[3371]ソフトクリエイトホールディングス
[03月14日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは上値試す、24年3月期2桁増収増益予想で25年3月期も収益拡大基調

 
 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大などを推進している。24年3月は2桁増収増益予想(23年10月24日付で上方修正)としている。第3四半期累計の進捗率が高水準であり、クラウドサービスの収益が積み上がる収益構造なども勘案すれば、通期会社予想に再上振れの可能性がありそうだ。さらに積極的な事業展開で25年3月期も収益拡大基調だろう。株価はモミ合いから上放れの形となって徐々に水準を切り上げている。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。
 
■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開
 
 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分はECソリューション事業およびITソリューション事業としている。
 
 23年3月期は、ECソリューション事業の売上高が22年3月期比14.9%増の133億18百万円で経常利益(全社費用等調整前)が7.8%増の33億65百万円、ITソリューション事業の売上高が13.4%増の109億34百万円で経常利益が9.1%増の26億19百万円だった。売上高の内訳は、ECソリューション事業のECサイト構築ecbeingが16.8%増の93億円、デジタルマーケティングが2.4%増の28億円、クラウドサービスが36.2%増の12億円、ITソリューション事業のセキュリティ・インフラ構築が19.1%増の55億円、パッケージが0.6%減の17億円、ITクラウドが16.3%増の19億円、IT機器販売が9.8%増の18億円だった。
 
 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることを強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は22年度末時点において1600サイトを突破した。市場シェアは15年連続1位(出典:富士キメラ総研のソフトウェアビジネス新市場2023年版による「ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」で市場シェア57.1%)である。
 
 22年2月にはecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。22年11月にはecbeingが、レビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」を展開する新会社ReviCoを設立した。23年7月にはecbeingが、MicrosoftのAzure OpenAI Serviceを活用し、強力な自然言語処理モデル「ChatGPT」を組み込んだAIチャットボットシステム「AIデジタルスタッフ」をリリースした。
 
 ITソリューション事業は、連結子会社ソフトクリエイトの自社開発「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、システムインテグレーション・IT機器販売、および連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)を主力としている。
 
 23年7月にはソフトクリエイトが、日本マイクロソフトの「マイクロソフトジャパンパートナーオブザイヤー2023」において、「Secure identities and access アワード」および「Community Response アワード」の2部門でダブル受賞した。
 
 エイトレッドのワークフローシステムのシリーズ累計導入社数は4000社を突破している。そしてクラウド型「X−point Cloud」は、複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。また23年12月には「X−point Cloud」が、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が認証する令和3年度改正基準の「電子取引ソフト法的要件認証」を取得した。
 
 成長戦略として、クラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。
 
■24年3月期2桁増収増益予想、さらに再上振れの可能性
 
 24年3月期の連結業績予想(23年10月24日付で上方修正)については、売上高が23年3月期比14.2%増の277億02百万円、営業利益が17.5%増の50億79百万円、経常利益が18.1%増の53億円、親会社株主帰属当期純利益が13.2%増の31億円としている。配当予想(配当性向目標を従来の30%から40%に引き上げて、23年10月24日付で第2四半期末9円、期末9円、合計18円上方修正)は48円(第2四半期末24円、期末24円)としている。23年4月1日付の株式2分割遡及修正後で見ると、23年3月期の25円に対して23円増配(4期連続増配)となる。大幅増配予想で予想配当性向は38.9%となる。
 
 第3四半期累計は売上高が前年同期比16.3%増の207億71百万円、営業利益が20.5%増の40億72百万円、経常利益が21.1%増の43億23百万円、親会社株主帰属四半期純利益が24.3%増の26億25百万円だった。
 
 大幅増収増益だった。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大し、コスト増加を吸収した。経常利益(前年同期比+7.6億円)の増減要因分析は、売上総利益増加で+12.2億円、人件費増加で▲1.0億円、採用費・研修費増加で▲0.3億円、広告費増加で▲1.1億円、研究開発費増加で▲0.4億円、その他経費増加で▲1.8億円としている。
 
 ECソリューション事業は売上高が16.8%増の115億82百万円で利益(全社費用等調整前経常利益)が14.5%増の31億51百万円だった。主力のECサイト構築ecbeingをはじめ、各事業が好調に推移した。売上高の内訳はECサイト構築が11.1%増の76.9億円、デジタルマーケティングが27.9%増の26.8億円、ECクラウドサービスが35.4%増の12.1億円だった。
 
 ITソリューション事業は、売上高が15.6%増の91億89百万円で、利益が2.4%増の20億36百万円だった。利益面ではPC買替需要によるIT機器販売増加や先行投資などの影響で利益率が低下したが、売上面は順調に拡大した。売上高の内訳はセキュリティ・インフラ構築が14.4%増の44.9億円、ITパッケージが2.6%減の12.9億円、ITクラウドサービスが19.1%増の16.8億円、IT機器が34.3%増の17.3億円だった。
 
 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が66億54百万円で経常利益が13億55百万円、第2四半期は売上高が71億98百万円で経常利益が14億97百万円、第3四半期は売上高が69億19百万円で経常利益が13億81百万円だった。
 
 通期の連結業績予想は据え置いている。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費や広告費などの増加を吸収する見込みだ。売上高の計画はECソリューション事業が15.2%増の153億円、ITソリューション事業が13.1%増の124億円としている。経常利益(前年同期比+8.2億円)の増減要因分析(見込み)は、売上総利益増加で+15.8億円、人件費増加で▲2.6億円、採用費増加で▲1.0億円、広告費増加で▲2.0億円、その他経費増加(税金等)で▲2.0億円としている。
 
 第3四半期累計の進捗率は売上高75%、営業利益80%、経常利益82%、親会社株主帰属当期純利益85%だった。第3四半期累計の進捗率が高水準であり、クラウドサービスの収益が積み上がる収益構造なども勘案すれば、通期会社予想に再上振れの可能性がありそうだ。さらに積極的な事業展開で25年3月期も収益拡大基調だろう。
 
■株主優待制度は3月末と9月末の年2回
 
 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主(長期保有優待の基準日は毎年3月末)に対して、保有株式数および保有期間に応じてQUOカードを贈呈している。なお株式2分割(基準日23年3月31日、効力発生日23年4月1日)に伴って、株主優待を23年9月末対象から増額(詳細は会社HP参照)した。
 
■株価は上値試す
 
 株価(23年4月1日付で株式2分割)はモミ合いから上放れの形となって徐々に水準を切り上げている。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。3月13日の終値は1949円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS123円52銭で算出)は約16倍、今期予想配当利回り(会社予想の48円で算出)は約2.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS600円51銭で算出)は約3.2倍、そして時価総額は約537億円である。
情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
 
[02月22日更新]

ソフトクリエイトホールディングスはモミ合い上放れ、24年3月期は再上振れの可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大などを推進している。24年3月期第3四半期累計は大幅増収増益だった。主力事業が順調に拡大し、コスト増加を吸収した。そして通期も大幅増収増益予想(23年10月24日付で上方修正)としている。第3四半期累計の進捗率が高水準であり、クラウドサービスの収益が積み上がる収益構造なども勘案すれば、通期会社予想に再上振れの可能性がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は徐々に水準を切り上げてモミ合いから上放れの形となった。基調転換して上値を試す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分はECソリューション事業およびITソリューション事業としている。

 23年3月期は、ECソリューション事業の売上高が22年3月期比14.9%増の133億18百万円で経常利益(全社費用等調整前)が7.8%増の33億65百万円、ITソリューション事業の売上高が13.4%増の109億34百万円で経常利益が9.1%増の26億19百万円だった。売上高の内訳は、ECソリューション事業のECサイト構築ecbeingが16.8%増の93億円、デジタルマーケティングが2.4%増の28億円、クラウドサービスが36.2%増の12億円、ITソリューション事業のセキュリティ・インフラ構築が19.1%増の55億円、パッケージが0.6%減の17億円、ITクラウドが16.3%増の19億円、IT機器販売が9.8%増の18億円だった。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることを強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は22年度末時点において1600サイトを突破した。市場シェアは15年連続1位(出典:富士キメラ総研のソフトウェアビジネス新市場2023年版による「ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」で市場シェア57.1%)である。

 22年2月にはecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。22年11月にはecbeingが、レビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」を展開する新会社ReviCoを設立した。23年7月にはecbeingが、MicrosoftのAzure OpenAI Serviceを活用し、強力な自然言語処理モデル「ChatGPT」を組み込んだAIチャットボットシステム「AIデジタルスタッフ」をリリースした。

 ITソリューション事業は、連結子会社ソフトクリエイトの自社開発「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、システムインテグレーション・IT機器販売、および連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)を主力としている。

 23年7月にはソフトクリエイトが、日本マイクロソフトの「マイクロソフトジャパンパートナーオブザイヤー2023」において、「Secure identities and access アワード」および「Community Response アワード」の2部門でダブル受賞した。

 エイトレッドのワークフローシステムのシリーズ累計導入社数は4000社を突破している。そしてクラウド型「X−point Cloud」は、複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。また23年12月には「X−point Cloud」が、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が認証する令和3年度改正基準の「電子取引ソフト法的要件認証」を取得した。

 成長戦略として、クラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。

■24年3月期3Q累計大幅増収増益、通期は再上振れの可能性

 24年3月期の連結業績予想(23年10月24日付で上方修正)については、売上高が23年3月期比14.2%増の277億02百万円、営業利益が17.5%増の50億79百万円、経常利益が18.1%増の53億円、親会社株主帰属当期純利益が13.2%増の31億円としている。配当予想(配当性向目標を従来の30%から40%に引き上げて、23年10月24日付で第2四半期末9円、期末9円、合計18円上方修正)は48円(第2四半期末24円、期末24円)としている。23年4月1日付の株式2分割遡及修正後で見ると、23年3月期の25円に対して23円増配(4期連続増配)となる。大幅増配予想で予想配当性向は38.9%となる。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比16.3%増の207億71百万円、営業利益が20.5%増の40億72百万円、経常利益が21.1%増の43億23百万円、親会社株主帰属四半期純利益が24.3%増の26億25百万円だった。

 大幅増収増益だった。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大し、コスト増加を吸収した。経常利益(前年同期比+7.6億円)の増減要因分析は、売上総利益増加で+12.2億円、人件費増加で▲1.0億円、採用費・研修費増加で▲0.3億円、広告費増加で▲1.1億円、研究開発費増加で▲0.4億円、その他経費増加で▲1.8億円としている。

 ECソリューション事業は売上高が16.8%増の115億82百万円で利益(全社費用等調整前経常利益)が14.5%増の31億51百万円だった。主力のECサイト構築ecbeingをはじめ、各事業が好調に推移した。売上高の内訳はECサイト構築が11.1%増の76.9億円、デジタルマーケティングが27.9%増の26.8億円、ECクラウドサービスが35.4%増の12.1億円だった。

 ITソリューション事業は、売上高が15.6%増の91億89百万円で、利益が2.4%増の20億36百万円だった。利益面ではPC買替需要によるIT機器販売増加や先行投資などの影響で利益率が低下したが、売上面は順調に拡大した。売上高の内訳はセキュリティ・インフラ構築が14.4%増の44.9億円、ITパッケージが2.6%減の12.9億円、ITクラウドサービスが19.1%増の16.8億円、IT機器が34.3%増の17.3億円だった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が66億54百万円で経常利益が13億55百万円、第2四半期は売上高が71億98百万円で経常利益が14億97百万円、第3四半期は売上高が69億19百万円で経常利益が13億81百万円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いている。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費や広告費などの増加を吸収する見込みだ。売上高の計画はECソリューション事業が15.2%増の153億円、ITソリューション事業が13.1%増の124億円としている。経常利益(前年同期比+8.2億円)の増減要因分析(見込み)は、売上総利益増加で+15.8億円、人件費増加で▲2.6億円、採用費増加で▲1.0億円、広告費増加で▲2.0億円、その他経費増加(税金等)で▲2.0億円としている。

 第3四半期累計の進捗率は売上高75%、営業利益80%、経常利益82%、親会社株主帰属当期純利益85%と高水準である。さらにクラウドサービスの収益が積み上がる収益構造なども勘案すれば、通期会社予想に再上振れの可能性がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主(長期保有優待の基準日は毎年3月末)に対して、保有株式数および保有期間に応じてQUOカードを贈呈している。なお株式2分割(基準日23年3月31日、効力発生日23年4月1日)に伴って、株主優待を23年9月末対象から増額(詳細は会社HP参照)した。

■株価はモミ合い上放れ

 株価(23年4月1日付で株式2分割)は徐々に水準を切り上げてモミ合いから上放れの形となった。基調転換して上値を試す展開を期待したい。2月21日の終値は1869円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS123円52銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の48円で算出)は約2.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS600円51銭で算出)は約3.1倍、そして時価総額は約515億円である。情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[01月09日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは反発の動き、24年3月期は再上振れ余地

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大などを推進している。24年3月期は上方修正(10月24日付)して大幅増収増益予想としている。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費や広告費などの増加を吸収する見込みだ。期末に向けてクラウドサービスの収益が積み上がる構造を勘案すれば、通期会社予想に再上振れ余地があり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価はやや小動きだがモミ合いレンジ下限から反発の動きを強めている。モミ合いから上放れの展開を期待したい。なお2月1日に24年3月期第3四半期決算発表を予定している。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分はECソリューション事業およびITソリューション事業としている。

 23年3月期のセグメント別業績は、ECソリューション事業の売上高(外部顧客への売上高)が22年3月期比14.9%増の133億18百万円で経常利益(全社費用等調整前)が7.8%増の33億65百万円、ITソリューション事業の売上高が13.4%増の109億34百万円で経常利益が9.1%増の26億19百万円だった。売上高の内訳は、ECソリューション事業のECサイト構築ecbeingが16.8%増の93億円、デジタルマーケティングが2.4%増の28億円、クラウドサービスが36.2%増の12億円、ITソリューション事業のセキュリティ・インフラ構築が19.1%増の55億円、パッケージが0.6%減の17億円、ITクラウドが16.3%増の19億円、IT機器販売が9.8%増の18億円だった。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることを強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は22年度末時点において1600サイトを突破した。市場シェアは15年連続1位(出典:富士キメラ総研のソフトウェアビジネス新市場2023年版による「ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」で市場シェア57.1%)である。

 22年2月にはecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。22年11月にはecbeingが、レビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」を展開する新会社ReviCoを設立した。23年7月にはecbeingが、MicrosoftのAzure OpenAI Serviceを活用し、強力な自然言語処理モデル「ChatGPT」を組み込んだAIチャットボットシステム「AIデジタルスタッフ」をリリースした。

 ITソリューション事業は、連結子会社ソフトクリエイトの自社開発「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、システムインテグレーション・IT機器販売、および連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)を主力としている。

 23年7月にはソフトクリエイトが、日本マイクロソフトの「マイクロソフトジャパンパートナーオブザイヤー2023」において、「Secure identities and access アワード」および「Community Response アワード」の2部門でダブル受賞した。

 エイトレッドのワークフローシステムのシリーズ累計導入社数は4000社を突破している。そしてクラウド型「X−point Cloud」は、複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。また12月8日には「X−point Cloud」が、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が認証する令和3年度改正基準の「電子取引ソフト法的要件認証」を取得した。

 成長戦略として、クラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。22年11月には新製品としてPC情報管理クラウドサービス「Survey Eyes」を開発・発売開始した。

■24年3月期大幅増収増益予想、さらに再上振れの可能性

 24年3月期の連結業績予想(10月24日付で上方修正)は売上高が23年3月期比14.2%増の277億02百万円、営業利益が17.5%増の50億79百万円、経常利益が18.1%増の53億円、親会社株主帰属当期純利益が13.2%増の31億円としている。配当予想(10月24日付で第2四半期末9円、期末9円、合計18円上方修正)は、48円(第2四半期末24円、期末24円)としている。23年4月1日付の株式2分割を遡及修正すると23年3月期の25円に対して23円増配(4期連続増配)で、予想配当性向は38.9%となる。配当性向目標を従来の30%から40%に引き上げて大幅増配予想としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比19.9%増の138億52百万円、営業利益が33.1%増の26億91百万円、経常利益が33.4%増の28億52百万円、親会社株主帰属四半期純利益が31.3%増の16億54百万円だった。

 大幅増収増益だった。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大し、コスト増加を吸収した。経常利益(前年同期比+7.2億円)の増減要因分析は、売上総利益増加で+10.7億円、人件費増加で▲0.7億円、採用費・研修費増加で▲0.3億円、広告費増加で▲0.9億円、研究開発費増加で▲0.3億円、その他経費増加で▲1.3億円としている。

 ECソリューション事業は売上高が19.6%増の77億11百万円で、利益(全社費用等調整前経常利益)が24.6%増の21億35百万円だった。主力のECサイト構築ecbeingをはじめ、各事業が好調に推移した。売上高の内訳はECサイト構築が11.9%増の50.9億円、デジタルマーケティングが36.1%増の18.2億円、ECクラウドサービスが42.6%増の8.0億円だった。

 ITソリューション事業は、売上高が20.3%増の61億41百万円で、利益が1.4%増の12億90百万円だった。利益面はPC買替需要によるIT機器販売増加や先行投資などの影響で利益率が低下したが、売上面は順調に拡大した。売上高の内訳はセキュリティ・インフラ構築が20.3%増の30.3億円、ITパッケージが0.9%減の8.3億円、ITクラウドサービスが18.8%増の11.0億円、IT機器が43.4%増の11.8億円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高66億54百万円で経常利益13億55百万円、第2四半期は売上高71億98百万円で経常利益14億97百万円だった。第2四半期も順調に伸長した。

 通期もECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費や広告費などの増加を吸収する見込みだ。修正後の売上高計画はECソリューション事業が15.2%増の153億円、ITソリューション事業が13.1%増の124億円としている。経常利益(前年同期比+8.2億円)の増減要因分析(計画)は、売上総利益増加で+15.8億円、人件費増加で▲2.6億円、採用費増加で▲1.0億円、広告費増加で▲2.0億円、その他経費増加(税金等)で▲2.0億円としている。

 第2四半期累計の進捗率は売上高50%、営業利益53%、経常利益54%、親会社株主帰属当期純利益53%と順調である。さらに、期末に向けてクラウドサービスの収益が積み上がる構造を勘案すれば、通期会社予想に再上振れ余地があり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主(長期保有優待の基準日は毎年3月末)に対して、保有株式数および保有期間に応じてQUOカードを贈呈している。なお株式2分割(基準日23年3月31日、効力発生日23年4月1日)に伴って、株主優待を23年9月末対象から増額(詳細は会社HP参照)した。

■株価は反発の動き

 株価(23年4月1日付で株式2分割)はやや小動きだがモミ合いレンジ下限から反発の動きを強めている。モミ合いから上放れの展開を期待したい。1月5日の終値は1728円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS123円52銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の48円で算出)は約2.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS600円51銭で算出)は約2.9倍、そして時価総額は約476億円である。情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[12月20日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは煮詰まり感、24年3月期は再上振れの可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大などを推進している。24年3月期は上方修正(10月24日付)して大幅増収増益予想としている。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費や広告費などの増加を吸収する見込みだ。期末に向けてクラウドサービスの収益が積み上がる構造を勘案すれば、通期会社予想に再上振れの可能性があり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価はモミ合い展開だが徐々にレンジ幅が小さくなり、三角保ち合いの形となって煮詰まり感を強めている。モミ合いから上放れの展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分はECソリューション事業およびITソリューション事業としている。

 23年3月期のセグメント別業績は、ECソリューション事業の売上高(外部顧客への売上高)が22年3月期比14.9%増の133億18百万円で経常利益(全社費用等調整前)が7.8%増の33億65百万円、ITソリューション事業の売上高が13.4%増の109億34百万円で経常利益が9.1%増の26億19百万円だった。売上高の内訳は、ECソリューション事業のECサイト構築ecbeingが16.8%増の93億円、デジタルマーケティングが2.4%増の28億円、クラウドサービスが36.2%増の12億円、ITソリューション事業のセキュリティ・インフラ構築が19.1%増の55億円、パッケージが0.6%減の17億円、ITクラウドが16.3%増の19億円、IT機器販売が9.8%増の18億円だった。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることを強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は22年度末時点において1600サイトを突破した。市場シェアは15年連続1位(出典:富士キメラ総研のソフトウェアビジネス新市場2023年版による「ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」で市場シェア57.1%)である。

 22年2月にはecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。22年11月にはecbeingが、レビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」を展開する新会社ReviCoを設立した。23年7月にはecbeingが、MicrosoftのAzure OpenAI Serviceを活用し、強力な自然言語処理モデル「ChatGPT」を組み込んだAIチャットボットシステム「AIデジタルスタッフ」をリリースした。

 ITソリューション事業は、連結子会社ソフトクリエイトの自社開発「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、システムインテグレーション・IT機器販売、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)を主力としている。

 23年7月にはソフトクリエイトが、日本マイクロソフトの「マイクロソフトジャパンパートナーオブザイヤー2023」において、「Secure identities and access アワード」および「Community Response アワード」の2部門でダブル受賞した。

 エイトレッドのワークフローシステムのシリーズ累計導入社数は4000社を突破している。そしてクラウド型「X−point Cloud」は、複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。また12月8日には「X−point Cloud」が、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が認証する令和3年度改正基準の「電子取引ソフト法的要件認証」を取得した。

 成長戦略として、クラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。22年11月には新製品としてPC情報管理クラウドサービス「Survey Eyes」を開発・発売開始した。

■24年3月期大幅増収増益予想、さらに再上振れの可能性

 24年3月期の連結業績予想(10月24日付で上方修正)は売上高が23年3月期比14.2%増の277億02百万円、営業利益が17.5%増の50億79百万円、経常利益が18.1%増の53億円、親会社株主帰属当期純利益が13.2%増の31億円としている。配当予想(10月24日付で第2四半期末9円、期末9円、合計18円上方修正)は、48円(第2四半期末24円、期末24円)としている。23年4月1日付の株式2分割を遡及修正すると23年3月期の25円に対して23円増配(4期連続増配)で、予想配当性向は38.9%となる。配当性向目標を従来の30%から40%に引き上げて大幅増配予想としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比19.9%増の138億52百万円、営業利益が33.1%増の26億91百万円、経常利益が33.4%増の28億52百万円、親会社株主帰属四半期純利益が31.3%増の16億54百万円だった。

 大幅増収増益だった。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大し、コスト増加を吸収した。経常利益(前年同期比+7.2億円)の増減要因分析は、売上総利益増加で+10.7億円、人件費増加で▲0.7億円、採用費・研修費増加で▲0.3億円、広告費増加で▲0.9億円、研究開発費増加で▲0.3億円、その他経費増加で▲1.3億円としている。

 ECソリューション事業は売上高が19.6%増の77億11百万円で、利益(全社費用等調整前経常利益)が24.6%増の21億35百万円だった。主力のECサイト構築ecbeingをはじめ、各事業が好調に推移した。売上高の内訳はECサイト構築が11.9%増の50.9億円、デジタルマーケティングが36.1%増の18.2億円、ECクラウドサービスが42.6%増の8.0億円だった。

 ITソリューション事業は、売上高が20.3%増の61億41百万円で、利益が1.4%増の12億90百万円だった。利益面はPC買替需要によるIT機器販売増加や先行投資などの影響で利益率が低下したが、売上面は順調に拡大した。売上高の内訳はセキュリティ・インフラ構築が20.3%増の30.3億円、ITパッケージが0.9%減の8.3億円、ITクラウドサービスが18.8%増の11.0億円、IT機器が43.4%増の11.8億円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高66億54百万円で経常利益13億55百万円、第2四半期は売上高71億98百万円で経常利益14億97百万円だった。第2四半期も順調に伸長した。

 通期もECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費や広告費などの増加を吸収する見込みだ。修正後の売上高計画はECソリューション事業が15.2%増の153億円、ITソリューション事業が13.1%増の124億円としている。経常利益(前年同期比+8.2億円)の増減要因分析(計画)は、売上総利益増加で+15.8億円、人件費増加で▲2.6億円、採用費増加で▲1.0億円、広告費増加で▲2.0億円、その他経費増加(税金等)で▲2.0億円としている。

 第2四半期累計の進捗率は売上高50%、営業利益53%、経常利益54%、親会社株主帰属当期純利益53%と順調である。さらに、期末に向けてクラウドサービスの収益が積み上がる構造を勘案すれば、通期会社予想に再上振れの可能性があり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主(長期保有優待の基準日は毎年3月末)に対して、保有株式数および保有期間に応じてQUOカードを贈呈している。なお株式2分割(基準日23年3月31日、効力発生日23年4月1日)に伴って、株主優待を23年9月末対象から増額(詳細は会社HP参照)した。

■株価はモミ合い煮詰まり感

 株価(23年4月1日付で株式2分割)はモミ合い展開だが徐々にレンジ幅が小さくなり、三角保ち合いの形となって煮詰まり感を強めている。モミ合いから上放れの展開を期待したい。12月19日の終値は1710円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS123円52銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の48円で算出)は約2.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS600円51銭で算出)は約2.8倍、そして時価総額は約471億円である。情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[11月27日更新]

ソフトクリエイトホールディングスはモミ合い煮詰まり感、24年3月期は再上振れの可能性

 
 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大などを推進している。24年3月期第2四半期累計は大幅増収増益だった。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大し、コスト増加を吸収した。そして通期も上方修正(10月24日付)して大幅増収増益予想としている。期末に向けてクラウドサービスの収益が積み上がる構造を勘案すれば、通期会社予想に再上振れの可能性があり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は小幅レンジでのモミ合い展開だが煮詰まり感を強めている。調整一巡して上放れの展開を期待したい。
 
■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開
 
 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分はECソリューション事業およびITソリューション事業としている。
 
 23年3月期のセグメント別業績は、ECソリューション事業の売上高(外部顧客への売上高)が22年3月期比14.9%増の133億18百万円で経常利益(全社費用等調整前)が7.8%増の33億65百万円、ITソリューション事業の売上高が13.4%増の109億34百万円で経常利益が9.1%増の26億19百万円だった。売上高の内訳は、ECソリューション事業のECサイト構築ecbeingが16.8%増の93億円、デジタルマーケティングが2.4%増の28億円、クラウドサービスが36.2%増の12億円、ITソリューション事業のセキュリティ・インフラ構築が19.1%増の55億円、パッケージが0.6%減の17億円、ITクラウドが16.3%増の19億円、IT機器販売が9.8%増の18億円だった。
 
 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることを強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は22年度末時点において1600サイトを突破した。市場シェアは15年連続1位(出典:富士キメラ総研のソフトウェアビジネス新市場2023年版による「ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」で市場シェア57.1%)である。
 
 22年2月にはecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。22年11月にはecbeingが、レビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」を展開する新会社ReviCoを設立した。23年7月にはecbeingが、MicrosoftのAzure OpenAI Serviceを活用し、強力な自然言語処理モデル「ChatGPT」を組み込んだAIチャットボットシステム「AIデジタルスタッフ」をリリースした。
 
 ITソリューション事業は、連結子会社ソフトクリエイトの自社開発「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、システムインテグレーション・IT機器販売、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)を主力としている。
 
 23年7月にはソフトクリエイトが、日本マイクロソフトの「マイクロソフトジャパンパートナーオブザイヤー2023」において、「Secure identities and access アワード」および「Community Response アワード」の2部門でダブル受賞した。
 
 エイトレッドのワークフローシステムのシリーズ累計導入社数は4000社を突破している。そしてクラウド型「X−point Cloud」は、複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。23年3月にはテクノ・システム・リサーチの2022年SaaSワークフロー市場データにおいて、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーでシェアNO.1を獲得した。
 
 成長戦略として、クラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。22年11月には新製品としてPC情報管理クラウドサービス「Survey Eyes」を開発・発売開始した。
 
■24年3月期2Q累計大幅増収増益、通期は再上振れの可能性
 
 24年3月期の連結業績予想(10月24日付で上方修正)は売上高が23年3月期比14.2%増の277億02百万円、営業利益が17.5%増の50億79百万円、経常利益が18.1%増の53億円、親会社株主帰属当期純利益が13.2%増の31億円としている。配当予想(10月24日付で第2四半期末9円、期末9円、合計18円上方修正)は、48円(第2四半期末24円、期末24円)としている。23年4月1日付の株式2分割を遡及修正すると23年3月期の25円に対して23円増配(4期連続増配)で、予想配当性向は38.9%となる。配当性向目標を従来の30%から40%に引き上げて大幅増配予想としている。
 
 第2四半期累計(10月24日付で上方修正)は、売上高が前年同期比19.9%増の138億52百万円、営業利益が33.1%増の26億91百万円、経常利益が33.4%増の28億52百万円、そして親会社株主帰属四半期純利益が31.3%増の16億54百万円だった。
 
 大幅増収増益だった。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大し、コスト増加を吸収した。経常利益(前年同期比+7.2億円)の増減要因分析は、売上総利益増加で+10.7億円、人件費増加で▲0.7億円、採用費・研修費増加で▲0.3億円、広告費増加で▲0.9億円、研究開発費増加で▲0.3億円、その他経費増加で▲1.3億円としている。
 
 ECソリューション事業は売上高が19.6%増の77億11百万円で、利益(全社費用等調整前経常利益)が24.6%増の21億35百万円だった。主力のECサイト構築ecbeingをはじめ、各事業が好調に推移した。売上高の内訳はECサイト構築が11.9%増の50.9億円、デジタルマーケティングが36.1%増の18.2億円、ECクラウドサービスが42.6%増の8.0億円だった。
 
 ITソリューション事業は、売上高が20.3%増の61億41百万円で、利益が1.4%増の12億90百万円だった。利益面はPC買替需要によるIT機器販売増加や先行投資などの影響で利益率が低下したが、売上面は順調に拡大した。売上高の内訳はセキュリティ・インフラ構築が20.3%増の30.3億円、ITパッケージが0.9%減の8.3億円、ITクラウドサービスが18.8%増の11.0億円、IT機器が43.4%増の11.8億円だった。
 
 四半期別に見ると、第1四半期は売上高66億54百万円で経常利益13億55百万円、第2四半期は売上高71億98百万円で経常利益14億97百万円だった。第2四半期も順調に伸長した。
 
 通期もECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費や広告費などの増加を吸収する見込みだ。修正後の売上高計画はECソリューション事業が15.2%増の153億円、ITソリューション事業が13.1%増の124億円としている。経常利益(前年同期比+8.2億円)の増減要因分析(計画)は、売上総利益増加で+15.8億円、人件費増加で▲2.6億円、採用費増加で▲1.0億円、広告費増加で▲2.0億円、その他経費増加(税金等)で▲2.0億円としている。
 
 第2四半期累計の進捗率は売上高50%、営業利益53%、経常利益54%、親会社株主帰属当期純利益53%と順調である。さらに、期末に向けてクラウドサービスの収益が積み上がる構造を勘案すれば、通期会社予想に再上振れの可能性があり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
 
■株主優待制度は3月末と9月末の年2回
 
 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主(長期保有優待の基準日は毎年3月末)に対して、保有株式数および保有期間に応じてQUOカードを贈呈している。なお株式2分割(基準日23年3月31日、効力発生日23年4月1日)に伴って、株主優待を23年9月末対象から増額(詳細は会社HP参照)した。
 
■株価はモミ合い煮詰まり感
 
 株価(23年4月1日付で株式2分割)は小幅レンジでのモミ合い展開だが煮詰まり感を強めている。調整一巡して上放れの展開を期待したい。11月24日の終値は1706円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS123円52銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の48円で算出)は約2.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS600円51銭で算出)は約2.8倍、そして時価総額は約470億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[10月24日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは調整一巡、24年3月期は上振れの可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大などを推進している。24年3月期は2桁営業・経常増益予想としている。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費の増加などを吸収する見込みだ。期末に向けてクラウドサービスの収益が積み上がる構造も勘案すれば、通期会社予想は上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化の影響で反落したが大きく下押す動きは見られない。調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分はECソリューション事業およびITソリューション事業としている。

 23年3月期のセグメント別業績は、ECソリューション事業の売上高(外部顧客への売上高)が22年3月期比14.9%増の133億18百万円で経常利益(全社費用等調整前)が7.8%増の33億65百万円、ITソリューション事業の売上高が13.4%増の109億34百万円で経常利益が9.1%増の26億19百万円だった。売上高の内訳は、ECソリューション事業のECサイト構築ecbeingが16.8%増の93億円、デジタルマーケティングが2.4%増の28億円、クラウドサービスが36.2%増の12億円、ITソリューション事業のセキュリティ・インフラ構築が19.1%増の55億円、パッケージが0.6%減の17億円、ITクラウドが16.3%増の19億円、IT機器販売が9.8%増の18億円だった。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることを強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は22年度末時点において1600サイトを突破した。市場シェアは15年連続1位(出典:富士キメラ総研のソフトウェアビジネス新市場2023年版による「ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」で市場シェア57.1%)である。

 22年2月にはecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。22年11月にはecbeingが、レビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」を展開する新会社ReviCoを設立した。23年7月にはecbeingが、MicrosoftのAzure OpenAI Serviceを活用し、強力な自然言語処理モデル「ChatGPT」を組み込んだAIチャットボットシステム「AIデジタルスタッフ」をリリースした。

 ITソリューション事業は、連結子会社ソフトクリエイトの自社開発「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、システムインテグレーション・IT機器販売、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)を主力としている。

 23年7月にはソフトクリエイトが、日本マイクロソフトの「マイクロソフトジャパンパートナーオブザイヤー2023」において、「Secure identities and access アワード」および「Community Response アワード」の2部門でダブル受賞した。

 エイトレッドのワークフローシステムのシリーズ累計導入社数は4000社を突破している。そしてクラウド型「X−point Cloud」は、複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。23年3月にはテクノ・システム・リサーチの2022年SaaSワークフロー市場データにおいて、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーでシェアNO.1を獲得した。

 成長戦略として、クラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。22年11月には新製品としてPC情報管理クラウドサービス「Survey Eyes」を開発・発売開始した。

■24年3月期2桁営業・経常増益予想、さらに上振れの可能性

 24年3月期の連結業績予想は、売上高が23年3月期比11.3%増の270億円、営業利益が12.2%増の48億50百万円、経常利益が11.4%増の50億円、親会社株主帰属当期純利益が7.7%増の29億50百万円としている。配当予想は30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。23年4月1日付株式2分割を遡及修正後で比較すると、23年3月期の25円に対して5円増配(4期連続増配)となる。予想配当性向は25.5%である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比21.1%増の66億54百万円、営業利益が58.9%増の12億57百万円、経常利益が53.4%増の13億55百万円、親会社株主帰属四半期純利益が51.0%増の8億09百万円だった。

 大幅増収増益で第1四半期として過去最高だった。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大し、コスト増加を吸収した。経常利益(前年同期比+4.7億円)の増減要因分析は、売上総利益増加で+6.2億円、人件費増加で▲0.6億円、広告費増加で▲0.3億円、研究開発費増加で▲0.1億円、その他経費増加で▲0.5億円としている。

 なおセグメント別売上高の内訳は、ECソリューション事業のECサイト構築ecbeingが17.0%増の25.5億円、デジタルマーケティングが25.1%増の7.9億円、クラウドサービスが48.1%増の3.8億円、ITソリューション事業のセキュリティ・インフラ構築が19.5%増の14.5億円、ITパッケージが7.3%減の3.7億円、ITクラウドサービスが19.3%増の5.4億円、IT機器が58.1%増の5.7億円だった。なお一時的なサイト運用収益1.6億円を計上した。またIT機器はPC買替需要が増加した。

 通期の連結業績予想は据え置いている。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費の増加などを吸収する見込みだ。売上高計画はECソリューション事業が11.9%増の149億円、ITソリューション事業が10.7%増の121億円としている。経常利益+5.2億円の要因分析は売上総利益増加で+11.0億円、人件費増加で▲5.0億円、採用費増加で▲0.3億円、広告費増加で▲0.4億円、その他経費増加で▲0.1億円だった。

 第1四半期の進捗率は売上高が25%、営業利益が26%、経常利益が27%、親会社株主帰属当期純利益が27%と順調である。さらに、期末に向けてクラウドサービスの収益が積み上がる構造も勘案すれば、通期会社予想は上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主(長期保有優待の基準日は毎年3月末)に対して、保有株式数および保有期間に応じてQUOカードを贈呈している。なお株式2分割(基準日23年3月31日、効力発生日23年4月1日)に伴って、株主優待を23年9月末対象から増額(詳細は会社HP参照)した。

■株価は調整一巡

 株価(23年4月1日付で株式2分割)は、地合い悪化の影響で反落したが大きく下押す動きは見られない。調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。10月23日の終値は1689円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS117円74銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の30円で算出)は約1.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS600円51銭で算出)は約2.8倍、そして時価総額は約465億円である。情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[09月20日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは調整一巡、24年3月期2桁営業・経常増益予想、さらに上振れの可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大などを推進している。24年3月期は2桁営業・経常増益予想としている。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費の増加などを吸収する見込みだ。第1四半期が大幅増収増益であり、さらに下期に向けてクラウドサービスの収益が積み上がる構造も勘案すれば、通期会社予想は上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は8月の年初来高値圏から反落して上値を切り下げる形となったが、調整一巡して出直りを期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分はECソリューション事業およびITソリューション事業としている。

 23年3月期のセグメント別業績は、ECソリューション事業の売上高(外部顧客への売上高)が22年3月期比14.9%増の133億18百万円で経常利益(全社費用等調整前)が7.8%増の33億65百万円、ITソリューション事業の売上高が13.4%増の109億34百万円で経常利益が9.1%増の26億19百万円だった。売上高の内訳は、ECソリューション事業のECサイト構築ecbeingが16.8%増の93億円、デジタルマーケティングが2.4%増の28億円、クラウドサービスが36.2%増の12億円、ITソリューション事業のセキュリティ・インフラ構築が19.1%増の55億円、パッケージが0.6%減の17億円、ITクラウドが16.3%増の19億円、IT機器販売が9.8%増の18億円だった。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることを強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は22年度末時点において1600サイトを突破した。市場シェアは15年連続1位(出典:富士キメラ総研のソフトウェアビジネス新市場2023年版による「ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」で市場シェア57.1%)である。

 22年2月にはecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。22年11月にはecbeingが、レビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」を展開する新会社ReviCoを設立した。23年7月にはecbeingが、MicrosoftのAzure OpenAI Serviceを活用し、強力な自然言語処理モデル「ChatGPT」を組み込んだAIチャットボットシステム「AIデジタルスタッフ」をリリースした。

 ITソリューション事業は、連結子会社ソフトクリエイトの自社開発「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、システムインテグレーション・IT機器販売、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)を主力としている。

 23年7月にはソフトクリエイトが、日本マイクロソフトの「マイクロソフトジャパンパートナーオブザイヤー2023」において、「Secure identities and access アワード」および「Community Response アワード」の2部門でダブル受賞した。

 エイトレッドのワークフローシステムのシリーズ累計導入社数は4000社を突破している。そしてクラウド型「X−point Cloud」は、複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。23年3月にはテクノ・システム・リサーチの2022年SaaSワークフロー市場データにおいて、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーでシェアNO.1を獲得した。

 成長戦略として、クラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。22年11月には新製品としてPC情報管理クラウドサービス「Survey Eyes」を開発・発売開始した。

■24年3月期2桁営業・経常増益予想、さらに上振れの可能性

 24年3月期の連結業績予想は、売上高が23年3月期比11.3%増の270億円、営業利益が12.2%増の48億50百万円、経常利益が11.4%増の50億円、親会社株主帰属当期純利益が7.7%増の29億50百万円としている。配当予想は30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。23年4月1日付株式2分割を遡及修正後で比較すると、23年3月期の25円に対して5円増配(4期連続増配)となる。予想配当性向は25.5%である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比21.1%増の66億54百万円、営業利益が58.9%増の12億57百万円、経常利益が53.4%増の13億55百万円、親会社株主帰属四半期純利益が51.0%増の8億09百万円だった。

 大幅増収増益で第1四半期として過去最高だった。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大し、コスト増加を吸収した。経常利益(前年同期比+4.7億円)の増減要因分析は、売上総利益増加で+6.2億円、人件費増加で▲0.6億円、広告費増加で▲0.3億円、研究開発費増加で▲0.1億円、その他経費増加で▲0.5億円としている。

 なおセグメント別売上高の内訳は、ECソリューション事業のECサイト構築ecbeingが17.0%増の25.5億円、デジタルマーケティングが25.1%増の7.9億円、クラウドサービスが48.1%増の3.8億円、ITソリューション事業のセキュリティ・インフラ構築が19.5%増の14.5億円、ITパッケージが7.3%減の3.7億円、ITクラウドサービスが19.3%増の5.4億円、IT機器が58.1%増の5.7億円だった。なお一時的なサイト運用収益1.6億円を計上した。またIT機器はPC買替需要が増加した。

 通期の連結業績予想は据え置いている。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費の増加などを吸収する見込みだ。売上高計画はECソリューション事業が11.9%増の149億円、ITソリューション事業が10.7%増の121億円としている。経常利益+5.2億円の要因分析は売上総利益増加で+11.0億円、人件費増加で▲5.0億円、採用費増加で▲0.3億円、広告費増加で▲0.4億円、その他経費増加で▲0.1億円だった。

 第1四半期の進捗率は売上高が25%、営業利益が26%、経常利益が27%、親会社株主帰属当期純利益が27%と順調である。クラウドサービスの収益が積み上がる構造を勘案すれば、通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主(長期保有優待の基準日は毎年3月末)に対して、保有株式数および保有期間に応じてQUOカードを贈呈している。なお株式2分割(基準日23年3月31日、効力発生日23年4月1日)に伴って、株主優待を23年9月末対象から増額(詳細は会社HP参照)した。

■株価は調整一巡

 株価(23年4月1日付で株式2分割)は、8月の年初来高値圏から反落して上値を切り下げる形となったが、調整一巡して出直りを期待したい。9月19日の終値は1708円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS117円74銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の30円で算出)は約1.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS600円51銭で算出)は約2.8倍、そして時価総額は約471億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[08月21日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは上値試す、24年3月期1Q大幅増収増益で通期上振れ余地

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大などを推進している。24年3月期第1四半期は大幅増収増益で第1四半期として過去最高だった。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大し、コスト増加を吸収した。そして通期増収増益予想を据え置いた。クラウドサービスの収益が積み上がる構造を勘案すれば、通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は第1四半期業績を好感して年初来高値を更新する場面があった。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分はECソリューション事業およびITソリューション事業としている。

 23年3月期のセグメント別業績は、ECソリューション事業の売上高(外部顧客への売上高)が22年3月期比14.9%増の133億18百万円で経常利益(全社費用等調整前)が7.8%増の33億65百万円、ITソリューション事業の売上高が13.4%増の109億34百万円で経常利益が9.1%増の26億19百万円だった。売上高の内訳は、ECソリューション事業のECサイト構築ecbeingが16.8%増の93億円、デジタルマーケティングが2.4%増の28億円、クラウドサービスが36.2%増の12億円、ITソリューション事業のセキュリティ・インフラ構築が19.1%増の55億円、パッケージが0.6%減の17億円、ITクラウドが16.3%増の19億円、IT機器販売が9.8%増の18億円だった。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることを強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は1600超となっている。市場シェアは15年連続1位(出典:富士キメラ総研「2022年ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」で金額ベースの市場シェア53.0%)である。また「ecbeing」年間流通総額は22年(1〜12月)に9912億円となった。

 22年2月にはecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。22年11月にはecbeingが、レビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」を展開する新会社ReviCoを設立した。23年7月にはecbeingが、MicrosoftのAzure OpenAI Serviceを活用し、強力な自然言語処理モデル「ChatGPT」を組み込んだAIチャットボットシステム「AIデジタルスタッフ」をリリースした。

 ITソリューション事業は、連結子会社ソフトクリエイトの自社開発「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、システムインテグレーション・IT機器販売、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)を主力としている。

 23年7月にはソフトクリエイトが、日本マイクロソフトの「マイクロソフトジャパンパートナーオブザイヤー2023」において、「Secure identities and access アワード」および「Community Response アワード」の2部門でダブル受賞した。

 エイトレッドのワークフローシステムのシリーズ累計導入社数は4000社を突破している。そしてクラウド型「X−point Cloud」は、複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。23年3月にはテクノ・システム・リサーチの2022年SaaSワークフロー市場データにおいて、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーでシェアNO.1を獲得した。

 成長戦略として、クラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。22年11月には新製品としてPC情報管理クラウドサービス「Survey Eyes」を開発・発売開始した。

■24年3月期1Q大幅増収増益、通期も増収増益予想で上振れ余地

 24年3月期の連結業績予想は、売上高が23年3月期比11.3%増の270億円、営業利益が12.2%増の48億50百万円、経常利益が11.4%増の50億円、親会社株主帰属当期純利益が7.7%増の29億50百万円としている。配当予想は30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。23年4月1日付株式2分割を遡及修正後で比較すると、23年3月期の25円に対して5円増配(4期連続増配)となる。予想配当性向は25.5%である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比21.1%増の66億54百万円、営業利益が58.9%増の12億57百万円、経常利益が53.4%増の13億55百万円、親会社株主帰属四半期純利益が51.0%増の8億09百万円だった。

 大幅増収増益で第1四半期として過去最高だった。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大し、コスト増加を吸収した。経常利益(前年同期比+4.7億円)の増減要因分析は、売上総利益増加で+6.2億円、人件費増加で▲0.6億円、広告費増加で▲0.3億円、研究開発費増加で▲0.1億円、その他経費増加で▲0.5億円としている。

 なおセグメント別売上高の内訳は、ECソリューション事業のECサイト構築ecbeingが17.0%増の25.5億円、デジタルマーケティングが25.1%増の7.9億円、クラウドサービスが48.1%増の3.8億円、ITソリューション事業のセキュリティ・インフラ構築が19.5%増の14.5億円、ITパッケージが7.3%減の3.7億円、ITクラウドサービスが19.3%増の5.4億円、IT機器が58.1%増の5.7億円だった。なお一時的なサイト運用収益1.6億円を計上した。またIT機器はPC買替需要が増加した。

 通期の連結業績予想は据え置いている。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費の増加などを吸収する見込みだ。売上高計画はECソリューション事業が11.9%増の149億円、ITソリューション事業が10.7%増の121億円としている。経常利益+5.2億円の要因分析は売上総利益増加で+11.0億円、人件費増加で▲5.0億円、採用費増加で▲0.3億円、広告費増加で▲0.4億円、その他経費増加で▲0.1億円だった。

 第1四半期の進捗率は売上高が25%、営業利益が26%、経常利益が27%、親会社株主帰属当期純利益が27%と順調である。クラウドサービスの収益が積み上がる構造を勘案すれば、通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主(長期保有優待の基準日は毎年3月末)に対して、保有株式数および保有期間に応じてQUOカードを贈呈している。なお株式2分割(基準日23年3月31日、効力発生日23年4月1日)に伴って、株主優待を23年9月末対象から増額(詳細は会社HP参照)した。

■株価は上値試す

 株価(23年4月1日付で株式2分割)は第1四半期業績を好感して年初来高値を更新する場面があった。その後は利益確定売りが優勢になったが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。8月18日の終値は1756円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS117円74銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の30円で算出)は約1.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS600円51銭で算出)は約2.9倍、時価総額は約484億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[07月25日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは調整一巡、24年3月期増収増益予想で収益拡大基調

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大などを推進している。7月11日には、連結子会社ecbeingが「ChatGPT」を組み込んだAIチャットボットシステム「AIデジタルスタッフ」をリリースした。24年3月期も増収増益予想としている。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費の増加などを吸収する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は反発力の鈍い展開だが、一方では大きく下押す動きも見られず調整一巡感を強めている。出直りを期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分はECソリューション事業およびITソリューション事業としている。

 23年3月期のセグメント別業績は、ECソリューション事業の売上高(外部顧客への売上高)が22年3月期比14.9%増の133億18百万円で経常利益(全社費用等調整前)が7.8%増の33億65百万円、ITソリューション事業の売上高が13.4%増の109億34百万円で経常利益が9.1%増の26億19百万円だった。売上高の内訳は、ECソリューション事業のECサイト構築ecbeingが16.8%増の93億円、デジタルマーケティングが2.4%増の28億円、クラウドサービスが36.2%増の12億円、ITソリューション事業のセキュリティ・インフラ構築が19.1%増の55億円、パッケージが0.6%減の17億円、ITクラウドが16.3%増の19億円、IT機器販売が9.8%増の18億円だった。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は1500を突破している。市場シェアは14年連続1位(出典:富士キメラ総研「2021年ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」で市場シェア43.6%)である。22年3月には「ecbeing」の20年の年間流通総額が6000億円を突破した。国内ECサイト構築業者としてNO.1の流通額である。

 22年2月にはecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。22年11月にはecbeingが、レビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」を展開する新会社ReviCoを設立した。また7月11日にはecbeingが、MicrosoftのAzure OpenAI Serviceを活用し、強力な自然言語処理モデル「ChatGPT」を組み込んだAIチャットボットシステム「AIデジタルスタッフ」をリリースした。

 ITソリューション事業は、連結子会社ソフトクリエイトの自社開発「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、システムインテグレーション・IT機器販売、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)を主力としている。

 23年7月にはソフトクリエイトが、日本マイクロソフトの「マイクロソフトジャパンパートナーオブザイヤー2023」において、「Secure identities and access アワード」および「Community Response アワード」の2部門でダブル受賞した。

 エイトレッドのワークフローシステムのシリーズ累計導入社数は4000社を突破している。そしてクラウド型「X−point Cloud」は、複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。23年3月にはテクノ・システム・リサーチの2022年SaaSワークフロー市場データにおいて、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーでシェアNO.1を獲得した。

 成長戦略として、クラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。22年11月には新製品としてPC情報管理クラウドサービス「Survey Eyes」を開発・発売開始した。

■24年3月期増収増益予想で収益拡大基調

 24年3月期の連結業績予想は、売上高が23年3月期比11.3%増の270億円、営業利益が12.2%増の48億50百万円、経常利益が11.4%増の50億円、親会社株主帰属当期純利益が7.7%増の29億50百万円としている。配当予想は30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。23年4月1日付株式2分割を遡及修正後で比較すると、23年3月期の25円に対して5円増配(4期連続増配)となる。予想配当性向は25.5%である。

 24年3月期も増収増益予想としている。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費の増加などを吸収する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主(長期保有優待の基準日は毎年3月末)に対して、保有株式数および保有期間に応じてQUOカードを贈呈している。なお株式2分割(基準日23年3月31日、効力発生日23年4月1日)に伴って、株主優待を23年9月末対象から増額(詳細は会社HP参照)した。

■株価は調整一巡

 株価(23年4月1日付で株式2分割)は反発力の鈍い展開だが、一方では大きく下押す動きも見られず調整一巡感を強めている。出直りを期待したい。7月24日の終値は1676円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS117円74銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の30円で算出)は約1.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS600円51銭で算出)は約2.8倍、そして時価総額は約462億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[06月30日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは反発の動き、24年3月期増収増益予想で収益拡大基調

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大を推進している。24年3月期も増収増益で4期連続増配予想(23年4月1日付株式2分割遡及修正後)としている。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費の増加などを吸収する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は5月の直近安値圏から切り返して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分はECソリューション事業およびITソリューション事業としている。

 23年3月期のセグメント別業績は、ECソリューション事業の売上高(外部顧客への売上高)が22年3月期比14.9%増の133億18百万円で経常利益(全社費用等調整前)が7.8%増の33億65百万円、ITソリューション事業の売上高が13.4%増の109億34百万円で経常利益が9.1%増の26億19百万円だった。売上高の内訳は、ECソリューション事業のECサイト構築ecbeingが16.8%増の93億円、デジタルマーケティングが2.4%増の28億円、クラウドサービスが36.2%増の12億円、ITソリューション事業のセキュリティ・インフラ構築が19.1%増の55億円、パッケージが0.6%減の17億円、ITクラウドが16.3%増の19億円、IT機器販売が9.8%増の18億円だった。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は1500を突破している。市場シェアは14年連続1位(出典:富士キメラ総研「2021年ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」で市場シェア43.6%)である。22年3月には「ecbeing」の20年の年間流通総額が6000億円を突破した。国内ECサイト構築業者としてNO.1の流通額である。

 22年2月には連結子会社のecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。22年11月にはecbeingが、レビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」を展開する新会社ReviCoを設立した。

 ITソリューション事業は、連結子会社ソフトクリエイトの自社開発「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、システムインテグレーション・IT機器販売、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)を主力としている。

 連結子会社エイトレッドのワークフローシステムのシリーズ累計導入社数は22年10月に4000社を突破した。そしてクラウド型「X−point Cloud」は、複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。23年3月にはテクノ・システム・リサーチの2022年SaaSワークフロー市場データにおいて、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーでシェアNO.1を獲得した。

 成長戦略として、クラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。22年11月には新製品としてPC情報管理クラウドサービス「Survey Eyes」を開発・発売開始した。

■24年3月期も増収増益予想で収益拡大基調

 24年3月期の連結業績予想は、売上高が23年3月期比11.3%増の270億円、営業利益が12.2%増の48億50百万円、経常利益が11.4%増の50億円、親会社株主帰属当期純利益が7.7%増の29億50百万円としている。配当予想は30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。23年4月1日付株式2分割を遡及修正後で比較すると、23年3月期の25円に対して5円増配(4期連続増配)となる。予想配当性向は25.5%である。

 ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費の増加などを吸収する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主(長期保有優待の基準日は毎年3月末)に対して、保有株式数および保有期間に応じてQUOカードを贈呈している。なお株式2分割(基準日23年3月31日、効力発生日23年4月1日)に伴って、株主優待を23年9月末対象から増額(詳細は会社HP参照)する。

■株価は反発の動き

 株価(23年4月1日付で株式2分割)は5月の直近安値圏から切り返して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。6月29日の終値は1797円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS117円74銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の30円で算出)は約1.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS600円51銭で算出)は約3.0倍、時価総額は約495億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[06月15日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは戻り試す、24年3月期増収増益予想で収益拡大基調

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大を推進している。24年3月期も増収増益で4期連続増配予想(23年4月1日付株式2分割遡及修正後)としている。引き続きECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費の増加などを吸収する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は上値を切り下げる形だったが調整一巡し、5月の直近安値圏から切り返して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分はECソリューション事業およびITソリューション事業としている。

 23年3月期のセグメント別業績は、ECソリューション事業の売上高(外部顧客への売上高)が22年3月期比14.9%増の133億18百万円で経常利益(全社費用等調整前)が7.8%増の33億65百万円、ITソリューション事業の売上高が13.4%増の109億34百万円で経常利益が9.1%増の26億19百万円だった。売上高の内訳は、ECソリューション事業のECサイト構築ecbeingが16.8%増の93億円、デジタルマーケティングが2.4%増の28億円、クラウドサービスが36.2%増の12億円、ITソリューション事業のセキュリティ・インフラ構築が19.1%増の55億円、パッケージが0.6%減の17億円、ITクラウドが16.3%増の19億円、IT機器販売が9.8%増の18億円だった。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は1500を突破している。市場シェアは14年連続1位(出典:富士キメラ総研「2021年ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」で市場シェア43.6%)である。22年3月には「ecbeing」の20年の年間流通総額が6000億円を突破した。国内ECサイト構築業者としてNO.1の流通額である。

 22年2月には連結子会社のecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。22年11月にはecbeingが、レビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」を展開する新会社ReviCoを設立した。

 ITソリューション事業は、自社開発サービス「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

 連結子会社エイトレッドのワークフローシステムのシリーズ累計導入社数は22年10月に4000社を突破した。そしてクラウド型「X−point Cloud」は、複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。23年3月にはテクノ・システム・リサーチの2022年SaaSワークフロー市場データにおいて、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーでシェアNO.1を獲得した。

 成長戦略として、クラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。22年11月には新製品としてPC情報管理クラウドサービス「Survey Eyes」を開発・発売開始した。

■24年3月期も増収増益予想で収益拡大基調

 24年3月期の連結業績予想は、売上高が23年3月期比11.3%増の270億円、営業利益が12.2%増の48億50百万円、経常利益が11.4%増の50億円、親会社株主帰属当期純利益が7.7%増の29億50百万円としている。配当予想は30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。23年4月1日付株式2分割を遡及修正後で比較すると、23年3月期の25円に対して5円増配(4期連続増配)となる。予想配当性向は25.5%である。

 引き続きECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費の増加などを吸収する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主(長期保有優待の基準日は毎年3月末)に対して、保有株式数および保有期間に応じてQUOカードを贈呈している。なお株式2分割(基準日23年3月31日、効力発生日23年4月1日)に伴って、株主優待を23年9月末対象から増額(詳細は会社HP参照)する。

■株価は戻り試す

 株価(23年4月1日付で株式2分割)は、上値を切り下げる形だったが調整一巡し、5月の直近安値圏から切り返して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。6月14日の終値は1717円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS117円74銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の30円で算出)は約1.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS600円51銭で算出)は約2.9倍、そして時価総額は約473億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[05月22日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは反発の動き、24年3月期増収増益予想で収益拡大基調

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大を推進している。23年3月期は計画を上回る増収増益で、過去最高を更新と順調だった。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費の増加などを吸収した。そして24年3月期も増収増益で4期連続増配予想(23年4月1日付株式2分割遡及修正後)としている。引き続きECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費の増加などを吸収する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は調整一巡して反発の動きを強めている。24年3月期予想も好感する動きだ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分はECソリューション事業およびITソリューション事業としている。

 23年3月期のセグメント別業績は、ECソリューション事業の売上高(外部顧客への売上高)が22年3月期比14.9%増の133億18百万円で経常利益(全社費用等調整前)が7.8%増の33億65百万円、ITソリューション事業の売上高が13.4%増の109億34百万円で経常利益が9.1%増の26億19百万円だった。売上高の内訳は、ECソリューション事業のECサイト構築ecbeingが16.8%増の93億円、デジタルマーケティングが2.4%増の28億円、クラウドサービスが36.2%増の12億円、ITソリューション事業のセキュリティ・インフラ構築が19.1%増の55億円、パッケージが0.6%減の17億円、ITクラウドが16.3%増の19億円、IT機器販売が9.8%増の18億円だった。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は1500を突破している。市場シェアは14年連続1位(出典:富士キメラ総研「2021年ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」で市場シェア43.6%)である。22年3月には「ecbeing」の20年の年間流通総額が6000億円を突破した。国内ECサイト構築業者としてNO.1の流通額である。

 22年2月には連結子会社のecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。22年11月にはecbeingが、レビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」を展開する新会社ReviCoを設立した。

 ITソリューション事業は、自社開発サービス「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

 連結子会社エイトレッドのワークフローシステムのシリーズ累計導入社数は22年10月に4000社を突破した。そしてクラウド型「X−point Cloud」は、複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。23年3月にはテクノ・システム・リサーチの2022年SaaSワークフロー市場データにおいて、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーでシェアNO.1を獲得したと発表している。またスマートキャンプのBOXIL SaaS AWARD Spring 2023 ワークフローシステム部門においてGood Serviceを受賞したと発表している。

 成長戦略として、クラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。22年11月には新製品としてPC情報管理クラウドサービス「Survey Eyes」を開発・発売開始した。

■23年3月期は計画を上回る増収増益、24年3月期も増収増益予想

 23年3月期の連結業績は、売上高が22年3月期比14.3%増の242億53百万円、営業利益が7.3%増の43億22百万円、経常利益が7.9%増の44億89百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が15.8%増の27億38百万円だった。配当(22年10月21日付で第2四半期末5円、期末5円、合計10円上方修正)は22年3月期比10円増配の50円(第2四半期末25円、期末25円)とした。3期連続増配で配当性向は23.0%となる。

 計画(22年5月10日公表、売上高234億60百万円、営業利益41億40百万円、経常利益42億65百万円、親会社株主帰属当期純利益24億70百万円)を上回る増収増益で、過去最高を更新と順調だった。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費の増加などを吸収した。なお経常利益(前期比3.2億円増益)の増減要因分析は、売上総利益増加で+10.7億円、人件費増加で▲4.4億円、広告費増加で▲1.4億円、研究開発費増加で▲0.6億円、その他経費増加で▲1.1億円としている。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高(外部顧客への売上高)が14.9%増の133億18百万円で経常利益(全社費用等調整前)が7.8%増の33億65百万円だった。ECサイト構築パッケージ「ecbeing」や、ECクラウドサービス「メルカート」などの売上が拡大した。ITソリューション事業は売上高が13.4%増の109億34百万円で経常利益が9.1%増の26億19百万円だった。セキュリティ・インフラ構築関連や、子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービス「X−pointクラウド」などの売上が拡大した。

 なお売上高の内訳は、ECソリューション事業のECサイト構築ecbeingが16.8%増の93億円、デジタルマーケティングが2.4%増の28億円、クラウドサービスが36.2%増の12億円、ITソリューション事業のセキュリティ・インフラ構築が19.1%増の55億円、パッケージが0.6%減の17億円、ITクラウドが16.3%増の19億円、IT機器販売が9.8%増の18億円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が54億96百万円で経常利益が8億83百万円、第2四半期は売上高が60億58百万円で経常利益が12億55百万円、第3四半期は売上高が63億06百万円で経常利益が14億30百万円、第4四半期は売上高が63億93百万円で経常利益が9億21百万円だった。

 24年3月期の連結業績予想は、売上高が23年3月期比11.3%増の270億円、営業利益が12.2%増の48億50百万円、経常利益が11.4%増の50億円、親会社株主帰属当期純利益が7.7%増の29億50百万円としている。配当予想は30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。23年4月1日付株式2分割を遡及修正後で23年3月期の25円に対して5円増配(4期連続増配)となる。予想配当性向は25.5%である。

 引き続きECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費の増加などを吸収する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主(長期保有優待の基準日は毎年3月末)に対して、保有株式数および保有期間に応じてQUOカードを贈呈している。なお株式2分割(基準日23年3月31日、効力発生日23年4月1日)に伴って、株主優待を23年9月末対象から増額(詳細は会社HP参照)する。

■株価は反発の動き

 株価(23年4月1日付で株式2分割)は調整一巡して反発の動きを強めている。24年3月期増収増益・増配予想も好感する動きだ。好業績を評価し、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。5月19日の終値は1747円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS117円74銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の30円で算出)は約1.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS600円51銭で算出)は約2.9倍、そして時価総額は約481億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[05月11日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは23年3月期増収増益、24年3月期も増収増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)は5月10日の取引時間終了後に23年3月期連結業績を発表した。計画を上回る増収増益で、過去最高を更新と順調だった。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費の増加などを吸収した。そして24年3月期も増収増益・増配予想としている。引き続きECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費の増加などを吸収する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は3月の年初来高値圏から反落して上値を切り下げる形だったが、調整一巡して反発の動きを強めている。好業績や連続増配を評価して戻りを試す展開を期待したい。

■23年3月期は計画を上回る増収増益、24年3月期も増収増益予想

 23年3月期の連結業績は、売上高が22年3月期比14.3%増の242億53百万円、営業利益が7.3%増の43億22百万円、経常利益が7.9%増の44億89百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が15.8%増の27億38百万円だった。配当(22年10月21日付で第2四半期末5円、期末5円、合計10円上方修正)は22年3月期比10円増配の50円(第2四半期末25円、期末25円)とした。3期連続増配で配当性向は23.0%となる。

 計画(22年5月10日公表、売上高234億60百万円、営業利益41億40百万円、経常利益42億65百万円、親会社株主帰属当期純利益24億70百万円)を上回る増収増益で、過去最高を更新と順調だった。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費の増加などを吸収した。なお経常利益(前期比3.2億円増益)の増減要因分析は、売上総利益増加で+10.7億円、人件費増加で▲4.4億円、広告費増加で▲1.4億円、研究開発費増加で▲0.6億円、その他経費増加で▲1.1億円としている。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高(外部顧客への売上高)が14.9%増の133億18百万円で経常利益(全社費用等調整前)が7.8%増の33億65百万円だった。ECサイト構築パッケージ「ecbeing」や、ECクラウドサービス「メルカート」などの売上が拡大した。ITソリューション事業は売上高が13.4%増の109億34百万円で経常利益が9.1%増の26億19百万円だった。セキュリティ・インフラ構築関連や、子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービス「X−pointクラウド」などの売上が拡大した。

 なお売上高の内訳は、ECソリューション事業のECサイト構築ecbeingが16.8%増の93億円、デジタルマーケティングが2.4%増の28億円、クラウドサービスが36.2%増の12億円、ITソリューション事業のセキュリティ・インフラ構築が19.1%増の55億円、パッケージが0.6%減の17億円、ITクラウドが16.3%増の19億円、IT機器販売が9.8%増の18億円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が54億96百万円で経常利益が8億83百万円、第2四半期は売上高が60億58百万円で経常利益が12億55百万円、第3四半期は売上高が63億06百万円で経常利益が14億30百万円、第4四半期は売上高が63億93百万円で経常利益が9億21百万円だった。

 24年3月期の連結業績予想は、売上高が23年3月期比11.3%増の270億円、営業利益が12.2%増の48億50百万円、経常利益が11.4%増の50億円、親会社株主帰属当期純利益が7.7%増の29億50百万円としている。配当予想は30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。23年4月1日付株式2分割を遡及修正すると23年3月期の25円に対して5円増配(4期連続増配)となる。予想配当性向は25.5%である。

 引き続きECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費の増加などを吸収する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は反発の動き

 株価(23年4月1日付で株式2分割)は3月の年初来高値圏から反落して上値を切り下げる形だったが、調整一巡して反発の動きを強めている。好業績や連続増配を評価して戻りを試す展開を期待したい。5月10日の終値は1727円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS117円74銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の30円で算出)は約1.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS600円51銭で算出)は約2.9倍、そして時価総額は約476億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[04月14日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは調整一巡、24年3月期も収益拡大基調

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大を推進している。23年3月期は増収増益予想としている。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費や広告宣伝費の増加を吸収する見込みだ。さらに24年3月期もクラウドサービスの拡大などで順調な利益の積み上げが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。なお基準日23年3月31日(効力発生日23年4月1日)で1株を2株に分割した。株価は地合い悪化も影響して上げ一服の形となったが調整一巡感を強めている。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。22年3月期のセグメント別売上高(22年3月期からセグメント区分変更、収益認識会計基準適用後)は、ECソリューション事業が115.8億円(ECサイト構築パッケージ「ecbeing」が79.4億円、デジタルマーケティングが27.2億円、ECクラウドサービスが9.2億円)で、ITソリューション事業が96.4億円(セキュリティ・インフラ構築が46.0億円、ITパッケージが17.6億円、ITクラウドサービスが16.5億円、IT機器が16.3億円)だった。セグメント利益(全社費用等調整前経常利益)は、ECソリューション事業が31億22百万円、ITソリューション事業が24億01百万円だった。

 なお収益認識会計基準適用の影響で、従来方法に比べて売上高が71億09百万円減少、売上原価が70億97百万円減少している。特にIT機器が影響を受けている(収益認識会計基準適用前の21年3月期実績は56.6億円)が、利益への影響は軽微である。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は1500を突破している。市場シェアは14年連続1位(出典:富士キメラ総研「2021年ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」で市場シェア43.6%)である。22年3月には「ecbeing」の20年の年間流通総額が6000億円を突破した。国内ECサイト構築業者としてNO.1の流通額である。

 22年2月には連結子会社のecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。22年11月にはecbeingが、レビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」を展開する新会社ReviCoを設立した。

 ITソリューション事業は、自社開発サービス「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

 連結子会社エイトレッドのワークフローシステムのシリーズ累計導入社数は22年10月に4000社を突破した。そしてクラウド型「X−point Cloud」は、複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。23年3月にはテクノ・システム・リサーチの2022年SaaSワークフロー市場データにおいて、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーでシェアNO.1を獲得したと発表している。またスマートキャンプのBOXIL SaaS AWARD Spring 2023 ワークフローシステム部門においてGood Serviceを受賞したと発表している。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに独自開発のクラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。22年11月には新製品としてPC情報管理クラウドサービス「Survey Eyes」を開発・発売開始した。

 22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野の「メルカート」が84社、「visumo」が335社、「Revico」が48社、「サイトミライズ」が106社、「Sechstant」が30社、ITクラウドサービス分野の「SCクラウド」が454社、「X−point Cloud」が847社、「L2Blocker」が181社となっている。21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用する「visumo」のソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用されている。22年5月には「Revico」の国内導入実績が100サイトを突破した。

■23年3月期増収増益予想、24年3月期も収益拡大基調

 23年3月期連結業績予想は売上高が22年3月期比10.5%増の234億60百万円、営業利益が2.7%増の41億40百万円、経常利益が2.5%増の42億65百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が4.5%増の24億70百万円としている。配当予想(22年10月21日付で第2四半期末5円、期末5円、合計10円上方修正)は22年3月期比10円増配の50円(第2四半期末25円、期末26円)としている。3期連続増配となる。

 増収増益予想としている。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費や広告宣伝費の増加を吸収する見込みだ。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比14.0%増の178億60百万円、営業利益が7.5%増の33億81百万円、経常利益が9.8%増の35億68百万円、親会社株主帰属四半期純利益が11.8%増の21億12百万円だった。

 積極的な先行投資で人件費や広告費が増加したが、ECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大して増収増益と順調だった。経常利益(前年同期比3.2億円増益)の要因分析は、売上総利益増加で+7.5億円、人件費増加で▲3.6億円、広告費増加で▲0.9億円、研修費増加で▲0.2億円、その他経費減少で+0.4億円だったとしている。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高(外部顧客への売上高)が14.7%増の99億13百万円で利益(全社費用等調整前経常利益)が9.7%増の27億51百万円だった。ECサイト構築パッケージ「ecbeing」やECクラウドサービス「メルカート」などの売上が拡大した。ITソリューション事業は売上高が13.2%増の79億47百万円で利益が13.1%増の17億58百万円だった。セキュリティ・インフラ構築関連や、子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービス「X−pointクラウド」などの売上が拡大した。

 売上高の内訳は、ECソリューション事業ではECサイト構築(ecbeing)が69億円、デジタルマーケティングが21億円、ECクラウドサービスが9億円、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築が39億円、ITクラウドサービスが14億円、ITパッケージが13億円、IT機器販売が13億円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が54億96百万円で経常利益が8億83百万円、第2四半期は売上高が60億58百万円で経常利益が12億55百万円、第3四半期は売上高が63億06百万円で経常利益が14億30百万円だった。ストック売上の拡大により、四半期別でも収益拡大基調となっている。

 通期の連結業績予想は据え置いている。売上面は需要が高水準に推移して2桁増収予想としている。利益面は、製品機能強化のための開発費の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、積極的な人材採用に伴う採用費の増加など先行投資を考慮して小幅増益にとどまる予想としている。ただし保守的な印象が強い。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が76.1%、営業利益が81.7%、経常利益が83.7%、親会社株主帰属当期純利益が85.5%と高水準だった。通期会社予想は上振れの可能性が高く、さらに24年3月期もクラウドサービスの拡大などで順調な積み上げが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主(長期保有優待の基準日は毎年3月末)に対して、保有株式数および保有期間に応じてQUOカードを贈呈している。なお株式2分割(基準日23年3月31日、効力発生日23年4月1日)に伴って、株主優待を23年9月末対象から増額(詳細は会社HP参照)する。

■株価は調整一巡

 株価(23年4月1日付で株式2分割、1株当たり数値は遡及修正後)は、地合い悪化も影響して上げ一服の形となったが調整一巡感を強めている。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。4月13日の終値は1726円、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS97円31銭で算出)は約18倍、前期推定配当利回り(会社予想の25円で算出)は約1.4%、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS518円46銭で算出)は約3.3倍、そして時価総額は約476億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR

ソフトクリエイトホールディングスは上値試す、23年3月期増収増益予想、さらに上振れの可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大を推進している。23年3月期は増収増益予想としている。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費や広告宣伝費の増加を吸収する見込みだ。第3四半期累計の進捗率が高水準であり、クラウドサービスの拡大などで第4四半期も順調な利益の積み上げが予想されることを勘案すれば、通期会社予想は上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。なお基準日23年3月31日(効力発生日23年4月1日)で1株を2株に分割する。株価は水準を切り上げて戻り高値圏だ。週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いた。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。22年3月期のセグメント別売上高(22年3月期からセグメント区分変更、収益認識会計基準適用後)は、ECソリューション事業が115.8億円(ECサイト構築パッケージ「ecbeing」が79.4億円、デジタルマーケティングが27.2億円、ECクラウドサービスが9.2億円)で、ITソリューション事業が96.4億円(セキュリティ・インフラ構築が46.0億円、ITパッケージが17.6億円、ITクラウドサービスが16.5億円、IT機器が16.3億円)だった。セグメント利益(全社費用等調整前経常利益)は、ECソリューション事業が31億22百万円、ITソリューション事業が24億01百万円だった。

 なお収益認識会計基準適用の影響で、従来方法に比べて売上高が71億09百万円減少、売上原価が70億97百万円減少している。特にIT機器が影響を受けている(収益認識会計基準適用前の21年3月期実績は56.6億円)が、利益への影響は軽微である。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は1500を突破している。市場シェアは14年連続1位(出典:富士キメラ総研「2021年ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」で市場シェア43.6%)である。22年3月には「ecbeing」の20年の年間流通総額が6000億円を突破した。国内ECサイト構築業者としてNO.1の流通額である。

 22年2月には連結子会社のecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。22年11月にはecbeingが、レビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」を展開する新会社ReviCoを設立した。

 ITソリューション事業は、自社開発サービス「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

 連結子会社エイトレッドのワークフローシステムのシリーズ累計導入社数は22年10月に4000社を突破した。そしてクラウド型「X−point Cloud」は、複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 3月1日にはエイトレッドの「X−point Cloud」が、テクノ・システム・リサーチが調査した2022年SaaSワークフロー市場データにおいて、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーでシェアNO.1を獲得したと発表している。また3月7日には「X−point Cloud」が、スマートキャンプのBOXIL SaaS AWARD Spring 2023 ワークフローシステム部門においてGood Serviceを受賞したと発表している。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに独自開発のクラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。22年11月には新製品としてPC情報管理クラウドサービス「Survey Eyes」を開発・発売開始した。

 22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野の「メルカート」が84社、「visumo」が335社、「Revico」が48社、「サイトミライズ」が106社、「Sechstant」が30社、ITクラウドサービス分野の「SCクラウド」が454社、「X−point Cloud」が847社、「L2Blocker」が181社となっている。21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用する「visumo」のソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用されている。22年5月には「Revico」の国内導入実績が100サイトを突破した。

■23年3月期増収増益予想、さらに上振れの可能性

 23年3月期連結業績予想は売上高が22年3月期比10.5%増の234億60百万円、営業利益が2.7%増の41億40百万円、経常利益が2.5%増の42億65百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が4.5%増の24億70百万円としている。配当予想(22年10月21日付で第2四半期末5円、期末5円、合計10円上方修正)は22年3月期比10円増配の50円(第2四半期末25円、期末26円)としている。3期連続増配となる。

 増収増益予想としている。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長し、人件費や広告宣伝費の増加を吸収する見込みだ。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比14.0%増の178億60百万円、営業利益が7.5%増の33億81百万円、経常利益が9.8%増の35億68百万円、親会社株主帰属四半期純利益が11.8%増の21億12百万円だった。

 積極的な先行投資で人件費や広告費が増加したが、ECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大して増収増益と順調だった。経常利益(前年同期比3.2億円増益)の要因分析は、売上総利益増加で+7.5億円、人件費増加で▲3.6億円、広告費増加で▲0.9億円、研修費増加で▲0.2億円、その他経費減少で+0.4億円だったとしている。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高(外部顧客への売上高)が14.7%増の99億13百万円で利益(全社費用等調整前経常利益)が9.7%増の27億51百万円だった。ECサイト構築パッケージ「ecbeing」やECクラウドサービス「メルカート」などの売上が拡大した。ITソリューション事業は売上高が13.2%増の79億47百万円で利益が13.1%増の17億58百万円だった。セキュリティ・インフラ構築関連や、子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービス「X−pointクラウド」などの売上が拡大した。

 売上高の内訳は、ECソリューション事業ではECサイト構築(ecbeing)が69億円、デジタルマーケティングが21億円、ECクラウドサービスが9億円、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築が39億円、ITクラウドサービスが14億円、ITパッケージが13億円、IT機器販売が13億円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が54億96百万円で経常利益が8億83百万円、第2四半期は売上高が60億58百万円で経常利益が12億55百万円、第3四半期は売上高が63億06百万円で経常利益が14億30百万円だった。ストック売上の拡大により、四半期別でも収益拡大基調となっている。

 通期の連結業績予想は据え置いている。売上面は需要が高水準に推移して2桁増収予想としている。利益面は、製品機能強化のための開発費の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、積極的な人材採用に伴う採用費の増加など先行投資を考慮して小幅増益にとどまる予想としている。ただし保守的な印象が強い。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が76.1%、営業利益が81.7%、経常利益が83.7%、親会社株主帰属当期純利益が85.5%と高水準だった。さらに、クラウドサービスの拡大などで第4四半期も利益の順調な積み上げが予想されることを勘案すれば、通期会社予想は上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は、毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主(長期保有優待の基準日は毎年3月末)に対して、保有株式数および保有期間に応じてQUOカードを贈呈している。

 なお1月10日に株式分割(基準日23年3月31日、効力発生日23年4月1日で1株を2株に分割)および株主優待制度変更を発表した。株式分割に伴って株主優待を23年9月末対象から増額(詳細は会社HP参照)する。

■株価は上値試す

 株価は水準を切り上げて戻り高値圏だ。週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いた。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。3月13日の終値は3695円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS194円62銭で算出)は約19倍、今期予想配当利回り(会社予想の50円で算出)は約1.4%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1036円93銭で算出)は約3.6倍、そして時価総額は約509億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[02月20日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは戻り試す、23年3月期3Q累計増収増益で通期上振れの可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大を推進している。23年3月期第3四半期累計は増収増益と順調だった。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも拡大し、人件費や広告宣伝費の増加を吸収した。そして通期の増収増益予想を据え置いた。第3四半期累計の進捗率が高水準であり、クラウドサービスの拡大などで第4四半期も順調な利益の積み上げが予想されることを勘案すれば、通期会社予想は上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。なお基準日23年3月31日(効力発生日23年4月1日)で1株を2株に分割する。株価は22年12月の昨年来安値圏から反発して下値を切り上げている。週足チャートで見ると、抵抗線となっていた26週移動平均線を突破した。基調転換して戻りを試す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。22年3月期のセグメント別売上高(22年3月期からセグメント区分変更、収益認識会計基準適用後)は、ECソリューション事業が115.8億円(ECサイト構築パッケージ「ecbeing」が79.4億円、デジタルマーケティングが27.2億円、ECクラウドサービスが9.2億円)で、ITソリューション事業が96.4億円(セキュリティ・インフラ構築が46.0億円、ITパッケージが17.6億円、ITクラウドサービスが16.5億円、IT機器が16.3億円)だった。セグメント利益(全社費用等調整前経常利益)は、ECソリューション事業が31億22百万円、ITソリューション事業が24億01百万円だった。

 なお収益認識会計基準適用の影響で、従来方法に比べて売上高が71億09百万円減少、売上原価が70億97百万円減少している。特にIT機器が影響を受けている(収益認識会計基準適用前の21年3月期実績は56.6億円)が、利益への影響は軽微である。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は1500を突破している。市場シェアは14年連続1位(出典:富士キメラ総研「2021年ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」で市場シェア43.6%)である。22年3月には「ecbeing」の20年の年間流通総額が6000億円を突破した。国内ECサイト構築業者としてNO.1の流通額である。

 22年2月には連結子会社のecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。22年11月にはecbeingが、レビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」を展開する新会社ReviCoを設立した。

 ITソリューション事業は、自社開発サービス「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

 連結子会社エイトレッドのワークフローシステムのシリーズ累計導入社数は22年10月に4000社を突破した。そしてクラウド型「X−point Cloud」は、複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに独自開発のクラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。22年11月には新製品としてPC情報管理クラウドサービス「Survey Eyes」を開発・発売開始した。

 22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野の「メルカート」が84社、「visumo」が335社、「Revico」が48社、「サイトミライズ」が106社、「Sechstant」が30社、ITクラウドサービス分野の「SCクラウド」が454社、「X−point Cloud」が847社、「L2Blocker」が181社となっている。21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用する「visumo」のソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用されている。22年5月には「Revico」の国内導入実績が100サイトを突破した。

■23年3月期3Q累計増収増益、通期増収増益予想、さらに上振れの可能性

 23年3月期連結業績予想は売上高が22年3月期比10.5%増の234億60百万円、営業利益が2.7%増の41億40百万円、経常利益が2.5%増の42億65百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が4.5%増の24億70百万円としている。配当予想(22年10月21日付で第2四半期末5円、期末5円、合計10円上方修正)は22年3月期比10円増配の50円(第2四半期末25円、期末26円)としている。3期連続増配となる。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比14.0%増の178億60百万円、営業利益が7.5%増の33億81百万円、経常利益が9.8%増の35億68百万円、親会社株主帰属四半期純利益が11.8%増の21億12百万円だった。

 積極的な先行投資で人件費や広告費が増加したが、ECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大して増収増益と順調だった。経常利益(前年同期比3.2億円増益)の要因分析は、売上総利益増加で+7.5億円、人件費増加で▲3.6億円、広告費増加で▲0.9億円、研修費増加で▲0.2億円、その他経費減少で+0.4億円だったとしている。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高(外部顧客への売上高)が14.7%増の99億13百万円で利益(全社費用等調整前経常利益)が9.7%増の27億51百万円だった。ECサイト構築パッケージ「ecbeing」やECクラウドサービス「メルカート」などの売上が拡大した。ITソリューション事業は売上高が13.2%増の79億47百万円で利益が13.1%増の17億58百万円だった。セキュリティ・インフラ構築関連や、子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービス「X−pointクラウド」などの売上が拡大した。

 売上高の内訳は、ECソリューション事業ではECサイト構築(ecbeing)が69億円、デジタルマーケティングが21億円、ECクラウドサービスが9億円、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築が39億円、ITクラウドサービスが14億円、ITパッケージが13億円、IT機器販売が13億円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が54億96百万円で経常利益が8億83百万円、第2四半期は売上高が60億58百万円で経常利益が12億55百万円、第3四半期は売上高が63億06百万円で経常利益が14億30百万円だった。ストック売上の拡大により、四半期別でも収益拡大基調となっている。

 通期の連結業績予想は据え置いている。売上面は需要が高水準に推移して2桁増収予想としている。利益面は、製品機能強化のための開発費の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、積極的な人材採用に伴う採用費の増加など先行投資を考慮して小幅増益にとどまる予想としている。ただし保守的な印象が強い。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が76.1%、営業利益が81.7%、経常利益が83.7%、親会社株主帰属当期純利益が85.5%と高水準だった。さらに、クラウドサービスの拡大などで第4四半期も利益の順調な積み上げが予想されることを勘案すれば、通期会社予想は上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は、毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主(長期保有優待の基準日は毎年3月末)に対して、保有株式数および保有期間に応じてQUOカードを贈呈している。

 なお1月10日に株式分割(基準日23年3月31日、効力発生日23年4月1日で1株を2株に分割)および株主優待制度変更を発表した。株式分割に伴って株主優待を23年9月末対象から増額(詳細は会社HP参照)する。

■株価は戻り試す

 株価は22年12月の昨年来安値圏から反発して下値を切り上げている。そして週足チャートで見ると、抵抗線となっていた26週移動平均線を突破した。基調転換して戻りを試す展開を期待したい。2月17日の終値は3470円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS194円62銭で算出)は約18倍、今期予想配当利回り(会社予想の50円で算出)は約1.4%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1036円93銭で算出)は約3.3倍、時価総額は約478億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月24日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは株式分割を好感して反発の動き、収益拡大基調

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大を推進している。23年3月期はECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大する見込みだ。積極的な先行投資を継続して費用が増加するため小幅増益にとどまる予想としているが保守的な印象が強い。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。1月10日に株式分割(基準日23年3月31日、効力発生日23年4月1日で1株を2株に分割)および株主優待制度変更を発表した。株式分割に伴って株主優待を23年9月末対象から増額する。株価は地合い悪化も影響して上値を切り下げる形だったが、株式分割発表を好感して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。なお2月1日に23年3月期第3四半期決算発表を予定している。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。22年3月期のセグメント別売上高(22年3月期からセグメント区分変更、収益認識会計基準適用後)は、ECソリューション事業が115.8億円(ECサイト構築パッケージ「ecbeing」が79.4億円、デジタルマーケティングが27.2億円、ECクラウドサービスが9.2億円)で、ITソリューション事業が96.4億円(セキュリティ・インフラ構築が46.0億円、ITパッケージが17.6億円、ITクラウドサービスが16.5億円、IT機器が16.3億円)だった。セグメント利益(全社費用等調整前経常利益)は、ECソリューション事業が31億22百万円、ITソリューション事業が24億01百万円だった。

 なお収益認識会計基準適用の影響で、従来方法に比べて売上高が71億09百万円減少、売上原価が70億97百万円減少している。特にIT機器が影響を受けている(収益認識会計基準適用前の21年3月期実績は56.6億円)が、利益への影響は軽微である。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は1500を突破している。市場シェアは14年連続1位(出典:富士キメラ総研「2021年ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」で市場シェア43.6%)である。22年3月には「ecbeing」の20年の年間流通総額が6000億円を突破した。国内ECサイト構築業者としてNO.1の流通額である。

 22年2月には連結子会社のecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。22年11月にはecbeingが、レビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」を展開する新会社ReviCoを設立した。

 ITソリューション事業は、自社開発サービス「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

 連結子会社エイトレッドのワークフローシステムのシリーズ累計導入社数は22年10月に4000社を突破した。そしてクラウド型「X−point Cloud」は、複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに独自開発のクラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。22年11月には新製品としてPC情報管理クラウドサービス「Survey Eyes」を開発・発売開始した。

 22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野の「メルカート」が84社、「visumo」が335社、「Revico」が48社、「サイトミライズ」が106社、「Sechstant」が30社、ITクラウドサービス分野の「SCクラウド」が454社、「X−point Cloud」が847社、「L2Blocker」が181社となっている。21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用する「visumo」のソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用されている。22年5月には「Revico」の国内導入実績が100サイトを突破した。

■23年3月期増収増益予想

 23年3月期連結業績予想は売上高が22年3月期比10.5%増の234億60百万円、営業利益が2.7%増の41億40百万円、経常利益が2.5%増の42億65百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が4.5%増の24億70百万円としている。配当予想(22年10月21日付で第2四半期末5円、期末5円、合計10円上方修正)は22年3月期比10円増配の50円(第2四半期末25円、期末26円)としている

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比12.4%増の115億54百万円、営業利益が3.2%減の20億21百万円、経常利益が0.5%減の21億38百万円、親会社株主帰属四半期純利益が0.1%増の12億60百万円だった。概ね期初計画(売上高113億31百万円、営業利益20億49百万円、経常利益21億11百万円、親会社株主帰属四半期純利益12億22百万円)水準で着地した。

 積極的な先行投資で人件費や広告費が増加したため小幅営業・経常減益だが、売上面はECソリューション事業、ITソリューション事業とも拡大して2桁増収と順調だった。売上原価は16.9%増加、販管費は15.4%増加した。経常利益(前年同期比0.1億円減益)の増減分析は、売上総利益増加で+3.2億円、人件費増加で▲2.9億円、広告費増加で▲0.8億円、その他の経費減少で+0.4億円だったとしている。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高(外部顧客への売上高)が14.5%増の64億49百万円で利益(全社費用等調整前経常利益)が6.2%増の17億13百万円、ITソリューション事業は売上高が9.9%増の51億04百万円で利益が4.5%増の12億72百万円だった。

 売上高の内訳は、ECソリューション事業ではECサイト構築(ecbeing)が45.5億円、デジタルマーケティングが13.4億円、ECクラウドサービスが5.6億円、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築が25.1億円、ITクラウドサービスが9.3億円、ITパッケージが8.4億円、IT機器販売が8.2億円だった。

 企業のECサイト構築やECクラウドサービスへの投資需要が高水準に推移し、ECソリューション事業ではECサイト構築「ecbeing」やECクラウドサービス「メルカート」などの売上が拡大した。企業の生産性向上に向けたDX投資も高水準に推移し、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築や子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービス「X−pointクラウド」などの売上が拡大した。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が54億96百万円で営業利益が7億91百万円、第2四半期は売上高が60億58百万円で営業利益が12億30百万円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いている。売上面は需要が高水準に推移し、ECソリューション事業、ITソリューション事業とも拡大して2桁増収予想としている。利益面は、積極的な人材採用に伴う採用費・人件費の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、製品機能強化のための開発費の増加など、先行投資を考慮して小幅増益にとどまる予想としている。ただし保守的な印象が強い。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が49.2%、営業利益が48.8%、経常利益が50.1%、親会社株主帰属当期純利益が51.0%と順調だった。さらにクラウドサービスの拡大などで利益の積み上げが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は、毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主(長期保有優待の基準日は毎年3月末)に対して、保有株式数および保有期間に応じてQUOカードを贈呈している。

 なお1月10日に株式分割(基準日23年3月31日、効力発生日23年4月1日で1株を2株に分割)および株主優待制度変更を発表した。株式分割に伴って株主優待を23年9月末対象から増額(詳細は会社HP参照)する。

■株価は株式分割を好感して反発の動き

 株価は地合い悪化も影響して上値を切り下げる形だったが、株式分割発表を好感して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。1月23日の終値は3295円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS194円62銭で算出)は約17倍、今期予想配当利回り(会社予想の50円で算出)は約1.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1036円93銭で算出)は約3.2倍、時価総額は約454億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月04日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは売られ過ぎ感、収益拡大基調

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大を推進している。23年3月期は増収増益予想としている。売上面は需要が高水準に推移してECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大する見込みだ。利益面は、積極的な先行投資で人件費や広告宣伝費が増加するため小幅増益にとどまる予想としているが、保守的な印象が強い。EC市場は拡大基調であり、企業のDX投資は高水準に推移することが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化も影響して昨年来安値を更新したが売られ過ぎ感を強めている。調整一巡して出直りを期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。22年3月期のセグメント別売上高(22年3月期からセグメント区分変更、収益認識会計基準適用後)は、ECソリューション事業が115.8億円(ECサイト構築パッケージ「ecbeing」が79.4億円、デジタルマーケティングが27.2億円、ECクラウドサービスが9.2億円)で、ITソリューション事業が96.4億円(セキュリティ・インフラ構築が46.0億円、ITパッケージが17.6億円、ITクラウドサービスが16.5億円、IT機器が16.3億円)だった。セグメント利益(全社費用等調整前経常利益)は、ECソリューション事業が31億22百万円、ITソリューション事業が24億01百万円だった。

 なお収益認識会計基準適用の影響で、従来方法に比べて売上高が71億09百万円減少、売上原価が70億97百万円減少している。特にIT機器が影響を受けている(収益認識会計基準適用前の21年3月期実績は56.6億円)が、利益への影響は軽微である。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は1500を突破している。市場シェアは14年連続1位(出典:富士キメラ総研「2021年ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」で市場シェア43.6%)である。22年3月には「ecbeing」の20年の年間流通総額が6000億円を突破した。国内ECサイト構築業者としてNO.1の流通額である。

 22年2月には連結子会社のecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。また22年11月にはecbeingが、レビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」を展開する新会社ReviCoを設立した。

 ITソリューション事業は、自社開発サービス「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

 22年7月には連結子会社エイトレッドのワークフローシステム「AgileWorks」と「X−point Cloud」が、アイティクラウド社主催のアワード「ITreview Grid Award 2022 summer」ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を2期連続受賞した。22年10月にはエイトレッドが、デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」において、SaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1になったと発表している。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに独自開発のクラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。22年11月には新製品としてPC情報管理クラウドサービス「Survey Eyes」を開発・発売開始した。

 22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野の「メルカート」が84社、「visumo」が335社、「Revico」が48社、「サイトミライズ」が106社、「Sechstant」が30社、ITクラウドサービス分野の「SCクラウド」が454社、「X−point Cloud」が847社、「L2Blocker」が181社となっている。21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用する「visumo」のソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用されている。22年5月には「Revico」の国内導入実績が100サイトを突破した。

■23年3月期増収増益予想

 23年3月期連結業績予想は売上高が22年3月期比10.5%増の234億60百万円、営業利益が2.7%増の41億40百万円、経常利益が2.5%増の42億65百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が4.5%増の24億70百万円としている。配当予想(10月21日付で第2四半期末5円、期末5円、合計10円上方修正)は22年3月期比10円増配の50円(第2四半期末25円、期末26円)としている

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比12.4%増の115億54百万円、営業利益が3.2%減の20億21百万円、経常利益が0.5%減の21億38百万円、親会社株主帰属四半期純利益が0.1%増の12億60百万円だった。概ね期初計画(売上高113億31百万円、営業利益20億49百万円、経常利益21億11百万円、親会社株主帰属四半期純利益12億22百万円)水準で着地した。

 積極的な先行投資で人件費や広告費が増加したため小幅営業・経常減益だが、売上面はECソリューション事業、ITソリューション事業とも拡大して2桁増収と順調だった。売上原価は16.9%増加、販管費は15.4%増加した。経常利益(前年同期比0.1億円減益)の増減分析は、売上総利益増加で+3.2億円、人件費増加で▲2.9億円、広告費増加で▲0.8億円、その他の経費減少で+0.4億円だったとしている。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高(外部顧客への売上高)が14.5%増の64億49百万円で利益(全社費用等調整前経常利益)が6.2%増の17億13百万円、ITソリューション事業は売上高が9.9%増の51億04百万円で利益が4.5%増の12億72百万円だった。

 売上高の内訳は、ECソリューション事業ではECサイト構築(ecbeing)が45.5億円、デジタルマーケティングが13.4億円、ECクラウドサービスが5.6億円、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築が25.1億円、ITクラウドサービスが9.3億円、ITパッケージが8.4億円、IT機器販売が8.2億円だった。

 企業のECサイト構築やECクラウドサービスへの投資需要が高水準に推移し、ECソリューション事業ではECサイト構築「ecbeing」やECクラウドサービス「メルカート」などの売上が拡大した。企業の生産性向上に向けたDX投資も高水準に推移し、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築や子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービス「X−pointクラウド」などの売上が拡大した。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が54億96百万円で営業利益が7億91百万円、第2四半期は売上高が60億58百万円で営業利益が12億30百万円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いている。売上面は需要が高水準に推移し、ECソリューション事業、ITソリューション事業とも拡大して2桁増収予想としている。利益面は、積極的な人材採用に伴う採用費・人件費の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、製品機能強化のための開発費の増加など、先行投資を考慮して小幅増益にとどまる予想としている。ただし保守的な印象が強い。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が49.2%、営業利益が48.8%、経常利益が50.1%、親会社株主帰属当期純利益が51.0%と順調だった。さらにクラウドサービスの拡大などで利益の積み上げが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株式数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は売られ過ぎ感

 株価は地合い悪化も影響して昨年来安値を更新したが売られ過ぎ感を強めている。調整一巡して出直りを期待したい。12月30日の終値は3125円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS194円62銭で算出)は約16倍、今期予想配当利回り(会社予想の50円で算出)は約1.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1036円93銭で算出)は約3.0倍、そして時価総額は約430億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月12日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは調整一巡、23年3月期増収増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大を推進している。23年3月期は増収増益予想としている。売上面は需要が高水準に推移してECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大する見込みだ。利益面は、積極的な先行投資で人件費や広告宣伝費が増加するため小幅増益にとどまる予想としているが、保守的な印象が強い。EC市場は拡大基調であり、企業のDX投資は高水準に推移することが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は反発力が鈍く上値を切り下げる形となったが、大きく下押す動きも見られない。調整一巡して出直りを期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。22年3月期のセグメント別売上高(22年3月期からセグメント区分変更、収益認識会計基準適用後)は、ECソリューション事業が115.8億円(ECサイト構築パッケージ「ecbeing」が79.4億円、デジタルマーケティングが27.2億円、ECクラウドサービスが9.2億円)で、ITソリューション事業が96.4億円(セキュリティ・インフラ構築が46.0億円、ITパッケージが17.6億円、ITクラウドサービスが16.5億円、IT機器が16.3億円)だった。セグメント利益(全社費用等調整前経常利益)は、ECソリューション事業が31億22百万円、ITソリューション事業が24億01百万円だった。

 なお収益認識会計基準適用の影響で、従来方法に比べて売上高が71億09百万円減少、売上原価が70億97百万円減少している。特にIT機器が影響を受けている(収益認識会計基準適用前の21年3月期実績は56.6億円)が、利益への影響は軽微である。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は1500を突破している。市場シェアは14年連続1位(出典:富士キメラ総研「2021年ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」で市場シェア43.6%)である。22年3月には「ecbeing」の20年の年間流通総額が6000億円を突破した。国内ECサイト構築業者としてNO.1の流通額である。

 22年2月には連結子会社のecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。また22年11月にはecbeingが、レビューマーケティングプラットフォーム「ReviCo」を展開する新会社ReviCoを設立した。

 ITソリューション事業は、自社開発サービス「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

 22年7月には連結子会社エイトレッドのワークフローシステム「AgileWorks」と「X−point Cloud」が、アイティクラウド社主催のアワード「ITreview Grid Award 2022 summer」ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を2期連続受賞した。22年10月にはエイトレッドが、デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」において、SaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1になったと発表している。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに独自開発のクラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。22年11月には新製品としてPC情報管理クラウドサービス「Survey Eyes」を開発・発売開始した。

 22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野の「メルカート」が84社、「visumo」が335社、「Revico」が48社、「サイトミライズ」が106社、「Sechstant」が30社、ITクラウドサービス分野の「SCクラウド」が454社、「X−point Cloud」が847社、「L2Blocker」が181社となっている。21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用する「visumo」のソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用されている。22年5月には「Revico」の国内導入実績が100サイトを突破した。

■23年3月期増収増益予想

 23年3月期連結業績予想は売上高が22年3月期比10.5%増の234億60百万円、営業利益が2.7%増の41億40百万円、経常利益が2.5%増の42億65百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が4.5%増の24億70百万円としている。配当予想(10月21日付で第2四半期末5円、期末5円、合計10円上方修正)は22年3月期比10円増配の50円(第2四半期末25円、期末26円)としている

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比12.4%増の115億54百万円、営業利益が3.2%減の20億21百万円、経常利益が0.5%減の21億38百万円、親会社株主帰属四半期純利益が0.1%増の12億60百万円だった。概ね期初計画(売上高113億31百万円、営業利益20億49百万円、経常利益21億11百万円、親会社株主帰属四半期純利益12億22百万円)水準で着地した。

 積極的な先行投資で人件費や広告費が増加したため小幅営業・経常減益だが、売上面はECソリューション事業、ITソリューション事業とも拡大して2桁増収と順調だった。売上原価は16.9%増加、販管費は15.4%増加した。経常利益(前年同期比0.1億円減益)の増減分析は、売上総利益増加で+3.2億円、人件費増加で▲2.9億円、広告費増加で▲0.8億円、その他の経費減少で+0.4億円だったとしている。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高(外部顧客への売上高)が14.5%増の64億49百万円で利益(全社費用等調整前経常利益)が6.2%増の17億13百万円、ITソリューション事業は売上高が9.9%増の51億04百万円で利益が4.5%増の12億72百万円だった。

 売上高の内訳は、ECソリューション事業ではECサイト構築(ecbeing)が45.5億円、デジタルマーケティングが13.4億円、ECクラウドサービスが5.6億円、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築が25.1億円、ITクラウドサービスが9.3億円、ITパッケージが8.4億円、IT機器販売が8.2億円だった。

 企業のECサイト構築やECクラウドサービスへの投資需要が高水準に推移し、ECソリューション事業ではECサイト構築「ecbeing」やECクラウドサービス「メルカート」などの売上が拡大した。企業の生産性向上に向けたDX投資も高水準に推移し、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築や子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービス「X−pointクラウド」などの売上が拡大した。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が54億96百万円で営業利益が7億91百万円、第2四半期は売上高が60億58百万円で営業利益が12億30百万円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いている。売上面は需要が高水準に推移し、ECソリューション事業、ITソリューション事業とも拡大して2桁増収予想としている。利益面は、積極的な人材採用に伴う採用費・人件費の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、製品機能強化のための開発費の増加など、先行投資を考慮して小幅増益にとどまる予想としている。ただし保守的な印象が強い。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が49.2%、営業利益が48.8%、経常利益が50.1%、親会社株主帰属当期純利益が51.0%と順調だった。さらにクラウドサービスの拡大などで利益の積み上げが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株式数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は調整一巡

 株価は反発力が鈍く上値を切り下げる形となったが、大きく下押す動きも見られない。調整一巡して出直りを期待したい。12月9日の終値は3330円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS194円62銭で算出)は約17倍、今期予想配当利回り(会社予想の50円で算出)は約1.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1036円93銭で算出)は約3.2倍、そして時価総額は約459億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月21日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは戻り試す、23年3月期2Q累計経常益横ばいだが通期増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大を推進している。23年3月期第2四半期累計は概ね計画水準で着地した。積極的な先行投資で人件費や広告費が増加したため小幅営業・経常減益だが、売上面はECソリューション事業、ITソリューション事業とも拡大して2桁増収と順調だった。そして通期の増益予想を据え置いた。EC市場は拡大基調であり、企業のDX投資は高水準に推移することが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は9月の年初来安値圏から切り返している。調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。22年3月期のセグメント別売上高(22年3月期からセグメント区分変更、収益認識会計基準適用後)は、ECソリューション事業が115.8億円(ECサイト構築パッケージ「ecbeing」が79.4億円、デジタルマーケティングが27.2億円、ECクラウドサービスが9.2億円)で、ITソリューション事業が96.4億円(セキュリティ・インフラ構築が46.0億円、ITパッケージが17.6億円、ITクラウドサービスが16.5億円、IT機器が16.3億円)だった。セグメント利益(全社費用等調整前経常利益)は、ECソリューション事業が31億22百万円、ITソリューション事業が24億01百万円だった。

 なお収益認識会計基準適用の影響で、従来方法に比べて売上高が71億09百万円減少、売上原価が70億97百万円減少している。特にIT機器が影響を受けている(収益認識会計基準適用前の21年3月期実績は56.6億円)が、利益への影響は軽微である。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は1500を突破している。市場シェアは14年連続1位(出典:富士キメラ総研「2021年ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」で市場シェア43.6%)である。

 22年2月には連結子会社のecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。22年3月には「ecbeing」の20年の年間流通総額が6000億円を突破した。国内ECサイト構築業者としてNO.1の流通額である。

 ITソリューション事業は、自社開発サービス「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

 22年7月には連結子会社エイトレッドのワークフローシステム「AgileWorks」と「X−point Cloud」が、アイティクラウド社主催のアワード「ITreview Grid Award 2022 summer」ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を2期連続受賞した。22年10月にはエイトレッドが、デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」において、SaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1になったと発表している。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに独自開発のクラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。

 22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野の「メルカート」が84社、「visumo」が335社、「Revico」が48社、「サイトミライズ」が106社、「Sechstant」が30社、ITクラウドサービス分野の「SCクラウド」が454社、「X−point Cloud」が847社、「L2Blocker」が181社となっている。21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用する「visumo」のソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用されている。22年5月には「Revico」の国内導入実績が100サイトを突破した。

■23年3月期2Q累計は先行投資で経常益横ばいだが計画水準

 23年3月期連結業績予想は売上高が22年3月期比10.5%増の234億60百万円、営業利益が2.7%増の41億40百万円、経常利益が2.5%増の42億65百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が4.5%増の24億70百万円としている。配当予想(10月21日付で第2四半期末5円、期末5円、合計10円上方修正)は22年3月期比10円増配の50円(第2四半期末25円、期末26円)としている

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比12.4%増の115億54百万円、営業利益が3.2%減の20億21百万円、経常利益が0.5%減の21億38百万円、親会社株主帰属四半期純利益が0.1%増の12億60百万円だった。概ね期初計画(売上高113億31百万円、営業利益20億49百万円、経常利益21億11百万円、親会社株主帰属四半期純利益12億22百万円)水準で着地した。

 積極的な先行投資で人件費や広告費が増加したため小幅営業・経常減益だが、売上面はECソリューション事業、ITソリューション事業とも拡大して2桁増収と順調だった。売上原価は16.9%増加、販管費は15.4%増加した。経常利益(前年同期比0.1億円減益)の増減分析は、売上総利益増加で+3.2億円、人件費増加で▲2.9億円、広告費増加で▲0.8億円、その他の経費減少で+0.4億円だったとしている。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高(外部顧客への売上高)が14.5%増の64億49百万円で利益(全社費用等調整前経常利益)が6.2%増の17億13百万円、ITソリューション事業は売上高が9.9%増の51億04百万円で利益が4.5%増の12億72百万円だった。

 売上高の内訳は、ECソリューション事業ではECサイト構築(ecbeing)が45.5億円、デジタルマーケティングが13.4億円、ECクラウドサービスが5.6億円、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築が25.1億円、ITクラウドサービスが9.3億円、ITパッケージが8.4億円、IT機器販売が8.2億円だった。

 企業のECサイト構築やECクラウドサービスへの投資需要が高水準に推移し、ECソリューション事業ではECサイト構築「ecbeing」やECクラウドサービス「メルカート」などの売上が拡大した。企業の生産性向上に向けたDX投資も高水準に推移し、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築や子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービス「X−pointクラウド」などの売上が拡大した。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が54億96百万円で営業利益が7億91百万円、第2四半期は売上高が60億58百万円で営業利益が12億30百万円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いている。売上面は需要が高水準に推移して2桁増収予想としている。利益面は、製品機能強化のための開発費の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、積極的な人材採用に伴う採用費の増加など先行投資を考慮して小幅増益にとどまる予想としている。ただし保守的な印象が強い。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が49.2%、営業利益が48.8%、経常利益が50.1%、親会社株主帰属当期純利益が51.0%と順調だった。さらにクラウドサービスの拡大などで利益の積み上げが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株式数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は戻り試す

 株価は9月の年初来安値圏から切り返している。調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。11月18日の終値は3465円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS194円62銭で算出)は約18倍、今期予想配当利回り(会社予想の50円で算出)は約1.4%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1036円93銭で算出)は約3.3倍、そして時価総額は約477億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月02日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは23年3月期2Q累計経常益横ばい、通期増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)は11月1日の取引時間終了後に23年3月期第2四半期累計連結業績を発表した。概ね計画水準で着地した。積極的な先行投資で人件費や広告費が増加したため小幅営業・経常減益だが、売上面はECソリューション事業、ITソリューション事業とも拡大して2桁増収と順調だった。そして通期の増益予想を据え置いた。EC市場は拡大基調であり、企業のDX投資は高水準に推移することが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化も影響して年初来安値を更新する場面があったが、調整一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■23年3月期2Q累計は先行投資で経常益横ばいだが計画水準

 11月1日に発表した23年3月期第2四半期累計(4月〜9月)連結業績は、売上高が前年同期比12.4%増の115億54百万円、営業利益が3.2%減の20億21百万円、経常利益が0.5%減の21億38百万円、そして親会社株主帰属四半期純利益が0.1%増の12億60百万円だった。概ね期初計画(売上高113億31百万円、営業利益20億49百万円、経常利益21億11百万円、親会社株主帰属四半期純利益12億22百万円)水準で着地した。

 積極的な先行投資で人件費や広告費が増加したため小幅営業・経常減益だが、売上面はECソリューション事業、ITソリューション事業とも拡大して2桁増収と順調だった。売上原価は16.9%増加、販管費は15.4%増加した。経常利益(前年同期比0.1億円減益)の増減分析は、売上総利益増加で+3.2億円、人件費増加で▲2.9億円、広告費増加で▲0.8億円、その他の経費減少で+0.4億円だったとしている。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高(外部顧客への売上高)が14.5%増の64億49百万円で利益(全社費用等調整前経常利益)が6.2%増の17億13百万円、ITソリューション事業は売上高が9.9%増の51億04百万円で利益が4.5%増の12億72百万円だった。

 売上高の内訳は、ECソリューション事業ではECサイト構築(ecbeing)が45.5億円、デジタルマーケティングが13.4億円、ECクラウドサービスが5.6億円、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築が25.1億円、ITクラウドサービスが9.3億円、ITパッケージが8.4億円、IT機器販売が8.2億円だった。

 企業のECサイト構築やECクラウドサービスへの投資需要が高水準に推移し、ECソリューション事業ではECサイト構築「ecbeing」やECクラウドサービス「メルカート」などの売上が拡大した。企業の生産性向上に向けたDX投資も高水準に推移し、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築や子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービス「X−pointクラウド」などの売上が拡大した。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が54億96百万円で営業利益が7億91百万円、第2四半期は売上高が60億58百万円で営業利益が12億30百万円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が22年3月期比10.5%増の234億60百万円、営業利益が2.7%増の41億40百万円、経常利益が2.5%増の42億65百万円、親会社株主帰属当期純利益が4.5%増の24億70百万円としている。配当予想(10月21日付で第2四半期末5円、期末5円、合計10円上方修正)は、22年3月期比10円増配の50円(第2四半期末25円、期末25円)としている。3期連続増配となる。

 売上面は需要が高水準に推移して2桁増収予想としている。利益面は、製品機能強化のための開発費の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、積極的な人材採用に伴う採用費の増加など先行投資を考慮して小幅増益にとどまる予想としている。ただし保守的な印象が強い。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が49.2%、営業利益が48.8%、経常利益が50.1%、親会社株主帰属当期純利益が51.0%と順調だった。さらにクラウドサービスの拡大などで利益の積み上げが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は反発の動き

 株価は地合い悪化も影響して年初来安値を更新する場面があったが、調整一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。11月1日の終値は3370円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS194円62銭で算出)は約17倍、今期予想配当利回り(会社予想の50円で算出)は約1.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1036円93銭で算出)は約3.2倍、時価総額は約464億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[10月19日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは売り一巡、23年3月期増収増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大を推進している。23年3月期はECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長して増収増益予想としている。EC市場は拡大基調であり、企業のDX投資は高水準に推移することが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化も影響して年初来安値を更新する軟調展開だったが売り一巡感を強めている。出直りを期待したい。なお11月1日に23年3月期第2四半期決算発表を予定している。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。22年3月期のセグメント別売上高(22年3月期からセグメント区分変更、収益認識会計基準適用後)は、ECソリューション事業が115.8億円(ECサイト構築パッケージ「ecbeing」が79.4億円、デジタルマーケティングが27.2億円、ECクラウドサービスが9.2億円)で、ITソリューション事業が96.4億円(セキュリティ・インフラ構築が46.0億円、ITパッケージが17.6億円、ITクラウドサービスが16.5億円、IT機器が16.3億円)だった。セグメント利益(全社費用等調整前経常利益)は、ECソリューション事業が31億22百万円、ITソリューション事業が24億01百万円だった。

 なお収益認識会計基準適用の影響で、従来方法に比べて売上高が71億09百万円減少、売上原価が70億97百万円減少している。特にIT機器が影響を受けている(収益認識会計基準適用前の21年3月期実績は56.6億円)が、利益への影響は軽微である。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は21年3月期末時点で1400サイトを突破している。市場シェアは13年連続1位(出典:富士キメラ総研社の富士マーケティングレポート ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査)である。

 22年2月には連結子会社のecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。22年3月には「ecbeing」の20年の年間流通総額が6000億円を突破した。国内ECサイト構築業者としてNO.1の流通額である。

 ITソリューション事業は、自社開発サービス「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

 22年7月には連結子会社エイトレッドのワークフローシステム「AgileWorks」と「X−point Cloud」が、アイティクラウド社主催のアワード「ITreview Grid Award 2022 summer」ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を2期連続受賞した。10月12日にはエイトレッドが、デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」において、SaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1になったと発表している。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに独自開発のクラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。

 22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野の「メルカート」が84社、「visumo」が335社、「Revico」が48社、「サイトミライズ」が106社、「Sechstant」が30社、ITクラウドサービス分野の「SCクラウド」が454社、「X−point Cloud」が847社、「L2Blocker」が181社となっている。21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用する「visumo」のソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用されている。22年5月には「Revico」の国内導入実績が100サイトを突破した。

■23年3月期増収増益予想

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比10.5%増の234億60百万円で、営業利益が2.7%増の41億40百万円、経常利益が2.5%増の42億65百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が4.5%増の24億70百万円としている。配当予想は22年3月期と同額の40円(第2四半期末20円、期末20円)としている

 第1四半期は、売上高が前年同期比11.6%増の54億96百万円で、営業利益が12.2%減の7億91百万円、経常利益が7.1%減の8億83百万円、親会社株主帰属四半期純利益が5.1%減の5億36百万円だった。

 積極的な先行投資で人件費や広告費が増加したため減益だが、売上面はECソリューション事業、ITソリューション事業とも拡大して2桁増収と順調だった。経常利益(前年同期比0.7億円減益)の増減分析は売上総利益増加で+1.0億円、人件費増加で▲1.6億円、広告費増加で▲0.6億円、その他の経費減少で+0.5億円だったとしている。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が11.4%増の30億69百万円でセグメント利益(全社費用等調整前経常利益)が2.3%減の7億88百万円、ITソリューション事業は売上高が11.7%増の24億26百万円で利益が10.1%増の5億77百万円だった。

 売上高の内訳は、ECソリューション事業ではECサイト構築(ecbeing)が20.4%増の21.8億円、デジタルマーケティングが13.0%減の6.3億円、ECクラウドサービスが18.8%増の2.6億円、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築が15.6%増の12.1億円、ITクラウドサービスが15.9%増の4.5億円、ITパッケージが2.1%減の4.0億円、IT機器販売が11.7%増の3.6億円だった。

 ECサイト構築やECクラウドサービスへの投資需要が高水準に推移し、ECソリューション事業ではECサイト構築「ecbeing」やECクラウドサービスが拡大した。企業のDX投資も高水準に推移し、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築や子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービスが拡大した。

 第1四半期は減益だったが、通期予想は据え置いている。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長して増収増益予想としている。利益面では製品機能強化・充実のための開発費の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、積極的な人材採用に伴う採用費の増加など、先行投資を考慮して小幅増益にとどまる見込みとしているが、EC市場は拡大基調であり、企業のDX投資は高水準に推移することが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株式数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は売り一巡

 22年8月2日発表の自己株式取得(上限12万株・5億円、取得期間22年8月3日〜22年9月30日)については、22年9月30日に終了した。累計買付株式総は12万株だった。

 株価は地合い悪化も影響して年初来安値を更新する軟調展開だったが売り一巡感を強めている。出直りを期待したい。10月18日の終値は3230円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS194円62銭で算出)は約17倍、今期予想配当利回り(会社予想の40円で算出)は約1.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1036円93銭で算出)は約3.1倍、そして時価総額は約445億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月26日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは売られ過ぎ感、23年3月期増収増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大を推進している。23年3月期はECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長して増収増益予想としている。EC市場は拡大基調であり、企業のDX投資は高水準に推移することが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化も影響して年初来安値を更新したが売られ過ぎ感を強めている。調整一巡して出直りを期待したい。なお11月1日に23年3月期第2四半期決算発表を予定している。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。22年3月期のセグメント別売上高(22年3月期からセグメント区分変更、収益認識会計基準適用後)は、ECソリューション事業が115.8億円(ECサイト構築パッケージ「ecbeing」が79.4億円、デジタルマーケティングが27.2億円、ECクラウドサービスが9.2億円)で、ITソリューション事業が96.4億円(セキュリティ・インフラ構築が46.0億円、ITパッケージが17.6億円、ITクラウドサービスが16.5億円、IT機器が16.3億円)だった。セグメント利益(全社費用等調整前経常利益)は、ECソリューション事業が31億22百万円、ITソリューション事業が24億01百万円だった。

 なお収益認識会計基準適用の影響で、従来方法に比べて売上高が71億09百万円減少、売上原価が70億97百万円減少している。特にIT機器が影響を受けている(収益認識会計基準適用前の21年3月期実績は56.6億円)が、利益への影響は軽微である。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は21年3月期末時点で1400サイトを突破している。市場シェアは13年連続1位(出典:富士キメラ総研社の富士マーケティングレポート ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査)である。

 22年2月には連結子会社のecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。22年3月には「ecbeing」の20年の年間流通総額が6000億円を突破した。国内ECサイト構築業者としてNO.1の流通額である。

 ITソリューション事業は、自社開発サービス「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

 22年7月には、連結子会社エイトレッドのワークフローシステム「AgileWorks」と「X−point Cloud」が、アイティクラウド社主催のアワード「ITreview Grid Award 2022 summer」ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を2期連続受賞した。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに独自開発のクラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。

 22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野の「メルカート」が84社、「visumo」が335社、「Revico」が48社、「サイトミライズ」が106社、「Sechstant」が30社、ITクラウドサービス分野の「SCクラウド」が454社、「X−point Cloud」が847社、「L2Blocker」が181社となっている。21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用する「visumo」のソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用されている。22年5月には「Revico」の国内導入実績が100サイトを突破した。

■23年3月期増収増益予想

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比10.5%増の234億60百万円で、営業利益が2.7%増の41億40百万円、経常利益が2.5%増の42億65百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が4.5%増の24億70百万円としている。配当予想は22年3月期と同額の40円(第2四半期末20円、期末20円)としている

 第1四半期は、売上高が前年同期比11.6%増の54億96百万円で、営業利益が12.2%減の7億91百万円、経常利益が7.1%減の8億83百万円、親会社株主帰属四半期純利益が5.1%減の5億36百万円だった。

 積極的な先行投資で人件費や広告費が増加したため減益だが、売上面はECソリューション事業、ITソリューション事業とも拡大して2桁増収と順調だった。経常利益(前年同期比0.7億円減益)の増減分析は売上総利益増加で+1.0億円、人件費増加で▲1.6億円、広告費増加で▲0.6億円、その他の経費減少で+0.5億円だったとしている。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が11.4%増の30億69百万円でセグメント利益(全社費用等調整前経常利益)が2.3%減の7億88百万円、ITソリューション事業は売上高が11.7%増の24億26百万円で利益が10.1%増の5億77百万円だった。

 売上高の内訳は、ECソリューション事業ではECサイト構築(ecbeing)が20.4%増の21.8億円、デジタルマーケティングが13.0%減の6.3億円、ECクラウドサービスが18.8%増の2.6億円、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築が15.6%増の12.1億円、ITクラウドサービスが15.9%増の4.5億円、ITパッケージが2.1%減の4.0億円、IT機器販売が11.7%増の3.6億円だった。

 ECサイト構築やECクラウドサービスへの投資需要が高水準に推移し、ECソリューション事業ではECサイト構築「ecbeing」やECクラウドサービスが拡大した。企業のDX投資も高水準に推移し、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築や子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービスが拡大した。

 第1四半期は減益だったが、通期予想は据え置いている。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも伸長して増収増益予想としている。利益面では製品機能強化・充実のための開発費の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、積極的な人材採用に伴う採用費の増加など、先行投資を考慮して小幅増益にとどまる見込みとしているが、EC市場は拡大基調であり、企業のDX投資は高水準に推移することが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株式数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は売られ過ぎ感

 22年8月2日発表の自己株式取得(上限12万株・5億円、取得期間22年8月3日〜22年9月30日)については、22年8月31日時点の累計買付株式総が6万4900株となっている。

 株価は地合い悪化も影響して年初来安値を更新したが売られ過ぎ感を強めている。調整一巡して出直りを期待したい。9月22日の終値は3215円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS194円62銭で算出)は約17倍、今期予想配当利回り(会社予想の40円で算出)は約1.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1036円93銭で算出)は約3.1倍、そして時価総額は約443億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月22日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは調整一巡、23年3月期1Q減益だが通期増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大を推進している。23年3月期第1四半期は積極的な先行投資で人件費や広告費が増加したため減益だが、売上面はECソリューション事業、ITソリューション事業とも拡大して2桁増収と順調だった。そして通期の増益予想を据え置いた。EC市場は拡大基調であり、企業のDX投資は高水準に推移することが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は第1四半期業績を嫌気して戻り高値圏から反落し、上値を切り下げる形となったが、調整一巡して出直りを期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。22年3月期のセグメント別売上高(22年3月期からセグメント区分変更、収益認識会計基準適用後)は、ECソリューション事業が115.8億円(ECサイト構築パッケージ「ecbeing」が79.4億円、デジタルマーケティングが27.2億円、ECクラウドサービスが9.2億円)で、ITソリューション事業が96.4億円(セキュリティ・インフラ構築が46.0億円、ITパッケージが17.6億円、ITクラウドサービスが16.5億円、IT機器が16.3億円)だった。セグメント利益(全社費用等調整前経常利益)は、ECソリューション事業が31億22百万円、ITソリューション事業が24億01百万円だった。

 なお収益認識会計基準適用の影響で、従来方法に比べて売上高が71億09百万円減少、売上原価が70億97百万円減少している。特にIT機器が影響を受けている(収益認識会計基準適用前の21年3月期実績は56.6億円)が、利益への影響は軽微である。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は21年3月期末時点で1400サイトを突破している。市場シェアは13年連続1位(出典:富士キメラ総研社の富士マーケティングレポート ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査)である。

 22年2月には連結子会社のecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。22年3月には「ecbeing」の20年の年間流通総額が6000億円を突破した。国内ECサイト構築業者としてNO.1の流通額である。

 ITソリューション事業は、自社開発サービス「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

 22年7月には、連結子会社エイトレッドのワークフローシステム「AgileWorks」と「X−point Cloud」が、アイティクラウド社主催のアワード「ITreview Grid Award 2022 summer」ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を2期連続受賞した。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに独自開発のクラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。

 22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野の「メルカート」が84社、「visumo」が335社、「Revico」が48社、「サイトミライズ」が106社、「Sechstant」が30社、ITクラウドサービス分野の「SCクラウド」が454社、「X−point Cloud」が847社、「L2Blocker」が181社となっている。21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用する「visumo」のソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用されている。22年5月には「Revico」の国内導入実績が100サイトを突破した。

■23年3月期1Qは先行投資で減益だが2桁増収と順調、通期増収増益予想

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比10.5%増の234億60百万円で、営業利益が2.7%増の41億40百万円、経常利益が2.5%増の42億65百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が4.5%増の24億70百万円としている。配当予想は22年3月期と同額の40円(第2四半期末20円、期末20円)としている

 第1四半期は、売上高が前年同期比11.6%増の54億96百万円、営業利益が12.2%減の7億91百万円、経常利益が7.1%減の8億83百万円、親会社株主帰属四半期純利益が5.1%減の5億36百万円だった。

 積極的な先行投資で人件費や広告費が増加したため減益だが、売上面はECソリューション事業、ITソリューション事業とも拡大して2桁増収と順調だった。経常利益(前年同期比0.7億円減益)の増減分析は売上総利益増加で+1.0億円、人件費増加で▲1.6億円、広告費増加で▲0.6億円、その他の経費減少で+0.5億円だったとしている。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が11.4%増の30億69百万円でセグメント利益(全社費用等調整前経常利益)が2.3%減の7億88百万円、ITソリューション事業は売上高が11.7%増の24億26百万円で利益が10.1%増の5億77百万円だった。

 売上高の内訳は、ECソリューション事業ではECサイト構築(ecbeing)が20.4%増の21.8億円、デジタルマーケティングが13.0%減の6.3億円、ECクラウドサービスが18.8%増の2.6億円、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築が15.6%増の12.1億円、ITクラウドサービスが15.9%増の4.5億円、ITパッケージが2.1%減の4.0億円、IT機器販売が11.7%増の3.6億円だった。

 ECサイト構築やECクラウドサービスへの投資需要が高水準に推移し、ECソリューション事業ではECサイト構築「ecbeing」やECクラウドサービスが拡大した。企業のDX投資も高水準に推移し、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築や子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービスが拡大した。

 第1四半期は減益だったが、通期予想は据え置いている。需要が高水準に推移して増収増益予想としている。利益面は製品機能強化・充実のための開発費の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、積極的な人材採用に伴う採用費の増加など、先行投資を考慮して小幅増益にとどまる見込みとしている。EC市場は拡大基調であり、企業のDX投資は高水準に推移することが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株式数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は調整一巡

 8月2日に自己株式取得を発表した。上限12万株・5億円で、取得期間は22年8月3日〜22年9月30日としている。

 株価は第1四半期業績を嫌気して戻り高値圏から反落し、上値を切り下げる形となったが、調整一巡して出直りを期待したい。8月19日の終値は3870円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS194円62銭で算出)は約20倍、今期予想配当利回り(会社予想の40円で算出)は約1.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1036円93銭で算出)は約3.7倍、そして時価総額は約533億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月03日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは23年3月期1Q減益だが通期増益予想据え置き、自己株式取得も発表

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)は8月2日の取引時間終了後に23年3月期第1四半期連結業績を発表した。積極的な先行投資で人件費や広告費が増加したため減益だが、売上面はECソリューション事業、ITソリューション事業とも拡大して2桁増収と順調だった。そして通期の増益予想を据え置いた。EC市場は拡大基調であり、企業のDX投資は高水準に推移することが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。なお自己株式取得も発表している。株価は6月の直近安値圏から切り返して戻り歩調だ。目先的には第1四半期の減益を嫌気する動きが優勢になる可能性があるが、自己株式取得も評価して上値を試す展開を期待したい。

■23年3月期1Qは先行投資で減益だが2桁増収と順調

 23年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比11.6%増の54億96百万円、営業利益が12.2%減の7億91百万円、経常利益が7.1%減の8億83百万円、親会社株主帰属四半期純利益が5.1%減の5億36百万円だった。

 積極的な先行投資で人件費や広告費が増加したため減益だが、売上面はECソリューション事業、ITソリューション事業とも拡大して2桁増収と順調だった。経常利益(前年同期比0.7億円減益)の増減分析は売上総利益増加で+1.0億円、人件費増加で▲1.6億円、広告費増加で▲0.6億円、その他の経費減少で+0.5億円だったとしている。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が11.4%増の30億69百万円でセグメント利益(全社費用等調整前経常利益)が2.3%減の7億88百万円、ITソリューション事業は売上高が11.7%増の24億26百万円で利益が10.1%増の5億77百万円だった。

 売上高の内訳は、ECソリューション事業ではECサイト構築(ecbeing)が20.4%増の21.8億円、デジタルマーケティングが13.0%減の6.3億円、ECクラウドサービスが18.8%増の2.6億円、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築が15.6%増の12.1億円、ITクラウドサービスが15.9%増の4.5億円、ITパッケージが2.1%減の4.0億円、IT機器販売が11.7%増の3.6億円だった。

 ECサイト構築やECクラウドサービスへの投資需要が高水準に推移し、ECソリューション事業ではECサイト構築「ecbeing」やECクラウドサービスが拡大した。企業のDX投資も高水準に推移し、ITソリューション事業ではセキュリティ・インフラ構築や子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービスが拡大した。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が22年3月期比10.5%増の234億60百万円、営業利益が2.7%増の41億40百万円、経常利益が2.5%増の42億65百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が4.5%増の24億70百万円としている。配当予想は22年3月期と同額の40円(第2四半期末20円、期末20円)としている

 需要が高水準に推移して増収増益予想としている。製品機能強化・充実のための開発費の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、積極的な人材採用に伴う採用費の増加など、先行投資を考慮して小幅増益にとどまる見込みとしているが、保守的な印象が強い。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高23.4%、営業利益19.1%、経常利益20.7%、親会社株主帰属当期純利益21.7%だった。やや低水準の形だが、クラウドサービスの拡大などで下期に向けて利益の積み上げが予想される。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は戻り歩調

 なお自己株式取得を発表した。上限12万株・5億円で、取得期間は22年8月3日〜22年9月30日としている。

 株価は6月の直近安値圏から切り返して戻り歩調の形だ。目先的には第1四半期の減益を嫌気する動きが優勢になる可能性があるが、自己株式取得も評価して上値を試す展開を期待したい。8月2日の終値は4130円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS194円62銭で算出)は約21倍、今期予想配当利回り(会社予想の40円で算出)は約1.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1036円93銭で算出)は約4.0倍、時価総額は約569億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[07月19日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは戻り試す、23年3月期は上振れの可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大を推進している。23年3月期は開発費、広告宣伝費、採用費の増加など先行投資を考慮して小幅増益にとどまる見込みとしているが保守的だろう。EC市場は拡大基調である。さらに企業のDX投資も高水準に推移することが予想され、市場環境は良好である。会社予想は上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は6月の直近安値圏から切り返して反発の動きを強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。22年3月期のセグメント別売上高(22年3月期からセグメント区分変更、収益認識会計基準適用後)は、ECソリューション事業が115.8億円(ECサイト構築パッケージ「ecbeing」が79.4億円、デジタルマーケティングが27.2億円、ECクラウドサービスが9.2億円)で、ITソリューション事業が96.4億円(セキュリティ・インフラ構築が46.0億円、ITパッケージが17.6億円、ITクラウドサービスが16.5億円、IT機器が16.3億円)だった。セグメント利益(全社費用等調整前経常利益)は、ECソリューション事業が31億22百万円、ITソリューション事業が24億01百万円だった。

 なお収益認識会計基準適用の影響で、従来方法に比べて売上高が71億09百万円減少、売上原価が70億97百万円減少している。特にIT機器が影響を受けている(収益認識会計基準適用前の21年3月期実績は56.6億円)が、利益への影響は軽微である。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は21年3月期末時点で1400サイトを突破している。市場シェアは13年連続1位(出典:富士キメラ総研社の富士マーケティングレポート ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査)である。

 22年2月には連結子会社のecbeingが、海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。22年3月には「ecbeing」の20年の年間流通総額が6000億円を突破したと発表している。国内ECサイト構築業者としてNO.1の流通額である。

 ITソリューション事業は、自社開発サービス「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

 7月14日には、連結子会社エイトレッドのワークフローシステム「AgileWorks」と「X−point Cloud」が、アイティクラウド社主催のアワード「ITreview Grid Award 2022 summer」ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を2期連続受賞したと発表している。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに独自開発のクラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。

 22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野の「メルカート」が84社、「visumo」が335社、「Revico」が48社、「サイトミライズ」が106社、「Sechstant」が30社、ITクラウドサービス分野の「SCクラウド」が454社、「X−point Cloud」が847社、「L2Blocker」が181社となっている。21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用する「visumo」のソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用されている。22年5月には「Revico」の国内導入実績が100サイトを突破した。

■23年3月期増収増益予想、さらに上振れの可能性

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比10.5%増の234億60百万円で、営業利益が2.7%増の41億40百万円、経常利益が2.5%増の42億65百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が4.5%増の24億70百万円としている。配当予想は22年3月期と同額の40円(第2四半期末20円、期末20円)としている

 需要が高水準に推移して増収増益予想としている。利益面は製品機能強化・充実のための開発費の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、積極的な人材採用に伴う採用費の増加など、先行投資を考慮して小幅増益にとどまる見込みとしている。ただし保守的だろう。EC市場は拡大基調である。さらに企業のDX投資も高水準に推移することが予想され、市場環境は良好である。会社予想は上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株式数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は戻り試す

 株価は6月の直近安値圏から切り返して反発の動きを強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。7月15日の終値は4095円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS194円62銭で算出)は約21倍、今期予想配当利回り(会社予想の40円で算出)は約1.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1036円93銭で算出)は約3.9倍、時価総額は約517億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月27日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは反発の動き、23年3月期は小幅増益予想、さらに上振れの可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大を推進している。23年3月期は開発費、広告宣伝費、採用費の増加など先行投資を考慮して小幅増益にとどまる見込みとしているが保守的だろう。EC市場は拡大基調であり、企業のDX投資は高水準に推移することが予想される。市場環境は良好である。会社予想は上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は3月の上場来高値圏から反落して上値を切り下げる形となったが、利益確定売りが一巡して反発の動きを強めている。好業績を再評価して戻りを試す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。22年3月期のセグメント別売上高(22年3月期からセグメント区分変更、収益認識会計基準適用後)は、ECソリューション事業が115.8億円(ECサイト構築パッケージ「ecbeing」が79.4億円、デジタルマーケティングが27.2億円、ECクラウドサービスが9.2億円)で、ITソリューション事業が96.4億円(セキュリティ・インフラ構築が46.0億円、ITパッケージが17.6億円、ITクラウドサービスが16.5億円、IT機器が16.3億円)だった。セグメント利益(全社費用等調整前経常利益)は、ECソリューション事業が31億22百万円、ITソリューション事業が24億01百万円だった。

 なお収益認識会計基準適用の影響で、従来方法に比べて売上高が71億09百万円減少、売上原価が70億97百万円減少している。IT機器が影響を受けた(収益認識会計基準適用前の21年3月期実績は56.6億円)が、利益への影響は軽微である。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は21年3月期末時点で1400サイトを突破している。市場シェアは13年連続1位(出典:富士キメラ総研社の富士マーケティングレポート ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査)である。

 なお連結子会社ecbeingは22年2月、中華圏をはじめとする海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。また22年3月には「ecbeing」の20年の年間流通総額が6000億円を突破したと発表している。国内ECサイト構築業者としてNO.1の流通額である。

 ITソリューション事業は、自社開発サービス「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに独自開発のクラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。

 22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野の「メルカート」84社、「visumo」335社、「Revico」48社、「サイトミライズ」106社、「Sechstant」30社、ITクラウドサービス分野の「SCクラウド」454社、「X−point Cloud」847社、「L2Blocker」181社となっている。21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用する「visumo」のソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用されている。

■23年3月期小幅増益予想だが上振れの可能性

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比10.5%増の234億60百万円で、営業利益が2.7%増の41億40百万円、経常利益が2.5%増の42億65百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が4.5%増の24億70百万円としている。配当予想は22年3月期と同額の40円(第2四半期末20円、期末20円)としている

 需要が高水準に推移して増収増益予想としている。利益面は製品機能強化・充実のための開発費の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、積極的な人材採用に伴う採用費の増加など、先行投資を考慮して小幅増益にとどまる見込みとしている。ただし保守的だろう。EC市場は拡大基調であり、企業のDX投資は高水準に推移することが予想される。市場環境は良好である。会社予想は上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株式数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は反発の動き

 株価は3月の上場来高値圏から反落して上値を切り下げる形となったが、利益確定売りが一巡して反発の動きを強めている。好業績を再評価して戻りを試す展開を期待したい。6月24日の終値は3755円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS194円62銭で算出)は約19倍、今期予想配当利回り(会社予想の40円で算出)は約1.1%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1036円93銭で算出)は約3.6倍、そして時価総額は約517億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[05月26日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは調整一巡、23年3月期も収益拡大基調

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業とITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービス拡大を推進している。22年3月期はECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大して大幅増益だった。23年3月期は開発費、広告宣伝費、採用費の増加など先行投資を考慮して小幅増益にとどまる見込みとしているが、保守的だろう。会社予想は上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は3月の上場来高値圏から反落してモミ合う形だが調整一巡感を強めている。好業績を再評価して上値を試す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。22年3月期のセグメント別売上高(22年3月期からセグメント区分変更、収益認識会計基準適用後)は、ECソリューション事業が115.8億円(ECサイト構築パッケージ「ecbeing」が79.4億円、デジタルマーケティングが27.2億円、ECクラウドサービスが9.2億円)で、ITソリューション事業が96.4億円(セキュリティ・インフラ構築が46.0億円、ITパッケージが17.6億円、ITクラウドサービスが16.5億円、IT機器が16.3億円)だった。セグメント利益(全社費用等調整前経常利益)は、ECソリューション事業が31億22百万円、ITソリューション事業が24億01百万円だった。

 なお収益認識会計基準適用の影響で、従来方法に比べて売上高が71億09百万円減少、売上原価が70億97百万円減少している。IT機器が影響を受けた(収益認識会計基準適用前の21年3月期実績は56.6億円)が、利益への影響は軽微である。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に国内ECサイト累計構築実績は21年3月期末時点で1400サイトを突破している。市場シェアは13年連続1位(出典:富士キメラ総研社の富士マーケティングレポート ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査)である。

 なお連結子会社ecbeingは22年2月、中華圏をはじめとする海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシーの第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。また22年3月には「ecbeing」の20年の年間流通総額が6000億円を突破したと発表している。国内ECサイト構築業者としてNO.1の流通額である。

 ITソリューション事業は、自社開発サービス「SCクラウド」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型「AgileWorks」、クラウド型「X−point Cloud」)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに独自開発のクラウドサービス(ECクラウドサービス「メルカート」、ビジュアルマーケティング「visumo」、レビュー最適化ツール「Revico」、「サイトミライズ」、オムニチャネル分析ツール「Sechstant」など)の拡販にも注力している。

 22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野の「メルカート」84社、「visumo」335社、「Revico」48社、「サイトミライズ」106社、「Sechstant」30社、ITクラウドサービス分野の「SCクラウド」454社、「X−point Cloud」847社、「L2Blocker」181社となっている。21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用する「visumo」のソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用されている。

■22年3月期大幅増益、23年3月期小幅増益予想だが上振れの可能性

 22年3月期の連結業績(収益認識会計基準適用のため売上高の前期比増減率は非記載だが営業利益以下への影響軽微、4月18日に上方修正)は、売上高が212億26百万円、営業利益が21年3月期比24.9%増の40億30百万円、経常利益が28.2%増の41億61百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が30.0%増の23億63百万円だった。配当は21年3月期比10円増配の40円(第2四半期末20円、期末20円)とした。

 なお収益認識会計基準適用の影響額として、従来方法に比べて売上高が71億09百万円減少、売上原価が70億97百万円減少、営業利益、経常利益、税金等調整前当期純利益がそれぞれ12百万円減少している。

 収益認識会計基準適用の影響で見掛け上は減収の形(特にIT機器販売の売上に影響)だが、従来基準による売上高は16.9%増の283億円だった。ECサイト構築やECクラウドサービスへの投資需要が高水準に推移し、ECソリューション事業のECサイト構築「ecbeing」が拡大した。企業のDX投資を背景にセキュリティ・インフラ構築や子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービスなどITソリューション事業も順調に拡大した。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が115億88百万円でセグメント利益(全社費用等調整前経常利益)が30.5%増の31億22百万円、ITソリューション事業は売上高が96億38百万円で利益が22.0%増の24億01百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が49億26百万円で経常利益が9億51百万円、第2四半期は売上高が53億51百万円で経常利益が11億98百万円、第3四半期は売上高が53億88百万円で経常利益が11億円、第4四半期は売上高が55億61百万円で経常利益が9億12百万円だった。

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比10.5%増の234億60百万円で、営業利益が2.7%増の41億40百万円、経常利益が2.5%増の42億65百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が4.5%増の24億70百万円としている。配当予想は22年3月期と同額の40円(第2四半期末20円、期末20円)としている

 需要が高水準に推移して増収増益予想としている。製品機能強化・充実のための開発費の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、積極的な人材採用に伴う採用費の増加など、先行投資を考慮して小幅増益にとどまる見込みとしているが、保守的だろう。EC市場は拡大基調であり、企業のDX投資は高水準に推移することが予想される。会社予想は上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株式数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は調整一巡

 株価は3月の上場来高値圏から反落してモミ合う形だが調整一巡感を強めている。好業績を再評価して上値を試す展開を期待したい。5月25日の終値は4095円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS194円62銭で算出)は約21倍、今期予想配当利回り(会社予想の40円で算出)は約1.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1036円93銭で算出)は約3.9倍、時価総額は約564億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[05月11日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは23年3月期も収益拡大基調

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)は5月10日の取引時間終了後に22年3月期連結業績を発表した。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大して大幅増益だった。23年3月期は開発費、広告宣伝費、採用費の増加など先行投資を考慮して小幅増益にとどまる見込みとしているが、保守的だろう。EC市場は拡大基調であり、企業のDX投資は高水準に推移することが予想される。会社予想は上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は3月の上場来高値圏から反落して水準を切り下げる形だが、好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。

■22年3月期大幅増益、23年3月期小幅増益予想だが上振れの可能性

 22年3月期の連結業績(収益認識会計基準適用のため売上高の前期比増減率は非記載だが営業利益以下への影響軽微、4月18日に上方修正)は、売上高が212億26百万円、営業利益が21年3月期比24.9%増の40億30百万円、経常利益が28.2%増の41億61百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が30.0%増の23億63百万円だった。配当は21年3月期比10円増配の40円(第2四半期末20円、期末20円)とした。

 なお収益認識会計基準適用の影響額として、従来方法に比べて売上高が71億09百万円減少、売上原価が70億97百万円減少、営業利益、経常利益、税金等調整前当期純利益がそれぞれ12百万円減少している。

 収益認識基準適用のため見掛け上は減収の形(特にIT機器販売の売上が収益認識会計基準適用の影響で減少の形)だが、従来基準による売上高は16.9%増の283億円だった。ECサイト構築やECクラウドサービスへの投資需要が高水準に推移し、ECソリューション事業のECサイト構築「ecbeing」が拡大した。企業のDX投資で、セキュリティ・インフラ構築や子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービスなどITソリューション事業も順調に拡大した。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が115億88百万円でセグメント利益(全社費用等調整前経常利益)が30.5%増の31億22百万円、ITソリューション事業は売上高が96億38百万円で利益が22.0%増の24億01百万円だった。

 なお売上高の内訳(21年3月期は会計基準変更前、22年3月期は会計基準変更後で単純比較)は、ECソリューション事業(0.9%減の115.8億円)のECサイト構築が17.9%増の79.4億円、デジタルマーケティングが37.3%減の27.2億円、ECクラウドサービスが50.3%増の9.2億円、ITソリューション事業(23.2%減の96.4億円)のITクラウドサービスが24.6%増の16.5億円、セキュリティ・インフラ構築が20.5%増の46.0億円、ITパッケージが0.4%増の17.6億円、IT機器販売が71.1%減の16.3億円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が49億26百万円で経常利益が9億51百万円、第2四半期は売上高が53億51百万円で経常利益が11億98百万円、第3四半期は売上高が53億88百万円で経常利益が11億円、第4四半期は売上高が55億61百万円で経常利益が9億12百万円だった。

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比10.5%増の234億60百万円で、営業利益が2.7%増の41億40百万円、経常利益が2.5%増の42億65百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が4.5%増の24億70百万円としている。配当予想は22年3月期と同額の40円(第2四半期末20円、期末20円)としている

 需要が高水準に推移して増収増益予想としている。製品機能強化・充実のための開発費の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、積極的な人材採用に伴う採用費の増加など、先行投資を考慮して小幅増益にとどまる見込みとしているが、保守的だろう。EC市場は拡大基調であり、企業のDX投資は高水準に推移することが予想される。会社予想は上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は戻り試す

 株価は3月の上場来高値圏から反落して水準を切り下げる形だが、好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。5月10日の終値は3755円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS194円62銭で算出)は約19倍、時価総額は約517億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[04月19日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは22年3月期業績予想を上方修正、23年3月期も収益拡大基調

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)はECソリューション事業およびITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。4月18日の取引時間終了後に22年3月期業績予想を上方修正した。ECサイト構築、クラウドサービス、ワークフローサービス、さらにインフラ・セキュリティ分野の需要が好調に推移し、前回予想に比べて増収増益幅が拡大した。EC市場拡大やDXの流れも背景として、積極的な事業展開で23年3月期も収益拡大基調だろう。株価は3月の上場来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが、好業績を再評価して上値を試す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分(22年3月期から変更)は、ECソリューション事業(ECサイト構築ecbeing、デジタルマーケティング、ECクラウドサービス)およびITソリューション事業(ITクラウドサービス、セキュリティ・インフラ構築サービス、パッケージ、IT機器販売)としている。

 21年3月期のセグメント別売上高(収益認識基準適用前)は、ECソリューション事業が116.9億円(ECサイト構築ecbeingが67.3億円、デジタルマーケティングが43.4億円、ECクラウドサービスが6.1億円)、ITソリューション事業が125.5億円(ITクラウドサービスが13.2億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが38.1億円、パッケージが17.4億円、IT機器販売が56.5億円)だった。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築ソフトecbeingの販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に、国内ECサイト累計構築実績は21年3月期末時点で1400サイトを突破している。市場シェアは13年連続1位(出典:富士キメラ総研社の富士マーケティングレポート ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査)である。

 なお連結子会社ecbeingは22年2月、中華圏をはじめとする海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシー(東京都)の第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。また22年3月には、ecbeingの20年の年間流通総額が6000億円を突破したと発表している。国内ECサイト構築業者としてNO.1の流通額である。

 ITソリューション事業は、自社開発のSCクラウド、不正アクセス端末検知・遮断システムL2Blocker、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型のAgileWorks、クラウド型のX−point Cloud)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに、独自開発のクラウドサービス(ECクラウドサービスのメルカート、ビジュアルマーケティングのvisumo、レビュー最適化ツールのRevico、サイトミライズ、オムニチャネル分析ツールのSechstantなど)の拡販にも注力している。

 22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野のメルカート84社、ビジュモ335社、レビコ48社、サイトミライズが106社、ゼクスタント30社、ITクラウドサービス分野のSCクラウド454社、X−point Cloud847社、L2Blocker181社となっている。21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用するビジュモのソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用されている。

■22年3月期業績予想を上方修正、23年3月期も収益拡大基調

 22年3月期連結業績予想(収益認識基準適用、IT機器販売で見掛け上の減収要因となるため売上高の前期比増減率は非記載、利益への影響軽微)は、4月18日に上方修正して、売上高が212億26百万円、営業利益が21年3月期比24.9%増の40億30百万円、経常利益が28.1%増の41億61百万円、親会社株主帰属当期純利益が30.0%増の23億63百万円とした。配当予想(10月20日に第2四半期末5円、期末5円、合計10円上方修正)は、21年3月期比10円増配の40円(第2四半期末20円、期末20円)としている。連続増配である。

 前回予想に対して、売上高は20億26百万円、営業利益は4億80百万円、経常利益は5億86百万円、親会社株主帰属当期純利益は3億63百万円、それぞれ上回った。ECサイト構築のecbeing、ECクラウドサービスのメルカート、ビジュアルマーケティングのvisumo、オムニチャネル分析ツールのSechstant、レビュー最適化ツールのRevico、ワークフローサービスのAgileWorksおよびX−point Cloud、さらにインフラ・セキュリティ分野の需要が好調に推移し、前回予想に比べて増収増益幅が拡大した。

 なお第3四半期累計の連結業績は、売上高が156億65百万円、営業利益が前年同期比19.5%増の31億45百万円、経常利益が22.3%増の32億49百万円、親会社株主帰属四半期純利益が23.6%増の18億89百万円だった。収益認識基準適用の影響額として従来方法に比べて売上高が49億71百万円減少、売上原価が50億円減少、営業利益、経常利益、税金等調整前四半期純利益がそれぞれ28百万円増加している。

 収益認識基準適用のため見掛け上は減収の形(特に物品販売の売上に影響)だが、従来基準による売上高は17.7%増の206億円だった。ECサイト構築やECクラウドサービスへの投資需要が高水準に推移してECソリューション事業が順調に拡大した。子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービスなどITソリューション事業も順調に拡大した。人件費の増加などを吸収して大幅増益だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が86億45百万円で、セグメント利益(全社費用等調整前経常利益)が22.6%増の25億07百万円、ITソリューション事業は売上高が70億20百万円で、利益が24.9%増の17億58百万円だった。収益認識基準適用の影響額として、ECソリューション事業は売上高が17億45百万円減少して利益が26百万円増加、ITソリューション事業は売上高が32億25百万円減少して利益が2百万円増加している。

 なおECソリューション事業の売上構成比はECサイト構築が58.9%、デジタルマーケティングが20.7%、ECクラウドサービスが6.8%、ITソリューション事業の売上構成比はセキュリティ・インフラ構築が33.1%、ITパッケージが13.1%、ITクラウドサービスが12.1%、IT機器が11.9%だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が49億26百万円で経常利益が9億51百万円、第2四半期は売上高が53億51百万円で経常利益が11億98百万円、第3四半期は売上高が53億88百万円で経常利益が11億円だった。

 EC市場拡大やDXの流れも背景として、積極的な事業展開で23年3月期も収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株式数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は上値試す

 株価は3月の上場来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが、好業績を再評価して上値を試す展開を期待したい。4月18日の終値は4525円、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS181円97銭で算出)は約25倍、前期推定配当利回り(会社予想の40円で算出)は約0.9%、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS958円00銭で算出)は約4.7倍、そして時価総額は約623億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[03月30日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは上値試す、23年3月期も収益拡大基調

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1、新市場区分プライム)はECソリューション事業およびITソリューション事業を展開し、成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。22年3月期はクラウドサービスの拡大などで2桁増益予想としている。さらに上振れが濃厚だろう。EC市場拡大やDXの流れも背景として、積極的な事業展開で23年3月期も収益拡大基調だろう。株価は好業績を評価して上場来高値を更新する展開だ。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分(22年3月期から変更)は、ECソリューション事業(ECサイト構築ecbeing、デジタルマーケティング、ECクラウドサービス)およびITソリューション事業(ITクラウドサービス、セキュリティ・インフラ構築サービス、パッケージ、IT機器販売)としている。

 21年3月期のセグメント別売上高(収益認識基準適用前)は、ECソリューション事業が116.9億円(ECサイト構築ecbeingが67.3億円、デジタルマーケティングが43.4億円、ECクラウドサービスが6.1億円)、ITソリューション事業が125.5億円(ITクラウドサービスが13.2億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが38.1億円、パッケージが17.4億円、IT機器販売が56.5億円)だった。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築ソフトecbeingの販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に、国内ECサイト累計構築実績は21年3月期末時点で1400サイトを突破している。市場シェアは13年連続1位(出典:富士キメラ総研社の富士マーケティングレポート ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査)である。

 なお連結子会社ecbeingは22年2月、中華圏をはじめとする海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシー(東京都)の第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。また22年3月には、ecbeingの20年の年間流通総額が6000億円を突破したと発表している。国内ECサイト構築業者としてNO.1の流通額である。

 ITソリューション事業は、自社開発のSCクラウド、不正アクセス端末検知・遮断システムL2Blocker、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型のAgileWorks、クラウド型のX−point Cloud)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに、独自開発のクラウドサービス(メルカート、ビジュモ、レビコ、サイトミライズ、ゼクスタントなど)の拡販にも注力している。なお22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野のメルカートが84社、ビジュモが335社、レビコが48社、サイトミライズが106社、ゼクスタントが30社、ITクラウドサービス分野のSCクラウドが454社、X−point Cloudが847社、L2Blockerが181社となっている。21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用するビジュモのソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用されている。

■22年3月期2桁増益予想、さらに23年3月期も収益拡大基調

 22年3月期連結業績予想(収益認識基準適用で売上高の前期比増減率は非記載、利益に影響なし)は、売上高が192億円、営業利益が21年3月期比10.0%増の35億50百万円、経常利益が10.1%増の35億75百万円、親会社株主帰属当期純利益が10.0%増の20億円としている。配当予想(10月20日に第2四半期末5円、期末5円、合計10円上方修正)は、21年3月期比10円増配の40円(第2四半期末20円、期末20円)としている。連続増配となる。

 売上高の計画は収益認識基準適用前ベースでは270億円としている。21年3月期実績の242億38百万円との比較で11.4%増収となる。セグメント別売上高(収益認識基準適用後)の計画は、ECソリューション事業が108億円(ECサイト構築ecbeingが70億円、デジタルマーケティングが30億円、ECクラウドサービスが8億円)で、ITソリューション事業が86億円(ITクラウドサービスが16億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが43億円、パッケージが18億円、IT機器販売が9億円)としている。なお会計基準変更の影響は特にIT機器販売において見掛け上の減収要因となる。

 第3四半期累計は売上高が156億65百万円、営業利益が前年同期比19.5%増の31億45百万円、経常利益が22.3%増の32億49百万円、親会社株主帰属四半期純利益が23.6%増の18億89百万円だった。収益認識基準適用の影響額として、従来方法に比べて売上高が49億71百万円減少、売上原価が50億円減少、営業利益、経常利益、税金等調整前四半期純利益がそれぞれ28百万円増加している。

 収益認識基準適用のため見掛け上は減収の形(特に物品販売の売上に影響)だが、従来基準による売上高は17.7%増の206億円だった。ECサイト構築やECクラウドサービスへの投資需要が高水準に推移してECソリューション事業が順調に拡大した。子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービスなどITソリューション事業も順調に拡大した。人件費の増加などを吸収して大幅増益だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が86億45百万円で、セグメント利益(全社費用等調整前経常利益)が22.6%増の25億07百万円、ITソリューション事業は売上高が70億20百万円で、利益が24.9%増の17億58百万円だった。収益認識基準適用の影響額として、ECソリューション事業は売上高が17億45百万円減少して利益が26百万円増加、ITソリューション事業は売上高が32億25百万円減少して利益が2百万円増加している。

 なおECソリューション事業の売上構成比はECサイト構築が58.9%、デジタルマーケティングが20.7%、ECクラウドサービスが6.8%、ITソリューション事業の売上構成比はセキュリティ・インフラ構築が33.1%、ITパッケージが13.1%、ITクラウドサービスが12.1%、IT機器が11.9%だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が49億26百万円で経常利益が9億51百万円、第2四半期は売上高が53億51百万円で経常利益が11億98百万円、第3四半期は売上高が53億88百万円で経常利益が11億円だった。

 通期もクラウドサービスが大幅伸長し、人件費・採用費・広告宣伝費の増加を吸収して2桁増収増益予想としている。先行き不透明感を考慮して通期予想を据え置いているが、第3四半期累計の進捗率は売上高が81.6%、営業利益が88.6%、経常利益が90.9%、親会社株主帰属当期純利益が94.5%と高水準である。通期予想は上振れが濃厚だろう。EC市場拡大やDXの流れも背景として、積極的な事業展開で23年3月期も収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株式数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は上値試す

 なお22年1月7日に発表した自己株式取得(上限12.5万株・5億円、取得期間は22年1月11日〜22年3月11日)については、22年3月11日時点での累計買付株式数が12万2100株となって終了した。

 株価は好業績を評価して上場来高値を更新する展開だ。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。3月29日の終値は4755円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS150円51銭で算出)は約32倍、今期予想配当利回り(会社予想の40円で算出)は約0.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS958円00銭で算出)は約5.0倍、時価総額は約655億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月07日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは高値更新、22年3月期2桁増益予想、さらに上振れ濃厚

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1、新市場区分プライム)はECソリューション事業およびITソリューション事業を展開している。22年3月期はクラウドサービスの拡大などで2桁増益予想としている。さらに上振れが濃厚だろう。EC市場拡大やDXの流れも背景として、積極的な事業展開で中長期的に収益拡大基調だろう。株価は地合いが悪化する中でも逆行高の展開となり、3月3日には上場来高値を更新する場面があった。好業績を評価して利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分(22年3月期から変更)は、ECソリューション事業(ECサイト構築ecbeing、デジタルマーケティング、ECクラウドサービス)およびITソリューション事業(ITクラウドサービス、セキュリティ・インフラ構築サービス、パッケージ、IT機器販売)としている。

 21年3月期のセグメント別売上高(収益認識基準適用前)は、ECソリューション事業が116.9億円(ECサイト構築ecbeingが67.3億円、デジタルマーケティングが43.4億円、ECクラウドサービスが6.1億円)、ITソリューション事業が125.5億円(ITクラウドサービスが13.2億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが38.1億円、パッケージが17.4億円、IT機器販売が56.5億円)だった。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築ソフトecbeingの販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に、国内ECサイト累計構築実績は21年3月期末時点で1400サイトを突破している。市場シェアは13年連続1位(出典:富士キメラ総研社の富士マーケティングレポート ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査)である。

 なお連結子会社ecbeingは22年2月、中華圏をはじめとする海外市場向けマーケティング事業・越境EC支援事業を展開するクロスシー(東京都)の第三者割当増資を引き受けて資本業務提携した。システム面での連携を強化し、より付加価値の高い中国市場向けソーシャル越境EC事業の実現を目指す。

 ITソリューション事業は、自社開発のSCクラウド、不正アクセス端末検知・遮断システムL2Blocker、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型のAgileWorks、クラウド型のX−point Cloud)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに、独自開発のクラウドサービス(メルカート、ビジュモ、レビコ、サイトミライズ、ゼクスタントなど)の拡販にも注力している。なお22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野のメルカートが84社、ビジュモが335社、レビコが48社、サイトミライズが106社、ゼクスタントが30社、ITクラウドサービス分野のSCクラウドが454社、X−point Cloudが847社、L2Blockerが181社となっている。21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用するビジュモのソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用されている。

■22年3月期2桁増益予想、さらに上振れ濃厚

 22年3月期連結業績予想(収益認識基準適用で売上高の前期比増減率は非記載、利益に影響なし)は、売上高が192億円、営業利益が21年3月期比10.0%増の35億50百万円、経常利益が10.1%増の35億75百万円、親会社株主帰属当期純利益が10.0%増の20億円としている。配当予想(10月20日に第2四半期末5円、期末5円、合計10円上方修正)は、21年3月期比10円増配の40円(第2四半期末20円、期末20円)としている。連続増配となる。

 売上高の計画は収益認識基準適用前ベースでは270億円としている。21年3月期実績の242億38百万円との比較で11.4%増収となる。セグメント別売上高(収益認識基準適用後)の計画は、ECソリューション事業が108億円(ECサイト構築ecbeingが70億円、デジタルマーケティングが30億円、ECクラウドサービスが8億円)で、ITソリューション事業が86億円(ITクラウドサービスが16億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが43億円、パッケージが18億円、IT機器販売が9億円)としている。なお会計基準変更の影響は特にIT機器販売において見掛け上の減収要因となる。

 第3四半期累計は売上高が156億65百万円、営業利益が前年同期比19.5%増の31億45百万円、経常利益が22.3%増の32億49百万円、親会社株主帰属四半期純利益が23.6%増の18億89百万円だった。収益認識基準適用の影響額として、従来方法に比べて売上高が49億71百万円減少、売上原価が50億円減少、営業利益、経常利益、税金等調整前四半期純利益がそれぞれ28百万円増加している。

 収益認識基準適用のため見掛け上は減収の形(特に物品販売の売上に影響)だが、従来基準による売上高は17.7%増の206億円だった。ECサイト構築やECクラウドサービスへの投資需要が高水準に推移してECソリューション事業が順調に拡大した。子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービスなどITソリューション事業も順調に拡大した。人件費の増加などを吸収して大幅増益だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が86億45百万円で、セグメント利益(全社費用等調整前経常利益)が22.6%増の25億07百万円、ITソリューション事業は売上高が70億20百万円で、利益が24.9%増の17億58百万円だった。収益認識基準適用の影響額として、ECソリューション事業は売上高が17億45百万円減少して利益が26百万円増加、ITソリューション事業は売上高が32億25百万円減少して利益が2百万円増加している。

 なおECソリューション事業の売上構成比はECサイト構築が58.9%、デジタルマーケティングが20.7%、ECクラウドサービスが6.8%、ITソリューション事業の売上構成比はセキュリティ・インフラ構築が33.1%、ITパッケージが13.1%、ITクラウドサービスが12.1%、IT機器が11.9%だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が49億26百万円で経常利益が9億51百万円、第2四半期は売上高が53億51百万円で経常利益が11億98百万円、第3四半期は売上高が53億88百万円で経常利益が11億円だった。

 通期もクラウドサービスが大幅伸長し、人件費・採用費・広告宣伝費の増加を吸収して2桁増収増益予想としている。先行き不透明感を考慮して通期予想を据え置いているが、第3四半期累計の進捗率は売上高が81.6%、営業利益が88.6%、経常利益が90.9%、親会社株主帰属当期純利益が94.5%と高水準である。通期予想は上振れが濃厚だろう。さらにEC市場拡大やDXの流れも背景として、積極的な事業展開で中長期的に収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株式数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は高値更新

 22年1月7日に発表した自己株式取得(上限12.5万株・5億円、取得期間は22年1月11日〜22年3月11日)については、22年2月28日時点での累計買付株式数が8万6100株となっている。

 株価は地合いが悪化する中でも逆行高の展開となり、3月3日には上場来高値を更新する場面があった。好業績を評価して利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。3月4日の終値は4590円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS150円51銭で算出)は約30倍、今期予想配当利回り(会社予想の40円で算出)は約0.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS958円00銭で算出)は約4.8倍、時価総額は約632億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[02月21日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは上値試す、22年3月期3Q累計大幅増益で通期上振れ濃厚

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1、新市場区分プライム)はECソリューション事業およびITソリューション事業を展開している。22年3月期は2桁増益予想としている。第3四半期累計はECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大して大幅増益だった。通期予想を据え置いたが上振れが濃厚だろう。さらにEC市場拡大やDXの流れも背景として、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが、利益確定売り一巡して切り返しの動きを強めている。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分(22年3月期から変更)は、ECソリューション事業(ECサイト構築ecbeing、デジタルマーケティング、ECクラウドサービス)およびITソリューション事業(ITクラウドサービス、セキュリティ・インフラ構築サービス、パッケージ、IT機器販売)としている。

 21年3月期のセグメント別売上高(収益認識基準適用前)は、ECソリューション事業が116.9億円(ECサイト構築ecbeingが67.3億円、デジタルマーケティングが43.4億円、ECクラウドサービスが6.1億円)、ITソリューション事業が125.5億円(ITクラウドサービスが13.2億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが38.1億円、パッケージが17.4億円、IT機器販売が56.5億円)だった。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築ソフトecbeingの販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に、国内ECサイト累計構築実績は21年3月期末時点で1400サイトを突破している。市場シェアは13年連続1位(出典:富士キメラ総研社の富士マーケティングレポート ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査)である。

 ITソリューション事業は、自社開発のSCクラウド、不正アクセス端末検知・遮断システムL2Blocker、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型のAgileWorks、クラウド型のX−point Cloud)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに、独自開発のクラウドサービス(メルカート、ビジュモ、レビコ、サイトミライズ、ゼクスタントなど)の拡販にも注力している。なお22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野のメルカートが84社、ビジュモが335社、レビコが48社、サイトミライズが106社、ゼクスタントが30社、ITクラウドサービス分野のSCクラウドが454社、X−point Cloudが847社、L2Blockerが181社となっている。21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用するビジュモのソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用されている。

■22年3月期2桁増益予想、3Q累計大幅増益で通期上振れ濃厚

 22年3月期連結業績予想(収益認識基準適用で売上高の前期比増減率は非記載、利益に影響なし)は、売上高が192億円、営業利益が21年3月期比10.0%増の35億50百万円、経常利益が10.1%増の35億75百万円、親会社株主帰属当期純利益が10.0%増の20億円としている。配当予想(10月20日に第2四半期末5円、期末5円、合計10円上方修正)は、21年3月期比10円増配の40円(第2四半期末20円、期末20円)としている。連続増配となる。

 売上高の計画は収益認識基準適用前ベースでは270億円としている。21年3月期実績の242億38百万円との比較で11.4%増収となる。セグメント別売上高(収益認識基準適用後)の計画は、ECソリューション事業が108億円(ECサイト構築ecbeingが70億円、デジタルマーケティングが30億円、ECクラウドサービスが8億円)で、ITソリューション事業が86億円(ITクラウドサービスが16億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが43億円、パッケージが18億円、IT機器販売が9億円)としている。なお会計基準変更の影響は特にIT機器販売において見掛け上の減収要因となる。

 第3四半期累計は売上高が156億65百万円、営業利益が前年同期比19.5%増の31億45百万円、経常利益が22.3%増の32億49百万円、親会社株主帰属四半期純利益が23.6%増の18億89百万円だった。収益認識基準適用の影響額として、従来方法に比べて売上高が49億71百万円減少、売上原価が50億円減少、営業利益、経常利益、税金等調整前四半期純利益がそれぞれ28百万円増加している。

 収益認識基準適用のため見掛け上は減収の形(特に物品販売の売上に影響)だが、従来基準による売上高は17.7%増の206億円だった。ECサイト構築やECクラウドサービスへの投資需要が高水準に推移してECソリューション事業が順調に拡大した。子会社エイトレッド<3969>のワークフローサービスなどITソリューション事業も順調に拡大した。人件費の増加などを吸収して大幅増益だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が86億45百万円で、セグメント利益(全社費用等調整前経常利益)が22.6%増の25億07百万円、ITソリューション事業は売上高が70億20百万円で、利益が24.9%増の17億58百万円だった。収益認識基準適用の影響額として、ECソリューション事業は売上高が17億45百万円減少して利益が26百万円増加、ITソリューション事業は売上高が32億25百万円減少して利益が2百万円増加している。

 なおECソリューション事業の売上構成比はECサイト構築が58.9%、デジタルマーケティングが20.7%、ECクラウドサービスが6.8%、ITソリューション事業の売上構成比はセキュリティ・インフラ構築が33.1%、ITパッケージが13.1%、ITクラウドサービスが12.1%、IT機器が11.9%だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が49億26百万円で経常利益が9億51百万円、第2四半期は売上高が53億51百万円で経常利益が11億98百万円、第3四半期は売上高が53億88百万円で経常利益が11億円だった。

 通期予想は先行き不透明感を考慮して据え置いている。クラウドサービスが大幅伸長し、人件費・採用費・広告宣伝費の増加を吸収して2桁増収増益予想としている。第3四半期累計の進捗率は、売上高が81.6%、営業利益が88.6%、経常利益が90.9%、親会社株主帰属当期純利益が94.5%と高水準である。通期予想は上振れが濃厚だろう。さらにEC市場拡大やDXの流れも背景として、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株式数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は上値試す

 22年1月7日に自己株式取得を発表している。上限12.5万株・5億円で、取得期間は22年1月11日〜22年3月11日としている。

 株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが、利益確定売り一巡して切り返しの動きを強めている。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。2月18日の終値は4115円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS150円51銭で算出)は約27倍、今期予想配当利回り(会社予想の40円で算出)は約1.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS958円00銭で算出)は約4.3倍、時価総額は約567億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[01月17日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは調整一巡、クラウドサービスが牽引して収益拡大基調

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はECソリューション事業およびITソリューション事業を展開している。22年3月期は2桁増益予想としている。クラウドサービスが牽引して上振れが濃厚だろう。さらにEC市場拡大やDXなどの事業環境も背景として、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。なお1月7日に新たな自己株式取得を発表している。株価は21年12月の昨年来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。なお2月1日に22年3月期第3四半期決算発表を予定している。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分(22年3月期から変更)は、ECソリューション事業(ECサイト構築ecbeing、デジタルマーケティング、ECクラウドサービス)およびITソリューション事業(ITクラウドサービス、セキュリティ・インフラ構築サービス、パッケージ、IT機器販売)としている。

 21年3月期のセグメント別売上高(収益認識基準適用前)は、ECソリューション事業が116.9億円(ECサイト構築ecbeingが67.3億円、デジタルマーケティングが43.4億円、ECクラウドサービスが6.1億円)、ITソリューション事業が125.5億円(ITクラウドサービスが13.2億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが38.1億円、パッケージが17.4億円、IT機器販売が56.5億円)だった。

 ECソリューション事業は、連結子会社ecbeingのECサイト構築ソフトecbeingの販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に、国内ECサイト累計構築実績は21年3月期末時点で1400サイトを突破している。市場シェアは13年連続1位(出典:富士キメラ総研社の富士マーケティングレポート ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査)である。

 なお1月7日には、連結子会社ecbeingが19年4月に設立し、ビジュアルマーケティングプラットフォームを開発・提供する連結子会社visumoの第三者割当増資を引き受け(1月31日完了予定)て、特定子会社に該当することになったと発表している。

 ITソリューション事業は、自社開発のSCクラウド、不正アクセス端末検知・遮断システムL2Blocker、連結子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型のAgileWorks、クラウド型のX−point Cloud)、連結子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに新サービス(メルカート、ビジュモ、レビコ、サイトミライズ、ゼクスタントなど)の拡販にも注力している。なお22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野のメルカートが84社、ビジュモが335社、レビコが48社、サイトミライズが106社、ゼクスタントが30社、ITクラウドサービス分野のSCクラウドが454社、X−point Cloudが847社、L2Blockerが181社となっている。

 21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用するビジュモのソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用された。

■22年3月期2桁増益予想、クラウドサービスが牽引して収益拡大基調

 22年3月期連結業績予想(収益認識基準適用で売上高の前期比増減率は非記載、利益に影響なし)は、売上高が192億円、営業利益が21年3月期比10.0%増の35億50百万円、経常利益が10.1%増の35億75百万円、親会社株主帰属当期純利益が10.0%増の20億円としている。配当予想(10月20日に第2四半期末5円、期末5円、合計10円上方修正)は、21年3月期比10円増配の40円(第2四半期末20円、期末20円)としている。連続増配となる。

 第2四半期累計は、売上高が102億77百万円(収益認識基準適用前の前年同期実績は115億34百万円)で、営業利益が前年同期比28.8%増の20億89百万円、経常利益が26.8%増の21億49百万円、そして親会社株主帰属四半期純利益が28.7%増の12億59百万円だった。従来予想に対して売上高は7億73百万円、営業利益は3億32百万円、経常利益は3億79百万円、親会社株主帰属四半期純利益は2億69百万円それぞれ上回った。

 収益認識基準適用のため見掛け上は減収の形(特に物品販売の売上が減少)だが、従来基準による売上高は17.6%増の136億円だった。高水準のECサイト構築需要も背景として、ECソリューション事業のECサイト構築ソフトecbeingや、ECクラウドサービスのメルカートなどの売上が想定以上に拡大した。子会社エイトレッド<3969>のワークフローなど、ITソリューション事業も順調に拡大した。

 ECソリューション事業は、売上高が56億34百万円で経常利益(全社費用等調整前)が16億14百万円(前年同期は売上高が54億51百万円で経常利益が12億27百万円)だった。ITソリューション事業は、売上高が46億43百万円で経常利益が12億17百万円(同売上高が60億83百万円で経常利益が10億12百万円)だった。収益認識基準適用の影響額として、ECソリューション事業は売上高が10億37百万円減少して経常利益が41百万円増加、ITソリューション事業は売上高が22億44百万円減少して経常利益が11百万円増加した。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が49億26百万円で経常利益が9億51百万円、第2四半期は売上高が53億51百万円で経常利益が11億98百万円だった。前四半期比でも増収増益基調だ。

 通期予想は据え置いている。売上高の計画は収益認識基準適用前ベースでは270億円としている。21年3月期実績の242億38百万円との比較で11.4%増収となる。特にクラウドサービスが大幅伸長し、人件費・採用費・広告宣伝費の増加を吸収して、実質的に2桁増収増益の計画としている。

 セグメント別売上高(収益認識基準適用後)の計画は、ECソリューション事業が108億円(ECサイト構築ecbeingが70億円、デジタルマーケティングが30億円、ECクラウドサービスが8億円)、ITソリューション事業が86億円(ITクラウドサービスが16億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが43億円、パッケージが18億円、IT機器販売が9億円)としている。なお会計基準変更の影響は特にIT機器販売において見掛け上の減収要因となる。

 経済動向の先行きが不透明として通期予想を据え置いているが、第2四半期累計の進捗率は売上高が53.5%、営業利益が58.8%、経常利益が60.1%、親会社株主帰属当期純利益が63.0%と高水準だった。クラウドサービスが牽引して通期も上振れが濃厚だろう。さらにEC市場拡大やDX化など良好な事業環境も背景として、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株式数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は上値試す

 22年4月4日移行予定の新市場区分については、上場維持基準への適合状況に関する第一次判定結果としてプライム市場適合を確認し、取締役会においてプライム市場選択を決議している。所定のスケジュールに従って申請手続を進める。

 21年10月25日発表の自己株式取得(上限12万5000株・5億円、取得期間21年10月26日〜21年12月31日)については、21年12月31日時点で累計取得株式数が11万7900株となって終了した。さらに1月7日に新たな自己株式取得を発表した。上限12.5万株・5億円で取得期間は22年1月11日〜22年3月11日としている。

 株価は21年12月の昨年来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。1月13日の終値は4000円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS150円51銭で算出)は約27倍、今期予想配当利回り(会社予想の40円で算出)は約1.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS958円00銭で算出)は約4.2倍、時価総額は約551億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[12月06日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは上値試す、クラウドサービスが牽引して収益拡大基調

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はECソリューション事業およびITソリューション事業を展開している。22年3月期は2桁増益予想としている。第2四半期累計が計画を上回る大幅増益であり、クラウドサービスが牽引して通期も上振れが濃厚だろう。さらにEC市場拡大やDX化など良好な事業環境も背景として、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合いが悪化する中でも年初来高値圏で堅調に推移している。そして20年10月の上場来高値に接近している。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分(22年3月期から変更)は、ECソリューション事業(ECサイト構築ecbeing、デジタルマーケティング、ECクラウドサービス)およびITソリューション事業(ITクラウドサービス、セキュリティ・インフラ構築サービス、パッケージ、IT機器販売)としている。

 21年3月期のセグメント別売上高(収益認識基準適用前)は、ECソリューション事業が116.9億円(ECサイト構築ecbeingが67.3億円、デジタルマーケティングが43.4億円、ECクラウドサービスが6.1億円)、ITソリューション事業が125.5億円(ITクラウドサービスが13.2億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが38.1億円、パッケージが17.4億円、IT機器販売が56.5億円)だった。

 ECソリューション事業は、子会社ecbeingのECサイト構築ソフトecbeingの販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に、国内ECサイト累計構築実績は21年3月期末時点で1400サイトを突破している。市場シェアは13年連続1位(出典:富士キメラ総研社の富士マーケティングレポート ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査)である。

 ITソリューション事業は、自社開発のSCクラウド、不正アクセス端末検知・遮断システムL2Blocker、子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型のAgileWorks、クラウド型のX−point Cloud)、子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに新サービス(メルカート、ビジュモ、レビコ、サイトミライズ、ゼクスタントなど)の拡販にも注力している。なお22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野のメルカートが84社、ビジュモが335社、レビコが48社、サイトミライズが106社、ゼクスタントが30社、ITクラウドサービス分野のSCクラウドが454社、X−point Cloudが847社、L2Blockerが181社となっている。

 21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用するビジュモのソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用された。

■22年3月期2桁増益予想、クラウドサービスが牽引して上振れ濃厚

 22年3月期連結業績予想(収益認識基準適用で売上高の前期比増減率は非記載、利益に影響なし)は、売上高が192億円、営業利益が21年3月期比10.0%増の35億50百万円、経常利益が10.1%増の35億75百万円、親会社株主帰属当期純利益が10.0%増の20億円としている。配当予想(10月20日に第2四半期末5円、期末5円、合計10円上方修正)は、21年3月期比10円増配の40円(第2四半期末20円、期末20円)としている。連続増配となる。

 第2四半期累計は、売上高が102億77百万円(収益認識基準適用前の前年同期実績は115億34百万円)で、営業利益が前年同期比28.8%増の20億89百万円、経常利益が26.8%増の21億49百万円、親会社株主帰属四半期純利益が28.7%増の12億59百万円だった。従来予想に対して売上高は7億73百万円、営業利益は3億32百万円、経常利益は3億79百万円、親会社株主帰属四半期純利益は2億69百万円それぞれ上回った。

 収益認識基準適用のため見掛け上は減収の形(特に物品販売の売上が減少)だが、従来基準による売上高は17.6%増の136億円だった。高水準のECサイト構築需要も背景として、ECソリューション事業のECサイト構築ソフトecbeingや、ECクラウドサービスのメルカートなどの売上が想定以上に拡大した。子会社エイトレッド<3969>のワークフローなど、ITソリューション事業も順調に拡大した。

 ECソリューション事業は、売上高が56億34百万円で経常利益(全社費用等調整前)が16億14百万円(前年同期は売上高が54億51百万円で経常利益が12億27百万円)だった。ITソリューション事業は、売上高が46億43百万円で経常利益が12億17百万円(同売上高が60億83百万円で経常利益が10億12百万円)だった。収益認識基準適用の影響額として、ECソリューション事業は売上高が10億37百万円減少して経常利益が41百万円増加、ITソリューション事業は売上高が22億44百万円減少して経常利益が11百万円増加した。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が49億26百万円で経常利益が9億51百万円、第2四半期は売上高が53億51百万円で経常利益が11億98百万円だった。前四半期比でも増収増益基調だ。

 通期予想は据え置いている。売上高の計画は収益認識基準適用前ベースでは270億円としている。21年3月期実績の242億38百万円との比較で11.4%増収となる。特にクラウドサービスが大幅伸長し、人件費・採用費・広告宣伝費の増加を吸収して、実質的に2桁増収増益の計画としている。

 セグメント別売上高(収益認識基準適用後)の計画は、ECソリューション事業が108億円(ECサイト構築ecbeingが70億円、デジタルマーケティングが30億円、ECクラウドサービスが8億円)、ITソリューション事業が86億円(ITクラウドサービスが16億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが43億円、パッケージが18億円、IT機器販売が9億円)としている。なお会計基準変更の影響は特にIT機器販売において見掛け上の減収要因となる。

 経済動向の先行きが不透明として通期予想を据え置いているが、第2四半期累計の進捗率は売上高が53.5%、営業利益が58.8%、経常利益が60.1%、親会社株主帰属当期純利益が63.0%と高水準だった。クラウドサービスが牽引して通期も上振れが濃厚だろう。さらにEC市場拡大やDX化など良好な事業環境も背景として、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株式数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は上値試す

 22年4月4日移行予定の新市場区分については、上場維持基準への適合状況に関する第一次判定結果としてプライム市場適合を確認し、取締役会においてプライム市場選択を決議している。所定のスケジュールに従って申請手続を進める。

 21年10月25日発表の自己株式取得(上限12万5000株・5億円、取得期間21年10月26日〜21年12月31日)については、21年11月30日時点での累計取得株式数が7万5800株となっている。

 株価は地合いが悪化する中でも年初来高値圏で堅調に推移している。そして20年10月の上場来高値に接近している。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。12月3日の終値は4390円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS150円51銭で算出)は約29倍、今期予想配当利回り(会社予想の40円で算出)は約0.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS958円00銭で算出)は約4.6倍、時価総額は約605億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[11月22日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは上場来高値に接近、22年3月期は上振れ濃厚

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はECソリューション事業およびITソリューション事業を展開している。22年3月期第2四半期累計はECソリューション事業が想定以上に拡大して大幅増益だった。通期予想を据え置いたが、クラウドサービスが牽引して通期も上振れが濃厚だろう。さらにEC市場拡大やDX化など事業環境は良好であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は年初来高値更新の展開で順調に水準を切り上げている。そして20年10月の上場来高値に接近してきた。上値を試す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分(22年3月期から変更)は、ECソリューション事業(ECサイト構築ecbeing、デジタルマーケティング、ECクラウドサービス)およびITソリューション事業(ITクラウドサービス、セキュリティ・インフラ構築サービス、パッケージ、IT機器販売)としている。

 21年3月期のセグメント別売上高(収益認識基準適用前)は、ECソリューション事業が116.9億円(ECサイト構築ecbeingが67.3億円、デジタルマーケティングが43.4億円、ECクラウドサービスが6.1億円)、ITソリューション事業が125.5億円(ITクラウドサービスが13.2億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが38.1億円、パッケージが17.4億円、IT機器販売が56.5億円)だった。

 ECソリューション事業は、子会社ecbeingのECサイト構築ソフトecbeingの販売・保守・ホスティングサービスが主力である。ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みとして、中〜大規模顧客向けを中心に、国内ECサイト累計構築実績は21年3月期末時点で1400サイトを突破している。市場シェアは13年連続1位(出典:富士キメラ総研社の富士マーケティングレポート ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査)である。

 ITソリューション事業は、自社開発のSCクラウド、不正アクセス端末検知・遮断システムL2Blocker、子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型のAgileWorks、クラウド型のX−point Cloud)、子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに新サービス(メルカート、ビジュモ、レビコ、サイトミライズ、ゼクスタントなど)の拡販にも注力している。なお22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野のメルカートが84社、ビジュモが335社、レビコが48社、サイトミライズが106社、ゼクスタントが30社、ITクラウドサービス分野のSCクラウドが454社、X−point Cloudが847社、L2Blockerが181社となっている。

 21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用するビジュモのソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用された。

■22年3月期2Q累計は計画を上回る大幅増益、通期も上振れ濃厚

 22年3月期連結業績予想(収益認識基準適用、売上高の前期比増減率は非記載、利益に影響なし)は、売上高が192億円、営業利益が21年3月期比10.0%増の35億50百万円、経常利益が10.1%増の35億75百万円、親会社株主帰属当期純利益が10.0%増の20億円としている。配当予想(10月20日に第2四半期末5円、期末5円、合計10円上方修正)は、21年3月期比10円増配の40円(第2四半期末20円、期末20円)としている。連続増配となる。

 第2四半期累計(10月20日に上方修正)は、売上高が102億77百万円(収益認識基準適用前の前年同期実績は115億34百万円)で、営業利益が前年同期比28.8%増の20億89百万円、経常利益が26.8%増の21億49百万円、親会社株主帰属四半期純利益が28.7%増の12億59百万円だった。

 収益認識基準適用のため見掛け上は減収の形(特に物品販売の売上が減少)だが、従来基準による売上高は17.6%増の136億円だった。高水準のECサイト構築需要も背景として、ECソリューション事業のECサイト構築ソフトecbeingや、ECクラウドサービスのメルカートなどの売上が想定以上に拡大した。子会社エイトレッド<3969>のワークフローなど、ITソリューション事業も順調に拡大した。従来予想に対して売上高は7億73百万円、営業利益は3億32百万円、経常利益は3億79百万円、親会社株主帰属四半期純利益は2億69百万円それぞれ上回った。

 ECソリューション事業は、売上高が56億34百万円で経常利益(全社費用等調整前)が16億14百万円(前年同期は売上高が54億51百万円で経常利益が12億27百万円)だった。ITソリューション事業は、売上高が46億43百万円で経常利益が12億17百万円(同売上高が60億83百万円で経常利益が10億12百万円)だった。収益認識基準適用の影響額として、ECソリューション事業は売上高が10億37百万円減少して経常利益が41百万円増加、ITソリューション事業は売上高が22億44百万円減少して経常利益が11百万円増加した。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が49億26百万円で経常利益が9億51百万円、第2四半期は売上高が53億51百万円で経常利益が11億98百万円だった。前四半期比でも増収増益基調だ。

 通期予想は据え置いた。売上高の計画は収益認識基準適用前ベースでは270億円としている。21年3月期実績の242億38百万円との比較で11.4%増収となる。特にクラウドサービスが大幅伸長し、人件費・採用費・広告宣伝費の増加を吸収して、実質的に2桁増収増益の計画としている。

 セグメント別売上高(収益認識基準適用後)の計画は、ECソリューション事業が108億円(ECサイト構築ecbeingが70億円、デジタルマーケティングが30億円、ECクラウドサービスが8億円)、ITソリューション事業が86億円(ITクラウドサービスが16億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが43億円、パッケージが18億円、IT機器販売が9億円)としている。なお会計基準変更の影響は特にIT機器販売において見掛け上の減収要因となる。

 経済動向の先行きが不透明として通期予想を据え置いたが、第2四半期累計の進捗率は売上高が53.5%、営業利益が58.8%、経常利益が60.1%、親会社株主帰属当期純利益が63.0%と高水準だった。クラウドサービスが牽引して通期も上振れが濃厚だろう。さらにEC市場拡大やDX化など事業環境は良好であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株式数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は20年10月の上場来高値に接近

 22年4月4日移行予定の新市場区分については、上場維持基準への適合状況に関する第一次判定結果としてプライム市場適合を確認し、取締役会においてプライム市場選択を決議した。所定のスケジュールに従って申請手続を進める。

 21年10月25日発表の自己株式取得(上限12万5000株・5億円、取得期間21年10月26日〜21年12月31日)については、21年10月31日時点での累計取得株式数が6700株となっている。

 株価は年初来高値更新の展開で順調に水準を切り上げている。そして20年10月の上場来高値に接近してきた。上値を試す展開を期待したい。11月19日の終値は4300円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS150円51銭で算出)は約29倍、今期予想配当利回り(会社予想の40円で算出)は約0.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS958円00銭で算出)は4.5約倍、時価総額は約592億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[10月15日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは20年10月高値目指す、積極的な事業展開で収益拡大基調

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はECソリューション事業およびITソリューション事業を展開している。22年3月期はクラウドサービスの大幅伸長などで2桁増益予想としている。さらに上振れの可能性がありそうだ。DX化など事業環境は良好であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は9月の年初来高値圏から反落して上げ一服の形となったが、利益確定売り一巡して切り返しの動きを強めている。20年10月の上場来高値を目指す展開を期待したい。なお11月2日に22年3月期第2四半期決算発表を予定している。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分(22年3月期から変更)は、ECソリューション事業およびITソリューション事業としている。

 ECソリューション事業は、ECサイト構築、デジタルマーケティング、ECクラウドサービスを展開している。子会社ecbeingのECサイト構築ソフトecbeingの販売・保守・ホスティングサービスが主力である。

 ECサイト構築ソフトecbeingは、ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みだ。中〜大規模顧客向けが主力で、国内ECサイト累計構築実績は21年3月期末時点で1400サイトを突破している。市場シェアは13年連続1位(出典:富士キメラ総研社の富士マーケティングレポート ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査)である。

 ITソリューション事業は、ITクラウドサービス、セキュリティ・インフラ構築サービス、パッケージ、IT機器販売を展開している。

 自社開発のSCクラウド、不正アクセス端末検知・遮断システムL2Blocker、子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型のAgileWorks、クラウド型のX−point Cloud)、子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

 21年3月期のセグメント別売上高(収益認識基準第29号適用前)は、ECソリューション事業が116.9億円(ECサイト構築ecbeingが67.3億円、デジタルマーケティングが43.4億円、ECクラウドサービスが6.1億円)、ITソリューション事業が125.5億円(ITクラウドサービスが13.2億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが38.1億円、パッケージが17.4億円、IT機器販売が56.5億円)だった。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに新サービス(メルカート、ビジュモ、レビコ、サイトミライズ、ゼクスタントなど)の拡販にも注力している。なお22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野のメルカートが84社、ビジュモが335社、レビコが48社、サイトミライズが106社、ゼクスタントが30社、ITクラウドサービス分野のSCクラウドが454社、X−point Cloudが847社、L2Blockerが181社となっている。

 21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用するビジュモのソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用された。

■22年3月期2桁増益予想、さらに上振れの可能性

 22年3月期の連結業績予想(収益認識に関する会計基準第29号適用のため売上高の前期比増減率は非記載、利益に影響なし)は、売上高が192億円、営業利益が21年3月期比10.0%増の35億50百万円、経常利益が10.1%増の35億75百万円、親会社株主帰属当期純利益が10.0%増の20億円としている。配当予想は21年3月期と同額の30円(第2四半期末15円、期末15円)である。

 売上高の計画は収益認識基準適用前ベースでは270億円としている。21年3月期実績の242億38百万円との比較で11.4%増収となる。特にクラウドサービスが大幅伸長し、人件費・採用費・広告宣伝費の増加を吸収して、実質的に2桁増収増益の計画としている。

 セグメント別売上高(収益認識基準適用後)の計画は、ECソリューション事業が108億円(ECサイト構築ecbeingが70億円、デジタルマーケティングが30億円、ECクラウドサービスが8億円)、ITソリューション事業が86億円(ITクラウドサービスが16億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが43億円、パッケージが18億円、IT機器販売が9億円)としている。なお会計基準変更の影響は特にIT機器販売において見掛け上の減収要因となる。

 第1四半期は売上高が49億26百万円、営業利益が前年同期比33.4%増の9億01百万円、経常利益が28.0%増の9億51百万円、親会社株主帰属四半期純利益が28.7%増の5億64百万円だった。

 収益認識基準適用に伴って見掛け上は減収(収益認識基準適用前の前年同期実績は57億74百万円)の形だが、旺盛なIT投資需要も背景として実質的に増収増益だった。クラウドサービスの大幅伸長などで期初計画(売上高45.1億円、経常利益8.4億円)を上回った。

 セグメント別売上高は、ECソリューション事業が27.5億円(ECサイト構築ecbeingが18.1億円、デジタルマーケティングが7.3億円、ECクラウドサービスが2.1億円)で、ITソリューション事業が21.7億円(ITクラウドサービスが3.9億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが10.5億円、パッケージが4.1億円、IT機器販売が3.2億円)だった。いずれも計画を上回った。

 通期予想を据え置いたが、第1四半期の進捗率は売上高が25.7%、営業利益が25.4%、経常利益が26.6%、当期純利益が28.2%と順調である。クラウドサービスの大幅伸長などで通期予想は上振れの可能性がありそうだ。DX化など事業環境は良好であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株式数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は20年10月高値目指す

 なお22年4月4日移行予定の新市場区分については、上場維持基準への適合状況に関する第一次判定結果としてプライム市場適合を確認し、取締役会においてプライム市場選択を決議した。所定のスケジュールに従って申請手続を進める。

 株価は9月の年初来高値圏から反落して上げ一服の形となったが、利益確定売り一巡して切り返しの動きを強めている。自律調整を交えながら20年10月の上場来高値を目指す展開を期待したい。10月14日の終値は3265円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS150円51銭で算出)は約22倍、今期予想配当利回り(会社予想の30円で算出)は約0.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS958円00銭で算出)は約3.4倍、時価総額は約450億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[09月27日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは年初来高値圏、22年3月期2桁増益予想、さらに上振れの可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はECソリューション事業およびITソリューション事業を展開している。22年3月期はIT投資需要が高水準に推移して2桁増益予想としている。クラウドサービスの伸長などで通期予想は上振れの可能性が高いだろう。DXの流れも背景として収益拡大基調を期待したい。株価は順調に水準を切り上げて年初来高値圏だ。自律調整を交えながら20年10月の上場来高値を目指す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分(22年3月期から変更)は、ECソリューション事業およびITソリューション事業としている。

 ECソリューション事業は、ECサイト構築、デジタルマーケティング、ECクラウドサービスを展開している。子会社ecbeingのECサイト構築ソフトecbeingの販売・保守・ホスティングサービスが主力である。

 ECサイト構築ソフトecbeingは、ECサイト構築からマーケティング支援やデータ分析までワンストップで対応していることが強みだ。中〜大規模顧客向けが主力で、国内ECサイト累計構築実績は21年3月期末時点で1400サイトを突破している。市場シェアは13年連続1位(出典:富士キメラ総研社の富士マーケティングレポート ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査)である。

 ITソリューション事業は、ITクラウドサービス、セキュリティ・インフラ構築サービス、パッケージ、IT機器販売を展開している。

 自社開発のSCクラウド、不正アクセス端末検知・遮断システムL2Blocker、子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型のAgileWorks、クラウド型のX−point Cloud)、子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

 21年3月期のセグメント別売上高(収益認識基準第29号適用前)は、ECソリューション事業が116.9億円(ECサイト構築ecbeingが67.3億円、デジタルマーケティングが43.4億円、ECクラウドサービスが6.1億円)、ITソリューション事業が125.5億円(ITクラウドサービスが13.2億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが38.1億円、パッケージが17.4億円、IT機器販売が56.5億円)だった。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。

 さらに新サービス(メルカート、ビジュモ、レビコ、サイトミライズ、ゼクスタントなど)の拡販にも注力している。なお22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野のメルカートが84社、ビジュモが335社、レビコが48社、サイトミライズが106社、ゼクスタントが30社、ITクラウドサービス分野のSCクラウドが454社、X−point Cloudが847社、L2Blockerが181社となっている。

 21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用するビジュモのソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用された。

■22年3月期2桁増益予想、さらに上振れの可能性

 22年3月期の連結業績予想(収益認識に関する会計基準第29号適用のため売上高の前期比増減率は非記載、利益に影響なし)は、売上高が192億円、営業利益が21年3月期比10.0%増の35億50百万円、経常利益が10.1%増の35億75百万円、親会社株主帰属当期純利益が10.0%増の20億円としている。配当予想は21年3月期と同額の30円(第2四半期末15円、期末15円)である。

 売上高の計画は収益認識基準適用前ベースでは270億円としている。21年3月期実績の242億38百万円との比較で11.4%増収となる。特にクラウドサービスが大幅伸長し、人件費・採用費・広告宣伝費の増加を吸収して、実質的に2桁増収増益の計画としている。

 セグメント別売上高(収益認識基準適用後)の計画は、ECソリューション事業が108億円(ECサイト構築ecbeingが70億円、デジタルマーケティングが30億円、ECクラウドサービスが8億円)、ITソリューション事業が86億円(ITクラウドサービスが16億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが43億円、パッケージが18億円、IT機器販売が9億円)としている。なお会計基準変更の影響は特にIT機器販売において見掛け上の減収要因となる。

 第1四半期は売上高が49億26百万円、営業利益が前年同期比33.4%増の9億01百万円、経常利益が28.0%増の9億51百万円、親会社株主帰属四半期純利益が28.7%増の5億64百万円だった。

 収益認識基準適用に伴って見掛け上は減収(収益認識基準適用前の前年同期実績は57億74百万円)の形だが、旺盛なIT投資需要も背景として実質的に増収増益だった。クラウドサービスの大幅伸長などで期初計画(売上高45.1億円、経常利益8.4億円)を上回った。

 セグメント別売上高は、ECソリューション事業が27.5億円(ECサイト構築ecbeingが18.1億円、デジタルマーケティングが7.3億円、ECクラウドサービスが2.1億円)で、ITソリューション事業が21.7億円(ITクラウドサービスが3.9億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが10.5億円、パッケージが4.1億円、IT機器販売が3.2億円)だった。いずれも計画を上回った。

 通期予想を据え置いたが、第1四半期の進捗率は売上高が25.7%、営業利益が25.4%、経常利益が26.6%、当期純利益が28.2%と順調である。クラウドサービスの伸長などで通期予想は上振れの可能性が高いだろう。DXの流れも背景として収益拡大基調を期待したい。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は上値試す

 なお7月21日発表の自己株式取得(上限15万株・5億円、取得期間21年7月26日〜21年9月30日)については、21年8月31日時点で累計取得株式数が11万8500株となっている。

 株価は順調に水準を切り上げて年初来高値圏だ。自律調整を交えながら20年10月の上場来高値を目指す展開を期待したい。9月24日の終値は3395円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS150円51銭で算出)は約23倍、今期予想配当利回り(会社予想の30円で算出)は約0.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS958円00銭で算出)は約3.5倍、時価総額は約468億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[08月30日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは20年高値目指す、22年3月期1Q大幅増益で通期上振れの可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はECソリューション事業およびITソリューション事業を展開している。22年3月期は実質増収で2桁増益予想としている。第1四半期はクラウドサービスの伸長などで計画超の大幅増益だった。通期予想を据え置いたが上振れの可能性が高いだろう。DXの流れも背景として収益拡大基調を期待したい。株価は年初来高値圏を更新した。自律調整を交えながら20年10月の上場来高値を目指す展開を期待したい。

■ECソリューション事業とITソリューション事業を展開

 ITソリューションサービスを展開する持株会社である。セグメント区分(22年3月期から変更)は、ECソリューション事業およびITソリューション事業としている。

 ECソリューション事業はECサイト構築、デジタルマーケティング、ECクラウドサービスを展開し、子会社ecbeingのECサイト構築ソフトecbeingの販売・保守・ホスティングサービスを主力としている。ECサイト構築からマーケティング支援、データ分析までワンストップで対応していることが強みだ。なおecbeingは中〜大規模顧客向けが主力で、累計導入数が1300サイトを突破して市場シェア1位である。

 ITソリューション事業はITクラウドサービス、パッケージ、セキュリティ・インフラ構築サービス、IT機器販売を展開している。自社開発のSCクラウド、不正アクセス端末検知・遮断システムL2Blocker、子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステム(パッケージ型のAgileWorks、クラウド型のX−point Cloud)、および子会社ソフトクリエイトのシステムインテグレーション・IT機器販売を主力としている。

 21年3月期のセグメント別売上高(収益認識に関する会計基準第29号適用前)は、ECソリューション事業が116.9億円(ECサイト構築が67.3億円、デジタルマーケティングが43.4億円、ECクラウドサービスが6.1億円)、ITソリューション事業が125.5億円(ITクラウドサービスが13.2億円、パッケージが17.4億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが38.1億円、IT機器販売が56.5億円)だった。

■クラウドサービスの拡大を推進

 成長戦略としてクラウドサービスの拡大を推進している。クラウドサービスの売上高は18年3月期8.2億円、19年3月期11.9億円、20年3月期15.3億円、21年3月期19.3億円(ECクラウドサービスが6.1億円、ITクラウドサービスが13.2億円)と拡大基調である。22年3月期は23.0億円(ECクラウドサービスが8.0億円、ITクラウドサービスが15.0億円)の計画としている。

 さらに新サービス(メルカート、ビジュモ、レビコ、サイトミライズ、ゼクスタントなど)の拡販にも注力している。なお22年3月期第1四半期時点の合計導入社数は、ECクラウドサービス分野のメルカートが84社、ビジュモが335社、レビコが48社、サイトミライズが106社、ゼクスタントが30社、ITクラウドサービス分野のSCクラウドが454社、X−point Cloudが847社、L2Blockerが181社となっている。

 21年6月には、インスタグラムの写真を自社サイトに活用するビジュモのソリューションが、トヨタ自動車公式サイトに採用された。

■22年3月期1Qは計画超の大幅増益、通期上振れの可能性

 22年3月期の連結業績予想(収益認識に関する会計基準第29号適用のため売上高の前期比増減率は非記載)は、売上高が192億円で、営業利益が21年3月期比10.0%増の35億50百万円、経常利益が10.1%増の35億75百万円、親会社株主帰属当期純利益が10.0%増の20億円としている。配当予想は21年3月期と同額の30円(第2四半期末15円、期末15円)である。

 売上高の計画は会計基準変更前ベースでは270億円としている。21年3月期実績の242億38百万円との比較で11.4%増収となる。特にクラウドサービスが大幅伸長し、人件費・採用費・広告宣伝費の増加を吸収して、実質的に2桁増収増益の計画としている。

 セグメント別売上高(収益認識に関する会計基準第29号適用後)の計画は、ECソリューション事業が108億円(ECサイト構築が70.0億円、デジタルマーケティングが30.0億円、ECクラウドサービスが8.0億円)、ITソリューション事業が86.0億円(ITクラウドサービスが16.0億円、パッケージが18.0億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが43.0億円、IT機器販売が9.0億円)としている。なお会計基準変更の影響は特にIT機器販売において見掛け上の減収要因となる。

 第1四半期は売上高が49億26百万円、営業利益が前年同期比33.4%増の9億01百万円、経常利益が28.0%増の9億51百万円、親会社株主帰属四半期純利益が28.7%増の5億64百万円だった。

 会計基準変更のため見掛け上は減収(会計基準変更前の前年同期実績は57億74百万円)の形だが、旺盛なIT投資需要も背景として実質増収となり、クラウドサービスの大幅伸長などで期初計画(売上高45.1億円、経常利益8.4億円)を上回る増収増益で着地した。

 セグメント別売上高は、ECソリューション事業(計画25.8億円)が27.5億円(ECサイト構築が18.1億円、デジタルマーケティングが7.3億円、ECクラウドサービスが2.1億円)で、ITソリューション事業(計画19.2億円)が21.7億円(ITクラウドサービスが3.9億円、パッケージが4.1億円、セキュリティ・インフラ構築サービスが10.5億円、IT機器販売が3.2億円)だった。いずれも計画を上回った。

 通期予想を据え置いたが、第1四半期の進捗率は売上高が25.7%、営業利益が25.4%、経常利益が26.6%、当期純利益が28.2%と順調である。ストック収益の拡大なども寄与して通期予想は上振れの可能性が高いだろう。DXの流れも背景として収益拡大基調を期待したい。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は上値試す

 なお7月21日発表の自己株式取得(上限15万株・5億円、取得期間21年7月26日〜21年9月30日)については、21年7月31日時点で累計買付株式数が5万7900株となっている。

 株価は戻り歩調となって年初来高値を更新した。自律調整を交えながら20年10月の上場来高値を目指す展開を期待したい。8月27日の終値は3040円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS150円51銭で算出)は約20倍、今期予想配当利回り(会社予想の30円で算出)は約1.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS958円00銭で算出)は約3.2倍、時価総額は約419億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[08月04日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは22年3月期1Q大幅増益、通期上振れの可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は8月3日の取引時間終了後に22年3月期第1四半期連結業績を発表した。クラウドサービスの伸長などで計画超の大幅増益だった。通期予想を据え置いたが、ストック収益の拡大などで上振れの可能性が高いだろう。DXの流れも背景として収益拡大基調を期待したい。株価は6月の年初来安値圏から急反発している。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■22年3月期1Qが計画超の大幅増益で通期上振れの可能性

 22年3月期第1四半期連結業績は、売上高が49億26百万円(収益認識に関する企業会計基準第29号を適用のため前期比増減率は非記載、会計基準変更前の前年同期実績は57億74百万円)、営業利益が33.4%増の9億01百万円、経常利益が28.0%増の9億51百万円、親会社株主帰属四半期純利益が28.7%増の5億64百万円だった。

 会計基準変更のため見掛け上は減収の形(特に物品販売の売上が減少)だが、旺盛なIT投資需要も背景として実質増収だった。売上高が期初計画(45.1億円)を上回り、経常利益も期初計画(8.4億円)を上回る大幅増益で着地した。

 セグメント別売上高(22年3月期からセグメント区分を変更)は、ECサイト構築などのECソリューション事業が期初計画25.8億円に対して27.5億円、子会社エイトレッド<3969>が展開するワークフローシステムなどのITソリューション事業が期初計画19.2億円に対して21.7億円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高(収益認識に関する企業会計基準第29号を適用のため前期比増減率は非記載、会計基準変更前の21年3月期実績は242億38百万円)が192億円、営業利益が21年3月期比10.0%増の35億50百万円、経常利益が10.1%増の35億75百万円、親会社株主帰属当期純利益が10.0%増の20億円としている。配当予想は21年3月期と同額の30円(第2四半期末15円、期末15円)である。

 クラウドサービスの伸長などで人件費増加を吸収して、経常最高益更新予想としている。第1四半期の進捗率は売上高が25.7%、営業利益が25.4%、経常利益が26.6%と順調だった。ストック収益の拡大などで通期予想は上振れの可能性が高いだろう。DXの流れも背景として収益拡大基調を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は6月の年初来安値圏から急反発している。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。8月3日の終値は2891円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS150円51銭で算出)は約19倍、時価総額は約398億円である。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
http://media-ir.com/news/
[05月19日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは上値試す

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。21年3月期はWindows10へのリプレース需要の反動減で減収減益予想としているが、やや保守的だろう。収益拡大を期待したい。株価は上場来高値を更新する場面があった。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、システムインテグレーション事業(自社グループ開発ソフト販売、基幹系システム受託開発)、および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月Y2Sを持分法適用関連会社化、18年4月エートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績はシェア1位である。18年6月にはクラウド型ECプラットフォーム「mercart」を開始している。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 20年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業26%、物品販売事業29%、経常利益構成比(調整前)はECソリューション事業48%、システムインテグレーション事業49%、物品販売事業3%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■21年3月期減収減益予想だが保守的

 20年3月期連結業績は、売上高が19年3月期比23.0%増の238億11百万円、営業利益が26.1%増の23億79百万円、経常利益が21.5%増の24億42百万円、純利益が22.8%増の14億30百万円だった。配当は19年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)とした。

 Windows10へのリプレース需要なども寄与して計画超の大幅増収増益だった。ECソリューション事業は22.9%増収、システムインテグレーション事業は16.2%増収、物品販売事業は30.1%増収と、いずれも大幅伸長した。

 21年3月期連結業績予想は、売上高が20年3月期比5.1%減の225億90百万円、営業利益が4.6%減の22億70百万円、経常利益が5.4%減の23億10百万円、純利益が4.9%減の13億60百万円としている。配当予想は20年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 Windows10へのリプレース需要の反動減で減収減益予想としているが、やや保守的だろう。収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は上値試す

 株価は上場来高値を更新する場面があった。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。5月18日の終値は1875円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS105円26銭で算出)は約18倍、今期予想配当利回り(会社予想20円で算出)は約1.1%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS737円66銭で算出)は約2.5倍、時価総額は約258億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[04月02日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは戻り高値圏、21年3月期収益拡大期待

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。20年3月期増益予想である。21年3月期も収益拡大を期待したい。株価は急反発して戻り高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、システムインテグレーション事業(自社グループ開発ソフト販売、基幹系システム受託開発)、および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月Y2Sを持分法適用関連会社化、18年4月エートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績はシェア1位である。18年6月にはクラウド型ECプラットフォーム「mercart」を開始している。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 19年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業27%、物品販売事業27%、経常利益構成比(連結調整前)はECソリューション事業50%、システムインテグレーション事業48%、物品販売事業1%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■20年3月期増益予想

 20年3月期連結業績予想は、売上高が19年3月期比6.4%増の206億円、営業利益が6.5%増の20億10百万円、経常利益が4.6%増の21億円、純利益が4.2%増の12億円としている。配当予想は19年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比25.1%増の173億12百万円、営業利益が15.8%増の19億02百万円、経常利益が13.9%増の20億76百万円、純利益が10.2%増の12億51百万円だった。ECソリューション事業を中心に順調だった。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が84.0%、営業利益が94.6%と高水準である。通期は上振れの可能性が高いだろう。そして21年3月期も収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は戻り高値圏

 株価は急反発して戻り高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。4月1日の終値は1648円、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS91円44銭で算出)は約18倍、前期推定配当利回り(会社予想の20円で算出)は約1.2%、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS713円40銭で算出)は約2.3倍、時価総額は約227億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月09日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは売られ過ぎ感、20年3月期増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。20年3月期増益予想である。21年3月期も収益拡大を期待したい。株価は地合い悪の影響で急落して昨年来安値圏だが、売られ過ぎ感を強めている。反発を期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、システムインテグレーション事業(自社グループ開発ソフト販売、基幹系システム受託開発)、および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月ソフトクリエイトがY2Sを持分法適用関連会社化、18年4月エートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位を獲得している。18年6月にはクラウド型ECプラットフォーム「mercart」を開始している。またSI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 19年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業27%、物品販売事業27%、経常利益構成比(連結調整前)はECソリューション事業50%、システムインテグレーション事業48%、物品販売事業1%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■20年3月期増益予想

 20年3月期連結業績予想は、売上高が19年3月期比6.4%増の206億円、営業利益が6.5%増の20億10百万円、経常利益が4.6%増の21億円、純利益が4.2%増の12億円としている。配当予想は19年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比25.1%増の173億12百万円、営業利益が15.8%増の19億02百万円、経常利益が13.9%増の20億76百万円、純利益が10.2%増の12億51百万円だった。ECソリューション事業を中心に順調だった。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が84.0%、営業利益が94.6%と高水準である。通期は上振れの可能性が高いだろう。そして21年3月期も収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は売られ過ぎ感

 なお1月15日発表の自己株式取得(上限10万株・2億円、取得期間20年1月16日〜20年3月31日)については、2月25日時点の累計取得株式数が10万株となって終了した。

 株価は地合い悪の影響で急落して昨年来安値圏だが、売られ過ぎ感を強めている。反発を期待したい。3月6日の終値は1314円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS91円44銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想20円で算出)は約1.5%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS713円40銭で算出)は約1.8倍、時価総額は約181億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月10日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは上値試す、20年3月期増益予想で上振れの可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。20年3月期増益予想である。第3四半期累計の進捗率が高水準であり、通期上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。株価は戻り高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、システムインテグレーション事業(自社グループ開発ソフト販売、基幹系システム受託開発)、および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月ソフトクリエイトがY2Sを持分法適用関連会社化、18年4月エートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位を獲得している。18年6月にはクラウド型ECプラットフォーム「mercart」を開始した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 19年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業27%、物品販売事業27%、経常利益構成比(連結調整前)はECソリューション事業50%、システムインテグレーション事業48%、物品販売事業1%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■20年3月期増益予想で上振れの可能性

 20年3月期連結業績予想は、売上高が19年3月期比6.4%増の206億円、営業利益が6.5%増の20億10百万円、経常利益が4.6%増の21億円、純利益が4.2%増の12億円としている。配当予想は19年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比25.1%増の173億12百万円、営業利益が15.8%増の19億02百万円、経常利益が13.9%増の20億76百万円、純利益が10.2%増の12億51百万円だった。ECソリューション事業を中心に順調だった。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が84.0%、営業利益が94.6%と高水準である。通期上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は上値試す

 1月15日発表の自己株式取得(上限10万株・2億円、取得期間20年1月16日〜20年3月31日)については、1月31日時点で累計取得株式数3万1900株となった。

 株価は戻り高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。2月7日の終値は1790円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS91円44銭で算出)は約20倍、今期予想配当利回り(会社予想20円で算出)は約1.1%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS713円40銭で算出)は約2.5倍、時価総額は約247億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月10日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは調整一巡、20年3月期増益予想で上振れ余地

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。20年3月期増益予想である。さらに上振れ余地がありそうだ。株価は10月の高値圏から反落して上値を切り下げたが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、システムインテグレーション事業(自社グループ開発ソフト販売、基幹系システム受託開発)、および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位を獲得している。18年6月にはクラウド型ECプラットフォーム「mercart」を開始した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 19年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業27%、物品販売事業27%、経常利益構成比(連結調整前)はECソリューション事業50%、システムインテグレーション事業48%、物品販売事業1%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■20年3月期増益予想で上振れ余地

 20年3月期連結業績予想は、売上高が19年3月期比6.4%増の206億円、営業利益が6.5%増の20億10百万円、経常利益が4.6%増の21億円、純利益が4.2%増の12億円としている。配当予想は19年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比29.9%増の115億20百万円、営業利益が20.8%増の11億78百万円、経常利益が15.5%増の12億91百万円、純利益が1.1%減の7億39百万円だった。計画超の大幅増収・営業増益だった。ECソリューション事業ではネット通販システムの需要、システムインテグレーション事業と物品販売事業ではWindows10へのリプレース需要が、いずれも想定以上に拡大した。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が55.9%、営業利益が58.6%と高水準である。通期も上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は調整一巡

 株価は10月の高値圏から反落して上値を切り下げたが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。1月9日の終値は1745円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS91円44銭で算出)は約19倍、今期予想配当利回り(会社予想20円で算出)は約1.1%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS713円40銭で算出)は約2.4倍、時価総額は約240億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月10日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは上値試す、20年3月期増益予想で上振れ余地

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。20年3月期増益予想である。さらに上振れ余地がありそうだ。株価は10月の高値から一旦反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、システムインテグレーション事業(自社グループ開発ソフト販売、基幹系システム受託開発)、および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位を獲得している。18年6月にはクラウド型ECプラットフォーム「mercart」を開始した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 19年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業27%、物品販売事業27%、経常利益構成比(連結調整前)はECソリューション事業50%、システムインテグレーション事業48%、物品販売事業1%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■20年3月期増益予想で上振れ余地

 20年3月期連結業績予想は、売上高が19年3月期比6.4%増の206億円、営業利益が6.5%増の20億10百万円、経常利益が4.6%増の21億円、純利益が4.2%増の12億円としている。配当予想は19年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比29.9%増の115億20百万円、営業利益が20.8%増の11億78百万円、経常利益が15.5%増の12億91百万円、純利益が1.1%減の7億39百万円だった。計画超の大幅増収・営業増益だった。ECソリューション事業ではネット通販システムの需要、システムインテグレーション事業と物品販売事業ではWindows10へのリプレース需要が、いずれも想定以上に拡大した。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が55.9%、営業利益が58.6%と高水準である。通期も上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は上値試す

 株価は10月の高値から一旦反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。12月9日の終値は1802円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS91円44銭で算出)は約20倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約1.1%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS713円40銭で算出)は約2.5倍、時価総額は約248億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月12日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは上値試す、20年3月期2Q累計が計画超で通期も上振れ余地

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。20年3月期増益予想である。第2四半期累計は計画超の大幅増収・営業増益だった。進捗率が高水準であり、通期も上振れ余地がありそうだ。株価は高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、システムインテグレーション事業(自社グループ開発ソフト販売、基幹系システム受託開発)、および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位を獲得している。18年6月にはクラウド型ECプラットフォーム「mercart」を開始した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 19年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業27%、物品販売事業27%、経常利益構成比(連結調整前)はECソリューション事業50%、システムインテグレーション事業48%、物品販売事業1%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■20年3月期2Q累計が計画超で通期も上振れ余地

 20年3月期連結業績予想は、売上高が19年3月期比6.4%増の206億円、営業利益が6.5%増の20億10百万円、経常利益が4.6%増の21億円、純利益が4.2%増の12億円としている。配当予想は19年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比29.9%増の115億20百万円、営業利益が20.8%増の11億78百万円、経常利益が15.5%増の12億91百万円、純利益が1.1%減の7億39百万円だった。計画超の大幅増収・営業増益だった。ECソリューション事業ではネット通販システムの需要、システムインテグレーション事業と物品販売事業ではWindows10へのリプレース需要が、いずれも想定以上に拡大した。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が55.9%、営業利益が58.6%と高水準である。通期も上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は上値試す

 株価は高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。11月11日の終値は1816円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS91円44銭で算出)は約20倍、今期予想配当利回り(会社予想20円で算出)は約1.1%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS713円40銭で算出)は約2.5倍、時価総額は約250億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月08日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは上値試す、20年3月期増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。20年3月期増益予想である。収益拡大を期待したい。株価は9月の戻り高値圏から一旦反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位を獲得している。18年6月にはクラウド型ECプラットフォーム「mercart」を開始した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 19年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業27%、物品販売事業27%、経常利益構成比(連結調整前)はECソリューション事業50%、システムインテグレーション事業48%、物品販売事業1%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■20年3月期第増益予想

 20年3月期連結業績予想は、売上高が19年3月期比6.4%増の206億円、営業利益が6.5%増の20億10百万円、経常利益が4.6%増の21億円、純利益が4.2%増の12億円としている。配当予想は19年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、予想配当性向は21.9%となる。

 第1四半期は、売上高が前年同期比27.7%増の51億38百万円、営業利益が28.8%減の3億27百万円、経常利益が22.1%減の4億14百万円、純利益が32.5%減の2億57百万円だった。販管費の増加で減益だったが、需要が高水準に推移して大幅増収だった。

 通期はECソリューション事業、システムインテグレーション事業とも需要が高水準に推移して増収増益予想である。収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は上値試す

 8月22日発表の自己株式取得(上限10万株・1億80百万円、取得期間19年8月23日〜19年10月31日)について、9月30日時点の累計取得株式数は5万9800株となった。

 株価は9月の戻り高値圏から一旦反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。10月7日の終値は1603円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS91円44銭で算出)は約18倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS713円40銭で算出)は約2.2倍、時価総額は約221億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月11日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは上値試す、20年3月期増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。20年3月期増益予想である。収益拡大を期待したい。株価は調整一巡して戻り高値圏だ。上値を試す展開を期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位を獲得している。18年6月にはクラウド型ECプラットフォーム「mercart」を開始した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 19年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業27%、物品販売事業27%、経常利益構成比(連結調整前)はECソリューション事業50%、システムインテグレーション事業48%、物品販売事業1%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■20年3月期第増益予想

 20年3月期連結業績予想は、売上高が19年3月期比6.4%増の206億円、営業利益が6.5%増の20億10百万円、経常利益が4.6%増の21億円、純利益が4.2%増の12億円としている。配当予想は19年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、予想配当性向は21.9%となる。

 第1四半期は、売上高が前年同期比27.7%増の51億38百万円、営業利益が28.8%減の3億27百万円、経常利益が22.1%減の4億14百万円、純利益が32.5%減の2億57百万円だった。販管費の増加で減益だったが、需要が高水準に推移して大幅増収だった。

 通期はECソリューション事業、システムインテグレーション事業とも需要が高水準に推移して増収増益予想である。収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は上値試す

 7月10日発表の自己株式取得(上限10万株・1億80百万円、取得期間19年7月11日〜19年10月31日)は、8月22日時点で累計取得株式数が10万株となって終了した。そして8月22日には新たな自己株式取得(上限10万株・1億80百万円、取得期間19年8月23日〜19年10月31日)を発表し、8月30日時点の累計取得株式数が1万300株となった。

 株価は調整一巡して戻り高値圏だ。上値を試す展開を期待したい。9月10日の終値は1704円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS91円44銭で算出)は約19倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.2%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS713円40銭で算出)は約2.4倍、時価総額は約235億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月13日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは上値試す、20年3月期1Q減益だが通期増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。20年3月期第1四半期は減益だったが、通期増益予想である。通期ベースで収益拡大を期待したい。株価は8月1日の年初来高値から反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位を獲得している。18年6月にはクラウド型ECプラットフォーム「mercart」を開始した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 19年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業27%、物品販売事業27%、経常利益構成比(連結調整前)はECソリューション事業50%、システムインテグレーション事業48%、物品販売事業1%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■20年3月期第1四半期減益だが通期増益予想

 20年3月期連結業績予想は、売上高が19年3月期比6.4%増の206億円、営業利益が6.5%増の20億10百万円、経常利益が4.6%増の21億円、純利益が4.2%増の12億円としている。配当予想は19年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、予想配当性向は21.9%となる。

 第1四半期は、売上高が前年同期比27.7%増の51億38百万円、営業利益が28.8%減の3億27百万円、経常利益が22.1%減の4億14百万円、純利益が32.5%減の2億57百万円だった。販管費の増加で減益だったが、需要が高水準に推移して大幅増収だった。

 通期はECソリューション事業、システムインテグレーション事業とも需要が高水準に推移して増収増益予想である。通期ベースで収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は上値試す

 5月15日発表の自己株式取得(上限10万株・1億50百万円、取得期間19年5月16日〜19年7月31日)は7月10日時点で累計取得株式数が9万6200株となって終了した。

 さらに7月10日には新たな自己株式取得(上限10万株・1億80百万円、取得期間19年7月11日〜19年10月31日)を発表した。7月31日時点での累計取得株式数は1万4000株となっている。

 株価は8月1日の年初来高値1796円から反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。8月9日の終値は1637円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS91円44銭で算出)は約18倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS713円40銭で算出)は約2.3倍、時価総額は約225億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月03日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは調整一巡、20年3月期増収増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。需要が高水準に推移して20年3月期増収増益予想である。収益拡大を期待したい。株価は上値を切り下げる形となったが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位を獲得している。18年6月にはクラウド型ECプラットフォーム「mercart」を開始した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 19年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業27%、物品販売事業27%、経常利益構成比(連結調整前)はECソリューション事業50%、システムインテグレーション事業48%、物品販売事業1%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■20年3月期増収増益予想

 20年3月期連結業績予想は、売上高が19年3月期比6.4%増の206億円、営業利益が6.5%増の20億10百万円、経常利益が4.6%増の21億円、純利益が4.2%増の12億円としている。ECソリューション事業、システムインテグレーション事業とも需要が高水準に推移して増収増益予想である。配当は19年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は21.9%となる。収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は戻り試す

 5月15日発表の自己株式取得(上限10万株・1億50百万円、取得期間19年5月16日〜19年7月31日)については、6月30日時点での累計取得株式数が9万4300株となっている。

 株価は6月の戻り高値圏から反落して上値を切り下げる形となったが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。7月2日の終値は1580円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS91円44銭で算出)は約17倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.3%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS713円40銭で算出)は約2.2倍、時価総額は約218億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月12日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは戻り試す、20年3月期増収増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。需要が高水準に推移して20年3月期増収増益予想である。収益拡大を期待したい。株価は5月の直近安値圏から急反発している。戻りを試す展開を期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位を獲得している。18年6月にはクラウド型ECプラットフォーム「mercart」を開始した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 19年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業27%、物品販売事業27%、経常利益構成比(連結調整前)はECソリューション事業50%、システムインテグレーション事業48%、物品販売事業1%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■20年3月期増収増益予想

 20年3月期連結業績予想は、売上高が19年3月期比6.4%増の206億円、営業利益が6.5%増の20億10百万円、経常利益が4.6%増の21億円、純利益が4.2%増の12億円としている。ECソリューション事業、システムインテグレーション事業とも需要が高水準に推移して増収増益予想である。配当は19年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は21.9%となる。収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は戻り試す

 5月15日発表の自己株式取得(上限10万株・1億50百万円、取得期間19年5月16日〜19年7月31日)については、5月31日時点での累計取得株式数が1万7400株となっている。

 株価は5月15日の直近安値1295円から急反発している。戻りを試す展開を期待したい。6月11日の終値は1586円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS91円44銭で算出)は約17倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.3%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS713円40銭で算出)は約2.2倍、時価総額は約218億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[05月20日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは調整一巡、20年3月期増収増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。19年3月期は計画超で2桁増収・経常増益だった。20年3月期も増収増益予想である。収益拡大を期待したい。株価は水準を切り下げたが、調整一巡して出直りを期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位を獲得している。18年6月にはクラウド型ECプラットフォーム「mercart」を開始した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 19年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業27%、物品販売事業27%、経常利益構成比(連結調整前)はECソリューション事業50%、システムインテグレーション事業48%、物品販売事業1%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■19年3月期2桁増収・経常増益、20年3月期増収増益予想

 19年3月期連結業績は売上高が18年3月期比24.1%増の193億58百万円、営業利益が10.6%増の18億87百万円、経常利益が12.1%増の20億10百万円、純利益が1.7%増の11億64百万円だった。計画超で2桁増収・経常増益だった。配当は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、配当性向は23.0%となる。

 売上面では需要が高水準に推移し、M&Aも寄与した。利益面では、積極的な人材採用に伴う人件費の増加、製品機能充実のための費用の増加、エートゥジェイを子会社化したことに伴うのれん償却などを吸収して2桁経常増益だった。ECソリューション事業は22.8%増収で1.5%経常減益、システムインテグレーション事業は30.8%増収で63.8%経常増益、物品販売事業は20.0%増収で50.0%経常減益だった。

 20年3月期連結業績予想は売上高が19年3月期比6.4%増の206億円、営業利益が6.5%増の20億10百万円、経常利益が4.6%増の21億円、純利益が4.2%増の12億円としている。ECソリューション事業、システムインテグレーション事業とも好調に推移する見込みだ。配当は19年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、予想配当性向は21.9%となる。収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は調整一巡

 5月15日に自己株式取得を発表した。上限10万株・1億50百万円、取得期間19年5月16日〜19年7月31日としている。

 株価は水準を切り下げたが、調整一巡して出直りを期待したい。5月17日の終値は1417円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS91円44銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.4%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS713円40銭で算出)は約2.0倍、時価総額は約195億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[04月08日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは戻り高値圏、19年3月期利益横ばい予想だが20年3月期収益拡大期待

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。19年3月期はのれん償却負担で利益横ばい予想だが、第3四半期累計が高進捗率であり、通期は上振れの可能性が高いだろう。また20年3月期も収益拡大を期待したい。株価は戻り高値圏だ。上値を試す展開を期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位を獲得している。18年6月にはクラウド型ECプラットフォーム「mercart」を開始した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 18年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業26%、物品販売事業28%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■19年3月期利益横ばい予想だが20年3月期収益拡大期待

 19年3月期連結業績予想は売上高が18年3月期比16.7%増の182億03百万円、営業利益が2.2%増の17億44百万円、経常利益が0.6%増の18億04百万円、純利益が1.0%増の11億57百万円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は23.2%となる。

 積極的な人材採用に伴う人件費の増加、製品機能充実のための費用の増加、エートゥジェイを子会社化したことに伴うのれん償却(1億40百万円を想定)で利益横ばい予想(のれん償却除くベースでは営業利益が18.4%増益、経常利益が8.4%増益、純利益が12.1%増益の見込み)としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比24.0%増の138億42百万円で、営業利益が23.2%増の16億43百万円、経常利益が23.6%増の18億22百万円、純利益が17.9%増の11億35百万円だった。ECソリューション事業が22.0%増収、SI事業が33.3%増収、物品販売事業が18.9%増収と、いずれも好調に推移した。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が76.0%、営業利益が94.2%と高水準である。システム関連で第4四半期の構成比が高い特性も考慮すれば、通期上振れの可能性が高いだろう。また20年3月期も収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は戻り高値圏

 株価は戻り高値圏だ。4月1日には1691円まで上伸した。上値を試す展開を期待したい。4月5日の終値は1620円、前期推定連結PER(会社予想連結EPS86円35銭で算出)は約19倍、前期推定配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.2%、前々期実績連結PBR(前々期実績連結BPS637円52銭で算出)は約2.5倍、時価総額は約223億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月04日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは戻り試す、19年3月期利益横ばい予想だが上振れの可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。19年3月期はのれん償却負担で利益横ばい予想だが、第3四半期累計が高進捗率であり、通期は上振れの可能性が高いだろう。株価は12月安値から反発している。戻りを試す展開を期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位を獲得している。18年6月にはクラウド型ECプラットフォーム「mercart」を開始した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 18年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業26%、物品販売事業28%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■19年3月期3Q累計が高進捗率で通期上振れの可能性

 19年3月期連結業績予想は売上高が18年3月期比16.7%増の182億03百万円、営業利益が2.2%増の17億44百万円、経常利益が0.6%増の18億04百万円、純利益が1.0%増の11億57百万円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は23.2%となる。

 積極的な人材採用に伴う人件費の増加、製品機能充実のための費用の増加、エートゥジェイを子会社化したことに伴うのれん償却(1億40百万円を想定)で利益横ばい予想(のれん償却除くベースでは営業利益が18.4%増益、経常利益が8.4%増益、純利益が12.1%増益の見込み)としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比24.0%増の138億42百万円で、営業利益が23.2%増の16億43百万円、経常利益が23.6%増の18億22百万円、純利益が17.9%増の11億35百万円だった。ECソリューション事業が22.0%増収、SI事業が33.3%増収、物品販売事業が18.9%増収と、いずれも好調に推移した。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が76.0%、営業利益が94.2%と高水準である。システム関連で第4四半期の構成比が高い特性も考慮すれば、通期上振れの可能性が高いだろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は戻り試す

 株価は12月安値圏1256円近辺から反発している。戻りを試す展開を期待したい。3月1日の終値は1503円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円35銭で算出)は約17倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.3%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS637円52銭で算出)は約2.4倍、時価総額は約207億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月07日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは急反発、19年3月期3Q累計が高進捗率で通期上振れの可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。19年3月期はのれん償却負担で利益横ばい予想だが、第3四半期累計が大幅増収増益で高進捗率だった。通期は上振れの可能性が高いだろう。株価は第3四半期累計業績も好感して安値圏から急反発している。出直りを期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位を獲得している。18年6月にはクラウド型ECプラットフォーム「mercart」を開始した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 18年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業26%、物品販売事業28%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■19年3月期3Q累計が高進捗率で通期上振れの可能性

 19年3月期連結業績予想は売上高が18年3月期比16.7%増の182億03百万円、営業利益が2.2%増の17億44百万円、経常利益が0.6%増の18億04百万円、純利益が1.0%増の11億57百万円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は23.2%となる。

 積極的な人材採用に伴う人件費の増加、製品機能充実のための費用の増加、エートゥジェイを子会社化したことに伴うのれん償却(1億40百万円を想定)で利益横ばい予想(のれん償却除くベースでは営業利益が18.4%増益、経常利益が8.4%増益、純利益が12.1%増益の見込み)としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比24.0%増の138億42百万円で、営業利益が23.2%増の16億43百万円、経常利益が23.6%増の18億22百万円、純利益が17.9%増の11億35百万円だった。ECソリューション事業が22.0%増収、SI事業が33.3%増収、物品販売事業が18.9%増収と、いずれも好調に推移した。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が76.0%、営業利益が94.2%と高水準である。システム関連で第4四半期の構成比が高い特性も考慮すれば、通期上振れの可能性が高いだろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は急反発

 株価は第3四半期累計業績も好感して安値圏1300円近辺から急反発している。2月6日には1560円まで上伸した。調整一巡して出直りを期待したい。2月6日の終値は1501円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円35銭で算出)は約17倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.3%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS637円52銭で算出)は約2.4倍、時価総額は約207億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月09日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは売り一巡して反発期待、19年3月期利益横ばい予想だが上振れの可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。19年3月期のれん償却負担で利益横ばい予想だが、上振れの可能性が高いだろう。株価は地合い悪の影響で急落したが、売り一巡して反発を期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位を獲得している。18年6月にはクラウド型ECプラットフォーム「mercart」を開始した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 18年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業26%、物品販売事業28%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■19年3月期利益横ばい予想だが上振れの可能性

 19年3月期連結業績予想は売上高が18年3月期比16.7%増の182億03百万円、営業利益が2.2%増の17億44百万円、経常利益が0.6%増の18億04百万円、純利益が1.0%増の11億57百万円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は23.2%となる。

 積極的な人材採用に伴う人件費の増加、製品機能充実のための費用の増加、エートゥジェイを子会社化したことに伴うのれん償却(1億40百万円を想定)で利益横ばい予想(のれん償却除くベースでは営業利益が18.4%増益、経常利益が8.4%増益、純利益が12.1%増益の見込み)としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比22.5%増の88億67百万円、営業利益が21.0%増の9億75百万円、経常利益が22.1%増の11億18百万円、純利益が22.9%増の7億48百万円だった。計画超の大幅増収増益だった。ECソリューション事業が好調に推移し、SI事業におけるWindows10への更新需要、大型ネットワーク構築案件も寄与した。

 第2四半期累計の進捗率は売上高48.7%、営業利益55.9%である。システム関連で第4四半期の構成比が高い特性を考慮すれば高水準だ。通期予想は上振れの可能性が高いだろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は売り一巡して反発期待

 11月13日発表の自己株式取得(上限10万株・1億80百万円、取得期間18年11月13日〜19年1月31日)については、18年12月28日時点の累計取得株式総数が9万9900株となった。

 株価は地合い悪の影響で戻り高値圏1700円台から急落し、12月25日の昨年来安値1256円まで下押したが、その後は下げ渋る動きだ。売り一巡して反発を期待したい。1月8日の終値は1347円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円35銭で算出)は約16倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS637円52銭で算出)は約2.1倍、時価総額は約186億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月10日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは戻り高値圏、19年3月期利益横ばい予想だが上振れの可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。19年3月期のれん償却負担で利益横ばい予想だが、上振れの可能性が高いだろう。株価は戻り高値圏だ。好業績や自己株式取得を評価して上値を試す展開を期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位を獲得している。18年6月にはクラウド型ECプラットフォーム「mercart」を開始した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 18年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業26%、物品販売事業28%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■19年3月期利益横ばい予想だが上振れの可能性

 19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月比16.7%増の182億03百万円、営業利益が2.2%増の17億44百万円、経常利益が0.6%増の18億04百万円、純利益が1.0%増の11億57百万円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は23.2%となる。

 積極的な人材採用に伴う人件費の増加、製品機能充実のための費用の増加、エートゥジェイを子会社化したことに伴うのれん償却(1億40百万円を想定)で利益横ばい予想(のれん償却除くベースでは営業利益が18.4%増益、経常利益が8.4%増益、純利益が12.1%増益の見込み)としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比22.5%増の88億67百万円、営業利益が21.0%増の9億75百万円、経常利益が22.1%増の11億18百万円、純利益が22.9%増の7億48百万円だった。計画超の大幅増収増益だった。ECソリューション事業が好調に推移し、SI事業におけるWindows10への更新需要、大型ネットワーク構築案件も寄与した。

 第2四半期累計の進捗率は売上高48.7%、営業利益55.9%である。システム関連で第4四半期の構成比が高い特性を考慮すれば高水準だ。通期予想は上振れの可能性が高いだろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は戻り高値圏、好業績や自己株式取得を評価して上値試す

 11月13日発表の自己株式取得(上限10万株・1億80百万円、取得期間18年11月13日〜19年1月31日)については、11月30日時点の累計取得株式総数が5万8300株となった。

 株価は10月の直近安値1522円から切り返して戻り高値圏だ。好業績や自己株式取得を評価して上値を試す展開を期待したい。12月7日の終値は1731円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS86円35銭で算出)は約20倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.2%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS637円52銭で算出)は約2.7倍、時価総額は約238億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月13日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは上値試す、19年3月期2Q累計が計画超の大幅増益で通期上振れの可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。19年3月期第2四半期累計は計画超の大幅増収増益だった。通期はのれん償却負担で利益横ばい予想だが、上振れの可能性が高いだろう。株価は調整一巡感を強めている。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位(45.2%)を獲得している。なおecbeingは18年6月、クラウド型ECプラットフォーム「mercart」の提供開始を発表した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 18年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業26%、物品販売事業28%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■19年3月期2Q累計が計画超の大幅増益で通期上振れの可能性

 19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月比16.7%増の182億03百万円、営業利益が2.2%増の17億44百万円、経常利益が0.6%増の18億04百万円、純利益が1.0%増の11億57百万円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は23.2%となる。

 積極的な人材採用に伴う人件費の増加、製品機能充実のための費用の増加、エートゥジェイを子会社化したことに伴うのれん償却(1億40百万円を想定)で利益横ばい予想(のれん償却除くベースでは営業利益が18.4%増益、経常利益が8.4%増益、純利益が12.1%増益の見込み)としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比22.5%増の88億67百万円、営業利益が21.0%増の9億75百万円、経常利益が22.1%増の11億18百万円、純利益が22.9%増の7億48百万円だった。計画超の大幅増収増益だった。ECソリューション事業が好調に推移し、SI事業におけるWindows10への更新需要、大型ネットワーク構築案件も寄与した。

 第2四半期累計の進捗率は売上高48.7%、営業利益55.9%である。システム関連で第4四半期の構成比が高い特性を考慮すれば高水準だ。通期予想は上振れの可能性が高いだろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は調整一巡感、好業績評価して上値試す

 8月22日発表の自己株式取得(上限10万株・1億73百万円、取得期間18年8月23日〜18年10月31日)については、10月31日時点の累計取得株式総数9万6700株となって終了した。

 株価は10月29日の直近安値1522円から反発して調整一巡感を強めている。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。11月12日の終値は1693円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS86円35銭で算出)は約20倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.2%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS637円52銭で算出)は約2.7倍、時価総額は約233億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月05日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは戻り高値圏で煮詰まり感、19年3月期予想は上振れ余地

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。19年3月期はのれん償却負担で利益横ばい予想だが、第1四半期が大幅増益だったことを考慮すれば、通期予想は上振れ余地がありそうだ。株価は戻り高値圏でモミ合う形だが、煮詰まり感を強めている。調整一巡して上放れを期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。
ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位(45.2%)を獲得している。なおecbeingは18年6月、クラウド型ECプラットフォーム「mercart」の提供開始を発表した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

18年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業26%、物品販売事業28%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■19年3月期1Q大幅増益で通期予想に上振れ余地

19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月比16.7%増の182億03百万円、営業利益が2.2%増の17億44百万円、経常利益が0.6%増の18億04百万円、純利益が1.0%増の11億57百万円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は23.2%となる。

第1四半期は、売上高が前年同期比16.8%増の40億22百万円、営業利益が60.5%増の4億59百万円、経常利益が61.0%増の5億32百万円、純利益が76.0%増の3億81百万円だった。ECソリューション事業やセキュリティビジネスの拡大、M&A効果などで大幅増収増益だった。

通期ベースでは、積極的な人材採用に伴う人件費の増加、製品機能充実のための費用の増加、エートゥジェイを子会社化したことに伴うのれん償却(1億40百万円を想定)などで増益率が鈍化するが、2桁増収に伴う売上総利益の増加で吸収する見込みだ。のれん償却除くベースでは営業利益が18.4%増益、経常利益が8.4%増益、純利益が12.1%増益の見込みとしている。

通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高22.1%、営業利益26.3%と順調である。システム関連で第4四半期の構成比が高い特性であり、第1四半期が大幅増益だったことを考慮すれば、通期予想は上振れ余地がありそうだ。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は戻り高値圏で煮詰まり感

8月22日発表の自己株式取得(上限10万株・1億73百万円、取得期間18年8月23日〜18年10月31日)は、9月30日時点の累計取得株式総数8000株となった。

株価は戻り高値圏の1700円近辺でモミ合う形だが、煮詰まり感を強めている。10月4日の終値は1715円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円35銭で算出)は約20倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.2%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS637円52銭で算出)は約2.7倍、時価総額は約236億円である。

週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインだ。調整一巡して上放れを期待したい。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月10日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは煮詰まり感、19年3月期予想は上振れ余地

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。19年3月期利益横ばい予想だが、第1四半期が大幅増益だったことを考慮すれば、通期予想は上振れ余地がありそうだ。株価は戻り高値圏で煮詰まり感を強めている。調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。
 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位(45.2%)を獲得している。なおecbeingは18年6月、クラウド型ECプラットフォーム「mercart」の提供開始を発表した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 18年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業26%、物品販売事業28%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■19年3月期1Q大幅増益で通期予想に上振れ余地

 19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月比16.7%増の182億03百万円、営業利益が2.2%増の17億44百万円、経常利益が0.6%増の18億04百万円、純利益が1.0%増の11億57百万円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は23.2%となる。

 第1四半期は、売上高が前年同期比16.8%増の40億22百万円、営業利益が60.5%増の4億59百万円、経常利益が61.0%増の5億32百万円、純利益が76.0%増の3億81百万円だった。ECソリューション事業やセキュリティビジネスの拡大、M&A効果などで大幅増収増益だった。

 通期ベースでは、積極的な人材採用に伴う人件費の増加、製品機能充実のための費用の増加、エートゥジェイを子会社化したことに伴うのれん償却(1億40百万円を想定)などで増益率が鈍化するが、2桁増収に伴う売上総利益の増加で吸収する見込みだ。のれん償却除くベースでは営業利益が18.4%増益、経常利益が8.4%増益、純利益が12.1%増益の見込みとしている。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高22.1%、営業利益26.3%と順調である。システム関連で第4四半期の構成比が高い特性を考慮すれば、通期予想は上振れ余地がありそうだ。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は戻り高値圏で煮詰まり感

 8月22日発表の自己株式取得(上限10万株・1億73百万円、取得期間18年8月23日〜18年10月31日)は、8月31日時点の累計取得株式総数100株となった。

 株価は戻り高値圏の1700円近辺でモミ合う形だ。そして煮詰まり感を強めている。9月7日の終値は1706円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS86円35銭で算出)は約20倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.2%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS637円52銭で算出)は約2.7倍、時価総額は約235億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線が下値を支えている。調整一巡して上値を試す展開を期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月17日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは高値圏、19年3月期は1Qが大幅増益で通期予想に上振れ余地

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。19年3月期第1四半期は大幅増益だった。通期予想に上振れ余地がありそうだ。株価は年初来高値圏で堅調だ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位(45.2%)を獲得している。なおecbeingは18年6月、クラウド型ECプラットフォーム「mercart」の提供開始を発表した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 18年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業26%、物品販売事業28%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■19年3月期1Q大幅増益で通期予想に上振れ余地

 19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月比16.7%増の182億03百万円、営業利益が2.2%増の17億44百万円、経常利益が0.6%増の18億04百万円、純利益が1.0%増の11億57百万円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は23.2%となる。

 第1四半期は、売上高が前年同期比16.8%増の40億22百万円、営業利益が60.5%増の4億59百万円、経常利益が61.0%増の5億32百万円、純利益が76.0%増の3億81百万円だった。ECソリューション事業やセキュリティビジネスの拡大、M&A効果などで大幅増収増益だった。

 通期ベースでは、積極的な人材採用に伴う人件費の増加、製品機能充実のための費用の増加、エートゥジェイを子会社化したことに伴うのれん償却(1億40百万円を想定)などで増益率が鈍化するが、2桁増収に伴う売上総利益の増加で吸収する見込みだ。のれん償却除くベースでは営業利益が18.4%増益、経常利益が8.4%増益、純利益が12.1%増益の見込みとしている。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高22.1%、営業利益26.3%と順調である。システム関連で第4四半期の構成比が高い特性を考慮すれば、通期予想に上振れ余地がありそうだ。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は高値圏

 5月31日発表の自己株式取得(上限10万株・1億73百万円、取得期間18年6月1日〜18年7月31日)は、7月31日時点の累計取得株式総数4万500株となって終了した。

 株価は6月19日に年初来高値となる1930円まで急伸する場面があった。その後一旦反落したが、概ね高値圏1700円〜1800円近辺で推移している。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。

 8月16日の終値は1711円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS86円35銭で算出)は約20倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS637円52銭で算出)は約2.7倍、時価総額は約236億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月04日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは自律調整一巡して上値試す、19年3月期増収増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。19年3月期増収増益予想である。株価は年初来高値圏から反落したが、自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 18年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業26%、物品販売事業28%だった。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。

 6月13日にはecbeingの国内ECサイト構築実績が1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位(45.2%)を獲得したと発表している。

 なおecbeingは6月4日、クラウド型ECプラットフォーム「mercart」の提供開始を発表している。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

■19年3月期増収増益予想

 19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月比16.7%増の182億03百万円、営業利益が2.2%増の17億44百万円、経常利益が0.6%増の18億04百万円、純利益が1.0%増の11億57百万円としている。

 積極的な人材採用に伴う人件費の増加、製品機能充実のための費用の増加、エートゥジェイを子会社化したことに伴うのれん償却(1億40百万円を想定)などで増益率が鈍化するが、2桁増収に伴う売上総利益の増加で吸収する見込みだ。なお、のれん償却を除くベースでは、営業利益は18.4%増益、経常利益は8.4%増益、純利益は12.1%増益の見込みとしている。

 配当予想は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は23.2%となる。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は自律調整一巡して上値試す

 5月31日発表の自己株式取得(上限10万株・1億73百万円、取得期間18年6月1日〜18年7月31日)は、6月29日時点の取得株式総数が1600株となった。

 株価は6月19日に年初来高値となる1930円まで上伸する場面があった。その後一旦反落したが自律調整の範囲だろう。

 7月3日の終値1667円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS86円35銭で算出)は約19倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS637円52銭で算出)は約2.6倍である。時価総額は約230億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月07日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは戻り高値圏、19年3月期増収増益予想で新たに自己株式取得

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。19年3月期増収増益予想である。また5月31日に新たな自己株式取得を発表している。株価は戻り高値圏だ。
 
■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位
 
 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。
 
 ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内首位である。またECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。
 
 18年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業26%、物品販売事業28%だった。
 
 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、およびエイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sと業務・資本提携し、Y2Sを持分法適用関連会社とした。また18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。
 
■19年3月期増収増益予想
 
 19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月比16.7%増の182億03百万円、営業利益が2.2%増の17億44百万円、経常利益が0.6%増の18億04百万円、純利益が1.0%増の11億57百万円としている。
 
 積極的な人材採用に伴う人件費の増加、製品機能充実のための費用の増加、エートゥジェイを子会社化したことに伴うのれん償却(1億40百万円を想定)などで増益率が鈍化するが、2桁増収に伴う売上総利益の増加で吸収する見込みだ。なお、のれん償却を除くベースでは、営業利益は18.4%増益、経常利益は8.4%増益、純利益は12.1%増益の見込みとしている。
 
 19年3月期の配当予想は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は23.2%となる。
 
■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。
 
■株価は戻り高値圏
 
 4月2日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限10万株、取得価額総額の上限1億70百万円、取得期間18年4月2日〜18年5月31日)は、5月31日時点の累計取得株式総数9万700株で終了した。
 
 そして5月31日に、新たな自己株式取得(取得株式総数の上限10万株、取得価額総額の上限1億73百万円、取得期間18年6月1日〜18年7月31日)を発表している。
 
 株価は戻り高値圏1700円近辺で推移している。6月6日の終値1650円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS86円35銭で算出)は約19倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS637円52銭で算出)は約2.6倍である。時価総額は約232億円である。
 
 週足チャートで見ると、13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いて先高観を強めている。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR) 
[05月14日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは戻り歩調で2月高値に接近、19年3月期も増収増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。18年3月期は計画超の2桁増収増益だった。19年3月期も増収増益予想である。株価は戻り歩調で2月高値に接近している。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内首位である。またECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 18年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業26%、物品販売事業28%だった。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、およびエイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sと業務・資本提携し、Y2Sを持分法適用関連会社とした。また18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。

■18年3月期は計画超の2桁増収増益、19年3月期も増収増益予想

 18年3月期の連結業績は、売上高が17年3月比13.6%増の155億96百万円、営業利益が10.5%増の17億07百万円、経常利益が10.7%増の17億93百万円、純利益が13.4%増の11億45百万円だった。計画超の2桁増収増益だった。

 ECソリューション事業でインターネット広告売上高、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売、保守・ホスティング売上高が拡大した。システムインテグレーション事業のワークフロー「X―point」や、独自サービス「SCクラウド」も拡大した。売上総利益率は31.8%で0.7ポイント上昇、販管費比率は19.9%で0.2ポイント上昇した。営業外では持分法投資利益が増加した。

 セグメント別には、ECソリューション事業の売上高が11.7%増の72億05百万円で経常利益が20.0%増の16億41百万円、システムインテグレーション事業の売上高が24.0%増の40億44百万円で経常利益が9.9%増の9億50百万円、そして物品販売事業の売上高が8.3%増の43億46百万円で経常利益が15.7%減の85百万円だった。

 19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月比16.7%増の182億03百万円、営業利益が2.2%増の17億44百万円、経常利益が0.6%増の18億04百万円、純利益が1.0%増の11億57百万円としている。

 積極的な人材採用に伴う人件費の増加、製品機能充実のための費用の増加、エートゥジェイを子会社化したことに伴うのれん償却(1億40百万円を想定)などで増益率が鈍化するが、2桁増収に伴う売上総利益の増加で吸収する見込みだ。なお、のれん償却を除くベースでは、営業利益は18.4%増益、経常利益は8.4%増益、純利益は12.1%増益の見込みとしている。

 18年3月期の配当は17年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)とした。19年3月期の配当予想は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、予想配当性向は23.2%となる。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は戻り歩調で2月高値に接近

 4月2日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限10万株、取得価額総額の上限1億70百万円、取得期間18年4月2日〜18年5月31日)について、4月30日時点の累計取得株式総数は4万900株となっている。

 株価は3月の直近安値圏1400円近辺から切り返して戻り歩調だ。5月9日には1834円まで上伸して2月高値1926円に接近している。

 5月11日の終値1720円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円35銭で算出)は約20倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS637円52銭で算出)は約2.7倍である。時価総額は約237億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスが接近している。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[4月03日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは18年3月期増益予想で上振れ余地、新たな自己株式取得も発表

  ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。18年3月期増収増益予想で上振れ余地がありそうだ。そして19年3月期も収益拡大を期待したい。株価は2月の上場来高値圏から反落したが調整一巡感を強めている。なお4月2日に新たな自己株式取得を発表した。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内首位である。またECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。
 17年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業47%、システムインテグレーション事業24%、物品販売事業29%だった。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、およびエイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sと業務・資本提携し、Y2Sを持分法適用関連会社とした。

 4月2日には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイの株式79.3%を取得(譲渡実行日4月27日予定)して子会社化すると発表した。

■18年3月期増収増益予想で上振れ余地、19年3月期も収益拡大期待

 18年3月期連結業績予想は、売上高が17年3月比10.8%増の152億08百万円、営業利益が3.8%増の16億03百万円、経常利益が3.3%増の16億73百万円、純利益が1.9%増の10億29百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.6%となる。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比14.2%増の111億59百万円、営業利益が19.4%増の13億33百万円、経常利益が25.0%増の14億74百万円、純利益が27.9%増の9億63百万円だった。

 主力のECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業が順調に拡大した。セキュリティビジネスや独自サービス「SCクラウド」も拡大した。人材投資費用の増加などを吸収して2桁増益だった。売上総利益率は31.8%で0.7ポイント上昇、販管費比率は19.9%で0.2ポイント上昇した。営業外では持分法投資利益が増加した。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が73.4%、営業利益が83.2%、経常利益が88.1%、純利益が93.6%と高水準である。第4四半期の構成比が高い収益特性も考慮すれば、通期予想に上振れ余地がありそうだ。そして19年3月期も収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は調整一巡感

 なお4月2日に新たな自己株式取得を発表した。取得株式総数の上限10万株、取得価額総額の上限1億70百万円、取得期間18年4月2日〜18年5月31日としている。

 株価は2月の上場来高値1926円から反落したが、1400円台で推移して調整一巡感を強めている。

 4月2日の終値1454円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想連結EPS75円26銭で算出)は19〜20倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.4%近辺、前々期実績連結PBR(前々期実績連結BPS586円34銭で算出)は2.5倍近辺である。時価総額は約200億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、1400円近辺で下値固めが完了したようだ。調整一巡して出直りが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[3月08日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは調整一巡、18年3月期増収増益予想、さらに増額の可能性
 
 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。18年3月期増収増益予想である。さらに増額の可能性が高いだろう。株価は2月の上場来高値圏から地合い悪化で反落したが、調整一巡感を強めている。
 
■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位
 
 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。
 
 ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内首位である。またECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。
 
 17年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業47%、システムインテグレーション事業24%、物品販売事業29%だった。連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、およびエイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sと業務・資本提携した。Y2Sは持分法適用関連会社となる。
 
 なお2月1日発表した株式給付信託(BBT)導入と、これに伴う第三者割当による自己株式処分について、2月19日に株式給付信託(BBT)導入の中止、および第三者割当による自己株式処分の中止を発表した。
 
■18年3月期増収増益予想、さらに増額の可能性
 
 18年3月期連結業績予想は、売上高が17年3月比10.8%増の152億08百万円、営業利益が3.8%増の16億03百万円、経常利益が3.3%増の16億73百万円、純利益が1.9%増の10億29百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.6%となる。
 
 第3四半期累計は、売上高が前年同期比14.2%増の111億59百万円、営業利益が19.4%増の13億33百万円、経常利益が25.0%増の14億74百万円、純利益が27.9%増の9億63百万円だった。
 
 主力のECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業が順調に拡大した。セキュリティビジネスや独自サービス「SCクラウド」も拡大した。人材投資費用の増加などを吸収して2桁増益だった。売上総利益率は31.8%で0.7ポイント上昇、販管費比率は19.9%で0.2ポイント上昇した。営業外では持分法投資利益が増加した。
 
 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が73.4%、営業利益が83.2%、経常利益が88.1%、純利益が93.6%と高水準である。第4四半期の構成比が高い収益特性も考慮すれば、通期予想は増額の可能性が高いだろう。
 
■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。
 
■株価は調整一巡
 
 株価は2月2日の上場来高値1926円から地合い悪化で反落したが、1400円近辺から切り返して調整一巡感を強めている。
 
 3月7日の終値1435円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円26銭で算出)は19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS586円34銭で算出)は2.4倍近辺である。時価総額は約198億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、地合い悪化の影響は限定的だろう。調整一巡して戻りを試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[2月08日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは高値圏、18年3月期3Q累計2桁増収増益で通期増額の可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。18年3月期第3四半期累計は2桁増収増益だった。通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は上場来高値圏だ。上値を試す展開が期待される。
 
■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位
 
 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。
 
 ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内首位である。またECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。
 
 17年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業47%、システムインテグレーション事業24%、物品販売事業29%だった。連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、およびエイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sと業務・資本提携した。Y2Sは持分法適用関連会社となる。
 
■18年3月期3Q累計2桁増収増益
 
 今期(18年3月期)第3四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比14.2%増の111億59百万円、営業利益が19.4%増の13億33百万円、経常利益が25.0%増の14億74百万円、純利益が27.9%増の9億63百万円だった。
 
 主力のECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業が順調に拡大した。セキュリティビジネスや独自サービス「SCクラウド」も拡大した。人材投資費用の増加などを吸収して2桁増益だった。売上総利益率は31.8%で0.7ポイント上昇、販管費比率は19.9%で0.2ポイント上昇した。営業外では持分法投資利益が増加した。
 
■18年3月期予想は増額の可能性
 
 今期(18年3月期)連結業績予想(5月9日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比10.8%増の152億08百万円、営業利益が3.8%増の16億03百万円、経常利益が3.3%増の16億73百万円、純利益が1.9%増の10億29百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.6%となる。
 
 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が73.4%、営業利益が83.2%、経常利益が88.1%、純利益が93.6%と高水準である。第4四半期の構成比が高い収益特性も考慮すれば、通期予想は増額の可能性が高いだろう。
 
■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。
 
■株価は上場来高値圏
 
 株価は2月2日に上場来高値1926円まで上伸した。1500円〜1600円近辺でのモミ合いから上放れた形だ。その後の地合い悪化で一旦急反落したが、影響は一時的だろう。
 
 2月7日の終値1571円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円26銭で算出)は20〜21倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.3%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS586円34銭で算出)は2.7倍近辺である。時価総額は約216億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインだ。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月05日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは日柄調整完了、18年3月期増収増益予想で増額の可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。18年3月期増収増益予想である。そして増額の可能性がありそうだ。株価は上場来高値圏だ。日柄調整完了して上値を試す展開が期待される。
 
■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位
 
 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。
 
 ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内首位である。またECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。
 
 17年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業47%、システムインテグレーション事業24%、物品販売事業29%だった。連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、およびエイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sと業務・資本提携した。Y2Sは持分法適用関連会社となる。
 
■18年3月期予想は増額の可能性
 
 今期(18年3月期)連結業績予想(5月9日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比10.8%増の152億08百万円、営業利益が3.8%増の16億03百万円、経常利益が3.3%増の16億73百万円、純利益が1.9%増の10億29百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.6%となる。
 
 第2四半期累計は売上高が前年同期比10.2%増の72億37百万円、営業利益が4.4%増の8億06百万円、経常利益が12.0%増の9億15百万円、純利益が14.2%増の6億09百万円だった。
 
 主力のECソリューション事業が順調に拡大した。セキュリティビジネスや独自サービス「SCクラウド」も拡大し、人材投資費用の増加などを吸収した。売上総利益率は31.3%で横ばい、販管費比率は20.1%で0.5ポイント上昇した。営業外では為替差損益が改善した。
 
 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.6%、営業利益が50.3%、経常利益が54.7%、純利益が59.2%である。第4四半期の構成比が高い収益特性を考慮すれば、通期予想は増額の可能性がありそうだ。
 
■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。
 
■株価は上場来高値圏、日柄調整完了して上値試す
 
 11月24日発表した自己株式取得(取得株式総数の上限10万株、取得価額総数の上限1億70百万円、取得期間17年11月27日〜18年1月31日)は、17年12月28日時点で取得株式総数0株となっている。
 
 株価は10月の上場来高値1667円から利益確定売りで一旦反落したが、大きく下押すことなく1500円台で堅調に推移している。そして日柄調整完了感を強めている。
 
 1月4日の終値1590円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円26銭で算出)は21〜22倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.3%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS586円34銭で算出)は2.7倍近辺である。時価総額は約219億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。日柄調整完了して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月06日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは高値圏で堅調、18年3月期増収増益予想で増額の可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。18年3月期増収増益予想である。そして増額の可能性がありそうだ。株価は上場来高値圏で堅調だ。自律調整一巡し、好業績や自己株式取得を評価して上値を試す展開が期待される。
 
■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位
 
 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。
 
 ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内首位である。またECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。
 
 17年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業47%、システムインテグレーション事業24%、物品販売事業29%だった。連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、およびエイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sと、業務提携および資本提携すると発表した。Y2Sは持分法適用関連会社となる。
 
■18年3月期予想は増額の可能性
 
 今期(18年3月期)連結業績予想(5月9日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比10.8%増の152億08百万円、営業利益が3.8%増の16億03百万円、経常利益が3.3%増の16億73百万円、純利益が1.9%増の10億29百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.6%となる。
 
 第2四半期累計(4〜9月)は売上高が前年同期比10.2%増の72億37百万円、営業利益が4.4%増の8億06百万円、経常利益が12.0%増の9億15百万円、純利益が14.2%増の6億09百万円だった。
 
 主力のECソリューション事業が順調に拡大した。セキュリティビジネスや独自サービス「SCクラウド」も拡大し、人材投資費用の増加などを吸収した。売上総利益率は31.3%で横ばい、販管費比率は20.1%で0.5ポイント上昇した。営業外では為替差損益が改善した。
 
 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.6%、営業利益が50.3%、経常利益が54.7%、純利益が59.2%である。第4四半期の構成比が高い収益特性を考慮すれば、通期予想は増額の可能性がありそうだ。
 
■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。
 
■株価は上場来高値圏で堅調、好業績評価して上値試す
 
 11月24日に自己株式取得を発表した。取得株式総数の上限10万株、取得価額総数の上限1億70百万円、取得期間17年11月27日〜18年1月31日としている。
 
 株価は10月の上場来高値1667円から利益確定売りで一旦反落したが、大きく下押すことなく高値圏で堅調に推移している。自律調整の範囲だろう。
 
 12月4日の終値1568円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円26銭で算出)は20〜21倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.3%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS586円34銭で算出)は2.7倍近辺である。時価総額は約216億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。自律調整一巡し、好業績や自己株式取得を評価して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月08日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは高値圏で堅調、18年3月期2Q累計が増収増益で通期予想に増額の可能性

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。18年3月期第2四半期は増収増益だった。第4四半期の構成比が高い収益特性を考慮すれば、通期予想に増額の可能性がありそうだ。株価は上場来高値圏で堅調だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。
 
■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位
 
 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。
 
 ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内首位である。またECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。
 
 17年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業47%、システムインテグレーション事業24%、物品販売事業29%だった。連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、およびエイトレッド<3969>である。なお11月1日にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sと、業務提携および資本提携すると発表した。Y2Sは持分法適用関連会社となる。
 
■18年3月期2Q累計は増収増益
 
 11月1日発表した今期(18年3月期)第2四半期累計(4〜9月)の連結業績は、売上高が前年同期比10.2%増の72億37百万円、営業利益が4.4%増の8億06百万円、経常利益が12.0%増の9億15百万円、純利益が14.2%増の6億09百万円だった。
 
 主力のECソリューション事業が順調に拡大した。さらにセキュリティビジネスや独自サービス「SCクラウド」も拡大した。人材投資に伴う費用増加などを吸収して増収増益だった。売上総利益は10.0%増加し、売上総利益率は31.3%で横ばいだった。販管費は13.4%増加し、販管費比率は20.1%で0.5ポイント上昇した。営業外では為替差損益が改善した。
 
■18年3月期通期予想に増額の可能性
 
 今期(18年3月期)連結業績予想(5月9日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比10.8%増の152億08百万円、営業利益が3.8%増の16億03百万円、経常利益が3.3%増の16億73百万円、純利益が1.9%増の10億29百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.6%となる。
 
 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が47.6%、営業利益が50.3%、経常利益が54.7%、純利益が59.2%である。第4四半期の構成比が高い収益特性を考慮すれば、通期予想に増額の可能性がありそうだ。
 
■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。
 
■株価は上場来高値圏で堅調、好業績評価して上値試す
 
 株価は10月31日に上場来高値となる1667円まで上伸した。その後も高値圏で堅調に推移している。
 
 11月7日の終値1599円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円26銭で算出)は21〜22倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.3%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS586円34銭で算出)は2.7倍近辺である。時価総額は約220億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月03日更新]

ソフトクリエイトホールディングスはモミ合い上放れて上場来高値更新、18年3月期増収増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。18年3月期増収増益予想である。株価は高値圏モミ合いから上放れて上場来高値を更新した。好業績や自己株式取得を評価して上値を試す展開が期待される。
 
■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位
 
 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。
 
 17年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業47%、システムインテグレーション事業24%、物品販売事業29%だった。ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内首位である。またECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。
 
■18年3月期増収増益予想
 
 今期(18年3月期)連結業績予想(5月9日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比10.8%増の152億08百万円、営業利益が3.8%増の16億03百万円、経常利益が3.3%増の16億73百万円、純利益が1.9%増の10億29百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.6%となる。
 
 第1四半期(4〜6月)連結業績は売上高が前年同期比12.6%増収、営業利益が12.3%増益、経常利益が19.9%増益、純利益が21.3%増益だった。ECソリューション事業が順調に拡大し、セキュリティビジネスや独自サービス「SCクラウド」も拡大した。人材投資に伴う費用増加などを吸収して2桁増収増益だった。
 
 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高22.6%、営業利益17.8%、経常利益19.7%、純利益21.0%だが、第4四半期の構成比が高い収益特性のためネガティブ要因とはならない。通期ベースでも好業績が期待される。
 
■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。
 
■株価はモミ合い上放れて上場来高値更新の展開
 
 8月1日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限13万3000株、取得価額総額の上限2億円、取得期間17年8月2日〜17年9月30日)は、8月31日時点で3900株を取得した。
 
 株価は6月高値1527円を突破して9月29日に1538円まで上伸した。高値圏モミ合いから上放れて上場来高値更新の展開だ。
 
 9月29日の終値1529円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円26銭で算出)は20〜21倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.3%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS586円34銭で算出)は2.6倍近辺である。時価総額は約211億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。好業績や自己株式取得を評価して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月05日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは18年3月期増収増益予想、自己株式取得も評価

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。18年3月期増収増益予想である。株価は高値圏でのモミ合い展開だが、日柄調整完了し、好業績や自己株式取得を評価して上放れの展開が期待される。
 
■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位
 
 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。
 
 17年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業47%、システムインテグレーション事業24%、物品販売事業29%だった。ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内首位である。またECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。
■18年3月期増収増益予想
 
 今期(18年3月期)連結業績予想(5月9日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比10.8%増の152億08百万円、営業利益が3.8%増の16億03百万円、経常利益が3.3%増の16億73百万円、純利益が1.9%増の10億29百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.6%となる。
 
 第1四半期(4〜6月)連結業績は売上高が前年同期比12.6%増収、営業利益が12.3%増益、経常利益が19.9%増益、純利益が21.3%増益だった。ECソリューション事業が順調に拡大し、セキュリティビジネスや独自サービス「SCクラウド」も拡大した。人材投資に伴う費用増加などを吸収して2桁増収増益だった。
 
 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高22.6%、営業利益17.8%、経常利益19.7%、純利益21.0%だが、第4四半期の構成比が高い収益特性のためネガティブ要因とはならない。通期ベースでも好業績が期待される。
 
■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施、長期保有優待制度を拡充
 
 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。17年6月開催の定時株主総会からお土産を取りやめたことに伴い、長期保有優待制度を拡充して17年3月末から新制度を適用した。
 
■株価は上場来高値圏モミ合いから上放れ期待
 
 8月1日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限13万3000株、取得価額総額の上限2億円、取得期間17年8月2日〜17年9月30日)は、8月31日時点で3900株を取得した。
 
 株価は上場来高値圏1400円〜1500円近辺でモミ合う形だが煮詰まり感を強めている。9月4日の終値1442円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS75円26銭で算出)は19〜20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS586円34銭で算出)は2.5倍近辺である。時価総額は約199億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインだ。日柄調整完了し、好業績や自己株式取得を評価して上放れの展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月06日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは高値圏モミ合い上放れ期待、18年3月期第1四半期2桁増収増益で通期も増収増益予想  
 ソフトクリエイトホールディングス <3371> は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。18年3月期第1四半期は2桁増収増益だった。ネット通販市場やクラウドサービス市場の拡大を背景として通期も増収増益予想である。8月1日には新たな自己株式取得を発表した。株価は上場来高値圏でモミ合う形だが、好業績や自己株式取得を評価して上放れの展開が期待される。
 
■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位
 
 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。
 
 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内首位である。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。
 
 SI事業では、社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が、富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。
 
 17年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業47%、システムインテグレーション事業24%、物品販売事業29%だった。収益面ではシステム構築関連のため、年度末にあたる第4四半期(1月〜4月)の構成比が高い特性がある。また連結子会社エイトレッド <3969> が16年12月東証マザーズに新規上場した。
 
■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す
 
 中期成長戦略としてはECシステム提供企業にとどまらず、eビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。
 
 新製品・サービスも積極投入している。17年3月には子会社のソフトクリエイトが、情報システム部門の業務全般をサポートするITアウトソーシングサービスを強化するため「STRUST」を開始した。
 
■18年3月期第1四半期は2桁増収増益
 
 8月1日発表した今期(18年3月期)第1四半期(4月〜6月)の連結業績は、売上高が前年同期比12.6%増の34億44百万円、営業利益が12.3%増の2億86百万円、経常利益が19.9%増の3億30百万円、純利益が21.3%増の2億16百万円だった。
 
 ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業が順調に拡大し、セキュリティビジネスや独自サービス「SCクラウド」も拡大した。人材投資に伴う費用増加などを吸収して2桁増収増益だった。売上総利益は12.2%増加したが、売上総利益率は29.7%で0.1ポイント低下した。販管費は12.1%増加したが、販管費比率は21.4%で0.1ポイント低下した。営業外では為替差損益が改善した。
 
 セグメント別には、ECソリューション事業の売上高が9.6%増の15億17百万円で営業利益(連結調整前)が27.5%増の3億31百万円、システムインテグレーション事業の売上高が25.2%増の9億02百万円で営業利益が27.0%増の2億31百万円、物品販売事業の売上高が7.5%増の10億24百万円で営業利益が64.7%減の3百万円だった。
 
■18年3月期通期も増収増益予想
 
 今期(18年3月期)連結業績予想(5月9日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比10.8%増の152億08百万円、営業利益が3.8%増の16億03百万円、経常利益が3.3%増の16億73百万円、純利益が1.9%増の10億29百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.6%となる。
 
 ECソリューション事業では、EC市場およびインターネット広告市場の拡大を背景として、ネット通販サイト構築需要やインターネット広告需要が拡大する。システムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策・IT投資意欲の高まりやクラウドサービス市場の拡大を背景として、クラウドサービス需要が好調に推移する見込みだ。
 
 コスト面では製品機能充実のための費用、知名度向上のための広告宣伝費、新卒社員の積極採用に伴う採用費や人件費が増加するが、増収効果で吸収する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。国内首位のECサイト構築実績を武器として好業績が期待される。
 
 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高22.6%、営業利益17.8%、経常利益19.7%、純利益21.0%である。やや低水準の形だが第4四半期の構成比が高い収益特性のためネガティブ要因とはならない。通期ベースでも好業績が期待される。
 
■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施、長期保有優待制度を拡充
 
 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。
 
 優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。また17年6月開催の定時株主総会からお土産を取りやめたことに伴い、新たな還元策として長期保有優待制度を拡充して17年3月末から新制度を適用した。
 
■新たな自己株式取得を実施
 
 6月12日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限13万3000株、取得価額総額の上限2億円、取得期間17年6月13日〜17年7月31日)は、7月31日時点の累計で取得株式総数12万4000株、取得価額総額1億7906万2200円となって終了した。
 
 8月1日には新たな自己株式取得を発表した。取得株式総数の上限13万3000株、取得価額総額の上限2億円、取得期間17年8月2日〜17年9月30日としている。
 
■株価は上場来高値圏モミ合いから上放れ期待
 
 株価は上場来高値圏1400円〜1500円近辺でモミ合う形だが煮詰まり感を強めている。8月2日には1512円まで上伸して6月の上場来高値1527円に接近した。
 
 8月3日の終値1485円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円26銭で算出)は19〜20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.3%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS586円34銭で算出)は2.5倍近辺である。時価総額は約205億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。好業績や自己株式取得を評価して上放れの展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月06日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは上場来高値圏で堅調、18年3月期増収増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。ネット通販市場やクラウドサービス市場の拡大も背景として18年3月期増収増益予想である。株価は上場来高値圏で堅調だ。上値を試す展開が期待される。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」のECサイト構築実績は、中堅・大手企業向け中心に国内断トツ首位の800社以上に達している。SI事業のセキュリティ製品「L2Blocker」は、不正接続防止ツール市場における累計導入社数首位である。

■18年3月期増収増益予想

 今期(18年3月期)連結業績予想(5月9日公表)は売上高が前期(17年3月期)比10.8%増の152億08百万円、営業利益が同3.8%増の16億03百万円、経常利益が同3.3%増の16億73百万円、純利益が同1.9%増の10億29百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.6%となる。

 ECソリューション事業ではネット通販サイト構築需要やインターネット広告需要が拡大する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。システムインテグレーション事業ではクラウドサービスが好調に推移する。

 製品機能充実のための費用、知名度向上のための広告宣伝費、新卒社員の積極採用に伴う採用費や人件費が増加するが、増収効果で吸収して好業績が期待される。

■株価は上場来高値圏で堅調

 6月12日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限13万3000株、取得価額総額の上限2億円、取得期間17年6月13日〜17年7月31日)は、6月30日時点の累計で取得株式総数6万900株となった。

 株価の動きを見ると6月13日に上場来高値1527円まで上伸し、その後も高値圏1400円台で堅調に推移している。

 7月5日の終値1443円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円26銭で算出)は19〜20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS586円34銭で算出)は2.5倍近辺である。時価総額は約199億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月16日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは上場来高値更新の展開、18年3月期増収増益予想で自己株式取得も評価

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。ネット通販市場やクラウドサービス市場の拡大も背景として18年3月期増収増益予想である。6月12日には新たな自己株式取得を発表した。株価は上場来高値更新の展開だ。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。 
 SI事業では15年11月、社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得したと発表している。

 17年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業47%、システムインテグレーション事業24%、物品販売事業29%だった。なお収益面ではシステム構築関連のため年度末にあたる第4四半期(1月〜4月)の構成比が高い特性がある。また連結子会社エイトレッド<3969>が16年12月東証マザーズに新規上場した。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としてはECシステム提供企業にとどまらず、eビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 新製品・サービスを積極投入している。16年8月ソフトクリエイトがクラウドスタイルのトータルマネジメントサービス「PRIME GATE」を開始した。サーバレスで標的型攻撃の対策を実現する。16年10月ソフトクリエイトがクラウドインテグレーションサービス「SKYSEA on Azure」を開始した。IT機器やソフトウェア資産を一元管理して情報漏えい対策も同時に実現する。

 17年3月ソフトクリエイトが情報システム部門を取り巻く業務全般をサポートするITアウトソーシングサービスを強化するため「STRUST」を開始した。

■17年3月期は増収・営業増益

 前期(17年3月期)連結業績は売上高が前々期(16年3月期)比11.8%増の137億24百万円、営業利益が同5.7%増の15億44百万円、経常利益が同4.1%増の16億20百万円、純利益が同0.7%減の10億10百万円だった。

 ECソリューション事業などが順調に拡大した。人材投資に伴う費用増加などを吸収して増収・営業増益だった。売上総利益は同9.2%増加したが、売上総利益率は30.1%で同0.7ポイント低下した。販管費は同11.4%増加したが、販管費比率は18.8%で同0.1ポイント低下した。特別利益で投資有価証券売却益および投資有価証券償還益が減少したため純利益は微減益だった。

 ROEは13.4%で同1.5ポイント低下した。自己資本比率は62.6%で同2.9ポイント低下した。配当は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で配当性向は27.0%だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同10.5%増の64億48百万円で営業利益(連結調整前)が同1.2%増の13億68百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同24.5%増の32億61百万円で営業利益が同17.8%増の8億64百万円、物品販売事業は売上高が同5.1%増の40億14百万円で営業利益が同28.1%増の1億02百万円だった。

 ECソリューション事業ではインターネット広告売上、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守、およびホスティング売上が伸長した。システムインテグレーション事業ではワークフロー「X−point」プロダクト売上、ネットワーク構築売上、独自サービス「SCクラウド」のクラウドサービス売上が伸長した。物品販売事業ではパソコン販売が増加した。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期30億57百万円、第2四半期35億12百万円、第3四半期31億98百万円、第4四半期39億57百万円で、営業利益は2億55百万円、5億17百万円、3億45百万円、4億27百万円だった。

■18年3月期増収増益予想

 今期(18年3月期)連結業績予想(5月9日公表)は売上高が前期(17年3月期)比10.8%増の152億08百万円、営業利益が同3.8%増の16億03百万円、経常利益が同3.3%増の16億73百万円、純利益が同1.9%増の10億29百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.6%となる。

 ECソリューション事業では、EC市場およびインターネット広告市場の拡大を背景として、ネット通販サイト構築需要やインターネット広告需要が拡大する。システムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策・IT投資意欲の高まりやクラウドサービス市場の拡大を背景として、クラウドサービス需要が好調に推移する見込みだ。

 コスト面では製品機能充実のための費用、知名度向上のための広告宣伝費、新卒社員の積極採用に伴う採用費や人件費が増加するが、増収効果で吸収する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として好業績が期待される。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施、長期保有優待制度を拡充

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)する。

 2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。また16年7月には長期保有優待制度の拡充を発表した。17年6月開催の定時株主総会からお土産を取りやめることに伴い、新たな還元策として現行の長期保有優待制度を拡充(変更後の詳細は会社ホームページを参照)する。17年3月末から新制度を適用する。

■新たな自己株式取得を実施

 5月10日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限13万3000株、取得価額総額の上限2億円、取得期間17年5月11日〜17年6月30日)は、6月12日時点の累計で取得株式総数13万3000株、取得価額総額1億8995万2600円となって終了した。

 そして6月12日には新たな自己株式取得を発表した。取得株式総数の上限13万3000株(自己株式除く発行済株式総数に対する割合1.0%)、取得価額総額の上限2億円、取得期間17年6月13日〜17年7月31日としている。

■株価は上場来高値更新の展開

 株価の動きを見ると、上場来高値更新の展開で6月13日には1527円まで上伸した。好業績や新たな自己株式取得を好感する動きだ。

 6月15日の終値1441円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円26銭で算出)は19〜20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS586円34銭で算出)は2.5倍近辺である。なお時価総額は約198億円である。

  週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線がサポートラインの形だ。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[05月15日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは上場来高値更新、18年3月期増収増益予想で自己株式取得も評価

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。ネット通販・広告市場やクラウドサービス市場の拡大を背景に、18年3月期増収増益予想である。株価は上場来高値更新の展開となった。自己株式取得も評価して上値を試す展開が期待される。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 17年3月期セグメント別売上構成比はECソリューション事業47%、システムインテグレーション事業24%、物品販売事業29%だった。

 なお連結子会社エイトレッド<3969>が16年12月東証マザーズに新規上場している。

■新製品・サービスを積極投入

 15年11月には、社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が、富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得したと発表している。

 16年8月には子会社ソフトクリエイトが、クラウドスタイルのトータルマネジメントサービス「PRIME GATE」の提供を開始した。サーバレスで標的型攻撃の対策を実現する。16年10月には子会社ソフトクリエイトが、クラウドインテグレーションサービス「SKYSEA on Azure」のサービス提供を開始した。IT機器やソフトウェア資産を一元管理し、情報漏えい対策も同時に実現する。

 17年3月には子会社ソフトクリエイトが、情報システム部門を取り巻く業務全般をサポートするITアウトソーシングサービスを強化するため、これまで提供していたITアウトソーシングサービスを包括的にサポートするトータルマネージドサービス「STRUST(エストラスト)」として、サービス開始した。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、ECシステム提供企業にとどまらず、eビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 13年5月日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月東芝テック<6588>と業務提携している。

 16年8月には、子会社ソフトクリエイトの不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」とトレンドマイクロのネットワーク型脅威対策製品「DDI」が連携した機能を提供開始した。16年9月には「L2Blocker」がハンモック(東京都)のIT資産管理ソフトウェア「AssetView」と連携し、連携機能を強化した。

 16年11月には子会社ソフトクリエイトがIIJと、従来から推進してきたクラウド分野における協業を強化し、新たにパートナー契約を締結した。

■第4四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期27億22百万円、第2四半期30億89百万円、第3四半期28億17百万円、第4四半期33億11百万円、営業利益が2億81百万円、3億86百万円、3億51百万円、4億48百万円、16年3月期は売上高が28億円、30億03百万円、28億42百万円、36億32百万円、営業利益が2億94百万円、3億25百万円、2億97百万円、5億45百万円だった。システム構築関連で第4四半期の構成比が高い収益構造だ。

 16年3月期は販管費増加で15年3月期比営業減益だったが、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業、セキュリティビジネス、独自サービス「SCクラウド」など主力事業が概ね順調に推移している。

 売上総利益は同3.0%増加し、売上総利益率は30.8%で同0.1ポイント上昇した。販管費は同5.3%増加し、販管費比率は18.9%で同0.5ポイント上昇した。ROEは14.9%で同0.5ポイント低下、自己資本比率は同横ばいの65.5%だった。また配当は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で配当性向は26.3%だった。

■17年3月期は増収・営業増益

 5月9日発表した前期(17年3月期)連結業績は、売上高が前々期(16年3月期)比11.8%増の137億24百万円、営業利益が同5.7%増の15億44百万円、経常利益が同4.1%増の16億20百万円、純利益が同0.7%減の10億10百万円だった。

 ECソリューション事業などが順調に拡大し、人材投資に伴う費用増加などを吸収して増収・営業増益だった。売上総利益は同9.2%増加したが、売上総利益率は30.1%で同0.7ポイント低下した。販管費は同11.4%増加したが、販管費比率は18.8%で同0.1ポイント低下した。特別利益で投資有価証券売却益および投資有価証券償還益が減少したため、純利益は微減益だった。

 ROEは13.4%で同1.5ポイント低下し、自己資本比率は62.6%で同2.9ポイント低下した。配当は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で配当性向は27.0%となる。

 セグメント別に見るとECソリューション事業は売上高が同10.5%増の64億48百万円で営業利益(連結調整前)が同1.2%増の13億68百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同24.5%増の32億61百万円で営業利益が同17.8%増の8億64百万円、物品販売事業は売上高が同5.1%増の40億14百万円で営業利益が同28.1%増の1億02百万円だった。

 ECソリューション事業ではインターネット広告売上、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守、およびホスティング売上が伸長した。システムインテグレーション事業ではワークフロー「X−point」のプロダクト売上、ネットワーク構築売上、独自サービス「SCクラウド」のクラウドサービス売上が伸長した。物品販売事業ではパソコン販売が増加した。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期30億57百万円、第2四半期35億12百万円、第3四半期31億98百万円、第4四半期39億57百万円、営業利益は2億55百万円、5億17百万円、3億45百万円、4億27百万円だった。

■18年3月期増収増益予想

 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月9日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比10.8%増の152億08百万円で、営業利益が同3.8%増の16億03百万円、経常利益が同3.3%増の16億73百万円、純利益が同1.9%増の10億29百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、予想配当性向は26.6%となる。

 ECソリューション事業では、EC市場およびインターネット広告市場の拡大を背景として、ネット通販サイト構築需要やインターネット広告需要が拡大する。システムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策・IT投資意欲の高まりやクラウドサービス市場の拡大を背景として、クラウドサービス需要が好調に推移する見込みだ。

 コスト面では製品機能充実のための費用、知名度向上のための広告宣伝費、新卒社員の積極採用に伴う採用費や人件費が増加するが、増収効果で吸収する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として好業績が期待される。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施、長期保有優待制度を拡充

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)する。

 なお2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。そして16年7月8日には長期保有優待制度の拡充を発表した。17年6月開催の定時株主総会からお土産を取りやめることに伴い、新たな還元策として現行の長期保有優待制度を拡充(変更後の詳細は会社ホームページを参照)する。17年3月末から新制度を適用する。

■新たな自己株式取得を実施

 なお3月31日発表した自己株式取得(取得株式総数の上限13万3000株、取得価額総額の上限2億円、取得期間17年4月1日〜17年5月31日)は、5月10日時点の累計で取得株式総数が13万3000株、取得価額総額が1億7649万5500円となって終了した。

 そして5月10日には新たな自己株式取得を発表した。取得株式総数の上限13万3000株(自己株式除く発行済株式総数に対する割合1.0%)、取得価額総額の上限2億円、取得期間17年5月11日〜17年6月30日としている。

■株価は上場来高値更新の展開

 株価の動きを見ると、5月11日に1487円まで上伸し、4月高値1449円を突破して上場来高値更新の展開となった。好業績や自己株式取得を好感した形だ。

 5月12日の終値1457円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円26銭で算出)は19〜20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS586円34銭で算出)は2.5倍近辺である。なお時価総額は約201億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返して13週移動平均線を回復した。強基調に回帰した形だ。自己株式取得も評価して上値を試す展開が期待される。
[04月10日更新]

ソフトクリエイトHDは自律調整一巡して上値試す、18年3月期収益拡大期待で自己株式取得も評価

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を強化している。17年3月期通期業績予想に増額余地があり、18年3月期もネット通販・広告市場の拡大を背景に収益拡大が期待される。株価は上場来高値圏で上げ一服の形だが、自律調整が一巡し、自己株式取得も評価して上値を試す展開が期待される。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 16年3月期セグメント別売上構成比はECソリューション事業48%、システムインテグレーション事業21%、物品販売事業31%だった。

 なお連結子会社エイトレッド<3969>が16年12月東証マザーズに新規上場している。

■新製品・サービスを積極投入

 15年11月には、社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が、富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得したと発表している。

 16年8月には子会社ソフトクリエイトが、クラウドスタイルのトータルマネジメントサービス「PRIME GATE」の提供を開始した。サーバレスで標的型攻撃の対策を実現する。16年10月には子会社ソフトクリエイトが、クラウドインテグレーションサービス「SKYSEA on Azure」のサービス提供を開始した。IT機器やソフトウェア資産を一元管理し、情報漏えい対策も同時に実現する。

 17年3月には子会社ソフトクリエイトが、情報システム部門を取り巻く業務全般をサポートするITアウトソーシングサービスを強化するため、これまで提供していたITアウトソーシングサービスを包括的にサポートするトータルマネージドサービス「STRUST(エストラスト)」として、サービス開始した。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、ECシステム提供企業にとどまらず、eビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 13年5月日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月東芝テック<6588>と業務提携している。

 16年8月には、子会社ソフトクリエイトの不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」とトレンドマイクロのネットワーク型脅威対策製品「DDI」が連携した機能を提供開始した。16年9月には「L2Blocker」がハンモック(東京都)のIT資産管理ソフトウェア「AssetView」と連携し、連携機能を強化した。

 16年11月には子会社ソフトクリエイトがIIJと、従来から推進してきたクラウド分野における協業を強化し、新たにパートナー契約を締結した。

■第4四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期27億22百万円、第2四半期30億89百万円、第3四半期28億17百万円、第4四半期33億11百万円、営業利益が2億81百万円、3億86百万円、3億51百万円、4億48百万円、16年3月期は売上高が28億円、30億03百万円、28億42百万円、36億32百万円、営業利益が2億94百万円、3億25百万円、2億97百万円、5億45百万円だった。システム構築関連で第4四半期の構成比が高い収益構造だ。

 16年3月期は販管費増加で15年3月期比営業減益だったが、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業、セキュリティビジネス、独自サービス「SCクラウド」など主力事業が概ね順調に推移している。

 売上総利益は同3.0%増加し、売上総利益率は30.8%で同0.1ポイント上昇した。販管費は同5.3%増加し、販管費比率は18.9%で同0.5ポイント上昇した。ROEは14.9%で同0.5ポイント低下、自己資本比率は同横ばいの65.5%だった。また配当は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で配当性向は26.3%だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同2.9%増の58億38百万円で経常利益(連結調整前)が同18.9%増の13億51百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同2.6%増の26億20百万円で経常利益が同23.2%減の7億33百万円、物品販売事業は売上高が同2.9%増の38億18百万円で経常利益が同16.3%増の79百万円だった。

■17年3月期第3四半期累計は2桁営業増益

 前期(17年3月期)第3四半期累計(4〜12月)連結業績は、売上高が前年同期比13.0%増の97億67百万円、営業利益が同21.8%増の11億17百万円、経常利益が同14.4%増の11億78百万円、純利益が同4.4%増の7億52百万円だった。

 ECソリューション事業などが順調に拡大し、積極的な人材投資に伴う費用増加などを吸収して2桁営業増益だった。売上総利益は同14.8%増加し、売上総利益率は31.1%で同0.5ポイント上昇した。販管費は同11.0%増加したが、販管費比率は19.7%で同0.3ポイント低下した。

 セグメント別に見るとECソリューション事業は売上高が同9.0%増の45億74百万円で営業利益(連結調整前)が同2.2%減の9億75百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同29.8%増の23億69百万円で営業利益が同43.5%増の6億75百万円、物品販売事業は売上高が同7.7%増の28億24百万円で営業利益が同2.3倍の49百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期30億57百万円、第2四半期35億12百万円、第3四半期31億98百万円、営業利益は2億55百万円、5億17百万円、3億45百万円だった。

■17年3月期通期増収増益予想で増額余地、18年3月期も収益拡大

 前期(17年3月期)通期の連結業績予想(5月9日公表)は、売上高が前々期(16年3月期)比6.7%増の131億円、営業利益が同4.0%増の15億20百万円、経常利益が同1.6%増の15億80百万円、そして純利益が同0.4%増の10億22百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.5%となる。

 ECソリューション事業では、EC市場およびインターネット広告市場の拡大を背景として、ネット通販サイト構築需要やインターネット広告需要が拡大し、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。またシステムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策・IT投資意欲の高まりやクラウドサービス市場の拡大を背景として、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」が好調に推移する。

 コスト面では製品機能充実のための費用、知名度向上のための広告宣伝費、新卒社員の積極採用に伴う採用費や人件費が増加するが、増収効果で吸収する。通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高74.6%、営業利益73.5%、経常利益74.6%、純利益73.6%である。システム開発などで第4四半期の構成比が高い収益構造であることを考慮すれば通期予想に増額余地がありそうだ。

 またECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として中期的にも収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施、長期保有優待制度を拡充

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)する。

 なお2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。そして16年7月8日には長期保有優待制度の拡充を発表した。17年6月開催の定時株主総会からお土産を取りやめることに伴い、新たな還元策として現行の長期保有優待制度を拡充(変更後の詳細は会社ホームページを参照)する。17年3月末から新制度を適用する。

■新たな自己株式取得を実施

なお2月13日発表した自己株式取得(取得株式総数の上限10万株、取得価額総額の上限1億50百万円、取得期間17年2月14日〜17年3月31日)については、3月31日時点の累計で取得株式総数6万7800株、取得価額総額9137万9700円となって終了した。

そして3月31日に新たな自己株式取得を発表した。取得株式総数の上限13万3000株(自己株式除く発行済株式総数に対する割合1.0%)で、取得価額総額の上限2億円、取得期間17年4月1日〜17年5月31日としている。

■株価は上場来高値圏、自律調整一巡して上値試す

株価の動きを見ると、16年12月の上場来高値1430円まで上伸した後は、1300円〜1400円近辺でモミ合う展開だ。上場来高値圏で上げ一服の形だが、大きく下押す動きは見られず調整一巡感を強めている。

4月7日の終値1285円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS75円57銭で算出)は17倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.6%近辺、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS517円10銭で算出)は2.5倍近辺である。時価総額は約177億円である。

週足チャートで見ると13週移動平均線を割り込んだが、26週移動平均線近辺で下げ渋り、サポートラインを確認した形だ。自律調整が一巡し、自己株式取得も評価して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月07日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは自律調整一巡して上値試す、17年3月期増額余地で自己株式取得も評価材料

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を強化している。17年3月期はネット通販・広告市場の拡大を背景として通期予想に増額余地がありそうだ。株価は上場来高値圏で堅調だ。自己株式取得も評価材料であり、自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 16年3月期セグメント別売上構成比はECソリューション事業48%、システムインテグレーション事業21%、物品販売事業31%だった。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 15年11月には、社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が、富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得したと発表している。

 16年8月には子会社ソフトクリエイトが、クラウドスタイルのトータルマネジメントサービス「PRIME GATE」の提供を開始した。サーバレスで標的型攻撃の対策を実現する。16年10月には子会社ソフトクリエイトが、クラウドインテグレーションサービス「SKYSEA on Azure」のサービス提供を開始した。IT機器やソフトウェア資産を一元管理し、情報漏えい対策も同時に実現する。

 なお連結子会社エイトレッド<3969>が16年12月東証マザーズに新規上場した。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、ECシステム提供企業にとどまらず、eビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 アライアンス戦略では13年5月日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月東芝テック<6588>と業務提携している。

 16年8月には、子会社ソフトクリエイトの不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」とトレンドマイクロのネットワーク型脅威対策製品「DDI」が連携した機能を提供開始した。16年9月には「L2Blocker」がハンモック(東京都)のIT資産管理ソフトウェア「AssetView」と連携し、連携機能を強化した。

 16年11月には子会社ソフトクリエイトがIIJと、従来から推進してきたクラウド分野における協業を強化し、新たにパートナー契約を締結した。

■第4四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期27億22百万円、第2四半期30億89百万円、第3四半期28億17百万円、第4四半期33億11百万円、営業利益が2億81百万円、3億86百万円、3億51百万円、4億48百万円、16年3月期は売上高が28億円、30億03百万円、28億42百万円、36億32百万円、営業利益が2億94百万円、3億25百万円、2億97百万円、5億45百万円だった。システム構築関連で第4四半期の構成比が高い収益構造だ。

 16年3月期は販管費増加で15年3月期比営業減益だったが、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業、セキュリティビジネス、独自サービス「SCクラウド」など主力事業が概ね順調に推移している。

 売上総利益は同3.0%増加し、売上総利益率は30.8%で同0.1ポイント上昇した。販管費は同5.3%増加し、販管費比率は18.9%で同0.5ポイント上昇した。ROEは14.9%で同0.5ポイント低下、自己資本比率は同横ばいの65.5%だった。また配当は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で配当性向は26.3%だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同2.9%増の58億38百万円で経常利益(連結調整前)が同18.9%増の13億51百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同2.6%増の26億20百万円で経常利益が同23.2%減の7億33百万円、物品販売事業は売上高が同2.9%増の38億18百万円で経常利益が同16.3%増の79百万円だった。

■17年3月期第3四半期累計は2桁営業増益

 今期(17年3月期)第3四半期累計(4〜12月)連結業績は、売上高が前年同期比13.0%増の97億67百万円、営業利益が同21.8%増の11億17百万円、経常利益が同14.4%増の11億78百万円、純利益が同4.4%増の7億52百万円だった。

 ECソリューション事業などが順調に拡大し、積極的な人材投資に伴う費用増加などを吸収して2桁営業増益だった。売上総利益は同14.8%増加し、売上総利益率は31.1%で同0.5ポイント上昇した。販管費は同11.0%増加したが、販管費比率は19.7%で同0.3ポイント低下した。

 セグメント別に見るとECソリューション事業は売上高が同9.0%増の45億74百万円で営業利益(連結調整前)が同2.2%減の9億75百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同29.8%増の23億69百万円で営業利益が同43.5%増の6億75百万円、物品販売事業は売上高が同7.7%増の28億24百万円で営業利益が同2.3倍の49百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期30億57百万円、第2四半期35億12百万円、第3四半期31億98百万円、営業利益は2億55百万円、5億17百万円、3億45百万円だった。

■17年3月期通期増収増益予想で増額余地

 今期(17年3月期)通期連結業績予想(5月9日公表)は売上高が前期(16年3月期)比6.7%増の131億円、営業利益が同4.0%増の15億20百万円、経常利益が同1.6%増の15億80百万円、そして純利益が同0.4%増の10億22百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.5%となる。

 ECソリューション事業では、EC市場およびインターネット広告市場の拡大を背景として、ネット通販サイト構築需要やインターネット広告需要が拡大し、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。またシステムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策・IT投資意欲の高まりやクラウドサービス市場の拡大を背景として、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」が好調に推移する。

 コスト面では製品機能充実のための費用、知名度向上のための広告宣伝費、新卒社員の積極採用に伴う採用費や人件費が増加するが、増収効果で吸収する。通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高74.6%、営業利益73.5%、経常利益74.6%、純利益73.6%である。システム開発などで第4四半期の構成比が高い収益構造であることを考慮すれば通期予想に増額余地がありそうだ。

 またECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として中期的にも収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施、長期保有優待制度を拡充

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)する。

 なお2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。そして16年7月8日には長期保有優待制度の拡充を発表した。17年6月開催の定時株主総会からお土産を取りやめることに伴い、新たな還元策として現行の長期保有優待制度を拡充(変更後の詳細は会社ホームページを参照)する。17年3月末から新制度を適用する。

■自己株式取得を実施

 なお2月13日発表した自己株式取得(取得株式総数の上限10万株、取得価額総額の上限1億50百万円、取得期間17年2月14日〜17年3月31日)については、2月28日時点の累計で取得株式総数2万5900株、取得価額総額3464万5500円となった。

■株価は上場来高値圏で堅調、自律調整一巡して上値試す

 株価の動きを見ると、16年12月の上場来高値1430円まで上伸し、その後も高値圏1300円〜1400円で堅調に推移している。

 3月6日の終値1370円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円57銭で算出)は18〜19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.5%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS517円10銭で算出)は2.6倍近辺である。時価総額は約189億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自己株式取得も評価材料であり、自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月02日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは17年3月期第3四半期累計が2桁営業増益で通期増額余地

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を強化している。2月1日発表した17年3月期第3四半期累計連結業績は2桁営業増益だった。ネット通販・広告市場の拡大を背景として通期予想に増額余地がありそうだ。なお連結子会社エイトレッド<3969>が16年12月東証マザーズに新規上場している。株価は上場来高値圏で堅調だ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。16年3月期セグメント別売上構成比はECソリューション事業48%、システムインテグレーション事業21%、物品販売事業31%だった。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 15年11月には、社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が、富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得したと発表している。

 16年8月には子会社ソフトクリエイトが、クラウドスタイルのトータルマネジメントサービス「PRIME GATE」の提供を開始した。サーバレスで標的型攻撃の対策を実現する。16年10月には子会社ソフトクリエイトが、クラウドインテグレーションサービス「SKYSEA on Azure」のサービス提供を開始した。IT機器やソフトウェア資産を一元管理し、情報漏えい対策も同時に実現する。

 なお連結子会社エイトレッド<3969>が16年12月22日東証マザーズに新規上場した。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、ECシステム提供企業にとどまらず、eビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 アライアンス戦略では13年5月日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月東芝テック<6588>と業務提携している。

 16年8月には、子会社ソフトクリエイトの不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」とトレンドマイクロのネットワーク型脅威対策製品「DDI」が連携した機能を提供開始した。16年9月には「L2Blocker」がハンモック(東京都)のIT資産管理ソフトウェア「AssetView」と連携し、連携機能を強化した。

 また16年11月には子会社ソフトクリエイトがIIJと、従来から推進してきたクラウド分野における協業を強化し、新たにパートナー契約を締結したと発表している。

■第4四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期27億22百万円、第2四半期30億89百万円、第3四半期28億17百万円、第4四半期33億11百万円、営業利益が2億81百万円、3億86百万円、3億51百万円、4億48百万円、16年3月期は売上高が28億円、30億03百万円、28億42百万円、36億32百万円、営業利益が2億94百万円、3億25百万円、2億97百万円、5億45百万円だった。システム構築関連で第4四半期の構成比が高い収益構造だ。

 16年3月期は販管費増加で15年3月期比営業減益だったが、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業、セキュリティビジネス、独自サービス「SCクラウド」など主力事業が概ね順調に推移している。

 売上総利益は同3.0%増加し、売上総利益率は30.8%で同0.1ポイント上昇した。販管費は同5.3%増加し、販管費比率は18.9%で同0.5ポイント上昇した。ROEは14.9%で同0.5ポイント低下、自己資本比率は同横ばいの65.5%だった。また配当は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で配当性向は26.3%だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同2.9%増の58億38百万円で経常利益(連結調整前)が同18.9%増の13億51百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同2.6%増の26億20百万円で経常利益が同23.2%減の7億33百万円、物品販売事業は売上高が同2.9%増の38億18百万円で経常利益が同16.3%増の79百万円だった。

■17年3月期第3四半期累計は2桁営業増益

 2月1日発表した今期(17年3月期)第3四半期累計(4〜12月)連結業績は、売上高が前年同期比13.0%増の97億67百万円、営業利益が同21.8%増の11億17百万円、経常利益が同14.4%増の11億78百万円、純利益が同4.4%増の7億52百万円だった。

 ECソリューション事業などが順調に拡大し、積極的な人材投資に伴う費用増加などを吸収して2桁営業増益だった。売上総利益は同14.8%増加し、売上総利益率は31.1%で同0.5ポイント上昇した。販管費は同11.0%増加したが、販管費比率は19.7%で同0.3ポイント低下した。

 セグメント別に見るとECソリューション事業は売上高が同9.0%増の45億74百万円で営業利益(連結調整前)が同2.2%減の9億75百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同29.8%増の23億69百万円で営業利益が同43.5%増の6億75百万円、物品販売事業は売上高が同7.7%増の28億24百万円で営業利益が同2.3倍の49百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期30億57百万円、第2四半期35億12百万円、第3四半期31億98百万円、営業利益は2億55百万円、5億17百万円、3億45百万円だった。

■17年3月期通期増収増益予想で増額余地

 今期(17年3月期)通期連結業績予想は前回予想(5月9日公表)を据え置いて売上高が前期(16年3月期)比6.7%増の131億円、営業利益が同4.0%増の15億20百万円、経常利益が同1.6%増の15億80百万円、そして純利益が同0.4%増の10億22百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.5%となる。

 ECソリューション事業では、EC市場およびインターネット広告市場の拡大を背景として、ネット通販サイト構築需要やインターネット広告需要が拡大し、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。またシステムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策・IT投資意欲の高まりやクラウドサービス市場の拡大を背景として、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」が好調に推移する。

 コスト面では製品機能充実のための費用、知名度向上のための広告宣伝費、新卒社員の積極採用に伴う採用費や人件費が増加するが、増収効果で吸収する。通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高74.6%、営業利益73.5%、経常利益74.6%、純利益73.6%である。システム開発などで第4四半期の構成比が高い収益構造であることを考慮すれば通期予想に増額余地がありそうだ。

 またECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として中期的にも収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施、長期保有優待制度を拡充

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)する。

 なお2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。そして16年7月8日には長期保有優待制度の拡充を発表した。17年6月開催の定時株主総会からお土産を取りやめることに伴い、新たな還元策として現行の長期保有優待制度を拡充(変更後の詳細は会社ホームページを参照)する。17年3月末から新制度を適用する。

■株価は上場来高値圏で堅調、自律調整一巡して上値試す

 株価の動きを見ると、16年12月の上場来高値1430円まで上伸した。その後は上げ一服の形だが、高値圏1300円〜1400円で堅調に推移している。

 2月1日の終値1384円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円57銭で算出)は18〜19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS517円10銭で算出)は2.7倍近辺である。時価総額は約191億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月06日更新]

ソフトクリエイトHDは自律調整一巡して上値試す、17年3月期増益予想で増額余地

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を強化している。ネット通販・広告市場の拡大を背景として17年3月期増益予想である。そして通期予想に増額余地がありそうだ。連結子会社エイトレッド<3969>が12月22日東証マザーズに新規上場した。株価は12月16日の上場来高値後の上げ一服局面だが、自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。16年3月期セグメント別売上構成比はECソリューション事業48%、システムインテグレーション事業21%、物品販売事業31%だった。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 15年11月には、社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が、富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得したと発表している。

 16年8月には子会社ソフトクリエイトが、クラウドスタイルのトータルマネジメントサービス「PRIME GATE」の提供を開始した。サーバレスで標的型攻撃の対策を実現する。16年10月には子会社ソフトクリエイトが、クラウドインテグレーションサービス「SKYSEA on Azure」のサービス提供を開始した。IT機器やソフトウェア資産を一元管理し、情報漏えい対策も同時に実現する。

 なお連結子会社エイトレッド<3969>が16年12月22日東証マザーズに新規上場した。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、ECシステム提供企業にとどまらず、eビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 アライアンス戦略では13年5月日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月東芝テック<6588>と業務提携している。

 16年8月には、子会社ソフトクリエイトの不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」とトレンドマイクロのネットワーク型脅威対策製品「DDI」が連携した機能を提供開始した。16年9月には「L2Blocker」がハンモック(東京都)のIT資産管理ソフトウェア「AssetView」と連携し、連携機能を強化した。

 また16年11月には子会社ソフトクリエイトがIIJと、従来から推進してきたクラウド分野における協業を強化し、新たにパートナー契約を締結したと発表している。

■第4四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期27億22百万円、第2四半期30億89百万円、第3四半期28億17百万円、第4四半期33億11百万円、営業利益が2億81百万円、3億86百万円、3億51百万円、4億48百万円、16年3月期は売上高が28億円、30億03百万円、28億42百万円、36億32百万円、営業利益が2億94百万円、3億25百万円、2億97百万円、5億45百万円だった。システム構築関連で第4四半期の構成比が高い収益構造だ。

 16年3月期は販管費増加で15年3月期比営業減益だったが、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業、セキュリティビジネス、独自サービス「SCクラウド」など主力事業が概ね順調に推移している。

 売上総利益は同3.0%増加し、売上総利益率は30.8%で同0.1ポイント上昇した。販管費は同5.3%増加し、販管費比率は18.9%で同0.5ポイント上昇した。ROEは14.9%で同0.5ポイント低下、自己資本比率は同横ばいの65.5%だった。また配当は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で配当性向は26.3%だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同2.9%増の58億38百万円で経常利益(連結調整前)が同18.9%増の13億51百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同2.6%増の26億20百万円で経常利益が同23.2%減の7億33百万円、物品販売事業は売上高が同2.9%増の38億18百万円で経常利益が同16.3%増の79百万円だった。

■17年3月期第2四半期累計は2桁営業増益

 今期(17年3月期)第2四半期累計(4〜9月)の連結業績は、売上高が前年同期比13.2%増の65億69百万円、営業利益が同24.7%増の7億72百万円、経常利益が同15.5%増の8億17百万円、純利益が同0.9%増の5億33百万円だった。ECソリューション事業などが順調に拡大して積極的な人材投資に伴う費用増加などを吸収した。

 売上総利益は同16.8%増加し、売上総利益率は31.3%で同0.9ポイント上昇した。販管費は同12.5%増加したが、販管費比率は19.6%で同0.1ポイント低下した。特別利益では前期計上の投資有価証券売却益1億43百万円が一巡した。特別損失では前期計上の特別退職金31百万円と和解金45百万円が一巡した。

 セグメント別に見るとECソリューション事業は売上高が同8.1%増の30億22百万円で営業利益(連結調整前)が同7.7%減の6億43百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同35.7%増の15億94百万円で営業利益が同59.3%増の4億65百万円、物品販売事業は売上高が同6.6%増の19億52百万円で営業利益が同9.6%減の22百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期30億57百万円、第2四半期35億12百万円、営業利益は2億55百万円、5億17百万円だった。

■17年3月期通期増収増益予想で増額余地

 今期(17年3月期)連結業績予想(5月9日公表)は売上高が前期(16年3月期)比6.7%増の131億円、営業利益が同4.0%増の15億20百万円、経常利益が同1.6%増の15億80百万円、純利益が同0.4%増の10億22百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.5%となる。

 ECソリューション事業では、EC市場およびインターネット広告市場の拡大を背景として、ネット通販サイト構築需要やインターネット広告需要が拡大し、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。またシステムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策・IT投資意欲の高まりやクラウドサービス市場の拡大を背景として、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」が好調に推移する。

 コスト面では製品機能充実のための費用、知名度向上のための広告宣伝費、新卒社員の積極採用に伴う採用費や人件費が増加するが、増収効果で吸収する。通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高50.2%、営業利益50.8%、経常利益51.7%、純利益52.2%である。第4四半期の構成比が高い収益構造であることを考慮すれば通期予想に増額余地がありそうだ。

 またECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として中期的にも収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施、長期保有優待制度を拡充

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)する。

 なお2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。そして7月8日には長期保有優待制度の拡充を発表した。17年6月開催の定時株主総会からお土産を取りやめることに伴い、新たな還元策として現行の長期保有優待制度を拡充(変更後の詳細は会社ホームページを参照)する。17年3月末から新制度を適用する。

■株価は自律調整一巡して上値試す

 株価の動きを見ると、12月16日に上場来高値1430円まで上伸した。その後は上げ一服局面となって高値圏でモミ合う展開だが、1月5日には1390円まで上伸して自律調整一巡感を強めている。

 1月5日の終値1389円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円57銭で算出)は18〜19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS517円10銭で算出)は2.7倍近辺である。時価総額は約191億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月14日更新]

ソフトクリエイトHDは上場来高値更新の展開、連結子会社が東証マザーズに新規上場予定

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を強化している。ネット通販・広告市場の拡大を背景として17年3月期増益予想である。そして通期予想に増額余地がありそうだ。なお連結子会社エイトレッド<3969>が12月22日東証マザーズに新規上場予定である。株価は上場来高値更新の展開となった。自律調整を交えながら上値を試す展開だろう。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。16年3月期セグメント別売上構成比はECソリューション事業48%、システムインテグレーション事業21%、物品販売事業31%だった。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 15年11月には、社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が、富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得したと発表している。

 16年8月には子会社ソフトクリエイトが、クラウドスタイルのトータルマネジメントサービス「PRIME GATE」の提供を開始した。サーバレスで標的型攻撃の対策を実現する。16年10月には子会社ソフトクリエイトが、クラウドインテグレーションサービス「SKYSEA on Azure」のサービス提供を開始した。IT機器やソフトウェア資産を一元管理し、情報漏えい対策も同時に実現する。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、ECシステム提供企業にとどまらず、eビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 アライアンス戦略では13年5月日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月東芝テック<6588>と業務提携している。

 16年8月には、子会社ソフトクリエイトの不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」とトレンドマイクロのネットワーク型脅威対策製品「DDI」が連携した機能を提供開始した。16年9月には「L2Blocker」がハンモック(東京都)のIT資産管理ソフトウェア「AssetView」と連携し、連携機能を強化した。

 また16年11月には子会社ソフトクリエイトがIIJと、従来から推進してきたクラウド分野における協業を強化し、新たにパートナー契約を締結したと発表している。

■第4四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期27億22百万円、第2四半期30億89百万円、第3四半期28億17百万円、第4四半期33億11百万円、営業利益が2億81百万円、3億86百万円、3億51百万円、4億48百万円、16年3月期は売上高が28億円、30億03百万円、28億42百万円、36億32百万円、営業利益が2億94百万円、3億25百万円、2億97百万円、5億45百万円だった。システム構築関連で第4四半期の構成比が高い収益構造だ。

 16年3月期は販管費増加で15年3月期比営業減益だったが、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業、セキュリティビジネス、独自サービス「SCクラウド」など主力事業が概ね順調に推移している。

 売上総利益は同3.0%増加し、売上総利益率は30.8%で同0.1ポイント上昇した。販管費は同5.3%増加し、販管費比率は18.9%で同0.5ポイント上昇した。ROEは14.9%で同0.5ポイント低下、自己資本比率は同横ばいの65.5%だった。また配当は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で配当性向は26.3%だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同2.9%増の58億38百万円で経常利益(連結調整前)が同18.9%増の13億51百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同2.6%増の26億20百万円で経常利益が同23.2%減の7億33百万円、物品販売事業は売上高が同2.9%増の38億18百万円で経常利益が同16.3%増の79百万円だった。

■17年3月期第2四半期累計は2桁営業増益

 今期(17年3月期)第2四半期累計(4〜9月)の連結業績は、売上高が前年同期比13.2%増の65億69百万円、営業利益が同24.7%増の7億72百万円、経常利益が同15.5%増の8億17百万円、純利益が同0.9%増の5億33百万円だった。ECソリューション事業などが順調に拡大して積極的な人材投資に伴う費用増加などを吸収した。

 売上総利益は同16.8%増加し、売上総利益率は31.3%で同0.9ポイント上昇した。販管費は同12.5%増加したが、販管費比率は19.6%で同0.1ポイント低下した。特別利益では前期計上の投資有価証券売却益1億43百万円が一巡した。特別損失では前期計上の特別退職金31百万円と和解金45百万円が一巡した。

 セグメント別に見るとECソリューション事業は売上高が同8.1%増の30億22百万円で営業利益(連結調整前)が同7.7%減の6億43百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同35.7%増の15億94百万円で営業利益が同59.3%増の4億65百万円、物品販売事業は売上高が同6.6%増の19億52百万円で営業利益が同9.6%減の22百万円だった。

 なお四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期30億57百万円、第2四半期35億12百万円、営業利益は2億55百万円、5億17百万円だった。

■17年3月期通期増収増益予想で増額余地

 今期(17年3月期)連結業績予想(5月9日公表)は売上高が前期(16年3月期)比6.7%増の131億円、営業利益が同4.0%増の15億20百万円、経常利益が同1.6%増の15億80百万円、純利益が同0.4%増の10億22百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.5%となる。

 ECソリューション事業では、EC市場およびインターネット広告市場の拡大を背景として、ネット通販サイト構築需要やインターネット広告需要が拡大し、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。またシステムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策・IT投資意欲の高まりやクラウドサービス市場の拡大を背景として、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」が好調に推移する。

 コスト面では製品機能充実のための費用、知名度向上のための広告宣伝費、新卒社員の積極採用に伴う採用費や人件費が増加するが、増収効果で吸収する。通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高50.2%、営業利益50.8%、経常利益51.7%、純利益52.2%である。第4四半期の構成比が高い収益構造であることを考慮すれば通期予想に増額余地がありそうだ。

 またECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として中期的にも収益拡大基調だろう。なお連結子会社エイトレッド<3969>が12月22日東証マザーズに新規上場予定である。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施、長期保有優待制度を拡充

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)する。

 なお2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。そして7月8日には長期保有優待制度の拡充を発表した。17年6月開催の定時株主総会からお土産を取りやめることに伴い、新たな還元策として現行の長期保有優待制度を拡充(変更後の詳細は会社ホームページを参照)する。17年3月末から新制度を適用する。

■株価は上場来高値更新の展開

 株価の動きを見ると、急落した8月の直近安値904円から切り返し、ほぼ一本調子に上伸して7月高値1231円を突破して上場来高値更新の展開となった。そして連結子会社エイトレッドの東証マザーズ新規上場承認も好感する形で12月1日には1409円まで上伸した。

 12月13日の終値1359円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円57銭で算出)は18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.5%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS517円10銭で算出)は2.6倍近辺である。時価総額は約187億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。自律調整を交えながら上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月09日更新]

ソフトクリエイトHDは好業績評価して7月高値試す、17年3月期第2四半期累計2桁営業増益で通期増額余地

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を強化している。11月2日発表した17年3月期第2四半期累計連結業績は2桁営業増益だった。ネット通販・広告市場の拡大を背景として通期も増益予想である。そして通期予想に増額余地がありそうだ。株価は戻り歩調である。好業績を評価して7月の上場来高値を試す展開だろう。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。16年3月期セグメント別売上構成比はECソリューション事業48%、システムインテグレーション事業21%、物品販売事業31%だった。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 15年11月には、社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が、富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得したと発表している。

 16年8月には子会社ソフトクリエイトが、クラウドスタイルのトータルマネジメントサービス「PRIME GATE」の提供を開始した。サーバレスで標的型攻撃の対策を実現する。16年10月には子会社ソフトクリエイトが、クラウドインテグレーションサービス「SKYSEA on Azure」のサービス提供を開始した。IT機器やソフトウェア資産を一元管理し、情報漏えい対策も同時に実現する。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、ECシステム提供企業にとどまらず、eビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 アライアンス戦略では13年5月日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月東芝テック<6588>と業務提携している。

 16年8月には、子会社ソフトクリエイトの不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」とトレンドマイクロのネットワーク型脅威対策製品「DDI」が連携した機能を提供開始した。16年9月には「L2Blocker」がハンモック(東京都)のIT資産管理ソフトウェア「AssetView」と連携し、連携機能を強化した。

■第4四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期27億22百万円、第2四半期30億89百万円、第3四半期28億17百万円、第4四半期33億11百万円、営業利益が2億81百万円、3億86百万円、3億51百万円、4億48百万円、16年3月期は売上高が28億円、30億03百万円、28億42百万円、36億32百万円、営業利益が2億94百万円、3億25百万円、2億97百万円、5億45百万円だった。システム構築関連で第4四半期の構成比が高い収益構造だ。

 16年3月期は販管費増加で15年3月期比営業減益だったが、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業、セキュリティビジネス、独自サービス「SCクラウド」など主力事業が概ね順調に推移している。

 売上総利益は同3.0%増加し、売上総利益率は30.8%で同0.1ポイント上昇した。販管費は同5.3%増加し、販管費比率は18.9%で同0.5ポイント上昇した。ROEは14.9%で同0.5ポイント低下、自己資本比率は同横ばいの65.5%だった。また配当は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で配当性向は26.3%だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同2.9%増の58億38百万円で経常利益(連結調整前)が同18.9%増の13億51百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同2.6%増の26億20百万円で経常利益が同23.2%減の7億33百万円、物品販売事業は売上高が同2.9%増の38億18百万円で経常利益が同16.3%増の79百万円だった。

■17年3月期第2四半期累計は2桁営業増益

 11月2日発表した今期(17年3月期)第2四半期累計(4〜9月)の連結業績は売上高が前年同期比13.2%増の65億69百万円、営業利益が同24.7%増の7億72百万円、経常利益が同15.5%増の8億17百万円、そして純利益が同0.9%増の5億33百万円だった。ECソリューション事業などが順調に拡大して積極的な人材投資に伴う費用増加などを吸収した。

 売上総利益は同16.8%増加し、売上総利益率は31.3%で同0.9ポイント上昇した。販管費は同12.5%増加したが、販管費比率は19.6%で同0.1ポイント低下した。特別利益では前期計上の投資有価証券売却益1億43百万円が一巡した。特別損失では前期計上の特別退職金31百万円と和解金45百万円が一巡した。

 セグメント別に見るとECソリューション事業は売上高が同8.1%増の30億22百万円で営業利益(連結調整前)が同7.7%減の6億43百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同35.7%増の15億94百万円で営業利益が同59.3%増の4億65百万円、物品販売事業は売上高が同6.6%増の19億52百万円で営業利益が同9.6%減の22百万円だった。

 なお四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期30億57百万円、第2四半期35億12百万円、営業利益は2億55百万円、5億17百万円だった。

■17年3月期通期増収増益予想で増額余地

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想は前回予想(5月9日公表)を据え置き売上高が前期(16年3月期)比6.7%増の131億円、営業利益が同4.0%増の15億20百万円、経常利益が同1.6%増の15億80百万円、そして純利益が同0.4%増の10億22百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.5%となる。

 ECソリューション事業では、EC市場およびインターネット広告市場の拡大を背景として、ネット通販サイト構築需要やインターネット広告需要が拡大し、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。またシステムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策・IT投資意欲の高まりやクラウドサービス市場の拡大を背景として、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」が好調に推移する。

 コスト面では製品機能充実のための費用、知名度向上のための広告宣伝費、新卒社員の積極採用に伴う採用費や人件費が増加するが、増収効果で吸収する。通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高50.2%、営業利益50.8%、経常利益51.7%、純利益52.2%である。第4四半期の構成比が高い収益構造であることを考慮すれば通期予想に増額余地がありそうだ。

 またECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として中期的にも収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施、長期保有優待制度を拡充

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)する。

 なお2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。そして7月8日には長期保有優待制度の拡充を発表した。17年6月開催の定時株主総会からお土産を取りやめることに伴い、新たな還元策として現行の長期保有優待制度を拡充(変更後の詳細は会社ホームページを参照)する。17年3月末から新制度を適用する。

■自己株式取得は終了

 なお9月1日発表した自己株式取得(取得株式総数の上限10万株、取得価額総額の上限1億30百万円、取得期間16年9月1日〜16年10月31日)については、10月31日時点で累計取得株式総数10万株、累計取得価額総額1億649万7700円となって終了した。

■株価は戻り歩調で7月高値試す

 株価の動きを見ると、急落した8月の直近安値904円から切り返して戻り歩調だ。そして10月20日には1189円まで上伸して7月の上場来高値1231円に接近している。

 11月7日の終値1170円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円57銭で算出)は15〜16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.7%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS517円10銭で算出)は2.3倍近辺である。なお時価総額は約162億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって戻り歩調だ。好業績を評価して7月の上場来高値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月14日更新]

ソフトクリエイトHDは戻り歩調で7月高値試す、17年3月期増益予想で自己株式取得も評価

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を強化している。17年3月期はネット通販・広告市場の拡大も背景として増益予想である。株価は調整一巡して戻り歩調だ。自己株式取得も評価して7月高値を試す展開だろう。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。16年3月期セグメント別売上構成比はECソリューション事業48%、システムインテグレーション事業21%、物品販売事業31%だった。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 15年11月には、社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が、富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得したと発表している。

 16年8月には子会社ソフトクリエイトが、クラウドスタイルのトータルマネジメントサービス「PRIME GATE」の提供を開始すると発表した。サーバレスで標的型攻撃の対策を実現する。10月5日には子会社ソフトクリエイトが、クラウドインテグレーションサービス「SKYSEA on Azure」のサービス提供開始を発表した。IT機器やソフトウェア資産を一元管理し、情報漏えい対策も同時に実現する。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、ECシステム提供企業にとどまらず、eビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 アライアンス戦略では13年5月日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月東芝テック<6588>と業務提携している。

 16年8月には、子会社ソフトクリエイトの不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」とトレンドマイクロのネットワーク型脅威対策製品「DDI」が連携した機能を提供開始すると発表した。16年9月には「L2Blocker」がハンモック(東京都)のIT資産管理ソフトウェア「AssetView」と連携し、連携機能を強化した。

■第4四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期27億22百万円、第2四半期30億89百万円、第3四半期28億17百万円、第4四半期33億11百万円、営業利益が2億81百万円、3億86百万円、3億51百万円、4億48百万円、16年3月期は売上高が28億円、30億03百万円、28億42百万円、36億32百万円、営業利益が2億94百万円、3億25百万円、2億97百万円、5億45百万円だった。システム構築関連で第4四半期の構成比が高い収益構造だ。

 16年3月期は販管費増加で15年3月期比営業減益だったが、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業、セキュリティビジネス、独自サービス「SCクラウド」など主力事業が概ね順調に推移している。

 売上総利益は同3.0%増加し、売上総利益率は30.8%で同0.1ポイント上昇した。販管費は同5.3%増加し、販管費比率は18.9%で同0.5ポイント上昇した。ROEは14.9%で同0.5ポイント低下、自己資本比率は同横ばいの65.5%だった。また配当は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で配当性向は26.3%だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同2.9%増の58億38百万円で経常利益(連結調整前)が同18.9%増の13億51百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同2.6%増の26億20百万円で経常利益が同23.2%減の7億33百万円、物品販売事業は売上高が同2.9%増の38億18百万円で経常利益が同16.3%増の79百万円だった。

■17年3月期第1四半期は増収減益

 今期(17年3月期)第1四半期(4〜6月)の連結業績は売上高が前年同期比9.2%増の30億57百万円、営業利益が同13.4%減の2億55百万円、経常利益が同19.5%減の2億75百万円、純利益が同35.8%減の1億78百万円だった。ECソリューション事業が順調に拡大して増収だが、積極的な人材投資の影響で減益だった。

 売上総利益は同3.2%増加したが、売上総利益率は29.8%で同1.7ポイント低下した。販管費は同11.5%増加し、販管費比率は21.5%で同0.5ポイント上昇した。営業外では為替差損益が悪化(前期差益7百万円、今期差損14百万円)した。特別利益では前期計上の投資有価証券売却益1億43百万円が一巡し、特別損失では前期計上の特別退職金31百万円や和解金45百万円が一巡した。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同5.7%増の13億84百万円で営業利益(連結調整前)が同14.2%減の2億60百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同17.5%増の7億20百万円で営業利益が同8.5%減の1億82百万円、物品販売事業は売上高が同8.7%増の9億53百万円で営業利益が同50.0%増の9百万円だった。

■17年3月期通期は増収増益予想

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想(5月9日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比6.7%増の131億円、営業利益が同4.0%増の15億20百万円、経常利益が同1.6%増の15億80百万円、純利益が同0.4%増の10億22百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.5%となる。

 ECソリューション事業では、EC市場およびインターネット広告市場の拡大を背景として、ネット通販サイト構築需要やインターネット広告需要が拡大し、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。またシステムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策・IT投資意欲の高まりやクラウドサービス市場の拡大を背景として、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」が好調に推移する。

 コスト面では製品機能充実のための費用、知名度向上のための広告宣伝費、新卒社員の積極採用に伴う採用費や人件費が増加するが、増収効果で吸収する。通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高23.3%、営業利益16.8%、経常利益17.4%、純利益17.4%と低水準の形だが、第4四半期の構成比が高い収益構造のためネガティブ要因とはならない。通期ベースでは好業績が期待される。またECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として中期的にも収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施、長期保有優待制度を拡充

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)する。

 なお2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。そして7月8日には長期保有優待制度の拡充を発表した。17年6月開催の定時株主総会からお土産を取りやめることに伴い、新たな還元策として現行の長期保有優待制度を拡充(変更後の詳細は会社ホームページを参照)する。17年3月末から新制度を適用する。

■自己株式取得を実施

 9月1日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限10万株、取得価額総額の上限1億30百万円、取得期間16年9月1日〜16年10月31日)については、9月30日時点累計で取得株式総数5万5900株、取得価額総額5701万5900円となった。

■株価は戻り歩調で7月高値目指す

 株価の動きを見ると調整一巡して戻り歩調だ。8月5日の直近安値904円から切り返し、10月6日には1128円まで上伸した。

 10月13日の終値1115円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円57銭で算出)は14〜15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS517円10銭で算出)は2.2倍近辺である。時価総額は約154億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって戻り歩調だ。自己株式取得も評価して7月高値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[9月20日更新]

ソフトクリエイトHDは調整一巡して出直り本格化、自己株式取得や9月末の株主優待も注目点

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を強化している。17年3月期はネット通販・広告市場の拡大も背景として増益予想である。株価は上場来高値更新直後に急反落したが調整一巡して出直りの動きが本格化している。9月1日に発表した新たな自己株式取得や9月末の株主優待も注目点である。高値圏を目指す展開だろう。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。16年3月期セグメント別売上構成比はECソリューション事業48%、システムインテグレーション事業21%、物品販売事業31%だった。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 また15年11月には、社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が、富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得したと発表している。

 16年8月には子会社ソフトクリエイトが、クラウドスタイルのトータルマネジメントサービス「PRIME GATE」の提供を開始すると発表した。サーバレスで標的型攻撃の対策を実現する。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、ECシステム提供企業にとどまらず、eビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 アライアンス戦略では13年5月日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月東芝テック<6588>と業務提携している。

 8月25日には、子会社ソフトクリエイトの不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」とトレンドマイクロのネットワーク型脅威対策製品「DDI」が連携した機能を提供開始すると発表した。

■第4四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期27億22百万円、第2四半期30億89百万円、第3四半期28億17百万円、第4四半期33億11百万円、営業利益が2億81百万円、3億86百万円、3億51百万円、4億48百万円、16年3月期は売上高が28億円、30億03百万円、28億42百万円、36億32百万円、営業利益が2億94百万円、3億25百万円、2億97百万円、5億45百万円だった。システム構築関連で第4四半期の構成比が高い収益構造だ。

 16年3月期は販管費増加で15年3月期比営業減益だったが、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業、セキュリティビジネス、独自サービス「SCクラウド」など主力事業が概ね順調に推移している。

 売上総利益は同3.0%増加し、売上総利益率は30.8%で同0.1ポイント上昇した。販管費は同5.3%増加し、販管費比率は18.9%で同0.5ポイント上昇した。ROEは14.9%で同0.5ポイント低下、自己資本比率は同横ばいの65.5%だった。また配当は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で配当性向は26.3%だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同2.9%増の58億38百万円で、経常利益(連結調整前)が同18.9%増の13億51百万円だった。インターネット広告売上、保守およびホスティング売上が伸長した。システムインテグレーション事業は売上高が同2.6%増の26億20百万円で、経常利益が同23.2%減の7億33百万円だった。物品販売事業は売上高が同2.9%増の38億18百万円で、経常利益が同16.3%増の79百万円だった。

■17年3月期第1四半期は増収減益

 今期(17年3月期)第1四半期(4〜6月)の連結業績は売上高が前年同期比9.2%増の30億57百万円、営業利益が同13.4%減の2億55百万円、経常利益が同19.5%減の2億75百万円、純利益が同35.8%減の1億78百万円だった。ECソリューション事業が順調に拡大して増収だが、積極的な人材投資の影響で減益だった。

 売上総利益は同3.2%増加したが、売上総利益率は29.8%で同1.7ポイント低下した。販管費は同11.5%増加し、販管費比率は21.5%で同0.5ポイント上昇した。営業外では為替差損益が悪化(前期差益7百万円、今期差損14百万円)した。特別利益では前期計上の投資有価証券売却益1億43百万円が一巡し、特別損失では前期計上の特別退職金31百万円や和解金45百万円が一巡した。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同5.7%増の13億84百万円で営業利益(連結調整前)が同14.2%減の2億60百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同17.5%増の7億20百万円で営業利益が同8.5%減の1億82百万円、物品販売事業は売上高が同8.7%増の9億53百万円で営業利益が同50.0%増の9百万円だった。

■17年3月期通期は増収増益予想

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想(5月9日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比6.7%増の131億円、営業利益が同4.0%増の15億20百万円、経常利益が同1.6%増の15億80百万円、純利益が同0.4%増の10億22百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.5%となる。

 ECソリューション事業では、EC市場およびインターネット広告市場の拡大を背景として、ネット通販サイト構築需要やインターネット広告需要が拡大し、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。またシステムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策・IT投資意欲の高まりやクラウドサービス市場の拡大を背景として、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」が好調に推移する。

 コスト面では製品機能充実のための費用、知名度向上のための広告宣伝費、新卒社員の積極採用に伴う採用費や人件費が増加するが、増収効果で吸収する。通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高23.3%、営業利益16.8%、経常利益17.4%、純利益17.4%と低水準の形だが、第4四半期の構成比が高い収益構造のためネガティブ要因とはならない。通期ベースでは好業績が期待される。またECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として中期的にも収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施、長期保有優待制度を拡充

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)する。

 なお2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。そして7月8日には長期保有優待制度の拡充を発表した。17年6月開催の定時株主総会からお土産を取りやめることに伴い、新たな還元策として現行の長期保有優待制度を拡充(変更後の詳細は会社ホームページを参照)する。17年3月末から新制度を適用する。

■新たな自己株式取得を実施

 8月17日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限5万株、取得価額総額の上限65百万円、取得期間16年8月18日〜16年9月20日)については、9月1日時点の累計で取得株式総数5万株、取得価額総額4794万6700円となって終了した。

 9月1日には新たな自己株式取得を発表した。取得株式総数の上限10万株(自己株式除く発行済株式総数に対する割合0.7%)、取得価額総額の上限1億30百万円、取得期間16年9月1日〜16年10月31日としている。

■株価は急反落後の調整が一巡して出直り本格化

 株価の動きを見ると、7月29日の上場来高値1231円から急反落したが、8月5日の904円から切り返して1000円台を回復し、出直りの動きが本格化している。

 9月16日の終値1014円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円57銭で算出)は13〜14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.0%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS517円10銭で算出)は2.0倍近辺である。なお時価総額は約140億円である。

 週足チャートで見ると、26週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認し、13週移動平均線を回復して強基調に回帰した形だ。9月1日に発表した新たな自己株式取得や9月末の株主優待も注目点である。高値圏を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[8月29日更新]

ソフトクリエイトホールディングスは急反落したが売り一巡して出直り、17年3月期増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を強化している。17年3月期第1四半期は積極的な人材投資で減益だったが、通期はネット通販・広告市場の拡大も背景として増益予想である。株価は上場来高値更新直後に急反落したが、売り一巡して出直り展開だろう。自己株式取得も評価材料だ。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。16年3月期セグメント別売上構成比はECソリューション事業48%、システムインテグレーション事業21%、物品販売事業31%だった。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 また15年11月には、社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が、富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得したと発表している。

 8月24日には子会社ソフトクリエイトが、クラウドスタイルのトータルマネジメントサービス「PRIME GATE」の提供を開始すると発表した。サーバレスで標的型攻撃の対策を実現する。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、ECシステム提供企業にとどまらず、eビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 アライアンス戦略では13年5月日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月東芝テック<6588>と業務提携している。

 8月25日には、子会社ソフトクリエイトの不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」とトレンドマイクロのネットワーク型脅威対策製品「DDI」が連携した機能を提供開始すると発表した。

■第4四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期27億22百万円、第2四半期30億89百万円、第3四半期28億17百万円、第4四半期33億11百万円、営業利益が2億81百万円、3億86百万円、3億51百万円、4億48百万円、16年3月期は売上高が28億円、30億03百万円、28億42百万円、36億32百万円、営業利益が2億94百万円、3億25百万円、2億97百万円、5億45百万円だった。システム構築関連で第4四半期の構成比が高い収益構造だ。

 16年3月期は販管費増加で15年3月期比営業減益だったが、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業、セキュリティビジネス、独自サービス「SCクラウド」など主力事業が概ね順調に推移している。

 売上総利益は同3.0%増加し、売上総利益率は30.8%で同0.1ポイント上昇した。販管費は同5.3%増加し、販管費比率は18.9%で同0.5ポイント上昇した。ROEは14.9%で同0.5ポイント低下、自己資本比率は同横ばいの65.5%だった。また配当は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で配当性向は26.3%だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同2.9%増の58億38百万円で、経常利益(連結調整前)が同18.9%増の13億51百万円だった。インターネット広告売上、保守およびホスティング売上が伸長した。システムインテグレーション事業は売上高が同2.6%増の26億20百万円で、経常利益が同23.2%減の7億33百万円だった。物品販売事業は売上高が同2.9%増の38億18百万円で、経常利益が同16.3%増の79百万円だった。

■17年3月期第1四半期は増収減益

 今期(17年3月期)第1四半期(4〜6月)の連結業績は売上高が前年同期比9.2%増の30億57百万円、営業利益が同13.4%減の2億55百万円、経常利益が同19.5%減の2億75百万円、純利益が同35.8%減の1億78百万円だった。ECソリューション事業が順調に拡大して増収だが、積極的な人材投資の影響で減益だった。

 売上総利益は同3.2%増加したが、売上総利益率は29.8%で同1.7ポイント低下した。販管費は同11.5%増加し、販管費比率は21.5%で同0.5ポイント上昇した。営業外では為替差損益が悪化(前期差益7百万円、今期差損14百万円)した。特別利益では前期計上の投資有価証券売却益1億43百万円が一巡し、特別損失では前期計上の特別退職金31百万円や和解金45百万円が一巡した。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同5.7%増の13億84百万円で営業利益(連結調整前)が同14.2%減の2億60百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同17.5%増の7億20百万円で営業利益が同8.5%減の1億82百万円、物品販売事業は売上高が同8.7%増の9億53百万円で営業利益が同50.0%増の9百万円だった。

■17年3月期通期は増収増益予想

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想(5月9日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比6.7%増の131億円、営業利益が同4.0%増の15億20百万円、経常利益が同1.6%増の15億80百万円、純利益が同0.4%増の10億22百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.5%となる。

 ECソリューション事業では、EC市場およびインターネット広告市場の拡大を背景として、ネット通販サイト構築需要やインターネット広告需要が拡大し、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。またシステムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策・IT投資意欲の高まりやクラウドサービス市場の拡大を背景として、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」が好調に推移する。

 コスト面では製品機能充実のための費用、知名度向上のための広告宣伝費、新卒社員の積極採用に伴う採用費や人件費が増加するが、増収効果で吸収する。通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高23.3%、営業利益16.8%、経常利益17.4%、純利益17.4%と低水準の形だが、第4四半期の構成比が高い収益構造のためネガティブ要因とはならない。通期ベースでは好業績が期待される。またECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として中期的にも収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施、長期保有優待制度を拡充

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)する。

 なお2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。そして7月8日には長期保有優待制度の拡充を発表した。17年6月開催の定時株主総会からお土産を取りやめることに伴い、新たな還元策として現行の長期保有優待制度を拡充(変更後の詳細は会社ホームページを参照)する。17年3月末から新制度を適用する。

■新たな自己株式取得を実施

 5月25日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限10万株、取得価額総額の上限1億円、取得期間16年5月26日〜16年7月29日)については、7月29日時点の累計で取得株式総数10万株、取得価額総額9803万2000円となって終了した。

 そして8月17日には新たな自己株式取得を発表した。取得株式総数の上限5万株(自己株式除く発行済株式総数に対する割合0.4%)、取得価額総額の上限65百万円、取得期間16年8月18日〜16年9月20日としている。

■株価は急反落したが売り一巡して出直り

 株価の動きを見ると7月27日に14年1月高値1169円を突破し、7月29日の上場来高値1231円まで上伸したが、一転して急反落の形となった。第1四半期減益や自己株式取得終了が目先的な売りの格好の口実となったようだ。ただし8月5日の904円から切り返しの動きを強めている。

 8月26日の終値966円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円57銭で算出)は12〜13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.1%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS517円10銭で算出)は1.9倍近辺である。なお時価総額は約133億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形である。売り一巡して出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[7月26日更新]

ソフトクリエイトHDは14年1月の上場来高値に接近、17年3月期増益予想で株主還元姿勢も評価

 ソフトクリエイトHD<3371>(東1)はECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を強化している。ネット通販・広告市場の拡大を背景に17年3月期増益予想である。株価は1000円近辺のフシを突破して上げ足を速め、14年1月の上場来高値に接近している。自己株式取得や長期保有優待制度拡充といった株主還元姿勢も評価されている。上値を試す展開だろう。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。16年3月期セグメント別売上高構成比はECソリューション事業48%、システムインテグレーション事業21%、物品販売事業31%だった。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。

 ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。また15年11月には、社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が、富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得したと発表している。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、ECシステム提供企業にとどまらず、eビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 アライアンス戦略では13年5月日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月東芝テック<6588>と業務提携している。

■第4四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別の業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期27億22百万円、第2四半期30億89百万円、第3四半期28億17百万円、第4四半期33億11百万円、営業利益が2億81百万円、3億86百万円、3億51百万円、4億48百万円、16年3月期は売上高が28億円、30億03百万円、28億42百万円、36億32百万円、営業利益が2億94百万円、3億25百万円、2億97百万円、5億45百万円だった。システム構築関連で第4四半期の構成比が高い収益構造だ。

 16年3月期は販管費増加で15年3月期比営業減益だったが、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業、セキュリティビジネス、独自サービス「SCクラウド」など主力事業が概ね順調に推移している。

 売上総利益は同3.0%増加し、売上総利益率は30.8%で同0.1ポイント上昇した。販管費は同5.3%増加し、販管費比率は18.9%で同0.5ポイント上昇した。ROEは14.9%で同0.5ポイント低下、自己資本比率は同横ばいの65.5%だった。また配当は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で配当性向は26.3%だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同2.9%増の58億38百万円で、経常利益(連結調整前)が同18.9%増の13億51百万円だった。インターネット広告売上、保守およびホスティング売上が伸長した。システムインテグレーション事業は売上高が同2.6%増の26億20百万円で、経常利益が同23.2%減の7億33百万円だった。物品販売事業は売上高が同2.9%増の38億18百万円で、経常利益が同16.3%増の79百万円だった。

■17年3月期は増収増益予想

 今期(17年3月期)連結業績予想(5月9日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比6.7%増の131億円、営業利益が同4.0%増の15億20百万円、経常利益が同1.6%増の15億80百万円、そして純利益が同0.4%増の10億22百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.5%となる。

 ECソリューション事業では、EC市場およびインターネット広告市場の拡大を背景として、ネット通販サイト構築需要やインターネット広告需要が拡大し、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。またシステムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策・IT投資意欲の高まりやクラウドサービス市場の拡大を背景として、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」が好調に推移する。

 コスト面では製品機能充実のための費用、知名度向上のための広告宣伝費、新卒社員の積極採用に伴う採用費や人件費が増加するが、増収効果で吸収する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として中期的にも収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施、長期保有優待制度を拡充

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)する。

 なお2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。そして7月8日には長期保有優待制度の拡充を発表した。17年6月開催の定時株主総会からお土産を取りやめることに伴い、新たな還元策として現行の長期保有優待制度を拡充(変更後の詳細は会社ホームページを参照)する。17年3月末から新制度を適用する。

■自己株式取得を実施

 5月25日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限10万株、取得価額総額の上限1億円、取得期間16年5月26日〜16年7月29日)については、6月30日時点の累計で取得株式総数4万1100株、取得価額総額3872万8100円となった。

■株価は14年1月の上場来高値に接近、上値試す

 株価の動きを見ると、年初来高値を更新して1000円近辺のフシ突破の形となり、7月25日は1158円まで上伸して14年1月の上場来高値1169円に接近した。

 7月25日の終値1145円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円57銭で算出)は15〜16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS517円10銭で算出)は2.2倍近辺である。なお時価総額は約158億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形である。目先的にはやや過熱感もあるが、指標面に割高感はなく上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[7月04日更新]

ソフトクリエイトHDは年初来高値に接近して上値試す、17年3月期増収増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を強化している。ネット通販・広告市場の拡大を背景に17年3月期増収増益予想である。自己株式取得も注目点となって株価は1月の年初来高値に接近している。上値を試す展開で、1000円近辺のフシを突破すれば上げ足を速めそうだ。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。16年3月期セグメント別売上高構成比はECソリューション事業48%、システムインテグレーション事業21%、物品販売事業31%だった。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。

 ECサイト構築実績は中堅・大手企業向け中心に国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 15年11月には、社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が、富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得したと発表している。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、単なるECシステム提供企業からeビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 アライアンス戦略では13年5月日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月東芝テック<6588>と業務提携した。

 15年10月には子会社ソフトクリエイトがクラウドサービス分野で、アルテリア・ネットワークス社の「VECTANTクローズドIPネットワーク」の販売を開始した。15年11月には子会社ソフトクリエイトが、情報セキュリティ専門のコンサルティング会社グローバルセキュリティエキスパートと、セキュリティ分野において戦略的協業を推進することで合意した。

■第4四半期の構成比が高い収益構造

 15年3月期の四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期27億22百万円、第2四半期30億89百万円、第3四半期28億17百万円、第4四半期33億11百万円、営業利益は第1四半期2億81百万円、第2四半期3億86百万円、第3四半期3億51百万円、第4四半期4億48百万円だった。

 システム構築関連で第4四半期の構成比が高い収益構造だ。15年3月期の売上総利益率は30.7%で14年3月期比0.4ポイント上昇、販管費比率は18.4%で同0.3ポイント上昇、ROEは15.4%で同1.2ポイント上昇、自己資本比率は15.4%で同2.6ポイント上昇した。配当性向は28.7%だった。

■16年3月期は営業微減益だが需要は堅調

 前期(16年3月期)連結業績は、前々期(15年3月期)比2.8%増収、同0.4%営業減益、同2.0%経常増益、同8.1%最終増益だった。販管費増加で営業減益だったが、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業、セキュリティビジネス、独自サービス「SCクラウド」など主力事業が概ね順調に推移した。

 売上総利益は同3.0%増加し、売上総利益率は30.8%で同0.1ポイント上昇した。販管費は同5.3%増加し、販管費比率は18.9%で同0.5ポイント上昇した。営業外収益では受取利息・配当金および持分法投資利益が増加した。営業外費用では前々期計上の和解金6百万円が一巡した。特別利益では投資有価証券売却益が増加し、投資有価証券償還益を計上した。特別損失では投資有価証券売却損が増加し、特別退職金、和解金を計上した。

 配当は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)とした。配当性向は26.3%である。ROEは14.9%で同0.5ポイント低下、自己資本比率は同横ばいの65.5%だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同2.9%増の58億38百万円で、経常利益(連結調整前)が同18.9%増の13億51百万円だった。インターネット広告売上、保守およびホスティング売上が伸長した。システムインテグレーション事業は売上高が同2.6%増の26億20百万円で、経常利益が同23.2%減の7億33百万円だった。物品販売事業は売上高が同2.9%増の38億18百万円で、経常利益が同16.3%増の79百万円だった。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期28億円、第2四半期30億03百万円、第3四半期28億42百万円、第4四半期36億32百万円、営業利益は第1四半期2億94百万円、第2四半期3億25百万円、第3四半期2億97百万円、第4四半期5億45百万円だった。

■17年3月期は増収増益予想

 今期(17年3月期)連結業績予想(5月9日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比6.7%増の131億円、営業利益が同4.0%増の15億20百万円、経常利益が同1.6%増の15億80百万円、そして純利益が同0.4%増の10億22百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.5%となる。

 ECソリューション事業では、EC市場およびインターネット広告市場の拡大を背景として、ネット通販サイト構築需要やインターネット広告需要が拡大し、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。またシステムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策・IT投資意欲の高まりやクラウドサービス市場の拡大を背景として、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」が好調に推移する。

 コスト面では製品機能充実のための費用、知名度向上のための広告宣伝費、新卒社員の積極採用に伴う採用費や人件費が増加するが、増収効果で吸収する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として中期的にも収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。

 優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)し、2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。

■自己株式取得を実施

 5月25日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限10万株、取得価額総額の上限1億円、取得期間16年5月26日〜16年7月29日)については、6月30日時点の累計で取得株式総数4万1100株、取得価額総額3872万8100円となった。

■株価は年初来高値に接近

 株価の動きを見ると、地合い悪化の影響が小さく、7月1日には976円まで上伸して1月の年初来高値980円に接近している。

 7月1日の終値976円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円57銭で算出)は12〜13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.1%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS517円10銭で算出)は1.9倍近辺である。時価総額は約134億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形である。上値を試す展開で、1000円近辺のフシを突破すれば上げ足を速めそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[6月07日更新]

ソフトクリエイトHDはネット通販・広告市場の拡大を背景に17年3月期増収増益予想

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はEC(電子商取引)サイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を強化している。16年3月期は営業微減益だったが、ネット通販・広告市場の拡大を背景に17年3月期増収増益予想である。中期成長が期待され、EC関連やサイバーセキュリティ関連のテーマ性、さらに自己株式取得による積極還元姿勢も注目点となる。株価は1月の年初来高値に接近している。上値を試す展開だろう。1000円近辺のフシを突破すれば上げ足を速めそうだ。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。

 ECサイト構築実績は中堅・大手優良企業向けを中心に、国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 15年11月には、05年11月販売開始した社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が、富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得したと発表している。なお同レポートでは、不正接続防止ツール市場の導入社数は13年4400社、14年4700社から、19年5600社に増加すると予測している。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、単なるECシステム提供企業からeビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 アライアンス戦略では、13年5月に日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月に東芝テック<6588>と業務提携した。

 また15年5月には子会社ソフトクリエイトが、サイボウズ<4776>の「CYBOZU AWARD 2015」において「セールスアドバイザ・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。本アワードは年間を通じてサイボウズ製品の提案・営業活動で際立った実績を残したSA認定者に贈られる。

 15年7月には子会社ソフトクリエイトが、Windows Serverのディレクトリ・サービス「Active Directory」を、クラウドスタイルで提供する「SCCore Directory」のサービスを開始した。

 15年10月には子会社ソフトクリエイトがクラウドサービス分野で、アルテリア・ネットワークス社の「VECTANTクローズドIPネットワーク」の販売を開始した。同社の閉域網サービス「VECTANT」で企業向け専用の閉域IPバックボーンを介したセキュアで高品質なネットワークを提供するとしている。

 15年11月には子会社ソフトクリエイトが、情報セキュリティ専門のコンサルティング会社グローバルセキュリティエキスパートと、セキュリティ分野において戦略的協業を推進することで合意した。多様化するサイバー攻撃やマルウェア対策に備えるためセキュリティ・ソリューションを強化する。

■第4四半期の構成比が高い収益構造

 15年3月期の四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)27億22百万円、第2四半期(7月〜9月)30億89百万円、第3四半期(10月〜12月)28億17百万円、第4四半期(1月〜3月)33億11百万円、営業利益は第1四半期2億81百万円、第2四半期3億86百万円、第3四半期3億51百万円、第4四半期4億48百万円だった。

 システム構築関連で第4四半期の構成比が高い収益構造だ。15年3月期の売上総利益率は30.7%で14年3月期比0.4ポイント上昇、販管費比率は18.4%で同0.3ポイント上昇、ROEは15.4%で同1.2ポイント上昇、自己資本比率は15.4%で同2.6ポイント上昇した。配当性向は28.7%だった。

■16年3月期は営業微減益だが需要は堅調

 前期(16年3月期)連結業績は、売上高が前々期(15年3月期)比2.8%増の122億77百万円、営業利益が同0.4%減の14億61百万円、経常利益が同2.0%増の15億55百万円、そして純利益が同8.1%増の10億17百万円だった。

 販管費の増加などで営業減益だったが、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業、セキュリティビジネス、独自サービス「SCクラウド」など主力事業が概ね順調に推移した。

 売上総利益は同3.0%増加し、売上総利益率は30.8%で同0.1ポイント上昇した。販管費は同5.3%増加し、販管費比率は18.9%で同0.5ポイント上昇した。営業外では受取利息・配当金が増加(前々期42百万円計上、前期61百万円計上)し、持分法投資利益が増加(前々期9百万円計上、前期16百万円計上)した。営業外費用では前々期計上の和解金6百万円が一巡した。

 また特別利益では投資有価証券売却益が増加(前々期25百万円計上、前期1億46百万円計上)し、投資有価証券償還益1億04百万円を計上した。特別損失では投資有価証券売却損が増加(前々期3百万円計上、前期1億14百万円計上)し、特別退職金31百万円、和解金45百万円を計上した。

 配当は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)とした。配当性向は26.3%である。ROEは14.9%で同0.5ポイント低下、自己資本比率は同横ばいの65.5%だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同2.9%増の58億38百万円で、経常利益(連結調整前)が同18.9%増の13億51百万円だった。インターネット広告売上、保守およびホスティング売上が伸長した。システムインテグレーション事業は売上高が同2.6%増の26億20百万円で、経常利益が同23.2%減の7億33百万円だった。物品販売事業は売上高が同2.9%増の38億18百万円で、経常利益が同16.3%増の79百万円だった。

 なお四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)28億円、第2四半期(7月〜9月)30億03百万円、第3四半期(10月〜12月)28億42百万円、第4四半期(1月〜3月)36億32百万円、営業利益は第1四半期2億94百万円、第2四半期3億25百万円、第3四半期2億97百万円、第4四半期5億45百万円だった。

■17年3月期は増収増益予想

 今期(17年3月期)連結業績予想(5月9日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比6.7%増の131億円、営業利益が同4.0%増の15億20百万円、経常利益が同1.6%増の15億80百万円、そして純利益が同0.4%増の10億22百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、予想配当性向は26.5%となる。

 ECソリューション事業では、EC市場およびインターネット広告市場の拡大を背景として、ネット通販サイト構築需要やインターネット広告需要が拡大し、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。またシステムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策・IT投資意欲の高まりやクラウドサービス市場の拡大を背景として、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」が好調に推移する。

 コスト面では製品機能充実のための費用、知名度向上のための広告宣伝費、新卒社員の積極採用に伴う採用費や人件費が増加するが、増収効果で吸収する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として、中期的にも収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。

 優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)し、2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。

■自己株式取得を実施

 5月25日に自己株式取得を発表した。取得株式総数の上限10万株(自己株式除く発行済株式総数に対する割合0.7%)、取得価額総額の上限1億円、取得期間は16年5月26日〜16年7月29日としている。

 なお5月31日時点の累計で、取得株式総数2800株、取得価額総額261万7200円となった。

■株価は年初来高値に接近

 株価の動きを見ると、出直りの動きが本格化している。6月1日には947円まで上伸して1月の年初来高値980円に接近してきた。

 6月3日の終値945円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円57銭で算出)は12〜13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.1%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS517円10銭で算出)は1.8倍近辺である。時価総額は約130億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を突破して上伸した。そして13週移動平均線が26週移動平均線を上抜く形だ。上昇トレンドで1000円近辺のフシを突破すれば上げ足を速めそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[4月13日更新]

ソフトクリエイトHDは調整一巡して出直り、EC市場拡大を背景に17年3月期も増収増益期待

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、EC(電子商取引)サイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を強化している。16年3月期増収増益予想であり、EC市場拡大を背景に17年3月期も増収増益が期待される。EC関連やサイバーセキュリティ関連のテーマ性も注目点だ。株価は3月の戻り高値圏から反落したが、2月安値まで下押すことなく切り返している。調整が一巡して出直り展開だろう。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)、物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。

 ECサイト構築実績は中堅・大手優良企業向けを中心に、国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 15年11月には、05年11月販売開始した社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が、富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得したと発表している。なお同レポートでは、不正接続防止ツール市場の導入社数は13年4400社、14年4700社から、19年5600社に増加すると予測している。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、単なるECシステム提供企業からeビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 アライアンス戦略では13年5月に日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月に東芝テック<6588>と業務提携した。

 15年5月には子会社ソフトクリエイトが、サイボウズ<4776>の「CYBOZU AWARD 2015」において「セールスアドバイザ・オブ・ザ・イヤー」を受賞したと発表した。本アワードは年間を通じてサイボウズ製品の提案・営業活動で際立った実績を残したSA認定者に贈られる。

 15年7月には子会社ソフトクリエイトが、Windows Serverのディレクトリ・サービス「Active Directory」をクラウドスタイルで提供する「SCCore Directory」のサービスを開始した。

 15年10月には子会社ソフトクリエイトがクラウドサービス分野で、アルテリア・ネットワークス社(東京都)の「VECTANTクローズドIPネットワーク」の販売を開始した。同社の閉域網サービス「VECTANT」で企業向け専用の閉域IPバックボーンを介したセキュアで高品質なネットワークを提供するとしている。

 15年11月には子会社ソフトクリエイトが、情報セキュリティ専門のコンサルティング会社グローバルセキュリティエキスパート(東京都)と、セキュリティ分野において戦略的協業を推進することで合意した。多様化するサイバー攻撃やマルウェア対策に備えるためセキュリティ・ソリューションを強化する。

■第4四半期の構成比が高い収益構造

 15年3月期の四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)27億22百万円、第2四半期(7月〜9月)30億89百万円、第3四半期(10月〜12月)28億17百万円、第4四半期(1月〜3月)33億11百万円、営業利益は第1四半期2億81百万円、第2四半期3億86百万円、第3四半期3億51百万円、第4四半期4億48百万円だった。

 システム構築関連で第4四半期の構成比が高い収益構造だ。15年3月期の売上総利益率は30.7%で14年3月期比0.4ポイント上昇、販管費比率は18.4%で同0.3ポイント上昇、ROEは15.4%で同1.2ポイント上昇、自己資本比率は15.4%で同2.6ポイント上昇した。配当性向は28.7%だった。

■16年3月期第3四半期累計は営業減益

 前期(16年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比0.2%増の86億45百万円で、営業利益が同9.9%減の9億16百万円、経常利益が同4.4%減の10億30百万円、純利益が同8.3%増の7億21百万円だった。

 販管費の増加などで営業減益だったが、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業、セキュリティビジネス、独自サービス「SCクラウド」など主力事業が概ね順調に推移した。売上総利益率は30.6%で同0.3ポイント低下、販管費比率は20.0%で同0.9ポイント上昇した。営業外では受取利息、受取配当金、持分法投資利益が増加した。特別利益では投資有価証券売却益が増加(前期は25百万円計上、今期1億46百万円計上)し、特別損失には特別退職金31百万円、和解金45百万円を計上した。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同微増の41億97百万円で、経常利益(連結調整前)が同17.5%増の9億97百万円だった。システムインテグレーション事業は売上高が同0.9%増の11億75百万円で、営業利益が同28.3%減の4億70百万円だった。物品販売事業は売上高が同0.1%減の26億21百万円で、営業利益が同52.5%減の21百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)28億円、第2四半期(7月〜9月)30億03百万円、第3四半期(10月〜12月)28億42百万円、営業利益は第1四半期2億94百万円、第2四半期3億25百万円、第3四半期2億97百万円だった。

■16年3月期通期は増収増益予想、17年3月期も増収増益期待

 前期(16年3月期)通期の連結業績予想(5月8日公表)については、売上高が前々期(15年3月期)比1.0%増の120億60百万円、営業利益が同1.3%増の14億85百万円、経常利益が同1.0%増の15億40百万円、そして純利益が同2.0%増の9億60百万円としている。配当予想(5月8日公表)は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は28.1%となる。

 ECソリューション事業では、中堅・大手優良企業のECサイト構築需要の増加に伴って、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。ネット広告需要の増加でデジタルマーケティングビジネスの拡大も期待される。

 システムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策意欲の高まりやクラウドサービス需要の拡大が追い風となり、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」が好調のようだ。物品販売事業ではウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響が一巡する。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が71.7%、営業利益が61.7%、経常利益が66.9%、純利益が75.1%である。やや低水準の形だが、第4四半期の構成比が高い収益構造でありネガティブ要因とはならない。製品機能充実のための費用の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、新卒社員の積極採用に伴う人件費の増加はあるが、増収増益基調に変化はないだろう。

 EC関連市場は拡大基調であり、17年3月期も増収増益が期待される。国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として、中期的にも収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)し、2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。

■株価は調整一巡して出直り

 株価の動きを見ると、3月25日の戻り高値841から反落して4月8日の768円まで調整したが、2月安値721円まで下押すことなく切り返している。調整が一巡したようだ。

 4月12日の終値821円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS71円15銭で算出)は11〜12倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.4%近辺、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS486円45銭で算出)は1.7倍近辺である。時価総額は約113億円である。

 日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線を素早く回復した。また週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形となったが、2月安値まで下押すことなく切り返して下値を確認した形だ。調整が一巡して出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[3月24日更新]

ソフトクリエイトHDは調整一巡して戻り歩調、16年3月期増収増益予想で3月末の株主優待も注目

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を強化している。16年3月期増収増益予想である。EC(電子商取引)関連やサイバーセキュリティ関連のテーマ性があり、3月末の株主優待制度も注目点となる。株価は急落した2月安値から切り返している。調整が一巡して戻り歩調の展開だろう。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)、物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。

 ECサイト構築実績は中堅・大手優良企業向けを中心に、国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 15年11月には、05年11月販売開始した社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が、富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得したと発表している。なお同レポートでは、不正接続防止ツール市場の導入社数は13年4400社、14年4700社から、19年5600社に増加すると予測している。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、単なるECシステム提供企業からeビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 アライアンス戦略では13年5月に日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月に東芝テック<6588>と業務提携した。

 15年5月には子会社ソフトクリエイトが、サイボウズ<4776>の「CYBOZU AWARD 2015」において「セールスアドバイザ・オブ・ザ・イヤー」を受賞したと発表した。本アワードは年間を通じてサイボウズ製品の提案・営業活動で際立った実績を残したSA認定者に贈られる。

 15年7月には子会社ソフトクリエイトが、Windows Serverのディレクトリ・サービス「Active Directory」をクラウドスタイルで提供する「SCCore Directory」のサービスを開始した。

 15年10月には子会社ソフトクリエイトがクラウドサービス分野で、アルテリア・ネットワークス社(東京都)の「VECTANTクローズドIPネットワーク」の販売を開始した。同社の閉域網サービス「VECTANT」で企業向け専用の閉域IPバックボーンを介したセキュアで高品質なネットワークを提供するとしている。

 15年11月には子会社ソフトクリエイトが、情報セキュリティ専門のコンサルティング会社グローバルセキュリティエキスパート(東京都)と、セキュリティ分野において戦略的協業を推進することで合意した。多様化するサイバー攻撃やマルウェア対策に備えるためセキュリティ・ソリューションを強化する。

■第4四半期の構成比が高い収益構造

 15年3月期の四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)27億22百万円、第2四半期(7月〜9月)30億89百万円、第3四半期(10月〜12月)28億17百万円、第4四半期(1月〜3月)33億11百万円、営業利益は第1四半期2億81百万円、第2四半期3億86百万円、第3四半期3億51百万円、第4四半期4億48百万円だった。

 システム構築関連で第4四半期の構成比が高い収益構造だ。15年3月期の売上総利益率は30.7%で14年3月期比0.4ポイント上昇、販管費比率は18.4%で同0.3ポイント上昇、ROEは15.4%で同1.2ポイント上昇、自己資本比率は15.4%で同2.6ポイント上昇した。配当性向は28.7%だった。

■16年3月期第3四半期累計は営業減益

 今期(16年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比0.2%増の86億45百万円で、営業利益が同9.9%減の9億16百万円、経常利益が同4.4%減の10億30百万円、純利益が同8.3%増の7億21百万円だった。

 販管費の増加などで営業減益だったが、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業、セキュリティビジネス、独自サービス「SCクラウド」など主力事業が概ね順調に推移した。売上総利益率は30.6%で同0.3ポイント低下、販管費比率は20.0%で同0.9ポイント上昇した。営業外では受取利息、受取配当金、持分法投資利益が増加した。特別利益では投資有価証券売却益が増加(前期は25百万円計上、今期1億46百万円計上)し、特別損失には特別退職金31百万円、和解金45百万円を計上した。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同微増の41億97百万円で、経常利益(連結調整前)が同17.5%増の9億97百万円だった。システムインテグレーション事業は売上高が同0.9%増の11億75百万円で、営業利益が同28.3%減の4億70百万円だった。物品販売事業は売上高が同0.1%減の26億21百万円で、営業利益が同52.5%減の21百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)28億円、第2四半期(7月〜9月)30億03百万円、第3四半期(10月〜12月)28億42百万円、営業利益は第1四半期2億94百万円、第2四半期3億25百万円、第3四半期2億97百万円だった。

■16年3月期通期は増収増益予想

 今期(16年3月期)通期の連結業績予想(5月8日公表)については、売上高が前期(15年3月期)比1.0%増の120億60百万円、営業利益が同1.3%増の14億85百万円、経常利益が同1.0%増の15億40百万円、そして純利益が同2.0%増の9億60百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は28.1%となる。

 ECソリューション事業では、中堅・大手優良企業のECサイト構築需要の増加に伴って、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。ネット広告需要の増加でデジタルマーケティングビジネスの拡大も期待される。

 システムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策意欲の高まりやクラウドサービス需要の拡大が追い風となり、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」が好調のようだ。物品販売事業ではウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響が一巡する。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が71.7%、営業利益が61.7%、経常利益が66.9%、純利益が75.1%である。やや低水準の形だが、第4四半期の構成比が高い収益構造でありネガティブ要因とはならない。製品機能充実のための費用の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、新卒社員の積極採用に伴う人件費の増加はあるが、増収増益基調に変化はないだろう。

 またEC関連市場は拡大基調であり、国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として、中期的にも収益拡大基調が期待される。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回実施

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)し、2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。

■株価は急落した2月安値から切り返して戻り歩調

 株価の動きを見ると、急落した2月12日の昨年来安値721円から切り返して戻り歩調の展開だ。3月23日には840円まで上伸した。調整が一巡したようだ。

 3月23日の終値836円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円15銭で算出)は11〜12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS486円45銭で算出)は1.7倍近辺である。時価総額は約115億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を突破し、25日移動平均線が上向きに転じた。また週足チャートで見ると13週移動平均線に接近してきた。これを突破すれば出直りの動きが本格化しそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[2月17日更新]

ソフトクリエイトHDは16年3月期増収増益基調、積極還元姿勢も評価

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を強化している。はECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を強化している。16年3月期第3四半期累計は営業減益だったが、第4四半期の構成比が高い収益構造で通期増収増益基調に変化はないだろう。株価は地合い悪化も影響して一気に13年10月以来の安値水準まで急落したが、売られ過ぎ感を強めて切り返す動きだ。株主優待制度や継続的な自己株式取得といった積極還元姿勢も評価して出直り展開だろう。EC(電子商取引)関連やサイバーセキュリティ関連のテーマ性も注目点だ。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)、物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。

 ECサイト構築実績は中堅・大手優良企業向けを中心に、国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 15年11月には、05年11月販売開始した社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が、富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得したと発表している。なお同レポートでは、不正接続防止ツール市場の導入社数は13年4400社、14年4700社から、19年5600社に増加すると予測している。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、単なるECシステム提供企業からeビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 アライアンス戦略では13年5月に日本ユニシス <8056> と資本・業務提携、13年9月に東芝テック <6588> と業務提携した。

 15年5月には子会社ソフトクリエイトが、サイボウズ <4776> の「CYBOZU AWARD 2015」において「セールスアドバイザ・オブ・ザ・イヤー」を受賞したと発表した。本アワードは年間を通じてサイボウズ製品の提案・営業活動で際立った実績を残したSA認定者に贈られる。

 15年7月には子会社ソフトクリエイトが、Windows Serverのディレクトリ・サービス「Active Directory」をクラウドスタイルで提供する「SCCore Directory」のサービスを開始した。

 15年10月には子会社ソフトクリエイトがクラウドサービス分野で、アルテリア・ネットワークス社(東京都)の「VECTANTクローズドIPネットワーク」の販売を開始した。同社の閉域網サービス「VECTANT」で企業向け専用の閉域IPバックボーンを介したセキュアで高品質なネットワークを提供するとしている。

 15年11月には子会社ソフトクリエイトが、情報セキュリティ専門のコンサルティング会社グローバルセキュリティエキスパート(東京都)と、セキュリティ分野において戦略的協業を推進することで合意した。多様化するサイバー攻撃やマルウェア対策に備えるためセキュリティ・ソリューションを強化する。

■第4四半期の構成比が高い収益構造

 15年3月期の四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)27億22百万円、第2四半期(7月〜9月)30億89百万円、第3四半期(10月〜12月)28億17百万円、第4四半期(1月〜3月)33億11百万円、営業利益は第1四半期2億81百万円、第2四半期3億86百万円、第3四半期3億51百万円、第4四半期4億48百万円だった。

 システム構築関連で第4四半期の構成比が高い収益構造だ。15年3月期の売上総利益率は30.7%で14年3月期比0.4ポイント上昇、販管費比率は18.4%で同0.3ポイント上昇、ROEは15.4%で同1.2ポイント上昇、自己資本比率は15.4%で同2.6ポイント上昇した。配当性向は28.7%だった。

■16年3月期第3四半期累計は営業減益

 1月29日発表の今期(16年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)連結業績は、売上高が前年同期比0.2%増の86億45百万円、営業利益が同9.9%減の9億16百万円、経常利益が同4.4%減の10億30百万円、純利益が同8.3%増の7億21百万円だった。

 販管費の増加などで営業減益だったが、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業、セキュリティビジネス、独自サービス「SCクラウド」など主力事業が概ね順調に推移した。売上総利益率は30.6%で同0.3ポイント低下、販管費比率は20.0%で同0.9ポイント上昇した。営業外では受取利息、受取配当金、持分法投資利益が増加した。特別利益では投資有価証券売却益が増加(前期は25百万円計上、今期1億46百万円計上)し、特別損失には特別退職金31百万円、和解金45百万円を計上した。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同微増の41億97百万円で、経常利益(連結調整前)が同17.5%増の9億97百万円だった。システムインテグレーション事業は売上高が同0.9%増の11億75百万円で、営業利益が同28.3%減の4億70百万円だった。物品販売事業は売上高が同0.1%減の26億21百万円で、営業利益が同52.5%減の21百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)28億円、第2四半期(7月〜9月)30億03百万円、第3四半期(10月〜12月)28億42百万円、営業利益は第1四半期2億94百万円、第2四半期3億25百万円、第3四半期2億97百万円だった。

■16年3月期通期は増収増益予想

 今期(16年3月期)通期連結業績予想は、前回予想(5月8日公表)を据え置いて売上高が前期比1.0%増の120億60百万円、営業利益が同1.3%増の14億85百万円、経常利益が同1.0%増の15億40百万円、純利益が同2.0%増の9億60百万円としている。配当予想も前回予想を据え置いて、前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は28.1%となる。

 ECソリューション事業では、中堅・大手優良企業のECサイト構築需要の増加に伴って、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。ネット広告需要の増加でデジタルマーケティングビジネスの拡大も期待される。

 システムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策意欲の高まりやクラウドサービス需要の拡大が追い風となり、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」が好調のようだ。物品販売事業ではウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響が一巡する。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が71.7%、営業利益が61.7%、経常利益が66.9%、純利益が75.1%である。やや低水準の形だが、第4四半期の構成比が高い収益構造でありネガティブ要因とはならない。製品機能充実のための費用の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、新卒社員の積極採用に伴う人件費の増加はあるが、増収増益基調に変化はないだろう。

 またEC関連市場は拡大基調であり、国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として、中期的にも収益拡大基調が期待される。

■株主優待と継続的な自己株式取得で積極還元姿勢

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)し、2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。

 15年9月16日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限30万株、取得価額総額の上限3億円、取得期間15年9月17日〜15年12月16日)は、15年12月16日時点で取得株式総数2万5900株、取得価額総額2513万300円となって終了した。

 16年1月7日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限10万株、取得価額総額の上限1億円、取得期間16年1月7日〜16年1月31日)については、16年1月31日時点で取得株式総数7万2500株、取得価額総額6560万9800円となって終了した。

■株価は地合い悪化の影響で急落したが売られ過ぎ感

 株価の動きを見ると、地合い悪化の影響で2月12日に13年10月719円以来の安値水準となる721円まで急落する場面があった。その後は売られ過ぎ感を強めて切り返す動きだ。

 2月16日の終値760円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円15銭で算出)は10〜11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.6%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS486円45銭で算出)は1.6倍近辺である。時価総額は約105億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が10%を超えて売られ過ぎ感の強い水準だ。また週足チャートで見ると大陰線を引いて水準を切り下げたが、安値圏の下ヒゲで底打ち感を強めている。株主優待制度や継続的な自己株式取得といった積極還元姿勢も評価して出直り展開だろう。EC(電子商取引)関連やサイバーセキュリティ関連のテーマ性も注目点だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月11日更新]

ソフトクリエイトHDはモミ合い上放れて年初来高値更新、自己株式取得など見直し

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)はECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を強化している。株価はモミ合いから上放れて年初来高値を更新した。16年3月期増収増益予想や自己株式取得が見直されたようだ。EC(電子商取引)関連やサイバーセキュリティ関連のテーマ性も注目点となる。14年9月の1001円を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)、物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。

 ECサイト構築実績は中堅・大手優良企業向けを中心に、国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 また15年11月には、05年11月販売開始した社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が、富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得したと発表している。なお同レポートでは、不正接続防止ツール市場の導入社数は13年4400社、14年4700社から、19年5600社に増加すると予測している。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、単なるECシステム提供企業からeビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 アライアンス戦略では13年5月に日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月に東芝テック<6588>と業務提携した。

 15年5月には子会社ソフトクリエイトが、サイボウズ<4776>の「CYBOZU AWARD 2015」において「セールスアドバイザ・オブ・ザ・イヤー」を受賞したと発表した。本アワードは年間を通じてサイボウズ製品の提案・営業活動で際立った実績を残したSA認定者に贈られる。

 15年7月には子会社ソフトクリエイトが、Windows Serverのディレクトリ・サービス「Active Directory」をクラウドスタイルで提供する「SCCore Directory」のサービスを開始した。

 15年10月には子会社ソフトクリエイトがクラウドサービス分野で、アルテリア・ネットワークス社(東京都)の「VECTANTクローズドIPネットワーク」の販売を開始した。同社の閉域網サービス「VECTANT」で企業向け専用の閉域IPバックボーンを介したセキュアで高品質なネットワークを提供するとしている。

 15年11月には子会社ソフトクリエイトが、情報セキュリティ専門のコンサルティング会社グローバルセキュリティエキスパート(東京都)と、セキュリティ分野において戦略的協業を推進することで合意した。多様化するサイバー攻撃やマルウェア対策に備えるためセキュリティ・ソリューションを強化する。

■第4四半期の構成比が高い収益構造

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)27億22百万円、第2四半期(7月〜9月)30億89百万円、第3四半期(10月〜12月)28億17百万円、第4四半期(1月〜3月)33億11百万円、営業利益は第1四半期2億81百万円、第2四半期3億86百万円、第3四半期3億51百万円、第4四半期4億48百万円だった。

 システム構築関連で第4四半期の構成比が高い収益構造だ。また15年3月期のROEは14年3月期比1.2ポイント上昇して15.4%、自己資本比率は同2.6ポイント上昇して15.4%、配当性向は28.7%だった。

■16年3月期第2四半期累計は概ね計画水準

 今期(16年3月期)第2四半期累計(4月〜9月)の連結業績は、売上高が前年同期比0.1%減の58億03百万円で、営業利益が同7.3%減の6億19百万円、経常利益が同0.8%増の7億07百万円、そして純利益が同14.0%増の5億28百万円だった。

 売上高、利益とも概ね計画水準だった。ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業が順調に伸長し、企業のセキュリティ意識の高まりを背景にセキュリティビジネスも概ね順調だった。売上総利益率は同0.1ポイント低下して30.4%、販管費比率は同0.7ポイント上昇して19.7%だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同横ばいの27億96百万円、営業利益(連結調整前)が同27.0%増の6億97百万円だった。システムインテグレーション事業は売上高が同0.1%減の11億75百万円、営業利益が同31.4%減の2億92百万円だった。物品販売事業は売上高が同横ばいの18億31百万円、営業利益が同34.5%減の25百万円だった。

 なお四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)28億円、第2四半期(7月〜9月)30億03百万円、営業利益は第1四半期2億94百万円、第2四半期3億25百万円だった。

■16年3月期第2四半期累計は概ね計画水準、通期増収増益予想

 今期(16年3月期)通期の連結業績予想(5月8日公表)は、売上高が前期比1.0%増の120億60百万円、営業利益が同1.3%増の14億85百万円、経常利益が同1.0%増の15億40百万円、純利益が同2.0%増の9億60百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は28.1%となる。

 ECソリューション事業では、中堅・大手優良企業のECサイト構築需要の増加に伴って、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。ネット広告需要の増加でデジタルマーケティングビジネスの拡大も期待される。

 システムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策意欲の高まりやクラウドサービス需要の拡大が追い風となり、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」が好調のようだ。物品販売事業ではウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響が一巡する。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.1%、営業利益が41.7%、経常利益が45.9%、純利益が55.0%である。製品機能充実のための費用の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、新卒社員の積極採用に伴う人件費の増加はあるが、第4四半期の構成比が高い収益構造であり増収増益基調だろう。

 またEC関連市場は拡大基調であり、国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として、中期的にも収益拡大基調が期待される。

■株主優待と自己株式取得で積極還元姿勢

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)し、2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。

 9月16日に発表した自己株式取得(取得株式総数の上限30万株、取得価額総額の上限3億円、取得期間15年9月17日〜15年12月16日)については、11月30日時点で累計取得株式総数5800株、累計取得価額総額544万3800円となっている。

■株価はモミ合い上放れて年初来高値更新

 株価の動きを見ると、900円台小幅レンジでのモミ合いから上放れる動きだ。そして12月3日と7日には年初来高値となる999円まで上伸し、14年9月の1001円に迫った。16年3月期増収増益予想や自己株式取得が見直されたようだ。

 12月10日の終値971円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円15銭で算出)は13〜14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.1%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS486円45銭で算出)は2.0倍近辺である。時価総額は約134億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線がサポートラインの形となった。また週足チャートで見ると13週移動平均線が上向きに転じた。モミ合いから上放れて強基調に転換する動きだ。EC(電子商取引)関連やサイバーセキュリティ関連のテーマ性も注目点となる。14年9月の1001円を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月24日更新]

ソフトクリエイトHDはモミ合い上放れの動き、EC関連やサイバーセキュリティ関連も注目

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築パッケージソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を強化している。株価はモミ合い上放れの動きを強めている。EC関連やサイバーセキュリティ関連のテーマ性も注目点であり、16年3月期増収増益予想や自己株式取得を評価して3月の年初来高値996円を試す展開だろう。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)、物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。

 ECサイト構築実績は中堅・大手優良企業向けを中心に、国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 また11月5日には、05年11月販売開始した社内ネットワークへの不正接続を検知するセキュリティ製品「L2Blocker」が、富士キメラ総研「富士マーケティング・レポート・情報漏洩対策需要に湧く不正接続防止ツール市場」において、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得したと発表している。なお同レポートでは、不正接続防止ツール市場の導入社数は13年4400社、14年4700社から、19年5600社に増加すると予測している。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、単なるECシステム提供企業からeビジネス総合デベロッパーへの発展を目指してソリューション事業を強化している。またインターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 アライアンス戦略では13年5月に日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月に東芝テック<6588>と業務提携した。

 15年5月には子会社ソフトクリエイトが、サイボウズ<4776>の「CYBOZU AWARD 2015」において「セールスアドバイザ・オブ・ザ・イヤー」を受賞したと発表した。本アワードは年間を通じてサイボウズ製品の提案・営業活動で際立った実績を残したSA認定者に贈られる。

 15年7月には子会社ソフトクリエイトが、Windows Serverのディレクトリ・サービス「Active Directory」をクラウドスタイルで提供する「SCCore Directory」のサービスを開始した。

 15年10月には子会社ソフトクリエイトがクラウドサービス分野で、アルテリア・ネットワークス社(東京都)の「VECTANTクローズドIPネットワーク」の販売を開始した。同社の閉域網サービス「VECTANT」で企業向け専用の閉域IPバックボーンを介したセキュアで高品質なネットワークを提供するとしている。

 また11月18日には子会社ソフトクリエイトが、情報セキュリティ専門のコンサルティング会社であるグローバルセキュリティエキスパート(東京都)と、セキュリティ分野において戦略的協業を推進することで合意したと発表した。多様化するサイバー攻撃やマルウェア対策に備えるためセキュリティ・ソリューションを強化する。

■第4四半期の構成比が高い収益構造

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)27億22百万円、第2四半期(7月〜9月)30億89百万円、第3四半期(10月〜12月)28億17百万円、第4四半期(1月〜3月)33億11百万円、営業利益は第1四半期2億81百万円、第2四半期3億86百万円、第3四半期3億51百万円、第4四半期4億48百万円だった。

 システム構築関連で第4四半期の構成比が高い収益構造だ。また15年3月期のROEは14年3月期比1.2ポイント上昇して15.4%、自己資本比率は同2.6ポイント上昇して15.4%、配当性向は28.7%だった。

■16年3月期第2四半期累計は概ね計画水準、通期増収増益予想

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月8日公表)は、売上高が前期比1.0%増の120億60百万円、営業利益が同1.3%増の14億85百万円、経常利益が同1.0%増の15億40百万円、純利益が同2.0%増の9億60百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は28.1%となる。

 ECソリューション事業では、中堅・大手優良企業のECサイト構築需要の増加に伴って、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。ネット広告需要の増加でデジタルマーケティングビジネスの拡大も期待される。

 システムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策意欲の高まりやクラウドサービス需要の拡大が追い風となり、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」が好調のようだ。物品販売事業ではウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響が一巡する。

 第2四半期累計(4月〜9月)は、売上高が前年同期比0.1%減の58億03百万円、営業利益が同7.3%減の6億19百万円、経常利益が同0.8%増の7億07百万円、純利益が同14.0%増の5億28百万円だった。

 売上高、利益とも概ね計画水準だった。ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業が順調に伸長し、企業のセキュリティ意識の高まりを背景にセキュリティビジネスも概ね順調だった。売上総利益率は同0.1ポイント低下して30.4%、販管費比率は同0.7ポイント上昇して19.7%だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同横ばいの27億96百万円、営業利益(連結調整前)が同27.0%増の6億97百万円だった。システムインテグレーション事業は売上高が同0.1%減の11億75百万円、営業利益が同31.4%減の2億92百万円だった。物品販売事業は売上高が同横ばいの18億31百万円、営業利益が同34.5%減の25百万円だった。

 なお四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)28億円、第2四半期(7月〜9月)30億03百万円、営業利益は第1四半期2億94百万円、第2四半期3億25百万円だった。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.1%、営業利益が41.7%、経常利益が45.9%、純利益が55.0%である。製品機能充実のための費用の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、新卒社員の積極採用に伴う人件費の増加はあるが、第4四半期の構成比が高い収益構造であり増収増益基調だろう。

 またEC関連市場は拡大基調であり、国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として、中期的にも収益拡大基調が期待される。

■株主優待と自己株式取得で積極還元姿勢

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)し、2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。

 なお9月16日に発表した自己株式取得(取得株式総数の上限30万株、取得価額総額の上限3億円、取得期間15年9月17日〜15年12月16日)については、10月31日時点で累計取得株式総数2700株、累計取得価額総額254万9500円となっている。

■株価はモミ合い上放れの動き

 株価の動きを見ると、900円台の小幅レンジでのモミ合い展開だったが、徐々に水準を切り上げてモミ合い上放れの動きを強めている。11月20日には960円まで上伸した。

 11月20日の終値955円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円15銭で算出)は13〜14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.1%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS486円45銭で算出)は2.0倍近辺である。時価総額は約132億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線が上向きに転じてサポートラインの形となった。また週足チャートで見ると13週移動平均線および26週移動平均線を突破している。EC(電子商取引)関連やサイバーセキュリティ関連のテーマ性も注目点であり、16年3月期増収増益予想や自己株式取得を評価して3月の年初来高値996円を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月25日更新]

ソフトクリエイトHDの自社株式取得を評価、EC関連やサイバーセキュリティ関連も注目

 ソフトクリエイトホールディングス[3371](東1)は、ECサイト構築パッケージソフトを主力としてソリューション事業を展開している。株価は8月の年初来安値から反発して下値を切り上げている。悪地合いの影響は一時的・限定的のようだ。16年3月期増収増益予想や自己株式取得を評価し、EC(電子商取引)関連やサイバーセキュリティ関連のテーマ性にも注目して続伸展開だろう。

■ECサイト構築ソフトで首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)、物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。

 ECサイト構築実績は中堅・大手優良企業向けを中心に、国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、単なるECシステム提供企業からeビジネス総合デベロッパーへの発展を目指して、インターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 アライアンス戦略では13年5月に日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月に東芝テック<6588>と業務提携した。

 15年5月には子会社ソフトクリエイトが、サイボウズ<4776>の「CYBOZU AWARD 2015」において「セールスアドバイザ・オブ・ザ・イヤー」を受賞したと発表した。本アワードは年間を通じてサイボウズ製品の提案・営業活動で際立った実績を残したSA認定者に贈られる。

 15年7月には子会社ソフトクリエイトが、Windows Serverのディレクトリ・サービス「Active Directory」をクラウドスタイルで提供する「SCCore Directory」のサービスを開始した。

 15年8月には子会社ソフトクリエイトが、社内ネットワークへの不正接続を検知・遮断するセキュリティシステム「L2Blocker」に、エンドポイントのセキュリティ対策「Endpoint Monitor Option」を有償オプションとして販売開始した。

■16年3月期増収増益予想

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)27億22百万円、第2四半期(7月〜9月)30億89百万円、第3四半期(10月〜12月)28億17百万円、第4四半期(1月〜3月)33億11百万円、営業利益は第1四半期2億81百万円、第2四半期3億86百万円、第3四半期3億51百万円、第4四半期4億48百万円だった。第2四半期と第4四半期の構成比が高い収益構造だ。

 また15年3月期の配当性向は28.7%だった。ROEは14年3月期比1.2ポイント上昇して15.4%、自己資本比率は同2.6ポイント上昇して15.4%だった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月8日公表)は、売上高が前期比1.0%増の120億60百万円、営業利益が同1.3%増の14億85百万円、経常利益が同1.0%増の15億40百万円、そして純利益が同2.0%増の9億60百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は28.1%となる。

 ECソリューション事業では、中堅・大手優良企業のECサイト構築需要の増加に伴って、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。ネット広告需要の増加でデジタルマーケティングビジネスの拡大も期待される。

 システムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策意欲の高まりやクラウドサービス需要の拡大が追い風となり、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」が好調のようだ。物品販売事業ではウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響が一巡する。

 費用面では、製品機能充実のための費用の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、新卒社員の積極採用に伴う人件費の増加はあるが、増収増益基調だろう。

 第1四半期(4月〜6月)は、売上高が前年同期比2.9%増の28億円、営業利益が同4.8%増の2億94百万円、経常利益が同13.1%増の3億42百万円、純利益が同39.5%増の2億78百万円だった。

 ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業が順調に伸長し、企業のセキュリティ意識の高まりを背景にセキュリティビジネスや当社独自サービスである「SCクラウド」も寄与して増収増益だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同5.2%増の13億10百万円で、営業利益(全社費用等調整前)が同23.7%増の3億03百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同9.0%増の6億13百万円で、営業利益が同1.2%増の1億99百万円、物品販売事業は売上高が同4.1%減の8億76百万円で、営業利益が同59.6%減の6百万円だった。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が23.2%、営業利益が19.8%、経常利益が22.2%、純利益が29.0%である。やや低水準の形だが、第2四半期と第4四半期の構成比が高い収益構造のため特にネガティブ要因とはならない。通期ベースでも増収増益基調に変化はないだろう。

 またEC関連市場は拡大基調であり、国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として、中期的にも収益拡大基調が期待される。

■株価は悪地合いの影響限定的、自己株式取得も好感

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)し、2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。

 9月16日に自己株式取得を発表した。取得株式総数の上限30万株(自己株式を除く発行済株式総数に対する割合2.22%)、取得価額総額の上限3億円、取得期間15年9月17日〜15年12月16日としている。

 株価の動きを見ると、悪地合いが影響した8月25日の年初来安値818円から素早く反発し、急落前の900円台に戻して下値を切り上げている。9月16日発表の自社株式取得も好感して、悪地合いの影響は一時的・限定的のようだ。

 9月24日の終値942円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円15銭で算出)は13〜14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.1%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS486円45銭で算出)は1.9倍近辺である。なお時価総額は約130億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線を回復した。16年3月期増収増益予想や自己株式取得を評価し、EC(電子商取引)関連やサイバーセキュリティ関連のテーマ性にも注目して続伸展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[8月28日更新]

ソフトクリエイトHDは地合い悪化の影響は限定的、モミ合い上放れ期待

 ソフトクリエイトホールディングス[3371](東1)は、ECサイト構築パッケージソフトを主力としてソリューション事業を展開している。株価は地合い悪化の影響で急落する場面があったが、売り一巡して素早くモミ合いレンジに回帰する動きだ。影響は一時的・限定的のようだ。16年3月期業績予想に増額余地があり、煮詰まり感を強めてモミ合い上放れの展開だろう。

■ECサイト構築ソフトで首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)、物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。

 ECサイト構築実績は中堅・大手優良企業向けを中心に、国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、単なるECシステム提供企業からeビジネス総合デベロッパーへの発展を目指して、インターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 アライアンス戦略では13年5月に日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月に東芝テック<6588>と業務提携した。

 15年5月には子会社ソフトクリエイトが、サイボウズ<4776>の「CYBOZU AWARD 2015」において「セールスアドバイザ・オブ・ザ・イヤー」を受賞したと発表した。本アワードは年間を通じてサイボウズ製品の提案・営業活動で際立った実績を残したSA認定者に贈られる。

 15年7月には子会社ソフトクリエイトが、Windows Serverのディレクトリ・サービス「Active Directory」をクラウドスタイルで提供する「SCCore Directory」のサービスを開始した。

 また8月27日には子会社ソフトクリエイトが、社内ネットワークへの不正接続を検知・遮断するセキュリティシステム「L2Blocker」に、エンドポイントのセキュリティ対策「Endpoint Monitor Option」を有償オプションとして販売開始すると発表した。

■16年3月期は微増益の会社予想だが増額余地

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)27億22百万円、第2四半期(7月〜9月)30億89百万円、第3四半期(10月〜12月)28億17百万円、第4四半期(1月〜3月)33億11百万円、営業利益は第1四半期2億81百万円、第2四半期3億86百万円、第3四半期3億51百万円、第4四半期4億48百万円だった。

 また15年3月期の配当性向は28.7%だった。ROEは14年3月期比1.2ポイント上昇して15.4%、自己資本比率は同2.6ポイント上昇して15.4%だった。

 8月3日に発表した今期(16年3月期)第1四半期(4月〜6月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.9%増の28億円、営業利益が同4.8%増の2億94百万円、経常利益が同13.1%増の3億42百万円、純利益が同39.5%増の2億78百万円だった。

 ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」を活用したECソリューション事業が順調に伸長し、企業のセキュリティ意識の高まりを背景にセキュリティビジネスや当社独自サービスである「SCクラウド」も寄与して増収増益だった。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同5.2%増の13億10百万円で、営業利益(全社費用等調整前)が同23.7%増の3億03百万円、システムインテグレーション事業は売上高が同9.0%増の6億13百万円、営業利益が同1.2%増の1億99百万円、物品販売事業は売上高が同4.1%減の8億76百万円、営業利益が同59.6%減の6百万円だった。

 通期の連結業績予想は前回予想(5月8日公表)を据え置いて、売上高が前期比1.0%増の120億60百万円、営業利益が同1.3%増の14億85百万円、経常利益が同1.0%増の15億40百万円、純利益が同2.0%増の9億60百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は28.1%となる。

 ECソリューション事業では、中堅・大手優良企業のECサイト構築需要の増加に伴って、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。ネット広告需要の増加でデジタルマーケティングビジネスの拡大も期待される。

 システムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策意欲の高まりやクラウドサービス需要の拡大が追い風となり、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」が好調のようだ。物品販売事業ではウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響が一巡する。

 費用面では、製品機能充実のための費用の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、新卒社員の積極採用に伴う人件費の増加はあるが、増収増益基調だろう。会社予想は保守的な印象が強く増額余地がありそうだ。EC関連市場は拡大基調であり、国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として、中期的にも収益拡大基調が期待される。

■株価はモミ合い煮詰まり感、地合い悪化の影響は一時的

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)し、2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。

 株価の動きを見ると、地合い悪化の影響を受けて920円〜940円近辺の小幅レンジでのモミ合いから下放れ、8月25日に年初来安値となる818円まで急落する場面があった。しかし27日には923円まで戻した。地合い悪化に伴う売りが一巡し、素早くモミ合いレンジに回帰した形だ。

 8月27日の終値918円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円15銭で算出)は13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.2%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS486円45銭で算出)は1.9倍近辺である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形だが、急落場面で長い下ヒゲをつけてモミ合いレンジに回帰する動きだ。地合い悪化の影響は一時的・限定的のようだ。そしてモミ合い煮詰まり感も強めている。16年3月期業績予想の増額余地や、中期成長力を評価してモミ合い上放れの展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[7月30日更新]

ソフトクリエイトHDはモミ合い煮詰まり感、16年3月期業績予想の増額余地を評価して上放れ期待

 ソフトクリエイトホールディングス[3371](東1)は、ECサイト構築パッケージソフトを主力としてソリューション事業を展開している。株価は概ね930円〜960円近辺の小幅レンジでモミ合う展開が続いているが、煮詰まり感を強めている。16年3月期業績予想の増額余地を評価して上放れの展開だろう。上値フシの1000円近辺を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。

■ECサイト構築ソフトで首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)、物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。

 ECサイト構築実績は中堅・大手優良企業向けを中心に、国内断トツ首位の800社以上に達している。そしてECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■中期成長戦略でeビジネス総合デベロッパー目指す

 中期成長戦略としては、単なるECシステム提供企業からeビジネス総合デベロッパーへの発展を目指して、インターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。

 アライアンス戦略では13年5月に日本ユニシス[8056]と資本・業務提携、13年9月に東芝テック[6588]と業務提携した。

 15年5月には子会社ソフトクリエイトが、サイボウズ[4776]の「CYBOZU AWARD 2015」において「セールスアドバイザ・オブ・ザ・イヤー」を受賞したと発表した。本アワードは年間を通じてサイボウズ製品の提案・営業活動で際立った実績を残したSA認定者に贈られる。

 7月1日には子会社ソフトクリエイトが、Windows Serverのディレクトリ・サービス「Active Directory」をクラウドスタイルで提供する「SCCore Directory」のサービスを開始すると発表した。

■16年3月期は微増益の会社予想だが増額余地

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)27億22百万円、第2四半期(7月〜9月)30億89百万円、第3四半期(10月〜12月)28億17百万円、第4四半期(1月〜3月)33億11百万円、営業利益は第1四半期2億81百万円、第2四半期3億86百万円、第3四半期3億51百万円、第4四半期4億48百万円だった。

 また15年3月期の配当性向は28.7%だった。ROEは14年3月期比1.2ポイント上昇して15.4%、自己資本比率は同2.6ポイント上昇して15.4%だった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月8日公表)は、売上高が前期比1.0%増の120億60百万円、営業利益が同1.3%増の14億85百万円、経常利益が同1.0%増の15億40百万円、純利益が同2.0%増の9億60百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は28.1%となる。

 ECソリューション事業では、中堅・大手優良企業のECサイト構築需要の増加に伴って、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。ネット広告需要の増加でデジタルマーケティングビジネスの拡大も期待される。

 システムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策意欲の高まりやクラウドサービス需要の拡大が追い風となり、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」の売上が好調のようだ。物品販売事業ではウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響が一巡する。

 費用面では、製品機能充実のための費用の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、新卒社員の積極採用に伴う人件費の増加はあるが、増収増益基調だろう。会社予想は保守的な印象が強く増額余地がありそうだ。

 EC関連市場は拡大基調であり、国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として、中期的にも収益拡大基調が期待される。

■株価はモミ合い展開だが煮詰まり感

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)し、2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。

 株価の動きを見ると、4月以降は概ね930円〜960円近辺の小幅レンジでモミ合う展開が続いている。全般地合い悪化の影響を受けて7月9日に年初来安値となる884円まで調整する場面があったが、素早くモミ合いレンジに戻している。影響は一時的のようだ。そして煮詰まり感も強めている。

 7月29日の終値942円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円15銭で算出)は13〜14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.1%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS486円45銭で算出)は1.9倍近辺である。

 週足チャートで見ると一旦割り込んだ26週移動平均線を回復する動きを強めている。煮詰まり感を強め、16年3月期業績予想の増額余地を評価してモミ合い上放れの展開だろう。上値フシの1000円近辺を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[6月29日更新]

ソフトクリエイトHDはモミ合い煮詰まり感、16年3月期業績予想の増額余地を評価して上放れ/font>

 ソフトクリエイトホールディングス[3371](東1)は、ECサイト構築パッケージソフトを主力としてソリューション事業を展開している。株価は930円〜960円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だが煮詰まり感を強めている。16年3月期業績予想の増額余地を評価して上放れの展開だろう。上値フシの1000円近辺を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。

■ECサイト構築ソフトで首位

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)、物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。

 ECサイト構築実績は中堅・大手優良企業向けを中心に、国内断トツ首位の800社以上に達し、ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 中期成長戦略としては、単なるECシステム提供企業からeビジネス総合デベロッパーへの発展を目指して、インターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。アライアンス戦略では13年5月に日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月に東芝テック<6588>と業務提携した。

 15年5月には100%子会社ソフトクリエイトが、サイボウズ<4776>の「CYBOZU AWARD 2015」において「セールスアドバイザ・オブ・ザ・イヤー」を受賞したと発表した。本アワードは年間を通じてサイボウズ製品の提案・営業活動で際立った実績を残したSA認定者に贈られる。

■16年3月期は微増益の会社予想に増額余地

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)27億22百万円、第2四半期(7月〜9月)30億89百万円、第3四半期(10月〜12月)28億17百万円、第4四半期(1月〜3月)33億11百万円、営業利益は第1四半期2億81百万円、第2四半期3億86百万円、第3四半期3億51百万円、第4四半期4億48百万円だった。

 15年3月期の配当性向は28.7%、ROEは14年3月期比1.2ポイント上昇して15.4%、自己資本比率は同2.6ポイント上昇して15.4%だった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月8日公表)は、売上高が前期比1.0%増の120億60百万円、営業利益が同1.3%増の14億85百万円、経常利益が同1.0%増の15億40百万円、純利益が同2.0%増の9億60百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は28.1%となる。

 ECソリューション事業では、中堅・大手優良企業のECサイト構築需要の増加に伴って、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。ネット広告需要の増加でデジタルマーケティングビジネスの拡大も期待される。

 システムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策意欲の高まりやクラウドサービス需要の拡大が追い風となり、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」の売上が好調のようだ。物品販売事業ではウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響が一巡する。

 費用面では、製品機能充実のための費用の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、新卒社員の積極採用に伴う人件費の増加はあるが、増収増益基調だろう。会社予想は保守的な印象が強く増額余地がありそうだ。

 EC関連市場は拡大基調であり、国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として、中期的にも収益拡大基調が期待される。

■株価はモミ合い展開に煮詰まり感

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)し、2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。

 株価の動きを見ると、4月以降は概ね930円〜960円近辺の小幅レンジでモミ合う展開が続いている。ただし煮詰まり感を強めて徐々に下値を切り上げている。

 6月26日の終値945円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円15銭で算出)は13〜14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.1%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS486円45銭で算出)は1.9倍近辺である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込まず、サポートラインの形となっている。そして52週移動平均線は上向きに転じている。煮詰まり感を強め、16年3月期業績予想の増額余地を評価してモミ合い上放れの展開だろう。上値フシの1000円近辺を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[5月26日更新]

ソフトクリエイトHDは16年3月期業績に増額余地、調整一巡してモミ合い上放れ

 ソフトクリエイトホールディングス[3371](東1)は、ECサイト構築パッケージソフトを主力としてソリューション事業を展開している。株価は930円〜960円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だが、16年3月期業績の増額余地を評価してモミ合い上放れの展開だろう。上値フシの1000円近辺を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)、物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。

 ECサイト構築実績は、14年3月期までの累計で中堅・大手優良企業向けを中心に国内断トツ首位の826社に達し、ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 中期成長戦略としては、単なるECシステム提供企業からeビジネス総合デベロッパーへの発展を目指して、インターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。アライアンス戦略では13年5月に日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月に東芝テック<6588>と業務提携している。

 5月7日には100%子会社ソフトクリエイトが、サイボウズ<4776>の「CYBOZU AWARD 2015」において「セールスアドバイザ・オブ・ザ・イヤー」を受賞したと発表した。本アワードは年間を通じてサイボウズ製品の提案・営業活動で際立った実績を残したSA認定者に贈られる。

 5月8日に発表した前期(15年3月期)の連結業績は、売上高が前々期比0.7%減の119億39百万円、営業利益が同0.1%減の14億66百万円、経常利益が同1.6%増の15億24百万円、純利益が同23.3%増の9億41百万円だった。

 配当予想(9月6日に増額修正)については同3円増配の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)とした。配当性向は28.7%となる。ROEは同1.2ポイント上昇して15.4%、自己資本比率は同2.6ポイント上昇して15.4%となった。

 物品販売事業がウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響を受けたが、主力のECソリューション事業の好調が牽引した。経常利益は受取配当金や持分法投資利益の増加、純利益は事務所移転費用や固定資産除却損の一巡も寄与した。

 セグメント別に見ると、ECソリューション事業は売上高が同6.7%増の56億74百万円だが、営業利益(全社費用等調整前)が同3.7%減の11億37百万円だった。ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守・ホスティングが伸長して増収だったが、積極的な中途社員の増員による人件費の増加やセキュリティ対策費用の増加で減益だった。

 システムインテグレーション事業は、売上高が同6.4%増の25億54百万円、営業利益が同16.0%増の9億55百万円だった。企業のセキュリティ投資意欲の高まりを背景に、不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」のプロダクト売上や、当社独自サービス「SCクラウド」のクラウドサービス売上が伸長した。

 物品販売事業は、売上高が同13.7%減の37億10百万円、営業利益が同78.8%減の68百万円だった。ウインドウズXPサポート終了に伴うパソコン入れ替え需要の反動影響や、消費増税の影響を受けた

 四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)27億22百万円、第2四半期(7月〜9月)30億89百万円、第3四半期(10月〜12月)28億17百万円、第4四半期(1月〜3月)33億11百万円、営業利益は第1四半期2億81百万円、第2四半期3億86百万円、第3四半期3億51百万円、第4四半期4億48百万円だった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月8日公表)は、売上高が前期比1.0%増の120億60百万円、営業利益が同1.3%増の14億85百万円、経常利益が同1.0%増の15億40百万円、純利益が同2.0%増の9億60百万円、配当予想が前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 ECソリューション事業では、中堅・大手優良企業のECサイト構築需要の増加に伴って、ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ・保守が好調に推移する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。ネット広告需要の増加でデジタルマーケティングビジネスも拡大する。システムインテグレーション事業では、企業のセキュリティ対策意欲の高まりやクラウドサービス需要の拡大が追い風だ。物品販売事業ではウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響が一巡する。

 費用面では、製品機能充実のための費用の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加、新卒社員の積極採用に伴う人件費の増加はあるが、増収増益基調だろう。会社予想は保守的な印象が強く増額余地がありそうだ。

 EC関連市場は拡大基調であり、国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として、中期的にも収益拡大基調が期待される。

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)し、2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。

 株価の動きを見ると、4月以降は930円〜960円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だ。ただし大きく下押す動きは見られず調整一巡感を強めている。

 5月25日の終値938円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円15銭で算出)は13〜14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.1%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS486円45銭で算出)は1.9倍近辺である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込まず、サポートラインの形だ。調整が一巡し、16年3月期業績の増額余地を評価してモミ合い上放れの展開だろう。上値フシの1000円近辺を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[4月15日更新]

ソフトクリエイトHDは短期調整一巡、16年3月期増収増益期待で上値試す

 ECサイト構築ソフトのソフトクリエイトホールディングス[3371](東1)の株価は、3月の戻り高値996円から利益確定売りや3月期末配当権利落ちで反落したが、4月1日の913円から反発の動きを強めている。短期調整が一巡し、16年3月期の増収増益期待で上値を試す展開だろう。14年9月の戻り高値1001円を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。

 ECソリューション事業(ECサイト構築ソフト「ecbeing」の販売からECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発など)、物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築ソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。

 ECサイト構築実績は、14年3月期までの累計で中堅・大手優良企業向けを中心に国内断トツ首位の826社に達し、ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 中期成長戦略としては、単なるECシステム提供企業からeビジネス総合デベロッパーへの発展を目指して、インターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。アライアンス戦略では13年5月に日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月に東芝テック<6588>と業務提携している。

 前期(15年3月期)の連結業績見通し(5月9日公表)は売上高が前々期比4.3%減の115億円、営業利益が同2.2%増の15億01百万円、経常利益が同0.6%増の15億10百万円、純利益が同4.8%増の8億円、配当予想(9月6日増額修正)が同3円増配の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 物品販売事業がウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響を受けるため減収見通しだが、主力のECソリューション事業の好調が牽引して開発費、広告宣伝費、人件費などの増加を吸収して増益見通しだ。

 第3四半期累計(4月〜12月)は前年同期比5.0%増収、3.8%営業増益、7.2%経常増益、36.3%最終増益で、通期見通しに対する進捗率は売上高が75.0%、営業利益が67.8%、経常利益が71.4%、純利益が83.1%だった。

 なお四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)27億22百万円、第2四半期(7月〜9月)30億89百万円、第3四半期(10月〜12月)28億17百万円、営業利益は第1四半期2億81百万円、第2四半期3億86百万円、第3四半期3億51百万円である。

 今期(16年3月期)も、ECソリューション事業では中堅・大手優良企業のECサイト構築需要の増加に伴って、ECサイト構築ソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズが好調に推移する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。ネット広告需要の増加でデジタルマーケティングビジネスも拡大し、物品販売事業ではウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響が一巡する。増収増益基調だろう。

 EC関連市場は拡大基調であり、国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として、中期的にも収益拡大基調が期待される。

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)し、2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。

 株価の動きを見ると、3月23日の戻り高値996円から利益確定売りや3月期末配当権利落ちで一旦反落したが、4月1日の913円から反発の動きを強めている。短期調整が一巡したようだ。

 4月14日の終値950円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS59円55銭で算出)は16倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.1%近辺、前々期実績PBR(前々期実績の連結BPS419円95銭で算出)は2.3倍近辺である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線近辺から反発してサポートラインを確認した形だ。短期調整が一巡し、16年3月期の増収増益期待で上値を試す展開だろう。14年9月の戻り高値1001円を突破すれば上げ足に弾みがつきそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[3月16日更新]

ソフトクリエイトHDはモミ合い上放れ、3月期末の株主優待制度や中期成長力を評価

 ECサイト構築ソフトのソフトクリエイトホールディングス[3371](東1)の株価は、モミ合いから上放れて水準切り上げの動きを強めている。3月期末の株主優待制度も注目点であり、中期成長力を評価して14年9月の戻り高値1001円を試す展開だろう。1000円台を回復すれば上げ足に弾みがつきそうだ。

 ECソリューション事業(ECサイト構築ソフト「ecbeing」の販売からECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発など)、物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築ソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。

 ECサイト構築実績は、前期(14年3月期)までの累計で中堅・大手優良企業向けを中心に国内断トツ首位の826社に達し、ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 中期成長戦略としては、単なるECシステム提供企業からeビジネス総合デベロッパーへの発展を目指して、インターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。アライアンス戦略では13年5月に日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月に東芝テック<6588>と業務提携している。

 今期(15年3月期)の連結業績見通し(5月9日公表)は売上高が前期比4.3%減の115億円、営業利益が同2.2%増の15億01百万円、経常利益が同0.6%増の15億10百万円、純利益が同4.8%増の8億円で、配当予想(9月6日に増額修正)は前期比3円増配の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 物品販売事業がウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響を受けるため減収見通しだが、主力のECソリューション事業の好調が牽引して開発費、広告宣伝費、人件費などの増加を吸収して増益見通しだ。

 ECソリューション事業は中堅・大手優良企業のECサイト構築需要の増加に伴って、ECサイト構築ソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズが好調に推移する。期末ECサイト累計構築数は前期末比90社増加の916社の計画だ。ネット広告需要の増加でデジタルマーケティングビジネスも拡大する。

 第3四半期累計(4月〜12月)は、主力のECソリューション事業の好調が牽引して前年同期比5.0%増収、同3.8%営業増益、同7.2%経常増益、同36.3%最終増益だった。

 四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)27億22百万円、第2四半期(7月〜9月)30億89百万円、第3四半期(10月〜12月)28億17百万円で、営業利益は第1四半期2億81百万円、第2四半期3億86百万円、第3四半期3億51百万円と順調に推移している。

 通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が75.0%、営業利益が67.8%、経常利益が71.4%、純利益が83.1%である。ストック型収益が拡大基調であることを考慮すれば順調な水準であり、通期会社見通しに増額余地があるだろう。EC関連市場は拡大基調であり、国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として中期的にも収益拡大基調が期待される。

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)し、2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。

 株価の動きを見ると、890円〜940円近辺でのモミ合いから上放れて水準切り上げの動きを強めている。3月13日は960円まで上伸して2月17日の964円に接近した。

 3月13日の終値959円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS59円55銭で算出)は16〜17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.1%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS419円95銭で算出)は2.3倍近辺である。

 週足チャートで見ると、13週移動平均線と26週移動平均線がサポートラインとなって徐々に下値を切り上げている。強基調に転換した形であり、3月期末の株主優待制度も注目点だ。中期成長力を評価して14年9月の戻り高値1001円を試す展開だろう。1000円台を回復すれば上げ足に弾みがつきそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[2月18日更新]

ソフトクリエイトHDは第3四半期累計業績を好感してモミ合い上放れ

 ECサイト構築ソフトのソフトクリエイトホールディングス[3371](東1)は、2月2日に第3四半期累計(4月〜12月)業績を発表した。増収増益を好感し、株価はモミ合いから上放れて戻り歩調の展開だ。中期成長力も評価して14年9月の戻り高値1001円を試す展開だろう。1000円台を回復すれば上げ足に弾みがつきそうだ。

 ECソリューション事業(ECサイト構築ソフト「ecbeing」の販売からECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発など)、物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築ソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズ、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで、総合的なサービスを提供していることが強みだ。

 ECサイト構築実績は、前期(14年3月期)までの累計で中堅・大手優良企業向けを中心に国内断トツ首位の826社に達し、ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 中期成長戦略としては、単なるECシステム提供企業からeビジネス総合デベロッパーへの発展を目指して、インターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。アライアンス戦略では13年5月に日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月に東芝テック<6588>と業務提携している。

 2月2日に発表した今期(15年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)の連結業績は売上高が前年同期比5.0%増の86億28百万円、営業利益が同3.8%増の10億18百万円、経常利益が同7.2%増の10億78百万円、純利益が同36.3%増の6億65百万円だった。主力のECソリューション事業の好調が牽引した。

 通期の連結業績見通しは前回予想(5月9日公表)を据え置いて売上高が前期比4.3%減の115億円、営業利益が同2.2%増の15億01百万円、経常利益が同0.6%増の15億10百万円、そして純利益が同4.8%増の8億円としている。配当予想(9月6日に増額修正)は前期比3円増配の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 セグメント別売上高の計画は、ECソリューション事業が同10.9%増の59億円、SI事業が同4.2%減の23億円、物品販売事業が同23.3%減の33億円としている。物品販売事業はウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響を受けるため大幅減収見通しだ。

 ただし主力のECソリューション事業は、中堅・大手優良企業のECサイト構築需要の増加に伴って、ECサイト構築ソフト「ecbeing」の販売・カスタマイズが好調に推移する。期末ECサイト累計構築数は前期末比90社増加の916社の計画だ。ネット広告需要の増加でデジタルマーケティングビジネスも拡大する。ECソリューション事業の好調で開発費、広告宣伝費、人件費などの増加を吸収する見通しだ。

 通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高75.0%、営業利益67.8%、経常利益71.4%、純利益83.1%である。ストック型収益が拡大基調であることを考慮すれば順調な水準であり、通期会社見通しに増額余地があるだろう。EC関連市場は拡大基調であり、国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として中期的にも収益拡大基調が期待される。

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)し、2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。

 株価の動きを見ると、14年11月以降は890円〜940円近辺のレンジでモミ合う展開だったが、2月17日には964円まで上伸してモミ合い上放れの動きを強めている。第3四半期累計の増収増益を好感して戻り歩調の展開だ。

 2月17日の終値955円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS59円55銭で算出)は16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.1%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS419円95銭で算出)は2.3倍近辺である。

 日足チャートで見ると上向きに転じた25日移動平均線がサポートラインとなって上伸した。週足チャートで見ると26週移動平均線を突破してモミ合い上放れの動きを強めている。強基調に転換した形であり、中期成長力も評価して14年9月戻り高値1001円を試す展開だろう。1000円台を回復すれば上げ足に弾みがつきそうだ。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[1月27日更新]

ソフトクリエイトHDはレンジ下限から切り返す動き、中期成長力を評価してモミ合い上放れ

 ECサイト構築ソフトのソフトクリエイトホールディングス[3371](東1)の株価は、900円を挟むレンジでモミ合う展開だが、1月26日は922円まで上伸した。レンジ下限から切り返す動きのようだ。今期(15年3月期)業績見通しの増額余地や、中期成長力を評価してモミ合い上放れの展開だろう。

 ECソリューション事業(ECサイト構築ソフト「ecbeing」の販売からECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発など)、物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで総合的なサービスを提供していることが強みだ。ECサイト構築実績は前期(14年3月期)までの累計で中堅・大手優良企業向けを中心に国内断トツ首位の826社に達し、ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 中期成長戦略としては、単なるECシステム提供企業からeビジネス総合デベロッパーへの発展を目指して、インターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。アライアンス戦略では13年5月に日本ユニシス<8056>と資本・業務提携、13年9月に東芝テック<6588>と業務提携している。

 今期(15年3月期)の連結業績見通し(5月9日公表)は売上高が前期比4.3%減の115億円、営業利益が同2.2%増の15億01百万円、経常利益が同0.6%増の15億10百万円、純利益が同4.8%増の8億円、そして配当予想(9月6日に増額修正)が前期比3円増配の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 セグメント別売上高の計画は、ECソリューション事業が同10.9%増の59億円、SI事業が同4.2%減の23億円、物品販売事業が同23.3%減の33億円としている。物品販売事業がウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響を受けるため全体としては減収見通しだ。

 ただし主力のECソリューション事業は中堅・大手優良企業のECサイト構築需要の増加に伴って、ECサイト構築ソフト「ecbeing」の販売やカスタマイズが好調に推移する。期末ECサイト累計構築数は前期末比90社増加の916社の計画としている。ネット広告需要の増加でデジタルマーケティングビジネスも拡大する。ECソリューション事業の好調で開発費、広告宣伝費、人件費などの増加を吸収する見通しだ。

 第2四半期累計(4月〜9月)は前年同期比8.5%増収、同8.9%営業増益、同10.6%経常増益、同58.8%最終増益だった。主力のECソリューション事業が同17.0%増収と全体を牽引した。

 通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.5%、営業利益が44.4%、経常利益が46.4%、純利益が57.9%である。ストック型収益が拡大基調であることを考慮すれば順調な水準であり、通期会社見通しに増額余地があるだろう。EC関連市場は拡大基調であり、国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として中期的にも収益拡大基調だろう。

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)し、2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。

 株価の動きを見ると900円を挟むレンジでモミ合う展開が続いている。ただし14年10月の直近安値860円水準まで下押す動きは見られず、モミ合い煮詰まり感も強めている。1月26日は922円まで上伸した。調整が一巡してレンジ下限から切り返す動きのようだ。

 1月26日の終値919円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS59円55銭で算出)は15〜16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.2%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS419円95銭で算出)は2.2倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を突破して強基調に転換する動きを強めている。中期成長力を評価する流れに変化はなく、調整が一巡してモミ合い上放れの展開だろう。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月22日更新]

ソフトクリエイトHDは中期成長力を評価してモミ合い上放れ

 ECサイト構築ソフトのソフトクリエイトホールディングス[3371](東1)の株価は、9月の戻り高値1001円から反落後は概ね900円を挟むレンジでモミ合う展開だ。ただし10月の直近安値860円水準まで下押す動きは見られず調整一巡感を強めている。中期成長力を評価する流れに変化はなく、調整が一巡してモミ合い上放れの展開だろう。

 ECソリューション事業(ECサイト構築ソフト「ecbeing」の販売からECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発など)、物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築・運用支援、さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスまで総合的なサービスを提供していることが強みだ。ECサイト構築実績は前期(14年3月期)までの累計で中堅・大手優良企業向けを中心に国内断トツ首位の826社に達し、ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

 中期成長戦略としては、単なるECシステム提供企業からeビジネス総合デベロッパーへの発展を目指して、インターネット広告や運用支援などデジタルマーケティング市場にも積極展開してビジネス領域を拡大している。アライアンス戦略では13年5月に日本ユニシス <8056> と資本・業務提携、13年9月に東芝テック <6588> と業務提携している。

 今期(15年3月期)の連結業績見通しは前回予想(5月9日公表)を据え置いて、売上高が前期比4.3%減の115億円、営業利益が同2.2%増の15億01百万円、経常利益が同0.6%増の15億10百万円、純利益が同4.8%増の8億円、そして配当予想(9月6日に増額修正)が前期比3円増配の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 セグメント別売上高の計画は、ECソリューション事業が同10.9%増の59億円、SI事業が同4.2%減の23億円、物品販売事業が同23.3%減の33億円としている。物品販売事業がウインドウズXPサポート終了に伴う入れ替え需要の反動影響を受けるため全体としては減収見通しだ。

 ただし主力のECソリューション事業は中堅・大手優良企業のECサイト構築需要の増加に伴って、ECサイト構築ソフト「ecbeing」の販売やカスタマイズが好調に推移する。期末ECサイト累計構築数は前期末比90社増加の916社となる計画だ。ネット広告需要の増加でデジタルマーケティングビジネスも拡大する。利益面ではECソリューション事業の好調で開発費、広告宣伝費、人件費などの増加を吸収して増益見通しとしている。

 第2四半期累計(4月〜9月)は前年同期比8.5%増収、同8.9%営業増益、同10.6%経常増益、同58.8%最終増益だった。主力のECソリューション事業が同17.0%増収と全体を牽引して増収増益だった。

 通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.5%、営業利益が44.4%、経常利益が46.4%、純利益が57.9%である。ストック型収益が拡大基調であることを考慮すれば概ね順調な水準であり、通期会社見通しには上振れ余地があるだろう。EC関連市場は拡大基調であり、国内断トツ首位のECサイト構築実績を武器として中期的にも収益拡大基調だろう。

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数に応じてオリジナルQUOカードを贈呈(3000株以上保有株主に対してQUOカード3000円分など、詳細は会社ホームページを参照)し、2年超の継続保有株主に対しては長期保有優待制度も実施している。

 株価の動きを見ると、9月の戻り高値1001円から反落後は概ね900円を挟むレンジでモミ合う展開だ。ただし10月の直近安値860円水準まで下押す動きは見られず調整一巡感を強めている。

 12月19日の終値918円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS59円55銭で算出)は15〜16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.2%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS419円95銭で算出)は2.2倍近辺である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって下値切り上げの形だ。中期成長力を評価する流れに変化はなく、調整が一巡してモミ合い上放れの展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
 

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