[3969]エイトレッド
[03月19日更新]

エイトレッドは下値切り上げ、25年3月期も収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムのリーディングカンパニーとして、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksと小規模企業向けクラウド型X−point Cloudを2本柱としている。24年3月期は2桁増収増益予想としている。主力のX−point CloudとAgileWorksが好調に推移し、積極投資による人件費や広告宣伝費などの増加を吸収する見込みだ。さらに24年7月にはX−point Cloudの価格体系変更を予定しており、積極的な事業展開で25年3月期も収益拡大基調だろう。株価は小動きだが徐々に下値を切り上げている。出直りを期待したい。
 
■ワークフローシステムの開発・販売
 
 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。
 
 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。ワークフローシステムを導入することにより、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。
 
 主力製品は、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorks、および小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudである。23年8月には、AgileWorksの13年ぶりとなるメジャーバージョンアップ版(R3.0)の出荷を開始した。23年12月にはX−point Cloudが、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が認証する令和3年度改正基準の「電子取引ソフト法的要件認証」を取得した。24年1月には情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO27001/ISO27017」を取得した。
 
 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月には通常サポート終了、27年3月には延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。X−pointの新規ライセンス販売終了に伴って、AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進している。
 
 23年3月期の製品別売上高は、クラウドサービスX−point Cloudが22年3月期比17.8%増の8億71百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが1.7%減の9億69百万円、パッケージ型X−pointが15.9%減の3億26百万円だった。AgileWorksは半導体不足の影響を受けた。X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。
 
 ストック売上高は第1四半期が4億16百万円、第2四半期が4億26百万円、第3四半期が4億44百万円、第4四半期が4億56百万円、ストック売上比率は第1四半期が78.3%、第2四半期が81.1%、第3四半期が78.3%、第4四半期が83.8%だった。
 
■社内文書電子化のリーディングカンパニー
 
 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーで、22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破した。また複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。
 
 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。
 
 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2023年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年度から12年連続シェアNO.1(22年度実績の金額シェア25.1%)となった。さらにSMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアでも12年連続NO.1(同45.2%)となった。また、22年度のワークフロー市場全体(パッケージ+SaaS・ASP型)のベンダー別売上金額シェアでは、パッケージ型X−pointの新規ライセンス販売を終了したものの、AgileWorksの伸長も寄与して12年連続2位となった。同社は特に小・中規模企業向けを強みとしている。
 
 テクノ・システム・リサーチの「2022年SaaSワークフロー市場データ」においては、X−point Cloudが、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーで、それぞれシェアNO.1を獲得した。
 
 スマートキャンプ社が、今もっとも評価されているSaaSを表彰する「BOXIL SaaS AWARD Summer 2023」ワークフローシステム部門においては、X−point CloudがGood Serviceを受賞した。
 
 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2023年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で、7年連続(16年度〜22年度)でシェア第1位を獲得した。
 
 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2024 Winter」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を8期連続で受賞した。
 
■開発特化型企業
 
 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。
 
■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調
 
 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。
 
 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始した。
 
 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。
 
■24年3月期2桁増収増益予想、25年3月期も収益拡大基調
 
 24年3月期の業績(非連結)予想は売上高が23年3月期比10.3%増の23億90百万円、営業利益が10.1%増の11億円、経常利益が10.0%増の11億円、当期純利益が11.6%増の7億48百万円としている。配当予想は23年3月期比2円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想で、予想配当性向は26.0%となる。
 
 第3四半期累計は売上高が前年同期比11.6%増の18億12百万円、営業利益が4.3%増の7億52百万円、経常利益が4.3%増の7億53百万円、四半期純利益が5.2%増の5億05百万円だった。
 
 増収増益と順調だった。主力のクラウドサービスX−point Cloud、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが好調に推移し、積極投資による人件費や広告宣伝費などの増加を吸収した。
 
 製品別の売上高は、クラウドサービスX−point Cloudが新規導入企業数の順調な増加やパッケージ型X−pointからの移行により22.6%増の7億81百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksがメジャーバージョンアップ(23年8月4日〜)に伴う買い控えの影響が解消して9.4%増の8億11百万円だった。パッケージ型X−pointはクラウドへの移行に伴う新規ライセンス販売終了(22年3月)のため10.0%減の2億18百万円だった。Cloud比率は3.8ポイント上昇して43.1%となった。全体のストック売上高比率は第1四半期が87.8%、第2四半期が77.6%、第3四半期が79.4%だった。
 
 営業利益(+14百万円)の変動分析は、クラウドサービス売上増加で+1億44百万円、パッケージ売上増加で+45百万円、人件費増加で▲45百万円、減価償却費増加で▲41百万円、クラウドインフラコスト増加で▲29百万円、広告宣伝費増加で▲12百万円、その他で▲48百万円だったとしている。
 
 なお全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億40百万円で営業利益が2億06百万円、第2四半期は売上高が6億32百万円で営業利益が2億76百万円、第3四半期は売上高が6億39百万円で営業利益が2億69百万円だった。売上高は第3四半期、営業利益は第2四半期が、四半期ベースで過去最高となっている。
 
 通期予想は据え置いている。製品別売上高の計画は、X−point Cloudが21.6%増の10億60百万円、AgileWorksが10.6%増の10億72百万円、X−point(22年3月に新規ライセンス販売終了)が20.9%減の2億58百万円としている。
 
 クラウドサービスが牽引し、人件費やクラウドインフラコストなどの増加を吸収して2桁増収増益予想としている。営業利益(+1億01百万円)の変動分析は、クラウドサービス売上増加で+1億88百万円、パッケージ売上増加で+34百万円、人件費増加で▲1億18百万円、減価償却費増加で▲14百万円、クラウドインフラコスト増加で▲16百万円、その他で+27百万円の見込みとしている。
 
 第3四半期累計の進捗率は売上高76%、営業利益69%、経常利益69%、当期純利益68%である。利益進捗率がやや低水準だが、ストック収益が積み上がる収益構造であり、通期会社予想の達成は可能と考えられる。さらに24年7月にはX−point Cloudの価格体系変更を予定(2月15日公表)しており、積極的な事業展開で25年3月期も収益拡大基調だろう。
 
■株主優待制度は9月末と3月末の年2回
 
 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。また、現行の株主優待制度に加えて、23年7月20日に長期保有株主優待制度の新設を発表した。毎年3月末時点で2年超保有株主(3月末、9月末を基準日として、それぞれの株主名簿に連続5回以上記録された株主)を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。24年3月末対象より適用する。
 
■株価は下値切り上げ
 
 株価は小動きだが徐々に下値を切り上げている。出直りを期待したい。3月18日の終値は1448円、今期予想PER(会社予想のEPS99円90銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約1.8%、前期実績PBR(前期実績のBPS537円79銭で算出)は約2.7倍、そして時価総額は約108億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
 
[02月28日更新]

エイトレッドはモミ合い煮詰まり感、24年3月期2桁増収増益予想

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)は社内文書電子化のリーディングカンパニーとして、ワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksと小規模企業向けクラウド型X−point Cloudが2本柱で、ワークフロー市場におけるシェア1位を獲得している。24年3月期は2桁増収増益予想としている。主力のX−point CloudとAgileWorksが好調に推移し、積極投資による人件費や広告宣伝費などの増加を吸収する。なお2月15日にX−point Cloudの価格体系変更(24年7月より実施)を発表した。積極的な事業展開で25年3月期も収益拡大基調だろう。株価は安値圏でモミ合う展開だが煮詰まり感を強めている。好業績を評価して上放れの展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。ワークフローシステムを導入することにより、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorks、および小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudである。23年8月には、AgileWorksの13年ぶりとなるメジャーバージョンアップ版(R3.0)の出荷を開始した。23年12月にはX−point Cloudが、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が認証する令和3年度改正基準の「電子取引ソフト法的要件認証」を取得した。24年1月には情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO27001/ISO27017」を取得した。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月には通常サポート終了、27年3月には延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。X−pointの新規ライセンス販売終了に伴って、AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進している。

 23年3月期の製品別売上高は、クラウドサービスX−point Cloudが22年3月期比17.8%増の8億71百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが1.7%減の9億69百万円、パッケージ型X−pointが15.9%減の3億26百万円だった。AgileWorksは半導体不足の影響を受けた。X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。

 ストック売上高は第1四半期が4億16百万円、第2四半期が4億26百万円、第3四半期が4億44百万円、第4四半期が4億56百万円、ストック売上比率は第1四半期が78.3%、第2四半期が81.1%、第3四半期が78.3%、第4四半期が83.8%だった。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーで、22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破している。また複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2023年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年度から12年連続シェアNO.1(22年度実績の金額シェア25.1%)となった。さらにSMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアでも12年連続NO.1(同45.2%)となった。また、22年度のワークフロー市場全体(パッケージ+SaaS・ASP型)のベンダー別売上金額シェアでは、パッケージ型X−pointの新規ライセンス販売を終了したものの、AgileWorksの伸長も寄与して12年連続2位となった。同社は特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 テクノ・システム・リサーチの「2022年SaaSワークフロー市場データ」においては、X−point Cloudが、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーで、それぞれシェアNO.1を獲得した。

 スマートキャンプ社が、今もっとも評価されているSaaSを表彰する「BOXIL SaaS AWARD Summer 2023」ワークフローシステム部門においては、X−point CloudがGood Serviceを受賞した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2023年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で、7年連続(16年度〜22年度)でシェア第1位を獲得した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2024 Winter」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を8期連続で受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始した。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■24年3月期3Q累計増収増益と順調、通期2桁増収増益予想

 24年3月期の業績(非連結)予想は売上高が23年3月期比10.3%増の23億90百万円、営業利益が10.1%増の11億円、経常利益が10.0%増の11億円、当期純利益が11.6%増の7億48百万円としている。配当予想は23年3月期比2円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想で、予想配当性向は26.0%となる。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比11.6%増の18億12百万円、営業利益が4.3%増の7億52百万円、経常利益が4.3%増の7億53百万円、四半期純利益が5.2%増の5億05百万円だった。

 増収増益と順調だった。主力のクラウドサービスX−point Cloud、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが好調に推移し、積極投資による人件費や広告宣伝費などの増加を吸収した。

 製品別の売上高は、クラウドサービスX−point Cloudが新規導入企業数の順調な増加やパッケージ型X−pointからの移行により22.6%増の7億81百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksがメジャーバージョンアップ(23年8月4日〜)に伴う買い控えの影響が解消して9.4%増の8億11百万円だった。パッケージ型X−pointはクラウドへの移行に伴う新規ライセンス販売終了(22年3月)のため10.0%減の2億18百万円だった。Cloud比率は3.8ポイント上昇して43.1%となった。全体のストック売上高比率は第1四半期が87.8%、第2四半期が77.6%、第3四半期が79.4%だった。

 営業利益(+14百万円)の変動分析は、クラウドサービス売上増加で+1億44百万円、パッケージ売上増加で+45百万円、人件費増加で▲45百万円、減価償却費増加で▲41百万円、クラウドインフラコスト増加で▲29百万円、広告宣伝費増加で▲12百万円、その他で▲48百万円だったとしている。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億40百万円で営業利益が2億06百万円、第2四半期は売上高が6億32百万円で営業利益が2億76百万円、第3四半期は売上高が6億39百万円で営業利益が2億69百万円だった。売上高は第3四半期、営業利益は第2四半期が、四半期ベースで過去最高となっている。

 通期予想は据え置いている。製品別売上高の計画は、X−point Cloudが21.6%増の10億60百万円、AgileWorksが10.6%増の10億72百万円、X−point(22年3月に新規ライセンス販売終了)が20.9%減の2億58百万円としている。

 クラウドサービスが牽引し、人件費やクラウドインフラコストなどの増加を吸収して2桁増収増益予想としている。営業利益(+1億01百万円)の変動分析は、クラウドサービス売上増加で+1億88百万円、パッケージ売上増加で+34百万円、人件費増加で▲1億18百万円、減価償却費増加で▲14百万円、クラウドインフラコスト増加で▲16百万円、その他で+27百万円の見込みとしている。

 第3四半期累計の進捗率は売上高76%、営業利益69%、経常利益69%、当期純利益68%である。利益進捗率がやや低水準だが、ストック収益が積み上がる収益構造であり、通期会社予想の達成は可能と考えられる。

 なお2月15日にX−point Cloudの価格体系変更(24年7月より実施)を発表した。積極的な事業展開で25年3月期も収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。また、現行の株主優待制度に加えて、23年7月20日に長期保有株主優待制度の新設を発表した。毎年3月末時点で2年超保有株主(3月末、9月末を基準日として、それぞれの株主名簿に連続5回以上記録された株主)を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。24年3月末対象より適用する。

■株価はモミ合い煮詰まり感

 株価は安値圏でモミ合う展開だが煮詰まり感を強めている。好業績を評価して上放れの展開を期待したい。2月27日の終値は1441円、今期予想PER(会社予想のEPS99円90銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約1.8%、前期実績PBR(前期実績のBPS537円79銭で算出)は約2.7倍、そして時価総額は約108億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[01月31日更新]

エイトレッドは下値切り上げ、24年3月期3Q累計増収増益と順調で収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)は社内文書電子化のリーディングカンパニーとして、ワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksと小規模企業向けクラウド型X−point Cloudが2本柱で、ワークフロー市場におけるシェア1位を獲得している。24年3月期第3四半期累計は増収増益と順調だった。主力のX−point CloudとAgileWorksが好調に推移し、積極投資による人件費や広告宣伝費などの増加を吸収した。そして通期の2桁増収増益予想を据え置いた。ストック収益が積み上がる収益構造であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価はやや小動きだが、23年10月の昨年来安値をボトムとして下値を切り上げている。週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスが接近している。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。ワークフローシステムを導入することにより、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorks、および小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudである。23年8月には、AgileWorksの13年ぶりとなるメジャーバージョンアップ版(R3.0)の出荷を開始した。23年12月にはX−point Cloudが、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が認証する令和3年度改正基準の「電子取引ソフト法的要件認証」を取得した。24年1月には情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO27001/ISO27017」を取得した。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月には通常サポート終了、27年3月には延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。X−pointの新規ライセンス販売終了に伴って、AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進している。

 23年3月期の製品別売上高は、クラウドサービスX−point Cloudが22年3月期比17.8%増の8億71百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが1.7%減の9億69百万円、パッケージ型X−pointが15.9%減の3億26百万円だった。AgileWorksは半導体不足の影響を受けた。X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。

 ストック売上高は第1四半期が4億16百万円、第2四半期が4億26百万円、第3四半期が4億44百万円、第4四半期が4億56百万円、ストック売上比率は第1四半期が78.3%、第2四半期が81.1%、第3四半期が78.3%、第4四半期が83.8%だった。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーで、22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破している。また複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2023年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年度から12年連続シェアNO.1(22年度実績の金額シェア25.1%)となった。さらにSMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアでも12年連続NO.1(同45.2%)となった。また、22年度のワークフロー市場全体(パッケージ+SaaS・ASP型)のベンダー別売上金額シェアでは、パッケージ型X−pointの新規ライセンス販売を終了したものの、AgileWorksの伸長も寄与して12年連続2位となった。同社は特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 テクノ・システム・リサーチの「2022年SaaSワークフロー市場データ」においては、X−point Cloudが、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーで、それぞれシェアNO.1を獲得した。

 スマートキャンプ社が、今もっとも評価されているSaaSを表彰する「BOXIL SaaS AWARD Summer 2023」ワークフローシステム部門においては、X−point CloudがGood Serviceを受賞した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2023年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で、7年連続(16年度〜22年度)でシェア第1位を獲得した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2024 Winter」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を8期連続で受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始した。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■24年3月期3Q累計増収増益と順調、通期2桁増収増益予想

 24年3月期の業績(非連結)予想は売上高が23年3月期比10.3%増の23億90百万円、営業利益が10.1%増の11億円、経常利益が10.0%増の11億円、当期純利益が11.6%増の7億48百万円としている。配当予想は23年3月期比2円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想で、予想配当性向は26.0%となる。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比11.6%増の18億12百万円、営業利益が4.3%増の7億52百万円、経常利益が4.3%増の7億53百万円、四半期純利益が5.2%増の5億05百万円だった。

 増収増益と順調だった。主力のクラウドサービスX−point Cloud、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが好調に推移し、積極投資による人件費や広告宣伝費などの増加を吸収した。

 製品別の売上高は、クラウドサービスX−point Cloudが新規導入企業数の順調な増加やパッケージ型X−pointからの移行により22.6%増の7億81百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksがメジャーバージョンアップ(23年8月4日〜)に伴う買い控えの影響が解消して9.4%増の8億11百万円だった。パッケージ型X−pointはクラウドへの移行に伴う新規ライセンス販売終了(22年3月)のため10.0%減の2億18百万円だった。Cloud比率は3.8ポイント上昇して43.1%となった。全体のストック売上高比率は第1四半期が87.8%、第2四半期が77.6%、第3四半期が79.4%だった。

 営業利益(+14百万円)の変動分析は、クラウドサービス売上増加で+1億44百万円、パッケージ売上増加で+45百万円、人件費増加で▲45百万円、減価償却費増加で▲41百万円、クラウドインフラコスト増加で▲29百万円、広告宣伝費増加で▲12百万円、その他で▲48百万円だったとしている。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億40百万円で営業利益が2億06百万円、第2四半期は売上高が6億32百万円で営業利益が2億76百万円、第3四半期は売上高が6億39百万円で営業利益が2億69百万円だった。売上高は第3四半期、営業利益は第2四半期が、四半期ベースで過去最高となっている。

 通期予想は据え置いている。製品別売上高の計画は、X−point Cloudが21.6%増の10億60百万円、AgileWorksが10.6%増の10億72百万円、X−point(22年3月に新規ライセンス販売終了)が20.9%減の2億58百万円としている。

 クラウドサービスが牽引し、人件費やクラウドインフラコストなどの増加を吸収して2桁増収増益予想としている。営業利益(+1億01百万円)の変動分析は、クラウドサービス売上増加で+1億88百万円、パッケージ売上増加で+34百万円、人件費増加で▲1億18百万円、減価償却費増加で▲14百万円、クラウドインフラコスト増加で▲16百万円、その他で+27百万円の見込みとしている。

 第3四半期累計の進捗率は売上高76%、営業利益69%、経常利益69%、当期純利益68%である。利益進捗率がやや低水準だが、ストック収益が積み上がる収益構造であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。また、現行の株主優待制度に加えて、23年7月20日に長期保有株主優待制度の新設を発表した。毎年3月末時点で2年超保有株主(3月末、9月末を基準日として、それぞれの株主名簿に連続5回以上記録された株主)を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。24年3月末対象より適用する。

■株価は下値切り上げ

 株価はやや小動きだが、23年10月の昨年来安値をボトムとして下値を切り上げている。週足チャートで見ると26週移動平均線を回復した。そして13週移動平均線が26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスが接近している。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。1月30日の終値は1409円、今期予想PER(会社予想のEPS99円90銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約1.8%、前期実績PBR(前期実績のBPS537円79銭で算出)は約2.6倍、そして時価総額は約105億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[01月17日更新]

エイトレッドは調整一巡、24年3月期2桁増収増益予想で収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)は社内文書電子化のリーディングカンパニーとして、ワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksおよび小規模企業向けクラウド型X−point Cloudが2本柱で、ワークフロー市場におけるシェア1位を獲得している。1月17日〜19日にはインテックス大阪で開催されるJapan IT Week【関西】に出展する。24年3月期は2桁増収増益予想としている。クラウドサービスが牽引し、人件費やクラウドインフラコストなどの増加を吸収する見込みだ。ワークフローシステムの市場は拡大基調であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は戻り一服となって上値の重い形だが、調整一巡して出直りを期待したい。なお1月25日に24年3月期第3四半期決算発表を予定している。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。ワークフローシステムを導入することにより、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorks、および小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudである。23年8月には、AgileWorksの13年ぶりとなるメジャーバージョンアップ版(R3.0)の出荷を開始した。23年12月にはX−point Cloudが、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が認証する令和3年度改正基準の「電子取引ソフト法的要件認証」を取得したと発表している。また23年12月にはX−point Cloud v3.7で、電子契約サービスの「クラウドサイン」および「GMOサイン」との電子サイン連携サービスをリリースした。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月には通常サポート終了、27年3月には延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。X−pointの新規ライセンス販売終了に伴って、AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進している。

 23年3月期の製品別売上高は、クラウドサービスX−point Cloudが22年3月期比17.8%増の8億71百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが1.7%減の9億69百万円、パッケージ型X−pointが15.9%減の3億26百万円だった。AgileWorksは半導体不足の影響を受けた。X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。

 ストック売上高は第1四半期が4億16百万円、第2四半期が4億26百万円、第3四半期が4億44百万円、第4四半期が4億56百万円、ストック売上比率は第1四半期が78.3%、第2四半期が81.1%、第3四半期が78.3%、第4四半期が83.8%だった。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーで、22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破している。また複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2023年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年度から12年連続シェアNO.1(22年度実績の金額シェア25.1%)となった。さらにSMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアでも12年連続NO.1(同45.2%)となった。また、22年度のワークフロー市場全体(パッケージ+SaaS・ASP型)のベンダー別売上金額シェアでは、パッケージ型X−pointの新規ライセンス販売を終了したものの、AgileWorksの伸長も寄与して12年連続2位となった。同社は特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2023 Fall」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を7期連続で受賞した。

 テクノ・システム・リサーチの「2022年SaaSワークフロー市場データ」においては、X−point Cloudが、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーで、それぞれシェアNO.1を獲得した。

 スマートキャンプ社が、今もっとも評価されているSaaSを表彰する「BOXIL SaaS AWARD Summer 2023」ワークフローシステム部門においては、X−point CloudがGood Serviceを受賞した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2023年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で、7年連続(16年度〜22年度)でシェア第1位を獲得した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始した。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■24年3月期2桁増収増益予想で収益拡大基調

 24年3月期の業績(非連結)予想は売上高が23年3月期比10.3%増の23億90百万円、営業利益が10.1%増の11億円、経常利益が10.0%増の11億円、当期純利益が11.6%増の7億48百万円としている。配当予想は23年3月期比2円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想で、予想配当性向は26.0%となる。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比11.0%増の11億72百万円、営業利益が3.4%増の4億83百万円、経常利益が3.4%増の4億83百万円、四半期純利益が4.4%増の3億24百万円だった。

 計画(売上高11億22百万円、営業利益4億83百万円、経常利益4億83百万円、四半期純利益3億29百万円)水準の増収増益で着地した。主力製品の大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorks、クラウドサービスX−point Cloudが好調に推移し、積極投資による人件費や広告宣伝費などの増加を吸収した。

 製品別の売上高は、クラウドサービスX−point Cloudがユーザー数の順調な増加で21.8%増の5億05百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksがメジャーバージョンアップ(8月4日〜)に伴う買い控えの影響が第2四半期に解消して8.8%増の5億19百万円、パッケージ型X−pointがクラウドへの移行に伴う新規ライセンス販売終了(22年3月)のため9.9%減の1億47百万円だった。Cloud比率は3.8ポイント上昇して43.1%となった。全体のストック売上高比率は第1四半期が87.8%、第2四半期が77.6%だった。

 営業利益(+16百万円)の変動分析は、クラウドサービス売上増加で+90百万円、パッケージ売上増加で+25百万円、人件費増加で▲36百万円、減価償却費増加で▲26百万円、クラウドインフラコスト増加で▲14百万円、広告宣伝費増加で▲17百万円、その他で▲6百万円だったとしている。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億40百万円で営業利益が2億06百万円、第2四半期は売上高が6億32百万円で営業利益が2億76百万円だった。第2四半期は売上高、営業利益とも四半期ベースで過去最高だった。

 通期予想は据え置いている。製品別売上高の計画は、X−point Cloudが21.6%増の10億60百万円、AgileWorksが10.6%増の10億72百万円、X−point(22年3月に新規ライセンス販売終了)が20.9%減の2億58百万円としている。

 クラウドサービスが牽引し、人件費やクラウドインフラコストなどの増加を吸収して2桁増収増益予想としている。営業利益(+1億01百万円)の変動分析は、クラウドサービス売上増加で+1億88百万円、パッケージ売上増加で+34百万円、人件費増加で▲1億18百万円、減価償却費増加で▲14百万円、クラウドインフラコスト増加で▲16百万円、その他で+27百万円の見込みとしている。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が49.1%、営業利益が43.9%、経常利益が43.9%、当期純利益が43.4%である。やや低水準の形だが、期末に向けてストック収益が積み上がる収益構造のため、期初時点で下期偏重の計画としており、通期ベースで会社予想の達成は可能と考えられる。ワークフローシステムの市場は拡大基調であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。また、現行の株主優待制度に加えて、23年7月20日に長期保有株主優待制度の新設を発表した。毎年3月末時点で2年超保有株主(3月末、9月末を基準日として、それぞれの株主名簿に連続5回以上記録された株主)を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。24年3月末対象より適用する。

■株価は調整一巡

 株価は戻り一服となって上値の重い形だが、調整一巡して出直りを期待したい。1月16日の終値は1395円、今期予想PER(会社予想のEPS99円90銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約1.9%、前期実績PBR(前期実績のBPS537円79銭で算出)は約2.6倍、そして時価総額は約104億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[12月26日更新]

エイトレッドは戻り試す、24年3月期2桁増収増益予想で収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開し、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorksおよび小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudを2本柱としている。12月21日にはX−point Cloud v3.7で電子サイン連携サービスをリリースした。また24年1月16日には同社最大級のオンラインイベント「ATLED EXPO 2024」を開催する。24年3月期はクラウドサービスが牽引し、人件費やクラウドインフラコストなどの増加を吸収して2桁増収増益予想としている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は10月の年初来安値圏から切り返して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。ワークフローシステムを導入することにより、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorks、および小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudである。23年8月には、AgileWorksの13年ぶりとなるメジャーバージョンアップ版(R3.0)の出荷を開始した。12月8日にはX−point Cloudが、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が認証する令和3年度改正基準の「電子取引ソフト法的要件認証」を取得したと発表している。また12月21日にはX−point Cloud v3.7で、電子契約サービスの「クラウドサイン」および「GMOサイン」との電子サイン連携サービスをリリースした。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月には通常サポート終了、27年3月には延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。X−pointの新規ライセンス販売終了に伴って、AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進している。

 23年3月期の製品別売上高は、クラウドサービスX−point Cloudが22年3月期比17.8%増の8億71百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが1.7%減の9億69百万円、パッケージ型X−pointが15.9%減の3億26百万円だった。AgileWorksは半導体不足の影響を受けた。X−pointは、クラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポート終了予定のため、22年3月に新規ライセンス販売を終了している。

 ストック売上高は第1四半期が4億16百万円、第2四半期が4億26百万円、第3四半期が4億44百万円、第4四半期が4億56百万円、ストック売上比率は第1四半期が78.3%、第2四半期が81.1%、第3四半期が78.3%、第4四半期が83.8%だった。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーで、22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破している。また複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2023年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年度から12年連続シェアNO.1(22年度実績の金額シェア25.1%)となった。さらにSMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアでも12年連続NO.1(同45.2%)となった。また、22年度のワークフロー市場全体(パッケージ+SaaS・ASP型)のベンダー別売上金額シェアでは、パッケージ型X−pointの新規ライセンス販売を終了したものの、AgileWorksの伸長も寄与して12年連続2位となった。同社は特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2023 Fall」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を7期連続で受賞した。

 テクノ・システム・リサーチの「2022年SaaSワークフロー市場データ」においては、X−point Cloudが、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーで、それぞれシェアNO.1を獲得した。

 スマートキャンプ社が、今もっとも評価されているSaaSを表彰する「BOXIL SaaS AWARD Summer 2023」ワークフローシステム部門においては、X−point CloudがGood Serviceを受賞した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2023年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で、7年連続(16年度〜22年度)でシェア第1位を獲得した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始した。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■24年3月期2桁増収増益予想で収益拡大基調

 24年3月期の業績(非連結)予想は売上高が23年3月期比10.3%増の23億90百万円、営業利益が10.1%増の11億円、経常利益が10.0%増の11億円、当期純利益が11.6%増の7億48百万円としている。配当予想は23年3月期比2円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想で、予想配当性向は26.0%となる。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比11.0%増の11億72百万円、営業利益が3.4%増の4億83百万円、経常利益が3.4%増の4億83百万円、四半期純利益が4.4%増の3億24百万円だった。

 計画(売上高11億22百万円、営業利益4億83百万円、経常利益4億83百万円、四半期純利益3億29百万円)水準の増収増益で着地した。主力製品の大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorks、クラウドサービスX−point Cloudが好調に推移し、積極投資による人件費や広告宣伝費などの増加を吸収した。

 製品別の売上高は、クラウドサービスX−point Cloudがユーザー数の順調な増加で21.8%増の5億05百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksがメジャーバージョンアップ(8月4日〜)に伴う買い控えの影響が第2四半期に解消して8.8%増の5億19百万円、パッケージ型X−pointがクラウドへの移行に伴う新規ライセンス販売終了(22年3月)のため9.9%減の1億47百万円だった。Cloud比率は3.8ポイント上昇して43.1%となった。全体のストック売上高比率は第1四半期が87.8%、第2四半期が77.6%だった。

 営業利益(+16百万円)の変動分析は、クラウドサービス売上増加で+90百万円、パッケージ売上増加で+25百万円、人件費増加で▲36百万円、減価償却費増加で▲26百万円、クラウドインフラコスト増加で▲14百万円、広告宣伝費増加で▲17百万円、その他で▲6百万円だったとしている。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億40百万円で営業利益が2億06百万円、第2四半期は売上高が6億32百万円で営業利益が2億76百万円だった。第2四半期は売上高、営業利益とも四半期ベースで過去最高だった。

 通期予想は据え置いている。製品別売上高の計画は、X−point Cloudが21.6%増の10億60百万円、AgileWorksが10.6%増の10億72百万円、X−point(22年3月に新規ライセンス販売終了)が20.9%減の2億58百万円としている。

 クラウドサービスが牽引し、人件費やクラウドインフラコストなどの増加を吸収して2桁増収増益予想としている。営業利益(+1億01百万円)の変動分析は、クラウドサービス売上増加で+1億88百万円、パッケージ売上増加で+34百万円、人件費増加で▲1億18百万円、減価償却費増加で▲14百万円、クラウドインフラコスト増加で▲16百万円、その他で+27百万円の見込みとしている。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が49.1%、営業利益が43.9%、経常利益が43.9%、当期純利益が43.4%である。やや低水準の形だが、期末に向けてストック収益が積み上がる収益構造のため、期初時点で下期偏重の計画としており、通期ベースでも会社予想の達成は可能と考えられる。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。また、現行の株主優待制度に加えて、7月20日に長期保有株主優待制度の新設を発表した。毎年3月末時点で2年超保有株主(3月末、9月末を基準日として、それぞれの株主名簿に連続5回以上記録された株主)を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。24年3月末より適用する。

■株価は戻り試す

 株価は10月の年初来安値圏から切り返して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。12月25日の終値は1380円、今期予想PER(会社予想のEPS99円90銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約1.9%、前期実績PBR(前期実績のBPS537円79銭で算出)は約2.6倍、そして時価総額は約103億円である。情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[12月04日更新]

エイトレッドは戻り試す、24年3月期2桁増収増益予想で収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開し、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorksおよび小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudを2本柱としている。24年3月期は2桁増収増益予想としている。第2四半期累計の進捗率はやや低水準の形だが、ストック収益が積み上がる収益構造のため、期初時点で下期偏重の計画としており、通期ベースでも会社予想の達成は可能と考えられる。積極的な事業展開で収益拡大基調に変化はないだろう。株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが、10月の年初来安値圏から切り返して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。ワークフローシステムを導入することにより、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorks、および小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudである。23年8月には、AgileWorksの13年ぶりとなるメジャーバージョンアップ版(R3.0)の出荷を開始した。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月には通常サポート終了、27年3月には延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。X−pointの新規ライセンス販売終了に伴って、AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進している。

 23年3月期の製品別売上高は、クラウドサービスX−point Cloudが22年3月期比17.8%増の8億71百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが1.7%減の9億69百万円、パッケージ型X−pointが15.9%減の3億26百万円だった。AgileWorksは半導体不足の影響を受けた。X−pointは、クラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポート終了予定のため、22年3月に新規ライセンス販売を終了している。

 ストック売上高は第1四半期が4億16百万円、第2四半期が4億26百万円、第3四半期が4億44百万円、第4四半期が4億56百万円、ストック売上比率は第1四半期が78.3%、第2四半期が81.1%、第3四半期が78.3%、第4四半期が83.8%だった。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーで、22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破している。また複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2023年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年度から12年連続シェアNO.1(22年度実績の金額シェア25.1%)となった。さらにSMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアでも12年連続NO.1(同45.2%)となった。また、22年度のワークフロー市場全体(パッケージ+SaaS・ASP型)のベンダー別売上金額シェアでは、パッケージ型X−pointの新規ライセンス販売を終了したものの、AgileWorksの伸長も寄与して12年連続2位となった。同社は特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2023 Fall」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を7期連続で受賞した。

 テクノ・システム・リサーチの「2022年SaaSワークフロー市場データ」においては、X−point Cloudが、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーで、それぞれシェアNO.1を獲得した。

 スマートキャンプ社が、今もっとも評価されているSaaSを表彰する「BOXIL SaaS AWARD Summer 2023」ワークフローシステム部門においては、X−point CloudがGood Serviceを受賞した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2023年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で、7年連続(16年度〜22年度)でシェア第1位を獲得した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始した。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■24年3月期2桁増収増益予想で収益拡大基調

 24年3月期の業績(非連結)予想は売上高が23年3月期比10.3%増の23億90百万円、営業利益が10.1%増の11億円、経常利益が10.0%増の11億円、当期純利益が11.6%増の7億48百万円としている。配当予想は23年3月期比2円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想で、予想配当性向は26.0%となる。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比11.0%増の11億72百万円、営業利益が3.4%増の4億83百万円、経常利益が3.4%増の4億83百万円、四半期純利益が4.4%増の3億24百万円だった。

 計画(売上高11億22百万円、営業利益4億83百万円、経常利益4億83百万円、四半期純利益3億29百万円)水準の増収増益で着地した。主力製品の大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorks、クラウドサービスX−point Cloudが好調に推移し、積極投資による人件費や広告宣伝費などの増加を吸収した。

 製品別の売上高は、クラウドサービスX−point Cloudがユーザー数の順調な増加で21.8%増の5億05百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksがメジャーバージョンアップ(8月4日〜)に伴う買い控えの影響が第2四半期に解消して8.8%増の5億19百万円、パッケージ型X−pointがクラウドへの移行に伴う新規ライセンス販売終了(22年3月)のため9.9%減の1億47百万円だった。Cloud比率は3.8ポイント上昇して43.1%となった。全体のストック売上高比率は第1四半期が87.8%、第2四半期が77.6%だった。

 営業利益(+16百万円)の変動分析は、クラウドサービス売上増加で+90百万円、パッケージ売上増加で+25百万円、人件費増加で▲36百万円、減価償却費増加で▲26百万円、クラウドインフラコスト増加で▲14百万円、広告宣伝費増加で▲17百万円、その他で▲6百万円だったとしている。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億40百万円で営業利益が2億06百万円、第2四半期は売上高が6億32百万円で営業利益が2億76百万円だった。第2四半期は売上高、営業利益とも四半期ベースで過去最高だった。

 通期予想は据え置いている。製品別売上高の計画は、X−point Cloudが21.6%増の10億60百万円、AgileWorksが10.6%増の10億72百万円、X−point(22年3月に新規ライセンス販売終了)が20.9%減の2億58百万円としている。

 クラウドサービスが牽引し、人件費やクラウドインフラコストなどの増加を吸収して2桁増収増益予想としている。営業利益(+1億01百万円)の変動分析は、クラウドサービス売上増加で+1億88百万円、パッケージ売上増加で+34百万円、人件費増加で▲1億18百万円、減価償却費増加で▲14百万円、クラウドインフラコスト増加で▲16百万円、その他で+27百万円の見込みとしている。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が49.1%、営業利益が43.9%、経常利益が43.9%、当期純利益が43.4%である。やや低水準の形だが、期末に向けてストック収益が積み上がる収益構造のため、期初時点で下期偏重の計画としており、通期ベースでも会社予想の達成は可能と考えられる。積極的な事業展開で収益拡大基調に変化はないだろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。また、現行の株主優待制度に加えて、7月20日に長期保有株主優待制度の新設を発表した。毎年3月末時点で2年超保有株主(3月末、9月末を基準日として、それぞれの株主名簿に連続5回以上記録された株主)を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。24年3月末より適用する。

■株価は戻り試す

 株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが、10月の年初来安値圏から切り返して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。12月1日の終値は1373円、今期予想PER(会社予想のEPS99円90銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約1.9%、前期実績PBR(前期実績のBPS537円79銭で算出)は約2.6倍、そして時価総額は約103億円である。情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[10月05日更新]

エイトレッドは底固め完了、24年3月期2桁増収増益予想で収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開し、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorksおよび小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudを2本柱としている。24年3月期は2桁増収増益予想としている。第1四半期の進捗率は低水準だったが、期後半に向けてストック収益が積み上がる構造であることなども勘案すれば通期会社予想の達成は可能であり、積極的な事業展開で収益拡大基調に変化はないだろう。株価は安値圏でモミ合う形だが、大きく下押す動きは見られず底固め完了感を強めている。出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。ワークフローシステムを導入することにより、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorks、および小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudである。23年8月には、AgileWorksの13年ぶりとなるメジャーバージョンアップ版(R3.0)の出荷を開始した。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月には通常サポート終了、27年3月には延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。X−pointの新規ライセンス販売終了に伴って、AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進している。

 23年3月期の製品別売上高は、クラウドサービスX−point Cloudが22年3月期比17.8%増の8億71百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが1.7%減の9億69百万円、パッケージ型X−pointが15.9%減の3億26百万円だった。AgileWorksは半導体不足の影響を受けた。X−pointは、クラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポート終了予定のため、22年3月に新規ライセンス販売を終了している。

 ストック売上高は第1四半期が4億16百万円、第2四半期が4億26百万円、第3四半期が4億44百万円、第4四半期が4億56百万円、ストック売上比率は第1四半期が78.3%、第2四半期が81.1%、第3四半期が78.3%、第4四半期が83.8%だった。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーで、22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破している。また複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1(21年度実績は金額シェア30.8%)となった。また、SMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアは11年連続シェアNO.1(同51.3%)で、ワークフロー市場全体のベンダー別売上金額シェアは11年連続2位となった。特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」においては、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2023 Summer」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を6期連続で受賞した。

 テクノ・システム・リサーチの「2022年SaaSワークフロー市場データ」においては、X−point Cloudが、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーで、それぞれシェアNO.1を獲得した。

 スマートキャンプ社が、今もっとも評価されているSaaSを表彰する「BOXIL SaaS AWARD Summer 2023」ワークフローシステム部門においては、X−point CloudがGood Serviceを受賞した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2023年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で、7年連続(16年度〜22年度)でシェア第1位を獲得した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始した。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■24年3月期2桁増収増益予想で収益拡大基調

 24年3月期の業績(非連結)予想は売上高が23年3月期比10.3%増の23億90百万円、営業利益が10.1%増の11億円、経常利益が10.0%増の11億円、当期純利益が11.6%増の7億48百万円としている。配当予想は23年3月期比2円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想で、予想配当性向は26.0%となる。

 第1四半期(4月〜6月)は売上高が前年同期比1.6%増の5億40百万円、営業利益が0.4%増の2億06百万円、経常利益が0.4%増の2億06百万円、四半期純利益が2.0%増の1億37百万円だった。

 製品別の売上高は、クラウドサービスX−point Cloudがユーザー数の順調な増加で21.7%増の2億45百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksがメジャーバージョンアップ(8月4日より製品出荷開始)に伴う買い控えの影響でフロー売上が減少したため10.9%減の2億19百万円、パッケージ型X−pointがクラウドサービスへの移行に伴って22年3月に新規ライセンス販売を終了しているため10.3%減の74百万円だった。なお、全体のストック売上高は13.9%増の4億74百万円だった。ストック売上高比率は9.5ポイント上昇して87.8%となった。

 AgileWorksが13年ぶりとなるメジャーバージョンアップ(R3.0)に伴う買い控えの影響を受けたが、X−point Cloudが順調に拡大し、人件費、減価償却費、クラウドインフラコスト、広告宣伝費の増加を吸収し、全体として小幅ながら増収増益だった。

 経常利益1百万円増益の要因分析は、Cloud売上増加で+43百万円、パッケージ売上減少で▲35百万円、人件費増加で▲5百万円、減価償却費増加で▲13百万円、クラウドインフラコスト増加で▲2百万円、広告宣伝費増加で▲7百万円、その他(経費削減など)で+20百万円としている。

 通期予想は据え置いている。製品別売上高の計画は、X−point Cloudが21.6%増の10億60百万円、AgileWorksが10.6%増の10億72百万円、X−point(22年3月に新規ライセンス販売終了)が20.9%減の2億58百万円としている。

 クラウドサービスが牽引し、人件費やクラウドインフラコストなどの増加を吸収して2桁増収増益予想としている。なお経常利益1億01百万円増益の要因分析は、クラウドサービス売上増加で+1億88百万円、パッケージ売上増加で+34百万円、人件費増加で▲1億18百万円、減価償却費増加で▲14百万円、クラウドインフラコスト増加で▲16百万円、その他で+27百万円の計画としている。

 第1四半期の進捗率は、売上高が22.6%、営業利益が18.8%、経常利益が18.8%、当期純利益が18.4%とやや低水準の形だが、これはAgileWorksの買い控えという一時的要因のためであり、期後半に向けてストック収益が積み上がる構造であることなども勘案すれば通期会社予想の達成は可能であり、積極的な事業展開で収益拡大基調に変化はないだろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。また、現行の株主優待制度に加えて、7月20日に長期保有株主優待制度の新設を発表した。毎年3月末時点で2年超保有株主(3月末、9月末を基準日として、それぞれの株主名簿に連続5回以上記録された株主)を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。24年3月末より適用する。

■株価は底固め完了

 株価は安値圏でモミ合う形だが、大きく下押す動きは見られず底固め完了感を強めている。出直りを期待したい。10月4日の終値は1378円、今期予想PER(会社予想のEPS99円90銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約1.9%、前期実績PBR(前期実績のBPS537円79銭で算出)は約2.6倍、そして時価総額は約103億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[09月21日更新]

エイトレッドは底放れ、24年3月期2桁増収増益予想で収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開し、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorksおよび小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudを2本柱としている。24年3月期は2桁増収増益予想としている。第1四半期の進捗率は低水準だったが、期後半に向けてストック収益が積み上がる構造であることなども勘案すれば通期会社予想の達成は可能であり、積極的な事業展開で収益拡大基調に変化はないだろう。株価は徐々に下値を切り上げて底放れの動きを強めている。出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。ワークフローシステムを導入することにより、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorks、および小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudである。22年8月には、X−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.2」の提供を開始した。23年8月には、AgileWorksの13年ぶりとなるメジャーバージョンアップ版(R3.0)の出荷を開始予定である。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月には通常サポート終了、27年3月には延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。X−pointの新規ライセンス販売終了に伴って、AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進している。

 23年3月期の製品別売上高は、クラウドサービスX−point Cloudが22年3月期比17.8%増の8億71百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが1.7%減の9億69百万円、パッケージ型X−pointが15.9%減の3億26百万円だった。AgileWorksは半導体不足の影響を受けた。X−pointは、クラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポート終了予定のため、22年3月に新規ライセンス販売を終了している。

 ストック売上高は第1四半期が4億16百万円、第2四半期が4億26百万円、第3四半期が4億44百万円、第4四半期が4億56百万円、ストック売上比率は第1四半期が78.3%、第2四半期が81.1%、第3四半期が78.3%、第4四半期が83.8%だった。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーで、22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破した。また複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1(21年度実績は金額シェア30.8%)となった。また、SMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアは11年連続シェアNO.1(同51.3%)で、ワークフロー市場全体のベンダー別売上金額シェアは11年連続2位となった。特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」においては、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2023 Summer」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を6期連続で受賞した。

 テクノ・システム・リサーチの「2022年SaaSワークフロー市場データ」においては、X−point Cloudが、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーで、それぞれシェアNO.1を獲得した。

 スマートキャンプ社が、今もっとも評価されているSaaSを表彰する「BOXIL SaaS AWARD Summer 2023」ワークフローシステム部門においては、X−point CloudがGood Serviceを受賞した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2023年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で、7年連続(16年度〜22年度)でシェア第1位を獲得した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始した。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

 なお直近の導入事例としては9月15日に同社HPで、アルコニックス<3036>がX−point Cloudを導入し、グループ17社の申請決済業務標準化を推進した結果、申請業務に要していた時間が従来の1/3程度に短縮できたと紹介している。

■24年3月期2桁増収増益予想で収益拡大基調

 24年3月期の業績(非連結)予想は売上高が23年3月期比10.3%増の23億90百万円、営業利益が10.1%増の11億円、経常利益が10.0%増の11億円、当期純利益が11.6%増の7億48百万円としている。配当予想は23年3月期比2円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想で、予想配当性向は26.0%となる。

 第1四半期(4月〜6月)は売上高が前年同期比1.6%増の5億40百万円、営業利益が0.4%増の2億06百万円、経常利益が0.4%増の2億06百万円、四半期純利益が2.0%増の1億37百万円だった。

 製品別の売上高は、クラウドサービスX−point Cloudがユーザー数の順調な増加で21.7%増の2億45百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksがメジャーバージョンアップ(8月4日より製品出荷開始)に伴う買い控えの影響でフロー売上が減少したため10.9%減の2億19百万円、パッケージ型X−pointがクラウドサービスへの移行に伴って22年3月に新規ライセンス販売を終了しているため10.3%減の74百万円だった。なお、全体のストック売上高は13.9%増の4億74百万円だった。ストック売上高比率は9.5ポイント上昇して87.8%となった。

 AgileWorksが13年ぶりとなるメジャーバージョンアップ(R3.0)に伴う買い控えの影響を受けたが、X−point Cloudが順調に拡大し、人件費、減価償却費、クラウドインフラコスト、広告宣伝費の増加を吸収し、全体として小幅ながら増収増益だった。

 経常利益1百万円増益の要因分析は、Cloud売上増加で+43百万円、パッケージ売上減少で▲35百万円、人件費増加で▲5百万円、減価償却費増加で▲13百万円、クラウドインフラコスト増加で▲2百万円、広告宣伝費増加で▲7百万円、その他(経費削減など)で+20百万円としている。

 通期予想は据え置いている。製品別売上高の計画は、X−point Cloudが21.6%増の10億60百万円、AgileWorksが10.6%増の10億72百万円、X−point(22年3月に新規ライセンス販売終了)が20.9%減の2億58百万円としている。

 クラウドサービスが牽引し、人件費やクラウドインフラコストなどの増加を吸収して2桁増収増益予想としている。なお経常利益1億01百万円増益の要因分析は、クラウドサービス売上増加で+1億88百万円、パッケージ売上増加で+34百万円、人件費増加で▲1億18百万円、減価償却費増加で▲14百万円、クラウドインフラコスト増加で▲16百万円、その他で+27百万円の計画としている。

 第1四半期の進捗率は、売上高が22.6%、営業利益が18.8%、経常利益が18.8%、当期純利益が18.4%とやや低水準の形だが、これはAgileWorksの買い控えという一時的要因のためであり、期後半に向けてストック収益が積み上がる構造であることなども勘案すれば通期会社予想の達成は可能であり、積極的な事業展開で収益拡大基調に変化はないだろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。また、現行の株主優待制度に加えて、7月20日に長期保有株主優待制度の新設を発表した。毎年3月末時点で2年超保有株主(3月末、9月末を基準日として、それぞれの株主名簿に連続5回以上記録された株主)を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。24年3月末より適用する。

■株価は底放れ

 株価は徐々に下値を切り上げて底放れの動きを強めている。出直りを期待したい。9月20日の終値は1459円、今期予想PER(会社予想のEPS99円90銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約1.8%、前期実績PBR(前期実績のBPS537円79銭で算出)は約2.7倍、そして時価総額は約109億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[08月25日更新]

エイトレッドは下値固め完了、24年3月期2桁増収増益予想で収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開し、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorksおよび小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudを2本柱としている。24年3月期は2桁増収増益予想としている。第1四半期の進捗率は低水準だったが、期後半に向けてストック収益が積み上がる構造であることなども勘案すれば通期会社予想の達成は可能であり、積極的な事業展開で収益拡大基調に変化はないだろう。株価は反発力が鈍く年初来安値圏でモミ合う形だが下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。ワークフローシステムを導入することにより、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorks、および小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudである。22年8月には、X−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.2」の提供を開始した。23年8月には、AgileWorksの13年ぶりとなるメジャーバージョンアップ版(R3.0)の出荷を開始予定である。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月には通常サポート終了、27年3月には延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。X−pointの新規ライセンス販売終了に伴って、AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進している。

 23年3月期の製品別売上高は、クラウドサービスX−point Cloudが22年3月期比17.8%増の8億71百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが1.7%減の9億69百万円、パッケージ型X−pointが15.9%減の3億26百万円だった。AgileWorksは半導体不足の影響を受けた。X−pointは、クラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポート終了予定のため、22年3月に新規ライセンス販売を終了している。

 ストック売上高は第1四半期が4億16百万円、第2四半期が4億26百万円、第3四半期が4億44百万円、第4四半期が4億56百万円、ストック売上比率は第1四半期が78.3%、第2四半期が81.1%、第3四半期が78.3%、第4四半期が83.8%だった。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーで、22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破した。また複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1(21年度実績は金額シェア30.8%)となった。また、SMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアは11年連続シェアNO.1(同51.3%)で、ワークフロー市場全体のベンダー別売上金額シェアは11年連続2位となった。特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」においては、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2023 Summer」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を6期連続で受賞した。

 テクノ・システム・リサーチの「2022年SaaSワークフロー市場データ」においては、X−point Cloudが、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーで、それぞれシェアNO.1を獲得した。

 スマートキャンプ社が、今もっとも評価されているSaaSを表彰する「BOXIL SaaS AWARD Summer 2023」ワークフローシステム部門においては、X−point CloudがGood Serviceを受賞した。

 23年7月には、富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2023年版」において、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で、7年連続(16年度〜22年度)でシェア第1位を獲得した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。なお同社の主力3製品による紙削減量は年間約50トンと試算されている。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始した。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■24年3月期2桁増収増益予想で収益拡大基調

 24年3月期の業績(非連結)予想は売上高が23年3月期比10.3%増の23億90百万円、営業利益が10.1%増の11億円、経常利益が10.0%増の11億円、当期純利益が11.6%増の7億48百万円としている。配当予想は23年3月期比2円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想で、予想配当性向は26.0%となる。

 第1四半期(4月〜6月)は売上高が前年同期比1.6%増の5億40百万円、営業利益が0.4%増の2億06百万円、経常利益が0.4%増の2億06百万円、四半期純利益が2.0%増の1億37百万円だった。

 製品別の売上高は、クラウドサービスX−point Cloudがユーザー数の順調な増加で21.7%増の2億45百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksがメジャーバージョンアップ(8月4日より製品出荷開始)に伴う買い控えの影響でフロー売上が減少したため10.9%減の2億19百万円、パッケージ型X−pointがクラウドサービスへの移行に伴って22年3月に新規ライセンス販売を終了しているため10.3%減の74百万円だった。なお、全体のストック売上高は13.9%増の4億74百万円だった。ストック売上高比率は9.5ポイント上昇して87.8%となった。

 AgileWorksが13年ぶりとなるメジャーバージョンアップ(R3.0)に伴う買い控えの影響を受けたが、X−point Cloudが順調に拡大し、人件費、減価償却費、クラウドインフラコスト、広告宣伝費の増加を吸収し、全体として小幅ながら増収増益だった。

 経常利益1百万円増益の要因分析は、Cloud売上増加で+43百万円、パッケージ売上減少で▲35百万円、人件費増加で▲5百万円、減価償却費増加で▲13百万円、クラウドインフラコスト増加で▲2百万円、広告宣伝費増加で▲7百万円、その他(経費削減など)で+20百万円としている。

 通期予想は据え置いている。製品別売上高の計画は、X−point Cloudが21.6%増の10億60百万円、AgileWorksが10.6%増の10億72百万円、X−point(22年3月に新規ライセンス販売終了)が20.9%減の2億58百万円としている。

 クラウドサービスが牽引し、人件費やクラウドインフラコストなどの増加を吸収して2桁増収増益予想としている。なお経常利益1億01百万円増益の要因分析は、クラウドサービス売上増加で+1億88百万円、パッケージ売上増加で+34百万円、人件費増加で▲1億18百万円、減価償却費増加で▲14百万円、クラウドインフラコスト増加で▲16百万円、その他で+27百万円の計画としている。

 第1四半期の進捗率は、売上高が22.6%、営業利益が18.8%、経常利益が18.8%、当期純利益が18.4%とやや低水準の形だが、これはAgileWorksの買い控えという一時的要因のためであり、期後半に向けてストック収益が積み上がる構造であることなども勘案すれば通期会社予想の達成は可能であり、積極的な事業展開で収益拡大基調に変化はないだろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。また、現行の株主優待制度に加えて、7月20日に長期保有株主優待制度の新設を発表した。毎年3月末時点で2年超保有株主(3月末、9月末を基準日として、それぞれの株主名簿に連続5回以上記録された株主)を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。24年3月末より適用する。

■株価は下値固め完了

 株価は反発力が鈍く年初来安値圏でモミ合う形だが下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。8月24日の終値は1436円、今期予想PER(会社予想のEPS99円90銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約1.8%、前期実績PBR(前期実績のBPS537円79銭で算出)は約2.7倍、そして時価総額は約108億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[07月28日更新]

エイトレッドは目先的な売り一巡、24年3月期1Q小幅増収増益、通期は2桁増収増益予想

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開し、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorksおよび小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudを2本柱としている。なお7月20日に、株主優待制度における長期保有株主優待制度の新設を発表した。24年3月期第1四半期の業績(非連結)は、AgileWorksがメジャーバージョンアップに伴う買い控えの影響を受けたが、X−point Cloudが順調に拡大し、全体として小幅ながら増収増益だった。そして通期の2桁増収増益予想を据え置いた。第1四半期の進捗率は低水準の形だが、AgileWorksの買い控えという一時的要因のためであり、第4四半期に向けてストック収益が積み上がる構造であることなども勘案すれば、積極的な事業展開で収益拡大基調に変化はないだろう。株価は第1四半期業績に対してネガティブ反応となったが、6月の年初来安値まで下押す動きは見られない。目先的な売りが一巡して出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。ワークフローシステムを導入することにより、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorks、および小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudである。22年8月には、X−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.2」の提供を開始した。23年8月には、AgileWorksの13年ぶりとなるメジャーバージョンアップ版(R3.0)の出荷を開始予定である。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月には通常サポート終了、27年3月には延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。X−pointの新規ライセンス販売終了に伴って、AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進している。

 23年3月期の製品別売上高は、クラウドサービスX−point Cloudが22年3月期比17.8%増の8億71百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが1.7%減の9億69百万円、パッケージ型X−pointが15.9%減の3億26百万円だった。AgileWorksは半導体不足の影響を受けた。X−pointは、クラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポート終了予定のため、22年3月に新規ライセンス販売を終了している。

 ストック売上高は第1四半期が4億16百万円、第2四半期が4億26百万円、第3四半期が4億44百万円、第4四半期が4億56百万円、ストック売上比率は第1四半期が78.3%、第2四半期が81.1%、第3四半期が78.3%、第4四半期が83.8%だった。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーで、22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破した。また複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1(21年度実績は金額シェア30.8%)となった。また、SMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアは11年連続シェアNO.1(同51.3%)で、ワークフロー市場全体のベンダー別売上金額シェアは11年連続2位となった。特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」においては、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2023 Summer」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を6期連続で受賞した。

 テクノ・システム・リサーチの「2022年SaaSワークフロー市場データ」においては、X−point Cloudが、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーで、それぞれシェアNO.1を獲得した。

 スマートキャンプ社が、今もっとも評価されているSaaSを表彰する「BOXIL SaaS AWARD Summer 2023」ワークフローシステム部門においては、X−point CloudがGood Serviceを受賞した。

 7月27日には、富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2023年版」において、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で、7年連続(16年度〜22年度)でシェア第1位を獲得したとリリースしている。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。なお同社の主力3製品による紙削減量は年間約50トンと試算されている。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始した。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■4年3月期1Q小幅増収増益、通期は2桁増収増益予想で収益拡大基調

 24年3月期の業績(非連結)予想は売上高が23年3月期比10.3%増の23億90百万円、営業利益が10.1%増の11億円、経常利益が10.0%増の11億円、当期純利益が11.6%増の7億48百万円としている。配当予想は23年3月期比2円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想で、予想配当性向は26.0%となる。

 第1四半期(4月〜6月)は売上高が前年同期比1.6%増の5億40百万円、営業利益が0.4%増の2億06百万円、経常利益が0.4%増の2億06百万円、四半期純利益が2.0%増の1億37百万円だった。

 製品別の売上高は、クラウドサービスX−point Cloudがユーザー数の順調な増加で21.7%増の2億45百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksがメジャーバージョンアップ(8月4日より製品出荷開始)に伴う買い控えの影響でフロー売上が減少したため10.9%減の2億19百万円、パッケージ型X−pointがクラウドサービスへの移行に伴って22年3月に新規ライセンス販売を終了しているため10.3%減の74百万円だった。なお、全体のストック売上高は13.9%増の4億74百万円だった。ストック売上高比率は9.5ポイント上昇して87.8%となった。

 AgileWorksが13年ぶりとなるメジャーバージョンアップ(R3.0)に伴う買い控えの影響を受けたが、X−point Cloudが順調に拡大し、人件費、減価償却費、クラウドインフラコスト、広告宣伝費の増加を吸収し、全体として小幅ながら増収増益だった。

 経常利益1百万円増益の要因分析は、Cloud売上増加で+43百万円、パッケージ売上減少で▲35百万円、人件費増加で▲5百万円、減価償却費増加で▲13百万円、クラウドインフラコスト増加で▲2百万円、広告宣伝費増加で▲7百万円、その他(経費削減など)で+20百万円としている。

 通期予想は据え置いている。製品別売上高の計画は、X−point Cloudが21.6%増の10億60百万円、AgileWorksが10.6%増の10億72百万円、X−point(22年3月に新規ライセンス販売終了)が20.9%減の2億58百万円としている。

 クラウドサービスが牽引し、人件費やクラウドインフラコストなどの増加を吸収して2桁増収増益予想としている。なお経常利益1億01百万円増益の要因分析は、クラウドサービス売上増加で+1億88百万円、パッケージ売上増加で+34百万円、人件費増加で▲1億18百万円、減価償却費増加で▲14百万円、クラウドインフラコスト増加で▲16百万円、その他で+27百万円の計画としている。

 第1四半期の進捗率は、売上高が22.6%、営業利益が18.8%、経常利益が18.8%、当期純利益が18.4%とやや低水準の形だが、これはAgileWorksの買い控えという一時的要因のためであり、第4四半期に向けてストック収益が積み上がる構造であることなども勘案すれば、積極的な事業展開で収益拡大基調に変化はないだろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。また、現行の株主優待制度に加えて、7月20日に長期保有株主優待制度の新設を発表した。毎年3月末時点で2年超保有株主(3月末、9月末を基準日として、それぞれの株主名簿に連続5回以上記録された株主)を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。24年3月末より適用する。

■株価は目先的な売り一巡

 株価は第1四半期業績に対してネガティブ反応となったが、6月の年初来安値まで下押す動きは見られない。目先的な売りが一巡して出直りを期待したい。7月27日の終値は1416円、今期予想PER(会社予想のEPS99円90銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約1.8%、前期実績PBR(前期実績のBPS537円79銭で算出)は約2.6倍、そして時価総額は約106億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[07月18日更新]

エイトレッドは反発の動き、24年3月期収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開し、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorksおよび小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudを2本柱としている。7月10日にはAgileWorksの13年ぶりとなるメジャーバージョンアップ版をリリース(8月4日より出荷開始)した。社内文書電子化のリーディングカンパニーで、シリーズ累計導入数は4000社以上、クラウド型ワークフローシステム国内市場シェアは1位となっている。24年3月期は2桁増益で連続増配予想としている。企業におけるDX化進展の流れでワークフローの需要が拡大し、クラウドサービスの成長が牽引する見込みだ。事業環境は良好であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価はやや小動きだが下値固め完了して反発の動きを強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。ワークフローシステムを導入することにより、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorks、および小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudである。22年8月にはX−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.2」の提供を開始した。22年12月には、セールスフォース社の顧客管理プラットフォームSalesforceとの連携サービスX−point Cloud for Salesforceの提供を開始した。さらに7月10日には、AgileWorksの13年ぶりとなるメジャーバージョンアップ版(R3.0)をリリースした。8月4日より出荷開始する。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月には通常サポート終了、27年3月には延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。X−pointの新規ライセンス販売終了に伴って、AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進している。

 23年3月期の製品別売上高は、クラウドサービスX−point Cloudが22年3月期比17.8%増の8億71百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが1.7%減の9億69百万円、パッケージ型X−pointが15.9%減の3億26百万円だった。AgileWorksは半導体不足の影響を受けた。X−pointは、クラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポート終了予定のため、22年3月に新規ライセンス販売を終了している。

 ストック売上高は第1四半期が4億16百万円、第2四半期が4億26百万円、第3四半期が4億44百万円、第4四半期が4億56百万円、ストック売上比率は第1四半期が78.3%、第2四半期が81.1%、第3四半期が78.3%、第4四半期が83.8%だった。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーで、22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破した。また複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1(21年度実績は金額シェア30.8%)となった。また、SMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアは11年連続シェアNO.1(同51.3%)で、ワークフロー市場全体のベンダー別売上金額シェアは11年連続2位となった。特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2023 Winter」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を4期連続で受賞した。

 23年3月には、テクノ・システム・リサーチが調査した2022年SaaSワークフロー市場データにおいて、X−point Cloudが、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーで、それぞれシェアNO.1を獲得した。

 23年6月には、スマートキャンプが今もっとも評価されているSaaSを表彰するBOXIL SaaS AWARD Summer 2023 ワークフローシステム部門において、X−point CloudがGood Serviceを受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。なお同社の主力3製品による紙削減量は年間約50トンと試算されている。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始した。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■24年3月期2桁増益・連続増配予想で収益拡大基調

 24年3月期の業績(非連結)予想は売上高が23年3月期比10.3%増の23億90百万円、営業利益が10.1%増の11億円、経常利益が10.0%増の11億円、当期純利益が11.6%増の7億48百万円としている。配当予想は23年3月期比2円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想で、予想配当性向は26.0%となる。

 製品別売上高の計画は、X−point Cloudが21.6%増の10億60百万円、AgileWorksが10.6%増の10億72百万円、X−point(22年3月に新規ライセンス販売終了)が20.9%減の2億58百万円としている。

 なお、経常利益1億01百万円増益の要因分析(計画)は、クラウドサービス売上増加で+1億88百万円、パッケージ売上増加で+34百万円、人件費増加で▲1億18百万円、減価償却費増加で▲14百万円、クラウドインフラコスト増加で▲16百万円、その他で+27百万円としている。

 24年3月期も人件費やクラウドインフラコストなどの増加を吸収して、2桁増益で連続増配予想としている。企業におけるDX化進展の流れでワークフローの需要が拡大し、クラウドサービスの成長が牽引する見込みだ。そしてクラウドサービスの拡大でSaaSベンダーへの転換を目指す方針としている。事業環境は良好であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は反発の動き

 株価はやや小動きだが下値固め完了して反発の動きを強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。7月14日の終値は1463円、今期予想PER(会社予想のEPS99円90銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約1.8%、前期実績PBR(前期実績のBPS537円79銭で算出)は約2.7倍、そして時価総額は約110億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[06月29日更新]

エイトレッドは下値固め完了、24年3月期2桁増益・連続増配予想で収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開し、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorksおよび小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudを2本柱としている。社内文書電子化のリーディングカンパニーで、シリーズ累計導入数は4000社以上、クラウド型ワークフローシステム国内市場シェアは1位となっている。24年3月期は2桁増益で連続増配予想としている。企業におけるDX化進展の流れでワークフローの需要が拡大し、クラウドサービスの成長が牽引する見込みだ。事業環境は良好であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は安値圏で軟調だが、22年12月の安値を割り込むことなく推移して下値固め完了感を強めている。好業績や中期成長力を評価して出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。ワークフローシステムを導入することにより、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けのパッケージ型AgileWorks、および小規模企業向けのクラウド型X−point Cloudである。22年8月にはX−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.2」の提供を開始した。また22年12月には、セールスフォース社の顧客管理プラットフォームSalesforceとの連携サービスX−point Cloud for Salesforceの提供を開始した。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月には通常サポート終了、27年3月には延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。X−pointの新規ライセンス販売終了に伴って、AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進している。

 23年3月期の製品別売上高は、クラウドサービスX−point Cloudが22年3月期比17.8%増の8億71百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが1.7%減の9億69百万円、パッケージ型X−pointが15.9%減の3億26百万円だった。AgileWorksは半導体不足の影響を受けた。X−pointは、クラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポート終了予定のため、22年3月に新規ライセンス販売を終了している。

 ストック売上高は第1四半期が4億16百万円、第2四半期が4億26百万円、第3四半期が4億44百万円、第4四半期が4億56百万円、ストック売上比率は第1四半期が78.3%、第2四半期が81.1%、第3四半期が78.3%、第4四半期が83.8%だった。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーで、22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破した。また複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1(21年度実績は金額シェア30.8%)となった。また、SMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアは11年連続シェアNO.1(同51.3%)で、ワークフロー市場全体のベンダー別売上金額シェアは11年連続2位となった。特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2023 Winter」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を4期連続で受賞した。

 23年3月には、テクノ・システム・リサーチが調査した2022年SaaSワークフロー市場データにおいて、X−point Cloudが、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーで、それぞれシェアNO.1を獲得した。

 23年6月には、スマートキャンプが今もっとも評価されているSaaSを表彰するBOXIL SaaS AWARD Summer 2023 ワークフローシステム部門において、X−point CloudがGood Serviceを受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。なお同社の主力3製品による紙削減量は年間約50トンと試算されている。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始した。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■24年3月期2桁増益・連続増配予想で収益拡大基調

 24年3月期の業績(非連結)予想は売上高が23年3月期比10.3%増の23億90百万円、営業利益が10.1%増の11億円、経常利益が10.0%増の11億円、当期純利益が11.6%増の7億48百万円としている。配当予想は23年3月期比2円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想で、予想配当性向は26.0%となる。

 製品別売上高の計画は、X−point Cloudが21.6%増の10億60百万円、AgileWorksが10.6%増の10億72百万円、X−point(22年3月に新規ライセンス販売終了)が20.9%減の2億58百万円としている。

 なお、経常利益1億01百万円増益の要因分析(計画)は、クラウドサービス売上増加で+1億88百万円、パッケージ売上増加で+34百万円、人件費増加で▲1億18百万円、減価償却費増加で▲14百万円、クラウドインフラコスト増加で▲16百万円、その他で+27百万円としている。

 24年3月期も人件費やクラウドインフラコストなどの増加を吸収して、2桁増益で連続増配予想としている。企業におけるDX化進展の流れでワークフローの需要が拡大し、クラウドサービスの成長が牽引する見込みだ。そしてクラウドサービスの拡大でSaaSベンダーへの転換を目指す方針としている。事業環境は良好であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は下値固め完了

 株価は反発力が鈍く安値圏だが、22年12月の安値を割り込むことなく推移して下値固め完了感を強めている。好業績や中期成長力を評価して出直りを期待したい。6月28日の終値は1424円、今期予想PER(会社予想のEPS99円90銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約1.8%、前期実績PBR(前期実績のBPS537円79銭で算出)は約2.6倍、そして時価総額は約107億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[05月09日更新]

エイトレッドは下値固め完了、23年3月期2桁増益着地、24年3月期も2桁増益予想で収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。23年3月期は半導体不足の影響で計画をやや下回ったものの、クラウドサービスの成長が牽引して増収となり、減価償却費、クラウドインフラコスト、広告宣伝費の増加を吸収して2桁増益で着地した。そして24年3月期も2桁増益予想としている。企業のDX化でワークフローの需要が拡大し、クラウドサービスの成長が牽引する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は決算発表に対する反応が限定的だった。そして安値圏でモミ合う形だが下値固め完了感を強めている。好業績や中期成長力を評価して出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorks、および小規模企業向けクラウド型X−point Cloudである。22年8月にはX−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.2」の提供を開始した。また22年12月には、セールスフォース社の顧客管理プラットフォームSalesforceとの連携サービスX−point Cloud for Salesforceの提供を開始した。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。X−pointの新規ライセンス販売終了に伴って、AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進している。

 23年3月期の製品別売上高は、クラウドサービスX−point Cloudが22年3月期比17.8%増の8億71百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが1.7%減の9億69百万円、パッケージ型X−pointが15.9%減の3億26百万円だった。AgileWorksは半導体不足の影響を受けた。X−pointは、クラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポート終了予定のため、22年3月に新規ライセンス販売を終了している。

 ストック売上高は第1四半期が4億16百万円、第2四半期が4億26百万円、第3四半期が4億44百万円、第4四半期が4億56百万円、ストック売上比率は第1四半期が78.3%、第2四半期が81.1%、第3四半期が78.3%、第4四半期が83.8%だった。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーで、22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破した。また複数の市場調査レポートでワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1(21年度実績は金額シェア30.8%)となった。また、SMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアは11年連続シェアNO.1(同51.3%)で、ワークフロー市場全体のベンダー別売上金額シェアは11年連続2位となった。特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2023 Winter」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を4期連続で受賞した。

 23年3月には、テクノ・システム・リサーチが調査した2022年SaaSワークフロー市場データにおいて、X−point Cloudが、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーで、それぞれシェアNO.1を獲得した。またスマートキャンプのBOXIL SaaS AWARD Spring 2023 ワークフローシステム部門において、X−point CloudがGood Serviceを受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。なお同社の主力3製品による紙削減量は年間約50トンと試算されている。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始した。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■23年3月期2桁増益着地、24年3月期も2桁増益予想

 23年3月期の業績(非連結)は売上高が22年3月期比2.5%増の21億67百万円、営業利益が10.1%増の9億99百万円、経常利益が10.0%増の9億99百万円、当期純利益が10.9%増の6億70百万円だった。配当は22年3月期比2円増配の24円(第2四半期末12円、期末12円)とした。

 半導体不足の影響で計画をやや下回ったものの、クラウドサービスの成長が牽引して増収となり、減価償却費、クラウドインフラコスト、広告宣伝費などの増加を吸収して2桁増益で着地した。

 製品別売上高はクラウドサービスX−point Cloudが17.8%増の8億71百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが1.7%減の9億69百万円、パッケージ型X−pointが15.9%減の3億26百万円だった。なおパッケージ型X−pointは、クラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポート終了予定のため、22年3月に新規ライセンス販売を終了している。

 AgileWorksは半導体不足の影響によりフロー売上が減少したため減収だったが、X−point Cloudはクラウドニーズの高まりでユーザー数が順調に増加(パッケージからのシフトは10%未満)した。なおX−point Cloudの継続率は業界最高水準の月平均99.4%を達成した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億31百万円で営業利益が2億05百万円、第2四半期は売上高が5億25百万円で営業利益が2億62百万円、第3四半期は売上高が5億67百万円で営業利益が2億54百万円、第4四半期は売上高が5億44百万円で営業利益が2億78百万円だった。

 24年3月期の業績(非連結)予想は売上高が23年3月期比10.3%増の23億90百万円、営業利益が10.1%増の11億円、経常利益が10.0%増の11億円、当期純利益が11.6%増の7億48百万円としている。配当予想は23年3月期比2円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想で、予想配当性向は26.0%となる。

 製品別売上高の計画は、X−point Cloudが21.6%増の10億60百万円、AgileWorksが10.6%増の10億72百万円、X−point(22年3月に新規ライセンス販売終了)が20.9%減の2億58百万円としている。

 なお、経常利益1億01百万円増益の要因分析(計画)は、クラウドサービス売上増加で+1億88百万円、パッケージ売上増加で+34百万円、人件費増加で▲1億18百万円、減価償却費増加で▲14百万円、クラウドインフラコスト増加で▲16百万円、その他で+27百万円としている。

 24年3月期も人件費やクラウドインフラコストなどの増加を吸収して2桁増益予想としている。企業のDX化でワークフローの需要が拡大し、クラウドサービスの成長が牽引する見込みだ。クラウドサービスの拡大でSaaSベンダーへの転換を目指す方針としている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は下値固め完了

 株価は決算発表に対する反応が限定的だった。そして安値圏でモミ合う形だが下値固め完了感を強めている。好業績や中期成長力を評価して出直りを期待したい。5月8日の終値は1453円、今期予想PER(会社予想のEPS99円90銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約1.8%、前期実績PBR(前期実績のBPS537円79銭で算出)は約2.7倍、そして時価総額は約109億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[04月20日更新]

ネオジャパンは切り返しの動き、24年1月期減益予想だが保守的

 ネオジャパン<3921>(東証プライム)は自社開発グループウェアdesknet‘s NEOのクラウドサービスを主力として、製品ラインアップ拡充による市場シェア拡大戦略、アライアンス戦略、東南アジア市場開拓戦略を推進している。4月19日にはITreview Grid Awaed 2023 Springにおいて、グループウェアdesknet‘s NEO、ビジネスチャットChatLuck、ノーコードアプリ作成ツールAppSuiteの主力3製品が2期連続8部門受賞したとリリースしている。24年1月期はクラウドサービスが牽引して増収だが、広告宣伝費や人件費の増加で減益予想としている。ただし保守的な印象が強く上振れの可能性がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は24年1月期減益予想を嫌気して年初来安値を更新する場面があったが、目先的な売り一巡して切り返しの動きを強めている。増配や自己株式取得も評価して出直りを期待したい。

■自社開発グループウェアのクラウドサービスが主力

 ビジネス・ITコミュニケーションツール開発企業である。自社開発グループウェアdesknet‘s NEOのクラウドサービス(月額課金収入)を主力として、大企業向け中心のプロダクト(パッケージソフト販売のライセンス収入およびサポートサービス収入)も展開している。

 19年8月にはシステム開発のPro−Spireを子会社化した。22年10月には、現代ビジネスパーソンのコミュニケーション実態を把握・研究すべくNEOビズコミ研究所を新設した。また23年2月にはIR室を新設して齋藤晶議代表取締役社長が管掌すると発表した。これまで以上にIRへの取り組みを推進する方針だ。

 海外展開は19年6月米国子会社DELCUIを設立、19年12月マレーシアに合弁会社NEOREKA ASIAを設立、21年2月タイに子会社Neo Thai Asiaを設立した。当面は投資が先行するが、ASEAN全域においてグループウェアdesknet‘s NEOブランドの確立を目指す。

 23年1月期(調整前)の売上高構成比は、グループウェアを中心とするビジネスICTツールのソフトウェア事業が70%(クラウドサービスが45%、プロダクトが24%、技術開発が1%)、子会社Pro−Spireのシステム開発サービス事業が30%、海外事業が0%、利益構成比(調整前営業利益)はソフトウェア事業が99%、システム開発サービス事業が8%、海外事業が▲7%だった。ソフトウェア事業のストック型売上比率は77%(22年1月期は73%)だった。そして23年1月期第4四半期のARRは前年比10.3%増加の33億51百万円となった。なお収益面では下期の構成比が高い傾向がある。

 22年4月にはバスケットボール女子日本リーグ(Wリーグ)の東京羽田ヴィッキーズとスポンサーシップ契約を締結した。22年11月にはクラウドサービス情報開示認定機関ASPISより、クラウドサービスにおける信頼・安全性の推進に多大なる貢献をしたサービス・事業者として最優秀・資格継続賞を受賞した。08年7月に7番目の事業会社として情報開示認定企業に認定されて以来、この資格を14年維持している。

 23年3月には経済産業省と日本健康会議が推進する健康経営優良法人認定制度「健康経営優良法人2023(大規模法人部門)」に4年連続で認定された。

 4月6日には神奈川県より、かながわSDGsパートナーに認定されたとリリースしている。また23年10月29日に開催される横浜マラソン2023に大会協賛するとリリースした。4月7日には横浜市のSDGs認証制度Y−SDGsにおいて上位認証であるSuperior(スーペリア)を取得したとリリースしている。
 

■グループウェアdesknet‘s NEOは使いやすさが強み

 グループウェアdesknet‘s NEOは、ローカライゼーション(日本語、日本の商習慣やビジネス習慣など)に対応した27の基本機能を備え、多機能・使いやすさ・高品質・低価格を強みとしている。23年3月にはdesknet‘s NEO最新バージョン7.5の提供を開始した。利用ユーザーの声を受けて15機能・50項目以上の機能改善を行った。

 グループウェアdesknet‘s NEOの累計ユーザー数(クラウド版契約ユーザー数とパッケージ版販売ユーザー数の合計)は、23年1月期末時点で前期末比21万ユーザー増加の484万ユーザーとなった。業種・業態・規模を問わず幅広く企業・官公庁・自治体に採用され、自治体・政府機関1100以上(都道府県庁18含む)に導入されている。中長期的には累計ユーザー数1000万ユーザーを目指すとしている。なお23年1月期末時点のdesknet‘s NEOクラウドのユーザー数は前期末比3.1万人増加の48.3万人となった。解約率は概ね0.2%〜0.4%程度で推移している。

 大規模導入事例として、21年7月にはカー用品専門店チェーンのイエローハット<9882>に、グループが運営する全国740店舗の従業員・スタッフをつなぐ情報共有基盤として、グループウェアdesknet‘s NEO大規模パッケージ版(3000ライセンス)が採用された。22年7月には、神奈川県横浜市が整備する最大6万人が利用する市区局共通グループウェアとして、desknet‘s NEOが全面的に採用(東芝デジタルソリューションズが市区局共通グループウェア構築事業を受託)された。

■製品ラインアップ拡充

 成長戦略として国内累計販売ユーザー数1000万ユーザー、グループウェア国内トップシェア、売上高100億円を目指し、グループウェアdesknet‘s NEOを核とするエンタープライズ向け製品ラインアップ拡充戦略、市場シェア拡大戦略、シナジーが見込めるアライアンスへの戦略投資、マレーシアの合弁会社を拠点とするクラウドサービスの東南アジア市場開拓戦略などを推進している。

 製品ラインアップ拡充戦略としては、ノーコードアプリ作成ツールAppSuite、新しいコミュニケーションツールとしてのビジネスチャットChatLuckを提供し、グループウェアdesknet‘s NEOとの連携も強化している。

 23年1月には、国や地方自治体、民間企業などが一体となって、日本全国あらゆる人のスキルをアップデートする“リスキング”に取り組む新たな試みである「日本リスキングコンソーシアムに、リスキングパートナーとしてトレーニングプログラムの提供を開始すると発表した。ノーコードツールAppSuiteを使いこなすためのメニューからスタートし、順次追加していく予定としている。

 23年2月には、法人向けIT製品・サービス比較サイトITトレンドが選出する2022年下半期Good Productバッジにおいて、グループウェアdesknet‘s NEOがグループウェア部門を受賞した。

 23年3月には、スマートキャンプ社が表彰するBOXIL SaaS AWARD Spring 2023において、グループウェアdesknet‘s NEOおよびノーコードアプリ作成ツールAppSuiteが、それぞれ3部門で10の賞を受賞した。

 4月11日には、2022年に引き続き、経済産業省のIT導入補助金2023においてIT導入支援事業者として採択され、グループウェアdesknet‘s NEO、ノーコードアプリ作成ツールAppSuite、ビジネスチャットChatLuckが補助金の対象ツールとして認定されたとリリースしている。

 4月19日には、アイティクラウドのIT製品比較・レビューサイトであるITreview Grid Awaed 2023 Springにおいて、グループウェアdesknet‘s NEO、ビジネスチャットChatLuck、ノーコードアプリ作成ツールAppSuiteの主力3製品が2期連続8部門受賞したとリリースしている。

■アライアンスも活用

 21年3月には、横浜商工会議所が開設したデジタル化相談窓口に協力会社として参加した。デジタル化支援コンソーシアム協力事業者として中小企業のDX推進をサポートする。21年6月には、アイネット<9600>が提供する教育現場でのDX推進のための学校保護者間あんしん連絡サービスChatLuck SCを開発提供した。ビジネスチャットChatLuckをベースとして開発した。2社の共同事業として全国の国公立小中学校に販売する。

 21年12月には、茨城県つくば市のワクチン配送におけるDX化実現のために、desknet‘s NEOとAppSuiteで作成したアプリケーション「つくば市新型コロナワクチン配送システム」および「ワクチン数量管理表」を開発して提供した。また22年1月には、つくば市で導入されたワクチン配送システムのテンプレートを、同じ課題を持つ自治体に向けて無償提供開始すると発表している。

 22年3月には、東京都多摩市が実施した「令和3年度多摩市民間提案制度」において、desknet‘s NEOとAppSuiteで作成した「ワクチン接種記録等の効率化と工数削減に向けた管理向上」事業が採用候補に認定された。ワクチン関連の行政の業務効率化において採用された事例としては、茨城県つくば市「つくば市新型コロナワクチン配送システム」に続く2例目となる。

 22年5月には、中小企業のDXを支援するAppSuiteアプリ集「ネコの手アプリ」シリーズを提供するシステムアプローチ(愛知県名古屋市)と、AppSuiteアプリの開発・販売活動で連携した。

 22年11月には、横浜市が募集した民間企業のデジタル技術を活用して行政サービスのDX化を進めるプロジェクト「YOKOHAMA Hack!」の第1回実証実験事業者に選定され、横浜市と共同で「要配慮施設利用者の安全を守る避難確保計画の取組強化」の実証実験を開始した。AppSuiteとdesknet‘s NEOを活用する。

 22年12月には神奈川県鎌倉市の市区局共通の情報共有基盤として、グループウェアdesknet‘s NEO、ビジネスチャットChatLuck、業務アプリ作成ツールAppSuiteの3製品が実証実験を終えて採用決定した。

■24年1月期減益予想だが保守的

 24年1月期の連結業績予想は、売上高が23年1月期比5.9%増の63億59百万円、営業利益が24.4%減の9億37百万円、経常利益が28.8%減の9億51百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が22.6%減の6億29百万円としている。

 クラウドサービスが牽引し、子会社のシステム開発事業も回復傾向となって増収予想だが、利益面は認知度向上に向けてTVCMなどの広告宣伝投資を継続するため広告宣伝費が増加し、従来以上の賃上げに伴う人件費増加なども影響して減益予想としている。ただし保守的な印象が強く上振れの可能性がありそうだ。

 配当予想は23年1月期比3円増配の23円(期末一括)としている。株主優待制度を23年1月末対象で廃止したが、配当については株主優待制度のコスト見合い1円50銭と、さらに1円50銭を加えて合計3円増配としている。23年1月期の年間20円には創立30周年記念配当1円が含まれているため、普通配当ベースでは4円増配となる。8期連続増配予想で予想配当性向は54.5%となる。

 また、広告宣伝費については26年1月期まで24年1月期と同水準の投資を継続するが、業績面は24年1月期をボトムとして、認知度向上効果などで26年1月期の売上高78億75百万円、営業利益16億95百万円を中期業績目標として計画している。配当は年間31円(配当性向約40%)を目標としている。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。

■株価は切り返しの動き

 23年3月13日発表の自己株式取得(上限10万株・1億円、取得期間23年3月14日〜23年5月31日)については、23年3月31日時点の累計取得株式総数が2万6500株となっている。

 株価は24年1月期減益予想を嫌気して年初来安値を更新する場面があったが、目先的な売り一巡して切り返しの動きを強めている。増配や自己株式取得も評価して出直りを期待したい。4月19日の終値は902円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS42円20銭で算出)は約21倍、今期予想配当利回り(会社予想の23円で算出)は約2.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS383円36銭で算出)は約2.4倍、そして時価総額は約135億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[03月30日更新]

エイトレッドは調整一巡、23年3月期2桁増収増益予想、24年3月期も収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。なお4月5日〜7日に東京ビッグサイトで開催される「第32回Japan IT Week 春」に出展する。23年3月期は2桁増収増益予想としている。営業・サポート体制強化に伴う人件費の増加、クラウドインフラコストの増加、製品機能強化のためのソフトウェア償却費の増加、さらに広告宣伝費の増加などを見込むが、主力のクラウドサービスの成長が牽引し、増収効果で吸収する見込みだ。DXの流れも追い風であり、24年3月期も積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化の影響で戻り一服の形となったが調整一巡感を強めている。好業績や中期成長力を評価して出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorks、および小規模企業向けクラウド型X−point Cloudである。22年8月にはX−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.2」の提供を開始した。また22年12月には、セールスフォース社の顧客管理プラットフォームSalesforceとの連携サービスX−point Cloud for Salesforceの提供を開始した。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。X−pointの新規ライセンス販売終了に伴って、AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進している。

 22年3月期の製品別売上高はAgileWorksが前期比10.4%増の9億85百万円、X−point Cloudが23.1%増の7億39百万円だった。いずれも大幅伸長している。X−pointは新規ライセンス販売終了して9.9%減の3億87百万円だった。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーで、22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破した。AgileWorksの直近の導入事例としては、会社HP上で23年1月にトプコン、キングレコード、23年2月にウイングアーク1st、3月に東急建設を紹介している。

 複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1(21年度実績は金額シェア30.8%)となった。また、SMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアは11年連続シェアNO.1(同51.3%)で、ワークフロー市場全体のベンダー別売上金額シェアは11年連続2位となった。特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2023 Winter」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を4期連続で受賞した。

 3月1日には、テクノ・システム・リサーチが調査した2022年SaaSワークフロー市場データにおいて、X−point Cloudが、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーで、それぞれシェアNO.1を獲得したと発表している。

 3月7日には、スマートキャンプのBOXIL SaaS AWARD Spring 2023 ワークフローシステム部門において、X−point CloudがGood Serviceを受賞したと発表している。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。なお同社の主力3製品による紙削減量は年間約50トンと試算されている。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始した。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開すると発表した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。

 22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■23年3月期2桁増収増益予想

 23年3月期の業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比10.7%増の23億40百万円、営業利益が10.7%増の10億05百万円、経常利益が10.6%増の10億05百万円、当期純利益が14.5%増の6億92百万円としている。配当予想は22年3月期比2円増配の24円(第2四半期末12円、期末12円)としている。連続増配予想である。

 製品別売上高の計画はAgileWorksが15.4%増の11億37百万円、X−point Cloudが19.6%増の8億84百万円としている。X−pointは新規ライセンス販売を終了しているため18.0%減の3億18百万円としている。

 売上面では、X−pointが22年3月に新規ライセンス販売を終了したため減少するが、2本柱であるAgileWorksとX−point Cloudの導入企業数が増加し、全体で2桁増収予想としている。利益面では、営業・サポート体制強化に伴う人件費の増加、クラウドサービス拡大に伴うクラウドインフラコストの増加、製品機能強化のためのソフトウェア償却費の増加、さらに広告宣伝費の増加などを見込むが、増収効果で吸収して2桁増益予想としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比3.6%増の16億23百万円、営業利益が6.8%増の7億21百万円、経常利益が6.8%増の7億21百万円、四半期純利益が6.9%増の4億80百万円だった。クラウドサービスの成長が牽引して増収、減価償却費、クラウドインフラコスト、広告宣伝費などの増加を吸収して増益と順調だった。

 製品別の売上高はパッケージ型X−pointが15.6%減の2億43百万円だが、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが1.1%増の7億42百万円、小規模企業向けクラウド型X−point Cloudが17.3%増の6億37百万円だった。

 パッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了している。大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksは半導体不足の影響で導入が遅延したため小幅増収にとどまった。小規模企業向けクラウド型X−point Cloudはワークフロー需要の拡大も背景として新規導入企業数が順調に増加した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億31百万円で営業利益が2億05百万円、第2四半期は売上高が5億25百万円で営業利益が2億62百万円、第3四半期は売上高が5億67百万円で営業利益が2億54百万円だった。ストック売上高は第1四半期が前年同期比11.5%増の4億16百万円、第2四半期が11.2%増の4億26百万円、第3四半期が10.7%増の4億44百万円だった。

 通期予想は据え置いている。第3四半期累計の進捗率は売上高が69.4%、営業利益が71.7%、経常利益が71.8%、当期純利益が69.4%だった。減価償却費、クラウドインフラコスト、広告宣伝費などの増加の影響でやや低水準の形だったが、ストック型収益となるクラウドサービスの成長を勘案すれば、通期予想の達成は可能と考えられる。DXの流れも追い風であり、24年3月期も積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は調整一巡

 株価は地合い悪化の影響で戻り一服の形となったが調整一巡感を強めている。好業績や中期成長力を評価して出直りを期待したい。3月29日の終値は1491円、今期予想PER(会社予想のEPS92円53銭で算出)は約16倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約1.6%、前期実績PBR(前期実績のBPS471円66銭で算出)は約3.2倍、そして時価総額は約112億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[03月15日更新]

エイトレッドは下値切り上げ、23年3月期2桁増収増益予想

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。23年3月期は2桁増収増益予想としている。営業・サポート体制強化に伴う人件費の増加、クラウドインフラコストの増加、製品機能強化のためのソフトウェア償却費の増加、さらに広告宣伝費の増加などを見込むが、主力のクラウドサービスの成長が牽引し、増収効果で吸収する見込みだ。DXの流れも背景として24年3月期以降も積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化の影響で戻り一服の形となったが、22年12月の昨年来安値圏から反発して徐々に下値を切り上げている。好業績や中期成長力を評価して戻りを試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。経営体制の更なる強化充実を図るとともに、機動的な経営判断を行うことを目的として、23年1月1日付で代表取締役1名体制から2名体制に変更した。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorks、および小規模企業向けクラウド型X−point Cloudである。22年8月にはX−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.2」の提供を開始した。また22年12月には、セールスフォース社の顧客管理プラットフォームSalesforceとの連携サービスX−point Cloud for Salesforceの提供を開始した。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。X−pointの新規ライセンス販売終了に伴って、AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進している。

 22年3月期の製品別売上高はAgileWorksが10.4%増の9億85百万円、X−point Cloudが23.1%増の7億39百万円だった。いずれも大幅伸長している。X−pointは新規ライセンス販売が終了して9.9%減の3億87百万円だった。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーで、22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破した。AgileWorksの直近の導入事例としては、会社HP上で23年1月にトプコン、キングレコード、23年2月にウイングアーク1st、3月に東急建設を紹介している。

 複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1(21年度実績は金額シェア30.8%)となった。また、SMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアは11年連続シェアNO.1(同51.3%)で、ワークフロー市場全体のベンダー別売上金額シェアは11年連続2位となった。特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2023 Winter」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を4期連続で受賞した。

 3月1日には、テクノ・システム・リサーチが調査した2022年SaaSワークフロー市場データにおいて、X−point Cloudが、従業員数別メーカーシェア100人未満カテゴリーおよび100人以上1000人未満カテゴリー、売上高別メーカーシェア100億円未満カテゴリーおよび100億円以上1000億円未満カテゴリーで、それぞれシェアNO.1を獲得したと発表している。

 3月7日には、スマートキャンプのBOXIL SaaS AWARD Spring 2023 ワークフローシステム部門において、X−point CloudがGood Serviceを受賞したと発表している。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社の調査(21年12月公表、中小企業経営者185名を対象とした東京都の中小企業におけるDX実態調査)によると、57.3%の企業が「DXを推進できていない」と回答したが、このうちの44.4%が「今後DXを推進したい」と回答している。現在導入しているツールはオンライン会議・テレワークが42.7%、グループウェアが38.9%、チャットツールなどが31.9%だった。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。なお同社の主力3製品による紙削減量は年間約50トンと試算されている。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始する。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開すると発表した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。

 22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■23年3月期2桁増収増益予想

 23年3月期の業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比10.7%増の23億40百万円、営業利益が10.7%増の10億05百万円、経常利益が10.6%増の10億05百万円、当期純利益が14.5%増の6億92百万円としている。配当予想は22年3月期比2円増配の24円(第2四半期末12円、期末12円)としている。連続増配予想である。

 製品別売上高の計画はAgileWorksが15.4%増の11億37百万円、X−point Cloudが19.6%増の8億84百万円としている。X−pointは新規ライセンス販売を終了しているため18.0%減の3億18百万円としている。

 売上面では、X−pointが22年3月に新規ライセンス販売を終了したため減少するが、2本柱であるAgileWorksとX−point Cloudの導入企業数が増加し、全体で2桁増収予想としている。利益面では、営業・サポート体制強化に伴う人件費の増加、クラウドサービス拡大に伴うクラウドインフラコストの増加、製品機能強化のためのソフトウェア償却費の増加、さらに広告宣伝費の増加などを見込むが、増収効果で吸収して2桁増益予想としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比3.6%増の16億23百万円、営業利益が6.8%増の7億21百万円、経常利益が6.8%増の7億21百万円、四半期純利益が6.9%増の4億80百万円だった。クラウドサービスの成長が牽引して増収、減価償却費、クラウドインフラコスト、広告宣伝費などの増加を吸収して増益と順調だった。

 製品別の売上高はパッケージ型X−pointが15.6%減の2億43百万円だが、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが1.1%増の7億42百万円、小規模企業向けクラウド型X−point Cloudが17.3%増の6億37百万円だった。

 パッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了している。大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksは半導体不足の影響で導入が遅延したため小幅増収にとどまった。小規模企業向けクラウド型X−point Cloudはワークフロー需要の拡大も背景として新規導入企業数が順調に増加した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億31百万円で営業利益が2億05百万円、第2四半期は売上高が5億25百万円で営業利益が2億62百万円、第3四半期は売上高が5億67百万円で営業利益が2億54百万円だった。ストック売上高は第1四半期が前年同期比11.5%増の4億16百万円、第2四半期が11.2%増の4億26百万円、第3四半期が10.7%増の4億44百万円だった。

 通期予想は据え置いている。第3四半期累計の進捗率は売上高が69.4%、営業利益が71.7%、経常利益が71.8%、当期純利益が69.4%だった。減価償却費、クラウドインフラコスト、広告宣伝費などの増加の影響でやや低水準の形だったが、ストック型収益となるクラウドサービスの成長を勘案すれば、通期予想の達成は可能と考えられる。さらにDXの流れも背景として、24年3月期以降も積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は下値切り上げ

 株価は地合い悪化の影響で戻り一服の形となったが、22年12月の昨年来安値圏から反発して徐々に下値を切り上げている。好業績や中期成長力を評価して戻りを試す展開を期待したい。3月14日の終値は1430円、今期予想PER(会社予想のEPS92円53銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約1.7%、前期実績PBR(前期実績のBPS471円66銭で算出)は約3.0倍、そして時価総額は約107億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[01月31日更新]

エイトレッドは反発して底打ちの可能性、23年3月期3Q累計増収増益、通期2桁増収増益予想

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。23年3月期第3四半期累計は、クラウドサービスの成長が牽引して増収、減価償却費、クラウドインフラコスト、広告宣伝費などの増加を吸収して増益と順調だった。そして通期の2桁増収増益予想を据え置いている。ストック型収益となるクラウドサービスの成長を勘案すれば、通期予想の達成は可能と考えられる。さらにDXの流れも背景として、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は軟調展開だったが、22年12月の昨年来安値圏から切り返して反発の動きを強めている。週足チャートで見ると抵抗線となっていた13週移動平均線を突破した。底打ちした可能性があり、好業績や中期成長力を評価して出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。経営体制の更なる強化充実を図るとともに、機動的な経営判断を行うことを目的として、23年1月1日付で代表取締役1名体制から2名体制に変更した。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。22年8月にはX−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.2」の提供を開始した。12月13日には、セールスフォース社の顧客管理プラットフォームSalesforceとの連携サービスX−point Cloud for Salesforceの提供を開始した。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進する。

 22年3月期の製品別売上高はAgileWorksが10.4%増の9億85百万円、クラウドサービスX−point Cloudが23.1%増の7億39百万円だった。いずれも大幅伸長している。X−pointは新規ライセンス販売が終了して9.9%減の3億87百万円だった。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーで、22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破した。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1(21年度実績は金額シェア30.8%)となった。また、SMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアは11年連続シェアNO.1(同51.3%)で、ワークフロー市場全体のベンダー別売上金額シェアは11年連続2位となった。特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 テクノ・システム・リサーチが22年1月に発行した「2021年SaaS型ワークフロー市場データ」では、X−point Cloudが全体市場シェア24.5%で1位を獲得した。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2023 Winter」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を4期連続で受賞した。

 スマートキャンプの法人向けクラウドサービス比較情報サイト「BOXIL SaaS」が開催した「BOXIL SaaS AWARD Winter 2022」ワークフローシステム部門では、X−point Cloudが「Good Service」を受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社の調査(21年12月公表、中小企業経営者185名を対象とした東京都の中小企業におけるDX実態調査)によると、57.3%の企業が「DXを推進できていない」と回答したが、このうちの44.4%が「今後DXを推進したい」と回答している。現在導入しているツールはオンライン会議・テレワークが42.7%、グループウェアが38.9%、チャットツールなどが31.9%だった。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。なお同社の主力3製品による紙削減量は年間約50トンと試算されている。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始する。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開すると発表した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。

 22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■23年3月期2桁増益予想

 23年3月期の業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比10.7%増の23億40百万円、営業利益が10.7%増の10億05百万円、経常利益が10.6%増の10億05百万円、当期純利益が14.5%増の6億92百万円としている。配当予想は22年3月期比2円増配の24円(第2四半期末12円、期末12円)としている。連続増配予想である。

 製品別売上高の計画はAgileWorksが15.4%増の11億37百万円、クラウドサービスX−point Cloudが19.6%増の8億84百万円、X−pointが18.0%減の3億18百万円としている。

 売上面では、パッケージ型のX−pointがクラウドサービスへの移行に伴って22年3月に新規ライセンス販売を終了したため減少するが、2本柱であるAgileWorksとX−point Cloudへのアップセルなども寄与して導入企業数が増加し、全体で2桁増収予想としている。利益面では、営業・サポート体制強化に伴う人件費の増加、クラウドサービス拡大に伴うクラウドインフラコストの増加、製品機能強化のためのソフトウェア償却費の増加、さらに広告宣伝費の増加などを見込むが、増収効果で吸収して2桁増益予想としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比3.6%増の16億23百万円、営業利益が6.8%増の7億21百万円、経常利益が6.8%増の7億21百万円、四半期純利益が6.9%増の4億80百万円だった。クラウドサービスの成長が牽引して増収、減価償却費、クラウドインフラコスト、広告宣伝費などの増加を吸収して増益と順調だった。

 製品別の売上高はパッケージ型X−pointが15.6%減の2億43百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが1.1%増の7億42百万円、クラウドサービスX−point Cloudが17.3%増の6億37百万円だった。なおストック売上高は、第1四半期が前年同期比11.5%増の4億16百万円、第2四半期が11.2%増の4億26百万円、第3四半期が10.7%増の4億44百万円だった。

 パッケージ型のX−pointは、クラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポート終了予定のため22年3月に新規ライセンス販売を終了している。大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksは、半導体不足の影響で導入が大幅に遅延したため小幅増収にとどまった。クラウドサービスX−point Cloudは、ワークフロー需要の拡大も背景として新規導入企業数が順調に増加した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億31百万円で営業利益が2億05百万円、第2四半期は売上高が5億25百万円で営業利益が2億62百万円、第3四半期は売上高が5億67百万円で営業利益が2億54百万円だった。

 通期予想は据え置いている。第3四半期累計の進捗率は売上高が69.4%、営業利益が71.7%、経常利益が71.8%、当期純利益が69.4%となる。やや低水準の形だが、ストック型収益ロなるクラウドサービスの成長を勘案すれば、通期予想の達成は可能と考えられる。さらにDXの流れも背景として、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。


 通期予想は据え置いている。第2四半期累計の進捗率は売上高が45.1%、営業利益が46.5%、経常利益が46.5%、当期純利益が44.9%とやや低水準の形だったが、クラウドサービスの成長によるストック型収益を勘案すれば通期予想の達成は可能と考えられる。DXの流れも背景として積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は反発して底打ちの可能性

 株価は軟調展開だったが、22年12月の昨年来安値圏から切り返して反発の動きを強めている。週足チャートで見ると抵抗線となっていた13週移動平均線を突破した。底打ちした可能性があり、好業績や中期成長力を評価して出直りを期待したい。1月30日の終値は1510円、今期予想PER(会社予想のEPS92円53銭で算出)は約16倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約1.6%、前期実績PBR(前期実績のBPS471円66銭で算出)は約3.2倍、そして時価総額は約113億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月19日更新]

エイトレッドは下値固め完了、23年3月期2桁増益予想

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。23年3月期は導入企業数増加やクラウドサービス拡大などで2桁増収増益予想としている。第2四半期累計の進捗率はやや低水準の形だったが、クラウドサービスの成長によるストック型収益を勘案すれば通期予想の達成は可能と考えられる。DXの流れも背景として積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化も影響して昨年来安値圏だが下値固め完了感を強めている。売り一巡して出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。経営体制の更なる強化充実を図るとともに、機動的な経営判断を行うことを目的として、23年1月1日付で代表取締役1名体制から2名体制に変更する。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。22年8月にはX−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.2」の提供を開始した。12月13日には、セールスフォース社の顧客管理プラットフォームSalesforceとの連携サービスX−point Cloud for Salesforceの提供を開始した。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進する。

 22年3月期の製品別売上高はAgileWorksが10.4%増の9億85百万円、クラウドサービスX−point Cloudが23.1%増の7億39百万円だった。いずれも大幅伸長している。X−pointは新規ライセンス販売が終了して9.9%減の3億87百万円だった。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーで、22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破した。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1(21年度実績は金額シェア30.8%)となった。また、SMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアは11年連続シェアNO.1(同51.3%)で、ワークフロー市場全体のベンダー別売上金額シェアは11年連続2位となった。特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 テクノ・システム・リサーチが22年1月に発行した「2021年SaaS型ワークフロー市場データ」では、X−point Cloudが全体市場シェア24.5%で1位を獲得した。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2022 Fall」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を3期連続で受賞した。

 スマートキャンプの法人向けクラウドサービス比較情報サイト「BOXIL SaaS」が開催した「BOXIL SaaS AWARD Winter 2022」ワークフローシステム部門では、X−point Cloudが「Good Service」を受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社の調査(21年12月公表、中小企業経営者185名を対象とした東京都の中小企業におけるDX実態調査)によると、57.3%の企業が「DXを推進できていない」と回答したが、このうちの44.4%が「今後DXを推進したい」と回答している。現在導入しているツールはオンライン会議・テレワークが42.7%、グループウェアが38.9%、チャットツールなどが31.9%だった。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。なお同社の主力3製品による紙削減量は年間約50トンと試算されている。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始する。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開すると発表した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。

 また22年3月には、ワークフロー総研が実施した「ITreview」会員向けワークフローシステム導入に関するリサーチ結果を公表している。7割以上の企業が「ワークフローシステム」を認知し、約7割の企業が「ワークフローシステム」を導入済みという結果だった。

 22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■23年3月期2桁増益予想

 23年3月期の業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比10.7%増の23億40百万円、営業利益が10.7%増の10億05百万円、経常利益が10.6%増の10億05百万円、当期純利益が14.5%増の6億92百万円としている。配当予想は22年3月期比2円増配の24円(第2四半期末12円、期末12円)としている。連続増配予想である。

 製品別売上高の計画はAgileWorksが15.4%増の11億37百万円、クラウドサービスX−point Cloudが19.6%増の8億84百万円、X−pointが18.0%減の3億18百万円としている。

 売上面では、パッケージ型のX−pointがクラウドサービスへの移行に伴って22年3月に新規ライセンス販売を終了したため減少するが、2本柱であるAgileWorksとX−point Cloudへのアップセルなども寄与して導入企業数が増加し、全体で2桁増収予想としている。利益面では、営業・サポート体制強化に伴う人件費の増加、クラウドサービス拡大に伴うクラウドインフラコストの増加、製品機能強化のためのソフトウェア償却費の増加、さらに広告宣伝費の増加などを見込むが、増収効果で吸収して2桁増益予想としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比2.7%増の10億56百万円、営業利益が0.2%減の4億67百万円、経常利益が0.2%減の4億67百万円、四半期純利益が1.2%減の3億11百万円だった。

 利益面は広告宣伝費の増加、クラウドインフラコストの増加、減価償却費の増加などで横ばいにとどまったが、売上面はクラウドサービスの成長が牽引した。

 製品別売上高は大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが0.6%増の4億77百万円、クラウドサービスX−point Cloudが17.0%増の4億15百万円、パッケージ型X−point(27年3月に製品サポート終了予定のため22年3月に新規ライセンス販売終了)が17.0%減の1億63百万円だった。AgileWorksは半導体不足の影響で導入が大幅に遅延したが、下期に挽回する見通しとしている。X−point Cloudはワークフロー需要の拡大も背景として新規導入が順調だった。X−pointはクラウドサービスへの移行に伴って減少している。なおストック売上高は第1四半期が前年同期比11.5%増の4億16百万円、第2四半期が11.2%増の4億26百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億31百万円で営業利益が2億05百万円、第2四半期は売上高が5億25百万円で営業利益が2億62百万円だった。

 通期予想は据え置いている。第2四半期累計の進捗率は売上高が45.1%、営業利益が46.5%、経常利益が46.5%、当期純利益が44.9%とやや低水準の形だったが、クラウドサービスの成長によるストック型収益を勘案すれば通期予想の達成は可能と考えられる。DXの流れも背景として積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は下値固め完了

 株価は地合い悪化も影響して昨年来安値圏だが下値固め完了感を強めている。売り一巡して出直りを期待したい。1月18日の終値は1442円、今期予想PER(会社予想のEPS92円53銭で算出)は約16倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約1.7%、前期実績PBR(前期実績のBPS471円66銭で算出)は約3.1倍、そして時価総額は約108億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月29日更新]

エイトレッドは切り返しの動き、23年3月期2桁増益予想

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーで、22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破した。なお、経営体制の更なる強化充実を図るとともに、機動的な経営判断を行うことを目的として、23年1月1日付で代表取締役1名体制から2名体制に変更する。23年3月期は導入企業数増加やクラウドサービス拡大などで2桁増収増益予想としている。第2四半期累計の進捗率はやや低水準の形だが、クラウドサービスの成長によるストック型収益を勘案すれば通期予想の達成は可能と考えられる。DXの流れも背景として積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は反発力が鈍く、さらに地合い悪化も影響して年初来安値を更新したが、その後は売り一巡して切り返しの動きを強めている。出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。経営体制の更なる強化充実を図るとともに、機動的な経営判断を行うことを目的として、23年1月1日付で代表取締役1名体制から2名体制に変更する。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。22年8月にはX−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.2」の提供を開始した。12月13日には、セールスフォース社の顧客管理プラットフォームSalesforceとの連携サービスX−point Cloud for Salesforceの提供を開始した。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進する。

 22年3月期の製品別売上高はAgileWorksが10.4%増の9億85百万円、クラウドサービスX−point Cloudが23.1%増の7億39百万円だった。いずれも大幅伸長している。X−pointは新規ライセンス販売が終了して9.9%減の3億87百万円だった。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーで、22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破した。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1(21年度実績は金額シェア30.8%)となった。また、SMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアは11年連続シェアNO.1(同51.3%)で、ワークフロー市場全体のベンダー別売上金額シェアは11年連続2位となった。特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 テクノ・システム・リサーチが22年1月に発行した「2021年SaaS型ワークフロー市場データ」では、X−point Cloudが全体市場シェア24.5%で1位を獲得した。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2022 Fall」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を3期連続で受賞した。

 スマートキャンプの法人向けクラウドサービス比較情報サイト「BOXIL SaaS」が開催した「BOXIL SaaS AWARD Winter 2022」ワークフローシステム部門では、X−point Cloudが「Good Service」を受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社の調査(21年12月公表、中小企業経営者185名を対象とした東京都の中小企業におけるDX実態調査)によると、57.3%の企業が「DXを推進できていない」と回答したが、このうちの44.4%が「今後DXを推進したい」と回答している。現在導入しているツールはオンライン会議・テレワークが42.7%、グループウェアが38.9%、チャットツールなどが31.9%だった。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。なお同社の主力3製品による紙削減量は年間約50トンと試算されている。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始する。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開すると発表した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。

 また22年3月には、ワークフロー総研が実施した「ITreview」会員向けワークフローシステム導入に関するリサーチ結果を公表している。7割以上の企業が「ワークフローシステム」を認知し、約7割の企業が「ワークフローシステム」を導入済みという結果だった。

 22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■23年3月期2桁増益予想

 23年3月期の業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比10.7%増の23億40百万円、営業利益が10.7%増の10億05百万円、経常利益が10.6%増の10億05百万円、当期純利益が14.5%増の6億92百万円としている。配当予想は22年3月期比2円増配の24円(第2四半期末12円、期末12円)としている。連続増配予想である。

 製品別売上高の計画はAgileWorksが15.4%増の11億37百万円、クラウドサービスX−point Cloudが19.6%増の8億84百万円、X−pointが18.0%減の3億18百万円としている。

 売上面では、パッケージ型のX−pointがクラウドサービスへの移行に伴って22年3月に新規ライセンス販売を終了したため減少するが、2本柱であるAgileWorksとX−point Cloudへのアップセルなども寄与して導入企業数が増加し、全体で2桁増収予想としている。利益面では、営業・サポート体制強化に伴う人件費の増加、クラウドサービス拡大に伴うクラウドインフラコストの増加、製品機能強化のためのソフトウェア償却費の増加、さらに広告宣伝費の増加などを見込むが、増収効果で吸収して2桁増益予想としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比2.7%増の10億56百万円、営業利益が0.2%減の4億67百万円、経常利益が0.2%減の4億67百万円、四半期純利益が1.2%減の3億11百万円だった。

 利益面は広告宣伝費の増加、クラウドインフラコストの増加、減価償却費の増加などで横ばいにとどまったが、売上面はクラウドサービスの成長が牽引した。

 製品別売上高は大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが0.6%増の4億77百万円、クラウドサービスX−point Cloudが17.0%増の4億15百万円、パッケージ型X−point(27年3月に製品サポート終了予定のため22年3月に新規ライセンス販売終了)が17.0%減の1億63百万円だった。AgileWorksは半導体不足の影響で導入が大幅に遅延したが、下期に挽回する見通しとしている。X−point Cloudはワークフロー需要の拡大も背景として新規導入が順調だった。X−pointはクラウドサービスへの移行に伴って減少している。なおストック売上高は第1四半期が前年同期比11.5%増の4億16百万円、第2四半期が11.2%増の4億26百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億31百万円で営業利益が2億05百万円、第2四半期は売上高が5億25百万円で営業利益が2億62百万円だった。

 通期予想は据え置いている。第2四半期累計の進捗率は売上高が45.1%、営業利益が46.5%、経常利益が46.5%、当期純利益が44.9%とやや低水準の形だったが、クラウドサービスの成長によるストック型収益を勘案すれば通期予想の達成は可能と考えられる。DXの流れも背景として積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は切り返しの動き

 株価は反発力が鈍く、さらに地合い悪化も影響して年初来安値を更新したが、その後は売り一巡して切り返しの動きを強めている。出直りを期待したい。12月28日の終値は1423円、今期予想PER(会社予想のEPS92円53銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約1.7%、前期実績PBR(前期実績のBPS471円66銭で算出)は約3.0倍、そして時価総額は約107億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月14日更新]

エイトレッドは調整一巡、23年3月期2桁増益予想

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーで22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破した。さらに12月13日にはX−point Cloud for Salesforceの提供を開始した。23年3月期は導入企業数増加やクラウドサービス拡大などで2桁増収増益予想としている。第2四半期累計の進捗率はやや低水準の形だが、クラウドサービスの成長によるストック型収益を勘案すれば通期予想の達成は可能と考えられる。DXの流れも背景として積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は11月の年初来安値に接近してやや軟調だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。22年8月にはX−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.2」の提供を開始した。12月13日には、セールスフォース社の顧客管理プラットフォームSalesforceとの連携サービスX−point Cloud for Salesforceの提供を開始した。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進する。

 22年3月期の製品別売上高はAgileWorksが10.4%増の9億85百万円、クラウドサービスX−point Cloudが23.1%増の7億39百万円だった。いずれも大幅伸長している。X−pointは新規ライセンス販売が終了して9.9%減の3億87百万円だった。22年10月にはワークフローシステムのシリーズ累計導入社数が4000社を突破した。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1(21年度実績は金額シェア30.8%)となった。また、SMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアは11年連続シェアNO.1(同51.3%)で、ワークフロー市場全体のベンダー別売上金額シェアは11年連続2位となった。特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 テクノ・システム・リサーチが22年1月に発行した「2021年SaaS型ワークフロー市場データ」では、X−point Cloudが全体市場シェア24.5%で1位を獲得した。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2022 Fall」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を3期連続で受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社の調査(21年12月公表、中小企業経営者185名を対象とした東京都の中小企業におけるDX実態調査)によると、57.3%の企業が「DXを推進できていない」と回答したが、このうちの44.4%が「今後DXを推進したい」と回答している。現在導入しているツールはオンライン会議・テレワークが42.7%、グループウェアが38.9%、チャットツールなどが31.9%だった。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。なお同社の主力3製品による紙削減量は年間約50トンと試算されている。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始する。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開すると発表した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。

 また22年3月には、ワークフロー総研が実施した「ITreview」会員向けワークフローシステム導入に関するリサーチ結果を公表している。7割以上の企業が「ワークフローシステム」を認知し、約7割の企業が「ワークフローシステム」を導入済みという結果だった。

 22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■23年3月期2桁増益予想

 23年3月期の業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比10.7%増の23億40百万円、営業利益が10.7%増の10億05百万円、経常利益が10.6%増の10億05百万円、当期純利益が14.5%増の6億92百万円としている。配当予想は22年3月期比2円増配の24円(第2四半期末12円、期末12円)としている。連続増配予想である。

 製品別売上高の計画はAgileWorksが15.4%増の11億37百万円、クラウドサービスX−point Cloudが19.6%増の8億84百万円、X−pointが18.0%減の3億18百万円としている。

 売上面では、パッケージ型のX−pointがクラウドサービスへの移行に伴って22年3月に新規ライセンス販売を終了したため減少するが、2本柱であるAgileWorksとX−point Cloudへのアップセルなども寄与して導入企業数が増加し、全体で2桁増収予想としている。利益面では、営業・サポート体制強化に伴う人件費の増加、クラウドサービス拡大に伴うクラウドインフラコストの増加、製品機能強化のためのソフトウェア償却費の増加、さらに広告宣伝費の増加などを見込むが、増収効果で吸収して2桁増益予想としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比2.7%増の10億56百万円、営業利益が0.2%減の4億67百万円、経常利益が0.2%減の4億67百万円、四半期純利益が1.2%減の3億11百万円だった。

 利益面は広告宣伝費の増加、クラウドインフラコストの増加、減価償却費の増加などで横ばいにとどまったが、売上面はクラウドサービスの成長が牽引した。

 製品別売上高は大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが0.6%増の4億77百万円、クラウドサービスX−point Cloudが17.0%増の4億15百万円、パッケージ型X−point(27年3月に製品サポート終了予定のため22年3月に新規ライセンス販売終了)が17.0%減の1億63百万円だった。AgileWorksは半導体不足の影響で導入が大幅に遅延したが、下期に挽回する見通しとしている。X−point Cloudはワークフロー需要の拡大も背景として新規導入が順調だった。X−pointはクラウドサービスへの移行に伴って減少している。なおストック売上高は第1四半期が前年同期比11.5%増の4億16百万円、第2四半期が11.2%増の4億26百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億31百万円で営業利益が2億05百万円、第2四半期は売上高が5億25百万円で営業利益が2億62百万円だった。

 通期予想は据え置いている。第2四半期累計の進捗率は売上高が45.1%、営業利益が46.5%、経常利益が46.5%、当期純利益が44.9%とやや低水準の形だったが、クラウドサービスの成長によるストック型収益を勘案すれば通期予想の達成は可能と考えられる。DXの流れも背景として積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は調整一巡

 株価は反発力が鈍く、11月の年初来安値に接近して軟調展開だが、調整一巡して出直りを期待したい。12月13日の終値は1450円、今期予想PER(会社予想のEPS92円53銭で算出)は約16倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約1.7%、前期実績PBR(前期実績のBPS471円66銭で算出)は約3.1倍、そして時価総額は約109億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月22日更新]

エイトレッドは底打ち感、23年3月期2桁増益予想

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーで22年10月にはシリーズ累計導入社数が4000社を突破した。23年3月期は導入企業数増加やクラウドサービス拡大などで2桁増収増益予想としている。第2四半期累計が広告宣伝費の増加などで利益横ばいにとどまり、通期予想に対する進捗率もやや低水準の形だが、クラウドサービスの成長によるストック型収益を勘案すれば通期予想の達成は可能と考えられる。DXの流れも背景として積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は年初来安値を更新する軟調展開だったが、売り一巡して底打ちの動きを強めている。出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。22年8月にはX−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.2」の提供を開始した。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進する。

 22年3月期の製品別売上高はAgileWorksが10.4%増の9億85百万円、クラウドサービスX−point Cloudが23.1%増の7億39百万円だった。いずれも大幅伸長している。X−pointは新規ライセンス販売が終了して9.9%減の3億87百万円だった。22年10月にはシリーズ累計導入社数が4000社を突破した。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1(21年度実績は金額シェア30.8%)となった。また、SMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアは11年連続シェアNO.1(同51.3%)で、ワークフロー市場全体のベンダー別売上金額シェアは11年連続2位となった。特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 テクノ・システム・リサーチが22年1月に発行した「2021年SaaS型ワークフロー市場データ」では、X−point Cloudが全体市場シェア24.5%で1位を獲得した。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2022 Fall」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を3期連続で受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社の調査(21年12月公表、中小企業経営者185名を対象とした東京都の中小企業におけるDX実態調査)によると、57.3%の企業が「DXを推進できていない」と回答したが、このうちの44.4%が「今後DXを推進したい」と回答している。現在導入しているツールはオンライン会議・テレワークが42.7%、グループウェアが38.9%、チャットツールなどが31.9%だった。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。なお同社の主力3製品による紙削減量は年間約50トンと試算されている。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始する。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開すると発表した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。

 また22年3月には、ワークフロー総研が実施した「ITreview」会員向けワークフローシステム導入に関するリサーチ結果を公表している。7割以上の企業が「ワークフローシステム」を認知し、約7割の企業が「ワークフローシステム」を導入済みという結果だった。

 22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■23年3月期2桁増益予想

 23年3月期の業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比10.7%増の23億40百万円、営業利益が10.7%増の10億05百万円、経常利益が10.6%増の10億05百万円、当期純利益が14.5%増の6億92百万円としている。配当予想は22年3月期比2円増配の24円(第2四半期末12円、期末12円)としている。連続増配予想である。

 製品別売上高の計画はAgileWorksが15.4%増の11億37百万円、クラウドサービスX−point Cloudが19.6%増の8億84百万円、X−pointが18.0%減の3億18百万円としている。

 売上面では、パッケージ型のX−pointがクラウドサービスへの移行に伴って22年3月に新規ライセンス販売を終了したため減少するが、2本柱であるAgileWorksとX−point Cloudへのアップセルなども寄与して導入企業数が増加し、全体で2桁増収予想としている。利益面では、営業・サポート体制強化に伴う人件費の増加、クラウドサービス拡大に伴うクラウドインフラコストの増加、製品機能強化のためのソフトウェア償却費の増加、さらに広告宣伝費の増加などを見込むが、増収効果で吸収して2桁増益予想としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比2.7%増の10億56百万円、営業利益が0.2%減の4億67百万円、経常利益が0.2%減の4億67百万円、四半期純利益が1.2%減の3億11百万円だった。

 利益面は広告宣伝費の増加、クラウドインフラコストの増加、減価償却費の増加などで横ばいにとどまったが、売上面はクラウドサービスの成長が牽引した。

 製品別売上高は大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが0.6%増の4億77百万円、クラウドサービスX−point Cloudが17.0%増の4億15百万円、パッケージ型X−point(27年3月に製品サポート終了予定のため22年3月に新規ライセンス販売終了)が17.0%減の1億63百万円だった。AgileWorksは半導体不足の影響で導入が大幅に遅延したが、下期に挽回する見通しとしている。X−point Cloudはワークフロー需要の拡大も背景として新規導入が順調だった。X−pointはクラウドサービスへの移行に伴って減少している。なおストック売上高は第1四半期が前年同期比11.5%増の4億16百万円、第2四半期が11.2%増の4億26百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億31百万円で営業利益が2億05百万円、第2四半期は売上高が5億25百万円で営業利益が2億62百万円だった。

 通期予想は据え置いている。第2四半期累計の進捗率は売上高が45.1%、営業利益が46.5%、経常利益が46.5%、当期純利益が44.9%とやや低水準の形だったが、クラウドサービスの成長によるストック型収益を勘案すれば通期予想の達成は可能と考えられる。DXの流れも背景として積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は底打ち感

 株価は年初来安値を更新する軟調展開だったが、売り一巡して底打ちの動きを強めている。出直りを期待したい。11月21日の終値は1512円、今期予想PER(会社予想のEPS92円53銭で算出)は約16倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約1.6%、前期実績PBR(前期実績のBPS471円66銭で算出)は約3.2倍、そして時価総額は約113億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月28日更新]

エイトレッドは売り一巡、23年3月期2Q累計利益横ばいだが通期2桁増益予想

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーで22年10月にはシリーズ累計導入社数が4000社を突破した。23年3月期は導入企業数増加やクラウドサービス拡大などで2桁増収増益予想としている。第2四半期累計が広告宣伝費や減価償却費の増加で利益横ばいにとどまり、通期予想に対する進捗率もやや低水準の形だったが、クラウドサービスの成長によるストック型収益を勘案すれば通期予想の達成は可能と考えられる。DXの流れも背景として積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は第2四半期累計業績を嫌気して年初来安値を更新したが、目先的な売りが一巡して出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。22年8月にはX−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.2」の提供を開始した。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進する。

 22年3月期の製品別売上高はAgileWorksが10.4%増の9億85百万円、クラウドサービスX−point Cloudが23.1%増の7億39百万円だった。いずれも大幅伸長している。X−pointは新規ライセンス販売が終了して9.9%減の3億87百万円だった。22年10月にはシリーズ累計導入社数が4000社を突破した。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1(21年度実績は金額シェア30.8%)となった。また、SMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアは11年連続シェアNO.1(同51.3%)で、ワークフロー市場全体のベンダー別売上金額シェアは11年連続2位となった。特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 テクノ・システム・リサーチが22年1月に発行した「2021年SaaS型ワークフロー市場データ」では、X−point Cloudが全体市場シェア24.5%で1位を獲得した。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2022 Fall」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を3期連続で受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社の調査(21年12月公表、中小企業経営者185名を対象とした東京都の中小企業におけるDX実態調査)によると、57.3%の企業が「DXを推進できていない」と回答したが、このうちの44.4%が「今後DXを推進したい」と回答している。なお現在導入しているツールはオンライン会議・テレワークが42.7%、グループウェアが38.9%、チャットツールなどが31.9%だった。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。なお同社の主力3製品による紙削減量は年間約50トンと試算されている。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始する。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開すると発表した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。

 また22年3月には、ワークフロー総研が実施した「ITreview」会員向けワークフローシステム導入に関するリサーチ結果を公表している。7割以上の企業が「ワークフローシステム」を認知し、約7割の企業が「ワークフローシステム」を導入済みという結果だった。

 22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■23年3月期2Q累計利益横ばいだが通期2桁増益予想

 23年3月期の業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比10.7%増の23億40百万円、営業利益が10.7%増の10億05百万円、経常利益が10.6%増の10億05百万円、当期純利益が14.5%増の6億92百万円としている。配当予想は22年3月期比2円増配の24円(第2四半期末12円、期末12円)としている。連続増配予想である。

 製品別売上高の計画はAgileWorksが15.4%増の11億37百万円、クラウドサービスX−point Cloudが19.6%増の8億84百万円、X−pointが18.0%減の3億18百万円としている。

 売上面では、パッケージ型のX−pointがクラウドサービスへの移行に伴って22年3月に新規ライセンス販売を終了したため減少するが、2本柱であるAgileWorksとX−point Cloudへのアップセルなども寄与して導入企業数が増加し、全体で2桁増収予想としている。利益面では、営業・サポート体制強化に伴う人件費の増加、クラウドサービス拡大に伴うクラウドインフラコストの増加、製品機能強化のためのソフトウェア償却費の増加、さらに広告宣伝費の増加などを見込むが、増収効果で吸収して2桁増益予想としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比2.7%増の10億56百万円、営業利益が0.2%減の4億67百万円、経常利益が0.2%減の4億67百万円、四半期純利益が1.2%減の3億11百万円だった。

 利益面は広告宣伝費の増加、クラウドインフラコストの増加、減価償却費の増加などで横ばいにとどまったが、売上面はクラウドサービスの成長が牽引した。

 製品別売上高は大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが0.6%増の4億77百万円、クラウドサービスX−point Cloudが17.0%増の4億15百万円、パッケージ型X−point(27年3月に製品サポート終了予定のため22年3月に新規ライセンス販売終了)が17.0%減の1億63百万円だった。AgileWorksは半導体不足の影響で導入が大幅に遅延したが、下期に挽回する見通しとしている。X−point Cloudはワークフロー需要の拡大も背景として新規導入が順調だった。X−pointはクラウドサービスへの移行に伴って減少している。なおストック売上高は第1四半期が前年同期比11.5%増の4億16百万円、第2四半期が11.2%増の4億26百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億31百万円で営業利益が2億05百万円、第2四半期は売上高が5億25百万円で営業利益が2億62百万円だった。

 通期予想は据え置いている。第2四半期累計の進捗率は売上高が45.1%、営業利益が46.5%、経常利益が46.5%、当期純利益が44.9%とやや低水準の形だったが、クラウドサービスの成長によるストック型収益を勘案すれば通期予想の達成は可能と考えられる。DXの流れも背景として積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は売り一巡

 株価は第2四半期累計業績を嫌気する形で年初来安値を更新したが、目先的な売りが一巡して出直りを期待したい。10月27日の終値は1561円、今期予想PER(会社予想のEPS92円53銭で算出)は約17倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約1.5%、前期実績PBR(前期実績のBPS471円66銭で算出)は約3.3倍、そして時価総額は約117億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月21日更新]

エイトレッドは23年3月期2Q累計利益横ばいだが通期2桁増益予想据え置き

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)は10月20日の取引時間終了後に22年3月期第2四半期累計業績(非連結)を発表した。広告宣伝費や減価償却費の増加などで利益横ばいにとどまったが、売上面はクラウドサービスの成長が牽引した。そして通期の2桁増益予想を据え置いた。第2四半期累計の進捗率はやや低水準の形だが、ストック型収益を勘案すれば通期予想の達成は可能と考えられる。DXの流れも背景として積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化も影響して年初来安値圏だが売られ過ぎ感を強めている。目先的には第2四半期累計の利益横ばいを嫌気する可能性もあるが下値限定的だろう。

■23年3月期2Q累計利益横ばいだが通期2桁増益予想据え置き

 23年3月期第2四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比2.7%増の10億56百万円、営業利益が0.2%減の4億67百万円、経常利益が0.2%減の4億67百万円、四半期純利益が1.2%減の3億11百万円だった。

 利益面は広告宣伝費の増加、クラウドインフラコストの増加、減価償却費の増加などで横ばいにとどまったが、売上面はクラウドサービスの成長が牽引した。

 製品別売上高は大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが0.6%増の4億77百万円、クラウドサービスX−point Cloudが17.0%増の4億15百万円、パッケージ型X−point(27年3月に製品サポート終了予定のため22年3月に新規ライセンス販売終了)が17.0%減の1億63百万円だった。AgileWorksは半導体不足の影響で導入が大幅に遅延したが、下期に挽回する見通しとしている。X−point Cloudはワークフロー需要の拡大も背景として新規導入が順調だった。X−pointはクラウドサービスへの移行に伴って減少している。なおストック売上高は第1四半期が前年同期比11.5%増の4億16百万円、第2四半期が11.2%増の4億26百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億31百万円で営業利益が2億05百万円、第2四半期は売上高が5億25百万円で営業利益が2億62百万円だった。

 通期予想は据え置いて売上高が22年3月期比10.7%増の23億40百万円、営業利益が10.7%増の10億05百万円、経常利益が10.6%増の10億05百万円、当期純利益が14.5%増の6億92百万円としている。配当予想は22年3月期比2円増配の24円(第2四半期末12円、期末12円)としている。連続増配予想である。

 売上面では、X−pointは新規ライセンス販売終了のため減少するが、AgileWorksとX−point Cloudの導入企業数が順調に増加し、全体で2桁増収見込みである。製品別売上高の計画は、AgileWorksが15.4%増の11億37百万円、X−point Cloudが19.6%増の8億84百万円、X−pointが18.0%減の3億18百万円としている。X−pointのライセンス販売終了に伴い、X−pointからのアップセル・クラウドシフト戦略を推進する。

 利益面では、営業・サポート体制強化に伴う人件費の増加、クラウドサービス拡大に伴うクラウドインフラコストの増加、減価償却費の増加、広告宣伝費の増加などを見込むが、増収効果で吸収して2桁増益予想としている。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が45.1%、営業利益が46.5%、経常利益が46.5%、当期純利益が44.9%とやや低水準の形だが、ストック型収益を勘案すれば通期予想の達成は可能と考えられる。DXの流れも背景として積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は売られ過ぎ感

 株価は地合い悪化も影響して年初来安値圏だが売られ過ぎ感を強めている。目先的には第2四半期累計の利益横ばいを嫌気する可能性もあるが下値限定的だろう。10月20日の終値は1681円、今期予想PER(会社予想のEPS92円53銭で算出)は約18倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約1.4%、前期実績PBR(前期実績のBPS471円66銭で算出)は約3.6倍、そして時価総額は約126億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月14日更新]

エイトレッドは売られ過ぎ感、23年3月期2桁増収増益予想、さらに上振れ余地

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。23年3月期は導入企業数増加やクラウドサービス拡大などで2桁増収増益予想としている。ストック型収益を勘案すれば第1四半期の進捗率は概ね順調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。DXの流れも背景として積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化も影響して年初来安値を更新する展開だが売られ過ぎ感を強めている。調整一巡して出直りを期待したい。なお10月20日に23年3月期第2四半期決算発表を予定している。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。22年8月にはX−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.2」の提供を開始した。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進する。

 22年3月期の製品別売上高はAgileWorksが10.4%増の9億85百万円、クラウドサービスX−point Cloudが23.1%増の7億39百万円だった。いずれも大幅伸長している。X−pointは新規ライセンス販売が終了して9.9%減の3億87百万円だった。全体の導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2022年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で11年連続シェアNO.1(21年度実績は金額シェア30.8%)となった。また、SMB(100人未満)向けワークフロー市場シェアは11年連続シェアNO.1(同51.3%)で、ワークフロー市場全体のベンダー別売上金額シェアは11年連続2位となった。特に小・中規模企業向けを強みとしている。

 テクノ・システム・リサーチが22年1月に発行した「2021年SaaS型ワークフロー市場データ」では、X−point Cloudが全体市場シェア24.5%で1位を獲得した。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2022 summer」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を2期連続で受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社の調査(21年12月公表、中小企業経営者185名を対象とした東京都の中小企業におけるDX実態調査)によると、57.3%の企業が「DXを推進できていない」と回答したが、このうちの44.4%が「今後DXを推進したい」と回答している。なお現在導入しているツールはオンライン会議・テレワークが42.7%、グループウェアが38.9%、チャットツールなどが31.9%だった。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。なお同社の主力3製品による紙削減量は年間約50トンと試算されている。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始する。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開すると発表した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。

 また22年3月には、ワークフロー総研が実施した「ITreview」会員向けワークフローシステム導入に関するリサーチ結果を公表している。7割以上の企業が「ワークフローシステム」を認知し、約7割の企業が「ワークフローシステム」を導入済みという結果だった。

 22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■23年3月期2桁増収増益予想、さらに上振れ余地

 23年3月期の業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比10.7%増の23億40百万円、営業利益が10.7%増の10億05百万円、経常利益が10.6%増の10億05百万円、当期純利益が14.5%増の6億92百万円としている。配当予想は22年3月期比2円増配の24円(第2四半期末12円、期末12円)としている。連続増配予想である。

 製品別売上高の計画はAgileWorksが15.4%増の11億37百万円、クラウドサービスX−point Cloudが19.6%増の8億84百万円、X−pointが18.0%減の3億18百万円としている。

 売上面では、パッケージ型のX−pointがクラウドサービスへの移行に伴って22年3月に新規ライセンス販売を終了したため減少するが、2本柱であるAgileWorksとX−point Cloudへのアップセルなども寄与して導入企業数が増加し、全体で2桁増収予想としている。利益面では、営業・サポート体制強化に伴う人件費の増加、クラウドサービス拡大に伴うクラウドインフラコストの増加、製品機能強化のためのソフトウェア償却費の増加、さらに広告宣伝費の増加などを見込むが、増収効果で吸収して2桁増益予想としている。

 第1四半期は売上高が前年同期比8.6%増の5億31百万円、営業利益が0.6%増の2億05百万円、経常利益が0.6%増の2億05百万円、そして四半期純利益が0.1%減の1億34百万円だった。

 売上面は、クラウドサービスへの移行に伴ってパッケージ型のX−pointが減収だが、テレワークや在宅勤務等によるワークフロー需要の拡大、ワークフローソフトウェアの機能強化などにより、主力製品である大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、およびクラウドサービスのX−point Cloudの導入企業数が順調に増加した。利益面は、広告宣伝費の増加、クラウドインフラコストの増加、減価償却費の増加などで横ばいにとどまった。

 製品別売上高はAgileWorksが16.3%増の2億46百万円、X−point Cloudが16.0%増の2億01百万円、X−point(27年3月に製品サポート終了予定のため22年3月に新規ライセンス販売終了)が19.4%減の83百万円だった。なおフロー・ストック別売上高は、フロー売上高が4.3%増の1億21百万円、ストック売上高が13.1%増の4億22百万円だった。

 通期予想は据え置いている。第1四半期の進捗率は売上高が22.7%、営業利益が20.4%、経常利益が20.4%、当期純利益が19.4%だった。ストック型収益が積み上がる特性を勘案すれば第1四半期の進捗率は概ね順調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。DXの流れも背景として積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は売られ過ぎ感

 株価は地合い悪化も影響して年初来安値を更新する軟調展開だが、売られ過ぎ感を強めている。調整一巡して出直りを期待したい。10月13日の終値は1605円、今期予想PER(会社予想のEPS92円53銭で算出)は約17倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約1.5%、前期実績PBR(前期実績のBPS471円66銭で算出)は約3.4倍、そして時価総額は約120億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月27日更新]

エイトレッドは売られ過ぎ感、23年3月期2桁増収増益予想

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。なお9月26日には「エイトレッド・ワークフローの日」を記念して特別イベントを実施した。23年3月期は導入企業数増加やクラウドサービス拡大などで2桁増収増益予想としている。ストック型収益を勘案すれば第1四半期の進捗率は概ね順調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。DXの流れも背景として積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化も影響して年初来安値を更新する展開だが売られ過ぎ感を強めている。調整一巡して出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。22年8月にはX−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.2」の提供を開始した。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進する。

 22年3月期の製品別売上高はAgileWorksが10.4%増の9億85百万円、クラウドサービスX−point Cloudが23.1%増の7億39百万円だった。いずれも大幅伸長している。X−pointは新規ライセンス販売が終了して9.9%減の3億87百万円だった。全体の導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2021年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で10年連続トップシェアとなった。この結果、X−point Cloudは複数の市場調査レポートにおいて、2020年度の出荷金額/売上金額の実績でSaaS型ワークフロー市場シェアNO.1を獲得した。

 テクノ・システム・リサーチが22年1月に発行した「2021年SaaS型ワークフロー市場データ」では、X−point Cloudが全体市場シェア24.5%で1位を獲得した。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2022 summer」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を2期連続で受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社の調査(21年12月公表、中小企業経営者185名を対象とした東京都の中小企業におけるDX実態調査)によると、57.3%の企業が「DXを推進できていない」と回答したが、このうちの44.4%が「今後DXを推進したい」と回答している。なお現在導入しているツールはオンライン会議・テレワークが42.7%、グループウェアが38.9%、チャットツールなどが31.9%だった。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。なお同社の主力3製品による紙削減量は年間約50トンと試算されている。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始する。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開すると発表した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。

 また22年3月には、ワークフロー総研が実施した「ITreview」会員向けワークフローシステム導入に関するリサーチ結果を公表している。7割以上の企業が「ワークフローシステム」を認知し、約7割の企業が「ワークフローシステム」を導入済みという結果だった。

 22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■23年3月期2桁増収増益予想、さらに上振れ余地

 23年3月期の業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比10.7%増の23億40百万円、営業利益が10.7%増の10億05百万円、経常利益が10.6%増の10億05百万円、当期純利益が14.5%増の6億92百万円としている。配当予想は22年3月期比2円増配の24円(第2四半期末12円、期末12円)としている。連続増配予想である。

 製品別売上高の計画はAgileWorksが15.4%増の11億37百万円、クラウドサービスX−point Cloudが19.6%増の8億84百万円、X−pointが18.0%減の3億18百万円としている。

 売上面では、パッケージ型のX−pointがクラウドサービスへの移行に伴って22年3月に新規ライセンス販売を終了したため減少するが、2本柱であるAgileWorksとX−point Cloudへのアップセルなども寄与して導入企業数が増加し、全体で2桁増収予想としている。利益面では、営業・サポート体制強化に伴う人件費の増加、クラウドサービス拡大に伴うクラウドインフラコストの増加、製品機能強化のためのソフトウェア償却費の増加、さらに広告宣伝費の増加などを見込むが、増収効果で吸収して2桁増益予想としている。

 第1四半期は売上高が前年同期比8.6%増の5億31百万円、営業利益が0.6%増の2億05百万円、経常利益が0.6%増の2億05百万円、そして四半期純利益が0.1%減の1億34百万円だった。

 売上面は、クラウドサービスへの移行に伴ってパッケージ型のX−pointが減収だが、テレワークや在宅勤務等によるワークフロー需要の拡大、ワークフローソフトウェアの機能強化などにより、主力製品である大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、およびクラウドサービスのX−point Cloudの導入企業数が順調に増加した。利益面は、広告宣伝費の増加、クラウドインフラコストの増加、減価償却費の増加などで横ばいにとどまった。

 製品別売上高はAgileWorksが16.3%増の2億46百万円、X−point Cloudが16.0%増の2億01百万円、X−point(27年3月に製品サポート終了予定のため22年3月に新規ライセンス販売終了)が19.4%減の83百万円だった。なおフロー・ストック別売上高は、フロー売上高が4.3%増の1億21百万円、ストック売上高が13.1%増の4億22百万円だった。

 通期予想は据え置いている。第1四半期の進捗率は売上高が22.7%、営業利益が20.4%、経常利益が20.4%、当期純利益が19.4%だった。ストック型収益が積み上がる特性を勘案すれば第1四半期の進捗率は概ね順調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。DXの流れも背景として積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は売られ過ぎ感

 株価は地合い悪化も影響して年初来安値を更新する展開だが売られ過ぎ感を強めている。調整一巡して出直りを期待したい。9月26日の終値は1733円、今期予想PER(会社予想のEPS92円53銭で算出)は約19倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約1.4%、前期実績PBR(前期実績のBPS471円66銭で算出)は約3.7倍、そして時価総額は約130億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月24日更新]

エイトレッドは売られ過ぎ感、23年3月期2桁増収増益予想、さらに上振れ余地

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。23年3月期も導入企業数増加やクラウドサービス拡大などで2桁増収増益予想としている。ストック型収益を勘案すれば第1四半期の進捗率は概ね順調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。DXの流れも背景として積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は水準を切り下げて2月の年初来安値に接近する展開だが売られ過ぎ感を強めている。調整一巡して出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。22年5月にはX−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.1.01」をリリースした。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進する。

 22年3月期の製品別売上高はAgileWorksが10.4%増の9億85百万円、クラウドサービスX−point Cloudが23.1%増の7億39百万円だった。いずれも大幅伸長している。X−pointは新規ライセンス販売が終了して9.9%減の3億87百万円だった。全体の導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2021年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で10年連続トップシェアとなった。この結果、X−point Cloudは複数の市場調査レポートにおいて、2020年度の出荷金額/売上金額の実績でSaaS型ワークフロー市場シェアNO.1を獲得した。

 テクノ・システム・リサーチが22年1月に発行した「2021年SaaS型ワークフロー市場データ」では、X−point Cloudが全体市場シェア24.5%で1位を獲得した。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2022 summer」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を2期連続で受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社の調査(21年12月公表、中小企業経営者185名を対象とした東京都の中小企業におけるDX実態調査)によると、57.3%の企業が「DXを推進できていない」と回答したが、このうちの44.4%が「今後DXを推進したい」と回答している。なお現在導入しているツールはオンライン会議・テレワークが42.7%、グループウェアが38.9%、チャットツールなどが31.9%だった。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。なお同社の主力3製品による紙削減量は年間約50トンと試算されている。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始する。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開すると発表した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。

 また22年3月には、ワークフロー総研が実施した「ITreview」会員向けワークフローシステム導入に関するリサーチ結果を公表している。7割以上の企業が「ワークフローシステム」を認知し、約7割の企業が「ワークフローシステム」を導入済みという結果だった。

 22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■23年3月期2桁増収増益予想、さらに上振れ余地

 23年3月期の業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比10.7%増の23億40百万円、営業利益が10.7%増の10億05百万円、経常利益が10.6%増の10億05百万円、当期純利益が14.5%増の6億92百万円としている。配当予想は22年3月期比2円増配の24円(第2四半期末12円、期末12円)としている。連続増配予想である。

 製品別売上高の計画はAgileWorksが15.4%増の11億37百万円、クラウドサービスX−point Cloudが19.6%増の8億84百万円、X−pointが18.0%減の3億18百万円としている。

 売上面では、パッケージ型のX−pointがクラウドサービスへの移行に伴って22年3月に新規ライセンス販売を終了したため減少するが、2本柱であるAgileWorksとX−point Cloudへのアップセルなども寄与して導入企業数が増加し、全体で2桁増収予想としている。利益面では、営業・サポート体制強化に伴う人件費の増加、クラウドサービス拡大に伴うクラウドインフラコストの増加、製品機能強化のためのソフトウェア償却費の増加、さらに広告宣伝費の増加などを見込むが、増収効果で吸収して2桁増益予想としている。

 第1四半期は売上高が前年同期比8.6%増の5億31百万円、営業利益が0.6%増の2億05百万円、経常利益が0.6%増の2億05百万円、そして四半期純利益が0.1%減の1億34百万円だった。

 売上面は、クラウドサービスへの移行に伴ってパッケージ型のX−pointが減収だが、テレワークや在宅勤務等によるワークフロー需要の拡大、ワークフローソフトウェアの機能強化などにより、主力製品である大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、およびクラウドサービスのX−point Cloudの導入企業数が順調に増加した。利益面は、広告宣伝費の増加、クラウドインフラコストの増加、減価償却費の増加などで横ばいにとどまった。

 製品別売上高はAgileWorksが16.3%増の2億46百万円、X−point Cloudが16.0%増の2億01百万円、X−point(27年3月に製品サポート終了予定のため22年3月に新規ライセンス販売終了)が19.4%減の83百万円だった。なおフロー・ストック別売上高は、フロー売上高が4.3%増の1億21百万円、ストック売上高が13.1%増の4億22百万円だった。

 通期予想は据え置いている。第1四半期の進捗率は売上高が22.7%、営業利益が20.4%、経常利益が20.4%、当期純利益が19.4%だった。ストック型収益が積み上がる特性を勘案すれば第1四半期の進捗率は概ね順調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。DXの流れも背景として積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は売られ過ぎ感

 株価は水準を切り下げて2月の年初来安値に接近する軟調展開だが売られ過ぎ感を強めている。調整一巡して出直りを期待したい。8月23日の終値は1836円、今期予想PER(会社予想のEPS92円53銭で算出)は約20倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約1.3%、前期実績PBR(前期実績のBPS471円66銭で算出)は約3.9倍、そして時価総額は約137億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月29日更新]

エイトレッドは下値固め完了、23年3月期1Q利益横ばいだが通期2桁増収増益予想据え置き

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。23年3月期も導入企業数増加やクラウドサービス拡大などで2桁増収増益予想としている。第1四半期は広告宣伝費やクラウドインフラコストの増加などで利益横ばいにとどまったが、売上面は順調だった。そして通期予想を据え置いている。ストック型収益を勘案すれば第1四半期の進捗率は概ね順調である。DXの流れも背景として、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は反発力が鈍く年初来安値圏でモミ合う形だ。第1四半期業績に対してもややネガティブ反応だった。ただし大きく下押す動きは見られず下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。22年5月にはX−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.1.01」をリリースした。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進する。

 22年3月期の製品別売上高はAgileWorksが10.4%増の9億85百万円、クラウドサービスX−point Cloudが23.1%増の7億39百万円だった。いずれも大幅伸長している。X−pointは新規ライセンス販売が終了して9.9%減の3億87百万円だった。全体の導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2021年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で10年連続トップシェアとなった。この結果、X−point Cloudは複数の市場調査レポートにおいて、2020年度の出荷金額/売上金額の実績でSaaS型ワークフロー市場シェアNO.1を獲得した。

 テクノ・システム・リサーチが22年1月に発行した「2021年SaaS型ワークフロー市場データ」では、X−point Cloudが全体市場シェア24.5%で1位を獲得した。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2022 summer」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を2期連続で受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社の調査(21年12月公表、中小企業経営者185名を対象とした東京都の中小企業におけるDX実態調査)によると、57.3%の企業が「DXを推進できていない」と回答したが、このうちの44.4%が「今後DXを推進したい」と回答している。なお現在導入しているツールはオンライン会議・テレワークが42.7%、グループウェアが38.9%、チャットツールなどが31.9%だった。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。なお同社の主力3製品による紙削減量は年間約50トンと試算されている。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始する。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開すると発表した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。

 また22年3月には、ワークフロー総研が実施した「ITreview」会員向けワークフローシステム導入に関するリサーチ結果を公表している。7割以上の企業が「ワークフローシステム」を認知し、約7割の企業が「ワークフローシステム」を導入済みという結果だった。

 22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■23年3月期1Q利益横ばいだが通期2桁増益予想据え置き

 23年3月期の業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比10.7%増の23億40百万円、営業利益が10.7%増の10億05百万円、経常利益が10.6%増の10億05百万円、当期純利益が14.5%増の6億92百万円としている。配当予想は22年3月期比2円増配の24円(第2四半期末12円、期末12円)としている。連続増配予想である。

 製品別売上高の計画はAgileWorksが15.4%増の11億37百万円、クラウドサービスX−point Cloudが19.6%増の8億84百万円、X−pointが18.0%減の3億18百万円としている。

 売上面では、パッケージ型のX−pointがクラウドサービスへの移行に伴って22年3月に新規ライセンス販売を終了したため減少するが、2本柱であるAgileWorksとX−point Cloudへのアップセルなども寄与して導入企業数が増加し、全体で2桁増収予想としている。利益面では、営業・サポート体制強化に伴う人件費の増加、クラウドサービス拡大に伴うクラウドインフラコストの増加、製品機能強化のためのソフトウェア償却費の増加、さらに広告宣伝費の増加などを見込むが、増収効果で吸収して2桁増益予想としている。

 第1四半期は売上高が前年同期比8.6%増の5億31百万円、営業利益が0.6%増の2億05百万円、経常利益が0.6%増の2億05百万円、そして四半期純利益が0.1%減の1億34百万円だった。

 売上面は、クラウドサービスへの移行に伴ってパッケージ型のX−pointが減収だが、テレワークや在宅勤務等によるワークフロー需要の拡大、ワークフローソフトウェアの機能強化などにより、主力製品である大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、およびクラウドサービスのX−point Cloudの導入企業数が順調に増加した。利益面は、広告宣伝費の増加、クラウドインフラコストの増加、減価償却費の増加などで横ばいにとどまった。

 製品別売上高はAgileWorksが16.3%増の2億46百万円、X−point Cloudが16.0%増の2億01百万円、X−point(27年3月に製品サポート終了予定のため22年3月に新規ライセンス販売終了)が19.4%減の83百万円だった。なおフロー・ストック別売上高は、フロー売上高が4.3%増の1億21百万円、ストック売上高が13.1%増の4億22百万円だった。

 通期予想は据え置いている。第1四半期の進捗率は売上高が22.7%、営業利益が20.4%、経常利益が20.4%、当期純利益が19.4%だった。ストック型収益が積み上がる特性を勘案すれば概ね順調な水準と言えるだろう。DXの流れも背景として、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は下値固め完了

 株価は反発力が鈍く年初来安値圏でモミ合う形だ。第1四半期業績に対してもややネガティブ反応だった。ただし大きく下押す動きは見られず、下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。7月28日の終値は1940円、今期予想PER(会社予想のEPS92円53銭で算出)は約21倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約1.2%、前期実績PBR(前期実績のBPS471円66銭で算出)は約4.1倍、そして時価総額は約145億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月07日更新]

エイトレッドは戻り試す、23年3月期2桁増収増益予想、さらに上振れの可能性

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。23年3月期も導入企業数の増加やクラウドサービスの拡大などで2桁増収増益予想としている。ワークフローシステムの市場はDXの流れも背景として拡大基調であり、さらに上振れの可能性がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化も影響して反発力が鈍く、年初来安値圏でモミ合う形だが、下値固め完了感を強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。22年5月にはX−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.1.01」をリリースした。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進する。

 22年3月期の製品別売上高はAgileWorksが10.4%増の9億85百万円、クラウドサービスX−point Cloudが23.1%増の7億39百万円だった。いずれも大幅伸長している。X−pointは新規ライセンス販売が終了して9.9%減の3億87百万円だった。全体の導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2021年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で10年連続トップシェアとなった。この結果、X−point Cloudは複数の市場調査レポートにおいて、2020年度の出荷金額/売上金額の実績でSaaS型ワークフロー市場シェアNO.1を獲得した。

 テクノ・システム・リサーチが22年1月に発行した「2021年SaaS型ワークフロー市場データ」では、X−point Cloudが全体市場シェア24.5%で1位を獲得した。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2022 Spring」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社の調査(21年12月公表、中小企業経営者185名を対象とした東京都の中小企業におけるDX実態調査)によると、57.3%の企業が「DXを推進できていない」と回答したが、このうちの44.4%が「今後DXを推進したい」と回答している。なお現在導入しているツールはオンライン会議・テレワークが42.7%、グループウェアが38.9%、チャットツールなどが31.9%だった。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。なお同社の主力3製品による紙削減量は年間約50トンと試算されている。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始する。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開すると発表した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。

 また22年3月には、ワークフロー総研が実施した「ITreview」会員向けワークフローシステム導入に関するリサーチ結果を公表している。7割以上の企業が「ワークフローシステム」を認知し、約7割の企業が「ワークフローシステム」を導入済みという結果だった。

 22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■23年3月期2桁増収増益・連続増配予想、さらに上振れの可能性

 23年3月期の業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比10.7%増の23億40百万円、営業利益が10.7%増の10億05百万円、経常利益が10.6%増の10億05百万円、当期純利益が14.5%増の6億92百万円としている。配当予想は22年3月期比2円増配の24円(第2四半期末12円、期末12円)としている。連続増配予想である。

 製品別売上高の計画はAgileWorksが15.4%増の11億37百万円、クラウドサービスX−point Cloudが19.6%増の8億84百万円、X−pointが18.0%減の3億18百万円としている。

 売上面では、パッケージ型のX−pointがクラウドサービスへの移行に伴って22年3月に新規ライセンス販売を終了したため減少するが、2本柱であるAgileWorksとX−point Cloudの導入企業数が増加して、全体で2桁増収を見込んでいる。利益面では、売上拡大やサポート体制強化に伴う人員の増加、製品機能強化のためのソフトウェア償却費の増加、クラウドサービス拡大に伴うクラウドインフラコストの増加などを見込むが、増収効果で吸収して2桁増益予想としている。

 ワークフローシステムの市場はDXの流れも背景として拡大基調であり、さらに上振れの可能性がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は戻り試す

 株価は地合い悪化も影響して反発力が鈍く、年初来安値圏でモミ合う形だが、下値固め完了感を強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。7月6日の終値は2019円、今期予想PER(会社予想のEPS92円53銭で算出)は約22倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約1.2%、前期実績PBR(前期実績のBPS471円66銭で算出)は約4.3倍、そして時価総額は約151億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[06月23日更新]

エイトレッドは下値固め完了、23年3月期2桁増益・連続増配予想、さらに上振れの可能性

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開し、社内文書電子化のリーディングカンパニーである。23年3月期も導入企業数の増加やクラウドサービスの拡大などで2桁増益予想、そして連続増配予想としている。需要が拡大基調であることを勘案すれば、さらに上振れの可能性がありそうだ。DXの流れも背景として、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化も影響して反発力の鈍い展開だが、一方では下値固め完了感を強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。22年5月にはX−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.1.01」をリリースした。

 クラウド型X−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは22年3月に新規ライセンス販売を終了した。さらに25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進する。

 22年3月期の製品別売上高はAgileWorksが10.4%増の9億85百万円、クラウドサービスX−point Cloudが23.1%増の7億39百万円だった。いずれも大幅伸長している。X−pointは新規ライセンス販売が終了して9.9%減の3億87百万円だった。全体の導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2021年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で10年連続トップシェアとなった。この結果、X−point Cloudは複数の市場調査レポートにおいて、2020年度の出荷金額/売上金額の実績でSaaS型ワークフロー市場シェアNO.1を獲得した。

 テクノ・システム・リサーチが22年1月に発行した「2021年SaaS型ワークフロー市場データ」では、X−point Cloudが全体市場シェア24.5%で1位を獲得した。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2022 Spring」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社の調査(21年12月公表、中小企業経営者185名を対象とした東京都の中小企業におけるDX実態調査)によると、57.3%の企業が「DXを推進できていない」と回答したが、このうちの44.4%が「今後DXを推進したい」と回答している。なお現在導入しているツールはオンライン会議・テレワークが42.7%、グループウェアが38.9%、チャットツールなどが31.9%だった。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。なお同社の主力3製品による紙削減量は年間約50トンと試算されている。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始する。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開すると発表した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。

 また22年3月には、ワークフロー総研が実施した「ITreview」会員向けワークフローシステム導入に関するリサーチ結果を公表している。7割以上の企業が「ワークフローシステム」を認知し、約7割の企業が「ワークフローシステム」を導入済みという結果だった。

 22年6月には、SaaS事業者向け連携開発のストラテジットと業務提携、チャットボット大手のチャットプラスと業務提携した。

■23年3月期2桁増益・連続増配予想、さらに上振れの可能性

 23年3月期の業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比10.7%増の23億40百万円、営業利益が10.7%増の10億05百万円、経常利益が10.6%増の10億05百万円、当期純利益が14.5%増の6億92百万円としている。配当予想は22年3月期比2円増配の24円(第2四半期末12円、期末12円)としている。連続増配である。

 製品別売上高の計画はAgileWorksが15.4%増の11億37百万円、クラウドサービスX−point Cloudが19.6%増の8億84百万円、X−pointが18.0%減の3億18百万円としている。

 売上面では、パッケージ型のX−pointがクラウドサービスへの移行に伴って22年3月に新規ライセンス販売を終了したため減少するが、2本柱であるAgileWorksとX−point Cloudの導入企業数が増加して、全体で2桁増収を見込んでいる。利益面では、売上拡大やサポート体制強化に伴う人員の増加、製品機能強化のためのソフトウェア償却費の増加、クラウドサービス拡大に伴うクラウドインフラコストの増加などを見込むが、増収効果で吸収して2桁増益予想としている。

 需要が拡大基調であることを勘案すれば、さらに上振れの可能性がありそうだ。DXの流れも背景として、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は下値固め完了

 株価は地合い悪化も影響して反発力の鈍い展開だが、一方では下値固め完了感を強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。6月22日の終値は1949円、今期予想PER(会社予想のEPS92円53銭で算出)は約21倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約1.2%、前期実績PBR(前期実績のBPS471円66銭で算出)は約4.1倍、時価総額は約146億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[05月20日更新]

エイトレッドは目先的な売り一巡、23年3月期も2桁増益で連続増配予想

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開し、社内文書電子化のリーディングカンパニーである。5月19日にはX−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.1.01」をリリースした。23年3月期も導入企業数の増加やクラウドサービスの拡大などで2桁増益予想、そして連続増配予想としている。DXの流れも背景として、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化も影響して決算発表を機に急反落の形となったが、目先的な売りが一巡し、好業績を評価して出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。21年4月にはX−point Cloudのメジャーバージョンアップ版をリリースした。さらに5月19日にはX−point Cloudの最新版「X−point Cloud V3.1.01」をリリースした。

 なおクラウド型のX−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは、22年3月に新規ライセンス販売を終了した。この後、25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。AgileWorksへのアップセル、またはX−point Cloudへの移行を促進する。

 22年3月期の製品別売上高はAgileWorksが10.4%増の9億85百万円、クラウドサービスX−point Cloudが23.1%増の7億39百万円だった。いずれも大幅伸長している。X−pointは新規ライセンス販売が終了して9.9%減の3億87百万円だった。なお全体の導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2021年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で10年連続トップシェアとなった。この結果、X−point Cloudは複数の市場調査レポートにおいて、2020年度の出荷金額/売上金額の実績でSaaS型ワークフロー市場シェアNO.1を獲得した。

 テクノ・システム・リサーチが22年1月に発行した「2021年SaaS型ワークフロー市場データ」では、X−point Cloudが全体市場シェア24.5%で1位を獲得した。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2022 Spring」では、AgileWorksおよびX−point Cloudが、ワークフロー部門において最高位の「LEADER」を受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社の調査(21年12月公表、中小企業経営者185名を対象とした東京都の中小企業におけるDX実態調査)によると、57.3%の企業が「DXを推進できていない」と回答したが、このうちの44.4%が「今後DXを推進したい」と回答している。なお現在導入しているツールはオンライン会議・テレワークが42.7%、グループウェアが38.9%、チャットツールなどが31.9%だった。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始する。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開すると発表した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。

 また22年3月には、ワークフロー総研が実施した「ITreview」会員向けワークフローシステム導入に関するリサーチ結果を公表している。7割以上の企業が「ワークフローシステム」を認知し、約7割の企業が「ワークフローシステム」を導入済みという結果だった。

■22年3月期2桁増益・増配、23年3月期も2桁増益で連続増配予想

 22年3月期業績(非連結、収益認識会計基準適用だが損益への影響なし)は、売上高が21年3月期比9.8%増の21億13百万円、営業利益が15.9%増の9億07百万円、経常利益が14.9%増の9億08百万円、当期純利益が12.8%増の6億04百万円だった。配当は21年3月期比2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)とした。

 テレワークや在宅勤務等によるワークフロー需要の拡大、新規販売パートナーの開拓、ワークフローソフトウェアの機能強化などで、主力製品の導入企業数が順調に増加して増収・2桁増益だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が4億89百万円で営業利益が2億04百万円、第2四半期は売上高が5億40百万円で営業利益が2億64百万円、第3四半期は売上高が5億37百万円で営業利益が2億07百万円、第4四半期は売上高が5億47百万円で営業利益が2億32百万円だった。

 23年3月期の業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比10.7%増の23億40百万円、営業利益が10.7%増の10億05百万円、経常利益が10.6%増の10億05百万円、当期純利益が14.5%増の6億92百万円としている。配当予想は22年3月期比2円増配の24円(第2四半期末12円、期末12円)としている。連続増配である。

 製品別売上高の計画はAgileWorksが15.4%増の11億37百万円、クラウドサービスX−point Cloudが19.6%増の8億84百万円、X−pointが18.0%減の3億18百万円としている。

 売上面では、パッケージ型のX−pointがクラウドサービスへの移行に伴って22年3月に新規ライセンス販売を終了したため減少するが、2本柱であるAgileWorksとX−point Cloudの導入企業数が増加して、全体で2桁増収を見込んでいる。利益面では、売上拡大やサポート体制強化に伴う人員の増加、製品機能強化のためのソフトウェア償却費の増加、クラウドサービス拡大に伴うクラウドインフラコストの増加などを見込むが、増収効果で吸収して2桁増益予想としている。DXの流れも背景として、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は目先的な売り一巡

 株価は地合い悪化も影響して決算発表を機に急反落の形となったが、目先的な売りが一巡し、好業績を評価して出直りを期待したい。5月19日の終値は1934円、今期予想PER(会社予想のEPS92円53銭で算出)は約21倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約1.2%、前期実績PBR(前期実績のBPS471円66銭で算出)は約4.1倍、時価総額は約145億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[04月18日更新]

エイトレッドは上値試す、23年3月期も収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東証スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。22年3月期は導入企業数の増加やクラウドサービスの拡大などで2桁増益・連続増配予想としている。DXの流れも背景として、積極的な事業展開で23年3月期も収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化も影響して戻り一服の形となったが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。21年4月にはX−point Cloudのメジャーバージョンアップ版をリリースした。なおクラウド型のX−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けのパッケージ型X−pointは、22年3月に新規ライセンス販売を終了した。この後、25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。

 21年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが20年3月期比13.7%増の13億23百万円(X−pointが3.2%減の4億30百万円、AgileWorksが24.1%増の8億93百万円)、クラウドサービスが30.9%増の6億円だった。パッケージ型のX−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが導入企業数の増加で大幅伸長している。導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2021年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で10年連続トップシェアとなった。この結果、X−point Cloudは複数の市場調査レポートにおいて、2020年度の出荷金額/売上金額の実績でSaaS型ワークフロー市場シェアNO.1を獲得した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2022 Winter」では、ワークフロー部門においてX−pointが10期連続のLeader、X−point Cloudが7期連続のHigh Performer、AgileWorksが6期連続のHigh Performerを受賞した。

 テクノ・システム・リサーチが22年1月に発行した「2021年SaaS型ワークフロー市場データ」では、X−point Cloudが全体市場シェア24.5%で1位を獲得した。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社の調査(21年12月公表、中小企業経営者185名を対象とした東京都の中小企業におけるDX実態調査)によると、57.3%の企業が「DXを推進できていない」と回答したが、このうちの44.4%が「今後DXを推進したい」と回答している。なお現在導入しているツールはオンライン会議・テレワークが42.7%、グループウェアが38.9%、チャットツールなどが31.9%だった。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始する。

 22年3月にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開すると発表した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。

 また22年3月には、ワークフロー総研が実施した「ITreview」会員向けワークフローシステム導入に関するリサーチ結果を公表している。7割以上の企業が「ワークフローシステム」を認知し、約7割の企業が「ワークフローシステム」を導入済みという結果だった。

■22年3月期2桁増益予想、23年3月期も収益拡大基調

 22年3月期の業績(非連結、収益認識基準適用だが損益への影響なし)予想は、売上高が21年3月期比9.1%増の21億円、営業利益が12.4%増の8億80百万円、経常利益が11.3%増の8億80百万円、当期純利益が13.9%増の6億10百万円としている。配当予想は2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)としている。増収・2桁増益・連続増配予想である。

 製品別売上高の計画は、X−pointがクラウドサービスへの移行で26.8%減の3億15百万円だが、導入企業数の増加でAgileWorksが17.6%増の10億50百万円、X−point Cloudが22.3%増の7億35百万円と大幅伸長する見込みとしている。

 X−pointは22年3月に新規ライセンス販売終了(25年3月に通常サポート終了予定、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了予定)のため、AgileWorksへのアップセルまたはX−point Cloudへの移行を促進する。21年4月のX−point Cloudのメジャーバージョンアップの効果も見込んでいる。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比17.7%増の15億66百万円、営業利益が34.8%増の6億75百万円、経常利益が32.9%増の6億76百万円、四半期純利益が33.1%増の4億49百万円だった。大幅増収増益だった。ワークフロー需要の拡大を背景として導入企業数が順調に増加し、人件費やクラウド設備費用などコスト増加を吸収した。

 製品別売上高は、2本柱である大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorksが24.3%増の7億34百万円、クラウドサービスのX−point Cloudが24.5%増の5億43百万円と、いずれも大幅伸長した。パッケージ型のX−pointはクラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポートを終了するため、新規ライセンス販売が減少して4.9%減の2億88百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が4億89百万円で営業利益が2億04百万円、第2四半期は売上高が5億39百万円で営業利益が2億64百万円、第3四半期は売上高が5億37百万円で営業利益が2億07百万円だった。ストック売上は第1四半期が3億73百万円(前年同期は2億95百万円)、第2四半期が3億83百万円(同3億09百万円)、第3四半期が4億01百万円(同3億29百万円)と拡大基調である。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が74.6%、営業利益が76.7%、経常利益が76.8%、当期純利益が73.6%と順調だった。AgileWorksとX−point Cloudの両輪で更なる拡大を目指すとしている。DXの流れも背景として、積極的な事業展開で23年3月期も収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は上値試す

 株価は地合い悪化も影響して戻り一服の形となったが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。4月15日の終値は2272円、前期推定PER(会社予想のEPS81円64銭で算出)は約28倍、前期推定配当利回り(会社予想の22円で算出)は約1.0%、前々期実績PBR(前々期実績のBPS412円08銭で算出)は約5.5倍、そして時価総額は約170億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[03月31日更新]

エイトレッドは戻り歩調、23年3月期も収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東1、新市場区分スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。なお3月30日には「ワークフロー総研」が実施した「ITreview」会員向けワークフローシステム導入に関するリサーチ結果を公表している。22年3月期は導入企業数の増加やストック売上の拡大などで2桁増益・連続増配予想としている。DXの流れも背景に、クラウドサービスが牽引して23年3月期も収益拡大基調だろう。株価は2月の直近安値圏から切り返して戻り歩調だ。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。21年4月にはX−point Cloudのメジャーバージョンアップ版をリリースした。なおクラウド型のX−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けパッケージ型のX−pointは、22年3月新規ライセンス販売終了、25年3月通常サポート終了、27年3月延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。

 21年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが20年3月期比13.7%増の13億23百万円(X−pointが3.2%減の4億30百万円、AgileWorksが24.1%増の8億93百万円)、クラウドサービスが30.9%増の6億円だった。パッケージ型のX−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが導入企業数の増加で大幅伸長している。導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2021年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で10年連続トップシェアとなった。この結果、X−point Cloudは複数の市場調査レポートにおいて、2020年度の出荷金額/売上金額の実績でSaaS型ワークフロー市場シェアNO.1を獲得した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2022 Winter」では、ワークフロー部門においてX−pointが10期連続のLeader、X−point Cloudが7期連続のHigh Performer、AgileWorksが6期連続のHigh Performerを受賞した。

 テクノ・システム・リサーチが22年1月に発行した「2021年SaaS型ワークフロー市場データ」では、X−point Cloudが全体市場シェア24.5%で1位を獲得した。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社の調査(21年12月公表、中小企業経営者185名を対象とした東京都の中小企業におけるDX実態調査)によると、57.3%の企業が「DXを推進できていない」と回答したが、このうちの44.4%が「今後DXを推進したい」と回答している。なお現在導入しているツールはオンライン会議・テレワークが42.7%、グループウェアが38.9%、チャットツールなどが31.9%だった。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。

 20年9月にはインフォマート<2492>と企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。21年6月には官民連携で東海地域における中小企業のデジタルワークシフト促進を目指す「デジタルワークシフトコンソーシアム浜松」に参画した。21年7月にはフィリップ証券とTOKYO PRO Marketへの上場を目指す新興企業に対する内部統制支援DXで業務提携した。21年10月には人材領域ビジネス大手マイナビグループのマイナビM&Aと業務提携した。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始する。

 3月14日にはクラウド型のX−point Cloudについて、ウェブ上で外部のクラウドサービスと連携できる機能を公開すると発表した。顧客の利便性向上を目指すとともに、認知度向上や新たなサービス・市場創出につなげるとしている。

 なお3月30日には「ワークフロー総研」が実施した「ITreview」会員向けワークフローシステム導入に関するリサーチ結果を公表している。7割以上の企業が「ワークフローシステム」を認知し、約7割の企業が「ワークフローシステム」を導入済みという結果だった。

■22年3月期2桁増益予想、23年3月期も収益拡大基調

 22年3月期の業績(非連結、収益認識基準適用だが損益への影響なし)予想は、売上高が21年3月期比9.1%増の21億円、営業利益が12.4%増の8億80百万円、経常利益が11.3%増の8億80百万円、当期純利益が13.9%増の6億10百万円としている。配当予想は2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)としている。増収・2桁増益・連続増配予想である。

 製品別売上高の計画は、X−pointがクラウドサービスへの移行で26.8%減の3億15百万円だが、導入企業数の増加でAgileWorksが17.6%増の10億50百万円、X−point Cloudが22.3%増の7億35百万円と大幅伸長する見込みとしている。

 なおX−pointは22年3月に新規ライセンス販売終了(25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了)予定のため、AgileWorksへのアップセルまたはX−point Cloudへの移行を促進する。21年4月のX−point Cloudのメジャーバージョンアップの効果も見込んでいる。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比17.7%増の15億66百万円、営業利益が34.8%増の6億75百万円、経常利益が32.9%増の6億76百万円、四半期純利益が33.1%増の4億49百万円だった。大幅増収増益だった。ワークフロー需要の拡大を背景として導入企業数が順調に増加し、人件費やクラウド設備費用などコスト増加を吸収した。

 製品別売上高は、2本柱である大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorksが24.3%増の7億34百万円、クラウドサービスのX−point Cloudが24.5%増の5億43百万円と、いずれも大幅伸長した。パッケージ型のX−pointはクラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポートを終了するため、新規ライセンス販売が減少して4.9%減の2億88百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が4億89百万円で営業利益が2億04百万円、第2四半期は売上高が5億39百万円で営業利益が2億64百万円、第3四半期は売上高が5億37百万円で営業利益が2億07百万円だった。ストック売上は第1四半期が3億73百万円(前年同期は2億95百万円)、第2四半期が3億83百万円(同3億09百万円)、第3四半期が4億01百万円(同3億29百万円)と拡大基調である。

 通期予想を据え置いたが、第3四半期累計の進捗率は売上高が74.6%、営業利益が76.7%、経常利益が76.8%、当期純利益が73.6%と順調だった。AgileWorksとX−point Cloudの両輪で更なる拡大を目指すとしている。DXの流れも背景に、クラウドサービスが牽引して23年3月期も収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は戻り歩調

 株価は2月の直近安値圏から切り返して戻り歩調だ。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。3月30日の終値は2299円、今期予想PER(会社予想のEPS81円64銭で算出)は約28倍、今期予想配当利回り(会社予想の22円で算出)は約1.0%、前期実績PBR(前期実績のBPS412円08銭で算出)は約5.6倍、そして時価総額は約172億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[03月10日更新]

エイトレッドは調整一巡、22年3月期2桁増益予想で収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東1、新市場区分スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。22年3月期は導入企業数の増加やストック売上の拡大などで2桁増益・連続増配予想としている。DXの流れも背景にクラウドサービスが牽引して収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化の影響で水準を切り下げたが、調整一巡感を強めている。好業績を見直して戻りを試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。21年4月にはX−point Cloudのメジャーバージョンアップ版をリリースした。なおクラウド型のX−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けパッケージ型のX−pointは、22年3月新規ライセンス販売終了、25年3月通常サポート終了、27年3月延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。

 21年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが20年3月期比13.7%増の13億23百万円(X−pointが3.2%減の4億30百万円、AgileWorksが24.1%増の8億93百万円)、クラウドサービスが30.9%増の6億円だった。パッケージ型のX−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが導入企業数の増加で大幅伸長している。導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 
 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2021年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で10年連続トップシェアとなった。この結果、X−point Cloudは複数の市場調査レポートにおいて、2020年度の出荷金額/売上金額の実績でSaaS型ワークフロー市場シェアNO.1を獲得した。

 アイティクラウド「ITreview Grid Award 2022 Winter」では、ワークフロー部門においてX−pointが10期連続のLeader、X−point Cloudが7期連続のHigh Performer、AgileWorksが6期連続のHigh Performerを受賞した。

 テクノ・システム・リサーチが22年1月に発行した「2021年SaaS型ワークフロー市場データ」では、X−point Cloudが全体市場シェア24.5%で1位を獲得した。

 MS―Japanが運営するビジネスメディア「Manegy」が実施した「Manegy Award 2021」では、X−point CloudとAgileWorksが総務部門で優秀賞を受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社の調査(21年12月公表、中小企業経営者185名を対象とした東京都の中小企業におけるDX実態調査)によると、57.3%の企業が「DXを推進できていない」と回答したが、このうちの44.4%が「今後DXを推進したい」と回答している。なお現在導入しているツールはオンライン会議・テレワークが42.7%、グループウェアが38.9%、チャットツールなどが31.9%だった。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。

 20年9月にはインフォマート<2492>と企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。21年6月には官民連携で東海地域における中小企業のデジタルワークシフト促進を目指す「デジタルワークシフトコンソーシアム浜松」に参画した。21年7月にはフィリップ証券とTOKYO PRO Marketへの上場を目指す新興企業に対する内部統制支援DXで業務提携した。21年10月には人材領域ビジネス大手マイナビグループのマイナビM&Aと業務提携した。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始する。

■22年3月期2桁増益予想で収益拡大基調

 22年3月期の業績(非連結、収益認識基準適用だが損益への影響なし)予想は、売上高が21年3月期比9.1%増の21億円、営業利益が12.4%増の8億80百万円、経常利益が11.3%増の8億80百万円、当期純利益が13.9%増の6億10百万円としている。配当予想は2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)としている。増収・2桁増益・連続増配予想である。

 製品別売上高の計画は、X−pointがクラウドサービスへの移行で26.8%減の3億15百万円だが、導入企業数の増加でAgileWorksが17.6%増の10億50百万円、X−point Cloudが22.3%増の7億35百万円と大幅伸長する見込みとしている。

 なおX−pointは22年3月に新規ライセンス販売終了(25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了)予定のため、AgileWorksへのアップセルまたはX−point Cloudへの移行を促進する。21年4月のX−point Cloudのメジャーバージョンアップの効果も見込んでいる。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比17.7%増の15億66百万円、営業利益が34.8%増の6億75百万円、経常利益が32.9%増の6億76百万円、四半期純利益が33.1%増の4億49百万円だった。大幅増収増益だった。ワークフロー需要の拡大を背景として導入企業数が順調に増加し、人件費やクラウド設備費用などコスト増加を吸収した。

 製品別売上高は、2本柱である大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorksが24.3%増の7億34百万円、クラウドサービスのX−point Cloudが24.5%増の5億43百万円と、いずれも大幅伸長した。パッケージ型のX−pointはクラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポートを終了するため、新規ライセンス販売が減少して4.9%減の2億88百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が4億89百万円で営業利益が2億04百万円、第2四半期は売上高が5億39百万円で営業利益が2億64百万円、第3四半期は売上高が5億37百万円で営業利益が2億07百万円だった。ストック売上は第1四半期が3億73百万円(前年同期は2億95百万円)、第2四半期が3億83百万円(同3億09百万円)、第3四半期が4億01百万円(同3億29百万円)と拡大基調である。

 通期予想を据え置いたが、第3四半期累計の進捗率は売上高が74.6%、営業利益が76.7%、経常利益が76.8%、当期純利益が73.6%と順調だった。AgileWorksとX−point Cloudの両輪で更なる拡大を目指すとしている。DXの流れも背景にクラウドサービスが牽引して収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は調整一巡

 株価は地合い悪化の影響で水準を切り下げたが、調整一巡感を強めている。好業績を見直して戻りを試す展開を期待したい。3月9日の終値は1973円、今期予想PER(会社予想のEPS81円64銭で算出)は約24倍、今期予想配当利回り(会社予想の22円で算出)は約1.1%、前期実績PBR(前期実績のBPS412円08銭で算出)は約4.8倍、時価総額は約148億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[02月07日更新]

エイトレッドは切り返しの動き、22年3月期3Q累計大幅増益と順調で収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東1、新市場区分スタンダード)はワークフローシステムの開発・販売およびクラウドサービスを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。22年3月期は導入企業数の増加やストック売上の拡大などで2桁増益・連続増配予想としている。第3四半期累計は大幅増収増益と順調だった。DXの流れも背景にクラウドサービスが牽引して収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化の影響でモミ合いから下放れの形となったが、調整一巡して切り返しの動きを強めている。好業績を見直して戻りを試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売およびクラウドサービスを展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。21年4月にはX−point Cloudのメジャーバージョンアップ版をリリースした。なおクラウド型のX−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けパッケージ型のX−pointは、22年3月新規ライセンス販売終了、25年3月通常サポート終了、27年3月延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。

 21年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが20年3月期比13.7%増の13億23百万円(X−pointが3.2%減の4億30百万円、AgileWorksが24.1%増の8億93百万円)、クラウドサービスが30.9%増の6億円だった。パッケージ型のX−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが導入企業数の増加で大幅伸長している。導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 
 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2021年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で10年連続トップシェアとなった。この結果、X−point Cloudは複数の市場調査レポートにおいて、2020年度の出荷金額/売上金額の実績でSaaS型ワークフロー市場シェアNO.1を獲得した。

 2月4日にはアイティクラウド「ITreview Grid Award 2022 Winter」ワークフロー部門において、X−pointが10期連続のLeader、X−point Cloudが7期連続のHigh Performer、AgileWorksが6期連続のHigh Performerを受賞している。また中堅企業規模における機能別評価において、3製品で16項目中の15項目のNO.1を獲得した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社の調査(21年12月公表、中小企業経営者185名を対象とした東京都の中小企業におけるDX実態調査)によると、57.3%の企業が「DXを推進できていない」と回答したが、このうちの44.4%が「今後DXを推進したい」と回答している。なお現在導入しているツールはオンライン会議・テレワークが42.7%、グループウェアが38.9%、チャットツールなどが31.9%だった。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。

 20年9月にはインフォマート<2492>と企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。21年6月には官民連携で東海地域における中小企業のデジタルワークシフト促進を目指す「デジタルワークシフトコンソーシアム浜松」に参画した。21年7月にはフィリップ証券とTOKYO PRO Marketへの上場を目指す新興企業に対する内部統制支援DXで業務提携した。21年10月には人材領域ビジネス大手マイナビグループのマイナビM&Aと業務提携した。

 22年1月にはワークフローの認知度向上に向けて、中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」に参画し、同プロジェクト公式アンバサダーの郷ひろみ氏を起用したPR活動を開始した。また毎月26日を「フローの日」と定め、マーケットリサーチ等を活用した情報のマンスリー発信も開始する。

■22年3月期2桁増益予想、3Q累計大幅増益と順調で収益拡大基調

 22年3月期の業績(非連結、収益認識基準適用だが損益への影響なし)予想は、売上高が21年3月期比9.1%増の21億円、営業利益が12.4%増の8億80百万円、経常利益が11.3%増の8億80百万円、当期純利益が13.9%増の6億10百万円としている。配当予想は2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)としている。増収・2桁増益・連続増配予想である。

 製品別売上高の計画は、X−pointがクラウドサービスへの移行で26.8%減の3億15百万円だが、導入企業数の増加でAgileWorksが17.6%増の10億50百万円、X−point Cloudが22.3%増の7億35百万円と大幅伸長する見込みとしている。

 なおX−pointは22年3月に新規ライセンス販売終了(25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了)予定のため、AgileWorksへのアップセルまたはX−point Cloudへの移行を促進する。21年4月のX−point Cloudのメジャーバージョンアップの効果も見込んでいる。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比17.7%増の15億66百万円、営業利益が34.8%増の6億75百万円、経常利益が32.9%増の6億76百万円、四半期純利益が33.1%増の4億49百万円だった。大幅増収増益だった。ワークフロー需要の拡大を背景として導入企業数が順調に増加し、人件費やクラウド設備費用などコスト増加を吸収した。

 製品別売上高は、2本柱である大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorksが24.3%増の7億34百万円、クラウドサービスのX−point Cloudが24.5%増の5億43百万円と、いずれも大幅伸長した。パッケージ型のX−pointはクラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポートを終了するため、新規ライセンス販売が減少して4.9%減の2億88百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が4億89百万円で営業利益が2億04百万円、第2四半期は売上高が5億39百万円で営業利益が2億64百万円、第3四半期は売上高が5億37百万円で営業利益が2億07百万円だった。ストック売上は第1四半期が3億73百万円(前年同期は2億95百万円)、第2四半期が3億83百万円(同3億09百万円)、第3四半期が4億01百万円(同3億29百万円)と拡大基調である。

 通期予想を据え置いたが、第3四半期累計の進捗率は売上高が74.6%、営業利益が76.7%、経常利益が76.8%、当期純利益が73.6%と順調だった。AgileWorksとX−point Cloudの両輪で更なる拡大を目指すとしている。DXの流れも背景にクラウドサービスが牽引して収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は切り返しの動き

 株価は地合い悪化の影響でモミ合いから下放れの形となったが、調整一巡して切り返しの動きを強めている。好業績を見直して戻りを試す展開を期待したい。2月4日の終値は2121円、今期予想PER(会社予想のEPS81円64銭で算出)は約26倍、今期予想配当利回り(会社予想の22円で算出)は約1.0%、前期実績PBR(前期実績のBPS412円08銭で算出)は約5.1倍、時価総額は約159億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[01月17日更新]

エイトレッドは煮詰まり感、22年3月期2桁増益・連続増配予想

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムの開発・販売を展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。22年3月期は導入企業数の増加やストック売上の拡大などで2桁増益・連続増配予想としている。DXの流れも背景にクラウドサービスが牽引して収益拡大基調だろう。株価は小幅レンジでモミ合う形だが煮詰まり感を強めている。調整一巡してモミ合いから上放れの展開を期待したい。なお1月20日に22年3月期第3四半期決算発表を予定している。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。21年4月にはX−point Cloudのメジャーバージョンアップ版をリリースした。なおクラウド型のX−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けパッケージ型のX−pointは、22年3月新規ライセンス販売終了、25年3月通常サポート終了、27年3月延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。

 21年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが20年3月期比13.7%増の13億23百万円(X−pointが3.2%減の4億30百万円、AgileWorksが24.1%増の8億93百万円)、クラウドサービスが30.9%増の6億円だった。パッケージ型のX−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが導入企業数の増加で大幅伸長している。導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 アイティクラウドの「ITreview Grid Award 2021 FALL」ワークフロー部門では、X−pointがLeader(9期連続)、X−point CloudがHigh Performer(6期連続)、AgileWorksがHigh Performer(5期連続)を受賞している。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2021年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で10年連続トップシェアとなった。この結果、X−point Cloudは複数の市場調査レポートにおいて、2020年度の出荷金額/売上金額の実績でSaaS型ワークフロー市場シェアNO.1を獲得したことになる。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社の調査(21年12月公表、中小企業経営者185名を対象とした東京都の中小企業におけるDX実態調査)によると、57.3%の企業が「DXを推進できていない」と回答したが、このうちの44.4%が「今後DXを推進したい」と回答している。なお現在導入しているツールはオンライン会議・テレワークが42.7%、グループウェアが38.9%、チャットツールなどが31.9%だった。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。

 20年9月にはインフォマート<2492>と企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。21年6月には官民連携で東海地域における中小企業のデジタルワークシフト促進を目指す「デジタルワークシフトコンソーシアム浜松」に参画した。21年7月にはフィリップ証券とTOKYO PRO Marketへの上場を目指す新興企業に対する内部統制支援DXで業務提携した。21年10月には人材領域ビジネス大手マイナビグループのマイナビM&Aと業務提携した。

■22年3月期2桁増益予想、さらに上振れの可能性で収益拡大基調

 22年3月期の業績(非連結、収益認識基準適用だが損益への影響なし)予想は、売上高が21年3月期比9.1%増の21億円、営業利益が12.4%増の8億80百万円、経常利益が11.3%増の8億80百万円、当期純利益が13.9%増の6億10百万円としている。配当予想は2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)としている。増収・2桁増益・連続増配予想である。

 製品別売上高の計画は、X−pointがクラウドサービスへの移行で26.8%減の3億15百万円だが、導入企業数の増加でAgileWorksが17.6%増の10億50百万円、X−point Cloudが22.3%増の7億35百万円と大幅伸長する見込みとしている。

 X−pointは22年3月に新規ライセンス販売終了(25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了)予定のため、AgileWorksへのアップセルまたはX−point Cloudへの移行を促進する。21年4月のX−point Cloudのメジャーバージョンアップの効果も見込んでいる。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比17.7%増の10億29百万円、営業利益が41.6%増の4億68百万円、経常利益が38.7%増の4億68百万円、四半期純利益が39.4%増の3億14百万円だった。導入企業数の増加やストック売上の拡大などで大幅増収増益だった。ストック売上は第1四半期が3億73百万円(前年同期は2億95百万円)で、第2四半期が3億83百万円(同3億09百万円)と拡大基調である。

 製品別売上高は、2本柱の大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが20.0%増の4億76百万円、クラウドサービスのX−point Cloudが27.1%増の3億55百万円と大幅伸長した。パッケージ型のX−pointは0.1%減の1億97百万円だった。クラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポートを終了するため新規ライセンス販売が減少しているが、追加ライセンス増加などで横ばいだった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高4億89百万円で営業利益2億04百万円、第2四半期は売上高5億40百万円で営業利益2億64百万円だった。

 通期予想は据え置いたが、第2四半期累計の進捗率は売上高が49.0%、営業利益が53.2%、経常利益が53.2%、純利益が51.6%と順調である。さらなるストック売上の拡大で通期予想は上振れの可能性が高く、DXの流れも背景にクラウドサービスが牽引して収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は煮詰まり感

 22年4月4日移行予定の新市場区分については、新市場区分における上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果でスタンダード市場適合を確認し、取締役会においてスタンダード市場選択申請を決議している。

 株価は小幅レンジでモミ合う形だが煮詰まり感を強めている。調整一巡してモミ合いから上放れの展開を期待したい。1月14日の終値は2263円、今期予想PER(会社予想のEPS81円64銭で算出)は約28倍、今期予想配当利回り(会社予想の22円で算出)は約1.0%、前期実績PBR(前期実績のBPS412円08銭で算出)は約5.5倍、時価総額は約169億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[12月20日更新]

エイトレッドは22年3月期2桁増益・連続増配予想、さらに上振れの可能性

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムの開発・販売を展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。22年3月期は導入企業数の増加やストック売上の拡大など、クラウドサービスが牽引して2桁増益・連続増配予想としている。さらに上振れの可能性が高く、DXの流れも背景として収益拡大基調だろう。株価は反発力が鈍くモミ合い展開だが、一方では地合い悪化の影響が限定的のようだ。調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。21年4月にはX−point Cloudのメジャーバージョンアップ版をリリースした。なおクラウド型のX−point Cloudへの移行により、以前の主力製品であった小・中規模企業向けパッケージ型のX−pointは、22年3月新規ライセンス販売終了、25年3月通常サポート終了、27年3月延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。

 21年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが20年3月期比13.7%増の13億23百万円(X−pointが3.2%減の4億30百万円、AgileWorksが24.1%増の8億93百万円)、クラウドサービスが30.9%増の6億円だった。パッケージ型のX−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが導入企業数の増加で大幅伸長している。導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 アイティクラウドの「ITreview Grid Award 2021 FALL」ワークフロー部門では、X−pointがLeader(9期連続)、X−point CloudがHigh Performer(6期連続)、AgileWorksがHigh Performer(5期連続)を受賞している。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2021年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で10年連続トップシェアとなった。この結果、X−point Cloudは複数の市場調査レポートにおいて、2020年度の出荷金額/売上金額の実績でSaaS型ワークフロー市場シェアNO.1を獲得したことになる。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社が運営するワークフロー総研の調査(テレワークとワークフローの導入調査)によると、テレワークを行っている企業のワークフローシステム導入率は73.2%で、ワークフロー導入はテレワーク推進に必要であると回答した会社員が91.7%に達している。一方、テレワークを行っていない企業のワークフローシステム導入率は僅か23.2%にすぎない。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。

 20年9月にはインフォマート<2492>と企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。21年6月には官民連携で東海地域における中小企業のデジタルワークシフト促進を目指す「デジタルワークシフトコンソーシアム浜松」に参画した。21年7月にはフィリップ証券とTOKYO PRO Marketへの上場を目指す新興企業に対する内部統制支援DXで業務提携した。21年10月には人材領域ビジネス大手マイナビグループのマイナビM&Aと業務提携した。

■22年3月期2桁増益予想、さらに上振れの可能性で収益拡大基調

 22年3月期の業績(非連結、収益認識基準適用だが損益への影響なし)予想は、売上高が21年3月期比9.1%増の21億円、営業利益が12.4%増の8億80百万円、経常利益が11.3%増の8億80百万円、当期純利益が13.9%増の6億10百万円としている。配当予想は2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)としている。増収・2桁増益・連続増配予想である。

 製品別売上高の計画は、X−pointがクラウドサービスへの移行で26.8%減の3億15百万円だが、導入企業数の増加でAgileWorksが17.6%増の10億50百万円、X−point Cloudが22.3%増の7億35百万円と大幅伸長する見込みとしている。

 X−pointは22年3月に新規ライセンス販売終了(25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了)予定のため、AgileWorksへのアップセルまたはX−point Cloudへの移行を促進する。21年4月のX−point Cloudのメジャーバージョンアップの効果も見込んでいる。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比17.7%増の10億29百万円、営業利益が41.6%増の4億68百万円、経常利益が38.7%増の4億68百万円、四半期純利益が39.4%増の3億14百万円だった。導入企業数の増加やストック売上の拡大などで大幅増収増益だった。ストック売上は第1四半期が3億73百万円(前年同期は2億95百万円)で、第2四半期が3億83百万円(同3億09百万円)と拡大基調である。

 製品別売上高は、2本柱の大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが20.0%増の4億76百万円、クラウドサービスのX−point Cloudが27.1%増の3億55百万円と大幅伸長した。パッケージ型のX−pointは0.1%減の1億97百万円だった。クラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポートを終了するため新規ライセンス販売が減少しているが、追加ライセンス増加などで横ばいだった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高4億89百万円で営業利益2億04百万円、第2四半期は売上高5億40百万円で営業利益2億64百万円だった。

 通期予想は据え置いたが、第2四半期累計の進捗率は売上高が49.0%、営業利益が53.2%、経常利益が53.2%、純利益が51.6%と順調である。さらなるストック売上の拡大で通期予想は上振れの可能性が高く、DXの流れも背景として収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は調整一巡

 22年4月4日移行予定の新市場区分については、新市場区分における上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果でスタンダード市場適合を確認し、取締役会においてスタンダード市場選択申請を決議している。

 株価は反発力が鈍くモミ合い展開だが、一方では地合い悪化の影響が限定的のようだ。調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。12月17日の終値は2262円、今期予想PER(会社予想のEPS81円64銭で算出)は約28倍、今期予想配当利回り(会社予想の22円で算出)は約1.0%、前期実績PBR(前期実績のBPS412円08銭で算出)は約5.5倍、時価総額は約169億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[11月25日更新]

エイトレッドは調整一巡、22年3月期は上振れの可能性

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。22年3月期は導入企業数の増加やストック売上の拡大など、クラウドサービスが牽引して2桁増益・連続増配予想としている。さらに上振れの可能性が高く、DXの流れも背景として収益拡大基調だろう。株価はボックス展開だが煮詰まり感を強めている。調整一巡して上値を試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。21年4月にはX−point Cloudのメジャーバージョンアップ版をリリースした。なおクラウド型のX−point Cloudへの移行により、従来の主力製品であった小・中規模企業向けパッケージ型のX−pointは、22年3月新規ライセンス販売終了、25年3月通常サポート終了、27年3月延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。

 21年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが20年3月期比13.7%増の13億23百万円(X−pointが3.2%減の4億30百万円、AgileWorksが24.1%増の8億93百万円)、クラウドサービスが30.9%増の6億円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが導入企業数の増加で大幅伸長している。導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で2015年度から6年連続シェア1位(2020年度実績シェア21.7%)を獲得した。

 アイティクラウドの「ITreview Grid Award 2021 FALL」ワークフロー部門では、X−pointがLeader(9期連続)、X−point CloudがHigh Performer(6期連続)、AgileWorksがHigh Performer(5期連続)を受賞している。

 デロイト トーマツ ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2021年度版」では、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で10年連続トップシェアとなった。この結果、X−point Cloudは複数の市場調査レポートにおいて、2020年度の出荷金額/売上金額の実績でSaaS型ワークフロー市場シェアNO.1を獲得したことになる。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社が運営するワークフロー総研の調査(テレワークとワークフローの導入調査)によると、テレワークを行っている企業のワークフローシステム導入率は73.2%で、ワークフロー導入はテレワーク推進に必要であると回答した会社員が91.7%に達している。一方、テレワークを行っていない企業のワークフローシステム導入率は僅か23.2%にすぎない。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。

 20年9月にはインフォマート<2492>と企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。21年6月には官民連携で東海地域における中小企業のデジタルワークシフト促進を目指す「デジタルワークシフトコンソーシアム浜松」に参画した。21年7月にはフィリップ証券とTOKYO PRO Marketへの上場を目指す新興企業に対する内部統制支援DXで業務提携した。21年10月には人材領域ビジネス大手マイナビグループのマイナビM&Aと業務提携した。

■22年3月期2桁増益予想、さらに上振れの可能性で収益拡大基調

 22年3月期の業績(非連結、収益認識基準適用だが損益への影響なし)予想は、売上高が21年3月期比9.1%増の21億円、営業利益が12.4%増の8億80百万円、経常利益が11.3%増の8億80百万円、当期純利益が13.9%増の6億10百万円としている。配当予想は2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)としている。増収・2桁増益・連続増配予想である。

 製品別売上高の計画は、X−pointがクラウドサービスへの移行で26.8%減の3億15百万円だが、導入企業数の増加でAgileWorksが17.6%増の10億50百万円、X−point Cloudが22.3%増の7億35百万円と大幅伸長する見込みとしている。

 X−pointは22年3月に新規ライセンス販売終了(25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了)予定のため、AgileWorksへのアップセルまたはX−point Cloudへの移行を促進する。21年4月のX−point Cloudのメジャーバージョンアップの効果も見込んでいる。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比17.7%増の10億29百万円、営業利益が41.6%増の4億68百万円、経常利益が38.7%増の4億68百万円、四半期純利益が39.4%増の3億14百万円だった。導入企業数の増加やストック売上の拡大などで大幅増収増益だった。ストック売上は第1四半期が3億73百万円(前年同期は2億95百万円)で、第2四半期が3億83百万円(同3億09百万円)と拡大基調である。

 製品別売上高は、2本柱の大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが20.0%増の4億76百万円、クラウドサービスのX−point Cloudが27.1%増の3億55百万円と大幅伸長した。パッケージ型のX−pointは0.1%減の1億97百万円だった。クラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポートを終了するため新規ライセンス販売が減少しているが、追加ライセンス増加などで横ばいだった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高4億89百万円で営業利益2億04百万円、第2四半期は売上高5億40百万円で営業利益2億64百万円だった。

 通期予想は据え置いたが、第2四半期累計の進捗率は売上高が49.0%、営業利益が53.2%、経常利益が53.2%、純利益が51.6%と順調である。さらなるストック売上の拡大で通期予想は上振れの可能性が高く、DXの流れも背景として収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は調整一巡

 22年4月4日移行予定の新市場区分については、新市場区分における上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果でスタンダード市場適合を確認し、取締役会においてスタンダード市場選択申請を決議している。

 株価は反発力が鈍くボックス展開の形だが煮詰まり感を強めている。調整一巡して上値を試す展開を期待したい。11月24日の終値は2335円、今期予想PER(会社予想のEPS81円64銭で算出)は約29倍、今期予想配当利回り(会社予想の22円で算出)は約0.9%、前期実績PBR(前期実績のBPS412円08銭で算出)は約5.7倍、時価総額は約175億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[10月29日更新]

エイトレッドは反発の動き、22年3月期2Q累計大幅増収増益で通期上振れの可能性

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。22年3月期はクラウドサービスが牽引して2桁増益・連続増配予想としている。第2四半期累計は導入企業数の増加やストック売上の拡大などで大幅増収増益だった。通期予想を据え置いたが上振れの可能性が高く、DXの流れも背景として収益拡大基調だろう。株価は第2四半期決算発表に対してネガティブ反応の形となったが、目先的な売りが一巡して反発の動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。21年4月にはX−point Cloudのメジャーバージョンアップ版をリリースした。なおクラウド型のX−point Cloudへの移行により、従来の主力製品であった小・中規模企業向けパッケージ型のX−pointは、22年3月新規ライセンス販売終了、25年3月通常サポート終了、27年3月延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。

 21年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが20年3月期比13.7%増の13億23百万円(X−pointが3.2%減の4億30百万円、AgileWorksが24.1%増の8億93百万円)、クラウドサービスが30.9%増の6億円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが導入企業数の増加で大幅伸長している。導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2020年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で5年連続シェア1位(同23.0%)となっている。

 ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2020年度版」においては、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で9年連続シェア1位(同34.3%)を獲得している。中堅中小企業向け(100人未満のSMB市場)での19年度シェアは55.9%だった。

 アイティクラウドの「ITreview Grid Award 2021 FALL」ワークフロー部門では、X−pointがLeader(9期連続)、X−point CloudがHigh Performer(6期連続)、AgileWorksがHigh Performer(5期連続)を受賞している。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社が運営するワークフロー総研の調査(テレワークとワークフローの導入調査)によると、テレワークを行っている企業のワークフローシステム導入率は73.2%で、ワークフロー導入はテレワーク推進に必要であると回答した会社員が91.7%に達している。一方、テレワークを行っていない企業のワークフローシステム導入率は僅か23.2%にすぎない。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。

 20年9月にはインフォマート<2492>と企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。21年6月には官民連携で東海地域における中小企業のデジタルワークシフト促進を目指す「デジタルワークシフトコンソーシアム浜松」に参画した。21年7月にはフィリップ証券とTOKYO PRO Marketへの上場を目指す新興企業に対する内部統制支援DXで業務提携した。21年10月には人材領域ビジネス大手マイナビグループのマイナビM&Aと業務提携した。

■22年3月期2Q累計大幅増収増益、通期上振れの可能性で収益拡大基調

 22年3月期業績(非連結)予想は、売上高が21年3月期比9.1%増の21億円、営業利益が12.4%増の8億80百万円、経常利益が11.3%増の8億80百万円、当期純利益が13.9%増の6億10百万円としている。配当予想は2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)としている。増収・2桁増益・連続増配予想である。

 製品別売上高計画は、X−pointがクラウドサービスへの移行で26.8%減の3億15百万円だが、AgileWorksが17.6%増の10億50百万円、X−point Cloudが22.3%増の7億35百万円と大幅伸長する見込みとしている。

 X−pointは22年3月に新規ライセンス販売終了(25年3月に通常サポート終了、27年3月に延長サポート・追加ライセンス販売終了)予定のため、AgileWorksへのアップセルまたはX−point Cloudへの移行を促進する。21年4月のX−point Cloudのメジャーバージョンアップの効果も見込んでいる。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比17.7%増の10億29百万円、営業利益が41.6%増の4億68百万円、経常利益が38.7%増の4億68百万円、四半期純利益が39.4%増の3億14百万円だった。導入企業数の増加やストック売上の拡大などで大幅増収増益だった。

 製品別売上高は、2本柱の大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが20.0%増の4億76百万円、クラウドサービスのX−point Cloudが27.1%増の3億55百万円と大幅伸長した。パッケージ型のX−pointは0.1%減の1億97百万円だった。クラウドサービスへの移行に伴って27年3月に製品サポートを終了するため新規ライセンス販売が減少しているが、追加ライセンス増加などで横ばいだった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高4億89百万円で営業利益2億04百万円、第2四半期は売上高5億40百万円で営業利益2億64百万円だった。

 通期予想は据え置いたが、第2四半期累計の進捗率は売上高が49.0%、営業利益が53.2%、経常利益が53.2%、純利益が51.6%と順調である。さらなるストック売上の拡大で通期予想は上振れの可能性が高く、DXの流れも背景として収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は反発の動き

 22年4月4日移行予定の新市場区分については、新市場区分における上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果でスタンダード市場適合を確認し、取締役会においてスタンダード市場選択・申請を決議している。

 株価は第2四半期決算発表に対してネガティブ反応の形となったが、目先的な売りが一巡して反発の動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。10月28日の終値は2475円で、今期予想PER(会社予想のEPS81円64銭で算出)は約30倍、今期予想配当利回り(会社予想の22円で算出)は約0.9%、前期実績PBR(前期実績のBPS412円08銭で算出)は約6.0倍、時価総額は約185億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[10月08日更新]

エイトレッドは戻り試す、22年3月期2桁増益予想、さらに上振れの可能性

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。10月7日には人材領域ビジネス大手マイナビグループのマイナビM&Aとの業務提携を発表した。中小企業の経営課題解決を支援する。22年3月期はクラウドサービスが牽引して2桁増益・連続増配予想としている。さらなるストック売上拡大で通期予想に上振れの可能性がありそうだ。DXの流れも背景として収益拡大基調だろう。株価はやや上値の重い形だが、徐々に下値切り上げの動きを強めている。調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。21年4月にはX−point Cloudのメジャーバージョンアップ版をリリースした。なおクラウド型のX−point Cloudへの移行により、従来の主力製品であった小・中規模企業向けパッケージ型のX−pointは、22年3月新規ライセンス販売終了、25年3月通常サポート終了、27年3月延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。

 21年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが20年3月期比13.7%増の13億23百万円(X−pointが3.2%減の4億30百万円、AgileWorksが24.1%増の8億93百万円)、クラウドサービスが30.9%増の6億円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが導入企業数の増加で大幅伸長している。導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2020年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で5年連続シェア1位(同23.0%)となっている。

 ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2020年度版」においては、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で9年連続シェア1位(同34.3%)を獲得している。中堅中小企業向け(100人未満のSMB市場)での19年度シェアは55.9%だった。

 アイティクラウドの「ITreview Grid Award 2021 Summer」ワークフロー部門では、X−pointがLeader(8期連続)、X−point CloudがHigh Performer(5期連続)、AgileWorksがHigh Performer(4期連続)を受賞している。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社が運営するワークフロー総研の調査(テレワークとワークフローの導入調査)によると、テレワークを行っている企業のワークフローシステム導入率は73.2%で、ワークフロー導入はテレワーク推進に必要であると回答した会社員が91.7%に達している。一方、テレワークを行っていない企業のワークフローシステム導入率は僅か23.2%にすぎない。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。

 20年9月には、インフォマート<2492>と企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。21年6月には、官民連携で東海地域における中小企業でデジタルワークシフト促進を目指す「デジタルワークシフトコンソーシアム浜松」に参画した。21年7月には、フィリップ証券とTOKYO PRO Marketへの上場を目指す新興企業に対する内部統制支援DXで業務提携した。

 10月7日には、人材領域ビジネス大手マイナビグループのマイナビM&Aとの業務提携を発表した。中小企業の経営課題解決を支援する。

■22年3月期2桁増益予想、さらに上振れの可能性

 22年3月期業績(非連結)予想は、売上高が21年3月期比9.1%増の21億円、営業利益が12.4%増の8億80百万円、経常利益が11.3%増の8億80百万円、当期純利益が13.9%増の6億10百万円としている。配当予想は2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)としている。増収・2桁増益・連続増配予想である。

 製品別売上高計画は、X−pointがクラウドサービスへの移行で26.8%減の3億15百万円だが、AgileWorksが17.6%増の10億50百万円、X−point Cloudが22.3%増の7億35百万円と大幅伸長する見込みだ。X−pointのAgileWorksへのアップセルやX−point Cloudへの移行を促進し、21年4月のX−point Cloudのメジャーバージョンアップの効果も見込んでいる。

 第1四半期は、売上高が前年同期比22.9%増の4億89百万円で、営業利益が53.9%増の2億04百万円、経常利益が46.4%増の2億04百万円、四半期純利益が47.2%増の1億34百万円だった。導入企業数の増加やストック売上の拡大などで大幅増収増益だった。ストック売上は26.4%増の3億73百万円、フロー売上は12.6%増の1億16百万円だった。

 製品別売上高は、クラウドサービス(SaaS型)のX−point Cloudが29.8%増の1億74百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが25.3%増の2億11百万円と大幅伸長した。パッケージ型のX−pointはクラウドサービスへの移行で減収を見込んでいたが、追加ライセンス発生などで8.7%増の1億03百万円と堅調だった。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高23.3%、営業利益23.2%、経常利益23.2%と順調である。第1四半期が大幅増収増益と順調であり、さらなるストック売上拡大で通期予想に上振れの可能性がありそうだ。DXの流れも背景として収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は戻り試す

 株価はやや上値の重い形だが、徐々に下値切り上げの動きを強めている。調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。10月7日の終値は2347円、今期予想PER(会社予想のEPS81円64銭で算出)は約29倍、今期予想配当利回り(会社予想の22円で算出)は約0.9%、前期実績PBR(前期実績のBPS412円08銭で算出)は約5.7倍、時価総額は約176億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[09月06日更新]

エイトレッドは戻り試す、22年3月期2桁増益予想で収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。クラウドサービスが牽引して22年3月期2桁増益・連続増配予想としている。第1四半期が大幅増収増益と順調であり、さらなるストック売上拡大で通期予想に上振れ余地がありそうだ。DXの流れも背景として収益拡大基調だろう。株価は調整一巡して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。21年4月にはX−point Cloudのメジャーバージョンアップ版をリリースした。なおクラウド型のX−point Cloudへの移行により、従来の主力製品であった小・中規模企業向けパッケージ型のX−pointは、22年3月新規ライセンス販売終了、25年3月通常サポート終了、27年3月延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。

 21年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが20年3月期比13.7%増の13億23百万円(X−pointが3.2%減の4億30百万円、AgileWorksが24.1%増の8億93百万円)、クラウドサービスが30.9%増の6億円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが導入企業数の増加で大幅伸長している。導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2020年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で5年連続シェア1位(同23.0%)となっている。

 ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2020年度版」においては、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で9年連続シェア1位(同34.3%)を獲得している。中堅中小企業向け(100人未満のSMB市場)での19年度シェアは55.9%だった。

 アイティクラウドの「ITreview Grid Award 2021 Summer」ワークフロー部門では、X−pointがLeader(8期連続)、X−point CloudがHigh Performer(5期連続)、AgileWorksがHigh Performer(4期連続)を受賞している。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社が運営するワークフロー総研の調査(テレワークとワークフローの導入調査)によると、テレワークを行っている企業のワークフローシステム導入率は73.2%で、ワークフロー導入はテレワーク推進に必要であると回答した会社員が91.7%に達している。一方、テレワークを行っていない企業のワークフローシステム導入率は僅か23.2%にすぎない。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。

 20年9月にはインフォマート<2492>と、企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。21年6月には、官民連携で東海地域における中小企業でデジタルワークシフト促進を目指す「デジタルワークシフトコンソーシアム浜松」に参画した。21年7月にはフィリップ証券と、TOKYO PRO Marketへの上場を目指す新興企業に対する内部統制支援DXで業務提携した。

■22年3月期2桁増益予想で収益拡大基調

 22年3月期業績(非連結)予想は、売上高が21年3月期比9.1%増の21億円、営業利益が12.4%増の8億80百万円、経常利益が11.3%増の8億80百万円、当期純利益が13.9%増の6億10百万円としている。配当予想は2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)としている。増収・2桁増益・連続増配予想である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比22.9%増の4億89百万円で、営業利益が53.9%増の2億04百万円、経常利益が46.4%増の2億04百万円、四半期純利益が47.2%増の1億34百万円だった。導入企業数の増加やストック売上の拡大などで大幅増収増益だった。ストック売上は26.4%増の3億73百万円、フロー売上は12.6%増の1億16百万円だった。

 製品別売上高は、クラウドサービス(SaaS型)のX−point Cloudが29.8%増の1億74百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが25.3%増の2億11百万円と大幅伸長した。パッケージ型のX−pointはクラウドサービスへの移行で減収を見込んでいたが、追加ライセンス発生などで8.7%増の1億03百万円と堅調だった。

 通期予想は据え置いた。製品別売上高計画は、X−pointがクラウドサービスへの移行で26.8%減の3億15百万円だが、AgileWorksが17.6%増の10億50百万円、X−point Cloudが22.3%増の7億35百万円と大幅に伸長する見込みだ。X−pointのAgileWorksへのアップセルやX−point Cloudへの移行を促進し、21年4月のX−point Cloudのメジャーバージョンアップの効果も見込んでいる。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高23.3%、営業利益23.2%、経常利益23.2%と順調である。第1四半期が大幅増収増益と順調であり、さらなるストック売上拡大で通期予想に上振れ余地がありそうだ。DXの流れも背景として収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は戻り試す

 株価は調整一巡して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。9月3日の終値は2383円、今期予想PER(会社予想EPS81円64銭で算出)は約29倍、今期予想配当利回り(会社予想22円で算出)は約0.9%、前期実績PBR(前期実績BPS412円08銭で算出)は約5.8倍、時価総額は約178億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[08月10日更新]

エイトレッドは戻り試す、22年3月期2桁増益予想で1Q順調

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。クラウドサービスが牽引して22年3月期2桁増益・連続増配予想としている。第1四半期は大幅増収増益と順調だった。通期ベースでも好業績を期待したい。DXの流れも背景として中期的に収益拡大基調だろう。株価は反落の形となったが、目先的な売り一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、大手・中堅企業向けパッケージ型のAgileWorks、小規模企業向けクラウド型のX−point Cloudである。21年4月にはX−point Cloudのメジャーバージョンアップ版をリリースした。なおクラウド型のX−point Cloudへの移行により、従来の主力製品であった小・中規模企業向けパッケージ型のX−pointは、22年3月新規ライセンス販売終了、25年3月通常サポート終了、27年3月延長サポート・追加ライセンス販売終了予定である。

 21年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが20年3月期比13.7%増の13億23百万円(X−pointが3.2%減の4億30百万円、AgileWorksが24.1%増の8億93百万円)、クラウドサービスが30.9%増の6億円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが導入企業数の増加で大幅伸長している。導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートで、X−point Cloudがワークフロー市場における出荷金額・売上金額実績シェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2021」では、AgileWorksの伸長も寄与してワークフロー市場における20年度ベンダー別売上金額シェア1位、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額で16年度から6年連続シェア1位を獲得した。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2020年版」においては、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で5年連続シェア1位(同23.0%)となっている。

 ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2020年度版」においては、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で9年連続シェア1位(同34.3%)を獲得している。中堅中小企業向け(100人未満のSMB市場)での19年度シェアは55.9%だった。

 アイティクラウドの「ITreview Grid Award 2021 Summer」ワークフロー部門では、X−pointがLeader(8期連続)、X−point CloudがHigh Performer(5期連続)、AgileWorksがHigh Performer(4期連続)を受賞している。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社が運営するワークフロー総研の調査(テレワークとワークフローの導入調査)によると、テレワークを行っている企業のワークフローシステム導入率は73.2%で、ワークフロー導入はテレワーク推進に必要であると回答した会社員が91.7%に達している。一方、テレワークを行っていない企業のワークフローシステム導入率は僅か23.2%にすぎない。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、AgileWorksとX−point Cloudを2本柱として、カバレッジ拡張や他社サービスとの連携を強化しながら売上拡大を推進する方針だ。

 20年9月にはインフォマート<2492>と、企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。21年6月には、官民連携で東海地域における中小企業でデジタルワークシフト促進を目指す「デジタルワークシフトコンソーシアム浜松」に参画した。21年7月にはフィリップ証券と、TOKYO PRO Marketへの上場を目指す新興企業に対する内部統制支援DXで業務提携した。

■22年3月期2桁増益予想で1Q大幅増収増益と順調

 22年3月期業績(非連結)予想は、売上高が21年3月期比9.1%増の21億円、営業利益が12.4%増の8億80百万円、経常利益が11.3%増の8億80百万円、当期純利益が13.9%増の6億10百万円としている。配当予想は2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)としている。増収・2桁増益・連続増配予想である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比22.9%増の4億89百万円で、営業利益が53.9%増の2億04百万円、経常利益が46.4%増の2億04百万円、四半期純利益が47.2%増の1億34百万円だった。導入企業数の増加やストック売上の拡大などで大幅増収増益だった。ストック売上は26.4%増の3億73百万円、フロー売上は12.6%増の1億16百万円だった。

 製品別売上高は、クラウドサービス(SaaS型)のX−point Cloudが29.8%増の1億74百万円、大手・中堅企業向けパッケージ型AgileWorksが25.3%増の2億11百万円と大幅伸長した。パッケージ型のX−pointはクラウドサービスへの移行で減収を見込んでいたが、追加ライセンス発生などで8.7%増の1億03百万円と堅調だった。

 通期予想は据え置いた。製品別売上高計画は、X−pointがクラウドサービスへの移行で26.8%減の3億15百万円だが、AgileWorksが17.6%増の10億50百万円、X−point Cloudが22.3%増の7億35百万円と大幅に伸長する見込みだ。X−pointのAgileWorksへのアップセルやX−point Cloudへの移行を促進し、21年4月のX−point Cloudのメジャーバージョンアップの効果も見込んでいる。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高23.3%、営業利益23.2%、経常利益23.2%と順調である。さらなるストック売上拡大で通期予想に上振れ余地がありそうだ。DXの流れも背景として収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は戻り試す

 株価は反落の形となったが、目先的な売り一巡して戻りを試す展開を期待したい。8月6日の終値は2128円、今期予想PER(会社予想のEPS81円64銭で算出)は約26倍、今期予想配当利回り(会社予想の22円で算出)は約1.0%、前期実績PBR(前期実績のBPS412円08銭で算出)は約5.2倍、時価総額は約159億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[07月19日更新]

エイトレッドは反発の動き、22年3月期2桁増益予想

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。クラウドサービスが牽引して22年3月期2桁増益・連続増配予想としている。テレワークやDXの流れも背景として収益拡大基調だろう。株価は調整一巡して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。21年4月にはX−point Cloudのメジャーバージョンアップ版をリリースした。

 21年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが20年3月期比13.7%増の13億23百万円(X−pointが3.2%減の4億30百万円、AgileWorksが24.1%増の8億93百万円)、クラウドサービスが30.9%増の6億円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが導入企業数の増加で大幅伸長している。導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートにおいて、X−point Cloudが2019年度の出荷金額・売上金額実績でシェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2020」において、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額およびシェアで5年連続シェア1位(2019年度のシェア22.4%)となった。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2020年版」において、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で5年連続シェア1位(同23.0%)となった。

 ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2020年度版」において、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で9年連続シェア1位(同34.3%)を獲得した。中堅中小企業向け(100人未満のSMB市場)での19年度シェアは55.9%だった。

 アイティクラウドの「ITreview Grid Award 2021 Summer」ワークフロー部門では、X−pointがLeader(8期連続)、X−point CloudがHigh Performer(5期連続)、AgileWorksがHigh Performer(4期連続)を受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社が運営するワークフロー総研の調査(テレワークとワークフローの導入調査)によると、テレワークを行っている企業のワークフローシステム導入率は73.2%で、ワークフロー導入はテレワーク推進に必要であると回答した会社員が91.7%に達している。一方、テレワークを行っていない企業のワークフローシステム導入率は僅か23.2%にすぎない。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

 20年9月にはインフォマート<2492>と、企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。21年6月には、官民連携で東海地域における中小企業でデジタルワークシフト促進を目指す「デジタルワークシフトコンソーシアム浜松」に参画した。7月13日にはフィリップ証券と、TOKYO PRO Marketへの上場を目指す新興企業に対する内部統制支援DXで業務提携した。

■22年3月期2桁増益予想

 22年3月期業績(非連結)予想は、売上高が21年3月期比9.1%増の21億円、営業利益が12.4%増の8億80百万円、経常利益が11.3%増の8億80百万円、当期純利益が13.9%増の6億10百万円としている。配当予想は2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)としている。増収・2桁増益・連続増配予想である。

 X−pointは引き続きクラウドサービスへの移行で減収だが、AgileWorksとX−point Cloudが伸長する見込みだ。特にX−point Cloudは21年4月に行ったメジャーバージョンアップの効果も見込んでいる。テレワークやDXの流れも背景として収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は反発の動き

 株価は調整一巡して反発の動きを強めている。週足チャートで見ると26週移動平均線を突破した。戻りを試す展開を期待したい。7月16日の終値は2471円、今期予想PER(会社予想のEPS81円64銭で算出)は約30倍、今期予想配当利回り(会社予想の22円で算出)は約0.9%、前期実績PBR(前期実績のBPS412円08銭で算出)は約6.0倍、時価総額は約185億円である。
(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
http://media-ir.com/news/
[06月24日更新]

エイトレッドは調整一巡、22年3月期も2桁増益予想

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。22年3月期もクラウドサービスが牽引して増収・2桁増益・連続増配予想としている。テレワークやDXの流れも背景として収益拡大基調だろう。株価は4月の戻り高値圏から反落してやや軟調だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品の総称である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。

 21年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが20年3月期比13.7%増の13億23百万円(X−pointが3.2%減の4億30百万円、AgileWorksが24.1%増の8億93百万円)、クラウドサービスが30.9%増の6億円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが導入企業数の増加で大幅伸長している。導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートにおいて、X−point Cloudが2019年度の出荷金額・売上金額実績でシェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2020」において、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額およびシェアで5年連続シェア1位(2019年度のシェア22.4%)となった。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2020年版」において、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で5年連続シェア1位(同23.0%)となった。

 ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2020年度版」において、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で9年連続シェア1位(同34.3%)を獲得した。中堅中小企業向け(100人未満のSMB市場)での19年度シェアは55.9%だった。

 アイティクラウドの「ITreview Grid Award 2021 Spring」ワークフロー部門では、X−pointがLeader(7期連続)、X−point CloudがHigh Performer(4期連続)、AgileWorksがHigh Performer(3期連続)を受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

 20年9月にはインフォマート<2492>と、企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。また21年4月にはX−point Cloudのメジャーバージョンアップ版をリリースした。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社が運営するワークフロー総研の調査(テレワークとワークフローの導入調査)によると、テレワークを行っている企業のワークフローシステム導入率は73.2%で、ワークフロー導入はテレワーク推進に必要であると回答した会社員が91.7%に達している。一方、テレワークを行っていない企業のワークフローシステム導入率は僅か23.2%にすぎない。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

 なお21年6月には、官民連携で東海地域における中小企業でデジタルワークシフト促進を目指す「デジタルワークシフトコンソーシアム浜松」に参画した。

■22年3月期も2桁増益予想

 22年3月期業績(非連結)予想は、売上高が21年3月期比9.1%増の21億円、営業利益が12.4%増の8億80百万円、経常利益が11.3%増の8億80百万円、当期純利益が13.9%増の6億10百万円としている。配当予想は2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)としている。増収・2桁増益・連続増配予想である。

 X−pointは引き続きクラウドサービスへの移行で減収だが、AgileWorksとX−point Cloudが伸長する見込みだ。特にX−point Cloudは21年4月に行ったメジャーバージョンアップの効果も見込んでいる。テレワークやDXの流れも背景として収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は調整一巡

 株価は4月の戻り高値圏から反落して上値を切り下げた。やや軟調展開だが、調整一巡して出直りを期待したい。6月23日の終値は2268円、今期予想PER(会社予想のEPS81円64銭で算出)は約28倍、今期予想配当利回り(会社予想の22円で算出)は約1.0%、前期実績PBR(前期実績のBPS412円08銭で算出)は約5.5倍、時価総額は約169億円である。
(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
http://media-ir.com/news/
[05月10日更新]

エイトレッドは上値試す、22年3月期も2桁増益予想

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。21年3月期はクラウドサービスが牽引して計画を上回る大幅増収増益だった。22年3月期も増収・2桁増益・連続増配予想としている。テレワークやDXの流れも背景として収益拡大基調だろう。株価は急反発して戻り高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品の総称である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。

 21年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが20年3月期比13.7%増の13億23百万円(X−pointが3.2%減の4億30百万円、AgileWorksが24.1%増の8億93百万円)、クラウドサービスが30.9%増の6億円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが導入企業数の増加で大幅伸長している。導入企業数は累計3500社以上に達している。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートにおいて、X−point Cloudが2019年度の出荷金額・売上金額実績でシェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2020」において、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額およびシェアで5年連続シェア1位(2019年度のシェア22.4%)となった。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2020年版」において、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で5年連続シェア1位(同23.0%)となった。

 ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2020年度版」において、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で9年連続シェア1位(同34.3%)を獲得した。中堅中小企業向け(100人未満のSMB市場)での19年度シェアは55.9%だった。

 アイティクラウドの「ITreview Grid Award 2021 Spring」ワークフロー部門では、X−pointがLeader(7期連続)、X−point CloudがHigh Performer(4期連続)、AgileWorksがHigh Performer(3期連続)を受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

 20年9月にはインフォマート<2492>と、企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。また21年4月にはX−point Cloudのメジャーバージョンアップ版をリリースした。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社が運営するワークフロー総研の調査(テレワークとワークフローの導入調査)によると、テレワークを行っている企業のワークフローシステム導入率は73.2%で、ワークフロー導入はテレワーク推進に必要であると回答した会社員が91.7%に達している。一方、テレワークを行っていない企業のワークフローシステム導入率は僅か23.2%にすぎない。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■21年3月期は計画超の大幅増収増益、22年3月期も2桁増益予想

 21年3月期の業績(非連結)は、売上高が20年3月期比18.6%増の19億24百万円、営業利益が33.1%増の7億83百万円、経常利益が34.4%増の7億90百万円、当期純利益が29.8%増の5億35百万円だった。配当は4円増配の20円(第2四半期末10円、期末10円)とした。

 ワークフロー需要拡大を背景として導入企業数が増加し、計画を上回る大幅増収増益だった。特にクラウドサービスのX−point Cloudが30.9%増収と大幅伸長した。パッケージソフトも13.7%増収と順調(X−pointがクラウドサービスへの移行で3.2%減収だが、大手・中堅企業向けAgileWorksが24.1%増収と大幅伸長)だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高3億98百万円で営業利益1億33百万円、第2四半期は売上高4億76百万円で営業利益1億97百万円、第3四半期は売上高4億56百万円で営業利益1億71百万円、第4四半期は売上高5億94百万円で営業利益2億83百万円だった。

 22年3月期業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比9.1%増の21億円、営業利益が12.4%増の8億80百万円、経常利益が11.3%増の8億80百万円、当期純利益が13.9%増の6億10百万円としている。配当予想は2円増配の22円(第2四半期末11円、期末11円)としている。増収・2桁増益・連続増配予想である。

 X−pointは引き続きクラウドサービスへの移行で減収だが、AgileWorksとX−point Cloudが伸長する見込みだ。特にX−point Cloudは21年4月に行ったメジャーバージョンアップの効果も見込んでいる。テレワークやDXの流れも背景として収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は上値試す

 株価は急反発して戻り高値圏だ。週足チャートで見ると26週移動平均線を回復した。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。5月7日の終値は2665円、今期予想PER(会社予想のEPS81円64銭で算出)は約33倍、今期予想配当利回り(会社予想の22円で算出)は約0.8%、前期実績PBR(前期実績のBPS412円08銭で算出)は約6.5倍、時価総額は約199億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[04月08日更新]

エイトレッドは反発の動き、22年3月期も収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。21年3月期は増収増益・連続増配予想としている。クラウドサービスが牽引して上振れ余地がありそうだ。企業におけるテレワーク導入、DXや働き方改革の加速も追い風として、22年3月期も収益拡大基調だろう。株価は調整一巡して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品の総称である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。

 20年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが19年3月期比5.1%増の11億64百万円(X−pointが4.1%増の4億44百万円、AgileWorksが5.8%増の7億19百万円)、クラウドサービスが34.5%増の4億58百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で伸び鈍化だが、AgileWorksが堅調で、X−point Cloudが大幅伸長している。

 導入企業数は累計3000社以上に達している。AgileWorksの直近導入事例としては、21年1月にコニカミノルタジャパン、21年2月に日鉄ソリューションズ、21年3月にサンコーコンサルタント、太陽ホールディングス、ジャトコ、十六銀行、キングレコードが公開されている。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートにおいて、X−point Cloudが2019年度の出荷金額・売上金額実績でシェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2020」において、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額およびシェアで5年連続シェア1位(2019年度のシェア22.4%)となった。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2020年版」において、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で5年連続シェア1位(同23.0%)となった。

 ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2020年度版」において、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で9年連続シェア1位(同34.3%)を獲得した。中堅中小企業向け(100人未満のSMB市場)での19年度シェアは55.9%だった。

 アイティクラウドの「ITreview Grid Award 2021 Winter」ワークフロー部門では、X−pointがLeader(6期連続)、X−point CloudがHigh Performer(3期連続)、AgileWorksがHigh Performer(2期連続)を受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

 20年9月にはインフォマート<2492>と、企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。また21年4月にはX−point Cloudのメジャーバージョンアップ版をリリースした。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 同社が運営するワークフロー総研の調査(テレワークとワークフローの導入調査)によると、テレワークを行っている企業のワークフローシステム導入率は73.2%で、ワークフロー導入はテレワーク推進に必要であると回答した会社員が91.7%に達している。一方、テレワークを行っていない企業のワークフローシステム導入率は僅か23.2%にすぎない。

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■21年3月期増収増益・連続増配予想、22年3月期も収益拡大基調

 21年3月期業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比10.3%増の17億90百万円、営業利益が10.5%増の6億50百万円、経常利益が10.5%増の6億50百万円、当期純利益が5.7%増の4億36百万円としている。配当予想は4円増配の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。連続増配となる。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比13.7%増の13億30百万円、営業利益が25.3%増の5億01百万円、経常利益が26.7%増の5億08百万円、純利益が21.6%増の3億37百万円だった。

 クラウドサービスのX−point Cloudが31.5%増収と大幅伸長して全体を牽引した。パッケージソフトも6.6%増収と順調(X−pointがクラウドサービスへの移行で6.4%減収だが、大手・中堅企業向けAgileWorksが14.8%増収と伸長)だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高3億98百万円で営業利益1億33百万円、第2四半期は売上高4億76百万円で営業利益1億97百万円、第3四半期は売上高4億56百万円で営業利益1億71百万円だった。第3四半期は第2四半期に対してやや減速の形となったが概ね順調と言えるだろう。

 通期もX−pointはクラウドサービスへの移行で減収だが、AgileWorksとX−point Cloudの伸長が牽引する見込みだ。第3四半期累計の進捗率は売上高74.3%、営業利益77.1%と順調である。クラウドサービスが牽引して通期予想に上振れ余地がありそうだ。企業におけるテレワーク導入、DXや働き方改革の加速も追い風として、22年3月期も収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は反発の動き

 株価は水準を切り下げる形だったが、調整一巡して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。4月7日の終値は2321円、前期推定PER(会社予想のEPS58円35銭で算出)は約40倍、前期推定配当利回り(会社予想の20円で算出)は約0.9%、前々期実績PBR(前々期実績のBPS358円43銭で算出)は約6.5倍、時価総額は約173億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月16日更新]

エイトレッドは調整一巡、21年3月期上振れ余地

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。21年3月期は増収増益・連続増配予想としている。クラウドサービスが牽引して上振れ余地がありそうだ。企業におけるDXや働き方改革の加速も追い風として、中期的に収益拡大基調だろう。株価はモミ合いから下放れの形となって水準を切り下げたが、調整一巡して切り返しの動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品の総称である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。

 20年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが19年3月期比5.1%増の11億64百万円(X−pointが4.1%増の4億44百万円、AgileWorksが5.8%増の7億19百万円)、クラウドサービスが34.5%増の4億58百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で伸び鈍化だが、AgileWorksが堅調で、X−point Cloudが大幅伸長している。

 導入企業数は累計3000社以上に達している。AgileWorksの直近導入事例としては、21年1月にコニカミノルタジャパン、21年2月に日鉄ソリューションズ、21年3月にサンコーコンサルタント、太陽ホールディングス、ジャトコ、十六銀行、キングレコードが公開されている。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートにおいて、X−point Cloudが2019年度の出荷金額・売上金額実績でシェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2020」において、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額およびシェアで5年連続シェア1位(2019年度のシェア22.4%)となった。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2020年版」において、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で5年連続シェア1位(同23.0%)となった。

 ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2020年度版」において、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で9年連続シェア1位(同34.3%)を獲得した。中堅中小企業向け(100人未満のSMB市場)での19年度シェアは55.9%だった。

 アイティクラウドの「ITreview Grid Award 2021 Winter」ワークフロー部門では、X−pointがLeader(6期連続)、X−point CloudがHigh Performer(3期連続)、AgileWorksがHigh Performer(2期連続)を受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

 20年9月にはインフォマート<2492>と、企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■21年3月期増収増益・連続増配予想、さらに上振れ余地

 21年3月期業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比10.3%増の17億90百万円、営業利益が10.5%増の6億50百万円、経常利益が10.5%増の6億50百万円、当期純利益が5.7%増の4億36百万円としている。配当予想は4円増配の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。連続増配となる。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比13.7%増の13億30百万円、営業利益が25.3%増の5億01百万円、経常利益が26.7%増の5億08百万円、純利益が21.6%増の3億37百万円だった。

 クラウドサービスのX−point Cloudが31.5%増収と大幅伸長して全体を牽引した。パッケージソフトも6.6%増収と順調(X−pointがクラウドサービスへの移行で6.4%減収だが、大手・中堅企業向けAgileWorksが14.8%増収と伸長)だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高3億98百万円で営業利益1億33百万円、第2四半期は売上高4億76百万円で営業利益1億97百万円、第3四半期は売上高4億56百万円で営業利益1億71百万円だった。第3四半期は第2四半期に対してやや減速の形となったが概ね順調と言えるだろう。

 通期もX−pointはクラウドサービスへの移行で減収だが、AgileWorksとX−point Cloudの伸長が牽引する見込みだ。第3四半期累計の進捗率は売上高74.3%、営業利益77.1%と順調である。クラウドサービスが牽引して通期予想に上振れ余地がありそうだ。企業におけるDXや働き方改革の加速も追い風として、中期的に収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は調整一巡

 株価はモミ合いから下放れの形となって水準を切り下げたが、調整一巡して切り返しの動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。3月15日の終値は2264円、今期予想PER(会社予想のEPS58円35銭で算出)は約39倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約0.9%、前期実績PBR(前期実績のBPS358円43銭で算出)は約6.3倍、時価総額は約169億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月01日更新]

エイトレッドは上値試す、21年3月期3Q累計大幅増収増益と順調、通期上振れ余地

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。21年3月期増収増益予想で、第3四半期累計は大幅増収増益と順調だった。クラウドサービスが牽引して通期予想に上振れ余地がありそうだ。さらに新型コロナウイルスも契機としてDXや働き方改革が加速することが予想され、中期的に収益拡大基調だろう。株価は10月の上場来高値圏から反落したが、好業績を見直して上値を試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品の総称である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。

 20年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが19年3月期比5.1%増の11億64百万円(X−pointが4.1%増の4億44百万円、AgileWorksが5.8%増の7億19百万円)、クラウドサービスが34.5%増の4億58百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で伸び鈍化だが、AgileWorksが堅調で、X−point Cloudが大幅伸長している。

 導入企業数は累計3000社以上に達している。直近のAgileWorks導入事例としては20年9月に今治造船、日立製作所、10月に牛乳石鹸共進社、テレビ朝日、ベルテクスコーポレーション、富士ゼロックス、11月に東洋大学、12月にプレミアムウォーターホールディングス、ソーダニッカ、21年1月にコニカミノルタジャパンが公開されている。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートにおいて、X−point Cloudが2019年度の出荷金額・売上金額実績でシェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2020」において、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額およびシェアで5年連続シェア1位(2019年度のシェア22.4%)となった。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2020年版」において、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で5年連続シェア1位(同23.0%)となった。

 ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2020年度版」において、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で9年連続シェア1位(同34.3%)を獲得した。中堅中小企業向け(100人未満のSMB市場)での19年度シェアは55.9%だった。

 アイティクラウドの「ITreview Grid Award 2021 Winter」ワークフロー部門では、X−pointがLeader(6期連続)、X−point CloudがHigh Performer(3期連続)、AgileWorksがHigh Performer(2期連続)を受賞した。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

 20年9月にはインフォマート<2492>と、企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■21年3月期増収増益・連続増配予想、3Q累計順調で通期上振れ余地

 21年3月期業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比10.3%増の17億90百万円、営業利益が10.5%増の6億50百万円、経常利益が10.5%増の6億50百万円、純利益が5.7%増の4億36百万円としている。配当予想は4円増配の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。連続増配となる。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比13.7%増の13億30百万円、営業利益が25.3%増の5億01百万円、経常利益が26.7%増の5億08百万円、純利益が21.6%増の3億37百万円だった。

 クラウドサービスのX−point Cloudが31.5%増収と大幅伸長して全体を牽引した。パッケージソフトも6.6%増収と順調(X−pointがクラウドサービスへの移行で6.4%減収だが、大手・中堅企業向けAgileWorksが14.8%増収と伸長)だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高3億98百万円で営業利益1億33百万円、第2四半期は売上高4億76百万円で営業利益1億97百万円、第3四半期は売上高4億56百万円で営業利益1億71百万円だった。第3四半期は第2四半期に対してやや減速の形となったが概ね順調と言えるだろう。

 通期もX−pointはクラウドサービスへの移行で減収だが、AgileWorksとX−point Cloudの伸長が牽引する見込みだ。第3四半期累計の進捗率は売上高74.3%、営業利益77.1%と順調である。クラウドサービスが牽引して通期予想に上振れ余地がありそうだ。さらに新型コロナウイルスも契機としてDXや働き方改革が加速することが予想され、中期的に収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は上値試す

 株価は10月の上場来高値圏から利益確定売りで反落してモミ合う形だが、好業績を見直して上値を試す展開を期待したい。1月29日の終値は2526円、今期予想PER(会社予想のEPS58円35銭で算出)は約43倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約0.8%、前期実績PBR(前期実績のBPS358円43銭で算出)は約7.0倍、時価総額は約189億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月04日更新]

エイトレッドは調整一巡、DXや働き方改革の加速で収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。21年3月期増収増益予想である。クラウドサービスが大幅伸長して上振れの可能性が高いだろう。さらに新型コロナウイルスを契機とするDXや働き方改革の加速も追い風として、中期的に収益拡大基調だろう。株価は10月の上場来高値圏から反落したが、調整一巡感を強めている。上値を試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品の総称である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。

 20年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが19年3月期比5.1%増の11億64百万円(X−pointが4.1%増の4億44百万円、AgileWorksが5.8%増の7億19百万円)、クラウドサービスが34.5%増の4億58百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で伸び鈍化だが、AgileWorksが堅調で、X−point Cloudが大幅伸長している。

 導入企業数は累計3000社以上に達している。直近のAgileWorks導入事例としては20年9月に今治造船、日立製作所、10月に牛乳石鹸共進社、テレビ朝日、ベルテクスコーポレーション、富士ゼロックス、11月に東洋大学、12月にプレミアムウォーターホールディングス、ソーダニッカが公開されている。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートにおいて、X−point Cloudが2019年度の出荷金額・売上金額実績でシェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2020」において、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額およびシェアで5年連続シェア1位(2019年度のシェア22.4%)となった。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2020年版」において、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で5年連続シェア1位(同23.0%)となった。

 ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2020年度版」において、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で9年連続シェア1位(同34.3%)を獲得した。中堅中小企業向け(100人未満のSMB市場)での19年度シェアは55.9%だった。

 なおパッケージを含めたワークフロー市場全体においてもシェア2位を獲得しているが、クラウド分野に強いことが特徴だ。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

 20年9月にはインフォマート<2492>と、企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。

■ワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」市場は拡大基調

 電子文書を導入せずに、依然として紙・手書きベースで事務処理を行っている企業が多いが、今後は中堅・中小企業においても、業務効率化を実現するワークフローシステム「デジタル申請・稟議書」の導入が加速し、市場は拡大基調が予想される。

 こうした事業環境に対応し、他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■21年3月期増収増益・連続増配予想、さらに上振れの可能性

 21年3月期業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比10.3%増の17億90百万円、営業利益が10.5%増の6億50百万円、経常利益が10.5%増の6億50百万円、純利益が5.7%増の4億36百万円としている。配当予想は4円増配の20円(第2四半期末10円、期末10円)で、連続増配予想としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比11.5%増の8億74百万円、営業利益が23.6%増の3億30百万円、経常利益が25.6%増の3億37百万円、純利益が17.8%増の2億25百万円だった。

 クラウドサービスのX−point Cloudが30.6%増収と大幅伸長して全体を牽引した。パッケージソフトも4.4%増収と順調(X−pointがクラウドサービスへの移行で7.3%減収だが、大手・中堅企業向けAgileWorksは11.4%増収)だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が3億98百万円で営業利益が1億33百万円、第2四半期は売上高が4億76百万円で営業利益が1億97百万円だった。クラウドサービスのX−point Cloudが大幅伸長して収益が順調に積み上がっている。

 通期もX−pointはクラウドサービスへの移行で減収だが、AgileWorksとX−point Cloudの伸長が牽引する見込みだ。第2四半期累計の進捗率は売上高が48.8%、営業利益が50.8%と順調である。

 クラウドサービスの大幅伸長で収益が順調に積み上がっていることを勘案すれば、通期は上振れの可能性が高いだろう。さらに新型コロナウイルスを契機とするDXや働き方改革の加速も追い風として、中期的に収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は調整一巡

 株価は10月の上場来高値圏から利益確定売りで反落したが、調整一巡感を強めている。上値を試す展開を期待したい。12月30日の終値は2569円、今期予想PER(会社予想のEPS58円35銭で算出)は約44倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約0.8%、前期実績PBR(前期実績のBPS358円43銭で算出)は約7.2倍、時価総額は約192億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月01日更新]

エイトレッドは上値試す、21年3月期は上振れの可能性

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。21年3月期増収増益予想である。クラウドサービスが大幅伸長して上振れの可能性が高いだろう。さらにテレワーク・DX化の流れも追い風として中期的に収益拡大基調だろう。株価は10月の上場来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが切り返しの動きを強めている。中期成長力を評価して上値を試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品の総称である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。

 20年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが19年3月期比5.1%増の11億64百万円(X−pointが4.1%増の4億44百万円、AgileWorksが5.8%増の7億19百万円)、クラウドサービスが34.5%増の4億58百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で伸び鈍化だが、AgileWorksが堅調で、X−point Cloudが大幅伸長している。

 導入企業数は累計3000社以上に達している。20年3月期の導入数はX−pointとX−point Cloudで200社超、AgileWorksで100社超だった。直近のAgileWorks導入事例としては20年9月に今治造船、日立製作所、10月に牛乳石鹸共進社、テレビ朝日、ベルテクスコーポレーション、富士ゼロックス、11月に東洋大学が公開されている。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートにおいて、X−point Cloudが2019年度の出荷金額・売上金額実績でシェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2020」において、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額およびシェアで5年連続シェア1位(2019年度のシェア22.4%)となった。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2020年版」において、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で5年連続シェア1位(同23.0%)となった。

 ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2020年度版」において、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で9年連続シェア1位(同34.3%)を獲得した。中堅中小企業向け(100人未満のSMB市場)での19年度シェアは55.9%だった。

 なおパッケージを含めたワークフロー市場全体においてもシェア2位を獲得しているが、クラウド分野に強いことが特徴だ。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

 20年9月にはインフォマート<2492>と、企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。そして新型コロナウイルを契機とする在宅勤務・テレワーク化の流れ、RPAとの組み合わせによる業務全般の自動化を目指す流れ、さらにDX化の流れも背景としてワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 こうした潜在市場に対応し、他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■21年3月期増収増益・連続増配予想、さらに上振れの可能性

 21年3月期業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比10.3%増の17億90百万円、営業利益が10.5%増の6億50百万円、経常利益が10.5%増の6億50百万円、純利益が5.7%増の4億36百万円としている。配当予想は4円増配の20円(第2四半期末10円、期末10円)で連続増配予想としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比11.5%増の8億74百万円、営業利益が23.6%増の3億30百万円、経常利益が25.6%増の3億37百万円、純利益が17.8%増の2億25百万円だった。

 クラウドサービスのX−point Cloudが30.6%増収と大幅伸長して全体を牽引した。パッケージソフトも4.4%増収と順調(X−pointがクラウドサービスへの移行で7.3%減収だが、大手・中堅企業向けAgileWorksは11.4%増収)だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が3億98百万円で営業利益が1億33百万円、第2四半期は売上高が4億76百万円で営業利益が1億97百万円だった。クラウドサービスのX−point Cloudが大幅伸長して収益が順調に積み上がっている。

 通期もX−pointはクラウドサービスへの移行で減収だが、AgileWorksとX−point Cloudの伸長が牽引する見込みだ。第2四半期累計の進捗率は売上高が48.8%、営業利益が50.8%と順調である。

 クラウドサービスの大幅伸長で収益が順調に積み上がっていることを勘案すれば、通期は上振れの可能性が高いだろう。さらにテレワーク・DX化の流れも追い風として中期的に収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は上値試す

 株価は10月の上場来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが切り返しの動きを強めている。中期成長力を評価して上値を試す展開を期待したい。11月30日の終値は2799円、今期予想PER(会社予想のEPS58円35銭で算出)は約48倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約0.7%、前期実績PBR(前期実績のBPS358円43銭で算出)は約7.8倍、時価総額は約209億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月09日更新]

エイトレッドは上値試す、21年3月期増収増益予想、さらに上振れの可能性

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。21年3月期増収増益予想である。第2四半期累計は2桁増収増益と順調だった。クラウドサービスの大幅伸長で収益が順調に積み上がっていることを勘案すれば、通期は上振れの可能性が高いだろう。さらにテレワーク化やDX化の流れも追い風として中期的に収益拡大基調だろう。株価は上場来高値圏から反落の形となったが、利益確定売り一巡して切り返しの動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品の総称である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。

 20年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが19年3月期比5.1%増の11億64百万円(X−pointが4.1%増の4億44百万円、AgileWorksが5.8%増の7億19百万円)、クラウドサービスが34.5%増の4億58百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で伸び鈍化だが、AgileWorksが堅調で、X−point Cloudが大幅伸長している。

 導入企業数は累計3000社以上に達している。20年3月期の導入数はX−pointとX−point Cloudで200社超、AgileWorksで100社超だった。主な導入事例としては、AgileWorksでセブン&アイ・ホールディングスなどがある。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートにおいて、X−point Cloudが2019年度の出荷金額・売上金額実績でシェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2020」において、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額およびシェアで5年連続シェア1位(2019年度のシェア22.4%)となった。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2020年版」において、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で5年連続シェア1位(同23.0%)となった。

 ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2020年度版」において、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で9年連続シェア1位(同34.3%)を獲得した。中堅中小企業向け(100人未満のSMB市場)での19年度シェアは55.9%だった。

 なおパッケージを含めたワークフロー市場全体においてもシェア2位を獲得しているが、クラウド分野に強いことが特徴だ。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

 20年9月にはインフォマート<2492>と、企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。そして新型コロナウイルを契機とする在宅勤務・テレワーク化の流れ、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 RPAとの組み合わせによる業務全般の自動化を目指す動きも活発化している。こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■21年3月期増収増益・連続増配予想で上振れの可能性

 21年3月期業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比10.3%増の17億90百万円、営業利益が10.5%増の6億50百万円、経常利益が10.5%増の6億50百万円、純利益が5.7%増の4億36百万円としている。配当予想は4円増配の20円(第2四半期末10円、期末10円)で連続増配予想としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比11.5%増の8億74百万円、営業利益が23.6%増の3億30百万円、経常利益が25.6%増の3億37百万円、純利益が17.8%増の2億25百万円だった。

 クラウドサービスのX−point Cloudが30.6%増収と大幅伸長して全体を牽引した。パッケージソフトも4.4%増収と順調(X−pointがクラウドサービスへの移行で7.3%減収だが、大手・中堅企業向けAgileWorksは11.4%増収)だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が3億98百万円で営業利益が1億33百万円、第2四半期は売上高が4億76百万円で営業利益が1億97百万円だった。クラウドサービスのX−point Cloudが大幅伸長して収益が順調に積み上がっている。

 通期もX−pointはクラウドサービスへの移行で減収だが、AgileWorksとX−point Cloudの伸長が牽引する見込みだ。第2四半期累計の進捗率は売上高が48.8%、営業利益が50.8%と順調である。

 クラウドサービスの大幅伸長で収益が順調に積み上がっていることを勘案すれば、通期は上振れの可能性が高いだろう。さらにテレワーク化やDX化の流れも追い風として中期的に収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は上値試す

 株価は第2四半期業績発表を機に上場来高値圏から反落の形となったが、利益確定売り一巡して切り返しの動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。11月6日の終値は2710円、今期予想PER(会社予想EPS58円35銭で算出)は約46倍、今期予想配当利回り(会社予想20円で算出)は約0.7%、前期実績PBR(前期実績BPS358円43銭で算出)は約7.6倍、時価総額は約202億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月07日更新]

エイトレッドは上値試す、テレワーク化の流れで収益拡大基調

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。社内文書電子化のリーディングカンパニーである。21年3月期増収増益・連続増配予想としている。企業がテレワークを導入する流れもワークフロー市場拡大の追い風となり、収益拡大基調だろう。株価は急伸して上場来高値を更新した。目先的にはやや過熱感だが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社である。ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品の総称である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。

 20年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが19年3月期比5.1%増の11億64百万円(X−pointが4.1%増の4億44百万円、AgileWorksが5.8%増の7億19百万円)、クラウドサービスが34.5%増の4億58百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で伸び鈍化だが、AgileWorksが堅調で、X−point Cloudが大幅伸長している。

 導入企業数は累計3000社以上に達している。20年3月期の導入数はX−pointとX−point Cloudで200社超、AgileWorksで100社超だった。主な導入事例としては、AgileWorksでセブン&アイ・ホールディングスなどがある。

■社内文書電子化のリーディングカンパニー

 社内文書(申請書・稟議書)電子化のリーディングカンパニーである。複数の市場調査レポートにおいて、X−point Cloudが2019年度の出荷金額・売上金額実績でシェア1位を獲得している。

 アイ・ティ・アールの「ITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2020」において、X−point CloudがSaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額およびシェアで5年連続シェア1位(2019年度のシェア22.4%)となった。

 富士キメラ総研の「ソフトウェアビジネス新市場2020年版」において、X−point CloudがSaaSワークフロー市場占有率推移(金額)で5年連続シェア1位(同23.0%)となった。

 ミック経済研究所の「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2020年度版」において、X−point CloudがSaaS・ASP型ワークフロー市場シェア(出荷金額)で9年連続シェア1位(同34.3%)を獲得した。中堅中小企業向け(100人未満のSMB市場)での19年度シェアは55.9%だった。

 なおパッケージを含めたワークフロー市場全体においてもシェア2位を獲得しているが、クラウド分野に強いことが特徴だ。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

 20年9月にはインフォマート<2492>と、企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始した。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 さらにRPAとの組み合わせによる業務全般の自動化を目指す動きも活発化している。こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■21年3月期増収増益・連続増配予想

 21年3月期業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比10.3%増の17億90百万円、営業利益が10.5%増の6億50百万円、経常利益が10.5%増の6億50百万円、純利益が5.7%増の4億36百万円としている。配当予想は4円増配の20円(第2四半期末10円、期末10円)で連続増配予想としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比12.2%増の3億98百万円で、営業利益が27.5%増の1億33百万円、経常利益が34.1%増の1億39百万円、純利益が35.9%増の91百万円だった。

 パッケージソフトは3.9%増収(X−pointが10.7%減収、AgileWorksが14.6%増収)、クラウドサービス(X−point Cloud)は33.0%増収だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で減収だが、AgileWorksとX−point Cloudの伸長が牽引して大幅増収増益だった。

 通期もX−pointはクラウドサービスへの移行で減収だが、AgileWorksとX−point Cloudの伸長が牽引する見込みだ。第1四半期の進捗率は売上高22.2%、営業利益20.5%とやや低水準の形だが、期初時点で下期偏重の計画である。新型コロナウイルスで企業がテレワークを導入する流れもワークフロー市場拡大の追い風となる。導入社数およびクラウド利用数の増加で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は上値試す

 株価は急伸して上場来高値を更新した。目先的にはやや過熱感だが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。10月6日の終値は2817円、今期予想PER(会社予想のEPS58円35銭で算出)は約48倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約0.7%、前期実績PBR(前期実績のBPS358円43銭で算出)は約7.9倍、時価総額は約210億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月17日更新]

エイトレッドは上値試す、21年3月期増収増益・連続増配予想

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。21年3月期増収増益・連続増配予想である。新型コロナウイルスで企業がテレワークを導入する流れもワークフロー市場拡大の追い風となる。収益拡大基調だろう。株価は反発して7月の上場来高値に接近してきた。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品の総称である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。

 20年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが19年3月期比5.1%増の11億64百万円(X−pointが4.1%増の4億44百万円、AgileWorksが5.8%増の7億19百万円)、クラウドサービスが34.5%増の4億58百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で伸び鈍化だが、AgileWorksが堅調で、X−point Cloudが大幅伸長している。

 導入企業数は累計3000社以上に達している。20年3月期の導入数はX−pointとX−point Cloudで200社超、AgileWorksで100社超だった。主な導入事例としては、AgileWorksでセブン&アイ・ホールディングスなどがある。

■SaaS型ワークフローシステム市場で5年連続シェア1位

 X−point Cloudは、アイ・ティ・アールが調査したITR Market View:RPA/OCR/BPM市場2020において、SaaS型ワークフロー市場ベンダー別売上金額およびシェアで5年連続シェア1位となった。

 またワークフロー市場全体シェア(パッケージとSaaSの売上金額合計)は20年度予測2位、売上規模別市場シェアは年商100億円〜500億円未満で3年連続1位、年商10億円〜100億円未満で3年連続1位だった。中堅中小企業向けSMB市場でもトップシェアだった。

■開発特化型企業

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

 なお9月10日にはインフォマート<2492>と、企業間取引文書と社内文書のペーパーレス化事業で協業開始したと発表している。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 さらにRPAとの組み合わせによる業務全般の自動化を目指す動きも活発化している。こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■21年3月期増収増益・連続増配予想

 21年3月期業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比10.3%増の17億90百万円、営業利益が10.5%増の6億50百万円、経常利益が10.5%増の6億50百万円、純利益が5.7%増の4億36百万円としている。配当予想は4円増配の20円(第2四半期末10円、期末10円)で連続増配予想としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比12.2%増の3億98百万円で、営業利益が27.5%増の1億33百万円、経常利益が34.1%増の1億39百万円、純利益が35.9%増の91百万円だった。

 パッケージソフトは3.9%増収(X−pointが10.7%減収、AgileWorksが14.6%増収)、クラウドサービス(X−point Cloud)は33.0%増収だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で減収だが、AgileWorksとX−point Cloudの伸長が牽引して大幅増収増益だった。

 通期もX−pointはクラウドサービスへの移行で減収だが、AgileWorksとX−point Cloudの伸長が牽引する見込みだ。第1四半期の進捗率は売上高22.2%、営業利益20.5%とやや低水準の形だが、期初時点で下期偏重の計画である。新型コロナウイルスで企業がテレワークを導入する流れもワークフロー市場拡大の追い風となる。導入社数およびクラウド利用数の増加で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は上値試す

 株価は反発して7月の上場来高値に接近してきた。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。9月16日の終値は2152円、今期予想PER(会社予想のEPS58円35銭で算出)は約37倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約0.9%、前期実績PBR(前期実績のBPS358円43銭で算出)は約6.0倍、時価総額は約161億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月28日更新]

エイトレッドは上値試す、21年3月期増収増益予想

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。21年3月期は増収増益・連続増配予想である。新型コロナウイルスで企業がテレワークを導入する流れもワークフロー市場拡大の追い風となる。収益拡大基調だろう。株価は第1四半期決算発表を機に上場来高値圏から急反落の形となったが、目先的な売り一巡して切り返しの動きを強めている。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品の総称である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。導入企業数は累計3000社以上に達し、国内市場シェアは総合2位である。クラウド利用の多い従業員数100名未満セグメントでは圧倒的1位を誇っている。

 20年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが19年3月期比5.1%増の11億64百万円(X−pointが4.1%増の4億44百万円、AgileWorksが5.8%増の7億19百万円)、クラウドサービスが34.5%増の4億58百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で伸び鈍化だが、AgileWorksが堅調で、X−point Cloudが大幅伸長している。

 20年3月期の導入数は、X−pointとX−point Cloudで200社超、AgileWorksで100社超だった。主な導入事例として、AgileWorksでセブン&アイ・ホールディングスなどがある。

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 さらにRPAとの組み合わせによる業務全般の自動化を目指す動きも活発化している。こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■21年3月期増収増益・連続増配予想

 21年3月期業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比10.3%増の17億90百万円、営業利益が10.5%増の6億50百万円、経常利益が10.5%増の6億50百万円、純利益が5.7%増の4億36百万円としている。配当予想は4円増配の20円(第2四半期末10円、期末10円)で連続増配予想としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比12.2%増の3億98百万円で、営業利益が27.5%増の1億39百万円、経常利益が34.1%増の1億39百万円、純利益が35.9%増の91百万円だった。

 パッケージソフトは3.9%増収(X−pointが10.7%減収、AgileWorksが14.6%増収)、クラウドサービス(X−point Cloud)は33.0%増収だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で減収だが、AgileWorksとX−point Cloudの伸長が牽引して大幅増収増益だった。

 通期もX−pointはクラウドサービスへの移行で減収だが、AgileWorksとX−point Cloudの伸長が牽引する見込みだ。第1四半期の進捗率は売上高22.2%、営業利益20.5%とやや低水準の形だが、期初時点で下期偏重の計画である。新型コロナウイルスで企業がテレワークを導入する流れもワークフロー市場拡大の追い風となる。導入社数およびクラウド利用数の増加で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は上値試す

 株価は第1四半期決算発表を機に上場来高値圏から急反落の形となったが、目先的な売り一巡して素早く切り返しの動きを強めている。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。8月27日の終値は2088円、今期予想PER(会社予想のEPS58円35銭で算出)は約36倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約1.9%、前期実績PBR(前期実績のBPS358円43銭で算出)は約5.8倍、時価総額は約156億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月31日更新]

エイトレッドは目先的な売り一巡、21年3月期1Q大幅増収増益と順調

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。21年3月期増収増益・連続増配予想である。第1四半期は大幅増収増益と順調だった。新型コロナウイルスで企業がテレワークを導入する流れもワークフロー市場拡大の追い風となる。収益拡大基調だろう。株価は決算発表直前に高値を更新していたこともあり、好材料出尽くし感や進捗率の低さを嫌気する形で急反落した。決算発表時に見られる短期反応だが、目先的な売り一巡して上値を試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品の総称である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。導入企業数は累計3000社以上に達し、国内市場シェアは総合2位である。クラウド利用の多い従業員数100名未満セグメントでは圧倒的1位を誇っている。

 20年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが19年3月期比5.1%増の11億64百万円(X−pointが4.1%増の4億44百万円、AgileWorksが5.8%増の7億19百万円)、クラウドサービスが34.5%増の4億58百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で伸び鈍化だが、AgileWorksが堅調で、X−point Cloudが大幅伸長している。

 20年3月期の導入数は、X−pointとX−point Cloudで200社超、AgileWorksで100社超だった。主な導入事例として、AgileWorksでセブン&アイ・ホールディングスなどがある。

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 さらにRPAとの組み合わせによる業務全般の自動化を目指す動きも活発化している。こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■21年3月期増収増益・連続増配予想で1Q大幅増収増益と順調

 21年3月期業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比10.3%増の17億90百万円、営業利益が10.5%増の6億50百万円、経常利益が10.5%増の6億50百万円、純利益が5.7%増の4億36百万円としている。配当予想は4円増配の20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 X−pointはクラウドサービスへの移行で減収見込みだが、AgileWorksとX−point Cloudの伸長が牽引して増収増益・連続増配予想としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比12.2%増の3億98百万円で、営業利益が27.5%増の1億39百万円、経常利益が34.1%増の1億39百万円、純利益が35.9%増の91百万円だった。

 パッケージソフトが3.9%増収(X−pointが10.7%減収、AgileWorksが14.6%増収)、クラウドサービス(X−point Cloud)が33.0%増収と好調だった。期初想定どおりにAgileWorksとX−point Cloudの伸長が牽引して大幅増収増益だった。

 第1四半期の進捗率は売上高22.2%、営業利益20.5%とやや低水準の形だが、期初時点で下期偏重の計画である。新型コロナウイルスで企業がテレワークを導入する流れもワークフロー市場拡大の追い風となる。導入社数およびクラウド利用数の増加で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は目先的な売り一巡して上値試す

 株価は決算発表直前に高値を更新していたこともあり、好材料出尽くし感や進捗率の低さを嫌気する形で急反落した。決算発表時に見られる短期反応だが、目先的な売り一巡して上値を試す展開を期待したい。7月30日の終値は1828円、今期予想PER(会社予想EPS58円35銭で算出)は約31倍、今期予想配当利回り(会社予想20円で算出)は約1.1%、前期実績PBR(前期実績BPS358円43銭で算出)は約5.1倍、時価総額は約137億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月30日更新]

エイトレッドは上値試す、21年3月期増収増益・連続増配予想

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。21年3月期増収増益・連続増配予想である。新型コロナウイルスで企業がテレワークを導入する流れもワークフロー市場拡大の追い風となる。導入社数およびクラウド利用数の増加で中期的にも収益拡大基調だろう。株価は急伸して19年7月の上場来高値に接近する場面があった。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品の総称である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。導入企業数は累計3000社以上に達し、国内市場シェアは総合2位である。クラウド利用の多い従業員数100名未満セグメントでは圧倒的1位を誇っている。

 20年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが19年3月期比5.1%増の11億64百万円(X−pointが4.1%増の4億44百万円、AgileWorksが5.8%増の7億19百万円)、クラウドサービスが34.5%増の4億58百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で伸び鈍化だが、AgileWorksが堅調で、X−point Cloudが大幅伸長している。

 20年3月期の導入数は、X−pointとX−point Cloudで200社超、AgileWorksで100社超だった。主な導入事例として、AgileWorksでセブン&アイ・ホールディングスなどがある。

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 さらにRPAとの組み合わせによる業務全般の自動化を目指す動きも活発化している。こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■21年3月期増収増益・連続増配予想

 21年3月期業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比10.3%増の17億90百万円、営業利益が10.5%増の6億50百万円、経常利益が10.5%増の6億50百万円、純利益が5.7%増の4億36百万円としている。配当予想は4円増配の20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 X−pointはクラウドサービスへの移行で減収見込みだが、AgileWorksとX−point Cloudの伸長が牽引する見込みだ。新型コロナウイルスで企業がテレワークを導入する流れもワークフロー市場拡大の追い風となる。導入社数およびクラウド利用数の増加で中期的にも収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は上値試す

 株価は急伸して19年7月の上場来高値に接近する場面があった。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。6月29日の終値は2060円、今期予想PER(会社予想EPS58円35銭で算出)は約35倍、今期予想配当利回り(会社予想20円で算出)は約1.0%、前期実績PBR(前期実績BPS358円43銭で算出)は約5.7倍、時価総額は約154億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月03日更新]

エイトレッドは上値試す

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムを展開している。21年3月期増収増益・連続増配予想である。新型コロナウイルスで企業がテレワークを導入する流れもワークフロー市場拡大の追い風となる。導入社数およびクラウド利用数の増加で中期的にも収益拡大基調だろう。株価は急伸して19年7月の上場来高値に接近している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品の総称である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。

 導入企業数は3000社以上に達し、国内市場シェアは総合2位である。クラウド利用の多い従業員数100名未満セグメントでは圧倒的1位を誇っている。20年3月期にはX−pointとX−point Cloudで200社超、AgileWorksで100社超に導入された。20年3月期の主な導入事例として、AgileWorksでセブン&アイ・ホールディングスなどがある。

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

 20年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが19年3月期比5.1%増の11億64百万円(X−pointが4.1%増の4億44百万円、AgileWorksが5.8%増の7億19百万円)、クラウドサービスが34.5%増の4億58百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で伸び鈍化だが、AgileWorksが堅調で、X−point Cloudが大幅伸長している。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 さらにRPAとの組み合わせによる業務全般の自動化を目指す動きも活発化している。こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■21年3月期増収増益・連続増配予想

 21年3月期業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比10.3%増の17億90百万円、営業利益が10.5%増の6億50百万円、経常利益が10.5%増の6億50百万円、純利益が5.7%増の4億36百万円としている。配当予想は4円増配の20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 X−pointはクラウドサービスへの移行で減収見込みだが、AgileWorksとX−point Cloudの伸長が牽引する見込みだ。新型コロナウイルスで企業がテレワークを導入する流れもワークフロー市場拡大の追い風となる。導入社数およびクラウド利用数の増加で中期的にも収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は上値試す

 株価は急伸して19年7月の上場来高値に接近している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。6月2日の終値は2005円、今期予想PER(会社予想EPS58円35銭で算出)は約34倍、今期予想配当利回り(会社予想20円で算出)は約1.0%、前期実績PBR(前期実績BPS358円43銭で算出)は約5.6倍、時価総額は約150億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[05月07日更新]

エイトレッドは上値試す、21年3月期増収増益・連続増配予想

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムの開発・販売を展開している。21年3月期増収増益・連続増配予想である。新型コロナウイルス感染症拡大に伴って企業がテレワークや在宅勤務を導入する流れも追い風となる。導入社数およびクラウド利用数の増加で中期的にも収益拡大基調だろう。株価は急反発して戻り高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品の総称である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。

 国内市場シェアは総合2位である。クラウド利用の多い従業員数100名未満セグメントでは圧倒的1位を誇っている。またアイティクラウドが運営するITreview Grid Award 2020 Springワークフロー部門において、X−pointがLeaderに選出された。3回連続の選出となる。

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

 20年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが19年3月期比5.1%増の11億64百万円(X−pointが4.1%増の4億44百万円、AgileWorksが5.8%増の7億19百万円)、クラウドサービスが34.5%増の4億58百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で伸び鈍化だが、AgileWorksが堅調で、X−point Cloudが大幅伸長している。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 さらにRPAとの組み合わせによる業務全般の自動化を目指す動きも活発化している。こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■21年3月期増収増益・連続増配予想

 20年3月期の業績(非連結)は、売上高が19年3月期比12.1%増の16億23百万円、営業利益が14.4%増の5億88百万円、経常利益が20.2%増の5億88百万円、純利益が32.2%増の4億12百万円だった。配当は5円増配の16円(第2四半期末8円、期末8円)とした。

 パッケージソフトが5.1%増収(X−pointが4.1%増収、AgileWorksが5.8%増収)と堅調に推移し、クラウドサービスが34.5%増収と大幅伸長した。導入社数が順調に増加した。

 21年3月期業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比10.3%増の17億90百万円、営業利益が10.5%増の6億50百万円、経常利益が10.5%増の6億50百万円、純利益が5.7%増の4億36百万円としている。配当予想は4円増配の20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 X−pointはクラウドサービスへの移行で減収見込みだが、AgileWorksとX−point Cloudの伸長が牽引する見込みだ。新型コロナウイルス感染症拡大に伴って企業がテレワークや在宅勤務を導入する流れも追い風となる。導入社数およびクラウド利用数の増加で中期的にも収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は上値試す

 株価は急反発して戻り高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。5月1日の終値は1823円、今期予想PER(会社予想EPS58円35銭で算出)は約31倍、今期予想配当利回り(会社予想20円で算出)は約1.1%、前期実績PBR(前期実績BPS358円43銭で算出)は約5.1倍、時価総額は約136億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[04月10日更新]

エイトレッドは反発の動き

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローシステムの開発・販売を展開している。新型コロナウイルス感染拡大に伴って企業がテレワークを導入する流れも追い風だ。導入社数・クラウド利用者数の増加で中期的に収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化で急落する場面があったが、売り一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売を展開

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品の総称である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。国内市場シェアは総合2位である。クラウド利用の多い従業員数100名未満セグメントでは圧倒的1位を誇っている。

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

 19年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが18年3月期比28.6%増の11億07百万円(X−pointが0.4%減の4億27百万円、AgileWorksが57.5%増の6億79百万円)、クラウドサービスが38.6%増の3億41百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で微減傾向だが、AgileWorksとX−point Cloudが増加基調である。

 19年3月期末の導入社数は18年3月期末比16.0%増の2716社、クラウド利用者数は38.3%増の5万2064人だった。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 ワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 さらにRPAとの組み合わせによる業務全般の自動化を目指す動きも活発化している。こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■20年3月期増収増益予想

 20年3月期業績(非連結)予想は、売上高が19年3月期比10.5%増の16億円、営業利益が8.8%増の5億60百万円、経常利益が14.4%増の5億60百万円、純利益が20.2%増の3億75百万円としている。配当予想は5円増配の16円(第2四半期末8円、期末8円)である。

 製品別売上高の計画は、パッケージソフトが5.1%増の11億63百万円(X−pointが3.8%減の4億11百万円、AgileWorksが10.7%増の7億52百万円)、クラウドサービスが27.9%増の4億36百万円としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比14.3%増の11億70百万円、営業利益が6.4%増の4億円、経常利益が7.8%増の4億01百万円、そして純利益が13.6%増の2億77百万円だった。

 パッケージソフトは7.6%増収(X−pointが6.4%増収、AgileWorksが8.4%増収)、クラウドサービスは35.5%増収と好調に推移した。導入社数が順調に増加した。

 第3四半期累計の進捗率は売上高73.1%、営業利益71.4%と概ね順調だった。導入社数・クラウド利用者数が増加基調であり、ストック売上の積み上げで中期的に収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は反発の動き

 株価は地合い悪化で急落する場面があったが、売り一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。4月9日の終値は1299円、前期推定PER(会社予想EPS50円38銭で算出)は約26倍、前期推定配当利回り(会社予想の16円で算出)は約1.2%、前々期実績PBR(前々期実績BPS317円40銭で算出)は約4.1倍、時価総額は約97億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月16日更新]

エイトレッドは売られ過ぎ感、20年3月期増収増益予想

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローを電子化するワークフローシステムを展開している。20年3月期増収増益予想である。導入社数・クラウド利用者数が増加基調であり、テレワークの流れも追い風となる。ストック売上の積み上げで中期的に収益拡大基調だろう。株価は急落して18年の安値に接近しているが、売られ過ぎ感を強めている。反発を期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売を展開

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化するワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品の総称である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。国内市場シェアは総合2位である。クラウド利用の多い従業員数100名未満セグメントでは圧倒的1位を誇っている。

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

 19年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが18年3月期比28.6%増の11億07百万円(X−pointが0.4%減の4億27百万円、AgileWorksが57.5%増の6億79百万円)、クラウドサービスが38.6%増の3億41百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で微減傾向だが、AgileWorksとX−point Cloudが増加基調である。

 なお19年3月期末の導入社数は18年3月期末比16.0%増の2716社、クラウド利用者数は38.3%増の5万2064人だった。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 ワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 さらにRPAとの組み合わせによる業務全般の自動化を目指す動きも活発化している。こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■20年3月期増収増益予想

 20年3月期業績(非連結)予想は、売上高が19年3月期比10.5%増の16億円、営業利益が8.8%増の5億60百万円、経常利益が14.4%増の5億60百万円、純利益が20.2%増の3億75百万円としている。配当予想は5円増配の16円(第2四半期末8円、期末8円)である。

 製品別売上高の計画は、パッケージソフトが5.1%増の11億63百万円(X−pointが3.8%減の4億11百万円、AgileWorksが10.7%増の7億52百万円)、クラウドサービスが27.9%増の4億36百万円としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比14.3%増の11億70百万円、営業利益が6.4%増の4億円、経常利益が7.8%増の4億01百万円、そして純利益が13.6%増の2億77百万円だった。

 パッケージソフトは7.6%増収(X−pointが6.4%増収、AgileWorksが8.4%増収)、クラウドサービスは35.5%増収と好調に推移した。導入社数が順調に増加した。

 第3四半期累計の進捗率は売上高73.1%、営業利益71.4%と概ね順調だった。導入社数・クラウド利用者数が増加基調であり、テレワークの流れも追い風だ。ストック売上の積み上げで中期的に収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は売られ過ぎ感

 株価は18年の安値に接近しているが売られ過ぎ感を強めている。反発を期待したい。3月13日の終値は977円、今期予想PER(会社予想EPS50円38銭で算出)は約19倍、今期予想配当利回り(会社予想の16円で算出)は約1.6%、前期実績PBR(前期実績BPS317円40銭で算出)は約3.1倍、時価総額は約73億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月20日更新]

エイトレッドは調整一巡、20年3月期増収増益予想

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローを電子化するワークフローシステムを展開している。20年3月期増収増益予想である。導入社数・クラウド利用者数が増加基調であり、ストック売上の積み上げで好業績が期待される。中期的にも収益拡大基調だろう。株価は第3四半期決算発表を機に反落したが、調整一巡して出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売を展開

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化するワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品の総称である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。国内市場シェアは総合2位である。クラウド利用の多い従業員数100名未満セグメントでは圧倒的1位を誇っている。

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

 19年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが18年3月期比28.6%増の11億07百万円(X−pointが0.4%減の4億27百万円、AgileWorksが57.5%増の6億79百万円)、クラウドサービスが38.6%増の3億41百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で微減傾向だが、AgileWorksとX−point Cloudが増加基調である。

 なお19年3月期末の導入社数は18年3月期末比16.0%増の2716社、クラウド利用者数は38.3%増の5万2064人となった。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 ワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 さらにRPAとの組み合わせによる業務全般の自動化を目指す動きも活発化している。こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■20年3月期増収増益予想

 20年3月期業績(非連結)予想は、売上高が19年3月期比10.5%増の16億円、営業利益が8.8%増の5億60百万円、経常利益が14.4%増の5億60百万円、純利益が20.2%増の3億75百万円としている。配当予想は5円増配の16円(第2四半期末8円、期末8円)である。

 製品別売上高の計画は、パッケージソフトが5.1%増の11億63百万円(X−pointが3.8%減の4億11百万円、AgileWorksが10.7%増の7億52百万円)、クラウドサービスが27.9%増の4億36百万円としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比14.3%増の11億70百万円、営業利益が6.4%増の4億円、経常利益が7.8%増の4億01百万円、そして純利益が13.6%増の2億77百万円だった。

 パッケージソフトは7.6%増収(X−pointが6.4%増収、AgileWorksが8.4%増収)、クラウドサービスは35.5%増収と好調に推移した。導入社数が順調に増加した。

 なお四半期別に見ると、第3四半期は前年同期比6.6%増収、16.9%営業減益だった。消費増税後の反動影響という一時的要因でパッケージソフトの売上の伸びが鈍化し、販管費の増加も影響した形である。ただし通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高73.1%、営業利益71.4%と概ね順調である。

 消費増税後の反動影響は一時的要因であり、導入社数の増加や継続利用によってストック売上が積み上がる収益構造であることを考慮すれば、通期ベースでも好業績が期待される。そして中期的にも収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は調整一巡

 株価は第3四半期決算発表を機に反落したが、調整一巡して出直りを期待したい。2月19日の終値は1383円、今期予想PER(会社予想EPS50円38銭で算出)は約27倍、今期予想配当利回り(会社予想の16円で算出)は約1.2%、前期実績PBR(前期実績BPS317円40銭で算出)は約4.4倍、時価総額は約103億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月29日更新]

エイトレッドは目先的な売り一巡、20年3月期増収増益予想で3Q累計順調

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローを電子化するワークフローシステムを展開している。導入社数・クラウド利用者数が増加基調であり、20年3月期増収増益予想である。第3四半期累計は概ね順調だった。ストック売上の積み上げで通期も好業績が期待される。中期的にも収益拡大基調だろう。株価は第3四半期決算発表を機に急反落の形となったが、目先的な売り一巡して出直りを期待したい。

■ワークフローシステムの開発・販売を展開

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化するワークフローシステム(ソフトウェア)の開発・販売を展開している。

 ワークフローシステムとは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書など、稟議・申請から承認・決裁に至る事務工程(ワークフロー)を電子化(システム化)するソフトウェア製品の総称である。

 多くの企業が紙(申請書類・帳票)を使用して稟議・申請から承認・決裁に至る事務を行っているが、ワークフローシステムを導入することによって、業務プロセスの効率化(作業工数削減や時間短縮)、ペーパーレス化によるコスト削減(用紙・印刷・郵送・保管に係るコストの削減)、内部統制の強化(意思決定プロセスや承認日時のデータ化・可視化)などのメリットが得られる。

 主力製品は、パッケージ型の小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloudである。

 事業戦略の基本は、日本型業務プロセスに適した製品によって他社製品との差別化を図る、導入企業ごとの個別カスタマイズを行わずに開発コストを抑制する、開発に特化して販売パートナー企業(販売代理店)を活用するとしている。販売パートナーは大手SIerなどで構成され、全国に営業網を構築している。

 19年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが18年3月期比28.6%増の11億07百万円(X−pointが0.4%減の4億27百万円、AgileWorksが57.5%増の6億79百万円)、クラウドサービスが38.6%増の3億41百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で微減傾向だが、AgileWorksとX−point Cloudが増加基調である。

 また19年3月期末の導入社数は18年3月期末比16.0%増の2716社、クラウド利用者数は38.3%増の5万2064人となった。国内市場シェアは総合2位である。クラウド利用の多い従業員数100名未満セグメントでは圧倒的1位を誇っている。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 ワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 さらにRPAとの組み合わせによる業務全般の自動化を目指す動きも活発化している。こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■20年3月期増収増益予想で3Q累計順調

 20年3月期業績(非連結)予想は、売上高が19年3月期比10.5%増の16億円、営業利益が8.8%増の5億60百万円、経常利益が14.4%増の5億60百万円、純利益が20.2%増の3億75百万円としている。配当予想は5円増配の16円(第2四半期末8円、期末8円)である。

 製品別売上高の計画は、パッケージソフトが5.1%増の11億63百万円(X−pointが3.8%減の4億11百万円、AgileWorksが10.7%増の7億52百万円)、クラウドサービスが27.9%増の4億36百万円としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比14.3%増の11億70百万円、営業利益が6.4%増の4億円、経常利益が7.8%増の4億01百万円、そして純利益が13.6%増の2億77百万円だった。

 パッケージソフトは7.6%増収(X−pointが6.4%増収、AgileWorksが8.4%増収)、クラウドサービスは35.5%増収と好調に推移した。導入社数が順調に増加した。

 なお四半期別に見ると、第3四半期は前年同期比6.6%増収、16.9%営業減益だった。消費増税後の反動影響という一時的要因でパッケージソフトの売上の伸びが鈍化し、販管費の増加も影響した形である。

 ただし通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が73.1%、営業利益が71.4%と概ね順調である。消費増税後の反動影響は一時的要因であり、導入社数の増加や継続利用によってストック売上が積み上がる収益構造であることを考慮すれば、通期ベースでも好業績が期待される。中期的にも収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は目先的な売り一巡

 株価は第3四半期決算発表を機に急反落の形となったが、目先的な売り一巡して出直りを期待したい。1月28日の終値は1429円、今期予想PER(会社予想のEPS50円38銭で算出)は約28倍、今期予想配当利回り(会社予想の16円で算出)は約1.1%、前期実績PBR(前期実績のBPS317円40銭で算出)は約4.5倍、時価総額は約107億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月19日更新]

エイトレッドは戻り試す、20年3月期増収増益予想

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を展開している。新規導入企業数・クラウド利用数が増加基調であり、20年3月期増収増益予想である。収益拡大を期待したい。株価は11月の直近安値圏から反発の動きを強めている。調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■国内ワークフローシステム市場でシェア1位

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を展開している。

 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。

 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。

 主力製品は、パッケージ型の中小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型のX−point Cloudである。販売面では、第2位株主のSCSK<9719>など大手SIとパートナー関係を構築している。

 19年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが18年3月期比28.6%増の11億07百万円(X−pointが0.4%減の4億27百万円、AgileWorksが57.5%増の6億79百万円)で、クラウドサービスが38.6%増の3億41百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが増加基調である。

 また19年3月期末の導入社数は18年3月期末比16.0%増の2716社、クラウドユーザー数は38.3%増の5万2064人となった。国内ワークフローシステム市場においてシェア1位である。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 ワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 さらにRPAとの組み合わせによる業務全般の自動化を目指す動きも活発化している。こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■20年3月期増収増益予想

 20年3月期の非連結業績予想は、売上高が19年3月期比10.5%増の16億円、営業利益が8.8%増の5億60百万円、経常利益が14.4%増の5億60百万円、純利益が20.2%増の3億75百万円としている。配当は5円増配の16円(第2四半期末8円、期末8円)である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比18.5%増の7億83百万円、営業利益が23.3%増の2億67百万円、経常利益が23.8%増の2億68百万円、純利益が35.1%増の1億91百万円だった。

 導入社数増加でパッケージソフトが12.6%増収(X−pointが5.7%増収、AgileWorksが17.2%増収)、クラウドサービスが37.5%増収と好調に推移して大幅増収増益だった。利益面ではクラウド比率の上昇も寄与した。

 通期の製品別売上高の計画は、パッケージソフトが5.1%増の11億63百万円(X−pointが3.8%減の4億11百万円、AgileWorksが10.7%増の7億52百万円)で、クラウドサービスが27.9%増の4億36百万円としている。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が48.9%、営業利益が47.7%と概ね順調である。新規導入社数・クラウド利用数が増加基調であり、収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。

■株価は戻り試す

 株価(19年3月15日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は11月の直近安値圏から反発の動きを強めている。調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。12月18日の終値は1607円、今期予想PER(会社予想EPS50円38銭で算出)は約32倍、今期予想配当利回り(会社予想16円で算出)は約1.0%、前期実績PBR(前期実績BPS317円40銭で算出)は約5.1倍、時価総額は約120億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月01日更新]

エイトレッドは売り一巡、20年3月期増収増益・増配予想

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を展開している。新規導入企業数・クラウド利用数が増加基調であり、20年3月期増収増益・増配予想である。収益拡大を期待したい。株価は7月の上場来高値から反落して水準を切り下げたが、売り一巡して出直りを期待したい。

■国内ワークフローシステム市場でシェア1位

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を展開している。

 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。

 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。

 主力製品は、パッケージ型の中小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型のX−point Cloudである。販売面では、第2位株主のSCSK<9719>など大手SIとパートナー関係を構築している。

 19年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが18年3月期比28.6%増の11億07百万円(X−pointが0.4%減の4億27百万円、AgileWorksが57.5%増の6億79百万円)で、クラウドサービスが38.6%増の3億41百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが増加基調である。

 19年3月期末の導入社数は18年3月期末比16.0%増の2716社、クラウドユーザー数は38.3%増の5万2064人となった。国内ワークフローシステム市場においてシェア1位である。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 ワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 さらにRPAとの組み合わせによる業務全般の自動化を目指す動きも活発化している。こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■20年3月期増収増益・増配予想

 20年3月期の非連結業績予想は、売上高が19年3月期比10.5%増の16億円、営業利益が8.8%増の5億60百万円、経常利益が14.4%増の5億60百万円、純利益が20.2%増の3億75百万円としている。配当予想は5円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)で、予想配当性向は31.8%となる。

 第1四半期は、売上高が前年同期比25.8%増の3億55百万円で、営業利益が79.6%増の1億04百万円、経常利益が78.9%増の1億04百万円、純利益が91.1%増の67百万円だった。導入企業増加でパッケージソフトが22.0%増収(X−pointが1.8%増収、AgileWorksが42.6%増収)、クラウドサービスが36.3%増収と好調に推移し、クラウド比率の上昇も寄与して大幅増益だった。

 通期の製品別売上高の計画は、パッケージソフトが5.1%増の11億63百万円(X−pointが3.8%減の4億11百万円、AgileWorksが10.7%増の7億52百万円)で、クラウドサービスが27.9%増の4億36百万円としている。

 第1四半期の進捗率は売上高22.2%、営業利益18.6%だが、新規導入企業数・クラウド利用数が増加基調であり、通期ベースでも収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。

■株価は売り一巡

 株価(19年3月15日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は、7月の上場来高値から反落して水準を切り下げたが、売り一巡して出直りを期待したい。9月30日の終値は1580円、今期予想PER(会社予想EPS50円38銭で算出)は約31倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は約1.0%、前期実績PBR(前期実績BPS317円40銭で算出)は約5.0倍、時価総額は約118億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月09日更新]

エイトレッドは上値試す、20年3月期増収増益・増配予想

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を展開している。新規導入企業数・クラウド利用数が増加基調であり、20年3月期増収増益・増配予想である。収益拡大を期待したい。株価は7月の上場来高値から利益確定売りで反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■国内ワークフローシステム市場でシェア1位

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を展開している。

 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。

 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。

 主力製品は、パッケージ型の中小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型のX−point Cloudである。販売面では、第2位株主のSCSK<9719>など大手SIとパートナー関係を構築している。

 19年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが18年3月期比28.6%増の11億07百万円(X−pointが0.4%減の4億27百万円、AgileWorksが57.5%増の6億79百万円)で、クラウドサービスが38.6%増の3億41百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが増加基調である。

 19年3月期末の導入社数は18年3月期末比16.0%増の2716社、クラウドユーザー数は38.3%増の5万2064人となった。国内ワークフローシステム市場においてシェア1位である。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 ワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 さらにRPAとの組み合わせによる業務全般の自動化を目指す動きも活発化している。こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■20年3月期増収増益・増配予想

 20年3月期の非連結業績予想は、売上高が19年3月期比10.5%増の16億円、営業利益が8.8%増の5億60百万円、経常利益が14.4%増の5億60百万円、純利益が20.2%増の3億75百万円としている。配当予想は5円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)で、予想配当性向は31.8%となる。

 第1四半期は、売上高が前年同期比25.8%増の3億55百万円で、営業利益が79.6%増の1億04百万円、経常利益が78.9%増の1億04百万円、純利益が91.1%増の67百万円だった。導入企業増加でパッケージソフトが22.0%増収(X−pointが1.8%増収、AgileWorksが42.6%増収)、クラウドサービスが36.3%増収と好調に推移し、クラウド比率の上昇も寄与して大幅増益だった。

 通期の製品別売上高の計画は、パッケージソフトが5.1%増の11億63百万円(X−pointが3.8%減の4億11百万円、AgileWorksが10.7%増の7億52百万円)で、クラウドサービスが27.9%増の4億36百万円としている。

 第1四半期の進捗率は売上高22.2%、営業利益18.6%だが、新規導入企業数・クラウド利用数が増加基調であり、通期ベースでも収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。

■株価は上値試す

 株価(19年3月15日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は、7月の上場来高値から利益確定売りで反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。9月6日の終値は1753円、今期予想PER(会社予想のEPS50円38銭で算出)は約35倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は約0.9%、前期実績PBR(前期実績のBPS317円40銭で算出)は約5.5倍、時価総額は約131億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月01日更新]

エイトレッドは上値試す、20年3月期増収増益・増配予想で1Q大幅増益

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を展開している。新規導入企業数・クラウド利用数が増加基調であり、20年3月期増収増益・増配予想である。第1四半期は大幅増益と順調だった。通期ベースでも収益拡大が期待される。株価は上場来高値を更新した。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■国内ワークフローシステム市場でシェア1位

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を展開している。

 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。

 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。

 主力製品は、パッケージ型の中小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型のX−point Cloudである。販売面では、第2位株主のSCSK<9719>など大手SIとパートナー関係を構築している。

 19年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが18年3月期比28.6%増の11億07百万円(X−pointが0.4%減の4億27百万円、AgileWorksが57.5%増の6億79百万円)で、クラウドサービスが38.6%増の3億41百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが増加基調である。

 また19年3月期末の導入社数は18年3月期末比16.0%増の2716社、クラウドユーザー数は38.3%増の5万2064人となった。国内ワークフローシステム市場においてシェア1位である。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 ワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 さらにRPAとの組み合わせによる業務全般の自動化を目指す動きも活発化している。こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■20年3月期増収増益・増配予想で1Q大幅増益と順調

 20年3月期の非連結業績予想は、売上高が19年3月期比10.5%増の16億円、営業利益が8.8%増の5億60百万円、経常利益が14.4%増の5億60百万円、純利益が20.2%増の3億75百万円としている。配当予想は5円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)で、予想配当性向は31.8%となる。

 第1四半期は、売上高が前年同期比25.8%増の3億55百万円で、営業利益が79.6%増の1億04百万円、経常利益が78.9%増の1億04百万円、純利益が91.1%増の67百万円だった。導入企業増加でパッケージソフトが22.0%増収(X−pointが1.8%増収、AgileWorksが42.6%増収)、クラウドサービスが36.3%増収と好調に推移し、クラウド比率の上昇も寄与して大幅増益だった。

 通期の製品別売上高の計画は、パッケージソフトが5.1%増の11億63百万円(X−pointが3.8%減の4億11百万円、AgileWorksが10.7%増の7億52百万円)で、クラウドサービスが27.9%増の4億36百万円としている。

 第1四半期の進捗率は売上高22.2%、営業利益18.6%とやや低水準の形だが、新規導入企業数・クラウド利用数が増加基調であり、通期ベースでも収益拡大が期待される。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。

■株価は上値試す

 株価(19年3月15日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は、第1四半期の大幅増益を好感して上場来高値を更新した。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。7月31日の終値は2072円、今期予想PER(会社予想のEPS50円38銭で算出)は約41倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は約0.8%、前期実績PBR(前期実績のBPS317円40銭で算出)は約6.5倍、時価総額は約155億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月09日更新]

エイトレッドは上値試す、20年3月期増収増益・増配予想

 エイトレッド<3969>(東1)は、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。新規導入企業数・クラウド利用数が増加基調であり、20年3月期増収増益・増配予想である。株価は6月高値から一旦反落したが、切り返しの動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。

■国内ワークフローシステム市場でシェア1位

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。

 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。

 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。

 03年X−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場においてシェア1位である。販売面では第2位株主であるSCSK<9719>など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。

 現在の主力製品は、パッケージ型の中小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型のX−point Cloudである。

 19年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが18年3月期比28.6%増の11億07百万円(X−pointが0.4%減の4億27百万円、AgileWorksが57.5%増の6億79百万円)で、クラウドサービスが38.6%増の3億41百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが増加基調である。

 また19年3月期末の導入社数は18年3月期末比16.0%増の2716社、クラウドユーザー数は38.3%増の5万2064人となった。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 ワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 さらにRPAとの組み合わせによる業務全般の自動化を目指す動きも活発化している。こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■20年3月期増収増益・増配予想

 20年3月期の非連結業績予想は、売上高が19年3月期比10.5%増の16億円、営業利益が8.8%増の5億60百万円、経常利益が14.4%増の5億60百万円、純利益が20.2%増の3億75百万円としている。配当予想は5円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)としている。予想配当性向は31.8%となる。

 製品別売上高の計画はパッケージソフトが5.1%増の11億63百万円(X−pointが3.8%減の4億11百万円、AgileWorksが10.7%増の7億52百万円)で、クラウドサービスが27.9%増の4億36百万円としている。新規導入企業数・クラウド利用数が増加基調であり、収益拡大が期待される。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。

■株価は上値試す

 株価(19年3月15日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は6月の上場来高値2223円から一旦反落したが、1800円近辺から切り返しの動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。7月8日の終値は1975円、今期予想PER(会社予想のEPS50円38銭で算出)は約39倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は約0.8%、前期実績PBR(前期実績のBPS317円40銭で算出)は約6.2倍、時価総額は約147億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月20日更新]

エイトレッドは自律調整交えながら上値試す、20年3月期増収増益・増配予想

 エイトレッド<3969>(東1)は、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。新規導入企業数・クラウド利用数が増加基調であり、20年3月期増収増益・増配予想である。株価は6月10日の上場来高値から一旦反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■国内ワークフローシステム市場でシェア1位

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。

 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。

 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。

 03年X−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場においてシェア1位である。販売面では第2位株主であるSCSK<9719>など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。

 現在の主力製品は、パッケージ型の中小・中規模企業向けX−point、大手・中堅企業向けAgileWorks、クラウド型のX−point Cloudである。

 19年3月期の製品別売上高は、パッケージソフトが18年3月期比28.6%増の11億07百万円(X−pointが0.4%減の4億27百万円、AgileWorksが57.5%増の6億79百万円)で、クラウドサービスが38.6%増の3億41百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で減少だが、AgileWorksとX−point Cloudが増加基調である。

 また19年3月期末の導入社数は18年3月期末比16.0%増の2716社、クラウドユーザー数は38.3%増の5万2064人となった。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 ワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 さらにRPAとの組み合わせによる業務全般の自動化を目指す動きも活発化している。こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化して、AgileWorksやX−point Cloudの売上拡大を推進する方針だ。

■20年3月期増収増益・増配予想

 20年3月期の非連結業績予想は、売上高が19年3月期比10.5%増の16億円、営業利益が8.8%増の5億60百万円、経常利益が14.4%増の5億60百万円、純利益が20.2%増の3億75百万円としている。配当予想は5円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)としている。予想配当性向は31.8%となる。

 製品別売上高の計画はパッケージソフトが5.1%増の11億63百万円(X−pointが3.8%減の4億11百万円、AgileWorksが10.7%増の7億52百万円)で、クラウドサービスが27.9%増の4億36百万円としている。新規導入企業数・クラウド利用数が増加基調であり、収益拡大が期待される。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。

■株価は自律調整交えながら上値試す

 株価(19年3月15日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は6月10日の上場来高値2223円から一旦反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。6月19日の終値は1814円、今期予想PER(会社予想のEPS50円38銭で算出)は約36倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は約0.9%、前期実績PBR(前期実績のBPS317円40銭で算出)は約5.7倍、時価総額は約135億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[05月08日更新]

エイトレッドは急伸して年初来高値圏、20年3月期も増収増益・増配予想

 エイトレッド<3969>(東1)は、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。新規導入企業数・クラウド利用数が増加基調である。19年3月期は1月の上方修正値を上回る大幅増収増益だった。そして20年3月期も増収増益・増配予想である。株価は急伸して年初来高値圏だ。16年12月の上場来高値を目指す展開を期待したい。

■国内ワークフローシステム市場でシェア1位

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。

 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。

 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。

 主力製品は、パッケージ型の中小・中規模企業向けX−point(エクスポイント)、大手・中堅企業向けAgileWorks(アジャイルワークス)、およびクラウド型のX−point Cloud(エクスポイントクラウド)である。17年5月にはクラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platformの提供を開始した。

 03年X−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場においてシェア1位である。販売面では第2位株主であるSCSK<9719>など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。

 なお19年3月期の製品・サービス別売上高は、パッケージソフトが11億07百万円(X−pointが4億27百万円、AgileWorksが6億79百万円)で、クラウドサービスが3億41百万円だった。X−pointはクラウドサービスへの移行で減少傾向だが、AgileWorksおよびX−point Cloudの利用企業数が増加基調である。

■ワークフローシステム市場は拡大基調

 ワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化してクラウドビジネスの拡大を推進する方針だ。

■19年3月期大幅増収増益・増配、20年3月期も増収増益・増配予想

 19年3月期の非連結業績は、売上高が18年3月期比30.8%増の14億48百万円、営業利益が58.4%増の5億14百万円、経常利益が50.9%増の4億89百万円、純利益が39.9%増の3億12百万円だった。配当は年間11円(第2四半期末5円50銭、期末5円50銭)とした。17年12月17日付株式3分割遡及修正後で18年3月期比66銭増配となる。配当性向は24.2%である。

 1月24日の上方修正値を上回る大幅増収増益だった。全国主要都市でのセミナー実施の効果などで新規導入企業数が増加した。パッケージソフトは28.6%増収だった。X−pointはクラウドサービスの拡大で0.4%減収だったが、AgileWorksが57.5%増収と大幅伸長した。クラウドサービスは38.6%増収だった。

 20年3月期の非連結業績予想は、売上高が19年3月期比10.5%増の16億円、営業利益が8.8%増の5億60百万円、経常利益が14.4%増の5億60百万円、純利益が20.2%増の3億75百万円としている。配当予想は5円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)としている。予想配当性向は31.8%となる。

 新規導入企業数・クラウド利用数が増加基調であり、収益拡大が期待される。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。

■株価は急伸して年初来高値圏

 株価(19年3月15日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は急伸して年初来高値圏だ。4月24日には1590円まで上値を伸ばした。16年12月の上場来高値1796円を目指す展開を期待したい。5月7日の終値は1558円、今期予想PER(会社予想のEPS50円38銭で算出)は約31倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は約1.0%、前期実績PBR(前期実績のBPS317円40銭で算出)は約4.9倍、時価総額は約116億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[04月01日更新]

エイトレッドは調整一巡、19年3月期大幅増収増益予想で20年3月期も収益拡大期待

 エイトレッド<3969>(東1)はワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。19年3月期大幅増収増益予想で再上振れ余地がありそうだ。導入企業数・クラウド利用数が増加基調であり、20年3月期も収益拡大を期待したい。株価は1月の戻り高値から反落したが、調整一巡して出直りを期待したい。

■国内ワークフローシステム市場でシェア1位

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。

 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。

 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。

 主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX−point(エクスポイント)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス)、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloud(エクスポイントクラウド)である。17年5月にはクラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platformの提供を開始した。

 03年X−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場においてシェア1位である。

 パッケージ導入企業数、クラウド利用ユーザー数とも増加基調であり、ストック型収益(サービス&サポート)比率が上昇基調である。販売面では第2位株主であるSCSK<9719>など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。

■ワークフローシステムの市場は拡大基調

 ワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化してクラウドビジネスの拡大を推進する方針だ。

■19年3月期大幅増収増益予想、20年3月期も収益拡大期待

 19年3月期の非連結業績予想(1月24日に上方修正)は、売上高が18年3月期比21.0%増の13億40百万円、営業利益が36.0%増の4億41百万円、経常利益が29.5%増の4億20百万円、純利益が23.8%増の2億76百万円としている。配当予想は66銭増配(17年12月17日付株式3分割換算後)の年間11円(第2四半期末5円50銭、期末5円50銭)としている。予想配当性向は27.3%となる。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比31.0%増の10億24百万円、営業利益が79.9%増の3億76百万円、経常利益が78.0%増の3億72百万円、純利益が78.8%増の2億44百万円だった。

 全国主要都市でのセミナー実施の効果などで導入企業数が順調に増加し、大幅増収増益だった。パッケージソフトは28.9%増収(フロー売上が41.4%増収、ストック売上が17.9%増収)で、注力しているクラウドサービスも37.8%増収と大幅伸長した。

 通期ベースでも中・大規模向けパッケージAgileWorksの販売が拡大する見込みだ。第3四半期累計の進捗率は売上高76.4%、営業利益85.3%と高水準である。通期利益予想は再上振れ余地がありそうだ。導入企業数・クラウド利用数が増加基調であり、20年3月期も収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。

■株価は調整一巡

 株価(19年3月15日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は1月の戻り高値1408円から反落したが、調整一巡して出直りを期待したい。3月29日の終値は1203円、前期推定PER(会社予想のEPS40円33銭で算出)は約30倍、前期推定配当利回り(会社予想の年間11円で算出)は約0.9%、前々期実績PBR(前々期実績BPS212円47銭で算出)は約5.7倍、時価総額は約90億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月05日更新]

エイトレッドは戻り試す、東証1部への市場変更(3月15日付)承認

 エイトレッド<3969>(東マ)は、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。導入企業数・クラウド利用数が増加基調であり、19年3月期大幅増収増益予想である。なお3月4日、東証1部への市場変更(3月15日付)が承認された。また2月22日には公募による新株発行(60万株)とオーバーアロットメントによる売り出し(9万株)も発表している。株価は急伸した1月の戻り高値圏から反落して戻り一服の形だったが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■国内ワークフローシステム市場でシェア1位

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。

 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。

 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。

 主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX−point(エクスポイント)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス)、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloud(エクスポイントクラウド)である。17年5月にはクラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platformの提供を開始した。

 03年X−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場においてシェア1位である。

 パッケージ導入企業数、クラウド利用ユーザー数とも増加基調であり、ストック型収益(サービス&サポート)比率が上昇基調である。販売面では第2位株主であるSCSK<9719>など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。

■ワークフローシステムの市場は拡大基調

 ワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化してクラウドビジネスの拡大を推進する方針だ。

■19年3月期大幅増収増益予想

 19年3月期の非連結業績予想(1月24日に上方修正)は、売上高が18年3月期比21.0%増の13億40百万円、営業利益が36.0%増の4億41百万円、経常利益が29.5%増の4億20百万円、純利益が23.8%増の2億76百万円としている。配当予想は66銭増配(17年12月17日付株式3分割換算後)の年間11円(第2四半期末5円50銭、期末5円50銭)としている。予想配当性向は27.3%となる。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比31.0%増の10億24百万円、営業利益が79.9%増の3億76百万円、経常利益が78.0%増の3億72百万円、純利益が78.8%増の2億44百万円だった。

 全国主要都市でのセミナー実施の効果などで導入企業数が順調に増加し、大幅増収増益だった。パッケージソフトは28.9%増収(フロー売上が41.4%増収、ストック売上が17.9%増収)で、注力しているクラウドサービスも37.8%増収と大幅伸長した。

 通期ベースでも導入企業数・クラウド利用数が増加する。特に中・大規模向けパッケージAgileWorksの販売が期初計画以上に拡大する見込みだ。第3四半期累計の進捗率は売上高76.4%、営業利益85.3%と高水準である。通期利益予想は再上振れ余地がありそうだ。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。

■株価は戻り試す

 株価は急伸した1月の戻り高値1408円から反落して戻り一服の形だったが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。3月4日の終値は1239円、今期予想PER(会社予想EPS40円33銭で算出)は約31倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間11円で算出)は約0.9%、前期実績PBR(前期実績BPS212円47銭で算出)は約5.8倍、時価総額は約85億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月01日更新]

エイトレッドは戻り高値圏、19年3月期上方修正して大幅増収増益予想

 エイトレッド<3969>(東マ)は、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。導入企業数・クラウド利用数が増加基調である。19年3月期は第3四半期累計が大幅増収増益となり、通期も上方修正して大幅増収増益予想である。株価は上方修正も好感して戻り高値圏だ。上値を試す展開を期待したい。

■国内ワークフローシステム市場でシェア1位

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。

 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。

 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。

 主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX−point(エクスポイント)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス)、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloud(エクスポイントクラウド)である。17年5月にはクラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platformの提供を開始した。

 03年X−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場においてシェア1位である。

 パッケージ導入企業数、クラウド利用ユーザー数とも増加基調であり、ストック型収益(サービス&サポート)比率が上昇基調である。販売面では第2位株主であるSCSK<9719>など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。

■ワークフローシステムの市場は拡大基調

 ワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化してクラウドビジネスの拡大を推進する方針だ。

■19年3月期上方修正して大幅増収増益予想

 19年3月期の非連結業績予想(1月24日に上方修正)は、売上高が18年3月期比21.0%増の13億40百万円、営業利益が36.0%増の4億41百万円、経常利益が29.5%増の4億20百万円、純利益が23.8%増の2億76百万円としている。配当予想は66銭増配(17年12月17日付株式3分割換算後)の年間11円(第2四半期末5円50銭、期末5円50銭)としている。予想配当性向は27.3%となる。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比31.0%増の10億24百万円、営業利益が79.9%増の3億76百万円、経常利益が78.0%増の3億72百万円、純利益が78.8%増の2億44百万円だった。

 全国主要都市でのセミナー実施の効果などで導入企業数が順調に増加し、大幅増収増益だった。パッケージソフトは28.9%増収(フロー売上が41.4%増収、ストック売上が17.9%増収)で、注力しているクラウドサービスも37.8%増収と大幅伸長した。

 通期ベースでも導入企業数・クラウド利用数が増加する。特に中・大規模向けパッケージAgileWorksの販売が期初計画以上に拡大する見込みだ。第3四半期累計の進捗率は売上高76.4%、営業利益85.3%と高水準である。通期利益予想は再上振れ余地がありそうだ。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。

■株価は戻り高値圏

 株価は12月25日安値872円から反発し、1月25日には1408円まで上伸した。上方修正も好感して戻り高値圏だ。上値を試す展開を期待したい。1月31日の終値は1239円、今期予想PER(会社予想のEPS40円33銭で算出)は約31倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間11円で算出)は約0.9%、前期実績PBR(前期実績BPS212円47銭で算出)は約5.8倍、時価総額は約85億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月06日更新]

エイトレッドは調整一巡感、19年3月期増収増益予想で上振れ余地

 エイトレッド<3969>(東マ)はワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。導入企業数・クラウド利用数が増加して19年3月期増収増益・増配予想である。そして上振れ余地がありそうだ。株価は下値を切り上げて調整一巡感を強めている。出直りを期待したい。

■国内ワークフローシステム市場でシェア1位

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。

 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。

 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。

 主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX−point(エクスポイント)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス)、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloud(エクスポイントクラウド)である。17年5月にはクラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platformの提供を開始した。

 03年X−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場においてシェア1位である。

 パッケージ導入企業数、クラウド利用ユーザー数とも増加基調であり、ストック型収益(サービス&サポート)比率が上昇基調である。販売面では第2位株主であるSCSK<9719>など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。

■ワークフローシステムの市場は拡大基調

 ワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大基調が期待される。

 こうした潜在市場に対応し、中期成長戦略として他社サービスとの連携も強化してクラウドビジネスの拡大を推進する方針だ。

■19年3月期増収増益・増配予想

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比13.8%増の12億60百万円、営業利益が16.9%増の3億79百万円、経常利益が11.0%増の3億60百万円、純利益が7.2%増の2億39百万円としている。配当予想は66銭増配(17年12月17日付株式3分割換算後)の年間11円(第2四半期末5円50銭、期末5円50銭)としている。予想配当性向は31.3%となる。導入企業数・クラウド利用数が増加して増収増益・増配予想である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比25.5%増の6億61百万円、営業利益が35.2%増の2億16百万円、経常利益が35.3%増の2億17百万円、純利益が31.5%増の1億41百万円だった。パッケージソフトが22.6%増収(フロー売上が28.3%増収、ストック売上が17.1%増収)と好調に推移した。注力しているクラウドサービスも35.9%増収と大幅伸長した。

 市場拡大も背景として、パッケージソフト、クラウドサービスとも大幅増収基調である。そして第2四半期累計の進捗率は売上高52.5%、営業利益57.0%と高水準だった。通期予想に上振れ余地がありそうだ。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。

■株価は調整一巡感

 株価は10月29日の直近安値1111円から下値を切り上げて調整一巡感を強めている。出直りを期待したい。12月5日の終値は1216円、今期予想PER(会社予想EPS35円15銭で算出)は約35倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間11円で算出)は約0.9%、前期実績PBR(前期実績BPS212円47銭で算出)は約5.7倍、時価総額は約83億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月01日更新]

エイトレッドは出直り期待、19年3月期2Q累計が大幅増収増益で通期予想に上振れ余地

 エイトレッド<3969>(東マ)はワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。導入企業数・クラウド利用数が増加して19年3月期増収増益・増配予想である。第2四半期累計は大幅増収増益だった。通期予想に上振れ余地がありそうだ。株価は地合い悪化の影響が一巡して出直りが期待される。

■国内ワークフローシステム市場でシェア1位

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。

 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。

 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。
 主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX−point(エクスポイント)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス)、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloud(エクスポイントクラウド)である。17年5月にはクラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platformの提供を開始した。

 03年X−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場においてシェア1位である。

 パッケージ導入企業数、クラウド利用ユーザー数とも増加基調であり、ストック型収益(サービス&サポート)比率が上昇基調である。販売面では第2位株主であるSCSK<9719>など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。

■ワークフローシステムの市場は拡大基調

 ワークフローシステム市場は、09年度から15年度まで年平均13.5%(株式会社ミック経済研究所調べ)と高成長を続けている。しかし依然としてワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、市場は拡大基調が期待される。

 こうした事業環境に対応し、中期成長戦略として営業の強化、アライアンスパートナーの開拓、製品機能の強化、クラウド対応の拡大などの施策を推進する方針だ。

■19年3月期増収増益・増配予想

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比13.8%増の12億60百万円、営業利益が16.9%増の3億79百万円、経常利益が11.0%増の3億60百万円、純利益が7.2%増の2億39百万円としている。配当予想は66銭増配(17年12月17日付株式3分割換算後)の年間11円(第2四半期末5円50銭、期末5円50銭)で、予想配当性向は31.3%となる。導入企業数・クラウド利用数が増加して増収増益・増配予想である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比25.5%増の6億61百万円、営業利益が35.2%増の2億16百万円、経常利益が35.3%増の2億17百万円、純利益が31.5%増の1億41百万円だった。パッケージソフトが22.6%増収(フロー売上が28.3%増収、ストック売上が17.1%増収)と好調に推移した。注力しているクラウドサービスも35.9%増収と大幅伸長した。

 市場拡大も背景として、パッケージソフト、クラウドサービスとも大幅増収基調である。そして第2四半期累計の進捗率は売上高52.5%、営業利益57.0%と高水準だった。通期予想に上振れ余地がありそうだ。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。

■株価は地合い悪化の影響が一巡して出直り期待

 株価は10月29日の直近安値111円から急反発している。10月31日の終値は1283円、今期予想PER(会社予想EPS35円15銭で算出)は約37倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間11円で算出)は約0.8%、前期実績PBR(前期実績BPS212円47銭で算出)は約6.0倍、時価総額は約88億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、安値圏の長い下ヒゲで売り一巡感を強めている。地合い悪化の影響が一巡して出直りが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月02日更新]

エイトレッドは戻り高値圏、19年3月期増収増益・増配予想

 エイトレッド<3969>(東マ)はワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。導入企業・クラウド利用数が順調に増加して19年3月期増収増益・増配予想である。株価は戻り高値圏だ。上値を試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムで国内首位

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。

 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。

 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。
 主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX−point(エクスポイント)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス)、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloud(エクスポイントクラウド)である。17年5月にはクラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platformの提供を開始した。

 03年X−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場において6年連続シェア1位(株式会社ミック経済研究所調べ)を獲得している。

 パッケージ導入企業数、クラウド利用ユーザー数とも増加基調であり、ストック型収益(サービス&サポート)比率が上昇基調である。販売面では第2位株主であるSCSK<9719>など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。

■ワークフローシステムの市場は拡大基調

 ワークフローシステム市場は、09年度から15年度まで年平均13.5%(株式会社ミック経済研究所調べ)と高成長を続けている。しかし依然としてワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、市場は拡大基調が期待される。

 こうした事業環境に対応し、中期成長戦略として営業の強化、アライアンスパートナーの開拓、製品機能の強化、クラウド対応の拡大などの施策を推進する方針だ。

■19年3月期増収増益・増配予想

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比13.8%増の12億60百万円、営業利益が16.9%増の3億79百万円、経常利益が11.0%増の3億60百万円、純利益が7.2%増の2億39百万円としている。導入企業・クラウド利用数が順調に増加して増収増益予想である。

 配当予想は年間11円(第2四半期末5円50銭、期末5円50銭)としている。17年12月17日付株式3分割後に換算した18年3月期の年間10円34銭に対して66銭増配となる。予想配当性向は31.3%である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比23.5%増の2億82百万円で、営業利益が64.0%増の58百万円、経常利益が64.5%増の58百万円、そして純利益が51.6%増の35百万円だった。パッケージソフトは17.1%増収(フロー売上が17.9%増収、ストック売上が16.6%増収)、クラウドサービスは46.0%増収(フロー売上が7.2%増収、ストック売上が49.5%増収)だった。

 市場拡大も背景として、パッケージソフト、クラウドサービスとも大幅増収基調である。導入企業・クラウド利用数が順調に増加し、通期ベースでも好業績が期待される。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。

■株価は戻り高値圏

 株価は下値を切り上げて戻り高値圏だ。9月27日には1492円まで上伸し、6月の年初来高値1525円に接近している。10月1日の終値は1445円、今期予想PER(会社予想EPS35円15銭で算出)は約41倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間11円で算出)は約0.8%、前期実績PBR(前期実績BPS212円47銭で算出)は約6.8倍、時価総額は約99億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。上値を試す展開を期待したい。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月07日更新]

エイトレッドは下値切り上げ、19年3月期増収増益・増配予想

 エイトレッド<3969>(東マ)はワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。導入企業・クラウド利用数が順調に増加して19年3月期増収増益・増配予想である。株価は戻り高値圏から反落したが、下値を着実に切り上げている。戻りを試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムで国内首位

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。

 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。

 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。

 主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX−point(エクスポイント)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス)、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloud(エクスポイントクラウド)である。17年5月にはクラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platformの提供を開始した。

 03年X−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場において6年連続シェア1位(株式会社ミック経済研究所調べ)を獲得している。

 パッケージ導入企業数、クラウド利用ユーザー数とも増加基調であり、ストック型収益(サービス&サポート)比率が上昇基調である。販売面では第2位株主であるSCSK<9719>など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。

■ワークフローシステムの市場は拡大基調

 ワークフローシステム市場は、09年度から15年度まで年平均13.5%(株式会社ミック経済研究所調べ)と高成長を続けている。しかし依然としてワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、市場は拡大基調が期待される。

 こうした事業環境に対応し、中期成長戦略として営業の強化、アライアンスパートナーの開拓、製品機能の強化、クラウド対応の拡大などの施策を推進する方針だ。

■19年3月期増収増益・増配予想

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比13.8%増の12億60百万円、営業利益が16.9%増の3億79百万円、経常利益が11.0%増の3億60百万円、純利益が7.2%増の2億39百万円としている。導入企業・クラウド利用数が順調に増加して増収増益予想である。

 配当予想は年間11円(第2四半期末5円50銭、期末5円50銭)としている。17年12月17日付株式3分割後に換算した18年3月期の年間10円34銭に対して66銭増配となる。予想配当性向は31.3%である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比23.5%増の2億82百万円で、営業利益が64.0%増の58百万円、経常利益が64.5%増の58百万円、そして純利益が51.6%増の35百万円だった。パッケージソフトは17.1%増収(フロー売上が17.9%増収、ストック売上が16.6%増収)、クラウドサービスは46.0%増収(フロー売上が7.2%増収、ストック売上が49.5%増収)だった。

 市場拡大も背景として、パッケージソフト、クラウドサービスとも大幅増収基調である。導入企業・クラウド利用数が順調に増加し、通期ベースでも好業績が期待される。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。

■株価は下値切り上げ

 株価は戻り高値圏から反落したが、下値を着実に切り上げている。9月6日の終値は1327円、今期予想PER(会社予想EPS35円15銭で算出)は約38倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間11円で算出)は約0.8%、前期実績PBR(前期実績BPS212円47銭で算出)は約6.2倍、時価総額は約90億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。戻りを試す展開を期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月02日更新]

エイトレッドは戻り高値圏、19年3月期1Q大幅増収増益で通期も増収増益・増配予想

 エイトレッド<3969>(東マ)はワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。導入企業・クラウド利用数が順調に増加して19年3月期第1四半期は大幅増収増益だった。そして通期も増収増益・増配予想である。株価は戻り高値圏だ。上値を試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムで国内首位

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。

 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。

 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。
 主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX−point(エクスポイント)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス)、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloud(エクスポイントクラウド)である。17年5月にはクラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platformの提供を開始した。

 03年X−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場において6年連続シェア1位(株式会社ミック経済研究所調べ)を獲得している。

 パッケージ導入企業数、クラウド利用ユーザー数とも増加基調であり、ストック型収益(サービス&サポート)比率が上昇基調である。販売面では第2位株主であるSCSK<9719>など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。

■ワークフローシステムの市場は拡大基調

 ワークフローシステム市場は、09年度から15年度まで年平均13.5%(株式会社ミック経済研究所調べ)と高成長を続けている。しかし依然としてワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、市場は拡大基調が期待される。

 こうした事業環境に対応し、中期成長戦略として営業の強化、アライアンスパートナーの開拓、製品機能の強化、クラウド対応の拡大などの施策を推進する方針だ。

■19年3月期1Qは大幅増収増益、通期も増収増益・増配予想

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比13.8%増の12億60百万円、営業利益が16.9%増の3億79百万円、経常利益が11.0%増の3億60百万円、純利益が7.2%増の2億39百万円としている。導入企業・クラウド利用数が順調に増加して増収増益予想である。

 配当予想は年間11円(第2四半期末5円50銭、期末5円50銭)としている。17年12月17日付株式3分割後に換算した18年3月期の年間10円34銭に対して66銭増配となる。予想配当性向は31.3%である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比23.5%増の2億82百万円で、営業利益が64.0%増の58百万円、経常利益が64.5%増の58百万円、そして純利益が51.6%増の35百万円だった。パッケージソフトは17.1%増収(フロー売上が17.9%増収、ストック売上が16.6%増収)、クラウドサービスは46.0%増収(フロー売上が7.2%増収、ストック売上が49.5%増収)だった。

 市場拡大も背景として、パッケージソフト、クラウドサービスとも大幅増収基調である。通期ベースでも好業績が期待される。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回実施

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。

■株価は戻り高値圏

 株価は順調に下値を切り上げて戻り高値圏だ。そして6月の年初来高値1525円に接近している。8月1日の終値は1401円、今期予想PER(会社予想のEPS35円15銭で算出)は約40倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間11円で算出)は約0.8%、前期実績PBR(前期実績のBPS212円47銭で算出)は約6.6倍である。時価総額は約95億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[7月3日更新]

エイトレッドは戻り歩調、19年3月期増収増益・増配予想

 エイトレッド<3969>(東マ)はワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。導入企業・クラウド利用数が順調に増加して19年3月期増収増益・増配予想である。株価は下値を切り上げて戻り歩調だ。上値を試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムで国内首位

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。

 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。

 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。

 主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX−point(エクスポイント)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス)、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloud(エクスポイントクラウド)である。17年5月にはクラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platformの提供を開始した。

 03年X−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場において6年連続シェア1位(株式会社ミック経済研究所調べ)を獲得している。

 パッケージ導入企業数、クラウド利用ユーザー数とも増加基調であり、ストック型収益(サービス&サポート)比率が上昇基調である。販売面では第2位株主であるSCSK<9719>など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。

■ワークフローシステムの市場は拡大基調

 ワークフローシステム市場は、09年度から15年度まで年平均13.5%(株式会社ミック経済研究所調べ)と高成長を続けている。しかし依然としてワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、市場は拡大基調が期待される。

 こうした事業環境に対応し、中期成長戦略として営業の強化、アライアンスパートナーの開拓、製品機能の強化、クラウド対応の拡大などの施策を推進する方針だ。

■19年3月期増収増益・増配予想

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比13.8%増の12億60百万円、営業利益が16.9%増の3億79百万円、経常利益が11.0%増の3億60百万円、純利益が7.2%増の2億39百万円としている。引き続き導入企業・クラウド利用数が順調に増加して2桁営業増益予想である。

 配当予想は年間11円(第2四半期末5円50銭、期末5円50銭)としている。17年12月17日付株式3分割後に換算した18年3月期の年間10円34銭に対して66銭増配となる。予想配当性向は31.3%である。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回実施

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。

■株価は下値を切り上げて戻り歩調

 株価は急伸した6月15日の年初来高値1525円から一旦反落したが、下値を切り上げて戻り歩調だ。

 7月2日の終値1298円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS35円15銭で算出)は約37倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間11円で算出)は約0.8%、前期実績PBR(前期実績のBPS212円47銭で算出)は約6.1倍である。時価総額は約88億円である。

 週足チャートで見ると、13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いて先高観を強めている。上値を試す展開を期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[6月06日更新]

エイトレッドは下値を着実に切り上げ、19年3月期増収増益・増配予想

 エイトレッド<3969>(東マ)はワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。導入企業・クラウド利用数が順調に増加して19年3月期増収増益・増配予想である。株価は小動きだが下値を着実に切り上げている。戻りを試す展開を期待したい。

■ワークフローシステムで国内首位

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。

 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。

 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。

 主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX−point(エクスポイント)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス)、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloud(エクスポイントクラウド)である。

 03年X−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場において6年連続シェア1位(株式会社ミック経済研究所調べ)を獲得している。

 パッケージ導入企業数、クラウド利用ユーザー数とも増加基調であり、ストック型収益(サービス&サポート)比率が上昇基調である。

 17年5月にはクラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platformの提供を開始した。ワークフローシステムが標準搭載されたマルチテナント型クラウドアプリケーションプラットフォームである。

 販売面では第2位株主であるSCSK<9719>など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。

■ワークフローシステムの市場は拡大基調

 ワークフローシステム市場は、09年度から15年度まで年平均13.5%(株式会社ミック経済研究所調べ)と高成長を続けている。しかし依然としてワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、市場は拡大基調が期待される。

 こうした事業環境に対応し、中期成長戦略として営業の強化、アライアンスパートナーの開拓、製品機能の強化、クラウド対応の拡大などの施策を推進する方針だ。

■19年3月期増収増益・増配予想

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比13.8%増の12億60百万円、営業利益が16.9%増の3億79百万円、経常利益が11.0%増の3億60百万円、純利益が7.2%増の2億39百万円としている。引き続き導入企業・クラウド利用数が順調に増加して2桁営業増益予想である。

 なお19年3月期の配当予想は、年間11円(第2四半期末5円50銭、期末5円50銭)としている。17年12月17日付株式3分割後に換算した18年3月期の年間10円34銭に対して66銭増配となる。予想配当性向は31.3%である。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回実施

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。

■株価は下値を着実に切り上げ

 株価は小動きだが下値を着実に切り上げている。6月5日の終値1152円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS35円15銭で算出)は約33倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間11円で算出)は約1.0%、前期実績PBR(前期実績のBPS212円47銭で算出)は約5.4倍である。時価総額は約78億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を突破した。戻りを試す展開を期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[5月01日更新]

エイトレッドは自律調整一巡感、18年3月期2桁営業増益で19年3月期も2桁営業増益予想

 エイトレッド<3969>(東マ)はワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。導入企業・クラウド利用数が順調に増加して18年3月期は2桁増営業増益だった。そして19年3月期も2桁営業増益予想である。株価は自律調整一巡感を強めている。好業績を見直して反発を期待したい。

■ワークフローシステムを開発・販売で国内首位

 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。

 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。

 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。

 主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX−point(エクスポイント)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス)、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloud(エクスポイントクラウド)である。

 03年X−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場において6年連続シェア1位(株式会社ミック経済研究所調べ)を獲得している。

 17年5月にはクラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platformの提供を開始した。ワークフローシステムが標準搭載されたマルチテナント型クラウドアプリケーションプラットフォームである。

 販売面では第2位株主であるSCSK<9719>など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。

■ワークフローシステムの市場は拡大基調

 ワークフローシステム市場は、09年度から15年度まで年平均13.5%(株式会社ミック経済研究所調べ)と高成長を続けている。しかし依然としてワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、市場は拡大基調が期待される。

 こうした事業環境に対応し、中期成長戦略として営業の強化、アライアンスパートナーの開拓、製品機能の強化、クラウド対応の拡大などの施策を推進する方針だ。

■導入企業増加してストック型収益比率も上昇基調

 17年3月期の製品別売上高は、X−pointが16年3月期比3.1%減の4億72百万円、AgileWorksが32.7%増の3億22百万円、X−point Cloudが46.0%増の1億66百万円だった。

 ストック売上高(サービス&サポート)の比率は53.9%で2.4ポイント上昇した。また17年3月期末のパッケージ導入社数は16年3月期末比362社増加の2026社、クラウド利用ユーザー数は7555増加の2万4280となった。導入企業が増加してストック型収益比率も上昇基調である。

■18年3月期2桁営業増益、19年3月期も2桁営業増益予想

 18年3月期の非連結業績は、売上高が17年3月期比15.1%増の11億07百万円、営業利益が12.6%増の3億24百万円、経常利益が16.4%増の3億24百万円、純利益が17.1%増の2億22百万円だった。

 導入企業・クラウド利用数が順調に増加して2桁増収だった。パッケージソフトは8.3%増の8億60百万円(フロー売上高が2.1%増の4億27百万円、ストック売上高が15.1%増の4億33百万円)だった。X−pointはクラウドサービスの拡大で減少したが、AgileWorksが大幅伸長した。クラウドサービスは47.7%増の2億46百万円(フロー売上高が13.5%増の28百万円、ストック売上高が53.8%増の2億17百万円)だった。新規導入企業数が順調に増加した。

 コスト面では積極的な人員採用で人件費などが増加したが、増収効果で吸収して2桁営業増益だった。売上総利益率は74.6%で0.2ポイント低下、販管費比率は45.3%で0.5ポイント上昇した。

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比13.8%増の12億60百万円、営業利益が16.9%増の3億79百万円、経常利益が11.0%増の3億60百万円、純利益が7.2%増の2億39百万円としている。引き続き導入企業・クラウド利用数が順調に増加して2桁営業増益予想である。

 18年3月期の配当は第2四半期末15円50銭、期末5円17銭とした。17年12月17日付株式3分割後に換算すると年間10円34銭となり、17年3月期の換算後の年間9円49銭に対して85銭増配となる。また19年3月期の配当予想は年11円(第2四半期末5円50銭、期末5円50銭)で、18年3月期換算後の年間10円34銭に対して66銭増配となる。予想配当性向は31.3%である。

■株主優待制度は9月末と3月末の年2回実施

 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。

■株価は自律調整一巡感、好業績を見直し

 株価は3月の戻り高値圏1200円近辺から反落し、19年3月期2桁営業増益予想を好感する動きも限定的だったが、自律調整の範囲だろう。

 4月27日の終値1081円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS35円15銭で算出)は約31倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間11円で算出)は約1.0%、前期実績PBR(前期実績のBPS212円47銭で算出)は約5.1倍である。時価総額は約73億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、好業績を見直して反発を期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[04月02日更新]

エイトレッドは調整一巡して戻り歩調、18年3月期2桁増収増益予想で19年3月期も収益拡大期待

 エイトレッド<3969>(東マ)は、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。導入企業・クラウド利用数が順調に増加し、ストック収益も拡大して18年3月期2桁増収増益予想である。19年3月期も収益拡大が期待される。株価は調整一巡して戻り歩調だ。
 
■ワークフローシステムを開発・販売
 
 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。
 
 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。
 
 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。
 
 主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX−point(エクスポイント)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス)、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloud(エクスポイントクラウド)である。
 
 いずれの製品も、Webブラウザ上で「まるで紙に書くように」利用できる紙イメージの入力画面を備え、ITの知識が無くても簡単に稟議書などを作成できる操作性を共通の特徴としている。グループウェア(組織内部におけるスケジュールやタスクなどの情報共有を目的としたコミュニケーションツール)との連携も可能である。
 
 17年5月にはクラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platformの提供を開始した。ワークフローシステムが標準搭載されたマルチテナント型クラウドアプリケーションプラットフォームである。
 
 販売面では第2位株主であるSCSK<9719>など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。
 
■ワークフローシステムの市場は拡大基調
 
 03年X−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場において6年連続シェア1位(株式会社ミック経済研究所調べ)を獲得している。
 
 ワークフローシステム市場は、09年度から15年度まで年平均13.5%(株式会社ミック経済研究所調べ)と高成長を続けている。しかし依然としてワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、市場は拡大基調が期待される。
 
 こうした事業環境に対応し、中期成長戦略として営業の強化、アライアンスパートナーの開拓、製品機能の強化、クラウド対応の拡大などの施策を推進する方針だ。
 
■導入企業増加してストック型収益比率も上昇基調
 
 17年3月期の製品別売上高は、X−pointが16年3月期比3.1%減の4億72百万円、AgileWorksが32.7%増の3億22百万円、X−point Cloudが46.0%増の1億66百万円だった。
 
 ストック売上高(サービス&サポート)の比率は53.9%で2.4ポイント上昇した。また17年3月期末のパッケージ導入社数は16年3月期末比362社増加の2026社、クラウド利用ユーザー数は7555増加の2万4280となった。導入企業が増加してストック型収益比率も上昇基調である。
 
■18年3月期2桁増収増益予想、19年3月期も収益拡大期待
 
 18年3月期の非連結業績予想は、売上高が17年3月期比19.6%増の11億50百万円、営業利益が16.5%増の3億36百万円、経常利益が20.6%増の3億36百万円、純利益が16.0%増の2億21百万円としている。
 
 中規模・大規模企業向けやクラウド対応の大幅伸長が牽引し、積極的な人員採用に伴う人件費増加などを吸収して2桁増収増益予想である。製品別売上高の計画はX−pointが1.5%増の4億80百万円、AgileWorksが39.7%増の4億50百万円、X−point Cloudが32.0%増の2億20百万円としている。
 
 第3四半期累計は売上高が前年同期比12.9%増の7億81百万円、営業利益が5.3%増の2億09百万円、経常利益が10.8%増の2億09百万円、純利益が9.8%増の1億36百万円だった。導入企業数が順調に推移して増収増益だった。売上総利益率は74.1%で0.2ポイント低下、販管費比率は47.4%で1.7ポイント上昇した。
 
 パッケージソフトの売上高は4.8%増の6億04百万円だった。フロー売上高はX−pointのVer2.0への移行案件の反動減で4.7%減の2億83百万円だったが、ストック売上高は導入企業数が順調に推移して15.0%増の3億20百万円だった。
 
 クラウドサービスの売上高は52.8%増の1億77百万円だった。新規導入企業数が順調に増加して、フロー売上高が48.7%増の23百万円、ストック売上高が53.4%増の1億54百万円と、いずれも大幅伸長した。
 
 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が67.9%、営業利益が62.2%、経常利益が62.2%、純利益が61.5%である。やや低水準の形だが、システム投資関連で第4四半期の構成比が高い特性を考慮すればネガティブ要因とはならない。またストック型収益構造であることも考慮すれば通期ベースでも好業績が期待される。
 
 配当予想は第2四半期末15円50銭、期末5円17銭としている。17年12月17日付株式3分割を考慮して、株式3分割前に換算すると期末が15円51銭、年間が31円01銭となり、17年3月期の年間28円47銭に対して2円54銭増配となる。
 
■株主優待制度は9月末と3月末の年2回実施
 
 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。17年9月末から実施した。なお株式3分割に伴って18年3月末の贈呈区分が変更(詳細は会社HP参照)となる。
 
■株価は調整一巡して戻り歩調
 
 株価(17年12月17日付で株式3分割)は、2月の直近安値993円から切り返している。調整一巡して戻り歩調だ。
 
 3月30日の終値1147円を指標面(17年12月17日付株式3分割後)で見ると、前期推定PER(会社予想EPS33円48銭で算出)は34〜35倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間10円33銭で算出)は0.9%近辺、前々期実績PBR(前々期実績のBPS195円52銭で算出)は5.9倍近辺である。時価総額は約78億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。戻りを試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月09日更新]

エイトレッドは戻り歩調、18年3月期2桁増収増益予想

 エイトレッド<3969>(東マ)は、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。18年3月期は2桁増収増益予想である。導入企業・クラウド利用数が順調に増加し、ストック収益も拡大する。株価は地合い悪化の影響を受けたが、調整一巡して戻り歩調だ。
 
■ワークフローシステムを開発・販売
 
 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。
 
 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。
 
 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。
 
 現在の主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX−point(エクスポイント、03年販売開始、12年メジャーバージョンアップ)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス、09年販売開始)、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloud(エクスポイントクラウド、11年販売開始)である。
 
 いずれの製品も、Webブラウザ上で「まるで紙に書くように」利用できる紙イメージの入力画面を備え、ITの知識が無くても簡単に稟議書などを作成できる操作性を共通の特徴としている。またグループウェア(組織内部におけるスケジュールやタスクなどの情報共有を目的としたコミュニケーションツール)や、外部システムとの連携も可能である。
 
 17年5月にはクラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platformの提供を開始した。ワークフローシステムが標準搭載されたマルチテナント型クラウドアプリケーションプラットフォームである。プラットフォーム利用者は短期間でワークフローシステムと組み合わせたアプリケーションを構築でき、自社ブランドのオリジナルソリューションとして顧客にサービス提供できる。
 
 販売面では第2位株主であるSCSK<9719>など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。そして03年のX−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場において6年連続シェア1位(株式会社ミック経済研究所調べ)を獲得している。
 
■ワークフローシステムの市場は拡大基調
 
 ワークフローシステム市場は、09年度から15年度まで年平均13.5%(株式会社ミック経済研究所調べ)と高成長を続けている。しかし依然としてワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、市場は拡大基調が期待される。
 
 こうした事業環境に対応し、中期成長戦略として営業の強化、アライアンスパートナーの開拓、製品機能の強化、クラウド対応の拡大などの施策を推進する方針だ。
 
■導入企業増加してストック型収益比率も上昇基調
 
 17年3月期の製品別売上高は、X−pointが16年3月期比3.1%減の4億72百万円、AgileWorksが32.7%増の3億22百万円、X−point Cloudが46.0%増の1億66百万円だった。
 
 ストック売上高(サービス&サポート)の比率は53.9%で2.4ポイント上昇した。また17年3月期末のパッケージ導入社数は16年3月期末比362社増加の2026社、クラウド利用ユーザー数は7555増加の2万4280となった。導入企業が増加してストック型収益比率も上昇基調である。
 
■18年3月期2桁増収増益予想
 
 18年3月期の非連結業績予想は、売上高が17年3月期比19.6%増の11億50百万円、営業利益が16.5%増の3億36百万円、経常利益が20.6%増の3億36百万円、純利益が16.0%増の2億21百万円としている。
 
 中規模・大規模企業向けやクラウド対応の大幅伸長が牽引し、積極的な人員採用に伴う人件費増加などを吸収して2桁増収増益予想である。製品別売上高の計画はX−pointが1.5%増の4億80百万円、AgileWorksが39.7%増の4億50百万円、X−point Cloudが32.0%増の2億20百万円としている。
 
 第3四半期累計は売上高が前年同期比12.9%増の7億81百万円、営業利益が5.3%増の2億09百万円、経常利益が10.8%増の2億09百万円、純利益が9.8%増の1億36百万円だった。導入企業数が順調に推移して増収増益だった。売上総利益率は74.1%で0.2ポイント低下、販管費比率は47.4%で1.7ポイント上昇した。
 
 パッケージソフトの売上高は4.8%増の6億04百万円だった。フロー売上高はX−pointのVer2.0への移行案件の反動減で4.7%減の2億83百万円だったが、ストック売上高は導入企業数が順調に推移して15.0%増の3億20百万円だった。
 
 クラウドサービスの売上高は52.8%増の1億77百万円だった。新規導入企業数が順調に増加して、フロー売上高が48.7%増の23百万円、ストック売上高が53.4%増の1億54百万円と、いずれも大幅伸長した。
 
 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が67.9%、営業利益が62.2%、経常利益が62.2%、純利益が61.5%である。やや低水準の形だが、システム投資関連で第4四半期の構成比が高い特性を考慮すればネガティブ要因とはならない。またストック型収益構造であることも考慮すれば通期ベースでも好業績が期待される。
 
 配当予想は第2四半期末15円50銭、期末5円17銭としている。17年12月17日付株式3分割を考慮して、株式3分割前に換算すると期末が15円51銭、年間が31円01銭となり、17年3月期の年間28円47銭に対して2円54銭増配となる。
 
■株主優待制度は9月末と3月末の年2回実施
 
 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。17年9月末から実施した。なお株式3分割に伴って18年3月末の贈呈区分が変更(詳細は会社HP参照)となる。
 
■株価は調整一巡して戻り歩調
 
 株価(17年12月17日付で株式3分割)は、1月の戻り高値1293円から地合い悪化の影響で反落したが、2月6日の直近安値993円から切り返している。調整一巡して戻り歩調だ。
 
 3月8日の終値1154円を指標面(17年12月17日付株式3分割後)で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS33円48銭で算出)は34〜35倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円33銭で算出)は0.9%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS195円52銭で算出)は5.9倍近辺である。時価総額は約78億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線を突破した。そして13週移動平均線突破の動きを強めている。戻りを試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月14日更新]

エイトレッドはリスクオフの売り一巡感、18年3月期3Q累計増収増益と順調、通期も2桁増収増益予想

 エイトレッド<3969>(東マ)は、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。18年3月期第3四半期累計は増収増益と順調だった。導入企業・クラウド利用数が順調に増加し、ストック収益も拡大して通期2桁増収増益予想である。株価は地合い悪化の影響を受けたが、リスクオフの売り一巡感を強めている。戻りを試す展開が期待される。
 
■ワークフローシステムを開発・販売
 
 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。
 
 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。
 
 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。
 
 現在の主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX−point(エクスポイント、03年販売開始、12年メジャーバージョンアップ)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス、09年販売開始)、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloud(エクスポイントクラウド、11年販売開始)である。
 
 いずれの製品も、Webブラウザ上で「まるで紙に書くように」利用できる紙イメージの入力画面を備え、ITの知識が無くても簡単に稟議書などを作成できる操作性を共通の特徴としている。またグループウェア(組織内部におけるスケジュールやタスクなどの情報共有を目的としたコミュニケーションツール)や、外部システムとの連携も可能である。
 
 なお17年5月には新サービスとして、クラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platform(エイトレッドワークプラットフォーム)の提供を開始した。ワークフローシステムが標準搭載されたマルチテナント型クラウドアプリケーションプラットフォームである。プラットフォーム利用者は、短期間でワークフローシステムと組み合わせたアプリケーションを構築でき、自社ブランドのオリジナルソリューションとして顧客にサービス提供できる。
 
 販売面では、第2位株主であるSCSK<9719>など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。そして03年のX−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場において6年連続シェア1位(株式会社ミック経済研究所調べ)を獲得している。
 
■ワークフローシステムの市場は拡大基調
 
 ワークフローシステム市場は、09年度から15年度まで年平均13.5%(株式会社ミック経済研究所調べ)と高成長を続けている。しかし依然としてワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、市場は拡大基調が期待される。
 
 こうした事業環境に対応し、中期成長戦略として営業の強化、アライアンスパートナーの開拓、製品機能の強化、クラウド対応の拡大などの施策を推進する方針だ。
 
■導入企業増加してストック型収益比率も上昇基調
 
 17年3月期の製品別売上高は、X−pointが16年3月期比3.1%減の4億72百万円、AgileWorksが32.7%増の3億22百万円、X−point Cloudが46.0%増の1億66百万円だった。
 
 ストック売上高(サービス&サポート)の比率は53.9%で2.4ポイント上昇した。また17年3月期末のパッケージ導入社数は16年3月期末比362社増加の2026社、クラウド利用ユーザー数は7555増加の2万4280となった。導入企業が増加してストック型収益比率も上昇基調である。
 
■18年3月期3Q累計増収増益と順調
 
 18年3月期第3四半期累計の非連結業績は、売上高が前年同期比12.9%増の7億81百万円、営業利益が5.3%増の2億09百万円、経常利益が10.8%増の2億09百万円、純利益が9.8%増の1億36百万円だった。
 
 導入企業数が順調に推移して増収増益だった。売上総利益率は74.1%で0.2ポイント低下、販管費比率は47.4%で1.7ポイント上昇した。
 
 パッケージソフトの売上高は4.8%増の6億04百万円だった。フロー売上高はX−pointのVer2.0への移行案件の反動減で4.7%減の2億83百万円だったが、ストック売上高は導入企業数が順調に推移して15.0%増の3億20百万円だった。
 
 クラウドサービスの売上高は52.8%増の1億77百万円だった。新規導入企業数が順調に増加して、フロー売上高が48.7%増の23百万円、ストック売上高が53.4%増の1億54百万円と、いずれも大幅伸長した。
 
■18年3月期2桁増収増益予想
 
 18年3月期の非連結業績予想(4月27日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比19.6%増の11億50百万円、営業利益が16.5%増の3億36百万円、経常利益が20.6%増の3億36百万円、純利益が16.0%増の2億21百万円としている。
 
 中規模・大規模企業向けやクラウド対応の大幅伸長が牽引し、積極的な人員採用に伴う人件費増加などを吸収して2桁増収増益予想である。製品別売上高の計画はX−pointが1.5%増の4億80百万円、AgileWorksが39.7%増の4億50百万円、X−point Cloudが32.0%増の2億20百万円としている。
 
 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が67.9%、営業利益が62.2%、経常利益が62.2%、純利益が61.5%である。やや低水準の形だが、システム投資関連で第4四半期の構成比が高い特性を考慮すればネガティブ要因とはならない。またストック型収益構造であることも考慮すれば通期ベースでも好業績が期待される。
 
 配当は第2四半期末15円50銭、期末5円17銭としている。17年12月17日付株式3分割を考慮して、株式3分割前に換算すると期末が15円51銭、年間が31円01銭となり、17年3月期の年間28円47銭に対して2円54銭増配となる。
 
■株主優待制度は9月末と3月末の年2回実施
 
 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。17年9月末から実施した。なお株式3分割に伴って18年3月末の贈呈区分が変更(詳細は会社HP参照)となる。
 
■株価はリスクオフの売り一巡感
 
 株価(17年12月17日付で株式3分割)は、1月の戻り高値1293円から地合い悪化の影響で反落したが、1000円近辺で下げ渋り、リスクオフの売り一巡感を強めている。
 
 2月14日の終値1068円を指標面(17年12月17日付株式3分割後)で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS33円48銭で算出)は32倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円33銭で算出)は1.0%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS195円52銭で算出)は5.5倍近辺である。時価総額は約72億円である。
 
 週足チャートで見ると上向きに転じた26週移動平均線近辺で下げ渋り、サポートラインを確認した形だ。戻りを試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
 
[01月17日更新]

エイトレッドは戻り歩調、18年3月期2桁増収増益予想で増額の可能性

 エイトレッド<3969>(東マ)は、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。導入企業・クラウド利用数が順調に増加し、ストック収益も拡大して18年3月期2桁増収増益予想である。そして増額の可能性があるだろう。株価は戻り歩調だ。
 
■ワークフローシステムを開発・販売
 
 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。
 
 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。
 
 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。
 
 現在の主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX−point(エクスポイント、03年販売開始、12年メジャーバージョンアップ)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス、09年販売開始)、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloud(エクスポイントクラウド、11年販売開始)である。
 
 いずれの製品も、Webブラウザ上で「まるで紙に書くように」利用できる紙イメージの入力画面を備え、ITの知識が無くても簡単に稟議書などを作成できる操作性を共通の特徴としている。またグループウェア(組織内部におけるスケジュールやタスクなどの情報共有を目的としたコミュニケーションツール)や、外部システムとの連携も可能である。
 
 なお17年5月には新サービスとして、クラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platform(エイトレッドワークプラットフォーム)の提供を開始した。ワークフローシステムが標準搭載されたマルチテナント型クラウドアプリケーションプラットフォームである。プラットフォーム利用者は、短期間でワークフローシステムと組み合わせたアプリケーションを構築でき、自社ブランドのオリジナルソリューションとして顧客にサービス提供できる。
 
 販売面では、第2位株主であるSCSK<9719>など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。そして03年のX−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場において6年連続シェア1位(株式会社ミック経済研究所調べ)を獲得している。
 
■ワークフローシステムの市場は拡大基調
 
 ワークフローシステム市場は、09年度から15年度まで年平均13.5%(株式会社ミック経済研究所調べ)と高成長を続けている。しかし依然としてワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、市場は拡大基調が期待される。
 
 こうした事業環境に対応し、中期成長戦略として営業の強化、アライアンスパートナーの開拓、製品機能の強化、クラウド対応の拡大などの施策を推進する方針だ。
 
■導入企業増加してストック型収益比率も上昇基調
 
 17年3月期の製品別売上高は、X−pointが16年3月期比3.1%減の4億72百万円、AgileWorksが32.7%増の3億22百万円、X−point Cloudが46.0%増の1億66百万円だった。
 
 ストック売上高(サービス&サポート)の比率は53.9%で2.4ポイント上昇した。また17年3月期末のパッケージ導入社数は16年3月期末比362社増加の2026社、クラウド利用ユーザー数は7555増加の2万4280となった。導入企業が増加してストック型収益比率も上昇基調である。
 
■18年3月期2桁増収増益予想で増額の可能性
 
 今期(18年3月期)非連結業績予想(4月27日公表)は売上高が前期(17年3月期)比19.6%増の11億50百万円、営業利益が16.5%増の3億36百万円、経常利益が20.6%増の3億36百万円、純利益が16.0%増の2億21百万円としている。
 
 中規模・大規模企業向けやクラウド対応の大幅伸長が牽引し、積極的な人員採用に伴う人件費増加などを吸収して2桁増収増益予想である。製品別売上高の計画はX−pointが1.5%増の4億80百万円、AgileWorksが39.7%増の4億50百万円、X−point Cloudが32.0%増の2億20百万円としている。
 
 第2四半期累計は、売上高が前年同期比7.5%増の5億27百万円、営業利益が3.6%増の1億60百万円、経常利益が4.7%増の1億60百万円、そして純利益が8.8%増の1億07百万円だった。新規導入企業数が増加した。売上総利益率は75.0%で0.1ポイント低下、販管費比率は44.6%で1.0ポイント上昇した。
 
 パッケージソフト売上高は、X−pointのVer2.0への移行案件の反動減で、1.0%減の4億12百万円(フローが13.0%減の2億03百万円、ストックが14.2%増の2億09百万円)だった。クラウドサービス売上高は、新規導入企業数が順調に増加して、55.9%増の1億14百万円(フローが70.3%増の17百万円、ストックが53.5%増の96百万円)だった。
 
 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が45.8%、営業利益が47.6%、経常利益が47.6%、純利益が48.4%である。システム投資関連で下期の収益構成比が高い特性を考慮すれば高水準と言えそうだ。またストック型収益構造であることも考慮すれば通期会社予想に増額の可能性があるだろう。
 
 配当は第2四半期末15円50銭、期末5円17銭としている。17年12月17日付株式3分割を考慮して、株式3分割前に換算すると期末が15円51銭、年間が31円01銭となり、17年3月期の年間28円47銭に対して2円54銭増配となる。
 
■株主優待制度は9月末と3月末の年2回実施
 
 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。17年9月末から実施した。なお株式3分割に伴って18年3月末の贈呈区分が変更(詳細は会社HP参照)となる。
 
■株価は戻り歩調
 
 株価(17年12月17日付で株式3分割)は戻り歩調だ。1月15日には戻り高値となる1277円まで上伸した。
 
 1月16日の終値1256円を指標面(17年12月17日付株式3分割後)で見ると、今期予想PER(会社予想EPS33円48銭で算出)は37〜38倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円33銭で算出)は0.8%近辺、前期実績PBR(前期実績BPS195円52銭で算出)は6.4倍近辺である。時価総額は約85億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。また26週移動平均線も上向きに転じて先高感を強めている。戻りを試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
 
[12月21日更新]

エイトレッドは底放れて戻り歩調、18年3月期2桁増収増益予想で増額の可能性

 エイトレッド<3969>(東マ)は、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。導入企業・クラウド利用数が順調に増加し、ストック収益も拡大して18年3月期2桁増収増益予想である。そして増額の可能性がありそうだ。株価は底放れて戻り歩調だ。
 
■ワークフローシステムを開発・販売
 
 ソフトクリエイトホールディングス<3371>の連結子会社で、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。
 
 ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセスのことである。
 
 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。
 
 現在の主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX−point(エクスポイント、03年販売開始、12年メジャーバージョンアップ)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス、09年販売開始)、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloud(エクスポイントクラウド、11年販売開始)である。
 
 いずれの製品も、Webブラウザ上で「まるで紙に書くように」利用できる紙イメージの入力画面を備え、ITの知識が無くても簡単に稟議書などを作成できる操作性を共通の特徴としている。またグループウェア(組織内部におけるスケジュールやタスクなどの情報共有を目的としたコミュニケーションツール)や、外部システムとの連携も可能である。
 
 なお17年5月には、新サービスとしてクラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platform(エイトレッドワークプラットフォーム)の提供を開始した。ワークフローシステムが標準搭載されたマルチテナント型クラウドアプリケーションプラットフォームである。プラットフォーム利用者は、短期間でワークフローシステムと組み合わせたアプリケーションを構築でき、自社ブランドのオリジナルソリューションとして顧客にサービス提供できる。
 
 販売面では、第2位株主であるSCSK<9719>など、幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係を構築している。そして03年のX−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場において6年連続シェア1位(株式会社ミック経済研究所調べ)を獲得している。
 
■ワークフローシステムの市場は拡大基調
 
 ワークフローシステム市場は、09年度から15年度まで年平均13.5%(株式会社ミック経済研究所調べ)と高成長を続けている。しかし依然としてワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、市場は拡大基調が期待される。
 
 こうした事業環境に対応し、中期成長戦略として営業の強化、アライアンスパートナーの開拓、製品機能の強化、クラウド対応の拡大などの施策を推進する方針だ。
 
■導入企業増加してストック型収益比率も上昇基調
 
 17年3月期の製品別売上高は、X−pointが16年3月期比3.1%減の4億72百万円、AgileWorksが32.7%増の3億22百万円、X−point Cloudが46.0%増の1億66百万円だった。
 
 ストック売上高(サービス&サポート)の比率は53.9%で2.4ポイント上昇した。また17年3月期末のパッケージ導入社数は16年3月期末比362社増加の2026社、クラウド利用ユーザー数は7555増加の2万4280となった。導入企業が増加してストック型収益比率も上昇基調である。
 
■18年3月期2桁増収増益予想で増額の可能性
 
 今期(18年3月期)非連結業績予想(4月27日公表)は売上高が前期(17年3月期)比19.6%増の11億50百万円、営業利益が16.5%増の3億36百万円、経常利益が20.6%増の3億36百万円、純利益が16.0%増の2億21百万円としている。
 
 中規模・大規模企業向けやクラウド対応の大幅伸長が牽引し、積極的な人員採用に伴う人件費増加などを吸収して2桁増収増益予想である。製品別売上高の計画はX−pointが1.5%増の4億80百万円、AgileWorksが39.7%増の4億50百万円、X−point Cloudが32.0%増の2億20百万円としている。
 
 第2四半期累計は、売上高が前年同期比7.5%増の5億27百万円、営業利益が3.6%増の1億60百万円、経常利益が4.7%増の1億60百万円、そして純利益が8.8%増の1億07百万円だった。新規導入企業数が増加した。売上総利益率は75.0%で0.1ポイント低下、販管費比率は44.6%で1.0ポイント上昇した。
 
 パッケージソフト売上高は、X−pointのVer2.0への移行案件の反動減で、1.0%減の4億12百万円(フローが13.0%減の2億03百万円、ストックが14.2%増の2億09百万円)だった。クラウドサービス売上高は、新規導入企業数が順調に増加して、55.9%増の1億14百万円(フローが70.3%増の17百万円、ストックが53.5%増の96百万円)だった。
 
 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が45.8%、営業利益が47.6%、経常利益が47.6%、純利益が48.4%である。システム投資関連で下期の収益構成比が高い特性を考慮すれば高水準と言えそうだ。またストック型収益構造であることも考慮すれば通期会社予想に増額の可能性がありそうだ。
 
 配当は第2四半期末15円50銭、期末5円17銭としている。17年12月17日付株式3分割を考慮して、株式3分割前に換算すると期末が15円51銭、年間が31円01銭となり、17年3月期の年間28円47銭に対して2円54銭増配となる。
 
■株主優待制度は9月末と3月末の年2回実施
 
 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。17年9月末から実施した。なお株式3分割に伴って18年3月末の贈呈区分が変更(詳細は会社HP参照)となる。
 
■株価は底放れて戻り歩調
 
 株価(17年12月17日付で株式3分割)は底放れて戻り歩調だ。12月13日には戻り高値となる1238円まで上伸した。
 
 12月20日の終値1155円を指標面(17年12月17日付株式3分割後)で見ると、今期予想PER(会社予想EPS33円48銭で算出)は34倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円33銭で算出)は0.9%近辺、前期実績PBR(前期実績BPS195円52銭で算出)は5.9倍近辺である。時価総額は約77億円である。
 
 週足チャートで見ると、13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いて先高感を強めている。戻りを試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月27日更新]

エイトレッドは底放れ、18年3月期2桁増収増益予想で増額の可能性、基準日12月16日で株式3分割予定

 エイトレッド<3969>(東マ)は、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。導入企業・クラウド利用数が順調に増加し、ストック収益も拡大して18年3月期2桁増収増益予想である。そして増額の可能性がありそうだ。また11月16日に基準日17年12月16日(実質15日)の株式3分割を発表している。株価は株式3分割発表を好感して急伸し、底放れの形となった。戻りを試すが期待される。
 
■ワークフローシステムを開発・販売
 
 07年4月ソフトクリエイトホールディングス(旧:ソフトクリエイト)<3371>のワークフロー事業を会社分割して設立、07年5月SCSK(旧:住商情報システム)<9719>が資本参加、16年12月東証マザーズに新規上場した。ソフトクリエイトホールディングスの連結子会社である。
 
 ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセス(または一連の流れ・プロセスを可視化した図式)のことである。
 
 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。
 
 現在の主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX−point(エクスポイント、03年販売開始、12年メジャーバージョンアップ)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス、09年販売開始)、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloud(エクスポイントクラウド、11年販売開始)である。
 
 いずれの製品も、Webブラウザ上で「まるで紙に書くように」利用できる紙イメージの入力画面を備え、ITの知識が無くても簡単に稟議書などを作成できる操作性を共通の特徴としている。またグループウェア(組織内部におけるスケジュールやタスクなどの情報共有を目的としたコミュニケーションツール)や、外部システムとの連携も可能である。
 
 なお17年5月には、新サービスとしてクラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platform(エイトレッドワークプラットフォーム)の提供を開始した。ワークフローシステムが標準搭載されたマルチテナント型クラウドアプリケーションプラットフォームである。プラットフォーム利用者は、短期間でワークフローシステムと組み合わせたアプリケーションを構築でき、自社ブランドのオリジナルソリューションとして顧客にサービス提供できる。
 
 販売面では、SCSKなど幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係も構築している。そして03年のX−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場において6年連続シェア1位(株式会社ミック経済研究所調べ)を獲得している。
 
■ワークフローシステムの市場は拡大基調
 
 ワークフローシステム市場は、09年度から15年度まで年平均13.5%(株式会社ミック経済研究所調べ)と高成長を続けている。しかし依然としてワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、市場は拡大基調が期待される。
 
 こうした事業環境に対応し、中期成長戦略として営業の強化、アライアンスパートナーの開拓、製品機能の強化、クラウド対応の拡大などの施策を推進する方針だ。
 
■導入企業増加してストック型収益比率も上昇基調
 
 17年3月期の製品別売上高は、X−pointが16年3月期比3.1%減の4億72百万円、AgileWorksが32.7%増の3億22百万円、X−point Cloudが46.0%増の1億66百万円だった。
 
 ストック売上高(サービス&サポート)の比率は53.9%で2.4ポイント上昇した。また17年3月期末のパッケージ導入社数は16年3月期末比362社増加の2026社、クラウド利用ユーザー数は7555増加の2万4280となった。導入企業が増加してストック型収益比率も上昇基調である。
 
■18年3月期2Q累計は増収増益
 
 今期(18年3月期)第2四半期累計(4〜9月)の非連結業績は、売上高が前年同期比7.5%増の5億27百万円、営業利益が3.6%増の1億60百万円、経常利益が4.7%増の1億60百万円、純利益が8.8%増の1億07百万円だった。新規導入企業数が増加して増収増益だった。売上総利益率は75.0%で0.1ポイント低下、販管費比率は44.6%で1.0ポイント上昇した。
 
 パッケージソフト売上高は、X−pointのVer2.0への移行案件の反動減で、1.0%減の4億12百万円(フローが13.0%減の2億03百万円、ストックが14.2%増の2億09百万円)だった。クラウドサービス売上高は、新規導入企業数が順調に増加して、55.9%増の1億14百万円(フローが70.3%増の17百万円、ストックが53.5%増の96百万円)だった。
 
■18年3月期2桁増収増益予想で増額の可能性
 
 今期(18年3月期)非連結業績予想(4月27日公表)は売上高が前期(17年3月期)比19.6%増の11億50百万円、営業利益が16.5%増の3億36百万円、経常利益が20.6%増の3億36百万円、純利益が16.0%増の2億21百万円としている。
 
 中規模・大規模企業向けやクラウド対応の大幅伸長が牽引し、積極的な人員採用に伴う人件費増加などを吸収して2桁増収増益予想である。製品別売上高の計画はX−pointが1.5%増の4億80百万円、AgileWorksが39.7%増の4億50百万円、X−point Cloudが32.0%増の2億20百万円としている。
 
 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が45.8%、営業利益が47.6%、経常利益が47.6%、純利益が48.4%である。システム投資関連で下期の収益構成比が高い特性を考慮すれば高水準と言えそうだ。またストック型収益構造であることも考慮すれば通期会社予想に増額の可能性がありそうだ。
 
 なお11月16日に株式分割を発表した。17年12月16日(実質15日)を基準日(効力発生日17年12月17日)として1株を3株に分割する。これに伴って期末の配当予想を15円50銭から5円17銭に修正した。株式3分割前に換算すると15円51銭となり、実質的に1銭増額修正となる。また年間ベースに換算すると31円01銭となり、17年3月期の年間28円47銭に対して2円54銭増配となる。
 
■株主優待制度は9月末と3月末の年2回実施
 
 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。17年9月末から実施した。なお株式3分割に伴って18年3月末の贈呈区分が変更(詳細は会社HP参照)となる。
 
■株価は底放れ、基調転換して戻り試す
 
 株価は安値圏3000円近辺でモミ合う形だったが、株式分割発表を好感して急伸し、底放れの形となった。11月20日には3530円まで上伸した。
 
 11月22日の終値3430円を指標面(17年12月16日付株式3分割前)で見ると、今期予想PER(会社予想EPS100円45銭で算出)は34倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間31円で算出)は0.9%近辺、前期実績PBR(前期実績BPS586円58銭で算出)は5.8倍近辺である。時価総額は約75億円である。
 
 週足チャートで見ると、13週移動平均線と26週移動平均線を一気に突破した。底放れて基調転換した形だ。戻りを試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月20日更新]

エイトレッドは底固め完了感、18年3月期2桁増収増益予想を見直し

 エイトレッド<3969>(東マ)は、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。導入企業・クラウド利用数が順調に増加し、ストック収益も拡大して18年3月期2桁増収増益予想である。株価は底固め完了感を強めている。好業績を見直して反発が期待される。
 
■ワークフローシステムを開発・販売
 
 07年4月ソフトクリエイトホールディングス(旧:ソフトクリエイト)<3371>のワークフロー事業を会社分割して設立、07年5月SCSK(旧:住商情報システム)<9719>が資本参加、16年12月東証マザーズに新規上場した。ソフトクリエイトホールディングスの連結子会社である。
 
 ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセス(または一連の流れ・プロセスを可視化した図式)のことである。
 
 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。
 
 現在の主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX−point(エクスポイント、03年販売開始、12年メジャーバージョンアップ)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス、09年販売開始)、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloud(エクスポイントクラウド、11年販売開始)である。
 
 いずれの製品も、Webブラウザ上で「まるで紙に書くように」利用できる紙イメージの入力画面を備え、ITの知識が無くても簡単に稟議書などを作成できる操作性を共通の特徴としている。またグループウェア(組織内部におけるスケジュールやタスクなどの情報共有を目的としたコミュニケーションツール)や、外部システムとの連携も可能である。
 
 なお17年5月には、新サービスとしてクラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platform(エイトレッドワークプラットフォーム)の提供を開始した。ワークフローシステムが標準搭載されたマルチテナント型クラウドアプリケーションプラットフォームである。プラットフォーム利用者は、短期間でワークフローシステムと組み合わせたアプリケーションを構築でき、自社ブランドのオリジナルソリューションとして顧客にサービス提供できる。
 
 販売面では、SCSKなど幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係も構築している。そして03年のX−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場において6年連続シェア1位(株式会社ミック経済研究所調べ)を獲得している。
 
■ワークフローシステムの市場は拡大基調
 
 ワークフローシステム市場は、09年度から15年度まで年平均13.5%(株式会社ミック経済研究所調べ)と高成長を続けている。しかし依然としてワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、市場は拡大基調が期待される。
 
 こうした事業環境に対応し、中期成長戦略として営業の強化、アライアンスパートナーの開拓、製品機能の強化、クラウド対応の拡大などの施策を推進する方針だ。
 
■導入企業増加してストック型収益比率も上昇基調
 
 17年3月期の製品別売上高は、X−pointが16年3月期比3.1%減の4億72百万円、AgileWorksが32.7%増の3億22百万円、X−point Cloudが46.0%増の1億66百万円だった。
 
 ストック売上高(サービス&サポート)の比率は53.9%で2.4ポイント上昇した。また17年3月期末のパッケージ導入社数は16年3月期末比362社増加の2026社、クラウド利用ユーザー数は7555増加の2万4280となった。導入企業が増加してストック型収益比率も上昇基調である。
 
■18年3月期2桁増収増益予想
 
 今期(18年3月期)非連結業績予想(4月27日公表)は売上高が前期(17年3月期)比19.6%増の11億50百万円、営業利益が16.5%増の3億36百万円、経常利益が20.6%増の3億36百万円、純利益が16.0%増の2億21百万円としている。また配当予想は2円53銭増配の年間31円(第2四半期末15円50銭、期末15円50銭)で、予想配当性向は30.9%となる。
 
 中規模・大規模企業向けやクラウド対応の大幅伸長が牽引し、積極的な人員採用に伴う人件費増加などを吸収して2桁増収増益予想である。製品別売上高の計画はX−pointが1.5%増の4億80百万円、AgileWorksが39.7%増の4億50百万円、X−point Cloudが32.0%増の2億20百万円としている。
 
 第1四半期(4〜6月)は売上高が2億28百万円、営業利益が35百万円、経常利益が35百万円、純利益が23百万円だった。新規導入企業数が順調に増加した。パッケージソフト売上高は1億77百万円(フロー売上高が74百万円、ストック売上高が1億03百万円)で、クラウドサービス売上高は50百万円(フロー売上高が4百万円、ストック売上高が46百万円)だった。
 
 通期予想に対する第1四半期の進捗率は低水準だが、システム投資関連で下期の収益構成比が高い特性があり、ストック型収益構造であることも考慮すれば、通期ベースで好業績が期待される。
 
■株主優待制度は9月末と3月末の年2回実施
 
 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。17年9月末から実施した。
 
■株価は底固め完了感、好業績見直して反発期待
 
 株価は8月安値2816円まで水準を切り下げたが、その後は徐々に下値を切り上げている。16年12月IPO時高値5390円からほぼ半値水準まで調整したが、2800円台で底固めが完了したようだ。
 
 10月19日の終値2925円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS100円45銭で算出)は29〜30倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間31円で算出)は1.1%近辺、前期実績PBR(前期実績BPS586円58銭で算出)は5.0倍近辺である。時価総額は約64億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線突破の動きを強めている。好業績を見直して反発が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR) 
[09月25日更新]

エイトレッドは底固め完了して反発期待、ワークフローシステム開発・販売で18年3月期2桁増収増益予想

 エイトレッド<3969>(東マ)は、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。導入企業・クラウド利用数が順調に増加し、ストック収益も拡大して18年3月期2桁増収増益予想である。株価は16年12月IPO時の高値からほぼ半値水準で底固め完了し、反発展開が期待される。
 
■ワークフローシステムを開発・販売
 
 07年4月ソフトクリエイトホールディングス(旧:ソフトクリエイト)<3371>のワークフロー事業を会社分割して設立、07年5月SCSK(旧:住商情報システム)<9719>が資本参加、16年12月東証マザーズに新規上場した。ソフトクリエイトホールディングスの連結子会社である。
 
 ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。ワークフローというのは、企業における稟議書、経費精算申請書、各種届け出書などの作成〜申請〜回覧〜承認〜保存〜履歴管理のように、企業内における業務・事務処理手続きの一連の流れ・プロセス(または一連の流れ・プロセスを可視化した図式)のことである。
 
 このワークフローをコンピュータに組み入れて、従来の紙文書での手書き・回覧作業を、パソコン・スマホ入力で電子文書化することによって、業務負担の軽減、ペーパーレス化、回覧に要する時間の短縮、書類の紛失防止など、業務効率化・迅速化やセキュリティ向上を実現するシステムが「ワークフローシステム」である。
 
 現在の主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX−point(エクスポイント、03年販売開始、12年メジャーバージョンアップ)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス、09年販売開始)、クラウド型の小規模企業向けX−point Cloud(エクスポイントクラウド、11年販売開始)である。
 
 いずれの製品も、Webブラウザ上で「まるで紙に書くように」利用できる紙イメージの入力画面を備え、ITの知識が無くても簡単に稟議書などを作成できる操作性を共通の特徴としている。またグループウェア(組織内部におけるスケジュールやタスクなどの情報共有を目的としたコミュニケーションツール)や、外部システムとの連携も可能である。
 
 販売面では、SCSKなど幅広い顧客層をカバーする大手SIとのパートナー関係も構築している。そして03年のX−point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場において6年連続シェア1位(株式会社ミック経済研究所調べ)を獲得している。
 
 17年3月期の製品別売上高は、X−pointが16年3月期比3.1%減の4億72百万円、AgileWorksが32.7%増の3億22百万円、X−point Cloudが46.0%増の1億66百万円だった。ストック売上高(サービス&サポート)の比率は53.9%で2.4ポイント上昇した。また17年3月期末のパッケージ導入社数は16年3月期末比362社増加の2026社、クラウド利用ユーザー数は7555増加の2万4280となった。
 
 なお17年5月には、新サービスとしてクラウドアプリプラットフォームのATLED Work Platform(エイトレッドワークプラットフォーム)の提供を開始した。ワークフローシステムが標準搭載されたマルチテナント型クラウドアプリケーションプラットフォームである。プラットフォーム利用者は、短期間でワークフローシステムと組み合わせたアプリケーションを構築でき、自社ブランドのオリジナルソリューションとして顧客にサービス提供できる。
 
■ワークフローシステムの市場は拡大基調
 
 ワークフローシステム市場は、09年度から15年度まで年平均13.5%(株式会社ミック経済研究所調べ)と高成長を続けている。しかし依然としてワークフローシステムによる電子文書化を導入せず、紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、市場は拡大基調が期待される。
 
 こうした事業環境に対応し、中期成長戦略として営業の強化、アライアンスパートナーの開拓、製品機能の強化、クラウド対応の拡大などの施策を推進する方針だ。
 
■18年3月期2桁増収増益予想
 
 今期(18年3月期)非連結業績予想(4月27日公表)は売上高が前期(17年3月期)比19.6%増の11億50百万円、営業利益が16.5%増の3億36百万円、経常利益が20.6%増の3億36百万円、純利益が16.0%増の2億21百万円としている。2桁増収増益予想である。
 
 中規模・大規模企業向けやクラウド対応の大幅伸長が牽引し、積極的な人員採用に伴う人件費増加などを吸収する。製品別売上高の計画はX−pointが1.5%増の4億80百万円、AgileWorksが39.7%増の4億50百万円、X−point Cloudが32.0%増の2億20百万円としている。
 
 第1四半期(4〜6月)は売上高が2億28百万円、営業利益が35百万円、経常利益が35百万円、純利益が23百万円だった。新規導入企業数が順調に増加したようだ。パッケージソフト売上高は1億77百万円(フロー売上高が74百万円、ストック売上高が1億03百万円)で、クラウドサービス売上高は50百万円(フロー売上高が4百万円、ストック売上高が46百万円)だった。
 
 通期予想に対する第1四半期の進捗率は低水準だが、システム投資関連で下期の収益構成比が高い特性を考慮すればネガティブ要因とはならない。ストック型収益構造であることも考慮すれば、通期ベースで好業績が期待される。
 
 配当予想は2円53銭増配の年間31円(第2四半期末15円50銭、期末15円50銭)としている。予想配当性向は30.9%となる。
 
■株主優待制度は9月末と3月末の年2回実施
 
 株主優待制度は年2回、毎年9月末および3月末時点の株主を対象として、保有株式数に応じてオリジナルQuoカードを贈呈する。17年9月末から実施する。
 
■株価は底固め完了して反発期待
 
 株価は16年12月IPO時の上場来高値5390円から反落し、8月の上場来安値2816円まで水準を切り下げたが、その後は切り返して9月21日には3130円まで上伸した。高値からほぼ半値水準で底固めが完了したようだ。
 
 9月22日の終値3040円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS100円45銭で算出)は30倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間31円で算出)は1.0%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS586円58銭で算出)は5.2倍近辺である。時価総額は約67億円である。
 
 週足チャートで見ると戻りを押さえていた13週移動平均線突破の動きを強めている。底固め完了して反発展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
株式投資は全て自己責任でお願いします。このサイトの情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。当サイトの掲載事項において損失をされた場合も当方は一切の責任を負いかねます。


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