[4559]ゼリア新薬工業

[5月16日更新]

ゼリア新薬工業は高値更新、19年3月期増益予想で自己株式取得期間を再延長

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は、消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。18年3月期は増益・増配だった。19年3月期も増益予想である。なお自己株式取得期間を再延長した。これを好感して株価は高値更新の展開だ。

■医療用医薬品事業とコンシューマーヘルスケア事業を展開

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。収益面では薬価改定、ライセンス収入・ロイヤリティ収入、研究開発費、広告宣伝費などの影響を受けやすい。

 18年3月期のセグメント別売上高構成比は医療用医薬品事業54%、コンシューマーヘルスケア事業46%、その他0%、営業利益構成比(連結調整前)は医療用医薬品事業26%、コンシューマーヘルスケア事業72%、その他3%だった。海外売上比率は26%である。

 医療用医薬品事業は、潰瘍性大腸炎治療剤アサコールを主力として、H2受容体拮抗剤アシノン、亜鉛含有胃潰瘍治療剤プロマック、機能性ディスペプシア治療剤アコファイドなども展開している。子会社ティロッツ社は15年7月アストラゼネカ社から炎症性腸疾患(IBD)治療剤Entocortの米国を除く全世界における権利を取得し、16年11月国内でゼンタコートカプセルを発売した。17年5月には潰瘍性大腸炎治療剤アサコールの用法・用量を追加(開発番号Z−206、協和発酵キリンと共同開発)した。

 コンシューマーヘルスケア事業は、ヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力として、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品プレフェミン、連結子会社イオナ インターナショナルの「イオナ」ブランド化粧品なども、全国の薬局・薬店・ドラッグストアなどに販売している。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 消化器分野を最重点領域と位置付けて、新薬開発を推進している。膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中である。

 18年3月にはビフォーファーマ社との高カリウム血症治療薬Veltassaの日本国内における独占的開発・販売契約を締結した。米国では15年12月から販売され、欧州では17年7月にEMA(欧州医薬品庁)から承認を取得している。またビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」の国内製造販売承認を申請した。本剤は世界75ヶ国で承認を取得している。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」を承認申請中、欧州で潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」を承認申請中である。自社開発「Z−338」は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了している。

■18年3月期は増益・増配、19年3月期も増益予想

 18年3月期の連結業績は、売上高が17年3月期比0.4%減の645億68百万円、営業利益が6.4%増の48億30百万円、経常利益が14.7%増の50億89百万円、純利益が17.3%増の41億57百万円だった。

 海外事業の好調や、研究開発費などの経費の効率的使用で増益だった。差引売上総利益率は71.6%で0.4ポイント低下、販管費比率は64.1%で0.9ポイント低下した。営業外では為替差損益が改善した。特別利益では投資有価証券売却益が減少した。

 セグメント別には、医療用医薬品事業は売上高が0.4%増の345億83百万円で営業利益(連結調整前)が50.0%増の25億75百万円だった。アサコールは国内では後発品や競合品の影響で苦戦したが、海外が好調だった。コンシューマーヘルスケア事業は売上高が1.5%減の298億31百万円で営業利益が10.4%減の71億50百万円だった。コンドロイチン群が競争激化でやや苦戦した。

 19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月期比5.3%増の680億円、営業利益が7.7%増の52億円、経常利益が2.2%増の52億円、そして純利益が3.4%増の43億円としている。研究開発費の増加などを増収効果で吸収する見込みだ。好業績を期待したい。

 18年3月期の配当は、17年3月期比2円増配の年間34円(第2四半期末17円、期末17円)とした。19年3月期の配当予想は18年3月期と同額の年間34円(第2四半期末17円、期末17円)で、予想配当性向は39.8%となる。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施

 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して実施している。保有株式数に応じて自社グループ商品を贈呈する。

■株価は高値更新

 17年6月16日発表の自己株式取得(8月4日取得枠拡大を発表、11月2日取得期間延長を発表、2月6日取得期間延長を発表、取得株式総数の上限360万株、取得価額総額の上限72億円、取得期間17年6月19日〜18年5月11日)について、5月11日に取得期間の再延長を発表した。18年6月15日まで延長する。なお5月11日時点の累計取得株式数は278万3300株である。

 株価は5月15日に2355円まで上伸し、1月高値2348円を突破した。自己株式取得期間再延長も好感して高値更新の展開だ。

 5月15日の終値2349円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS85円36銭で算出)は約28倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間34円で算出)は約1.4%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1300円88銭で算出)は約1.8倍である。時価総額は約1248億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスが接近している。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[04月04日更新]

ゼリア新薬工業は調整一巡して戻り歩調、18年3月期2桁増益・増配予想

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は、消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。18年3月期は2桁増益・増配予想である。なお3月27日にはビフォーファーマ社との高カリウム血症治療薬Veltassaの日本国内における独占的開発・販売契約締結、そして3月29日には鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」の国内製造販売承認申請を発表している。株価は調整一巡して戻り歩調だ。

■医療用医薬品事業とコンシューマーヘルスケア事業を展開

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。収益面では薬価改定、ライセンス収入・ロイヤリティ収入、研究開発費、広告宣伝費などの影響を受けやすい。

 17年3月期のセグメント別売上高構成比は医療用医薬品事業53%、コンシューマーヘルスケア事業47%、その他0%、営業利益構成比(連結調整前)は医療用医薬品事業17%、コンシューマーヘルスケア事業80%、その他2%だった。海外売上比率は24.6%だった。

 医療用医薬品事業は、潰瘍性大腸炎治療剤アサコールを主力として、H2受容体拮抗剤アシノン、亜鉛含有胃潰瘍治療剤プロマック、機能性ディスペプシア治療剤アコファイドなども展開している。子会社ティロッツ社は15年7月アストラゼネカ社から炎症性腸疾患(IBD)治療剤Entocortの米国を除く全世界における権利を取得し、16年11月国内でゼンタコートカプセルを発売した。

 17年5月には潰瘍性大腸炎治療剤アサコールの用法・用量を追加(開発番号Z−206、協和発酵キリンと共同開発)した。また17年9月には、日医工<4541>が製造販売承認を取得したバイオシミラー製剤『インフリキシマブBS点滴静注用100mg「日医工」』について、両社で共同プロモーションを行うと発表した。

 コンシューマーヘルスケア事業は、ヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力として、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品プレフェミン、連結子会社イオナ インターナショナルの「イオナ」ブランド化粧品なども、全国の薬局・薬店・ドラッグストアなどに販売している。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 消化器分野を最重点領域と位置付けて、新薬開発を推進している。膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中である。

 3月27日にはビフォーファーマ社との高カリウム血症治療薬Veltassaの日本国内における独占的開発・販売契約締結を発表した。米国では15年12月から販売され、欧州では17年7月にEMA(欧州医薬品庁)から承認を取得している。

 また3月29日には、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」の国内製造販売承認申請を発表した。本剤は世界75ヶ国で承認を取得している。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」を承認申請中、欧州で潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」を承認申請中である。自社開発「Z−338」は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了している。

■18年3月期2桁増益・増配予想

 18年3月期連結業績予想(2月6日に売上高を減額、営業利益を据え置き、経常利益を増額、純利益を増額)は、売上高が17年3月期比1.8%増の660億円、営業利益が10.1%増の50億円、経常利益が17.2%増の52億円、純利益が15.7%増の41億円としている。配当予想は2円増配の年間34円(第2四半期末17円、期末17円)で、予想配当性向は42.8%となる。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比1.2%増の496億44百万円、営業利益が26.0%増の45億87百万円、経常利益が39.6%増の48億90百万円、純利益が37.6%増の39億55百万円だった。競争激化などで売上高が伸び悩んだが、販管費の減少で大幅増益だった。

 売上高は、医療用医薬品事業が3.2%増の266億54百万円、コンシューマーヘルスケア事業が1.0%減の228億73百万円、その他が8.9%増の1億16百万円だった。

 医療用医薬品事業では、主力のアサコールが国内で後発品および競合品の影響を受けたが、海外が好調に推移した。Entocort(国内販売名ゼンタコート)は国内・海外とも増収だった。アコファイドは市場構築が計画より遅れている。コンシューマーヘルスケア事業は競争激化で苦戦した。

 差引売上総利益率は71.6%で0.8ポイント低下、販管費比率は62.3%で2.7ポイント低下した。営業外では為替差損益が大幅改善した。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が75.2%、営業利益が91.7%、経常利益が94.0%、純利益が96.5%と高水準である。第4四半期に研究開発費の増加を見込んでいるが、通期ベースでも好業績が期待される。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施

 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して実施している。保有株式数に応じて自社グループ商品を贈呈する。

■株価は調整一巡感

 17年6月16日発表の自己株式取得(8月4日取得枠拡大を発表、11月2日取得期間延長を発表、2月6日取得期間延長を発表、取得株式総数の上限360万株、取得価額総額の上限72億円、取得期間17年6月19日〜18年5月11日)を実施している。2月6日時点の累計取得株式数は248万5100株だった。

 株価は1月高値2348円から反落したが、2000円近辺で調整一巡して戻り歩調だ。

 4月3日の終値2115円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想連結EPS79円53銭で算出)は約27倍、前期推定配当利回り(会社予想の年間34円で算出)は約1.6%、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS1192円73銭で算出)は約1.8倍である。時価総額は約1123億円である。

 週足チャートで見ると52週移動平均線近辺から切り返し、26週移動平均線突破の動きを強めている。戻りを試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[3月14日更新]

ゼリア新薬工業は調整一巡感、18年3月期2桁増益・増配予想
 
 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。18年3月期は2桁増益予想、そして増配予想である。株価は1月の昨年来高値圏から反落したが、調整一巡感を強めている。自己株式取得期間延長も評価材料だろう。出直りが期待される。
 
■医療用医薬品事業とコンシューマーヘルスケア事業を展開
 
 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。収益面では薬価改定、ライセンス収入・ロイヤリティ収入、研究開発費、広告宣伝費などの影響を受けやすい。
 
 17年3月期のセグメント別売上高構成比は医療用医薬品事業53%、コンシューマーヘルスケア事業47%、その他0%、営業利益構成比(連結調整前)は医療用医薬品事業17%、コンシューマーヘルスケア事業80%、その他2%だった。海外売上比率は24.6%だった。
 
 医療用医薬品事業は、潰瘍性大腸炎治療剤アサコールを主力として、H2受容体拮抗剤アシノン、亜鉛含有胃潰瘍治療剤プロマック、機能性ディスペプシア治療剤アコファイドなども展開している。
 
 子会社ティロッツ社は15年7月、アストラゼネカ社から炎症性腸疾患(IBD)治療剤Entocortの米国を除く全世界における権利を取得した。IBDは潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。CDを適応症とするEntocortの権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられているアサコールを補完する。そして16年11月国内でCDを適応症するゼンタコートカプセルを発売した。
 
 17年5月には潰瘍性大腸炎治療剤アサコールの用法・用量を追加(開発番号Z−206、協和発酵キリンと共同開発)した。また17年9月には、日医工<4541>が製造販売承認を取得したバイオシミラー製剤『インフリキシマブBS点滴静注用100mg「日医工」』について、両社で共同プロモーションを行うと発表した。
 
 コンシューマーヘルスケア事業は、ヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力として、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品プレフェミン、連結子会社イオナ インターナショナルの「イオナ」ブランド化粧品なども、全国の薬局・薬店・ドラッグストアなどに販売している。
 
■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進
 
 消化器分野を最重点領域と位置付けて、新薬開発を推進している。膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。
 
 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」を承認申請中、欧州で潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」を承認申請中である。自社開発「Z−338」は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了している。
 
■18年3月期2桁増益・増配予想
 
 18年3月期連結業績予想(2月6日に売上高を減額、営業利益を据え置き、経常利益を増額、純利益を増額)は、売上高が17年3月期比1.8%増の660億円、営業利益が10.1%増の50億円、経常利益が17.2%増の52億円、純利益が15.7%増の41億円としている。配当予想は2円増配の年間34円(第2四半期末17円、期末17円)で、予想配当性向は42.8%となる。
 
 第3四半期累計は売上高が前年同期比1.2%増の496億44百万円、営業利益が26.0%増の45億87百万円、経常利益が39.6%増の48億90百万円、純利益が37.6%増の39億55百万円だった。競争激化などで売上高が伸び悩んだが、販管費の減少で大幅増益だった。
 
 売上高は、医療用医薬品事業が3.2%増の266億54百万円、コンシューマーヘルスケア事業が1.0%減の228億73百万円、その他が8.9%増の1億16百万円だった。
 
 医療用医薬品事業では、主力のアサコールが国内で後発品および競合品の影響を受けたが、海外が好調に推移した。Entocort(国内販売名ゼンタコート)は国内・海外とも増収だった。アコファイドは市場構築が計画より遅れている。コンシューマーヘルスケア事業は競争激化で苦戦した。
 
 差引売上総利益率は71.6%で0.8ポイント低下、販管費比率は62.3%で2.7ポイント低下した。営業外では為替差損益が大幅改善した。
 
 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が75.2%、営業利益が91.7%、経常利益が94.0%、純利益が96.5%と高水準である。第4四半期に研究開発費の増加を見込んでいるが、通期ベースでも好業績が期待される。
 
■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して実施している。保有株式数に応じて自社グループ商品を贈呈する。
 
■株価は調整一巡感
 
 17年6月16日発表の自己株式取得(8月4日取得枠拡大を発表、11月2日取得期間延長を発表、2月6日取得期間延長を発表、取得株式総数の上限360万株、取得価額総額の上限72億円、取得期間17年6月19日〜18年5月11日)を実施している。2月6日時点の累計取得株式数は248万5100株だった。
 
 株価は1月の昨年来高値2348円から反落したが、2000円近辺で推移して調整一巡感を強めている。
 
 3月13日の終値2087円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS79円53銭で算出)は26〜27倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間34円で算出)は1.6%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1192円73銭で算出)は1.7倍近辺である。時価総額は約1109億円である。
 
 週足チャートで見ると52週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。自己株式取得期間延長も評価材料だろう。出直りが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[2月26日更新]

ゼリア新薬工業は調整一巡感、18年3月期3Q累計大幅増益で通期も2桁増益・増配予想

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。18年3月期第3四半期累計は大幅増益だった。通期は経常利益と純利益を増額して2桁増益予想、そして増配予想である。なお自己株式取得期間を延長している。株価は1月の昨年来高値圏から反落したが調整一巡感を強めている。
 
■医療用医薬品事業とコンシューマーヘルスケア事業を展開
 
 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。収益面では薬価改定、ライセンス収入・ロイヤリティ収入、研究開発費、広告宣伝費などの影響を受けやすい。
 
 17年3月期のセグメント別売上高構成比は医療用医薬品事業53%、コンシューマーヘルスケア事業47%、その他0%、営業利益構成比(連結調整前)は医療用医薬品事業17%、コンシューマーヘルスケア事業80%、その他2%だった。海外売上比率は24.6%だった。
 
 医療用医薬品事業は、潰瘍性大腸炎治療剤アサコールを主力として、H2受容体拮抗剤アシノン、亜鉛含有胃潰瘍治療剤プロマック、機能性ディスペプシア治療剤アコファイドなども展開している。
 
 子会社ティロッツ社は15年7月、アストラゼネカ社から炎症性腸疾患(IBD)治療剤Entocortの米国を除く全世界における権利を取得した。IBDは潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。CDを適応症とするEntocortの権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられているアサコールを補完する。そして16年11月国内でCDを適応症するゼンタコートカプセルを発売した。
 
 17年5月には潰瘍性大腸炎治療剤アサコールの用法・用量を追加(開発番号Z−206、協和発酵キリンと共同開発)した。また17年9月には、日医工<4541>が製造販売承認を取得したバイオシミラー製剤『インフリキシマブBS点滴静注用100mg「日医工」』について、両社で共同プロモーションを行うと発表した。
 
 コンシューマーヘルスケア事業は、ヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力として、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品プレフェミン(要指導医薬品)や、連結子会社イオナ インターナショナルの「イオナ」ブランド化粧品なども、全国の薬局・薬店・ドラッグストアなどに販売している。
 
■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進
 
 消化器分野を最重点領域と位置付けて、新薬開発を推進している。膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。
 
 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」を承認申請中、欧州で潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」を承認申請中である。自社開発「Z−338」は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了している。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。
 
■18年3月期3Q累計大幅増益、通期も2桁増益・増配予想
 
 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月12日公表)は、2月6日に売上高を20億円減額、経常利益を2億円増額、純利益を3億円増額修正した。営業利益は据え置いた。
 
 修正後の連結業績予想は、売上高が前期(17年3月期)比1.8%増の660億円、営業利益が10.1%増の50億円、経常利益が17.2%増の52億円、純利益が15.7%増の41億円としている。配当予想は2円増配の年間34円(第2四半期末17円、期末17円)としている。予想配当性向は42.8%となる。
 
 第3四半期累計は売上高が前年同期比1.2%増の496億44百万円、営業利益が26.0%増の45億87百万円、経常利益が39.6%増の48億90百万円、純利益が37.6%増の39億55百万円だった。競争激化などで売上高が伸び悩んだが、販管費の減少で大幅増益だった。
 
 売上高は、医療用医薬品事業が3.2%増の266億54百万円、コンシューマーヘルスケア事業が1.0%減の228億73百万円、その他が8.9%増の1億16百万円だった。
 
 医療用医薬品事業では、主力のアサコールが国内で後発品および競合品の影響を受けたが、海外が好調に推移した。Entocort(国内販売名ゼンタコート)は国内・海外とも増収だった。アコファイドは市場構築が計画より遅れている。コンシューマーヘルスケア事業は競争激化で苦戦した。
 
 差引売上総利益率は71.6%で0.8ポイント低下、販管費比率は62.3%で2.7ポイント低下した。営業外では為替差損益が大幅改善した。
 
 修正後の通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高75.2%、営業利益91.7%、経常利益94.0%、純利益96.5%と高水準だが、第4四半期に研究開発費の増加などを見込んでいるため営業利益予想を据え置いた。
 
■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して実施している。保有株式数に応じて自社グループ商品を贈呈する。
 
■株価は調整一巡感
 
 なお2月6日に自己株式取得(17年6月16日発表、8月4日に取得枠拡大を発表、11月2日に取得期間延長を発表、取得株式総数の上限360万株、取得価額総額の上限72億円、取得期間17年6月19日〜18年2月6日)の期間を、18年5月11日まで延長すると発表している。2月6日現在の累計取得株式数は248万5100株である。
 
 株価は1月の昨年来高値2348円から反落し、地合い悪化も影響して水準を切り下げたが、2月6日の直近安値1982円から切り返して調整一巡感を強めている。
 
 2月23日の終値2108円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS79円53銭で算出)は26〜27倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間34円で算出)は1.6%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1192円73銭で算出)は1.8倍近辺である。時価総額は約1120億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下げ渋り、サポートラインを確認した形だ。調整一巡して戻りを試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月09日更新]

ゼリア新薬工業は昨年来高値圏で堅調、18年3月期増収増益・増配予想

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。18年3月期増収増益・増配予想である。また自己株式取得期間を延長している。株価は昨年来高値圏で堅調だ。上値を試す展開が期待される。
 
■医療用医薬品事業とコンシューマーヘルスケア事業を展開
 
 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。収益面では薬価改定、ライセンス収入・ロイヤリティ収入、研究開発費、広告宣伝費などの影響を受けやすい。
 
 17年3月期のセグメント別売上高構成比は医療用医薬品事業53%、コンシューマーヘルスケア事業47%、その他0%、営業利益構成比(連結調整前)は医療用医薬品事業17%、コンシューマーヘルスケア事業80%、その他2%だった。海外売上比率は24.6%だった。
 
 医療用医薬品事業は、潰瘍性大腸炎治療剤アサコールを主力として、H2受容体拮抗剤アシノン、亜鉛含有胃潰瘍治療剤プロマック、機能性ディスペプシア治療剤アコファイドなども展開している。
 
 子会社ティロッツ社は15年7月、アストラゼネカ社から炎症性腸疾患(IBD)治療剤Entocortの米国を除く全世界における権利を取得した。IBDは潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。CDを適応症とするEntocortの権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられているアサコールを補完する。そして16年11月国内でCDを適応症するゼンタコートカプセルを発売した。
 
 17年5月には潰瘍性大腸炎治療剤アサコールの用法・用量を追加(開発番号Z−206、協和発酵キリンと共同開発)した。また17年9月には、日医工<4541>が製造販売承認を取得したバイオシミラー製剤『インフリキシマブBS点滴静注用100mg「日医工」』について、両社で共同プロモーションを行うと発表した。
 
 コンシューマーヘルスケア事業は、ヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力として、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品プレフェミン(要指導医薬品)や、連結子会社イオナ インターナショナルの「イオナ」ブランド化粧品なども、全国の薬局・薬店・ドラッグストアなどに販売している。
 
■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進
 
 消化器分野を最重点領域と位置付けて、新薬開発を推進している。膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。
 
 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」を承認申請中、欧州で潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」を承認申請中である。自社開発「Z−338」は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了している。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。
 
■18年3月期増収増益・増配予想
 
 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月12日公表)は売上高が前期(17年3月期)比4.9%増の680億円、営業利益が10.1%増の50億円、経常利益が12.7%増の50億円、純利益が7.2%増の38億円としている。配当予想は2円増配の年間34円(第2四半期末17円、期末17円)としている。予想配当性向は47.0%となる。
 
 第2四半期累計は売上高が前年同期比0.3%増の324億12百万円、営業利益が24.0%減の23億93百万円、経常利益が17.8%減の25億34百万円、純利益が6.1%増の21億28百万円だった。
 
 売上高は計画を下回り横ばいにとどまった。医療用医薬品事業は0.6%増収、コンシューマーヘルスケア事業は0.1%減収だった。差引売上総利益率は70.8%で1.8ポイント低下、販管費比率は63.4%で0.6ポイント上昇した。営業利益と経常利益は研究開発増加などで減益だが、経費削減効果や営業外での為替差損益改善で計画を上回った。純利益は投資有価証券売却益の増加が寄与して増益だった。
 
 通期ベースでは、医療用医薬品事業は潰瘍性大腸炎治療剤アサコールが海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤Entocortの寄与、機能性ディスペプシア治療剤アコファイドの市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群などの主力製品の伸長を見込んでいる。
 
 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.7%、営業利益が47.9%、経常利益が50.7%、純利益が56.0%と順調である。通期ベースでは好業績が期待される。
 
■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して実施している。保有株式数に応じて自社グループ商品を贈呈する。
 
■株価は昨年来高値圏で堅調
 
 11月2日に自己株式取得(6月16日発表、8月4日に取得枠拡大を発表、取得株式総数の上限360万株、取得価額総額の上限72億円、取得期間17年6月19日〜17年11月2日)の期間を、18年2月6日まで延長すると発表している。
 
 株価は12月12日に年初来高値2254円まで上伸した。その後も高値圏で堅調に推移している。
 
 1月5日の終値2193円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS74円54銭で算出)は29〜30倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間34円で算出)は1.6%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1192円73銭で算出)は1.8倍近辺である。なお時価総額は約1165億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月14日更新]

ゼリア新薬工業は年初来高値更新の展開、18年3月期増収増益・増配予想

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。18年3月期増収増益・増配予想である。また自己株式取得期間を延長している。株価は年初来高値更新の展開だ。上値を試す展開が期待される。
 
■医療用医薬品事業とコンシューマーヘルスケア事業を展開
 
 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。収益面では薬価改定、ライセンス収入・ロイヤリティ収入、研究開発費、広告宣伝費などの影響を受けやすい。
 
 17年3月期のセグメント別売上高構成比は医療用医薬品事業53%、コンシューマーヘルスケア事業47%、その他0%、営業利益構成比(連結調整前)は医療用医薬品事業17%、コンシューマーヘルスケア事業80%、その他2%だった。海外売上比率は24.6%だった。
 医療用医薬品事業は、潰瘍性大腸炎治療剤アサコールを主力として、H2受容体拮抗剤アシノン、亜鉛含有胃潰瘍治療剤プロマック、機能性ディスペプシア治療剤アコファイドなども展開している。
 
 子会社ティロッツ社は15年7月、アストラゼネカ社から炎症性腸疾患(IBD)治療剤Entocortの米国を除く全世界における権利を取得した。IBDは潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。CDを適応症とするEntocortの権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられているアサコールを補完する。そして16年11月国内でCDを適応症するゼンタコートカプセルを発売した。
 
 17年5月には潰瘍性大腸炎治療剤アサコールの用法・用量を追加(開発番号Z−206、協和発酵キリンと共同開発)した。また17年9月には、日医工<4541>が製造販売承認を取得したバイオシミラー製剤『インフリキシマブBS点滴静注用100mg「日医工」』について、両社で共同プロモーションを行うと発表した。
 
 コンシューマーヘルスケア事業は、ヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力として、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品プレフェミン(要指導医薬品)や、連結子会社イオナ インターナショナルの「イオナ」ブランド化粧品なども、全国の薬局・薬店・ドラッグストアなどに販売している。
 
■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進
 
 消化器分野を最重点領域と位置付けて、新薬開発を推進している。膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。
 
 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」を承認申請中、欧州で潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」を承認申請中である。自社開発「Z−338」は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了している。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。
 
■18年3月期増収増益・増配予想
 
 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月12日公表)は売上高が前期(17年3月期)比4.9%増の680億円、営業利益が10.1%増の50億円、経常利益が12.7%増の50億円、純利益が7.2%増の38億円としている。配当予想は2円増配の年間34円(第2四半期末17円、期末17円)としている。予想配当性向は47.0%となる。
 
 第2四半期累計は売上高が前年同期比0.3%増の324億12百万円、営業利益が24.0%減の23億93百万円、経常利益が17.8%減の25億34百万円、純利益が6.1%増の21億28百万円だった。
 
 売上高は計画を下回り横ばいにとどまった。医療用医薬品事業は0.6%増収、コンシューマーヘルスケア事業は0.1%減収だった。差引売上総利益率は70.8%で1.8ポイント低下、販管費比率は63.4%で0.6ポイント上昇した。営業利益と経常利益は研究開発増加などで減益だが、経費削減効果や営業外での為替差損益改善で計画を上回った。純利益は投資有価証券売却益の増加が寄与して増益だった。
 
 通期ベースでは、医療用医薬品事業は潰瘍性大腸炎治療剤アサコールが海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤Entocortの寄与、機能性ディスペプシア治療剤アコファイドの市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群などの主力製品の伸長を見込んでいる。
 
 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.7%、営業利益が47.9%、経常利益が50.7%、純利益が56.0%と順調である。通期ベースでは好業績が期待される。
 
■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して実施している。保有株式数に応じて自社グループ商品を贈呈する。
 
■株価は年初来高値更新の展開
 
 11月2日に自己株式取得(6月16日発表、8月4日に取得枠拡大を発表、取得株式総数の上限360万株、取得価額総額の上限72億円、取得期間17年6月19日〜17年11月2日)の期間を、18年2月6日まで延長すると発表している。
 
 株価は12月12日に年初来高値2254円まで上伸した。高値圏2100円近辺での短期モミ合いから上放れる動きだ。
 
 12月13日の終値2203円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS74円54銭で算出)は29〜30倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間34円で算出)は1.5%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1192円73銭で算出)は1.8倍近辺である。時価総額は約1170億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月16日更新]

ゼリア新薬工業は年初来高値更新、18年3月期2Q累計営業・経常減益だが通期は増収増益・増配予想、自己株式取得期間を延長
 
 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。18年3月期第2四半期累計は営業・経常減益だったが計画を上回った。そして通期は増収増益・増配予想である。また自己株式取得期間を延長した。株価はモミ合いから上放れて年初来高値を更新した。上値を試す展開が期待される。
 
■医療用医薬品事業とコンシューマーヘルスケア事業を展開
 
 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。収益面では薬価改定、ライセンス収入・ロイヤリティ収入、研究開発費、広告宣伝費などの影響を受けやすい。
 
 17年3月期のセグメント別売上高構成比は医療用医薬品事業53%、コンシューマーヘルスケア事業47%、その他0%、営業利益構成比(連結調整前)は医療用医薬品事業17%、コンシューマーヘルスケア事業80%、その他2%だった。海外売上比率は24.6%だった。
 
 医療用医薬品事業は、潰瘍性大腸炎治療剤アサコールを主力として、H2受容体拮抗剤アシノン、亜鉛含有胃潰瘍治療剤プロマック、機能性ディスペプシア治療剤アコファイドなども展開している。
 
 子会社ティロッツ社は15年7月、アストラゼネカ社から炎症性腸疾患(IBD)治療剤Entocortの米国を除く全世界における権利を取得した。IBDは潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。CDを適応症とするEntocortの権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられているアサコールを補完する。そして16年11月国内でCDを適応症するゼンタコートカプセルを発売した。
 
 17年5月には潰瘍性大腸炎治療剤アサコールの用法・用量を追加(開発番号Z−206、協和発酵キリンと共同開発)した。また17年9月には、日医工<4541>が製造販売承認を取得したバイオシミラー製剤『インフリキシマブBS点滴静注用100mg「日医工」』について、両社で共同プロモーションを行うと発表した。
 
 コンシューマーヘルスケア事業は、ヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力として、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品プレフェミン(要指導医薬品)や、連結子会社イオナ インターナショナルの「イオナ」ブランド化粧品なども、全国の薬局・薬店・ドラッグストアなどに販売している。
 
■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進
 
 消化器分野を最重点領域と位置付けて、新薬開発を推進している。膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。
 
 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」を承認申請中、欧州で潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」を承認申請中である。自社開発「Z−338」は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了している。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。
 
■18年3月期2Q累計は営業・経常減益だが計画超
 
 11月2日発表した今期(18年3月期)第2四半期累計(4〜9月)の連結業績(10月20日に売上高を減額、利益を増額修正)は、売上高が前年同期比0.3%増の324億12百万円、営業利益が24.0%減の23億93百万円、経常利益が17.8%減の25億34百万円、純利益が6.1%増の21億28百万円だった。
 
 売上高は計画を下回り横ばいにとどまった。医療用医薬品事業は0.6%増収、コンシューマーヘルスケア事業は0.1%減収だった。差引売上総利益率は70.8%で1.8ポイント低下、販管費比率は63.4%で0.6ポイント上昇した。営業利益と経常利益は研究開発の増加などで減益だが、経費削減効果や営業外での為替差損益改善で計画を上回った。純利益は投資有価証券売却益の増加で計画を上回り増益だった。
 
■18年3月期増収増益・増配予想
 
 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月12日公表)は売上高が前期(17年3月期)比4.9%増の680億円、営業利益が10.1%増の50億円、経常利益が12.7%増の50億円、純利益が7.2%増の38億円としている。配当予想は2円増配の年間34円(第2四半期末17円、期末17円)としている。予想配当性向は47.0%となる。
 
 医療用医薬品事業では、潰瘍性大腸炎治療剤アサコールが海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤Entocortの寄与、機能性ディスペプシア治療剤アコファイドの市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群などの主力製品の伸長を見込んでいる。
 
 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.7%、営業利益が47.9%、経常利益が50.7%、純利益が56.0%と順調である。通期ベースでは好業績が期待される。
 
■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して実施している。保有株式数に応じて自社グループ商品を贈呈する。
 
■株価はモミ合い上放れて年初来高値更新
 
 11月2日に自己株式取得(6月16日発表、8月4日に取得枠拡大を発表、取得株式総数の上限360万株、取得価額総額の上限72億円、取得期間17年6月19日〜17年11月2日)の期間を18年2月6日まで延長すると発表した。11月2日現在の累計取得株式総数は226万3100株である。
 
 株価は自己株式取得期間延長を好感する形で11月6日に2197円まで急伸し、2000円近辺でのモミ合いから上放れて年初来高値を更新した。
 
 11月15日の終値2104円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS72円34銭で算出)は29倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間34円で算出)は1.6%近辺、そして前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1192円73銭で算出)は1.8倍近辺である。時価総額は約1118億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月17日更新]

ゼリア新薬工業は調整一巡して7月高値試す、18年3月期増収増益・増配予想

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。18年3月期増収増益・増配予想である。株価は戻り高値圏でモミ合う形だが、調整一巡して7月高値を試す展開が期待される。
 
■医療用医薬品事業とコンシューマーヘルスケア事業を展開
 
 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。収益面では薬価改定、ライセンス収入・ロイヤリティ収入、研究開発費、広告宣伝費などの影響を受けやすい。
 
 17年3月期のセグメント別売上高構成比は医療用医薬品事業53%、コンシューマーヘルスケア事業47%、その他0%、営業利益構成比(連結調整前)は医療用医薬品事業17%、コンシューマーヘルスケア事業80%、その他2%だった。海外売上比率は24.6%だった。
 
 医療用医薬品事業は、潰瘍性大腸炎治療剤アサコールを主力として、H2受容体拮抗剤アシノン、亜鉛含有胃潰瘍治療剤プロマック、機能性ディスペプシア治療剤アコファイドなども展開している。
 
 子会社ティロッツ社は15年7月、アストラゼネカ社から炎症性腸疾患(IBD)治療剤Entocortの米国を除く全世界における権利を取得した。IBDは潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。CDを適応症とするEntocortの権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられているアサコールを補完する。そして16年11月国内でCDを適応症するゼンタコートカプセルを発売した。
 
 17年5月には潰瘍性大腸炎治療剤アサコールの用法・用量を追加(開発番号Z−206、協和発酵キリンと共同開発)した。また17年9月には、日医工<4541>が製造販売承認を取得したバイオシミラー製剤『インフリキシマブBS点滴静注用100mg「日医工」』について、両社で共同プロモーションを行うと発表した。
 
 コンシューマーヘルスケア事業は、ヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力として、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品プレフェミン(要指導医薬品)や、連結子会社イオナ インターナショナルの「イオナ」ブランド化粧品なども、全国の薬局・薬店・ドラッグストアなどに販売している。
 
■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進
 
 消化器分野を最重点領域と位置付けて、新薬開発を推進している。膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。
 
 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」を承認申請中、欧州で潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」を承認申請中である。自社開発「Z−338」は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了している。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。
 
■18年3月期増収増益・増配予想
 
 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月12日公表)は売上高が前期(17年3月期)比4.9%増の680億円、営業利益が10.1%増の50億円、経常利益が12.7%増の50億円、純利益が7.2%増の38億円としている。配当予想は2円増配の年間34円(第2四半期末17円、期末17円)としている。予想配当性向は47.0%となる。
 
 第1四半期(4〜6月)は、売上高が前年同期比3.1%減収となり、営業利益が65.3%減益、経常利益が63.8%減益、純利益が50.5%減益だった。医療用医薬品事業は後発医薬品使用促進の影響、コンシューマーヘルスケア事業は競争激化の影響で、いずれも減収となった。またEAファーマとの新規プロトンポンプ阻害剤(Z−215)ライセンス契約終了に伴って、清算に係る費用を研究開発費として計上したため大幅減益だった。特別利益では投資有価証券売却益が増加した。
 
 第1四半期は減益だったが、通期は増収増益・増配予想である。医療用医薬品事業では、潰瘍性大腸炎治療剤アサコールが海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤Entocortの寄与、機能性ディスペプシア治療剤アコファイドの市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群などの主力製品の伸長を見込んでいる。
 
■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して実施している。保有株式数に応じて自社グループ商品を贈呈する。
 
■株価は調整一巡感
 
 6月16日発表した自己株式取得に関しては、8月4日に拡大を発表し、取得株式総数の上限360万株、取得価額総額の上限72億円、取得期間17年6月19日〜17年11月2日としている。
 
 株価は戻り高値圏2000円近辺でモミ合う形だが、調整一巡感を強めている。
 
 10月16日の終値2015円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS72円34銭で算出)は27〜28倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間34円で算出)は1.7%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1192円73銭で算出)は1.7倍近辺である。時価総額は約1070億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。調整一巡して7月の年初来高値2124円を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月26日更新]

ゼリア新薬工業は自律調整一巡感、18年3月期増収増益・増配予想

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。18年3月期増収増益・増配予想である。株価は7月高値後の自律調整一巡感を強めている。自己株式取得拡大も評価して上値を試す展開が期待される。
 
■医療用医薬品事業とコンシューマーヘルスケア事業を展開
 
 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。収益面では薬価改定、ライセンス収入・ロイヤリティ収入、研究開発費、広告宣伝費などの影響を受けやすい。
 
 17年3月期のセグメント別売上高構成比は医療用医薬品事業53%、コンシューマーヘルスケア事業47%、その他0%、営業利益構成比(連結調整前)は医療用医薬品事業17%、コンシューマーヘルスケア事業80%、その他2%だった。海外売上比率は24.6%だった。
 
 医療用医薬品事業は、潰瘍性大腸炎治療剤アサコールを主力として、H2受容体拮抗剤アシノン、亜鉛含有胃潰瘍治療剤プロマック、機能性ディスペプシア治療剤アコファイドなども展開している。
 
 また子会社ティロッツ社が15年7月、アストラゼネカ社から炎症性腸疾患(IBD)治療剤Entocortの米国を除く全世界における権利を取得した。IBDは潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。CDを適応症とするEntocortの権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられているアサコールを補完する。そして16年11月国内でCDを適応症するゼンタコートカプセルを発売した。
 
 17年5月には潰瘍性大腸炎治療剤アサコールの用法・用量を追加(開発番号Z−206、協和発酵キリンと共同開発)した。
 
 コンシューマーヘルスケア事業は、ヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力として、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品プレフェミン(要指導医薬品)や、連結子会社イオナ インターナショナルの「イオナ」ブランド化粧品なども、全国の薬局・薬店・ドラッグストアなどに販売している。
 
■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進
 
 消化器分野を最重点領域と位置付けて、新薬開発を推進している。膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。
 
 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」を承認申請中、欧州で潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」を承認申請中である。自社開発「Z−338」は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了している。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。
 
■18年3月期増収増益・増配予想
 
 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月12日公表)は売上高が前期(17年3月期)比4.9%増の680億円、営業利益が10.1%増の50億円、経常利益が12.7%増の50億円、純利益が7.2%増の38億円としている。配当予想は2円増配の年間34円(第2四半期末17円、期末17円)としている。予想配当性向は47.0%となる。
 
 第1四半期(4〜6月)連結業績は売上高が前年同期比3.1%減収、営業利益が65.3%減益、経常利益が63.8%減益、純利益が50.5%減益だった。医療用医薬品事業は後発医薬品使用促進の影響、コンシューマーヘルスケア事業は競争激化の影響で、いずれも減収となった。またEAファーマとの新規プロトンポンプ阻害剤(Z−215)ライセンス契約終了に伴って、清算に係る費用を研究開発費として計上したため大幅減益だった。特別利益では投資有価証券売却益が増加した。
 
 第1四半期は減益だったが、通期は増収増益・増配予想である。医療用医薬品事業では、潰瘍性大腸炎治療剤アサコールが海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤Entocortの寄与、機能性ディスペプシア治療剤アコファイドの市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群などの主力製品の伸長を見込んでいる。
 
■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して実施している。保有株式数に応じて自社グループ商品を贈呈する。
 
■株価は自律調整一巡感
 
 なお6月16日発表した自己株式取得に関して8月4日に拡大を発表し、取得株式総数の上限360万株(従来は180万株)、取得価額総額の上限72億円(同36億円)、取得期間17年6月19日〜17年11月2日(変更なし)とした。
 
 株価は7月の年初来高値2124円から反落し、その後は上げ一服の形だが、自律調整一巡感を強めている。
 
 9月25日の終値2026円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS72円34銭で算出)は28倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間34円で算出)は1.7%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1192円73銭で算出)は1.7倍近辺である。時価総額は約1076億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整が一巡し、自己株式取得拡大も評価して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月21日更新]

ゼリア新薬工業は自律調整一巡して上値試す、18年3月期1Q大幅減益だが通期は増収増益・増配予想、自己株式取得拡大も評価

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。18年3月期第1四半期は大幅減益だったが、通期は増収増益・増配予想である。株価は自律調整が一巡し、自己株式取得拡大も評価して上値を試す展開が期待される。
 
■医療用医薬品事業とコンシューマーヘルスケア事業を展開
 
 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。収益面では薬価改定、ライセンス収入・ロイヤリティ収入、研究開発費、広告宣伝費などの影響を受けやすい。
 
 17年3月期のセグメント別売上高構成比は医療用医薬品事業53%、コンシューマーヘルスケア事業47%、その他0%、営業利益構成比(連結調整前)は医療用医薬品事業17%、コンシューマーヘルスケア事業80%、その他2%だった。海外売上比率は24.6%である。
 
 医療用医薬品事業は、潰瘍性大腸炎治療剤アサコールを主力として、H2受容体拮抗剤アシノン、亜鉛含有胃潰瘍治療剤プロマック、機能性ディスペプシア治療剤アコファイド、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品プレフェミン(要指導医薬品)なども展開している。17年5月には潰瘍性大腸炎治療剤アサコールの用法・用量を追加(開発番号Z−206、協和発酵キリンと共同開発)した。
 
 コンシューマーヘルスケア事業は、ヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力としている。また連結子会社イオナ インターナショナルの「イオナ」ブランド化粧品を全国の薬局・薬店・ドラッグストアに販売している。
 
■グローバル展開を推進
 
 M&Aを活用してグローバル展開も推進している。08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約締結、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。15年4月ベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%を取得した。
 
 15年7月子会社ティロッツ社がアストラゼネカ社から炎症性腸疾患(IBD)治療剤Entocortの米国を除く全世界における権利を取得した。IBDは潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。CDを適応症とするEntocortの権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられているアサコールを補完する。そして16年11月国内でCDを適応症するゼンタコートカプセルを発売した。
 
■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進
 
 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。
 
 膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。
 
 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」を承認申請中、欧州で潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」を承認申請中である。自社開発「Z−338」は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了している。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。
 
■18年3月期1Qは大幅減益
 
 今期(18年3月期)第1四半期(4月〜6月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.1%減の159億70百万円、営業利益が65.3%減の5億97百万円、経常利益が63.8%減の6億63百万円、純利益が50.5%減の6億57百万円だった。
 
 医療用医薬品事業は後発医薬品使用促進の影響、コンシューマーヘルスケア事業は競争激化の影響で、いずれも減収となった。またEAファーマとの新規プロトンポンプ阻害剤(Z−215)ライセンス契約終了に伴って、清算に係る費用を研究開発費として計上したため大幅減益だった。
 
 差引売上総利益は8.2%減少し、差引売上総利益率は70.2%で3.8ポイント低下した。販管費は1.2%増加し、販管費比率は66.4%で2.8ポイント上昇した。また特別利益では投資有価証券売却益が増加(前期2億16百万円、今期5億62百万円)した。
 
 医療用医薬品事業は売上高が4.8%減の89億58百万円で営業利益(連結調整前)が94.9%減の59百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤アサコールは堅調で、炎症性腸疾患(IBD)治療剤Entocortも順調に拡大したが、機能性ディスペプシア治療剤アコファイドは市場構築が計画に対して遅れ、H2受容体拮抗剤アシノンや亜鉛含有胃潰瘍治療剤プロマックは後発医薬品使用促進の影響で苦戦した。
 
 コンシューマーヘルスケア事業は売上高が0.9%増の69億75百万円で営業利益が6.7%減の17億65百万円だった。テレビCMなどの広告宣伝活動によってヘパリーゼW群が好調だったが、コンドロイチン群およびウィズワン群が競争激化で苦戦した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が7.9%増の36百万円で営業利益が1.6%減の58百万円だった。
 
■18年3月期通期は増収増益・増配予想
 
 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月12日公表)は売上高が前期(17年3月期)比4.9%増の680億円、営業利益が10.1%増の50億円、経常利益が12.7%増の50億円、純利益が7.2%増の38億円としている。配当予想は2円増配の年間34円(第2四半期末17円、期末17円)としている。予想配当性向は47.0%となる。
 
 医療用医薬品事業では、潰瘍性大腸炎治療剤アサコールが海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤Entocortの寄与、機能性ディスペプシア治療剤アコファイドの市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群などの主力製品の伸長を見込んでいる。研究開発費が高水準に推移して広告宣伝費も増加するが、増収効果で吸収して増益・増配予想である。
 
■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施
 
 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して、保有株式数に応じて自社グループ商品を贈呈する。
 
■株価は自律調整一巡して上値試す
 
 なお6月16日発表した自己株式取得に関して8月4日に拡大を発表し、取得株式総数の上限360万株(従来は180万株)、取得価額総額の上限72億円(同36億円)、取得期間17年6月19日〜17年11月2日(変更なし)とした。17年8月3日現在の累計で取得株式総数159万7100株、取得価額総額32億5345万3800円となっている。
 
 株価は6月16日発表の自己株式取得を好感して7月7日に年初来高値2124円まで上伸した。その後は利益確定売りで一旦反落したが、大きく下押す動きは見られない。自律調整の範囲だろう。
 
 8月18日の終値1951円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS72円34銭で算出)は27倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間34円で算出)は1.7%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1192円73銭で算出)は1.6倍近辺である。時価総額は約1036億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線が接近して切り返す動きだ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月07日更新]

ゼリア新薬工業は年初来高値更新の展開、18年3月期増収増益・増配予想や自己株式取得を評価

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は、消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開し、18年3月期増収増益・増配予想である。株価は年初来高値更新の展開となった。自己株式取得も評価して上値を試す展開が期待される。

■医療用医薬品事業とコンシューマーヘルスケア事業を展開

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。

 医療用医薬品事業は潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」なども展開している。15年7月にはアストラゼネカ社から炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の米国を除く全世界における権利を取得した。コンシューマーヘルスケア事業はヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力としている。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けている。膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は逆流性食道炎を適応症としてフェーズ2段階、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。

■18年3月期増収増益・増配予想、主力製品が伸長

 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月12日公表)は売上高が前期(17年3月期)比4.9%増の680億円、営業利益が同10.1%増の50億円、経常利益が同12.7%増の50億円、純利益が同7.2%増の38億円としている。配当予想は同2円増配の年間34円(第2四半期末17円、期末17円)で予想配当性向は47.5%となる。

 医療用医薬品事業では、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の寄与、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築などを見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群などの主力製品の伸長を見込んでいる。研究開発費や広告宣伝費の増加を増収効果で吸収する。

■株価は年初来高値更新の展開

 自己株式取得は取得株式総数の上限180万株、取得価額総額の上限36億円、取得期間17年6月19日〜17年11月2日としている。株価は自己株式取得も好感して年初来高値更新の展開となった。7月6日には2123円円まで上伸した。

 7月6日の終値2103円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円54銭で算出)は29倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間34円で算出)は1.6%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1192円73銭で算出)は1.8倍近辺である。時価総額は約1117億円である。

 週足チャートで見ると窓を開けて急伸し、13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いて先高感を強めている。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月21日更新]

ゼリア新薬工業は自己株式取得発表を好感して年初来高値更新

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。18年3月期増収増益・増配予想である。株価は6月16日発表した自己株式取得を好感して年初来高値を更新した。上値を試す展開が期待される。

■医療用医薬品事業とコンシューマーヘルスケア事業を展開

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。17年3月期のセグメント別売上高構成比は医療用医薬品事業53%、コンシューマーヘルスケア事業47%、その他0%、営業利益構成比(連結調整前)は医療用医薬品事業17%、コンシューマーヘルスケア事業80%、その他2%である。海外売上比率は24.6%である。

 医療用医薬品事業は、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」なども展開している。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。14年9月には日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。
 コンシューマーヘルスケア事業は、ヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力としている。また連結子会社イオナ インターナショナルの「イオナ」ブランド化粧品の取り扱いを開始し、直販対象製品を全国の薬局・薬店・ドラッグストアに販売している。

 収益面では薬価改定、ライセンス収入・ロイヤリティ収入、研究開発費、広告宣伝費などの影響を受けやすい。

■グローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進している。08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約締結、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。15年4月ベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%を取得した。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利取得

 15年7月子会社ティロッツ社(スイス)がアストラゼネカ社から、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の米国を除く全世界における権利を取得した。IBDは潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。CDを適応症とする「Entocort」の権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完する。

 そして16年9月CDを適応症する「ゼンタコートカプセル」として国内での製造販売承認を取得、16年11月発売開始した。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 17年5月潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」に関して、厚生労働省から新用法・用量(Z−206、一般名メサラジン、協和発酵キリンと共同開発)の承認を取得した。

 膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、エーザイから導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は逆流性食道炎を適応症としてフェーズ2段階、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。

 なおエーザイ<4523>(その後16年4月にEAファーマがエーザオから契約上の地位を引き継ぎ)の新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関して14年8月ライセンス契約を締結したが、6月16日にライセンス契約終了を発表した。開発計画を再検討した結果、開発を中止することとなった。日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権をEAファーマに返却する。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」(メサラジン)を承認申請中、潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」(メサラジン)は欧州で承認申請中である。自社開発「Z−338」(アコチアミド)は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了した。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。

■17年3月期は国内薬価改定で営業微減益

 前期(17年3月期)の連結業績は売上高が前々期(16年3月期)比3.8%増の648億49百万円、営業利益が同0.5%減の45億41百万円、経常利益が同0.3%減の44億38百万円、純利益が同0.9%増の35億44百万円だった。

 医療用医薬品事業、コンシューマーヘルスケア事業とも増収だったが、国内での潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」薬価改定の影響や、広告宣伝費の増加などで営業微減益だった。差引売上総利益は同4.8%増加し、差引売上総利益率は72.0%で同0.7ポイント上昇した。販管費は同5.4%増加し、販管費比率は65.0%で同1.0ポイント上昇した。研究開発費は84億58百万円で同1.4%減少した。

 特別利益では投資有価証券売却益が減少(前々期10億87百万円、前期8億07百万円)した。特別損失では前々期計上の投資有価証券評価損1億18百万円が一巡したが、減損損失が増加(前々期1億43百万円、前期3億18百万円)した。法人税等合計が減少して純利益は微増益だった。

 ROEは5.6%で同横ばい、自己資本比率は55.4%で同1.9ポイント上昇した。配当は同1円増配の年間32円(第2四半期末16円、期末16円)とした。配当性向は48.0%である。

 セグメント別には、医療用医薬品事業は売上高が同1.6%増の344億30百万円で営業利益(連結調整前)が同42.9%減の17億16百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は、国内が薬価改定や後発品の影響で苦戦したが、海外が堅調に推移した。炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」は順調に拡大した。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」は市場構築が計画に対して遅れている。

 コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同6.5%増の302億77百万円で営業利益が同20.3%増の79億81百万円だった。テレビCMなどの広告宣伝活動によって製品認知度が向上し、製品ラインナップ強化も奏功して特にコンビニ向けヘパリーゼW群が好調だった。コンドロイチン群も圧倒的な市場シェアを堅持した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同6.8%減の1億42百万円で営業利益が同2.3%増の2億46百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期164億88百万円、第2四半期158億25百万円、第3四半期167億30百万円、第4四半期158億06百万円、営業利益は17億20百万円、14億28百万円、4億93百万円、9億円だった。

■18年3月期増収増益・増配予想、主力製品が伸長

 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月12日公表)は売上高が前期(17年3月期)比4.9%増の680億円、営業利益が同10.1%増の50億円、経常利益が同12.7%増の50億円、純利益が同7.2%増の38億円としている。配当予想は同2円増配の年間34円(第2四半期末17円、期末17円)で予想配当性向は47.5%となる。

 医療用医薬品事業では、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の寄与、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群などの主力製品の伸長を見込んでいる。研究開発費が高水準に推移して広告宣伝費も増加するが、増収効果で吸収して増益・増配予想である。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施

 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して、保有株式数に応じて自社グループ商品を贈呈する。

■株価は調整一巡して戻り歩調

 6月16日に自己株式取得を発表した。取得株式総数の上限180万株(自己株式除く発行済株式総数に対する割合3.39%)で、取得価額総額の上限36億円、取得期間17年6月19日〜17年11月2日としている。

 株価の動きを見ると1700円台でモミ合う展開だったが、6月16日発表した自己株式取得を好感し、6月19日に1940円まで急伸して年初来高値を更新した。

 6月19日の終値1925円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円54銭で算出)は26〜27倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間34円で算出)は1.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1192円73銭で算出)は1.6倍近辺である。時価総額は約1023億円である。

 週足チャートで見ると窓を開けて急伸し、26週移動平均線を突破した。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[05月19日更新]

ゼリア新薬工業は主力製品伸長して18年3月期増収増益・増配予想

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。18年3月期増収増益・増配予想である。株価は4月の直近安値圏から切り返して戻り歩調だ。上値を試す展開が期待される。

■医療用医薬品事業とコンシューマーヘルスケア事業を展開

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。17年3月期のセグメント別売上高構成比は医療用医薬品事業53%、コンシューマーヘルスケア事業47%、その他0%、営業利益構成比(連結調整前)は医療用医薬品事業17%、コンシューマーヘルスケア事業80%、その他2%である。また海外売上比率は24.6%である。

 医療用医薬品事業は、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」なども展開している。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。14年9月には日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。
 コンシューマーヘルスケア事業は、ヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力としている。また連結子会社イオナ インターナショナルの「イオナ」ブランド化粧品の取り扱いを開始し、直販対象製品を全国の薬局・薬店・ドラッグストアに販売している。

 薬価改定、ライセンス収入・ロイヤリティ収入、研究開発費、広告宣伝費などの影響を受けやすい収益構造である。

■グローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進している。08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約締結、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。15年4月ベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%を取得した。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利取得

 15年7月子会社ティロッツ社(スイス)がアストラゼネカ社から、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の米国を除く全世界における権利を取得した。IBDは潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。CDを適応症とする「Entocort」の権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完する。

 そして16年9月CDを適応症する「ゼンタコートカプセル」として国内での製造販売承認を取得、16年11月発売開始した。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月エーザイ<4523>の新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 5月18日には潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」に関して、厚生労働省から新用法・用量(Z−206、一般名メサラジン、協和発酵キリンと共同開発)の承認を取得したと発表している。

 膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、エーザイから導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は逆流性食道炎を適応症としてフェーズ2段階、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」(メサラジン)を承認申請中、潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」(メサラジン)は欧州で承認申請中である。自社開発「Z−338」(アコチアミド)は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了した。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。

■17年3月期は国内薬価改定も影響して営業微減益

 5月12日発表した前期(17年3月期)の連結業績は、売上高が前々期(16年3月期)比3.8%増の648億49百万円、営業利益が同0.5%減の45億41百万円、経常利益が同0.3%減の44億38百万円、純利益が同0.9%増の35億44百万円だった。

 医療用医薬品事業、コンシューマーヘルスケア事業とも増収だったが、国内での潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」薬価改定の影響や、広告宣伝費の増加などで営業微減益だった。差引売上総利益は同4.8%増加し、差引売上総利益率は72.0%で同0.7ポイント上昇した。販管費は同5.4%増加し、販管費比率は65.0%で同1.0ポイント上昇した。研究開発費は84億58百万円で同1.4%減少した。

 また営業外では為替差損が減少(前々期1億36百万円、前期78百万円)した。特別利益では投資有価証券売却益が減少(前々期10億87百万円、前期8億07百万円)した。特別損失では前々期計上の投資有価証券評価損1億18百万円が一巡したが、減損損失が増加(前々期1億43百万円、前期3億18百万円)した。法人税等合計が減少して純利益は微増益だった。

 ROEは5.6%で同横ばい、自己資本比率は55.4%で同1.9ポイント上昇した。配当は同1円増配の年間32円(第2四半期末16円、期末16円)とした。配当性向は48.0%である。

 セグメント別には、医療用医薬品事業は売上高が同1.6%増の344億30百万円で営業利益(連結調整前)が同42.9%減の17億16百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は、国内が薬価改定や後発品の影響で苦戦したが、海外が堅調に推移した。炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」は順調に拡大した。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」は市場構築が計画に対して遅れている。

 コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同6.5%増の302億77百万円で営業利益が同20.3%増の79億81百万円だった。テレビCMなどの広告宣伝活動によって製品認知度が向上し、製品ラインナップ強化も奏功して特にコンビニ向けヘパリーゼW群が好調だった。コンドロイチン群も圧倒的な市場シェアを堅持した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同6.8%減の1億42百万円で営業利益が同2.3%増の2億46百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期164億88百万円、第2四半期158億25百万円、第3四半期167億30百万円、第4四半期158億06百万円、営業利益は17億20百万円、14億28百万円、4億93百万円、9億円だった。

■18年3月期増収増益・増配予想、主力製品が伸長

 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月12日公表)は売上高が前期(17年3月期)比4.9%増の680億円、営業利益が同10.1%増の50億円、経常利益が同12.7%増の50億円、純利益が同7.2%増の38億円としている。配当予想は同2円増配の年間34円(第2四半期末17円、期末17円)で予想配当性向は47.5%となる。

 医療用医薬品事業では、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の寄与、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群などの主力製品の伸長を見込んでいる。研究開発費が高水準に推移して広告宣伝費も増加するが、増収効果で吸収して増益・増配予想である。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施

 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して実施している。保有株式数に応じて自社グループ商品を贈呈する。

■株価は調整一巡して戻り歩調

 株価の動きを見ると、地合い悪化が影響した4月17日の直近安値1621円から切り返して戻り歩調だ。調整が一巡したようだ。

 5月18日の終値1759円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円54銭で算出)は24〜25倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間34円で算出)は1.9%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1192円73銭で算出)は1.5倍近辺である。時価総額は約934億円である。

 週足チャートで見ると52週移動平均線近辺から切り返し、13週移動平均線に続いて26週移動平均線突破の動きを強めている。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[04月07日更新]

ゼリア新薬工業は17年3月期増益・増配予想で18年3月期も収益拡大期待

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。17年3月期増収増益予想・増配予想で、18年3月期も収益拡大が期待される。株価は3月期末の配当・株主優待権利落ちも影響して反落したが、自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。16年3月期のセグメント別売上高構成比は、医療用医薬品事業53.8%、コンシューマーヘルスケア事業46.0%、その他(保険代理業・不動産賃貸収入)0.3%だった。海外売上高比率は20.0%だった。

 医療用医薬品事業は潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」なども展開している。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。14年9月には日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 コンシューマーヘルスケア事業はヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力としている。3月1日には「ヘパリーゼドリンクU(第3類医薬品)および「ヘパリーゼHiプラス(第2類医薬品)を発売した。

 また3月1日には美容液ベースのオールインワンジェル「イオナ スパ&ミネラル エッセンスジェル」(化粧品)を発売した。連結子会社のイオナ インターナショナルが16年10月から製造する「イオナ」ブランド化粧品の取り扱いを開始し、直販対象製品を全国の薬局・薬店・ドラッグストアに販売している。

■グローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進している。08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約締結、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。15年4月ベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%を取得した。当社グループのアジア展開の拠点とする。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利取得

 15年7月には子会社ティロッツ社(スイス)がアストラゼネカ社から、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の米国を除く全世界における権利を取得した。

 炎症性腸疾患(IBD)は潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。

 15年10月クローン病を適応症として国内製造販売承認を申請し、16年9月国内でのクローン病治療剤「ゼンタコートカプセル」(IBD治療剤「Entocort」)の製造販売承認を取得、16年11月発売開始した。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月エーザイ<4523>の新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 潰瘍性大腸炎を適応症として「アサコール」の用法・用量を追加する「Z−206」(一般名メサラジン、協和発酵キリンとの共同開発)は承認申請中、膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、エーザイから導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は逆流性食道炎を適応症としてフェーズ2段階、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」(メサラジン)を承認申請中、潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」(メサラジン)は欧州・カナダでフェーズ3段階である。自社開発「Z−338」(アコファイド)は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了した。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。

■収益改善基調

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期147億15百万円、第2四半期154億21百万円、第3四半期156億46百万円、第4四半期152億30百万円、営業利益が8億58百万円、14億21百万円、10億61百万円、6億62百万円の赤字、16年3月期は売上高が147億25百万円、156億18百万円、167億11百万円、154億21百万円、営業利益が10億27百万円、10億87百万円、16億78百万円、7億73百万円だった。

 15年3月期はライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、新規開発テーマ導入費用の発生、治験進捗による研究開発費の増加などで大幅減益だったが、16年3月期は研究開発費減少も寄与して医療用医薬品事業の損益が大幅に改善した。

 16年3月期の差引売上総利益は15年3月期比4.7%増加し、差引売上総利益率は71.3%で同1.6ポイント上昇した。販管費は同0.3%増加したが、販管費比率は64.0%で同1.3ポイント上低下した。研究開発費は同13.2%減少して85億79百万円だった。ROEは5.6%で同1.4ポイント上昇、自己資本比率は53.5%で同11.5ポイント低下した。配当は同1円増配の年間31円(第2四半期末15円、期末16円)で配当性向は46.9%だった。

 なお医療用医薬品事業は売上高が同0.5%減の335億80百万円で営業利益(連結調整前)が同56.5%増の30億24百万円、コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同6.1%増の287億41百万円で営業利益が同13.4%増の66億16百万円、その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同3.4%減の1億52百万円で営業利益が同2.8%増の2億40百万円だった。

■17年3月期第3四半期累計は研究開発費増加で減益

 前期(17年3月期)第3四半期累計(4〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比4.2%増の490億43百万円、営業利益が同4.0%減の36億41百万円、経常利益が同7.0%減の35億02百万円、そして純利益が同13.8%減の28億73百万円だった。

 医療用医薬品事業、コンシューマーヘルスケア事業とも増収だったが、研究開発費などの経費が増加して減益だった。差引売上総利益は同5.9%増加し、差引売上総利益率は72.4%で同1.2ポイント上昇した。販管費は同7.2%増加し、販管費比率は65.0%で同1.8ポイント上昇した。営業外では為替差損が増加(前期億74百万円、今期1億94百万円)した。特別利益では投資有価証券売却益が減少(前期10億87百万円、今期7億74百万円)した。

 セグメント別には、医療用医薬品事業は売上高が同1.1%増の258億21百万円で営業利益(連結調整前)が同50.3%減の13億37百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は国内が薬価改定や後発品の影響で苦戦したが、海外が堅調に推移した。アストラゼネカ社から権利取得した炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」は順調に推移した。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」も市場構築がやや遅れている。

 コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同8.0%増の231億14百万円で営業利益が同24.5%増の61億27百万円だった。テレビCMなどの広告宣伝活動によって製品認知度が向上し、製品ラインナップ強化も奏功してコンビニ向けヘパリーゼW群が好調だった。コンドロイチン群も圧倒的な市場シェアを堅持した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同9.9%減の1億07百万円、営業利益が同3.4%増の1億87百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期164億88百万円、第2四半期158億25百万円、第3四半期167億30百万円、営業利益は17億20百万円、14億28百万円、4億93百万円だった。

■17年3月期通期は増収増益・増配予想

 前期(17年3月期)通期の連結業績予想(5月13日公表)は売上高が前々期(16年3月期)比5.6%増の660億円、営業利益が同5.1%増の48億円、経常利益が同3.4%増の46億円、純利益が同2.5%増の36億円としている。配当予想は同1円増配の年間32円(第2四半期末16円、期末16円)で予想配当性向は47.2%となる。

 医療用医薬品事業では、国内は薬価改定や後発品の影響を受けるが、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の通期寄与、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群やコンドロイチン群が引き続き好調に推移する。研究開発費が高水準に推移して広告宣伝費も増加するが、増収効果で吸収して増益・増配予想である。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が74.3%、営業利益が75.9%、経常利益が76.1%、純利益が79.8%と順調な水準である。研究開発費や広告宣伝費が高水準で推移すること、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の事業展開に積極投資を予定していること、為替相場が不透明であることなどを要因として通期予想を据え置いたが、増額余地がありそうだ。そして今期(18年3月期)も収益拡大が期待される。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施、優待品を追加

 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。5月13日に優待品の追加を発表した。1000株以上所有株主に対しては、従来はA〜Eの5コースの中から1コースを選択していたが、Fコースを追加して6コースの中から1コースを選択する。なお100株以上〜1000株未満所有株主に対しては、内容については従来から変更はなく、コース名をFコースからGコースに変更して贈呈する。

■株価は自律調整一巡して上値試す

 株価の動きを見ると、3月期末の配当・株主優待権利落ちも影響して戻り高値圏1800円台から反落したが、自律調整の範囲だろう。

 4月6日の終値1697円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS67円78銭で算出)は25倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間32円で算出)は1.9%近辺、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS1199円94銭で算出)は1.4倍近辺である。時価総額は約901億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、52週移動平均線が席ンしてサポートラインとなりそうだ。自律調整が一巡して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月13日更新]

ゼリア新薬工業は自律調整一巡して戻り歩調、17年3月期増益・増配予想

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。17年3月期増収増益予想・増配予想である。株価は自律調整が一巡して戻り歩調だ。上値を試す展開が期待される。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。16年3月期のセグメント別売上高構成比は、医療用医薬品事業53.8%、コンシューマーヘルスケア事業46.0%、その他(保険代理業・不動産賃貸収入)0.3%だった。海外売上高比率は20.0%だった。

 医療用医薬品事業は潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」なども展開している。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。14年9月には日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 コンシューマーヘルスケア事業はヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力としている。3月1日には「ヘパリーゼドリンクU(第3類医薬品)および「ヘパリーゼHiプラス(第2類医薬品)を発売した。

 また3月1日には美容液ベースのオールインワンジェル「イオナ スパ&ミネラル エッセンスジェル」(化粧品)を発売した。連結子会社のイオナ インターナショナルが16年10月から製造する「イオナ」ブランド化粧品の取り扱いを開始し、直販対象製品を全国の薬局・薬店・ドラッグストアに販売している。

■グローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進している。08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約締結、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。15年4月ベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%を取得した。当社グループのアジア展開の拠点とする。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利取得

 15年7月には子会社ティロッツ社(スイス)がアストラゼネカ社から、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の米国を除く全世界における権利を取得した。

 炎症性腸疾患(IBD)は潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。

 15年10月クローン病を適応症として国内製造販売承認を申請し、16年9月国内でのクローン病治療剤「ゼンタコートカプセル」(IBD治療剤「Entocort」)の製造販売承認を取得、16年11月発売開始した。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月エーザイ<4523>の新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 潰瘍性大腸炎を適応症として「アサコール」の用法・用量を追加する「Z−206」(一般名メサラジン、協和発酵キリンとの共同開発)は承認申請中、膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、エーザイから導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は逆流性食道炎を適応症としてフェーズ2段階、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」(メサラジン)を承認申請中、潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」(メサラジン)は欧州・カナダでフェーズ3段階である。自社開発「Z−338」(アコファイド)は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了した。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。

■収益改善基調

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期147億15百万円、第2四半期154億21百万円、第3四半期156億46百万円、第4四半期152億30百万円、営業利益が8億58百万円、14億21百万円、10億61百万円、6億62百万円の赤字、16年3月期は売上高が147億25百万円、156億18百万円、167億11百万円、154億21百万円、営業利益が10億27百万円、10億87百万円、16億78百万円、7億73百万円だった。

 15年3月期はライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、新規開発テーマ導入費用の発生、治験進捗による研究開発費の増加などで大幅減益だったが、16年3月期は研究開発費減少も寄与して医療用医薬品事業の損益が大幅に改善した。

 16年3月期の差引売上総利益は15年3月期比4.7%増加し、差引売上総利益率は71.3%で同1.6ポイント上昇した。販管費は同0.3%増加したが、販管費比率は64.0%で同1.3ポイント上低下した。研究開発費は同13.2%減少して85億79百万円だった。ROEは5.6%で同1.4ポイント上昇、自己資本比率は53.5%で同11.5ポイント低下した。配当は同1円増配の年間31円(第2四半期末15円、期末16円)で配当性向は46.9%だった。

 なお医療用医薬品事業は売上高が同0.5%減の335億80百万円で営業利益(連結調整前)が同56.5%増の30億24百万円、コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同6.1%増の287億41百万円で営業利益が同13.4%増の66億16百万円、その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同3.4%減の1億52百万円で営業利益が同2.8%増の2億40百万円だった。

■17年3月期第3四半期累計は研究開発費増加で減益

 今期(17年3月期)第3四半期累計(4〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比4.2%増の490億43百万円、営業利益が同4.0%減の36億41百万円、経常利益が同7.0%減の35億02百万円、そして純利益が同13.8%減の28億73百万円だった。

 医療用医薬品事業、コンシューマーヘルスケア事業とも増収だったが、研究開発費などの経費が増加して減益だった。差引売上総利益は同5.9%増加し、差引売上総利益率は72.4%で同1.2ポイント上昇した。販管費は同7.2%増加し、販管費比率は65.0%で同1.8ポイント上昇した。営業外では為替差損が増加(前期億74百万円、今期1億94百万円)した。特別利益では投資有価証券売却益が減少(前期10億87百万円、今期7億74百万円)した。

 セグメント別には、医療用医薬品事業は売上高が同1.1%増の258億21百万円で営業利益(連結調整前)が同50.3%減の13億37百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は国内が薬価改定や後発品の影響で苦戦したが、海外が堅調に推移した。アストラゼネカ社から権利取得した炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」は順調に推移した。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」も市場構築がやや遅れている。

 コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同8.0%増の231億14百万円で営業利益が同24.5%増の61億27百万円だった。テレビCMなどの広告宣伝活動によって製品認知度が向上し、製品ラインナップ強化も奏功してコンビニ向けヘパリーゼW群が好調だった。コンドロイチン群も圧倒的な市場シェアを堅持した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同9.9%減の1億07百万円、営業利益が同3.4%増の1億87百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期164億88百万円、第2四半期158億25百万円、第3四半期167億30百万円、営業利益は17億20百万円、14億28百万円、4億93百万円だった。

■17年3月期通期は増収増益・増配予想

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想(5月13日公表)は、売上高が前期(16年3月期)比5.6%増の660億円、営業利益が同5.1%増の48億円、経常利益が同3.4%増の46億円、純利益が同2.5%増の36億円としている。配当予想は同1円増配の年間32円(第2四半期末16円、期末16円)で予想配当性向は47.2%となる。

 医療用医薬品事業では、国内は薬価改定や後発品の影響を受けるが、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の通期寄与、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群やコンドロイチン群が引き続き好調に推移する。研究開発費が高水準に推移して広告宣伝費も増加するが、増収効果で吸収して増益・増配予想である。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が74.3%、営業利益が75.9%、経常利益が76.1%、純利益が79.8%と順調な水準である。研究開発費や広告宣伝費が高水準で推移すること、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の事業展開に積極投資を予定していること、為替相場が不透明であることなどを要因として通期予想を据え置いたが、増額余地がありそうだ。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施、優待品を追加

 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。5月13日に優待品の追加を発表した。1000株以上所有株主に対しては、従来はA〜Eの5コースの中から1コースを選択していたが、Fコースを追加して6コースの中から1コースを選択する。なお100株以上〜1000株未満所有株主に対しては、内容については従来から変更はなく、コース名をFコースからGコースに変更して贈呈する。

■株価は自律調整一巡して戻り歩調

 株価の動きを見ると、16年12月の昨年来高値1874円から反落して調整局面だったが、2月9日の直近安値1671円から切り返して戻り歩調だ。3月2日には1817円まで上伸した。自律調整が一巡したようだ。

 3月9日の終値1789円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS67円78銭で算出)は26〜27倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間32円で算出)は1.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1199円94銭で算出)は1.5倍近辺である。なお時価総額は約950億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返して13週移動平均線を回復した。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月14更新]

ゼリア新薬工業は17年3月期第3四半期累計減益だが通期は増益・増配予想

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。2月8日発表した17年3月期第3四半期累計連結業績は研究開発費増加などで減益だったが、通期は増収増益予想・増配予想である。株価は第3四半期累計の減益を嫌気する形となったが、目先的な売りが一巡して戻りを試す展開が期待される。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。16年3月期のセグメント別売上高構成比は、医療用医薬品事業53.8%、コンシューマーヘルスケア事業46.0%、その他(保険代理業・不動産賃貸収入)0.3%だった。海外売上高比率は20.0%だった。

 医療用医薬品事業は潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」なども展開している。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。14年9月には日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 コンシューマーヘルスケア事業はヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力としている。16年7月には化粧品分野でコンドロイチン、スクワラン、エーデルワイスエキス、浸透型アミノ酸、NMF(天然保湿因子)の5つの保湿成分を配合したリップクリーム「モレナ リッチリップ」を販売開始した。16年9月には坐薬タイプの便秘薬「ウィズワン坐剤」(第3類医薬品)を販売開始した。16年10月には薬局・ドラッグストア向けで第2類医薬品のミニドリンク剤「ヘパリーゼ・キングプラス」および「ヘパリーゼ・キングX」を販売開始した。

■グローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進している。08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約締結、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。15年4月ベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%を取得した。当社グループのアジア展開の拠点とする。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利取得

 15年7月には子会社ティロッツ社(スイス)がアストラゼネカ社から、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の米国を除く全世界における権利を取得した。

 炎症性腸疾患(IBD)は潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。

 15年10月クローン病を適応症として国内製造販売承認を申請し、16年9月国内でのクローン病治療剤「ゼンタコートカプセル」(IBD治療剤「Entocort」)の製造販売承認を取得、16年11月発売開始した。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月エーザイ<4523>の新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 潰瘍性大腸炎を適応症として「アサコール」の用法・用量を追加する「Z−206」(一般名メサラジン、協和発酵キリンとの共同開発)は承認申請中、膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、エーザイから導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は逆流性食道炎を適応症としてフェーズ2段階、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」(メサラジン)を承認申請中、潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」(メサラジン)は欧州・カナダでフェーズ3段階である。自社開発「Z−338」(アコファイド)は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了した。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。

■収益改善基調

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期147億15百万円、第2四半期154億21百万円、第3四半期156億46百万円、第4四半期152億30百万円、営業利益が8億58百万円、14億21百万円、10億61百万円、6億62百万円の赤字、16年3月期は売上高が147億25百万円、156億18百万円、167億11百万円、154億21百万円、営業利益が10億27百万円、10億87百万円、16億78百万円、7億73百万円だった。

 15年3月期はライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、新規開発テーマ導入費用の発生、治験進捗による研究開発費の増加などで大幅減益だったが、16年3月期は研究開発費減少も寄与して医療用医薬品事業の損益が大幅に改善した。

 16年3月期の差引売上総利益は15年3月期比4.7%増加し、差引売上総利益率は71.3%で同1.6ポイント上昇した。販管費は同0.3%増加したが、販管費比率は64.0%で同1.3ポイント上低下した。研究開発費は同13.2%減少して85億79百万円だった。ROEは5.6%で同1.4ポイント上昇、自己資本比率は53.5%で同11.5ポイント低下した。配当は同1円増配の年間31円(第2四半期末15円、期末16円)で配当性向は46.9%だった。

 なお医療用医薬品事業は売上高が同0.5%減の335億80百万円で営業利益(連結調整前)が同56.5%増の30億24百万円、コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同6.1%増の287億41百万円で営業利益が同13.4%増の66億16百万円、その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同3.4%減の1億52百万円で営業利益が同2.8%増の2億40百万円だった。

■17年3月期第3四半期累計は減益

 2月8日発表した今期(17年3月期)第3四半期累計(4〜12月)の連結業績は売上高が前年同期比4.2%増の490億43百万円、営業利益が同4.0%減の36億41百万円、経常利益が同7.0%減の35億02百万円、そして純利益が同13.8%減の28億73百万円だった。

 医療用医薬品事業、コンシューマーヘルスケア事業とも増収だったが、研究開発費などの経費が増加して減益だった。差引売上総利益は同5.9%増加し、差引売上総利益率は72.4%で同1.2ポイント上昇した。販管費は同7.2%増加し、販管費比率は65.0%で同1.8ポイント上昇した。営業外では為替差損が増加(前期億74百万円、今期1億94百万円)した。特別利益では投資有価証券売却益が減少(前期10億87百万円、今期7億74百万円)した。

 セグメント別には、医療用医薬品事業は売上高が同1.1%増の258億21百万円で営業利益(連結調整前)が同50.3%減の13億37百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は国内が薬価改定や後発品の影響で苦戦したが、海外が堅調に推移した。アストラゼネカ社から権利取得した炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」は順調に推移した。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」も市場構築がやや遅れている。

 コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同8.0%増の231億14百万円で営業利益が同24.5%増の61億27百万円だった。テレビCMなどの広告宣伝活動によって製品認知度が向上し、製品ラインナップ強化も奏功してコンビニ向けヘパリーゼW群が好調だった。コンドロイチン群も圧倒的な市場シェアを堅持した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同9.9%減の1億07百万円、営業利益が同3.4%増の1億87百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期164億88百万円、第2四半期158億25百万円、第3四半期167億30百万円、営業利益は17億20百万円、14億28百万円、4億93百万円だった。

■17年3月期通期は増収増益・増配予想

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想は、前回予想(5月13日公表)を据え置いて、売上高が前期(16年3月期)比5.6%増の660億円、営業利益が同5.1%増の48億円、経常利益が同3.4%増の46億円、純利益が同2.5%増の36億円としている。配当予想は同1円増配の年間32円(第2四半期末16円、期末16円)で予想配当性向は47.2%となる。

 医療用医薬品事業では、国内は薬価改定や後発品の影響を受けるが、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の通期寄与、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群やコンドロイチン群が引き続き好調に推移する。研究開発費が高水準に推移して広告宣伝費も増加するが、増収効果で吸収して増益・増配予想である。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が74.3%、営業利益が75.9%、経常利益が76.1%、純利益が79.8%と順調な水準である。研究開発費や広告宣伝費が高水準で推移すること、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の事業展開に積極投資を予定していること、為替相場が不透明であることなどを要因として通期予想を据え置いたが、増額余地がありそうだ。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施、優待品を追加

 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。5月13日に優待品の追加を発表した。1000株以上所有株主に対しては、従来はA〜Eの5コースの中から1コースを選択していたが、Fコースを追加して6コースの中から1コースを選択する。なお100株以上〜1000株未満所有株主に対しては、内容については従来から変更はなく、コース名をFコースからGコースに変更して贈呈する。

■株価は目先的な売り一巡して戻り試す

 株価の動きを見ると、第3四半期累計の減益を嫌気する形となり、1800円近辺のモミ合いから急落したが、1700円近辺で下げ渋る動きだ。目先的な売りが一巡したようだ。

 2月13日の終値1695円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS67円78銭で算出)は25倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間32円で算出)は1.9%近辺、そして前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1199円94銭で算出)は1.4倍近辺である。時価総額は約900億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、目先的な売りが一巡して戻りを試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月06日更新]

ゼリア新薬工業は自律調整一巡して上値試す、17年3月期増益・増配予想で増額余地

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。17年3月期増収増益予想・増配予想で、さらに増額余地がありそうだ。株価は12月の昨年来高値から一旦反落したが、自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。16年3月期のセグメント別売上高構成比は、医療用医薬品事業53.8%、コンシューマーヘルスケア事業46.0%、その他(保険代理業・不動産賃貸収入)0.3%だった。海外売上高比率は20.0%だった。

 医療用医薬品事業は潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」なども展開している。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。14年9月には日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 コンシューマーヘルスケア事業はヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力としている。16年7月には化粧品分野でコンドロイチン、スクワラン、エーデルワイスエキス、浸透型アミノ酸、NMF(天然保湿因子)の5つの保湿成分を配合したリップクリーム「モレナ リッチリップ」を販売開始した。16年9月には坐薬タイプの便秘薬「ウィズワン坐剤」(第3類医薬品)を販売開始した。16年10月には薬局・ドラッグストア向けで第2類医薬品のミニドリンク剤「ヘパリーゼ・キングプラス」および「ヘパリーゼ・キングX」を販売開始した。

■グローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進している。08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約締結、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。15年4月ベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%を取得した。当社グループのアジア展開の拠点とする。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利取得

 15年7月には子会社ティロッツ社(スイス)がアストラゼネカ社から、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の米国を除く全世界における権利を取得した。

 炎症性腸疾患(IBD)は潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。

 15年10月クローン病を適応症として国内製造販売承認を申請し、16年9月国内でのクローン病治療剤「ゼンタコートカプセル」(IBD治療剤「Entocort」)の製造販売承認を取得した。そして11月18日には「ゼンタコートカプセル」を11月29日に発売すると発表した。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月エーザイ<4523>の新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 潰瘍性大腸炎を適応症として「アサコール」の用法・用量を追加する「Z−206」(一般名メサラジン、協和発酵キリンとの共同開発)は承認申請中、膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、エーザイから導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は逆流性食道炎を適応症としてフェーズ2段階、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」(メサラジン)を承認申請中、潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」(メサラジン)は欧州・カナダでフェーズ3段階である。自社開発「Z−338」(アコファイド)は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了した。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。

■収益改善基調

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期147億15百万円、第2四半期154億21百万円、第3四半期156億46百万円、第4四半期152億30百万円、営業利益が8億58百万円、14億21百万円、10億61百万円、6億62百万円の赤字、16年3月期は売上高が147億25百万円、156億18百万円、167億11百万円、154億21百万円、営業利益が10億27百万円、10億87百万円、16億78百万円、7億73百万円だった。

 15年3月期はライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、新規開発テーマ導入費用の発生、治験進捗による研究開発費の増加などで大幅減益だったが、16年3月期は研究開発費減少も寄与して医療用医薬品事業の損益が大幅に改善した。

 16年3月期の差引売上総利益は15年3月期比4.7%増加し、差引売上総利益率は71.3%で同1.6ポイント上昇した。販管費は同0.3%増加したが、販管費比率は64.0%で同1.3ポイント上低下した。研究開発費は同13.2%減少して85億79百万円だった。ROEは5.6%で同1.4ポイント上昇、自己資本比率は53.5%で同11.5ポイント低下した。配当は同1円増配の年間31円(第2四半期末15円、期末16円)で配当性向は46.9%だった。

 なお医療用医薬品事業は売上高が同0.5%減の335億80百万円で営業利益(連結調整前)が同56.5%増の30億24百万円、コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同6.1%増の287億41百万円で営業利益が同13.4%増の66億16百万円、その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同3.4%減の1億52百万円で営業利益が同2.8%増の2億40百万円だった。

■17年3月期第2四半期累計は計画超の大幅増益

 今期(17年3月期)第2四半期累計(4〜9月)の連結業績は売上高が前年同期比6.5%増の323億13百万円、営業利益が同48.9%増の31億48百万円、経常利益が同94.6%増の30億83百万円、純利益が同24.1%増の20億06百万円だった。

 医療用医薬品事業、コンシューマーヘルスケア事業とも伸長し、利益率改善も寄与して計画超の大幅増益だった。差引売上総利益は同9.4%増加し、差引売上総利益率は72.6%で同2.0ポイント上昇した。販管費は同5.1%増加したが、販管費比率は62.8%で同0.8ポイント低下した。営業外では為替差損が減少(前期5億95百万円、今期1億06百万円)した。特別利益では投資有価証券売却益が減少(前期10億27百万円、今期2億16百万円)した。

 セグメント別には、医療用医薬品事業は売上高が同7.1%増の177億83百万円で営業利益(連結調整前)が同20.1%増の19億70百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は国内が薬価改定などで苦戦し、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」も市場構築がやや遅れているが、アストラゼネカ社から権利取得した炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」が寄与した。

 コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同5.9%増の144億59百万円で営業利益が同24.4%増の37億36百万円だった。テレビCMなどの広告宣伝活動によって製品認知度が向上し、製品ラインナップ強化も奏功してコンビニ向けヘパリーゼW群が好調だった。コンドロイチン群も圧倒的な市場シェアを堅持した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同11.6%減の69百万円、営業利益が同0.6%増の1億19百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期164億88百万円、第2四半期158億25百万円、営業利益は17億20百万円、14億28百万円だった。

■17年3月期も増収増益・増配予想、さらに増額余地

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想(5月13日公表)は、売上高が前期(16年3月期)比5.6%増の660億円、営業利益が同5.1%増の48億円、経常利益が同3.4%増の46億円、そして純利益が同2.5%増の36億円としている。配当予想は同1円増配の年間32円(第2四半期末16円、期末16円)で予想配当性向は47.2%となる。

 医療用医薬品事業では、国内は薬価改定や後発品の影響を受けるが、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の通期寄与、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群やコンドロイチン群が引き続き好調に推移する。研究開発費が高水準に推移して広告宣伝費も増加するが、増収効果で吸収して増益・増配予想である。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が49.0%、営業利益が65.6%、経常利益が67.0%、純利益が55.7%と高水準である。研究開発費や広告宣伝費が高水準で推移すること、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の事業展開に積極投資を予定していること、為替相場が不透明であることなどを要因として通期予想を据え置いたが、増額余地がありそうだ。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施、優待品を追加

 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。5月13日に優待品の追加を発表した。1000株以上所有株主に対しては、従来はA〜Eの5コースの中から1コースを選択していたが、Fコースを追加して6コースの中から1コースを選択する。なお100株以上〜1000株未満所有株主に対しては、内容については従来から変更はなく、コース名をFコースからGコースに変更して贈呈する。

■株価は自律調整一巡して上値試す

 株価の動きを見ると、12月1日の昨年来高値1874円から利益確定売りで一旦反落したが、大きく下押す動きは見られず1800円近辺で堅調に推移している。そして自律調整一巡感を強めている。好業績を評価する流れに変化はないだろう。

 1月5日の終値1825円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS67円78銭で算出)は26〜27倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間32円で算出)は1.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1199円94銭で算出)は1.5倍近辺である。時価総額は約969億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が接近して切り返す動きだ。サポートラインを確認した形だ。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月14日更新]

ゼリア新薬工業は年初来高値更新の展開、17年3月期増益・増配予想

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。17年3月期増収増益予想・増配予想で、さらに増額余地がありそうだ。株価は年初来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開だろう。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。16年3月期のセグメント別売上高構成比は、医療用医薬品事業53.8%、コンシューマーヘルスケア事業46.0%、その他(保険代理業・不動産賃貸収入)0.3%だった。海外売上高比率は20.0%だった。

 医療用医薬品事業は潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」なども展開している。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。14年9月には日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 コンシューマーヘルスケア事業はヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力としている。16年7月には化粧品分野でコンドロイチン、スクワラン、エーデルワイスエキス、浸透型アミノ酸、NMF(天然保湿因子)の5つの保湿成分を配合したリップクリーム「モレナ リッチリップ」を販売開始した。16年9月には坐薬タイプの便秘薬「ウィズワン坐剤」(第3類医薬品)を販売開始した。16年10月には薬局・ドラッグストア向けで第2類医薬品のミニドリンク剤「ヘパリーゼ・キングプラス」および「ヘパリーゼ・キングX」を販売開始した。

■グローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進している。08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約締結、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。15年4月ベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%を取得した。当社グループのアジア展開の拠点とする。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利取得

 15年7月には子会社ティロッツ社(スイス)がアストラゼネカ社から、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の米国を除く全世界における権利を取得した。

 炎症性腸疾患(IBD)は潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。

 15年10月クローン病を適応症として国内製造販売承認を申請し、16年9月国内でのクローン病治療剤「ゼンタコートカプセル」(IBD治療剤「Entocort」)の製造販売承認を取得した。そして11月18日には「ゼンタコートカプセル」を11月29日に発売すると発表した。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月エーザイ<4523>の新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 潰瘍性大腸炎を適応症として「アサコール」の用法・用量を追加する「Z−206」(一般名メサラジン、協和発酵キリンとの共同開発)は承認申請中、膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、エーザイから導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は逆流性食道炎を適応症としてフェーズ2段階、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」(メサラジン)を承認申請中、潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」(メサラジン)は欧州・カナダでフェーズ3段階である。自社開発「Z−338」(アコファイド)は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了した。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。

■収益改善基調

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期147億15百万円、第2四半期154億21百万円、第3四半期156億46百万円、第4四半期152億30百万円、営業利益が8億58百万円、14億21百万円、10億61百万円、6億62百万円の赤字、16年3月期は売上高が147億25百万円、156億18百万円、167億11百万円、154億21百万円、営業利益が10億27百万円、10億87百万円、16億78百万円、7億73百万円だった。

 15年3月期はライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、新規開発テーマ導入費用の発生、治験進捗による研究開発費の増加などで大幅減益だったが、16年3月期は研究開発費減少も寄与して医療用医薬品事業の損益が大幅に改善した。

 16年3月期の差引売上総利益は15年3月期比4.7%増加し、差引売上総利益率は71.3%で同1.6ポイント上昇した。販管費は同0.3%増加したが、販管費比率は64.0%で同1.3ポイント上低下した。研究開発費は同13.2%減少して85億79百万円だった。ROEは5.6%で同1.4ポイント上昇、自己資本比率は53.5%で同11.5ポイント低下した。配当は同1円増配の年間31円(第2四半期末15円、期末16円)で配当性向は46.9%だった。

 なお医療用医薬品事業は売上高が同0.5%減の335億80百万円で営業利益(連結調整前)が同56.5%増の30億24百万円、コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同6.1%増の287億41百万円で営業利益が同13.4%増の66億16百万円、その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同3.4%減の1億52百万円で営業利益が同2.8%増の2億40百万円だった。

■17年3月期第2四半期累計は計画超の大幅増益

 今期(17年3月期)第2四半期累計(4〜9月)の連結業績は売上高が前年同期比6.5%増の323億13百万円、営業利益が同48.9%増の31億48百万円、経常利益が同94.6%増の30億83百万円、純利益が同24.1%増の20億06百万円だった。

 医療用医薬品事業、コンシューマーヘルスケア事業とも伸長し、利益率改善も寄与して計画超の大幅増益だった。差引売上総利益は同9.4%増加し、差引売上総利益率は72.6%で同2.0ポイント上昇した。販管費は同5.1%増加したが、販管費比率は62.8%で同0.8ポイント低下した。営業外では為替差損が減少(前期5億95百万円、今期1億06百万円)した。特別利益では投資有価証券売却益が減少(前期10億27百万円、今期2億16百万円)した。

 セグメント別には、医療用医薬品事業は売上高が同7.1%増の177億83百万円で営業利益(連結調整前)が同20.1%増の19億70百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は国内が薬価改定などで苦戦し、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」も市場構築がやや遅れているが、アストラゼネカ社から権利取得した炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」が寄与した。

 コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同5.9%増の144億59百万円で営業利益が同24.4%増の37億36百万円だった。テレビCMなどの広告宣伝活動によって製品認知度が向上し、製品ラインナップ強化も奏功してコンビニ向けヘパリーゼW群が好調だった。コンドロイチン群も圧倒的な市場シェアを堅持した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同11.6%減の69百万円、営業利益が同0.6%増の1億19百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期164億88百万円、第2四半期158億25百万円、営業利益は17億20百万円、14億28百万円だった。

■17年3月期も増収増益・増配予想、さらに増額余地

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想(5月13日公表)は、売上高が前期(16年3月期)比5.6%増の660億円、営業利益が同5.1%増の48億円、経常利益が同3.4%増の46億円、そして純利益が同2.5%増の36億円としている。配当予想は同1円増配の年間32円(第2四半期末16円、期末16円)で予想配当性向は47.2%となる。

 医療用医薬品事業では、国内は薬価改定や後発品の影響を受けるが、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の通期寄与、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群やコンドロイチン群が引き続き好調に推移する。研究開発費が高水準に推移して広告宣伝費も増加するが、増収効果で吸収して増益・増配予想である。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が49.0%、営業利益が65.6%、経常利益が67.0%、純利益が55.7%と高水準である。研究開発費や広告宣伝費が高水準で推移すること、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の事業展開に積極投資を予定していること、為替相場が不透明であることなどを要因として通期予想を据え置いたが、増額余地がありそうだ。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施、優待品を追加

 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。5月13日に優待品の追加を発表した。1000株以上所有株主に対しては、従来はA〜Eの5コースの中から1コースを選択していたが、Fコースを追加して6コースの中から1コースを選択する。なお100株以上〜1000株未満所有株主に対しては、内容については従来から変更はなく、コース名をFコースからGコースに変更して贈呈する。

■株価は年初来高値更新の展開

 株価の動きを見ると、年初来高値更新の展開だ。12月1日には1874円まで上伸した。好業績を評価する流れに変化はないだろう。

 12月13日の終値1865円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS67円78銭で算出)は27〜28倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間32円で算出)は1.7%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1199円94銭で算出)は1.6倍近辺である。時価総額は約991億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月24日更新]

ゼリア新薬工業は年初来高値更新の展開、17年3月期第2四半期累計が計画超の増益で通期も増益・増配予想

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。17年3月期第2四半期累計が計画超の大幅増益となり、通期も増収増益予想・増配予想である。さらに増額余地がありそうだ。株価は年初来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開だろう。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。16年3月期のセグメント別売上高構成比は、医療用医薬品事業53.8%、コンシューマーヘルスケア事業46.0%、その他(保険代理業・不動産賃貸収入)0.3%だった。海外売上高比率は20.0%だった。

 医療用医薬品事業は潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」なども展開している。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。14年9月には日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 コンシューマーヘルスケア事業はヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力としている。16年7月には化粧品分野でコンドロイチン、スクワラン、エーデルワイスエキス、浸透型アミノ酸、NMF(天然保湿因子)の5つの保湿成分を配合したリップクリーム「モレナ リッチリップ」を販売開始した。16年9月には坐薬タイプの便秘薬「ウィズワン坐剤」(第3類医薬品)を販売開始した。16年10月には薬局・ドラッグストア向けで第2類医薬品のミニドリンク剤「ヘパリーゼ・キングプラス」および「ヘパリーゼ・キングX」を販売開始した。

■グローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進している。08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約締結、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。15年4月ベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%を取得した。当社グループのアジア展開の拠点とする。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利取得

 15年7月には子会社ティロッツ社(スイス)がアストラゼネカ社から、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の米国を除く全世界における権利を取得した。

 炎症性腸疾患(IBD)は潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。

 15年10月クローン病を適応症として国内製造販売承認を申請し、16年9月国内でのクローン病治療剤「ゼンタコートカプセル」(IBD治療剤「Entocort」)の製造販売承認を取得した。そして11月18日には「ゼンタコートカプセル」を11月29日に発売すると発表した。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月エーザイ<4523>の新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 潰瘍性大腸炎を適応症として「アサコール」の用法・用量を追加する「Z−206」(一般名メサラジン、協和発酵キリンとの共同開発)は承認申請中、膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、エーザイから導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は逆流性食道炎を適応症としてフェーズ2段階、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」(メサラジン)を承認申請中、潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」(メサラジン)は欧州・カナダでフェーズ3段階である。自社開発「Z−338」(アコファイド)は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了した。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。

■収益改善基調

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期147億15百万円、第2四半期154億21百万円、第3四半期156億46百万円、第4四半期152億30百万円、営業利益が8億58百万円、14億21百万円、10億61百万円、6億62百万円の赤字、16年3月期は売上高が147億25百万円、156億18百万円、167億11百万円、154億21百万円、営業利益が10億27百万円、10億87百万円、16億78百万円、7億73百万円だった。

 15年3月期はライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、新規開発テーマ導入費用の発生、治験進捗による研究開発費の増加などで大幅減益だったが、16年3月期は研究開発費減少も寄与して医療用医薬品事業の損益が大幅に改善した。

 16年3月期の差引売上総利益は15年3月期比4.7%増加し、差引売上総利益率は71.3%で同1.6ポイント上昇した。販管費は同0.3%増加したが、販管費比率は64.0%で同1.3ポイント上低下した。研究開発費は同13.2%減少して85億79百万円だった。ROEは5.6%で同1.4ポイント上昇、自己資本比率は53.5%で同11.5ポイント低下した。配当は同1円増配の年間31円(第2四半期末15円、期末16円)で配当性向は46.9%だった。

 なお医療用医薬品事業は売上高が同0.5%減の335億80百万円で営業利益(連結調整前)が同56.5%増の30億24百万円、コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同6.1%増の287億41百万円で営業利益が同13.4%増の66億16百万円、その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同3.4%減の1億52百万円で営業利益が同2.8%増の2億40百万円だった。

■17年3月期第2四半期累計は計画超の大幅増益

 11月4日発表した今期(17年3月期)第2四半期累計(4〜9月)の連結業績(10月31日に増額修正)は、売上高が前年同期比6.5%増の323億13百万円、営業利益が同48.9%増の31億48百万円、経常利益が同94.6%増の30億83百万円、純利益が同24.1%増の20億06百万円だった。

 医療用医薬品事業、コンシューマーヘルスケア事業とも伸長し、利益率改善も寄与して計画超の大幅増益だった。差引売上総利益は同9.4%増加し、差引売上総利益率は72.6%で同2.0ポイント上昇した。販管費は同5.1%増加したが、販管費比率は62.8%で同0.8ポイント低下した。営業外では為替差損が減少(前期5億95百万円、今期1億06百万円)した。特別利益では投資有価証券売却益が減少(前期10億27百万円、今期2億16百万円)した。

 セグメント別には、医療用医薬品事業は売上高が同7.1%増の177億83百万円で営業利益(連結調整前)が同20.1%増の19億70百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は国内が薬価改定などで苦戦し、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」も市場構築がやや遅れているが、アストラゼネカ社から権利取得した炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」が寄与した。

 コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同5.9%増の144億59百万円で営業利益が同24.4%増の37億36百万円だった。テレビCMなどの広告宣伝活動によって製品認知度が向上し、製品ラインナップ強化も奏功してコンビニ向けヘパリーゼW群が好調だった。コンドロイチン群も圧倒的な市場シェアを堅持した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同11.6%減の69百万円、営業利益が同0.6%増の1億19百万円だった。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期164億88百万円、第2四半期158億25百万円、営業利益は17億20百万円、14億28百万円だった。

■17年3月期も増収増益・増配予想、さらに増額余地

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想については、前回予想(5月13日公表)を据え置いて売上高が前期(16年3月期)比5.6%増の660億円、営業利益が同5.1%増の48億円、経常利益が同3.4%増の46億円、そして純利益が同2.5%増の36億円としている。配当予想は同1円増配の年間32円(第2四半期末16円、期末16円)で予想配当性向は47.2%となる。

 医療用医薬品事業では、国内は薬価改定や後発品の影響を受けるが、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の通期寄与、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群やコンドロイチン群が引き続き好調に推移する。研究開発費が高水準に推移して広告宣伝費も増加するが、増収効果で吸収して増益・増配予想である。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が49.0%、営業利益が65.6%、経常利益が67.0%、純利益が55.7%と高水準である。研究開発費や広告宣伝費が高水準で推移すること、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の事業展開に積極投資を予定していること、為替相場が不透明であることなどを要因として通期予想を据え置いたが、増額余地がありそうだ。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施、優待品を追加

 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。5月13日に優待品の追加を発表した。1000株以上所有株主に対しては、従来はA〜Eの5コースの中から1コースを選択していたが、Fコースを追加して6コースの中から1コースを選択する。なお100株以上〜1000株未満所有株主に対しては、内容については従来から変更はなく、コース名をFコースからGコースに変更して贈呈する。

■株価は年初来高値更新の展開

 株価の動きを見ると、8月の直近安値1438円から切り返して年初来高値更新の展開となった。11月22日には1867円まで上伸した。

 11月22日の終値1860円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS67円78銭で算出)は27〜28倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間32円で算出)は1.7%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1199円94銭で算出)は1.6倍近辺である。時価総額は約988億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月26日更新]

ゼリア新薬工業は年初来高値更新の展開、17年3月期増収増益・増配予想で上値試す

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。17年3月期増収増益・増配予想で、さらに増額余地がありそうだ。株価は年初来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開だろう。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。16年3月期のセグメント別売上高構成比は、医療用医薬品事業53.8%、コンシューマーヘルスケア事業46.0%、その他(保険代理業・不動産賃貸収入)0.3%だった。海外売上高比率は20.0%だった。

 医療用医薬品事業は潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」なども展開している。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。14年9月には日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 コンシューマーヘルスケア事業はヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力としている。16年7月には化粧品分野でコンドロイチン、スクワラン、エーデルワイスエキス、浸透型アミノ酸、NMF(天然保湿因子)の5つの保湿成分を配合したリップクリーム「モレナ リッチリップ」を販売開始した。16年9月には坐薬タイプの便秘薬「ウィズワン坐剤」(第3類医薬品)を販売開始した。16年10月には薬局・ドラッグストア向けで第2類医薬品のミニドリンク剤「ヘパリーゼ・キングプラス」および「ヘパリーゼ・キングX」を販売開始した。

■グローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進している。08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約締結、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。15年4月ベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%を取得した。当社グループのアジア展開の拠点とする。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利取得

 15年7月には子会社ティロッツ社(スイス)がアストラゼネカ社から、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の米国を除く全世界における権利を取得し、クローン病を適応症として15年10月国内製造販売承認を申請した。販売名は「ゼンタコート」を予定している。

 炎症性腸疾患(IBD)は潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。

 16年9月には日本国内でのクローン病治療剤「ゼンタコートカプセル」(IBD治療剤「Entocort」)の製造販売承認取得を発表した。アストラゼネカ社から権利取得して15年10月製造販売承認申請していた。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月エーザイ<4523>の新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 潰瘍性大腸炎を適応症として「アサコール」の用法・用量を追加する「Z−206」(一般名メサラジン、協和発酵キリンとの共同開発)は承認申請中、膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、エーザイから導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は逆流性食道炎を適応症としてフェーズ2段階、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」(メサラジン)を承認申請中、潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」(メサラジン)は欧州・カナダでフェーズ3段階である。自社開発「Z−338」(アコファイド)は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了した。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。

■収益改善基調

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期147億15百万円、第2四半期154億21百万円、第3四半期156億46百万円、第4四半期152億30百万円、営業利益が8億58百万円、14億21百万円、10億61百万円、6億62百万円の赤字、16年3月期は売上高が147億25百万円、156億18百万円、167億11百万円、154億21百万円、営業利益が10億27百万円、10億87百万円、16億78百万円、7億73百万円だった。

 15年3月期はライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、新規開発テーマ導入費用の発生、治験進捗による研究開発費の増加などで大幅減益だったが、16年3月期は研究開発費減少も寄与して医療用医薬品事業の損益が大幅に改善した。

 16年3月期の差引売上総利益は15年3月期比4.7%増加し、差引売上総利益率は71.3%で同1.6ポイント上昇した。販管費は同0.3%増加したが、販管費比率は64.0%で同1.3ポイント上低下した。研究開発費は同13.2%減少して85億79百万円だった。ROEは5.6%で同1.4ポイント上昇、自己資本比率は53.5%で同11.5ポイント低下した。配当は同1円増配の年間31円(第2四半期末15円、期末16円)で配当性向は46.9%だった。

 なお医療用医薬品事業は売上高が同0.5%減の335億80百万円で営業利益(連結調整前)が同56.5%増の30億24百万円、コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同6.1%増の287億41百万円で営業利益が同13.4%増の66億16百万円、その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同3.4%減の1億52百万円で営業利益が同2.8%増の2億40百万円だった。

■17年3月期第1四半期は大幅増益

 今期(17年3月期)第1四半期(4〜6月)の連結業績は、売上高が前年同期比12.0%増の164億88百万円で、営業利益が同67.4%増の17億20百万円、経常利益が同3.1倍の18億32百万円、純利益が同49.0%増の13億28百万円だった。

 医療用医薬品事業、コンシューマーヘルスケア事業とも伸長し、利益率改善も寄与して大幅増益だった。差引売上総利益は同21.0%増加し、差引売上総利益率は74.0%で同5.5ポイント上昇した。販管費は同15.7%増加し、販管費比率は63.6%で同2.0ポイント上昇した。営業外では為替差損5億54百万円が一巡した。特別利益では投資有価証券売却益が減少(前期10億06百万円、今期2億16百万円)した。

 セグメント別には、医療用医薬品事業は売上高が同16.9%増の94億13百万円、営業利益(連結調整前)が同88.0%増の11億76百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は国内が薬価改定などで苦戦したが、海外が堅調で全体として増収だった。15年7月アストラゼネカ社から権利取得した炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」も寄与した。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」は市場構築がやや遅れている。

 コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同6.2%増の70億41百万円、営業利益が同8.6%増の18億91百万円だった。コンビニ向けヘパリーゼW群が製品ラインナップ強化などで好調だった。コンドロイチン群も圧倒的な市場シェアを堅持した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同18.0%減の33百万円、営業利益が同4.8%減の59百万円だった。

■17年3月期も増収増益・増配予想

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想(5月13日公表)は、売上高が前期(16年3月期)比5.6%増の660億円、営業利益が同5.1%増の48億円、経常利益が同3.4%増の46億円、純利益が同2.5%増の36億円としている。配当予想は同1円増配の年間32円(第2四半期末16円、期末16円)で予想配当性向は47.2%となる。

 医療用医薬品事業では、国内は薬価改定や後発品の影響を受けるが、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の通期寄与、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群やコンドロイチン群が引き続き好調に推移する。研究開発費が高水準に推移して広告宣伝費も増加するが、増収効果で吸収して増益・増配予想である。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が25.0%、営業利益が35.8%、経常利益が39.8%、純利益が36.9%と高水準である。通期予想に増額余地がありそうだ。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施、優待品を追加

 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。5月13日に優待品の追加を発表した。1000株以上所有株主に対しては、従来はA〜Eの5コースの中から1コースを選択していたが、Fコースを追加して6コースの中から1コースを選択する。なお100株以上〜1000株未満所有株主に対しては、内容については従来から変更はなく、コース名をFコースからGコースに変更して贈呈する。

■株価は年初来高値更新の展開

 株価の動きを見ると、8月の直近安値1438円から切り返して年初来高値更新の展開となった。10月6日には1787円まで上伸した。

 10月25日の終値1741円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS67円78銭で算出)は25〜26倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間32円で算出)は1.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1199円94銭で算出)は1.5倍近辺である。時価総額は約925億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[9月09日更新]

ゼリア新薬工業は基調転換確認して戻り試す、17年3月期増収増益・増配予想、9月末の株主優待も注目

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。17年3月期はアストラゼネカ社から権利取得した炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」も寄与して増収増益・増配予想である。さらに増額余地がありそうだ。株価は基調転換を確認して戻りを試す展開だろう。9月末の株主優待も注目点だ。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。16年3月期のセグメント別売上高構成比は、医療用医薬品事業53.8%、コンシューマーヘルスケア事業46.0%、その他(保険代理業・不動産賃貸収入)0.3%だった。海外売上高比率は20.0%だった。

 医療用医薬品事業は潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」なども展開している。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。

 コンシューマーヘルスケア事業はヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力としている。16年7月には化粧品分野でコンドロイチン、スクワラン、エーデルワイスエキス、浸透型アミノ酸、NMF(天然保湿因子)の5つの保湿成分を配合したリップクリーム「モレナ リッチリップ」を販売開始した。

 また9月1日には、坐薬タイプの便秘薬「ウィズワン坐剤」(第3類医薬品)を全国の薬局・ドラッグストアで販売すると発表した。

■グローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進している。08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約締結、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。15年4月ベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%を取得した。当社グループのアジア展開の拠点とする。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利取得

 15年7月には子会社ティロッツ社(スイス)がアストラゼネカ社から、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の米国を除く全世界における権利を取得し、クローン病を適応症として15年10月国内製造販売承認を申請した。販売名は「ゼンタコート」を予定している。

 炎症性腸疾患(IBD)は、潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月エーザイ<4523>の新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 14年9月には日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 潰瘍性大腸炎を適応症として「アサコール」の用法・用量を追加する「Z−206」(一般名メサラジン、協和発酵キリンとの共同開発)は承認申請中、膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、エーザイから導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は逆流性食道炎を適応症としてフェーズ2段階、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」(メサラジン)を承認申請中、潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」(メサラジン)は欧州・カナダでフェーズ3段階である。自社開発「Z−338」(アコファイド)は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了した。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。

■16年3月期は新規開発テーマ導入費用や研究開発費が減少して収益改善

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期147億15百万円、第2四半期154億21百万円、第3四半期156億46百万円、第4四半期152億30百万円、営業利益が8億58百万円、14億21百万円、10億61百万円、6億62百万円の赤字、16年3月期は売上高が147億25百万円、156億18百万円、167億11百万円、154億21百万円、営業利益が10億27百万円、10億87百万円、16億78百万円、7億73百万円だった。

 15年3月期はライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、新規開発テーマ導入費用の発生、治験進捗による研究開発費の増加などで大幅減益だったが、16年3月期は研究開発費減少も寄与して医療用医薬品事業の損益が大幅に改善した。

 16年3月期の差引売上総利益は15年3月期比4.7%増加し、差引売上総利益率は71.3%で同1.6ポイント上昇した。販管費は同0.3%増加したが、販管費比率は64.0%で同1.3ポイント上低下した。研究開発費は同13.2%減少して85億79百万円だった。ROEは5.6%で同1.4ポイント上昇、自己資本比率は53.5%で同11.5ポイント低下した。配当は同1円増配の年間31円(第2四半期末15円、期末16円)で配当性向は46.9%だった。

 セグメント別動向を見ると、医療用医薬品事業は売上高が同0.5%減の335億80百万円、営業利益(連結調整前)が同56.5%増の30億24百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は国内が順調だったが、海外がスイスフラン高の影響を受けたため全体として横ばいだった。H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」は後発医薬品使用促進の影響を受けて苦戦した。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」は市場構築がやや遅れている。

 コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同6.1%増の287億41百万円、営業利益が同13.4%増の66億16百万円だった。ヘパリーゼ群が製品認知度向上や製品ラインナップ充実などで好調に推移し、コンドロイチン群も圧倒的な市場シェアを堅持した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同3.4%減の1億52百万円、営業利益が同2.8%増の2億40百万円だった。

■17年3月期第1四半期は大幅増益

 今期(17年3月期)第1四半期(4〜6月)の連結業績は、売上高が前年同期比12.0%増の164億88百万円で、営業利益が同67.4%増の17億20百万円、経常利益が同3.1倍の18億32百万円、純利益が同49.0%増の13億28百万円だった。

 医療用医薬品事業、コンシューマーヘルスケア事業とも伸長し、利益率改善も寄与して大幅増益だった。差引売上総利益は同21.0%増加し、差引売上総利益率は74.0%で同5.5ポイント上昇した。販管費は同15.7%増加し、販管費比率は63.6%で同2.0ポイント上昇した。営業外では為替差損5億54百万円が一巡した。特別利益では投資有価証券売却益が減少(前期10億06百万円、今期2億16百万円)した。

 セグメント別には、医療用医薬品事業は売上高が同16.9%増の94億13百万円、営業利益(連結調整前)が同88.0%増の11億76百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は国内が薬価改定などで苦戦したが、海外が堅調で全体として増収だった。15年7月アストラゼネカ社から権利取得した炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」も寄与した。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」は市場構築がやや遅れている。

 コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同6.2%増の70億41百万円、営業利益が同8.6%増の18億91百万円だった。コンビニ向けヘパリーゼW群が製品ラインナップ強化などで好調だった。コンドロイチン群も圧倒的な市場シェアを堅持した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同18.0%減の33百万円、営業利益が同4.8%減の59百万円だった。

■17年3月期も増収増益・増配予想

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想(5月13日公表)は、売上高が前期(16年3月期)比5.6%増の660億円、営業利益が同5.1%増の48億円、経常利益が同3.4%増の46億円、純利益が同2.5%増の36億円としている。配当予想は同1円増配の年間32円(第2四半期末16円、期末16円)で予想配当性向は47.2%となる。

 医療用医薬品事業では、国内は薬価改定や後発品の影響を受けるが、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の通期寄与、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群やコンドロイチン群が引き続き好調に推移する。研究開発費が高水準に推移して広告宣伝費も増加するが、増収効果で吸収して増益・増配予想である。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が25.0%、営業利益が35.8%、経常利益が39.8%、純利益が36.9%と高水準である。通期予想に増額余地がありそうだ。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施、優待品を追加

 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。5月13日に優待品の追加を発表した。1000株以上所有株主に対しては、従来はA〜Eの5コースの中から1コースを選択していたが、Fコースを追加して6コースの中から1コースを選択する。なお100株以上〜1000株未満所有株主に対しては、内容については従来から変更はなく、コース名をFコースからGコースに変更して贈呈する。

■株価は基調転換確認して戻り試す

 株価の動きを見ると、7月の年初来高値1690円から反落したが、8月31日の直近安値1438円から切り返している。そして9月8日には1551円まで戻した。

 9月8日の終値1547円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS67円78銭で算出)は22〜23倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間32円で算出)は2.1%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1199円94銭で算出)は1.3倍近辺である。なお時価総額は約822億円である。

 週足チャートで見ると上向きに転じた26週移動平均線近辺から切り返しの動きを強めている。9月末の株主優待も注目点であり、基調転換確認して戻りを試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[8月08日更新]

ゼリア新薬工業は17年3月期第1四半期大幅増益、通期も増収増益・増配予想で増額余地

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。17年3月期第1四半期はアストラゼネカ社から権利取得した炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」も寄与して大幅増益だった。通期も潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」やヘパリーゼ群が好調に推移して増収増益・増配予想であり、さらに増額余地がありそうだ。株価は強基調に転換した形だ。戻りを試す展開だろう。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。16年3月期のセグメント別売上高構成比は、医療用医薬品事業53.8%、コンシューマーヘルスケア事業46.0%、その他(保険代理業・不動産賃貸収入)0.3%だった。海外売上高比率は20.0%だった。

 医療用医薬品事業は潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」なども展開している。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。

 コンシューマーヘルスケア事業はヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力としている。7月1日には化粧品分野でコンドロイチン、スクワラン、エーデルワイスエキス、浸透型アミノ酸、NMF(天然保湿因子)の5つの保湿成分を配合したリップクリーム「モレナ リッチリップ」を販売開始した。

■グローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進している。08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約締結、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。15年4月ベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%を取得した。当社グループのアジア展開の拠点とする。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利取得

 15年7月には子会社ティロッツ社(スイス)がアストラゼネカ社から、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の米国を除く全世界における権利を取得し、クローン病を適応症として15年10月国内製造販売承認を申請した。販売名は「ゼンタコート」を予定している。

 炎症性腸疾患(IBD)は、潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月エーザイ<4523>の新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 14年9月には日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 潰瘍性大腸炎を適応症として「アサコール」の用法・用量を追加する「Z−206」(一般名メサラジン、協和発酵キリンとの共同開発)は承認申請中、膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、エーザイから導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は逆流性食道炎を適応症としてフェーズ2段階、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」(メサラジン)を承認申請中、潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」(メサラジン)は欧州・カナダでフェーズ3段階である。自社開発「Z−338」(アコファイド)は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了した。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。

■16年3月期は新規開発テーマ導入費用や研究開発費が減少して収益改善

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期147億15百万円、第2四半期154億21百万円、第3四半期156億46百万円、第4四半期152億30百万円、営業利益が8億58百万円、14億21百万円、10億61百万円、6億62百万円の赤字、16年3月期は売上高が147億25百万円、156億18百万円、167億11百万円、154億21百万円、営業利益が10億27百万円、10億87百万円、16億78百万円、7億73百万円だった。

 15年3月期はライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、新規開発テーマ導入費用の発生、治験進捗による研究開発費の増加などで大幅減益だったが、16年3月期は研究開発費減少も寄与して医療用医薬品事業の損益が大幅に改善した。

 16年3月期の差引売上総利益は15年3月期比4.7%増加し、差引売上総利益率は71.3%で同1.6ポイント上昇した。販管費は同0.3%増加したが、販管費比率は64.0%で同1.3ポイント上低下した。研究開発費は同13.2%減少して85億79百万円だった。ROEは5.6%で同1.4ポイント上昇、自己資本比率は53.5%で同11.5ポイント低下した。配当は同1円増配の年間31円(第2四半期末15円、期末16円)で配当性向は46.9%だった。

 セグメント別動向を見ると、医療用医薬品事業は売上高が同0.5%減の335億80百万円、営業利益(連結調整前)が同56.5%増の30億24百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は国内が順調だったが、海外がスイスフラン高の影響を受けたため全体として横ばいだった。H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」は後発医薬品使用促進の影響を受けて苦戦した。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」は市場構築がやや遅れている。

 コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同6.1%増の287億41百万円、営業利益が同13.4%増の66億16百万円だった。ヘパリーゼ群が製品認知度向上や製品ラインナップ充実などで好調に推移し、コンドロイチン群も圧倒的な市場シェアを堅持した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同3.4%減の1億52百万円、営業利益が同2.8%増の2億40百万円だった。

■17年3月期第1四半期は大幅増益

 8月4日発表した今期(17年3月期)第1四半期(4〜6月)の連結業績は、売上高が前年同期比12.0%増の164億88百万円、営業利益が同67.4%増の17億20百万円、経常利益が同3.1倍の18億32百万円、そして純利益が同49.0%増の13億28百万円だった。

 医療用医薬品事業、コンシューマーヘルスケア事業とも伸長し、利益率改善も寄与して大幅増益だった。差引売上総利益は同21.0%増加し、差引売上総利益率は74.0%で同5.5ポイント上昇した。販管費は同15.7%増加し、販管費比率は63.6%で同2.0ポイント上昇した。営業外では為替差損5億54百万円が一巡した。特別利益では投資有価証券売却益が減少(前期10億06百万円、今期2億16百万円)した。

 セグメント別には、医療用医薬品事業は売上高が同16.9%増の94億13百万円、営業利益(連結調整前)が同88.0%増の11億76百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は国内が薬価改定などで苦戦したが、海外が堅調で全体として増収だった。15年7月アストラゼネカ社から権利取得した炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」も寄与した。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」は市場構築がやや遅れている。

 コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同6.2%増の70億41百万円、営業利益が同8.6%増の18億91百万円だった。コンビニ向けヘパリーゼW群が製品ラインナップ強化などで好調だった。コンドロイチン群も圧倒的な市場シェアを堅持した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同18.0%減の33百万円、営業利益が同4.8%減の59百万円だった。

■17年3月期も増収増益・増配予想

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想については、前回予想(5月13日公表)を据え置いて売上高が前期(16年3月期)比5.6%増の660億円、営業利益が同5.1%増の48億円、経常利益が同3.4%増の46億円、そして純利益が同2.5%増の36億円としている。配当予想は同1円増配の年間32円(第2四半期末16円、期末16円)で予想配当性向は47.2%となる。

 医療用医薬品事業では、国内は薬価改定や後発品の影響を受けるが、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の通期寄与、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群やコンドロイチン群が引き続き好調に推移する。研究開発費が高水準に推移して広告宣伝費も増加するが、増収効果で吸収して増益・増配予想である。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が25.0%、営業利益が35.8%、経常利益が39.8%、純利益が36.9%と高水準である。通期予想に増額余地がありそうだ。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施、優待品を追加

 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。5月13日に優待品の追加を発表した。1000株以上所有株主に対しては、従来はA〜Eの5コースの中から1コースを選択していたが、Fコースを追加して6コースの中から1コースを選択する。なお100株以上〜1000株未満所有株主に対しては、内容については従来から変更はなく、コース名をFコースからGコースに変更して贈呈する。

■株価は強基調に転換した形、戻り試す

 株価の動きを見ると、安値圏1300円〜1500円近辺のボックスレンジから上放れ、7月20日には年初来高値となる1690円まで上伸した。

 8月5日の終値1609円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS67円78銭で算出)は23〜24倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間32円で算出)は2.0%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1199円94銭で算出)は1.3倍近辺である。時価総額は約855億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線も上向きに転じてきた。強基調に転換した形だ。戻りを試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[7月14日更新]

ゼリア新薬工業は強基調に転換して戻り歩調、17年3月期増収増益・増配予想

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」やヘパリーゼ群の好調で、17年3月期増収増益・増配予想である。株価は強基調に転換して戻り歩調だろう。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。16年3月期のセグメント別売上高構成比は、医療用医薬品事業53.8%、コンシューマーヘルスケア事業46.0%、その他(保険代理業・不動産賃貸収入)0.3%だった。海外売上高比率は20.0%だった。

 医療用医薬品事業は潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」なども展開している。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。

 コンシューマーヘルスケア事業はヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力としている。7月1日には化粧品分野でコンドロイチン、スクワラン、エーデルワイスエキス、浸透型アミノ酸、NMF(天然保湿因子)の5つの保湿成分を配合したリップクリーム「モレナ リッチリップ」を販売開始した。

■グローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進している。08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約締結、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。15年4月ベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%を取得した。当社グループのアジア展開の拠点とする。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利取得

 15年7月には子会社ティロッツ社(スイス)がアストラゼネカ社から、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の米国を除く全世界における権利を取得し、クローン病を適応症として15年10月国内製造販売承認を申請した。販売名は「ゼンタコート」を予定している。

 炎症性腸疾患(IBD)は、潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利取得により、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月エーザイ<4523>の新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 14年9月には日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 潰瘍性大腸炎を適応症として「アサコール」の用法・用量を追加する「Z−206」(一般名メサラジン、協和発酵キリンとの共同開発)はフェーズ3段階、膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域でフェーズ2国際共同治験中、エーザイから導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は逆流性食道炎を適応症としてフェーズ2段階、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域でフェーズ3国際共同治験中、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3段階である。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」(メサラジン)を承認申請中、潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」(メサラジン)は欧州・カナダでフェーズ3段階である。自社開発「Z−338」(アコファイド)は欧州で機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了した。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。

■16年3月期は新規開発テーマ導入費用や研究開発費が減少して収益改善

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期147億15百万円、第2四半期154億21百万円、第3四半期156億46百万円、第4四半期152億30百万円、営業利益が8億58百万円、14億21百万円、10億61百万円、6億62百万円の赤字、16年3月期は売上高が147億25百万円、156億18百万円、167億11百万円、154億21百万円、営業利益が10億27百万円、10億87百万円、16億78百万円、7億73百万円だった。

 15年3月期はライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、新規開発テーマ導入費用の発生、治験進捗による研究開発費の増加などで大幅減益だったが、16年3月期は研究開発費減少も寄与して医療用医薬品事業の損益が大幅に改善した。

 16年3月期の差引売上総利益は15年3月期比4.7%増加し、差引売上総利益率は71.3%で同1.6ポイント上昇した。販管費は同0.3%増加したが、販管費比率は64.0%で同1.3ポイント上低下した。研究開発費は同13.2%減少して85億79百万円だった。ROEは5.6%で同1.4ポイント上昇、自己資本比率は53.5%で同11.5ポイント低下した。配当は同1円増配の年間31円(第2四半期末15円、期末16円)で配当性向は46.9%だった。

 セグメント別動向を見ると、医療用医薬品事業は売上高が同0.5%減の335億80百万円、営業利益(連結調整前)が同56.5%増の30億24百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は国内が順調だったが、海外がスイスフラン高の影響を受けたため全体として横ばいだった。H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」は後発医薬品使用促進の影響を受けて苦戦した。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」は市場構築がやや遅れている。

 コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同6.1%増の287億41百万円、営業利益が同13.4%増の66億16百万円だった。ヘパリーゼ群が製品認知度向上や製品ラインナップ充実などで好調に推移し、コンドロイチン群も圧倒的な市場シェアを堅持した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同3.4%減の1億52百万円、営業利益が同2.8%増の2億40百万円だった。

■17年3月期も増収増益・増配予想

 今期(17年3月期)の連結業績予想(5月13日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比5.6%増の660億円、営業利益が同5.1%増の48億円、経常利益が同3.4%増の46億円、純利益が同2.5%増の36億円としている。配当予想は同1円増配の年間32円(第2四半期末16円、期末16円)で予想配当性向は47.2%となる。

 医療用医薬品事業では、国内は薬価改定や後発品の影響を受けるが、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の通期寄与、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群やコンドロイチン群が引き続き好調に推移する。研究開発費が高水準に推移して広告宣伝費も増加するが、増収効果で吸収して増益・増配予想である。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施、優待品を追加

 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。5月13日に優待品の追加を発表した。1000株以上所有株主に対しては、従来はA〜Eの5コースの中から1コースを選択していたが、Fコースを追加して6コースの中から1コースを選択する。なお100株以上〜1000株未満所有株主に対しては、内容については従来から変更はなく、コース名をFコースからGコースに変更して贈呈する。

■株価は強基調に転換して戻り歩調

 株価の動きを見ると、安値圏1300円〜1500円近辺のボックスレンジから上放れ、7月8日には年初来高値となる1640円まで上伸した。

 7月12日の終値1586円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS67円78銭で算出)は23〜24倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間32円で算出)は2.0%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1199円94銭で算出)は1.3倍近辺である。時価総額は約842億円である。

 週足チャートで見ると52週移動平均線を突破し、13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いた。強基調に転換して戻り歩調だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[6月24日更新]

ゼリア新薬工業は下値固め完了して戻り歩調、17年3月期増収増益・増配予想

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」やヘパリーゼ群の好調で、17年3月期増収増益・増配予想である。株価は下値固めが完了して戻り歩調の展開だろう。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。16年3月期のセグメント別売上高構成比は、医療用医薬品事業53.8%、コンシューマーヘルスケア事業46.0%、その他(保険代理業・不動産賃貸収入)0.3%だった。海外売上高比率は20.0%だった。

 医療用医薬品事業は潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」なども展開している。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。

 コンシューマーヘルスケア事業はヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力としている。16年3月にはコンビニエンスストア向け清涼飲料水「ヘパリーゼWプレミアム」を発売し、製品ラインアップを充実した。

■グローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進している。08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化、13年8月ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約締結、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。

 また15年4月にはベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%を取得した。当社グループのアジア展開の拠点とする。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利取得

 15年7月には消化器領域に特化した子会社のティロッツ社(スイス)が、アストラゼネカ社が販売している炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の、米国を除く全世界における権利を取得する契約を締結した。

 炎症性腸疾患(IBD)は潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利を取得することにより、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月にはエーザイ<4523>の新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。14年9月には日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 アストラゼネカから導入したクローン病を適応症とする糖質コルチコイド「ブデソニド」(炎症性腸疾患治療剤「Entocort」)は、15年10月に国内製造販売承認申請を実施した。販売名は「ゼンタコート」の予定としている。

 潰瘍性大腸炎を適応症として「アサコール」の用法・用量を追加する「Z−206」(一般名メサラジン、協和発酵キリンとの共同開発)はフェーズ3段階である。膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域においてフェーズ2国際共同治験を実施している。エーザイから導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は逆流性食道炎を適応症としたフェーズ2を実施している。子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域においてフェーズ3国際共同治験を実施している。ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3を開始した。

 海外は中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」(メサラジン)を承認申請中である。潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」(メサラジン)は欧州・カナダでフェーズ3を実施している。自社開発の「Z−338」(アコファイド)は欧州において機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了した。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3を実施している。

■15年3月期は新規開発テーマ導入費用や研究開発費を想定以上に投入

 15年3月期の四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期147億15百万円、第2四半期154億21百万円、第3四半期156億46百万円、第4四半期152億30百万円、営業利益は第1四半期8億58百万円、第2四半期14億21百万円、第3四半期10億61百万円、第4四半期6億62百万円の赤字だった。

 15年3月期は薬価改定や後発品使用促進の影響、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築遅れ、ライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、広告宣伝費の増加、当初予定していなかった新規開発テーマ導入費用の発生、欧州とアジア地域で実施している治験の進捗による研究開発費の想定以上の増加などで大幅減益だった。

 15年3月期の差引売上総利益率は69.7%で14年3月期比0.7ポイント低下、販管費比率は65.3%で同5.9ポイント上昇した。ROEは4.2%で同6.9ポイント低下、自己資本比率は65.0%で同6.0ポイント上昇した。配当性向は62.3%だった。

■16年3月期は研究開発費減少などで大幅増益・増配

 前期(16年3月期)の連結業績は前々期(15年3月期)比2.4%増収、同70.4%営業増益、同60.7%経常増益、同37.4%最終増益だった。コンシューマーヘルスケア事業が好調に推移し、研究開発費の減少も寄与して医療用医薬品事業の損益が大幅に改善した。差引売上総利益は同4.7%増加し、差引売上総利益率は71.3%で同1.6ポイント上昇した。販管費は同0.3%増加にとどまり、販管費比率は64.0%で同1.3ポイント上低下した。研究開発費は同13.2%減少して85億79百万円だった。

 営業外費用では為替差損益が悪化(前々期は差損6百万円、前期は差損1億36百万円)し、特別利益では投資有価証券売却益が減少(前々期15億07百万円、前期10億87百万円)した。特別損失では投資有価証券評価損1億18百万円を計上したが、減損損失が減少(前々期2億73百万円、前期1億43百万円)した。ROEは5.6%で同1.4ポイント上昇、自己資本比率は53.5%で同11.5ポイント低下した。配当は同1円増配の年間31円(第2四半期末15円、期末16円)で配当性向は46.9%だった。

 セグメント別動向を見ると、医療用医薬品事業は売上高が同0.5%減の335億80百万円、営業利益(連結調整前)が同56.5%増の30億24百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は国内が順調だったが、海外がスイスフラン高の影響を受けたため全体として横ばいだった。H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」は後発医薬品使用促進の影響を受けて苦戦した。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」は、市場構築が計画に対して遅れている状況だが、医療機関における疾患および治療法などの認知度向上に努めている。

 コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同6.1%増の287億41百万円、営業利益が同13.4%増の66億16百万円だった。ヘパリーゼ群が製品認知度向上や製品ラインナップ充実などで好調に推移し、コンドロイチン群も圧倒的な市場シェアを堅持した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同3.4%減の1億52百万円、営業利益が同2.8%増の2億40百万円だった。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期147億25百万円、第2四半期156億18百万円、第3四半期167億11百万円、第4四半期154億21百万円、営業利益は第1四半期10億27百万円、第2四半期10億87百万円、第3四半期16億78百万円、第4四半期7億73百万円だった。

■17年3月期も増収増益・増配予想

 今期(17年3月期)の連結業績予想(5月13日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比5.6%増の660億円、営業利益が同5.1%増の48億円、経常利益が同3.4%増の46億円、純利益が同2.5%増の36億円としている。配当予想は同1円増配の年間32円(第2四半期末16円、期末16円)で予想配当性向は47.2%となる。

 医療用医薬品事業では、国内は薬価改定や後発品の影響を受けるが、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の通期寄与、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群やコンドロイチン群が引き続き好調に推移する。研究開発費が高水準に推移して広告宣伝費も増加するが、増収効果で吸収して増益・増配予想である。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施、優待品を追加

 株主優待制度は毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。5月13日に優待品の追加を発表した。1000株以上所有株主に対しては、従来はA〜Eの5コースの中から1コースを選択していたが、Fコースを追加して6コースの中から1コースを選択する。なお100株以上〜1000株未満所有株主に対しては、内容については従来から変更はなく、コース名をFコースからGコースに変更して贈呈する。

■株価は下値固め完了して戻り歩調

 株価の動きを見ると、安値圏1300円〜1500円近辺でのモミ合いから上放れの動きを強めている。下値固めが完了したようだ。

 6月23日の終値1524円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS67円78銭で算出)は22〜23倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間32円で算出)は2.1%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1199円94銭で算出)は1.3倍近辺である。時価総額は約810億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を突破した。下値固めが完了して戻り歩調の展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[5月24日更新]

ゼリア新薬工業は調整一巡して出直り、17年3月期増収増益・増配予想

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が伸長し、コンシューマーヘルスケア事業ではヘパリーゼ群が好調に推移している。16年3月期は大幅増益・増配だった。そして17年3月期も増収増益・増配予想である。株価は調整が一巡して出直り展開だろう。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。

 医療用医薬品事業では、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」なども展開している。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。

 コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群、コンドロイチン群、ウィズワン群を主力としている。15年10月には肝臓水解物・イノシトール配合の滋養強壮保健剤「ヘパリーゼ・プラス2」(第3類医薬品)を全国の薬局・ドラッグストアにおいて発売開始した。さらに関節痛・腰痛治療薬「コンドロイチンZS錠」(第3類医薬品)の錠剤を小型化した製品の販売を開始した。また16年3月にはコンビニエンスストア向け清涼飲料水「ヘパリーゼWプレミアム」を発売開始し、製品ラインアップを充実した。

 なお16年3月期の事業別売上高構成比は、医療用医薬品事業が53.8%、コンシューマーヘルスケア事業が46.0%、その他(保険代理業・不動産賃貸収入)が0.3%だった。

■グローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進している。08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。

 13年8月にはビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約を締結した。またZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。

 15年4月にはベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%取得を発表した。当社グループのアジア地域における事業展開の拠点とする。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利を取得

 15年7月には消化器領域に特化した子会社のティロッツ社(スイス)が、アストラゼネカ社が販売している炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の、米国を除く全世界における権利を取得する契約を締結した。取得額は2億15百万米ドル(約265億円)である。

 炎症性腸疾患(IBD)は潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利を取得することにより、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月にはエーザイの新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 14年9月には、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 アストラゼネカから導入したクローン病を適応症とする糖質コルチコイド「ブデソニド」(炎症性腸疾患治療剤「Entocort」)は、15年10月に国内製造販売承認申請を実施した。販売名は「ゼンタコート」の予定としている。

 国内消火器系分野の「Z−206」(一般名メサラジン、協和発酵キリンとの共同開発)は、フェーズ3段階である。潰瘍性大腸炎を適応症として「アサコール」の用法・用量を追加する。

 膵臓癌を適応症とする「Z−360」は、日本を含むアジア地域においてフェーズ2国際共同治験を実施している。エーザイ<4523>から導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は、逆流性食道炎を適応症としたフェーズ2を実施している。その他の分野では、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」が、日本を含むアジア地域においてフェーズ3国際共同治験を実施している。ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ3を開始した。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」(メサラジン)を承認申請中である。潰瘍性大腸炎を適応症とする「TP05」(メサラジン)は欧州・カナダでフェーズ3を実施している。自社開発の「Z−338」(アコファイド)は、欧州において機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了した。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3を実施している。

■15年3月期は新規開発テーマ導入費用や研究開発費を想定以上に投入

 なお15年3月期の四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億15百万円、第2四半期(7月〜9月)154億21百万円、第3四半期(10月〜12月)156億46百万円、第4四半期(1月〜3月)152億30百万円、営業利益は第1四半期8億58百万円、第2四半期14億21百万円、第3四半期10億61百万円、第4四半期6億62百万円の赤字だった。

 15年3月期は、薬価改定や後発品使用促進の影響、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築遅れ、ライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、広告宣伝費の増加、成長戦略に欠かせない新薬パイプラインの充実を図るため当初予定していなかった新規開発テーマの導入費用の発生、ヨーロッパとアジア地域で実施している治験の進捗による研究開発費の想定以上の増加などで大幅減益だった。

 15年3月期の差引売上総利益率は69.7%で14年3月期比0.7ポイント低下、販管費比率は65.3%で同5.9ポイント上昇した。ROEは4.2%で同6.9ポイント低下、自己資本比率は65.0%で同6.0ポイント上昇した。配当性向は62.3%だった。

■16年3月期は研究開発費の減少も寄与して大幅増益・増配

 5月13日発表した前期(16年3月期)の連結業績は、売上高が前々期(15年3月期)比2.4%増の624億75百万円、営業利益が同70.4%増の45億65百万円、経常利益が同60.7%増の44億50百万円、純利益が同37.4%増の35億13百万円だった。

 売上高は計画をやや下回ったが、各利益は計画超の大幅増益だった。コンシューマーヘルスケア事業が好調に推移し、研究開発費の減少も寄与して医療用医薬品事業の損益が大幅に改善した。なお海外売上高比率は20.0%で同2.8ポイント上昇した。

 差引売上総利益は同4.7%増加し、差引売上総利益率は71.3%で同1.6ポイント上昇した。販管費は同0.3%増加にとどまり、販管費比率は64.0%で同1.3ポイント上低下した。研究開発費は同13.2%減少して85億79百万円だった。営業外費用では為替差損益が悪化(前々期は差損6百万円計上、前期は差損1億36百万円計上)した。特別利益では投資有価証券売却益が減少(前々期15億07百万円計上、前期10億87百万円計上)した。特別損失では投資有価証券評価損1億18百万円を計上したが、減損損失が減少(前々期2億73百万円計上、前期1億43百万円計上)した。また前々期計上した買収調査費用95百万円が一巡した。

 配当については5月13日に期末1円増額を発表して、同1円増配の年間31円(第2四半期末15円、期末16円)とした。配当性向は46.9%となる。ROEは5.6%で同1.4ポイント上昇、自己資本比率は53.5%で同11.5ポイント低下した。

 セグメント別動向を見ると、医療用医薬品事業は売上高が同0.5%減の335億80百万円、営業利益(連結調整前)が同56.5%増の30億24百万円だった。売上面では、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は国内が順調だったが、海外がスイスフラン高の影響を受けたため、全体として横ばいだった。H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」は、後発医薬品使用促進の影響を受けて苦戦した。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」は、市場構築が計画に対して遅れている状況だが、医療機関における疾患および治療法などの認知度向上に努めている。

 コンシューマーヘルスケア事業は売上高が同6.1%増の287億41百万円、営業利益が同13.4%増の66億16百万円だった。主力のヘパリーゼ群が製品認知度向上効果や製品ラインナップ充実効果などで好調だった。コンドロイチン群も圧倒的な市場シェアを堅持した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同3.4%減の1億52百万円、営業利益が同2.8%増の2億40百万円だった。

 なお四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億25百万円、第2四半期(7月〜9月)156億18百万円、第3四半期(10月〜12月)167億11百万円、第4四半期(1月〜3月)154億21百万円、営業利益は第1四半期10億27百万円、第2四半期10億87百万円、第3四半期16億78百万円、第4四半期7億73百万円だった。

■17年3月期も増収増益・増配予想

 今期(17年3月期)の連結業績予想(5月13日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比5.6%増の660億円、営業利益が同5.1%増の48億円、経常利益が同3.4%増の46億円、純利益が同2.5%増の36億円としている。配当予想は同1円増配の年間32円(第2四半期末16円、期末16円)としている。予想配当性向は47.2%となる。

 医療用医薬品事業では、国内は薬価改定や後発品の影響を受けるが、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が海外で伸長し、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の通期寄与、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築などで増収を見込んでいる。コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群やコンドロイチン群が引き続き好調に推移する。研究開発費が高水準で推移し、広告宣伝費も増加するが、増収効果で吸収して増益・増配予想である。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施、優待品を追加

 株主優待制度については、毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。

 5月13日に優待品の追加を発表した。1000株以上所有株主に対しては、従来はA〜Eの5コースの中から1コースを選択していたが、Fコースを追加して6コースの中から1コースを選択する。なお100株以上〜1000株未満所有株主に対しては、内容については従来から変更はなく、コース名をFコースからGコースに変更して贈呈する。

■株価は調整一巡して出直り

 株価の動きを見ると、直近安値圏1300円台から切り返して調整一巡感を強めている。17年3月期増収増益・増配予想も好感したようだ。

 5月23日の終値1454円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS67円78銭で算出)は21〜22倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間32円で算出)は2.2%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1199円94銭で算出)は1.2倍近辺である。時価総額は約772億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線を回復し、戻りを押さえている26週移動平均線突破の動きを強めている。調整が一巡して出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[4月18日更新]

ゼリア新薬工業は16年3月期大幅増益予想、17年3月期も増収増益基調期待

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業と、一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が国内外で伸長し、コンシューマーヘルスケア事業ではヘパリーゼ群が好調に推移している。16年3月期は大幅増益予想で増額余地がありそうだ。さらに17年3月期も増収増益基調が期待される。株価は調整が一巡して出直り展開だろう。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業と、一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。

 医療用医薬品事業では、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」なども展開している。そして13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。

 コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群、コンドロイチン群、およびウィズワン群を主力としている。15年10月には肝臓水解物・イノシトール配合の滋養強壮保健剤「ヘパリーゼ・プラス2」(第3類医薬品)を全国の薬局・ドラッグストアにおいて発売開始した。さらに関節痛・腰痛治療薬「コンドロイチンZS錠」(第3類医薬品)の錠剤を小型化した製品の販売を開始した。また16年3月にはコンビニエンスストア向け清涼飲料水「ヘパリーゼWプレミアム」を発売開始した。肝臓エキス配合量を増量した「ヘパリーゼWプレミアム」を投入して製品ラインアップを充実した。

■グローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進している。08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。

 13年8月にはビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約を締結した。またZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。

 15年4月にはベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%取得を発表した。当社グループのアジア地域における事業展開の拠点とする。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利を取得

 15年7月には消化器領域に特化した子会社のティロッツ社(スイス)が、アストラゼネカ社が販売している炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の、米国を除く全世界における権利を取得する契約を締結した。取得額は2億15百万米ドル(約265億円)である。

 炎症性腸疾患(IBD)は潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利を取得することにより、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月にはエーザイの新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 14年9月には、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 アストラゼネカから導入したクローン病を適応症とする糖質コルチコイド「ブデソニド」は承認申請中である。販売名は「ゼンタコート」の予定としている。

 国内消火器系分野の「Z−206」(一般名メサラジン、協和発酵キリンとの共同開発)は、潰瘍性大腸炎を適応症として「アサコール」の用法・用量を追加するフェーズ3段階である。

 膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域における国際共同フェーズ2段階である。エーザイ<4523>から導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は酸分泌関連疾患を適応症としてフェーズ2段階である。その他の分野では、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」が日本を含むアジア地域における国際共同フェーズ3段階である。ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ1b段階である。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」(メサラジン)を承認申請中である。また潰瘍性大腸炎を適応症として「TP05」(メサラジン)は欧州・カナダでフェーズ3段階である。機能性ディスペプシアを適応症とする「Z−338」は欧州でフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了した。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。

■15年3月期は新規開発テーマ導入費用や研究開発費を想定以上に投入

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億15百万円、第2四半期(7月〜9月)154億21百万円、第3四半期(10月〜12月)156億46百万円、第4四半期(1月〜3月)152億30百万円、営業利益は第1四半期8億58百万円、第2四半期14億21百万円、第3四半期10億61百万円、第4四半期6億62百万円の赤字だった。

 15年3月期は薬価改定や後発品使用促進の影響、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築遅れ、ライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、広告宣伝費の増加、成長戦略に欠かせない新薬パイプラインの充実を図るため当初予定していなかった新規開発テーマの導入費用の発生、ヨーロッパとアジア地域で実施している治験の進捗による研究開発費の想定以上の増加などで大幅減益だった。

 15年3月期の差引売上総利益率は69.7%で14年3月期比0.7ポイント低下、販管費比率は65.3%で同5.9ポイント上昇、ROEは4.2%で同6.9ポイント低下、自己資本比率は65.0%で同6.0ポイント上昇した。配当性向は62.3%だった。

■16年3月期第3四半期累計は2桁営業増益

 前期(16年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.8%増の470億54百万円、営業利益が同13.5%増の37億92百万円、経常利益が同13.0%増の37億66百万円、純利益が同%5.5%増の33億35百万円だった。

 コンシューマーヘルスケア事業のヘパリーゼ群が好調に推移した。差引売上総利益率は71.2%で同1.6ポイント上昇、販管費比率は63.2%で同0.9ポイント上昇した。営業外費用では為替差損が縮小(前期1億10百万円計上、今期74百万円計上)した。特別利益では投資有価証券売却益が減少(前期13億88百万円計上、今期10億87百万円計上)した。特別損失では前期計上の買収調査費用95百万円が一巡した。

 セグメント別に見ると、医療用医薬品事業は売上高が同1.6%増の253億73百万円、営業利益(連結調整前)が同1.7%増の27億23百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は、海外ではスイスフラン高の影響を受けたが、国内が順調だった。H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」は後発医薬品の使用促進の影響を受けて苦戦した。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」は市場構築が計画に対して遅れているが、医療機関における疾患および治療法などの認知度向上に努めている。

 コンシューマーヘルスケア事業は、売上高が同4.3%増の215億61百万円、営業利益が同13.9%増の48億88百万円だった。主力のヘパリーゼ群が製品認知度向上効果や製品ラインナップ充実効果などで好調だった。コンドロイチン群も圧倒的な市場シェアを堅持した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同0.4%減の1億18百万円、営業利益が同1.9%減の1億81百万円だった。

 なお四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億25百万円、第2四半期(7月〜9月)156億18百万円、第3四半期(10月〜12月)167億11百万円、営業利益は第1四半期10億27百万円、第2四半期10億87百万円、第3四半期16億78百万円だった。

■16年3月期大幅増益予想、17年3月期も増収増益基調期待

 前期(16年3月期)通期連結業績予想(10月28日に利益を増額)は、売上高が前々期(15年3月期)比6.5%増の650億円、営業利益が同68.0%増の45億円、経常利益が同48.0%増の41億円、純利益が同29.0%増の33億円としている。配当予想(5月8日公表)は前々期と同額の年間30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。予想配当性向は48.3%となる。

 医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が国内外で伸長し、コンシューマーヘルスケア事業も引き続き好調に推移する。15年7月に権利取得した炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」も寄与する。研究開発費や広告宣伝費が増加するが、増収効果で吸収して大幅増益予想だ。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が72.4%、営業利益が84.3%、経常利益が91.9%、純利益が101.1%と高水準である。為替相場の不透明感や16年4月実施の薬価改定の影響などを考慮して通期会社予想を据え置いたが、増額余地がありそうだ。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場浸透進展や、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の寄与も期待され、16年3月期の収益は改善基調だろう。さらに17年3月期も増収増益基調が期待される。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施

 株主優待制度については、毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。

 1000株以上所有株主に対してはA・B・C・D・Eコースの中からいずれか1コース選択、100株以上〜1000株未満所有株主に対してはFコースを贈呈する。

■株価は調整一巡して出直り展開

 株価の動きを見ると、3月23日の戻り高値1548円から一旦反落したが、1月安値1281円まで下押すことなく、4月6日の直近安値1302円から切り返している。調整が一巡したようだ。

 4月15日の終値1431円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS62円13銭で算出)は23倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は2.1%近辺、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS1178円00銭で算出)は1.2倍近辺である。時価総額は約760億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形となって反落したが、2月安値まで下押すことなく13週移動平均線を素早く回復した。調整が一巡して出直り展開だろう。

(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[3月24日更新]

ゼリア新薬工業は16年3月期業績予想に増額余地、3月期末の株主優待も注目

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業と、一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。16年3月期は大幅増益予想で増額余地がありそうだ。医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が国内外で伸長し、コンシューマーヘルスケア事業ではヘパリーゼ群が好調に推移している。株価は調整が一巡して戻り歩調の展開だ。3月期末の株主優待も注目点となる。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業と、一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。

 医療用医薬品事業では、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」なども展開している。そして13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。

 コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群、コンドロイチン群、およびウィズワン群を主力としている。15年10月には、肝臓水解物・イノシトール配合の滋養強壮保健剤「ヘパリーゼ・プラス2」(第3類医薬品)を、全国の薬局・ドラッグストアにおいて発売開始した。さらに関節痛・腰痛治療薬「コンドロイチンZS錠」(第3類医薬品)の錠剤を小型化した製品の販売を開始した。

 3月14日にはコンビニエンスストア向け清涼飲料水「ヘパリーゼWプレミアム」を3月21日から発売すると発表した。肝臓エキス配合量を増量した「ヘパリーゼWプレミアム」を投入して製品ラインアップを充実する。

■グローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進している。08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。

 13年8月にはビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約を締結した。またZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。

 15年4月にはベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%取得を発表した。当社グループのアジア地域における事業展開の拠点とする。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利を取得

 15年7月には消化器領域に特化した子会社のティロッツ社(スイス)が、アストラゼネカ社が販売している炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の、米国を除く全世界における権利を取得する契約を締結した。取得額は2億15百万米ドル(約265億円)である。

 炎症性腸疾患(IBD)は潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利を取得することにより、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月にはエーザイの新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 14年9月には、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 アストラゼネカから導入したクローン病を適応症とする糖質コルチコイド「ブデソニド」は承認申請中である。販売名は「ゼンタコート」の予定としている。

 国内消火器系分野の「Z−206」(一般名メサラジン、協和発酵キリンとの共同開発)は、潰瘍性大腸炎を適応症として「アサコール」の用法・用量を追加するフェーズ3段階である。

 膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域における国際共同フェーズ2段階である。エーザイ<4523>から導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は酸分泌関連疾患を適応症としてフェーズ2段階である。その他の分野では、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」が日本を含むアジア地域における国際共同フェーズ3段階である。ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ1b段階である。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」(メサラジン)を承認申請中である。また潰瘍性大腸炎を適応症として「TP05」(メサラジン)は欧州・カナダでフェーズ3段階である。機能性ディスペプシアを適応症とする「Z−338」は欧州でフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了した。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。

■15年3月期は新規開発テーマ導入費用や研究開発費を想定以上に投入

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億15百万円、第2四半期(7月〜9月)154億21百万円、第3四半期(10月〜12月)156億46百万円、第4四半期(1月〜3月)152億30百万円、営業利益は第1四半期8億58百万円、第2四半期14億21百万円、第3四半期10億61百万円、第4四半期6億62百万円の赤字だった。

 15年3月期は薬価改定や後発品使用促進の影響、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築遅れ、ライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、広告宣伝費の増加、成長戦略に欠かせない新薬パイプラインの充実を図るため当初予定していなかった新規開発テーマの導入費用の発生、ヨーロッパとアジア地域で実施している治験の進捗による研究開発費の想定以上の増加などで大幅減益だった。

 15年3月期の差引売上総利益率は69.7%で14年3月期比0.7ポイント低下、販管費比率は65.3%で同5.9ポイント上昇、ROEは4.2%で同6.9ポイント低下、自己資本比率は65.0%で同6.0ポイント上昇した。配当性向は62.3%だった。

■16年3月期第3四半期累計は2桁営業増益

 今期(16年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.8%増の470億54百万円、営業利益が同13.5%増の37億92百万円、経常利益が同13.0%増の37億66百万円、純利益が同%5.5%増の33億35百万円だった。

 コンシューマーヘルスケア事業のヘパリーゼ群が好調に推移した。差引売上総利益率は71.2%で同1.6ポイント上昇、販管費比率は63.2%で同0.9ポイント上昇した。営業外費用では為替差損が縮小(前期1億10百万円計上、今期74百万円計上)した。特別利益では投資有価証券売却益が減少(前期13億88百万円計上、今期10億87百万円計上)した。特別損失では前期計上の買収調査費用95百万円が一巡した。

 セグメント別に見ると、医療用医薬品事業は売上高が同1.6%増の253億73百万円、営業利益(連結調整前)が同1.7%増の27億23百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は、海外ではスイスフラン高の影響を受けたが、国内が順調だった。H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」は後発医薬品の使用促進の影響を受けて苦戦した。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」は市場構築が計画に対して遅れているが、医療機関における疾患および治療法などの認知度向上に努めている。

 コンシューマーヘルスケア事業は、売上高が同4.3%増の215億61百万円、営業利益が同13.9%増の48億88百万円だった。主力のヘパリーゼ群が製品認知度向上効果や製品ラインナップ充実効果などで好調だった。コンドロイチン群も圧倒的な市場シェアを堅持した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同0.4%減の1億18百万円、営業利益が同1.9%減の1億81百万円だった。

 なお四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億25百万円、第2四半期(7月〜9月)156億18百万円、第3四半期(10月〜12月)167億11百万円、営業利益は第1四半期10億27百万円、第2四半期10億87百万円、第3四半期16億78百万円だった。

■16年3月期通期は大幅増益予想で増額余地

 今期(16年3月期)通期連結業績予想(10月28日に利益を増額)は、売上高が前期(15年3月期)比6.5%増の650億円で、営業利益が同68.0%増の45億円、経常利益が同48.0%増の41億円、純利益が同29.0%増の33億円としている。配当予想(5月8日公表)は前期と同額の年間30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。予想配当性向は48.3%となる。

 医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が国内外で伸長し、コンシューマーヘルスケア事業も引き続き好調に推移する。15年7月に権利取得した炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」も寄与する。研究開発費や広告宣伝費が増加するが、増収効果で吸収して大幅増益予想だ。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が72.4%、営業利益が84.3%、経常利益が91.9%、純利益が101.1%と高水準である。為替相場の不透明感や16年4月実施の薬価改定の影響などを考慮して通期会社予想を据え置いたが、増額余地がありそうだ。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場浸透進展や、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の寄与も期待され、16年3月期の収益は改善基調だろう。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施

 株主優待制度については、毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。

 1000株以上所有株主に対してはA・B・C・D・Eコースの中からいずれか1コース選択、100株以上〜1000株未満所有株主に対してはFコースを贈呈する。

■株価は調整一巡して戻り歩調

 株価の動きを見ると、2月12日の直近安値1282円から切り返して戻り歩調の展開だ。3月23日には1548円まで上伸した。調整が一巡したようだ。

 3月23日の終値1521円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円13銭で算出)は24〜25倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は2.0%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1178円00銭で算出)は1.3倍近辺である。なお時価総額は約808億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を突破し、25日移動平均線が上向きに転じた。また週足チャートで見ると13週移動平均線を突破し、続いて26週移動平均線突破の動きを強めている。出直りの動きが本格化しそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[2月26日更新]

ゼリア新薬工業は16年3月期第3四半期累計の進捗率高水準、大幅増益の通期予想に増額余地

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は、消化器分野が中心の医療用医薬品事業と、一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。16年3月期第3四半期累計は2桁営業増益となり通期会社予想に対する進捗率も高水準だった。大幅増益予想の通期会社予想に増額余地がありそうだ。株価は地合い悪化の影響で安値圏だが下値固め完了感を強めている。反発展開だろう。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業と、一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。

 医療用医薬品事業では、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」なども展開している。そして13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。

 コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群、コンドロイチン群、およびウィズワン群を主力としている。15年10月には、肝臓水解物・イノシトール配合の滋養強壮保健剤「ヘパリーゼ・プラス2」(第3類医薬品)を、全国の薬局・ドラッグストアにおいて発売開始した。さらに関節痛・腰痛治療薬「コンドロイチンZS錠」(第3類医薬品)の錠剤を小型化した製品の販売を開始した。

■グローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進している。08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。

 13年8月にはビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約を締結した。またZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。

 15年4月にはベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%取得を発表した。当社グループのアジア地域における事業展開の拠点とする。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利を取得

 15年7月には消化器領域に特化した子会社のティロッツ社(スイス)が、アストラゼネカ社が販売している炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の、米国を除く全世界における権利を取得する契約を締結した。取得額は2億15百万米ドル(約265億円)である。

 炎症性腸疾患(IBD)は潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利を取得することにより、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月にはエーザイの新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 14年9月には、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 アストラゼネカから導入したクローン病を適応症とする糖質コルチコイド「ブデソニド」は承認申請中である。販売名は「ゼンタコート」の予定としている。

 国内消火器系分野の「Z−206」(一般名メサラジン、協和発酵キリンとの共同開発)は、潰瘍性大腸炎を適応症として「アサコール」の用法・用量を追加するフェーズ3段階である。

 膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域における国際共同フェーズ2段階である。エーザイ<4523>から導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は酸分泌関連疾患を適応症としてフェーズ2段階である。その他の分野では、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」が日本を含むアジア地域における国際共同フェーズ3段階である。ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ1b段階である。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」(メサラジン)を承認申請中である。また潰瘍性大腸炎を適応症として「TP05」(メサラジン)は欧州・カナダでフェーズ3段階である。機能性ディスペプシアを適応症とする「Z−338」は欧州でフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了した。導入品で家族性大腸腺腫症を適応症とする「TP09」は欧州・米国でフェーズ3段階である。


■15年3月期は新規開発テーマ導入費用や研究開発費を想定以上に投入

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億15百万円、第2四半期(7月〜9月)154億21百万円、第3四半期(10月〜12月)156億46百万円、第4四半期(1月〜3月)152億30百万円、営業利益は第1四半期8億58百万円、第2四半期14億21百万円、第3四半期10億61百万円、第4四半期6億62百万円の赤字だった。

 15年3月期は薬価改定や後発品使用促進の影響、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築遅れ、ライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、広告宣伝費の増加、成長戦略に欠かせない新薬パイプラインの充実を図るため当初予定していなかった新規開発テーマの導入費用の発生、ヨーロッパとアジア地域で実施している治験の進捗による研究開発費の想定以上の増加などで大幅減益だった。

 15年3月期の差引売上総利益率は69.7%で14年3月期比0.7ポイント低下、販管費比率は65.3%で同5.9ポイント上昇、ROEは4.2%で同6.9ポイント低下、自己資本比率は65.0%で同6.0ポイント上昇した。配当性向は62.3%だった。

■16年3月期第3四半期累計は2桁営業増益

 2月4日発表した今期(16年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)連結業績は、売上高が前年同期比2.8%増の470億54百万円、営業利益が同13.5%増の37億92百万円、経常利益が同13.0%増の37億66百万円、純利益が同%5.5%増の33億35百万円だった。

 コンシューマーヘルスケア事業のヘパリーゼ群が好調に推移した。差引売上総利益率は71.2%で同1.6ポイント上昇、販管費比率は63.2%で同0.9ポイント上昇した。営業外費用では為替差損が縮小(前期1億10百万円計上、今期74百万円計上)した。特別利益では投資有価証券売却益が減少(前期13億88百万円計上、今期10億87百万円計上)した。特別損失では前期計上の買収調査費用95百万円が一巡した。

 セグメント別に見ると、医療用医薬品事業は売上高が同1.6%増の253億73百万円、営業利益(連結調整前)が同1.7%増の27億23百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は、海外ではスイスフラン高の影響を受けたが、国内が順調だった。H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」は後発医薬品の使用促進の影響を受けて苦戦した。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」は市場構築が計画に対して遅れているが、医療機関における疾患および治療法などの認知度向上に努めている。

 コンシューマーヘルスケア事業は、売上高が同4.3%増の215億61百万円、営業利益が同13.9%増の48億88百万円だった。主力のヘパリーゼ群が製品認知度向上効果や製品ラインナップ充実効果などで好調だった。コンドロイチン群も圧倒的な市場シェアを堅持した。その他(保険代理業・不動産賃貸収入)は売上高が同0.4%減の1億18百万円、営業利益が同1.9%減の1億81百万円だった。

 なお四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億25百万円、第2四半期(7月〜9月)156億18百万円、第3四半期(10月〜12月)167億11百万円、営業利益は第1四半期10億27百万円、第2四半期10億87百万円、第3四半期16億78百万円だった。

■16年3月期通期は大幅増益予想で増額余地

 今期(16年3月期)通期連結業績予想は前回予想(10月28日に利益を増額)を据え置いて、売上高が前期比6.5%増の650億円、営業利益が同68.0%増の45億円、経常利益が同48.0%増の41億円、純利益が同29.0%増の33億円としている。配当予想(5月8日公表)は前期と同額の年間30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。予想配当性向は48.3%となる。

 医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が国内外で伸長し、コンシューマーヘルスケア事業も引き続き好調に推移する。15年7月に権利取得した炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」も寄与する。研究開発費や広告宣伝費が増加するが、増収効果で吸収して大幅増益予想だ。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が72.4%、営業利益が84.3%、経常利益が91.9%、純利益が101.1%と高水準である。為替相場の不透明感や16年4月実施の薬価改定の影響などを考慮して通期会社予想をすおいたが、増額余地がありそうだ。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場浸透進展や、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の寄与も期待され、16年3月期の収益は改善基調だろう。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施

 株主優待制度については、毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。

 1000株以上所有株主に対してはA・B・C・D・Eコースの中からいずれか1コース選択、100株以上〜1000株未満所有株主に対してはFコースを贈呈する。

■株価は下値固め完了感

 株価の動きを見ると、地合い悪化も影響して安値圏推移だが、2月12日の直近安値1282円が1月21日の昨年来安値1281円を割り込まず、下値固め完了感を強めている。

 2月25日の終値1412円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円13銭で算出)は22〜23倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は2.1%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1178円00銭で算出)は1.2倍近辺である。なお時価総額は約750億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形だが、日足チャートで見ると25日移動平均線突破の動きを強めている。下値固めが完了して反発展開だろう。
[01月21日更新]

ゼリア新薬工業の16年3月期は収益改善基調

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は、消化器分野が中心の医療用医薬品事業と、一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。16年3月期は利益予想を増額して収益改善基調である。株価は地合い悪化も影響して軟調展開だが、売られ過ぎ感を強めて反発のタイミングだろう。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業と、一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。

 医療用医薬品事業では、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」なども展開している。そして13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。

 コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群、コンドロイチン群、およびウィズワン群を主力としている。15年10月には、肝臓水解物・イノシトール配合の滋養強壮保健剤「ヘパリーゼ・プラス2」(第3類医薬品)を、全国の薬局・ドラッグストアにおいて発売開始した。さらに関節痛・腰痛治療薬「コンドロイチンZS錠」(第3類医薬品)の錠剤を小型化した製品の販売を開始した。

■グローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進している。08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。

 13年8月にはビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約を締結した。またZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。

 15年4月にはベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%取得を発表した。当社グループのアジア地域における事業展開の拠点とする。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 国内消火器系分野の「Z−206」は協和発酵キリンとの共同開発で、潰瘍性大腸炎を適応症として「アサコール」の用法・用量を追加するフェーズ3、膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域における国際共同フェーズ2、エーザイ<4523>から導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は酸分泌関連疾患を適応症としてフェーズ2を実施している。

 その他の分野では、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域における国際共同フェーズ3、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ1bを実施している。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」を承認申請中である。また機能性ディスペプシアを適応症とする「Z−338」は欧州でフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了した。

 14年8月にはエーザイの新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 14年9月には、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利を取得

 15年7月には消化器領域に特化した子会社のティロッツ社(スイス)が、アストラゼネカ社が販売している炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の、米国を除く全世界における権利を取得する契約を締結した。取得額は2億15百万米ドル(約265億円)である。

 炎症性腸疾患(IBD)は潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利を取得することにより、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。

■15年3月期は新規開発テーマ導入費用や研究開発費を想定以上に投入

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億15百万円、第2四半期(7月〜9月)154億21百万円、第3四半期(10月〜12月)156億46百万円、第4四半期(1月〜3月)152億30百万円、営業利益は第1四半期8億58百万円、第2四半期14億21百万円、第3四半期10億61百万円、第4四半期6億62百万円の赤字だった。

 15年3月期は薬価改定や後発品使用促進の影響、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築遅れ、ライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、広告宣伝費の増加、成長戦略に欠かせない新薬パイプラインの充実を図るため当初予定していなかった新規開発テーマの導入費用の発生、ヨーロッパとアジア地域で実施している治験の進捗による研究開発費の想定以上の増加などで大幅減益だった。

 15年3月期の差引売上総利益率は69.7%で14年3月期比0.7ポイント低下、販管費比率は65.3%で同5.9ポイント上昇、ROEは4.2%で同6.9ポイント低下、自己資本比率は65.0%で同6.0ポイント上昇した。配当性向は62.3%だった。

■16年3月期第2四半期累計は減益だが利益計画超で減益幅縮小

 今期(16年3月期)第2四半期累計(4月〜9月)の連結業績は、売上高が前年同期比0.7%増の303億43百万円、営業利益が同7.2%減の21億14百万円、経常利益が同29.3%減の15億84百万円、純利益が同23.6%減の16億16百万円だった。

 前回予想(8月5日に利益を増額修正)との比較では、医療用医薬品事業において機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築が遅れ、海外で「アサコール」がスイスフラン高の影響を受けたことで売上高が前回予想を下回った。利益面では研究開発費など一部経費の発生が第3四半期(10月〜12月)以降にズレ込んだため前回予想を上回った。

 前年同期との比較では研究開発費の増加、スイスフラン高に伴うグループ会社における為替差損の計上などで減益だった。差引売上総利益率は70.6%で同1.9ポイント上昇したが、販管費比率は63.7%で同2.5ポイント上昇した。また営業外費用で為替差損5億95百万円(前年同期は1億17百万円)を計上し、特別利益で投資有価証券売却益10億27百万円(同9億75百万円)を計上した。

 セグメント別に見ると、医療用医薬品事業は潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が好調だが、スイスフラン高も影響して売上高が同1.8%減の166億06百万円、営業利益(連結調整前)が同18.5%減の16億40百万円だった。コンシューマーヘルスケア事業は、製品認知度が一段と向上して、売上高が同3.9%増の136億58百万円、営業利益が同13.9%増の30億04百万円だった。その他は売上高が同0.9%減の78百万円、営業利益が同3.7%減の1億18百万円だった。

 主要製品別の売上高は、医療用医薬品事業の潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が同4.3%増の94億24百万円、コンシューマーヘルスケア事業のヘパリーゼ群が同11.8%増の48億67百万円、コンドロイチン群が同3.8%増の35億96百万円だった。

 なお四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億25百万円、第2四半期(7月〜9月)156億18百万円、営業利益は第1四半期10億27百万円、第2四半期10億87百万円だった。

■16年3月期の利益予想を増額して収益改善基調

 今期(16年3月期)通期の連結業績予想(10月28日に利益を増額)は、売上高が前期比6.5%増の650億円、営業利益が同68.0%増の45億円、経常利益が同48.0%増の41億円、純利益が同29.0%増の33億円としている。

 医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が国内外で伸長し、コンシューマーヘルスケア事業も引き続き好調に推移する。研究開発費や広告宣伝費が増加するが、増収効果で吸収して大幅増益予想だ。

 前回予想(5月8日公表)との比較では売上高を据え置き、利益は営業利益を5億円、経常利益を6億円、純利益を3億円、それぞれ増額修正した。第2四半期累計の修正に加えて、15年7月に権利取得した炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の寄与を織り込んだ。

 配当予想(5月8日公表)は前期と同額の年間30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。予想配当性向は48.3%となる。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が46.7%、営業利益が47.0%、経常利益が38.6%、純利益が49.0%である。為替差損の計上で経常利益がイレギュラーな形だが、営業利益の進捗率は概ね順調な水準である。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場浸透進展、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の寄与も期待され、16年3月期の収益は改善基調だろう。

■株主優待は毎年9月末と3月末の年2回実施

 株主優待制度については、毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。

 1000株以上所有株主に対してはA・B・C・D・Eコースの中からいずれか1コース選択、100株以上〜1000株未満所有株主に対してはFコースを贈呈する。

■株価は売られ過ぎ感を強めて反発のタイミング

 株価の動きを見ると、地合い悪化も影響して軟調展開だ。1月20日には1350円まで下押した。15年9月1423円を割り込み、13年7月1336円以来の安値水準だ。ただし売られ過ぎ感を強めている。調整の最終局面だろう。

 1月20日の終値1351円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円13銭で算出)は21〜22倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は2.2%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1178円00銭で算出)は1.1倍近辺である。なお時価総額は約718億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形になったが、日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が10%を超えて売られ過ぎ感を強めている。反発のタイミングだろう。
[11月20日更新]

ゼリア新薬工業は調整一巡して戻り歩調、16年3月期大幅増益予想

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は、消化器分野が中心の医療用医薬品事業と、一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。株価は9月安値から反発して戻り歩調だ。16年3月期利益を増額して大幅増益予想であり、収益改善基調を評価して出直りの動きを強めそうだ。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業と、一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。

 医療用医薬品事業では、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」を主力として、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」なども展開している。そして13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。

 コンシューマーヘルスケア事業では、ヘパリーゼ群、コンドロイチン群、およびウィズワン群を主力としている。15年10月には、肝臓水解物・イノシトール配合の滋養強壮保健剤「ヘパリーゼ・プラス2」(第3類医薬品)を、全国の薬局・ドラッグストアにおいて発売開始した。さらに関節痛・腰痛治療薬「コンドロイチンZS錠」(第3類医薬品)の錠剤を小型化した製品の販売を開始した。

■グローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進し、08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月にはビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約を締結した。またZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。

 15年4月にはベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%取得を発表した。当社グループのアジア地域における事業展開の拠点とする。

■消化器分野を最重点領域として新薬開発を推進

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 国内消火器系分野の「Z−206」は協和発酵キリンとの共同開発で、潰瘍性大腸炎を適応症として「アサコール」の用法・用量を追加するフェーズ3、膵臓癌を適応症とする「Z−360」は日本を含むアジア地域における国際共同フェーズ2、エーザイ<4523>から導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は酸分泌関連疾患を適応症としてフェーズ2を実施している。

 その他の分野では、子宮頸癌を適応症とする「Z−100」は日本を含むアジア地域における国際共同フェーズ3、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ1bを実施している。

 海外は、中国で潰瘍性大腸炎を適応症として「Z−206」を承認申請中である。また機能性ディスペプシアを適応症とする「Z−338」は欧州でフェーズ3を実施し、北米ではフェーズ2が終了した。

 14年8月にはエーザイの新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 14年9月には、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利を取得

 15年7月には消化器領域に特化した子会社のティロッツ社(スイス)が、アストラゼネカ社が販売している炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の、米国を除く全世界における権利を取得する契約を締結した。取得額は2億15百万米ドル(約265億円)である。

 炎症性腸疾患(IBD)は潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利を取得することにより、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。

■15年3月期は新規開発テーマ導入費用や研究開発費を想定以上に投入

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億15百万円、第2四半期(7月〜9月)154億21百万円、第3四半期(10月〜12月)156億46百万円、第4四半期(1月〜3月)152億30百万円、営業利益は第1四半期8億58百万円、第2四半期14億21百万円、第3四半期10億61百万円、第4四半期6億62百万円の赤字だった。

 15年3月期は薬価改定や後発品使用促進の影響、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築遅れ、ライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、広告宣伝費の増加、成長戦略に欠かせない新薬パイプラインの充実を図るため当初予定していなかった新規開発テーマの導入費用の発生、ヨーロッパとアジア地域で実施している治験の進捗による研究開発費の想定以上の増加などで大幅減益だった。

 また15年3月期の配当性向は62.3%だった。ROEは14年3月期比6.9ポイント低下して4.2%、自己資本比率は同6.0ポイント上昇して65.0%となった。

■16年3月期の利益予想を増額、収益改善基調

 10月28日に今期(16年3月期)業績予想の修正を発表した。第2四半期累計(4月〜9月)については、前回予想(8月5日に利益を増額修正)に対して売上高を7億円減額、営業利益を5億円増額、経常利益を4億50百万円増額、純利益を5億円増額修正した。通期については前回予想(5月8日公表)に対して売上高を据え置き、営業利益を5億円、経常利益を6億円、純利益を3億円増額修正した。

 第2四半期累計については、医療用医薬品事業において機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築が遅れたこと、および海外での「アサコール」がスイスフラン高の影響を受けたことで売上高が前回予想を下回った。利益面では研究開発費など一部の経費の発生が第3四半期(10月〜12月)以降にズレ込んだため前回予想を上回った。また通期については、第2四半期累計の修正に加えて、15年7月に権利取得した炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の寄与を織り込んだ。

 そして11月4日に発表した第2四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比0.7%増の303億43百万円、営業利益が同7.2%減の21億14百万円、経常利益が同29.3%減の15億84百万円、純利益が同23.6%減の16億16百万円だった。

 研究開発の増加や、スイスフラン高に伴うグループ会社における為替差損の計上などで減益だった。なお差引売上総利益率は70.6%で同1.9ポイント上昇したが、販管費比率は63.7%で同2.5ポイント上昇した。また営業外費用で為替差損5億95百万円(前年同期は1億17百万円)を計上し、特別利益で投資有価証券売却益10億27百万円(同9億75百万円)を計上した。

 セグメント別に見ると、医療用医薬品事業は潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が好調だが、スイスフラン高も影響して売上高が同1.8%減の166億06百万円、営業利益(連結調整前)が同18.5%減の16億40百万円だった。コンシューマーヘルスケア事業は、製品認知度が一段と向上して、売上高が同3.9%増の136億58百万円、営業利益が同13.9%増の30億04百万円だった。その他は売上高が同0.9%減の78百万円、営業利益が同3.7%減の1億18百万円だった。

 また主要製品別の売上高は、医療用医薬品事業の潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が同4.3%増の94億24百万円、コンシューマーヘルスケア事業のヘパリーゼ群が同11.8%増の48億67百万円、コンドロイチン群が同3.8%増の35億96百万円だった。

 なお四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億25百万円、第2四半期(7月〜9月)156億18百万円、営業利益は第1四半期10億27百万円、第2四半期10億87百万円だった。

 修正後の通期連結業績予想は、売上高が前期比6.5%増の650億円、営業利益が同68.0%増の45億円、経常利益が同48.0%増の41億円、純利益が同29.0%増の33億円としている。配当予想は前回予想(5月8日公表)を据え置いて、前期と同額の年間30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。予想配当性向は48.3%となる。

 医療用医薬品事業においては潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が国内外で伸長し、コンシューマーヘルスケア事業も引き続き好調に推移する。研究開発費や広告宣伝費が増加するが、増収効果で吸収して大幅増益予想だ。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が46.7%、営業利益が47.0%、経常利益が38.6%、純利益が49.0%である。為替差損の計上で経常利益がイレギュラーな形だが、営業利益の進捗率は概ね順調な水準である。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場浸透進展や、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の寄与も期待され、16年3月期の収益は改善基調だろう。

■株価は調整一巡して戻り歩調

 株主優待については毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。1000株以上所有株主に対してはA・B・C・D・Eコースの中からいずれか1コース選択、100株以上〜1000株未満所有株主に対してはFコースを贈呈する。

 株価の動きを見ると、9月末の配当・株主優待権利落ちも影響した9月29日の年初来安値1423円から反発し、10月30日には1826円まで上伸する場面があった。調整が一巡して戻り歩調の展開だ。

 11月19日の終値1755円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円13銭で算出)は28〜29倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.7%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1178円00銭で算出)は1.5倍近辺である。時価総額は約932億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線がサポートラインとなった。また週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線突破の動きを強めている。強基調への転換を確認する形だ。16年3月期利益を増額して大幅増益予想であり、収益改善基調を評価して出直りの動きを強めそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月14日更新]

ゼリア新薬工業は9月安値から反発して調整一巡感、16年3月期営業利益増額期待

 ゼリア新薬工業[4559](東1)は消化器分野を中心に展開する医薬品メーカーである。株価は9月末の配当・株主優待権利落ちも影響した9月29日の年初来安値から反発して調整一巡感を強めている。16年3月期営業利益増額期待で出直り展開だろう。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業と、一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。

 医療用医薬品事業では、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」、H2受容体拮抗剤「アシノン」、亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」を主力としている。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。

 コンシューマーヘルスケア事業では「ヘパリーゼ群」「コンドロイチン群」および「ウィズワン群」を主力としている。

 10月6日には、肝臓水解物・イノシトール配合の滋養強壮保健剤「ヘパリーゼ・プラス2」(第3類医薬品)を10月6日から全国の薬局・ドラッグストアにおいて、また薬局・薬店・ドラッグストアおよびコンビニエンスストア以外の販売チャネル向け(スーパーマーケット・飲食店・カラオケ店など)のヘパリーゼ・ブランドのドリンクとして、肝臓エキス・ウコンエキス配合ドリンク「ヘパリーゼ・スーパー」(清涼飲料水)を10月13日から発売すると発表した。

■新薬開発やグローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進し、08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月にはビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約を締結した。またZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 消火器分野の「Z−206(アサコール)」は協和発酵キリンと共同で、潰瘍性大腸炎を対象に用法・用量を追加するフェーズ3を実施している。中国での開発はフェーズ3を終了して13年5月に承認申請済みだ。自社オリジナル品の「Z−338(アコファイド)」は欧州において機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施している。

 エーザイ<4523>から導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は逆流性食道炎を対象としたフェーズ2を開始、子宮頸癌を対象とする「Z−100」は日本を含むアジア地域におけるフェーズ3国際共同治験を開始、膵臓癌を対象とする「Z−360」は日本を含むアジア地域におけるフェーズ2国際共同治験を開始、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ1bを開始している。

 14年8月にはエーザイの新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 14年9月には、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 15年4月にはベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%取得を発表した。当社グループのアジア地域における事業展開の拠点とする。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利を取得

 15年7月には消化器領域に特化した子会社のティロッツ社(スイス)が、アストラゼネカ社が販売している炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の、米国を除く全世界における権利を取得する契約を締結した。取得額は2億15百万米ドル(約265億円)である。

 炎症性腸疾患(IBD)は潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利を取得することにより、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。16年3月期連結業績に対する影響については精査中としている。

■15年3月期は新規開発テーマ導入費用や研究開発費を想定以上に投入

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億15百万円、第2四半期(7月〜9月)154億21百万円、第3四半期(10月〜12月)156億46百万円、第4四半期(1月〜3月)152億30百万円、営業利益は第1四半期8億58百万円、第2四半期14億21百万円、第3四半期10億61百万円、第4四半期6億62百万円の赤字だった。

 15年3月期は薬価改定や後発品使用促進の影響、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築遅れ、ライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、広告宣伝費の増加、成長戦略に欠かせない新薬パイプラインの充実を図るため当初予定していなかった新規開発テーマの導入費用の発生、ヨーロッパとアジア地域で実施している治験の進捗による研究開発費の想定以上の増加などで大幅減益だった。

 また15年3月期の配当性向は62.3%だった。ROEは14年3月期比6.9ポイント低下して4.2%、自己資本比率は同6.0ポイント上昇して65.0%となった。

■16年3月期収益改善基調で増額期待

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月8日公表)は、売上高が前期比6.5%増の650億円、営業利益が同49.3%増の40億円、経常利益が同26.3%増の35億円、純利益が同17.3%増の30億円としている。配当予想は前期と同額の年間30円(第2四半期末15円、期末15円)で予想配当性向は53.1%となる。

 コンシューマーヘルスケア事業が引き続き好調に推移し、医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」の国内外での伸長、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場浸透を見込んでいる。研究開発費や広告宣伝費が増加するが、増収効果で吸収して大幅増益予想だ。

 第1四半期(4月〜6月)は売上高が前年同期比0.1%増の147億25百万円となり、営業利益が同19.7%増の10億27百万円、経常利益が同36.9%減の5億94百万円、純利益が同15.0%減の8億91百万円だった。

 15年1月のスイス中央銀行によるスイスフランの対ユーロ為替上限レート撤廃に伴い、グループ会社において為替差損(5億54百万円)を計上したため経常利益と純利益は減益だったが、収益性の高い主力製品の好調が牽引して営業増益だった。営業損益は改善基調だ。なお特別利益に有価証券売却益10億06百万円を計上(前年同期は7億71百万円計上)した。

 なお8月5日に第2四半期累計(4月〜9月)の利益予想を増額修正している。前回予想(5月8日公表)に対して売上高は概ね想定水準として据え置き前年同期比2.9%増の310億円、営業利益は1億円増額して同29.8%減の16億円、経常利益は1億円増額して同50.9%減の11億円、純利益は3億円増額して同48.0%減の11億円としている。

 収益性の高い主力製品の伸長や経費の効率的使用により、各利益は減益幅が縮小する見込みとなった。純利益は第1四半期に計上した投資有価証券売却益も寄与する。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が22.7%、営業利益が25.7%、経常利益が17.0%、純利益が29.7%である。営業外費用での為替差損の計上、特別利益での有価証券売却益の計上で、経常利益と純利益はイレギュラーな形だが、営業利益の進捗率は順調な水準だ。

 期初時点で下期偏重の計画であり、第2四半期累計に続いて、通期営業利益についても増額期待が高まる。IBD治療剤「Entocort」も寄与して16年3月期の収益は改善基調だろう。

■株価は9月の年初来安値から反発して調整一巡感

 株主優待については毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。1000株以上所有株主に対してはA・B・C・D・Eコースの中からいずれか1コース選択、100株以上〜1000株未満所有株主に対してはFコースを贈呈する。

 株価の動きを見ると、9月末の配当・株主優待権利落ちも影響した9月29日の年初来安値1423円から反発して調整一巡感を強めている。10月13日には1630円まで上伸した。

 10月13日の終値1629円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS56円48銭で算出)は28〜29倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.9%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1178円00銭で算出)は1.4倍近辺である。なお時価総額は約865億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を突破した。そして週足チャートで13週移動平均線を突破すれば強基調へ転換となりそうだ。16年3月期営業利益増額期待で出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月24日更新]

ゼリア新薬工業は8月安値で底打ちの可能性、16年3月期営業利益増額期待、9月末株主優待

 ゼリア新薬工業[4559](東1)は消化器分野を中心に展開する医薬品メーカーである。株価は悪地合いの影響で水準を切り下げたが、8月の年初来安値で底打ちした可能性がありそうだ。16年3月期営業利益増額期待で反発展開だろう。9月末の株主優待権利取りも注目点だ。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業と、一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。

 医療用医薬品事業では、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」、H2受容体拮抗剤「アシノン」、亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」を主力としている。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。

 コンシューマーヘルスケア事業では「ヘパリーゼ群」「コンドロイチン群」および「ウィズワン群」を主力としている。

■新薬開発やグローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進し、08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月には、ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約を締結し、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 消火器分野の「Z−206(アサコール)」は協和発酵キリンと共同で、潰瘍性大腸炎を対象に用法・用量を追加するフェーズ3を実施している。中国での開発はフェーズ3を終了して13年5月に承認申請済みだ。自社オリジナル品の「Z−338(アコファイド)」は欧州において機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施している。

 エーザイ<4523>から導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は逆流性食道炎を対象としたフェーズ2を開始、子宮頸癌を対象とする「Z−100」は日本を含むアジア地域におけるフェーズ3国際共同治験を開始、膵臓癌を対象とする「Z−360」は日本を含むアジア地域におけるフェーズ2国際共同治験を開始、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ1bを開始している。

 14年8月にはエーザイの新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 14年9月には、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 15年3月にはコンビニエンスストア向け滋養強壮ミニドリンク剤「ヘパリーゼ・アミノ」を販売開始した。疲労回復のための栄養補給を訴求した「ヘパリーゼ」ブランド初の指定医薬部外品である。6月には「ヘパリーゼW」シリーズの新製品として、炭酸飲料「ヘパリーゼWスパークリング」を全国のコンビニエンスストアで販売開始した。

 15年4月にはベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%取得を発表した。当社グループのアジア地域における事業展開の拠点とする。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利を取得

 15年7月には消化器領域に特化した子会社のティロッツ社(スイス)が、アストラゼネカ社が販売している炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の、米国を除く全世界における権利を取得する契約を締結した。取得額は2億15百万米ドル(約265億円)である。

 炎症性腸疾患(IBD)は潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利を取得することにより、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。16年3月期連結業績に対する影響については精査中としている。

■16年3月期第2四半期累計の利益予想を増額修正

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億15百万円、第2四半期(7月〜9月)154億21百万円、第3四半期(10月〜12月)156億46百万円、第4四半期(1月〜3月)152億30百万円、営業利益は第1四半期8億58百万円、第2四半期14億21百万円、第3四半期10億61百万円、第4四半期6億62百万円の赤字だった。

 また15年3月期の配当性向は62.3%だった。ROEは14年3月期比6.9ポイント低下して4.2%、自己資本比率は同6.0ポイント上昇して65.0%となった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月8日公表)は、売上高が前期比6.5%増の650億円、営業利益が同49.3%増の40億円、経常利益が同26.3%増の35億円、純利益が同17.3%増の30億円としている。配当予想は前期と同額の年間30円(第2四半期末15円、期末15円)で予想配当性向は53.1%となる。

 コンシューマーヘルスケア事業が引き続き好調に推移し、医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」の国内外での伸長、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場浸透を見込んでいる。研究開発費や広告宣伝費が増加するが、増収効果で吸収して大幅増益見込みだ。

 第1四半期(4月〜6月)は売上高が前年同期比0.1%増の147億25百万円となり、営業利益が同19.7%増の10億27百万円、経常利益が同36.9%減の5億94百万円、純利益が同15.0%減の8億91百万円だった。

 15年1月のスイス中央銀行によるスイスフランの対ユーロ為替上限レート撤廃に伴い、グループ会社において為替差損(5億54百万円)を計上したため経常利益と純利益は減益だったが、収益性の高い主力製品の好調が牽引して営業増益だった。営業損益は改善基調だ。なお特別利益に有価証券売却益10億06百万円を計上(前年同期は7億71百万円計上)した。

 そして8月5日に第2四半期累計(4月〜9月)利益予想を増額修正した。前回予想(5月8日公表)に対して、売上高は据え置いて前年同期比2.9%増の310億円、営業利益は1億円増額して同29.8%減の16億円、経常利益は1億円増額して同50.9%減の11億円、純利益は3億円増額して同48.0%減の11億円とした。

 売上高は概ね想定水準だが、収益性の高い主力製品の伸長や経費の効率的使用により、各利益は減益幅が縮小する見込みとなった。純利益は第1四半期に計上した投資有価証券売却益も寄与する。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が22.7%、営業利益が25.7%、経常利益が17.0%、純利益が29.7%である。営業外費用での為替差損の計上、特別利益での有価証券売却益の計上で、経常利益と純利益はイレギュラーな形だが、営業利益の進捗率は順調な水準だ。第2四半期累計に続いて、通期営業利益についても増額期待が高まる。

 15年3月期は薬価改定や後発品使用促進の影響、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築遅れ、ライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、広告宣伝費の増加、成長戦略に欠かせない新薬パイプラインの充実を図るため当初予定していなかった新規開発テーマの導入費用の発生、ヨーロッパとアジア地域で実施している治験の進捗による研究開発費の想定以上の増加などで大幅減益だったが、16年3月期の収益は改善基調だろう。IBD治療剤「Entocort」の寄与も期待される。

■株価は8月安値で底打ちの可能性

 株主優待については毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。1000株以上所有株主に対してはA・B・C・D・Eコースの中からいずれか1コース選択、100株以上〜1000株未満所有株主に対してはFコースを贈呈する。

 株価の動きを見ると、悪地合いの影響で1800円〜1900円近辺でのモミ合いから下放れ、8月25日の年初来安値1497円まで調整した。ただしその後は1600円近辺で推移して売り一巡感を強めている。

 9月18日の終値1591円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS56円48銭で算出)は28〜29倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.9%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1178円00銭で算出)は1.4倍近辺である。なお時価総額は約845億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形となって水準を切り下げたが、8月の年初来安値で下ヒゲをつけ、その後は下げ渋る形だ。底打ちした可能性があり、16年3月期営業利益増額期待で反発展開だろう。9月末の株主優待権利取りも注目点だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[8月06日更新]

ゼリア新薬工業は第2四半期累計を増額修正、株価は底打ち確認して出直り本格化

 ゼリア新薬工業[4559](東1)は消化器分野を中心に展開する医薬品メーカーである。8月5日に第1四半期(4月〜6月)連結業績を発表し、第2四半期累計(4月〜9月)の利益予想を増額修正した。株価はアストラゼネカ社の炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の権利取得を評価して底打ち感を強めている。増額修正も好感して出直りの動きが本格化しそうだ。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。

 医療用医薬品事業では、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」、H2受容体拮抗剤「アシノン」、亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」を主力としている。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。

 コンシューマーヘルスケア事業では「ヘパリーゼ群」「コンドロイチン群」および「ウィズワン群」を主力としている。

■新薬開発やグローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進し、08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月には、ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約を締結し、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 消火器分野の「Z−206(アサコール)」は協和発酵キリンと共同で、潰瘍性大腸炎を対象に用法・用量を追加するフェーズ3を実施している。中国での開発はフェーズ3を終了して13年5月に承認申請済みだ。自社オリジナル品の「Z−338(アコファイド)」は欧州において機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施している。

 エーザイ<4523>から導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は逆流性食道炎を対象としたフェーズ2を開始、子宮頸癌を対象とする「Z−100」は日本を含むアジア地域におけるフェーズ3国際共同治験を開始、膵臓癌を対象とする「Z−360」は日本を含むアジア地域におけるフェーズ2国際共同治験を開始、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ1bを開始している。

 14年8月にはエーザイの新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 14年9月には、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 15年3月にはコンビニエンスストア向け滋養強壮ミニドリンク剤「ヘパリーゼ・アミノ」を販売開始した。疲労回復のための栄養補給を訴求した「ヘパリーゼ」ブランド初の指定医薬部外品である。6月には「ヘパリーゼW」シリーズの新製品として、炭酸飲料「ヘパリーゼWスパークリング」を全国のコンビニエンスストアで販売すると発表した。

 15年4月にはベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%取得を発表した。当社グループのアジア地域における事業展開の拠点とする。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利を取得

 7月9日には、消化器領域に特化した子会社のティロッツ社(スイス)が、アストラゼネカ社が販売している炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の、米国を除く全世界における権利を取得する契約を締結したと発表した。取得額は2億15百万米ドル(約265億円)である。

 炎症性腸疾患(IBD)は潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて、世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利を取得することにより、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。なお16年3月期連結業績に対する影響については現在精査中としている。

■16年3月期第2四半期累計の利益予想を増額修正

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億15百万円、第2四半期(7月〜9月)154億21百万円、第3四半期(10月〜12月)156億46百万円、第4四半期(1月〜3月)152億30百万円、営業利益は第1四半期8億58百万円、第2四半期14億21百万円、第3四半期10億61百万円、第4四半期6億62百万円の赤字だった。

 また15年3月期の配当性向は62.3%だった。ROEは14年3月期比6.9ポイント低下して4.2%、自己資本比率は同6.0ポイント上昇して65.0%となった。

 8月5日に発表した今期(16年3月期)第1四半期(4月〜6月)の連結業績は、売上高が前年同期比0.1%増の147億25百万円、営業利益が同19.7%増の10億27百万円、経常利益が同36.9%減の5億94百万円、純利益が同15.0%減の8億91百万円だった。

 15年1月のスイス中央銀行によるスイスフランの対ユーロ為替上限レート撤廃に伴い、グループ会社において為替差損(5億54百万円)を計上したため経常利益と純利益は減益だったが、収益性の高い主力製品の好調が牽引して営業増益だった。営業損益は改善基調だ。なお特別利益に有価証券売却益10億06百万円を計上(前年同期は7億71百万円計上)した。

 主要セグメントの売上高を見ると、医療用医薬品事業は同2.7%減の80億54百万円だった。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が海外でスイスフラン高の影響を受けたが、国内は順調に伸長した。コンシューマーヘルスケア事業は同3.6%増の66億30百万円だった。主力の「ヘパリーゼ群」「コンドロイチン群」が順調に伸長した。

 8月5日に第2四半期累計(4月〜9月)の利益予想を増額修正した。前回予想(5月8日公表)に対して、売上高は据え置いて前年同期比2.9%増の310億円、営業利益は1億円増額して同29.8%減の16億円、経常利益は1億円増額して同50.9%減の11億円、そして純利益は3億円増額して同48.0%減の11億円とした。

 売上高は概ね想定水準だが、収益性の高い主力製品の伸長や経費の効率的使用により、各利益は減益幅が縮小する見込みだ。純利益は第1四半期に計上した投資有価証券売却益も寄与する。

 通期連結業績予想については前回予想(5月8日公表)を据え置いて売上高が前期比6.5%増の650億円、営業利益が同49.3%増の40億円、経常利益が同26.3%増の35億円、純利益が同17.3%増の30億円としている。配当予想は前期と同額の年間30円(第2四半期末15円、期末15円)で予想配当性向は53.1%となる。

 コンシューマーヘルスケア事業が引き続き好調に推移し、医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」の国内外での伸長、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場浸透を見込んでいる。研究開発費や広告宣伝費が増加するが、増収効果で吸収して大幅増益見込みだ。

 なお通期予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が22.7%、営業利益が25.7%、経常利益が17.0%、純利益が29.7%である。営業外費用での為替差損の計上、特別利益での有価証券売却益の計上で、経常利益と純利益はややイレギュラーな形だが、営業利益の進捗率は順調な水準だ。

 15年3月期は薬価改定や後発品使用促進の影響、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築遅れ、ライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、広告宣伝費の増加、成長戦略に欠かせない新薬パイプラインの充実を図るため当初予定していなかった新規開発テーマの導入費用の発生、ヨーロッパとアジア地域で実施している治験の進捗による研究開発費の想定以上の増加などで大幅減益だったが、16年3月期の収益は改善基調だろう。IBD治療剤「Entocort」の寄与も期待される。

■株価は底打ち確認、第2四半期累計利益増額修正も好感して出直り本格化

 株主優待については毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。1000株以上所有株主に対してはA・B・C・D・Eコースの中からいずれか1コース選択、100株以上〜1000株未満所有株主に対してはFコースを贈呈する。

 株価の動きを見ると、地合い悪化も影響して7月9日の年初来安値1656円まで調整したが、アストラゼネカ社の炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」の権利取得を評価して切り返し、8月5日には1878円まで上伸した。7月9日安値で底打ちした形だ。

 8月5日の終値1874円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS56円48銭で算出)は33〜34倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.6%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1178円00銭で算出)は1.6倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を突破した。底打ちを確認して強基調に転換する動きだ。第2四半期累計の利益増額修正も好感して出直りの動きが本格化しそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月10日更新]

ゼリア新薬工業はアストラゼネカのIBD治療剤の権利取得を発表

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野を中心に展開する医薬品メーカーである。7月9日、アストラゼネカ社の炎症性腸疾患(IBD)治療剤の米国を除く全世界における権利取得を発表した。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。

 医療用医薬品事業では、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」、H2受容体拮抗剤「アシノン」、亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」を主力としている。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬 <4503> と共同で早期の市場浸透を目指している。

 コンシューマーヘルスケア事業では「コンドロイチン群」「ヘパリーゼ群」および「ウィズワン群」を主力としている。

■新薬開発やグローバル展開を推進

 M&Aを活用してグローバル展開も推進し、08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月には、ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約を締結し、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 消火器分野の「Z−206(アサコール)」は協和発酵キリンと共同で、潰瘍性大腸炎を対象に用法・用量を追加するフェーズ3を実施している。中国での開発はフェーズ3を終了して13年5月に承認申請済みだ。自社オリジナル品の「Z−338(アコファイド)」は欧州において機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施している。

 エーザイ <4523> から導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は逆流性食道炎を対象としたフェーズ2を開始、子宮頸癌を対象とする「Z−100」は日本を含むアジア地域におけるフェーズ3国際共同治験を開始、膵臓癌を対象とする「Z−360」は日本を含むアジア地域におけるフェーズ2国際共同治験を開始、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ1bを開始した。

 14年8月にはエーザイの新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 14年9月には、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 15年3月にはコンビニエンスストア向け滋養強壮ミニドリンク剤「ヘパリーゼ・アミノ」を販売開始した。疲労回復のための栄養補給を訴求した「ヘパリーゼ」ブランド初の指定医薬部外品である。6月には「ヘパリーゼW」シリーズの新製品として、炭酸飲料「ヘパリーゼWスパークリング」を全国のコンビニエンスストアで販売すると発表した。

 また15年4月にはベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%取得を発表した。当社グループのアジア地域における事業展開の際の一つの拠点とする。

■アストラゼネカのIBD治療剤の権利を取得

 7月9日には、消化器領域に特化した子会社のティロッツ社(スイス)が、アストラゼネカ社が販売している炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」(一般名:ブデソニド)の、米国を除く全世界における権利を取得する契約を締結したと発表した。取得額は215百万米ドル(約265億円)である。

 IBDは潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)を含めて世界中に約500万人の患者が存在すると推定されている疾患である。米国を除く全世界40ヶ国以上でCDを適応として販売されているIBD治療剤「Entocort」の権利を取得することにより、IBD治療においてUCの第1選択薬として用いられている「アサコール」を補完することが可能になる。なお16年3月期連結業績に対する影響については現在精査中としている。

■16年3月期は大幅増益予想で収益改善基調

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億15百万円、第2四半期(7月〜9月)154億21百万円、第3四半期(10月〜12月)156億46百万円、第4四半期(1月〜3月)152億30百万円、営業利益は第1四半期8億58百万円、第2四半期14億21百万円、第3四半期10億61百万円、第4四半期6億62百万円の赤字だった。

 15年3月期の配当性向は62.3%、ROEは14年3月期比6.9ポイント低下して4.2%、自己資本比率は同6.0ポイント上昇して65.0%となった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月8日公表)は、売上高が前期比6.5%増の650億円、営業利益が同49.3%増の40億円、経常利益が同26.3%増の35億円、純利益が同17.3%増の30億円としている。配当予想は前期と同額の年間30円(第2四半期末15円、期末15円)で、予想配当性向は53.1%となる。

 コンシューマーヘルスケア事業が引き続き好調に推移し、医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」の国内外での伸長、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場浸透を見込んでいる。研究開発費や広告宣伝費が増加するが、増収効果で吸収して大幅増益見込みだ。

 前期は薬価改定や後発品使用促進の影響、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築遅れ、ライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、広告宣伝費の増加、成長戦略に欠かせない新薬パイプラインの充実を図るため当初予定していなかった新規開発テーマの導入費用の発生、ヨーロッパとアジア地域で実施している治験の進捗による研究開発費の想定以上の増加などで大幅減益だったが、収益は改善基調だろう。IBD治療剤「Entocort」の寄与も期待される。

■株価は調整局面だったが反発期待

 株主優待については毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。1000株以上所有株主に対してはA・B・C・D・Eコースの中からいずれか1コース選択、100株以上〜1000株未満所有株主に対してはFコースを贈呈する。

 株価の動きを見ると、水準を切り下げて調整局面が続いている。7月9日には全般地合い悪化も影響して年初来安値となる1656円まで下押す場面があった。ただし収益改善基調を評価すれば売られ過ぎ感も強めている。

 7月9日の終値1682円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS56円48銭で算出)は30倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1178円00銭で算出)は1.4倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形で水準を切り下げたが、売られ過ぎ感を強めて調整のほぼ最終局面だろう。IBD治療剤「Entocort」の権利取得や16年3月期の収益改善基調を評価して反発展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月30日更新]

ゼリア新薬工業は調整の最終局面、16年3月期は大幅増益予想で収益改善基調
 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野を中心に展開する医薬品メーカーである。株価は水準を切り下げて調整局面が続いているが、調整のほぼ最終局面だろう。16年3月期の大幅増益予想を評価して一旦は反発展開が期待される。

■消化器分野が中心の医薬品メーカー

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。

 医療用医薬品事業では、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」、H2受容体拮抗剤「アシノン」、亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」を主力としている。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。

 コンシューマーヘルスケア事業は「コンドロイチン群」「ヘパリーゼ群」「ウィズワン群」を主力としている。

 M&Aを活用してグローバル展開も推進し、08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月には、ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約を締結し、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 消火器分野の「Z−206(アサコール)」は協和発酵キリンと共同で、潰瘍性大腸炎を対象に用法・用量を追加するフェーズ3を実施している。中国での開発はフェーズ3を終了して13年5月に承認申請済みだ。自社オリジナル品の「Z−338(アコファイド)」は欧州において機能性ディスペプシアを対象としたフェーズ3を実施している。

 エーザイ<4523>から導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」は逆流性食道炎を対象としたフェーズ2を開始、子宮頸癌を対象とする「Z−100」は日本を含むアジア地域におけるフェーズ3国際共同治験を開始、膵臓癌を対象とする「Z−360」は日本を含むアジア地域におけるフェーズ2国際共同治験を開始、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズ1bを開始した。

 14年8月にはエーザイの新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 14年9月には、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 15年3月にはコンビニエンスストア向け滋養強壮ミニドリンク剤「ヘパリーゼ・アミノ」を販売開始した。疲労回復のための栄養補給を訴求した「ヘパリーゼ」ブランド初の指定医薬部外品である。6月には「ヘパリーゼW」シリーズの新製品として、炭酸飲料「ヘパリーゼWスパークリング」を全国のコンビニエンスストアで販売すると発表した。

 15年4月にはベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%取得を発表した。当社グループのアジア地域における事業展開の際の一つの拠点とする。

■16年3月期は大幅増益予想で収益改善基調

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億15百万円、第2四半期(7月〜9月)154億21百万円、第3四半期(10月〜12月)156億46百万円、第4四半期(1月〜3月)152億30百万円、営業利益は第1四半期8億58百万円、第2四半期14億21百万円、第3四半期10億61百万円、第4四半期6億62百万円の赤字だった。

 15年3月期の配当性向は62.3%、ROEは14年3月期比6.9ポイント低下して4.2%、自己資本比率は同6.0ポイント上昇して65.0%となった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月8日公表)は、売上高が前期比6.5%増の650億円、営業利益が同49.3%増の40億円、経常利益が同26.3%増の35億円、純利益が同17.3%増の30億円としている。配当予想は前期と同額の年間30円(第2四半期末15円、期末15円)で予想配当性向は53.1%となる。

 コンシューマーヘルスケア事業が引き続き好調に推移し、医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」の国内外での伸長、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場浸透を見込んでいる。研究開発費や広告宣伝費が増加するが、増収効果で吸収して大幅増益見込みだ。

 前期は薬価改定や後発品使用促進の影響、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場構築遅れ、ライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、広告宣伝費の増加、成長戦略に欠かせない新薬パイプラインの充実を図るため当初予定していなかった新規開発テーマの導入費用の発生、ヨーロッパとアジア地域で実施している治験の進捗による研究開発費の想定以上の増加などで大幅減益だったが、収益は改善基調だろう。

■株価は調整の最終局面

 株主優待については毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。1000株以上所有株主に対してはA・B・C・D・Eコースの中からいずれか1コース選択、100株以上〜1000株未満所有株主に対してはFコースを贈呈する。

 株価の動きを見ると、水準を切り下げて調整局面が続いている。6月29日には全般地合い悪化も影響して年初来安値となる1777円まで下押した。ただし調整のほぼ最終局面だろう。

 6月29日の終値1777円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS56円48銭で算出)は31〜32倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.7%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1178円00銭で算出)は1.5倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形で水準を切り下げたが、リズム的には調整のほぼ最終局面だろう。16年3月期の大幅増益予想を評価して一旦は反発展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[5月29日更新]

ゼリア新薬工業は16年3月期は大幅増益予想
 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は消化器分野を中心に展開する製薬会社である。株価は3月の戻り高値圏から反落して水準を切り下げたが、調整の最終局面だろう。16年3月期の大幅増益予想を評価して反発展開が期待される。

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。

 医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」、H2受容体拮抗剤「アシノン」、亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」を主力としている。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。コンシューマーヘルスケア事業は「コンドロイチン群」「ヘパリーゼ群」「ウィズワン群」を主力としている。

 M&Aを活用してグローバル展開も推進し、08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月には、ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約を締結し、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 消火器分野の「Z−206(アサコール)」は協和発酵キリンと共同で、潰瘍性大腸炎を対象に用法・用量を追加するフェーズVを実施している。中国での開発はフェーズVを終了して13年5月に承認申請済みである。自社オリジナル品の「Z−338(アコファイド)」は、欧州において機能性ディスペプシアを対象としたフェーズVを実施している。

 エーザイ<4523>から導入した長時間作用型プロトンポンプ阻害剤「Z−215」については、逆流性食道炎を対象としたフェーズUを開始した。子宮頸癌を対象とする「Z−100」は日本を含むアジア地域におけるフェーズV国際共同治験を開始、膵臓癌を対象とする「Z−360」は日本を含むアジア地域におけるフェーズU国際共同治験を開始、ビフォーファーマ社から導入した鉄欠乏性貧血治療剤「Z−213」はフェーズTbを開始した。

 14年8月にはエーザイの新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 14年9月には、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 15年3月にはコンビニエンスストア向け滋養強壮ミニドリンク剤「ヘパリーゼ・アミノ」を販売開始した。清涼飲料水「ヘパリーゼW」「ヘパリーゼWハイパー」および栄養補助食品「ヘパリーゼW粒タイプ」を販売しているが、滋養強壮ミニドリンク剤「ヘパリーゼ・アミノ」は疲労回復のための栄養補給を訴求した「ヘパリーゼ」ブランド初の指定医薬部外品である。

 また15年4月には、ベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%取得を発表した。当社グループのアジア地域における事業展開の際の一つの拠点とする。

 5月8日に発表した前期(15年3月期)の連結業績(4月28日に2回目の減額修正)は、売上高が前々期比1.6%減の610億12百万円、営業利益が同60.6%減の26億78百万円、経常利益が同59.3%減の27億70百万円、純利益が同51.5%減の25億57百万円だった。

 配当予想は年間30円(第2四半期末15円、期末15円)とした。13年10月1日付の株式分割(1株を1.1株に分割)を考慮すると実質的に前期比2円50銭増配で、配当性向は62.3%となる。ROEは同6.9ポイント低下して4.2%、自己資本比率は同6.0ポイント上昇して65.0%となった。

 売上面では、コンシューマーヘルスケア事業が堅調だったが、医療用医薬品事業の長期収載品が薬価改定や後発品使用促進の影響を受けて想定以上に苦戦した。また13年6月に販売開始した機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」も、市場構築が計画に対して遅れた。

 利益面では、ライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、広告宣伝費の増加に加えて、成長戦略に欠かせない新薬パイプラインの充実を図るため当初予定していなかった新規開発テーマの導入費用が発生し、ヨーロッパとアジア地域で実施している治験の進捗などで研究開発費が予想を上回った。研究開発費は同32.4%増の98億82百万円だった。

 セグメント別売上高は、医療用医薬品事業が同7.3%減の337億59百万円、コンシューマーヘルスケア事業が同6.7%増の270億95百万円、その他事業が同10.6%減の1億57百万円だった。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億15百万円、第2四半期(7月〜9月)154億21百万円、第3四半期(10月〜12月)156億46百万円、第4四半期(1月〜3月)152億30百万円、営業利益は第1四半期8億58百万円、第2四半期14億21百万円、第3四半期10億61百万円、第4四半期は6億62百万円の赤字だった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月8日公表)は、売上高が前期比6.5%増の650億円、営業利益が同49.3%増の40億円、経常利益が同26.3%増の35億円、純利益が同17.3%増の30億円、配当予想が前期と同額の年間30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。

 コンシューマーヘルスケア事業が引き続き好調に推移し、医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」の国内外での伸長、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場浸透を見込んでいる。研究開発費や広告宣伝費が増加するが、増収効果で吸収して大幅増益見込みだ。収益は改善基調だろう。

 株主優待については毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。1000株以上所有株主に対してはA・B・C・D・Eコースの中からいずれか1コース選択、100株以上〜1000株未満所有株主に対してはFコースを贈呈する。

 株価の動きを見ると、3月の戻り高値2146円から反落して水準を切り下げた。5月18日には年初来安値となる1842円まで下押した。ただし調整の最終局面だろう。

 5月28日の終値1853円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS56円48銭で算出)は33倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.6%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1178円00銭で算出)は1.6倍近辺である。

 週足チャートで見ると、再び13週移動平均線と26週移動平均線を割り込んで安値圏に回帰したが、調整の最終局面だろう。16年3月期の大幅増益予想を評価して反発展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[4月23日更新]

ゼリア新薬工業は16年3月期の収益改善期待で出直り

 ゼリア新薬工業[4559](東1)の株価は安値圏でモミ合う展開だが、1900円近辺で下げ渋り感を強めている。調整の最終局面であり、16年3月期の収益改善期待で出直り展開だろう。

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。

 医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」、H2受容体拮抗剤「アシノン」、亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」を主力としている。13年6月には自社開発の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。コンシューマーヘルスケア事業は「コンドロイチン群」「ヘパリーゼ群」「ウィズワン群」を主力としている。

 M&Aを活用してグローバル展開も推進し、08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月には、ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約を締結し、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月にはエーザイ<4523>の新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 14年9月には、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を販売開始した。

 15年3月にはコンビニエンスストア向け滋養強壮ミニドリンク剤「ヘパリーゼ・アミノ」を販売開始した。清涼飲料水「ヘパリーゼW」「ヘパリーゼWハイパー」および栄養補助食品「ヘパリーゼW粒タイプ」を販売しているが、滋養強壮ミニドリンク剤「ヘパリーゼ・アミノ」は疲労回復のための栄養補給を訴求した「ヘパリーゼ」ブランド初の指定医薬部外品である。

 4月17日にはベトナムの中堅医薬品製造販売会社F.T.Pharma社の株式49.0%取得を発表した。当社グループのアジア地域における事業展開の際の一つの拠点とする。連結業績への影響については精査中としている。

 前期(15年3月期)の連結業績見通し(10月31日に減額修正)は、売上高が前々期比3.2%増の640億円、営業利益が同26.4%減の50億円、経常利益が同26.5%減の50億円、純利益が同18.5%減の43億円としている。

 配当予想(5月13日公表)は年間30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。13年10月1日付の株式分割(1株を1.1株に分割)を考慮すると実質的に前期比2円50銭増配となる。

 第3四半期累計(4月〜12月)は前年同期比2.1%減収、44.0%営業減益、45.1%経常減益、30.9%最終減益で、通期見通しに対する進捗率は売上高71.5%、営業利益66.8%、経常利益66.7%、純利益73.5%だった。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億15百万円、第2四半期(7月〜9月)154億21百万円、第3四半期(10月〜12月)156億46百万円、営業利益は第1四半期8億58百万円、第2四半期14億21百万円、第3四半期10億61百万円である。

 通期ベースでも、医療用医薬品事業が薬価改定も影響してやや低調となり、ライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、研究開発費や広告宣伝費の増加も影響する。ただしコンシューマーヘルスケア事業はコンビニエンスストア向け「ヘパリーゼ群」が好調のようだ。

 今期(16年3月期)については、コンシューマーヘルスケア事業が引き続き好調に推移し、医療用医薬品事業も消費増税の反動影響や薬価改定の影響が一巡し、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場浸透も寄与して収益改善基調だろう。

 株主優待については毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。1000株以上所有株主に対してはA・B・C・D・Eコースの中からいずれか1コース選択、100株以上〜1000株未満所有株主に対してはFコースを贈呈する。

 株価の動きを見ると、3月の戻り高値2146円から反落して安値圏でモミ合う展開だ。ただし1月安値1876円、2月安値1877円まで下押すことなく、1900円近辺で下げ渋り感を強めている。調整の最終局面だろう。

 4月22日の終値1951円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS80円95銭で算出)は24倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.5%近辺、前々期実績PBR(前々期実績の連結BPS1105円78銭で算出)は1.8倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込んだが、週足チャートで見ると26週移動平均線突破の動きを強めている。調整の最終局面であり、16年3月期の収益改善期待で出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[3月26日更新]

ゼリア新薬工業は下値固め完了、16年3月期の収益改善期待で出直り本格化

 ゼリア新薬工業[4559](東1)の株価は、下値固めが完了して切り返しの動きを強めている。15年3月期の減益見通しの織り込みが完了して強基調に転換した形であり、16年3月期の収益改善期待で出直りの動きが本格化しそうだ。

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」、H2受容体拮抗剤「アシノン」、亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」を主力としている。13年6月には自社開発新薬の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。コンシューマーヘルスケア事業は「コンドロイチン群」「ヘパリーゼ群」「ウィズワン群」を主力としている。

 M&Aを活用してグローバル展開も推進し、08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月には、ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約を締結し、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月にはエーザイ<4523>の新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行う。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 14年9月には、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を、全国の薬局・薬店・ドラッグストアで販売開始した。

 3月23日にはコンビニエンスストア向け滋養強壮ミニドリンク剤「ヘパリーゼ・アミノ」の販売開始を発表した。清涼飲料水「ヘパリーゼW」「ヘパリーゼWハイパー」および栄養補助食品「ヘパリーゼW粒タイプ」を販売しているが、滋養強壮ミニドリンク剤「ヘパリーゼ・アミノ」は疲労回復のための栄養補給を訴求した「ヘパリーゼ」ブランド初の指定医薬部外品である。

 今期(15年3月期)の連結業績見通し(10月31日に減額修正)は売上高が前期比3.2%増の640億円、営業利益が同26.4%減の50億円、経常利益が同26.5%減の50億円、純利益が同18.5%減の43億円としている。

 配当予想(5月13日公表)は年間30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。13年10月1日付の株式分割(1株を1.1株に分割)を考慮すると実質的に前期比2円50銭増配となる。

 第3四半期累計(4月〜12月)は前年同期比2.1%減収、同44.0%営業減益、同45.1%経常減益、同30.9%最終減益だった。医療用医薬品事業が消費増税の反動影響、薬価改定の影響、後発医薬品の使用促進の影響などで同10.8%減収と低調だった。ライセンス収入やロイヤリティ収入の減少、研究開発費や広告宣伝費の増加も影響して大幅減益だった。ただしコンシューマーヘルスケア事業はコンビニエンスストア向け「ヘパリーゼ群」が牽引して同11.1%増収と好調に推移している。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億15百万円、第2四半期(7月〜9月)154億21百万円、第3四半期(10月〜12月)156億46百万円で、営業利益は第1四半期8億58百万円、第2四半期14億21百万円、第3四半期10億61百万円である。

 通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が71.5%、営業利益が66.8%、経常利益が66.7%、純利益が73.5%である。やや低水準だが、コンシューマーヘルスケア事業の好調などで第4四半期(1月〜3月)の挽回が期待される。

 来期(16年3月期)については、コンシューマーヘルスケア事業が引き続き好調に推移し、医療用医薬品事業も消費増税の反動影響や薬価改定の影響が一巡し、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場浸透も寄与して収益改善基調だろう。

 株主優待については毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。1000株以上所有株主に対してはA・B・C・D・Eコースの中からいずれか1コース選択、100株以上〜1000株未満所有株主に対してはFコースを贈呈する。

 株価の動きを見ると、直近安値圏1900円近辺で下値固めが完了して切り返しの動きを強めている。3月23日には2146円まで上伸する場面があった。15年3月期の減益見通しの織り込みが完了したようだ。

 3月25日の終値2093円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS80円95銭で算出)は25〜26倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.4%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1105円78銭で算出)は1.9倍近辺である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を突破した。強基調への転換を確認した形だ。16年3月期の収益改善期待で出直りの動きが本格化しそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[2月24日更新]

ゼリア新薬工業は今期減益見通しを織り込んで調整一巡の可能性、出直り期待

 ゼリア新薬工業[4559](東1)の第3四半期累計(4月〜12月)連結業績は減収減益となりましたが、株価のネガティブ反応は限定的で1900円近辺で下げ渋る動きです。今期(15年3月期)減益見通しを織り込んで調整が一巡した可能性があり、出直り展開が期待されます。

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開しています。医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」、H2受容体拮抗剤「アシノン」、亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」を主力としています。13年6月には自社開発新薬の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指しています。コンシューマーヘルスケア事業は「コンドロイチン群」「ヘパリーゼ群」「ウィズワン群」を主力としています。

 M&Aを活用してグローバル展開も推進し、08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化しました。13年8月には、ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約を締結し、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化しました。

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に置き、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めています。

 14年8月にはエーザイ<4523>の新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結しました。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与し、開発および製造販売承認は当社が行います。そして承認取得後は両社で共同販促を行います。

 14年9月には、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を、全国の薬局・薬店・ドラッグストアで販売開始しました。

 2月5日に発表した今期(15年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.1%減の457億82百万円、営業利益が同44.0%減の33億40百万円、経常利益が同45.1%減の33億33百万円、純利益が同30.9%減の31億60百万円となりました。

 コンシューマーヘルスケア事業は、製品認知度が向上したコンビニエンスストア向け「ヘパリーゼ群」の売上が拡大して、同11.1%増収と好調に推移しましたが、医療用医薬品事業は消費増税の反動影響、薬価改定の影響、後発医薬品の使用促進の影響などで同10.8%減収と苦戦しました。利益面ではライセンス収入およびロイヤリティ収入の減少、研究開発費や広告宣伝費の増加も影響して大幅減益となりました。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)147億15百万円、第2四半期(7月〜9月)154億21百万円、第3四半期(10月〜12月)156億46百万円で、営業利益は第1四半期8億58百万円、第2四半期14億21百万円、第3四半期10億61百万円です。

 通期の連結業績見通しは前回予想(10月31日に減額修正)を据え置いて売上高が前期比3.2%増の640億円、営業利益が同26.4%減の50億円、経常利益が同26.5%減の50億円、純利益が同18.5%減の43億円としています。

 配当予想(5月13日公表)は年間30円(第2四半期末15円、期末15円)としています。13年10月1日付の株式分割(1株を1.1株に分割)を考慮すると実質的に前期比2円50銭増配となります。

 通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が71.5%、営業利益が66.8%、経常利益が66.7%、純利益が73.5%とやや低水準ですが、第4四半期(1月〜3月)以降は消費増税や天候不順の影響一巡、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場浸透などで挽回が期待されます。

 株主優待については毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈しています。1000株以上所有株主に対してはA・B・C・D・Eコースの中からいずれか1コース選択、100株以上〜1000株未満所有株主に対してはFコースを贈呈します。

 株価の動きを見ると、今期業績見通しの減額修正を嫌気して安値圏での展開が続いています。1月23日には13年9月以来の安値水準となる1876円まで調整しました。ただしその後は1900円近辺で下げ渋る動きです。第3四半期累計の大幅減益に対するネガティブ反応も限定的のようです。今期減益見通しを織り込んで調整が一巡した可能性があるでしょう。

 2月23日の終値1929円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS80円95銭で算出)は23〜24倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.6%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1105円78銭で算出)は1.7倍近辺です。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が抵抗線の形ですが、日足チャートで見ると25日移動平均線を突破しました。今期減益見通しを織り込んで出直り展開が期待されます。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[1月27日更新]

ゼリア新薬工業は調整一巡、今期減益見通しを織り込んで反発局面

 ゼリア新薬工業[4559](東1)の株価は安値圏での展開が続き、1月23日には13年9月以来の安値水準となる1876円まで調整した。ただし26日は前日比75円高の1959円まで反発した。今期(15年3月期)減益見通しは織り込み済みであり、調整が一巡して反発局面だろう。

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業と、一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」、H2受容体拮抗剤「アシノン」、亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」を主力としている。13年6月には自社開発新薬の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。コンシューマーヘルスケア事業では「コンドロイチン群」「ヘパリーゼ群」「ウィズワン群」を主力としている。

 M&Aを活用してグローバル展開も推進し、08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月には、ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約を締結し、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月にはエーザイ<4523>の新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与する。開発は当社が行い、製造販売承認も当社が取得する。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 14年9月には、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を、全国の薬局・薬店・ドラッグストアで販売開始した。

 今期(15年3月期)の連結業績見通し(10月31日に減額修正)は売上高が前期比3.2%増の640億円、営業利益が同26.4%減の50億円、経常利益が同26.5%減の50億円、純利益が同18.5%減の43億円としている。

 配当予想(5月13日公表)は年間30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。13年10月1日付の株式分割(1株を1.1株に分割)を考慮すると、実質的に前期比2円50銭増配となる。

 第2四半期累計(4月〜9月)は前年同期比0.1%増収、同43.9%営業減益、同46.9%経常減益、同36.6%最終減益だった。医療用医薬品事業は薬価改定や消費増税の影響、ロイヤリティ収入の減少などで同9.1%減収と低調だった。コンシューマーヘルスケア事業は同15.2%増収だったが、天候不順の影響などで計画を下回った。

 第2四半期累計が計画を下回ったことに加えて、今後の研究開発費や広告宣伝費などの増加を考慮して通期見通しも減額修正した。ただし下期は消費増税や天候不順の影響一巡、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場浸透などで収益改善が期待される。

 株主優待については毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。1000株以上所有株主に対してはA・B・C・D・Eコースの中からいずれか1コース選択、100株以上〜1000株未満所有株主に対してはFコースを贈呈する。

 株価の動きを見ると、今期業績見通しの減額修正を嫌気して安値圏での展開が続いている。1月23日には13年9月以来の安値水準となる1876円まで調整した。ただし26日は前日比75円(3.98%)高の1959円まで反発した。調整のほぼ最終局面だろう。

 1月26日の終値1957円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS80円95銭で算出)は24倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.5%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1105円78銭で算出)は1.8倍近辺である。

 週足チャートで見ると抵抗線の13週移動平均線突破の動きを強めている。今期減益見通しは織り込み済みであり、調整が一巡して反発局面だろう。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月15日更新]

ゼリア新薬工業は15年3月期減益見通しを織り込んで反発局面

 ゼリア新薬工業[4559](東1)の株価は、今期(15年3月期)業績の減額修正も嫌気して軟調展開となり、11月27日の年初来安値1920円まで調整したが、その後は下げ渋る動きだ。今期大幅減益見通しを織り込み、調整が一巡して反発局面だろう。

 消化器分野が中心の医療用医薬品事業と、一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」、H2受容体拮抗剤「アシノン」、亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」を主力としている。13年6月には自社開発新薬の機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売し、アステラス製薬<4503>と共同で早期の市場浸透を目指している。コンシューマーヘルスケア事業では「コンドロイチン群」「ヘパリーゼ群」「ウィズワン群」を主力としている。

 M&Aを活用してグローバル展開も推進し、08年10月基礎化粧品のイオナ、09年9月「アサコール」の開発会社ティロッツ社(スイス)、10年9月コンドロイチン原料のZPD社(デンマーク)を子会社化した。13年8月には、ビフォーファーマ社(スイス)と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約を締結し、ZPD社の株式を追加取得して完全子会社化した。

 新薬開発は消化器分野を最重点領域と位置付けて、国際的に通用する新薬の創製を念頭に、自社オリジナル品の海外での臨床試験を積極的に推進するとともに、海外で実績のある薬剤を導入して国内での開発を進めている。

 14年8月にはエーザイ<4523>の新規化合物「E3710」(プロトンポンプ阻害剤:PPI)に関するライセンス契約を締結した。エーザイは当社に対して「E3710」の日本における独占的開発権、共同販促権、非独占的製造権を付与する。開発は当社が行い、製造販売承認も当社が取得する。承認取得後は両社で共同販促を行う。

 また14年9月には、日本で初めて月経前症候群の効能を取得した西洋ハーブ・ダイレクトOTC医薬品「プレフェミン」(要指導医薬品)を、全国の薬局・薬店・ドラッグストアで販売開始した。

 今期(15年3月期)の連結業績見通し(10月31日に減額修正)は売上高が前期比3.2%増の640億円、営業利益が同26.4%減の50億円、経常利益が同26.5%減の50億円、純利益が同18.5%減の43億円、そして配当予想は13年10月1日付の株式分割を考慮すると、実質的に前期比2円50銭増配の年間30円(第2四半期末15円、期末15円)としている。

 第2四半期累計(4月〜9月)は計画を下回り前年同期比0.1%増収、同43.9%営業減益、同46.9%経常減益、同36.6%最終減益だった。コンシューマーヘルスケア事業は同15.2%増収だったが天候不順の影響などで計画を下回り、医療用医薬品事業は薬価改定や消費増税などが影響して同9.1%減収と低調だった。

 医療用医薬品事業は、国内で潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が消費増税前駆け込み需要の反動減で伸び悩み、H2受容体拮抗剤「アシノン」および亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」は4月の薬価改定などの影響を受けて苦戦した。機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の市場浸透も遅れているようだ。またライセンスおよびロイヤリティ収入の減少、研究開発費や広告宣伝費の増加で大幅減益となった。

 第2四半期累計が計画を下回ったことに加えて、今後の研究開発費や広告宣伝費などの増加を考慮して通期見通しも減額修正した。また通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.1%、営業利益が45.6%、経常利益が44.8%、純利益が49.2%とやや低水準だ。ただし下期は消費増税や天候不順の影響一巡などで挽回可能だろう。

 なお株主優待については毎年9月末および3月末現在の株主に対して自社グループ商品を贈呈している。1000株以上所有株主に対してはA・B・C・D・Eコースの中からいずれか1コース選択、100株以上〜1000株未満所有株主に対してはFコースを贈呈する。

 株価の動きを見ると、10月31日発表の今期業績見通しの減額修正も嫌気して軟調展開となり、11月27日の年初来安値1920円まで調整したが、その後は下げ渋る動きだ。調整のほぼ最終局面だろう。

 12月14日の終値1978円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS80円95銭で算出)は24〜25倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.5%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1105円78銭で算出)は1.8倍近辺である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形となって調整局面だが、日足チャートで見ると25日移動平均線突破の動きを強めている。今期大幅減益見通しを織り込み、調整が一巡して反発局面だろう。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
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