[7621]うかい
[07月13日更新]

うかいは上値試す、23年3月期は黒字予想、コロナ禍の影響が和らいで収益回復基調

 うかい<7621>(東証スタンダード)は高級和食・洋食料理店の飲食事業を主力として、物販事業および文化事業も展開している。コロナ禍で大きな影響を受けたため、22年4月〜25年3月を基盤構築のステージと位置付けて、人材力強化、収益基盤強化、財務基盤強化に取り組む方針としている。23年3月期は来客数が回復途上だが、22年3月期との比較ではコロナ禍の影響が和らいで大幅増収・黒字転換予想としている。収益回復基調だろう。なお7月1日に「アトリエうかい」の商品価格改定を発表している。株価はモミ合いから上放れの形となって年初来高値を更新する展開だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の飲食事業を主力として、物販事業(製菓商品製造・販売の「アトリエうかい」の常設店、ECサイトや百貨店催事出店での販売など)および文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。飲食事業の22年3月期末時点の店舗数は15店舗(和食が7店舗、洋食が8店舗)である。22年3月には「銀座kappou ukai」をリニューアルオープンした。22年5月には「アトリエうかい高島屋大阪店」をオープンした。

 海外は、17年11月に台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープンし、19年1月には台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンしている。

 報告セグメント区分は、事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)および文化事業としている。22年3月期の売上高構成比は事業本部が92%(和食部が34%、洋食部が41%、物販事業が17%、その他が1%)で、文化事業が8%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

■成長に向けた基盤構築のステージ

 経営方針に「日本の食文化の発展に貢献できる企業へ」を掲げ、新たな成長戦略を打ち出した。コロナ禍で大きな影響を受けたため、第1ステージの22年4月〜25年3月を中長期成長に向けた基盤構築のステージと位置付けて、人材力強化、収益基盤強化、財務基盤強化に取り組む方針としている。

 人材力強化では、定期採用と中途採用を組み合わせた積極的な人材確保、個々のレベルに合わせた教育・研修の実施と現場のOJTによる機動的かつ柔軟な発想力を兼ね備えた人材の育成、一人ひとりが未来のビジョンを描ける評価制度の再構築、働きやすい職場環境の維持改善を推進する。

 収益基盤強化では、QSCH(クオリティ・サービス・清潔さ・ホスピタリティ)の研鑽による高付加価値化の実現と適正価格の見直し、快適な空間提供のための既存設備の更新、経費のスリム化、ブランドポートフォリオの再構築、収益貢献の高い新たな事業の創出を推進する。

 財務基盤強化では、収益基盤の強化による安定した利益の確保、急激な資金需要や不測の事態に備えた手許流動性確保策の立案・実行、財務基盤強化に資する資金調達手段の検討を推進する。

 財務面では、22年3月に第三者(うかい商事、京王電鉄)割当増資によって約9億99百万円を調達した。またコロナ禍影響が長期化する可能性に備えて、取引金融機関とのコミットメントライン契約を22年4月に締結および更新(合計借入極度額39億円)している。

■23年3月期はコロナ禍影響が和らいで黒字転換予想、収益回復基調

 23年3月期業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比34.4%増の131億94百万円、営業利益が5億43百万円の黒字(22年3月期は10億83百万円の赤字)、経常利益が4億92百万円の黒字(同4億77百万円の赤字)、当期純利益が3億05百万円の黒字(同8億69百万円の赤字)としている。配当予想は未定としている。

 来客数が回復途上だが、22年3月期との比較では行動制限の緩和などにより、コロナ禍の影響が和らいで大幅増収・黒字転換予想としている。前提条件としては、新型コロナウイルス感染症は一定程度の広がりがあるものの、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などによる行動制限を受けないものとして売上高を試算している。コスト面では、人件費につては人員配置の効率化を図りつつ、必要に応じた採用を行うことで微増を見込んでいる。経費全般については、収益に対する変動費の増加を見込むが、これまで実施してきた経費削減を継続するとしている。

 飲食事業の売上高については、来客数の回復がコロナ前水準までは望めないが、段階的な行動緩和により、下期に向けて団体・法人需要が徐々に戻ると想定している。また、品質およびサービス維持を目的として、22年4月からコース料金の見直しを実施している。

 物販事業については「アトリエうかい」5店舗を維持することで、22年3月期と同水準の売上を確保するとともに、積極的な催事出店によって、さらなる広告・販売促進効果も見込む。なお7月1日に「アトリエうかい」の商品価格改定(22年9月1日より実施)を発表している。

 文化事業については、団体やインバウンドの来館者数の回復には時間を要するが、個人の来観者数が回復に向かい、お得なスペシャルチケットを閑散期に販売するなどの施策で客単価の上昇を図るとしている。

 月次売上(前年同月比、速報値)を見ると22年5月は全社が174.1%、既存店が165.8%だった。前年はレストランの営業時間短縮や酒類提供終日停止などの影響があった。なお参考値として令和元年台風19号被災(19年10月)およびコロナ禍の影響を受けなかった19年3月期との比較で見ると、22年4月は全社が87.0%で既存店が85,2%、5月は全店が93.7%で既存店が89.1%となる。

 全店売上、既存店売上とも、コロナ前の19年3月期との比較では回復途上だが、22年3月期との比較では回復基調である。行動制限が緩和され、経済活動が正常化に向かうことに伴って収益回復基調だろう。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は上値試す

 株価はモミ合いから上放れの形となって年初来高値を更新する展開だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。7月12日の終値は3175円、今期予想PER(会社予想のEPS54円59銭で算出)は約58倍、前期実績PBR(前期実績のBPS532円23銭で算出)は約6.0倍、そして時価総額は約178億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)

[06月27日更新]

うかいは上値試す、23年3月期はコロナ禍の影響が和らいで収益回復基調

 うかい<7621>(東証スタンダード)は高級和食・洋食料理店の飲食事業を主力として、物販事業および文化事業も展開している。コロナ禍で大きな影響を受けたため、新たな成長戦略では第1ステージの22年4月〜25年3月を基盤構築のステージと位置付けて、人材力強化、収益基盤強化、財務基盤強化に取り組む方針としている。23年3月期は来客数が回復途上だが、22年3月期との比較では行動制限の緩和などにより、コロナ禍の影響が和らいで大幅増収・黒字転換予想としている。経済活動が正常化に向かうことに伴って収益回復基調だろう。株価は小動きだが水準を切り上げてモミ合いから上放れの形となった。上値を試す展開を期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の飲食事業を主力として、物販事業(製菓商品製造・販売の「アトリエうかい」の常設店、ECサイトや百貨店催事出店での販売など)および文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。飲食事業の22年3月期末時点の店舗数は15店舗(和食が7店舗、洋食が8店舗)である。22年3月には「銀座kappou ukai」をリニューアルオープンした。22年5月には「アトリエうかい高島屋大阪店」をオープンした。

 海外は、17年11月に台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープンし、19年1月には台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンしている。

 報告セグメント区分は、事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)および文化事業としている。22年3月期の売上高構成比は事業本部が92%(和食部が34%、洋食部が41%、物販事業が17%、その他が1%)で、文化事業が8%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

■成長に向けた基盤構築のステージ

 経営方針に「日本の食文化の発展に貢献できる企業へ」を掲げ、新たな成長戦略を打ち出した。コロナ禍で大きな影響を受けたため、第1ステージの22年4月〜25年3月を中長期成長に向けた基盤構築のステージと位置付けて、人材力強化、収益基盤強化、財務基盤強化に取り組む方針としている。

 人材力強化では、定期採用と中途採用を組み合わせた積極的な人材確保、個々のレベルに合わせた教育・研修の実施と現場のOJTによる機動的かつ柔軟な発想力を兼ね備えた人材の育成、一人ひとりが未来のビジョンを描ける評価制度の再構築、働きやすい職場環境の維持改善を推進する。

 収益基盤強化では、QSCH(クオリティ・サービス・清潔さ・ホスピタリティ)の研鑽による高付加価値化の実現と適正価格の見直し、快適な空間提供のための既存設備の更新、経費のスリム化、ブランドポートフォリオの再構築、収益貢献の高い新たな事業の創出を推進する。

 財務基盤強化では、収益基盤の強化による安定した利益の確保、急激な資金需要や不測の事態に備えた手許流動性確保策の立案・実行、財務基盤強化に資する資金調達手段の検討を推進する。

 財務面では、22年3月に第三者(うかい商事、京王電鉄)割当増資によって約9億99百万円を調達した。またコロナ禍影響が長期化する可能性に備えて、取引金融機関とのコミットメントライン契約を22年4月に締結および更新(合計借入極度額39億円)している。

■23年3月期はコロナ禍影響が和らいで黒字転換予想、収益回復基調

 23年3月期業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比34.4%増の131億94百万円、営業利益が5億43百万円の黒字(22年3月期は10億83百万円の赤字)、経常利益が4億92百万円の黒字(同4億77百万円の赤字)、当期純利益が3億05百万円の黒字(同8億69百万円の赤字)としている。配当予想は未定としている。

 来客数が回復途上だが、22年3月期との比較では行動制限の緩和などにより、コロナ禍の影響が和らいで大幅増収・黒字転換予想としている。前提条件としては、新型コロナウイルス感染症は一定程度の広がりがあるものの、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などによる行動制限を受けないものとして売上高を試算している。コスト面では、人件費につては人員配置の効率化を図りつつ、必要に応じた採用を行うことで微増を見込んでいる。経費全般については、収益に対する変動費の増加を見込むが、これまで実施してきた経費削減を継続するとしている。

 飲食事業の売上高については、来客数の回復がコロナ前水準までは望めないが、段階的な行動緩和により、下期に向けて団体・法人需要が徐々に戻ると想定している。また、品質およびサービス維持を目的として、22年4月からコース料金の見直しを実施する。物販事業については「アトリエうかい」5店舗を維持することで、22年3月期と同水準の売上を確保するとともに、積極的な催事出店によって、さらなる広告・販売促進効果も見込む。文化事業については、団体やインバウンドの来館者数の回復には時間を要するが、個人の来観者数が回復に向かい、お得なスペシャルチケットを閑散期に販売するなどの施策で客単価の上昇を図るとしている。

 月次売上(前年同月比、速報値)を見ると22年5月は全社が174.1%、既存店が165.8%だった。前年はレストランの営業時間短縮や酒類提供終日停止などの影響があった。なお参考値として令和元年台風19号被災(19年10月)およびコロナ禍の影響を受けなかった19年3月期との比較で見ると、22年4月は全社が87.0%で既存店が85,2%、5月は全店が93.7%で既存店が89.1%となる。

 全店売上、既存店売上とも、コロナ前の19年3月期との比較では回復途上だが、22年3月期との比較では回復基調である。行動制限が緩和され、経済活動が正常化に向かうことに伴って収益回復基調だろう。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は上値試す

 株価は小動きだが水準を切り上げてモミ合いから上放れの形となった。上値を試す展開を期待したい。6月24日の終値は3100円、今期予想PER(会社予想のEPS54円59銭で算出)は約57倍、前期実績PBR(前期実績のBPS532円23銭で算出)は約5.8倍、そして時価総額は約174億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)

[06月01日更新]

うかいはモミ合い上放れの動き、23年3月期はコロナ禍の影響が和らいで収益回復基調

 うかい<7621>(東証スタンダード)は高級和食・洋食料理店の飲食事業を主力として、物販事業および文化事業も展開している。22年3月期はコロナ禍の影響で厳しい状況が継続したが、影響が想定よりも小さく収まったため前回予想に対して上振れ着地し、21年3月期との比較では赤字縮小した。23年3月期はコロナ禍の影響が和らいで黒字転換予想としている。収益回復基調だろう。株価は小幅レンジでモミ合う形だったが、23年3月期の黒字転換予想も好感してモミ合いから上放れの動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の飲食事業を主力として、物販事業(製菓商品製造・販売の「アトリエうかい」の常設店、ECサイトや百貨店催事出店での販売など)および文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。飲食事業の22年3月期末時点の店舗数は15店舗(和食が7店舗、洋食が8店舗)である。22年3月には「銀座kappou ukai」をリニューアルオープンした。22年5月には「アトリエうかい高島屋大阪店」をオープンした。

 海外は、17年11月に台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープンし、19年1月には台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンしている。

 報告セグメント区分は、事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)および文化事業としている。22年3月期の売上高構成比は事業本部が92%(和食部が34%、洋食部が41%、物販事業が17%、その他が1%)で、文化事業が8%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

■成長に向けた基盤構築のステージ

 経営方針に「日本の食文化の発展に貢献できる企業へ」を掲げ、新たな成長戦略を打ち出した。コロナ禍で大きな影響を受けたため、第1ステージの22年4月〜25年3月を中長期成長に向けた基盤構築のステージと位置付けて、人材力強化、収益基盤強化、財務基盤強化に取り組む方針としている。

 人材力強化では、定期採用と中途採用を組み合わせた積極的な人材確保、個々のレベルに合わせた教育・研修の実施と現場のOJTによる機動的かつ柔軟な発想力を兼ね備えた人材の育成、一人ひとりが未来のビジョンを描ける評価制度の再構築、働きやすい職場環境の維持改善を推進する。

 収益基盤強化では、QSCH(クオリティ・サービス・清潔さ・ホスピタリティ)の研鑽による高付加価値化の実現と適正価格の見直し、快適な空間提供のための既存設備の更新、経費のスリム化、ブランドポートフォリオの再構築、収益貢献の高い新たな事業の創出を推進する。

 財務基盤強化では、収益基盤の強化による安定した利益の確保、急激な資金需要や不測の事態に備えた手許流動性確保策の立案・実行、財務基盤強化に資する資金調達手段の検討を推進する。

 財務面では、22年3月に第三者(うかい商事、京王電鉄)割当増資によって約9億99百万円を調達した。またコロナ禍影響が長期化する可能性に備えて、取引金融機関とのコミットメントライン契約を22年4月に締結および更新(合計借入極度額39億円)している。

 なお22年6月24日開催予定の第40回定時株主総会に、資本金および利益準備金の額の減少並びに剰余金処分を付議する。現在生じている繰越利益剰余金の欠損額を補填し、財務内容の健全化を図る。減少する資本金の額の全額をその他資本剰余金に振り替えて、減少後の資本金の額は1億円となる。ただし本件は純資産の部の勘定を振り替えるものであり、純資産の額に変動はない。

■23年3月期はコロナ禍影響が和らいで黒字転換予想、収益回復基調

 22年3月期の業績(非連結、収益認識会計基準適用だが影響軽微)は、売上高が21年3月期比14.5%増の98億15百万円、営業利益が10億83百万円の赤字(21年3月期は11億99百万円の赤字)、経常利益が4億77百万円の赤字(同11億57百万円の赤字)、当期純利益が8億69百万円の赤字(同16億77百万円の赤字)だった。配当は無配とした。

 コロナ禍で厳しい状況が継続しているが、影響が想定よりも小さく収まったため、前回予想(3月9日公表)に対して上振れて着地した。前回予想に対して売上高は1億79百万円、営業利益は1億80百万円、経常利益は2億12百万円、当期純利益は1億91百万円、それぞれ上振れた。

 21年3月期との比較では、本格回復には至っていないが、前年4月〜5月に実施した臨時休業の反動増などで2桁増収となり、増収効果や経費削減効果などで営業・経常・最終赤字が縮小した。事業別売上高は事業本部(飲食事業部、物販事業部)が14.5%増の90億70百万円、文化事業(箱根ガラスの森)が14.0%増の7億44百万円だった。なお22年3月期の売上高98億15百万円は、コロナ禍前の19年3月期実績139億12百万円に対して約7割の水準となる。

 営業外収益では助成金収入が増加(21年3月期は63百万円計上、22年3月期は6億17百万円計上)した。特別利益では21年3月期に計上した助成金収入1億75百万円および災害による保険金収入1億23百万円が剥落し、特別損失では21年3月期に計上した臨時休業による損失5億58百万円が剥落した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高20億46百万円、営業利益5億01百万円の赤字、経常利益4億59百万円の赤字、四半期純利益4億63百万円の赤字、第2四半期は売上高が19億78百万円、営業利益5億78百万円の赤字、経常利益1億61百万円の赤字、四半期純利益1億65百万円の赤字、第3四半期は売上高33億28百万円、営業利益2億70百万円の黒字、経常利益3億72百万円の黒字、四半期純利益3億53百万円の黒字、第4四半期は売上高24億63百万円、営業利益2億74百万円の赤字、経常利益2億29百万円の赤字、四半期純利益5億94百万円の赤字だった。

 23年3月期業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比34.4%増の131億94百万円、営業利益が5億43百万円の黒字(22年3月期は10億83百万円の赤字)、経常利益が4億92百万円の黒字(同4億77百万円の赤字)、当期純利益が3億05百万円の黒字(同8億69百万円の赤字)としている。配当予想は未定としている。

 コロナ禍の影響が和らいで黒字転換予想としている。前提条件としては、新型コロナウイルス感染症は一定程度の広がりがあるものの、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などによる行動制限を受けないものとして売上高を試算している。コスト面では、人件費につては人員配置の効率化を図りつつ、必要に応じた採用を行うことで微増を見込んでいる。経費全般については、収益に対する変動費の増加を見込むが、これまで実施してきた経費削減を継続するとしている。

 飲食事業の売上高については、来客数の回復はコロナ前水準までは望めないが、段階的な行動緩和により、下期に向けて団体・法人需要が徐々に戻ると想定している。また、品質およびサービス維持を目的として、22年4月からコース料金の見直しを実施する。物販事業については「アトリエうかい」5店舗を維持することで、22年3月期と同水準の売上を確保するとともに、積極的な催事出店によって、さらなる広告・販売促進効果も見込む。文化事業については、団体やインバウンドの来館者数の回復には時間を要するが、個人の来観者数が回復に向かい、お得なスペシャルチケットを閑散期に販売するなどの施策で客単価の上昇を図るとしている。

 速報値ベースの月次売上(前年同月比)を見ると、22年4月(前年の21年4月は20年4月の緊急事態宣言による休業の反動増があった)は全社が124.4%、既存店が122.1%だった。なお参考値として、令和元年台風19号被災(19年10月)およびコロナ禍の影響を受けなかった19年4月との比較で見ると、22年4月は全社が87.0%、既存店が85,2%となる。

 コロナ前の19年3月期との比較では回復途上だが、22年3月期との比較ではコロナ禍の影響が和らいで増収・黒字転換が期待される。収益回復基調だろう。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価はモミ合い上放れの動き

 株価は小幅レンジでモミ合う形だったが、23年3月期の黒字転換予想も好感してモミ合いから上放れの動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。5月31日の終値は3075円、今期予想PER(会社予想のEPS54円59銭で算出)は約56倍、前期実績PBR(前期実績のBPS532円23銭で算出)は約5.8倍、時価総額は約172億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)

[05月19日更新]

うかいは22年3月期上振れ着地で赤字縮小、23年3月期は黒字転換予想

 うかい<7621>(東証スタンダード)は5月18日に22年3月期業績(非連結)を発表した。コロナ禍で厳しい状況が継続しているが、影響が想定よりも小さく収まったため前回予想に対して上振れて着地した。21年3月期との比較では臨時休業の反動増などで2桁増収となり、営業・経常・最終赤字縮小した。23年3月期はコロナ禍の影響が徐々に和らいで黒字転換予想としている。収益回復基調だろう。なお22年4月にコミットメントライン契約を更新しているため資金面の不安はない。株価は地合い悪化も影響して小幅レンジでモミ合う展開だが下値を徐々に切り上げている。収益回復基調を評価して出直りを期待したい。

■22年3月期は赤字縮小、23年3月期は黒字転換予想

 22年3月期の業績(非連結、収益認識会計基準適用だが影響軽微)は、売上高が21年3月期比14.5%増の98億15百万円、営業利益が10億83百万円の赤字(21年3月期は11億99百万円の赤字)、経常利益が4億77百万円の赤字(同11億57百万円の赤字)、当期純利益が8億69百万円の赤字(同16億77百万円の赤字)だった。配当は無配とした。

 コロナ禍で厳しい状況が継続しているが、影響が想定よりも小さく収まったため、前回予想(3月9日公表)に対して上振れて着地した。前回予想に対して売上高は1億79百万円、営業利益は1億80百万円、経常利益は2億12百万円、当期純利益は1億91百万円、それぞれ上振れた。

 21年3月期との比較では、前年4月・5月に実施した臨時休業の反動増などで2桁増収となり、増収効果や経費削減効果などで営業・経常・最終赤字が縮小した。事業別売上高は事業本部(飲食事業部、物販事業部)が14.5%増の90億70百万円、文化事業(箱根ガラスの森)が14.0%増の7億44百万円だった。

 営業外収益では助成金収入が増加(前期は63百万円計上、今期は6億17百万円計上)した。特別利益では前期計上した助成金収入1億75百万円および災害による保険金収入1億23百万円が剥落した。特別損失では前期計上した臨時休業による損失5億58百万円が剥落した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高20億46百万円、営業利益5億01百万円の赤字、経常利益4億59百万円の赤字、四半期純利益4億63百万円の赤字、第2四半期は売上高が19億78百万円、営業利益5億78百万円の赤字、経常利益1億61百万円の赤字、四半期純利益1億65百万円の赤字、第3四半期は売上高33億28百万円、営業利益2億70百万円の黒字、経常利益3億72百万円の黒字、四半期純利益3億53百万円の黒字、第4四半期は売上高24億63百万円、営業利益2億74百万円の赤字、経常利益2億29百万円の赤字、四半期純利益5億94百万円の赤字だった。

 23年3月期業績(非連結)予想は売上高が22年3月期比34.4%増の131億94百万円で、営業利益が5億43百万円の黒字(22年3月期は10億83百万円の赤字)、経常利益が4億92百万円の黒字(同4億77百万円の赤字)、当期純利益が3億05百万円の黒字(同8億69百万円の赤字)としている。配当予想は未定としている。

 コロナ禍の影響が徐々に和らいで黒字転換予想としている。収益回復基調だろう。なお22年4月28日および4月30日に契約期限が到来したコミットメントライン契約を更新しているため資金面の不安はない。

■株価は下値切り上げ

 株価は地合い悪化も影響して小幅レンジでモミ合う展開だが下値を徐々に切り上げている。収益回復基調を評価して出直りを期待したい。5月18日の終値は3040円、今期予想PER(会社予想のEPS54円59銭で算出)は約56倍、時価総額は約170億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[04月25日更新]

うかいは下値固め完了、コロナ禍の影響が和らいで収益回復基調

 うかい<7621>(東証スタンダード)は高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業も展開している。コロナ禍の影響で厳しい状況が継続しているが、4月22日に公表した速報値ベースの通期(22年3月期)売上は全社が前年比114.5%、既存店が112.7%となった。令和元年台風19号被災およびコロナ禍の影響を受けなかった19年3月期との比較では回復途上の形だが、23年3月期はコロナ禍の影響が一段と和らいで収益回復基調だろう。なお取引金融機関とのコミットメントライン契約や第三者割当増資により資金面の不安はない。株価は反発力が鈍く小幅レンジでモミ合う展開だが、一方では大きく下押す動きも見られず下値固め完了感を強めている。モミ合いから上放れの展開を期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。21年3月期末時点の店舗数は和食7店舗、洋食8店舗である。22年3月には銀座kappou ukaiがリニューアルオープンした。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンしている。

 セグメント区分は、事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)および文化事業としている。収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

■成長戦略としてブランド向上や新サービス創造を推進

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。

 具体的には、飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニューの開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

 新型コロナウイルスを契機とする「新しい生活様式」に対応してテイクアウト販売も開始した。今後はテイクアウトやECをはじめとする販売チャネルの拡充など、新たなサービスの形の創造にも積極的に取り組む方針としている。

 21年11月には、京都においては初めての常設店となる「アトリエうかい 高島屋京都店」を新規出店した。さらに22年5月2日には「アトリエうかい 高島屋大阪店」をオープンする。なお「アトリエうかい 阪急うめだ本店」は契約期間満了に伴って22年3月末に閉店した。

■23年3月期はコロナ禍の影響が和らいで収益回復基調

 22年3月期業績予想(非連結、22年3月9日公表、収益認識会計基準適用だが損益への影響軽微)は、売上高が21年3月期比12.4%増の96億35百万円、営業利益が12億63百万円の赤字(21年3月期は11億99百万円の赤字)、経常利益が6億89百万円の赤字(同11億57百万円の赤字)、当期純利益が10億60百万円の赤字(同16億77百万円の赤字)としている。なお営業外収益に助成金収入、特別損失に減損損失を計上する。配当予想(22年3月9日公表)は無配としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比14.5%増の73億52百万円、営業利益が8億09百万円の赤字(前年同期は8億03百万円の赤字)、経常利益が2億48百万円の赤字(同7億90百万円の赤字)、四半期純利益が2億75百万円の赤字(同11億3百万円の赤字)だった。

 コロナ禍で厳しい状況が継続しているが、累計ベースの前年同期との比較では前年の臨時休業(20年4月〜5月)の反動増などで2桁増収となり、経常・最終赤字が大幅に縮小した。事業別売上高は事業本部(飲食事業部、物販事業部)が15.1%増の67億75百万円、文化事業(箱根ガラスの森)が7.2%増の5億77百万円だった。

 営業外収益では助成金収入が増加(前期は54百万円計上、今期は5億69百万円計上)した。特別利益では前年同期に計上した災害による保険金収入1億23百万円および助成金収入1億75百万円が剥落した。特別損失では前年同期に計上した臨時休業による損失5億58百万円が剥落した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高20億46百万円、営業利益5億01百万円の赤字、経常利益4億59百万円の赤字、四半期純利益4億63百万円の赤字、第2四半期は売上高19億78百万円、営業利益5億78百万円の赤字、経常利益1億61百万円の赤字、四半期純利益1億65百万円の赤字、第3四半期は売上高33億28百万円、営業利益2億70百万円の黒字、経常利益3億72百万円の黒字、四半期純利益3億53百万円の黒字だった。第3四半期は営業・経常・純利益とも黒字転換した。

 速報値ベースの月次売上(前年同月比)を見ると、22年3月(1月21日から3月21日までレストラン全店の閉店時間を21時までに短縮)は全社106.2%、既存店102.5%となり、下期合計は全社109.6%、既存店106.8%、通期合計は全社114.5%、既存店112.7%となった。

 なお参考値として、令和元年台風19号被災(19年10月)およびコロナ禍の影響を受けなかった19年3月期との比較で見ると、22年3月は全社74.5%、既存店計68.6%となり、下期合計は全社81.0%、既存店75.7%、通期合計は全社70.6%、既存店66.5%となった。

 19年3月期との比較では回復途上の形だが、23年3月期はコロナ禍の影響が一段と和らいで収益回復基調だろう。

■コミットメントラインや第三者割当増資で資金面の不安なし

 なお新型コロナウイルス影響の長期化に備えて、取引金融機関とコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。

 21年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少して営業損失を計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、手元資金を厚くすることを目的として、21年4月および5月に取引金融機関4行と総額39億円の機動的な資金調達が可能となるコミットメントライン契約を締結および延長していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。

 さらに22年3月には財務基盤改善・安定化に向けて、第三者(うかい商事、京王電鉄)割当増資を実施(22年3月30日払込完了)した。調達資金は借入金返済や既存設備更新投資に充当する。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は下値固め完了

 株価は反発力が鈍く小幅レンジでモミ合う展開だが、一方では大きく下押す動きも見られず下値固め完了感を強めている。モミ合いから上放れの展開を期待したい。4月22日の終値は3030円、前々期実績PBR(前々期実績のBPS542円39銭で算出)は約5.6倍、そして時価総額は約170億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[03月25日更新]

うかいは下値固め完了、23年3月期はコロナ禍の影響が和らいで収益回復基調

 うかい<7621>(JQ、新市場区分スタンダード)は高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業も展開している。22年3月期予想は未定としているが、第3四半期(10月〜12月)は営業・経常・純利益とも黒字転換した。2月の既存店売上はまん延防止重点措置の影響で前年比99.7%だったが、23年3月期はコロナ禍の影響が徐々に和らいで収益回復基調だろう。なお取引金融機関とのコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。株価は地合い悪化も影響して反発力が鈍く小幅レンジでモミ合う展開だが、一方では下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。21年3月期末時点の店舗数は和食7店舗、洋食8店舗である。22年3月には銀座kappou ukaiがリニューアルオープンした。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンしている。

 セグメント区分は、事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)および文化事業としている。収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

■成長戦略としてブランド向上や新サービス創造を推進

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。

 具体的には、飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニューの開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

 新型コロナウイルスを契機とする「新しい生活様式」に対応してテイクアウト販売も開始した。今後はテイクアウトやECをはじめとする販売チャネルの拡充など、新たなサービスの形の創造にも積極的に取り組む方針としている。

 21年11月には、京都においては初めての常設店となる「アトリエうかい 高島屋京都店」を新規出店した。

■22年3月期予想未定、コロナ禍の影響が和らいで収益回復基調

 22年3月期第3四半期累計の業績(非連結、収益認識会計基準適用だが損益への影響軽微)は、売上高が前年同期比14.5%増の73億52百万円、営業利益が8億09百万円の赤字(前年同期は8億03百万円の赤字)、経常利益が2億48百万円の赤字(同7億90百万円の赤字)、四半期純利益が2億75百万円の赤字(同11億3百万円の赤字)だった。

 コロナ禍で厳しい状況が継続しているが、累計ベースの前年同期との比較では前年の臨時休業(20年4月〜5月)の反動増などで2桁増収となり、経常・最終赤字が大幅に縮小した。事業別売上高は事業本部(飲食事業部、物販事業部)が15.1%増の67億75百万円、文化事業(箱根ガラスの森)が7.2%増の5億77百万円だった。

 営業外収益では助成金収入が増加(前期は54百万円計上、今期は5億69百万円計上)した。特別利益では前年同期に計上した災害による保険金収入1億23百万円および助成金収入1億75百万円が剥落した。特別損失では前年同期に計上した臨時休業による損失5億58百万円が剥落した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高20億46百万円、営業利益5億01百万円の赤字、経常利益4億59百万円の赤字、四半期純利益4億63百万円の赤字、第2四半期は売上高19億78百万円、営業利益5億78百万円の赤字、経常利益1億61百万円の赤字、四半期純利益1億65百万円の赤字、第3四半期は売上高33億28百万円、営業利益2億70百万円の黒字、経常利益3億72百万円の黒字、四半期純利益3億53百万円の黒字だった。第3四半期は営業・経常・純利益とも黒字転換した。

 通期予想は引き続き未定としているが、コロナ禍の影響が徐々に和らいで収益回復基調を期待したい。なお取引金融機関とのコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。

 月次売上(前年同月比)は、21年10月は全店・既存店とも100.0%、11月は全店(11月1日にアトリエうかい高島屋京都店をオープン)が105.4%で既存店が102.4%、12月は全店が112.7%で既存店が109.6%、22年1月は全店が142.0%で既存店が137.1%、2月は全店が102.9%、既存店が99.7%だった。2月はまん延防止重点措置の影響を受けたが、売上回復基調である。

 なお参考値として、令和元年台風19号被災(19年10月)およびコロナ禍の影響を受けなかった19年3月期との比較で見ると、21年10月は全店が83.1%で既存店が79.9%、11月は全店が85.4%で既存店が80.3%、12月は全店が87.1%で既存店が81.7%、22年1月は全店が85.6%で既存店が78.7%、2月は全店が68.3%で既存店が62.7%だった。

■資金面の不安なく、リスクマネジメントを評価

 なお新型コロナウイルス影響の長期化に備えて、取引金融機関とコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。

 21年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少して営業損失を計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、手元資金を厚くすることを目的として、21年4月および5月に取引金融機関4行と総額39億円の機動的な資金調達が可能となるコミットメントライン契約を締結および延長していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。

 コミットメントライン契約による21年3月末時点の借入残高は14.5億円だった。借入極度枠に余裕があるため資金面の不安はない。リスクマネジメントが強化されていることを評価したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は下値固め完了

 株価は地合い悪化も影響して反発力が鈍く小幅レンジでモミ合う展開だが、一方では下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。3月24日の終値は3005円、前期実績PBR(前期実績のBPS542円39銭で算出)は約5.5倍、そして時価総額は約158億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月22日更新]

うかいは下値固め完了、1月の既存店売上は前年比137.1%で売上回復基調

 うかい<7621>(JQ、新市場区分スタンダード)は高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業も展開している。22年3月期第3四半期累計はコロナ禍で厳しい状況が継続しているが、前年比では臨時休業の反動増などで2桁増収となり、経常・最終赤字が大幅に縮小した。四半期別に見ると第3四半期(10月〜12月)には営業・経常・純利益とも黒字転換した。さらに1月の既存店売上は前年比137.1%となった。売上回復基調である。通期予想は引き続き未定としているが、コロナ禍の影響が徐々に和らいで収益回復基調を期待したい。なお取引金融機関とのコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。株価は上値が重く小幅レンジでモミ合う展開だが、一方では下値固め完了感を強めている。モミ合いから上放れを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。21年3月期末時点の店舗数は和食7店舗、洋食8店舗である。22年3月には、銀座kappou ukaiのリニューアルオープンを予定している。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンしている。

 セグメント区分は、事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)および文化事業としている。収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

■成長戦略としてブランド向上や新サービス創造を推進

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。

 具体的には、飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニューの開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

 新型コロナウイルスを契機とする「新しい生活様式」に対応してテイクアウト販売も開始した。今後はテイクアウトやECをはじめとする販売チャネルの拡充など、新たなサービスの形の創造にも積極的に取り組む方針としている。

 21年11月には、京都においては初めての常設店となる「アトリエうかい 高島屋京都店」を新規出店した。

■22年3月期予想未定、コロナ禍でも第3四半期は黒字転換

 22年3月期第3四半期累計の業績(非連結、収益認識会計基準適用だが損益への影響軽微)は、売上高が前年同期比14.5%増の73億52百万円、営業利益が8億09百万円の赤字(前年同期は8億03百万円の赤字)、経常利益が2億48百万円の赤字(同7億90百万円の赤字)、四半期純利益が2億75百万円の赤字(同11億3百万円の赤字)だった。

 コロナ禍で厳しい状況が継続しているが、累計ベースの前年同期との比較では前年の臨時休業(20年4月〜5月)の反動増などで2桁増収となり、経常・最終赤字が大幅に縮小した。事業別売上高は事業本部(飲食事業部、物販事業部)が15.1%増の67億75百万円、文化事業(箱根ガラスの森)が7.2%増の5億77百万円だった。

 営業外収益では助成金収入が増加(前期は54百万円計上、今期は5億69百万円計上)した。特別利益では前年同期に計上した災害による保険金収入1億23百万円および助成金収入1億75百万円が剥落した。特別損失では前年同期に計上した臨時休業による損失5億58百万円が剥落した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高20億46百万円、営業利益5億01百万円の赤字、経常利益4億59百万円の赤字、四半期純利益4億63百万円の赤字、第2四半期は売上高19億78百万円、営業利益5億78百万円の赤字、経常利益1億61百万円の赤字、四半期純利益1億65百万円の赤字、第3四半期は売上高33億28百万円、営業利益2億70百万円の黒字、経常利益3億72百万円の黒字、四半期純利益3億53百万円の黒字だった。第3四半期は営業・経常・純利益とも黒字転換した。

 通期予想は引き続き未定としているが、コロナ禍の影響が徐々に和らいで収益回復基調を期待したい。なお取引金融機関とのコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。

 月次売上(前年同月比)は、21年10月は全店・既存店とも100.0%、11月は全店(11月1日にアトリエうかい高島屋京都店をオープン)が105.4%で既存店が102.4%、12月は全店が112.7%で既存店が109.6%、22年1月は全店が142.0%で既存店が137.1%だった。売上回復基調である。

 なお参考値として、令和元年台風19号被災(19年10月)およびコロナ禍の影響を受けなかった19年3月期との比較で見ると、21年10月は全店が83.1%で既存店が79.9%、11月は全店が85.4%で既存店が80.3%、12月は全店が87.1%で既存店が81.7%、22年1月は全店が85.6%で既存店が78.7%だった。台風被害・コロナ禍前の概ね8割水準まで回復している。

■資金面の不安なく、リスクマネジメントを評価

 なお新型コロナウイルス影響の長期化に備えて、取引金融機関とコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。

 21年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少して営業損失を計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、手元資金を厚くすることを目的として、21年4月および5月に取引金融機関4行と総額39億円の機動的な資金調達が可能となるコミットメントライン契約を締結および延長していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。

 コミットメントライン契約による21年3月末時点の借入残高は14.5億円だった。借入極度枠に余裕があるため資金面の不安はない。リスクマネジメントが強化されていることを評価したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は下値固め完了

 株価は上値が重く小幅レンジでモミ合う展開だが、一方では下値固め完了感を強めている。モミ合いから上放れを期待したい。2月21日の終値は3020円、前期実績PBR(前期実績のBPS542円39銭で算出)は約5.6倍、そして時価総額は約158億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[01月21日更新]

うかいは12月の既存店売上が前年比109.6%

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業も展開している。既存店売上は前年比で10月が100.0%、11月が102.4%、そして12月が109.6%となった。まん延防止等重点措置実施に伴って1月21日から時短営業(レストラン全店21時閉店、酒類提供20時まで)を実施するが、コロナ禍の影響が徐々に和らいで収益回復基調だろう。なお取引金融機関とのコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。株価は地合い悪化も影響して徐々に水準を切り下げる形だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。21年3月期末時点の店舗数は和食7店舗、洋食8店舗である。22年3月には、銀座kappou ukaiのリニューアルオープンを予定している。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンしている。

 セグメント区分は、事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)および文化事業としている。収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

■成長戦略としてブランド向上や新サービス創造を推進

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。

 具体的には、飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニューの開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

 新型コロナウイルスを契機とする「新しい生活様式」に対応してテイクアウト販売も開始した。今後はテイクアウトやECをはじめとする販売チャネルの拡充など、新たなサービスの形の創造にも積極的に取り組む方針としている。

 21年11月には、京都においては初めての常設店となる「アトリエうかい 高島屋京都店」を新規出店した。

■22年3月期予想未定、コロナ禍の影響が徐々に和らいで収益回復基調

 22年3月期第2四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比22.2%増の40億24百万円、営業利益が10億79百万円の赤字(前年同期は9億18百万円の赤字)、経常利益が6億20百万円の赤字(同8億94百万円の赤字)、四半期純利益が6億28百万円の赤字(同11億72百万円の赤字)だった。

 コロナ禍で厳しい状況が続いているが、前年同期との比較では前年4月〜5月の臨時休業の反動増などで大幅増収となり、最終赤字が縮小した。なお営業外収益の助成金収入として、新型コロナウイルス感染症影響に伴う雇用調整助成金および営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金の合計額4億08百万円を計上した。また前年同期の特別利益に計上した災害による保険金収入1億23百万円、助成金収入1億75百万円、および特別損失に計上した臨時休業による損失5億58百万円が剥落した。

 事業別の売上高は、前年4月〜5月の臨時休業の反動増などで事業本部(飲食事業部、物販事業部)が21.7%増の37億08百万円、文化事業(箱根ガラスの森)が28.8%増の3億16百万円となった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が20億46百万円で四半期純利益が4億63百万円の赤字、第2四半期は売上高が19億78百万円で四半期純利益が1億65百万円の赤字だった。第2四半期は、新型コロナウイルス感染症再拡大に伴う緊急事態宣言で、酒類提供や営業時間等の自粛要請を受けたため売上回復が中断する形となったが、四半期ベースでも赤字縮小傾向である。

 通期予想は引き続き未定としている。コロナ禍で厳しい状況だが、既存店売上は前年比で10月が100.0%、11月が102.4%、12月が109.6%となった。コロナ禍の影響が徐々に和らいで収益回復基調だろう。

 月次売上(前年同月比)を見ると全店・既存店とも21年4月が795.0%、5月が730.4%、6月が94.8%、7月が94.0%、8月が76.7%、9月が73.5%、10月が100.0%だった。11月は全店(11月1日にアトリエうかい高島屋京都店をオープン)が105.4%で既存店が102.4%、12月は全店が112.7%で既存店が109.6%だった。4月〜5月は20年の1回目の緊急事態宣言に伴う臨時休業・臨時休館の反動で大幅増収、7月〜9月は感染再拡大に伴う酒類提供停止の影響で減収、10月〜12月は緊急事態宣言解除に伴って回復基調の形である。

 なお参考値として令和元年台風19号被災(19年10月)およびコロナ禍の影響を受けなかった19年3月期との比較で見ると、21年4月は全店70.0%で既存店67.1%、5月は全店53.8%で既存店51.5%、6月は全店55.0%で既存店52.3%、7月は全店62.7%で既存店59.6%、8月は全店57.7%で既存店55.6%、9月は全店57.6%で既存店54.6%、10月は全店83.1%で既存店79.9%、11月は全店85.4%で既存店80.3%、12月は全店87.1%で既存店81.7%だった。回復半ばだが、コロナ禍の影響は徐々に和らぐことが予想される。

■資金面の不安なく、リスクマネジメントを評価

 なお新型コロナウイルス影響の長期化に備えて、取引金融機関とコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。

 21年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少して営業損失を計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、手元資金を厚くすることを目的として、21年4月および5月に取引金融機関4行と総額39億円の機動的な資金調達が可能となるコミットメントライン契約を締結および延長していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。

 コミットメントライン契約による21年3月末時点の借入残高は14.5億円だった。借入極度枠に余裕があるため資金面の不安はない。リスクマネジメントが強化されていることを評価したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は調整一巡

 22年4月4日移行予定の新市場区分については、新市場区分における上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果でスタンダード市場への適合を確認し、21年8月10日開催の取締役会においてスタンダード市場選択申請を決議した。

 株価は地合い悪化も影響して徐々に水準を切り下げる形だが、調整一巡して出直りを期待したい。1月20日の終値は2980円、前期実績PBR(前期実績のBPS542円39銭で算出)は約5.5倍、時価総額は約156億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[12月21日更新]

うかいは11月の既存店売上が前年比102.4%、コロナ禍の影響が和らいで収益回復基調

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業も展開している。コロナ禍で厳しい状況だが、10月25日から通常営業を再開し、既存店売上は前年比で10月が100.0%、11月が102.4%となった。22年3月期業績予想は未定だが、コロナ禍の影響が徐々に和らいで収益回復基調だろう。なお取引金融機関とのコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。株価は小幅レンジでモミ合う形だが下値固め完了感を強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。21年3月期末時点の店舗数は和食7店舗、洋食8店舗である。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。なおセグメント区分は事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)および文化事業としている。収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンしている。

■成長戦略としてブランド向上や新サービス創造を推進

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。

 具体的には、飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニューの開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

 新型コロナウイルスを契機とする「新しい生活様式」に対応してテイクアウト販売も開始した。今後はテイクアウトやECをはじめとする販売チャネルの拡充など、新たなサービスの形の創造にも積極的に取り組む方針としている。

 21年11月には、京都においては初めての常設店となる「アトリエうかい 高島屋京都店」を新規出店した。

■22年3月期予想未定だがコロナ禍の影響が和らいで収益回復基調

 22年3月期第2四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比22.2%増の40億24百万円、営業利益が10億79百万円の赤字(前年同期は9億18百万円の赤字)、経常利益が6億20百万円の赤字(同8億94百万円の赤字)、四半期純利益が6億28百万円の赤字(同11億72百万円の赤字)だった。

 コロナ禍で厳しい状況が続いているが、前年同期との比較では前年4月〜5月の臨時休業の反動増などで大幅増収となり、最終赤字が縮小した。なお営業外収益の助成金収入として、新型コロナウイルス感染症影響に伴う雇用調整助成金および営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金の合計額4億08百万円を計上した。また前年同期の特別利益に計上した災害による保険金収入1億23百万円、助成金収入1億75百万円、および特別損失に計上した臨時休業による損失5億58百万円が剥落した。

 事業別の売上高は、前年4月〜5月の臨時休業の反動増などで事業本部(飲食事業部、物販事業部)が21.7%増の37億08百万円、文化事業(箱根ガラスの森)が28.8%増の3億16百万円となった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が20億46百万円で四半期純利益が4億63百万円の赤字、第2四半期は売上高が19億78百万円で四半期純利益が1億65百万円の赤字だった。第2四半期は、新型コロナウイルス感染症再拡大に伴う緊急事態宣言で、酒類提供や営業時間等の自粛要請を受けたため売上回復が中断する形となったが、四半期ベースでも赤字縮小傾向である。

 通期予想は引き続き未定としている。コロナ禍で厳しい状況だが、緊急事態宣言解除および飲食店への営業自粛要請緩和で10月25日から通常営業を再開し、既存店売上は前年比で10月が100.0%、11月が102.4%となった。コロナ禍の影響が徐々に和らいで収益回復基調だろう。

 月次売上(前年同月比)を見ると全店・既存店とも21年4月が795.0%、5月が730.4%、6月が94.8%、7月が94.0%、8月が76.7%、9月が73.5%、10月が100.0%だった。そして11月は全店(11月1日にアトリエうかい高島屋京都店をオープン)が105.4%、既存店が102.4%だった。4月〜5月は20年の1回目の緊急事態宣言に伴う臨時休業・臨時休館の反動で大幅増収、7月〜9月は感染再拡大に伴う種類提供停止の影響の減収、10月〜11月は緊急事態宣言解除に伴って回復基調の形である。

 なお参考値として令和元年台風19号被災(19年10月)およびコロナ禍の影響を受けなかった19年3月期との比較で見ると、21年4月は全店70.0%で既存店67.1%、5月は全店53.8%で既存店51.5%、6月は全店55.0%で既存店52.3%、7月は全店62.7%で既存店59.6%、8月は全店57.7%で既存店55.6%、9月は全店57.6%で既存店54.6%、10月は全店83.1%で既存店79.9%、11月は全店85.4%で既存店80.3%だった。回復半ばだが、コロナ禍の影響は徐々に和らぐことが予想される。

■資金面の不安なく、リスクマネジメントを評価

 なお新型コロナウイルス影響の長期化に備えて、取引金融機関とコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。

 21年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少して営業損失を計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、手元資金を厚くすることを目的として、21年4月および5月に取引金融機関4行と総額39億円の機動的な資金調達が可能となるコミットメントライン契約を締結および延長していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。

 コミットメントライン契約による21年3月末時点の借入残高は14.5億円だった。借入極度枠に余裕があるため資金面の不安はない。リスクマネジメントが強化されていることを評価したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は下値固め完了

 22年4月4日移行予定の新市場区分については、新市場区分における上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果でスタンダード市場への適合を確認し、21年8月10日開催の取締役会においてスタンダード市場選択申請を決議した。

 株価は小幅レンジでモミ合う形だが下値固め完了感を強めている。戻りを試す展開を期待したい。12月20日の終値は3000円、前期実績PBR(前期実績のBPS542円39銭で算出)は約5.5倍、時価総額は約157億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[11月22日更新]

うかいは10月の既存店売上が前年比100.0%まで回復、コロナ禍の影響が和らいで収益回復基調

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業も展開している。コロナ禍の影響で厳しい状況だが、緊急事態宣言解除および飲食店への営業自粛要請緩和で10月25日から通常営業を再開し、10月の既存店売上は前年比100.0%まで回復した。22年3月期業績予想は未定だが、期後半はコロナ禍の影響が和らいで収益回復基調となりそうだ。なお取引金融機関とのコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。株価は上値が重く小幅レンジでのモミ合い展開が続いているが、下値固め完了して戻りを試す展開を期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。21年3月期末時点の店舗数は和食7店舗、洋食8店舗である。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。なおセグメント区分は事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)および文化事業としている。収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンしている。

■成長戦略としてブランド向上や新サービス創造を推進

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。

 具体的には、飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニューの開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

 新型コロナウイルスを契機とする「新しい生活様式」に対応してテイクアウト販売も開始した。今後はテイクアウトやECをはじめとする販売チャネルの拡充など、新たなサービスの形の創造にも積極的に取り組む方針としている。

 21年11月には、京都においては初めての常設店となる「アトリエうかい 高島屋京都店」を新規出店した。

■22年3月期予想未定だが後半はコロナ禍の影響が和らいで収益回復基調

 22年3月期第2四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比22.2%増の40億24百万円、営業利益が10億79百万円の赤字(前年同期は9億18百万円の赤字)、経常利益が6億20百万円の赤字(同8億94百万円の赤字)、四半期純利益が6億28百万円の赤字(同11億72百万円の赤字)だった。

 コロナ禍で厳しい状況が続いているが、前年同期との比較では前年4月〜5月の臨時休業の反動増などで大幅増収となり、最終赤字が縮小した。なお営業外収益の助成金収入として、新型コロナウイルス感染症影響に伴う雇用調整助成金および営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金の合計額4億08百万円を計上した。また前年同期の特別利益に計上した災害による保険金収入1億23百万円、助成金収入1億75百万円、および特別損失に計上した臨時休業による損失5億58百万円が剥落した。

 事業別の売上高は、前年4月〜5月の臨時休業の反動増などで事業本部(飲食事業部、物販事業部)が21.7%増の37億08百万円、文化事業(箱根ガラスの森)が28.8%増の3億16百万円となった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が20億46百万円で四半期純利益が4億63百万円の赤字、第2四半期は売上高が19億78百万円で四半期純利益が1億65百万円の赤字だった。第2四半期は、新型コロナウイルス感染症再拡大に伴う緊急事態宣言で、酒類提供や営業時間等の自粛要請を受けたため売上回復が中断する形となったが、四半期ベースでも赤字縮小傾向である。

 通期予想は引き続き未定としている。コロナ禍の影響で厳しい状況だが、緊急事態宣言解除および飲食店への営業自粛要請緩和で10月25日から通常営業を再開している。そして10月の既存店売上は前年比100.0%まで回復した。期後半はコロナ禍の影響が和らいで収益回復基調となりそうだ。なお取引金融機関とのコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。

 月次売上(前年同月比)を見ると全店・既存店とも21年4月が795.0%、5月が同730.4%、6月が94.8%、7月が94.0%、8月が76.7%、9月が73.5%、10月が100.0%だった。4月〜5月は20年の1回目の緊急事態宣言に伴う臨時休業・臨時休館の反動で大幅増だが、7月〜9月は種類提供停止の影響(東京都内レストランは7月中旬より、神奈川県内レストランは7月下旬より種類提供停止)を受けた。10月は緊急事態宣言解除に伴って100.0%まで回復した。

 令和元年台風19号被災および新型コロナ影響を受けなかった19年3月期との比較で見ると4月は全店70.0%で既存店67.1%、5月は全店53.8%で既存店51.5%、6月は全店55.0%で既存店52.3%、7月は全店62.7%で既存店59.6%、8月は全店57.7%で既存店55.6%、9月は全店57.6%で既存店54.6%、10月は全店83.1%で既存店79.9%だった。回復半ばだが、コロナ禍の影響は徐々に和らぐことが予想される。

■資金面の不安なく、リスクマネジメントを評価

 なお新型コロナウイルス影響の長期化に備えて、取引金融機関とコミットメントライン契約を締結・更新している。

 21年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少して営業損失を計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、手元資金を厚くすることを目的として、21年4月および5月に取引金融機関4行と総額39億円の機動的な資金調達が可能となるコミットメントライン契約を締結および延長していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。

 コミットメントライン契約による21年3月末時点の借入残高は14.5億円だった。借入極度枠に余裕があるため資金面の不安はない。リスクマネジメントが強化されていることを評価したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は下値固め完了

 22年4月4日移行予定の新市場区分については、新市場区分における上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果でスタンダード市場への適合を確認し、21年8月10日開催の取締役会においてスタンダード市場選択申請を決議した。

 株価は上値が重く小幅レンジでのモミ合い展開が続いているが、下値固め完了して戻りを試す展開を期待したい。11月19日の終値は3025円で、前期実績PBR(前期実績のBPS542円39銭で算出)は約5.6倍、時価総額は約159億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[11月08日更新]

うかいは22年3月期2Q累計大幅増収で最終赤字縮小

 うかい<7621>(JQ)は11月5日の取引時間終了後に22年3月期第2四半期累計業績を発表した。コロナ禍で厳しい状況が続いているが、前年同期との比較では臨時休業の反動増で大幅増収となり、最終赤字が縮小した。通期予想は引き続き未定としているが、緊急事態宣言解除・経済活動再開で需要が徐々に回復に向かうことを期待したい。なおコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。株価は小幅レンジでのモミ合いからやや下放れの形となったが、赤字縮小を好感して出直りを期待したい。

■22年3月期2Q累計大幅増収で最終赤字縮小、通期予想未定

 22年3月期第2四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比22.2%増の40億24百万円、営業利益が10億79百万円の赤字(前年同期は9億18百万円の赤字)、経常利益が6億20百万円の赤字(同8億94百万円の赤字)、四半期純利益が6億28百万円の赤字(同11億72百万円の赤字)だった。

 コロナ禍で厳しい状況が続いているが、前年同期との比較では臨時休業の反動増で大幅増収となり、最終赤字が縮小した。なお営業外収益に、新型コロナウイルス感染症影響に伴う雇用調整助成金および営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金の合計額4億08百万円を、助成金収入として計上した。また前年同期の特別利益に計上した災害による保険金収入1億23百万円、助成金収入1億75百万円、および特別損失に計上した臨時休業による損失5億58百万円が剥落した。

 事業別売上高は、前年の臨時休業の反動増で事業本部(飲食事業部、物販事業部)が21.7%増の37億08百万円、文化事業(箱根ガラスの森)が28.8%増の3億16百万円となった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が20億46百万円で四半期純利益が4億63百万円の赤字、第2四半期は売上高が19億78百万円で四半期純利益が1億65百万円の赤字だった。四半期ベースで赤字縮小傾向である。

 通期予想は引き続き未定としているが、緊急事態宣言解除・経済活動再開で需要が徐々に回復に向かうことを期待したい。なおコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。

■株価は出直り期待

 株価は小幅レンジでのモミ合いからやや下放れの形となったが、赤字縮小を好感して出直りを期待したい。11月5日の終値は3010円、時価総額は約158億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[10月25日更新]

うかいは緊急事態宣言解除で収益回復期待

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業も展開している。新型コロナ影響で厳しい状況だが、10月1日からレストラン全店の閉店時間を21時まで延長し、各自治体の要請条件に即した形で酒類提供を再開した。緊急事態宣言解除および飲食店への営業規制要請緩和で収益が回復に向かうことを期待したい。なお取引金融機関とのコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。株価は小幅レンジでのモミ合い展開が続いているが、調整一巡して上放れを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。21年3月期末時点の店舗数は和食7店舗、洋食8店舗である。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。なおセグメント区分は事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)および文化事業としている。収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンしている。

■成長戦略としてブランド向上や新サービス創造を推進

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。

 具体的には、飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニューの開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

 新型コロナウイルスを契機とする「新しい生活様式」に対応してテイクアウト販売も開始した。今後はテイクアウトやECをはじめとする販売チャネルの拡充など、新たなサービスの形の創造にも積極的に取り組む方針としている。

■22年3月期予想未定だが後半は新型コロナ影響緩和期待

 22年3月期第1四半期の業績(非連結)は、売上高が前年同期比2.4倍の20億46百万円となり、営業利益が5億01百万円の赤字(前年同期は5億80百万円の赤字)、経常利益が4億59百万円の赤字(同5億53百万円の赤字)、四半期純利益が4億63百万円の赤字(同8億20百万円の赤字)だった。

 新型コロナ影響で厳しい状況が続いているが、前年同期との比較では影響がやや和らいだ。前年の店舗臨時休業の反動で大幅増収となり、各利益は赤字縮小した。事業本部は2.3倍増収、文化事業は3.6倍増収だった。

 通期予想は引き続き新型コロナ影響が不透明なため未定としている。前半は緊急事態宣言に伴う酒類提供自粛・時短営業など厳しい状況だったが、後半は緊急事態宣言解除および飲食店への営業規制要請緩和で収益が回復に向かうことを期待したい。

 月次売上(前年同月比)を見ると、全店・既存店とも21年4月が795.0%、5月が同730.4%、6月が94.8%、7月が94.0%、8月が76.7%、9月が73.5%だった。上期累計は122.2%となった。4月と5月は20年の1回目の緊急事態宣言に伴う臨時休業・臨時休館の反動で大幅増だったが、7月以降は種類提供終日停止の影響(東京都内レストランは7月中旬より、神奈川県内レストランは7月下旬より種類提供終日停止)を受けている。

 なお令和元年台風19号被災および新型コロナ影響を受けなかった19年との比較で見ると4月は全店70.0%で既存店67.1%、5月は全店53.8%で既存店51.5%、6月は全店55.0%で既存店52.3%、7月は全店62.7%で既存店59.6%、8月は全店57.7%で既存店55.6%、9月は全店57.6%で既存店54.6%だった。上期累計は全店59.5%で既存店56.8%だった。新型コロナ影響は徐々に和らぐことが予想される。

■資金面の不安なく、リスクマネジメントを評価

 なお新型コロナウイルス影響の長期化に備えて、取引金融機関とコミットメントライン契約を締結・更新している。

 21年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少して営業損失を計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、手元資金を厚くすることを目的として、21年4月および5月に取引金融機関4行と総額39億円の機動的な資金調達が可能となるコミットメントライン契約を締結および延長していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。

 コミットメントライン契約による21年3月末時点の借入残高は14.5億円だった。借入極度枠に余裕があるため資金面の不安はない。リスクマネジメントが強化されていることを評価したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は調整一巡

 22年4月4日移行予定の新市場区分については、新市場区分における上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果でスタンダード市場への適合を確認している。この結果に基づいて、21年8月10日開催の取締役会においてスタンダード市場選択を決議し、21年9月8日付で東京証券取引所に市場選択申請書を提出した。

 株価は小幅レンジでのモミ合い展開が続いているが、調整一巡して上放れを期待したい。10月22日の終値は3015円、前期実績PBR(前期実績のBPS542円39銭で算出)は約5.6倍、時価総額は約158億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月27日更新]

うかいはモミ合い煮詰まり感、22年3月期予想未定だが後半は新型コロナ影響緩和期待

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業も展開している。22年3月期業績予想は新型コロナ影響が不透明なため未定としている。前半は緊急事態宣言に伴う酒類提供自粛・時短営業など厳しい状況だったが、後半は新型コロナ影響が徐々に和らいで回復に向かうことを期待したい。なお取引金融機関とのコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。株価は小幅レンジでモミ合う形だが煮詰まり感を強めている。調整一巡して上放れを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。21年3月期末時点の店舗数は和食7店舗、洋食8店舗である。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。なおセグメント区分は事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)および文化事業としている。収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンしている。

■成長戦略としてブランド向上や新サービス創造を推進

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。

 具体的には、飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニューの開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

 新型コロナウイルスを契機とする「新しい生活様式」に対応してテイクアウト販売も開始した。今後はテイクアウトやECをはじめとする販売チャネルの拡充など、新たなサービスの形の創造にも積極的に取り組む方針としている。

■22年3月期予想未定だが後半は新型コロナ影響緩和期待

 22年3月期第1四半期の業績(非連結)は、売上高が前年同期比2.4倍の20億46百万円となり、営業利益が5億01百万円の赤字(前年同期は5億80百万円の赤字)、経常利益が4億59百万円の赤字(同5億53百万円の赤字)、四半期純利益が4億63百万円の赤字(同8億20百万円の赤字)だった。

 新型コロナ影響で厳しい状況が続いているが、前年同期との比較では影響がやや和らぎ、前年の店舗臨時休業の反動で大幅増収となり、各利益は赤字縮小した。事業本部は2.3倍増収、文化事業は3.6倍増収だった。

 通期予想は引き続き新型コロナ影響が不透明なため未定としている。前半は緊急事態宣言に伴う酒類提供自粛・時短営業など厳しい状況だったが、後半は新型コロナ影響が徐々に和らいで回復に向かうことを期待したい。

 月次売上(前年同月比)を見ると、全店・既存店とも21年4月が795.0%、5月が同730.4%、6月が94.8%、7月が94.0%、8月が76.7%だった。5月と6月は20年の1回目の緊急事態宣言に伴う臨時休業の反動で大幅増だったが、7月以降は種類提供終日停止の影響(東京都内レストランは7月中旬より、神奈川県内レストランは7月下旬より種類提供終日停止)を受けている。

 なお令和元年台風19号被災および新型コロナ影響を受けなかった19年との比較で見ると、4月は全店が70.0%で既存店が67.1%、5月は全店が53.8%で既存店が51.5%、6月は全店が55.0%で既存店が52.3%、7月は全店が62.7%で既存店が59.6%、8月は全店が57.7%で既存店が55.6%だった。酒類提供自粛や時短営業の影響で回復半ばの形だが、影響は徐々に和らぐことが予想される。

■資金面の不安なく、リスクマネジメントを評価

 なお新型コロナウイルス影響の長期化に備えて、取引金融機関とコミットメントライン契約を締結・更新している。

 21年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少して営業損失を計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、手元資金を厚くすることを目的として、21年4月および5月に取引金融機関4行と総額39億円の機動的な資金調達が可能となるコミットメントライン契約を締結および延長していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。

 コミットメントライン契約による21年3月末時点の借入残高は14.5億円だった。借入極度枠に余裕があるため資金面の不安はない。リスクマネジメントが強化されていることを評価したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価はモミ合い煮詰まり感

 22年4月予定の新市場区分については、新市場区分における上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果でスタンダード市場への適合を確認しており、8月10日開催の取締役会においてスタンダード市場選択を決議し、9月8日付で東京証券取引所に市場選択申請書を提出した。

 株価は小幅レンジでモミ合う形だが煮詰まり感を強めている。調整一巡して上放れを期待したい。9月24日の終値は3140円、前期実績PBR(前期実績のBPS542円39銭で算出)は約5.8倍、時価総額は約165億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[08月26日更新]

うかいは下値切り上げ、22年3月期1Q大幅増収で赤字縮小、通期予想未定だが後半回復期待

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業も展開している。22年3月期は緊急事態宣言に伴う酒類提供自粛・時短営業などで厳しい状況だが、期後半は徐々に影響が和らいで回復に向かうことを期待したい。なお取引金融機関とのコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。株価は小幅レンジでモミ合う形だが徐々に下値を切り上げている。調整一巡してモミ合いから上放れの展開を期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。21年3月期末時点の店舗数は和食7店舗、洋食8店舗である。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。なおセグメント区分は事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)および文化事業としている。収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンしている。

■成長戦略としてブランド向上や新サービス創造を推進

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。

 具体的には、飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニューの開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

 新型コロナウイルスを契機とする「新しい生活様式」に対応してテイクアウト販売も開始した。今後はテイクアウトやECをはじめとする販売チャネルの拡充など、新たなサービスの形の創造にも積極的に取り組む方針としている。

■22年3月期1Q大幅増収で赤字縮小、通期予想未定だが後半回復期待

 22年3月期第1四半期の業績(非連結)は、売上高が前年同期比2.4倍の20億46百万円となり、営業利益が5億01百万円の赤字(前年同期は5億80百万円の赤字)、経常利益が4億59百万円の赤字(同5億53百万円の赤字)、四半期純利益が4億63百万円の赤字(同8億20百万円の赤字)だった。

 新型コロナ影響で厳しい状況が続いているが、前年同期との比較では影響がやや和らぎ、前年の店舗臨時休業の反動で大幅増収となり、各利益は赤字縮小した。事業本部は2.3倍増収、文化事業は3.6倍増収だった。

 通期予想は引き続き新型コロナ影響が不透明のため未定としている。緊急事態宣言に伴う酒類提供自粛・時短営業などで厳しい状況だが、期後半は徐々に影響が和らいで回復に向かうことを期待したい。当面は厳しい状況が継続するが、期後半は影響が和らいで回復に向かうことを期待したい。

 なお月次売上(前年同月比)は全店・既存店とも21年4月が795.0%、5月が同730.4%、6月が94.8%、7月が94.0%だった。5月と6月は20年の1回目の緊急事態宣言に伴う臨時休業の反動で大幅増だった。令和元年台風19号被災およびコロナ禍の影響を受けなかった19年との比較で見ると、4月は全店が70.0%で既存店が67.1%、5月は全店が53.8%で既存店が51.5%、6月は全店が55.0%で既存店が52.3%、7月は全店が62.7%で既存店が59.6%だった。東京都内レストランは7月中旬から、神奈川県内レストランは7月下旬から、いずれも酒類提供を終日停止している。酒類提供自粛や時短営業の影響で回復半ばの形だが、影響は徐々に和らぐことが予想される。

■資金面の不安なく、リスクマネジメントを評価

 なお新型コロナウイルス影響の長期化に備えて、取引金融機関とコミットメントライン契約を締結・更新している。

 21年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少して営業損失を計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、手元資金を厚くすることを目的として、21年4月および5月に取引金融機関4行と総額39億円の機動的な資金調達が可能となるコミットメントライン契約を締結および延長していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。

 コミットメントライン契約による21年3月末時点の借入残高は14.5億円だった。借入極度枠に余裕があるため資金面の不安はない。リスクマネジメントが強化されていることを評価したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は下値切り上げ

 株価は小幅レンジでモミ合う形だが徐々に下値を切り上げている。調整一巡してモミ合いから上放れの展開を期待したい。8月25日の終値は3105円、前期実績PBR(前期実績のBPS542円39銭で算出)は約5.7倍、時価総額は約163億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[08月11日更新]

うかいは22年3月期1Q大幅増収で赤字縮小

 うかい<7621>(JQ)は8月10日の取引時間終了後に22年3月期第1四半期業績を発表した。新型コロナ影響で厳しい状況が続いているが、前年同期との比較では影響がやや和らぎ、大幅増収で赤字縮小した。通期予想は未定としている。当面は厳しい状況が継続するが、期後半は影響が和らいで回復に向かうことを期待したい。なおコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。株価はモミ合い展開だが徐々に下値を切り上げている。赤字縮小を好感する動きを期待したい。

■22年3月期1Q大幅増収で赤字縮小、通期予想未定

 22年3月期第1四半期の業績(非連結)は、売上高が前年同期比2.4倍の20億46百万円となり、営業利益が5億01百万円の赤字(前年同期は5億80百万円の赤字)、経常利益が4億59百万円の赤字(同5億53百万円の赤字)、四半期純利益が4億63百万円の赤字(同8億20百万円の赤字)だった。

 新型コロナ影響で厳しい状況が続いているが、前年同期との比較では影響がやや和らぎ、前年の店舗臨時休業の反動で大幅増収となり、各利益は赤字縮小した。事業本部は2.3倍増収、文化事業は3.6倍増収だった。

 通期予想は引き続き新型コロナ影響が不透明のため未定としている。当面は厳しい状況が継続するが、期後半は影響が和らいで回復に向かうことを期待したい。なおコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。

■株価は下値切り上げ

 株価はモミ合い展開だが徐々に下値を切り上げている。第1四半期の赤字縮小を好感する動きを期待したい。8月10日の終値は3095円、時価総額は約162億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[07月28日更新]

うかいは下値切り上げ、22年3月期予想未定だが後半回復期待

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業も展開している。22年3月期予想は新型コロナ影響が不透明のため未定としている。当面は緊急事態宣言に伴う酒類提供自粛・時短営業などで厳しい状況だが、期後半は影響が和らいで回復に向かうことを期待したい。なお取引金融機関とのコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。株価は小幅レンジでモミ合う形だが徐々に下値を切り上げている。出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。21年3月期末時点の店舗数は和食7店舗、洋食8店舗である。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。なおセグメント区分は事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)および文化事業としている。収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンしている。

■成長戦略としてブランド向上や新サービス創造を推進

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。

 具体的には、飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニューの開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

 新型コロナウイルスを契機とする「新しい生活様式」に対応してテイクアウト販売も開始した。今後はテイクアウトやECをはじめとする販売チャネルの拡充など、新たなサービスの形の創造にも積極的に取り組む方針としている。

■22年3月期予想は新型コロナ影響で未定だが後半回復期待

 22年3月期の業績(非連結)予想は、新型コロナ影響が不透明のため未定としている。当面は緊急事態宣言に伴う酒類提供自粛・時短営業などで厳しい状況だが、期後半は影響が和らいで回復に向かうことを期待したい。

 なお月次売上(前年同月比)は21年4月が全店・既存店とも795.0%、5月が同730.4%、6月が04.8%だった。5月と6月は前年(20年)の臨時休業の反動で大幅増だった。なお令和元年台風19号被災およびコロナ禍の影響を受けなかった19年との比較で見ると、4月は全店70.0%で既存店67.1%、5月は全店53.8%で既存店51.5%、6月は全店55.0%で既存店52.3%だった。酒類提供自粛や時短営業の影響で回復半ばの形だが、影響は徐々に和らぐことが予想される。

■資金面の不安なく、リスクマネジメントを評価

 なお新型コロナウイルス影響の長期化に備えて、取引金融機関とコミットメントライン契約を締結・更新している。

 21年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少して営業損失を計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、手元資金を厚くすることを目的として、21年4月および5月に取引金融機関4行と総額39億円の機動的な資金調達が可能となるコミットメントライン契約を締結および延長していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。

 コミットメントライン契約による21年3月末時点の借入残高は14.5億円である。借入極度枠に余裕があるため資金面の不安はない。リスクマネジメントが強化されていることを評価したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は下値切り上げ

 株価は小幅レンジでモミ合う形だが徐々に下値を切り上げている。出直りを期待したい。7月28日の終値は3095円、前期実績PBR(前期実績のBPS542円39銭で算出)は約5.7倍、時価総額は約162億円である。
(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
http://media-ir.com/news/
[06月29日更新]

うかいはモミ合い上放れの動き、22年3月期は後半回復期待

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業も展開している。22年3月期予想は新型コロナ影響が不透明のため未定としている。当面は厳しい状況だが、期後半は影響が和らいで回復に向かうことを期待したい。なおコミットメントライン契約の契約を更新しており、資金面の不安はない。株価は小幅レンジでのモミ合いから上放れの動きを強めている。出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。21年3月期末時点の店舗数は和食7店舗、洋食8店舗である。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。なおセグメント区分は事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)および文化事業としている。収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンしている。

■成長戦略としてブランド向上や新サービス創造を推進

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。

 具体的には、飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニューの開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

 新型コロナウイルスを契機とする「新しい生活様式」に対応してテイクアウト販売も開始した。今後はテイクアウトやECをはじめとする販売チャネルの拡充など、新たなサービスの形の創造にも積極的に取り組む方針としている。

■22年3月期予想は新型コロナ影響で未定だが後半回復期待

 22年3月期の業績(非連結)予想は、新型コロナ影響が不透明のため未定としている。当面は厳しい状況だが、期後半は影響が和らいで回復に向かうことを期待したい。

 なお月次売上(前年同月比)は21年4月が全店・既存店とも795.0%、5月が同730.4%だった。前年(20年)の臨時休業の反動で大幅増となった。新型コロナ禍前の19年との比較で見ると、4月は全店70.0%で既存店67.1%、5月は全店53.8%で既存店51.5%だった。4月下旬以降の酒類終日提供停止や時短営業の影響で回復半ばの形だが、影響は徐々に和らぐことが予想される。

■資金面の不安なく、リスクマネジメントを評価

 なお新型コロナウイルス影響の長期化に備えて、取引金融機関4行とコミットメントライン契約を締結している。

 21年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少して営業損失を計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、手元資金を厚くすることを目的として、21年4月および5月に取引金融機関4行と総額39億円の機動的な資金調達が可能となるコミットメントライン契約を締結および延長していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。

 21年3月末時点の借入残高は14.5億円である。借入極度枠に余裕があるため資金面の不安はない。リスクマネジメントが強化されていることを評価したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価はモミ合い上放れの動き

 株価は小幅レンジでのモミ合い展開だが、徐々に上放れの動きを強めている。出直りを期待したい。6月28日の終値は3105円、前期実績PBR(前期実績のBPS542円39銭で算出)は約5.7倍、時価総額は約163億円である。
(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
http://media-ir.com/news/
[04月22日更新]

うかいは調整一巡、3月の売上は前年比プラスに転換、22年3月期収益回復期待

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業も展開している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響で厳しい状況だが、第3四半期は営業黒字化している。また4月21日発表した3月の売上は前年比プラスに転換した。売上が緩やかに回復傾向であり、22年3月期の収益回復を期待したい。なお影響長期化に備えて取引金融機関とコミットメントライン契約を締結しているため資金面の不安はない。株価はモミ合い展開だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。20年3月期末時点の店舗数は和食7店舗、洋食8店舗である。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。

 なおセグメント区分は事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)および文化事業としている。20年3月期の売上高構成比は、事業本部が92%(和食39%、洋食43%、物販・その他11%)で、文化事業が8%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンしている。

■成長戦略としてブランド向上や新サービス創造を推進

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。

 具体的には、飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニューの開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

 新型コロナウイルスを契機とする「新しい生活様式」に対応してテイクアウト販売も開始した。今後はテイクアウトやECをはじめとする販売チャネルの拡充など、新たなサービスの形の創造にも積極的に取り組む方針としている。

■売上は緩やかに回復傾向

 全社合計ベースの月次売上状況(前年比)を見ると21年3月は116.8%となり、前年比でプラス転換(台風19号の影響を受けなかった19年3月との比較では70.2%)した。半期ベースで見ても上期が前年比47.2%だったのに対して、下期は前年比83.7%と減収幅が縮小した。新型コロナウイルスの影響で厳しい状況が続いているが、売上回復傾向である。

■22年3月期収益回復期待

 21年3月期第3四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比39.6%減の64億23百万円、営業利益が8億03百万円の赤字(前年同期は2億04百万円の黒字)、経常利益が7億90百万円の赤字(同1億81百万円の黒字)、四半期純利益が11億03百万円の赤字(同16百万円の赤字)だった。

 新型コロナウイルスの影響を強く受けて減収・赤字だった。事業本部は39.7%減収、文化事業は38.9%減収だった。なお特別利益には19年10月の台風19号によって被災した資産に係る保険金収入1億23百万円、雇用調整助成金収入1億75百万円、特別損失には臨時休業による損失(人件費、賃借料、減価償却費など店舗休業期間中に発生した店舗固定費)5億58百万円を計上した。

 ただし四半期別に見ると、第1四半期は売上高8億53百万円で営業利益5億80百万円の赤字、第2四半期は売上高24億40百万円で営業利益3億38百万円の赤字だが、第3四半期は売上高31億30百万円で営業利益1億15百万円の黒字となった。緊急事態宣言発出で店舗臨時休業を実施した第1四半期をボトムとして売上回復傾向となり、経費削減効果なども寄与して第3四半期は営業黒字化した。

 通期予想は新型コロナウイルス感染再拡大と緊急事態宣言再発出の影響が不透明なため引き続き未定としている。当面は厳しい状況だが、売上が緩やかに回復傾向であり、22年3月期の収益回復を期待したい。

■資金面の不安なく、リスクマネジメントを評価

 なお新型コロナウイルスの影響が長期化する可能性に備えて、20年4月および6月に取引金融機関4行と総額73億円のコミットメントライン契約を締結しており、資金面の不安はない。

 20年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には、「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少し、継続企業の前提に関する重要事象を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、コミットメントライン契約を締結して機動的な資金調達手段を確保していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。資金面に不安はなく、リスクマネジメントが強化されていることを評価したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は調整一巡

 株価は安値圏でのモミ合い展開だが、調整一巡して出直りを期待したい。4月21日の終値は2993円、前々期実績PBR(前々期実績のBPS860円44銭で算出)は約3.5倍、時価総額は約162億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月23日更新]

うかいは下値切り上げ、2月売上は1月に比べて減収幅縮小、22年3月期収益回復期待

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業も展開している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響で厳しい状況だが、第3四半期は経費削減も寄与して営業黒字化している。3月22日発表した2月の売上は1月に比べて減少幅が縮小した。売上が緩やかに回復傾向であり、緊急事態宣言解除も今後のプラス材料だろう。22年3月期の収益回復を期待したい。なお影響長期化に備えて取引金融機関とコミットメントライン契約を締結しているため資金面の不安はない。株価は小動きだが下値を切り上げている。調整一巡して出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。20年3月期末時点の店舗数は和食7店舗、洋食8店舗である。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。

 なおセグメント区分は事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)および文化事業としている。20年3月期の売上高構成比は、事業本部が92%(和食39%、洋食43%、物販・その他11%)で、文化事業が8%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンしている。

■成長戦略としてブランド向上や新サービス創造を推進

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。

 具体的には、飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニューの開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

 新型コロナウイルスを契機とする「新しい生活様式」に対応してテイクアウト販売も開始した。今後はテイクアウトやECをはじめとする販売チャネルの拡充など、新たなサービスの形の創造にも積極的に取り組む方針としている。

■売上は緩やかに回復傾向

 全社合計ベースの月次売上状況(前年比)を見ると、21年2月は72.2%(台風19号の影響を受けなかった19年2月との比較では66.4%)だった。1月の59.3%(同60.3%)に比べて減収幅が縮小した。新型コロナウイルス感染再拡大や緊急事態宣言再発出に伴う時短営業の影響で厳しい状況が続いているが、売上は緩やかに回復傾向である。

■21年3月期3Q営業黒字化、22年3月期収益回復期待

 21年3月期第3四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比39.6%減の64億23百万円、営業利益が8億03百万円の赤字(前年同期は2億04百万円の黒字)、経常利益が7億90百万円の赤字(同1億81百万円の黒字)、四半期純利益が11億03百万円の赤字(同16百万円の赤字)だった。

 新型コロナウイルスの影響を強く受けて減収・赤字だった。事業本部は39.7%減収、文化事業は38.9%減収だった。なお特別利益には19年10月の台風19号によって被災した資産に係る保険金収入1億23百万円、雇用調整助成金収入1億75百万円、特別損失には臨時休業による損失(人件費、賃借料、減価償却費など店舗休業期間中に発生した店舗固定費)5億58百万円を計上した。

 ただし四半期別に見ると、第1四半期は売上高8億53百万円で営業利益5億80百万円の赤字、第2四半期は売上高24億40百万円で営業利益3億38百万円の赤字だが、第3四半期は売上高31億30百万円で営業利益1億15百万円の黒字となった。緊急事態宣言発出で店舗臨時休業を実施した第1四半期をボトムとして売上回復傾向となり、経費削減効果なども寄与して第3四半期は営業黒字化した。

 通期予想は新型コロナウイルス感染再拡大と緊急事態宣言再発出の影響が不透明なため引き続き未定としている。当面は厳しい状況だが、売上が緩やかに回復傾向であり、緊急事態宣言解除も今後のプラス材料だろう。22年3月期の収益回復を期待したい。

■資金面の不安なく、リスクマネジメントを評価

 なお新型コロナウイルスの影響が長期化する可能性に備えて、20年4月および6月に取引金融機関4行と総額73億円のコミットメントライン契約を締結しており、資金面の不安はない。

 20年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には、「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少し、継続企業の前提に関する重要事象を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、コミットメントライン契約を締結して機動的な資金調達手段を確保していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。資金面に不安はなく、リスクマネジメントが強化されていることを評価したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は下値切り上げ

 株価は小動きだが下値を切り上げている。調整一巡して出直りを期待したい。3月22日の終値は3095円、前期実績PBR(前期実績のBPS860円44銭で算出)は約3.6倍、時価総額は約162億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月24日更新]

うかいは反発の動き、21年3月期3Q営業黒字化、22年3月期収益回復期待

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業も展開している。21年3月期第3四半期累計は新型コロナウイルスの影響を強く受けて赤字だが、四半期別に見ると第3四半期は経費削減も寄与して営業黒字化した。21年3月期は新型コロナウイルス感染再拡大や緊急事態宣言再発出で厳しい状況が続いているが、22年3月期の収益回復を期待したい。なお影響長期化に備えて取引金融機関とコミットメントライン契約を締結しているため資金面の不安はない。株価は徐々に下値を切り上げて反発の動きを強めている。調整一巡して出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。20年3月期末時点の店舗数は和食7店舗、洋食8店舗である。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。

 なおセグメント区分は事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)および文化事業としている。20年3月期の売上高構成比は、事業本部が92%(和食39%、洋食43%、物販・その他11%)で、文化事業が8%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンしている。

■成長戦略としてブランド向上や新サービス創造を推進

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。

 具体的には、飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニューの開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

 新型コロナウイルスを契機とする「新しい生活様式」に対応してテイクアウト販売も開始した。今後はテイクアウトやECをはじめとする販売チャネルの拡充など、新たなサービスの形の創造にも積極的に取り組む方針としている。

 なお2月17日に「アトリエうかい」が、阪急うめだ本店のオンラインストアで催事限定商品「フールセック・丸缶」の予約販売を開始した。

■21年3月期3Q営業黒字化、22年3月期収益回復期待

 21年3月期第3四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比39.6%減の64億23百万円、営業利益が8億03百万円の赤字(前年同期は2億04百万円の黒字)、経常利益が7億90百万円の赤字(同1億81百万円の黒字)、四半期純利益が11億03百万円の赤字(同16百万円の赤字)だった。

 新型コロナウイルスの影響を強く受けて減収・赤字だった。事業本部は39.7%減収、文化事業は38.9%減収だった。なお特別利益には19年10月の台風19号によって被災した資産に係る保険金収入1億23百万円、雇用調整助成金収入1億75百万円、特別損失には臨時休業による損失(人件費、賃借料、減価償却費など店舗休業期間中に発生した店舗固定費)5億58百万円を計上した。

 ただし四半期別に見ると、第1四半期は売上高8億53百万円で営業利益5億80百万円の赤字、第2四半期は売上高24億40百万円で営業利益3億38百万円の赤字だが、第3四半期は売上高31億30百万円で営業利益1億15百万円の黒字となった。緊急事態宣言発出で店舗臨時休業を実施した第1四半期をボトムとして売上回復傾向となり、経費削減効果なども寄与して第3四半期は営業黒字化した。

 通期予想は新型コロナウイルス感染再拡大と緊急事態宣言再発出の影響が不透明なため引き続き未定としている。当面は厳しい状況だが22年3月期の収益回復を期待したい。なお取引金融機関とコミットメントライン契約を締結しているため資金面の不安はない。

 全社合計ベースの月次売上状況(前年比)を見ると、20年4月が8.6%、5月が6.9%と緊急事態宣言で落ち込んだ後、6月が56.8%、7月が65.1%、8月が71.2%、9月が78.7%、10月が94.4%(台風19号の影響を受けなかった一昨年との比較で83.1%)と緩やかに減収幅が縮小していたが、11月は85.1%(同81.1%)、12月は79.2%(同77.3%)、21年1月は59.3%(同60.3%)となり、感染再拡大や緊急事態宣言再発出に伴う時短営業の影響を受けて回復ペースが鈍化している。

 21年3月期は新型コロナウイルスの影響を強く受け、感染再拡大や緊急事態宣言再発出で厳しい状況が続いているが、22年3月期の収益回復を期待したい。

■資金面の不安なく、リスクマネジメントを評価

 なお新型コロナウイルスの影響が長期化する可能性に備えて、20年4月および6月に取引金融機関4行と総額73億円のコミットメントライン契約を締結しており、資金面の不安はない。

 20年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には、「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少し、継続企業の前提に関する重要事象を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、コミットメントライン契約を締結して機動的な資金調達手段を確保していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。資金面に不安はなく、リスクマネジメントが強化されていることを評価したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は反発の動き

 株価は小動きだが徐々に下値を切り上げて反発の動きを強めている。調整一巡して出直りを期待したい。2月22日の終値は3030円、前期実績PBR(前期実績のBPS860円44銭で算出)は約3.5倍、時価総額は約159億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月28日更新]

うかいは調整一巡、新型コロナ影響だが22年3月期に向けて緩やかな回復期待

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業も展開している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響を強く受け、感染再拡大や緊急事態宣言再発令で厳しい状況だが、22年3月期に向けて緩やかな回復を期待したい。なお影響長期化に備えて取引金融機関とコミットメントライン契約を締結しており、資金面の不安はない。株価は上値を切り下げる形だが、21年3月期の業績悪化を織り込み済みだろう。調整一巡して出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。20年3月期末時点の店舗数は和食7店舗、洋食8店舗である。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。

 なおセグメント区分は事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)および文化事業としている。20年3月期の売上高構成比は、事業本部が92%(和食39%、洋食43%、物販・その他11%)で、文化事業が8%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンしている。

■成長戦略としてブランド向上や新サービス創造を推進

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。

 具体的には、飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニューの開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

 なお新型コロナウイルスを契機とする「新しい生活様式」に対応してテイクアウト販売も開始している。今後はテイクアウトやECをはじめとする販売チャネルの拡充など、新たなサービスの形の創造にも積極的に取り組む方針としている。

 なお「アトリエうかい」は、JR名古屋タカシマヤの催事「2021アムール・デュ・ショコラ」に出店(21年1月15日〜2月14日)している。

■新型コロナ影響だが22年3月期に向けて緩やかな回復期待

 21年3月期第2四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比52.8%減の32億93百万円で、営業利益が9億18百万円の赤字(前年同期は29百万円の黒字)、経常利益が8億94百万円の赤字(同11百万円の黒字)、純利益が11億72百万円の赤字(同16百万円の黒字)だった。

 新型コロナウイルスの影響で大幅減収・赤字だった。特別利益には19年10月の台風19号によって被災した資産に係る保険金収入1億23百万円、雇用調整助成金収入1億75百万円、特別損失には臨時休業による損失(人件費、賃借料、減価償却費など店舗休業期間中に発生した店舗固定費)5億58百万円を計上した。

 四半期別の売上高は、第1四半期(4月〜6月)が緊急事態宣言発令に伴う店舗臨時休業で8億53百万円だったが、6月から全店舗の営業を再開して第2四半期(7月〜9月)が24億40百万円となった。

 全社合計ベースの月次売上状況(前年比)を見ると、20年4月が8.6%、5月が6.9%と緊急事態宣言で落ち込んだ後、6月が56.8%、7月が65.1%、8月が71.2%、9月が78.7%、10月が94.4%(台風19号の影響を受けなかった一昨年との比較で83.1%)と緩やかに減収幅が縮小していたが、11月は85.1%(同81.1%)、12月は79.2%(同77.3%)となり、感染再拡大の影響を受けて回復ペースが鈍化している。

 21年3月期は新型コロナウイルスの影響を強く受け、感染再拡大や緊急事態宣言再発令で厳しい状況だが、22年3月期に向けて緩やかな回復を期待したい。

■資金面の不安なく、リスクマネジメントを評価

 なお新型コロナウイルスの影響が長期化する可能性に備えて、20年4月および6月に取引金融機関4行と総額73億円のコミットメントライン契約を締結しており、資金面の不安はない。

 20年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には、「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少し、継続企業の前提に関する重要事象を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、コミットメントライン契約を締結して機動的な資金調達手段を確保していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。資金面に不安はなく、リスクマネジメントが強化されていることを評価したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は調整一巡

 株価は上値を切り下げる形だが、21年3月期の業績悪化を織り込み済みだろう。調整一巡して出直りを期待したい。1月27日の終値は2995円、前期実績PBR(前期実績のBPS860円44銭で算出)は約3.5倍、時価総額は約157億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月22日更新]

うかいは業績悪化懸念を織り込み済み、新型コロナ影響だが緩やかな回復期待

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業も展開している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響を強く受け、感染再拡大の影響も懸念されて厳しい状況だが、緩やかな回復を期待したい。なお影響長期化に備えて取引金融機関とコミットメントライン契約を締結しており、資金面の不安はない。株価は戻り高値圏から反落してモミ合う形だ。大きく下押す動きは見られない。業績悪化懸念は織り込み済みだろう。出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店を主力として、物販事業および文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。20年3月期末時点の店舗数は和食7店舗、洋食8店舗である。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。

 なおセグメント区分は事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)および文化事業としている。20年3月期の売上高構成比は、事業本部が92%(和食39%、洋食43%、物販・その他11%)で、文化事業が8%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンしている。

■成長戦略としてブランド向上や新サービス創造を推進

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。

 具体的には、飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニューの開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

 なお新型コロナウイルスを契機とする「新しい生活様式」に対応してテイクアウト販売も開始している。今後は「GoToキャンペーン」への参画、テイクアウト・ECをはじめとする販売チャネルの拡充など、新たなサービスの形の創造にも積極的に取り組む方針としている。

 12月18日には「アトリエうかい」が、21年1月15日〜2月14日まで、JR名古屋タカシマヤで開催される「2021アムール・デュ・ショコラ」に初出店すると発表している。

■21年3月期は新型コロナ影響だが緩やかな回復期待

 21年3月期第2四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比52.8%減の32億93百万円で、営業利益が9億18百万円の赤字(前年同期は29百万円の黒字)、経常利益が8億94百万円の赤字(同11百万円の黒字)、純利益が11億72百万円の赤字(同16百万円の黒字)だった。

 新型コロナウイルスの影響で大幅減収・赤字だった。特別利益には19年10月の台風19号によって被災した資産に係る保険金収入1億23百万円、雇用調整助成金収入1億75百万円、特別損失には臨時休業による損失(人件費、賃借料、減価償却費など店舗休業期間中に発生した店舗固定費)5億58百万円を計上した。

 四半期別の売上高を見ると、第1四半期(4月〜6月)は緊急事態宣言に伴って4月〜5月に店舗臨時休業を実施したため8億53百万円だったが、6月から全店舗の営業を再開して第2四半期(7月〜9月)は24億40百万円となり、売上回復傾向を強めた。

 なお全社合計ベースの月次売上状況(前年比)を見ると、20年4月が8.6%、5月が6.9%、6月が56.8%、7月が65.1%、8月が71.2%、9月が78.7%、10月が94.4%(台風19号の影響を受けなかった一昨年との比較では83.1%)、11月が85.1%(同81.1%)となっている。4月と5月は緊急事態宣言で大幅に落ち込んだが、営業再開後の6月以降は緩やかに減収幅が縮小している。

 通期の業績予想は新型コロナウイルスの影響を強く受けるため未定としている。感染再拡大の影響も懸念されて厳しい状況だが、緩やかな回復を期待したい。

■資金面の不安なく、リスクマネジメントを評価

 なお新型コロナウイルスの影響が長期化する可能性に備えて、20年4月および6月に取引金融機関4行と総額73億円のコミットメントライン契約を締結しており、資金面の不安はない。

 20年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には、「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少し、継続企業の前提に関する重要事象を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、コミットメントライン契約を締結して機動的な資金調達手段を確保していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。資金面に不安はなく、リスクマネジメントが強化されていることを評価したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は業績悪化懸念を織り込み済み

 株価は戻り高値圏から反落してモミ合う形だ。ただし大きく下押す動きは見られない。業績悪化懸念は織り込み済みだろう。調整一巡して出直りを期待したい。12月21日の終値は3030円、前期実績PBR(前期実績のBPS860円44銭で算出)は約3.5倍、時価総額は約159億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月30日更新]

うかいは調整一巡、21年3月期は新型コロナ影響だが後半緩やかな回復期待

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業も展開している。21年3月期第2四半期累計は新型コロナウイルスの影響で大幅減収・赤字だったが、第2四半期の売上は第1四半期に比べて回復傾向となった。通期予想は引き続き未定としている。感染再拡大の影響が警戒され、当面は厳しい状況だが、後半も緩やかな回復を期待したい。なお影響長期化に備えて取引金融機関とコミットメントライン契約を締結しており、資金面の不安はない。株価は戻り高値圏から反落したが、業績悪化懸念を織り込み済みだろう。調整一巡して出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。

 20年3月期の売上高構成比は、事業本部が92%(和食39%、洋食43%、物販・その他11%)で、文化事業が8%だった。店舗数は和食事業7店舗、洋食事業8店舗である。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。なお収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンした。

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニュー開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」既存4店舗の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

■21年3月期は新型コロナ影響だが後半緩やかな回復期待

 21年3月期第2四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比52.8%減の32億93百万円で、営業利益が9億18百万円の赤字(前年同期は29百万円の黒字)、経常利益が8億94百万円の赤字(同11百万円の黒字)、純利益が11億72百万円の赤字(同16百万円の黒字)だった。

 新型コロナウイルスの影響で大幅減収・赤字だった。なお特別利益には19年10月の台風19号によって被災した資産に係る保険金収入1億23百万円、雇用調整助成金収入1億75百万円、特別損失には臨時休業による損失(人件費、賃借料、減価償却費など店舗休業期間中に発生した店舗固定費)5億58百万円を計上した。

 ただし四半期別の売上高を見ると、第1四半期(4月〜6月)は緊急事態宣言に伴って4月〜5月に店舗臨時休業を実施したため8億53百万円だったが、6月から全店舗の営業を再開して、第2四半期(7月〜9月)は24億40百万円となり、回復傾向を強めている。

 また月次売上状況(前年比、全店・既存店とも同数)は、20年4月が6.6%、5月が6.9%、6月が56.8%、7月が65.1%、8月が71.2%、9月が78.7%、10月が94.4%(台風19号の影響を受けなかった一昨年との比較では全店83.1%、既存店80.1%)となっている。4月と5月は緊急事態宣言で大幅に落ち込んだが、営業再開後の6月以降は徐々に減収幅が縮小している。

 新型コロナウイルスの影響を強く受けるため通期予想は引き続き未定としている。感染再拡大の影響が警戒され、当面は厳しい状況だが、後半も緩やかな回復を期待したい。

■資金面の不安なく、リスクマネジメントを評価

 なお新型コロナウイルスの影響が長期化する可能性に備えて、20年4月および6月に取引金融機関4行と総額73億円のコミットメントライン契約を締結しており、資金面の不安はない。

 20年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には、「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少し、継続企業の前提に関する重要事象を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、コミットメントライン契約を締結して機動的な資金調達手段を確保していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。資金面に不安はなく、リスクマネジメントが強化されていることを評価したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は調整一巡

 株価は戻り高値圏から反落したが、新型コロナウイルスによる業績悪化懸念を織り込み済みだろう。調整一巡して出直りを期待したい。11月27日の終値は3055円、前期実績PBR(前期実績のBPS860円44銭で算出)は約3.6倍、時価総額は約160億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月27日更新]

うかいは調整一巡、21年3月期は「Go To」効果で後半回復期待

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業も展開している。21年3月期予想は未定としている。新型コロナウイルスの影響を強く受けるが、経済活動再開や「Go To キャンペーン」効果で後半の緩やかな回復を期待したい。なお影響長期化に備えて取引金融機関とコミットメントライン契約を締結しており、資金面の不安はない。株価は急伸して戻り高値を更新する場面があった。その後は上値の重い形だが、業績悪化懸念は織り込み済みであり、調整一巡して出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。

 20年3月期の売上高構成比は、事業本部が92%(和食39%、洋食43%、物販・その他11%)で、文化事業が8%だった。店舗数は和食事業7店舗、洋食事業8店舗である。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。なお収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンした。

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニュー開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」既存4店舗の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

■21年3月期は新型コロナ影響だが「Go To」効果で後半回復期待

 21年3月期第1四半期業績(非連結)は、売上高が前年同期比76.0%減の8億53百万円、営業利益が5億80百万円の赤字(前年同期は34百万円の黒字)、経常利益が5億53百万円の赤字(同25百万円の黒字)、純利益が8億20百万円の赤字(同35百万円の黒字)だった。

 新型コロナウイルスの影響で店舗の臨時休業・臨時休館を実施したため大幅減収・赤字だった。特別損失には店舗休業期間中に発生した店舗固定費(人件費、賃借料、減価償却費など)5億58百万円を計上し、特別利益には新型コロナウイルス影響に伴う雇用調整助成金等1億73百万円、および19年10月の台風19号によって被災した資産に係る保険金収入1億23百万円を計上した。

 通期予想は未定としている。店舗営業再開後も集客回復には一定期間を要することが想定されるため、通期ベースでも新型コロナウイルスの影響を強く受けるが、経済活動再開や「Go To キャンペーン」効果で後半の緩やかな回復を期待したい。

■資金面の不安なく、リスクマネジメントを評価

 なお新型コロナウイルスの影響が長期化する可能性に備えて、20年4月および6月に取引金融機関4行と総額73億円のコミットメントライン契約を締結しており、資金面の不安はない。

 20年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には、「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少し、継続企業の前提に関する重要事象を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、コミットメントライン契約を締結して機動的な資金調達手段を確保していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。資金面に不安はなく、リスクマネジメントが強化されていることを評価したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は調整一巡

 株価は急伸して戻り高値を更新する場面があった。その後は上値の重い形だが、業績悪化懸念は織り込み済みであり、調整一巡して出直りを期待したい。10月26日の終値は3110円、前期実績PBR(前期実績のBPS860円44銭で算出)は約3.6倍、時価総額は約163億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月25日更新]

うかいは戻り試す、21年3月期は後半の緩やかな回復期待

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業も展開している。21年3月期予想は未定としている。新型コロナウイルスの影響を強く受けるが、経済活動再開に伴って後半には売上が緩やかに回復に向かうことを期待したい。なお影響長期化に備えて取引金融機関とコミットメントライン契約を締結しており、資金面の不安はない。株価は7月の直近安値圏から反発して水準を切り上げている。業績悪化懸念は織り込み済みであり、戻りを試す展開を期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。

 20年3月期の売上高構成比は、事業本部が92%(和食39%、洋食43%、物販・その他11%)で、文化事業が8%だった。店舗数は和食事業7店舗、洋食事業8店舗である。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。なお収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンした。

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニュー開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」既存4店舗の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

■21年3月期は新型コロナ影響だが後半の緩やかな回復期待

 21年3月期第1四半期業績(非連結)は、売上高が前年同期比76.0%減の8億53百万円、営業利益が5億80百万円の赤字(前年同期は34百万円の黒字)、経常利益が5億53百万円の赤字(同25百万円の黒字)、純利益が8億20百万円の赤字(同35百万円の黒字)だった。

 新型コロナウイルスの影響で店舗の臨時休業・臨時休館を実施したため大幅減収・赤字だった。なお特別損失には店舗休業期間中に発生した店舗固定費(人件費、賃借料、減価償却費など)5億58百万円を計上し、特別利益には新型コロナウイルス影響に伴う雇用調整助成金等1億73百万円、および19年10月の台風19号によって被災した資産に係る保険金収入1億23百万円を計上した。

 通期予想は未定としている。店舗営業再開後も集客の回復には一定期間を要することが想定されるため、通期ベースでも新型コロナウイルスの影響を強く受けるが、経済活動再開に伴って後半には売上が緩やかに回復に向かうことを期待したい。なお8店舗で「お持ち帰り料理」を展開し、メニューの充実も推進している。

■資金面の不安なく、リスクマネジメントを評価

 なお新型コロナウイルスの影響が長期化する可能性に備えて、20年4月および6月に取引金融機関4行と総額73億円のコミットメントライン契約を締結しており、資金面の不安はない。

 20年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には、「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少し、継続企業の前提に関する重要事象を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、コミットメントライン契約を締結して機動的な資金調達手段を確保していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。資金面に不安はなく、リスクマネジメントが強化されていることを評価したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は戻り試す

 株価は7月の直近安値圏から反発して水準を切り上げている。業績悪化懸念は織り込み済みであり、戻りを試す展開を期待したい。9月24日の終値は3390円、前期実績PBR(前期実績のBPS860円44銭で算出)は約3.9倍、時価総額は約177億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月28日更新]

うかいは反発の動き、21年3月期は新型コロナ影響だが緩やかな回復期待

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業も展開している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響を強く受けるが、経済活動再開に伴って売上が緩やかに回復に向かうことを期待したい。なお影響長期化に備えて取引金融機関とコミットメントライン契約を締結しており、資金面の不安はない。株価は第1四半期業績発表を機に反発の動きを強めている。業績悪化懸念は織り込み済みであり、アク抜け感につながったようだ。9月末に向けて株主優待制度の権利取りの動きも注目される。出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。

 20年3月期の売上高構成比は、事業本部が92%(和食39%、洋食43%、物販・その他11%)で、文化事業が8%だった。店舗数は和食事業7店舗、洋食事業8店舗である。物販事業は「アトリエうかい」の常設店、ECサイト、百貨店の催事出店での販売などを展開している。なお収益面では第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンした。

 中期成長戦略として、ブランドの向上と確立(オンリーワンの店づくり)、安定的な収益基盤の再構築、戦略的・中長期的な人材育成、財務体質の改善を推進している。飲食事業における顧客ニーズ多様化に対応した新メニュー開発、郊外店舗の集客力の底上げ、物販事業における「アトリエうかい」既存4店舗の成長促進、文化事業におけるイベント企画強化など、収益力向上に向けた施策を推進する方針だ。

■21年3月期は新型コロナ影響だが緩やかな回復期待

 21年3月期第1四半期業績(非連結)は、売上高が前年同期比76.0%減の8億53百万円、営業利益が5億80百万円の赤字(前年同期は34百万円の黒字)、経常利益が5億53百万円の赤字(同25百万円の黒字)、純利益が8億20百万円の赤字(同35百万円の黒字)だった。

 新型コロナウイルスの影響で店舗の臨時休業・臨時休館を実施したため大幅減収・赤字だった。なお特別損失には店舗休業期間中に発生した店舗固定費(人件費、賃借料、減価償却費など)5億58百万円を計上し、特別利益には新型コロナウイルス影響に伴う雇用調整助成金等1億73百万円、および19年10月の台風19号によって被災した資産に係る保険金収入1億23百万円を計上した。

 通期予想は引き続き未定としている。店舗営業再開後も集客の回復には一定期間を要することが想定されるため、通期ベースでも新型コロナウイルスの影響を強く受けるが、経済活動再開に伴って売上が緩やかに回復に向かうことを期待したい。

■資金面の不安なく、リスクマネジメントを評価

 なお新型コロナウイルスの影響が長期化する可能性に備えて、20年4月および6月に取引金融機関4行と総額73億円のコミットメントライン契約を締結しており、資金面の不安はない。

 20年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」欄には、「新型コロナウイルスの影響で売上高が著しく減少し、継続企業の前提に関する重要事象を生じさせるような状況が存在しているが、財務基盤を安定させるためキャッシュ・フロー改善の推進、設備投資や経費の見直しなどの対策を行っていることに加えて、コミットメントライン契約を締結して機動的な資金調達手段を確保していることにより、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断している」との内容が記載されている。資金面に不安はなく、リスクマネジメントが強化されていることを評価したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は反発の動き

 株価は第1四半期業績発表を機に反発の動きを強めている。業績悪化懸念は織り込み済みであり、アク抜け感につながったようだ。9月末に向けて株主優待制度の権利取りの動きも注目される。出直りを期待したい。8月27日の終値は3165円、前期実績PBR(前期実績のBPS860円44銭で算出)は約3.7倍、時価総額は約166億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月29日更新]

うかいは調整一巡

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業も展開している。21年3月期予想は新型コロナウイルスの影響で未定としている。当面は臨時休業・営業時間短縮の影響が避けられないが、第2四半期以降は徐々に売上回復に向かうだろう。株価は戻り一服となってモミ合う形だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。20年3月期の売上高構成比は、事業本部が92%(和食39%、洋食43%、物販・その他11%)で、文化事業が8%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンした。

 成長戦略では人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信の4つ課題を掲げ、さらなる成長に向けた強固な経営体質の確立に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

■21年3月期予想は新型コロナウイルス影響で未定

 21年3月期業績・配当予想は新型コロナウイルスの影響で未定としている。当面は臨時休業・営業時間短縮の影響が避けられないが、第2四半期以降は徐々に売上回復に向かうだろう。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は調整一巡

 株価は戻り一服となってモミ合う形だが、調整一巡して出直りを期待したい。6月23日の終値は3220円、前期実績PBR(前期実績のBPS860円44銭で算出)は約3.7倍、時価総額は約169億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[05月28日更新]

うかいは反発の動き

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業も展開している。21年3月期業績・配当予想は新型コロナウイルスの影響で未定としている。当面は外出自粛や店舗・美術館臨時休館の影響が避けられないが、中期的に収益拡大を期待したい。株価は反発の動きを強めている。下値固め完了して出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。20年3月期の売上高構成比は、事業本部が92%(和食39%、洋食43%、物販・その他11%)で、文化事業が8%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンした。

 成長戦略では人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信の4つ課題を掲げ、さらなる成長に向けた強固な経営体質の確立に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

■21年3月期予想は新型コロナウイルス影響で未定

 20年3月期の業績(非連結)は、売上高が19年3月期比4.5%減の132億88百万円で、営業利益が2億61百万円の赤字(19年3月期は2億28百万円の黒字)、経常利益が2億83百万円の赤字(同1億96百万円の黒字)、純利益が4億95百万円の赤字(同96百万円の黒字)だった。配当は無配とした。

 第3四半期累計の台風19号による臨時休業の影響、第4四半期の新型コロナウイルスによる臨時休業の影響などで減収となり、人材関連費用の増加なども影響して各利益は赤字だった。なお特別損失に減損損失や災害損失を計上した。

 21年3月期業績・配当予想は新型コロナウイルスの影響で未定としている。当面は外出自粛や店舗・美術館臨時休館の影響が避けられないが、中期的に収益拡大を期待したい。なお手元資金を厚くすることを目的に20年4月、取引金融機関3行とコミットメントライン契約を締結している。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は反発の動き

 株価は反発の動きを強めている。下値固め完了して出直りを期待したい。5月27日の終値は3210円、前期実績PBR(前期実績のBPS860円44銭で算出)は約3.7倍、時価総額は約168億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[04月23日更新]

うかいは売り一巡

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業も展開している。なお新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言発令を受けて、4月8日から営業自粛(店舗臨時休業および美術館臨時休館)を実施している。当面は影響が避けられないが、中期的に収益拡大を期待したい。株価は安値圏だが売り一巡感を強めている。出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期の売上高構成比は事業本部91%(和食42%、洋食42%、物販7%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンした。

 成長戦略では人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信の4つ課題を掲げ、さらなる成長に向けた強固な経営体質の確立に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

■新型コロナウイルス感染症拡大で営業自粛

 20年3月期業績(非連結)予想は、売上高が19年3月期比2.1%増の142億03百万円、営業利益が22.7%増の2億80百万円、経常利益が30.1%増の2億56百万円、純利益が35.7%増の1億31百万円としている。配当は19年3月期と同額の18円(期末一括)である。

 第3四半期累計は台風19号による臨時休業の影響、人材関連費用の増加などで減益だった。第4四半期は新型コロナウイルス感染症拡大による客数減少の影響を受けるため、通期下振れとなりそうだ。

 なお新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言発令を受けて、4月8日から営業自粛(店舗臨時休業および美術館臨時休館)を実施している。当面は影響が避けられないが、中期的に収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は売り一巡

 株価は安値圏だが売り一巡感を強めている。出直りを期待したい。4月22日の終値は2754円、前期推定PER(会社予想EPS25円02銭で算出)は約110倍、前期推定配当利回り(会社予想18円で算出)は約0.7%、前々期実績PBR(前々期実績BPS974円76銭で算出)は約2.8倍、時価総額は約144億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月24日更新]

うかいは反発の動き、21年3月期の収益拡大期待

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力としている。20年3月期増収増益予想だが、台風19号による臨時休業に加えて、第4四半期も新型コロナウイルス感染拡大の影響が懸念され、通期下振れに注意が必要となる。21年3月期の収益拡大を期待したい。株価は急落して昨年来安値を更新したが、売り一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期の売上高構成比は事業本部91%(和食42%、洋食42%、物販7%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンした。

 成長戦略では人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信の4つ課題を掲げ、さらなる成長に向けた強固な経営体質の確立に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

■20年3月期増収増益予想だが下振れ注意、21年3月期収益拡大期待

 20年3月期業績(非連結)予想は、売上高が19年3月期比2.1%増の142億03百万円、営業利益が22.7%増の2億80百万円、経常利益が30.1%増の2億56百万円、純利益が35.7%増の1億31百万円としている。配当は19年3月期と同額の18円(期末一括)である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比0.2%減の106億42百万円、営業利益が22.2%減の2億04百万円、経常利益が21.0%減の1億81百万円、純利益が16百万円の赤字(前年同期は1億28百万円の黒字)だった。台風19号による臨時休業の影響、人材関連費用の増加などで減益だった。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が74.9%、営業利益が72.9%と概ね順調だが、第4四半期も新型コロナウイルス感染拡大の影響が懸念され、通期下振れに注意が必要となる。21年3月期の収益拡大を期待したい。

 なお月次売上高速報(前年比)によると、20年2月は全社合計92.0%、既存店88.7%だった。既存店は6ヶ月連続の前年比マイナスだった。うかい烏山の台風被害の復旧工事による臨時休業(2月2日〜3月3日)が影響した。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は反発の動き

 株価は急落して昨年来安値を更新したが、売り一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。3月23日の終値は2779円、今期予想PER(会社予想のEPS25円02銭で算出)は約111倍、今期予想配当利回り(会社予想の18円で算出)は約0.6%、前期実績PBR(前期実績のBPS974円76銭で算出)は約2.9倍、時価総額は約146億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月21日更新]

うかいは調整一巡、20年3月期営業増益予想で3Q累計進捗率順調

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力としている。20年3月期営業増益予想である。第3四半期累計は台風19号による臨時休業などの影響で2桁営業減益だった。第4四半期は新型肺炎感染拡大の影響に注意必要となるが、第3四半期累計の進捗率が概ね順調であり、通期ベースで収益拡大を期待したい。株価は反発力の鈍い展開だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期の売上高構成比は事業本部91%(和食42%、洋食42%、物販7%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 18年3月東京・六本木ヒルズに、鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。19年4月、西日本で初の常設店舗となる「アトリエうかい 阪急うめだ本店」を新規出店した。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンした。

 成長戦略では人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信の4つ課題を掲げ、さらなる成長に向けた強固な経営体質の確立に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

■20年3月期営業増益予想だが下振れ注意、21年3月期収益拡大期待

 20年3月期業績(非連結)予想は、売上高が19年3月期比2.1%増の142億03百万円、営業利益が22.7%増の2億80百万円、経常利益が30.1%増の2億56百万円、純利益が35.7%増の1億31百万円としている。配当は19年3月期と同額の18円(期末一括)である。

 店舗設備改修・補修、人材確保・成長に向けた費用が発生するが、それぞれの店舗が持つ独自の魅力を活かした企画・イベント・プロモーションを積極推進して増収増益予想としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比0.2%減の106億42百万円、営業利益が22.2%減の2億04百万円、経常利益が21.0%減の1億81百万円、純利益が16百万円の赤字(前年同期は1億28百万円の黒字)だった。台風19号による臨時休業の影響、人材関連費用の増加などで2桁営業減益だった。特別損失には台風19号で被害を受けた建物等の災害損失を計上した。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が74.9%、営業利益が72.9%である。第4四半期は新型肺炎感染拡大の影響に注意必要となるが、第3四半期累計の進捗率が概ね順調であり、通期ベースで収益拡大を期待したい。

 なお月次売上高速報(前年比)によると、20年1月は全社合計101.7%、既存店98.0%だった。全社合計は5ヶ月ぶりの前年比プラス、既存店は5ヶ月連続の前年比マイナスだった。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は調整一巡

 株価は反発力の鈍い展開だが、調整一巡して出直りを期待したい。2月20日の終値は3450円、今期予想PER(会社予想EPS25円02銭で算出)は約138倍、今期予想配当利回り(会社予想の18円で算出)は約0.5%、前期実績PBR(前期実績BPS974円76銭で算出)は約3.5倍、時価総額は約181億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月23日更新]

うかいは下値切り上げ

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力としている。20年3月期営業増益予想である。台風19号による臨時休業の影響などで下振れに注意必要だが、中期的に収益拡大を期待したい。株価は徐々に下値を切り上げている。調整一巡して出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期の売上高構成比は事業本部91%(和食42%、洋食42%、物販7%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 18年3月東京・六本木ヒルズに、鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。19年4月、西日本で初の常設店舗となる「アトリエうかい 阪急うめだ本店」を新規出店した。

 海外は、17年11月台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内に1号店「うかい亭 高雄」をグランドオープン、19年1月台湾・台北市の商業施設「微風南山」内に2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」をオープンした。

 成長戦略では人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信の4つ課題を掲げ、さらなる成長に向けた強固な経営体質の確立に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

■20年3月期営業増益予想

 20年3月期の非連結業績予想は、売上高が19年3月期比2.1%増の142億03百万円、営業利益が22.7%増の2億80百万円、経常利益が30.1%増の2億56百万円、純利益が35.7%増の1億31百万円としている。配当は19年3月期と同額の18円(期末一括)である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比3.2%増の69億77百万円、営業利益が29百万円(前年同期は4百万円)、経常利益が11百万円の黒字(同17百万円の赤字)、純利益が16百万円の黒字(同26百万円の赤字)だった。

 通期は、店舗設備改修・補修、人材確保・成長に向けた費用が発生するが、それぞれの店舗が持つ独自の魅力を活かした企画・イベント・プロモーションを積極推進して増収増益予想としている。台風19号による臨時休業の影響などで下振れに注意必要だが、中期的に収益拡大を期待したい。

 なお月次売上高速報(前年比)によると、19年12月は全社合計97.5%、既存店94.9%だった。全社合計、既存店とも前年比マイナスだった。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈している。

■株価は下値切り上げ

 株価は徐々に下値を切り上げている。調整一巡して出直りを期待したい。1月22日の終値は3530円、今期予想PER(会社予想EPS25円02銭で算出)は約141倍、今期予想配当利回り(会社予想18円で算出)は約0.5%、前期実績PBR(前期実績BPS974円76銭で算出)は約3.6倍、時価総額は約185億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月24日更新]

うかいは調整一巡、20年3月期営業増益予想

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力としている。20年3月期営業増益予想である。台風19号による臨時休業の影響などで下振れに注意必要だが、中期的に収益拡大を期待したい。株価は上値を切り下げてモミ合う形だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期の売上高構成比は事業本部91%(和食42%、洋食42%、物販7%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 18年3月東京・六本木ヒルズに、鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。19年4月、西日本で初の常設店舗となる「アトリエうかい 阪急うめだ本店」を新規出店した。

 海外は17年11月、第1号店「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。18年4月には台湾の御盟建設と業務提携し、台湾台北市の商業施設「微風南山」内に海外2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」を19年1月オープンした。

 成長戦略では人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信の4つ課題を掲げ、さらなる成長に向けた強固な経営体質の確立に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

■20年3月期営業増益予想

 20年3月期の非連結業績予想は、売上高が19年3月期比2.1%増の142億03百万円、営業利益が22.7%増の2億80百万円、経常利益が30.1%増の2億56百万円、純利益が35.7%増の1億31百万円としている。配当は19年3月期と同額の18円(期末一括)である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比3.2%増の69億77百万円、営業利益が6.0倍の29百万円、経常利益が11百万円の黒字(前年同期は17百万円の赤字)、純利益が16百万円の黒字(同26百万円の赤字)だった。

 通期は、店舗設備改修・補修、人材確保・成長に向けた費用が発生するが、それぞれの店舗が持つ独自の魅力を活かした企画・イベント・プロモーションを積極推進して増収増益予想としている。台風19号による臨時休業の影響などで下振れに注意必要だが、中期的に収益拡大を期待したい。

 なお月次売上高速報(前年比)によると、19年11月は全社合計95.3%、既存店92.9%だった。台風19号の被害による臨時休業(うかい烏山が10月12日〜11月5日に臨時休業)も影響して、全社合計、既存店とも前年比マイナスだった。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈している。

■株価は調整一巡

 株価は上値を切り下げてモミ合う形だが、調整一巡して出直りを期待したい。12月23日の終値は3445円、今期予想PER(会社予想のEPS25円02銭で算出)は約138倍、今期予想配当利回り(会社予想18円で算出)は約0.5%、前期実績PBR(前期実績のBPS974円76銭で算出)は約3.5倍、時価総額は約180億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月27日更新]

うかいは調整一巡、20年3月期営業増益予想

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力としている。20年3月期は企画・イベント・プロモーションを積極推進して営業増益予想である。第2四半期累計は増収営業増益で最終黒字化した。通期は台風19号による臨時休業の影響などで下振れに注意必要だが、中期的に収益拡大を期待したい。株価は上値を切り下げる形だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期の売上高構成比は事業本部91%(和食42%、洋食42%、物販7%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 18年3月東京・六本木ヒルズに、鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。19年4月、西日本で初の常設店舗となる「アトリエうかい 阪急うめだ本店」を新規出店した。

 海外は17年11月、第1号店「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。18年4月には台湾の御盟建設と業務提携し、台湾台北市の商業施設「微風南山」内に海外2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」を19年1月オープンした。

 成長戦略では人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信の4つ課題を掲げ、さらなる成長に向けた強固な経営体質の確立に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

■20年3月期営業増益予想

 20年3月期の非連結業績予想は、売上高が19年3月期比2.1%増の142億03百万円、営業利益が22.7%増の2億80百万円、経常利益が30.1%増の2億56百万円、純利益が35.7%増の1億31百万円としている。配当は19年3月期と同額の18円(期末一括)である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比3.2%増の69億77百万円、営業利益が6.0倍の29百万円、経常利益が11百万円の黒字(前年同期は17百万円の赤字)、純利益が16百万円の黒字(同26百万円の赤字)だった。

 通期は、店舗設備改修・補修、人材確保・成長に向けた費用が発生するが、それぞれの店舗が持つ独自の魅力を活かした企画・イベント・プロモーションを積極推進して増収増益予想としている。台風19号による臨時休業の影響などで下振れに注意必要だが、中期的に収益拡大を期待したい。

 なお月次売上高速報(前年比)によると、19年10月は全社合計88.1%、既存店85.6%だった。台風19号の被害による臨時休業も影響して前年比マイナスだった。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈している。

■株価は調整一巡

 株価は上値を切り下げる形だが、調整一巡して出直りを期待したい。11月26日の終値は3465円、今期予想PER(会社予想のEPS25円02銭で算出)は約138倍、今期予想配当利回り(会社予想18円で算出)は約0.5%、前期実績PBR(前期実績のBPS974円76銭で算出)は約3.6倍、時価総額は約181億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月23日更新]

うかいは調整一巡、20年3月期営業増益予想

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力としている。20年3月期は企画・イベント・プロモーションを積極推進して営業増益予想である。4〜9月の既存店売上は前年比100.7%と順調だった。収益改善を期待したい。株価は9月の戻り高値圏から株主優待権利落ちで反落したが、調整一巡して出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期の売上高構成比は事業本部91%(和食42%、洋食42%、物販7%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 18年3月東京・六本木ヒルズに、鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。19年4月、西日本で初の常設店舗となる「アトリエうかい 阪急うめだ本店」を新規出店した。

 海外は17年11月、第1号店「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。18年4月には台湾の御盟建設と業務提携し、台湾台北市の商業施設「微風南山」内に海外2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」を19年1月オープンした。

 成長戦略では人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信の4つ課題を掲げ、さらなる成長に向けた強固な経営体質の確立に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

■20年3月期営業増益予想

 20年3月期の非連結業績予想は、売上高が19年3月期比2.1%増の142億03百万円、営業利益が22.7%増の2億80百万円、経常利益が30.1%増の2億56百万円、純利益が35.7%増の1億31百万円としている。また配当予想は19年3月期と同額の年間18円(期末一括)で、予想配当性向は71.9%となる。

 第1四半期は、売上高が前年同期比3.7%増の35億60百万円だが、人材関連費用の増加で営業利益が47.8%減の34百万円、経常利益が54.4%減の25百万円、そして税負担の減少で純利益が58.6%増の35百万円だった。

 通期は、店舗設備改修・補修、人材確保・成長に向けた費用が発生するが、それぞれの店舗が持つ独自の魅力を活かした企画・イベント・プロモーションを積極推進して増収増益予想としている。通期ベースで収益改善を期待したい。

 なお月次売上高速報(前年比)によると、19年9月は全社合計99.6%、既存店97.2%だった。既存店は3ヶ月ぶりの前年比マイナスだったが、4〜9月累計では100.7%と順調である。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈している。

■株価は調整一巡

 株価は9月の戻り高値圏から株主優待権利落ちで反落したが、調整一巡して出直りを期待したい。10月21日の終値は3575円、今期予想PER(会社予想EPS25円02銭で算出)は約143倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は約0.5%、前期実績PBR(前期実績BPS974円76銭で算出)は約3.7倍、時価総額は約187億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月25日更新]

うかいは上値試す、20年3月期営業増益予想

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力としている。20年3月期は企画・イベント・プロモーションを積極推進して営業増益予想である。8月の既存店売上は前年比103.1%と好調だった。収益改善を期待したい。株価は戻り高値圏だ。上値を試す展開を期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期の売上高構成比は事業本部91%(和食42%、洋食42%、物販7%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 18年3月東京・六本木ヒルズに、鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。19年4月、西日本で初の常設店舗となる「アトリエうかい 阪急うめだ本店」を新規出店した。

 海外は17年11月、第1号店「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。18年4月には台湾の御盟建設と業務提携し、台湾台北市の商業施設「微風南山」内に海外2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」を19年1月オープンした。

 成長戦略では人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信の4つ課題を掲げ、さらなる成長に向けた強固な経営体質の確立に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

■20年3月期営業増益予想

 20年3月期非連結業績予想は売上高が19年3月期比2.1%増の142億03百万円、営業利益が22.7%増の2億80百万円、経常利益が30.1%増の2億56百万円、純利益が35.7%増の1億31百万円としている。配当予想は19年3月期と同額の年間18円(期末一括)で、予想配当性向は71.9%となる。

 第1四半期は、売上高が前年同期比3.7%増の35億60百万円だが、人材関連費用の増加で営業利益が47.8%減の34百万円、経常利益が54.4%減の25百万円、そして税負担の減少で純利益が58.6%増の35百万円だった。

 通期は、店舗設備改修・補修、人材確保・成長に向けた費用が発生するが、それぞれの店舗が持つ独自の魅力を活かした企画・イベント・プロモーションを積極推進して増収増益予想としている。通期ベースで収益改善を期待したい。

 なお月次売上高速報(前年比)によると、19年8月は全社合計105.6%、既存店103.1%だった。既存店は2ヶ月連続の前年比プラスと好調だった。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈している。

■株価は上値試す

 株価は戻り高値圏だ。上値を試す展開を期待したい。9月24日の終値は3885円、今期予想PER(会社予想EPS25円02銭で算出)は約155倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は約0.5%、前期実績PBR(前期実績BPS974円76銭で算出)は約4.0倍、時価総額は約203億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月23日更新]

うかいは調整一巡、20年3月期1Q営業減益だが通期営業増益予想

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。20年3月期第1四半期は人材関連費用の増加で営業減益だったが、通期は企画・イベント・プロモーションを積極推進して営業増益予想としている。通期ベースで収益改善を期待したい。なお7月の既存店売上は前年比100.3%と堅調だった。株価は7月の年初来高値から反落したが、調整一巡し、9月末の株主優待権利取りに向けて上値を試す展開を期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期の売上高構成比は事業本部91%(和食42%、洋食42%、物販7%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 18年3月東京・六本木ヒルズに、鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。19年4月、西日本で初の常設店舗となる「アトリエうかい 阪急うめだ本店」を新規出店した。

 海外は17年11月、第1号店「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。18年4月には台湾の御盟建設と業務提携し、台湾台北市の商業施設「微風南山」内に海外2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」を19年1月オープンした。

 成長戦略では人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信の4つ課題を掲げ、さらなる成長に向けた強固な経営体質の確立に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

■20年3月期1Q営業減益だが通期営業増益予想

 20年3月期非連結業績予想は売上高が19年3月期比2.1%増の142億03百万円、営業利益が22.7%増の2億80百万円、経常利益が30.1%増の2億56百万円、純利益が35.7%増の1億31百万円としている。配当予想は19年3月期と同額の年間18円(期末一括)で、予想配当性向は71.9%となる。

 第1四半期は、売上高が前年同期比3.7%増の35億60百万円だが、人材関連費用の増加で営業利益が47.8%減の34百万円、経常利益が54.4%減の25百万円、そして税負担の減少で純利益が58.6%増の35百万円だった。

 通期は、店舗設備改修・補修、人材確保・成長に向けた費用が発生するが、それぞれの店舗が持つ独自の魅力を活かした企画・イベント・プロモーションを積極推進して増収増益予想としている。通期ベースで収益改善を期待したい。

 なお月次売上高速報(前年比)によると、19年7月は全社計が102.4%、既存店が100.3%だった。既存店は2ヶ月ぶりの前年比プラスと堅調だった。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈している。

■株価は調整一巡

 株価は7月の年初来高値から反落したが、調整一巡し、9月末の株主優待権利取りに向けて上値を試す展開を期待したい。8月22日の終値は3790円、今期予想PER(会社予想EPS25円02銭で算出)は約151倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は約0.5%、前期実績PBR(前期実績BPS974円76銭で算出)は約3.9倍、時価総額は約198億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月27日更新]

うかいは戻り歩調、20年3月期大幅増益予想

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。20年3月期は企画・イベント・プロモーションを積極推進して大幅増益予想としている。収益改善を期待したい。株価は小動きだが戻り歩調だ。9月末の株主優待権利取りに向けて上値を試す展開を期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期の売上高構成比は事業本部91%(和食42%、洋食42%、物販7%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 18年3月東京・六本木ヒルズに、鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。19年4月、西日本で初の常設店舗となる「アトリエうかい 阪急うめだ本店」を新規出店した。

 海外は17年11月、第1号店「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。18年4月には台湾の御盟建設と業務提携し、台湾台北市の商業施設「微風南山」内に海外2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」を19年1月オープンした。

 成長戦略では人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信の4つ課題を掲げ、さらなる成長に向けた強固な経営体質の確立に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

■20年3月期大幅増益予想

 20年3月期非連結業績予想は売上高が19年3月期比2.1%増の142億03百万円、営業利益が22.7%増の2億80百万円、経常利益が30.1%増の2億56百万円、純利益が35.7%増の1億31百万円としている。配当予想は19年3月期と同額の年間18円(期末一括)で、予想配当性向は71.9%となる。

 店舗設備改修・補修、人材確保・成長に向けた費用が発生するが、それぞれの店舗が持つ独自の魅力を活かした企画・イベント・プロモーションを積極推進して増収増益予想としている。収益改善を期待したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈している。

■株価は戻り歩調

 株価は小動きだが、2月の安値2950円から切り返して戻り歩調だ。6月18日には3600円まで上伸した。9月末の株主優待権利取りに向けて上値を試す展開を期待したい。6月26日の終値は3550円、今期予想PER(会社予想EPS25円02銭で算出)は約142倍、今期予想配当利回り(会社予想年間18円で算出)は約0.5%、前期実績PBR(前期実績BPS974円76銭で算出)は約3.6倍、時価総額は約186億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[05月28日更新]

うかいは戻り歩調、20年3月期大幅増益予想

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期は人件費増加などで減益だったが、20年3月期は企画・イベント・プロモーションを積極推進して大幅増益予想としている。収益改善を期待したい。株価は2月の安値から切り返して戻り歩調だ。9月末の株主優待権利取りに向けて上値を試す展開を期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期の売上高構成比は事業本部91%(和食42%、洋食42%、物販7%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 18年3月東京・六本木ヒルズに、鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。19年4月、西日本で初の常設店舗となる「アトリエうかい 阪急うめだ本店」を新規出店した。

 海外は17年11月、第1号店「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。18年4月には台湾の御盟建設と業務提携し、台湾台北市の商業施設「微風南山」内に海外2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」を19年1月オープンした。

 成長戦略では人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信の4つ課題を掲げ、さらなる成長に向けた強固な経営体質の確立に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

■20年3月期大幅増益予想

 19年3月期の非連結業績は、売上高が18年3月期比5.1%増の139億12百万円、営業利益が35.6%減の2億28百万円、経常利益が42.7%減の1億96百万円、純利益が55.8%減の96百万円だった。配当は18年3月期と同額の年間18円(期末一括)とした。配当性向は97.6%となる。

 新規出店の通年寄与などで増収だが、戦略的な人材の確保・育成と労働環境整備による人件費の増加などで減益だった。なお事業本部は5.6%増収(和食が2.3%増収、洋食が4.4%増収、物販が38.4%増収、その他が2.0倍増収)で、文化事業は0.2%減収だった。事業本部の既存店売上は99.8%だった。

 20年3月期非連結業績予想は売上高が19年3月期比2.1%増の142億03百万円、営業利益が22.7%増の2億80百万円、経常利益が30.1%増の2億56百万円、純利益が35.7%増の1億31百万円としている。配当予想は19年3月期と同額の年間18円(期末一括)で、予想配当性向は71.9%となる。

 引き続き店舗設備改修・補修、人材確保・成長に向けた費用が発生するが、それぞれの店舗が持つ独自の魅力を活かした企画・イベント・プロモーションを積極推進して増収増益予想としている。収益改善を期待したい。

 なお事業本部の19年3月売上は全店113.9%、既存店107.2%だった。全店来客数は2ヶ月連続前年比プラスとなった。既存店売上は2ヶ月連続前年比プラス、既存店客単価は15年5月から46ヶ月連続前年比プラスである。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈している。

■株価は戻り歩調

 株価は2月の安値2950円から切り返して戻り歩調だ。5月27日には3530円まで上伸した。9月末の株主優待権利取りに向けて上値を試す展開を期待したい。5月27日の終値は3530円、今期予想PER(会社予想EPS25円02銭で算出)は約141倍、今期予想配当利回り(会社予想年間18円で算出)は約0.5%、前期実績PBR(前期実績BPS974円76銭で算出)は約3.6倍、時価総額は約185億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[04月25日更新]

うかいは下値切り上げ、19年3月期減益予想だが20年3月期収益改善期待

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期減益予想だが、20年3月期の収益改善を期待したい。株価は2月の直近安値から徐々に下値を切り上げている。調整一巡して出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期売上高構成比は事業本部91%(和食43%、洋食43%、物販5%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 18年3月には、東京・六本木ヒルズに鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。19年4月には西日本において初の常設店舗となる「アトリエうかい 阪急うめだ本店」を新規出店予定である。

 海外は17年11月、第1号店「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。18年4月には台湾の御盟建設と業務提携し、台湾台北市の商業施設「微風南山」内に海外2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」を19年1月オープンした。

 成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

■19年3月期減益予想だが20年3月期収益改善期待

 19年3月期の非連結業績予想(2月5日に下方修正)は、売上高が18年3月期比4.3%増の138億11百万円、営業利益が54.0%減の1億63百万円、経常利益が62.8%減の1億28百万円、純利益が84.0%減の35百万円としている。郊外店の来店客数が大幅に想定を下回り、食材価格の高騰も影響して減益予想である。配当予想は18年3月期と同額の年間18円(期末一括)としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比3.8%増の106億64百万円、営業利益が50.5%減の2億62百万円、経常利益が55.8%減の2億29百万円、純利益が62.2%減の1億28百万円だった。売上高は新店の寄与や物販の増販で増収だが、店舗数増加に伴う人件費や経費の増加などで減益だった。事業本部は客数減少で苦戦したが新店の寄与で4.4%増収、文化事業は猛暑・台風・豪雨が影響して2.4%減収だった。

 なお事業本部の19年2月売上は全店109.6%、既存店102.8%だった。全店は来客数が18年2月以来12ヶ月ぶりに前年比プラスに転じた。既存店売上は2ヶ月ぶりに前年比プラスに転じた。既存店客単価は15年5月から45ヶ月連続の前年比プラスである。

 19年3月期は減益予想だが、20年3月期の収益改善を期待したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈している。

■株価は下値切り上げ

 株価は2月の直近安値2950円から徐々に下値を切り上げている。調整一巡して出直りを期待したい。4月24日の終値は3260円、前期推定PER(会社予想EPS6円69銭で算出)は約487倍、前期推定配当利回り(会社予想の18円で算出)は約0.6%、前々期実績PBR(前々期実績BPS973円39銭で算出)は約3.3倍、時価総額は約171億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月25日更新]

うかいは売り一巡して反発の動き、19年3月期減益予想だが20年3月期収益改善期待

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期減益予想だが、2月の既存店売上はプラスに転じた。20年3月期の収益改善を期待したい。株価は売り一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期売上高構成比は事業本部91%(和食43%、洋食43%、物販5%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 18年3月には、東京・六本木ヒルズに鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。19年4月には西日本において初の常設店舗となる「アトリエうかい 阪急うめだ本店」を新規出店予定である。

 海外は17年11月、第1号店「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。18年4月には台湾の御盟建設と業務提携し、台湾台北市の商業施設「微風南山」内に海外2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」を19年1月オープンした。

 成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

■19年3月期減益予想だが20年3月期収益改善期待

 19年3月期の非連結業績予想(2月5日に下方修正)は、売上高が18年3月期比4.3%増の138億11百万円、営業利益が54.0%減の1億63百万円、経常利益が62.8%減の1億28百万円、純利益が84.0%減の35百万円としている。郊外店の来店客数が大幅に想定を下回り、食材価格の高騰も影響して減益予想である。配当予想は18年3月期と同額の年間18円(期末一括)としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比3.8%増の106億64百万円、営業利益が50.5%減の2億62百万円、経常利益が55.8%減の2億29百万円、純利益が62.2%減の1億28百万円だった。売上高は新店の寄与や物販の増販で増収だが、店舗数増加に伴う人件費や経費の増加などで減益だった。事業本部は客数減少で苦戦したが新店の寄与で4.4%増収、文化事業は猛暑・台風・豪雨が影響して2.4%減収だった。

 なお事業本部の19年2月売上は全店109.6%、既存店102.8%だった。全店は来客数が18年2月以来12ヶ月ぶりに前年比プラスに転じた。既存店売上は2ヶ月ぶりに前年比プラスに転じた。既存店客単価は15年5月から45ヶ月連続の前年比プラスである。

 19年3月期は減益予想だが、20年3月期の収益改善を期待したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈している。

■株価は売り一巡して反発の動き

 株価は売り一巡して反発の動きを強めている。2月21日の直近安値2950円から切り返して3月19日の3240円まで上伸した。出直りを期待したい。3月22日の終値は3200円、今期予想PER(会社予想のEPS6円69銭で算出)は約478倍、今期予想配当利回り(会社予想の18円で算出)は約0.6%、前期実績PBR(前期実績BPS973円39銭で算出)は約3.3倍、時価総額は約168億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月25日更新]

うかいは売り一巡して反発期待、19年3月期減益予想だが20年3月期収益改善期待

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期は下方修正して減益予想となったが、20年3月期の収益改善を期待したい。株価は下方修正を嫌気したが、失望売り一巡して反発を期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期売上高構成比は事業本部91%(和食43%、洋食43%、物販5%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 18年3月には、東京・六本木ヒルズに鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。

 海外は17年11月、第1号店「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。18年4月には台湾の御盟建設と業務提携し、台湾台北市の商業施設「微風南山」内に海外2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」を19年1月オープンした。

 成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

■19年3月期下方修正して減益予想だが20年3月期収益改善期待

 19年3月期の非連結業績予想は2月5日に下方修正して、売上高が18年3月期比4.3%増の138億11百万円、営業利益が54.0%減の1億63百万円、経常利益が62.8%減の1億28百万円、純利益が84.0%減の35百万円としている。郊外店の来店客数が大幅に想定を下回り、食材価格の高騰も影響して減益予想となった。配当予想は据え置いて18年3月期と同額の年間18円(期末一括)としている。

 なお第3四半期累計は売上高が前年同期比3.8%増の106億64百万円、営業利益が50.5%減の2億62百万円、経常利益が55.8%減の2億29百万円、純利益が62.2%減の1億28百万円だった。売上高は新店の寄与や物販の増販で増収だが、店舗数増加に伴う人件費や経費の増加などで減益だった。事業本部は客数減少で苦戦したが新店の寄与で4.4%増収、文化事業は猛暑・台風・豪雨が影響して2.4%減収だった。

 事業本部の19年1月売上は全店104.5%、既存店99.3%だった。既存店売上は2ヶ月ぶりに前年比マイナスに転じた。既存店客単価は15年5月から44ヶ月連続の前年比プラスである。

 19年3月期は減益予想となったが、20年3月期の収益改善を期待したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈している。

■株価は売り一巡して反発期待

 株価は下方修正を嫌気して2月21日には2950円まで下押した。17年5月以来の安値圏だが、売り一巡して反発を期待したい。2月22日の終値は3025円、今期予想PER(会社予想EPS6円69銭で算出)は約452倍、今期予想配当利回り(会社予想の18円で算出)は約0.6%、前期実績PBR(前期実績BPS973円39銭で算出)は約3.1倍、時価総額は約158億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月22日更新]

うかいは調整一巡して出直り期待、19年3月期営業・経常増益予想、12月既存店売上は6ヶ月ぶりに前年比プラス

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期は18年3月期の新規出店が通期寄与して営業・経常増益予想である。なお18年12月の既存店売上は6ヶ月ぶりに前年比プラスに転じた。株価は地合い悪の影響で水準を切り下げたが、調整一巡して出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期売上高構成比は事業本部91%(和食43%、洋食43%、物販5%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 18年3月には、東京・六本木ヒルズに鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。

 海外は17年11月、第1号店「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。18年4月には台湾の御盟建設と業務提携し、台湾台北市の商業施設「微風南山」内に海外2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」を19年新春オープン予定としている。

 成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

■19年3月期増収・営業増益・経常増益予想

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比6.6%増の141億15百万円、営業利益が6.1%増の3億76百万円、経常利益が3.0%増の3億54百万円、純利益が9.0%減の1億99百万円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間18円(期末一括)で予想配当性向は47.3%となる。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比3.4%増の67億64百万円、営業利益が97.9%減の4百万円、経常利益が17百万円の赤字、純利益が26百万円の赤字だった。売上高は新店の寄与や物販の増販で増収だが、既存店の客数減少で計画をやや下回り、店舗数増加に伴う人件費や経費の増加などで減益だった。事業本部は既存店が客数減少で苦戦したが新店の寄与で4.1%増収、文化事業は猛暑・台風・豪雨が影響して3.6%減収だった。

 通期ベースでは、18年3月期に新規出店した六本木うかい亭、六本木 kappou ukai、物販のアトリエうかいエキュート品川、アトリエうかいトリエ京王調布が通期寄与して増収・営業増益・経常増益予想である。売上高の計画は事業本部が7.4%増の129億09百万円、文化事業が1.0%減の12億06百万円としている。通期ベースで好業績を期待したい。

 なお事業本部の18年12月売上は全店が108.0%、既存店が101.5%だった。既存店売上は18年6月以来6ヶ月ぶりに前年比プラスに転じた。既存店客単価は15年5月から43ヶ月連続の前年比プラスである。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈している。

■株価は調整一巡して出直り期待

 株価は地合い悪の影響で水準を切り下げたが3600円近辺で下げ渋る形だ。調整一巡して出直りを期待したい。1月21日の終値は3635円、今期予想PER(会社予想のEPS38円02銭で算出)は約96倍、今期予想配当利回り(会社予想の18円で算出)は約0.5%、前期実績PBR(前期実績のBPS973円39銭で算出)は約3.7倍、時価総額は約190億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月21日更新]

うかいは調整一巡して出直り期待、19年3月期営業・経常増益予想

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期は18年3月期の新規出店が通期寄与して営業・経常増益予想である。株価は地合い悪も影響して安値圏だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期売上高構成比は事業本部91%(和食43%、洋食43%、物販5%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 18年3月には、東京・六本木ヒルズに鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。

 海外は17年11月、第1号店「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。18年4月には台湾の御盟建設と業務提携し、台湾台北市の商業施設「微風南山」内に海外2号店「ザ・ウカイ・タイペイ」を19年新春オープン予定としている。

 成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

■19年3月期増収・営業増益・経常増益予想

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比6.6%増の141億15百万円、営業利益が6.1%増の3億76百万円、経常利益が3.0%増の3億54百万円、純利益が9.0%減の1億99百万円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間18円(期末一括)で予想配当性向は47.3%となる。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比3.4%増の67億64百万円、営業利益が97.9%減の4百万円、経常利益が17百万円の赤字、純利益が26百万円の赤字だった。売上高は新店の寄与や物販の増販で増収だが、既存店の客数減少で計画をやや下回り、店舗数増加に伴う人件費や経費の増加などで減益だった。事業本部は既存店が客数減少で苦戦したが新店の寄与で4.1%増収、文化事業は猛暑・台風・豪雨が影響して3.6%減収だった。

 通期ベースでは、18年3月期に新規出店した六本木うかい亭、六本木 kappou ukai、物販のアトリエうかいエキュート品川、アトリエうかいトリエ京王調布が通期寄与して増収・営業増益・経常増益予想である。売上高の計画は事業本部が7.4%増の129億09百万円、文化事業が1.0%減の12億06百万円としている。通期ベースで好業績を期待したい。

 なお事業本部の18年11月売上は全店が101.3%、既存店が96.1%だった。既存店は客数が減少したが、客単価は15年5月から42ヶ月連続の前年比プラスである。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈している。

■株価は調整一巡して出直り期待

 株価は地合い悪も影響して安値圏だが、調整一巡して出直りを期待したい。12月20日の終値は3805円、今期予想PER(会社予想EPS38円02銭で算出)は約100倍、今期予想配当利回り(会社予想の18円で算出)は約0.5%、前期実績PBR(前期実績のBPS973円39銭で算出)は約3.9倍、時価総額は約199億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月28日更新]

うかいは売り一巡して出直り期待、19年3月期営業・経常増益予想

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期第2四半期累計は人件費増加などで減益だったが、通期は18年3月期の新規出店が通期寄与して営業・経常増益予想である。株価は売り一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期売上高構成比は事業本部91%(和食43%、洋食43%、物販5%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期の売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

 18年3月には、東京・六本木ヒルズに鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。

 海外については17年11月、第1号店の「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。18年4月には台湾の御盟建設と台湾台北市の商業施設「微風南山」内に同社が運営するレストランについて業務提携し、海外2号店となる「ザ・ウカイ・タイペイ」出店準備を進めている。

■19年3月期増収・営業増益・経常増益予想

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比6.6%増の141億15百万円、営業利益が6.1%増の3億76百万円、経常利益が3.0%増の3億54百万円、純利益が9.0%減の1億99百万円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間18円(期末一括)で予想配当性向は47.3%となる。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比3.4%増の67億64百万円、営業利益が97.9%減の4百万円、経常利益が17百万円の赤字、純利益が26百万円の赤字だった。人件費の増加、店舗数増加に伴う経費の増加などで減益だった。なお事業本部は既存店が客数減少で苦戦したが新店の寄与で4.1%増収、文化事業は猛暑・台風・豪雨が影響して3.6%減収だった。

 通期ベースでは、18年3月期に新規出店した六本木うかい亭、六本木 kappou ukai、物販のアトリエうかいエキュート品川、アトリエうかいトリエ京王調布が通期寄与して増収・営業増益・経常増益予想である。売上高の計画は事業本部が7.4%増の129億09百万円、文化事業が1.0%減の12億06百万円としている。通期ベースで好業績を期待したい。

 なお事業本部の18年10月売上は全店が105.3%、既存店が99.6%だった。既存店は客数が減少したが、客単価は15年5月から41ヶ月連続の前年比プラスである。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈している。

■株価は売り一巡して出直り期待

 株価は9月末の株主優待制度権利落ちのタイミングで急落し、直近安値圏3800円〜4000円近辺でモミ合う形だったが、売り一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。11月27日の終値は3995円、今期予想PER(会社予想EPS38円02銭で算出)は約105倍、今期予想配当利回り(会社予想の18円で算出)は約0.5%、前期実績PBR(前期実績BPS973円39銭で算出)は約4.1倍、時価総額は約209億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月25日更新]

うかいは売り一巡して反発期待、19年3月期営業・経常増益予想

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期は18年3月期の新規出店が通期寄与して営業・経常増益予想である。株価は地合い悪化の影響で急落し、モミ合いから下放れの形となったが、売り一巡して反発を期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期売上高構成比は事業本部91%(和食43%、洋食43%、物販5%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期の売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

 18年3月には、東京・六本木ヒルズに鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。

 海外については17年11月、第1号店の「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。18年4月には台湾の御盟建設と、台湾台北市の商業施設「微風南山」内に同社が運営するレストランについて業務提携した。

■19年3月期増収・営業増益・経常増益予想

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比6.6%増の141億15百万円、営業利益が6.1%増の3億76百万円、経常利益が3.0%増の3億54百万円、純利益が9.0%減の1億99百万円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間18円(期末一括)で予想配当性向は47.3%となる。

 第1四半期は、売上高が新店も寄与して前年同期比4.4%増の34億33百万円と堅調だったが、利益面では人件費の増加、店舗数増加に伴う固定費の増加などで、営業利益が49.4%減の66百万円、経常利益が54.7%減の56百万円、純利益が71.5%減の22百万円だった。ただし概ね計画水準としている。

 通期ベースでは、18年3月期に新規出店した六本木うかい亭、六本木 kappou ukai、物販のアトリエうかいエキュート品川、アトリエうかいトリエ京王調布が通期寄与して増収・営業増益・経常増益予想である。事業別売上高の計画は事業本部が7.4%増の129億09百万円、文化事業が1.0%減の12億06百万円としている。コスト面では、開業費や従業員持株ESOP信託終了に伴う分配金などの一過性費用がするが、店舗設備の改修・補修などの戦略的投資を見込んでいる。

 事業本部の18年9月売上は全店105.4%、既存店99.5%だった。既存店は客数が減少したが、客単価は15年5月から40ヶ月連続の前年比プラスである。また18年4月〜9月では全店104.1%、既存店98.4%だった。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈している。

■株価は売り一巡して反発期待

 株価は地合い悪化の影響で急落し、4400円近辺でのモミ合いから下放れの形となった。10月11日には3705円まで下押す場面があった。その後はやや乱高下する展開だが、売り一巡して反発を期待したい。10月24日の終値は3915円、今期予想PER(会社予想EPS38円02銭で算出)は約103倍、今期予想配当利回り(会社予想の18円で算出)は約0.5%、前期実績PBR(前期実績BPS973円39銭で算出)は約4.0倍、時価総額は約205億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月27日更新]

うかいは煮詰まり感、19年3月期営業・経常増益予想

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期は18年3月期の新規出店が通期寄与して営業・経常増益予想である。株価はモミ合い煮詰まり感を強めている。上放れを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期売上高構成比は事業本部91%(和食43%、洋食43%、物販5%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期の売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

 18年3月には、東京・六本木ヒルズに鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。

 海外については17年11月、第1号店の「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。18年4月には台湾の御盟建設と、台湾台北市の商業施設「微風南山」内に同社が運営するレストランについて業務提携した。

■19年3月期増収・営業増益・経常増益予想

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比6.6%増の141億15百万円、営業利益が6.1%増の3億76百万円、経常利益が3.0%増の3億54百万円、純利益が9.0%減の1億99百万円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間18円(期末一括)で予想配当性向は47.3%となる。

 第1四半期は、売上高が新店も寄与して前年同期比4.4%増の34億33百万円と堅調だったが、利益面では人件費の増加、店舗数増加に伴う固定費の増加などで、営業利益が49.4%減の66百万円、経常利益が54.7%減の56百万円、純利益が71.5%減の22百万円だった。ただし概ね計画水準としている。

 通期ベースでは、18年3月期に新規出店した六本木うかい亭、六本木 kappou ukai、物販のアトリエうかいエキュート品川、アトリエうかいトリエ京王調布が通期寄与して増収・営業増益・経常増益予想である。事業別売上高の計画は事業本部が7.4%増の129億09百万円、文化事業が1.0%減の12億06百万円としている。コスト面では、開業費や従業員持株ESOP信託終了に伴う分配金などの一過性費用がするが、店舗設備の改修・補修などの戦略的投資を見込んでいる。

 なお事業本部の18年7月売上は全店101.3%、既存店96.0%だった。既存店は客数が減少したが、客単価は15年5月から39ヶ月連続の前年比プラスである。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈している。

■株価はモミ合い煮詰まり感

 株価は9月26日に株主優待権利落ちの形で反落したが、概ね4400円近辺の小幅レンジでモミ合う展開が続き煮詰まり感を強めている。

 9月26日の終値は4345円、今期予想PER(会社予想EPS38円02銭で算出)は約114倍、今期予想配当利回り(会社予想18円で算出)は約0.4%、前期実績PBR(前期実績BPS973円39銭で算出)は約4.5倍、時価総額は約228億円である。上放れを期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月09日更新]

うかいは煮詰まり感、19年3月期1Q減益だが計画水準、通期営業・経常増益予想

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期第1四半期は人件費増加などで減益だったが、概ね計画水準としている。通期は18年3月期の新規出店が通期寄与して営業・経常増益予想である。株価はモミ合い煮詰まり感を強めている。9月末に向けて株主優待権利取りの動きに注目したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期売上高構成比は事業本部91%(和食43%、洋食43%、物販5%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期の売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

 18年3月には、東京・六本木ヒルズに鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。

 海外については17年11月、第1号店の「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。18年4月には台湾の御盟建設と、台湾台北市の商業施設「微風南山」内に同社が運営するレストランについて業務提携した。

■19年3月期増収・営業増益・経常増益予想

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比6.6%増の141億15百万円、営業利益が6.1%増の3億76百万円、経常利益が3.0%増の3億54百万円、純利益が9.0%減の1億99百万円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間18円(期末一括)で予想配当性向は47.3%となる。

 第1四半期は、売上高が新店も寄与して前年同期比4.4%増の34億33百万円と堅調だったが、利益面では人件費の増加、店舗数増加に伴う固定費の増加などで、営業利益が49.4%減の66百万円、経常利益が54.7%減の56百万円、純利益が71.5%減の22百万円だった。ただし概ね計画水準としている。

 通期ベースでは、18年3月期に新規出店した六本木うかい亭、六本木 kappou ukai、物販のアトリエうかいエキュート品川、アトリエうかいトリエ京王調布が通期寄与して増収・営業増益・経常増益予想である。事業別売上高の計画は事業本部が7.4%増の129億09百万円、文化事業が1.0%減の12億06百万円としている。コスト面では、開業費や従業員持株ESOP信託終了に伴う分配金などの一過性費用がするが、店舗設備の改修・補修などの戦略的投資を見込んでいる。

 なお事業本部の18年6月売上は全店108.7%、既存店102.4%だった。全店、既存店とも客数が減少したが、客単価が上昇した。既存店の客単価は15年5月から38ヶ月連続の前年比プラスである。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈している。

■株価はモミ合い煮詰まり感

 株価は4400円近辺の小幅レンジでモミ合う展開が続いているが、煮詰まり感を強めている。

 8月8日の終値4385円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS38円02銭で算出)は約115倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は約0.4%、前期実績PBR(前期実績のBPS973円39銭で算出)は約4.5倍、時価総額は約230億円である。9月末に向けて株主優待権利取りの動きに注目したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月11日更新]

うかいはモミ合い煮詰まり感、19年3月期増収・営業増益・経常増益予想

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期は18年3月期の新規出店が通期寄与して増収・営業増益・経常増益予想である。株価はモミ合い煮詰まり感を強めている。上放れを期待したい。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期売上高構成比は事業本部91%(和食43%、洋食43%、物販5%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期の売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

 18年3月には、東京・六本木ヒルズに鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。

 海外については17年11月、第1号店の「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。18年4月には台湾の御盟建設と、台湾台北市の商業施設「微風南山」内に同社が運営するレストランについて業務提携した。海外2号店となるレストラン「THE UKAI TAIPEI」は18年秋オープン予定である。

■19年3月期増収・営業増益・経常増益予想

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比6.6%増の141億15百万円、営業利益が6.1%増の3億76百万円、経常利益が3.0%増の3億54百万円、純利益が9.0%減の1億99百万円としている。事業別売上高の計画は事業本部が7.4%増の129億09百万円、文化事業が1.0%減の12億06百万円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間18円(期末一括)で予想配当性向は47.3%となる。

 18年3月期に新規出店した六本木うかい亭、六本木 kappou ukai、物販のアトリエうかいエキュート品川、アトリエうかいトリエ京王調布が通期寄与して増収・営業増益・経常増益予想である。コスト面では、開業費や従業員持株ESOP信託終了に伴う分配金などの一過性費用が一巡するが、戦略投資として店舗設備の改修・補修、人材確保・育成に向けた戦略的投資を見込んでいるため、純利益は減益予想としている。

 なお事業本部の18年5月売上は全店101.2%、既存店95.6%だった。全店、既存店とも客数が減少した。ただし客単価は上昇基調である。特に既存店の客単価は15年5月から37ヶ月連続の前年比プラスとなった。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈している。

■株価はモミ合い煮詰まり感

 株価は2月の上場来高値4915円から反落し、その後は4400円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だ。そして煮詰まり感を強めている。

 7月10日の終値4425円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS38円02銭で算出)は約116倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は約0.4%、前期実績PBR(前期実績のBPS973円39銭で算出)は約4.5倍である。時価総額は約232億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線が接近した。上放れを期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月12日更新]

うかいは調整一巡感、19年3月期増収・営業増益・経常増益予想

 うかい<7621>(JQ)は高級和食・洋食料理店を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。19年3月期は18年3月期の新規出店が通期寄与して増収・営業増益・経常増益予想である。株価はモミ合い展開だが調整一巡感を強めている。

■高級和食・洋食料理店が主力

 高級和食・洋食料理店の事業本部(和食事業、洋食事業、物販事業)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期売上高構成比は事業本部91%(和食43%、洋食43%、物販5%)、文化事業9%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、人材の確保・育成、ブランドの研鑽、物販事業の成長促進、国際的なブランド発信に取り組んでいる。数値目標には、21年3月期の売上高145億16百万円、営業利益5億50百万円を掲げている。

 18年3月には、東京・六本木ヒルズに鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木 kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。

 海外については17年11月、第1号店の「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。18年4月には台湾の御盟建設と、台湾台北市の商業施設「微風南山」内に同社が運営するレストランについて業務提携した。海外2号店となるレストラン「THE UKAI TAIPEI」は18年秋オープン予定である。

■19年3月期増収・営業増益・経常増益予想

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比6.6%増の141億15百万円、営業利益が6.1%増の3億76百万円、経常利益が3.0%増の3億54百万円、純利益が9.0%減の1億99百万円としている。事業別売上高の計画は事業本部が7.4%増の129億09百万円、文化事業が1.0%減の12億06百万円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間18円(期末一括)で予想配当性向は47.3%となる。

 18年3月期に新規出店した六本木うかい亭、六本木 kappou ukai、物販のアトリエうかいエキュート品川、アトリエうかいトリエ京王調布が通期寄与して増収・営業増益・経常増益予想である。なおコスト面では、開業費や従業員持株ESOP信託終了に伴う分配金などの一過性費用が一巡するが、戦略投資として店舗設備の改修・補修、人材確保・育成に向けた戦略的投資を見込んでいるため、純利益は減益予想としている。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度は毎年9月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて優待券などを贈呈している。

■株価は調整一巡感

 株価は2月の上場来高値4915円から反落し、その後は4400円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だ。ただし調整一巡感を強めている。

 6月11日の終値4415円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS38円02銭で算出)は約116倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は約0.4%、前期実績PBR(前期実績のBPS973円39銭で算出)は約4.5倍である。時価総額は約231億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[5月10日更新]

うかいは日柄調整完了、既存店好調で19年3月期収益拡大期待

 うかい<7621>(JQ)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期は新店開業費用などで減益予想だが、飲食事業の既存店売上は好調である。19年3月期は新規出店も寄与して収益拡大が期待される。株価は日柄調整完了して上値を試す展開が期待される。

■高級和食・洋食料理店が主力

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。17年3月期売上高構成比は飲食事業90%(和食46%、洋食42%、物販3%)、文化事業10%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 中長期成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、既存店の研鑽、飲食の成長、物販の成長に取り組んでいる。

 17年2月新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」を東京・大手町パークビルディングにオープン、17年7月洋菓子店「アトリエうかい」をJR東日本品川駅構内のエキナカ商業施設「エキュート品川」にオープン、17年9月洋菓子店「アトリエうかい」を京王線調布駅直結商業施設「トリエ京王調布」にオープン、18年3月東京・六本木ヒルズに鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「六本木kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。

 海外については17年11月、第1号店の「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。18年4月には台湾の御盟建設と、台湾台北市の商業施設「微風南山」内に同社が運営するレストランについて業務提携契約を締結した。開業は18年10〜12月予定、レストラン名は「THE UKAI TAIPEI」予定である。

■18年3月期減益予想だが既存店好調、19年3月期収益拡大期待

 18年3月期の非連結業績予想は、売上高が17年3月期比2.6%増の129億円、営業利益が41.5%減の2億66百万円、経常利益が45.8%減の2億25百万円、純利益が52.2%減の1億15百万円としている。配当予想は17年3月期と同額の年間18円(期末一括)で、予想配当性向は80.9%となる。

 新業態「ル・プーレ ブラッスリーうかい」や物販「アトリエうかい」の新規出店も寄与して増収だが、事業拡大に向けた人材確保や新店開業費用などで減益予想としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比6.0%増の102億78百万円、営業利益が3.8%増の5億30百万円、経常利益が9.7%増の5億20百万円、純利益が12.1%増の3億40百万円だった。

 事業本部(旧飲食事業)の既存店売上が好調に推移し、新規出店した洋菓子店舗も寄与した。売上総利益率は54.7%で0.4ポイント上昇、販管費比率は49.6%で0.5ポイント上昇した。事業本部(旧飲食事業)は売上高が6.3%増の92億88百万円で営業利益が14.3%増の12億75百万円、そして文化事業は売上高が3.6%増の9億90百万円で営業利益が1.5%減の1億25百万円だった。

 飲食事業の月次売上状況(アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、18年3月は全店103.7%、既存店102.7%だった。既存店売上は5ヶ月連続の前年比プラスと好調である。客単価は15年5月から35ヶ月連続前年比プラスである。また17年4月〜18年3月累計は全店106.0%、既存店104.7%だった。既存店が好調であり、19年3月期は新規出店も寄与して収益拡大が期待される。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度は毎年9月中間期末時点の株主を対象として実施している。

■株価は日柄調整完了して上値試す

 株価は2月の上場来高値4915円から一旦反落したが、4400円近辺の小幅レンジで推移して日柄調整完了感を強めている。

 5月9日の終値4430円を指標面で見ると、前期推定PER(会社予想のEPS22円24銭で算出)は約199倍、前期推定配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は約0.4%、前々期実績PBR(前々期実績BPS923円97銭で算出)は約4.8倍である。時価総額は約232億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が接近している。日柄調整完了して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[04月16日更新]

うかいは日柄調整完了感、18年3月期減益予想だが19年3月期収益拡大期待

 うかい<7621>(JQ)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期は新店開業費用などで減益予想だが、飲食事業の既存店売上の好調で上振れ余地がありそうだ。そして19年3月期は新規出店も寄与して収益拡大が期待される。株価は2月高値圏から反落したが日柄調整完了感を強めている。

■高級和食・洋食料理店が主力

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。17年3月期売上高構成比は飲食事業90%(和食46%、洋食42%、物販3%)、文化事業10%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。

 中長期成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、既存店の研鑽、飲食の成長、物販の成長に取り組んでいる。

 17年2月新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」を東京・大手町パークビルディングにオープン、17年7月洋菓子店「アトリエうかい」をJR東日本品川駅構内のエキナカ商業施設「エキュート品川」にオープン、17年9月洋菓子店「アトリエうかい」を京王線調布駅直結商業施設「トリエ京王調布」にオープンした。そして18年3月には、東京・六本木ヒルズに鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「ROPPONGI kappou ukai」の2店舗を同時オープンした。

 海外については17年11月、第1号店の「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。

■18年3月期減益予想だが既存店好調で上振れ余地

 18年3月期の非連結業績予想は、売上高が17年3月期比2.6%増の129億円、営業利益が41.5%減の2億66百万円、経常利益が45.8%減の2億25百万円、純利益が52.2%減の1億15百万円としている。配当予想は17年3月期と同額の年間18円(期末一括)で、予想配当性向は80.9%となる。

 新業態「ル・プーレ ブラッスリーうかい」や物販「アトリエうかい」の新規出店も寄与して増収だが、事業拡大に向けた人材確保や新店開業費用などで減益予想としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比6.0%増の102億78百万円、営業利益が3.8%増の5億30百万円、経常利益が9.7%増の5億20百万円、純利益が12.1%増の3億40百万円だった。

 事業本部(旧飲食事業)の既存店売上が好調に推移し、新規出店した洋菓子店舗も寄与した。売上総利益率は54.7%で0.4ポイント上昇、販管費比率は49.6%で0.5ポイント上昇した。事業本部(旧飲食事業)は売上高が6.3%増の92億88百万円で営業利益が14.3%増の12億75百万円、そして文化事業は売上高が3.6%増の9億90百万円で営業利益が1.5%減の1億25百万円だった。

 飲食事業の月次売上状況(アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、18年2月は全店106.8%、既存店106.4%だった。既存店売上は4ヶ月連続の前年比プラスと好調である。客単価は15年5月から34ヶ月連続前年比プラスである。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が79.7%、営業利益が199.2%、経常利益が231.1%、純利益が295.7%と高水準である。第4四半期に新店開業費用が発生するが、既存店売上の好調で通期予想は上振れ余地がありそうだ。そして19年3月期は新規出店も寄与して収益拡大が期待される。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度は毎年9月中間期末時点の株主を対象として実施している。

■株価は日柄調整完了感

 株価は2月の上場来高値4915円から利益確定売りで一旦反落したが大きく下押すことなく、4400円〜4500円近辺で推移して日柄調整完了感を強めている。

 4月13日の終値4415円を指標面で見ると、前期推定PER(会社予想EPS22円24銭で算出)は約199倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は約0.4%、前々期実績PBR(前々期実績BPS923円97銭で算出)は約4.8倍である。時価総額は約231億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が接近して過熱感が解消した。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[3月19日更新]

うかいは自律調整一巡して上値試す、2月の既存店売上も好調で18年3月期予想は上振れの可能性

 うかい<7621>(JQ)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期は新店開業費用などで減益予想だが、飲食事業の既存店売上は18年2月も106.4%と好調だ。通期予想は上振れの可能性が高いだろう。そして19年3月期は新規出店も寄与して収益拡大が期待される。株価は2月の上場来高値圏から一旦反落したが、自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。
 
■高級和食・洋食料理店が主力
 
 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。17年3月期売上高構成比は飲食事業90%(和食46%、洋食42%、物販3%)、文化事業10%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。
 
 中長期成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、既存店の研鑽、飲食の成長、物販の成長に取り組んでいる。
 
 17年2月には新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」を東京・大手町パークビルディングにオープン、17年7月には洋菓子店「アトリエうかい」をJR東日本品川駅構内のエキナカ商業施設「エキュート品川」にオープン、17年9月には洋菓子店「アトリエうかい」を京王線調布駅直結商業施設「トリエ京王調布」にオープンした。
 
 今後の新規出店としては18年3月29日、東京・六本木ヒルズに鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「ROPPONGI kappou ukai」の2店舗を同時オープン予定である。
 
 海外については17年11月、第1号店の「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。
 
■18年3月期減益予想だが既存店好調で上振れの可能性
 
 18年3月期の非連結業績予想は、売上高が17年3月期比2.6%増の129億円、営業利益が41.5%減の2億66百万円、経常利益が45.8%減の2億25百万円、純利益が52.2%減の1億15百万円としている。配当予想は17年3月期と同額の年間18円(期末一括)で、予想配当性向は80.9%となる。
 
 新業態「ル・プーレ ブラッスリーうかい」や物販「アトリエうかい」の新規出店も寄与して増収だが、事業拡大に向けた人材確保や新店開業費用などで減益予想としている。
 
 第3四半期累計は、売上高が前年同期比6.0%増の102億78百万円、営業利益が3.8%増の5億30百万円、経常利益が9.7%増の5億20百万円、純利益が12.1%増の3億40百万円だった。
 
 事業本部(旧飲食事業)の既存店売上が好調に推移し、新規出店した洋菓子店舗も寄与した。売上総利益率は54.7%で0.4ポイント上昇、販管費比率は49.6%で0.5ポイント上昇した。
 
 事業本部(旧飲食事業)は売上高が6.3%増の92億88百万円で、営業利益が14.3%増の12億75百万円だった。文化事業は売上高が3.6%増の9億90百万円で、営業利益が1.5%減の1億25百万円だった。
 
 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が79.7%、営業利益が199.2%、経常利益が231.1%、純利益が295.7%と高水準である。
 
 また飲食事業の月次売上状況(アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、18年2月は全店106.8%、既存店106.4%だった。既存店売上は4ヶ月連続の前年比プラスと好調である。客単価は15年5月から34ヶ月連続前年比プラスである。
 
 第4四半期に新店開業費用が発生するが、既存店売上の好調などで通期予想は上振れの可能性が高いだろう。そして19年3月期は新規出店も寄与して収益拡大が期待される。
 
■株主優待制度は毎年9月末に実施
 
 株主優待制度は毎年9月中間期末時点の株主を対象として実施している。
 
■株価は自律調整一巡して上値試す
 
 株価は2月の上場来高値4915円から利益確定売りで一旦反落したが、3月2日の直近安値4150円から切り返している。自律調整が一巡したようだ。
 
 3月16日の終値4570円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS22円24銭で算出)は205倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.4%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS923円97銭で算出)は4.9倍近辺である。時価総額は約239億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。そして目先的な過熱感が解消している。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[2月16日更新]

うかいは上場来高値更新の展開、既存店売上は1月も好調で18年3月期予想に上振れ余地

 うかい<7621>(JQ)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期は新店開業費用などで減益予想だが、第3四半期累計が順調であり、飲食事業の既存店売上は18年1月も103.2%と好調である。通期予想に上振れ余地がありそうだ。そして19年3月期は新規出店も寄与して収益拡大が期待される。株価は地合い悪化の影響を受けず上場来高値更新の展開だ。
 
■高級和食・洋食料理店が主力
 
 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。17年3月期売上高構成比は飲食事業90%(和食46%、洋食42%、物販3%)、文化事業10%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。
 
 中長期成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、既存店の研鑽、飲食の成長、物販の成長に取り組んでいる。
 
 17年2月には新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」を東京・大手町パークビルディングにオープン、17年7月には洋菓子店「アトリエうかい」をJR東日本品川駅構内のエキナカ商業施設「エキュート品川」にオープン、17年9月には洋菓子店「アトリエうかい」を京王線調布駅直結商業施設「トリエ京王調布」にオープンした。
 
 今後の新規出店としては18年3月29日、東京・六本木ヒルズに鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「ROPPONGI kappou ukai」の2店舗を同時オープン予定である。
 
 海外については17年11月、第1号店の「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。
 
■18年3月期減益予想だが既存店好調で上振れ余地
 
 今期(18年3月期)非連結業績予想(5月18日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比2.6%増の129億円、営業利益が41.5%減の2億66百万円、経常利益が45.8%減の2億25百万円、純利益が52.2%減の1億15百万円としている。配当予想は前期と同額の年間18円(期末一括)としている。予想配当性向は80.9%となる。
 
 新業態「ル・プーレ ブラッスリーうかい」や物販「アトリエうかい」の新規出店も寄与して増収だが、事業拡大に向けた人材確保や新店開業費用などで減益予想としている。
 
 2月8日発表した第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比6.0%増の102億78百万円、営業利益が3.8%増の5億30百万円、経常利益が9.7%増の5億20百万円、純利益が12.1%増の3億40百万円だった。
 
 事業本部(旧飲食事業)の既存店売上が好調に推移し、新規出店した洋菓子店舗も寄与した。売上総利益率は54.7%で0.4ポイント上昇、販管費比率は49.6%で0.5ポイント上昇した。
 
 事業本部(旧飲食事業)は、売上高が6.3%増の92億88百万円で、営業利益が14.3%増の12億75百万円だった。文化事業は、売上高が3.6%増の9億90百万円で、営業利益が1.5%減の1億25百万円だった。
 
 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が79.7%、営業利益が199.2%、経常利益が231.1%、純利益が295.7%とである。第4四半期に新店開業費用が発生するが、既存店売上の好調などで通期予想に上振れ余地がありそうだ。
 
 なお飲食事業の月次売上状況(アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、18年1月は全店104.5%、既存店103.2%だった。既存店売上は3ヶ月連続の前年比プラスと好調だった。客単価は15年5月から33ヶ月連続前年比プラスである。
 
■株主優待制度は毎年9月末に実施
 
 株主優待制度は毎年9月中間期末時点の株主を対象として実施している。
 
■株価は上場来高値更新の展開
 
 株価は地合い悪化の影響を受けず上場来高値更新の展開だ。2月8日に4270円まで上伸した。その後も高値圏で堅調に推移している。
 
 2月15日の終値4055円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS22円24銭で算出)は182倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.4%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS923円97銭で算出)は4.4倍近辺である。時価総額は約212億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月18日更新]

うかいは上場来高値更新の展開、既存店売上は12月も105.5%と好調、18年3月期予想は増額の可能性

 うかい<7621>(JQ)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。飲食事業の既存店売上は12月も105.5%と好調だ。18年3月期業績予想は増額の可能性が高いだろう。株価は99年高値を突破して上場来高値更新の展開となった。上値を試す展開が期待される。
 
■高級和食・洋食料理店が主力
 
 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。17年3月期売上高構成比は飲食事業90%(和食46%、洋食42%、物販3%)、文化事業10%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。
 
 中長期成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、既存店の研鑽、飲食の成長、物販の成長に取り組んでいる。
 
 17年2月には新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」を東京・大手町パークビルディングにオープン、17年7月には洋菓子店「アトリエうかい」をJR東日本品川駅構内のエキナカ商業施設「エキュート品川」にオープン、17年9月には洋菓子店「アトリエうかい」を京王線調布駅直結商業施設「トリエ京王調布」にオープンした。
 
 今後の新規出店としては、18年春東京都港区六本木に「仮称:六本木うかい亭」と「仮称:ROPPONGI kappou ukai」の2店舗を同時出店予定である。
 
 海外については17年11月、第1号店の「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。
 
■18年3月期減益予想だが増額の可能性
 
 今期(18年3月期)非連結業績予想(5月18日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比2.6%増の129億円、営業利益が41.5%減の2億66百万円、経常利益が45.8%減の2億25百万円、純利益が52.2%減の1億15百万円としている。配当予想は前期と同額の年間18円(期末一括)としている。予想配当性向は80.9%となる。
 
 新業態「ル・プーレ ブラッスリーうかい」や物販「アトリエうかい」の新規出店も寄与して増収だが、事業拡大に向けた人材確保や新店開業費用などで減益予想としている。
 
 第2四半期累計は、売上高が前年同期比6.6%増の65億41百万円、営業利益が94.7%増の2億31百万円、経常利益が2.4倍の2億26百万円、純利益が3.1倍の1億51百万円だった。
 
 事業本部(旧飲食事業)の既存店売上が前年比105.6%(速報値ベース)と好調に推移し、新規出店した洋菓子店舗の好調も寄与して計画超の大幅増益だった。売上総利益率は54.0%で0.6ポイント上昇、販管費比率は50.5%で1.0ポイント低下した。
 
 そして通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.7%、営業利益が86.8%、経常利益が100.4%、純利益が131.3%と高水準である。既存店売上好調で、通期予想は増額の可能性が高いだろう。
 
 飲食事業の月次売上状況(アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、17年12月は全店107.8%、既存店105.5%だった。既存店売上は2ヶ月連続の前年比プラスだった。客単価は15年5月から32ヶ月連続前年比プラスである。
 
■株主優待制度は毎年9月末に実施
 
 株主優待制度は毎年9月中間期末時点の株主を対象として実施している。
 
■株価は99年高値突破して上場来高値更新の展開
 
 株価は99年高値3520円を突破して1月16日に3620円まで上伸した。上場来高値更新の展開だ。
 
 1月17日の終値3595円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS22円24銭で算出)は162倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.5%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS923円97銭で算出)は3.9倍近辺である。時価総額は約188億円である。
 
 週足チャートで見ると上向きに転じた13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
 

[12月18日更新]

うかいは99年高値が射程圏、既存店売上好調で18年3月期予想は増額の可能性

 うかい<7621>(JQ)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。既存店売上好調で18年3月期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は8月の年初来高値に接近している。そして99年の上場来高値が射程圏だ。
 
■高級和食・洋食料理店が主力
 
 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。17年3月期売上高構成比は飲食事業90%(和食46%、洋食42%、物販3%)、文化事業10%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。
 
 中長期成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、既存店の研鑽、飲食の成長、物販の成長に取り組んでいる。
 
 17年2月には新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」を東京・大手町パークビルディングにオープン、17年7月には洋菓子店「アトリエうかい」をJR東日本品川駅構内のエキナカ商業施設「エキュート品川」にオープン、17年9月には洋菓子店「アトリエうかい」を京王線調布駅直結商業施設「トリエ京王調布」にオープンした。
 
 今後の新規出店としては、18年春東京都港区六本木に「仮称:六本木うかい亭」と「仮称:ROPPONGI kappou ukai」の2店舗を同時出店予定である。
 
 海外については17年11月、第1号店の「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。
 
■18年3月期減益予想だが増額の可能性
 
 今期(18年3月期)非連結業績予想(5月18日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比2.6%増の129億円、営業利益が41.5%減の2億66百万円、経常利益が45.8%減の2億25百万円、純利益が52.2%減の1億15百万円としている。配当予想は前期と同額の年間18円(期末一括)としている。予想配当性向は80.9%となる。
 
 新業態「ル・プーレ ブラッスリーうかい」や物販「アトリエうかい」の新規出店も寄与して増収だが、事業拡大に向けた人材確保や新店開業費用などで減益予想としている。
 
 ただし第2四半期累計の非連結業績は、売上高が前年同期比6.6%増の65億41百万円、営業利益が94.7%増の2億31百万円、経常利益が2.4倍の2億26百万円、純利益が3.1倍の1億51百万円だった。
 
 事業本部(旧飲食事業)の既存店売上が前年比105.6%(速報値ベース)と好調に推移し、新規出店した洋菓子店舗の好調も寄与して計画超の大幅増益だった。売上総利益率は54.0%で0.6ポイント上昇、販管費比率は50.5%で1.0ポイント低下した。
 
 そして通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.7%、営業利益が86.8%、経常利益が100.4%、純利益が131.3%と高水準である。既存店売上好調で、通期予想は増額の可能性が高いだろう。
 
 飲食事業の月次売上状況(アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、17年11月は全店106.8%、既存店105.7%だった。既存店売上は10月が台風など悪天候の影響で8ヶ月ぶりに前年比マイナスとなったが、早くも11月には前年比プラスに回復した。なお客単価は15年5月から31ヶ月連続前年比プラスである。
 
■株主優待制度は毎年9月末に実施、優待内容を一部変更
 
 株主優待制度は毎年9月中間期末時点の株主を対象として実施している。優待内容は8月4日に一部変更を発表し、17年9月末から実施した。
 
■株価は8月の年初来高値に接近、99年高値も射程圏
 
 株価は直近安値圏3000円近辺から切り返し、3300円近辺まで上伸して8月の年初来高値3320円に接近している。
 
 12月15日の終値3295円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS22円24銭で算出)は148倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.5%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS923円97銭で算出)は3.6倍近辺である。時価総額は約173億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインの形だ。上値を試す展開が期待され、99年の上場来高値3520円が射程圏だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
 [11月22日更新]

うかいは調整一巡して戻り歩調、18年3月期2Q累計が計画超の大幅増益で通期予想も増額の可能性

 うかい<7621>(JQ)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期第2四半期累計は計画超の大幅増益だった。通期予想も増額の可能性が高いだろう。株価は調整一巡して戻り歩調だ。
 
■高級和食・洋食料理店が主力
 
 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。17年3月期売上高構成比は飲食事業90%(和食46%、洋食42%、物販3%)、文化事業10%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。
 
 中長期成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、既存店の研鑽、飲食の成長、物販の成長に取り組んでいる。
 
 17年2月には新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」を東京・大手町パークビルディングにオープン、17年7月には洋菓子店「アトリエうかい」をJR東日本品川駅構内のエキナカ商業施設「エキュート品川」にオープン、17年9月には洋菓子店「アトリエうかい」を京王線調布駅直結商業施設「トリエ京王調布」にオープンした。
 
 今後の新規出店としては、18年春東京都港区六本木に「仮称:六本木うかい亭」と「仮称:ROPPONGI kappou ukai」の2店舗を同時出店予定である。
 
 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。そして17年秋のグランドオープンに先立ち、17年7月にソフトオープンした。
 
■18年3月期2Q累計は計画超の大幅増益
 
 11月9日発表した今期(18年3月期)第2四半期累計(4〜9月)の非連結業績は、売上高が前年同期比6.6%増の65億41百万円、営業利益が94.7%増の2億31百万円、経常利益が2.4倍の2億26百万円、純利益が3.1倍の1億51百万円だった。
 
 事業本部(旧飲食事業)の既存店売上が前年比105.6%(速報値ベース)と好調に推移し、新規出店した洋菓子店舗の好調も寄与して計画超の大幅増益だった。計画に対して、売上高は1億89百万円、営業利益は1億02百万円、経常利益は1億21百万円、純利益は97百万円、それぞれ上回った。
 
 売上高は事業本部が7.0%増の59億28百万円、分化事業が3.1%増の6億12百万円だった。売上総利益率は54.0%で0.6ポイント上昇し、販管費比率は50.5%で1.0ポイント低下した。
 
■18年3月期減益予想だが増額の可能性
 
 今期(18年3月期)非連結業績予想(5月18日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比2.6%増の129億円、営業利益が41.5%減の2億66百万円、経常利益が45.8%減の2億25百万円、純利益が52.2%減の1億15百万円としている。配当予想は前期と同額の年間18円(期末一括)としている。予想配当性向は80.9%となる。
 
 新業態「ル・プーレ ブラッスリーうかい」や物販「アトリエうかい」の新規出店も寄与して増収だが、事業拡大に向けた人材確保や新店開業費用などで減益予想としている。ただし通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高50.7%、営業利益86.8%、経常利益100.4%、純利益131.3%と高水準である。通期予想も増額の可能性が高いだろう。
 
 飲食事業の月次売上状況(アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、17年10月は全店が101.1%、既存店が99.9%だった。既存店売上は台風など悪天候の影響で客数が減少して8ヶ月ぶりの前年比マイナスだったが、客単価は15年5月から30ヶ月連続前年比プラスである。
 
■株主優待制度は毎年9月末に実施、優待内容を一部変更
 
 株主優待制度は毎年9月中間期末時点の株主を対象として実施している。優待内容は8月4日に一部変更を発表し、17年9月末から実施した。
 
■株価は調整一巡して戻り歩調
 
 株価は99年来高値圏の3300円近辺から9月末の株主優待権利落ちで反落したが、3000円近辺から切り返して戻り歩調だ。
 
 11月20日の終値3220円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS22円24銭で算出)は145倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.6%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS923円97銭で算出)は3.5倍近辺である。時価総額は約169億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。調整一巡して戻りを試す展開が期待され、99年高値3520円も視野に入りそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月26日更新]

うかいは18年3月期減益予想だが上振れ余地、9月既存店売上106.8%と好調

 うかい<7621>(JQ)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期は事業拡大に向けた人材確保や新店開業費用などで減益予想だが、既存店売上は9月も106.8%と好調に推移している。通期予想に上振れ余地がありそうだ。株価は9月末の株主優待権利落ちで反落したが、調整一巡して戻りを試す展開が期待される。
 
■高級和食・洋食料理店が主力
 
 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。17年3月期売上高構成比は飲食事業90%(和食46%、洋食42%、物販3%)、文化事業10%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。
 
 中長期成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、既存店の研鑽、飲食の成長、物販の成長に取り組んでいる。
 
 17年2月には新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」を東京・大手町パークビルディングにオープン、17年7月には洋菓子店「アトリエうかい」をJR東日本品川駅構内のエキナカ商業施設「エキュート品川」にオープン、17年9月には洋菓子店「アトリエうかい」を京王線調布駅直結商業施設「トリエ京王調布」にオープンした。
 
 今後の新規出店としては、18年春東京都港区六本木に「仮称:六本木うかい亭」と「仮称:ROPPONGI kappou ukai」の2店舗を同時出店予定である。
 
 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。そして17年秋のグランドオープンに先立ち、17年7月にソフトオープンした。
 
■18年3月期減益予想だが既存店売上好調で上振れ余地
 
 今期(18年3月期)非連結業績予想(5月18日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比2.6%増の129億円、営業利益が41.5%減の2億66百万円、経常利益が45.8%減の2億25百万円、純利益が52.2%減の1億15百万円としている。配当予想は前期と同額の年間18円(期末一括)としている。予想配当性向は80.9%となる。
 
 新業態「ル・プーレ ブラッスリーうかい」や物販「アトリエうかい」の新規出店も寄与して増収だが、事業拡大に向けた人材確保や新店開業費用などで減益予想としている。
 
 第1四半期(4〜6月)は売上高が前年同期比5.2%増収、営業利益が9.2%増益、経常利益が14.5%増益、純利益が15.3%増益だった。事業本部(旧飲食事業)の既存店売上が好調に推移して増収増益だった。売上総利益は5.1%増加し、売上総利益率は53.7%で横ばいだった。販管費は4.8%増加したが、販管費比率は49.6%で0.2ポイント低下した。
 
 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高25.5%、営業利益49.6%、経常利益54.7%、純利益67.0%と高水準だった。
 
 また飲食事業の月次売上状況(アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、17年9月は全店が108.5%、既存店が106.8%だった。既存店売上は17年3月から7ヶ月連続の前年比プラスとなった。客単価の上昇(15年5月から29ヶ月連続前年比プラス)が続き、客数も4ヶ月連続の前年比プラスとなった。この結果、4〜9月累計では全店107.0%、既存店105.6%となった。既存店の好調で通期予想に上振れ余地がありそうだ。
 
■株主優待制度は毎年9月末に実施、優待内容を一部変更
 
 株主優待制度は毎年9月中間期末時点の株主を対象として実施している。優待内容は8月4日に一部変更を発表し、17年9月末から実施した。
 
■株価は調整一巡して戻り試す
 
 株価は9月末の株主優待権利落ちで、99年来高値圏の3300円近辺から反落した。ただし3000円近辺で推移して調整一巡感を強めている。
 
 10月23日の終値3090円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS22円24銭で算出)は139倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.6%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS923円97銭で算出)は3.3倍近辺である。時価総額は約162億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線近辺下げ渋り、サポートラインを確認した形だ。調整一巡して戻りを試す展開が期待され、99年高値3520円も視野に入りそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月25日更新]

うかいは18年3月期減益予想だが上振れ余地、8月既存店売上109.8%と好調

 うかい<7621>(JQ)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期は事業拡大に向けた人材確保や新店開業費用などで減益予想だが、既存店売上は8月109.8%と好調に推移している。通期予想に上振れ余地がありそうだ。株価は99年来の高値圏で堅調だ。上値を試す展開が期待される。
 
■高級和食・洋食料理店が主力
 
 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。17年3月期売上高構成比は飲食事業90%(和食46%、洋食42%、物販3%)、文化事業10%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。
 
 中長期成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、既存店の研鑽、飲食の成長、物販の成長に取り組んでいる。
 
 17年2月には新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」を東京・大手町パークビルディングにオープン、17年7月には洋菓子店「アトリエうかい」をJR東日本品川駅構内のエキナカ商業施設「エキュート品川」にオープンした。
 
 今後の新規出店としては、18年春東京都港区六本木に「仮称:六本木うかい亭」と「仮称:ROPPONGI kappou ukai」の2店舗を同時出店、また洋菓子店「アトリエうかい」を17年秋開業予定の京王線調布駅直結商業施設「トリエ京王調布」にオープン予定である。
 
 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。そして17年秋のグランドオープンに先立ち、17年7月にソフトオープンした。
 
■18年3月期減益予想だが既存店売上好調で上振れ余地
 
 今期(18年3月期)非連結業績予想(5月18日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比2.6%増の129億円、営業利益が41.5%減の2億66百万円、経常利益が45.8%減の2億25百万円、純利益が52.2%減の1億15百万円としている。配当予想は前期と同額の年間18円(期末一括)としている。予想配当性向は80.9%となる。
 
 17年2月オープンの新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」や物販の新規出店も寄与して増収だが、事業拡大に向けた人材確保や新店開業費用などで減益予想としている。
 
 第1四半期(4〜6月)は売上高が前年同期比5.2%増収、営業利益が9.2%増益、経常利益が14.5%増益、純利益が15.3%増益だった。事業本部(旧飲食事業)の既存店売上が好調に推移して増収増益だった。売上総利益は5.1%増加し、売上総利益率は53.7%で横ばいだった。販管費は4.8%増加したが、販管費比率は49.6%で0.2ポイント低下した。
 
 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高25.5%、営業利益49.6%、経常利益54.7%、純利益67.0%と高水準だった。
 
 また飲食事業の月次売上状況(アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、17年8月は全店が111.4%、既存店が109.8%だった。既存店売上は17年3月から6ヶ月連続の前年比プラスとなった。客単価の上昇(15年5月から28ヶ月連続前年比プラス)が続き、客数も3ヶ月連続の前年比プラスとなった。既存店の好調で通期予想に上振れ余地がありそうだ。
 
■株主優待制度は毎年9月末に実施、優待内容を一部変更
 
 株主優待制度は毎年9月中間期末時点の株主を対象として実施している。優待内容は8月4日に一部変更を発表した。17年9月末から実施する。
 
■株価は99年来の高値圏で堅調
 
 株価は8月16日に99年来高値圏となる3300円まで上伸した。その後は上げ一服の形だが、大きく下押すことなく高値圏で堅調に推移している。自律調整の範囲だろう。
 
 9月22日の終値3245円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS22円24銭で算出)は146倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.6%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS923円97銭で算出)は3.5倍近辺である。時価総額は約170億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。上値を試す展開が期待され、99年高値3520円が視野に入る。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月17日更新] 

うかいは99年来の高値圏、18年3月期減益予想だが既存店売上好調で上振れ余地  
 うかい<7621>(JQ)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期第1四半期は増収増益だった。通期は事業拡大に向けた人材確保や新店開業費用などで減益予想だが、既存店売上が好調に推移して上振れ余地がありそうだ。株価は15年高値を突破して99年来の高値圏だ。上値を試す展開が期待される。
 
■高級和食・洋食料理店が主力
 
 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。17年3月期売上高構成比は飲食事業90%(和食46%、洋食42%、物販3%)、文化事業10%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。
 
 中長期成長戦略として「更なるブランドの構築」をテーマとして、既存店の研鑽、飲食の成長、物販の成長に取り組んでいる。
 
 17年2月には新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」を東京・大手町パークビルディングにオープン、17年5月には洋菓子店「アトリエうかい」をJR東日本品川駅構内のエキナカ商業施設「エキュート品川」にオープンした。
 
 今後の新規出店としては、18年春東京都港区六本木に「仮称:六本木うかい亭」と「仮称:ROPPONGI kappou ukai」の2店舗を同時出店、また洋菓子店「アトリエうかい」を17年秋開業予定の京王線調布駅直結商業施設「トリエ京王調布」にオープン予定である。
 
 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。17年夏開業予定である。
 
■18年3月期1Qは増収増益
 
 今期(18年3月期)第1四半期(4月〜6月)の非連結業績は、売上高が前年同期比5.2%増の32億89百万円、営業利益が9.2%増の1億32百万円、経常利益が14.5%増の1億23百万円、そして純利益が15.3%増の77百万円だった。
 
 事業本部(旧飲食事業)の既存店が好調に推移して増収増益だった。売上総利益は5.1%増加し、売上総利益率は53.7%で横ばいだった。販管費は4.8%増加したが、販管費比率は49.6%で0.2ポイント低下した。
 
 セグメント別に見ると事業本部は売上高が5.7%増の30億15百万円で営業利益(連結調整前)が7.0%増の3億77百万円、文化事業は売上高が0.4%増の2億74百万円で営業利益が0百万円の赤字(前年同期は7百万円の黒字)だった。
 
■18年3月期通期減益予想だが既存店売上好調で上振れ余地
 
 今期(18年3月期)通期の非連結業績予想(5月18日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比2.6%増の129億円、営業利益が41.5%減の2億66百万円、経常利益が45.8%減の2億25百万円、純利益が52.2%減の1億15百万円としている。配当予想は前期と同額の年間18円(期末一括)で、予想配当性向は80.9%となる。
 
 17年2月オープンの新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」や物販の新規出店も寄与して増収だが、事業拡大に向けた人材確保や新店開業費用などで減益予想としている。
 
 ただし通期予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が25.5%、営業利益が49.6%、経常利益54.7%、純利益67.0%と高水準である。また飲食事業の月次売上状況(アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、既存店売上高は17年4月105.0%、5月103.4%、6月105.0%、7月104.3%と好調に推移している。既存店の好調で通期業績予想に上振れ余地がありそうだ。
 
■株主優待制度は毎年9月末に実施、優待内容を一部変更
 
 株主優待制度は毎年9月中間期末時点の株主を対象として実施している。優待内容は8月4日に一部変更を発表した。17年9月末から実施する。
 
■株価は99年来の高値圏
 
 株価は15年6月高値3220円を突破して8月16日には3300円まで上伸した。99年来の高値圏だ。
 
 8月16日の終値3290円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS22円24銭で算出)は148倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.5%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS923円97銭で算出)は3.6倍近辺である。時価総額は約172億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。上値を試す展開が期待され、99年高値3520円が視野に入る。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月14日更新]

うかいは年初来高値更新の展開、18年3月期減益予想だが上振れ余地

 うかい<7621>(JQ)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期は事業拡大に向けた人材確保や新店開業費用などで減益予想だが、既存店売上が好調に推移して上振れ余地がありそうだ。株価は年初来高値更新の展開だ。15年5月高値を突破すれば、99年の上場来高値が視野に入る。

■高級和食・洋食料理店が主力

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。

 中長期成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、既存店の研鑽、飲食の成長、物販の成長に取り組んでいる。

 17年2月には新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」をオープンした。さらに洋菓子店「アトリエうかい」を2017年秋開業予定の調布駅直結の商業施設「トリエ京王調布」A館1Fにオープン予定である。
 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。17年夏開業予定である。

■18年3月期減益予想だが既存店売上好調で上振れ余地

 今期(18年3月期)非連結業績予想(5月18日公表)は売上高が前期(17年3月期)比2.6%増の129億円、営業利益が同41.5%減の2億66百万円、経常利益が同45.8%減の2億25百万円、そして純利益が同52.2%減の1億15百万円としている。配当予想は前期と同額の年間18円(期末一括)で、予想配当性向は80.9%となる。

 17年2月オープンの新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」や物販の新規出店も寄与して増収だが、事業拡大に向けた人材確保や新店開業費用などで減益予想としている。ただし既存店売上が好調に推移して上振れ余地がありそうだ。

■株価は年初来高値圏で堅調、フシ突破すれば上げ足速める可能性

 株価の動きを見ると、3000円近辺での短期モミ合いから上放れて年初来高値更新の展開となり、7月13日には3145円まで上伸した。

 7月13日の終値3080円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS22円24銭で算出)は138倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.6%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS923円97銭で算出)は3.3倍近辺である。時価総額は約161億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。上値を試す展開が期待される。15年5月高値3220円を突破すれば、99年の上場来高値3520円が視野に入る。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[05月23日更新]

うかいは15年高値を目指す、18年3月期減益予想だが4月既存店売上は好調

 うかい<7621>(JQ)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期は事業拡大に向けた人材確保や新店開業費用などで減益予想だが、4月既存店売上は105.0%と好調に推移している。株価は15年6月高値を目指す展開が期待される。

■高級和食・洋食料理店が主力

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。17年3月期売上高構成比は飲食事業90%(和食46%、洋食42%、物販3%)、文化事業10%である。第3四半期の構成比が高い収益特性がある。

 中長期成長戦略として、既存店の研鑽、新たな魅力の創造、商圏の拡大、新店・新業態への挑戦という4つのテーマに取り組んでいる。

 14年4月に新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(割烹うかい)」をオープン、15年4月焼菓子製造に特化した「アトリエうかい八王子工房」を新設、17年2月に新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」をオープンした。また洋菓子店「アトリエうかい」を2017年秋開業予定の調布駅直結の商業施設「トリエ京王調布」A館1Fにオープン予定である。

 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。17年夏開業予定である。
■17年3月期は箱根火山活動の影響が一巡して大幅増益

 5月18日発表した前期(17年3月期)の非連結業績は、売上高が前々期(16年3月期)比4.2%増の125億72百万円、営業利益が同2.8倍の4億54百万円、経常利益が同3.2倍の4億15百万円、純利益が2億40百万円(前々期は1億29百万円の赤字)だった。

 飲食事業が概ね順調に推移し、文化事業における箱根大涌谷周辺の火山噴火活動の影響一巡も寄与して大幅増益だった。売上総利益は同6.3%増加し、売上総利益率は54.1%で同1.0ポイント上昇した。販管費は同1.8%増加にとどまり、販管費比率は50.5%で同1.2ポイント低下した。特別損失では前々期計上の減損損失1億76百万円が一巡した。

 ROEは5.1%で同7.9ポイント上昇、自己資本比率は45.1%で同1.9ポイント上昇した。配当は同3円増配の年間18円(期末一括)とした。配当性向は38.7%である。

 セグメント別に見ると、飲食事業は売上高が同2.1%増の113億44百万円で営業利益(連結調整前)が同9.3%増の13億04百万円だった。定休日導入店舗を増やした影響や天候不順の影響で客数が減少したが、メニュー内容や価格の見直しなどの効果で客単価が上昇し、店舗での土産品販売も寄与した。売上高の内訳は和食が同0.9%増の57億59百万円、洋食が同0.7%増の52億47百万円、物販が同70.4%増の3億37百万円だった。

 文化事業は売上高が同28.1%増の12億28百万円で営業利益が1億21百万円の黒字(前々期は76百万円の赤字)だった。箱根大涌谷周辺の火山噴火活動の影響が一巡し、来館者数がほぼ例年並みに回復している。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期31億26百万円、第2四半期30億10百万円、第3四半期35億59百万円、第4四半期28億77百万円、営業利益は1億21百万円、2百万円の赤字、3億92百万円、57百万円の赤字だった。

■18年3月期減益予想だが4月既存店売上は好調

 今期(18年3月期)の非連結業績予想(5月18日公表)については、売上高が前期(17年3月期)比2.6%増の129億円、営業利益が同41.5%減の2億66百万円、経常利益が同45.8%減の2億25百万円、純利益が同52.2%減の1億15百万円としている。配当予想は前期と同額の年間18円(期末一括)としている。予想配当性向は80.9%となる。

 17年2月オープンの新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」や物販の新規出店も寄与して増収だが、事業拡大に向けた人材確保や新店開業費用などで減益予想としている。

 飲食事業月次売上(アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、17年4月の全店売上高は106.2%、既存店売上高は105.0%と好調だった。客単価の上昇が続き、既存店の来客数も16年7月以来9ヶ月ぶりにプラスとなった。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度は毎年9月中間期末時点の株主を対象として実施している。優待内容は(1)100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主様限定お食事付ご入場招待券5枚(1万5000円相当)、(2)所有株式数に応じた「株主様ご優待券」または「うかい特選牛」を贈呈する。

■株価は15年高値目指す

 株価の動きを見ると、2800円台でのモミ合いから上放れの展開となり、16年8月高値2976円を突破して5月17日と18日に2991円まで上伸した。

 5月22日の終値2962円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS22円24銭で算出)は133倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.6%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS923円97銭で算出)は3.2倍近辺である。時価総額は約155億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形となった。15年6月高値3220円を目指す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[04月18日更新]

うかいの17年3月の既存店売上は106.4%と好調、18年3月期も収益拡大期待

 うかい<7621>(JQ)は、飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。17年3月の既存店売上高は106.4%と好調だった。17年3月期は大幅増益予想で増額余地があり、18年3月期も収益拡大が期待される。株価は自律調整一巡して16年9月の戻り高値を試す展開が期待される。

■高級和食・洋食料理店が主力

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。16年3月期売上高構成比は飲食事業92%(和食47%、洋食43%、物販2%)、文化事業8%だった。

 新たな成長ステージに向けた事業戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信、海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月に国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(割烹うかい)」をオープン、15年4月には焼菓子製造に特化した「アトリエうかい八王子工房」を新設して品質向上・量産可能な体制を整えた。

 17年2月には新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」を東京都千代田区大手町の大手町パークビルディング1階にオープンした。ロティサリーチキンをメインにした新業態「ブラッスリー」である。

 洋菓子店「アトリエうかい」は、全日本空輸(ANA)国内線プレミアムクラスの軽食サービス「Premium SABO」とのコラボレーションで、17年3月1日から17年5月31日の期間限定で焼き菓子を提供している。

 また4月13日には、洋菓子店「アトリエうかい」を2017年秋開業予定の調布駅直結の商業施設「トリエ京王調布」A館1Fにオープンすると発表した。

 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。オープンに向けて準備を進めている。

 中期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げ、ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間開通に伴う商圏拡大などに取り組んでいる。

■第3四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期30億66百万円、第2四半期29億30百万円、第3四半期34億99百万円、第4四半期27億39百万円、営業利益が84百万円、1億23百万円の赤字、3億80百万円、85百万円の赤字、16年3月期は売上高が30億36百万円、28億71百万円、34億40百万円、27億24百万円、営業利益が67百万円、77百万円の赤字、2億95百万円、1億20百万円の赤字だった。

 第3四半期の構成比が高い収益構造である。16年3月期は文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受け、箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少したため全体として15年3月期比減収減益だった。純利益は特別損失に減損損失を計上したことも影響して赤字だった。

 売上総利益は同2.4%減少し、売上総利益率は53.1%で同0.6ポイント低下した。販管費は同1.1%減少し、販管費比率は51.7%で同0.1ポイント低下した。ROEはマイナス2.8%で同3.4ポイント低下、自己資本比率は43.2%で同1.5ポイント上昇した。配当は15年3月期と同額の年間15円(期末一括)だった。

 セグメント別の動向を見ると、飲食事業は売上高が同0.5%増の111億12百万円(和食が同1.2%減の57億06百万円、洋食が同0.7%増の52億08百万円、物販が同84.1%増の1億97百万円)で、営業利益(連結調整前)が同11.1%減の11億92百万円だった。既存店売上高は100.4%だった。文化事業は売上高が同18.4%減の9億59百万円で、営業利益が76百万円の赤字(前々期は19百万円の黒字)だった。

■17年3月期第3四半期累計は箱根火山活動の影響が一巡して大幅増益

 前期(17年3月期)第3四半期累計(4〜12月)非連結業績は、売上高が前年同期比3.7%増の96億95百万円、営業利益が同78.8%増の5億11百万円、経常利益が同93.7%増の4億74百万円、純利益が同2.3倍の3億03百万円だった。

 飲食事業は定休日導入店舗を増やした影響を、メニュー内容・価格改定などで吸収して概ね順調に推移した。文化事業は箱根大涌谷周辺の火山噴火活動の影響が一巡し、来館者数が回復に向かっている。売上総利益は同5.5%増加し、売上総利益率は54.3%で同0.9ポイント上昇した。販管費は同1.0%増加にとどまり、販管費比率は49.1%で同1.3ポイント低下した。

 セグメント別に見ると、飲食事業は売上高が同1.4%増の87億39百万円で営業利益(連結調整前)が同2.9%減の11億15百万円だった。定休日導入店舗数拡大に伴う営業日数減少や台風・長雨等天候不順の影響で来店客数が減少したが、メニュー内容・価格改定で客単価は上昇した。

 文化事業は売上高が同30.8%増の9億56百万円で営業利益が1億27百万円の黒字(前年同期は42百万円の赤字)だった。箱根大涌谷周辺の火山噴火警戒レベル引き下げで来館者数がほぼ例年並みに回復している。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期31億26百万円、第2四半期30億10百万円、第3四半期35億59百万円、営業利益は1億21百万円、2百万円の赤字、3億92百万円だった。

■17年3月期大幅増益・増配予想で増額余地、18年3月期も収益拡大期待

 前期(17年3月期)通期の非連結業績予想(5月19日公表)は売上高が前々期(16年3月期)比3.8%増の125億38百万円、営業利益が同2.7倍の4億46百万円、経常利益が同3.2倍の4億09百万円、純利益が2億34百万円の黒字(前期は1億29百万円の赤字)としている。配当予想は同3円増配の年間18円(期末一括)で推定配当性向は39.7%となる。

 飲食事業が堅調に推移し、文化事業では箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響が一巡する。純利益は減損損失一巡も寄与する。通期会社予想に対する第3四半期の進捗率は売上高77.4%、営業利益114.6%、経常利益115.9%、純利益129.5%で、各利益は通期予想を超過達成している。第3四半期の構成比が高い収益特性に加えて、東京・大手町への新規出店費用の発生も予想されるが、好業績が期待される。増額余地もありそうだ。

 なお飲食事業月次売上(アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、17年3月の全店売上高は107.5%、既存店売上高は106.4%と好調だった。客単価の上昇が続いている。16年4月〜17年3月累計では全店売上高が102.1%、既存店売上高が102.0%となった。

 前期(17年3月期)の大幅増益予想に続いて、今期(18年3月期)も収益拡大が期待される。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度については毎年9月中間期末に実施している。

 15年11月には優待内容の一部変更を発表した。変更前の「株主様お食事優待券」を変更後の「株主様ご優待券」として、利用可能店舗に「アトリエうかい」を追加し、優待内容を「利用可能店舗におけるご飲食代のご優待」から「利用可能店舗におけるご利用代のご優待券」に変更した。15年9月末現在の株主から実施した。

 この結果、変更後の優待内容は、(1)100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主様限定お食事付ご入場招待券5枚(1万5000円相当)、(2)所有株式数に応じた「株主様ご優待券」または「うかい特選牛」となっている。

■株価は自律調整一巡して16年9月の戻り高値試す

 株価の動きを見ると、3月28日、29日、4月4日の年初来高値2880円から一旦反落したが自律調整の範囲だろう。

 4月17日の終値2820円を指標面で見ると、前期推定PER(会社予想EPS45円34銭で算出)は62倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.6%近辺、前々期実績PBR(前々期実績BPS887円53銭で算出)は3.2倍近辺である。時価総額は約147億円である。

 週足チャートで見ると上向きに転じた26週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。自律調整が一巡して16年9月の戻り高値2975円を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月13日更新]

うかいは戻り歩調で昨年来高値に接近、17年3月期通期予想に増額余地

 うかい<7621>(JQ)は、飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。17年2月新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」を東京・大手町にオープンした。17年3月期は大幅増益予想で、さらに増額余地がありそうだ。株価は戻り歩調で16年8月の昨年来高値に接近している。戻りを試す展開が期待される。

■高級和食・洋食料理店が主力

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。16年3月期売上高構成比は飲食事業92%(和食47%、洋食43%、物販2%)、文化事業8%だった。

 新たな成長ステージに向けた事業戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信、海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月に国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(割烹うかい)」をオープン、15年4月には焼菓子製造に特化した「アトリエうかい八王子工房」を新設して品質向上・量産可能な体制を整えた。

 17年2月には新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」を東京都千代田区大手町の大手町パークビルディング1階にオープンした。ロティサリーチキンをメインにした新業態「ブラッスリー」である。

 なお洋菓子店「アトリエうかい」が、全日本空輸(ANA)国内線プレミアムクラスの軽食サービス「Premium SABO」とのコラボレーションで、17年3月1日から17年5月31日の期間限定で焼き菓子を提供する。

 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。オープンに向けて準備を進めている。

 中期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げ、ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間開通に伴う商圏拡大などに取り組んでいる。訪日外国人旅行客のインバウンド需要や和食ブームも追い風となる。

■第3四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期30億66百万円、第2四半期29億30百万円、第3四半期34億99百万円、第4四半期27億39百万円、営業利益が84百万円、1億23百万円の赤字、3億80百万円、85百万円の赤字、16年3月期は売上高が30億36百万円、28億71百万円、34億40百万円、27億24百万円、営業利益が67百万円、77百万円の赤字、2億95百万円、1億20百万円の赤字だった。

 第3四半期の構成比が高い収益構造である。16年3月期は文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受け、箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少したため全体として15年3月期比減収減益だった。純利益は特別損失に減損損失を計上したことも影響して赤字だった。

 売上総利益は同2.4%減少し、売上総利益率は53.1%で同0.6ポイント低下した。販管費は同1.1%減少し、販管費比率は51.7%で同0.1ポイント低下した。ROEはマイナス2.8%で同3.4ポイント低下、自己資本比率は43.2%で同1.5ポイント上昇した。配当は15年3月期と同額の年間15円(期末一括)だった。

 セグメント別の動向を見ると、飲食事業は売上高が同0.5%増の111億12百万円(和食が同1.2%減の57億06百万円、洋食が同0.7%増の52億08百万円、物販が同84.1%増の1億97百万円)で、営業利益(連結調整前)が同11.1%減の11億92百万円だった。既存店売上高は100.4%だった。文化事業は売上高が同18.4%減の9億59百万円で、営業利益が76百万円の赤字(前々期は19百万円の黒字)だった。

■17年3月期第3四半期累計は箱根火山活動の影響が一巡して大幅増益

 今期(17年3月期)第3四半期累計(4〜12月)非連結業績は、売上高が前年同期比3.7%増の96億95百万円、営業利益が同78.8%増の5億11百万円、経常利益が同93.7%増の4億74百万円、純利益が同2.3倍の3億03百万円だった。

 飲食事業は定休日導入店舗を増やした影響を、メニュー内容・価格改定などで吸収して概ね順調に推移した。文化事業は箱根大涌谷周辺の火山噴火活動の影響が一巡し、来館者数が回復に向かっている。売上総利益は同5.5%増加し、売上総利益率は54.3%で同0.9ポイント上昇した。販管費は同1.0%増加にとどまり、販管費比率は49.1%で同1.3ポイント低下した。

 セグメント別に見ると、飲食事業は売上高が同1.4%増の87億39百万円で営業利益(連結調整前)が同2.9%減の11億15百万円だった。定休日導入店舗数拡大に伴う営業日数減少や台風・長雨等天候不順の影響で来店客数が減少したが、メニュー内容・価格改定で客単価は上昇した。

 文化事業は売上高が同30.8%増の9億56百万円で営業利益が1億27百万円の黒字(前年同期は42百万円の赤字)だった。箱根大涌谷周辺の火山噴火警戒レベル引き下げで来館者数がほぼ例年並みに回復している。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期31億26百万円、第2四半期30億10百万円、第3四半期35億59百万円、営業利益は1億21百万円、2百万円の赤字、3億92百万円だった。

■17年3月期通期も大幅増益・増配予想、さらに増額余地

 今期(17年3月期)通期の非連結業績予想(5月19日公表)は、売上高が前期(16年3月期)比3.8%増の125億38百万円、営業利益が同2.7倍の4億46百万円、経常利益が同3.2倍の4億09百万円、純利益が2億34百万円の黒字(前期は1億29百万円の赤字)としている。配当予想は前期比3円増配の年間18円(期末一括)で予想配当性向は39.7%となる。

 飲食事業が堅調に推移し、文化事業では箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響が一巡する。純利益は減損損失一巡も寄与する。通期会社予想に対する第3四半期の進捗率は売上高77.4%、営業利益114.6%、経常利益115.9%、純利益129.5%で、各利益は通期予想を超過達成している。第3四半期の構成比が高い収益特性に加えて、東京・大手町への新規出店費用の発生も予想されるが、好業績が期待される。増額余地もありそうだ。

 なお飲食事業月次売上(アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、17年2月の全店売上は100.2%、既存店売上は99.9%だった。既存店は16年8月以来の前年割れだったが、客単価は15年5月から連続で上昇している。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度については毎年9月中間期末に実施している。

 15年11月には優待内容の一部変更を発表した。変更前の「株主様お食事優待券」を変更後の「株主様ご優待券」として、利用可能店舗に「アトリエうかい」を追加し、優待内容を「利用可能店舗におけるご飲食代のご優待」から「利用可能店舗におけるご利用代のご優待券」に変更した。15年9月末現在の株主から実施した。

 この結果、変更後の優待内容は、(1)100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主様限定お食事付ご入場招待券5枚(1万5000円相当)、(2)所有株式数に応じた「株主様ご優待券」または「うかい特選牛」となっている。

■株価は戻り歩調で昨年来高値に接近

 株価の動きを見ると戻り歩調だ。徐々に水準を切り上げて2月24日に2860円まで上伸した。そして16年8月の昨年来高値2976円に接近している。

 3月10日の終値2853円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS45円34銭で算出)は63倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.6%近辺、前期実績PBR(前期実績BPS887円53銭で算出)は3.2倍近辺である。時価総額は約149億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。また13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いて先高感を強めている。戻りを試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月07日更新]

うかいは17年3月期第3四半期累計大幅増益で通期予想に増額余地、2月23日新業態オープン予定

 うかい<7621>(JQ)は、飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。2月3日発表した17年3月期第3四半期累計業績は大幅増益だった。通期も大幅増益予想で、さらに増額余地がありそうだ。なお2月23日に新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」を東京・大手町にオープン予定である。株価は調整一巡して戻りを試す展開が期待される。

■高級和食・洋食料理店が主力

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。16年3月期売上高構成比は飲食事業92%(和食47%、洋食43%、物販2%)、文化事業8%だった。

 新たな成長ステージに向けた事業戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信、海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月に国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(割烹うかい)」をオープン、15年4月には焼菓子製造に特化した「アトリエうかい八王子工房」を新設して品質向上・量産可能な体制を整えた。

 また1月31日には、新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」を、東京都千代田区大手町の大手町パークビルディング1階に、2月23日オープン予定と発表した。ロティサリーチキンをメインにした新業態「ブラッスリー」である。

 全日本空輸(ANA)の国際線ビジネスクラスの機内食サービス「THE CONNOISSEURS」にてメニュー監修し、16年12月1日から17年2月28日の期間限定で「とうふ屋うかい」監修の機内食を提供する。

 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。オープンに向けて準備を進めている。

 中期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げ、ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間開通に伴う商圏拡大などに取り組んでいる。訪日外国人旅行客のインバウンド需要や和食ブームも追い風となる。

■第3四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期30億66百万円、第2四半期29億30百万円、第3四半期34億99百万円、第4四半期27億39百万円、営業利益が84百万円、1億23百万円の赤字、3億80百万円、85百万円の赤字、16年3月期は売上高が30億36百万円、28億71百万円、34億40百万円、27億24百万円、営業利益が67百万円、77百万円の赤字、2億95百万円、1億20百万円の赤字だった。

 第3四半期の構成比が高い収益構造である。16年3月期は文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受け、箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少したため全体として15年3月期比減収減益だった。純利益は特別損失に減損損失を計上したことも影響して赤字だった。

 売上総利益は同2.4%減少し、売上総利益率は53.1%で同0.6ポイント低下した。販管費は同1.1%減少し、販管費比率は51.7%で同0.1ポイント低下した。ROEはマイナス2.8%で同3.4ポイント低下、自己資本比率は43.2%で同1.5ポイント上昇した。配当は15年3月期と同額の年間15円(期末一括)だった。

 セグメント別の動向を見ると、飲食事業は売上高が同0.5%増の111億12百万円(和食が同1.2%減の57億06百万円、洋食が同0.7%増の52億08百万円、物販が同84.1%増の1億97百万円)で、営業利益(連結調整前)が同11.1%減の11億92百万円だった。既存店売上高は100.4%だった。文化事業は売上高が同18.4%減の9億59百万円で、営業利益が76百万円の赤字(前々期は19百万円の黒字)だった。

■17年3月期第3四半期累計は箱根火山活動の影響が一巡して大幅増益

 2月3日発表した今期(17年3月期)第3四半期累計(4〜12月)非連結業績は、売上高が前年同期比3.7%増の96億95百万円、営業利益が同78.8%増の5億11百万円、経常利益が同93.7%増の4億74百万円、そして純利益が同2.3倍の3億03百万円だった。

 飲食事業は定休日導入店舗を増やした影響を、メニュー内容・価格改定などで吸収して概ね順調に推移した。文化事業は箱根大涌谷周辺の火山噴火活動の影響が一巡し、来館者数が回復に向かっている。売上総利益は同5.5%増加し、売上総利益率は54.3%で同0.9ポイント上昇した。販管費は同1.0%増加にとどまり、販管費比率は49.1%で同1.3ポイント低下した。

 セグメント別に見ると、飲食事業は売上高が同1.4%増の87億39百万円で営業利益(連結調整前)が同2.9%減の11億15百万円だった。定休日導入店舗数拡大に伴う営業日数減少や台風・長雨等天候不順の影響で来店客数が減少したが、メニュー内容・価格改定で客単価は上昇した。

 文化事業は売上高が同30.8%増の9億56百万円で営業利益が1億27百万円の黒字(前年同期は42百万円の赤字)だった。箱根大涌谷周辺の火山噴火警戒レベル引き下げで来館者数がほぼ例年並みに回復している。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期31億26百万円、第2四半期30億10百万円、第3四半期35億59百万円、営業利益は1億21百万円、2百万円の赤字、3億92百万円だった。

■17年3月期通期も大幅増益・増配予想、さらに増額余地

 今期(17年3月期)通期の非連結業績予想は前回予想(5月19日公表)を据え置いて、売上高が前期(16年3月期)比3.8%増の125億38百万円、営業利益が同2.7倍の4億46百万円、経常利益が同3.2倍の4億09百万円、純利益が2億34百万円の黒字(前期は1億29百万円の赤字)としている。配当予想は前期比3円増配の年間18円(期末一括)で予想配当性向は39.7%となる。

 飲食事業が堅調に推移し、文化事業では箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響が一巡する。純利益は減損損失一巡も寄与する。通期会社予想に対する第3四半期の進捗率は売上高77.4%、営業利益114.6%、経常利益115.9%、純利益129.5%で、各利益は通期予想を超過達成している。第3四半期の構成比が高い収益特性に加えて、東京・大手町への新規出店費用の発生も予想されるが、好業績が期待される。増額余地もありそうだ。

 なお飲食事業月次売上(アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、全店売上(既存店も同じ)は、16年4月102.4%、5月98.4%、6月103.6%、7月106.0%、8月96.1%、9月101.1%、10月102.8%、11月100.3%、12月102.7%となった。12月は4ヶ月連続のプラスである。また客単価は15年5月から20ヶ月連続で上昇した。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度については毎年9月中間期末に実施している。

 15年11月には優待内容の一部変更を発表した。変更前の「株主様お食事優待券」を変更後の「株主様ご優待券」として、利用可能店舗に「アトリエうかい」を追加し、優待内容を「利用可能店舗におけるご飲食代のご優待」から「利用可能店舗におけるご利用代のご優待券」に変更した。15年9月末現在の株主から実施した。

 この結果、変更後の優待内容は、(1)100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主様限定お食事付ご入場招待券5枚(1万5000円相当)、(2)所有株式数に応じた「株主様ご優待券」または「うかい特選牛」となっている。

■株価は調整一巡して戻り試す

 株価の動きを見ると、16年10月〜11月の直近安値圏2600円〜2700円近辺で調整が一巡し、徐々に水準を切り上げている。

 2月3日の終値2791円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS45円34銭で算出)は62倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.6%近辺、前期実績PBR(前期実績BPS887円53銭で算出)は3.1倍近辺である。時価総額は約146億円である。

 日足チャートで見ると上向きに転じた25日移動平均線がサポートラインの形となった。また週足チャートで見ると26週移動平均線突破の動きを強めている。調整一巡して戻りを試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月13日更新]

うかいは17年3月期大幅増益・増配予想、12月既存店売上102.7%と堅調

 うかい<7621>(JQ)は、飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。箱根大涌谷周辺の火山活動影響が一巡して17年3月期は大幅増益予想・増配予想である。また16年12月の既存店売上は102.7%と堅調だった。株価は調整一巡して戻りを試す展開が期待される。

■高級和食・洋食料理店が主力

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。16年3月期売上高構成比は飲食事業92%(和食47%、洋食43%、物販2%)、文化事業8%だった。

 新たな成長ステージに向けた事業戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信、海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月に国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(割烹うかい)」をオープン、15年4月には焼菓子製造に特化した「アトリエうかい八王子工房」を新設して品質向上・量産可能な体制を整えた。また16年2月には東京都千代田区大手町に新規出店すると発表した。予定出店面積48.1坪(159.0u)で営業開始時期17年春予定としている。

 全日本空輸(ANA)の国際線ビジネスクラスの機内食サービス「THE CONNOISSEURS」にてメニュー監修し、16年12月1日から17年2月28日の期間限定で「とうふ屋うかい」監修の機内食を提供する。

 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。オープンに向けて準備を進めている。

 中期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げ、ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間開通に伴う商圏拡大などに取り組んでいる。訪日外国人旅行客のインバウンド需要や和食ブームも追い風となる。

■第3四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期30億66百万円、第2四半期29億30百万円、第3四半期34億99百万円、第4四半期27億39百万円、営業利益が84百万円、1億23百万円の赤字、3億80百万円、85百万円の赤字、16年3月期は売上高が30億36百万円、28億71百万円、34億40百万円、27億24百万円、営業利益が67百万円、77百万円の赤字、2億95百万円、1億20百万円の赤字だった。

 第3四半期の構成比が高い収益構造である。16年3月期は文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受け、箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少したため全体として15年3月期比減収減益だった。純利益は特別損失に減損損失を計上したことも影響して赤字だった。

 売上総利益は同2.4%減少し、売上総利益率は53.1%で同0.6ポイント低下した。販管費は同1.1%減少し、販管費比率は51.7%で同0.1ポイント低下した。ROEはマイナス2.8%で同3.4ポイント低下、自己資本比率は43.2%で同1.5ポイント上昇した。配当は15年3月期と同額の年間15円(期末一括)だった。

 セグメント別の動向を見ると、飲食事業は売上高が同0.5%増の111億12百万円(和食が同1.2%減の57億06百万円、洋食が同0.7%増の52億08百万円、物販が同84.1%増の1億97百万円)で、営業利益(連結調整前)が同11.1%減の11億92百万円だった。既存店売上高は100.4%だった。文化事業は売上高が同18.4%減の9億59百万円で、営業利益が76百万円の赤字(前々期は19百万円の黒字)だった。

■17年3月期第2四半期累計は箱根火山活動の影響が一巡して大幅増益

 今期(17年3月期)第2四半期累計(4〜9月)の非連結業績は、売上高が前年同期比3.9%増の61億36百万円で、営業利益が1億19百万円(前年同期は10百万円の赤字)、経常利益が93百万円(同38百万円の赤字)、純利益が49百万円(同49百万円の赤字)でいずれも黒字化した。

 箱根大涌谷周辺の火山噴火警戒レベル引き下げで文化事業における来館者数がほぼ例年並みに回復した。また飲食事業におけるメニュー内容・価格見直しによる客単価上昇や販管費の抑制などで各利益が黒字化した。売上総利益は同4.8%増加し、売上総利益率は53.4%で同0.5ポイント上昇した。販管費は同0.7%増加にとどまり、販管費比率は51.5%で同1.6ポイント低下した。

 セグメント別に見ると、飲食事業は売上高が同1.3%増の55億42百万円、営業利益(連結調整前)が同9.8%減の5億65百万円だった。店舗の定休日導入拡大に伴う営業日数減少や台風・長雨等天候不順の影響で来店客数が減少したが、メニュー内容・価格見直しで客単価は上昇した。

 文化事業は売上高が同36.8%増の5億93百万円、営業利益が49百万円の黒字(前年同期は73百万円の赤字)だった。箱根大涌谷周辺の火山噴火警戒レベル引き下げで来館者数がほぼ例年並みに回復した。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期31億26百万円、第2四半期30億10百万円、営業利益は1億21百万円、2百万円の赤字だった。

■17年3月期通期も飲食事業の既存店好調などで大幅増益・増配予想

 今期(17年3月期)通期の非連結業績予想(5月19日公表)は、売上高が前期(16年3月期)比3.8%増の125億38百万円、営業利益が同2.7倍の4億46百万円、経常利益が同3.2倍の4億09百万円、純利益が2億34百万円の黒字(前期は1億29百万円の赤字)としている。配当予想は前期比3円増配の年間18円(期末一括)で予想配当性向は39.7%となる。

 飲食事業で既存店が堅調に推移し、文化事業では箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響が一巡する。純利益は減損損失一巡も寄与する。東京・大手町への新規出店準備費用の発生が予想されるが、経費増加などを吸収して増収増益基調だろう。

 飲食事業の月次売上(アトリエうかいの店頭販売含む)を見ると、全店売上(既存店も同じ)は、16年4月102.4%、5月98.4%、6月103.6%、7月106.0%、8月96.1%、9月101.1%、10月102.8%、11月100.3%、12月102.7%となった。12月は4ヶ月連続のプラスである。また客単価は15年5月から20ヶ月連続で上昇した。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。

 また15年11月に優待内容の一部変更を発表した。変更前の「株主様お食事優待券」を変更後の「株主様ご優待券」として、利用可能店舗に「アトリエうかい」を追加し、優待内容を「利用可能店舗におけるご飲食代のご優待」から「利用可能店舗におけるご利用代のご優待券」に変更した。15年9月末現在の株主から実施した。

 この結果、変更後の優待内容は、(1)100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主様限定お食事付ご入場招待券5枚(1万5000円相当)、(2)所有株式数に応じた「株主様ご優待券」または「うかい特選牛」となっている。

■株価は調整一巡して戻り試す

 株価の動きを見ると、16年9月末の株主優待権利落ちで一旦反落したが、16年10月〜11月の直近安値圏2600円〜2700円近辺から切り返して戻り歩調だ。

 1月12日の終値2796円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS45円34銭で算出)は62倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.6%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS887円53銭で算出)は3.2倍近辺である。時価総額は約146億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線を突破し、続いて26週移動平均線突破の動きを強めている。調整一巡して戻りを試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月22日更新]

うかいは17年3月期第2四半期累計黒字化で通期も大幅増益予想、10月既存店売上高は前年比102.8%と堅調

 うかい<7621>(JQ)は、飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。箱根大涌谷周辺の火山活動影響が一巡して17年3月期第2四半期累計が黒字化し、通期も大幅増益予想、そして増配予想である。16年10月の飲食事業既存店売上高は前年比102.8%と堅調だった。株価は9月末の株主優待権利落ちで水準を切り下げたが、調整一巡して反発が期待される。

■高級和食・洋食料理店が主力

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。16年3月期売上高構成比は飲食事業92%(和食47%、洋食43%、物販2%)、文化事業8%だった。

 新たな成長ステージに向けた事業戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信、海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月に国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(割烹うかい)」をオープン、15年4月には焼菓子製造に特化した「アトリエうかい八王子工房」を新設して品質向上・量産可能な体制を整えた。また16年2月には東京都千代田区大手町に新規出店すると発表した。予定出店面積48.1坪(159.0u)で営業開始時期17年春予定としている。

 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。16年オープンに向けて準備を進めている。

 中期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げ、ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間開通に伴う商圏拡大などに取り組んでいる。訪日外国人旅行客のインバウンド需要や和食ブームも追い風となる。

■第3四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期30億66百万円、第2四半期29億30百万円、第3四半期34億99百万円、第4四半期27億39百万円、営業利益が84百万円、1億23百万円の赤字、3億80百万円、85百万円の赤字、16年3月期は売上高が30億36百万円、28億71百万円、34億40百万円、27億24百万円、営業利益が67百万円、77百万円の赤字、2億95百万円、1億20百万円の赤字だった。

 第3四半期の構成比が高い収益構造である。16年3月期は文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受け、箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少したため全体として15年3月期比減収減益だった。純利益は特別損失に減損損失を計上したことも影響して赤字だった。

 売上総利益は同2.4%減少し、売上総利益率は53.1%で同0.6ポイント低下した。販管費は同1.1%減少し、販管費比率は51.7%で同0.1ポイント低下した。ROEはマイナス2.8%で同3.4ポイント低下、自己資本比率は43.2%で同1.5ポイント上昇した。配当は15年3月期と同額の年間15円(期末一括)だった。

 セグメント別の動向を見ると、飲食事業は売上高が同0.5%増の111億12百万円(和食が同1.2%減の57億06百万円、洋食が同0.7%増の52億08百万円、物販が同84.1%増の1億97百万円)で、営業利益(連結調整前)が同11.1%減の11億92百万円だった。既存店売上高は100.4%だった。文化事業は売上高が同18.4%減の9億59百万円で、営業利益が76百万円の赤字(前々期は19百万円の黒字)だった。

■17年3月期第2四半期累計は箱根火山活動の影響が一巡して大幅増益

 11月4日発表した今期(17年3月期)第2四半期累計(4〜9月)の非連結業績は、売上高が前年同期比3.9%増の61億36百万円となり、営業利益が1億19百万円(前年同期は10百万円の赤字)、経常利益が93百万円(同38百万円の赤字)、純利益が49百万円(同49百万円の赤字)でいずれも黒字化した。

 箱根大涌谷周辺の火山噴火警戒レベル引き下げで文化事業における来館者数がほぼ例年並みに回復した。また飲食事業におけるメニュー内容・価格見直しによる客単価上昇や販管費の抑制などで各利益が黒字化した。売上総利益は同4.8%増加し、売上総利益率は53.4%で同0.5ポイント上昇した。販管費は同0.7%増加にとどまり、販管費比率は51.5%で同1.6ポイント低下した。

 セグメント別に見ると、飲食事業は売上高が同1.3%増の55億42百万円、営業利益(連結調整前)が同9.8%減の5億65百万円だった。店舗の定休日導入拡大に伴う営業日数減少や台風・長雨等天候不順の影響で来店客数が減少したが、メニュー内容・価格見直しで客単価は上昇した。

 文化事業は売上高が同36.8%増の5億93百万円、営業利益が49百万円の黒字(前年同期は73百万円の赤字)だった。箱根大涌谷周辺の火山噴火警戒レベル引き下げで来館者数がほぼ例年並みに回復した。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期31億26百万円、第2四半期30億10百万円、営業利益は1億21百万円、2百万円の赤字だった。

■17年3月期通期も飲食事業の既存店好調などで大幅増益・増配予想

 今期(17年3月期)通期の非連結業績予想は前回予想(5月19日公表)をすおいて、売上高が前期(16年3月期)比3.8%増の125億38百万円、営業利益が同2.7倍の4億46百万円、経常利益が同3.2倍の4億09百万円、純利益が2億34百万円の黒字(前期は1億29百万円の赤字)としている。配当予想は前期比3円増配の年間18円(期末一括)で予想配当性向は39.7%となる。

 飲食事業で既存店が堅調に推移し、文化事業では箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響が一巡する。純利益は減損損失一巡も寄与する。東京・大手町への新規出店準備費用の発生が予想されるが、経費増加などを吸収して増収増益基調だろう。

 飲食事業の月次売上(アトリエうかいの店頭販売含む)を見ると、全店売上(既存店も同じ)が16年4月102.4%、5月98.4%、6月103.6%、7月106.0%、8月96.1%、9月101.1%、10月102.8%となった。10月の既存店売上高は2ヶ月連続のプラスだった。客単価は15年5月から18ヶ月連続で上昇した。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。

 また15年11月に優待内容の一部変更を発表した。変更前の「株主様お食事優待券」を変更後の「株主様ご優待券」として、利用可能店舗に「アトリエうかい」を追加し、優待内容を「利用可能店舗におけるご飲食代のご優待」から「利用可能店舗におけるご利用代のご優待券」に変更した。15年9月末現在の株主から実施した。

 この結果、変更後の優待内容は、(1)100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主様限定お食事付ご入場招待券5枚(1万5000円相当)、(2)所有株式数に応じた「株主様ご優待券」または「うかい特選牛」となっている。

■株価は調整一巡して反発期待

 株価の動きを見ると、9月末の株主優待権利落ちで年初来高値圏2950円近辺から反落して水準を切り下げたが、その後は2600円〜2700円近辺で推移して調整一巡感を強めている。

 11月18日の終値2680円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS45円34銭で算出)は59倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.7%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS887円53銭で算出)は3.0倍近辺である。時価総額は約140億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、52週移動平均線近辺で下げ渋る動きだ。調整一巡して反発が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月14日更新]

うかいの9月の既存店売上高は前年比101.1%と堅調

 うかい<7621>(JQ)は、飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。16年9月の飲食事業既存店売上高は前年比101.1%と堅調だった。文化事業における箱根大涌谷周辺の火山活動の影響一巡も寄与して17年3月期大幅増益・増配予想である。株価は9月末の株主優待権利落ちで水準を切り下げたが、売り一巡して出直り展開だろう。

■高級和食・洋食料理店が主力

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。16年3月期売上高構成比は飲食事業92%(和食47%、洋食43%、物販2%)、文化事業8%だった。

 新たな成長ステージに向けた事業戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信、海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月に国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(割烹うかい)」をオープン、15年4月には焼菓子製造に特化した「アトリエうかい八王子工房」を新設して品質向上・量産可能な体制を整えた。また16年2月には東京都千代田区大手町に新規出店すると発表した。予定出店面積48.1坪(159.0u)で営業開始時期17年春予定としている。

 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。16年オープンに向けて準備を進めている。

 中期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げ、ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間開通に伴う商圏拡大などに取り組んでいる。訪日外国人旅行客のインバウンド需要や和食ブームも追い風となる。

■第3四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期30億66百万円、第2四半期29億30百万円、第3四半期34億99百万円、第4四半期27億39百万円、営業利益が84百万円、1億23百万円の赤字、3億80百万円、85百万円の赤字、16年3月期は売上高が30億36百万円、28億71百万円、34億40百万円、27億24百万円、営業利益が67百万円、77百万円の赤字、2億95百万円、1億20百万円の赤字だった。

 第3四半期の構成比が高い収益構造である。16年3月期は文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受け、箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少したため全体として15年3月期比減収減益だった。純利益は特別損失に減損損失を計上したことも影響して赤字だった。

 売上総利益は同2.4%減少し、売上総利益率は53.1%で同0.6ポイント低下した。販管費は同1.1%減少し、販管費比率は51.7%で同0.1ポイント低下した。ROEはマイナス2.8%で同3.4ポイント低下、自己資本比率は43.2%で同1.5ポイント上昇した。配当は15年3月期と同額の年間15円(期末一括)だった。

 セグメント別の動向を見ると、飲食事業は売上高が同0.5%増の111億12百万円(和食が同1.2%減の57億06百万円、洋食が同0.7%増の52億08百万円、物販が同84.1%増の1億97百万円)で、営業利益(連結調整前)が同11.1%減の11億92百万円だった。既存店売上高は100.4%だった。文化事業は売上高が同18.4%減の9億59百万円で、営業利益が76百万円の赤字(前々期は19百万円の黒字)だった。

■17年3月期第1四半期は箱根火山活動の影響が一巡して大幅増益

 今期(17年3月期)第1四半期(4〜6月)の非連結業績は、売上高が前年同期比3.0%増の31億26百万円、営業利益が同80.7%増の1億21百万円、経常利益が同2.0倍の1億08百万円、純利益が同3.1倍の67百万円だった。

 箱根大涌谷周辺の火山噴火警戒レベル引き下げで、文化事業における来館者数がほぼ例年並みに回復した。また飲食事業におけるメニュー内容・価格見直しによる客単価上昇や、販管費の抑制などで大幅増益だった。売上総利益は同3.3%増加し、売上総利益率は53.7%で同0.2ポイント上昇した。販管費は同微減となり、販管費比率は49.8%で同1.5ポイント低下した。

 セグメント別の動向を見ると、飲食事業は売上高が同1.4%増の28億53百万円、営業利益(連結調整前)が同7.8%減の3億52百万円だった。店舗の定休日導入拡大に伴う営業日数減少で来店客数が減少したが、メニュー内容・価格見直しで客単価が上昇した。文化事業は売上高が同22.9%増の2億73百万円、営業利益が7百万円の黒字(前年同期は41百万円の赤字)だった。箱根大涌谷周辺の火山噴火警戒レベル引き下げで来館者数がほぼ例年並みに回復した。

■17年3月期通期も飲食事業の既存店好調などで大幅増益・増配予想

 今期(17年3月期)通期の非連結業績予想(5月19日公表)は、売上高が前期(16年3月期)比3.8%増の125億38百万円、営業利益が同2.7倍の4億46百万円、経常利益が同3.2倍の4億09百万円、純利益が2億34百万円の黒字(前期は1億29百万円の赤字)としている。配当予想は前期比3円増配の年間18円(期末一括)で予想配当性向は39.7%となる。

 飲食事業で既存店が堅調に推移し、文化事業では箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響が一巡する。純利益は減損損失一巡も寄与する。東京・大手町への新規出店準備費用の発生が予想されるが、経費増加などを吸収して増収増益基調だろう。

 飲食事業の月次売上(アトリエうかいの店頭販売含む)を見ると、全店売上(既存店も同じ)が16年4月102.4%、5月98.4%、6月103.6%、7月106.0%、8月96.1%、9月101.1%となった。9月の既存店売上高は2ヶ月ぶりにプラスに転じた。客単価は15年5月から17ヶ月連続で上昇した。なお4〜9月累計売上高は101.3%と堅調である。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。

 また15年11月に優待内容の一部変更を発表した。変更前の「株主様お食事優待券」を変更後の「株主様ご優待券」として、利用可能店舗に「アトリエうかい」を追加し、優待内容を「利用可能店舗におけるご飲食代のご優待」から「利用可能店舗におけるご利用代のご優待券」に変更した。15年9月末現在の株主から実施した。

 この結果、変更後の優待内容は、(1)100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主様限定お食事付ご入場招待券5枚(1万5000円相当)、(2)所有株式数に応じた「株主様ご優待券」または「うかい特選牛」となっている。

■株価は売り一巡して出直り期待

 株価の動きを見ると、9月末の株主優待権利落ちで年初来高値圏2950円近辺から反落して水準を切り下げたが、2650円近辺で売り一巡感を強めている。

 10月13日の終値2655円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS45円34銭で算出)は59倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.7%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS887円53銭で算出)は3.0倍近辺である。時価総額は約139億円である。

 週足チャートで見ると、13週移動平均線と26週移動平均線を一気に割り込んだが、52週移動平均線近辺で下げ渋る動きだ。売り一巡して出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[9月14日更新]

うかいは15年高値に接近、17年3月期大幅増益・増配予想で9月末株主優待

 うかい<7621>(JQ)は、飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。飲食事業が好調に推移し、文化事業における箱根大涌谷周辺の火山活動の影響一巡も寄与して、17年3月期大幅増益・増配予想である。株価は年初来高値更新の展開で15年6月高値に接近してきた。9月末の株主優待も注目点となる。

■高級和食・洋食料理店が主力

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。16年3月期売上高構成比は飲食事業92%(和食47%、洋食43%、物販2%)、文化事業8%だった。

 新たな成長ステージに向けた事業戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信、海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月に国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(割烹うかい)」をオープン、15年4月には焼菓子製造に特化した「アトリエうかい八王子工房」を新設して品質向上・量産可能な体制を整えた。また16年2月には東京都千代田区大手町に新規出店すると発表した。予定出店面積48.1坪(159.0u)で営業開始時期17年春予定としている。

 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。16年オープンに向けて準備を進めている。

 中期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げ、ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間開通に伴う商圏拡大などに取り組んでいる。訪日外国人旅行客のインバウンド需要や和食ブームも追い風となる。

■第3四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期30億66百万円、第2四半期29億30百万円、第3四半期34億99百万円、第4四半期27億39百万円、営業利益が84百万円、1億23百万円の赤字、3億80百万円、85百万円の赤字、16年3月期は売上高が30億36百万円、28億71百万円、34億40百万円、27億24百万円、営業利益が67百万円、77百万円の赤字、2億95百万円、1億20百万円の赤字だった。

 第3四半期の構成比が高い収益構造である。16年3月期は文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受け、箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少したため全体として15年3月期比減収減益だった。純利益は特別損失に減損損失を計上したことも影響して赤字だった。

 売上総利益は同2.4%減少し、売上総利益率は53.1%で同0.6ポイント低下した。販管費は同1.1%減少し、販管費比率は51.7%で同0.1ポイント低下した。ROEはマイナス2.8%で同3.4ポイント低下、自己資本比率は43.2%で同1.5ポイント上昇した。配当は15年3月期と同額の年間15円(期末一括)だった。

 セグメント別の動向を見ると、飲食事業は売上高が同0.5%増の111億12百万円(和食が同1.2%減の57億06百万円、洋食が同0.7%増の52億08百万円、物販が同84.1%増の1億97百万円)で、営業利益(連結調整前)が同11.1%減の11億92百万円だった。一部店舗における定休日導入に伴う来店客数減少、施設改修に伴う店舗稼働率低下の影響で計画をやや下回ったが、インバウンド需要増加、14年4月開業「銀座kappou ukai」のブランド認知向上、製菓新商品や期間限定ショップ展開の効果などで概ね堅調に推移した。既存店売上高は100.4%だった。

 文化事業は売上高が同18.4%減の9億59百万円で、営業利益が76百万円の赤字(前々期は19百万円の黒字)だった。箱根大涌谷周辺の火山活動活発化(噴火警戒レベル3)の影響を受け、箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少した。ただし15年11月に噴火警戒レベルが1へ引き下げられたことに伴い、来館客数は回復基調となった。

■17年3月期第1四半期は箱根火山活動の影響が一巡して大幅増益

 今期(17年3月期)第1四半期(4〜6月)の非連結業績は、売上高が前年同期比3.0%増の31億26百万円、営業利益が同80.7%増の1億21百万円、経常利益が同2.0倍の1億08百万円、純利益が同3.1倍の67百万円だった。

 箱根大涌谷周辺の火山噴火警戒レベル引き下げで、文化事業における来館者数がほぼ例年並みに回復した。また飲食事業におけるメニュー内容・価格見直しによる客単価上昇や、販管費の抑制などで大幅増益だった。売上総利益は同3.3%増加し、売上総利益率は53.7%で同0.2ポイント上昇した。販管費は同微減となり、販管費比率は49.8%で同1.5ポイント低下した。

 セグメント別の動向を見ると、飲食事業は売上高が同1.4%増の28億53百万円、営業利益(連結調整前)が同7.8%減の3億52百万円だった。店舗の定休日導入拡大に伴う営業日数減少で来店客数が減少したが、メニュー内容・価格見直しで客単価が上昇した。文化事業は売上高が同22.9%増の2億73百万円、営業利益が7百万円の黒字(前年同期は41百万円の赤字)だった。箱根大涌谷周辺の火山噴火警戒レベル引き下げで来館者数がほぼ例年並みに回復した。

■17年3月期通期も飲食事業の既存店好調などで大幅増益・増配予想

 今期(17年3月期)通期の非連結業績予想(5月19日公表)は、売上高が前期(16年3月期)比3.8%増の125億38百万円、営業利益が同2.7倍の4億46百万円、経常利益が同3.2倍の4億09百万円、純利益が2億34百万円の黒字(前期は1億29百万円の赤字)としている。配当予想は前期比3円増配の年間18円(期末一括)で予想配当性向は39.7%となる。

 飲食事業で既存店が堅調に推移し、文化事業では箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響が一巡する。純利益は減損損失一巡も寄与する。東京・大手町への新規出店準備費用の発生が予想されるが、経費増加などを吸収して増収増益基調だろう。

 飲食事業の月次売上(アトリエうかいの店頭販売含む)を見ると、全店売上(既存店も同じ)が16年4月102.4%、5月98.4%、6月103.6%、7月106.0%、8月96.1%となった。8月の客数は減少したが、客単価は15年5月から16ヶ月連続で上昇した。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。

 また15年11月に優待内容の一部変更を発表した。変更前の「株主様お食事優待券」を変更後の「株主様ご優待券」として、利用可能店舗に「アトリエうかい」を追加し、優待内容を「利用可能店舗におけるご飲食代のご優待」から「利用可能店舗におけるご利用代のご優待券」に変更した。15年9月末現在の株主から実施した。

 この結果、変更後の優待内容は、(1)100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主様限定お食事付ご入場招待券5枚(1万5000円相当)、(2)所有株式数に応じた「株主様ご優待券」または「うかい特選牛」となった。

■株価は年初来高値更新の展開で15年6月高値に接近

 株価の動きを見ると、年初来高値更新の展開で、8月31日には2976円まで上伸し、15年6月高値3220円に接近してきた。

 9月12日の終値2953円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS45円34銭で算出)は65倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.6%近辺、前期実績PBR(前期実績BPS887円53銭で算出)は3.3倍近辺である。時価総額は約154億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。15年6月高値3220円を目指す展開だろう。9月末の株主優待も注目点となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[8月18日更新]

うかいは年初来高値更新で15年の高値が視野、既存店好調で9月末の株主優待も注目

 うかい<7621>(JQ)は、飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。箱根大涌谷周辺の火山活動の影響が一巡して17年3月期第1四半期は大幅増益だった。飲食事業の既存店も好調に推移して通期大幅増益・増配予想である。株価は年初来高値更新の展開で15年6月高値が視野に入ってきた。9月末の株主優待も注目点となる。

■高級和食・洋食料理店が主力

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。16年3月期売上高構成比は飲食事業92%(和食47%、洋食43%、物販2%)、文化事業8%だった。

 新たな成長ステージに向けた事業戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信、海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月に国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(割烹うかい)」をオープン、15年4月には焼菓子製造に特化した「アトリエうかい八王子工房」を新設して品質向上・量産可能な体制を整えた。また16年2月には東京都千代田区大手町に新規出店すると発表した。予定出店面積48.1坪(159.0u)で営業開始時期17年春予定としている。

 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。16年オープンに向けて準備を進めている。

 中期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げ、ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間開通に伴う商圏拡大などに取り組んでいる。訪日外国人旅行客のインバウンド需要や和食ブームも追い風となる。

■第3四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期30億66百万円、第2四半期29億30百万円、第3四半期34億99百万円、第4四半期27億39百万円、営業利益が84百万円、1億23百万円の赤字、3億80百万円、85百万円の赤字、16年3月期は売上高が30億36百万円、28億71百万円、34億40百万円、27億24百万円、営業利益が67百万円、77百万円の赤字、2億95百万円、1億20百万円の赤字だった。

 第3四半期の構成比が高い収益構造である。16年3月期は文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受け、箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少したため全体として15年3月期比減収減益だった。純利益は特別損失に減損損失を計上したことも影響して赤字だった。

 売上総利益は同2.4%減少し、売上総利益率は53.1%で同0.6ポイント低下した。販管費は同1.1%減少し、販管費比率は51.7%で同0.1ポイント低下した。ROEはマイナス2.8%で同3.4ポイント低下、自己資本比率は43.2%で同1.5ポイント上昇した。配当は15年3月期と同額の年間15円(期末一括)だった。

 セグメント別の動向を見ると、飲食事業は売上高が同0.5%増の111億12百万円(和食が同1.2%減の57億06百万円、洋食が同0.7%増の52億08百万円、物販が同84.1%増の1億97百万円)で、営業利益(連結調整前)が同11.1%減の11億92百万円だった。一部店舗における定休日導入に伴う来店客数減少、施設改修に伴う店舗稼働率低下の影響で計画をやや下回ったが、インバウンド需要増加、14年4月開業「銀座kappou ukai」のブランド認知向上、製菓新商品や期間限定ショップ展開の効果などで概ね堅調に推移した。既存店売上高は100.4%だった。

 文化事業は売上高が同18.4%減の9億59百万円で、営業利益が76百万円の赤字(前々期は19百万円の黒字)だった。箱根大涌谷周辺の火山活動活発化(噴火警戒レベル3)の影響を受け、箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少した。ただし15年11月に噴火警戒レベルが1へ引き下げられたことに伴い、来館客数は回復基調となった。

■17年3月期第1四半期は箱根火山活動の影響が一巡して大幅増益

 8月3日発表した今期(17年3月期)第1四半期(4〜6月)の非連結業績は売上高が前年同期比3.0%増の31億26百万円、営業利益が同80.7%増の1億21百万円、経常利益が同2.0倍の1億08百万円、純利益が同3.1倍の67百万円だった。

 箱根大涌谷周辺の火山噴火警戒レベル引き下げで、文化事業における来館者数がほぼ例年並みに回復した。また飲食事業におけるメニュー内容・価格見直しによる客単価上昇や、販管費の抑制などで大幅増益だった。売上総利益は同3.3%増加し、売上総利益率は53.7%で同0.2ポイント上昇した。販管費は同微減となり、販管費比率は49.8%で同1.5ポイント低下した。

 セグメント別の動向を見ると、飲食事業は売上高が同1.4%増の28億53百万円、営業利益(連結調整前)が同7.8%減の3億52百万円だった。店舗の定休日導入拡大に伴う営業日数減少で来店客数が減少したが、メニュー内容・価格見直しで客単価が上昇した。文化事業は売上高が同22.9%増の2億73百万円、営業利益が7百万円の黒字(前年同期は41百万円の赤字)だった。箱根大涌谷周辺の火山噴火警戒レベル引き下げで来館者数がほぼ例年並みに回復した。

■17年3月期通期も飲食事業の既存店好調などで大幅増益・増配予想

 今期(17年3月期)通期の非連結業績予想は前回予想(5月19日公表)を据え置いて、売上高が前期(16年3月期)比3.8%増の125億38百万円、営業利益が同2.7倍の4億46百万円、経常利益が同3.2倍の4億09百万円、純利益が2億34百万円の黒字(前期は1億29百万円の赤字)としている。配当予想は前期比3円増配の年間18円(期末一括)で予想配当性向は39.7%となる。

 飲食事業で既存店が堅調に推移し、文化事業では箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響が一巡する。純利益は減損損失一巡も寄与する。東京・大手町への新規出店準備費用の発生が予想されるが、経費増加などを吸収して増収増益基調だろう。

 なお飲食事業の月次売上(アトリエうかいの店頭販売含む)は、全店売上(既存店も同じ)が16年4月102.4%、5月98.4%、6月103.6%、そして7月106.0%だった。7月は客数が15年10月以来10ヶ月ぶりに増加に転じた。客単価は15年5月から15ヶ月連続で上昇している。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。

 また15年11月に優待内容の一部変更を発表した。変更前の「株主様お食事優待券」を変更後の「株主様ご優待券」として、利用可能店舗に「アトリエうかい」を追加し、優待内容を「利用可能店舗におけるご飲食代のご優待」から「利用可能店舗におけるご利用代のご優待券」に変更した。15年9月末現在の株主から実施した。

 この結果、変更後の優待内容は、(1)100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主様限定お食事付ご入場招待券5枚(1万5000円相当)、(2)所有株式数に応じた「株主様ご優待券」または「うかい特選牛」となった。

■株価は年初来高値更新の展開で15年6月高値が視野

 株価の動きを見ると、年初来高値更新の展開で8月17日には2910円まで上伸した。そして15年6月高値3220円が視野に入ってきた。

 8月17日の終値2909円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS45円34銭で算出)は64倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.6%近辺、前期実績PBR(前期実績BPS887円53銭で算出)は3.3倍近辺である。時価総額は約152億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって水準を切り上げている。9月末の株主優待も注目点であり、15年6月高値3220円を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[7月21日更新]

うかいは年初来高値更新、17年3月期大幅増益・増配予想で9月末の株主優待も注目

 うかい<7621>(JQS)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。17年3月期は箱根大涌谷周辺の火山活動の影響が一巡し、飲食事業も堅調に推移して大幅増益・増配予想である。株価は年初来高値更新の展開だ。9月末の株主優待も注目され、15年6月高値が視野に入りそうだ。

■高級和食・洋食料理店が主力

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。16年3月期売上高構成比は飲食事業92%(和食47%、洋食43%、物販2%)、文化事業8%だった。

 新たな成長ステージに向けた事業戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信、海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月に国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(割烹うかい)」をオープンした。15年4月には焼菓子製造に特化した「アトリエうかい八王子工房」を新設して品質向上・量産可能な体制を整えた。

 15年11月には全日本空輸(ANA)とのコラボレーションで、ANA国際線(台湾発日本路線)ビジネスクラスの機内食サービスに「とうふ屋うかい」監修のスペシャルメニューを16年1月・4月・10月の期間限定で提供すると発表した。

 16年2月には東京都千代田区大手町に新規出店すると発表した。予定出店面積48.1坪(159.0u)で営業開始時期17年春予定としている。

 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。16年オープンに向けて準備を進めている。

■中期経営計画で18年3月期営業利益6億46百万円目標

 中期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げ、ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間開通に伴う商圏拡大などに取り組んでいる。訪日外国人旅行客のインバウンド需要や和食ブームも追い風となる。

■第3四半期の構成比が高い収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期30億66百万円、第2四半期29億30百万円、第3四半期34億99百万円、第4四半期27億39百万円、営業利益が84百万円、1億23百万円の赤字、3億80百万円、85百万円の赤字、16年3月期は売上高が30億36百万円、28億71百万円、34億40百万円、27億24百万円、営業利益が67百万円、77百万円の赤字、2億95百万円、1億20百万円の赤字だった。

 第3四半期の構成比が高い収益構造である。16年3月期は、文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受け、箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少したため、全体として15年3月期比減収減益だった。純利益は特別損失に減損損失を計上したことも影響して赤字だった。

 売上総利益は同2.4%減少し、売上総利益率は53.1%で同0.6ポイント低下した。販管費は同1.1%減少し、販管費比率は51.7%で同0.1ポイント低下した。ROEはマイナス2.8%で同3.4ポイント低下、自己資本比率は43.2%で同1.5ポイント上昇した。配当は15年3月期と同額の年間15円(期末一括)だった。

 セグメント別の動向を見ると、飲食事業は売上高が同0.5%増の111億12百万円(和食が同1.2%減の57億06百万円、洋食が同0.7%増の52億08百万円、物販が同84.1%増の1億97百万円)で、営業利益(連結調整前)が同11.1%減の11億92百万円だった。一部店舗における定休日導入に伴う来店客数減少、施設改修に伴う店舗稼働率低下の影響で計画をやや下回ったが、インバウンド需要増加、14年4月開業「銀座kappou ukai」のブランド認知向上、製菓新商品や期間限定ショップ展開の効果などで概ね堅調に推移した。既存店売上高は100.4%だった。

 文化事業は売上高が同18.4%減の9億59百万円で、営業利益が76百万円の赤字(前々期は19百万円の黒字)だった。箱根大涌谷周辺の火山活動活発化(噴火警戒レベル3)の影響を受け、箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少した。ただし15年11月に噴火警戒レベルが1へ引き下げられたことに伴い、来館客数は回復基調のようだ。

■17年3月期は火山活動活発化の影響一巡などで大幅増益・増配予想

 今期(17年3月期)の非連結業績予想(5月19日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比3.8%増の125億38百万円、営業利益が同2.7倍の4億46百万円、経常利益が同3.2倍の4億09百万円、純利益が2億34百万円の黒字(前期は1億29百万円の赤字)としている。配当予想は前期比3円増配の年間18円(期末一括)で予想配当性向は39.7%となる。

 飲食事業で既存店が堅調に推移し、文化事業では箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響が一巡する。純利益は減損損失一巡も寄与する。東京・大手町への新規出店準備費用の発生が予想されるが、経費増加などを吸収して増収増益基調だろう。

 なお飲食事業の月次売上(アトリエうかいの店頭販売含む)は、全店売上(既存店も同じ)は16年4月102.4%、5月98.4%だった。客数は15年10月から8ヶ月連続減少だが、客単価は15年5月から13ヶ月連続上昇である。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。

 また15年11月に優待内容の一部変更を発表した。変更前の「株主様お食事優待券」を変更後の「株主様ご優待券」として、利用可能店舗に「アトリエうかい」を追加し、優待内容を「利用可能店舗におけるご飲食代のご優待」から「利用可能店舗におけるご利用代のご優待券」に変更した。15年9月末現在の株主から実施した。

 この結果、変更後の優待内容は、(1)100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主様限定お食事付ご入場招待券5枚(1万5000円相当)、(2)所有株式数に応じた「株主様ご優待券」または「うかい特選牛」となった。

■株価は年初来高値更新、15年6月高値が視野

 株価の動きを見ると、7月20日に2896円まで上伸する場面があった。年初来高値の展開だ。

 7月20日の終値2801円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS45円34銭で算出)は62倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.7%近辺、前期実績PBR(前期実績BPS887円53銭で算出)は3.2倍近辺である。時価総額は約146億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって水準を切り上げている。9月末の株主優待も注目され、15年6月高値3220円が視野に入りそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[6月22日更新]

うかいは年初来高値圏で堅調、17年3月期大幅増益・増配予想

 うかい<7621>(JQS)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。17年3月期は箱根大涌谷周辺の火山活動の影響が一巡し、飲食事業の既存店売上も堅調に推移して大幅増益・増配予想である。17年春には東京・大手町への新規出店を予定している。株価は年初来高値圏で堅調に推移している。9月末の株主優待権利取りに向けて15年6月高値も視野に入りそうだ。

■高級和食・洋食料理店が主力

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。16年3月期の売上構成比は飲食事業92%(和食47%、洋食43%、物販2%)、文化事業8%だった。

 新たな成長ステージに向けた事業戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信、海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月には国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(割烹うかい)」をオープンした。15年4月には焼菓子製造に特化した「アトリエうかい八王子工房」を新設して品質向上・量産可能な体制を整えた。

 15年9月〜12月には期間限定でJR東日本・品川駅構内の商業施設「エキュート品川」に洋菓子店「アトリエうかい」を出店した。これまで「アトリエうかい」店舗とグループ洋食各店舗で商品を販売してきたが、神奈川県横浜市の直営店舗以外で初めての出店だった。

 15年11月には全日本空輸(ANA)とのコラボレーションで、ANA国際線(台湾発日本路線)ビジネスクラスの機内食サービスに「とうふ屋うかい」監修のスペシャルメニューを、16年1月・4月・10月の期間限定で提供すると発表した。

 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。16年オープンに向けて準備を進めている。

■17年春、東京・大手町に新規出店予定

 16年2月には東京都千代田区大手町に新規出店すると発表した。予定出店面積48.1坪(159.0u)で営業開始時期17年春予定としている。

■中期経営計画で18年3月期営業利益6億46百万円目標

 中期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げ、ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間開通に伴う商圏拡大などに取り組んでいる。訪日外国人旅行客のインバウンド需要や和食ブームも追い風となる。

■第3四半期の構成比が高い収益構造

 15年3月期の四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億66百万円、第2四半期(7月〜9月)29億30百万円、第3四半期(10月〜12月)34億99百万円、第4四半期(1月〜3月)27億39百万円で、営業利益は第1四半期84百万円、第2四半期1億23百万円の赤字、第3四半期3億80百万円、第4四半期85百万円の赤字だった。

 第3四半期の構成比が高い収益構造である。15年3月期のROEは0.6%で14年3月期比5.4ポイント低下、自己資本比率は41.7%で同0.5ポイント上昇した。配当性向は273.7%だった。また15年3月期末の有利子負債売上高比率は31.6%まで改善して目標を達成した。

■16年3月期は箱根火山活動活発化の影響で減収減益だが飲食事業は堅調

 前期(16年3月期)非連結業績は売上高が前々期(15年3月期)比1.3%減の120億71百万円、営業利益が同35.6%減の1億65百万円、経常利益が同31.1%減の1億28百万円、純利益が1億29百万円の赤字(前々期は28百万円の黒字)だった。文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受け、箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少したため全体として減収減益だった。純利益は特別損失に減損損失を計上したことも影響した。

 売上総利益は同2.4%減少し、売上総利益率は53.1%で同0.6ポイント低下した。販管費は同1.1%減少し、販管費比率は51.7%で同0.1ポイント低下した。特別損失では減損損失1億76百万円を計上した。配当は前々期と同額の年間15円(期末一括)とした。なおROEはマイナス2.8%で同3.4ポイント低下、自己資本比率は43.2%で同1.5ポイント上昇した。

 セグメント別の動向を見ると、飲食事業は売上高が同0.5%増の111億12百万円(和食が同1.2%減の57億06百万円、洋食が同0.7%増の52億08百万円、物販が同84.1%増の1億97百万円)で、営業利益(連結調整前)が同11.1%減の11億92百万円だった。一部店舗における定休日導入に伴う来店客数減少、施設改修に伴う店舗稼働率低下の影響で計画をやや下回ったが、インバウンド需要増加、14年4月開業「銀座kappou ukai」のブランド認知向上、製菓新商品や期間限定ショップ展開の効果などで概ね堅調に推移した。既存店売上高は100.4%だった。

 文化事業は売上高が同18.4%減の9億59百万円で、営業利益が76百万円の赤字(前々期は19百万円の黒字)だった。箱根大涌谷周辺の火山活動活発化(噴火警戒レベル3)の影響を受け、箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少した。ただし15年11月に噴火警戒レベルが1へ引き下げられたことに伴い、来館客数は回復基調のようだ。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億36百万円、第2四半期(7月〜9月)28億71百万円、第3四半期(10月〜12月)34億40百万円、第4四半期(1月〜3月)27億24百万円、営業利益は第1四半期67百万円、第2四半期77百万円の赤字、第3四半期2億95百万円、第4四半期1億20百万円の赤字だった。

■17年3月期は火山活動活発化の影響一巡などで大幅増益・増配予想

 今期(17年3月期)の非連結業績予想(5月19日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比3.8%増の125億38百万円、営業利益が同2.7倍の4億46百万円、経常利益が同3.2倍の4億09百万円、純利益が2億34百万円の黒字(前期は1億29百万円の赤字)としている。配当予想は前期比3円増配の年間18円(期末一括)で予想配当性向は39.7%となる。

 飲食事業で既存店が堅調に推移し、文化事業では箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響が一巡する。純利益は減損損失一巡も寄与する。東京・大手町への新規出店準備費用の発生が予想されるが、経費増加などを吸収して増収増益基調だろう。

 なお飲食事業の月次売上(アトリエうかいの店頭販売含む)は、全店売上(既存店も同じ)は16年4月102.4%、5月98.4%だった。客数は15年10月から8ヶ月連続減少だが、客単価は15年5月から13ヶ月連続上昇である。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。

 また15年11月に優待内容の一部変更を発表した。変更前の「株主様お食事優待券」を変更後の「株主様ご優待券」として、利用可能店舗に「アトリエうかい」を追加し、優待内容を「利用可能店舗におけるご飲食代のご優待」から「利用可能店舗におけるご利用代のご優待券」に変更した。15年9月末現在の株主から実施した。

 この結果、変更後の優待内容は、(1)100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主様限定お食事付ご入場招待券5枚(1万5000円相当)、(2)所有株式数に応じた「株主様ご優待券」または「うかい特選牛」となった。

■株価は年初来高値圏で堅調、15年6月高値も視野

 株価の動きを見ると年初来高値圏で堅調に推移している。6月13日には年初来高値となる2830円まで上伸した。

 6月21日の終値2820円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS45円34銭で算出)は62倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.6%近辺、前期実績PBR(前期実績BPS887円53銭で算出)は3.2倍近辺である。時価総額は約147億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートして強基調だ。好業績を評価して続伸展開だろう。9月末の株主優待権利取りに向けて15年6月高値3220円も視野に入りそうだ。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[5月31日更新]

うかいは15年6月高値も視野、17年3月期大幅増益・増配予想

 うかい<7621>(JQS)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。16年3月期は文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受けたが、17年3月期は火山活動の影響が一巡し、飲食事業の既存店売上も堅調に推移して大幅増益・増配予想である。17年春には東京・大手町への新規出店を予定している。株価は年初来高値圏で堅調に推移している。好業績を評価して続伸展開だろう。15年6月高値3220円も視野に入りそうだ。

■高級和食・洋食料理店チェーンを展開

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。16年3月期の売上構成比は飲食事業92%(和食47%、洋食43%、物販2%)、文化事業8%だった。

 新たな成長ステージに向けた事業戦略としては、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信、海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月には、国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」をオープンした。また15年4月には東京八王子市に、焼菓子製造に特化した「アトリエうかい八王子工房」を新設し、品質向上・量産可能な体制を整えた。

 15年9月〜12月には期間限定でJR東日本・品川駅構内の商業施設「エキュート品川」に洋菓子店「アトリエうかい」を出店した。これまで「アトリエうかい」店舗とグループ洋食各店舗で商品を販売してきたが、神奈川県横浜市の直営店舗以外で初めての、また商業施設で初めての出店だった。

 15年11月には全日本空輸(ANA)とのコラボレーションで、ANA国際線(台湾発日本路線)ビジネスクラスの機内食サービスに「とうふ屋うかい」監修のスペシャルメニューを、16年1月・4月・10月の期間限定で提供すると発表した。

■17年春、東京・大手町に新規出店予定

 16年2月には東京都千代田区大手町に新規出店すると発表した。予定出店面積は48.1坪(159.0u)で営業開始時期は17年春予定としている。

■中期経営計画で18年3月期営業利益6億46百万円目標

 中長期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げ、ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間の開通に伴う商圏拡大などに取り組んでいる。訪日外国人旅行客のインバウンド需要や和食ブームも追い風となる。

 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。16年オープンに向けて準備を進めている。

■第3四半期の構成比が高い収益構造

 15年3月期の四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億66百万円、第2四半期(7月〜9月)29億30百万円、第3四半期(10月〜12月)34億99百万円、第4四半期(1月〜3月)27億39百万円で、営業利益は第1四半期84百万円、第2四半期1億23百万円の赤字、第3四半期3億80百万円、第4四半期85百万円の赤字だった。

 第3四半期の構成比が高い収益構造だ。15年3月期のROEは0.6%で14年3月期比5.4ポイント低下、自己資本比率は41.7%で同0.5ポイント上昇した。配当性向は273.7%だった。また15年3月期末の有利子負債売上高比率は31.6%まで改善して目標を達成した。

■16年3月期は箱根火山活動活発化の影響で減収減益だが飲食事業は堅調

 5月19日発表した前期(16年3月期)非連結業績は売上高が前々期(15年3月期)比1.3%減の120億71百万円、営業利益が同35.6%減の1億65百万円、経常利益が同31.1%減の1億28百万円、純利益が1億29百万円の赤字(前々期は28百万円の黒字)だった。

 文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受け、箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少したため、全体として減収減益だった。純利益は特別損失に減損損失を計上(5月13日公表)したことも影響した。

 売上総利益は同2.4%減少し、売上総利益率は53.1%で同0.6ポイント低下した。販管費は同1.1%減少し、販管費比率は51.7%で同0.1ポイント低下した。特別損失では減損損失1億76百万円を計上した。配当は前々期と同額の年間15円(期末一括)とした。なおROEはマイナス2.8%で同3.4ポイント低下、自己資本比率は43.2%で同1.5ポイント上昇した。

 セグメント別の動向を見ると、飲食事業は売上高が同0.5%増の111億12百万円(和食が同1.2%減の57億06百万円、洋食が同0.7%増の52億08百万円、物販が同84.1%増の1億97百万円)で、営業利益(連結調整前)が同11.1%減の11億92百万円だった。一部店舗における定休日導入に伴う来店客数減少や、施設改修に伴う店舗稼働率低下の影響で計画をやや下回ったが、インバウンド需要の増加、14年4月開業「銀座kappou ukai」のブランド認知向上、製菓新商品や期間限定ショップ展開の効果などで概ね堅調に推移した。既存店売上高は100.4%だった。

 文化事業は売上高が同18.4%減の9億59百万円で、営業利益が76百万円の赤字(前々期は19百万円の黒字)だった。箱根大涌谷周辺の火山活動活発化(噴火警戒レベル3)の影響を受け、箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少した。ただし15年11月に噴火警戒レベルが1へ引き下げられたことに伴い、来館客数は回復基調のようだ。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億36百万円、第2四半期(7月〜9月)28億71百万円、第3四半期(10月〜12月)34億40百万円、第4四半期(1月〜3月)27億24百万円、営業利益は第1四半期67百万円、第2四半期77百万円の赤字、第3四半期2億95百万円、第4四半期1億20百万円の赤字だった。

■17年3月期は火山活動活発化の影響一巡などで大幅増益・増配予想

 今期(17年3月期)の非連結業績予想(5月19日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比3.8%増の125億38百万円、営業利益が同2.7倍の4億46百万円、経常利益が同3.2倍の4億09百万円、純利益が2億34百万円の黒字(前期は1億29百万円の赤字)としている。配当予想は前期比3円増配の年間18円(期末一括)としている。予想配当性向は39.7%となる。

 飲食事業で既存店が堅調に推移し、文化事業では箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響が一巡する。純利益は減損損失一巡も寄与する。東京・大手町への新規出店準備費用の発生が予想されるが、経費増加などを吸収して増収増益基調だろう。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。

 また15年11月に優待内容の一部変更を発表した。変更前の「株主様お食事優待券」を変更後の「株主様ご優待券」として、利用可能店舗に「アトリエうかい」を追加し、優待内容を「利用可能店舗におけるご飲食代のご優待」から「利用可能店舗におけるご利用代のご優待券」に変更した。15年9月末現在の株主から実施した。

 この結果、変更後の優待内容は、(1)100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主様限定お食事付ご入場招待券5枚(1万5000円相当)、(2)所有株式数に応じた「株主様ご優待券」または「うかい特選肉」となった。

■株価は年初来高値圏で堅調、15年6月高値も視野

 株価の動きを見ると、17年3月期大幅増益予想を好感して水準を切り上げ、5月25日には年初来高値となる2800円まで上伸した。堅調な展開だ。

 5月27日の終値2750円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS45円34銭で算出)は61倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.7%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS887円53銭で算出)は3.1倍近辺である。時価総額は約144億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形となった。強基調を確認した形だ。好業績を評価して続伸展開だろう。15年6月高値3220円も視野に入りそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[4月13日更新]

うかいは既存店売上堅調、17年3月期増収増益期待

 うかい<7621>(JQS)は、飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。16年3月期は文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受けたが、17年3月期は飲食事業の既存店売上が堅調に推移して増収増益が期待される。また17年春には東京・大手町への新規出店を予定している。株価は3月の年初来高値から一旦反落したが、調整が一巡して出直り展開だろう。

■高級和食・洋食料理店チェーンを展開

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。

 新たな成長ステージに向けた事業戦略としては、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信、海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月には、国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」をオープンした。また15年4月には東京八王子市に、焼菓子製造に特化した「アトリエうかい八王子工房」を新設し、品質向上・量産可能な体制を整えた。

 15年9月〜12月には期間限定で、JR東日本・品川駅構内の商業施設「エキュート品川」に洋菓子店「アトリエうかい」を出店した。これまで「アトリエうかい」店舗とグループ洋食各店舗で商品を販売してきたが、神奈川県横浜市の直営店舗以外で初めての、また商業施設で初めての出店だった。

 15年11月には全日本空輸(ANA)とのコラボレーションで、ANAの国際線(台湾発日本路線)ビジネスクラスの機内食サービスに「とうふ屋うかい」監修のスペシャルメニューを、16年1月・4月・10月の期間限定で提供すると発表した。

■17年春、東京・大手町に新規出店予定

 2月10日には東京都千代田区大手町に新規出店すると発表した。予定出店面積は48.1坪(159.0u)で、営業開始時期は17年春予定としている。

■中期経営計画で18年3月期営業利益6億46百万円目標

 中長期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げ、ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間の開通に伴う商圏拡大などに取り組んでいる。訪日外国人旅行客のインバウンド需要や和食ブームも追い風となる。

 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。16年オープンに向けて準備を進めている。

■第3四半期の構成比が高い収益構造

 15年3月期の四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億66百万円、第2四半期(7月〜9月)29億30百万円、第3四半期(10月〜12月)34億99百万円、第4四半期(1月〜3月)27億39百万円で、営業利益は第1四半期84百万円、第2四半期1億23百万円の赤字、第3四半期3億80百万円、第4四半期85百万円の赤字だった。

 第3四半期の構成比が高い収益構造だ。15年3月期のROEは0.6%で14年3月期比5.4ポイント低下、自己資本比率は41.7%で同0.5ポイント上昇した。配当性向は273.7%だった。また15年3月期末の有利子負債売上高比率は31.6%まで改善して目標を達成した。

■16年3月期第3四半期累計は減収減益だが飲食事業は堅調

 前期(16年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)の非連結業績は、売上高が前年同期比1.6%減の93億47百万円、営業利益が同16.3%減の2億85百万円、経常利益が同11.3%減の2億44百万円、そして純利益が同6.5%減の1億33百万円だった。

 文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受け、箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少したため、全体として減収減益だった。しかし飲食事業はインバウンド需要の増加、14年4月開業「銀座kappou ukai」のブランド認知向上効果、製菓新商品や期間限定ショップ展開の効果などで堅調に推移した。売上総利益率は53.4%で同0.4ポイント低下、販管費比率は50.4%で同0.2ポイント上昇した。営業外収益では受取保険金が減少し、営業外費用では保険解約損が一巡した。特別損失では固定資産除却損が減少した。

 セグメント別に見ると、飲食事業は売上高が同0.9%増の86億16百万円で、営業利益(連結調整前)が同4.5%増の11億48百万円、文化事業は売上高が同23.6%減の7億30百万円で、営業利益が42百万円の赤字(前年同期は53百万円の黒字)だった。

 なお四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億36百万円、第2四半期(7月〜9月)28億71百万円、第3四半期(10月〜12月)34億40百万円で、営業利益は第1四半期67百万円、第2四半期77百万円の赤字、第3四半期2億95百万円だった。

■16年3月期営業減益予想だが、飲食事業は堅調で17年3月期増収増益期待

 前期(16年3月期)通期の非連結業績予想(11月6日に減額修正)は、売上高が前々期比1.6%減の120億38百万円、営業利益が同29.5%減の1億80百万円、経常利益が同34.3%減の1億22百万円、そして純利益が同39.0%増の39百万円としている。

 純利益は繰延税金資産取崩に伴う法人税等調整額が一巡して増益予想だ。配当予想(5月19日公表)は前期と同額の年間15円(期末一括)としている。予想配当性向は197.4%となる。

 飲食事業の月次売上高(前年比、アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、全店および既存店とも、16年3月98.6%、15年4月〜16年3月累計100.4%と堅調に推移している。また16年3月の客単価は11ヶ月連続の前年比プラスとなった。

 前期(16年3月期)は文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受けたため営業減益予想だが、主力の飲食事業は堅調に推移している。そして通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高77.7%、営業利益158.3%、経常利益200.0%、純利益341.0%で、各利益は通期会社予想を超過達成している。第3四半期の構成比が高い収益構造だが、通期増額余地もありそうだ。

 また来期(17年3月期)は、東京・大手町への新規出店準備費用の発生が予想されるが、一方では火山活動活発化という特殊要因の影響が緩和される。飲食事業が堅調に推移して増収増益が期待される。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。

 また15年11月に優待内容の一部変更を発表した。変更前の「株主様お食事優待券」を変更後の「株主様ご優待券」として、利用可能店舗に「アトリエうかい」を追加し、優待内容を「利用可能店舗におけるご飲食代のご優待」から「利用可能店舗におけるご利用代のご優待券」に変更した。15年9月末現在の株主から実施した。

 この結果、変更後の優待内容は、(1)100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主様限定お食事付ご入場招待券5枚(1万5000円相当)、(2)所有株式数に応じた「株主様ご優待券」または「うかい特選肉」となった。

■株価は3月の年初来高値から反落したが調整一巡して出直り

 株価の動きを見ると、3月18日の年初来高値2775円から一旦反落したが、調整一巡感を強めている。

 4月11日の終値2610円を指標面で見ると、前期推定PER(会社予想のEPS7円60銭で算出)は343倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.6%近辺、前々期実績PBR(前々期実績のBPS925円25銭で算出)は2.8倍近辺である。時価総額は約137億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線および26週移動平均線近辺で下げ渋る動きだ。調整が一巡して出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月21日更新]

うかいはモミ合いレンジ突破の動き、17年春東京・大手町へ新規出店で収益拡大期待

 うかい<7621>(JQS)は、飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。16年3月期は文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受けたため減収営業減益予想だが、17年春には東京・大手町への新規出店を予定している。14年4月「銀座kappou ukai」以来の新店であり、収益拡大期待が高まる。株価は2月の直近安値から切り返して15年10月以降のモミ合いレンジを突破する動きだ。15年8月の戻り高値を目指す展開だろう。

■高級和食・洋食料理店チェーンを展開

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。

 新たな成長ステージに向けた事業戦略としては、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信、海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月には、国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」をオープンした。また15年4月には東京八王子市に、焼菓子製造に特化した「アトリエうかい八王子工房」を新設し、品質向上・量産可能な体制を整えた。

 15年8月には、創業50周年記念本「うかい〜その料理表現と味覚世界〜」の発刊を発表した。15年9月1日〜16年3月31日の期間限定でFAX・メールによる通信販売を行う。

 15年9月〜12月には期間限定で、JR東日本・品川駅構内の商業施設「エキュート品川」に洋菓子店「アトリエうかい」を出店した。これまで「アトリエうかい」店舗とグループ洋食各店舗で商品を販売してきたが、神奈川県横浜市の直営店舗以外で初めての、また商業施設で初めての出店だった。

 15年11月には全日本空輸(ANA)とのコラボレーションで、ANAの国際線(台湾発日本路線)ビジネスクラスの機内食サービスに「とうふ屋うかい」監修のスペシャルメニューを、16年1月・4月・10月の期間限定で提供すると発表した。

■17年春、東京・大手町に新規出店予定

 2月10日には東京都千代田区大手町に新規出店すると発表した。予定出店面積は48.1坪(159.0u)で、営業開始時期は17年春予定としている。

■中期経営計画で18年3月期営業利益6億46百万円目標

 中長期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げ、ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間の開通に伴う商圏拡大などに取り組んでいる。訪日外国人旅行客のインバウンド需要や和食ブームも追い風となる。

 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。16年オープンに向けて準備を進めている。

■第3四半期の構成比が高い収益構造

 15年3月期の四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億66百万円、第2四半期(7月〜9月)29億30百万円、第3四半期(10月〜12月)34億99百万円、第4四半期(1月〜3月)27億39百万円で、営業利益は第1四半期84百万円、第2四半期1億23百万円の赤字、第3四半期3億80百万円、第4四半期85百万円の赤字だった。

 第3四半期の構成比が高い収益構造だ。15年3月期のROEは0.6%で14年3月期比5.4ポイント低下、自己資本比率は41.7%で同0.5ポイント上昇した。配当性向は273.7%だった。また15年3月期末の有利子負債売上高比率は31.6%まで改善して目標を達成した。

■16年3月期第3四半期累計は減収減益だが飲食事業は堅調

 今期(16年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)の非連結業績は、売上高が前年同期比1.6%減の93億47百万円、営業利益が同16.3%減の2億85百万円、経常利益が同11.3%減の2億44百万円、そして純利益が同6.5%減の1億33百万円だった。

 文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受け、箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少したため、全体として減収減益だった。しかし飲食事業はインバウンド需要の増加、14年4月開業「銀座kappou ukai」のブランド認知向上効果、製菓新商品や期間限定ショップ展開の効果などで堅調に推移した。売上総利益率は53.4%で同0.4ポイント低下、販管費比率は50.4%で同0.2ポイント上昇した。営業外収益では受取保険金が減少し、営業外費用では保険解約損が一巡した。特別損失では固定資産除却損が減少した。

 セグメント別に見ると、飲食事業は売上高が同0.9%増の86億16百万円で、営業利益(連結調整前)が同4.5%増の11億48百万円、文化事業は売上高が同23.6%減の7億30百万円で、営業利益が42百万円の赤字(前年同期は53百万円の黒字)だった。

 なお四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億36百万円、第2四半期(7月〜9月)28億71百万円、第3四半期(10月〜12月)34億40百万円で、営業利益は第1四半期67百万円、第2四半期77百万円の赤字、第3四半期2億95百万円だった。

■16年3月期通期も営業減益予想だが飲食事業は堅調

 今期(16年3月期)通期の非連結業績予想(11月6日に減額修正)は、売上高が前期比1.6%減の120億38百万円、営業利益が同29.5%減の1億80百万円、経常利益が同34.3%減の1億22百万円、純利益が同39.0%増の39百万円としている。

 純利益は繰延税金資産取崩に伴う法人税等調整額が一巡して増益予想だ。配当予想(5月19日公表)は前期と同額の年間15円(期末一括)としている。予想配当性向は197.4%となる。

 飲食事業の月次売上高(前年比、アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、全店および既存店とも、15年4月98.4%、5月106.2%、6月97.3%、7月100.2%、8月101.7%、9月104.4%、10月103.7%、11月97.4%、12月99.6%、16年1月98.4%、2月99.9%と概ね堅調に推移している。16年2月の客単価は10ヶ月連続の前年比プラスとなった。

 今期(16年3月期)は文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受けたため営業減益予想だが、主力の飲食事業は堅調に推移している。そして通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高77.7%、営業利益158.3%、経常利益200.0%、純利益341.0%で、各利益は通期会社予想を超過達成している。第3四半期の構成比が高い収益構造だが、通期増額余地もありそうだ。

 また来期(17年3月期)は、東京・大手町への新規出店準備費用の発生が予想されるが、一方では火山活動活発化という特殊要因の影響が緩和される。飲食事業が堅調に推移して収益改善基調が期待される。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。

 また15年11月に優待内容の一部変更を発表した。変更前の「株主様お食事優待券」を変更後の「株主様ご優待券」として、利用可能店舗に「アトリエうかい」を追加し、優待内容を「利用可能店舗におけるご飲食代のご優待」から「利用可能店舗におけるご利用代のご優待券」に変更した。15年9月末現在の株主から実施した。

 この結果、変更後の優待内容は、(1)100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主様限定お食事付ご入場招待券5枚(1万5000円相当)、(2)所有株式数に応じた「株主様ご優待券」または「うかい特選肉」となった。

■株価は戻り歩調でモミ合いレンジを突破

 株価の動きを見ると、2月12日と15日の直近安値2450円から切り返して戻り歩調の展開だ。そして3月18日には2775円まで上伸する場面があった。15年10月以降のモミ合いレンジ2600円〜2700円を突破する動きだ。

 3月18日の終値2690円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS7円60銭で算出)は354倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.6%近辺、そして前期実績PBR(前期実績のBPS925円25銭で算出)は2.9倍近辺である。時価総額は約141億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を突破し、25日移動平均線が上向きに転じた。また週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を突破した。そして15年10月以降のモミ合いレンジ2600円〜2700円を突破する動きだ。15年8月の戻り高値3005円を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[2月17日更新]

うかいは17年春、東京・大手町に新規出店予定

 うかい<7621>(JQS)は、飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。2月10日には東京・大手町への新規出店(17年春営業開始予定)を発表した。14年4月「銀座kappou ukai」以来の新店となる。株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが素早く切り返している。調整が一巡してモミ合いレンジから上放れの動きが期待される。

■高級和食・洋食料理店チェーンを展開

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。

 新たな成長ステージに向けた事業戦略としては、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信、海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月には、国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」をオープンした。また15年4月には東京八王子市に、焼菓子製造に特化した「アトリエうかい八王子工房」を新設し、品質向上・量産可能な体制を整えた。

 15年8月には、創業50周年記念本「うかい〜その料理表現と味覚世界〜」の発刊を発表した。15年9月1日〜16年3月31日の期間限定でFAX・メールによる通信販売を行う。

 15年9月〜12月には期間限定で、JR東日本・品川駅構内の商業施設「エキュート品川」に洋菓子店「アトリエうかい」を出店した。これまで「アトリエうかい」店舗とグループ洋食各店舗で商品を販売してきたが、神奈川県横浜市の直営店舗以外で初めての、また商業施設で初めての出店だった。

 15年11月には全日本空輸(ANA)とのコラボレーションで、ANAの国際線(台湾発日本路線)ビジネスクラスの機内食サービスに「とうふ屋うかい」監修のスペシャルメニューを、16年1月・4月・10月の期間限定で提供すると発表した。

 2月10日には東京都千代田区大手町に新規出店すると発表した。予定出店面積は48.1坪(159.0u)で、営業開始時期は17年春予定としている。

■中期経営計画で18年3月期営業利益6億46百万円目標

 中長期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げ、ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間の開通に伴う商圏拡大などに取り組んでいる。訪日外国人旅行客のインバウンド需要や和食ブームも追い風となる。

 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。16年オープンに向けて準備を進めている。

■第3四半期の構成比が高い収益構造

 15年3月期の四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億66百万円、第2四半期(7月〜9月)29億30百万円、第3四半期(10月〜12月)34億99百万円、第4四半期(1月〜3月)27億39百万円で、営業利益は第1四半期84百万円、第2四半期1億23百万円の赤字、第3四半期3億80百万円、第4四半期85百万円の赤字だった。

 第3四半期の構成比が高い収益構造だ。15年3月期のROEは0.6%で14年3月期比5.4ポイント低下、自己資本比率は41.7%で同0.5ポイント上昇した。配当性向は273.7%だった。また15年3月期末の有利子負債売上高比率は31.6%まで改善して目標を達成した。

■16年3月期第3四半期累計は減収減益だが飲食事業は堅調

 2月10日発表の今期(16年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)非連結業績は、売上高が前年同期比1.6%減の93億47百万円、営業利益が同16.3%減の2億86百万円、経常利益が同11.3%減の2億44百万円、そして純利益が同6.5%減の1億33百万円だった。

 飲食事業はインバウンド需要の増加、14年4月開業「銀座kappou ukai」のブランド認知向上効果、製菓新商品や期間限定ショップ展開の効果などで堅調に推移したが、文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受け、箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少した。売上総利益率は53.4%で同0.4ポイント低下、販管費比率は50.4%で同0.2ポイント上昇した。営業外収益では受取保険金が減少、営業外費用では保険解約損が一巡、特別損失では固定資産除却損が減少した。

 セグメント別に見ると、飲食事業は売上高が同0.9%増の86億16百万円で、営業利益(連結調整前)が同4.5%増の11億48百万円、文化事業は売上高が同23.6%減の7億30百万円で、営業利益が42百万円の赤字(前年同期は53百万円の黒字)だった。

 なお四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億36百万円、第2四半期(7月〜9月)28億71百万円、第3四半期(10月〜12月)34億40百万円で、営業利益は第1四半期67百万円、第2四半期77百万円の赤字、第3四半期2億95百万円だった。

■16年3月期通期も営業減益予想だが飲食事業は堅調

 今期(16年3月期)通期の非連結業績予想については前回予想(11月6日に減額修正)を据え置いて、売上高が前期比1.6%減の120億38百万円、営業利益が同29.5%減の1億80百万円、経常利益が同34.3%減の1億22百万円、純利益が同39.0%増の39百万円としている。

 純利益は繰延税金資産取崩に伴う法人税等調整額が一巡して増益予想だ。配当予想(5月19日公表)は前期と同額の年間15円(期末一括)としている。予想配当性向は197.4%となる。

 飲食事業の月次売上高(前年比、アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、全店および既存店とも、15年4月98.4%、5月106.2%、6月97.3%、7月100.2%、8月101.7%、9月104.4%、10月103.7%、11月97.4%、12月99.6%、16年1月98.4%と概ね堅調に推移している。16年1月の客単価は9ヶ月連続の前年比プラスとなった。

 今期(16年3月期)は文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受けたため営業減益予想だが、主力の飲食事業は堅調に推移している。そして通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高77.7%、営業利益158.3%、経常利益200.0%、純利益341.0%で、各利益は通期会社予想を超過達成している。第3四半期の構成比が高い収益構造だが、通期増額余地もありそうだ。

 また来期(17年3月期)は、東京・大手町への新規出店準備費用の発生が予想されるが、一方では火山活動活発化という特殊要因の影響が緩和される。飲食事業が堅調に推移して収益改善基調が期待される。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。

 また15年11月に優待内容の一部変更を発表した。変更前の「株主様お食事優待券」を変更後の「株主様ご優待券」として、利用可能店舗に「アトリエうかい」を追加し、優待内容を「利用可能店舗におけるご飲食代のご優待」から「利用可能店舗におけるご利用代のご優待券」に変更した。15年9月末現在の株主から実施した。

 この結果、変更後の優待内容は、(1)100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主様限定お食事付ご入場招待券5枚(1万5000円相当)、(2)所有株式数に応じた「株主様ご優待券」または「うかい特選肉」となった。

■株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが素早く切り返し

 株価の動きを見ると、地合い悪化の影響で2月12日と15日に2450円まで調整する場面があり、概ね2600円〜2700円近辺のモミ合いレンジから下放れの形となったが、15日は終値で2550円まで戻している。素早く切り返す動きだ。

 2月16日の終値2550円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS7円60銭で算出)は336倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.6%近辺、そして前期実績PBR(前期実績のBPS925円25銭で算出)は2.8倍近辺である。時価総額は約133億円である。

 週足チャートで見ると52週移動平均線を割り込んだが、15年1月の昨年来安値2240円まで下押すことなく切り返す動きだ。調整が一巡してモミ合いレンジから上放れの動きが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[2月12日更新]

うかいの第3四半期累計期間の業績は第2四半期累計期間の赤字をカバーし、黒字転換となる

■既に第3四半期累計期間の業績は、通期予想の利益をすべて上回る

 うかい<7621>(JQS)の第3四半期間(10月〜12月)の業績は、売上高34億40百万円、営業利益2億95百万円、経常利益2億82百万円、純利益1億82百万円となったことから、今期第2四半期累計期間の赤字をカバーし、第3四半期累計期間の業績は黒字転換となった。

 第2四半期累計期間は、箱根大涌谷周辺の火山活動の活発化により5月に噴火警戒レベル2(火口周辺規制)へ、6月にはレベル3(入山規制)へ引上げられ、箱根に訪れる観光客数が減少し、箱根ガラスの森美術館の来館者数は前年同四半期に比べ大幅に減少した。そのため、11月6日に期初予想の第2四半期、通期業績予想を下方修正している。

 しかし、第3四半期間の業績が回復したことから、第3四半期累計期間の業績は、売上高93億47百万円(前年同期比1.6%減)、営業利益2億85百万円(同16.3%減)、経常利益2億44百万円(同11.3%減)、純利益1億33百万円(同6.5%減)となった。

 なお、下方修正の主な要因であった箱根大涌谷周辺の火山活動の噴火警戒レベルは9月にレベル2へ、11月にはレベル1へと引き下げられたことに伴い、箱根ガラスの森美術館の来館者数は前年並みには戻りつつある。

 通期業績予想については、11月6日に発表した通期業績予想を据え置いている。しかし、既に第3四半期累計期間の業績は、通期予想の利益をすべて上回っていることから上振れも期待できる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月13日更新]

うかいはモミ合い煮詰まり感、16年3月期減額修正の織り込みは完了

 うかい<7621>(JQS)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。株価は直近安値圏でモミ合う展開だが煮詰まり感を強めている。文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受けたため16年3月期業績予想を減額修正したが、株価への織り込みは完了しており、モミ合い上放れの動きが期待される。

■高級和食・洋食料理店チェーンを展開

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。

 新たな成長ステージに向けた事業戦略としては、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信、海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月には、国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」をオープンした。15年4月には東京八王子市に、焼菓子製造に特化した「アトリエうかい八王子工房」を新設し、品質向上・量産可能な体制を整えた。

 15年8月には、創業50周年記念本「うかい〜その料理表現と味覚世界〜」の発刊を発表した。15年9月1日〜16年3月31日の期間限定でFAX・メールによる通信販売を行う。

 15年9月〜12月には期間限定で、JR東日本・品川駅構内の商業施設「エキュート品川」に洋菓子店「アトリエうかい」を出店した。これまで「アトリエうかい」店舗とグループ洋食各店舗で商品を販売してきたが、神奈川県横浜市の直営店舗以外で初めての、また商業施設で初めての出店だった。

 また15年11月には、全日本空輸(ANA)とのコラボレーションで、ANAの国際線(台湾発日本路線)ビジネスクラスの機内食サービスに「とうふ屋うかい」監修のスペシャルメニューを、16年1月・4月・10月の期間限定で提供すると発表した。

■中期経営計画で18年3月期営業利益6億46百万円目標

 中長期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げ、ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間の開通に伴う商圏拡大などに取り組んでいる。訪日外国人旅行客のインバウンド需要や和食ブームも追い風となる。

 海外については13年5月、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。16年オープンに向けて準備を進めている。

■第3四半期の構成比が高い収益構造

 15年3月期の四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億66百万円、第2四半期(7月〜9月)29億30百万円、第3四半期(10月〜12月)34億99百万円、第4四半期(1月〜3月)27億39百万円、営業利益は第1四半期84百万円、第2四半期1億23百万円の赤字、第3四半期3億80百万円、第4四半期85百万円の赤字だった。

 第3四半期の構成比が高い収益構造だ。15年3月期のROEは0.6%で14年3月期比5.4ポイント低下、自己資本比率は41.7%で同0.5ポイント上昇した。配当性向は273.7%だった。また15年3月期末の有利子負債売上高比率は31.6%まで改善して目標を達成した。

■16年3月期第2四半期累計は文化事業が箱根大涌谷周辺火山活動の影響

 今期(16年3月期)第2四半期累計(4月〜9月)の非連結業績は、売上高が前年同期比1.5%減の59億07百万円、営業利益が10百万円の赤字(前年同期は39百万円の赤字)、経常利益が38百万円の赤字(同90百万円の赤字)、純利益が49百万円の赤字(同84百万円の赤字)だった。

 飲食事業はインバウンド需要や14年5月開業「銀座kappou ukai」の認知度向上も寄与して順調に推移したが、文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響で箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少し、売上高、利益とも期初計画を下回った。

 ただし前年同期との比較では販管費抑制などで各利益とも赤字幅が縮小した。売上総利益率は53.0%で同0.1ポイント低下したが、販管費比率は53.1%で同0.6ポイント低下した。

 セグメント別に見ると、飲食事業は売上高が同1.4%増の54億73百万円で、営業利益(連結調整前)が同11.5%増の6億27百万円、文化事業は売上高が同27.5%減の4億33百万円で、営業利益が73百万円の赤字(前年同期は1百万円の赤字)だった。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億36百万円、第2四半期(7月〜9月)28億71百万円、営業利益は第1四半期67百万円、第2四半期77百万円の赤字だった。

■16年3月期通期も減額だが飲食事業は堅調

 今期(16年3月期)通期の非連結業績予想(11月6日に減額修正)は、売上高が前期比1.6%減の120億38百万円、営業利益が同29.5%減の1億80百万円、経常利益が同34.3%減1億22百万円、純利益が同39.0%増の39百万円としている。

 第2四半期累計の実績や箱根ガラスの森の減収状況を勘案して売上高、利益とも減額修正した。なお純利益は繰延税金資産取崩に伴う法人税等調整額が一巡して増益予想だ。配当予想は前回予想(5月19日公表)を据え置いて前期と同額の年間15円(期末一括)としている。予想配当性向は197.4%となる。

 箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響で通期予想を減額修正し、通期会社予想に対する第2四半期累計の利益進捗率も低水準だが、第3四半期の構成比が高い収益構造であり、期初時点で下期偏重の計画だった。また飲食事業は順調であり、文化事業の大幅減収は火山活動活発化という特殊要因の影響だ。

 飲食事業の月次売上高(前年比、アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、全店および既存店とも、15年4月98.4%、5月106.2%、6月97.3%、7月100.2%、8月101.7%、9月104.4%、10月103.7%、11月97.4%、12月99.6%と概ね堅調に推移している。12月の客単価は8ヶ月連続の前年比プラスとなった。

 飲食事業は既存店売上が堅調であり、新店「銀座kappou ukai」の収益寄与本格化やインバウンド需要取り込みも期待される。利益面では前期減益要因だった新店「銀座kappou ukai」や「アトリエうかい八王子工房」の開業費、創業50周年記念事業費、箱根ガラスの森特別企画展開催に係る販促費用が一巡する。全体業績も下期の挽回が期待される。

■株主優待制度は毎年9月末に実施

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。

 また15年11月に優待内容の一部変更を発表した。変更前の「株主様お食事優待券」を変更後の「株主様ご優待券」として、利用可能店舗に「アトリエうかい」を追加し、優待内容を「利用可能店舗におけるご飲食代のご優待」から「利用可能店舗におけるご利用代のご優待券」に変更した。15年9月末現在の株主から実施した。

 この結果、変更後の優待内容は、(1)100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主様限定お食事付ご入場招待券5枚(1万5000円相当)、(2)所有株式数に応じた「株主様ご優待券」または「うかい特選肉」となった。

■株価はモミ合い煮詰まり感

 株価の動きを見ると、株主優待権利落ち後の15年10月以降は、概ね2600円〜2700円近辺の小幅レンジでモミ合う展開が続いている。ただしモミ合い煮詰まり感を強めている。

 1月12日の終値2580円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS7円60銭で算出)は339倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.6%近辺、そして前期実績PBR(前期実績のBPS925円25銭で算出)は2.8倍近辺である。時価総額は約135億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形だが、52週移動平均線が下値を支える形となってモミ合い煮詰まり感を強めている。16年3月期業績予想減額修正の織り込みは完了しており、モミ合い上放れの動きが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月14日更新]

うかいはモミ合い煮詰まり感、文化事業は火山活動の影響だが飲食事業は順調

 うかい<7621>(JQS)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受けて16年3月期業績予想を減額修正したが、飲食事業は順調で株価への影響は限定的だ。そしてモミ合い煮詰まり感を強めている。16年3月期減額修正の織り込みが完了して上放れの展開が期待される。

■高級和食・洋食料理店チェーンを展開

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。

 新たな成長ステージに向けた戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信と海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月には、国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」をオープンした。また15年4月には、東京八王子市に焼菓子製造に特化した「アトリエうかい八王子工房」を新設し、品質向上・量産可能な体制を整えた。

 15年8月には、創業50周年記念本「うかい〜その料理表現と味覚世界〜」の発刊を発表した。15年9月1日〜16年3月31日の期間限定でFAX・メールによる通信販売を行う。

 なお15年9月24日〜15年12月25日の期間限定で、洋菓子店「アトリエうかい」をJR東日本品川駅構内の商業施設「エキュート品川」に出店している。これまで「アトリエうかい」店舗とグループ洋食各店舗で商品を販売してきたが、神奈川県横浜市の直営店舗以外で初めての、また商業施設で初めての出店である。

 また11月26日には、全日本空輸(ANA)とのコラボレーションで、ANAの国際線(台湾発日本路線)ビジネスクラスの機内食サービスに「とうふ屋うかい」監修のスペシャルメニューを、16年1月・4月・10月の期間限定で提供すると発表した。

■中期経営計画で18年3月期営業利益6億46百万円目標

 中長期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げ、ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間の開通に伴う商圏拡大などに取り組んでいる。訪日外国人旅行客のインバウンド需要や和食ブームも追い風となる。

 海外については13年5月に、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。16年オープンに向けて準備を進めている。

■第3四半期の構成比が高い収益構造

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億66百万円、第2四半期(7月〜9月)29億30百万円、第3四半期(10月〜12月)34億99百万円、第4四半期(1月〜3月)27億39百万円で、営業利益は第1四半期84百万円、第2四半期1億23百万円の赤字、第3四半期3億80百万円、第4四半期85百万円の赤字だった。

 第3四半期の構成比が高い収益構造だ。また15年3月期のROEは14年3月期比5.4ポイント低下して0.6%、自己資本比率は同0.5ポイント上昇して41.7%、配当性向は273.7%だった。15年3月期末の有利子負債売上高比率は31.6%まで改善して目標を達成した。

■文化事業が箱根大涌谷周辺火山活動の影響

 今期(16年3月期)第2四半期累計(4月〜9月)の非連結業績は、売上高が前年同期比1.5%減の59億07百万円、営業利益が10百万円の赤字(前年同期は39百万円の赤字)、経常利益が38百万円の赤字(同90百万円の赤字)、純利益が49百万円の赤字(同84百万円の赤字)だった。

 飲食事業はインバウンド需要や、14年5月開業の「銀座kappou ukai」の認知度向上も寄与して順調に推移したが、文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響で箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少し、売上高、利益とも期初計画を下回った。

 ただし前年同期との比較では、販管費抑制が寄与して各利益とも赤字幅が縮小した。売上総利益率は53.0%で同0.1ポイント低下したが、販管費比率は53.1%で同0.6ポイント低下した。

 セグメント別に見ると、飲食事業は売上高が同1.4%増の54億73百万円で、営業利益(連結調整前)が同11.5%増の6億27百万円、文化事業は売上高が同27.5%減の4億33百万円で、営業利益が73百万円の赤字(前年同期は1百万円の赤字)だった。

 なお四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億36百万円、第2四半期(7月〜9月)28億71百万円、営業利益は第1四半期67百万円、第2四半期77百万円の赤字だった。

■16年3月期通期も減額だが飲食事業は順調

 今期(16年3月期)通期の非連結業績予想(11月6日に減額修正)は、売上高が前期比1.6%減の120億38百万円で、営業利益が同29.5%減の1億80百万円、経常利益が同34.3%減1億22百万円、純利益が同39.0%増の39百万円としている。

 第2四半期累計の実績や箱根ガラスの森の減収状況を勘案して売上高、利益とも減額修正した。なお純利益は繰延税金資産取崩に伴う法人税等調整額が一巡して増益予想だ。配当予想は前回予想(5月19日公表)を据え置いて前期と同額の年間15円(期末一括)としている。予想配当性向は197.4%となる。

 箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響で通期予想を減額修正し、通期会社予想に対する第2四半期累計の利益進捗率も低水準だが、第3四半期の構成比が高い収益構造であり、期初時点で下期偏重の計画だった。また飲食事業は順調であり、文化事業の大幅減収は火山活動活発化という特殊要因の影響だ。

 飲食事業の月次売上高(前年比、アトリエうかい店頭販売含む)の動向を見ると、全店および既存店とも15年4月98.4%、5月106.2%、6月97.3%、7月100.2%、8月101.7%、9月104.4%、10月103.7%、11月97.4%と概ね好調に推移している。11月の客単価は7ヶ月連続の前年比プラスとなった。

 飲食事業は既存店売上が順調であり、新店「銀座kappou ukai」の収益寄与本格化やインバウンド需要取り込みも期待される。利益面では前期減益要因だった新店「銀座kappou ukai」や「アトリエうかい八王子工房」の開業費、創業50周年記念事業費、箱根ガラスの森特別企画展開催に係る販促費用が一巡する。全体業績も下期の挽回が期待される。

■株主優待の内容を一部変更

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。

 また11月6日に優待内容の一部変更を発表した。変更前の「株主様お食事優待券」を変更後の「株主様ご優待券」として、利用可能店舗に「アトリエうかい」を追加し、優待内容を「利用可能店舗におけるご飲食代のご優待」から「利用可能店舗におけるご利用代のご優待券」に変更した。15年9月30日現在の株主から実施する。

 この結果、変更後の優待内容は、(1)100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主様限定お食事付ご入場招待券5枚(1万5000円相当)、(2)所有株式数に応じた「株主様ご優待券」または「うかい特選肉」となる。

■株価はモミ合い煮詰まり感

 株価の動きを見ると、株主優待の権利落ち後は概ね2600円〜2700円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だ。ただし16年3月期業績予想の減額修正に対するネガティブ反応は見られない。影響は限定的のようだ。そしてモミ合い煮詰まり感を強めている。

 12月11日の終値2635円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS7円60銭で算出)は347倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.6%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS925円25銭で算出)は2.8倍近辺である。時価総額は約138億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形だが、2600円近辺が下値支持線の形となってモミ合い煮詰まり感を強めている。16年3月期業績予想減額修正の織り込みが完了してモミ合い上放れの動きが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月24日更新]

うかいは箱根大涌谷の火山活動の影響で16年3月期減額修正だが、飲食事業は順調

 うかい<7621>(JQS)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響で文化事業の来館客数が大幅に減少し、16年3月期業績予想を減額修正した。ただし株価への影響は限定的だ。飲食事業は順調であり、16年3月期減額修正の織り込みが完了してモミ合い上放れの動きを強めそうだ。

■高級和食・洋食料理店チェーンを展開

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。

 新たな成長ステージに向けた戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信と海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月には、国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」をオープンした。また15年4月には、東京八王子市に焼菓子製造に特化した「アトリエうかい八王子工房」を新設し、品質向上・量産可能な体制を整えた。

 15年8月には、創業50周年記念本「うかい〜その料理表現と味覚世界〜」の発刊を発表した。15年9月1日〜16年3月31日の期間限定でFAX・メールによる通信販売を行う。

 また15年9月24日〜15年12月25日の期間限定で、洋菓子店「アトリエうかい」をJR東日本品川駅構内の商業施設「エキュート品川」に出店している。これまで「アトリエうかい」店舗とグループ洋食各店舗で商品を販売してきたが、神奈川県横浜市の直営店舗以外で初めての、また商業施設で初めての出店である。

■中期経営計画で18年3月期営業利益6億46百万円目標

 中長期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げ、ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間の開通に伴う商圏拡大などに取り組んでいる。訪日外国人旅行客のインバウンド需要や和食ブームも追い風となる。

 海外については13年5月に、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。16年オープンに向けて準備を進めている。

■第3四半期の構成比が高い収益構造

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億66百万円、第2四半期(7月〜9月)29億30百万円、第3四半期(10月〜12月)34億99百万円、第4四半期(1月〜3月)27億39百万円で、営業利益は第1四半期84百万円、第2四半期1億23百万円の赤字、第3四半期3億80百万円、第4四半期85百万円の赤字だった。

 第3四半期の構成比が高い収益構造だ。また15年3月期のROEは14年3月期比5.4ポイント低下して0.6%、自己資本比率は同0.5ポイント上昇して41.7%、配当性向は273.7%だった。15年3月期末の有利子負債売上高比率は31.6%まで改善して目標を達成した。

■箱根大涌谷周辺火山活動で第2四半期累計が計画を下回り、通期も減額修正

 11月6日に発表した今期(16年3月期)第2四半期累計(4月〜9月)の非連結業績は、売上高が前年同期比1.5%減の59億07百万円、営業利益が10百万円の赤字(前年同期は39百万円の赤字)、経常利益が38百万円の赤字(同90百万円の赤字)、純利益が49百万円の赤字(同84百万円の赤字)だった。

 飲食事業はインバウンド需要や、14年5月開業の「銀座kappou ukai」の認知度向上も寄与して順調に推移したが、文化事業が箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響で箱根ガラスの森の来館客数が大幅に減少した。

 売上高、利益とも期初計画を下回った。ただし前年同期との比較では、販管費抑制が寄与して各利益とも赤字幅が縮小した。売上総利益率は53.0%で同0.1ポイント低下したが、販管費比率は53.1%で同0.6ポイント低下した。

 セグメント別に見ると、飲食事業は売上高が同1.4%増の54億73百万円で、営業利益(連結調整前)が同11.5%増の6億27百万円、文化事業は売上高が同27.5%減の4億33百万円で、営業利益が73百万円の赤字(前年同期は1百万円の赤字)だった。

 なお四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億36百万円、第2四半期(7月〜9月)28億71百万円、営業利益は第1四半期67百万円、第2四半期77百万円の赤字だった。

 通期の非連結業績予想は11月6日に減額修正した。前回予想(5月19日公表)に対して、売上高が2億64百万円減額して前期比1.6%減の120億38百万円、営業利益が1億83百万円減額して同29.5%減の1億80百万円、経常利益が1億87百万円減額して同34.3%減1億22百万円、純利益が1億29百万円減額して同39.0%増の39百万円とした。

 第2四半期累計の実績や箱根ガラスの森の減収状況を勘案して売上高、利益とも減額修正した。なお純利益は繰延税金資産取崩に伴う法人税等調整額が一巡して増益予想だ。配当予想は前回予想(5月19日公表)を据え置いて前期と同額の年間15円(期末一括)としている。予想配当性向は197.4%となる。

 箱根大涌谷周辺の火山活動活発化の影響で通期予想を減額修正し、通期会社予想に対する第2四半期累計の利益進捗率も低水準だが、第3四半期の構成比が高い収益構造であり、期初時点で下期偏重の計画だった。また飲食事業は順調であり、文化事業の大幅減収は火山活動活発化という特殊要因の影響だ。

 飲食事業は既存店売上が順調であり、新店「銀座kappou ukai」の収益寄与本格化やインバウンド需要取り込みも期待される。利益面では前期減益要因だった新店「銀座kappou ukai」や「アトリエうかい八王子工房」の開業費、創業50周年記念事業費、箱根ガラスの森特別企画展開催に係る販促費用が一巡する。全体業績も下期の挽回が期待される。

 なお飲食事業の月次売上高(前年比、アトリエうかい店頭販売含む)の動向を見ると、全店および既存店とも15年4月98.4%、5月106.2%、6月97.3%、7月100.2%、8月101.7%、9月104.4%、10月103.7%と概ね好調に推移している。10月の客単価は6ヶ月連続の前年比プラスとなった。

■株主優待の内容を一部変更

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。

 なお11月6日に優待内容の一部変更を発表した。変更前の「株主様お食事優待券」を変更後の「株主様ご優待券」として、利用可能店舗に「アトリエうかい」を追加し、優待内容を「利用可能店舗におけるご飲食代のご優待」から「利用可能店舗におけるご利用代のご優待券」に変更した。15年9月30日現在の株主から実施する。

 この結果、変更後の優待内容は、(1)100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主様限定お食事付ご入場招待券5枚(1万5000円相当)、(2)所有株式数に応じた「株主様ご優待券」または「うかい特選肉」となる。

■株価はモミ合い煮詰まり感、16年3月期減額の影響は限定的

 株価の動きを見ると、9月末の株主優待権利落ちで水準を切り下げ、10月以降は概ね2600円〜2700円近辺でモミ合う展開だ。ただし16年3月期業績予想の減額修正に対するネガティブ反応は見られない。影響は限定的のようだ。そしてモミ合い煮詰まり感を強めている。

 11月20日の終値2637円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS7円60銭で算出)は347倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.6%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS925円25銭で算出)は2.9倍近辺である。時価総額は約138億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、一段と下押す動きは見られない。2600円近辺が下値支持線のようだ。16年3月期業績予想減額修正の織り込みが完了してモミ合い上放れの動きを強めそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月14日更新]

うかいは既存店好調で16年3月期収益改善基調

 うかい[7621](JQS)は高級和食・洋食料理店を展開している。株価は9月末の株主優待権利落ちで戻り高値圏3000円近辺から反落したが、概ね2600円近辺で推移している。下値は限定的のようだ。既存店売上高が好調に推移して16年3月期収益改善基調である。反発展開だろう。

■高級和食・洋食料理店チェーンを展開

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。

 新たな成長ステージに向けた戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信と海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月には、国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」をオープンした。海外は13年5月に、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定し、16年オープンに向けて準備を進めている。

 なお15年8月には創業50周年記念本「うかい〜その料理表現と味覚世界〜」の発刊を発表した。15年9月1日〜16年3月31日の期間限定でFAX・メールによる通信販売を行う。

 また9月18日には、洋菓子店「アトリエうかい」をJR東日本品川駅構内の商業施設「エキュート品川」に、15年9月24日〜15年12月25日の期間限定で出店すると発表した。これまで「アトリエうかい」店舗とグループ洋食各店舗で商品を販売してきたが、神奈川県横浜市の直営店舗以外で初めての、また商業施設で初めての出店となる。

 中長期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げている。ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間の開通に伴う商圏拡大などに加えて、訪日外国人旅行客のインバウンド需要や和食ブームも追い風だ。

■第3四半期の構成比が高い収益構造

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億66百万円、第2四半期(7月〜9月)29億30百万円、第3四半期(10月〜12月)34億99百万円、第4四半期(1月〜3月)27億39百万円で、営業利益は第1四半期84百万円、第2四半期1億23百万円の赤字、第3四半期3億80百万円、第4四半期85百万円の赤字だった。第3四半期の構成比が高い収益構造だ。

 また15年3月期の配当性向は273.7%だった。ROEは14年3月期比5.4ポイント低下して0.6%、自己資本比率は同0.5ポイント上昇して41.7%となった。15年3月期末の有利子負債売上高比率は31.6%まで改善して目標を達成した。

■第1四半期の利益は第2四半期累計予想を超過達成、収益改善基調

 今期(16年3月期)の非連結業績予想(5月19日公表)は、売上高が前期比0.6%増の123億02百万円、営業利益が同41.4%増の3億63百万円、経常利益が同65.2%増の3億09百万円、純利益が同6.0倍の1億68百万円としている。配当予想は前期と同額の年間15円(期末一括)で予想配当性向は45.7%となる。

 厳しい事業環境などを考慮して売上高は前期比ほぼ横ばい予想だが、利益面では前期の減益要因だった新店「銀座kappou ukai」や「アトリエうかい八王子工房」の開業費、創業50周年記念事業費、箱根ガラスの森特別企画展開催に係る販促費用が一巡する。さらに営業外費用での保険解約損、繰延税金資産取崩に伴う法人税等調整額も一巡して大幅増益予想だ。

 第1四半期(4月〜6月)は売上高が前年同期比1.0%減の30億36百万円で、営業利益が同20.8%減の67百万円、経常利益が同3.9%増の53百万円、純利益が同20.1%増の21百万円だった。文化事業の減収が影響して減収・営業減益だったが、飲食事業は堅調だった。また経常利益と純利益は、営業外費用での保険解約損一巡や特別損失での固定資産除却損の減少などが寄与して増益だった。

 セグメント別売上高は、飲食事業が同0.7%増の28億14百万円、文化事業が同18.2%減の2億22百万円だった。飲食事業では14年4月開業「銀座kappou ukai」のブランド認知度向上、製菓事業における新商品展開、都心店や観光地域におけるインバウンド需要などが寄与した。文化事業は箱根町大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受けた。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が24.7%、営業利益が18.5%、経常利益が17.2%、純利益が12.5%と低水準の形だ。しかし第3四半期の構成比が高く、期初時点で下期偏重の計画である。そして第2四半期累計(4月〜9月)に対する進捗率で見ると売上高50.2%、営業利益124.1%、経常利益176.7%、純利益1050.0%となり、利益は第2四半期累計予想を超過達成している。

 飲食事業の月次売上高(前年比、アトリエうかい店頭販売含む)の動向を見ると、全店および既存店とも15年4月98.4%、5月106.2%、6月97.3%、7月100.2%、8月101.7%、9月104.4%と概ね好調に推移している。9月の客単価は5ヶ月連続の前年比プラスとなり、9月の客数は4ヶ月ぶりに前年比プラスに転じた。なお4月〜9月累計売上高は前年同期比101.3%となった。

 消費増税や天候不順の影響が一巡し、株価上昇による高額消費の活発化、企業業績改善や賃金上昇に伴う消費マインドの改善、外国人旅行客のインバウンド需要、一部店舗のコースメニュー改定による客単価上昇、新店「銀座kappou ukai」の収益寄与本格化などが期待される。収益は改善基調だろう。

■株価は9月末の株主優待権利落ちの影響で一旦反落したが下値限定的

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。そして14年8月に優待内容変更を発表した。箱根ガラスの森入場招待券1500円×10枚(1万5000円相当)を廃止し、代わりに100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主限定食事付入場招待券5枚(1万5000円相当)を贈呈する。その他の優待内容に関しては所有株式数に応じた食事優待券または特選うかい牛肉で変更はない。

 株価の動きを見ると、9月末の株主優待権利落ちで戻り高値圏3000円近辺から一旦反落したが、概ね2600円近辺で推移して一段と下押す動きは見られない。下値は限定的のようだ。

 10月13日の終値2640円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS32円79銭で算出)は81倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.6%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS925円25銭で算出)は2.9倍近辺である。なお時価総額は約138億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、さらに下押す動きは見られず2600円近辺で調整一巡感を強めている。既存店売上高が好調に推移して16年3月期収益改善基調である。反発展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月14日更新]

うかいは戻り高値圏で堅調、9月末の株主優待権利取りも注目

 うかい[7621](JQS)は高級和食・洋食料理店を展開している。株価は悪地合いの影響で急落する場面もあったが、素早く切り返して概ね戻り高値圏で堅調に推移している。悪地合いの影響は限定的のようだ。16年3月期の収益改善基調を評価する流れに変化はなく、9月末の株主優待権利取りの動きも注目される。6月の年初来高値3220円を目指す展開だろう。

■高級和食・洋食料理店チェーンを展開

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。新たな成長ステージに向けた戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信と海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月には、国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」をオープンした。海外は13年5月に、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定し、16年オープンに向けて準備を進めている。

 また8月25日には創業50周年記念本「うかい〜その料理表現と味覚世界〜」の発刊を発表した。15年9月1日〜16年3月31日の期間限定でFAX・メールによる通信販売を開始する。

 中長期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げている。ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間の開通に伴う商圏拡大などに加えて、訪日外国人旅行客のインバウンド需要や和食ブームも追い風だ。

■第1四半期利益は第2四半期累計予想を超過達成、収益改善基調

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億66百万円、第2四半期(7月〜9月)29億30百万円、第3四半期(10月〜12月)34億99百万円、第4四半期(1月〜3月)27億39百万円で、営業利益は第1四半期84百万円、第2四半期1億23百万円の赤字、第3四半期3億80百万円、第4四半期85百万円の赤字だった。第3四半期の構成比が高い収益構造だ。

 また15年3月期の配当性向は273.7%だった。ROEは14年3月期比5.4ポイント低下して0.6%、自己資本比率は同0.5ポイント上昇して41.7%となった。15年3月期末の有利子負債売上高比率は31.6%まで改善して目標を達成した。

 今期(16年3月期)の非連結業績予想(5月19日公表)は、売上高が前期比0.6%増の123億02百万円、営業利益が同41.4%増の3億63百万円、経常利益が同65.2%増の3億09百万円、純利益が同6.0倍の1億68百万円としている。配当予想は前期と同額の年間15円(期末一括)で予想配当性向は45.7%となる。

 厳しい事業環境などを考慮して売上高は前期比ほぼ横ばいだが、利益面では前期の減益要因だった新店「銀座kappou ukai」や「アトリエうかい八王子工房」の開業費、創業50周年記念事業費、箱根ガラスの森特別企画展の開催等に係る販促費用が一巡する。さらに営業外費用での保険解約損、繰延税金資産取崩に伴う法人税等調整額も一巡して大幅増益見込みだ。

 第1四半期(4月〜6月)は売上高が前年同期比1.0%減の30億36百万円で、営業利益が同20.8%減の67百万円、経常利益が同3.9%増の53百万円、純利益が同20.1%増の21百万円だった。文化事業の減収が影響して減収・営業減益だったが、飲食事業は堅調だった。また経常利益と純利益は、営業外費用での保険解約損一巡や特別損失での固定資産除却損の減少などが寄与して増益だった。

 セグメント別の売上高は飲食事業が同0.7%増の28億14百万円、文化事業が同18.2%減の2億22百万円だった。飲食事業では14年4月開業「銀座kappou ukai」のブランド認知度向上、製菓事業における新商品展開、都心店や観光地域におけるインバウンド需要などが寄与した。文化事業は箱根町大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受けた。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が24.7%、営業利益が18.5%、経常利益が17.2%、純利益が12.5%と低水準の形だ。しかし第3四半期の構成比が高く期初時点で下期偏重の計画である。そして第2四半期累計(4月〜9月)に対する進捗率で見ると売上高が50.2%、営業利益が124.1%、経常利益が176.7%、純利益が1050.0%となり、利益は第2四半期累計予想を超過達成している。

 また飲食事業の月次売上高(前年比、アトリエうかいの店頭販売含む)の動向を見ると、全店および既存店とも15年4月98.4%、5月106.2%、6月97.3%、7月100.2%、8月101.7%と概ね好調に推移している。客単価は15年5月から4ヶ月連続の前年比プラスで推移している。

 消費増税や天候不順の影響が一巡し、株価上昇による高額消費の活発化、企業業績改善や賃金上昇に伴う消費マインドの改善、外国人旅行客のインバウンド需要、一部店舗のコースメニュー改定による客単価上昇、新店「銀座kappou ukai」の収益寄与本格化などが期待される。収益は改善基調だろう。

■株価は年初来高値圏で堅調

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。そして14年8月に優待内容変更を発表した。箱根ガラスの森入場招待券1500円×10枚(1万5000円相当)を廃止し、代わりに100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主限定食事付入場招待券5枚(1万5000円相当)を贈呈する。その他の優待内容に関しては所有株式数に応じた食事優待券または特選うかい牛肉で変更はない。

 株価の動きを見ると、3000円近辺の戻り高値圏から悪地合いの影響を受けて8月25日に2450円、9月7日に2685円まで急落する場面があったが、素早く切り返して概ね戻り高値圏で堅調に推移している。収益改善基調を評価する流れに変化はなく、悪地合いの影響は限定的のようだ。

 9月11日の終値2904円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS32円79銭で算出)は89倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.5%近辺、そして前期実績PBR(前期実績のBPS925円25銭で算出)は3.1倍近辺である。なお時価総額は約152億円である。

 日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線を素早く回復する動きだ。また週足チャートで見ると、26週移動平均線近辺で下ヒゲをつけて切り返し、13週移動平均線を維持している。サポートラインを確認した形だ。16年3月期の収益改善基調を評価する流れに変化はなく、9月末に向けて株主優待権利取りの動きも注目される。6月の年初来高値3220円を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[8月14日更新]

うかいは6月の年初来高値に接近、9月末に向けて株主優待権利取りも注目

 うかい[7621](JQS)は高級和食・洋食料理店を展開している。第1四半期(4月〜6月)の利益は第2四半期累計(4月〜9月)予想を超過達成した。株価は水準切り上げの動きで、急伸した6月の年初来高値3220円に接近している。収益改善基調を評価する流れに変化はなく、9月末に向けて株主優待権利取りの動きも注目される。6月の年初来高値3220円、そして99年11月上場時の高値3520円が視野に入る。

■高級和食・洋食料理店チェーンを展開

 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力に、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。新たな成長ステージに向けた戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信と海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月には、国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」をオープンした。海外は13年5月に、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定し、16年オープンに向けて準備を進めている。

 中長期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げている。ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間の開通に伴う商圏拡大などに加えて、訪日外国人旅行客のインバウンド需要や和食ブームも追い風だ。

■第1四半期の利益は第2四半期累計予想を超過達成、収益改善基調

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億66百万円、第2四半期(7月〜9月)29億30百万円、第3四半期(10月〜12月)34億99百万円、第4四半期(1月〜3月)27億39百万円で、営業利益は第1四半期84百万円、第2四半期1億23百万円の赤字、第3四半期3億80百万円、第4四半期85百万円の赤字だった。第3四半期の構成比が高い収益構造だ。

 また15年3月期の配当性向は273.7%だった。ROEは14年3月期比5.4ポイント低下して0.6%、自己資本比率は同0.5ポイント上昇して41.7%となった。15年3月期末の有利子負債売上高比率は31.6%まで改善して目標を達成した。

 8月7日に発表した今期(16年3月期)第1四半期(4月〜6月)の非連結業績は、売上高が前年同期比1.0%減の30億36百万円、営業利益が同20.8%減の67百万円、経常利益が同3.9%増の53百万円、純利益が同20.1%増の21百万円だった。

 文化事業の減収が影響して減収・営業減益だったが、経常利益と純利益は営業外費用での保険解約損一巡や特別損失での固定資産除却損の減少などが寄与して増益だった。

 セグメント別の売上高は飲食事業が同0.7%増の28億14百万円、文化事業が同18.2%減の2億22百万円だった。飲食事業では14年4月開業「銀座kappou ukai」のブランド認知度向上、製菓事業における新商品展開、都心店や観光地域におけるインバウンド需要などが寄与した。文化事業は箱根町大涌谷周辺の火山活動活発化の影響を受けた。

 通期の非連結業績予想は前回予想(5月19日公表)を据え置いて、売上高が前期比0.6%増の123億02百万円、営業利益が同41.4%増の3億63百万円、経常利益が同65.2%増の3億09百万円、純利益が同6.0倍の1億68百万円としている。配当予想は前期と同額の年間15円(期末一括)で予想配当性向は45.7%となる。

 厳しい事業環境などを考慮して売上高は前期比ほぼ横ばいだが、利益面では前期の減益要因だった新店「銀座kappou ukai」や「アトリエうかい八王子工房」の開業費、創業50周年記念事業費、箱根ガラスの森特別企画展の開催等に係る販促費用が一巡する。さらに営業外費用での保険解約損、繰延税金資産取崩に伴う法人税等調整額も一巡して大幅増益見込みだ。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が24.7%、営業利益が18.5%、経常利益が17.2%、純利益が12.5%と低水準の形だ。しかし第3四半期の構成比が高く、期初時点で下期偏重の計画である。そして第2四半期累計(4月〜9月)に対する進捗率で見ると売上高が50.2%、営業利益が124.1%、経常利益が176.7%、純利益が1050.0%となり、利益は第2四半期累計予想を超過達成している。

 なお飲食事業の月次売上高(前年比、アトリエうかいの店頭販売含む)を見ると、全店および既存店とも15年4月98.4%、5月106.2%、6月97.3%、7月100.2%だった。

 消費増税や天候不順の影響が一巡し、株価上昇による高額消費の活発化、企業業績改善や賃金上昇に伴う消費マインドの改善、外国人旅行客のインバウンド需要、一部店舗のコースメニュー改定による客単価上昇、新店「銀座kappou ukai」の収益寄与本格化などが期待される。収益は改善基調だろう。

■株価は6月の年初来高値に接近、99年11月の上場来高値も視野

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。そして14年8月に優待内容変更を発表した。箱根ガラスの森入場招待券1500円×10枚(1万5000円相当)を廃止し、代わりに100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主限定食事付入場招待券5枚(1万5000円相当)を贈呈する。その他の優待内容に関しては所有株式数に応じた食事優待券または特選うかい牛肉で変更はない。

 株価の動きを見ると、6月22日には年初来高値3220円まで急伸し、7月9日には地合い悪化の影響で2252円まで急落する場面があった。やや乱高下した形だが大勢としては水準切り上げの動きが続いている。そして8月7日には3000円まで上伸して6月の年初来高値に接近した。16年3月期の収益改善基調を評価する動きだろう。

 8月13日の終値2919円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS32円79銭で算出)は89倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.5%近辺、そして前期実績PBR(前期実績のBPS925円25銭で算出)は3.2倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調を継続している。16年3月期の収益改善基調を評価する流れに変化はなく、9月末に向けて株主優待権利取りの動きも注目される。6月の年初来高値3220円、そして99年11月上場時の高値3520円が視野に入る。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月27日更新]

うかいは収益改善基調を評価、9月末に向けて株主優待権利取りも注目

 うかい<7621>(JQS)は高級料理店をチェーン展開している。株価は2600円〜2800円近辺でモミ合う展開だが、2400円近辺でのモミ合いから上放れて6月22日に3220円まで急伸する場面があった。99年11月上場時以来の高値水準だ。16年3月期の収益改善基調を評価する流れに変化はなく、9月末に向けて株主優待制度の権利取りの動きも注目される。そして99年11月上場時の高値3520円が視野に入る。

■高級和食・洋食店チェーンを展開

 飲食事業(高級和食・洋食店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。新たな成長ステージに向けた戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信と海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月には、国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」をオープンした。海外は13年5月に、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定し、16年オープンに向けて準備を進めている。

■16年3月期は大幅増益予想で収益改善基調

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億66百万円、第2四半期(7月〜9月)29億30百万円、第3四半期(10月〜12月)34億99百万円、第4四半期(1月〜3月)27億39百万円で、営業利益は第1四半期84百万円、第2四半期1億23百万円の赤字、第3四半期3億80百万円、第4四半期85百万円の赤字だった。

 また15年3月期の配当性向は273.7%だった。ROEは14年3月期比5.4ポイント低下して0.6%、自己資本比率は同0.5ポイント上昇して41.7%となった。そして有利子負債の返済が順調に進み、15年3月期末の対売上高比率は31.6%となり、目標の35%台まで改善した。

 今期(16年3月期)の非連結業績予想(5月19日公表)は売上高が前期比0.6%増の123億02百万円、営業利益が同41.4%増の3億63百万円、経常利益が同65.2%増の3億09百万円、純利益が同6.0倍の1億68百万円としている。配当予想は前期と同額の年間15円(期末一括)で予想配当性向は45.7%となる。

 厳しい事業環境などを考慮して売上高は前期比ほぼ横ばいだが、前期の減益要因だった新店「銀座kappou ukai」や「アトリエうかい八王子工房」の開業費、創業50周年記念事業費、箱根ガラスの森特別企画展の開催等に係る販促費用、営業外での積立型保険中途解約に伴う損失計上、さらに繰延税金資産取崩に伴う法人税等調整額の発生などが一巡して大幅増益見込みだ。

 消費増税や天候不順の影響が一巡し、株価上昇による高額消費の活発化、企業業績改善や賃金上昇に伴う消費マインドの改善、外国人旅行客のインバウンド需要、一部店舗のコースメニュー改定による客単価上昇、新店「銀座kappou ukai」の収益寄与本格化などが期待される。収益は改善基調だろう。

 なお月次売上高(前年比、アトリエうかいの店頭販売含む)を見ると、15年4月は全店が98.4%、既存店が98.4%、5月は全店が106.2%、既存店が106.2%、6月は全店が97.3%、既存店が97.3%である。6月は天候不順が影響したようだ。

 中長期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げている。ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間の開通に伴う商圏拡大などに加えて、外国人旅行客のインバウンド需要や和食がユネスコの世界無形文化遺産に登録されたことも追い風だ。中期的に収益拡大が期待される。

■株価は強基調を継続、99年11月の上場来高値視野

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。そして14年8月に優待内容変更を発表した。箱根ガラスの森入場招待券1500円×10枚(1万5000円相当)を廃止し、代わりに100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主限定食事付入場招待券5枚(1万5000円相当)を贈呈する。その他の優待内容に関しては所有株式数に応じた食事優待券または特選うかい牛肉で変更はない。

 株価の動きを見ると、2400円近辺でのモミ合いから上放れて6月22日に3220円まで急伸する場面があった。99年11月上場時以来の高値水準となる3000円台だ。その後は2600円〜2800円近辺でモミ合う展開だが、16年3月期の収益改善基調を評価して水準切り上げの展開が続いている。全般地合い悪化の影響を受けた7月9日に2252円まで調整する場面があったが影響は一時的だった。

 7月24日の終値2788円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS32円79銭で算出)は85倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.5%近辺、そして前期実績PBR(前期実績のBPS925円25銭で算出)は3.0倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調を継続している。16年3月期の収益改善基調を評価する流れに変化はなく、9月末に向けて株主優待制度の権利取りの動きも注目される。そして99年11月上場時の高値3520円が視野に入る。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月15日更新]

うかいは14年1月高値突破、収益改善基調を評価
 うかい<7621>(JQS)は高級料理店をチェーン展開している。株価は14年1月の2580円を突破して6月11日の2616円まで上伸した。収益改善基調を評価して上値追いの展開だろう。9月末に向けて株主優待制度の権利取りの動きも注目されそうだ。次のターゲットは99年11月上場時の高値3520円となる。

 飲食事業(高級和食・洋食店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。新たな成長ステージに向けた戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信と海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月には、国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」をオープンした。海外は13年5月に、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定し、16年オープンに向けて準備を進めている。

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億66百万円、第2四半期(7月〜9月)29億30百万円、第3四半期(10月〜12月)34億99百万円、第4四半期(1月〜3月)27億39百万円で、営業利益は第1四半期84百万円、第2四半期1億23百万円の赤字、第3四半期3億80百万円、第4四半期85百万円の赤字だった。

 15年3月期の配当性向は273.7%、ROEは14年3月期比5.4ポイント低下して0.6%、自己資本比率は同0.5ポイント上昇して41.7%となった。また有利子負債の返済が順調に進み、15年3月期末の対売上高比率は31.6%となり、目標としている35%台まで改善した。

 今期(16年3月期)の非連結業績予想(5月19日公表)は売上高が前期比0.6%増の123億02百万円、営業利益が同41.4%増の3億63百万円、経常利益が同65.2%増の3億09百万円、純利益が同6.0倍の1億68百万円としている。配当予想は前期と同額の年間15円(期末一括)で予想配当性向は45.7%となる。

 厳しい事業環境などを考慮して売上高は前期比ほぼ横ばいだが、前期の減益要因だった新店「銀座kappou ukai」や「アトリエうかい八王子工房」の開業費、創業50周年記念事業費、箱根ガラスの森特別企画展の開催等に係る販促費用、営業外での積立型保険中途解約に伴う損失計上、さらに繰延税金資産取崩に伴う法人税等調整額の発生などが一巡して大幅増益見込みだ。

 月次売上高(前年比、アトリエうかいの店頭販売含む)を見ると、15年4月は全店98.4%、既存店98.4%だったが、5月は全店106.2%、既存店106.2%とプラスに転じた。

 消費増税や天候不順の影響が一巡し、株価上昇による高額消費の活発化、企業業績改善や賃金上昇に伴う消費マインドの改善、外国人旅行客のインバウンド消費、一部店舗のコースメニュー改定による客単価上昇、さらに新店「銀座kappou ukai」の収益化などが期待される。収益改善基調だろう。

 中長期経営計画では18年3月期売上高129億51百万円、営業利益6億46百万円を目標値として掲げている。ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間の開通に伴う商圏拡大などに加えて、和食がユネスコの世界無形文化遺産に登録されたことも追い風だ。中期的に収益拡大基調だろう。

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。そして14年8月に優待内容変更を発表した。箱根ガラスの森入場招待券1500円×10枚(1万5000円相当)を廃止し、代わりに100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主限定食事付入場招待券5枚(1万5000円相当)を贈呈する。その他の優待内容に関しては所有株式数に応じた食事優待券または特選うかい牛肉で変更はない。

 株価の動きを見ると、2300円台での短期モミ合いから上放れて上値追いの展開となり、14年1月の2580円を突破して6月11日には2616円まで上伸した。99年11月上場時以来の高値水準だ。16年3月期の収益改善を評価する動きだろう。

 6月12日の終値2560円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS32円79銭で算出)は78倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.6%近辺、そして前期実績PBR(前期実績のBPS925円25銭で算出)は2.8倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調だ。収益改善基調を評価して上値追いの展開だろう。9月末に向けて株主優待制度の権利取りの動きも注目されそうだ。次のターゲットは99年11月上場時の高値3520円となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[5月21日更新]

うかいは高値更新の展開、16年3月期は大幅増益予想

 うかい[7621](JQS)は高級料理店をチェーン展開している。株価は2300円台での中段保ち合いから上放れて高値更新の展開だ。5月19日発表の16年3月期大幅増益予想も好感した。14年1月高値2580円を目指す展開だろう。9月末に向けて株主優待制度の権利取りの動きも注目点となる。

 飲食事業(高級和食・洋食店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。新たな成長ステージに向けた戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信と海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月には、国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」をオープンした。海外は13年5月に、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定し、16年オープンに向けて準備を進めている。

 5月19日に発表した前期(15年3月期)の非連結業績は売上高が前々期比1.7%増の122億34百万円、営業利益が同33.1%減の2億56百万円、経常利益が同42.8%減の1億87百万円、純利益が同89.2%減の28百万円だった。

 配当予想は前々期(第2四半期末2円、期末13円)と同額だが期末一括で年間15円とした。配当性向は273.7%となる。ROEは同5.4ポイント低下して0.6%、自己資本比率は同0.5ポイント上昇して41.7%となった。

 消費増税によるマインド低下や天候不順の影響で売上高が伸び悩み、人件費の増加、新店「銀座kappou ukai」の開業費、創業50周年記念事業費、株主優待制度の充実に伴う費用の引当などで減益だった。なお11月7日の減額修正値に比べて、売上高は概ね計画水準だったが、消耗品費や修繕費などを効果的に投資した結果、営業利益と経常利益の減益幅が縮小した。純利益は繰延税金資産取崩が増加して修正値をやや下回った。

 四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億66百万円、第2四半期(7月〜9月)29億30百万円、第3四半期(10月〜12月)34億99百万円、第4四半期(1月〜3月)27億39百万円、営業利益は第1四半期84百万円、第2四半期1億23百万円の赤字、第3四半期3億80百万円、第4四半期85百万円の赤字だった。

 今期(16年3月期)の非連結業績予想(5月19日公表)は売上高が前期比0.6%増の123億02百万円、営業利益が同41.4%増の3億63百万円、経常利益が同65.2%増の3億09百万円、純利益が同6.0倍の1億68百万円、配当予想が前期と同額の年間15円(期末一括)としている。

 厳しい事業環境を考慮して売上高は前期比ほぼ横ばいだが、コスト面では新店「銀座kappou ukai」開業費や創業50周年記念事業費が一巡して大幅増益見込みだ。消費増税や天候不順の影響が一巡し、株価上昇による高額消費の活発化、企業業績改善や賃金上昇に伴う消費マインドの改善、外国人旅行客のインバウンド消費なども寄与して収益改善基調だろう。

 なお月次売上高(前年比、アトリエうかいの店頭販売含む)を見ると、15年4月は全店98.4%、既存店98.4%だった。

 中長期経営計画では17年3月期売上高127億53百万円、営業利益6億40百万円を目標値として掲げている。ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間の開通に伴う商圏拡大などに加えて、和食がユネスコの世界無形文化遺産に登録されたことも追い風だ。中期的に収益拡大基調だろう。

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。そして14年8月に優待内容変更を発表した。箱根ガラスの森入場招待券1500円×10枚(1万5000円相当)を廃止し、代わりに100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主限定食事付入場招待券5枚(1万5000円相当)を贈呈する。その他の優待内容に関しては所有株式数に応じた食事優待券または特選うかい牛肉で変更はない。

 株価の動きを見ると、2300円台での中段保ち合いから上放れて高値更新の展開だ。5月20日には16年3月期大幅増益予想も好感して2497円まで上伸した。

 5月20日の終値2470円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS32円79銭で算出)は75倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.6%近辺、そして前期実績PBR(前期実績のBPS925円25銭で算出)は2.7倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。16年3月期大幅増益予想を評価して14年1月高値2580円を目指す展開だろう。9月末に向けて株主優待制度の権利取りの動きも注目点となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[4月13日更新]

うかいは高値圏で堅調、16年3月期の収益改善期待

 高級料理店うかい[7621](JQS)の株価は2月の戻り高値後に上げ一服の形だが、戻り高値圏の2300円台で堅調に推移して日柄調整一巡感も強めている。16年3月期の収益改善を期待する流れに変化はなく、14年1月高値2580円を目指す展開だろう。

 飲食事業(高級和食・洋食店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。新たな成長ステージに向けた戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信と海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月には、国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」をオープンした。海外は13年5月に、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。16年オープンに向けて準備を進めている。

 前期(15年3月期)の業績(非連結)見通し(11月7日に減額修正)は売上高が前々期比1.3%増の121億81百万円、営業利益が同49.5%減の1億94百万円、経常利益が同66.1%減の1億11百万円、純利益が同86.2%減の36百万円で、配当予想(5月19日公表)は前々期(第2四半期末2円、期末13円)と同額だが期末一括で年間15円としている。

 第3四半期累計(4月〜12月)は前年同期比1.4%増収、同37.5%営業減益、同45.0%経常減益、同47.8%最終減益だった。消費増税や天候不順の影響で売上高がやや伸び悩み、人件費の増加、新店「銀座kappou ukai」の開業費計上、創業50周年記念事業費の計上、株主優待制度の充実に伴う費用の引当などで大幅減益だった。通期ベースでも費用増加で大幅減益見通しとしている。

 ただし四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億66百万円、第2四半期(7月〜9月)29億30百万円、第3四半期(10月〜12月)34億99百万円、営業利益は第1四半期84百万円、第2四半期1億23百万円の赤字、第3四半期3億80百万円である。第3四半期の収益は大幅に改善した。

 また通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が78.0%、営業利益が175.8%、経常利益が247.8%、純利益が394.5%で利益は大幅に超過達成した。

 月次売上高(前年比、アトリエうかいの店頭販売含む)を見ると、15年3月は全店97.2%、既存店95.3%、14年4月〜15年3月累計は全店102.2%、既存店99.3%だった。

 今期(16年3月期)は消費増税や天候不順の影響が一巡し、コスト面での新店「銀座kappou ukai」開業費や記念事業費の一巡も寄与して収益改善基調だろう。株価上昇による高額消費の活発化、企業業績の改善、賃金上昇に伴う消費マインドの改善、外国人旅行客のインバウンド消費増加なども追い風となる。

 中長期経営計画では17年3月期売上高127億53百万円、営業利益6億40百万円を目標値として掲げている。ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間の開通に伴う商圏拡大などに加えて、和食がユネスコの世界無形文化遺産に登録されたことも追い風だ。中期的に収益拡大基調だろう。

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。そして14年8月に優待内容変更を発表した。箱根ガラスの森入場招待券1500円×10枚(1万5000円相当)を廃止し、代わりに100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主限定食事付入場招待券5枚(1万5000円相当)を贈呈する。その他の優待内容に関しては所有株式数に応じた食事優待券または特選うかい牛肉で変更はない。

 株価の動きを見ると、2月19日の戻り高値2395円後は上げ一服の形だが、戻り高値圏2300円台で堅調に推移して日柄調整一巡感も強めている。16年3月期の収益改善を期待する流れに変化はないだろう。

 4月10日の終値2329円を指標面で見ると、前期推定PER(会社予想のEPS7円00銭で算出)は333倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.7%近辺、前々期実績PBR(前々期実績のBPS925円47銭で算出)は2.5倍近辺である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が接近して切り返しの動きを強めている。サポートラインを確認した形だろう。16年3月期の収益改善を期待する流れに変化はなく、14年1月高値2580円を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[3月11日更新]

うかいは2月の既存店売上高は11.2%増、戻り歩調で14年1月高値も視野

 高級料理店うかい[7621](JQS)の株価は戻り歩調の展開だ。2月の戻り高値2395円後は上げ一服の展開だが、2月の既存店売上高は前年比11.2%増と好調であり、今期(15年3月期)業績の増額や来期(16年3月期)の収益改善を期待する流れに変化はなく、14年1月高値2580円も視野に入るだろう。

 飲食事業(高級和食・洋食店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。新たな成長ステージに向けた戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信と海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月には、国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」をオープンした。海外は13年5月に、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。16年オープンに向けて準備を進めている。

 今期(15年3月期)の業績(非連結)見通しは前回予想(11月7日に減額修正)を据え置いて、売上高が前期比1.3%増の121億81百万円、営業利益が同49.5%減の1億94百万円、経常利益が同66.1%減の1億11百万円、純利益が同86.2%減の36百万円としている。配当予想(5月19日公表)は前期(第2四半期末2円、期末13円)と同額だが期末一括で年間15円としている。

 第3四半期累計(4月〜12月)は前年同期比1.4%増収、同37.5%営業減益、同45.0%経常減益、同47.8%最終減益だった。売上面では消費増税や天候不順の影響でやや伸び悩んだが、新店「銀座kappou ukai」も寄与して増収だった。利益面では人件費の増加、新店「銀座kappou ukai」の開業費計上、創業50周年記念事業費の計上、株主優待制度の充実に伴う費用の引当などで大幅減益だった。

 なお四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億66百万円、第2四半期(7月〜9月)29億30百万円、第3四半期(10月〜12月)34億99百万円で、営業利益は第1四半期84百万円、第2四半期1億23百万円の赤字、第3四半期3億80百万円である。第2四半期(7月〜9月)は夏場の天候不順が影響したが、第3四半期の収益は大幅に改善している。

 また通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が78.0%、営業利益が175.8%、経常利益が247.8%、純利益が394.5%で、利益は大幅に超過達成している。通期増額の可能性があるだろう。

 月次売上高(前年比、アトリエうかいの店頭販売含む)を見ると15年2月は全店113.8%、既存店111.2%だった。前年の大雪の影響が一巡して既存店売上高は3ヵ月ぶりに前年比プラスに転じ、今期最も高い伸び率となった。既存店客単価は24ヶ月ぶりの前年比マイナスに転じたが、既存店来客数は117.0%と大幅に増加した。

 そして来期(16年3月期)は、消費増税や天候不順の影響が一巡し、コスト面での開業費や記念事業費の一巡も寄与して収益改善が期待される。

 中長期経営計画では17年3月期売上高127億53百万円、営業利益6億40百万円を目標値として掲げている。ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間の開通に伴う商圏拡大、高額消費の活発化、訪日外国人旅行客の増加に加えて、13年12月に「和食 日本人の伝統的な食文化」がユネスコの世界無形文化遺産に登録されたことも追い風だ。中期的に収益拡大基調だろう。

 株主優待制度については14年5月に実施時期変更を発表し、毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。そして14年8月に優待内容変更を発表した。箱根ガラスの森入場招待券1500円×10枚(1万5000円相当)を廃止し、代わりに100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主限定食事付入場招待券5枚(1万5000円相当)を贈呈する。その他の優待内容に関しては所有株式数に応じた食事優待券または特選うかい牛肉で変更はない。

 株価の動きを見ると、14年10月の2101円を直近ボトムとして戻り歩調の展開となった。2月19日には2395円まで上伸して14年9月の戻り高値2389円を突破した。その後は上げ一服の展開だが、今期業績の増額や来期の収益改善を期待する流れに変化はないだろう。

 3月10日の終値2339円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS7円00銭で算出)は334倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.7%近辺、そして前期実績PBR(前期実績のBPS925円47銭で算出)は2.5倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を一旦割り込んだが、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。今期業績の増額や来期の収益改善を期待する流れに変化はなく、14年1月高値2580円も視野に入るだろう。

(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[2月16日更新]

うかいは第3四半期累計は減益だったが通期見通しを超過達成、株価は戻り歩調で14年1月高値も視野

 高級料理店うかい[7621](JQS)は2月6日に第3四半期累計(4月〜12月)業績を発表した。大幅減益だったが利益は今期(15年3月期)見通しを大幅に超過達成した。株価は戻り歩調の展開だ。13日には2365円まで上伸して14年9月の戻り高値2389円に接近した。上値を試す展開で14年1月高値2580円も視野に入るだろう。

 飲食事業(高級和食・洋食店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。新たな成長ステージに向けた戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信と海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月には、国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」をオープンした。海外は13年5月に、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定した。16年オープンに向けて準備を進めている。

 2月6日に発表した今期(15年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)の業績(非連結)は、売上高が前年同期比1.4%増の94億95百万円、営業利益が同37.5%減の3億41百万円、経常利益が同45.0%減の2億75百万円、純利益が同47.8%減の1億42百万円だった。

 売上面では消費増税や天候不順の影響などでやや伸び悩んだが、新店「銀座kappou ukai」も寄与して増収だった。利益面では人件費の増加、新店「銀座kappou ukai」の開業費計上、創業50周年記念事業費の計上、株主優待制度の充実に伴う費用の引当などで大幅減益だった。セグメント別売上状況は飲食事業が同1.9%増収、分化事業が同3.2%減収だった。

 なお四半期別にみると、売上高は第1四半期(4月〜6月)30億66百万円、第2四半期(7月〜9月)29億30百万円、第3四半期(10月〜12月)34億99百万円で、営業利益は第1四半期84百万円、第2四半期1億23百万円の赤字、第3四半期3億80百万円である。

 通期の業績(非連結)見通しは前回予想(11月7日に減額修正)を据え置き売上高が前期比1.3%増の121億81百万円、営業利益が同49.5%減の1億94百万円、経常利益が同66.1%減の1億11百万円、純利益が同86.2%減の36百万円としている。配当予想(5月19日公表)は前期(第2四半期末2円、期末13円)と同額だが期末一括で年間15円としている。

 ただし通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が78.0%、営業利益が175.8%、経常利益が247.8%、純利益が394.5%で、利益は大幅に超過達成している。通期増額の可能性があるだろう。

 月次売上高(前年比、アトリエうかいの店頭販売含む)を見ると15年1月は全店101.1%、既存店98.7%だった。既存店売上高は2ヵ月連続の前年比マイナスだったが、14年12月の97.8%に比べて改善した。既存店客単価は13年3月から23ヶ月連続の前年比プラスだった。

 高額消費の流れは継続しているようだ。そして来期(16年3月期)は消費増税や天候不順の影響一巡、開業費や記念事業費の一巡などで収益拡大が期待される。

 中長期経営計画では17年3月期売上高127億53百万円、営業利益6億40百万円を目標値として掲げている。ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間の開通に伴う商圏拡大、高額消費の活発化、訪日外国人旅行客の増加に加えて、13年12月に「和食 日本人の伝統的な食文化」がユネスコの世界無形文化遺産に登録されたことも追い風だ。中期的に収益拡大基調だろう。

 株主優待制度については14年5月に実施時期の変更を発表し、従来の毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。そして14年8月に優待内容の変更を発表した。箱根ガラスの森入場招待券1500円×10枚(1万5000円相当)を廃止し、代わりに100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主限定食事付入場招待券5枚(1万5000円相当)を贈呈する。その他の優待内容に関しては所有株式数に応じた食事優待券または特選うかい牛肉で変更はない。

 株価の動きを見ると、14年10月の2101円を直近ボトムとして水準を切り上げた。戻り歩調の展開だ。2月13日には2365円まで上伸して14年9月の戻り高値2389円に接近している。通期業績の増額を期待する動きだろう。

 2月13日の終値2356円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS7円00銭で算出)は337倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.6%近辺、そして前期実績PBR(前期実績のBPS925円47銭で算出)は2.5倍近辺である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を突破し、上向きに転じた13週移動平均線がサポートラインの形だ。通期業績の増額や来期の収益拡大を期待して上値を試す展開だろう。14年1月高値2580円も視野に入る。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[2月9日更新]

うかいは第3四半期(10月〜12月)の業績が好調であったことから、株価は年初来最高値2580円奪回が予想される

 高級和食・洋食レストランのうかい[7621](JQS)の第3四半期(10月〜12月)の業績は好調であったことから、通期業績予想の上方修正が予想される。株価は10月16日の2101円を底に右肩上がりのトレンドを形成し、2月3日には2328円と年初来最高値2580円奪回が予想される。

 2月6日引け後に発表された第3四半期累計期間の業績は、売上高94億95百万円(前年同期比1.4%増)、営業利益3億41百万円(同37.5%減)、経常利益2億75百万円(同45.0%減)、純利益1億42百万円(同47.8%減)と増収ながら大幅減益であった。

 ところが、第3四半期(10月〜12月)の業績は、売上高34億99百万円、営業利益3億80百万円、経常利益3億65百万円、純利益2億26百万円と好調に推移した。

 通期業績予想に対する第3四半期累計期間の業績の進捗率は、売上高77.9%、営業利益175.8%、経常利益、247.7%、純利益394.4%と利益面では既に第3四半期で大きく上回っている。通期業績予想の上方修正が予想される。

 仮に、第4四半期(1月〜3月)の業績が、第3四半期(10月〜12月)並みの業績を達成出来たとすると、売上高129億94百万円、営業利益7億21百万円、経常利益6億40百万円、純利益3億68百万円が見込める。
 第3四半期(10月〜12月)がいかに好業績で推移したかということがわかる。

 過去6か月間の週足チャートを見ると、9月25日の2389円から10月16日の2101円まで調整したが、その後は右肩上がりのトレンドを形成している。第3四半期の好業績と配当を材料に、年初来最高値2580円奪回が予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[1月22日更新]

うかい、好調な飲食事業を反映し、右肩上がりの2200円台後半で推移

■京王高尾山口駅前の温泉施設とJR高尾駅前のビッグプロジェクトは追い風

 高級和食・洋食レストランのうかい[7621](JQS)の株価は、第3四半期(10月〜12月)の好調な飲食事業の売上を反映し、右肩上がりの2200円台後半で推移している。また、現在進められている京王高尾山口駅前の温泉施設とJR高尾駅前の全416戸の「プレミスト高尾サンシティ」の建設は追い風といえる。

 特に、JR高尾駅前の大和ハウスが進めているプロジェクトは、マンション建設だけでなく、その隣接地に京王ストア、イトーヨーカドー等の8店舗が入る大型商業施設の計画が進められていることから、今後、高尾町の集客力はかなり高まると共に人口増加は確実といえる。また、京王高尾山口の駅前ロータリーに建設中の温泉施設も集客力アップに貢献する。

 うかいにとって、首都圏中央連絡自動車道の高尾山ICの開通で商圏が広がったことに加え、地元の高尾町の人口増加は、今後の見込み客ともいえることから、業績拡大につながるものと思われる。

 一方、今期15年3月期第2四半期業績は、台風や豪雨など天候不順の影響に加えて、消費増税の影響の長期化で来客数および売上高が計画を下回り、利益面では創業50周年事業に係る販売促進費の増加、新店「銀座kappou ukai」の一部の開業費計上、保険中途解約に伴う損失計上などが影響したことで、赤字決算となった。

 しかし、第3四半期に入り、10月の飲食事業の売上高は前年同月比105.9%増、11月107.0%増と今期で1、2を争う伸び率となった。12月は選挙の影響はあったものの、前年同月比100%を確保している。

 また、円安の影響もあり、表参道、芝、銀座の3店舗の来店客の2割は海外からのお客さんで、大いに売上に貢献している。

 株価の直近3カ月の日足チャートを見ると、右肩上がりのトレンドを形成していることから、14年1月の高値2580円を意識した動きが予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[1月15日更新]

うかいは調整一巡して水準切り上げ、16年3月期の収益改善期待で14年9月戻り高値目指す

 高級料理店うかい[7621](JQS)の株価は、14年10月2101円を直近ボトムとして水準を切り上げ、12月末〜1月上旬には2275円まで戻している。9月中間期末の株主優待権利落ち後の調整が一巡したようだ。来期(16年3月期)の収益改善期待で14年9月戻り高値2389円を目指す展開だろう。

 飲食事業(高級和食・洋食店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。新たな成長ステージに向けた戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓、海外へのブランド発信と海外企業との業務提携などを推進している。

 14年4月には、国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」をオープンした。海外は13年5月に、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定し、16年オープンに向けて準備を進めている。

 今期(15年3月期)の業績(非連結)見通し(11月7日に減額修正)は売上高が前期比1.3%増の121億81百万円、営業利益が同49.5%減の1億94百万円、経常利益が同66.1%減の1億11百万円、純利益が同86.2%減の36百万円としている。なお配当予想については前回予想(5月19日公表)を据え置いて、前期(第2四半期末2円、期末13円)と同額だが期末一括で年間15円としている。

 第2四半期累計(4月〜9月)は営業利益、経常利益、純利益とも赤字だった。消費増税や天候不順の影響で来客数および売上高が計画を下回り、利益面では創業50周年事業に係る販売促進費の増加、新店「銀座kappou ukai」の開業費計上、保険中途解約に伴う損失計上なども影響した。

 月次売上高(前年比、アトリエうかいの店頭販売含む)を見ると14年12月は全店100.0%、既存店97.8%だった。既存店売上高は3ヵ月ぶりに前年比マイナスに転じた。ただし既存店客単価は102.2%となり、13年3月から22ヶ月連続の前年比プラスだった。高額消費の流れは継続しているようだ。第2四半期累計は計画を下回ったが下期の挽回、そして来期(16年3月期)の収益改善が期待される。

 中長期経営計画では17年3月期売上高127億53百万円、営業利益6億40百万円を目標値として掲げている。ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間の開通に伴う商圏拡大、高額消費の活発化、訪日外国人旅行客の増加に加えて、13年12月に「和食 日本人の伝統的な食文化」がユネスコの世界無形文化遺産に登録されたことも追い風だ。中期的には収益拡大基調だろう。

 株主優待制度については14年5月に実施時期の変更を発表し、従来の毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。そして14年8月に優待内容の変更を発表した。箱根ガラスの森入場招待券1500円×10枚(1万5000円相当)を廃止し、代わりに100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主限定食事付入場招待券5枚(1万5000円相当)を贈呈する。その他の優待内容に関しては所有株式数に応じた食事優待券または特選うかい牛肉で変更はない。

 株価の動きを見ると、14年9月中間期末の株主優待権利落ちで急反落したが、10月の2101円を直近ボトムとして水準切り上げの動きを強め、12月末〜1月上旬には2275円まで戻している。来期の収益改善を期待する動きだろう。

 1月14日の終値2274円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS7円00銭で算出)は325倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.7%近辺、そして前期実績PBR(前期実績のBPS925円47銭で算出)は2.5倍近辺である。

 週足チャートで見ると、52週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げ、26週移動平均線を突破した。14年9月中間期末の株主優待権利落ち後の調整が一巡し、来期(16年3月期)の収益改善を期待して14年9月戻り高値2389円を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月24日更新]
うかいは徐々に下値を切り上げ、株主優待権利落ち後の調整が一巡して9月の戻り高値を目指す

 高級料理店うかい<7621>(JQS)の株価は、10月中旬の直近安値圏2100円近辺から徐々に下値を切り上げて、12月以降は概ね2200円近辺で推移している。9月末の株主優待権利落ち後の調整が一巡し、9月の戻り高値2389円を目指す展開だろう。

 飲食事業(高級和食・洋食店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。新たな成長ステージに向けた戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、海外へのブランド発信と海外企業との業務提携、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓などを推進している。

 14年4月には、国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」をオープンした。海外は13年5月に、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定し、16年オープンに向けて準備を進めている。

 今期(15年3月期)の業績(非連結)見通しは11月7日に減額修正し、売上高が前期比1.3%増の121億81百万円、営業利益が同49.5%減の1億94百万円、経常利益が同66.1%減の1億11百万円、純利益が同86.2%減の36百万円としている。なお配当予想については前回予想(5月19日公表)を据え置いて、前期(第2四半期末2円、期末13円)と同額だが期末一括で年間15円としている。

 第2四半期累計(4月〜9月)は前年同期比0.3%増収だったが、営業利益、経常利益、純利益とも赤字だった。消費増税や天候不順の影響で来客数および売上高が計画を下回り、利益面では創業50周年事業に係る販売促進費の増加、新店「銀座kappou ukai」の開業費計上、保険中途解約に伴う損失計上なども影響した。

 月次売上高(前年比、アトリエうかいの店頭販売含む)を見ると14年11月は全店107.0%、既存店105.0%だった。全店、既存店とも2ヶ月連続の前年比プラスで、いずれも今期最も高い増収率だった。また11月の客単価は全店104.2%、既存店103.3%となり、いずれも13年3月から21ヶ月連続の前年比プラスだった。高額消費の流れが継続し、消費増税や天候不順の影響も概ね一巡したようだ。第2四半期累計は計画を下回ったが、下期の挽回が期待される。

 中長期計画では17年3月期売上高127億53百万円、営業利益6億40百万円を目標値として掲げている。ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間の開通に伴う商圏拡大、高額消費の活発化、訪日外国人観光客の増加に加えて、13年12月に「和食 日本人の伝統的な食文化」がユネスコの世界無形文化遺産に登録されたことも追い風だ。中期的には収益拡大基調だろう。

 株主優待制度については5月19日に実施時期の変更を発表し、従来の毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。そして8月8日に優待内容の変更を発表した。箱根ガラスの森入場招待券1500円×10枚(1万5000円相当)を廃止し、代わりに100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主限定食事付入場招待券5枚(1万5000円相当)を贈呈する。その他の優待内容に関しては所有株式数に応じた食事優待券または特選うかい牛肉で変更はない。

 株価の動きを見ると、10月中旬の直近安値圏2100円近辺で下値固めが完了したようだ。今期業績見通し減額修正に対するネガティブ反応は限定的だった。徐々に下値を切り上げて、12月以降は概ね2200円近辺で推移している。

 12月22日の終値2197円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS7円00銭で算出)は314倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.7%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS925円47銭で算出)は2.4倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると52週移動平均線がサポートして下値を切り上げている。株主優待権利落ち後の調整が一巡して9月の戻り高値2389円を目指す展開だろう。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月28日更新]
うかいは今期減額修正に対するネガティブ反応は限定的、短期調整が一巡して切り返し局面

 高級料理店うかい[7621](JQS)の株価は、10月中旬の直近安値圏2100円近辺で下値固めが完了し、足元は2150円〜2200円近辺で推移している。11月7日に発表した今期(15年3月期)業績見通し減額修正に対するネガティブ反応は限定的のようだ。徐々に下値を切り上げる形であり、短期調整が一巡して切り返し局面だろう。

 飲食事業(高級和食・洋食店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。新たな成長ステージに向けた戦略として、商圏1万キロに向けたブランド構築、新業態の定着と新規出店、海外へのブランド発信と海外企業との業務提携、サービス向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の本格稼働、和食店のお土産品強化、物販における販路開拓などを推進している。

 14年4月には、国内で4年ぶりの新店となる新業態の割烹料理店「銀座kappou ukai(呼称:割烹うかい)」をオープンした。海外は13年5月に、台湾・高雄市FIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結して海外初出店を決定し、16年オープンに向けて準備を進めている。

 今期(15年3月期)の業績(非連結)見通しについては11月7日に減額修正を発表した。前回予想(5月19日公表)に対して売上高は3億74百万円減額して前期比1.3%増の121億81百万円、営業利益は2億97百万円減額して同49.5%減の1億94百万円、経常利益は3億15百万円減額して同66.1%減の1億11百万円、そして純利益は1億95百万円減額して同86.2%減の36百万円とした。配当予想は前回予想を据え置いて、前期と同額だが期末一括の年間15円としている。

 第2四半期累計(4月〜9月)は前年同期比0.3%増収だったが、営業利益、経常利益、純利益とも赤字となった。台風や豪雨など天候不順の影響に加えて、消費増税の影響の長期化で来客数および売上高が計画を下回り、利益面では創業50周年事業に係る販売促進費の増加、新店「銀座kappou ukai」の一部の開業費計上、保険中途解約に伴う損失計上なども影響した。通期ベースでも第2四半期累計が計画を下回った影響が残る見通しだ。

 月次売上高(前年比、アトリエうかいの店頭販売含む)を見ると14年10月は全店105.9%、既存店103.9%だった。全店、既存店とも2ヶ月ぶりに前年比プラスに転じた。また10月の客単価は全店102.0%、既存店101.2%となり、いずれも13年3月から20ヶ月連続の前年比プラスだった。高額消費の流れは継続しているようだ。

 中長期計画では17年3月期売上高127億53百万円、営業利益6億40百万円を目標値として掲げている。ブランド認知度の向上、圏央道相模原愛川IC〜高尾山IC間の開通に伴う商圏拡大、高額消費の活発化、訪日外国人観光客の増加に加えて、13年12月に「和食 日本人の伝統的な食文化」がユネスコの世界無形文化遺産に登録されたことも追い風だ。中期的には収益拡大基調だろう。

 株主優待制度については5月19日に実施時期の変更を発表し、従来の毎年3月期末から毎年9月中間期末に変更して14年9月末から実施した。そして8月8日に優待内容の変更を発表した。箱根ガラスの森入場招待券1500円×10枚(1万5000円相当)を廃止し、代わりに100株以上所有株主に対して箱根ガラスの森株主限定食事付入場招待券5枚(1万5000円相当)を贈呈する。その他の優待内容に関しては所有株式数に応じた食事優待券または特選うかい牛肉で変更はない。

 株価の動きを見ると、9月25日の戻り高値2389円から株主優待の権利落ちで反落したが、10月中旬の直近安値圏2100円近辺で下値固めが完了し、足元は概ね2150円〜2200円近辺で推移している。11月7日に発表した今期業績見通し減額修正に対するネガティブ反応は限定的のようだ。

 11月27日の終値2182円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS7円00銭で算出)は312倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.7%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS925円47銭で算出)は2.4倍近辺である。週足チャートで見ると52週移動平均線がサポートして下値を切り上げている。短期調整が一巡して切り返し局面だろう。

(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)

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