[4955]アグロカネショウ
[07月27日更新]

アグロ カネショウは高値更新の展開、18年12月期2桁営業・経常増益予想

 アグロ カネショウ<4955>(東1)は農薬専業メーカーである。18年12月期は2桁営業・経常増益予想である。株価は上場来高値更新の展開だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。なお7月31日に第1四半期決算発表を予定している。なお8月10日に第2四半期の決算発表を予定している。

■農薬専業メーカー

農薬専業メーカーである。果樹・野菜向けに特化し、土壌消毒剤に強みを持っている。17年12月期の用途別売上構成比は野菜・花卉向けが68%、果樹・茶向けが17%、水稲向けが6%、その他が9%、品目別売上構成比は土壌消毒剤が58%、その他(害虫防除剤、病害防除剤、除草剤など)が42%だった。また海外売上比率は25%だった。

収益面では第1四半期および第2四半期の売上構成比が高い季節要因がある。また研究開発費は第4四半期に多く計上される傾向がある。なお福島工場が11年の東京電力福島第一原子力発電所の事故により操業停止となったため、山口県に新工場建設を進めている。
■18年12月期2桁営業・経常増益予想

18年12月期の連結業績予想は、売上高が17年12月期比9.0%増の159億02百万円、営業利益が13.1%増の23億71百万円、経常利益が13.6%増の23億79百万円、純利益が31.5%減の13億16百万円としている。

第1四半期は売上高が前年同期比2.4%増の48億54百万円だが、営業利益が13.7%減の9億88百万円、経常利益が15.4%減の9億52百万円、純利益が4.0%減の6億75百万円だった。主力の土壌消毒剤は国内が苦戦したが、海外が順調だった。通期ベースで好業績を期待したい。

■株価は高値更新の展開

株価は上場来高値更新の展開で7月26日には3065円まで上伸した。7月26日の終値は3020円、今期予想連結PERは約29倍、時価総額は約405億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって長期の上昇チャネルを形成している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月10日更新]

アグロカネショウは今期を増額修正、農業関連のテーマ性アグロカネショウは今期を増額修正、農業関連のテーマ性
アグロカネショウ<4955>(東1)は、今12月期第3四半期業績は大幅増益着地で通期業績予想を上方修正し割安感があり、水準訂正高が期待されることから注目したい。

同社は、害虫防除剤、病害防除剤等 農業薬品の製造・販売を行っている。11月6日午後2時に発表した今12月期第3四半期決算は、売上高が108億1300万円(前年同期比1.6%増)、営業利益は20億4500万円(同71.8%増)、経常利益は20億8400万円(同35.3%増)、純利益は15億0600万円(同51.7%増)に着地。福島第一原発事故の影響で操業停止中の福島工場の代替として昨年完成した茨城工場を中心に生産体制を確立し、需要期に対応したほか、農家説明会、展示圃活動などで農家と直接対話をもち、引き続き農家直結の営業方針「トライアングル作戦」(会員店・JA・販売店とカネショウと農家の関係強化を図る施策)を実施し、普及活動に努めたことが業績に貢献した。

通期売上高は8月14日の修正予想の132億4100万円から138億9800万円(前期比4.1%増)、営業利益は同17億0200万円から20億9400万円(同101.4%増)、経常利益は同17億7800万円から21億2900万円(同11.3%増)、純利益は同13億3600万円から15億3500万円(同13.2%増)に増額。年間配当は東京証券取引所市場第一部銘柄指定を記念して配当金に1株当たり7円の記念配当を実施し、同20円から27円(普通配当20円、記念配当7円)に増額する予定。

株価は、週足では26週移動平均線、月足では9カ月移動平均線がサポートする形で上昇トレンドを継続している。海外拠点(ベルギー、韓国)を充実させ、国内で培った農薬の普及力を展開、浸透して、着実な拡大を目指すことへの期待感がある。今期予想PER9倍台と割安感があるほか、配当利回り2.6%と利回り妙味はソコソコある。相場らしい相場がなかっただけに上昇基調を強める可能性がありそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)


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