上総利益は同18.0%増加し、売上総利益率は33.6%で同1.2ポイント上昇した。販管費は同11.6%増加したが、販管費比率は28.4%で同0.5ポイント低下した。美容業界各種展示会への出展、通販カタログ3種の発刊、福岡支店ショールームのリニューアル移転、web広告の強化など積極的なプロモーション施策に伴う経費増加を増収効果で吸収した。営業外費用では市場変更費用16百万円を計上した。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同12.3%増の52億75百万円で営業利益(連結調整前)が同53.6%増の4億24百万円だった。リピート顧客が増加基調で、理美容化粧品やネイル・まつ毛材料などの化粧品・材料の売上高は同22.4%増加した。販路別にはスマホ発注アプリ「BGスマート発注」経由の受注が増加し、モバイル経由全体の売上高は同49.8%増と大幅伸長した。

 店舗設計事業は新規顧客開拓で売上高が同24.5%増の13億33百万円となり、営業利益が同24.0%増の61百万円だった。その他周辺ソリューション事業は、採用支援サービスや集客支援サービスが伸び悩んだため、売上高が同10.8%減の1億89百万円で営業利益が同7.1%減の28百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期23億31百万円、第2四半期23億01百万円、第3四半期21億66百万円、営業利益は1億13百万円、1億65百万円、79百万円だった。

■17年4月期通期も大幅増収増益予想で増額余地

 今期(17年4月期)通期連結業績予想(6月9日公表)は売上高が前期(16年4月期)比15.6%増の97億05百万円で、営業利益が同20.6%増の5億32百万円、経常利益が同24.1%増の5億20百万円、純利益が同31.0%増の3億49百万円としている。EC比率の上昇、アクティブユーザー数の増加、リピート商材の伸長などで大幅増収増益予想である。

 配当予想は3月7日に公表して年間7円(期末一括)とした。16年4月期との比較で1円40銭増配となる。予想配当性向は12.0%である。

 認知度・信用力の向上、サイトの利便性向上、美容業界イベントへの積極出展、PB新商品の投入、福岡ショールームの拡大移転、カタログ通販誌「BG STYLE」発刊などの施策に加えて、スマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」の本格化、さらに歯科業界向け当社商品販売開始などの効果も期待される。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が70.0%、営業利益が67.1%、経常利益が65.2%、純利益が55.9%である。第3四半期は年末年始で美容機器の需要が減少するため構成比が低く、第4四半期は美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まるため構成比が高くなるという季節要因を考慮すれば高水準と言えるだろう。

■株主優待制度は1年以上継続保有を対象として毎年4月末に実施

 株主優待制度は16年4月期末から導入した。そして17年4月期末からは毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象としている。優待内容は該当株主1名につき、希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

 なお16年10月に17年4月期末株主優待品目の決定を発表している。当社オリジナルブランド「シエラ・オーガニカ」のB&Bシャンプー250mlとB&Bトリートメント200mlを2本セット(合計希望小売価格4800円相当)にて贈呈する。基本方針「3000円相当分」に対して実質的に大幅増配の形だ。

■株価は上場来高値更新の展開、目先的な過熱感を冷ましながら上値試す

 株価の動きを見ると、モミ合いから上放れて上げ足を速める形となり、15年6月高値1470円を突破して上場来高値更新の展開となった。そして3月29日には1925円まで上伸した。好業績を評価する動きだろう。

 3月29日の終値1903円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS58円52銭で算出)は32〜33倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間7円で算出)は0.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS292円24銭で算出)は6.5倍近辺である。時価総額は約114億円である。

 週足チャートで見ると1400円近辺のフシを突破した形だ。そして13週移動平均線が26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスで先高感を強めている。目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月23日更新]

ビューティガレージは調整一巡して上値試す、リピート顧客増加基調で17年4月期増収増益予想

 ビューティガレージ<3180>(東1)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手で、サロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大も推進している。リピート顧客増加基調で17年4月期大幅増収増益予想である。なお季節要因として、サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという収益特性がある。株価は直近安値圏モミ合いから上放れた。調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは、16年7月時点の登録会員口座28万超、取扱美容商材90万点超で、日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国9拠点のショールームでの販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して利便性を高めた配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

 グループ子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、サロンキャリアが美容師などの求人マッチングサイト運営、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業を展開している。

 16年12月には子会社BGパートナーズ設立(17年1月予定)を発表した。ファイナンスサポート、店舗リース・転貸サービスなどを提供し、ビューティサロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大を推進する。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。

 目標値には17年4月期売上高100億円、経常利益7億円を掲げ、重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を推進している。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて中国・広州に「HUB倉庫」を新設運用開始した。中国から日本に輸送する商品を保管料の安い中国の「HUB倉庫」に一旦集めて検品を行い、保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上、品揃え拡充、周辺領域への展開を強化

 15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として業界初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。バーコードリーダ機能を搭載し、美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 15年7月ソニー<6758>の肌解析システム「BeautyExplorer」の取扱開始、15年11月ヤーマン<6630>の業務用トリートメント機器をビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi」として販売開始、15年11月総合印刷会社の帆風と共同でサロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。

 16年1月マーケットプレイス型販売として、当社のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を他の美容商材卸業者に開放し、テナントとしての出店を可能にした。

 16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携した。同社のPB商品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託する。

 16年12月には、仏エステティックブランド「ドクタールノー(Dr Renaud)」の日本市場における独占輸入販売権を獲得し、17年1月から取扱開始すると発表した。

■海外展開も強化

 海外展開については、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売(複数の国のディストリビュータと交渉中)、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入(現在のECサイト上に海外ユーザー向け購入発送代行サービスを16年半ば頃導入予定)、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築(17年以降に自社サイトをグローバル対応へアップデートし、海外からの注文を直接受注・発送できる体制を構築)の3方向で準備を進める方針だ。

 16年8月には海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入開始を発表した。商品説明ページは従来どおり日本語のみの表示だが、海外IPからのアクセスがあった場合に、ユーザーのブラウザ設定言語に合わせた英語・中国語・韓国語の購入代行サービス会社の決済手続バナーが表示され、購入代行サービス機能にて購入手続きが可能となる。現行のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」をそのまま活用できるため、コストを抑えながらも海外在住サロンの利便性向上を実現できる。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性

 四半期別業績推移を見ると、15年4月期は売上高が第1四半期16億70百万円、第2四半期18億44百万円、第3四半期16億99百万円、第4四半期20億62百万円、営業利益が51百万円、1億25百万円、79百万円、1億21百万円、16年4月期は売上高が19億94百万円、21億32百万円、18億56百万円、24億16百万円、営業利益が67百万円、1億09百万円、33百万円、2億32百万円だった。

 季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという収益特性がある。

■EC比率上昇基調でアクティブユーザー数も増加基調

 16年4月期はアクティブユーザー数増加などで15年4月期比2桁増収・営業増益だった。売上総利益は同10.8%増加したが、売上総利益率は32.3%で同1.4ポイント低下した。販管費は同9.6%増加したが、販管費比率は27.1%で同1.4ポイント低下した。営業外では為替差損益が悪化した。ROEは16.4%で同1.6ポイント低下、自己資本比率は51.2%で同0.7ポイント低下した。配当は80銭増配の年間5円60銭(期末一括)で配当性向は12.5%だった。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同15.0%増の64億84百万円で営業利益(連結調整前)が同10.7%増の4億84百万円、店舗設計事業は売上高が同18.6%増の16億20百万円で営業利益が同17.9%増の98百万円、その他周辺ソリューション事業は売上高が同9.1%増の2億94百万円で営業利益が同43.9%増の55百万円だった。

 物販事業の売上総利益率は、円安進行に伴う輸入仕入価格上昇で15年4月期第1四半期37.9%から第2四半期37.0%、第3四半期36.7%、第4四半期36.1%、16年4月期第1四半期35.0%と低下傾向だったが、その後は第2四半期35.3%、第3四半期35.0%と下げ止まり、第4四半期には円高傾向も寄与して35.7%に上昇している。

 16年4月期物販事業の販売チャネル別売上高構成比はEC64%、電話・FAX18%、ショールーム来店15%、その他3%で、EC比率が上昇基調である。EC売上高は同27.2%増収だった。15年6月導入したスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してモバイル経由が同98.6%増収と大幅に増加した。

 16年4月期末のEC登録会員口座数は15年4月期末比3万8307口座増加の27万7777口座、このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザー数は同7134口座増加の8万4760口座、アクティブユーザー比率は同1.9ポイント低下の30.5%となった。

 16年4月期の物販事業の商品別売上高構成比は、PB機器46%、PB化粧品11%、NB機器17%、NB化粧品22%、中古品4%だった。PB・NB別で見るとPB比率57%、NB比率39%、機器・化粧品別で見ると機器比率64%、化粧品比率33%となった。一部PB機器の電気用品安全法に基づく再試験という一時的要因でPB機器比率が低下したが、安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が着実に上昇している。

■17年4月期第2四半期累計は大幅増収増益

 今期(17年4月期)第2四半期累計(5〜10月)連結業績は、売上高が前年同期比12.2%増の46億32百万円で、営業利益が同57.3%増の2億78百万円、経常利益が同45.7%増の2億51百万円、純利益が同47.3%増の1億60百万円だった。物販事業におけるリピート顧客の増加などで2桁増収となり、物販事業の売上総利益率改善も寄与して大幅増益だった。

 売上総利益は同17.1%増加し、売上総利益率は33.4%で同1.4ポイント上昇した。このうち物販事業の売上総利益率は37.7%で同2.5ポイント上昇した。円高も寄与した。販管費は同10.9%増加したが、販管費比率は27.4%で同0.4ポイント低下した。美容業界最大のイベント「Beauty World Japan2016」への出展、通販カタログ誌3種の発刊、福岡支店ショールームのリニューアル移転、ネイル業界最大のイベント「Nail EXPO2016」への出展など、積極的なプロモーション施策に伴う経費増加を増収効果で吸収した。営業外費用では市場変更費用16百万円を計上した。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同12.6%増の35億66百万円で、営業利益(連結調整前)が同58.3%増の3億24百万円だった。16年10月末のEC登録会員口座数は同14.4%増の29万6504口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は同5.6%増の8万6932口座、また過去1年間で6回以上購入したロイヤルユーザー数は同24.3%増の1万7550口座で、リピート顧客が増加基調である。理美容化粧品やネイル・まつ毛材料が伸長して化粧品・材料の売上高は同22.8%増加した。

 店舗設計事業は売上高が新規顧客開拓などで同15.3%増の9億35百万円だが、デザイナー増員などで営業利益が同5.7%減の40百万円だった。その他周辺ソリューション事業は集客支援サービスや講習会・アカデミーサービスなどが伸び悩み、売上高が同12.5%減の1億30百万円で営業利益が同54.2%減の13百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期23億31百万円、第2四半期23億01百万円、営業利益は1億13百万円、1億65百万円だった。

■17年4月期通期も大幅増収増益予想で増額余地

 今期(17年4月期)通期連結業績予想(6月9日公表)は売上高が前期(16年4月期)比15.6%増の97億05百万円で、営業利益が同20.6%増の5億32百万円、経常利益が同24.1%増の5億20百万円、純利益が同31.0%増の3億49百万円としている。C比率上昇やアクティブユーザー数増加などで大幅増収増益予想である。配当については実施する予定だが、金額は未定としている。

 認知度・信用力の向上、サイトの利便性向上、美容業界イベントへの積極出展、PB新商品の投入、福岡ショールームの拡大移転、カタログ通販誌「BG STYLE」発刊などの施策に加えて、スマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」の本格化、さらに歯科業界向け当社商品販売開始などの効果も期待される。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が47.7%、営業利益が52.3%、経常利益が48.3%、純利益が45.8%と順調な水準である。通期ベースでも好業績が期待される。

■株主優待制度は1年以上継続保有を対象として毎年4月末に実施

 株主優待制度は16年4月期末から導入した。そして17年4月期末からは毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象としている。優待内容は該当株主1名につき、希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

 なお16年10月に17年4月期末株主優待品目の決定を発表している。当社オリジナルブランド「シエラ・オーガニカ」のB&Bシャンプー250mlとB&Bトリートメント200mlを2本セット(合計希望小売価格4800円相当)にて贈呈する。基本方針「3000円相当分」に対して実質的に大幅増配の形だ。

■株価は調整一巡して上値試す

 株価の動きを見ると、直近安値圏1100円近辺でのモミ合いから上放れの展開となり、2月22日には1289円まで上伸する場面があった。

 2月22日の終値1215円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS58円52銭で算出)は20〜21倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS292円24銭で算出)は4.2倍近辺である。時価総額は約73億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線を一気に突破した。基調転換した形だ。調整一巡して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月26日更新]

ビューティガレージの17年4月期はリピート顧客増加で大幅増収増益予想

 ビューティガレージ<3180>(東1)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手で、サロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大も推進している。17年4月期はリピート顧客増加などで大幅増収増益予想である。なお季節要因として、サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという収益特性がある。株価は調整一巡して切り返しの動きを強めている。戻りを試す展開が期待される。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは、16年7月時点の登録会員口座28万超、取扱美容商材90万点超で、日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国9拠点のショールームでの販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して利便性を高めた配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

 グループ子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、サロンキャリアが美容師などの求人マッチングサイト運営、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業を展開している。

 16年12月には子会社BGパートナーズ設立(17年1月予定)を発表した。ファイナンスサポート、店舗リース・転貸サービスなどを提供し、ビューティサロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大を推進する。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。

 目標値には17年4月期売上高100億円、経常利益7億円を掲げ、重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を推進している。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて中国・広州に「HUB倉庫」を新設運用開始した。中国から日本に輸送する商品を保管料の安い中国の「HUB倉庫」に一旦集めて検品を行い、保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上、品揃え拡充、周辺領域への展開を強化

 15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として業界初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。バーコードリーダ機能を搭載し、美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 15年7月ソニー<6758>の肌解析システム「BeautyExplorer」の取扱開始、15年11月ヤーマン<6630>の業務用トリートメント機器をビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi」として販売開始、15年11月総合印刷会社の帆風と共同でサロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。

 16年1月マーケットプレイス型販売として、当社のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を他の美容商材卸業者に開放し、テナントとしての出店を可能にした。

 16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携した。同社のPB商品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託する。

 16年12月には、仏エステティックブランド「ドクタールノー(Dr Renaud)」の日本市場における独占輸入販売権を獲得し、17年1月から取扱開始すると発表した。

■海外展開も強化

 海外展開については、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売(複数の国のディストリビュータと交渉中)、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入(現在のECサイト上に海外ユーザー向け購入発送代行サービスを16年半ば頃導入予定)、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築(17年以降に自社サイトをグローバル対応へアップデートし、海外からの注文を直接受注・発送できる体制を構築)の3方向で準備を進める方針だ。

 そして16年8月、海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入開始を発表した。商品説明ページは従来どおり日本語のみの表示だが、海外IPからのアクセスがあった場合に、ユーザーのブラウザ設定言語に合わせた英語・中国語・韓国語の購入代行サービス会社の決済手続バナーが表示され、購入代行サービス機能にて購入手続きが可能となる。現行のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」をそのまま活用できるため、コストを抑えながらも海外在住サロンの利便性向上を実現できる。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い特性

 四半期別業績推移を見ると、15年4月期は売上高が第1四半期16億70百万円、第2四半期18億44百万円、第3四半期16億99百万円、第4四半期20億62百万円、営業利益が51百万円、1億25百万円、79百万円、1億21百万円、16年4月期は売上高が19億94百万円、21億32百万円、18億56百万円、24億16百万円、営業利益が67百万円、1億09百万円、33百万円、2億32百万円だった。

 季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い一方で、年末年始で美容機器の需要が減少する第3四半期(11〜1月)の構成比が低いという収益特性がある。

■EC比率上昇基調でアクティブユーザー数も増加基調

 16年4月期はアクティブユーザー数増加などで15年4月期比2桁増収・営業増益だった。売上総利益は同10.8%増加したが、売上総利益率は32.3%で同1.4ポイント低下した。販管費は同9.6%増加したが、販管費比率は27.1%で同1.4ポイント低下した。営業外では為替差損益が悪化した。ROEは16.4%で同1.6ポイント低下、自己資本比率は51.2%で同0.7ポイント低下した。配当は80銭増配の年間5円60銭(期末一括)で配当性向は12.5%だった。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同15.0%増の64億84百万円で営業利益(連結調整前)が同10.7%増の4億84百万円、店舗設計事業は売上高が同18.6%増の16億20百万円で営業利益が同17.9%増の98百万円、その他周辺ソリューション事業は売上高が同9.1%増の2億94百万円で営業利益が同43.9%増の55百万円だった。

 物販事業の売上総利益率は、円安進行に伴う輸入仕入価格上昇で15年4月期第1四半期37.9%から第2四半期37.0%、第3四半期36.7%、第4四半期36.1%、16年4月期第1四半期35.0%と低下傾向だったが、その後は第2四半期35.3%、第3四半期35.0%と下げ止まり、第4四半期には円高傾向も寄与して35.7%に上昇している。

 16年4月期物販事業の販売チャネル別売上高構成比はEC64%、電話・FAX18%、ショールーム来店15%、その他3%で、EC比率が上昇基調である。EC売上高は同27.2%増収だった。15年6月導入したスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してモバイル経由が同98.6%増収と大幅に増加した。

 16年4月期末のEC登録会員口座数は15年4月期末比3万8307口座増加の27万7777口座、このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザー数は同7134口座増加の8万4760口座、アクティブユーザー比率は同1.9ポイント低下の30.5%となった。

 16年4月期の物販事業の商品別売上高構成比は、PB機器46%、PB化粧品11%、NB機器17%、NB化粧品22%、中古品4%だった。PB・NB別で見るとPB比率57%、NB比率39%、機器・化粧品別で見ると機器比率64%、化粧品比率33%となった。一部PB機器の電気用品安全法に基づく再試験という一時的要因でPB機器比率が低下したが、安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が着実に上昇している。

■17年4月期第2四半期累計は大幅増収増益

 今期(17年4月期)第2四半期累計(5〜10月)連結業績は、売上高が前年同期比12.2%増の46億32百万円で、営業利益が同57.3%増の2億78百万円、経常利益が同45.7%増の2億51百万円、純利益が同47.3%増の1億60百万円だった。物販事業におけるリピート顧客の増加などで2桁増収となり、物販事業の売上総利益率改善も寄与して大幅増益だった。

 売上総利益は同17.1%増加し、売上総利益率は33.4%で同1.4ポイント上昇した。このうち物販事業の売上総利益率は37.7%で同2.5ポイント上昇した。円高も寄与した。販管費は同10.9%増加したが、販管費比率は27.4%で同0.4ポイント低下した。美容業界最大のイベント「Beauty World Japan2016」への出展、通販カタログ誌3種の発刊、福岡支店ショールームのリニューアル移転、ネイル業界最大のイベント「Nail EXPO2016」への出展など、積極的なプロモーション施策に伴う経費増加を増収効果で吸収した。営業外費用では市場変更費用16百万円を計上した。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同12.6%増の35億66百万円で、営業利益(連結調整前)が同58.3%増の3億24百万円だった。16年10月末のEC登録会員口座数は同14.4%増の29万6504口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は同5.6%増の8万6932口座、また過去1年間で6回以上購入したロイヤルユーザー数は同24.3%増の1万7550口座で、リピート顧客の増加が顕著である。理美容化粧品やネイル・まつ毛材料が伸長して化粧品・材料の売上高は同22.8%増加した。

 店舗設計事業は売上高が新規顧客開拓などで同15.3%増の9億35百万円だが、デザイナー増員などで営業利益が同5.7%減の40百万円だった。その他周辺ソリューション事業は集客支援サービスや講習会・アカデミーサービスなどが伸び悩み、売上高が同12.5%減の1億30百万円で営業利益が同54.2%減の13百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期23億31百万円、第2四半期23億01百万円、営業利益は1億13百万円、1億65百万円だった。

■17年4月期通期も大幅増収増益予想で増額余地

 今期(17年4月期)通期連結業績予想(6月9日公表)は売上高が前期(16年4月期)比15.6%増の97億05百万円で、営業利益が同20.6%増の5億32百万円、経常利益が同24.1%増の5億20百万円、純利益が同31.0%増の3億49百万円としている。C比率上昇やアクティブユーザー数増加などで大幅増収増益予想である。配当については実施する予定だが、金額は未定としている。

 認知度・信用力の向上、サイトの利便性向上、美容業界イベントへの積極出展、PB新商品の投入、福岡ショールームの拡大移転、カタログ通販誌「BG STYLE」発刊などの施策に加えて、スマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」の本格化、さらに歯科業界向け当社商品販売開始などの効果も期待される。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が47.7%、営業利益が52.3%、経常利益が48.3%、純利益が45.8%と順調な水準である。通期ベースでも好業績が期待される。

■株主優待制度は1年以上継続保有を対象として毎年4月末に実施

 株主優待制度は16年4月期末から導入した。そして17年4月期末からは毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象としている。優待内容は該当株主1名につき、希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

 なお16年10月に17年4月期末株主優待品目の決定を発表している。当社オリジナルブランド「シエラ・オーガニカ」のB&Bシャンプー250mlとB&Bトリートメント200mlを2本セット(合計希望小売価格4800円相当)にて贈呈する。基本方針「3000円相当分」に対して実質的に大幅増配の形だ。

■株価は調整一巡して戻り試す

 株価の動きを見ると、16年8月の昨年来高値1387円から上値を切り下げる展開だったが、16年12月の直近安値1030円から切り返して調整一巡感を強めている。

 1月25日の終値1106円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS58円52銭で算出)は18〜19倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS292円24銭で算出)は3.8倍近辺である。時価総額は約66億円である。

 週足チャートで見ると52週移動平均線がサポートラインとなって切り返す動きだ。調整一巡して戻りを試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月28日更新]

ビューティガレージの17年4月期第2四半期累計はリピート顧客増加で大幅増収増益

 ビューティガレージ<3180>(東1)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。ビューティサロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大も推進している。17年4月期第2四半期累計はリピート顧客の増加などで大幅増収増益だった。通期もEC比率上昇やアクティブユーザー数増加などで大幅増収増益予想である。株価は上値を切り下げる形となったが、好業績を評価して反発展開が期待される。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは、16年7月時点の登録会員口座28万超、取扱美容商材90万点超で、日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国9拠点のショールームでの販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して利便性を高めた配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

 グループ子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、サロンキャリアが美容師などの求人マッチングサイト運営、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業を展開している。

 12月7日には子会社BGパートナーズの設立(17年1月予定)を発表した。ファイナンスサポート、店舗リース・転貸サービスなどを提供し、ビューティサロン向け「開業支援」から「開業+経営支援」へのサービス領域拡大を推進する。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。

 目標値には17年4月期売上高100億円、経常利益7億円を掲げ、重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を推進している。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて中国・広州に「HUB倉庫」を新設運用開始した。中国から日本に輸送する商品を保管料の安い中国の「HUB倉庫」に一旦集めて検品を行い、保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上、品揃え拡充、周辺領域への展開を強化

 15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として業界初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。バーコードリーダ機能を搭載し、美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 15年7月ソニー<6758>の肌解析システム「BeautyExplorer」の取扱開始、15年11月ヤーマン<6630>の業務用トリートメント機器をビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi」として販売開始、15年11月総合印刷会社の帆風と共同でサロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。

 16年1月マーケットプレイス型販売として、当社のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を他の美容商材卸業者に開放し、テナントとしての出店を可能にした。

 16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携した。同社のPB商品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託する。

 12月7日には、仏エステティックブランド「ドクタールノー(Dr Renaud)」の日本市場における独占輸入販売権を獲得し、17年1月から取扱開始すると発表した。

■海外展開も強化

 海外展開については、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売(複数の国のディストリビュータと交渉中)、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入(現在のECサイト上に海外ユーザー向け購入発送代行サービスを16年半ば頃導入予定)、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築(17年以降に自社サイトをグローバル対応へアップデートし、海外からの注文を直接受注・発送できる体制を構築)の3方向で準備を進める方針だ。

 そして16年8月、海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入開始を発表した。商品説明ページは従来どおり日本語のみの表示だが、海外IPからのアクセスがあった場合に、ユーザーのブラウザ設定言語に合わせた英語・中国語・韓国語の購入代行サービス会社の決済手続バナーが表示され、購入代行サービス機能にて購入手続きが可能となる。現行のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」をそのまま活用できるため、コストを抑えながらも海外在住サロンの利便性向上を実現できる。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い

 四半期別業績推移を見ると、15年4月期は売上高が第1四半期16億70百万円、第2四半期18億44百万円、第3四半期16億99百万円、第4四半期20億62百万円、営業利益が51百万円、1億25百万円、79百万円、1億21百万円、16年4月期は売上高が19億94百万円、21億32百万円、18億56百万円、24億16百万円、営業利益が67百万円、1億09百万円、33百万円、2億32百万円だった。

 季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い収益構造である。また16年4月期第4四半期は四半期ベースで過去最高の売上高となった。

■EC比率上昇基調でアクティブユーザー数も増加基調

 16年4月期はアクティブユーザー数増加などで15年4月期比2桁増収・営業増益だった。売上総利益は同10.8%増加したが、売上総利益率は32.3%で同1.4ポイント低下した。販管費は同9.6%増加したが、販管費比率は27.1%で同1.4ポイント低下した。営業外では為替差損益が悪化した。ROEは16.4%で同1.6ポイント低下、自己資本比率は51.2%で同0.7ポイント低下した。配当は80銭増配の年間5円60銭(期末一括)で配当性向は12.5%だった。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同15.0%増の64億84百万円で営業利益(連結調整前)が同10.7%増の4億84百万円、店舗設計事業は売上高が同18.6%増の16億20百万円で営業利益が同17.9%増の98百万円、その他周辺ソリューション事業は売上高が同9.1%増の2億94百万円で営業利益が同43.9%増の55百万円だった。

 物販事業の売上総利益率は、円安進行に伴う輸入仕入価格上昇で15年4月期第1四半期37.9%から第2四半期37.0%、第3四半期36.7%、第4四半期36.1%、16年4月期第1四半期35.0%と低下傾向だったが、その後は第2四半期35.3%、第3四半期35.0%と下げ止まり、第4四半期には円高傾向も寄与して35.7%に上昇している。

 16年4月期物販事業の販売チャネル別売上高構成比はEC64%、電話・FAX18%、ショールーム来店15%、その他3%で、EC比率が上昇基調である。EC売上高は同27.2%増収だった。15年6月導入したスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してモバイル経由が同98.6%増収と大幅に増加した。

 16年4月期末のEC登録会員口座数は15年4月期末比3万8307口座増加の27万7777口座、このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザー数は同7134口座増加の8万4760口座、アクティブユーザー比率は同1.9ポイント低下の30.5%となった。

 16年4月期の物販事業の商品別売上高構成比は、PB機器46%、PB化粧品11%、NB機器17%、NB化粧品22%、中古品4%だった。PB・NB別で見るとPB比率57%、NB比率39%、機器・化粧品別で見ると機器比率64%、化粧品比率33%となった。一部PB機器の電気用品安全法に基づく再試験という一時的要因でPB機器比率が低下したが、安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が着実に上昇している。

■17年4月期第2四半期累計は大幅増収増益

 今期(17年4月期)第2四半期累計(5〜10月)連結業績は、売上高が前年同期比12.2%増の46億32百万円で、営業利益が同57.3%増の2億78百万円、経常利益が同45.7%増の2億51百万円、純利益が同47.3%増の1億60百万円だった。物販事業におけるリピート顧客の増加などで2桁増収となり、物販事業の売上総利益率改善も寄与して大幅増益だった。

 売上総利益は同17.1%増加し、売上総利益率は33.4%で同1.4ポイント上昇した。このうち物販事業の売上総利益率は37.7%で同2.5ポイント上昇した。円高も寄与した。販管費は同10.9%増加したが、販管費比率は27.4%で同0.4ポイント低下した。美容業界最大のイベント「Beauty World Japan2016」への出展、通販カタログ誌3種の発刊、福岡支店ショールームのリニューアル移転、ネイル業界最大のイベント「Nail EXPO2016」への出展など、積極的なプロモーション施策に伴う経費増加を増収効果で吸収した。営業外費用では市場変更費用16百万円を計上した。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同12.6%増の35億66百万円で、営業利益(連結調整前)が同58.3%増の3億24百万円だった。16年10月末のEC登録会員口座数は同14.4%増の29万6504口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は同5.6%増の8万6932口座、また過去1年間で6回以上購入したロイヤルユーザー数は同24.3%増の1万7550口座で、リピート顧客の増加が顕著である。理美容化粧品やネイル・まつ毛材料が伸長して化粧品・材料の売上高は同22.8%増加した。

 店舗設計事業は売上高が新規顧客開拓などで同15.3%増の9億35百万円だが、デザイナー増員などで営業利益が同5.7%減の40百万円だった。その他周辺ソリューション事業は集客支援サービスや講習会・アカデミーサービスなどが伸び悩み、売上高が同12.5%減の1億30百万円で営業利益が同54.2%減の13百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期23億31百万円、第2四半期23億01百万円、営業利益は1億13百万円、1億65百万円だった。

■17年4月期通期も大幅増収増益予想で増額余地

 今期(17年4月期)通期連結業績予想(6月9日公表)は売上高が前期(16年4月期)比15.6%増の97億05百万円で、営業利益が同20.6%増の5億32百万円、経常利益が同24.1%増の5億20百万円、純利益が同31.0%増の3億49百万円としている。C比率上昇やアクティブユーザー数増加などで大幅増収増益予想である。配当については実施する予定だが、金額は未定としている。

 認知度・信用力の向上、サイトの利便性向上、美容業界イベントへの積極出展、PB新商品の投入、福岡ショールームの拡大移転、カタログ通販誌「BG STYLE」発刊などの施策に加えて、スマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」の本格化、さらに歯科業界向け当社商品販売開始などの効果も期待される。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が47.7%、営業利益が52.3%、経常利益が48.3%、純利益が45.8%と順調な水準である。足元の円安進行が懸念要因となるが、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い収益構造であり、通期ベースでの増収増益基調に変化はないだろう。

■株主優待制度は1年以上継続保有を対象として毎年4月末に実施

 株主優待制度は16年4月期末から導入した。そして17年4月期末からは毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象としている。優待内容は該当株主1名につき、希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

 なお10月27日に17年4月期末株主優待品目の決定を発表している。当社オリジナルブランド「シエラ・オーガニカ」のB&Bシャンプー250mlとB&Bトリートメント200mlを2本セット(合計希望小売価格4800円相当)にて贈呈する。基本方針「3000円相当分」に対して実質的に大幅増配の形だ。

■株価は好業績を評価して反発期待

 株価の動き(7月26日付で東証マザーズから市場変更して東証1部に上場)を見ると、11月の戻り高値圏1300円近辺から反落して上値を切り下げる形となった。ただし直近安値圏1000円台で調整一巡感を強めている。

 12月26日の終値1092円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS58円52銭で算出)は18〜19倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS292円24銭で算出)は3.7倍近辺である。時価総額は約65億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形になったが、52週移動平均線近辺で下げ渋る動きだ。好業績を評価して反発展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月22日更新]

ビューティガレージは17年4月期大幅増収増益予想、期末の株主優待品目決定

 ビューティガレージ<3180>(東1)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。17年4月期はEC比率の上昇やアクティブユーザー数の増加などで大幅増収増益予想である。10月27日には17年4月期末の株主優待品目(当社オリジナルブランドのシャンプーとトリートメントの2本セットで合計希望小売価格4800円相当)を発表した。株価は戻り高値圏から反落したが好業績を評価して反発展開が期待される。なお12月7日に第2四半期累計の業績発表を予定している。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは、16年7月時点の登録会員口座28万超、取扱美容商材90万点超で、日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国9拠点のショールームでの販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して利便性を高めた配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

 グループ子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、サロンキャリアが美容師などの求人マッチングサイト運営、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業を展開している。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。

 目標値には17年4月期売上高100億円、経常利益7億円を掲げ、重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を推進している。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて中国・広州に「HUB倉庫」を新設運用開始した。中国から日本に輸送する商品を保管料の安い中国の「HUB倉庫」に一旦集めて検品を行い、保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上、品揃え拡充、周辺領域への展開を強化

 15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として業界初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。バーコードリーダ機能を搭載し、美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 15年7月ソニー<6758>の肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱い開始、15年11月ヤーマン<6630>の業務用トリートメント機器をビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi」として販売開始、15年11月総合印刷会社の帆風と共同でサロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。

 16年1月マーケットプレイス型販売として、当社のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を他の美容商材卸業者に開放し、テナントとしての出店を可能にした。

 16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携した。同社のPB商品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託する。

 海外展開については、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売(複数の国のディストリビュータと交渉中)、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入(現在のECサイト上に海外ユーザー向け購入発送代行サービスを16年半ば頃導入予定)、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築(17年以降に自社サイトをグローバル対応へアップデートし、海外からの注文を直接受注・発送できる体制を構築)の3方向で準備を進める方針だ。

 そして16年8月、海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入開始を発表した。商品説明ページは従来どおり日本語のみの表示だが、海外IPからのアクセスがあった場合に、ユーザーのブラウザ設定言語に合わせた英語・中国語・韓国語の購入代行サービス会社の決済手続バナーが表示され、購入代行サービス機能にて購入手続きが可能となる。現行のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」をそのまま活用できるため、コストを抑えながらも海外在住サロンの利便性向上を実現できる。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い

 四半期別業績推移を見ると、15年4月期は売上高が第1四半期16億70百万円、第2四半期18億44百万円、第3四半期16億99百万円、第4四半期20億62百万円、営業利益が51百万円、1億25百万円、79百万円、1億21百万円、16年4月期は売上高が19億94百万円、21億32百万円、18億56百万円、24億16百万円、営業利益が67百万円、1億09百万円、33百万円、2億32百万円だった。

 季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い収益構造である。また16年4月期第4四半期は四半期ベースで過去最高の売上高となった。

■EC比率上昇基調でアクティブユーザー数も増加基調

 16年4月期はアクティブユーザー数増加などで15年4月期比2桁増収・営業増益だった。売上総利益は同10.8%増加したが、売上総利益率は32.3%で同1.4ポイント低下した。販管費は同9.6%増加したが、販管費比率は27.1%で同1.4ポイント低下した。営業外では為替差損益が悪化した。ROEは16.4%で同1.6ポイント低下、自己資本比率は51.2%で同0.7ポイント低下した。配当は80銭増配の年間5円60銭(期末一括)で配当性向は12.5%だった。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同15.0%増の64億84百万円で営業利益(連結調整前)が同10.7%増の4億84百万円、店舗設計事業は売上高が同18.6%増の16億20百万円で営業利益が同17.9%増の98百万円、その他周辺ソリューション事業は売上高が同9.1%増の2億94百万円で営業利益が同43.9%増の55百万円だった。

 物販事業の売上総利益率は、円安進行に伴う輸入仕入価格上昇で15年4月期第1四半期37.9%から第2四半期37.0%、第3四半期36.7%、第4四半期36.1%、16年4月期第1四半期35.0%と低下傾向だったが、その後は第2四半期35.3%、第3四半期35.0%と下げ止まり、第4四半期には円高傾向も寄与して35.7%に上昇している。

 16年4月期物販事業の販売チャネル別売上高構成比はEC64%、電話・FAX18%、ショールーム来店15%、その他3%で、EC比率が上昇基調である。EC売上高は同27.2%増収だった。15年6月導入したスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してモバイル経由が同98.6%増収と大幅に増加した。

 16年4月期末のEC登録会員口座数は15年4月期末比3万8307口座増加の27万7777口座、このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザー数は同7134口座増加の8万4760口座、アクティブユーザー比率は同1.9ポイント低下の30.5%となった。

 16年4月期の物販事業の商品別売上高構成比は、PB機器46%、PB化粧品11%、NB機器17%、NB化粧品22%、中古品4%だった。PB・NB別で見るとPB比率57%、NB比率39%、機器・化粧品別で見ると機器比率64%、化粧品比率33%となった。一部PB機器の電気用品安全法に基づく再試験という一時的要因でPB機器比率が低下したが、安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が着実に上昇している。

■17年4月期第1四半期は大幅増収増益

 今期(17年4月期)第1四半期(5〜7月)連結業績は、売上高が前年同期比16.9%増の23億31百万円、営業利益が同70.0%増の1億13百万円、経常利益が同29.5%増の86百万円、そして純利益が同33.9%増の54百万円だった。

 物販事業におけるリピート顧客の増加などで2桁増収となり、物販事業の売上総利益率も改善した。美容業界最大のイベント「Beauty World Japan2016」への出展、通販カタログ誌3種の発刊、福岡支店ショールームのリニューアル移転などの経費増加を吸収して2桁営業増益だった。

 売上総利益は同17.1%増加し、売上総利益率は32.6%で同0.1ポイント上昇した。このうち物販事業の売上総利益率は37.1%で同2.1ポイント上昇した。円高も寄与した。販管費は同11.0%増加したが、販管費比率は27.7%で同1.5ポイント低下した。営業外では為替差損(為替予約に対する評価損)10百万円、市場変更費用16百万円を計上した。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同13.3%増の17億76百万円で営業利益(連結調整前)が同48.6%増の1億27百万円、店舗設計事業は売上高が同37.8%増の4億86百万円で営業利益が同19.0%増の19百万円、その他周辺ソリューション事業は集客支援サービスや講習会・アカデミーサービスなどが伸び悩み、売上高が同6.6%減の68百万円で営業利益が同9.0%減の16百万円だった。

 なお物販事業における16年7月末のEC登録会員口座数は同15.0%増加の28万7265口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は同6.9%増加の8万5776口座となった。また過去1年間で6回以上購入したロイヤルユーザー数は同24.0%増の1万6633口座となり、リピート顧客の増加が顕著になった。モバイル経由売上高は同42.5%増と大幅伸長した。化粧品・材料の売上高は21.6%増加、PB機器の売上高は15.7%増加した。

■17年4月期通期も大幅増収増益予想で増額余地

 今期(17年4月期)通期連結業績予想(6月9日公表)は売上高が前期(16年4月期)比15.6%増の97億05百万円で、営業利益が同20.6%増の5億32百万円、経常利益が同24.1%増の5億20百万円、純利益が同31.0%増の3億49百万円としている。C比率上昇やアクティブユーザー数増加などで大幅増収増益予想である。配当については実施する予定だが、金額は未定としている。

 認知度・信用力の向上、サイトの利便性向上、美容業界イベントへの積極出展、PB新商品の投入、福岡ショールームの拡大移転、カタログ通販誌「BG STYLE」発刊などの施策に加えて、スマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」の本格化、さらに歯科業界向け当社商品販売開始などの効果も期待される。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が24.0%、営業利益が21.2%、経常利益が16.5%、純利益が15.5%である。低水準の形だが季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い収益構造であるためネガティブ要因とはならない。通期ベースでの増収増益基調に変化はなく、円高メリットや東証1部への市場変更による認知度・信用力向上効果もプラス要因となって通期予想に増額余地がありそうだ。

■株主優待制度は1年以上継続保有を対象として毎年4月末に実施

 株主優待制度は16年4月期末から導入した。そして17年4月期末からは毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を1年以上継続保有(4月および10月の株主名簿に連続3回以上記載)する株主を対象としている。優待内容は該当株主1名につき、希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

 なお10月27日に17年4月期末株主優待品目の決定を発表している。当社オリジナルブランド「シエラ・オーガニカ」のB&Bシャンプー250mlとB&Bトリートメント200mlを2本セット(合計希望小売価格4800円相当)にて贈呈する。基本方針「3000円相当分」に対して実質的に大幅増配の形だ。

■株価は戻り高値圏から反落したが好業績を評価して反発期待

 株価の動き(7月26日付で東証マザーズから市場変更して東証1部に上場)を見ると、9月の戻り高値圏1300円台から反落し、1100円〜1200円近辺でモミ合う展開だ。ただし調整一巡感を強めている。

 11月18日の終値1132円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS58円52銭で算出)は19〜20倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS292円24銭で算出)は3.9倍近辺である。時価総額は約68億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが大きく下押す動きは見られない。好業績を評価して反発展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月05日更新]

ビューティガレージは戻り高値圏モミ合いから上放れ期待、17年4月期大幅増収増益予想でさらに増額余地

 ビューティガレージ<3180>(東1)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。17年4月期大幅増収増益予想で、さらに増額余地がありそうだ。株価は好業績を評価して戻り高値圏モミ合いから上放れが期待される。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは、16年7月時点の登録会員口座28万超、取扱美容商材90万点超で、日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国9拠点のショールームでの販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して利便性を高めた配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

 グループ子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、サロンキャリアが美容師などの求人マッチングサイト運営、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業を展開している。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。

 目標値には17年4月期売上高100億円、経常利益7億円を掲げ、重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を推進している。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて中国・広州に「HUB倉庫」を新設運用開始した。中国から日本に輸送する商品を保管料の安い中国の「HUB倉庫」に一旦集めて検品を行い、保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上、品揃え拡充、周辺領域への展開を強化

 15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として業界初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。バーコードリーダ機能を搭載し、美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 15年7月ソニー<6758>の肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱い開始、15年11月ヤーマン<6630>の業務用トリートメント機器をビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi」として販売開始、15年11月総合印刷会社の帆風と共同でサロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。

 16年1月マーケットプレイス型販売として、当社のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を他の美容商材卸業者に開放し、テナントとしての出店を可能にした。

 16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携した。同社のPB商品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託する。

 海外展開については、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売(複数の国のディストリビュータと交渉中)、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入(現在のECサイト上に海外ユーザー向け購入発送代行サービスを16年半ば頃導入予定)、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築(17年以降に自社サイトをグローバル対応へアップデートし、海外からの注文を直接受注・発送できる体制を構築)の3方向で準備を進める方針だ。

 そして16年8月、海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入開始を発表した。商品説明ページは従来どおり日本語のみの表示だが、海外IPからのアクセスがあった場合に、ユーザーのブラウザ設定言語に合わせた英語・中国語・韓国語の購入代行サービス会社の決済手続バナーが表示され、購入代行サービス機能にて購入手続きが可能となる。現行のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」をそのまま活用できるため、コストを抑えながらも海外在住サロンの利便性向上を実現できる。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い

 四半期別業績推移を見ると、15年4月期は売上高が第1四半期16億70百万円、第2四半期18億44百万円、第3四半期16億99百万円、第4四半期20億62百万円、営業利益が51百万円、1億25百万円、79百万円、1億21百万円、16年4月期は売上高が19億94百万円、21億32百万円、18億56百万円、24億16百万円、営業利益が67百万円、1億09百万円、33百万円、2億32百万円だった。

 季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い収益構造である。また16年4月期第4四半期は四半期ベースで過去最高の売上高となった。

■EC比率上昇基調でアクティブユーザー数も増加基調

 16年4月期は15年4月期比2桁増収・営業増益だった。コラボレーションも活用した品揃え強化、カタログ通販誌発刊、スマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」導入、金沢・広島ショールーム拡大移転などの施策の効果でアクティブユーザー数が順調に増加した。

 売上総利益は同10.8%増加したが、売上総利益率は32.3%で同1.4ポイント低下した。また販管費は同9.6%増加したが、販管費比率は27.1%で同1.4ポイント低下した。営業外では為替差損益が悪化した。ROEは16.4%で同1.6ポイント低下、自己資本比率は51.2%で同0.7ポイント低下した。配当は80銭増配の年間5円60銭(期末一括)で配当性向は12.5%だった。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同15.0%増の64億84百万円で営業利益(連結調整前)が同10.7%増の4億84百万円、店舗設計事業は売上高が同18.6%増の16億20百万円で営業利益が同17.9%増の98百万円、その他周辺ソリューション事業は売上高が同9.1%増の2億94百万円で営業利益が同43.9%増の55百万円だった。

 物販事業の売上総利益率は、円安進行に伴う輸入仕入価格上昇で15年4月期第1四半期37.9%から第2四半期37.0%、第3四半期36.7%、第4四半期36.1%、16年4月期第1四半期35.0%と低下傾向だったが、その後は第2四半期35.3%、第3四半期35.0%と下げ止まり、第4四半期には円高傾向も寄与して35.7%に上昇している。

 16年4月期物販事業の販売チャネル別売上高構成比はEC64%、電話・FAX18%、ショールーム来店15%、その他3%で、EC比率が上昇基調である。EC売上高は同27.2%増収だった。15年6月導入したスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与してモバイル経由が同98.6%増収と大幅に増加した。

 16年4月期末のEC登録会員口座数は15年4月期末比3万8307口座増加の27万7777口座、このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザー数は同7134口座増加の8万4760口座、アクティブユーザー比率は同1.9ポイント低下の30.5%となった。

 16年4月期の物販事業の商品別売上高構成比は、PB機器46%、PB化粧品11%、NB機器17%、NB化粧品22%、中古品4%だった。PB・NB別で見るとPB比率57%、NB比率39%、機器・化粧品別で見ると機器比率64%、化粧品比率33%となった。一部PB機器の電気用品安全法に基づく再試験という一時的要因でPB機器比率が低下したが、安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が着実に上昇している。

■17年4月期第1四半期は大幅増収増益

 今期(17年4月期)第1四半期(5〜7月)連結業績は、売上高が前年同期比16.9%増の23億31百万円、営業利益が同70.0%増の1億13百万円、経常利益が同29.5%増の86百万円、そして純利益が同33.9%増の54百万円だった。

 物販事業におけるリピート顧客の増加などで2桁増収となり、物販事業の売上総利益率も改善した。美容業界最大のイベント「Beauty World Japan2016」への出展、通販カタログ誌3種の発刊、福岡支店ショールームのリニューアル移転などの経費増加を吸収して2桁営業増益だった。

 売上総利益は同17.1%増加し、売上総利益率は32.6%で同0.1ポイント上昇した。このうち物販事業の売上総利益率は37.1%で同2.1ポイント上昇した。円高も寄与した。販管費は同11.0%増加したが、販管費比率は27.7%で同1.5ポイント低下した。営業外では為替差損(為替予約に対する評価損)10百万円、市場変更費用16百万円を計上した。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同13.3%増の17億76百万円で営業利益(連結調整前)が同48.6%増の1億27百万円、店舗設計事業は売上高が同37.8%増の4億86百万円で営業利益が同19.0%増の19百万円、その他周辺ソリューション事業は集客支援サービスや講習会・アカデミーサービスなどが伸び悩み、売上高が同6.6%減の68百万円で営業利益が同9.0%減の16百万円だった。

 なお物販事業における16年7月末のEC登録会員口座数は同15.0%増加の28万7265口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は同6.9%増加の8万5776口座となった。また過去1年間で6回以上購入したロイヤルユーザー数は同24.0%増の1万6633口座となり、リピート顧客の増加が顕著になった。モバイル経由売上高は同42.5%増と大幅伸長した。化粧品・材料の売上高は21.6%増加、PB機器の売上高は15.7%増加した。

■17年4月期通期も大幅増収増益予想で増額余地

 今期(17年4月期)通期連結業績予想(6月9日公表)は売上高が前期(16年4月期)比15.6%増の97億05百万円で、営業利益が同20.6%増の5億32百万円、経常利益が同24.1%増の5億20百万円、純利益が同31.0%増の3億49百万円としている。配当予想については実施する予定だが、金額は未定としている。

 認知度・信用力の向上、サイトの利便性向上、美容業界イベントへの積極出展、PB新商品の投入、福岡ショールームの拡大移転、カタログ通販誌「BG STYLE」発刊などの施策に加えて、スマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」の本格化、さらに歯科業界向け当社商品販売開始などの効果も期待される。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が24.0%、営業利益が21.2%、経常利益が16.5%、純利益が15.5%である。低水準の形だが季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い収益構造であるためネガティブ要因とはならない。通期ベースでの増収増益基調に変化はなく、円高メリットや東証1部への市場変更による認知度・信用力向上効果もプラス要因となって通期予想に増額余地がありそうだ。

■株主優待制度は16年4月期末から導入

 株主優待制度は16年4月期末から導入した。対象株主については、初回は16年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して3ヶ月以上保有する株主を対象とし、その後は毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して1年以上保有する株主を対象とする。優待内容は該当株主1名につき、希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

■株価は戻り高値圏モミ合いから上放れ期待

 株価の動き(7月26日付で東証マザーズから市場変更して東証1部に上場)を見ると、9月1日の直近安値1030円から切り返し、戻り高値圏1300円近辺でモミ合う展開だ。

 10月4日の終値1298円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS58円52銭で算出)は22〜23倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS292円24銭で算出)は4.4倍近辺である。時価総額は約78億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から急反発して13週移動平均線を素早く回復した。好業績を評価してモミ合い上放れが期待される。7月の年初来高値1460円を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[9月08日更新]

ビューティガレージは17年4月期第1四半期大幅増収増益、通期据え置きだが増額余地

 ビューティガレージ<3180>(東1)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。9月7日発表した17年4月期第1四半期連結業績は大幅増収増益だった。通期も大幅増収増益予想である。第4四半期の構成比が高いことを考慮すれば通期予想に増額余地がありそうだ。8月26日には海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入開始を発表している。また7月に東証1部へ市場変更して一段の認知度・信用力向上効果も期待される。株価は7月の年初来高値圏から反落したが、好業績を評価して上値を試す展開だろう。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは、16年7月時点の登録会員口座28万超、取扱美容商材90万点超で、日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国9拠点のショールームでの販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して利便性を高めた配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

 グループ子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、サロンキャリアが美容師などの求人マッチングサイト運営、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業を展開している。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。

 目標値には17年4月期売上高100億円、経常利益7億円を掲げ、重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を推進している。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて中国・広州に「HUB倉庫」を新設運用開始した。中国から日本に輸送する商品を保管料の安い中国の「HUB倉庫」に一旦集めて検品を行い、保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上、品揃え拡充、周辺領域への展開を強化

 15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として業界初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。バーコードリーダ機能を搭載し、美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 15年7月ソニー<6758>の肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱い開始、15年11月ヤーマン<6630>の業務用トリートメント機器をビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi」として販売開始、15年11月総合印刷会社の帆風と共同でサロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。

 16年1月マーケットプレイス型販売として、当社のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を他の美容商材卸業者に開放し、テナントとしての出店を可能にした。

 16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携した。同社のPB商品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託する。

 なお海外展開については、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売(複数の国のディストリビュータと交渉中)、越境EC代行方式=海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入(現在のECサイト上に海外ユーザー向け購入発送代行サービスを16年半ば頃導入予定)、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築(17年以降に自社サイトをグローバル対応へアップデートし、海外からの注文を直接受注・発送できる体制を構築)の3方向で準備を進める方針だ。

 そして8月26日、海外顧客向け購入代行ソリューションサービス導入開始を発表した。商品説明ページは従来どおり日本語のみの表示だが、海外IPからのアクセスがあった場合に、ユーザーのブラウザ設定言語に合わせた英語・中国語・韓国語の購入代行サービス会社の決済手続バナーが表示され、購入代行サービス機能にて購入手続きが可能となる。現行のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」をそのまま活用できるため、コストを抑えながらも海外在住サロンの利便性向上を実現できる。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い

 四半期別業績推移を見ると、15年4月期は売上高が第1四半期16億70百万円、第2四半期18億44百万円、第3四半期16億99百万円、第4四半期20億62百万円、営業利益が51百万円、1億25百万円、79百万円、1億21百万円、16年4月期は売上高が19億94百万円、21億32百万円、18億56百万円、24億16百万円、営業利益が67百万円、1億09百万円、33百万円、2億32百万円だった。

 季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い収益構造である。また16年4月期第4四半期は四半期ベースで過去最高の売上高となった。

■EC比率上昇基調でアクティブユーザー数も増加基調

 16年4月期は15年4月期比2桁増収・営業増益だった。一部PB機器の電気用品安全法に基づく再試験という一時的費用が発生したが、コラボレーションも活用した品揃え強化、カタログ通販誌発刊、スマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」導入、金沢・広島ショールーム拡大移転などの施策の効果でアクティブユーザー数が順調に増加した。

 売上総利益は同10.8%増加したが、売上総利益率は32.3%で同1.4ポイント低下した。また販管費は同9.6%増加したが、販管費比率は27.1%で同1.4ポイント低下した。営業外では為替差損益が悪化した。ROEは16.4%で同1.6ポイント低下、自己資本比率は51.2%で同0.7ポイント低下した。配当は80銭増配の年間5円60銭(期末一括)で配当性向は12.5%だった。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同15.0%増の64億84百万円で営業利益(連結調整前)が同10.7%増の4億84百万円、店舗設計事業は売上高が同18.6%増の16億20百万円で営業利益が同17.9%増の98百万円、その他周辺ソリューション事業は売上高が同9.1%増の2億94百万円で営業利益が同43.9%増の55百万円だった。

 物販事業の売上総利益率は、円安進行に伴う輸入仕入価格上昇で15年4月期第1四半期37.9%から第2四半期37.0%、第3四半期36.7%、第4四半期36.1%、16年4月期第1四半期35.0%と低下傾向だったが、その後は第2四半期35.3%、第3四半期35.0%と下げ止まり、第4四半期には円高傾向も寄与して35.7%に上昇している。

 16年4月期の物販事業の販売チャネル別売上高構成比は、EC64%(15年4月期58%)、電話・FAX18%(同21%)、ショールームへの来店15%(同18%)、その他3%(同2%)で、EC比率が上昇基調である。EC売上高は15年4月期比27.2%増収で、特にモバイル経由が同98.6%増収と大幅に増加している。15年6月導入したスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」による月間売上高は16年4月に1400万円を突破した。

 16年4月期末のEC登録会員口座数は15年4月期末比3万8307口座増加の27万7777口座、このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザー数は同7134口座増加の8万4760口座、アクティブユーザー比率は同1.9ポイント低下の30.5%となった。

 また16年4月期の物販事業の商品別売上高構成比は、PB機器46%(15年4月期50%)、PB化粧品11%(同10%)、NB機器17%(同17%)、NB化粧品22%(同19%)、中古品4%(同4%)だった。PB・NB別で見るとPB比率57%(同60%)、NB比率39%(同36%)で、機器・化粧品別で見ると機器比率64%(67%)、化粧品比率33%(同29%)となった。一部PB機器の電気用品安全法に基づく再試験という一時的要因でPB機器比率が低下したが、安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が着実に上昇している。

■17年4月期第1四半期は大幅増収増益

 9月7日発表した今期(17年4月期)第1四半期(5〜7月)の連結業績は売上高が前年同期比16.9%増の23億31百万円、営業利益が同70.0%増の1億13百万円、経常利益が同29.5%増の86百万円、純利益が同33.9%増の54百万円だった。

 物販事業におけるリピート顧客の増加などで2桁増収となり、物販事業の売上総利益率も改善し、美容業界最大のイベント「Beauty World Japan2016」への出展、通販カタログ誌3種の発刊、福岡支店ショールームのリニューアル移転などの経費増加を吸収して2桁営業増益だった。

 売上総利益は同17.1%増加し、売上総利益率は32.6%で同0.1ポイント上昇した。このうち物販事業の売上総利益率は37.1%で同2.1ポイント上昇した。円高も寄与した。販管費は同11.0%増加したが、販管費比率は27.7%で同1.5ポイント低下した。営業外では為替差損(為替予約に対する評価損)10百万円、市場変更費用16百万円を計上した。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同13.3%増の17億76百万円で営業利益(連結調整前)が同48.6%増の1億27百万円、店舗設計事業は売上高が同37.8%増の4億86百万円で営業利益が同19.0%増の19百万円、その他周辺ソリューション事業は集客支援サービスや講習会・アカデミーサービスなどが伸び悩み、売上高が同6.6%減の68百万円で営業利益が同9.0%減の16百万円だった。

 なお物販事業における16年7月末のEC登録会員口座数は同15.0%増加の28万7265口座、このうち過去1年間に1回以上購入履歴のあるアクティブユーザー数は同6.9%増加の8万5776口座となった。また過去1年間で6回以上購入したロイヤルユーザー数は同24.0%増の1万6633口座となり、リピート顧客の増加が顕著になった。モバイル経由売上高は同42.5%増と大幅伸長した。化粧品・材料の売上高は21.6%増加、PB機器の売上高は15.7%増加した。

■17年4月期通期も大幅増収増益予想で増額余地

 今期(17年4月期)通期の連結業績予想は前回予想(6月9日公表)を据え置いて、売上高が前期(16年4月期)比15.6%増の97億05百万円、営業利益が同20.6%増の5億32百万円、経常利益が同24.1%増の5億20百万円、純利益が同31.0%増の3億49百万円としている。配当予想については実施する予定だが、金額は未定としている。

 認知度・信用力の向上、サイトの利便性向上、美容業界イベントへの積極出展、PB新商品の投入、福岡ショールームの拡大移転、カタログ通販誌「BG STYLE」発刊などの施策に加えて、スマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」の本格化、さらに歯科業界向け当社商品販売開始などの効果も期待される。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が24.0%、営業利益が21.2%、経常利益が16.5%、純利益が15.5%である。やや低水準の形だが四半期ベースの季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い収益構造であるためネガティブ要因とはならない。通期ベースでの増収増益基調に変化はなく、円高メリットや東証1部への市場変更による認知度・信用力向上効果もプラス要因となって通期予想に増額余地がありそうだ。

■株主優待制度は16年4月期末から導入

 株主優待制度は16年4月期末から導入した。対象株主については、初回は16年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して3ヶ月以上保有する株主を対象とし、その後は毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して1年以上保有する株主を対象とする。優待内容は該当株主1名につき、希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

■株価は好業績を評価して上値試す

 株価の動きを見ると、7月の年初来高値1460円から反落したが、9月1日の直近安値1030円から切り返しの動きを強めている。自律調整が一巡したようだ。

 9月7日の終値1163円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS58円52銭で算出)は19〜20倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS292円24銭で算出)は4.0倍近辺である。時価総額は約70億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線を割り込んだが、26週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。好業績を評価して上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[8月24日更新]

ビューティガレージは自律調整一巡して上値試す、円高も寄与して17年4月期大幅増益予想

 ビューティガレージ<3180>(東1)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。17年4月期は円高メリットも寄与して大幅増収増益予想である。東証1部へ市場変更して一段の認知度・信用力向上効果も期待される。株価は7月の年初来高値から利益確定売りで一旦反落したが、自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは、16年4月末時点の登録会員口座27万超、取扱商材約65万点で、日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国9拠点のショールームでの販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して利便性を高めた配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

 グループ子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、サロンキャリアが美容師などの求人マッチングサイト運営、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業を展開している。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。

 目標値には17年4月期売上高100億円、経常利益7億円を掲げ、重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を推進している。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて中国・広州に「HUB倉庫」を新設運用開始した。中国から日本に輸送する商品を保管料の安い中国の「HUB倉庫」に一旦集めて検品を行い、保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上、品揃え拡充、周辺領域への展開を強化

 15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として業界初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。バーコードリーダ機能を搭載し、美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 15年7月ソニー<6758>の肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱い開始、15年11月ヤーマン<6630>の業務用トリートメント機器をビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi」として販売開始、15年11月総合印刷会社の帆風と共同でサロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。

 16年1月マーケットプレイス型販売として、当社のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を他の美容商材卸業者に開放し、テナントとしての出店を可能にした。

 16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携した。同社のPB商品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託する。

 なお海外展開については、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売(複数の国のディストリビュータと交渉中)、越境EC代行方式=海外向け購入代行サービス導入(現在のECサイト上に海外ユーザー向け購入発送代行サービスを16年半ば頃導入予定)、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築(17年以降に自社サイトをグローバル対応へアップデートし、海外からの注文を直接受注・発送できる体制を構築)の3方向で準備を進める方針だ。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2〜4月)の構成比が高い

 四半期別業績推移を見ると、15年4月期は売上高が第1四半期16億70百万円、第2四半期18億44百万円、第3四半期16億99百万円、第4四半期20億62百万円、営業利益が51百万円、1億25百万円、79百万円、1億21百万円、16年4月期は売上高が19億94百万円、21億32百万円、18億56百万円、24億16百万円、営業利益が67百万円、1億09百万円、33百万円、2億32百万円だった。

 季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2〜4月)の構成比が高い収益構造である。また16年4月期第4四半期は四半期ベースで過去最高の売上高となった。

■EC比率上昇基調でアクティブユーザー数も増加基調

 16年4月期は15年4月期比15.4%増収、17.4%営業増益、7.2%経常増益、7.1%最終増益だった。一部PB機器の電気用品安全法に基づく再試験という一時的費用が発生したが、コラボレーションも活用した品揃え強化、カタログ通販誌発刊、スマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」導入、金沢・広島ショールーム拡大移転などの施策の効果でアクティブユーザー数が順調に増加して2桁増収・営業増益だった。

 売上総利益は同10.8%増加したが、売上総利益率は32.3%で同1.4ポイント低下した。また販管費は同9.6%増加したが、販管費比率は27.1%で同1.4ポイント低下した。営業外では為替差損益が悪化した。ROEは16.4%で同1.6ポイント低下、自己資本比率は51.2%で同0.7ポイント低下した。配当は80銭増配の年間5円60銭(期末一括)で配当性向は12.5%だった。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同15.0%増の64億84百万円で営業利益(連結調整前)が同10.7%増の4億84百万円、店舗設計事業は売上高が同18.6%増の16億20百万円で営業利益が同17.9%増の98百万円、その他周辺ソリューション事業は売上高が同9.1%増の2億94百万円で営業利益が同43.9%増の55百万円だった。

 なお物販事業の売上総利益率は、円安進行に伴う輸入仕入価格上昇で15年4月期第1四半期37.9%から第2四半期37.0%、第3四半期36.7%、第4四半期36.1%、16年4月期第1四半期35.0%と低下傾向だったが、その後は第2四半期35.3%、第3四半期35.0%と下げ止まり、第4四半期には円高傾向も寄与して35.7%に上昇している。

 16年4月期の物販事業の販売チャネル別売上高構成比は、EC64%(15年4月期58%)、電話・FAX18%(同21%)、ショールームへの来店15%(同18%)、その他3%(同2%)で、EC比率が上昇基調である。EC売上高は15年4月期比27.2%増収で、特にモバイル経由が同98.6%増収と大幅に増加している。15年6月導入したスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」による月間売上高は16年4月に1400万円を突破した。

 16年4月期末のEC登録会員口座数は15年4月期末比3万8307口座増加の27万7777口座、このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザー数は同7134口座増加の8万4760口座、アクティブユーザー比率は同1.9ポイント低下の30.5%となった。

 また16年4月期の物販事業の商品別売上高構成比は、PB機器46%(15年4月期50%)、PB化粧品11%(同10%)、NB機器17%(同17%)、NB化粧品22%(同19%)、中古品4%(同4%)だった。PB・NB別で見るとPB比率57%(同60%)、NB比率39%(同36%)で、機器・化粧品別で見ると機器比率64%(67%)、化粧品比率33%(同29%)となった。一部PB機器の電気用品安全法に基づく再試験という一時的要因でPB機器比率が低下したが、安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が着実に上昇している。

■17年4月期大幅増収増益予想

 今期(17年4月期)の連結業績予想(6月9日公表)は売上高が前期(16年4月期)比15.6%増の97億05百万円、営業利益が同20.6%増の5億32百万円、経常利益が同24.1%増の5億20百万円、純利益が同31.0%増の3億49百万円としている。配当予想については実施する予定だが、金額は未定としている。

 認知度・信用力の向上、サイトの利便性向上、美容業界イベントへの積極出展、PB新商品の投入、福岡ショールームの拡大移転、カタログ通販誌「BG STYLE」発刊などの施策に加えて、スマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」の本格化、さらに歯科業界向け当社商品販売開始などの効果も期待される。

 四半期ベースで見ると季節要因のため第1四半期は前四半期(16年4月期第4四半期)との比較で低水準となるが、通期ベースでの増収増益基調に変化はなく、円高傾向や東証1部への市場変更による認知度・信用力向上効果もプラス要因となって上振れ余地があるだろう。

■株主優待制度は16年4月期末から導入

 株主優待制度は16年4月期末から導入した。対象株主については、初回は16年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して3ヶ月以上保有する株主を対象とし、その後は毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して1年以上保有する株主を対象とする。優待内容は該当株主1名につき、希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

■株価は自律調整一巡して上値試す

 株価の動きを見ると、7月20日の年初来高値1460円から利益確定売りで一旦反落したが、8月18日の直近安値1158円から切り返しの動きを強めている。23日には1270円まで上伸した。

 8月23日の終値1267円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS58円52銭で算出)は21〜22倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS292円24銭で算出)は4.3倍近辺である。時価総額は約76億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[7月26日更新]

ビューティガレージは15年6月の上場来高値に接近、市場変更で26日東証1部上場

 ビューティガレージ<3180>(東1)は26日、東証マザーズから市場変更して東証1部に上場した。美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手で、17年4月期大幅増収増益予想である。東証1部上場で一段の認知度・信用力向上効果も期待される。株価は年初来高値を更新して15年6月の上場来高値に接近している。上値を試す展開だろう。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは、16年4月末時点の登録会員口座27万超、取扱商材約65万点で、日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国9拠点のショールームでの販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して利便性を高めた配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

 グループ子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、サロンキャリアが美容師などの求人マッチングサイト運営、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業を展開している。

 なお6月15日に監査等委員会設置会社への移行を発表している。7月27日開催予定の第14期定時株主総会に付議する。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。

 目標値には17年4月期売上高100億円、経常利益7億円を掲げ、重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を推進している。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて中国・広州に「HUB倉庫」を新設運用開始した。中国から日本に輸送する商品を保管料の安い中国の「HUB倉庫」に一旦集めて検品を行い、保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上、品揃え拡充、周辺領域への展開を強化

 15年6月プロ向け美容業界の商材仕入用として業界初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。バーコードリーダ機能を搭載し、美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 15年7月ソニー<6758>の肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱い開始、15年11月ヤーマン<6630>の業務用トリートメント機器をビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi(クワトロバーストキャビ)」として販売開始、15年11月総合印刷会社の帆風と共同でサロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。

 16年1月マーケットプレイス型販売として、当社のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を他の美容商材卸業者に開放し、テナントとしての出店を可能にした。

 16年3月ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携した。同社のPB商品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託する。

 なお海外展開については、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売(複数の国のディストリビュータと交渉中)、越境EC代行方式=海外向け購入代行サービス導入(現在のECサイト上に海外ユーザー向け購入発送代行サービスを16年半ば頃導入予定)、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築(17年以降に自社サイトをグローバル対応へアップデートし、海外からの注文を直接受注・発送できる体制を構築)の3方向で準備を進める方針だ。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2月〜4月)の構成比が高い

 四半期別業績推移を見ると、15年4月期は売上高が第1四半期16億70百万円、第2四半期18億44百万円、第3四半期16億99百万円、第4四半期20億62百万円、営業利益が51百万円、1億25百万円、79百万円、1億21百万円、16年4月期は売上高が19億94百万円、21億32百万円、18億56百万円、24億16百万円、営業利益が67百万円、1億09百万円、33百万円、2億32百万円だった。

 季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2月〜4月)の構成比が高い収益構造である。また16年4月期第4四半期は四半期ベースで過去最高の売上高となった。

■EC比率が上昇基調でアクティブユーザー数も増加基調

 16年4月期の物販事業の販売チャネル別売上高構成比は、EC64%(15年4月期58%)、電話・FAX18%(同21%)、ショールームへの来店15%(同18%)、その他3%(同2%)で、EC比率が上昇基調である。EC売上高は15年4月期比27.2%増収で、特にモバイル経由が同98.6%増収と大幅に増加している。15年6月導入したスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」による月間売上高は16年4月に1400万円を突破した。

 16年4月期末のEC登録会員口座数は15年4月期末比3万8307口座増加の27万7777口座、このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザー数は同7134口座増加の8万4760口座、アクティブユーザー比率は同1.9ポイント低下の30.5%となった。

 また16年4月期の物販事業の商品別売上高構成比は、PB機器46%(15年4月期50%)、PB化粧品11%(同10%)、NB機器17%(同17%)、NB化粧品22%(同19%)、中古品4%(同4%)だった。PB・NB別で見るとPB比率57%(同60%)、NB比率39%(同36%)で、機器・化粧品別で見ると機器比率64%(67%)、化粧品比率33%(同29%)となった。一部PB機器の電気用品安全法に基づく再試験という一時的要因でPB機器比率が低下したが、安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が着実に上昇している。

■16年4月期は2桁増収・営業増益で増配

 前期(16年4月期)連結業績は前々期(15年4月期)比15.4%増収、同17.4%営業増益、同7.2%経常増益、同7.1%最終増益だった。一部PB機器の電気用品安全法に基づく再試験という一時的費用が発生したが、コラボレーションも活用した品揃え強化、カタログ通販誌発刊、スマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」導入、金沢・広島ショールーム拡大移転などの施策の効果でアクティブユーザー数が順調に増加して2桁増収・営業増益だった。

 売上総利益は同10.8%増加したが、売上総利益率は32.3%で同1.4ポイント低下した。また販管費は同9.6%増加したが、販管費比率は27.1%で同1.4ポイント低下した。営業外では為替差損益が悪化した。ROEは16.4%で同1.6ポイント低下、自己資本比率は51.2%で同0.7ポイント低下した。配当は80銭増配の年間5円60銭(期末一括)で配当性向は12.5%だった。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同15.0%増の64億84百万円で営業利益(連結調整前)が同10.7%増の4億84百万円、店舗設計事業は売上高が同18.6%増の16億20百万円で営業利益が同17.9%増の98百万円、その他周辺ソリューション事業は売上高が同9.1%増の2億94百万円で営業利益が同43.9%増の55百万円だった。

 なお物販事業の売上総利益率は、円安進行に伴う輸入仕入価格上昇で15年4月期第1四半期37.9%から第2四半期37.0%、第3四半期36.7%、第4四半期36.1%、16年4月期第1四半期35.0%と低下傾向だったが、その後は第2四半期35.3%、第3四半期35.0%と下げ止まり、第4四半期には円高傾向も寄与して35.7%に上昇している。

■17年4月期大幅増収増益予想

 今期(17年4月期)の連結業績予想(6月9日公表)は売上高が前期(16年4月期)比15.6%増の97億05百万円、営業利益が同20.6%増の5億32百万円、経常利益が同24.1%増の5億20百万円、純利益が同31.0%増の3億49百万円としている。配当予想については実施する予定だが、金額は未定としている。

 認知度・信用力の向上、サイトの利便性向上、美容業界イベントへの積極出展、PB新商品の投入、福岡ショールームの拡大移転、カタログ通販誌「BG STYLE」発刊などの施策に加えて、スマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」の本格化、さらに歯科業界向け当社商品販売開始などの効果も期待される。

 四半期ベースで見ると季節要因のため第1四半期は前四半期(16年4月期第4四半期)との比較で低水準となるが、通期ベースでの増収増益基調に変化はなく、円高傾向や東証1部上場による認知度・信用力向上効果もプラス要因となって上振れ余地があるだろう。

■16年4月期末から株主優待制度を導入

 16年4月期末から株主優待制度を導入した。対象株主については、初回は16年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して3ヶ月以上保有する株主を対象とし、その後は毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して1年以上保有する株主を対象とする。優待内容は該当株主1名につき、希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

■株価は15年6月の上場来高値に接近

 株価の動きを見ると、東証1部への市場変更を好感して7月20日に年初来高値となる1460円まで上伸し、15年6月の上場来高値1470円に接近した。

 7月25日の終値1341円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS58円52銭で算出)は22〜23倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS292円24銭で算出)は4.6倍近辺である。時価総額は約80億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[7月07日更新]

ビューティガレージは15年6月の上場来高値も射程圏、17年4月期大幅増益予想

 ビューティガレージ<3180>(東マ)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手で、17年4月期大幅増収増益予想である。円高は輸入仕入価格低下で売上総利益にプラス要因となる。株価は6月21日の年初来高値から一旦反落したが、自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。15年6月の上場来高値も射程圏だ。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 販売チャネルは、16年4月末時点の登録会員口座27万超、取扱商材約65万点で、日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」でのオンライン販売(=EC)を主力として、カタログ通販、および全国9拠点のショールームでの販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルで、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して業界をリードする利便性の高い配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

 グループ子会社は、タフデザインプロダクトがサロン店舗設計・施工事業、サロンキャリアが美容師などの求人マッチングサイト運営、アイラッシュガレージがアイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業を展開している。

 なお6月15日に監査等委員会設置会社への移行を発表している。7月27日開催予定の第14期定時株主総会に付議する。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。そして17年4月期売上高100億円、経常利益7億円、一段の認知度・信用力向上に向けた早期の東証1部上場を目標に掲げている。

 成長に向けた重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を掲げている。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて中国・広州に「HUB倉庫」を新設運用開始した。中国から日本に輸送する商品を保管料の安い中国の「HUB倉庫」に一旦集めて検品などを行う。そして保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上や品揃え拡充を強化

 15年6月にはプロ向け美容業界の商材仕入用として業界初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。商品に記載されたバーコードやQRコードをスマホで読み取るだけで、商品をカートに入れて発注できるバーコードリーダ機能などを搭載した。美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 15年7月にはソニー<6758>が15年2月発表した肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱い開始、15年11月にはヤーマン<6630>がサロン専売第一弾としてOEM製造する業務用トリートメント機器を、ビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi(クワトロバーストキャビ)」として販売開始した。

 また15年11月には総合印刷会社の帆風と共同で、サロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。

■マーケットプレイス型販売や歯科業界向けなど周辺領域への展開を加速

 16年1月にはマーケットプレイス型販売として、当社のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を同業他社(他の美容商材卸業者)に対して開放し、テナントとしての出店を可能にした。

 16年3月にはノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科業界カタログ通販大手のフィード社と業務提携した。同社のPB商品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託する。

 なお海外展開については、海外販売代理店方式=海外ディストリビュータ経由での輸出販売(複数の国のディストリビュータと交渉中)、越境EC代行方式=海外向け購入代行サービス導入(現在のECサイト上に海外ユーザー向け購入発送代行サービスを16年半ば頃導入予定)、自社での越境EC方式=自社ECサイトの多言語版構築(17年以降に自社サイトをグローバル対応へアップデートし、海外からの注文を直接受注・発送できる体制を構築)の3方向で準備を進める方針だ。

■美容サロン新規開業が集中する第4四半期(2月〜4月)の構成比が高い

 15年4月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期16億70百万円、第2四半期18億44百万円、第3四半期16億99百万円、第4四半期20億62百万円、営業利益は第1四半期51百万円、第2四半期1億25百万円、第3四半期79百万円、第4四半期1億21百万円だった。

 季節要因として、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2月〜4月)の構成比が高い収益構造である。

■EC比率が上昇基調でアクティブユーザー数も増加基調

 16年4月期の物販事業の販売チャネル別売上高構成比は、EC64%(15年4月期58%)、電話・FAX18%(同21%)、ショールームへの来店15%(同18%)、その他3%(同2%)で、EC比率が上昇基調である。EC売上高は15年4月期比27.2%増収で、特にモバイル経由が同98.6%増収と大幅に増加している。15年6月導入したスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」による月間売上高は16年4月に1400万円を突破した。

 16年4月期末のEC登録会員口座数は15年4月期末比3万8307口座増加の27万7777口座、このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザー数は同7134口座増加の8万4760口座、アクティブユーザー比率は同1.9ポイント低下の30.5%となった。

 また16年4月期の物販事業の商品別売上高構成比は、PB機器46%(15年4月期50%)、PB化粧品11%(同10%)、NB機器17%(同17%)、NB化粧品22%(同19%)、中古品4%(同4%)だった。PB・NB別で見るとPB比率57%(同60%)、NB比率39%(同36%)で、機器・化粧品別で見ると機器比率64%(67%)、化粧品比率33%(同29%)となった。一部PB機器の電気用品安全法に基づく再試験という一時的要因でPB機器比率が低下したが、安定収益源で四半期別売上高の平準化にも繋がる化粧品の比率が着実に上昇している。

■16年4月期は2桁増収・営業増益で増配

 前期(16年4月期)連結業績は売上高が前々期(15年4月期)比15.4%増の83億98百万円、営業利益が同17.4%増の4億41百万円、経常利益が同7.2%増の4億19百万円、純利益が同7.1%増の2億66百万円だった。配当は同80銭増配の年間5円60銭(期末一括)で配当性向は12.5%だった。ROEは16.4%で同1.6ポイント低下、自己資本比率は51.2%で同0.7ポイント低下した。

 一部PB機器の電気用品安全法に基づく再試験という一時的費用が発生したが、コラボレーションも活用した品揃え強化、カタログ通販誌発刊、スマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」導入、金沢・広島ショールーム拡大移転などの施策の効果でアクティブユーザー数が順調に増加して2桁増収・営業増益だった。売上総利益は同10.8%増加したが、売上総利益率は32.3%で同1.4ポイント低下した。販管費は同9.6%増加したが、販管費比率は27.1%で同1.4ポイント低下した。営業外では為替差損益が悪化(前々期は差益10百万円、前期は差損25百万円)した。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同15.0%増の64億84百万円で営業利益(連結調整前)が同10.7%増の4億84百万円、店舗設計事業は売上高が同18.6%増の16億20百万円で営業利益が同17.9%増の98百万円、その他周辺ソリューション事業は売上高が同9.1%増の2億94百万円で営業利益が同43.9%増の55百万円だった。

 なお物販事業の売上総利益率は、円安進行に伴う輸入仕入価格上昇で15年4月期第1四半期37.9%から第2四半期37.0%、第3四半期36.7%、第4四半期36.1%、16年4月期第1四半期35.0%と低下傾向だったが、その後は第2四半期35.3%、第3四半期35.0%と下げ止まり、第4四半期には円高傾向も寄与して35.7%に上昇している。

 四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期19億94百万円、第2四半期21億32百万円、第3四半期18億56百万円、第4四半期24億16百万円で、営業利益は第1四半期67百万円、第2四半期1億09百万円、第3四半期33百万円、第4四半期2億32百万円だった。季節要因で第4四半期の構成比が高くなる収益構造だが、特に16年4月期第4四半期は四半期ベースで過去最高の売上高となった。

■17年4月期大幅増収増益予想

 今期(17年4月期)連結業績予想(6月9日公表)は売上高が前期(16年4月期)比15.6%増の97億05百万円、営業利益が同20.6%増の5億32百万円、経常利益が同24.1%増の5億20百万円、純利益が同31.0%増の3億49百万円としている。配当予想については実施する予定だが、金額は未定としている。

 認知度・信用力の向上、サイトの利便性向上、美容業界イベントへの積極出展、PB新商品の投入、福岡ショールームの拡大移転、カタログ通販誌「BG STYLE」発刊などの施策に加えて、スマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」の本格化、さらに歯科業界向け当社商品販売開始などの効果も期待される。

 四半期ベースで見ると季節要因のため第1四半期は前四半期(16年4月期第4四半期)との比較で低水準となるが、通期ベースでの増収増益基調に変化はなく、足元の円高傾向もプラス要因となって上振れ余地があるだろう。

■16年4月期末から株主優待制度を導入

 16年4月期末から株主優待制度を導入した。対象株主については、初回は16年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して3ヶ月以上保有する株主を対象とし、その後は毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して1年以上保有する株主を対象とする。優待内容は該当株主1名につき、希望小売価格3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

■株価は自律調整一巡して上値試す、15年6月の上場来高値も射程圏

 株価の動きを見ると、17年4月期大幅増益予想を好感して6月21日の年初来高値1414円まで急伸した。その後は利益確定売りで一旦反落したが、自律調整の範囲だろう。

 7月6日の終値1292円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS58円52銭で算出)は22倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS292円24銭で算出)は4.4倍近辺である。時価総額は約77億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形であり、自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。15年6月の上場来高値1470円も射程圏だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[5月25日更新]

ビューティガレージは年初来高値圏で強基調、17年4月期も収益拡大基調期待

 ビューティガレージ<3180>(東マ)は、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手で、開業・経営ソリューション事業も展開している。16年4月期増収増益・増配予想で、17年4月期も収益拡大基調が期待される。円高傾向は輸入仕入価格低下で売上総利益にプラス要因となる。株価は年初来高値圏で推移して強基調だ。中期成長力を評価して15年6月の上場来高値を目指す展開だろう。なお6月9日に16年4月期決算発表を予定している。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。美容業界に新しい価値を創造し、サロンビジネスの繁栄に貢献することをミッションとして、IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルを展開している。

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど、全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 さらにサロンの店舗設計デザイン事業、美容サロン開業・経営に関するソリューション事業も展開している。グループ子会社は、店舗設計・施工事業のタフデザインプロダクト、美容師など求人マッチングサイト運営のサロンキャリア、アイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業のアイラッシュガレージの3社である。

 中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して業界をリードする利便性の高い配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

■オンラインショップのアクティブユーザ数は増加基調

 販売チャネルは、15年4月末時点の登録会員数約24万口座、取扱商材約65万点で日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」のオンラインショップ販売を主力として、カタログ通販、全国9拠点のショールーム(15年5月に千葉支店を東京本社総合ショールームに統合して全国9拠点)での販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 15年4月期の物販事業の販路別売上構成比を見ると、オンラインショップ販売58.2%、電話・FAX21.1%、ショールームへの来店18.3%だった。オンラインショップ販売が増加基調である。商品別売上構成比はPB機器50.0%、PB化粧品10.1%、NB機器17.2%、NB化粧品18.8%だった。SPA(製造直販)方式で自主開発したオリジナルブランド(PB)が全体の6割超を占めている。

 また15年4月期末時点のオンラインショップ登録会員数は、14年4月期比3万3412口座増加の23万9470口座だった。このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザ数は同1万1495口座増加の7万7626口座、アクティブユーザ比率は同0.3ポイント上昇の32.4%だった。

 ソリューション事業では合計11の周辺ソリューションWEBサイトを運営している。15年3月にはサロンの開業・経営・教育に関する各分野のエキスパートによるセミナー情報サイト「BGアカデミー」を開設した。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。そして目標数値に17年4月期の売上高100億円、経常利益7億円を掲げるとともに、一段の認知度・信用力向上に向けて早期の東証1部上場を実現する方針だ。

 成長に向けた重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を掲げている。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて中国・広州に「HUB倉庫」を新設運用開始した。中国から日本に輸送する商品を保管料の安い中国の「HUB倉庫」に一旦集めて検品などを行う。そして保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上や品揃え拡充を強化

 15年6月にはプロ向け美容業界の商材仕入用として国内初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。商品に記載されたバーコードやQRコードをスマホで読み取るだけで、商品をカートに入れて発注できるバーコードリーダ機能などを搭載した。美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 またクレジット決済サポートサービス「サロン決済ナビ」をオープンした。美容業界最安値クラスの決済手数料で、国内主要クレジットカード会社に対応している。エステサロン専用クレジット決済なども用意して、各サロンに適した決済端末の導入をサポートするサービスだ。

 15年7月には、ソニー<6758>が15年2月発表した肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱いを開始した。エステ・美容サロン、化粧品メーカー、美容関連製品販売店向けに開発された業務用の肌解析システムである。手のひらサイズ肌測定機とクラウドのシステムをリーズナブルな料金設定で当社顧客サロンに提供する。当社の品揃え強化や信用力向上に寄与する。

 15年7月にはインターネットBGM配信サービス「モンスター・チャンネル」の提供を開始した。専用機器、設置工事、著作権手続が不要で、BGMアプリをパソコン、タブレット、スマートフォンにダウンロードして、アンプ、スピーカーを接続するだけで利用できるサービスだ。月額課金収入のビジネスモデルとなる。

 15年11月には、美容家電最大手のヤーマン<6630>がサロン専売第一弾としてOEM製造する業務用トリートメント機器を、ビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi(クワトロバーストキャビ)」として販売開始した。1台でフェイスとボディのトリートメントが完結する小型かつ高性能の画期的な日本製業務用トリートメント機器である。

 15年11月には総合印刷会社の帆風(東京都)と共同で、サロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。名刺、ショップカード、DM、チラシ、看板などサロン運営・集客に必要なツールを豊富なデザインテンプレートから選んで、サロン運営者・担当者でも簡単に制作できる操作性を装備している。

■マーケットプレイス型販売など周辺領域への展開を加速

 16年1月には、他の美容商材卸業者が顧客サロンに対してマーケットプレイス方式で販売できるシステムを、当社の日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」内に装備し、中古美容機器販売事業においてマーケットプレイス型販売をスタートした。

 顧客サロンは複数の中古販売業者が持つ商品を当社の通販サイト上において比較検討・購入することが可能となり、ネット通販ならではの利便性が向上する。委託先の販売業者は、当社が提供する専用管理画面から販売したい商品を掲載し、受注後に納品先顧客データを当社から取得して発送手配する。最小限の労力で効率的に販売促進することが可能になる。

 16年3月には、ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科医院業界向けカタログ通販大手のフィード社(横浜市)と業務提携した。同社のPB商品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託する。歯科業界では「治療」中心の従来型診療から、治療が必要となる状態を未然に防ぐ「予防治療」「定期管理」治療へと移行しており、欧米諸国では審美目的の「ホワイトニングサロン」や口腔ケア目的の「予防サロン」など歯のケアを目的とした「サロン」が急増している。

■美容サロン新規開業が多い第4四半期(2月〜4月)の構成比高い収益構造

 15年4月期の四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期(5〜7月)16億70百万円、第2四半期(8〜10月)18億44百万円、第3四半期(11〜1月)16億99百万円、第4四半期(2〜4月)20億62百万円、営業利益は第1四半期51百万円、第2四半期1億25百万円、第3四半期79百万円、第4四半期1億21百万円だった。

 収益面の季節要因としては、第3四半期は年末年始で美容サロンの開業が少ないため低水準となり、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2月〜4月)の構成比が高い収益構造である。15年4月期のROEは14年4月期比3.5ポイント上昇して18.0%、自己資本比率は同3.3ポイント低下して51.9%だった。

■16年4月期第3四半期累計は減益だが大幅増収基調に変化なし

 前期(16年4月期)第3四半期累計(5〜1月)の連結業績は、売上高が前年同期比14.7%増の59億82百万円、営業利益が同18.1%減の2億09百万円、経常利益が同24.3%減の2億05百万円、そして純利益が同23.9%減の1億25百万円だった。

 円安に伴う輸入仕入価格上昇、カタログ通販誌の発刊費用、中期成長に向けた先行投資などで減益だったが、大幅増収基調に変化はないようだ。16年1月末時点のアクティブユーザ(過去1年間に1回以上購入したユーザ)数は8万4052口座で同9332口座(同12.5%増加)増加した。

 売上総利益は9.2%増加したが、売上総利益率は32.4%で同1.6ポイント低下した。販管費は13.8%増加したが、販管費比率は28.9%で同0.2ポイント低下した。営業外では為替差損益が悪化(前々期は差益13百万円計上、前期は差損6百万円計上)した。

 セグメント別動向を見ると、物販事業は売上高が同15.7%増の46億98百万円、営業利益(連結調整前)が同13.4%減の2億76百万円だった。売上面では、サロン専売品を一般のネットショップやディスカウントストアに転売する不正流通・不正取引が美容業界内で増加している事態を受け、サロン審査を厳格化した影響でエステティックサロン向け化粧品・消耗品の売上がやや低迷した。ただしオンラインショップ販売は約27%増と好調だった。利益面では円安による輸入仕入価格上昇や、理美容室向けおよびエステ・ネイルサロン向けカタログ通販誌「BG STYLE」発刊費用も影響して減益だった。

 店舗設計事業は大型案件が少なく売上高が同12.1%増の10億71百万円だが、営業利益が同13.8%減の49百万円だった。その他周辺ソリューション事業は、居抜き不動産仲介サービスや集客支援サービスなどが好調で売上高が同7.3%増の2億12百万円、営業利益が同2.2倍の31百万円だった。

 なお四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(5〜7月)19億94百万円、第2四半期(8〜10月)21億32百万円、第3四半期(11〜1月)18億56百万円、営業利益は第1四半期67百万円、第2四半期1億09百万円、第3四半期33百万円だった。第3四半期は季節要因で低水準となりやすい収益構造である。

■16年4月期増収増益・増配予想、17年4月期も収益拡大基調期待

 前期(16年4月期)通期の連結業績予想(6月9日公表)については、売上高が前々期(15年4月期)比16.7%増の84億88百万円、そして営業利益が同24.3%増の4億67百万円、経常利益が同17.0%増の4億58百万円、純利益が同21.2%増の3億01百万円としている。配当予想は年間5円60銭(期末一括)としている。前々期の年間4円80銭(期末一括、15年5月1日付株式5分割遡及修正後)との比較で実質的に80銭増配となる。配当性向は11.1%となる。

 品揃えの強化、サイトの利便性向上、認知度・信用力の向上、15年6月導入のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」および15年発刊カタログ通販誌「BG STYLE」などの効果で、アクティブユーザ数が増加基調である。さらにオリジナルブランドの開発強化、中国広州におけるHUB倉庫運用、EC上でのマーケットプレイス型販売の効果も期待される。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が70.5%、営業利益が44.8%、経常利益が44.8%、純利益が41.5%だった。低水準の形だが第4四半期の構成比が高い収益構造である。また足元の円高傾向は輸入仕入価格を押し下げて売上総利益にプラス要因となりそうだ。通期ベースで増収増益基調に変化はないだろう。そして今期(17年3月期)も収益拡大基調が期待される。

■16年4月期末から株主優待制度を導入

 1月16日に株主優待制度の導入を発表した。対象株主については、初回は16年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して3ヶ月以上保有する株主を対象とする。その後は毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して1年以上保有する株主を対象とする。

 優待内容は、該当株主1名につき、希望小売価格にて3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

■株価は年初来高値圏で強基調

 株価の動きを見ると、16年4月期増配を好感して4月18日に年初来高値となる1018円まで上伸した。15年9月以来の1000円台である。その後は利益確定売りで反落する場面もあったが、概ね年初来高値圏で堅調に推移している。

 5月24日の終値914円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS50円54銭で算出)は18倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間5円60銭で算出)は0.6%近辺、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS252円39銭で算出)は3.6倍近辺である。時価総額は約55億円である。

 週足チャートで見ると上向きに転じた13週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。強基調を確認した形だ。中期成長力を評価して15年6月の上場来高値1470円を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[4月19日更新]

ビューティガレージは16年4月期増配を好感、17年3月期も収益拡大基調期待

 ビューティガレージ<3180>(東マ)は、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手で、開業・経営ソリューション事業も展開している。未定としていた16年4月期配当予想を4月16日に発表した。年間5円60銭で15年4月期比80銭増配(株式5分割遡及修正後)となる。16年4月期は増収増益予想であり、17年4月期も収益拡大基調が期待される。円高傾向も輸入仕入価格低下で売上総利益にプラス要因となる。18日の株価は15年9月以来の1000円台を回復する場面があった。15年6月の上場来高値1470円を目指す展開だろう。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。美容業界に新しい価値を創造し、サロンビジネスの繁栄に貢献することをミッションとして、IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルを展開している。

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど、全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 さらにサロンの店舗設計デザイン事業、美容サロン開業・経営に関するソリューション事業も展開している。グループ子会社は、店舗設計・施工事業のタフデザインプロダクト、美容師など求人マッチングサイト運営のサロンキャリア、アイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業のアイラッシュガレージの3社である。

 中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して業界をリードする利便性の高い配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

■オンラインショップのアクティブユーザ数は増加基調

 販売チャネルは、15年4月末時点の登録会員数約24万口座、取扱商材約65万点で日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」のオンラインショップ販売を主力として、カタログ通販、全国9拠点のショールーム(15年5月に千葉支店を東京本社総合ショールームに統合して全国9拠点)での販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 15年4月期の物販事業の販路別売上構成比を見ると、オンラインショップ販売が58.2%、電話・FAXが21.1%、ショールームへの来店が18.3%だった。オンラインショップ販売が増加基調である。商品別の売上構成比を見ると、PB機器50.0%、PB化粧品10.1%、NB機器17.2%、NB化粧品18.8%だった。SPA(製造直販)方式で自主開発したオリジナルブランド(PB)が全体の6割超を占めている。

 また15年4月期末時点のオンラインショップ登録会員数は、14年4月期比3万3412口座増加の23万9470口座だった。このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザ数は同1万1495口座増加の7万7626口座、アクティブユーザ比率は同0.3ポイント上昇の32.4%だった。

 ソリューション事業では合計11の周辺ソリューションWEBサイトを運営している。15年3月にはサロンの開業・経営・教育に関する各分野のエキスパートによるセミナー情報サイト「BGアカデミー」を開設した。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では、高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。そして目標数値に17年4月期の売上高100億円、経常利益7億円を掲げるとともに、一段の認知度・信用力向上に向けて早期の東証1部上場を実現する方針だ。

 成長に向けた重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を掲げている。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて中国・広州に「HUB倉庫」を新設運用開始した。中国から日本に輸送する商品を保管料の安い中国の「HUB倉庫」に一旦集めて検品などを行う。そして保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上や品揃え拡充を強化

 15年6月にはプロ向け美容業界の商材仕入用として国内初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。商品に記載されたバーコードやQRコードをスマホで読み取るだけで、商品をカートに入れて発注できるバーコードリーダ機能などを搭載した。美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 またクレジット決済サポートサービス「サロン決済ナビ」をオープンした。美容業界最安値クラスの決済手数料で、国内主要クレジットカード会社に対応している。エステサロン専用クレジット決済なども用意して、各サロンに適した決済端末の導入をサポートするサービスだ。

 15年7月には、ソニー<6758>が15年2月発表した肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱いを開始した。エステ・美容サロン、化粧品メーカー、美容関連製品販売店向けに開発された業務用の肌解析システムである。手のひらサイズ肌測定機とクラウドのシステムをリーズナブルな料金設定で当社顧客サロンに提供する。当社の品揃え強化や信用力向上に寄与する。

 15年7月には、インターネットBGM配信サービス「モンスター・チャンネル」の提供を開始した。専用機器、設置工事、著作権手続が不要で、BGMアプリをパソコン、タブレット、スマートフォンにダウンロードして、アンプ、スピーカーを接続するだけで利用できるサービスだ。月額課金収入のビジネスモデルとなる。

 15年11月には、美容家電最大手のヤーマン<6630>がサロン専売第一弾としてOEM製造する業務用トリートメント機器を、ビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi(クワトロバーストキャビ)」として販売開始した。1台でフェイスとボディのトリートメントが完結する小型かつ高性能の画期的な日本製業務用トリートメント機器である。

 15年11月には、総合印刷会社の帆風(東京都)と共同で、サロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。名刺、ショップカード、DM、チラシ、看板などサロン運営・集客に必要なツールを豊富なデザインテンプレートから選んで、サロン運営者・担当者でも簡単に制作できる操作性を装備している。

■マーケットプレイス型販売や越境ECサービスなど周辺領域への展開を加速

 16年1月には、他の美容商材卸業者が顧客サロンに対してマーケットプレイス方式で販売できるシステムを、当社の日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」内に装備し、中古美容機器販売事業においてマーケットプレイス型販売をスタートした。

 顧客サロンは複数の中古販売業者が持つ商品を当社の通販サイト上において比較検討・購入することが可能となり、ネット通販ならではの利便性が向上する。委託先の販売業者は、当社が提供する専用管理画面から販売したい商品を掲載し、受注後に納品先顧客データを当社から取得して発送手配する。最小限の労力で効率的に販売促進することが可能になる。

 16年3月には、ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科医院業界向けカタログ通販大手のフィード社(横浜市)と業務提携した。同社のPB商品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託する。歯科業界では「治療」中心の従来型診療から、治療が必要となる状態を未然に防ぐ「予防治療」「定期管理」治療へと移行しており、欧米諸国では審美目的の「ホワイトニングサロン」や口腔ケア目的の「予防サロン」など歯のケアを目的とした「サロン」が急増している。

 また16年には海外展開における選択肢の一つとして、中国市場向け「越境ECサービス」も開始する予定だ。

■美容サロン新規開業が多い第4四半期(2月〜4月)の構成比高い収益構造

 15年4月期の四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(5〜7月)16億70百万円、第2四半期(8〜10月)18億44百万円、第3四半期(11〜1月)16億99百万円、第4四半期(2〜4月)20億62百万円、営業利益は第1四半期51百万円、第2四半期1億25百万円、第3四半期79百万円、第4四半期1億21百万円だった。

 収益面の季節要因としては、第3四半期は年末年始で美容サロンの開業が少ないため低水準となり、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2月〜4月)の構成比が高い収益構造である。また15年4月期のROEは14年4月期比3.5ポイント上昇して18.0%、自己資本比率は同3.3ポイント低下して51.9%だった。

■16年4月期第3四半期累計は減益だが大幅増収基調に変化なし

 今期(16年4月期)第3四半期累計(5〜1月)連結業績は、売上高が前年同期比14.7%増の59億82百万円、営業利益が同18.1%減の2億09百万円、経常利益が同24.3%減の2億05百万円、純利益が同23.9%減の1億25百万円だった。

 円安に伴う輸入仕入価格上昇、カタログ通販誌の発刊費用、中期成長に向けた先行投資などで減益だったが、大幅増収基調に変化はないようだ。16年1月末時点のアクティブユーザ(過去1年間に1回以上購入したユーザ)数は8万4052口座で同9332口座(同12.5%増加)増加した。

 売上総利益は9.2%増加したが、売上総利益率は32.4%で同1.6ポイント低下した。販管費は13.8%増加したが、販管費比率は28.9%で同0.2ポイント低下した。営業外では為替差損益が悪化(前期は差益13百万円計上、今期は差損6百万円計上)した。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同15.7%増の46億98百万円、営業利益(連結調整前)が同13.4%減の2億76百万円だった。売上面では、サロン専売品を一般のネットショップやディスカウントストアに転売する不正流通・不正取引が美容業界内で増加している事態を受け、サロン審査を厳格化した影響でエステティックサロン向け化粧品・消耗品の売上がやや低迷したが、オンラインショップ販売は約27%増と好調だった。利益面では円安による輸入仕入価格上昇や、15年11月の理美容室向けおよびエステ・ネイルサロン向けカタログ通販誌「BG STYLE」発刊費用も影響して減益だった。

 店舗設計事業は大型案件が少なく、売上高が同12.1%増の10億71百万円だが、営業利益が同13.8%減の49百万円だった。その他周辺ソリューション事業は、居抜き不動産仲介サービスや集客支援サービスなどが好調で売上高が同7.3%増の2億12百万円、営業利益が同2.2倍の31百万円だった。

 なお四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期(5〜7月)19億94百万円、第2四半期(8〜10月)21億32百万円、第3四半期(11〜1月)18億56百万円、営業利益は第1四半期67百万円、第2四半期1億09百万円、第3四半期33百万円だった。第3四半期は季節要因で低水準となりやすい収益構造である。

■16年4月期増収増益・増配予想、17年4月期も収益拡大基調期待

 今期(16年4月期)通期連結業績予想(6月9日公表)は、売上高が前期(15年4月期)比16.7%増の84億88百万円で、営業利益が同24.3%増の4億67百万円、経常利益が同17.0%増の4億58百万円、純利益が同21.2%増の3億01百万円としている。

 品揃えの強化、サイトの利便性向上、認知度・信用力の向上、15年6月導入のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」および15年発刊カタログ通販誌「BG STYLE」などの効果で、アクティブユーザ数が増加基調である。さらにオリジナルブランドの開発強化、中国広州におけるHUB倉庫運用、EC上でのマーケットプレイス型販売、中国市場向け越境ECサービスも期待される。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が70.5%、営業利益が44.8%、経常利益が44.8%、純利益が41.5%である。低水準の形だが、第4四半期の構成比が高い収益構造である。また足元の円高傾向は輸入仕入価格を押し下げて売上総利益にプラス要因となりそうだ。通期ベースで増収増益基調に変化はないだろう。そして来期(17年3月期)も収益拡大基調が期待される。

 なお4月16日、未定としていた16年4月期の配当予想について年間5円60銭(期末一括)にすると発表した。15年4月期の年間4円80銭(期末一括、15年5月1日付株式5分割遡及修正後)との比較で実質的に80銭増配となる。また配当性向は11.1%となる。

■16年4月期末から株主優待制度を導入

 1月16日に株主優待制度の導入を発表した。対象株主については、初回は16年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して3ヶ月以上保有する株主を対象とする。その後は毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して1年以上保有する株主を対象とする。

 優待内容は、該当株主1名につき、希望小売価格にて3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

■株価は年初来高値更新

 株価の動きを見ると、地合い悪化の影響を受けた4月5日の直近安値700円から急反発し、18日には16年4月期増配も好感して1018円まで急伸する場面があった。15年9月以来の1000円台である。

 4月18日の終値975円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS50円54銭で算出)は19〜20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円60銭で算出)は0.6%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS252円39銭で算出)は3.9倍近辺である。時価総額は約58億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を突破した。また13週移動平均線が上向きに転じ、26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスが接近している。強基調に転換したようだ。15年6月の上場来高値1470円を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[3月29日更新]

ビューティガレージは下値固め完了、16年4月期増収増益基調で4月期末の株主優待制度も注目

 ビューティガレージ<3180>(東マ)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手で、開業・経営ソリューション事業も展開している。16年4月期第3四半期累計は増収減益だったが、第3四半期は年末年始のため低水準となり、美容サロンの開業が多い第4四半期の構成比が高い収益構造のため、通期増収増益基調に変化はないだろう。円高傾向も輸入仕入価格低下で売上総利益にプラス要因となる。16年にはEC上でのマーケットプレイス型販売や中国市場向け越境ECサービスも開始して中期成長期待が高まる。未定としている16年4月期末配当予想や4月期末の株主優待制度も注目点だ。株価は下値固め完了感を強めている。出直り展開だろう。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。美容業界に新しい価値を創造し、サロンビジネスの繁栄に貢献することをミッションとして、IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルを展開している。

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど、全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 さらにサロンの店舗設計デザイン事業、美容サロン開業・経営に関するソリューション事業も展開している。グループ子会社は、店舗設計・施工事業のタフデザインプロダクト、美容師など求人マッチングサイト運営のサロンキャリア、アイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業のアイラッシュガレージの3社である。

 中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して業界をリードする利便性の高い配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

■オンラインショップのアクティブユーザ数は増加基調

 販売チャネルは、15年4月末時点の登録会員数約24万口座、取扱商材約65万点で日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」のオンラインショップ販売を主力として、カタログ通販、全国9拠点のショールーム(15年5月に千葉支店を東京本社総合ショールームに統合して全国9拠点)での販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 15年4月期の物販事業の販路別売上構成比を見ると、オンラインショップ販売が58.2%、電話・FAXが21.1%、ショールームへの来店が18.3%だった。オンラインショップ販売が増加基調である。商品別の売上構成比を見ると、PB機器50.0%、PB化粧品10.1%、NB機器17.2%、NB化粧品18.8%だった。SPA(製造直販)方式で自主開発したオリジナルブランド(PB)が全体の6割超を占めている。

 また15年4月期末時点のオンラインショップ登録会員数は、14年4月期比3万3412口座増加の23万9470口座だった。このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザ数は同1万1495口座増加の7万7626口座、アクティブユーザ比率は同0.3ポイント上昇の32.4%だった。

 ソリューション事業では合計11の周辺ソリューションWEBサイトを運営している。15年3月にはサロンの開業・経営・教育に関する各分野のエキスパートによるセミナー情報サイト「BGアカデミー」を開設した。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では、高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。そして目標数値に17年4月期の売上高100億円、経常利益7億円を掲げるとともに、一段の認知度・信用力向上に向けて早期の東証1部上場を実現する方針だ。

 成長に向けた重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を掲げている。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて中国・広州に「HUB倉庫」を新設運用開始した。中国から日本に輸送する商品を保管料の安い中国の「HUB倉庫」に一旦集めて検品などを行う。そして保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上や品揃え拡充を強化

 15年6月にはプロ向け美容業界の商材仕入用として国内初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。商品に記載されたバーコードやQRコードをスマホで読み取るだけで、商品をカートに入れて発注できるバーコードリーダ機能などを搭載した。美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 またクレジット決済サポートサービス「サロン決済ナビ」をオープンした。美容業界最安値クラスの決済手数料で、国内主要クレジットカード会社に対応している。エステサロン専用クレジット決済なども用意して、各サロンに適した決済端末の導入をサポートするサービスだ。

 15年7月には、ソニー<6758>が15年2月発表した肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱いを開始した。エステ・美容サロン、化粧品メーカー、美容関連製品販売店向けに開発された業務用の肌解析システムである。手のひらサイズ肌測定機とクラウドのシステムをリーズナブルな料金設定で当社顧客サロンに提供する。当社の品揃え強化や信用力向上に寄与する。

 15年7月には、インターネットBGM配信サービス「モンスター・チャンネル」の提供を開始した。専用機器、設置工事、著作権手続が不要で、BGMアプリをパソコン、タブレット、スマートフォンにダウンロードして、アンプ、スピーカーを接続するだけで利用できるサービスだ。月額課金収入のビジネスモデルとなる。

 15年11月には、美容家電最大手のヤーマン<6630>がサロン専売第一弾としてOEM製造する業務用トリートメント機器を、ビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi(クワトロバーストキャビ)」として販売開始した。1台でフェイスとボディのトリートメントが完結する小型かつ高性能の画期的な日本製業務用トリートメント機器である。

 15年11月には、総合印刷会社の帆風(東京都)と共同で、サロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。名刺、ショップカード、DM、チラシ、看板などサロン運営・集客に必要なツールを豊富なデザインテンプレートから選んで、サロン運営者・担当者でも簡単に制作できる操作性を装備している。

■マーケットプレイス型販売や越境ECサービスなど周辺領域への展開を加速

 16年1月には、他の美容商材卸業者が顧客サロンに対してマーケットプレイス方式で販売できるシステムを、当社の日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」内に装備し、中古美容機器販売事業においてマーケットプレイス型販売をスタートした。

 顧客サロンは複数の中古販売業者が持つ商品を当社の通販サイト上において比較検討・購入することが可能となり、ネット通販ならではの利便性が向上する。委託先の販売業者は、当社が提供する専用管理画面から販売したい商品を掲載し、受注後に納品先顧客データを当社から取得して発送手配する。最小限の労力で効率的に販売促進することが可能になる。

 また16年には海外展開における選択肢の一つとして、中国市場向け「越境ECサービス」も開始する予定だ。

■美容サロン新規開業が多い第4四半期(2月〜4月)の構成比高い収益構造

 15年4月期の四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(5〜7月)16億70百万円、第2四半期(8〜10月)18億44百万円、第3四半期(11〜1月)16億99百万円、第4四半期(2〜4月)20億62百万円、営業利益は第1四半期51百万円、第2四半期1億25百万円、第3四半期79百万円、第4四半期1億21百万円だった。

 収益面の季節要因としては、第3四半期は年末年始で美容サロンの開業が少ないため低水準となり、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2月〜4月)の構成比が高い収益構造である。また15年4月期のROEは14年4月期比3.5ポイント上昇して18.0%、自己資本比率は同3.3ポイント低下して51.9%だった。

■16年4月期第3四半期累計は減益だが大幅増収基調に変化なし

 3月7日に発表した今期(16年4月期)第3四半期累計(5〜1月)の連結業績は、売上高が前年同期比14.7%増の59億82百万円、営業利益が同18.1%減の2億09百万円、経常利益が同24.3%減の2億05百万円、そして純利益が同23.9%減の1億25百万円だった。

 円安に伴う輸入仕入価格上昇、カタログ通販誌の発刊費用、中期成長に向けた先行投資などで減益だったが、大幅増収基調に変化はないようだ。16年1月末時点のアクティブユーザ(過去1年間に1回以上購入したユーザ)数は8万4052口座で同9332口座(同12.5%増加)増加した。

 売上総利益は9.2%増加したが、売上総利益率は32.4%で同1.6ポイント低下した。販管費は13.8%増加したが、販管費比率は28.9%で同0.2ポイント低下した。営業外では為替差損益が悪化(前期は差益13百万円計上、今期は差損6百万円計上)した。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同15.7%増の46億98百万円、営業利益(連結調整前)が同13.4%減の2億76百万円だった。売上面では、サロン専売品を一般のネットショップやディスカウントストアに転売する不正流通・不正取引が美容業界内で増加している事態を受け、サロン審査を厳格化した影響でエステティックサロン向け化粧品・消耗品の売上がやや低迷したが、オンラインショップ販売は約27%増と好調だった。利益面では円安による輸入仕入価格上昇や、15年11月の理美容室向けおよびエステ・ネイルサロン向けカタログ通販誌「BG STYLE」発刊費用も影響して減益だった。

 店舗設計事業は大型案件が少なく、売上高が同12.1%増の10億71百万円だが、営業利益が同13.8%減の49百万円だった。その他周辺ソリューション事業は、居抜き不動産仲介サービスや集客支援サービスなどが好調で売上高が同7.3%増の2億12百万円、営業利益が同2.2倍の31百万円だった。

 なお四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期(5〜7月)19億94百万円、第2四半期(8〜10月)21億32百万円、第3四半期(11〜1月)18億56百万円、営業利益は第1四半期67百万円、第2四半期1億09百万円、第3四半期33百万円だった。第3四半期は季節要因で低水準となりやすい収益構造である。

■16年4月期増収増益基調

 今期(16年4月期)通期の連結業績予想は前回予想(6月9日公表)を据え置いて、売上高が前期(15年4月期)比16.7%増の84億88百万円、営業利益が同24.3%増の4億67百万円、経常利益が同17.0%増の4億58百万円、純利益が同21.2%増の3億01百万円としている。

 品揃えの強化、サイトの利便性向上、認知度・信用力の向上、15年6月導入のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」および15年発刊カタログ通販誌「BG STYLE」などの効果で、アクティブユーザ数が増加基調である。さらにオリジナルブランドの開発強化、中国広州におけるHUB倉庫運用、EC上でのマーケットプレイス型販売、中国市場向け越境ECサービスも期待される。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が70.5%、営業利益が44.8%、経常利益が44.8%、純利益が41.5%である。低水準の形だが、第4四半期の構成比が高い収益構造である。また足元の円高傾向は輸入仕入価格を押し下げて売上総利益にプラス要因となりそうだ。通期ベースで増収増益基調に変化はないだろう。

 なお配当予想については、実施する予定だが金額は未定としている。15年4月期(15年5月1日付の株式5分割前)は14年4月期比6円増配の年間24円(期末一括)で配当性向は11.5%だった。16年4月期も増収増益基調であり、増配余地があるだろう。

■16年4月期末から株主優待制度を導入

 1月16日に株主優待制度の導入を発表した。対象株主については、初回は16年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して3ヶ月以上保有する株主を対象とする。その後は毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して1年以上保有する株主を対象とする。

 優待内容は、該当株主1名につき、希望小売価格にて3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

■株価は下値固め完了して出直り

 株価の動きを見ると、第3四半期累計の減益を嫌気して急落する場面があったが、2月の昨年来安値665円をまで下押すことなく、その後は切り返しの動きを強めている。3月25日には805円まで上伸し、急落前の水準を突破している。下値固めが完了して出直る動きだ。

 3月28日の終値773円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS50円54銭で算出)は15〜16倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS252円39銭で算出)は3.1倍近辺である。時価総額は約46億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を素早く回復した。また週足チャートで見ると13週移動平均線を突破し、続いて26週移動平均線突破の動きを強めている。下値固めが完了して強基調に転換する形だ。未定としている16年4月期末の配当予想や4月期末の株主優待制度も注目点となる。出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[2月25日更新]

ビューティガレージは美容商材ネット通販大手で円高は利益押し上げ、4月期末に株主優待制度

 ビューティガレージ<3180>(東マ)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手で、開業・経営ソリューション事業も展開している。16年4月期増収増益予想で、足元の円高傾向は輸入仕入れ価格を押し下げて売上総利益にプラス要因となりそうだ。16年にはEC上でのマーケットプライス型販売や中国市場向け越境ECサービスも開始する予定だ。未定としている16年4月期末配当予想や、16年4月期末から開始する株主優待制度も注目点だ。調整が一巡して出直り展開だろう。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。美容業界に新しい価値を創造し、サロンビジネスの繁栄に貢献することをミッションとして、IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルを展開している。

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど、全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 さらにサロンの店舗設計デザイン事業、美容サロン開業・経営に関するソリューション事業も展開している。グループ子会社は、店舗設計・施工事業のタフデザインプロダクト、美容師など求人マッチングサイト運営のサロンキャリア、アイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業のアイラッシュガレージの3社である。

 中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して業界をリードする利便性の高い配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

■オンラインショップのアクティブユーザー数は増加基調

 販売チャネルは、15年4月末時点の登録会員数約24万口座、取扱商材約65万点で日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を主力として、カタログ通販、全国9拠点のショールーム(15年5月に千葉支店を東京本社総合ショールームに統合して全国9拠点)での販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 15年4月期の物販事業の販路別売上構成比を見ると、オンラインショップ経由が58.2%、電話・FAXが21.1%、ショールームへの来店が18.3%だった。オンラインショップ経由が増加基調である。商品別の売上構成比を見ると、PB機器50.0%、PB化粧品10.1%、NB機器17.2%、NB化粧品18.8%だった。SPA(製造直販)方式で自主開発したオリジナルブランド(PB)が全体の6割超を占めている。

 また15年4月期末時点のオンラインショップ登録会員数は、14年4月期比3万3412口座増加の23万9470口座だった。このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザー数は同1万1495口座増加の7万7626口座、アクティブユーザー比率は同0.3ポイント上昇の32.4%だった。

 ソリューション事業では合計11の周辺ソリューションWEBサイトを運営している。15年3月にはサロンの開業・経営・教育に関する各分野のエキスパートによるセミナー情報サイト「BGアカデミー」を開設した。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では、高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。そして目標数値に17年4月期の売上高100億円、経常利益7億円を掲げるとともに、一段の認知度・信用力向上に向けて早期の東証1部上場を実現する方針だ。

 成長に向けた重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を掲げている。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて中国・広州に「HUB倉庫」を新設(15年12月運用開始)する。中国から日本に輸送する商品を保管料の安い中国の「HUB倉庫」に一旦集めて検品などを行う。そして保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上や品揃え拡充を強化

 15年6月にはプロ向け美容業界の商材仕入用として国内初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。商品に記載されたバーコードやQRコードをスマホで読み取るだけで、商品をカートに入れて発注できるバーコードリーダ機能などを搭載した。美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 またクレジット決済サポートサービス「サロン決済ナビ」をオープンした。美容業界最安値クラスの決済手数料で、国内主要クレジットカード会社に対応している。エステサロン専用クレジット決済なども用意して、各サロンに適した決済端末の導入をサポートするサービスだ。

 15年7月には、ソニー<6758>が15年2月発表した肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱いを開始した。エステ・美容サロン、化粧品メーカー、美容関連製品販売店向けに開発された業務用の肌解析システムである。手のひらサイズ肌測定機とクラウドのシステムをリーズナブルな料金設定で当社顧客サロンに提供する。当社の品揃え強化や信用力向上に寄与する。

 また15年7月には、インターネットBGM配信サービス「モンスター・チャンネル」の提供を開始した。専用機器、設置工事、著作権手続が不要で、BGMアプリをパソコン、タブレット、スマートフォンにダウンロードして、アンプ、スピーカーを接続するだけで利用できるサービスだ。月額課金収入のビジネスモデルとなる。

 15年9月には、美容家電最大手のヤーマン<6630>がサロン専売第一弾としてOEM製造する業務用トリートメント機器を、ビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi(クワトロバーストキャビ)」として販売(15年11月)すると発表した。1台でフェイスとボディのトリートメントが完結する小型かつ高性能の画期的な日本製業務用トリートメント機器である。

 15年11月には総合印刷会社の帆風(東京都)と共同で、サロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。名刺、ショップカード、DM、チラシ、看板などサロン運営・集客に必要なツールを豊富なデザインテンプレートから選んで、サロン運営者・担当者でも簡単に制作できる操作性を装備している。

■マーケットプレイス型販売や越境ECサービスなど周辺領域への展開を加速

 15年12月には、他の美容商材卸業者が顧客サロンに対してマーケットプレイス方式で販売できるシステムを、当社の日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」内に装備して、16年1月から中古美容機器販売事業においてスタートすると発表した。

 顧客サロンは複数の中古販売業者が持つ商品を当社の通販サイト上において比較検討・購入することが可能となり、ネット通販ならではの利便性が向上する。委託先の販売業者は、当社が提供する専用管理画面から販売したい商品を掲載し、受注後に納品先顧客データを当社から取得して発送手配する。最小限の労力で効率的に販売促進することが可能になる。

 また16年初旬には、海外展開における選択肢の一つとして、中国市場向け「越境ECサービス」も開始する予定だ。

■美容サロン新規開業が多い第4四半期(2月〜4月)の構成比高い収益構造

 15年4月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(5月〜7月)16億70百万円、第2四半期(8月〜10月)18億44百万円、第3四半期(11月〜1月)16億99百万円、第4四半期(2月〜4月)20億62百万円、営業利益は第1四半期51百万円、第2四半期1億25百万円、第3四半期79百万円、第4四半期1億21百万円だった。

 美容サロンの新規開業が春先に集中して美容機器の需要が高まるため、当社の収益は第4四半期(2月〜4月)の構成比が高いという季節要因があるようだ。また15年4月期のROEは14年4月期比3.5ポイント上昇して18.0%、自己資本比率は同3.3ポイント低下して51.9%だった。

■16年4月期第2四半期累計は最終減益だが大幅増収基調

 今期(16年4月期)第2四半期累計(5月〜10月)の連結業績は、売上高が前年同期比17.4%増の41億26百万円、営業利益が同0.1%増の1億76百万円、経常利益が同5.9%減の1億72百万円、純利益が同4.5%減の1億08百万円だった。

 売上総利益率の低下で営業利益が横ばいにとどまった。営業外では為替差損益が悪化(前年同期は差益4百万円計上、今期は差損6百万円)して経常利益と純利益は減益だった。ただし大幅増収基調で、第2四半期(8月〜10月)は四半期ベースで過去最高の売上高となった。

 15年10月末時点の登録会員数は25万9273口座で同3万8373口座(同17.4%)増加、アクティブユーザー(過去1年間に購入履歴のあるユーザー)数は8万2355口座で同9925口座(同13.7%増加)増加、アクティブユーザー比率は31.8%で同1.0ポイント低下、EC売上比率は62.6%で同5.6ポイント上昇、PB売上構成比は57.0%で同4.1ポイント低下、化粧品売上構成比は32.1%で同3.9ポイント上昇した。

 オンライン経由販売が好調に推移して2桁増収だが、売上総利益率は32.0%で同2.2ポイント低下した。円安に伴う仕入コスト上昇、PB機器の売上構成比低下などが影響した。販管費比率は27.8%で同1.4ポイント低下した。人件費の増加、増収に伴う荷造運賃・倉庫保管料の増加、電気用品安全法に関わる追加検査費用の計上、アイラッシュガレージの先行投資費用などで販管費合計金額は同11.6%増加したが、増収効果で販管費比率は低下した。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同14.0%増の31億66百万円、営業利益(連結調整前)が同10.6%減の2億04百万円だった。商品別売上構成比は、PB機器46.7%、PB化粧品10.3%、NB化粧品21.8%、NB機器17.5%、中古3.8%だった。化粧品の売上が想定以上に伸長してストック型収益構造への転換が進んでいる。

 店舗設計事業は新規顧客開拓などで売上高が同35.4%増の8億11百万円、営業利益が同75.0%増の43百万円、その他周辺ソリューション事業は居抜き不動産仲介サービス、保険サービスが好調で売上高が同8.0%増の1億48百万円、営業利益が同81.6%増の29百万円だった。

 四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(5月〜7月)19億94百万円、第2四半期(8月〜10月)21億32百万円、営業利益は第1四半期67百万円、第2四半期1億09百万円だった。第2四半期の売上高は四半期ベースでの過去最高を更新した。

■16年4月期増収増益基調

 今期(16年4月期)通期の連結業績予想(6月9日公表)については、売上高が前期比16.7%増の84億88百万円、営業利益が同24.3%増の4億67百万円、経常利益が同17.0%増の4億58百万円、そして純利益が同21.2%増の3億01百万円としている。

 品揃え強化、サイトの利便性向上、認知度・信用力向上などの効果で登録会員口座数およびアクティブユーザー数が増加基調である。15年6月導入のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与して物販事業が好調に推移する。

 下期(11月〜4月)はカタログ通販誌「BG STYLE」発刊、中国広州における「HUB倉庫」の運用開始、オリジナルブランドの開発強化などに加えて、EC上での「マーケットプレイス型販売」事業や中国市場向け「越境ECサービス」も開始する。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.6%、営業利益が37.7%、経常利益が37.6%、純利益が35.9%である。低水準の形だが第4四半期(2月〜4月)の構成比が高い収益構造であり、期初時点で下期偏重の計画だ。また足元の円高傾向は輸入仕入れ価格を押し下げて、売上総利益にプラス要因となりそうだ。通期ベースで増収増益基調に変化はないだろう。

 なお配当予想については、実施する予定だが金額は未定としている。15年4月期(15年5月1日付の株式5分割前)は14年4月期比6円増配の年間24円(期末一括)で配当性向は11.5%だった。16年4月期も増収増益基調であり、増配余地があるだろう。

■16年4月期末から株主優待制度を導入

 1月16日に株主優待制度の導入を発表した。

 対象株主については、初回は16年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して3ヶ月以上保有する株主を対象とする。その後は毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して1年以上保有する株主を対象とする。

 優待内容は、該当株主1名につき、希望小売価格にて3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

■株価は調整一巡感

 株価の動きを見ると、地合い悪化の影響で2月12日に665円まで下押す場面があったが、その後は700円台を回復している。調整が一巡したようだ。

 2月24日の終値727円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS50円54銭で算出)は14〜15倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS252円39銭で算出)は2.9倍近辺である。時価総額は約43億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形だが、日足チャートで見ると25日移動平均線突破の動きを強めている。未定としている16年4月期末の配当予想や、16年4月期末から開始する株主優待制度も注目点となる。調整が一巡して出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月26日更新]

ビューティガレージは美容商材ネット通販大手、16年4月期末から株主優待制度を導入

 ビューティガレージ<3180>(東マ)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手で、開業・経営ソリューション事業も展開している。16年4月期増収増益予想で、16年にはEC上でのマーケットプライス型販売や中国市場向け越境ECサービスも開始する。そして16年4月期末から株主優待制度を導入する。株価は地合い悪化も影響して昨年来安値圏だが、調整が一巡して出直り展開だろう。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。美容業界に新しい価値を創造し、サロンビジネスの繁栄に貢献することをミッションとして、IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルを展開している。

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど、全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 さらにサロンの店舗設計デザイン事業、美容サロン開業・経営に関するソリューション事業も展開している。グループ子会社は、店舗設計・施工事業のタフデザインプロダクト、美容師など求人マッチングサイト運営のサロンキャリア、アイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業のアイラッシュガレージの3社である。

 中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して業界をリードする利便性の高い配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

■オンラインショップのアクティブユーザー数は増加基調

 販売チャネルは、15年4月末時点の登録会員数約24万口座、取扱商材約65万点で日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を主力として、カタログ通販、全国9拠点のショールーム(15年5月に千葉支店を東京本社総合ショールームに統合して全国9拠点)での販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 15年4月期の物販事業の販路別売上構成比を見ると、オンラインショップ経由が58.2%、電話・FAXが21.1%、ショールームへの来店が18.3%だった。オンラインショップ経由が増加基調である。商品別の売上構成比を見ると、PB機器50.0%、PB化粧品10.1%、NB機器17.2%、NB化粧品18.8%だった。SPA(製造直販)方式で自主開発したオリジナルブランド(PB)が全体の6割超を占めている。

 また15年4月期末時点のオンラインショップ登録会員数は、14年4月期比3万3412口座増加の23万9470口座だった。このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザー数は同1万1495口座増加の7万7626口座、アクティブユーザー比率は同0.3ポイント上昇の32.4%だった。

 ソリューション事業では合計11の周辺ソリューションWEBサイトを運営している。15年3月にはサロンの開業・経営・教育に関する各分野のエキスパートによるセミナー情報サイト「BGアカデミー」を開設した。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では、高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。そして目標数値に17年4月期の売上高100億円、経常利益7億円を掲げるとともに、一段の認知度・信用力向上に向けて早期の東証1部上場を実現する方針だ。

 成長に向けた重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を掲げている。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて中国・広州に「HUB倉庫」を新設(15年12月運用開始)する。中国から日本に輸送する商品を保管料の安い中国の「HUB倉庫」に一旦集めて検品などを行う。そして保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上や品揃え拡充を強化

 15年6月にはプロ向け美容業界の商材仕入用として国内初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。商品に記載されたバーコードやQRコードをスマホで読み取るだけで、商品をカートに入れて発注できるバーコードリーダ機能などを搭載した。美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 またクレジット決済サポートサービス「サロン決済ナビ」をオープンした。美容業界最安値クラスの決済手数料で、国内主要クレジットカード会社に対応している。エステサロン専用クレジット決済なども用意して、各サロンに適した決済端末の導入をサポートするサービスだ。

 15年7月には、ソニー<6758>が15年2月発表した肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱いを開始した。エステ・美容サロン、化粧品メーカー、美容関連製品販売店向けに開発された業務用の肌解析システムである。手のひらサイズ肌測定機とクラウドのシステムをリーズナブルな料金設定で当社顧客サロンに提供する。当社の品揃え強化や信用力向上に寄与する。

 また15年7月には、インターネットBGM配信サービス「モンスター・チャンネル」の提供を開始した。専用機器、設置工事、著作権手続が不要で、BGMアプリをパソコン、タブレット、スマートフォンにダウンロードして、アンプ、スピーカーを接続するだけで利用できるサービスだ。月額課金収入のビジネスモデルとなる。

 15年9月には、美容家電最大手のヤーマン<6630>がサロン専売第一弾としてOEM製造する業務用トリートメント機器を、ビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi(クワトロバーストキャビ)」として販売(15年11月)すると発表した。1台でフェイスとボディのトリートメントが完結する小型かつ高性能の画期的な日本製業務用トリートメント機器である。

 15年11月には総合印刷会社の帆風(東京都)と共同で、サロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。名刺、ショップカード、DM、チラシ、看板などサロン運営・集客に必要なツールを豊富なデザインテンプレートから選んで、サロン運営者・担当者でも簡単に制作できる操作性を装備している。

■マーケットプレイス型販売や越境ECサービスなど周辺領域への展開を加速

 15年12月には、他の美容商材卸業者が顧客サロンに対してマーケットプレイス方式で販売できるシステムを、当社の日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」内に装備して、16年1月から中古美容機器販売事業においてスタートすると発表した。

 顧客サロンは複数の中古販売業者が持つ商品を当社の通販サイト上において比較検討・購入することが可能となり、ネット通販ならではの利便性が向上する。委託先の販売業者は、当社が提供する専用管理画面から販売したい商品を掲載し、受注後に納品先顧客データを当社から取得して発送手配する。最小限の労力で効率的に販売促進することが可能になる。

 また16年初旬には、海外展開における選択肢の一つとして、中国市場向け「越境ECサービス」も開始する予定だ。

■美容サロン新規開業が多い第4四半期(2月〜4月)の構成比高い収益構造

 15年4月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(5月〜7月)16億70百万円、第2四半期(8月〜10月)18億44百万円、第3四半期(11月〜1月)16億99百万円、第4四半期(2月〜4月)20億62百万円、営業利益は第1四半期51百万円、第2四半期1億25百万円、第3四半期79百万円、第4四半期1億21百万円だった。

 美容サロンの新規開業が春先に集中して美容機器の需要が高まるため、当社の収益は第4四半期(2月〜4月)の構成比が高いという季節要因があるようだ。また15年4月期のROEは14年4月期比3.5ポイント上昇して18.0%、自己資本比率は同3.3ポイント低下して51.9%だった。

■16年4月期第2四半期累計は最終減益だが大幅増収基調

 今期(16年4月期)第2四半期累計(5月〜10月)の連結業績は、売上高が前年同期比17.4%増の41億26百万円、営業利益が同0.1%増の1億76百万円、経常利益が同5.9%減の1億72百万円、純利益が同4.5%減の1億08百万円だった。

 売上総利益率の低下で営業利益が横ばいにとどまった。営業外では為替差損益が悪化(前年同期は差益4百万円計上、今期は差損6百万円)して経常利益と純利益は減益だった。ただし大幅増収基調で、第2四半期(8月〜10月)は四半期ベースで過去最高の売上高となった。

 15年10月末時点の登録会員数は25万9273口座で同3万8373口座(同17.4%)増加、アクティブユーザー(過去1年間に購入履歴のあるユーザー)数は8万2355口座で同9925口座(同13.7%増加)増加、アクティブユーザー比率は31.8%で同1.0ポイント低下、EC売上比率は62.6%で同5.6ポイント上昇、PB売上構成比は57.0%で同4.1ポイント低下、化粧品売上構成比は32.1%で同3.9ポイント上昇した。

 オンライン経由販売が好調に推移して2桁増収だが、売上総利益率は32.0%で同2.2ポイント低下した。円安に伴う仕入コスト上昇、PB機器の売上構成比低下などが影響した。販管費比率は27.8%で同1.4ポイント低下した。人件費の増加、増収に伴う荷造運賃・倉庫保管料の増加、電気用品安全法に関わる追加検査費用の計上、アイラッシュガレージの先行投資費用などで販管費合計金額は同11.6%増加したが、増収効果で販管費比率は低下した。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同14.0%増の31億66百万円、営業利益(連結調整前)が同10.6%減の2億04百万円だった。商品別売上構成比は、PB機器46.7%、PB化粧品10.3%、NB化粧品21.8%、NB機器17.5%、中古3.8%だった。化粧品の売上が想定以上に伸長してストック型収益構造への転換が進んでいる。

 店舗設計事業は新規顧客開拓などで売上高が同35.4%増の8億11百万円、営業利益が同75.0%増の43百万円、その他周辺ソリューション事業は居抜き不動産仲介サービス、保険サービスが好調で売上高が同8.0%増の1億48百万円、営業利益が同81.6%増の29百万円だった。

 四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(5月〜7月)19億94百万円、第2四半期(8月〜10月)21億32百万円、営業利益は第1四半期67百万円、第2四半期1億09百万円だった。第2四半期の売上高は四半期ベースでの過去最高を更新した。

■16年4月期増収増益基調で増額含み

 今期(16年4月期)通期の連結業績予想(6月9日公表)については、売上高が前期比16.7%増の84億88百万円、営業利益が同24.3%増の4億67百万円、経常利益が同17.0%増の4億58百万円、そして純利益が同21.2%増の3億01百万円としている。

 品揃え強化、サイトの利便性向上、認知度・信用力向上などの効果で登録会員口座数およびアクティブユーザー数が増加基調である。15年6月導入のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与して物販事業が好調に推移する。

 下期(11月〜4月)はカタログ通販誌「BG STYLE」発刊、中国広州における「HUB倉庫」の運用開始、オリジナルブランドの開発強化などに加えて、EC上での「マーケットプレイス型販売」事業や中国市場向け「越境ECサービス」も開始する。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.6%、営業利益が37.7%、経常利益が37.6%、純利益が35.9%である。低水準の形だが第4四半期(2月〜4月)の構成比が高い収益構造であり、期初時点で下期偏重の計画だ。通期ベースで増収増益基調に変化はないだろう。

 なお配当予想については、実施する予定だが金額は未定としている。15年4月期(15年5月1日付の株式5分割前)は14年4月期比6円増配の年間24円(期末一括)で配当性向は11.5%だった。16年4月期も増収増益基調であり、増配余地があるだろう。

■16年4月期末から株主優待制度を導入

 1月16日に株主優待制度の導入を発表した。

 対象株主については、初回は16年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して3ヶ月以上保有する株主を対象とする。その後は毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して1年以上保有する株主を対象とする。

 優待内容は、該当株主1名につき、希望小売価格にて3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

■株価は調整一巡して出直り

 株価の動きを見ると、地合い悪化も影響して水準を切り下げた、1月21日には昨年来安値となる695円まで下押した。ただし1月25日には763円まで戻す場面があった。調整が一巡して切り返す動きだ。

 1月25日の終値754円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS50円54銭で算出)は14〜15倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS252円39銭で算出)は3.0倍近辺である。時価総額は約45億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線突破の動きを強めている。また週足チャートで見ると13週移動平均線を割り込んで調整局面だが、700円近辺で下値固め完了感を強めている。16年4月期増収増益基調であり、中期成長力を評価して出直り展開だろう。

(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月28日更新]

ビューティガレージは美容商材ネット通販大手、マーケットプレイス型や中国向け越境ECも開始
 ビューティガレージ<3180>(東マ)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手で、開業・経営ソリューション事業も展開している。さらに16年にはEC上での「マーケットプライス型販売」や中国市場向け「越境ECサービス」も開始する予定だ。株価は調整局面だが売られ過ぎ感を強めている。積極的な事業展開や中期成長力を評価して反発のタイミングだろう。

■プロ向け美容商材ネット通販の最大手

 プロ向け美容商材ネット通販の最大手である。美容業界に新しい価値を創造し、サロンビジネスの繁栄に貢献することをミッションとして、IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルである。

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど、全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 さらにサロンの店舗設計デザイン事業、美容サロン開業・経営に関するソリューション事業も展開している。グループ子会社は、店舗設計・施工事業のタフデザインプロダクト、美容師など求人マッチングサイト運営のサロンキャリア、アイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業のアイラッシュガレージの3社である。

 中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入によって実現した国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して業界をリードする利便性の高い配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

■オンラインショップのアクティブユーザー数は増加基調

 販売チャネルは、15年4月末時点の登録会員数約24万口座、取扱商材約65万点で日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を主力として、カタログ通販、全国9拠点のショールーム(15年5月に千葉支店を東京本社総合ショールームに統合して全国9拠点)での販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 15年4月期の物販事業の販路別売上構成比は、オンラインショップ経由が58.2%、電話・FAXが21.1%、ショールームへの来店が18.3%だった。オンラインショップ経由が増加基調である。また商品別売上構成比はPB機器50.0%、PB化粧品10.1%、NB機器17.2%、NB化粧品18.8%だった。SPA(製造直販)方式で自主開発したオリジナルブランド(PB)が全体の6割超を占めている。

 また15年4月期末時点のオンラインショップ登録会員数は14年4月期比3万3412口座増加の23万9470口座だった。このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザー数は同1万1495口座増加の7万7626口座、アクティブユーザー比率は同0.3ポイント上昇の32.4%だった。

 ソリューション事業では合計11の周辺ソリューションWEBサイトを運営し、15年3月にはサロンの開業・経営・教育に関する各分野のエキスパートによるセミナー情報サイト「BGアカデミー」を開設した。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では、高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。そして目標数値に17年4月期の売上高100億円、経常利益7億円を掲げるとともに、一段の認知度・信用力向上に向けて早期の東証1部上場を実現する方針だ。

 成長に向けた重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を掲げている。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて中国・広州に「HUB倉庫」を新設(15年12月運用開始)する。中国から日本に輸送する商品を保管料の安い中国の「HUB倉庫」に一旦集めて検品などを行う。そして保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上や品揃え拡充を強化

 15年6月にはプロ向け美容業界の商材仕入用として国内初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。商品に記載されたバーコードやQRコードをスマホで読み取るだけで、商品をカートに入れて発注できるバーコードリーダ機能などを搭載した。美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 またクレジット決済サポートサービス「サロン決済ナビ」をオープンした。美容業界最安値クラスの決済手数料で、国内主要クレジットカード会社に対応している。エステサロン専用クレジット決済なども用意して、各サロンに適した決済端末の導入をサポートするサービスだ。

 15年7月には、ソニー <6758> が15年2月発表した肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱いを開始した。エステ・美容サロン、化粧品メーカー、美容関連製品販売店向けに開発された業務用の肌解析システムである。手のひらサイズ肌測定機とクラウドのシステムをリーズナブルな料金設定で当社顧客サロンに提供する。当社の品揃え強化や信用力向上に寄与する。

 また15年7月には、インターネットBGM配信サービス「モンスター・チャンネル」の提供を開始した。専用機器、設置工事、著作権手続が不要で、BGMアプリをパソコン、タブレット、スマートフォンにダウンロードして、アンプ、スピーカーを接続するだけで利用できるサービスだ。月額課金収入のビジネスモデルとなる。

 15年9月には、美容家電最大手のヤーマン <6630> がサロン専売第一弾としてOEM製造する業務用トリートメント機器を、ビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi(クワトロバーストキャビ)」として15年11月から販売すると発表した。1台でフェイスとボディのトリートメントが完結する小型かつ高性能の画期的な日本製業務用トリートメント機器である。

 15年11月には総合印刷会社の帆風(東京都)との共同運営で、サロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。名刺、ショップカード、DM、チラシ、看板などサロンの運営・集客に必要なツールを豊富なデザインテンプレートから選んで、サロン運営者・担当者でも簡単に制作できる操作性を装備している。

■マーケットプレイス型販売や越境ECサービスなど周辺領域への展開を加速

 12月9日には、他の美容商材卸業者が顧客サロンに対してマーケットプレイス方式で販売できるシステムを、当社の日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」内に装備して、16年1月から中古美容機器販売事業においてスタートすると発表した。

 顧客サロンは複数の中古販売業者が持つ商品を当社の通販サイト上において比較検討・購入することが可能となり、ネット通販ならではの利便性が向上する。委託先の販売業者は、当社が提供する専用管理画面から販売したい商品を掲載し、受注後に納品先顧客データを当社から取得して発送手配する。最小限の労力で効率的に販売促進することが可能になる。

 また16年初旬には、海外展開における選択肢の一つとして、中国市場向け「越境ECサービス」も開始する予定だ。

■美容サロン新規開業が多い第4四半期(2月〜4月)の構成比高い収益構造

 なお15年4月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(5月〜7月)16億70百万円、第2四半期(8月〜10月)18億44百万円、第3四半期(11月〜1月)16億99百万円、第4四半期(2月〜4月)20億62百万円、営業利益は第1四半期51百万円、第2四半期1億25百万円、第3四半期79百万円、第4四半期1億21百万円だった。

 美容サロンの新規開業が春先に集中する傾向があるため、美容機器の需要が高まり、当社の収益は第4四半期(2月〜4月)の構成比が高いという季節要因があるようだ。また15年4月期のROEは14年4月期比3.5ポイント上昇して18.0%、自己資本比率は同3.3ポイント低下して51.9%だった。

■16年4月期第2四半期累計は最終減益だが大幅増収基調

 12月7日発表の今期(16年4月期)第2四半期累計(5月〜10月)の連結業績は、売上高が前年同期比17.4%増の41億26百万円で、営業利益が同0.1%増の1億76百万円、経常利益が同5.9%減の1億72百万円、純利益が同4.5%減の1億08百万円だった。

 売上総利益率の低下で営業利益が横ばいにとどまり、営業外で為替差損益が悪化(前年同期は差益4百万円計上、今期は差損6百万円)して経常利益と純利益は減益だった。ただし大幅増収基調で、第2四半期(8月〜10月)は四半期ベースで過去最高の売上高となった。

 15年10月末時点の登録会員数は25万9273口座で同3万8373口座(17.4%)増加、アクティブユーザー(過去1年間に購入履歴のあるユーザー)数は8万2355口座で同9925口座(13.7%増加)増加、アクティブユーザー比率は31.8%で同1.0ポイント低下、EC売上比率は62.6%で同5.6ポイント上昇、PB売上構成比は57.0%で同4.1ポイント低下、化粧品売上構成比は32.1%で同3.9ポイント上昇した。

 主力のオンライン経由販売が好調に推移して2桁増収だが、売上総利益率は32.0%で同2.2ポイント低下した。円安に伴う仕入コスト上昇、PB機器の売上構成比低下などが影響した。販管費比率は27.8%で同1.4ポイント低下した。人件費の増加、増収に伴う荷造運賃・倉庫保管料の増加、電気用品安全法に関わる追加検査費用の計上、アイラッシュガレージの先行投資費用などで販管費全体の金額は同11.6%増加したが、増収効果で販管費比率は低下した。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同14.0%増の31億66百万円、営業利益(連結調整前)が同10.6%減の2億04百万円だった。商品別売上構成比は、PB機器46.7%、PB化粧品10.3%、NB化粧品21.8%、NB機器17.5%、中古3.8%だった。化粧品の売上が想定以上に伸長してストック型収益構造への転換が進んでいる。

 店舗設計事業は新規顧客開拓などで売上高が同35.4%増の8億11百万円、営業利益が同75.0%増の43百万円、その他周辺ソリューション事業は居抜き不動産仲介サービス、保険サービスが好調で売上高が同8.0%増の1億48百万円、営業利益が同81.6%増の29百万円だった。

 なお四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(5月〜7月)19億94百万円、第2四半期(8月〜10月)21億32百万円、営業利益は第1四半期67百万円、第2四半期1億09百万円だった。第2四半期の売上高は四半期ベースでの過去最高を更新した。

■16年4月期増収増益基調で増額含み

 今期(16年4月期)通期の連結業績予想は、前回予想(6月9日公表)を据え置いて、売上高が前期比16.7%増の84億88百万円、営業利益が同24.3%増の4億67百万円、経常利益が同17.0%増の4億58百万円、純利益が同21.2%増の3億01百万円としている。

 品揃え強化、サイトの利便性向上、さらに認知度・信用力向上なども寄与して登録会員口座数およびアクティブユーザー数が増加基調である。15年6月導入のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与して物販事業が好調に推移する。

 さらに下期(11月〜4月)はカタログ通販誌「BG STYLE」発刊、中国広州における「HUB倉庫」の運用開始、オリジナルブランドの開発強化などに加えて、EC上での「マーケットプレイス型販売」事業や中国市場向け「越境ECサービス」も開始する。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.6%、営業利益が37.7%、経常利益が37.6%、純利益が35.9%である。低水準の形だが第4四半期(2月〜4月)の構成比が高い収益構造であり、期初時点で下期偏重の計画だ。したがってネガティブ要因とはならない。通期ベースで増収増益基調に変化はないだろう。

 なお配当予想については、実施する予定だが金額は未定としている。15年4月期(15年5月1日付の株式5分割前)は14年4月期比6円増配の年間24円(期末一括)で配当性向は11.5%だった。16年4月期も増収増益基調であり、増配余地があるだろう。

■株価は調整局面だが売られ過ぎ感

 株価の動きを見ると、15年6月の上場来高値1470円から反落し、概ね800円〜1000円近辺でモミ合う展開だったが、足元では700円台に水準を切り下げ、12月25日には724円まで下押して8月の直近安値741円を割り込んだ。第2四半期累計の売上総利益率の低下や通期予想に対する低進捗率が嫌気され、全般地合い悪化も影響したようだ。ただし売られ過ぎ感を強めている。

 12月25日の終値730円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS50円54銭で算出)は14〜15倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS252円39銭で算出)は2.9倍近辺である。時価総額は約44億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形となった。ただし日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が15%程度に拡大して売られ過ぎ感を強めている。積極的な事業展開や中期成長力を評価して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月16日更新]

ビューティガレージは直近安値圏モミ合いから上放れ、16年4月期は増収増益基調で増額含み

 ビューティガレージ<3180>(東マ)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手で、開業・経営ソリューション事業も強化している。16年4月期は増収増益基調で増額含みである。株価は直近安値圏でのモミ合いから上放れて強基調に転換する動きだ。好業績を評価して出直り展開だろう。なお12月7日に第2四半期累計(5月〜10月)の業績発表を予定している。

■プロ向け美容商材ネット通販の最大手

 プロ向け美容商材ネット通販の最大手である。美容業界に新しい価値を創造し、サロンビジネスの繁栄に貢献することをミッションとして、IT(ネットでの通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルである。

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど、全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力として、サロンの店舗設計デザイン事業、美容サロン開業・経営に関するソリューション事業も強化している。

 グループ子会社は、店舗設計・施工事業のタフデザインプロダクト、美容師など求人マッチングサイト運営のサロンキャリア、アイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業のアイラッシュガレージの3社である。

 中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入によって実現した国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して業界をリードする利便性の高い配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

■オンラインショップのアクティブユーザー数は増加基調

 販売チャネルは、15年4月末時点で登録会員数約24万口座、取扱商材約65万点で日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を主力として、カタログ通販、全国9拠点のショールームでの販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 15年4月期の物販事業の販路別売上構成比は、オンラインショップ経由が58.2%、電話・FAXが21.1%、ショールームへの来店が18.3%だった。オンラインショップ経由が増加基調である。また商品別売上構成比はPB機器50.0%、PB化粧品10.1%、NB機器17.2%、NB化粧品18.8%だった。SPA(製造直販)方式で自主開発したオリジナルブランド(PB)が全体の6割超を占めている。

 15年4月期末時点のオンラインショップ登録会員数は14年4月期比3万3412口座増加の23万9470口座となった。このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザー数は同1万1495口座増加の7万7626口座となり、アクティブユーザー比率は同0.3ポイント上昇の32.4%となった。

 ソリューション事業では合計11の周辺ソリューションWEBサイトを運営し、15年3月にはサロンの開業・経営・教育に関する各分野のエキスパートによるセミナー情報サイト「BGアカデミー」を開設した。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では、高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。そして目標数値に17年4月期の売上高100億円、経常利益7億円を掲げるとともに、一段の認知度・信用力向上に向けて早期の東証1部上場を実現する方針だ。

 成長に向けた重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を掲げている。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて、16年4月期中を目途として中国にハブ倉庫を新設する予定だ。中国から日本に輸送する商品を、保管料の安い中国のハブ倉庫に一旦集めて検品などを行う。そして保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上や品揃え拡充を強化

 15年6月にはプロ向け美容業界の商材仕入用として国内初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。商品に記載されたバーコードやQRコードをスマホで読み取るだけで、商品をカートに入れて発注できるバーコードリーダ機能などを搭載した。美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 またクレジット決済サポートサービス「サロン決済ナビ」をオープンした。美容業界最安値クラスの決済手数料で、国内主要クレジットカード会社に対応している。エステサロン専用クレジット決済なども用意して、各サロンに適した決済端末の導入をサポートするサービスだ。

 15年7月には、ソニー<6758>が15年2月発表した肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱いを開始した。エステ・美容サロン、化粧品メーカー、美容関連製品販売店向けに開発された業務用の肌解析システムである。手のひらサイズ肌測定機とクラウドのシステムをリーズナブルな料金設定で当社顧客サロンに提供する。16年4月期業績に与える影響は軽微としているが、当社の品揃え強化や信用力向上に寄与する。

 また15年7月には、インターネットBGM配信サービス「モンスター・チャンネル」の提供も開始した。専用機器、設置工事、著作権手続が不要で、BGMアプリをパソコン、タブレット、スマートフォンにダウンロードして、アンプ、スピーカーを接続するだけで利用できるサービスだ。月額課金収入のビジネスモデルとなる。

 15年9月には、美容家電最大手のヤーマン<6630>がサロン専売第一弾としてOEM製造する業務用トリートメント機器を、ビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi(クワトロバーストキャビ)」として15年11月から販売すると発表した。1台でフェイスとボディのトリートメントが完結する小型かつ高性能の画期的な日本製業務用トリートメント機器である。

 11月2日には総合印刷会社の帆風(東京都)との共同運営で、サロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。名刺、ショップカード、DM、チラシ、看板などサロンの運営・集客に必要なツールを豊富なデザインテンプレートから選んで、サロン運営者・担当者でも簡単に制作できる操作性を装備している。

■美容サロン新規開業が多い第4四半期(2月〜4月)の構成比高い

 なお15年4月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(5月〜7月)16億70百万円、第2四半期(8月〜10月)18億44百万円、第3四半期(11月〜1月)16億99百万円、第4四半期(2月〜4月)20億62百万円、営業利益は第1四半期51百万円、第2四半期1億25百万円、第3四半期79百万円、第4四半期1億21百万円だった。

 美容サロンの新規開業が春先に集中する傾向があるため、美容機器の需要が高まり、当社の収益は第4四半期(2月〜4月)の構成比が高いという季節要因があるようだ。また15年4月期のROEは14年4月期比3.5ポイント上昇して18.0%、自己資本比率は同3.3ポイント低下して51.9%だった。

■16年4月期増収増益基調で増額含み

 今期(16年4月期)の連結業績予想(6月9日公表)は、売上高が前期比16.7%増の84億88百万円、営業利益が同24.3%増の4億67百万円、経常利益が同17.0%増の4億58百万円、純利益が同21.2%増の3億01百万円としている。

 品揃え強化、サイトの利便性向上、さらに認知度・信用力向上なども寄与して登録会員口座数およびアクティブユーザー数が増加基調である。15年6月導入のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与して、物販事業が好調に推移する。

 第1四半期(5月〜7月)は売上高が前年同期比19.4%増の19億94百万円、営業利益が同30.5%増の67百万円、経常利益が同29.7%増の66百万円、純利益が同32.2%増の40百万円だった。

 主力のオンライン経由販売が好調に推移し、円安に伴う仕入コスト上昇などを吸収して大幅増収増益だった。店舗設計事業の採算改善や販管費抑制なども寄与した。売上総利益率は32.5%で同2.6ポイント低下したが、販管費比率は29.2%で同2.8ポイント低下した。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同14.4%増の15億67百万円、営業利益(全社費用等調整前)が同8.2%減の85百万円だった。円安に伴う仕入コスト上昇などで減益だったが、売上面では主力のオンライン経由販売が好調に推移した。15年7月末時点のオンラインショップにおけるアクティブユーザー数(過去1年間に1回以上購入したユーザー)は前年同期比1万1234口座増加の8万204口座となった。

 店舗設計事業は売上高が同52.5%増の3億52百万円、営業利益が16百万円(前年同期は0.3百万円)だった。新規顧客開拓や各案件の利益率向上が寄与した。その他周辺ソリューション事業は居抜き不動産仲介サービス、保険サービス、集客支援サービスが好調に推移して、売上高が同7.7%増の73百万円、営業利益が同2.9倍の18百万円だった。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が23.5%、営業利益が14.4%、経常利益が14.4%、純利益が13.3%である。低水準の形だが第4四半期(2月〜4月)の構成比が高い収益構造であり、期初時点で下期偏重の計画だ。したがってネガティブ要因とはならない。

 大手サロンチェーンからの店舗設計受注も増加しているもようであり、通期ベースでも好業績が期待される。通期会社予想は保守的としているため増額含みだろう。

 なお配当予想については現時点では未定としている。15年4月期(15年5月1日付の株式5分割前)は14年4月期比6円増配の年間24円(期末一括)で配当性向は11.5%だった。16年4月期も増収増益基調であり、増配余地があるだろう。

■株価は直近安値圏モミ合いから上放れ

 なお6月30日に続いて、10月20日に株式の立会外分売を実施した。分売株式数16万2500株、分売値段815円だった。東証1部への市場変更における形式要件である株主数の充足を図るために実施した。

 株価の動き(15年5月1日付で株式5分割)を見ると、6月の上場来高値1470円から反落して調整局面だったが、800円近辺で下値固めが完了して出直りの動きを強めている。11月2日には988円まで上伸する場面があった。

 11月13日の終値930円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS50円54銭で算出)は18〜19倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS252円39銭で算出)は3.7倍近辺である。時価総額は約56億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を突破し、25日移動平均線が上向きに転じてきた。また週足チャートで見ると13週移動平均線突破の動きを強めている。直近安値圏でのモミ合いから上放れて強基調に転換する動きだ。好業績を評価して出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月02日更新]

ビューティガレージは8月の直近安値で底打ち、16年4月期は増収増益基調で増額含み

 ビューティガレージ[3180](東マ)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手で、開業・経営ソリューション事業も強化している。16年4月期は増収増益基調で増額含みだ。株価は8月急落時の直近安値で底打ちして下値を切り上げている。中期成長力を評価して出直り展開だろう。

■プロ向け美容商材ネット通販の最大手

 プロ向け美容商材ネット通販の最大手である。美容業界に新しい価値を創造し、サロンビジネスの繁栄に貢献することをミッションとして、IT(ネットでの通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルである。

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど、全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力として、サロンの店舗設計デザイン事業、美容サロン開業・経営に関するソリューション事業も強化している。

 グループ子会社は、店舗設計・施工事業のタフデザインプロダクト、美容師など求人マッチングサイト運営のサロンキャリア、アイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業のアイラッシュガレージの3社である。

 中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入によって実現した国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して業界をリードする利便性の高い配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

■オンラインショップのアクティブユーザー数は増加基調

 販売チャネルは、登録会員数約24万口座、取扱商材約65万点で日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を主力として、カタログ通販、全国9拠点のショールームでの販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 15年4月期の物販事業の販路別売上構成比は、オンラインショップ経由が58.2%、電話・FAXが21.1%、ショールームへの来店が18.3%だった。オンラインショップ経由が増加基調である。また商品別売上構成比はPB機器50.0%、PB化粧品10.1%、NB機器17.2%、NB化粧品18.8%だった。SPA(製造直販)方式で自主開発したオリジナルブランド(PB)が全体の6割超を占めている。

 15年4月期末時点のオンラインショップ登録会員数は14年4月期比3万3412口座増加の23万9470口座で、このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザー数は同1万1495口座増加の7万7626口座、アクティブユーザー比率は同0.3ポイント上昇の32.4%となった。

 ソリューション事業では合計11の周辺ソリューションWEBサイトを運営し、15年3月にはサロンの開業・経営・教育に関する各分野のエキスパートによるセミナー情報サイト「BGアカデミー」を開設した。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では、高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。そして目標数値に17年4月期の売上高100億円、経常利益7億円を掲げるとともに、一段の認知度・信用力向上に向けて早期の東証1部上場を実現する方針だ。

 成長に向けた重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を掲げている。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて、16年4月期中を目途として中国にハブ倉庫を新設する予定だ。中国から日本に輸送する商品を、保管料の安い中国のハブ倉庫に一旦集めて検品などを行う。そして保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上や品揃え拡充を強化

 15年6月にはプロ向け美容業界の商材仕入用として国内初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。商品に記載されたバーコードやQRコードをスマホで読み取るだけで、商品をカートに入れて発注できるバーコードリーダ機能などを搭載した。美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 またクレジット決済サポートサービス「サロン決済ナビ」をオープンした。美容業界最安値クラスの決済手数料で、国内主要クレジットカード会社に対応している。エステサロン専用クレジット決済なども用意して、各サロンに適した決済端末の導入をサポートするサービスだ。

 15年7月には、ソニー<6758>が15年2月発表した肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱いを開始した。エステ・美容サロン、化粧品メーカー、美容関連製品販売店向けに開発された業務用の肌解析システムである。手のひらサイズ肌測定機とクラウドのシステムをリーズナブルな料金設定で当社顧客サロンに提供する。16年4月期業績に与える影響は軽微としているが、当社の品揃え強化や信用力向上に寄与する。

 また15年7月には、インターネットBGM配信サービス「モンスター・チャンネル」の提供も開始した。専用機器、設置工事、著作権手続が不要で、BGMアプリをパソコン、タブレット、スマートフォンにダウンロードして、アンプ、スピーカーを接続するだけで利用できるサービスだ。月額課金収入のビジネスモデルとなる。

 15年9月には、美容家電最大手のヤーマン<6630>がサロン専売第一弾としてOEM製造する業務用トリートメント機器を、ビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi(クワトロバーストキャビ)」として15年11月から販売すると発表した。1台でフェイスとボディのトリートメントが完結する小型かつ高性能の画期的な日本製業務用トリートメント機器である。

■美容サロン新規開業が多い第4四半期(2月〜4月)の構成比高い

 なお15年4月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(5月〜7月)16億70百万円、第2四半期(8月〜10月)18億44百万円、第3四半期(11月〜1月)16億99百万円、第4四半期(2月〜4月)20億62百万円、営業利益は第1四半期51百万円、第2四半期1億25百万円、第3四半期79百万円、第4四半期1億21百万円だった。

 美容サロンの新規開業が春先に集中する傾向があるため、美容機器の需要が高まり、当社の収益は第4四半期(2月〜4月)の構成比が高いという季節要因があるようだ。また15年4月期のROEは14年4月期比3.5ポイント上昇して18.0%、自己資本比率は同3.3ポイント低下して51.9%だった。

■16年4月期増収増益基調で増額含み

 今期(16年4月期)の連結業績予想(6月9日公表)は、売上高が前期比16.7%増の84億88百万円、営業利益が同24.3%増の4億67百万円、経常利益が同17.0%増の4億58百万円、純利益が同21.2%増の3億01百万円としている。

 品揃え強化、サイトの利便性向上、さらに認知度・信用力向上なども寄与して登録会員口座数およびアクティブユーザー数が増加基調である。15年6月導入のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与して、物販事業が好調に推移する。

 第1四半期(5月〜7月)は売上高が前年同期比19.4%増の19億94百万円、営業利益が同30.5%増の67百万円、経常利益が同29.7%増の66百万円、純利益が同32.2%増の40百万円だった。

 主力のオンライン経由販売が好調に推移し、円安に伴う仕入コスト上昇などを吸収して大幅増収増益だった。店舗設計事業の採算改善や販管費抑制なども寄与した。売上総利益率は32.5%で同2.6ポイント低下したが、販管費比率は29.2%で同2.8ポイント低下した。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同14.4%増の15億67百万円、営業利益(全社費用等調整前)が同8.2%減の85百万円だった。円安に伴う仕入コスト上昇などで減益だったが、売上面では主力のオンライン経由販売が好調に推移した。15年7月末時点のオンラインショップにおけるアクティブユーザー数(過去1年間に1回以上購入したユーザー)は前年同期比1万1234口座増加の8万204口座となった。

 店舗設計事業は売上高が同52.5%増の3億52百万円、営業利益が16百万円(前年同期は0.3百万円)だった。新規顧客開拓や各案件の利益率向上が寄与した。その他周辺ソリューション事業は居抜き不動産仲介サービス、保険サービス、集客支援サービスが好調に推移して、売上高が同7.7%増の73百万円、営業利益が同2.9倍の18百万円だった。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が23.5%、営業利益が14.4%、経常利益が14.4%、純利益が13.3%である。低水準の形だが第4四半期(2月〜4月)の構成比が高い収益構造であり、期初時点で下期偏重の計画だ。したがってネガティブ要因とはならない。

 大手サロンチェーンからの店舗設計受注も増加しているもようであり、通期ベースでも好業績が期待される。通期会社予想は保守的としているため増額含みだろう。

 なお配当予想については現時点では未定としている。15年4月期(15年5月1日付の株式5分割前)は14年4月期比6円増配の年間24円(期末一括)で配当性向は11.5%だった。16年4月期も増収増益基調であり、増配余地があるだろう。

■株価は8月の直近安値で底打ちして下値切り上げ

 なお6月30日に株式の立会外分売を実施した。分売株式数29万8500株、分売価格1185円だった。東証1部への市場変更における形式要件である株主数の充足を図るために実施した。

 株価の動き(15年5月1日付で株式5分割)を見ると、6月の上場来高値1470円から利益確定売りで反落し、さらに悪地合いの影響で8月24日の直近安値741円まで調整したが、その後は800円〜900円近辺で推移している。8月の直近安値で底打ちしたようだ。

 10月1日の終値873円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS50円54銭で算出)は17〜18倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS252円39銭で算出)は3.5倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線が横向きに転じた、また週足チャートで見ると52週移動平均線を割り込んだが、8月急落時の直近安値で長い下ヒゲをつけ、その後は下値を切り上げる形だ。16年4月期は増収増益基調で増額含みである。中期成長力を評価して出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月08日更新]

ビューティガレージの16年4月期第1四半期は大幅増収増益、好業績を見直し

 ビューティガレージ[3180](東マ)は美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手で開業・経営ソリューション事業も強化している。9月7日発表の16年4月期第1四半期(5月〜7月)連結業績は大幅増収増益だった。株価は悪地合いの影響を受けて急落する場面があったが、16年4月期は増収増益基調で増額含みだ。目先的な売りが一巡して好業績を見直す動きが強まるだろう。

■プロ向け美容商材ネット通販の最大手

 プロ向け美容商材ネット通販の最大手である。美容業界に新しい価値を創造し、サロンビジネスの繁栄に貢献することをミッションとして、IT(ネットでの通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルである。

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど、全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力として、サロンの店舗設計デザイン事業、美容サロン開業・経営に関するソリューション事業も強化している。

 グループ子会社は、店舗設計・施工事業のタフデザインプロダクト、美容師など求人マッチングサイト運営のサロンキャリア、アイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業のアイラッシュガレージの3社である。

 中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入によって実現した国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して業界をリードする利便性の高い配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなども強みとしている。

■オンラインショップのアクティブユーザー数は増加基調

 販売チャネルは、登録会員数約24万口座、取扱商材約65万点で日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を主力として、カタログ通販、全国9拠点のショールームでの販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 15年4月期の物販事業の販路別売上構成比は、オンラインショップ経由が58.2%、電話・FAXが21.1%、ショールームへの来店が18.3%だった。オンラインショップ経由が増加基調である。また商品別売上構成比はPB機器50.0%、PB化粧品10.1%、NB機器17.2%、NB化粧品18.8%だった。SPA(製造直販)方式で自主開発したオリジナルブランド(PB)が全体の6割超を占めている。

 15年4月期末時点のオンラインショップ登録会員数は14年4月期比3万3412口座増加の23万9470口座で、このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザー数は同1万1495口座増加の7万7626口座、アクティブユーザー比率は同0.3ポイント上昇の32.4%となった。

 ソリューション事業では合計11の周辺ソリューションWEBサイトを運営し、15年3月にはサロンの開業・経営・教育に関する各分野のエキスパートによるセミナー情報サイト「BGアカデミー」を開設した。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では、高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。そして目標数値に17年4月期の売上高100億円、経常利益7億円を掲げるとともに、一段の認知度・信用力向上に向けて早期の東証1部上場を実現する方針だ。

 成長に向けた重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を掲げている。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて、16年4月期中を目途として中国にハブ倉庫を新設する予定だ。中国から日本に輸送する商品を、保管料の安い中国のハブ倉庫に一旦集めて検品などを行う。そして保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上や品揃え拡充を強化

 15年6月にはプロ向け美容業界の商材仕入用として国内初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。商品に記載されたバーコードやQRコードをスマホで読み取るだけで、商品をカートに入れて発注できるバーコードリーダ機能などを搭載した。美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 またクレジット決済サポートサービス「サロン決済ナビ」をオープンした。美容業界最安値クラスの決済手数料で、国内主要クレジットカード会社に対応している。エステサロン専用クレジット決済なども用意して、各サロンに適した決済端末の導入をサポートするサービスだ。

 15年7月にはソニー<6758>が15年2月に発表した肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱いを開始した。エステ・美容サロン、化粧品メーカー、美容関連製品販売店向けに開発された業務用の肌解析システムである。手のひらサイズ肌測定機とクラウドのシステムをリーズナブルな料金設定で当社顧客サロンに提供する。16年4月期業績に与える影響は軽微としているが、当社の品揃え強化や信用力向上に寄与する。

 また15年7月にはインターネットBGM配信サービス「モンスター・チャンネル」の提供も開始した。専用機器、設置工事、著作権手続が不要で、BGMアプリをパソコン、タブレット、スマートフォンにダウンロードして、アンプ、スピーカーを接続するだけで利用できるサービスだ。月額課金収入のビジネスモデルとなる。

 9月4日には、美容家電最大手のヤーマン<6630>がサロン専売第一弾としてOEM製造する業務用トリートメント機器を、ビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi(クワトロバーストキャビ)」として15年11月から販売すると発表した。1台でフェイスとボディのトリートメントが完結する小型かつ高性能の画期的な日本製業務用トリートメント機器である。

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■16年4月期第1四半期は大幅増収増益、通期も増収増益基調で増額含み

 なお15年4月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(5月〜7月)16億70百万円、第2四半期(8月〜10月)18億44百万円、第3四半期(11月〜1月)16億99百万円、第4四半期(2月〜4月)20億62百万円、営業利益は第1四半期51百万円、第2四半期1億25百万円、第3四半期79百万円、第4四半期1億21百万円だった。

 美容サロンの新規開業が春先に集中する傾向があるため、美容機器の需要が高まり、当社の収益は第4四半期(2月〜4月)の構成比が高いという季節要因がある。また15年4月期のROEは14年4月期比3.5ポイント上昇して18.0%、自己資本比率は同3.3ポイント低下して51.9%だった。

 9月7日に発表した今期(16年4月期)第1四半期(5月〜7月)の連結業績は、売上高が前年同期比19.4%増の19億94百万円、営業利益が同30.5%増の67百万円、経常利益が同29.7%増の66百万円、純利益が同32.2%増の40百万円だった。

 主力のオンライン経由販売が好調に推移し、円安に伴う仕入コスト上昇などを吸収して大幅増収増益だった。店舗設計事業の採算改善や販管費抑制なども寄与した。売上総利益率は32.5%で同2.6ポイント低下したが、販管費比率は29.2%で同2.8ポイント低下した。

 セグメント別に見ると、物販事業は売上高が同14.4%増の15億67百万円、営業利益(全社費用等調整前)が同8.2%減の85百万円だった。円安に伴う仕入コスト上昇などで減益だったが、売上面では主力のオンライン経由販売が好調に推移した。なお15年7月末時点のオンラインショップにおけるアクティブユーザー数(過去1年間に1回以上購入したユーザー)は前年同期比1万1234口座増加の8万204口座となった。

 店舗設計事業は売上高が同52.5%増の3億52百万円、営業利益が16百万円(前年同期は0.3百万円)だった。新規顧客開拓や各案件の利益率向上が寄与した。その他周辺ソリューション事業は居抜き不動産仲介サービス、保険サービス、集客支援サービスが好調に推移して、売上高が同7.7%増の73百万円、営業利益が同2.9倍の18百万円だった。

 通期の連結業績予想は前回予想(6月9日公表)を据え置いて、売上高が前期比16.7%増の84億88百万円、営業利益が同24.3%増の4億67百万円、経常利益が同17.0%増の4億58百万円、純利益が同21.2%増の3億01百万円としている。

 品揃え強化、サイトの利便性向上、さらに認知度・信用力向上なども寄与して登録会員口座数およびアクティブユーザー数が増加基調である。15年6月導入のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与して、物販事業が好調に推移するだろう。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が23.5%、営業利益が14.4%、経常利益が14.4%、純利益が13.3%と低水準の形だが、第4四半期の構成比が高い収益構造であり、現時点ではネガティブ要因とはならないだろう。大手サロンチェーンなどからの店舗設計の受注も増加しているもようであり、通期ベースでも好業績が期待される。さらに会社予想は保守的としているため増額含みだろう。

 なお配当予想については現時点では未定としている。15年4月期(15年5月1日付の株式5分割前)は14年4月期比6円増配の年間24円(期末一括)で配当性向は11.5%だった。16年4月期も増収増益基調であり、増配余地があるだろう。

■株価は悪地合いの売り一巡、好業績を見直し

 なお6月30日に株式の立会外分売を実施した。分売株式数29万8500株、分売価格1185円だった。東証1部への市場変更における形式要件である株主数の充足を図るために実施した。

 株価の動き(15年5月1日付で株式5分割)を見ると、6月の上場来高値1470円から利益確定売りで反落し、さらに悪地合いの影響で1100円〜1200円近辺でのモミ合いから下放れた。8月24日に741円、25日に742円まで調整する場面があった。ただしその後は1000円台まで戻す場面もあり、売り一巡感を強めている。

 9月7日の終値929円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS50円54銭で算出)は18〜19倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS252円39銭で算出)は3.7倍近辺である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで調整局面の形だ。ただし52週移動平均線近辺で下げ渋る動きだ。16年4月期は増収増益基調で増額含みであり、目先的な売りが一巡して好業績を見直す動きが強まるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月28日更新]

ビューティガレージは自律調整一巡、中期成長力を評価して6月高値試す
 ビューティガレージ<3180>(東マ)はプロ向け美容商材ネット通販の最大手で、美容サロン向けにBtoBで美容商材物販事業や開業・経営ソリューション事業を展開している。株価は6月の上場来高値1470円から利益確定売りで一旦反落したが素早く切り返している。16年4月期は大幅営業増益予想で増額含みだ。中期成長力を評価する流れに変化はなく、自律調整が一巡して6月高値を試す展開だろう。

■プロ向け美容商材ネット通販の最大手

 プロ向け美容商材ネット通販の最大手である。美容業界に新しい価値を創造し、サロンビジネスの繁栄に貢献することをミッションとして、IT(ネットでの通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルである。

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど、全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力として、サロンの店舗設計デザイン事業、美容サロン開業・経営に関するソリューション事業なども展開している。

 販売チャネルは、登録会員数約24万口座、取扱商材約65万点で日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を主力として、カタログ通販、全国9拠点のショールームでの販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 15年4月期の物販事業の販路別売上構成比は、オンラインショップ経由が58.2%、電話・FAXが21.1%、ショールームへの来店が18.3%だった。オンラインショップ経由が増加基調である。

 また商品別売上構成比はPB機器50.0%、PB化粧品10.1%、NB機器17.2%、NB化粧品18.8%だった。SPA(製造直販)方式で自主開発したオリジナルブランド(PB)が全体の6割超を占めている。

 15年4月期末時点のオンラインショップ登録会員数は14年4月期比3万3412口座増加の23万9470口座で、このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザ数は同1万1495口座増加の7万7626口座、アクティブユーザ比率は同0.3ポイント上昇の32.4%となった。

 ソリューション事業では合計11の周辺ソリューションWEBサイトを運営している。15年3月にはサロンの開業・経営・教育に関する各分野のエキスパートによるセミナー情報サイト「BGアカデミー」を開設した。

 グループ子会社は、店舗設計・施工事業のタフデザインプロダクト、美容師など求人マッチングサイト運営のサロンキャリア、アイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業のアイラッシュガレージの3社である。

 中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入によって実現した国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して業界をリードする利便性の高い配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなども強みとしている。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では、高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。そして目標数値に17年4月期の売上高100億円、経常利益7億円を掲げるとともに、一段の認知度・信用力向上に向けて早期の東証1部上場を実現する方針だ。

 成長に向けた重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を掲げている。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて、16年4月期中を目途として中国にハブ倉庫を新設する予定だ。中国から日本に輸送する商品を、保管料の安い中国のハブ倉庫に一旦集めて検品などを行う。そして保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

 15年6月にはプロ向け美容業界の商材仕入用として国内初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。商品に記載されたバーコードやQRコードをスマホで読み取るだけで、商品をカートに入れて発注できるバーコードリーダ機能などを搭載した。美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 またクレジット決済サポートサービス「サロン決済ナビ」をオープンした。美容業界最安値クラスの決済手数料で、国内主要クレジットカード会社に対応している。エステサロン専用クレジット決済なども用意して、各サロンに適した決済端末の導入をサポートするサービスだ。

 15年7月にはソニー<6758>が15年2月に発表した肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱いを開始した。エステ・美容サロン、化粧品メーカー、美容関連製品販売店向けに開発された業務用の肌解析システムである。手のひらサイズ肌測定機とクラウドのシステムをリーズナブルな料金設定で当社顧客サロンに提供する。16年4月期業績に与える影響は軽微としているが、当社の品揃え強化や信用力向上に寄与する。

 7月2日には、インターネットBGM配信サービス「モンスター・チャンネル」の提供開始を発表した。専用機器、設置工事、著作権手続が不要で、BGMアプリをパソコン、タブレット、スマートフォンにダウンロードして、アンプ、スピーカーを接続するだけで利用できるサービスだ。月額課金収入のビジネスモデルとなる。

■16年4月期も増収増益基調で増額含み

 なお15年4月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(5月〜7月)16億70百万円、第2四半期(8月〜10月)18億44百万円、第3四半期(11月〜1月)16億99百万円、第4四半期(2月〜4月)20億62百万円、営業利益は第1四半期51百万円、第2四半期1億25百万円、第3四半期79百万円、第4四半期1億21百万円だった。

 美容サロンの新規開業が春先に集中する傾向があるため特に美容機器の需要が高まり、当社の収益は第4四半期(2月〜4月)の構成比が高いという季節要因があるようだ。また15年4月期のROEは14年4月期比3.5ポイント上昇して18.0%、自己資本比率は同3.3ポイント低下して51.9%だった。

 今期(16年4月期)の連結業績予想(6月9日公表)は、売上高が前期比16.7%増の84億88百万円、営業利益が同24.3%増の4億67百万円、経常利益が同17.0%増の4億58百万円、純利益が同21.2%増の3億01百万円としている。

 品揃え強化、サイトの利便性向上、さらに認知度・信用力向上なども寄与して登録会員口座数およびアクティブユーザ数が増加基調である。6月導入のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与して、物販事業が好調に推移するだろう。大手サロンチェーンなどからの店舗設計の受注も増加しているもようであり、増収増益基調が予想される。また会社予想は保守的としているため増額含みだろう。

 なお配当予想については現時点では未定としている。15年4月期(15年5月1日付の株式5分割前)は14年4月期比6円増配の年間24円(期末一括)で配当性向は11.5%だった。16年4月期も増収増益基調であり、増配余地があるだろう。

■東証1部を目指して立会外分売実施、株価は自律調整一巡して6月高値試す

 なお6月30日に株式の立会外分売を実施した。分売株式数29万8500株、分売価格1185円だった。東証1部への市場変更における形式要件である株主数の充足を図るために実施した。

 株価の動き(15年5月1日付で株式5分割)を見ると、6月9日の上場来高値1470円から利益確定売りで一旦反落し、地合い悪化の影響を受けて7月9日に954円まで調整する場面があったが、素早く切り返して1200円台まで戻している。影響は一時的であり、自律調整一巡感も強めている。中期成長力を評価する流れに変化はないだろう。

 7月27日の終値1203円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS50円54銭で算出)は23〜24倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS252円39銭で算出)は4.8倍近辺である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線を割り込んだが、26週移動平均線近辺から切り返している。サポートラインを確認した形だ。16年4月期は大幅営業増益予想で増額含みだ。中期成長力を評価する流れに変化はなく、自律調整が一巡して6月高値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[6月29日更新]

ビューティガレージは上場来高値圏で堅調、中期成長力を評価

 ビューティガレージ[3180](東マ)はプロ向け美容商材ネット通販の最大手である。ITとリアルを融合連携させて、美容サロン向けにBtoBで美容商材物販事業や開業・経営ソリューション事業を展開している。株価は上場来高値圏1200円〜1400円近辺で堅調に推移して、6月9日には上場来高値1470円まで上伸する場面があった。中期成長力を評価して上値追いの展開だろう。

 03年4月設立で、13年2月東証マザーズに新規上場した。プロ向け美容商材ネット通販の最大手である。美容業界に新しい価値を創造し、サロンビジネスの繁栄に貢献することをミッションとして、IT(ネットでの通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルである。

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど、全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業、サロンの店舗設計デザイン事業、美容サロン開業・経営に関するソリューション事業を展開している。

 販売チャネルは、登録会員数約24万口座、取扱商材約65万点で日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Onkine Shop」を主力として、カタログ通販、全国9拠点のショールームでの販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 15年4月期の物販事業の販路別売上構成比は、オンラインショップ経由が58.2%、電話・FAXが21.1%、ショールームへの来店が18.3%だった。オンラインショップ経由が増加基調である。

 また商品別売上構成比はPB機器50.0%、PB化粧品10.1%、NB機器17.2%、NB化粧品18.8%だった。SPA(製造直販)方式で自主開発したオリジナルブランド(PB)が全体の6割超を占めている。

 15年4月期末時点のオンラインショップ登録会員数は前期比3万3412口座増加の23万9470口座で、このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザ数は同1万1495口座増加の7万7626口座、アクティブユーザ比率は同0.3ポイント上昇の32.4%となった。

 ソリューション事業では合計11の周辺ソリューションWEBサイトを運営している。15年3月にはサロンの開業・経営・教育に関する各分野のエキスパートによるセミナー情報サイト「BGアカデミー」を開設した。

 グループ子会社は、店舗設計・施工事業のタフデザインプロダクト、美容師などの求人マッチングサイト運営のサロンキャリア、アイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業のアイラッシュガレージの3社である。

 中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入によって実現した国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して業界をリードする利便性の高い配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなども強みとしている。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では、高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。そして目標数値に17年4月期の売上高100億円、経常利益7億円を掲げるとともに、一段の認知度・信用力向上に向けて早期の東証1部上場を実現する方針としている。

 成長に向けた重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を掲げている。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて、16年4月期中を目途として中国にハブ倉庫を新設する予定だ。中国から日本に輸送する商品を、保管料の安い中国のハブ倉庫に一旦集めて検品などを行う。そして保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

 15年6月にはプロ向け美容業界の商材仕入用として国内初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。商品に記載されたバーコードやQRコードをスマホで読み取るだけで、商品をカートに入れて発注できるバーコードリーダ機能などを搭載した。美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 6月18日にはクレジット決済のサポートサービス「サロン決済ナビ」をオープンした。美容業界最安値クラスの決済手数料で、国内主要クレジットカード会社に対応している。エステサロン専用クレジット決済なども用意して、各サロンに適した決済端末の導入をサポートするサービスだ。

 また6月26日には、ソニー<6758>が15年2月に発表した肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱いを7月から開始すると発表した。エステ・美容サロン、化粧品メーカー、美容関連製品販売店向けに開発された業務用の肌解析システムである。手のひらサイズ肌測定機とクラウドのシステムをリーズナブルな料金設定で当社顧客サロンに提供する。16年4月期業績に与える影響は軽微としているが、当社の品揃え強化や信用力向上に寄与する。

■16年4月期も増収増益基調で増額含み

 6月9日に発表した前期(15年4月期)の連結業績は、売上高が前々期比12.7%増の72億75百万円、営業利益が同24.1%増の3億76百万円、経常利益が同32.5%増の3億91百万円、純利益が同44.5%増の2億49百万円だった。配当予想(15年5月1日付株式5分割前)は前々期比6円増配の年間24円(期末一括)で配当性向は11.5%となる。

 セグメント別に見ると、物販事業の売上高が同14.6%増の56億39百万円、営業利益(全社費用等調整前)が同6.5%増の4億37百万円、店舗設計事業の売上高が同7.6%増の13億66百万円、営業利益が同63.8%増の83百万円、周辺ソリューション事業の売上高が同1.4%増の2億69百万円、営業利益が同2.6倍の38百万円だった。各セグメントとも消費増税の反動影響などを吸収して順調に伸長した。

 なお美容サロンの新規開業が春先に集中する傾向があるため、特に美容機器の需要が高まり、当社の収益は第4四半期(2月〜4月)の構成比が高いという季節要因もあるようだ。

 今期(16年4月期)の連結業績予想(6月9日公表)は、売上高が前期比16.7%増の84億88百万円、営業利益が同24.3%増の4億67百万円、経常利益が同17.0%増の4億58百万円、純利益が同21.2%増の3億01百万円としている。配当予想については現時点では未定としている。

 品揃え強化、サイトの利便性向上、さらに認知度・信用力向上なども寄与して登録会員口座数およびアクティブユーザ数が増加基調である。6月導入のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与して、物販事業が好調に推移するだろう。大手サロンチェーンなどからの店舗設計の受注も増加しているもようであり、増収増益基調が予想される。また会社予想は保守的としているため増額含みだろう。

 東証1部を目指して立会外分売を実施、株価は上場来高値圏で堅調

 なお6月24日〜30日に株式の立会外分売を予定している。分売予定株式数は29万8500株で、分売価格は分売実施日前日の終値もしくは最終気配値を基準として決定する。東証1部への市場変更における形式要件である株主数の充足を図るために行う。

 株価の動き(15年5月1日付で株式5分割)を見ると、500円〜600円近辺でのモミ合いから上放れて上場来高値圏1400円台まで急伸した。4月以降は高値圏1200円〜1400円近辺でのボックス展開だが、堅調に推移して6月9日には上場来高値1470円まで上伸する場面があった。中期成長力を評価する動きだろう。

 6月26日の終値1272円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS50円54銭で算出)は25倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS253円93銭で算出)は5.0倍近辺である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形であり、急伸後の日柄調整が一巡してボックスレンジ上放れのタイミングが接近しているようだ。中期成長力を評価して上値追いの展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)

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