[6727]ワコム
[4月19日更新]

ワコムは調整一巡感、18年3月期大幅増収増益予想

 ワコム<6727>(東1)はペン入力タブレットの世界トップメーカーである。需要が拡大して18年3月期大幅増収増益予想である。そして19年3月期も収益拡大が期待される。株価は調整一巡感を強めている。

■ペン入力タブレットの世界トップメーカー

ペン入力タブレットの世界トップメーカーである。自社ブランド製品を主力に、他社製PCやモバイル端末向けのOEM供給も展開している。

■18年3月期大幅増収増益予想

18年3月期連結業績予想(11月1日に増額修正)は、売上高が17年3月期比13.4%増の809億円、営業利益が29億円(17年3月期は11億71百万円の赤字)、経常利益が31億円(同8億70百万円の赤字)、純利益が19億30百万円(同55億34百万円の赤字)としている。

第3四半期累計は売上高が前年同期比19.2%増の652億73百万円、営業利益が6.4倍の40億07百万円、経常利益が5.5倍の42億03百万円、純利益が39億78百万円(前年同期は99百万円の赤字)だった。需要拡大や新製品効果で大幅増収となり、販管費抑制効果なども寄与して大幅増益だった。

通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が80.7%で、各利益は大幅に超過達成している。通期予想は再増額の可能性が高いだろう。そして19年3月期も収益拡大が期待される。

■株価は調整一巡感

株価は17年11月の高値690円から反落して上値を切り下げる展開だったが、500円近辺で下げ止まる形だ。そして調整一巡感を強めている。4月18日の終値は517円、前期推定連結PERは約43倍、時価総額は約861億円である。週足チャートで見ると52週移動平均線がサポートラインの形だ。反発が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[2月09日更新]

ワコムは3Q好決算を手掛かりに今期通期業績の再上方修正期待を高めて急反発  
 ワコム<6727>(東1)は、前日8日に22円高の557円と急反発して引けた。同社が今年2月7日に発表した今2018年3月期第3四半期(2017年4月〜12月期、3Q)決算が、V字回復して着地し、昨年11月1日に上方修正した今3月期通期予想業績をすでに大きく上回る高利益進捗率を示したことから、予想を変更しなかった通期業績になお再上ぶれの余地があるとして、再上方修正を催促する値ごろ株買いが再燃した。国内大手証券会社が、目標株価はやや引き下げたものの、投資判断を依然として「Buy(強気)」を継続したことも、フォローの材料視されている。
 
■3Q営業利益は前年同期比6.4倍とV字回復し通期予想業績を11億円上回る
 
 同社の今2018年3月期業績は、昨年11月1日に第2四半期(2017年4月〜9月期、2Q)累計業績と3月通期業績が各上方修正され、このうち3月通期業績は、期初予想より売り上げを41億円、営業利益を11億円、経常利益を13億6000万円、純利益を8億円それぞれ引き上げ、売り上げ809億円(前期比13.4%増)、営業利益29億円(前期は11億7100万円の赤字)、経常利益31億円(同8億7000万円の赤字)、純利益19億3000万円(同55億3400万円の赤字)と見込み、V字回復を鮮明化する。テクノロジーソリューション事業では、スマートフォンとタブレット向けの販売が好調に推移し、ブランド製品事業でも、コンシューマービジネスの売り上げが伸びることなどが寄与するもので、前期に無形固定資産に計上した減損損失(42億2372万円)が、一巡することで純利益は大幅に黒字転換する。
 
 この上方修正のあと11月7日に開示した今期2Q累計業績は、上方修正通りに売り上げが前年同期比20.4%増と増収転換して利益も黒字転換、上方修正した3月通期予想業績に対して高利益進捗率を示しており、今年2月7日に発表を予定していた今期3Q決算への期待を高めていた。実際に7日に発表された今期3Q業績は、売り上げ652億7300万円(前年同期比19.2%増)、営業利益40億700万円(同6.40倍)、経常利益42億300万円(同5.47倍)、純利益39億7800万円(前年同期は9900万円の赤字)で着地し、利益は、3月通期予想業績を11億円〜20億円上回った。通期予想業績の据え置きは、3Q以降にブランド製品事業の一部製品ラインに開発遅れが生じる可能性があるとして慎重にみているためだか、3Q業績の高利益進捗率から期末に掛けて再上方修正を催促する動きを強めることになる。
 
■25日線から11%超のマイナスかい離と下げ過ぎを示唆し昨年来高値奪回にチャレンジ
 
 株価は、減損損失計上による前期純利益の下方修正・赤字拡大などで300円台で下値を探り、今期業績の黒字転換予想で400円台、500円台と底上げ、昨年11月の今期業績の上方修正では、ストップ高を交えて昨年来高値690円まで上値を伸ばし、25日移動平均線水準での中段固めを続け、年明け後は672円の戻り高値をつけた。2月第2週に入ってからは世界同時株安が波及して500円台で下値を探る動きとなったが、25日線からは11%超の下方かい離と下げ過ぎを示唆している。値ごろ妙味のあるハイテク株として再騰、昨年来高値奪回にチャレンジしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
 
株式投資は全て自己責任でお願いします。このサイトの情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。当サイトの掲載事項において損失をされた場合も当方は一切の責任を負いかねます。


株式投資は全て自己責任でお願いします。このサイトの情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。当サイトの掲載事項において損失をされた場合も当方は一切の責任を負いかねます。