[7955]クリナップ
[04月08日更新]

クリナップは上値試す、25年3月期も収益拡大基調

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤強化を掲げている。24年3月期はプロモーション強化や原価低減推進などにより営業・経常増益予想としている。第3四半期累計は減益だったが進捗率が順調であり、通期予想の達成は可能と考えられる。積極的な事業展開で25年3月期も収益拡大基調を期待したい。株価は年初来高値圏で上げ一服の形となったが、高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。
 
■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開
 
 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。23年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が12%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8%、23年3月期が20.9%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。
 
 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。
 
 最高級システムキッチンCENTROについては、23年2月にモデルチェンジを発表し、23年6月に受注開始した。なお、システムキッチンCENTROのモデルチェンジでラインナップに追加した新作ワークトップ「バイブレーションダーク」が23年度のグッドデザイン賞を受賞し、審査員一人ひとりが特に注目した1品を選ぶ「私の選んだ一品」にも選出された。
 
 競争力強化に向けてショールーム戦略も強化している。20年6月にはKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。24年3月には神戸ショールームと多摩ショールームを、いずれも10年ぶりにリニューアルしてオープンした。
 
 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。
 
 物流面では、首都圏での物流強化の一環として、23年12月に相模原プラットフォームをリニューアル(23年12月竣工、24年4月本格稼働予定)した。
 
■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」
 
 長期ビジョンの「クリナップサステナブルビジョン2030」(CSV30)では、2030年度の目標として財務目標(連結)では売上高1500億円、営業利益95億円、ROE8.5%、非財務目標では2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。
 
 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。
 
 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。そして23年7月には、クリナップ財団の23年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、11年間で累計奨学生460名となった。
 
 23年2月には、CSV30の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」を始動した。武蔵野美術大学との産学共同で社会課題へ取り組む「未来キッチンラボ」の創設、過去に販売した「キッチンキャビリサイクルプログラム」の開始、未来を担う子供達からアイデアを公募する「未来キッチン イラストコンテスト」の開始、という3つのアクションを通じて、2030年までにシステムキッチンの枠を超えた新しいキッチンの事業化、より心豊かな食文化の創造を目指す方針としている。また「未来キッチンプロジェクト」の一環として、会員制リフォームネットワーク「水回り工房」にて、23年4月より「キッチンキャビリサイクルプログラム」を開始した。資源の有効活用を推進する。
 
 23年9月には同社ホームページ上に「サステナビリティレポート2023」を公開した。CSV30実現に向けた取り組みの進捗をはじめ、CSR方針を見直して新たに策定した「サステナビリティ方針」や、23年に策定した「クリナップグループ環境ビジョン2050」および「クリナップグループ人権方針」も掲載した。
 
 23年12月には、グループの2030年度温室効果ガス削減目標においてSBT(Science Based Targets)イニシアチブからの認定を取得した。
 
 24年3月には、23年2月に始動した「未来キッチンプロジェクト」を通じて研究している次世代キッチンの1つとして「モビリティキッチン」のプロトタイプを発表した。
 
■24年3月期営業・経常増益予想、25年3月期も収益拡大基調
 
 24年3月期の連結業績予想(23年10月31日付で下方修正)については、売上高が23年3月期比3.8%増の1287億円、営業利益が2.8%増の31億円、経常利益が1.1%増の36億円、親会社株主帰属当期純利益が8.9%減の23億円としている。配当予想(11月7日付で期末5円上方修正、創業75周年記念配当5円を実施)については、23年3月期比5円増配の31円(第2四半期末13円、期末18円=普通配当26円+創業75周年記念配当5円)としている。予想配当性向は49.7%となる。
 
 部門別売上高の計画は、厨房部門が5.2%増の1060億43百万円、浴槽・洗面部門が0.3%減の152億04百万円、その他が6.2%減の74億53百万円としている。
 
 第3四半期累計は売上高が前年同期比3.5%増の974億34百万円、営業利益が24.4%減の23億97百万円、経常利益が21.5%減の28億百万円、親会社株主帰属四半期純利益が30.5%減の18億12百万円だった。
 
 厨房部門が堅調に推移して増収だが、原材料・資材価格高騰や人件費増加などの影響で減益だった。部門別の売上高は厨房部門が5.0%増の797億17百万円、浴槽・洗面部門が3.5%減の115億98百万円だった。
 
 なお全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が318億82百万円で営業利益が4億83百万円、第2四半期は売上高が316億53百万円で営業利益が5億64百万円、第3四半期は売上高が338億99百万円で営業利益が13億50百万円だった。
 
 通期はプロモーション強化や原価低減推進などにより営業・経常増益予想としている。第3四半期累計は減益だったが、進捗率は売上高76%、営業利益77%、経常利益78%、当期純利益79%と順調であり、通期予想の達成は可能と考えられる。積極的な事業展開で25年3月期も収益拡大基調を期待したい。
 
■株価は上値試す
 
 株価は年初来高値圏で上げ一服の形となったが、高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。4月5日の終値は762円、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS62円35銭で算出)は約12倍、前期推定配当利回り(会社予想の31円で算出)は約4.1%、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS1514円13銭で算出)は約0.5倍、そして時価総額は約285億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
 
[03月13日更新]

クリナップは上値試す、24年3月期営業・経常増益予想

 
 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤強化を掲げている。3月7日には「未来キッチンプロジェクト」を通じて研究している次世代キッチンの1つとして「モビリティキッチン」のプロトタイプを発表した。24年3月期はプロモーション強化による拡販や原価低減を推進して営業・経常増益予想としている。第3四半期累計は減益だったが進捗率が順調であり、通期予想の達成は可能と考えられる。積極的な事業展開で収益拡大基調を期待したい。株価は昨年来高値を更新して19年以来となる水準だ。高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。
 
■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開
 
 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。23年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が12%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。
 
 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。
 
 最高級システムキッチンCENTROについては、23年2月にモデルチェンジを発表し、23年6月に受注開始した。なお、システムキッチンCENTROのモデルチェンジでラインナップに追加した新作ワークトップ「バイブレーションダーク」が23年度のグッドデザイン賞を受賞し、審査員一人ひとりが特に注目した1品を選ぶ「私の選んだ一品」にも選出された。
 
 競争力強化に向けてショールーム戦略も強化している。20年6月にはKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。3月1日には神戸ショールームを10年ぶりにリニューアルしてオープンした。
 
 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。
 
 物流面では、首都圏での物流強化の一環として、23年12月に相模原プラットフォームをリニューアル(23年12月竣工、24年4月本格稼働予定)した。
 
■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」
 
 長期ビジョンの「クリナップサステナブルビジョン2030」(CSV30)では、2030年度の目標として財務目標(連結)では売上高1500億円、営業利益95億円、ROE8.5%、非財務目標では2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。
 
 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。
 
 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。そして23年7月には、クリナップ財団の23年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、11年間で累計奨学生460名となった。
 
 23年2月には、CSV30の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」を始動した。武蔵野美術大学との産学共同で社会課題へ取り組む「未来キッチンラボ」の創設、過去に販売した「キッチンキャビリサイクルプログラム」の開始、未来を担う子供達からアイデアを公募する「未来キッチン イラストコンテスト」の開始、という3つのアクションを通じて、2030年までにシステムキッチンの枠を超えた新しいキッチンの事業化、より心豊かな食文化の創造を目指す方針としている。また「未来キッチンプロジェクト」の一環として、会員制リフォームネットワーク「水回り工房」にて、23年4月より「キッチンキャビリサイクルプログラム」を開始した。資源の有効活用を推進する。
 
 23年9月には同社ホームページ上に「サステナビリティレポート2023」を公開した。CSV30実現に向けた取り組みの進捗をはじめ、CSR方針を見直して新たに策定した「サステナビリティ方針」や、23年に策定した「クリナップグループ環境ビジョン2050」および「クリナップグループ人権方針」も掲載した。
 
 23年12月には、グループの2030年度温室効果ガス削減目標においてSBT(Science Based Targets)イニシアチブからの認定を取得した。
 
 3月7日には、23年2月に始動した「未来キッチンプロジェクト」を通じて研究している次世代キッチンの1つとして「モビリティキッチン」のプロトタイプを発表した。
 
■24年3月期営業・経常増益予想
 
 24年3月期の連結業績予想(23年10月31日付で下方修正)については、売上高が23年3月期比3.8%増の1287億円、営業利益が2.8%増の31億円、経常利益が1.1%増の36億円、親会社株主帰属当期純利益が8.9%減の23億円としている。配当予想(11月7日付で期末5円上方修正、創業75周年記念配当5円を実施)については、23年3月期比5円増配の31円(第2四半期末13円、期末18円=普通配当26円+創業75周年記念配当5円)としている。予想配当性向は49.7%となる。
 
 部門別売上高の計画は、厨房部門が5.2%増の1060億43百万円、浴槽・洗面部門が0.3%減の152億04百万円、その他が6.2%減の74億53百万円としている。
 
 第3四半期累計は売上高が前年同期比3.5%増の974億34百万円、営業利益が24.4%減の23億97百万円、経常利益が21.5%減の28億百万円、親会社株主帰属四半期純利益が30.5%減の18億12百万円だった。
 
 厨房部門が堅調に推移して増収だが、原材料・資材価格高騰や人件費増加などの影響で減益だった。部門別の売上高は厨房部門が5.0%増の797億17百万円、浴槽・洗面部門が3.5%減の115億98百万円だった。
 
 なお全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が318億82百万円で営業利益が4億83百万円、第2四半期は売上高が316億53百万円で営業利益が5億64百万円、第3四半期は売上高が338億99百万円で営業利益が13億50百万円だった。
 
 通期連結業績予想は据え置いて、プロモーション強化による拡販や原価低減を推進して営業・経常増益予想としている。第3四半期累計は減益だったが、進捗率(売上高76%、営業利益77%、経常利益78%、当期純利益79%)が順調であり、通期予想の達成は可能と考えられる。積極的な事業展開で収益拡大基調を期待したい。
 
■株価は上値試す
 
 株価は昨年来高値を更新して19年以来となる水準だ。高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。3月12日の終値は777円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円35銭で算出)は約12倍、今期予想配当利回り(会社予想の31円で算出)は約4.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1514円13銭で算出)は約0.5倍、そして時価総額は約291億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
 
[02月22日更新]

クリナップは上値試す、24年3月期営業・経常増益予想

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤強化を掲げている。24年3月期第3四半期累計は厨房部門が堅調に推移して増収だが、原材料・資材価格高騰や人件費増加などの影響で減益だった。通期はプロモーション強化による拡販や原価低減を推進して営業・経常増益予想としている。第3四半期累計は減益だったが進捗率が順調であり、通期予想の達成は可能と考えられる。積極的な事業展開で収益拡大基調を期待したい。株価は昨年来高値圏で上げ一服の形となったが、高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。23年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が12%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。

 最高級システムキッチンCENTROについては、23年2月にモデルチェンジを発表し、23年6月に受注開始した。なお、システムキッチンCENTROのモデルチェンジでラインナップに追加した新作ワークトップ「バイブレーションダーク」が23年度のグッドデザイン賞を受賞し、審査員一人ひとりが特に注目した1品を選ぶ「私の選んだ一品」にも選出された。

 競争力強化に向けてショールーム戦略も強化している。20年6月にはKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールームをリニューアルオープン、22年10月には津ショールームをリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープン、23年11月には長崎ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

 物流面では、首都圏での物流強化の一環として、23年12月に相模原プラットフォームをリニューアル(23年12月竣工、24年4月本格稼働予定)した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンの「クリナップサステナブルビジョン2030」(CSV30)では、2030年度の目標として財務目標(連結)では売上高1500億円、営業利益95億円、ROE8.5%、非財務目標では2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。そして23年7月には、クリナップ財団の23年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、11年間で累計奨学生460名となった。

 23年2月には、CSV30の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」を始動した。武蔵野美術大学との産学共同で社会課題へ取り組む「未来キッチンラボ」の創設、過去に販売した「キッチンキャビリサイクルプログラム」の開始、未来を担う子供達からアイデアを公募する「未来キッチン イラストコンテスト」の開始、という3つのアクションを通じて、2030年までにシステムキッチンの枠を超えた新しいキッチンの事業化、より心豊かな食文化の創造を目指す方針としている。また「未来キッチンプロジェクト」の一環として、会員制リフォームネットワーク「水回り工房」にて、23年4月より「キッチンキャビリサイクルプログラム」を開始した。資源の有効活用を推進する。

 23年9月には同社ホームページ上に「サステナビリティレポート2023」を公開した。CSV30実現に向けた取り組みの進捗をはじめ、CSR方針を見直して新たに策定した「サステナビリティ方針」や、23年に策定した「クリナップグループ環境ビジョン2050」および「クリナップグループ人権方針」も掲載した。

 23年12月には、グループの2030年度温室効果ガス削減目標においてSBT(Science Based Targets)イニシアチブからの認定を取得した。

■24年3月期3Q累計減益だが通期は営業・経常増益予想

 24年3月期の連結業績予想(23年10月31日付で下方修正)については、売上高が23年3月期比3.8%増の1287億円、営業利益が2.8%増の31億円、経常利益が1.1%増の36億円、親会社株主帰属当期純利益が8.9%減の23億円としている。配当予想(11月7日付で期末5円上方修正、創業75周年記念配当5円を実施)については、23年3月期比5円増配の31円(第2四半期末13円、期末18円=普通配当26円+創業75周年記念配当5円)としている。予想配当性向は49.7%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が5.2%増の1060億43百万円、浴槽・洗面部門が0.3%減の152億04百万円、その他が6.2%減の74億53百万円としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比3.5%増の974億34百万円、営業利益が24.4%減の23億97百万円、経常利益が21.5%減の28億百万円、親会社株主帰属四半期純利益が30.5%減の18億12百万円だった。

 厨房部門が堅調に推移して増収だが、原材料・資材価格高騰や人件費増加などの影響で減益だった。部門別の売上高は厨房部門が5.0%増の797億17百万円、浴槽・洗面部門が3.5%減の115億98百万円だった。

 なお全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が318億82百万円で営業利益が4億83百万円、第2四半期は売上高が316億53百万円で営業利益が5億64百万円、第3四半期は売上高が338億99百万円で営業利益が13億50百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いて、プロモーション強化による拡販や原価低減を推進して営業・経常増益予想としている。第3四半期累計は減益だったが、進捗率(売上高76%、営業利益77%、経常利益78%、当期純利益79%)が順調であり、通期予想の達成は可能と考えられる。積極的な事業展開で収益拡大基調を期待したい。

■株価は上値試す

 なお2月7日付で自己株式取得(上限82万5800株・7億円、取得期間24年2月7日〜24年2月29日)を発表した、そして2月8日の東京証券取引所の自己株式立会外取引(ToSTNeT―3)において82万5800株を取得した。

 株価は昨年来高値圏で上げ一服の形となったが、高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。2月21日の終値は754円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円35銭で算出)は約12倍、今期予想配当利回り(会社予想の31円で算出)は約4.1%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1514円13銭で算出)は約0.5倍、そして時価総額は約282億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[01月25日更新]

クリナップは上値試す、24年3月期営業・経常増益予想

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤強化を掲げている。24年3月期は期初計画を下回るものの、プロモーション強化による拡販や原価低減を推進して営業・経常増益予想としている。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は23年12月の直近安値圏から切り返して戻り歩調だ。週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を回復した。そして23年5月の昨年来高値に接近してきた。高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。23年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が12%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。

 最高級システムキッチンCENTROについては、23年2月にモデルチェンジを発表し、23年6月に受注開始した。なお、システムキッチンCENTROのモデルチェンジでラインナップに追加した新作ワークトップ「バイブレーションダーク」が23年度のグッドデザイン賞を受賞し、審査員一人ひとりが特に注目した1品を選ぶ「私の選んだ一品」にも選出された。

 競争力強化に向けてショールーム戦略も強化している。20年6月にはKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールームをリニューアルオープン、22年10月には津ショールームをリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープン、23年11月には長崎ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

 物流面では、首都圏での物流強化の一環として、23年12月に相模原プラットフォームをリニューアル(23年12月竣工、24年4月本格稼働予定)した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンの「クリナップサステナブルビジョン2030」(CSV30)では、2030年度の目標として財務目標(連結)では売上高1500億円、営業利益95億円、ROE8.5%、非財務目標では2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。そして23年7月には、クリナップ財団の23年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、11年間で累計奨学生460名となった。

 23年2月には、CSV30の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」を始動した。武蔵野美術大学との産学共同で社会課題へ取り組む「未来キッチンラボ」の創設、過去に販売した「キッチンキャビリサイクルプログラム」の開始、未来を担う子供達からアイデアを公募する「未来キッチン イラストコンテスト」の開始、という3つのアクションを通じて、2030年までにシステムキッチンの枠を超えた新しいキッチンの事業化、より心豊かな食文化の創造を目指す方針としている。また「未来キッチンプロジェクト」の一環として、会員制リフォームネットワーク「水回り工房」にて、23年4月より「キッチンキャビリサイクルプログラム」を開始した。資源の有効活用を推進する。

 23年9月には同社ホームページ上に「サステナビリティレポート2023」を公開した。CSV30実現に向けた取り組みの進捗をはじめ、CSR方針を見直して新たに策定した「サステナビリティ方針」や、23年に策定した「クリナップグループ環境ビジョン2050」および「クリナップグループ人権方針」も掲載した。

 23年12月には、グループの2030年度温室効果ガス削減目標においてSBT(Science Based Targets)イニシアチブからの認定を取得した。

■24年3月期営業・経常増益予想

 24年3月期の連結業績予想(23年10月31日付で下方修正)については、売上高が23年3月期比3.8%増の1287億円、営業利益が2.8%増の31億円、経常利益が1.1%増の36億円、親会社株主帰属当期純利益が8.9%減の23億円としている。配当予想(11月7日付で期末5円上方修正、創業75周年記念配当5円を実施)については、23年3月期比5円増配の31円(第2四半期末13円、期末18円=普通配当26円+創業75周年記念配当5円)としている。予想配当性向は49.7%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が5.2%増の1060億43百万円、浴槽・洗面部門が0.3%減の152億04百万円、その他が6.2%減の74億53百万円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比3.6%増の635億35百万円、営業利益が40.4%減の10億47百万円、経常利益が34.6%減の13億29百万円、親会社株主帰属四半期純利益が43.4%減の7億55百万円だった。

 期初予想(売上高640億円、営業利益15億円、経常利益18億円、親会社株主帰属四半期純利益11億円)を下回り大幅減益だった。新設住宅着工戸数や水まわりリフォーム市場の伸び悩みなどで売上高が想定を下回り、原材料・資材価格高騰、広告宣伝費・人件費増加なども影響した。なお部門別の売上高は厨房部門が6.0%増の519億82百万円、浴槽・洗面部門が3.7%減の77億96百万円、その他が9.8%減の37億57百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高318億82百万円で営業利益4億83百万円、第2四半期は売上高316億53百万円で営業利益5億64百万円だった。

 通期は期初計画を下回るものの、プロモーション強化による拡販や原価低減を推進して営業・経常増益予想としている。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は23年12月の直近安値圏から切り返して戻り歩調だ。週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を回復した。そして23年5月の昨年来高値に接近してきた。高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。1月24日の終値は731円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円35銭で算出)は約12倍、今期予想配当利回り(会社予想の31円で算出)は約4.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1514円13銭で算出)は約0.5倍、そして時価総額は約274億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[01月11日更新]

クリナップは上値試す、24年3月期営業・経常微増益予想

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤強化を掲げている。24年3月期はプロモーション強化による拡販や原価低減を推進して営業・経常微増益予想としている。第2四半期累計は大幅減益だったが、下期回復基調を期待したい。株価は12月の直近安値圏から切り返して戻り歩調だ。高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。23年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が12%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。

 最高級システムキッチンCENTROについては、23年2月にモデルチェンジを発表し、23年6月に受注開始した。なお、システムキッチンCENTROのモデルチェンジでラインナップに追加した新作ワークトップ「バイブレーションダーク」が23年度のグッドデザイン賞を受賞し、審査員一人ひとりが特に注目した1品を選ぶ「私の選んだ一品」にも選出された。

 競争力強化に向けてショールーム戦略も強化している。20年6月にはKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールームをリニューアルオープン、22年10月には津ショールームをリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープン、23年11月には長崎ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

 物流面では、首都圏での物流強化の一環として、23年12月に相模原プラットフォームをリニューアル(23年12月竣工、24年4月本格稼働予定)した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンの「クリナップサステナブルビジョン2030」(CSV30)では、2030年度の目標として財務目標(連結)では売上高1500億円、営業利益95億円、ROE8.5%、非財務目標では2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。そして23年7月には、クリナップ財団の23年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、11年間で累計奨学生460名となった。

 23年2月には、CSV30の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」を始動した。武蔵野美術大学との産学共同で社会課題へ取り組む「未来キッチンラボ」の創設、過去に販売した「キッチンキャビリサイクルプログラム」の開始、未来を担う子供達からアイデアを公募する「未来キッチン イラストコンテスト」の開始、という3つのアクションを通じて、2030年までにシステムキッチンの枠を超えた新しいキッチンの事業化、より心豊かな食文化の創造を目指す方針としている。また「未来キッチンプロジェクト」の一環として、会員制リフォームネットワーク「水回り工房」にて、23年4月より「キッチンキャビリサイクルプログラム」を開始した。資源の有効活用を推進する。

 23年9月には同社ホームページ上に「サステナビリティレポート2023」を公開した。CSV30実現に向けた取り組みの進捗をはじめ、CSR方針を見直して新たに策定した「サステナビリティ方針」や、23年に策定した「クリナップグループ環境ビジョン2050」および「クリナップグループ人権方針」も掲載した。

 23年12月には、グループの2030年度温室効果ガス削減目標においてSBT(Science Based Targets)イニシアチブからの認定を取得した。

■24年3月期営業・経常微増益予想

 24年3月期の連結業績予想(23年10月31日付で下方修正)については、売上高が23年3月期比3.8%増の1287億円、営業利益が2.8%増の31億円、経常利益が1.1%増の36億円、親会社株主帰属当期純利益が8.9%減の23億円としている。配当予想(11月7日付で期末5円上方修正、創業75周年記念配当5円を実施)については、23年3月期比5円増配の31円(第2四半期末13円、期末18円=普通配当26円+創業75周年記念配当5円)としている。予想配当性向は49.7%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が5.2%増の1060億43百万円、浴槽・洗面部門が0.3%減の152億04百万円、その他が6.2%減の74億53百万円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比3.6%増の635億35百万円、営業利益が40.4%減の10億47百万円、経常利益が34.6%減の13億29百万円、親会社株主帰属四半期純利益が43.4%減の7億55百万円だった。

 期初予想(売上高640億円、営業利益15億円、経常利益18億円、親会社株主帰属四半期純利益11億円)を下回り大幅減益だった。新設住宅着工戸数や水まわりリフォーム市場の伸び悩みなどで売上高が想定を下回り、原材料・資材価格高騰、広告宣伝費・人件費増加なども影響した。なお部門別の売上高は厨房部門が6.0%増の519億82百万円、浴槽・洗面部門が3.7%減の77億96百万円、その他が9.8%減の37億57百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高318億82百万円で営業利益4億83百万円、第2四半期は売上高316億53百万円で営業利益5億64百万円だった。

 通期は前回予想に対して売上高が23億円、営業利益が13億円、経常利益が14億円、親会社株主帰属当期純利益が10億円下回る見込みとなったが、引き続きプロモーション強化による高付加価値製品の拡販や原価低減を推進するとしている。第2四半期累計は大幅減益だったが、下期回復基調を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は12月の直近安値圏から切り返して戻り歩調だ。週足チャートで見ると26週移動平均線を突破した。高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。1月10日の終値は713円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円35銭で算出)は約11倍、今期予想配当利回り(会社予想の31円で算出)は約4.3%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1514円13銭で算出)は約0.5倍、そして時価総額は約267億円である。情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[12月21日更新]

クリナップは調整一巡、24年3月期営業・経常微増益予想

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤強化を掲げている。12月14日には、グループの2030年度温室効果ガス削減目標においてSBT認定を取得したとリリースしている。24年3月期は営業・経常微増益予想としている。引き続きプロモーション強化による拡販や原価低減を推進するとしている。第2四半期累計は大幅減益だったが、下期回復基調を期待したい。株価は上値を切り下げる形で軟調だが、高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、調整一巡して出直りを期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。23年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が12%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチンHIROMAの本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。22年2月にはSTEDIAの大規模モデルチェンジを実施して拡販戦略を推進している。23年2月には最高級システムキッチンCENTROのモデルチェンジを発表し、23年6月に受注開始した。なお、システムキッチンCENTROのモデルチェンジでラインナップに追加した新作ワークトップ「バイブレーションダーク」が23年度のグッドデザイン賞を受賞し、審査員一人ひとりが特に注目した1品を選ぶ「私の選んだ一品」にも選出された。

 競争力強化に向けてショールーム戦略も強化している。20年6月にはKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールームをリニューアルオープン、22年10月には津ショールームをリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープン、23年11月には長崎ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンの「クリナップサステナブルビジョン2030」(CSV30)では、2030年度の目標として財務目標(連結)では売上高1500億円、営業利益95億円、ROE8.5%、非財務目標では2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。そして23年7月には、クリナップ財団の23年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、11年間で累計奨学生460名となった。

 23年2月には、CSV30の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」を始動した。武蔵野美術大学との産学共同で社会課題へ取り組む「未来キッチンラボ」の創設、過去に販売した「キッチンキャビリサイクルプログラム」の開始、未来を担う子供達からアイデアを公募する「未来キッチン イラストコンテスト」の開始、という3つのアクションを通じて、2030年までにシステムキッチンの枠を超えた新しいキッチンの事業化、より心豊かな食文化の創造を目指す方針としている。また「未来キッチンプロジェクト」の一環として、会員制リフォームネットワーク「水回り工房」にて、23年4月より「キッチンキャビリサイクルプログラム」を開始した。資源の有効活用を推進する。

 23年9月には同社ホームページ上に「サステナビリティレポート2023」を公開した。CSV30実現に向けた取り組みの進捗をはじめ、CSR方針を見直して新たに策定した「サステナビリティ方針」や、23年に策定した「クリナップグループ環境ビジョン2050」および「クリナップグループ人権方針」も掲載した。

 12月14日には、グループの2030年度温室効果ガス削減目標においてSBT(Science Based Targets)イニシアチブからの認定を取得したとリリースしている。

■24年3月期は営業・経常微増益予想

 24年3月期の連結業績予想(23年10月31日付で下方修正)については、売上高が23年3月期比3.8%増の1287億円、営業利益が2.8%増の31億円、経常利益が1.1%増の36億円、親会社株主帰属当期純利益が8.9%減の23億円としている。配当予想(11月7日付で期末5円上方修正、創業75周年記念配当5円を実施)については、23年3月期比5円増配の31円(第2四半期末13円、期末18円=普通配当26円+創業75周年記念配当5円)としている。予想配当性向は49.7%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が5.2%増の1060億43百万円、浴槽・洗面部門が0.3%減の152億04百万円、その他が6.2%減の74億53百万円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比3.6%増の635億35百万円、営業利益が40.4%減の10億47百万円、経常利益が34.6%減の13億29百万円、親会社株主帰属四半期純利益が43.4%減の7億55百万円だった。

 期初予想(売上高640億円、営業利益15億円、経常利益18億円、親会社株主帰属四半期純利益11億円)を下回り大幅減益だった。新設住宅着工戸数や水まわりリフォーム市場の伸び悩みなどで売上高が想定を下回り、原材料・資材価格高騰、広告宣伝費・人件費増加なども影響した。なお部門別の売上高は厨房部門が6.0%増の519億82百万円、浴槽・洗面部門が3.7%減の77億96百万円、その他が9.8%減の37億57百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高318億82百万円で営業利益4億83百万円、第2四半期は売上高316億53百万円で営業利益5億64百万円だった。

 通期は前回予想に対して売上高が23億円、営業利益が13億円、経常利益が14億円、親会社株主帰属当期純利益が10億円下回る見込みとなったが、引き続きプロモーション強化による高付加価値製品の拡販や原価低減を推進するとしている。第2四半期累計は大幅減益だったが、下期回復基調を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は上値を切り下げる形で軟調だが、高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、調整一巡して出直りを期待したい。12月20日の終値は666円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円35銭で算出)は約11倍、今期予想配当利回り(会社予想の31円で算出)は約4.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1514円13銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約249億円である。情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[11月24日更新]

クリナップは調整一巡、24年3月期営業・経常微増益予想

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤強化を掲げている。24年3月期第2四半期累計は大幅減益だった。新設住宅着工戸数や水まわりリフォーム市場の伸び悩みなどで売上高が想定を下回り、原材料・資材価格高騰、広告宣伝費・人件費増加なども影響した。通期予想(10月31日付で下方修正)は営業・経常微増益予想としている。引き続きプロモーション強化による拡販や原価低減を推進するとしている。配当予想については11月7日付で上方修正した。創業75周年記念配当を実施する。積極的な事業展開で25年3月期の収益拡大を期待したい。株価は上値を切り下げる形でやや軟調だが、高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、調整一巡して出直りを期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。23年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が12%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチンHIROMAの本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。22年2月にはSTEDIAの大規模モデルチェンジを実施して拡販戦略を推進している。23年2月には最高級システムキッチンCENTROのモデルチェンジを発表し、23年6月に受注開始した。なお、システムキッチンCENTROのモデルチェンジでラインナップに追加した新作ワークトップ「バイブレーションダーク」が23年度のグッドデザイン賞を受賞し、審査員一人ひとりが特に注目した1品を選ぶ「私の選んだ一品」にも選出された。

 競争力強化に向けてショールーム戦略も強化している。20年6月にはKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールームをリニューアルオープン、22年10月には津ショールームをリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープン、23年11月には長崎ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンの「クリナップサステナブルビジョン2030」(CSV30)では、2030年度の目標として財務目標(連結)では売上高1500億円、営業利益95億円、ROE8.5%、非財務目標では2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。そして23年7月には、クリナップ財団の23年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、11年間で累計奨学生460名となった。

 23年2月には、CSV30の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」を始動した。武蔵野美術大学との産学共同で社会課題へ取り組む「未来キッチンラボ」の創設、過去に販売した「キッチンキャビリサイクルプログラム」の開始、未来を担う子供達からアイデアを公募する「未来キッチン イラストコンテスト」の開始、という3つのアクションを通じて、2030年までにシステムキッチンの枠を超えた新しいキッチンの事業化、より心豊かな食文化の創造を目指す方針としている。また「未来キッチンプロジェクト」の一環として、会員制リフォームネットワーク「水回り工房」にて、23年4月より「キッチンキャビリサイクルプログラム」を開始した。資源の有効活用を推進する。

 23年9月には同社ホームページ上に「サステナビリティレポート2023」を公開した。CSV30実現に向けた取り組みの進捗をはじめ、CSR方針を見直して新たに策定した「サステナビリティ方針」や、23年に策定した「クリナップグループ環境ビジョン2050」および「クリナップグループ人権方針」も掲載した。

■24年3月期は営業・経常微増益予想

 24年3月期の連結業績予想(10月31日付で下方修正)については、売上高が23年3月期比3.8%増の1287億円、営業利益が2.8%増の31億円、経常利益が1.1%増の36億円、親会社株主帰属当期純利益が8.9%減の23億円としている。配当予想(11月7日付で期末5円上方修正、創業75周年記念配当5円を実施)については、23年3月期比5円増配の31円(第2四半期末13円、期末18円=普通配当26円+創業75周年記念配当5円)としている。予想配当性向は49.7%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が5.2%増の1060億43百万円、浴槽・洗面部門が0.3%減の152億04百万円、その他が6.2%減の74億53百万円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比3.6%増の635億35百万円、営業利益が40.4%減の10億47百万円、経常利益が34.6%減の13億29百万円、親会社株主帰属四半期純利益が43.4%減の7億55百万円だった。

 期初予想(売上高640億円、営業利益15億円、経常利益18億円、親会社株主帰属四半期純利益11億円)を下回り大幅減益だった。新設住宅着工戸数や水まわりリフォーム市場の伸び悩みなどで売上高が想定を下回り、原材料・資材価格高騰、広告宣伝費・人件費増加なども影響した。なお部門別の売上高は厨房部門が6.0%増の519億82百万円、浴槽・洗面部門が3.7%減の77億96百万円、その他が9.8%減の37億57百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高318億82百万円で営業利益4億83百万円、第2四半期は売上高316億53百万円で営業利益5億64百万円だった。

 通期は前回予想に対して売上高が23億円、営業利益が13億円、経常利益が14億円、親会社株主帰属当期純利益が10億円下回る見込みとなったが、引き続きプロモーション強化による高付加価値製品の拡販や原価低減を推進するとしている。積極的な事業展開で25年3月期の収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は上値を切り下げる形でやや軟調だが、高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、調整一巡して出直りを期待したい。11月22日の終値は671円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円35銭で算出)は約11倍、今期予想配当利回り(会社予想の31円で算出)は約4.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1514円13銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約251億円である。情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[10月26日更新]

クリナップは調整一巡、24年3月期大幅増益予想

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤強化を掲げている。9月21日には同社ホームページ上に「サステナビリティレポート2023」を公開した。CSR方針を見直して新たに策定した「サステナビリティ方針」や、23年に策定した「クリナップグループ環境ビジョン2050」および「クリナップグループ人権方針」も掲載した。24年3月期は大幅増益予想としている。高付加価値製品の拡販に加えて、原価低減・生産性向上を推進するとしている。積極的な事業展開により収益拡大基調を期待したい。株価は地合い悪化の影響で9月の戻り高値圏から反落して水準を切り下げる形となったが、高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。23年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が12%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチンHIROMAの本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。22年2月にはSTEDIAの大規模モデルチェンジを実施して拡販戦略を推進している。23年2月には最高級システムキッチンCENTROのモデルチェンジを発表し、23年6月に受注開始した。なお、システムキッチンCENTROのモデルチェンジでラインナップに追加した新作ワークトップ「バイブレーションダーク」が23年度のグッドデザイン賞を受賞し、審査員一人ひとりが特に注目した1品を選ぶ「私の選んだ一品」にも選出された。

 競争力強化に向けてショールーム戦略も強化している。20年6月にはKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールーム(埼玉県川越市)をリニューアルオープン、22年10月には津ショールーム(三重県津市)をリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンの「クリナップサステナブルビジョン2030」(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。そして23年7月には、クリナップ財団の23年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、11年間で累計奨学生460名となった。

 23年2月には、CSV30の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」を始動した。武蔵野美術大学との産学共同で社会課題へ取り組む「未来キッチンラボ」の創設、過去に販売した「キッチンキャビリサイクルプログラム」の開始、未来を担う子供達からアイデアを公募する「未来キッチン イラストコンテスト」の開始、という3つのアクションを通じて、2030年までにシステムキッチンの枠を超えた新しいキッチンの事業化、より心豊かな食文化の創造を目指す方針としている。また「未来キッチンプロジェクト」の一環として、会員制リフォームネットワーク「水回り工房」にて、23年4月より「キッチンキャビリサイクルプログラム」を開始した。資源の有効活用を推進する。

 23年9月には同社ホームページ上に「サステナビリティレポート2023」を公開した。CSV30実現に向けた取り組みの進捗をはじめ、CSR方針を見直して新たに策定した「サステナビリティ方針」や、23年に策定した「クリナップグループ環境ビジョン2050」および「クリナップグループ人権方針」も掲載した。

■24年3月期大幅増益予想

 24年3月期の連結業績予想は、売上高が23年3月期比5.6%増の1310億円、営業利益が46.0%増の44億円、経常利益が40.4%増の50億円、親会社株主帰属当期純利益が30.8%増の33億円としている。配当予想は23年3月期と同額の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。予想配当性向は29.1%となる。

 第1四半期は、売上高が前年同期比9.2%増の318億82百万円、営業利益が22.8%減の4億83百万円、経常利益が16.2%減の6億78百万円、親会社株主帰属四半期純利益が29.7%減の3億43百万円だった。

 利益面は原材料・エネルギー価格高騰などの影響で減益だったが、売上面は主力の中高級システムキッチン「STEDIA」を中心とする高付加価値製品の拡販などで増収と順調だった。部門別売上高は厨房部門が11.5%増の259億07百万円、浴槽・洗面部門が3.2%増の40億52百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いている。高付加価値製品の拡販に加えて、さらなる原価低減・生産性向上を推進して増収・大幅増益予想としている。第1四半期は減益だが、期初時点で上期は減益の計画(営業利益は前年同期比14.6%減の15億円の計画)である。積極的な事業展開により収益拡大基調を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は地合い悪化の影響で9月の戻り高値圏から反落して水準を切り下げる形となったが、高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。10月25日の終値は679円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS89円45銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約3.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1514円13銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約254億円である。情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[09月28日更新]

クリナップは上値試す、24年3月期大幅増益予想

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤強化を掲げている。9月21日には同社ホームページ上に「サステナビリティレポート2023」を公開した。CSR方針を見直して新たに策定した「サステナビリティ方針」や、23年に策定した「クリナップグループ環境ビジョン2050」および「クリナップグループ人権方針」も掲載した。24年3月期は大幅増益予想としている。高付加価値製品の拡販に加えて、原価低減・生産性向上を推進するとしている。積極的な事業展開により収益拡大基調を期待したい。株価は小動きだが、徐々に水準を切り上げて戻り高値圏だ。そして5月の年初来高値に接近している。1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。23年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が12%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチンHIROMAの本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。22年2月にはSTEDIAの大規模モデルチェンジを実施して拡販戦略を推進している。23年2月には最高級システムキッチンCENTROのモデルチェンジを発表し、23年6月に受注開始した。

 競争力強化に向けてショールーム戦略も強化している。20年6月にはKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールーム(埼玉県川越市)をリニューアルオープン、22年10月には津ショールーム(三重県津市)をリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

 なお、ブランド認知・価値向上を目指し、23年2月より新CM「いつかキッチンを選ぶ日に。」編を放映開始した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンの「クリナップサステナブルビジョン2030」(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。そして23年7月には、クリナップ財団の23年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、11年間で累計奨学生460名となった。

 23年2月には、CSV30の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」を始動した。武蔵野美術大学との産学共同で社会課題へ取り組む「未来キッチンラボ」の創設、過去に販売した「キッチンキャビリサイクルプログラム」の開始、未来を担う子供達からアイデアを公募する「未来キッチン イラストコンテスト」の開始、という3つのアクションを通じて、2030年までにシステムキッチンの枠を超えた新しいキッチンの事業化、より心豊かな食文化の創造を目指す方針としている。また「未来キッチンプロジェクト」の一環として、会員制リフォームネットワーク「水回り工房」にて、23年4月より「キッチンキャビリサイクルプログラム」を開始した。資源の有効活用を推進する。

 9月21日には同社ホームページ上に「サステナビリティレポート2023」を公開した。CSV30実現に向けた取り組みの進捗をはじめ、CSR方針を見直して新たに策定した「サステナビリティ方針」や、23年に策定した「クリナップグループ環境ビジョン2050」および「クリナップグループ人権方針」も掲載した。

■24年3月期大幅増益予想

 24年3月期の連結業績予想は、売上高が23年3月期比5.6%増の1310億円、営業利益が46.0%増の44億円、経常利益が40.4%増の50億円、親会社株主帰属当期純利益が30.8%増の33億円としている。配当予想は23年3月期と同額の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。予想配当性向は29.1%となる。

 第1四半期は、売上高が前年同期比9.2%増の318億82百万円、営業利益が22.8%減の4億83百万円、経常利益が16.2%減の6億78百万円、親会社株主帰属四半期純利益が29.7%減の3億43百万円だった。

 利益面は原材料・エネルギー価格高騰などの影響で減益だったが、売上面は主力の中高級システムキッチン「STEDIA」を中心とする高付加価値製品の拡販などで増収と順調だった。部門別売上高は厨房部門が11.5%増の259億07百万円、浴槽・洗面部門が3.2%増の40億52百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いている。高付加価値製品の拡販に加えて、さらなる原価低減・生産性向上を推進して増収・大幅増益予想としている。第1四半期は減益だが、期初時点で上期は減益の計画(営業利益は前年同期比14.6%減の15億円の計画)である。積極的な事業展開により収益拡大基調を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は小動きだが、徐々に水準を切り上げて戻り高値圏だ。そして5月の年初来高値に接近している。1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。9月27日の終値は743円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS89円45銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約3.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1514円13銭で算出)は約0.5倍、時価総額は約278億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[09月08日更新]

クリナップは戻り試す、24年3月期大幅増益予想

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤強化を掲げている。なお9月10日(日)午前11時00分〜11時25分に放送されるテレビ東京「お仕事search!それってグッジョブ」にて、同社の歩みや人気のシステムキッチンが紹介される。24年3月期は大幅増益予想としている。第1四半期は減益だったが、期初時点で上期は減益の計画であり、通期ベースでは高付加価値製品の拡販に加えて、さらなる原価低減・生産性向上を推進するとしている。積極的な事業展開により収益拡大基調を期待したい。株価は調整一巡して切り返しの動きを強めている。1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も支援材料であり、戻りを試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。23年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が12%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチンHIROMAの本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。22年2月にはSTEDIAの大規模モデルチェンジを実施して拡販戦略を推進している。23年2月には最高級システムキッチンCENTROのモデルチェンジを発表し、23年6月に受注開始した。

 競争力強化に向けてショールーム戦略も強化している。20年6月にはKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールーム(埼玉県川越市)をリニューアルオープン、22年10月には津ショールーム(三重県津市)をリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

 なお、ブランド認知・価値向上を目指し、23年2月より新CM「いつかキッチンを選ぶ日に。」編を放映開始した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。そして23年7月には、クリナップ財団の23年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、11年間で累計奨学生460名となった。

 22年9月には「サステナビリティレポート2022」を発行した。23年2月には、クリナップ サステナブルビジョン2030の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」の始動を発表した。武蔵野美術大学との産学共同で社会課題へ取り組む「未来キッチンラボ」の創設、過去に販売した「キッチンキャビリサイクルプログラム」の開始、未来を担う子供達からアイデアを公募する「未来キッチン イラストコンテスト」の開始、という3つのアクションを通じて、2030年までにシステムキッチンの枠を超えた新しいキッチンの事業化、より心豊かな食文化の創造を目指す方針としている。

 また「未来キッチンプロジェクト」の一環として、会員制リフォームネットワーク「水回り工房」にて、23年4月より「キッチンキャビリサイクルプログラム」を開始した。資源の有効活用を推進する。

■24年3月期大幅増益予想

 24年3月期の連結業績予想は、売上高が23年3月期比5.6%増の1310億円、営業利益が46.0%増の44億円、経常利益が40.4%増の50億円、親会社株主帰属当期純利益が30.8%増の33億円としている。配当予想は23年3月期と同額の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。予想配当性向は29.1%となる。

 第1四半期は、売上高が前年同期比9.2%増の318億82百万円、営業利益が22.8%減の4億83百万円、経常利益が16.2%減の6億78百万円、親会社株主帰属四半期純利益が29.7%減の3億43百万円だった。

 利益面は原材料・エネルギー価格高騰などの影響で減益だったが、売上面は主力の中高級システムキッチン「STEDIA」を中心とする高付加価値製品の拡販などで増収と順調だった。部門別売上高は厨房部門が11.5%増の259億07百万円、浴槽・洗面部門が3.2%増の40億52百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いている。高付加価値製品の拡販に加えて、さらなる原価低減・生産性向上を推進して増収・大幅増益予想としている。第1四半期は減益だが、期初時点で上期は減益の計画(営業利益は前年同期比14.6%減の15億円の計画)である。積極的な事業展開により収益拡大基調を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は調整一巡して切り返しの動きを強めている。1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も支援材料であり、戻りを試す展開を期待したい。9月7日の終値は725円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS89円45銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約3.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1514円13銭で算出)は約0.5倍、時価総額は約271億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[08月22日更新]

クリナップは調整一巡、24年3月期1Q減益だが売上順調、通期大幅増益予想

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤強化を掲げている。24年3月期第1四半期は原材料・エネルギー価格高騰などの影響で減益だったが、売上面は高付加価値製品の拡販などで増収と順調だった。そして通期の大幅増益予想を据え置いた。高付加価値製品の拡販に加えて、さらなる原価低減・生産性向上を推進するとしている。第1四半期は減益だが、期初時点で上期は減益の計画である。積極的な事業展開により通期ベースでの収益拡大を期待したい。株価は戻り高値圏から反落の形となったが、1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も支援材料であり、調整一巡して出直りを期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。23年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が12%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチンHIROMAの本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。22年2月にはSTEDIAの大規模モデルチェンジを実施して拡販戦略を推進している。23年2月には最高級システムキッチンCENTROのモデルチェンジを発表し、23年6月に受注開始した。

 競争力強化に向けてショールーム戦略も強化している。20年6月にはKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールーム(埼玉県川越市)をリニューアルオープン、22年10月には津ショールーム(三重県津市)をリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

 なお、ブランド認知・価値向上を目指し、23年2月より新CM「いつかキッチンを選ぶ日に。」編を放映開始した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。そして23年7月には、クリナップ財団の23年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、11年間で累計奨学生460名となった。

 22年9月には「サステナビリティレポート2022」を発行した。23年2月には、クリナップ サステナブルビジョン2030の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」の始動を発表した。武蔵野美術大学との産学共同で社会課題へ取り組む「未来キッチンラボ」の創設、過去に販売した「キッチンキャビリサイクルプログラム」の開始、未来を担う子供達からアイデアを公募する「未来キッチン イラストコンテスト」の開始、という3つのアクションを通じて、2030年までにシステムキッチンの枠を超えた新しいキッチンの事業化、より心豊かな食文化の創造を目指す方針としている。

 また「未来キッチンプロジェクト」の一環として、会員制リフォームネットワーク「水回り工房」にて、23年4月より「キッチンキャビリサイクルプログラム」を開始した。資源の有効活用を推進する。

■24年3月期1Q減益だが通期大幅増益予想

 24年3月期の連結業績予想は、売上高が23年3月期比5.6%増の1310億円、営業利益が46.0%増の44億円、経常利益が40.4%増の50億円、親会社株主帰属当期純利益が30.8%増の33億円としている。配当予想は23年3月期と同額の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。予想配当性向は29.1%となる。

 第1四半期は、売上高が前年同期比9.2%増の318億82百万円、営業利益が22.8%減の4億83百万円、経常利益が16.2%減の6億78百万円、親会社株主帰属四半期純利益が29.7%減の3億43百万円だった。

 利益面は原材料・エネルギー価格高騰などの影響で減益だったが、売上面は主力の中高級システムキッチン「STEDIA」を中心とする高付加価値製品の拡販などで増収と順調だった。部門別売上高は厨房部門が11.5%増の259億07百万円、浴槽・洗面部門が3.2%増の40億52百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いている。高付加価値製品の拡販に加えて、さらなる原価低減・生産性向上を推進して増収・大幅増益予想としている。第1四半期は減益だが、期初時点で上期は減益の計画(営業利益は前年同期比14.6%減の15億円の計画)である。積極的な事業展開により通期ベースでの収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は戻り高値圏から反落の形となったが、1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も支援材料であり、調整一巡して出直りを期待したい。8月21日の終値は680円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS89円45銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約3.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1514円13銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約255億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[07月27日更新]

クリナップは上値試す、24年3月期大幅増益予想で低PBRも評価材料

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤強化を掲げている。23年7月には公益財団法人クリナップ財団の23年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、11年間で累計奨学生460名となった。24年3月期は拡販や原価低減・生産性向上を推進して大幅増益予想としている。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は戻り高値圏から一旦反落したが、素早く切り返しの動きを強めている。高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。23年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が12%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチンHIROMAの本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。22年2月にはSTEDIAの大規模モデルチェンジを実施して拡販戦略を推進している。23年2月には、最高級システムキッチンCENTROのモデルチェンジを発表した。

 競争力強化に向けてショールーム戦略も強化している。20年6月にはKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールーム(埼玉県川越市)をリニューアルオープン、22年10月には津ショールーム(三重県津市)をリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

 なお、ブランド認知・価値向上を目指し、23年2月より新CM「いつかキッチンを選ぶ日に。」編を放映開始した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。そして23年7月には、クリナップ財団の23年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、11年間で累計奨学生460名となった。

 22年9月には「サステナビリティレポート2022」を発行した。23年2月には、クリナップ サステナブルビジョン2030の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」の始動を発表した。武蔵野美術大学との産学共同で社会課題へ取り組む「未来キッチンラボ」の創設、過去に販売した「キッチンキャビリサイクルプログラム」の開始、未来を担う子供達からアイデアを公募する「未来キッチン イラストコンテスト」の開始、という3つのアクションを通じて、2030年までにシステムキッチンの枠を超えた新しいキッチンの事業化、より心豊かな食文化の創造を目指す方針としている。

 また「未来キッチンプロジェクト」の一環として、会員制リフォームネットワーク「水回り工房」にて、23年4月より「キッチンキャビリサイクルプログラム」を開始した。資源の有効活用を推進する。

■24年3月期大幅増益予想

 24年3月期の連結業績予想は、売上高が23年3月期比5.6%増の1310億円、営業利益が46.0%増の44億円、経常利益が40.4%増の50億円、親会社株主帰属当期純利益が30.8%増の33億円としている。配当予想は23年3月期と同額の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。予想配当性向は29.1%となる。

 さらなる拡販や原価低減・生産性向上を推進して大幅増益予想としている。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は戻り高値圏から一旦反落したが、素早く切り返しの動きを強めている。高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。7月26日の終値は731円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS89円45銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約3.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1514円13銭で算出)は約0.5倍、そして時価総額は約274億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[07月05日更新]

クリナップは上値試す、24年3月期大幅増益予想で低PBRも評価材料

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤強化を掲げている。24年3月期はさらなる拡販や原価低減・生産性向上を推進して大幅増益予想としている。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は戻り高値圏だ。6月の直近安値圏から切り返して5月の年初来高値に接近している。高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。23年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が12%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチンHIROMAの本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。22年2月にはSTEDIAの大規模モデルチェンジを実施して拡販戦略を推進している。23年2月には、最高級システムキッチンCENTROのモデルチェンジを発表した。

 競争力強化に向けてショールーム戦略も強化している。20年6月にはKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールーム(埼玉県川越市)をリニューアルオープン、22年10月には津ショールーム(三重県津市)をリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

 なお、ブランド認知・価値向上を目指し、23年2月より新CM「いつかキッチンを選ぶ日に。」編を放映開始した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。22年11月には福島・クリナップ井上記念体育館において、第14回クリナップ杯設立記念大会を開催した。今後も生産拠点である福島県いわき市で活動するクリナップキッズ支援を通じて、地域貢献およびスポーツ振興を図る方針としている。

 22年8月には、大阪中之島美術館で開催された開館記念展「みんなのまち大阪の肖像」に、当時のステンキャビ流し台「さくらDX」を複製して提供した。積水ハウスが出展した「1970年代の実物大工業化住宅(軽量鉄骨住宅)」に協力した。また22年9月には「サステナビリティレポート2022」を発行した。

 23年2月には、クリナップ サステナブルビジョン2030の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」の始動を発表した。武蔵野美術大学との産学共同で社会課題へ取り組む「未来キッチンラボ」の創設、過去に販売した「キッチンキャビリサイクルプログラム」の開始、未来を担う子供達からアイデアを公募する「未来キッチン イラストコンテスト」の開始、という3つのアクションを通じて、2030年までにシステムキッチンの枠を超えた新しいキッチンの事業化、より心豊かな食文化の創造を目指す方針としている。

 また「未来キッチンプロジェクト」の一環として、会員制リフォームネットワーク「水回り工房」にて、23年4月より「キッチンキャビリサイクルプログラム」を開始した。資源の有効活用を推進する。

■24年3月期大幅増益予想

 24年3月期の連結業績予想は、売上高が23年3月期比5.6%増の1310億円、営業利益が46.0%増の44億円、経常利益が40.4%増の50億円、親会社株主帰属当期純利益が30.8%増の33億円としている。配当予想は23年3月期と同額の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。予想配当性向は29.1%となる。

 さらなる拡販や原価低減・生産性向上を推進して大幅増益予想としている。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は戻り高値圏だ。6月の直近安値圏から切り返して5月の年初来高値に接近している。高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。7月4日の終値は731円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS89円45銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約3.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1514円13銭で算出)は約0.5倍、時価総額は約274億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[06月20日更新]

クリナップは反発の動き、24年3月期大幅増益予想で低PBRも評価材料

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤強化を掲げている。24年3月期はさらなる拡販や原価低減・生産性向上を推進して大幅増益予想としている。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は5月の年初来高値圏から反落したが、利益確定売りが一巡して反発の動きを強めている。1倍割れのPBRなど指標面の割安感も評価して上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。23年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が12%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチンHIROMAの本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。22年2月にはSTEDIAの大規模モデルチェンジを実施して拡販戦略を推進している。23年2月には、最高級システムキッチンCENTROのモデルチェンジを発表した。

 競争力強化に向けてショールーム戦略も強化している。20年6月にはKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールーム(埼玉県川越市)をリニューアルオープン、22年10月には津ショールーム(三重県津市)をリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

 なお、ブランド認知・価値向上を目指し、23年2月より新CM「いつかキッチンを選ぶ日に。」編を放映開始した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。22年11月には福島・クリナップ井上記念体育館において、第14回クリナップ杯設立記念大会を開催した。今後も生産拠点である福島県いわき市で活動するクリナップキッズ支援を通じて、地域貢献およびスポーツ振興を図る方針としている。

 22年8月には、大阪中之島美術館で開催された開館記念展「みんなのまち大阪の肖像」に、当時のステンキャビ流し台「さくらDX」を複製して提供した。積水ハウスが出展した「1970年代の実物大工業化住宅(軽量鉄骨住宅)」に協力した。また22年9月には「サステナビリティレポート2022」を発行した。

 23年2月には、クリナップ サステナブルビジョン2030の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」の始動を発表した。武蔵野美術大学との産学共同で社会課題へ取り組む「未来キッチンラボ」の創設、過去に販売した「キッチンキャビリサイクルプログラム」の開始、未来を担う子供達からアイデアを公募する「未来キッチン イラストコンテスト」の開始、という3つのアクションを通じて、2030年までにシステムキッチンの枠を超えた新しいキッチンの事業化、より心豊かな食文化の創造を目指す方針としている。

 また「未来キッチンプロジェクト」の一環として、会員制リフォームネットワーク「水回り工房」にて、23年4月より「キッチンキャビリサイクルプログラム」を開始した。資源の有効活用を推進する。

■24年3月期大幅増益予想

 24年3月期の連結業績予想は、売上高が23年3月期比5.6%増の1310億円、営業利益が46.0%増の44億円、経常利益が40.4%増の50億円、親会社株主帰属当期純利益が30.8%増の33億円としている。配当予想は23年3月期と同額の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。予想配当性向は29.1%となる。

 さらなる拡販や原価低減・生産性向上を推進して大幅増益予想としている。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。

■株価は反発の動き

 株価は5月の年初来高値圏から反落したが、利益確定売りが一巡して反発の動きを強めている。1倍割れのPBRなど指標面の割安感も評価して上値を試す展開を期待したい。6月19日の終値は711円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS89円45銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約3.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1514円13銭で算出)は約0.5倍、そして時価総額は約266億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[05月22日更新]

クリナップは利益確定売り一巡、24年3月期大幅増益予想で低PBRも評価材料

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤強化を掲げている。23年3月期は高付加価値製品の拡販などで増収だが、原材料・エネルギー価格高騰の影響をカバーできず減益で着地した。24年3月期はさらなる拡販や原価低減・生産性向上を推進して大幅増益予想としている。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は24年3月期大幅増益予想に対してネガティブ反応となり、年初来高値圏から反落したが、低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、目先的な利益確定売りが一巡して上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。23年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が12%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチンHIROMAの本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。22年2月にはSTEDIAの大規模モデルチェンジを実施して拡販戦略を推進している。23年2月には、最高級システムキッチンCENTROのモデルチェンジを発表した。

 競争力強化に向けてショールーム戦略も強化している。20年6月にはKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールーム(埼玉県川越市)をリニューアルオープン、22年10月には津ショールーム(三重県津市)をリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

 なお、ブランド認知・価値向上を目指し、23年2月より新CM「いつかキッチンを選ぶ日に。」編を放映開始した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。22年11月には福島・クリナップ井上記念体育館において、第14回クリナップ杯設立記念大会を開催した。今後も生産拠点である福島県いわき市で活動するクリナップキッズ支援を通じて、地域貢献およびスポーツ振興を図る方針としている。

 22年8月には、大阪中之島美術館で開催された開館記念展「みんなのまち大阪の肖像」に、当時のステンキャビ流し台「さくらDX」を複製して提供した。積水ハウスが出展した「1970年代の実物大工業化住宅(軽量鉄骨住宅)」に協力した。また22年9月には「サステナビリティレポート2022」を発行した。

 23年2月には、クリナップ サステナブルビジョン2030の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」の始動を発表した。武蔵野美術大学との産学共同で社会課題へ取り組む「未来キッチンラボ」の創設、過去に販売した「キッチンキャビリサイクルプログラム」の開始、未来を担う子供達からアイデアを公募する「未来キッチン イラストコンテスト」の開始、という3つのアクションを通じて、2030年までにシステムキッチンの枠を超えた新しいキッチンの事業化、より心豊かな食文化の創造を目指す方針としている。

 また「未来キッチンプロジェクト」の一環として、会員制リフォームネットワーク「水回り工房」にて、23年4月より「キッチンキャビリサイクルプログラム」を開始した。資源の有効活用を推進する。

■23年3月期減益だが24年3月期大幅増益予想

 23年3月期の連結業績は、売上高が22年3月期比9.4%増の1240億12百万円だが、営業利益が20.6%減の30億14百万円、経常利益が16.4%減の35億62百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が20.0%減の25億23百万円だった。配当は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)とした。配当性向は38.0%となる。

 主力の中高級システムキッチン「STEDIA」を中心とする高付加価値製品の拡販などで増収だが、原材料・エネルギー価格高騰の影響をカバーできず減益で着地した。なお海外では22年10月から現地の生活様式に合わせたモデルの現地生産を開始した。部門別売上高は厨房部門が10.5%増の1008億18百万円、浴槽・洗面部門が2.0%増の152億51百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高292億06百万円で営業利益6億26百万円、第2四半期は売上高321億04百万円で営業利益11億31百万円、第3四半期は売上高328億02百万円で営業利益14億14百万円、第4四半期は売上高299億円で営業利益1億57百万円の赤字だった。

 24年3月期の連結業績予想は、売上高が23年3月期比5.6%増の1310億円、営業利益が46.0%増の44億円、経常利益が40.4%増の50億円、親会社株主帰属当期純利益が30.8%増の33億円としている。配当予想は23年3月期と同額の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。予想配当性向は29.1%となる。

 さらなる拡販や原価低減・生産性向上を推進して大幅増益予想としている。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。

■株価は利益確定売り一巡

 株価は24年3月期大幅増益予想に対してネガティブ反応となり、年初来高値圏から反落したが、低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、目先的な利益確定売りが一巡して上値を試す展開を期待したい。5月19日の終値は694円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS89円45銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約3.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1514円13銭で算出)は約0.5倍、そして時価総額は約260億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[04月27日更新]

クリナップは年初来高値更新の展開、24年3月期も収益拡大基調

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤強化を掲げている。なお4月13日にはクリナップ財団が一般社団法人全国高等専門学校連合会より功労者感謝状を授与されたとリリースしている。23年3月期は増収増益予想としている。下期の価格改定効果なども勘案すれば通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。さらに積極的な事業展開で24年3月期も収益拡大基調だろう。株価は水準を切り上げて年初来高値更新の展開だ。低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。22年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が13%、その他が6%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。

 特に、22年2月に大規模モデルチェンジを実施した新STEDIAの拡販戦略を本格化させている。また23年2月には、最高級システムキッチンCENTROのモデルチェンジを発表した。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールーム(埼玉県川越市)をリニューアルオープン、22年10月には津ショールーム(三重県津市)をリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチンHIROMAの本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。22年11月には福島・クリナップ井上記念体育館において、第14回クリナップ杯設立記念大会を開催した。今後も生産拠点である福島県いわき市で活動するクリナップキッズ支援を通じて、地域貢献およびスポーツ振興を図る方針としている。

 なお4月6日には、福島工業高等専門学校の創立60周年に際して、寄付金とシステムキッチン「STEDIA」を寄贈(3月15日に披露式実施)し、感謝状を授与されたとリリースしている。また4月13日には、クリナップ財団が一般社団法人全国高等専門学校連合会より功労者感謝状を授与されたとリリースしている。

 22年8月には、大阪中之島美術館で開催された開館記念展「みんなのまち大阪の肖像」に、当時のステンキャビ流し台「さくらDX」を複製して提供した。積水ハウスが出展した「1970年代の実物大工業化住宅(軽量鉄骨住宅)」に協力した。また22年9月には「サステナビリティレポート2022」を発行した。

 23年2月には、クリナップ サステナブルビジョン2030の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」の始動を発表した。武蔵野美術大学との産学共同で社会課題へ取り組む「未来キッチンラボ」の創設、過去に販売した「キッチンキャビリサイクルプログラム」の開始、未来を担う子供達からアイデアを公募する「未来キッチン イラストコンテスト」の開始、という3つのアクションを通じて、2030年までにシステムキッチンの枠を超えた新しいキッチンの事業化、より心豊かな食文化の創造を目指す方針としている。

 ブランド認知・価値向上を目指し、23年2月22日より新CM「いつかキッチンを選ぶ日に。」編を放映開始している。また「未来キッチンプロジェクト」の一環として、会員制リフォームネットワーク「水回り工房」にて、4月1日より「キッチンキャビリサイクルプログラム」を開始した。資源の有効活用を推進する。

■23年3月期増収増益予想、24年3月期も収益拡大基調

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比10.0%増の941億12百万円、営業利益が22.5%減の31億71百万円、経常利益が19.4%減の35億94百万円、親会社株主帰属四半期純利益が11.0%減の26億07百万円だった。

 原材料価格高騰の影響で減益だった。ただし売上面は、22年2月にモデルチェンジした主力の中高級帯システムキッチンSTEDIAの好調や、22年9月からの価格改定効果などで2桁増収だった。海外では22年10月から、現地の生活様式に合わせたモデルの現地生産を開始した。部門別の売上高は、厨房部門が12.8%増の759億09百万円、浴槽・洗面部門が2.0%増の120億22百万円だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が292億06百万円で営業利益が6億26百万円、第2四半期は売上高が321億04百万円で営業利益が11億31百万円、第3四半期は売上高が328億02百万円で営業利益が14億14百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いている。不透明感を考慮して小幅増収増益予想としている。ただし、第3四半期累計の進捗率が売上高79.8%、営業利益79.3%、経常利益80.4%、親会社株主帰属当期純利益81.5%と順調だったことや、下期の価格改定効果(22年9月より一部商品の価格改定実施)なども勘案すれば、通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。さらに23年2月には、一部商品の価格改定(23年6月5日〜)を発表している。積極的な事業展開で24年3月期も収益拡大基調だろう。

■株価は年初来高値更新の展開

 株価は水準を切り上げて年初来高値更新の展開だ。低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。4月26日の終値は746円、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約9倍、前期推定配当利回り(会社予想の26円で算出)は約3.5%、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.5倍、そして時価総額は約279億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[04月12日更新]

クリナップは上値試す、24年3月期も収益拡大基調

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤強化を掲げている。なお4月6日には、福島工業高等専門学校の創立60周年に際して、寄付金とシステムキッチン「STEDIA」を寄贈(3月15日に披露式実施)し、感謝状を授与されたとリリースしている。福島県いわき市に生産拠点を構えており、人材育成と地域活性化に向けた活動を推進している。23年3月期は増収増益予想としている。下期の価格改定効果なども勘案すれば通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。さらに積極的な事業展開で24年3月期も収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが、素早く切り返して3月の年初来高値に接近している。低PBRなど指標面の割安感も評価して上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。22年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が13%、その他が6%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。

 特に、22年2月に大規模モデルチェンジを実施した新STEDIAの拡販戦略を本格化させている。また23年2月には、最高級システムキッチンCENTROのモデルチェンジを発表した。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールーム(埼玉県川越市)をリニューアルオープン、22年10月には津ショールーム(三重県津市)をリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチンHIROMAの本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。22年11月には福島・クリナップ井上記念体育館において、第14回クリナップ杯設立記念大会を開催した。今後も生産拠点である福島県いわき市で活動するクリナップキッズ支援を通じて、地域貢献およびスポーツ振興を図る方針としている。なお4月6日には、福島工業高等専門学校の創立60周年に際して、寄付金とシステムキッチン「STEDIA」を寄贈(3月15日に披露式実施)し、感謝状を授与されたとリリースしている。

 22年8月には、大阪中之島美術館で開催された開館記念展「みんなのまち大阪の肖像」に、当時のステンキャビ流し台「さくらDX」を複製して提供した。積水ハウスが出展した「1970年代の実物大工業化住宅(軽量鉄骨住宅)」に協力した。また22年9月には「サステナビリティレポート2022」を発行した。

 23年2月には、クリナップ サステナブルビジョン2030の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」の始動を発表した。武蔵野美術大学との産学共同で社会課題へ取り組む「未来キッチンラボ」の創設、過去に販売した「キッチンキャビリサイクルプログラム」の開始、未来を担う子供達からアイデアを公募する「未来キッチン イラストコンテスト」の開始、という3つのアクションを通じて、2030年までにシステムキッチンの枠を超えた新しいキッチンの事業化、より心豊かな食文化の創造を目指す方針としている。

 ブランド認知・価値向上を目指し、2月22日より新CM「いつかキッチンを選ぶ日に。」編を放映開始している。また「未来キッチンプロジェクト」の一環として、会員制リフォームネットワーク「水回り工房」にて、4月1日より「キッチンキャビリサイクルプログラム」を開始した。資源の有効活用を推進する。

■23年3月期増収増益予想、24年3月期も収益拡大基調

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比10.0%増の941億12百万円、営業利益が22.5%減の31億71百万円、経常利益が19.4%減の35億94百万円、親会社株主帰属四半期純利益が11.0%減の26億07百万円だった。

 原材料価格高騰の影響で減益だった。ただし売上面は、22年2月にモデルチェンジした主力の中高級帯システムキッチンSTEDIAの好調や、22年9月からの価格改定効果などで2桁増収だった。海外では22年10月から、現地の生活様式に合わせたモデルの現地生産を開始した。部門別の売上高は、厨房部門が12.8%増の759億09百万円、浴槽・洗面部門が2.0%増の120億22百万円だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が292億06百万円で営業利益が6億26百万円、第2四半期は売上高が321億04百万円で営業利益が11億31百万円、第3四半期は売上高が328億02百万円で営業利益が14億14百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いている。不透明感を考慮して小幅増収増益予想としている。ただし、第3四半期累計の進捗率が売上高79.8%、営業利益79.3%、経常利益80.4%、親会社株主帰属当期純利益81.5%と順調だったことや、下期の価格改定効果(22年9月より一部商品の価格改定実施)なども勘案すれば、通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。さらに23年2月には、一部商品の価格改定(23年6月5日〜)を発表している。積極的な事業展開で24年3月期も収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが、素早く切り返して3月の年初来高値に接近している。低PBRなど指標面の割安感も評価して上値を試す展開を期待したい。4月11日の終値は718円、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約8倍、前期推定配当利回り(会社予想の26円で算出)は約3.6%、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.5倍、そして時価総額は約269億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[03月28日更新]

クリナップは調整一巡、23年3月期増収増益予想、24年3月期も収益拡大基調

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤強化を掲げている。23年2月にはクリナップ サステナブルビジョン2030の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」を発表した。23年3月期は増収増益予想としている。下期の価格改定効果なども勘案すれば通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。さらに積極的な事業展開で24年3月期も収益拡大基調を期待だろう。株価は地合い悪化の影響で昨年来高値圏から反落したが、低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。22年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が13%、その他が6%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。

 特に、22年2月に大規模モデルチェンジを実施した新STEDIAの拡販戦略を本格化させている。また23年2月には、最高級システムキッチンCENTROのモデルチェンジを発表した。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールーム(埼玉県川越市)をリニューアルオープン、22年10月には津ショールーム(三重県津市)をリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチンHIROMAの本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。22年11月には福島・クリナップ井上記念体育館において、第14回クリナップ杯設立記念大会を開催した。今後も生産拠点である福島県いわき市で活動するクリナップキッズ支援を通じて、地域貢献およびスポーツ振興を図る方針としている。

 22年8月には、大阪中之島美術館で開催された開館記念展「みんなのまち大阪の肖像」に、当時のステンキャビ流し台「さくらDX」を複製して提供した。積水ハウスが出展した「1970年代の実物大工業化住宅(軽量鉄骨住宅)」に協力した。また22年9月には「サステナビリティレポート2022」を発行した。

 23年2月には、クリナップ サステナブルビジョン2030の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」の始動を発表した。武蔵野美術大学との産学共同で社会課題へ取り組む「未来キッチンラボ」の創設、過去に販売した「キッチンキャビ リサイクルプログラム」の開始、未来を担う子供達からアイデアを公募する「未来キッチン イラストコンテスト」の開始、という3つのアクションを通じて、2030年までにシステムキッチンの枠を超えた新しいキッチンの事業化、より心豊かな食文化の創造を目指す方針としている。

 またブランド認知・価値向上を目指し、2月22日より新CM「いつかキッチンを選ぶ日に。」編を放映開始している。

■23年3月期増収増益予想、3Q累計進捗率順調で通期上振れ余地

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比10.0%増の941億12百万円、営業利益が22.5%減の31億71百万円、経常利益が19.4%減の35億94百万円、親会社株主帰属四半期純利益が11.0%減の26億07百万円だった。

 原材料価格高騰の影響で減益だった。ただし売上面は、22年2月にモデルチェンジした主力の中高級帯システムキッチンSTEDIAの好調や、22年9月からの価格改定効果などで2桁増収だった。海外では22年10月から、現地の生活様式に合わせたモデルの現地生産を開始した。部門別の売上高は、厨房部門が12.8%増の759億09百万円、浴槽・洗面部門が2.0%増の120億22百万円だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が292億06百万円で営業利益が6億26百万円、第2四半期は売上高が321億04百万円で営業利益が11億31百万円、第3四半期は売上高が328億02百万円で営業利益が14億14百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いている。不透明感を考慮して小幅増収増益予想としている。ただし、第3四半期累計の進捗率が売上高79.8%、営業利益79.3%、経常利益80.4%、親会社株主帰属当期純利益81.5%と順調だったことや、下期の価格改定効果(22年9月より一部商品の価格改定実施)なども勘案すれば、通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。さらに23年2月には、一部商品の価格改定(23年6月5日〜)を発表している。積極的な事業展開で24年3月期も収益拡大基調だろう。

■株価は調整一巡

 株価は地合い悪化の影響で昨年来高値圏から反落したが、低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。3月27日の終値は669円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約3.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.5倍、そして時価総額は約250億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[03月07日更新]

クリナップは昨年来高値更新の展開、23年3月期小幅増収増益予想、さらに上振れ余地

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤強化を掲げている。2月22日には、クリナップ サステナブルビジョン2030の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」を発表した。またブランド認知・価値向上を目指し、2月22日より新CM「いつかキッチンを選ぶ日に。」編を放映開始している。23年3月期は小幅増収増益予想としている。第3四半期累計の進捗率が順調だったことや、下期の価格改定効果(22年9月より一部商品の価格改定実施)なども勘案すれば通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。さらに23年6月にも一部商品の価格改定を予定している。積極的な事業展開で24年3月期のさらなる収益拡大を期待したい。株価は水準を切り上げて昨年来高値更新の展開だ。指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。22年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が13%、その他が6%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。

 特に、22年2月に大規模モデルチェンジを実施した新STEDIAの拡販戦略を本格化させている。また23年2月20日には、最高級システムキッチンCENTROのモデルチェンジを発表した。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールーム(埼玉県川越市)をリニューアルオープン、22年10月には津ショールーム(三重県津市)をリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチンHIROMAの本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。22年11月には福島・クリナップ井上記念体育館において、第14回クリナップ杯設立記念大会を開催した。今後も生産拠点である福島県いわき市で活動するクリナップキッズ支援を通じて、地域貢献およびスポーツ振興を図る方針としている。

 22年8月には、大阪中之島美術館で開催された開館記念展「みんなのまち大阪の肖像」に、当時のステンキャビ流し台「さくらDX」を複製して提供した。積水ハウスが出展した「1970年代の実物大工業化住宅(軽量鉄骨住宅)」に協力した。また22年9月には「サステナビリティレポート2022」を発行した。

 2月22日には、クリナップ サステナブルビジョン2030の実現に向けて「未来キッチンプロジェクト」の始動を発表した。武蔵野美術大学との産学共同で社会課題へ取り組む「未来キッチンラボ」の創設、過去に販売した「キッチンキャビ リサイクルプログラム」の開始、未来を担う子供達からアイデアを公募する「未来キッチン イラストコンテスト」の開始、という3つのアクションを通じて、2030年までにシステムキッチンの枠を超えた新しいキッチンの事業化、より心豊かな食文化の創造を目指す方針としている。

 またブランド認知・価値向上を目指し、2月22日より新CM「いつかキッチンを選ぶ日に。」編を放映開始している。

■23年3月期小幅増収増益予想、3Q累計進捗率順調で通期上振れ余地

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比10.0%増の941億12百万円、営業利益が22.5%減の31億71百万円、経常利益が19.4%減の35億94百万円、親会社株主帰属四半期純利益が11.0%減の26億07百万円だった。

 原材料価格高騰の影響で減益だった。ただし売上面は、22年2月にモデルチェンジした主力の中高級帯システムキッチンSTEDIAの好調や、22年9月からの価格改定効果などで2桁増収だった。海外では22年10月から、現地の生活様式に合わせたモデルの現地生産を開始した。部門別の売上高は、厨房部門が12.8%増の759億09百万円、浴槽・洗面部門が2.0%増の120億22百万円だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が292億06百万円で営業利益が6億26百万円、第2四半期は売上高が321億04百万円で営業利益が11億31百万円、第3四半期は売上高が328億02百万円で営業利益が14億14百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いている。不透明感を考慮して小幅増収増益予想としている。ただし、第3四半期累計の進捗率が売上高79.8%、営業利益79.3%、経常利益80.4%、親会社株主帰属当期純利益81.5%と順調だったことや、下期の価格改定効果(22年9月より一部商品の価格改定実施)なども勘案すれば、通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。さらに2月20日には、一部商品の価格改定(23年6月5日〜)を発表している。積極的な事業展開で24年3月期のさらなる収益拡大を期待したい。

■株価は昨年来高値更新の展開

 株価は水準を切り上げて昨年来高値更新の展開だ。週足チャートで見ると26週移動平均線が支持線の形となった。指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。3月6日の終値は719円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約3.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.5倍、そして時価総額は約269億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[02月21日更新]

クリナップは調整一巡、23年3月期3Q累計減益だが進捗率順調

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を掲げている。23年3月期第3四半期累計は原材料価格高騰の影響で減益だった。ただし売上面はシステムキッチンの主力「STEDIA」の好調などで2桁増収だった。そして通期の小幅増収増益予想を据え置いている。第3四半期累計の進捗率が順調だったことや、下期の価格改定効果(22年9月より一部商品の価格改定実施)なども勘案すれば通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。さらに2月20日には一部商品の価格改定(23年6月5日〜)を発表している。積極的な事業展開で24年3月期のさらなる収益拡大を期待したい。株価は22年12月の昨年来高値圏から反落したが調整一巡感を強めている。指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。22年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が13%、その他が6%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門は最高級ステンレスキッチンCENTRO(セントロ)、中高級価格帯のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(ステディア)、システムキッチンrakuera(ラクエラ)、コンパクトキッチンcolty(コルティ)、浴槽・洗面部門はバスルームAQULIA−BATH(アクリアバス)、yuasis(ユアシス)、洗面化粧台TIARIS(ティアリス)などを主力製品としている。

 特に、22年2月に大規模モデルチェンジを実施した新STEDIAの拡販戦略を本格化させている。また23年2月20日には、最高級システムキッチンCENTROのモデルチェンジを発表した。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールーム(埼玉県川越市)をリニューアルオープン、22年10月には津ショールーム(三重県津市)をリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチンHIROMAの本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。22年11月には福島・クリナップ井上記念体育館において、第14回クリナップ杯設立記念大会を開催した。今後も生産拠点である福島県いわき市で活動するクリナップキッズ支援を通じて、地域貢献およびスポーツ振興を図る方針としている。

 22年8月には、大阪中之島美術館で開催された開館記念展「みんなのまち大阪の肖像」に、当時のステンキャビ流し台「さくらDX」を複製して提供した。積水ハウスが出展した「1970年代の実物大工業化住宅(軽量鉄骨住宅)」に協力した。また22年9月には「サステナビリティレポート2022」を発行した。

■23年3月期増収増益予想、3Q累計減益だが進捗率順調

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比10.0%増の941億12百万円、営業利益が22.5%減の31億71百万円、経常利益が19.4%減の35億94百万円、親会社株主帰属四半期純利益が11.0%減の26億07百万円だった。

 原材料価格高騰の影響で減益だった。ただし売上面は、22年2月にモデルチェンジした主力の中高級帯システムキッチンSTEDIAの好調や、22年9月からの価格改定効果などで2桁増収だった。海外では22年10月から、現地の生活様式に合わせたモデルの現地生産を開始した。部門別の売上高は、厨房部門が12.8%増の759億09百万円、浴槽・洗面部門が2.0%増の120億22百万円だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が292億06百万円で営業利益が6億26百万円、第2四半期は売上高が321億04百万円で営業利益が11億31百万円、第3四半期は売上高が328億02百万円で営業利益が14億14百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いている。不透明感を考慮して小幅増収増益予想としている。ただし、第3四半期累計の進捗率が売上高79.8%、営業利益79.3%、経常利益80.4%、親会社株主帰属当期純利益81.5%と順調だったことや、下期の価格改定効果(22年9月より一部商品の価格改定実施)なども勘案すれば、通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。さらに2月20日には、一部商品の価格改定(23年6月5日〜)を発表している。積極的な事業展開で24年3月期のさらなる収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は22年12月の昨年来高値圏から反落したが調整一巡感を強めている。週足チャートで見ると26週移動平均線が支持線の形だ。指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。2月20日の終値は639円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約7倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約4.1%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約239億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月07日更新]

クリナップは23年3月期3Q累計減益だが進捗率順調、通期上振れの可能性

 クリナップ<7955>(東証プライム)は2月6日の取引時間終了後に22年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。原材料価格高騰の影響で減益だった。ただし売上面はシステムキッチン「STEDIA」の好調や価格改定効果などで2桁増収だった。そして通期の小幅増収増益予想を据え置いた。第3四半期累計の進捗率が順調であり、下期からの価格改定効果なども勘案すれば通期会社予想は上振れの可能性が高いだろう。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は22年12月の昨年来高値圏から反落したが調整一巡感を強めている。指標面の割安感も評価して上値を試す展開を期待したい。

■23年3月期3Q累計減益だが進捗率順調、通期上振れの可能性

 23年3月期第3四半期累計連結業績は売上高が前年同期比10.0%増の941億12百万円、営業利益が22.5%減の31億71百万円、経常利益が19.4%減の35億94百万円、親会社株主帰属四半期純利益が11.0%減の26億07百万円だった。

 原材料価格高騰の影響で減益だった。ただし売上面は、22年2月にモデルチェンジした主力のシステムキッチン「STEDIA」の好調や、22年9月からの価格改定効果などで2桁増収だった。海外では22年10月から、現地の生活様式に合わせたモデルの現地生産を開始した。部門別売上高は、厨房部門が12.8%増の759億09百万円、浴槽・洗面部門が2.0%増の120億22百万円だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が292億06百万円で営業利益が6億26百万円、第2四半期は売上高が321億04百万円で営業利益が11億31百万円、第3四半期は売上高が328億02百万円で営業利益が14億14百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。

 不透明感を考慮して通期の小幅増収増益予想を据え置いた。ただし第3四半期累計の進捗率は売上高が79.8%、営業利益が79.3%、経常利益が80.4%、親会社株主帰属当期純利益が81.5%と順調であり、下期からの価格改定効果なども勘案すれば通期会社予想は上振れの可能性が高いだろう。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は22年12月の昨年来高値圏から反落したが調整一巡感を強めている。指標面の割安感も評価して上値を試す展開を期待したい。2月6日の終値は639円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約7倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約4.1%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約239億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[01月19日更新]

クリナップは上値試す、23年3月期増収増益予想、さらに上振れの可能性

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を掲げている。23年3月期は不透明感を考慮して小幅増収増益予想としているが、下期の価格改定効果なども勘案すれば通期会社予想は上振れの可能性がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は22年12月の昨年来高値圏から一旦反落の形となったが、利益確定売り一巡感を強めている。指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。22年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が13%、その他が6%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。特に、22年2月に大規模モデルチェンジを実施した新ステディアの拡販戦略を本格化させている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールーム(埼玉県川越市)をリニューアルオープン、22年10月には津ショールーム(三重県津市)をリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。また22年2月には主力の中高級価格帯システムキッチンのステディアをモデルチェンジした。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。22年11月には福島・クリナップ井上記念体育館において、第14回クリナップ杯設立記念大会を開催した。今後も生産拠点である福島県いわき市で活動するクリナップキッズ支援を通じて、地域貢献およびスポーツ振興を図る方針としている。

 22年8月には、大阪中之島美術館で開催された開館記念展「みんなのまち大阪の肖像」に、当時のステンキャビ流し台「さくらDX」を複製して提供した。積水ハウスが出展した「1970年代の実物大工業化住宅(軽量鉄骨住宅)」に協力した。また22年9月には「サステナビリティレポート2022」を発行した。

■23年3月期増収増益予想

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比11.6%増の613億10百万円、営業利益が18.9%減の17億57百万円、経常利益が15.7%減の20億32百万円、親会社株主帰属四半期純利益が14.0%減の13億34百万円だった。

 原材料価格・物流費高騰の影響で減益だが、期初予想(売上高566億円、営業利益10億50百万円、経常利益12億60百万円、親会社株主帰属四半期純利益9億円)に対して、売上高が47億10百万円、営業利益が7億07百万円、経常利益が7億72百万円、親会社株主帰属四半期純利益4億34百万円それぞれ上回った。システムキッチン「STEDIA」の好調などで売上高が計画を上回り、各利益の減益幅も縮小して着地した。部門別売上高は厨房部門が12.1%増の490億53百万円、浴槽・洗面部門が4.2%増の80億92百万円、その他が21.7%増の41億64百万円だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が292億06百万円で営業利益が6億26百万円、第2四半期は売上高が321億04百万円で営業利益が11億31百万円だった。

 通期連結業績予想は不透明感を考慮して据え置いている。部門別売上高の計画は厨房部門が4.6%増の954億86百万円、浴槽・洗面部門が1.6%増の152億円、その他が3.4%増の73億14百万円としている。

 23年3月期は小幅増収増益予想だが、下期の価格改定効果(22年9月納品分から価格改定実施)なども勘案すれば通期会社予想は上振れの可能性がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は22年12月の昨年来高値圏から一旦反落の形となったが、利益確定売り一巡感を強めている。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインの形となっている。指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。1月18日の終値は634円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約7倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約4.1%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約237億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月27日更新]

クリナップは上値試す、23年3月期増収増益予想、さらに上振れの可能性

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を掲げている。不透明感を考慮して23年3月期小幅増収増益予想としているが、下期の価格改定効果なども勘案すれば通期会社予想は上振れの可能性がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調を期待したい。株価は地合い悪化の影響で年初来高値圏から反落の形となったが、利益確定売り一巡感を強めている。指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。22年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が13%、その他が6%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。特に、22年2月に大規模モデルチェンジを実施した新ステディアの拡販戦略を本格化させている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールーム(埼玉県川越市)をリニューアルオープン、22年10月には津ショールーム(三重県津市)をリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープン、22年12月には山形ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店(22年9月末時点で約4000社)を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。また22年2月には主力の中高級価格帯システムキッチンのステディアをモデルチェンジした。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。22年11月には福島・クリナップ井上記念体育館において、第14回クリナップ杯設立記念大会を開催した。今後も生産拠点である福島県いわき市で活動するクリナップキッズ支援を通じて、地域貢献およびスポーツ振興を図る方針としている。

 22年8月には、大阪中之島美術館において開催中(会期22年8月6日〜10月2日)の開館記念展「みんなのまち大阪の肖像」に、当時のステンキャビ流し台「さくらDX」を複製して提供した。積水ハウスが出展した「1970年代の実物大工業化住宅(軽量鉄骨住宅)」に協力した。また22年9月には「サステナビリティレポート2022」を発行した。

■23年3月期増収増益予想

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比11.6%増の613億10百万円、営業利益が18.9%減の17億57百万円、経常利益が15.7%減の20億32百万円、親会社株主帰属四半期純利益が14.0%減の13億34百万円だった。

 原材料価格・物流費高騰の影響で減益だが、期初予想(売上高566億円、営業利益10億50百万円、経常利益12億60百万円、親会社株主帰属四半期純利益9億円)に対して、売上高が47億10百万円、営業利益が7億07百万円、経常利益が7億72百万円、親会社株主帰属四半期純利益4億34百万円それぞれ上回った。システムキッチン「STEDIA」の好調などで売上高が計画を上回り、各利益の減益幅も縮小して着地した。部門別売上高は厨房部門が12.1%増の490億53百万円、浴槽・洗面部門が4.2%増の80億92百万円、その他が21.7%増の41億64百万円だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が292億06百万円で営業利益が6億26百万円、第2四半期は売上高が321億04百万円で営業利益が11億31百万円だった。

 通期連結業績予想は不透明感を考慮して据え置いている。部門別売上高の計画は厨房部門が4.6%増の954億86百万円、浴槽・洗面部門が1.6%増の152億円、その他が3.4%増の73億14百万円としている。

 23年3月期は小幅増収増益予想だが、下期の価格改定効果(22年9月納品分から価格改定実施)なども勘案すれば通期会社予想は上振れの可能性がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は地合い悪化の影響で年初来高値圏から反落の形となったが、利益確定売り一巡感を強めている。指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。12月26日の終値は636円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約7倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約4.1%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約238億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月05日更新]

クリナップは年初来高値更新の展開、23年3月期増収増益予想、さらに上振れの可能性

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を掲げている。23年3月期は小幅増収増益予想としている。下期の価格改定効果なども勘案すれば通期会社予想は上振れの可能性がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調を期待したい。株価は水準を切り上げて年初来高値更新の展開だ。指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。22年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が13%、その他が6%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールーム(埼玉県川越市)をリニューアルオープン、22年10月には津ショールーム(三重県津市)をリニューアルオープン、22年11月には京都ショールームを移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。なお22年10月にはタイ向けシステムキッチンの現地生産を開始した。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。また21年2月には、主力の中高級価格帯システムキッチンのステディアをモデルチェンジして受注開始した。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。11月5日には福島・クリナップ井上記念体育館において、第14回クリナップ杯設立記念大会を開催した。今後も生産拠点である福島県いわき市で活動するクリナップキッズ支援を通じて、地域貢献およびスポーツ振興を図る方針としている。

 22年8月には、大阪中之島美術館において開催中(会期22年8月6日〜10月2日)の開館記念展「みんなのまち大阪の肖像」に、当時のステンキャビ流し台「さくらDX」を複製して提供した。積水ハウスが出展した「1970年代の実物大工業化住宅(軽量鉄骨住宅)」に協力した。また22年9月には「サステナビリティレポート2022」を発行した。

■23年3月期増収増益予想

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比11.6%増の613億10百万円、営業利益が18.9%減の17億57百万円、経常利益が15.7%減の20億32百万円、親会社株主帰属四半期純利益が14.0%減の13億34百万円だった。

 原材料価格・物流費高騰の影響で減益だが、期初予想(売上高566億円、営業利益10億50百万円、経常利益12億60百万円、親会社株主帰属四半期純利益9億円)に対して、売上高が47億10百万円、営業利益が7億07百万円、経常利益が7億72百万円、親会社株主帰属四半期純利益4億34百万円それぞれ上回った。システムキッチン「STEDIA」の好調などで売上高が計画を上回り、各利益の減益幅も縮小して着地した。部門別売上高は厨房部門が12.1%増の490億53百万円、浴槽・洗面部門が4.2%増の80億92百万円、その他が21.7%増の41億64百万円だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が292億06百万円で営業利益が6億26百万円、第2四半期は売上高が321億04百万円で営業利益が11億31百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いている。部門別売上高の計画は厨房部門が4.6%増の954億86百万円、浴槽・洗面部門が1.6%増の152億円、その他が3.4%増の73億14百万円としている。

 不透明感を考慮して通期の小幅増収増益予想を据え置いているが、下期の価格改定効果(22年9月納品分から価格改定実施)なども勘案すれば通期会社予想は上振れの可能性がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調を期待したい。

■株価は年初来高値更新の展開

 株価は水準を切り上げて年初来高値更新の展開だ。指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。12月2日の終値は654円で、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約4.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約245億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月21日更新]

クリナップは上値試す、23年3月期2Q累計減益だが計画超で着地、通期上振れの可能性

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を掲げている。23年3月期第2四半期累計は原材料価格高騰の影響などで減益だが、システムキッチン「STEDIA」の好調などで売上高が期初予想を上回り、各利益の減益幅も期初予想より縮小して着地した。不透明感を考慮して通期の小幅増収増益予想を据え置いているが、下期の価格改定効果なども勘案すれば通期会社予想は上振れの可能性が高いだろう。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は9月の直近安値圏から反発して水準を切り上げ、7月の年初来高値に接近している。指標面の割安感も評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。22年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が13%、その他が6%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールーム(埼玉県川越市)をリニューアルオープン、22年10月には津ショールーム(三重県津市)をリニューアルオープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。また21年2月には、主力の中高級価格帯システムキッチンのステディアをモデルチェンジして受注開始した。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。11月5日には福島・クリナップ井上記念体育館において、第14回クリナップ杯設立記念大会を開催した。今後も生産拠点である福島県いわき市で活動するクリナップキッズ支援を通じて、地域貢献およびスポーツ振興を図る方針としている。

 22年8月には、大阪中之島美術館において開催中(会期22年8月6日〜10月2日)の開館記念展「みんなのまち大阪の肖像」に、当時のステンキャビ流し台「さくらDX」を複製して提供した。積水ハウスが出展した「1970年代の実物大工業化住宅(軽量鉄骨住宅)」に協力した。また22年9月には「サステナビリティレポート2022」を発行した。

■23年3月期増収増益予想

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比11.6%増の613億10百万円、営業利益が18.9%減の17億57百万円、経常利益が15.7%減の20億32百万円、親会社株主帰属四半期純利益が14.0%減の13億34百万円だった。

 原材料価格・物流費高騰の影響で減益だが、期初予想(売上高566億円、営業利益10億50百万円、経常利益12億60百万円、親会社株主帰属四半期純利益9億円)に対して、売上高が47億10百万円、営業利益が7億07百万円、経常利益が7億72百万円、親会社株主帰属四半期純利益4億34百万円それぞれ上回った。システムキッチン「STEDIA」の好調などで売上高が計画を上回り、各利益の減益幅も縮小して着地した。部門別売上高は厨房部門が12.1%増の490億53百万円、浴槽・洗面部門が4.2%増の80億92百万円、その他が21.7%増の41億64百万円だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が292億06百万円で営業利益が6億26百万円、第2四半期は売上高が321億04百万円で営業利益が11億31百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いている。部門別売上高の計画は厨房部門が4.6%増の954億86百万円、浴槽・洗面部門が1.6%増の152億円、その他が3.4%増の73億14百万円としている。

 不透明感を考慮して通期の小幅増収増益予想を据え置いているが、下期の価格改定効果(22年9月納品分から価格改定実施)なども勘案すれば通期会社予想は上振れの可能性が高いだろう。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は9月の直近安値圏から反発して水準を切り上げている。そして7月の年初来高値に接近している。指標面の割安感も評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。11月18日の終値は634円で、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約7倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約4.1%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約237億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月25日更新]

クリナップは戻り試す、23年3月期増収増益予想

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を掲げている。なお10月28日〜30日に開催される武蔵野美術大学教授山崎和彦氏の展覧会「The Smile Experience」に、新しい概念のキッチンテーブル「HIROMA」を展示協力する。23年3月期は増収増益予想としている。原材料価格高騰の影響を原価低減効果や下期の価格改定効果などでカバーする見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化も影響して水準を切り下げる場面があったが、その後は調整一巡して反発の動きを強めている。指標面の割安感も評価材料であり、戻りを試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。22年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が13%、その他が6%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールーム(埼玉県川越市)をリニューアルオープン、22年10月には津ショールーム(三重県津市)をリニューアルオープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。また21年2月には、主力の中高級価格帯システムキッチンのステディアをモデルチェンジして受注開始した。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

 22年8月には、大阪中之島美術館において開催中(会期22年8月6日〜10月2日)の開館記念展「みんなのまち大阪の肖像」に、当時のステンキャビ流し台「さくらDX」を複製して提供した。積水ハウスが出展した「1970年代の実物大工業化住宅(軽量鉄骨住宅)」に協力した。また22年9月には「サステナビリティレポート2022」を発行した。

■23年3月期増収増益予想

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比8.6%増の292億06百万円、営業利益が42.5%減の6億26百万円、経常利益が34.5%減の8億09百万円、親会社株主帰属四半期純利益が35.1%減の4億88百万円だった。

 リフォーム需要の獲得などで増収だが、原材料価格高騰の影響を原価低減効果でカバーできず減益だった。部門別の売上高は、厨房部門が10.3%増の232億27百万円、浴槽・洗面部門が1.2%減の39億26百万円だった。

 通期予想は据え置いている。需要が回復基調で増収増益・増配予想としている。第1四半期は原材料価格高騰の影響で減益だったが、下期は価格改定効果(22年9月納品分から価格改定予定)も寄与する見込みだ。さらなる原価低減も推進する方針であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は調整一巡

 株価は地合い悪化も影響して水準を切り下げる場面があったが、その後は調整一巡して反発の動きを強めている。指標面の割安感も評価材料であり、戻りを試す展開を期待したい。10月24日の終値は591円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約7倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約4.4%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約221億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月04日更新]

クリナップは調整一巡、23年3月期増収増益予想

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。重点施策として、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を掲げ、9月22日には「サステナビリティレポート2022」を発行した。23年3月期は増収増益予想としている。原材料価格高騰の影響を原価低減効果や下期の価格改定効果などでカバーする見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は7月の年初来高値圏から利益確定売りで反落し、さらに地合い悪化も影響して水準を切り下げたが、指標面の割安感も評価材料であり、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。22年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が13%、その他が6%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。22年9月には川越ショールームをリニューアルオープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。また21年2月には、主力の中高級価格帯システムキッチンのステディアをモデルチェンジして受注開始した。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

 22年8月には、大阪中之島美術館において開催中(会期22年8月6日〜10月2日)の開館記念展「みんなのまち大阪の肖像」に、当時のステンキャビ流し台「さくらDX」を複製して提供した。積水ハウスが出展した「1970年代の実物大工業化住宅(軽量鉄骨住宅)」に協力した。また9月22日には「サステナビリティレポート2022」を発行した。

■23年3月期増収増益予想

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比8.6%増の292億06百万円、営業利益が42.5%減の6億26百万円、経常利益が34.5%減の8億09百万円、親会社株主帰属四半期純利益が35.1%減の4億88百万円だった。

 リフォーム需要の獲得などで増収だが、原材料価格高騰の影響を原価低減効果でカバーできず減益だった。部門別の売上高は、厨房部門が10.3%増の232億27百万円、浴槽・洗面部門が1.2%減の39億26百万円だった。

 通期予想は据え置いている。需要が回復基調で増収増益・増配予想としている。第1四半期は原材料価格高騰の影響で減益だったが、下期は価格改定効果(22年9月納品分から価格改定予定)も寄与する見込みだ。さらなる原価低減も推進する方針であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は調整一巡

 株価は7月の年初来高値圏から利益確定売りで反落し、さらに地合い悪化も影響して水準を切り下げたが、指標面の割安感も評価材料であり、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。10月3日の終値は571円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約7倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約4.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約214億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月14日更新]

クリナップは上値試す、23年3月期増収増益予想

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。中期経営計画では重点施策として、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を掲げている。23年3月期増収増益予想としている。原材料価格高騰の影響を原価低減効果や下期の価格改定効果などでカバーする見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は7月の年初来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが、指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。22年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が13%、その他が6%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。21年10月には福井ショールーム(福井県福井市)を移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。また21年2月には、主力の中高級価格帯システムキッチンのステディアをモデルチェンジして受注開始した。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

 22年8月には、大阪中之島美術館において開催中(会期22年8月6日〜10月2日)の開館記念展「みんなのまち大阪の肖像」に、当時のステンキャビ流し台「さくらDX」を複製して提供した。積水ハウスが出展した「1970年代の実物大工業化住宅(軽量鉄骨住宅)」に協力した。

■23年3月期増収増益予想

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比8.6%増の292億06百万円、営業利益が42.5%減の6億26百万円、経常利益が34.5%減の8億09百万円、親会社株主帰属四半期純利益が35.1%減の4億88百万円だった。

 リフォーム需要の獲得などで増収だが、原材料価格高騰の影響を原価低減効果でカバーできず減益だった。部門別の売上高は、厨房部門が10.3%増の232億27百万円、浴槽・洗面部門が1.2%減の39億26百万円だった。

 通期予想は据え置いている。需要が回復基調で増収増益・増配予想としている。第1四半期は原材料価格高騰の影響で減益だったが、下期は価格改定効果(22年9月納品分から価格改定予定)も寄与する見込みだ。さらなる原価低減も推進する方針であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は7月の年初来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが、指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。9月13日の終値は615円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約7倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約4.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約230億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月22日更新]

クリナップは上値試す、原材料価格高騰で23年3月期1Q減益だが通期増益予想据え置き

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。中期経営計画では重点施策として、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を掲げている。23年3月期第1四半期はリフォーム需要の獲得などで増収だが、原材料価格高騰の影響を原価低減効果でカバーできず減益だった。ただし通期の増収増益予想を据え置いた。下期は価格改定効果も寄与する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は年初来高値圏だ。指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。22年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が13%、その他が6%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。21年10月には福井ショールーム(福井県福井市)を移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。また21年2月には、主力の中高級価格帯システムキッチンのステディアをモデルチェンジして受注開始した。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

■23年3月期1Q減益だが通期増益予想据え置き

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比8.6%増の292億06百万円、営業利益が42.5%減の6億26百万円、経常利益が34.5%減の8億09百万円、親会社株主帰属四半期純利益が35.1%減の4億88百万円だった。

 リフォーム需要の獲得などで増収だが、原材料価格高騰の影響を原価低減効果でカバーできず減益だった。部門別の売上高は、厨房部門が10.3%増の232億27百万円、浴槽・洗面部門が1.2%減の39億26百万円だった。

 通期予想は据え置いている。需要が回復基調で増収増益・増配予想としている。第1四半期は原材料価格高騰の影響で減益だったが、下期は価格改定効果(22年9月納品分から価格改定予定)も寄与する見込みだ。さらなる原価低減も推進する方針であり、積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は年初来高値圏だ。低PER・高配当利回り・低PBRと指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。8月19日の終値は625円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約7倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約4.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約234億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月05日更新]

クリナップは原材料価格高騰で23年3月期1Q減益だが通期増益予想据え置き

 クリナップ<7955>(東証プライム)は8月4日の取引時間終了後に22年3月期第1四半期連結業績を発表した。リフォーム需要の獲得などで増収だが、原材料価格高騰の影響を原価低減効果でカバーできず減益だった。ただし通期の増収増益予想を据え置いた。下期は価格改定効果も寄与する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は水準を切り上げて年初来高値圏だ。目先的には第1四半期減益を嫌気する動きが優勢になる可能性もあるが調整限定的だろう。

■23年3月期1Q減益だが通期増益予想据え置き

 23年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比8.6%増の292億06百万円、営業利益が42.5%減の6億26百万円、経常利益が34.5%減の8億09百万円、親会社株主帰属四半期純利益が35.1%減の4億88百万円だった。

 リフォーム需要の獲得などで増収だが、原材料価格高騰の影響を原価低減効果でカバーできず減益だった。部門別の売上高は、厨房部門が10.3%増の232億27百万円、浴槽・洗面部門が1.2%減の39億26百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。
 
 需要が回復基調で増収増益・増配予想としている。第1四半期は原材料価格高騰の影響で減益だったが、下期は価格改定効果(22年9月納品分から価格改定予定)も寄与する見込みだ。さらなる原価低減も推進する方針であり、積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。

■株価は年初来高値圏

 株価は水準を切り上げて年初来高値圏だ。目先的には第1四半期減益を嫌気する動きが優勢になる可能性もあるが調整限定的だろう。8月4日の終値は614円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約7倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約4.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約230億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[07月29日更新]

クリナップは年初来高値更新の展開、23年3月期増収増益予想

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。中期経営計画では重点施策として、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を掲げている。23年3月期は増収増益・連続増配予想としている。コロナ禍の不透明感、原材料・資材の供給不足や価格高騰などの影響を考慮して小幅増益予想にとどめているが、上振れ余地がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価はボックスレンジから上放れて年初来高値更新の展開となった。指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。22年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が13%、その他が6%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。21年10月には福井ショールーム(福井県福井市)を移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。また21年2月には、主力の中高級価格帯システムキッチンのステディアをモデルチェンジして受注開始した。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

■23年3月期増収増益・連続増配予想、さらに上振れ余地

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想である。

 需要回復基調で増収増益・増配予想としている。コロナ禍の不透明感、原材料・資材の供給不足や価格高騰などの影響を考慮して小幅増益予想にとどめているが、上振れ余地がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は年初来高値更新の展開

 株価はボックスレンジから上放れて年初来高値更新の展開となった。指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。7月28日の終値は634円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約7倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約4.1%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約237億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[07月13日更新]

クリナップは上値試す、23年3月期増収増益予想

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。新中期経営計画の重点施策には、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を掲げている。23年3月期は増収増益・連続増配予想としている。コロナ禍の不透明感、原材料の供給不足・価格高騰などを考慮して小幅増益予想にとどめているが、上振れ余地がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価はボックスレンジから上放れの形となって年初来高値圏だ。指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。22年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が13%、その他が6%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。21年10月には福井ショールーム(福井県福井市)を移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。また21年2月には、主力の中高級価格帯システムキッチンのステディアをモデルチェンジして受注開始した。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

■23年3月期増収増益・連続増配予想、さらに上振れ余地

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想である。

 需要回復基調で増収増益・増配予想としている。コロナ禍の不透明感、原材料・資材の供給不足や価格高騰などの影響を考慮して小幅増益予想にとどめているが、上振れ余地がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価はボックスレンジから上放れの形となって年初来高値圏だ。指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。7月12日の終値は584円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約7倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約4.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約219億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月29日更新]

クリナップは上値試す、23年3月期増収増益・連続増配予想

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。新中期経営計画の重点施策には、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を掲げている。23年3月期は増収増益・連続増配予想としている。コロナ禍の不透明感、原材料の供給不足・価格高騰などを考慮して小幅増益予想にとどめているが、上振れ余地がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化も影響して上げ一服となる場面があったが、素早く切り返して年初来高値圏だ。指標面の割安感も見直し材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。22年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が13%、その他が6%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。21年10月には福井ショールーム(福井県福井市)を移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。また21年2月には、主力の中高級価格帯システムキッチンのステディアをモデルチェンジして受注開始した。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

■23年3月期増収増益・連続増配予想、さらに上振れ余地

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想である。

 需要回復基調で増収増益・増配予想としている。コロナ禍の不透明感、原材料・資材の供給不足や価格高騰などの影響を考慮して小幅増益予想にとどめているが、上振れ余地がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は地合い悪化も影響して上げ一服となる場面があったが、素早く切り返して年初来高値圏だ。週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜く形となった。指標面の割安感も見直し材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。6月28日の終値は574円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約7倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約4.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約215億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[06月14日更新]

クリナップは上値試す、23年3月期増収増益・連続増配予想

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。新中期経営計画の重点施策には、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を掲げている。23年3月期は増収増益・連続増配予想としている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は年初来高値を更新する場面があった。地合い悪化の状況だが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。22年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が13%、その他が6%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。21年10月には福井ショールーム(福井県福井市)を移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。

 そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの転換、新規事業による新たな顧客の創造、ESG/SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。また21年2月には、主力の中高級価格帯システムキッチンのステディアをモデルチェンジして受注開始した。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

■23年3月期増収増益・連続増配予想

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配予想である。

 需要回復基調で増収増益・増配予想としている。コロナ禍の不透明感、原材料・資材の供給不足や価格高騰などの影響を考慮して小幅増益予想にとどめているが、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は年初来高値を更新する場面があった。地合い悪化の状況だが、指標面の割安感も評価材料であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。6月13日の終値は571円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約7倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約4.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約214億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[05月30日更新]

クリナップは戻り試す、23年3月期も増収増益で連続増配予想

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。22年3月期は需要が回復基調となり、リフォーム需要の獲得や原価低減などの効果も寄与して前回予想を上回る大幅増益で着地した。配当も上方修正した。さらに23年3月期も増収増益で連続増配予想としている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は下値固め完了して反発の動きを強めている。低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、戻りを試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。22年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が81%、浴槽・洗面部門が13%、その他が6%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%、22年3月期が19.8だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。21年10月には福井ショールーム(福井県福井市)を移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。22年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が78%、ハウスメーカーが16%、直需(マンション)が6%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 長期ビジョンのクリナップ サステナブルビジョン2030(CSV30)では、2030年度の目標に、財務目標(連結)で2020年度比売上高30%以上、営業利益3.5倍以上、販管費率30%以下、非財務目標で2013年度比温室効果ガス50%削減、女性管理職比率15%、男性育児休暇取得率100%、有給休暇取得率60%を掲げている。そして中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。

 重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの脱却、新規事業による新たな顧客の創造、ESG・SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。また21年2月には、主力の中高級価格帯システムキッチンのステディアをモデルチェンジして受注開始した。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

■23年3月期も増収増益で連続増配予想

 22年3月期の連結業績(収益認識会計基準適用だが損益への影響軽微)は、売上高が21年3月期比8.8%増の1133億05百万円、営業利益が45.2%増の37億95百万円、経常利益が57.0%増の42億61百万円、親会社株主帰属当期純利益が80.7%増の31億55百万円だった。配当は期末3円上方修正して、21年3月期比3円増配の23円(第2四半期末10円、期末13円)とした。

 政府による住宅取得支援策なども背景として新設住宅着工戸数が前年を上回るなど需要が回復基調となり、リフォーム需要の獲得や原価低減などの効果も寄与して前回予想(21年11月5日に上方修正、売上高1125億円、営業利益32億円、経常利益36億円、親会社株主帰属当期純利益23億円)を上回る大幅増益で着地した。部門別の売上高は、厨房部門が10.8%増の912億74百万円、浴槽・洗面部門が0.9%増の149億56百万円だった。

 なお収益認識会計基準適用の影響額として、従来方法に比べて売上高が3億53百万円減少、売上原価が1億29百万円増加、売上総利益が4億83百万円減少、販管費が73百万円減少、営業利益が4億10百万円減少、営業外費用が4億13百万円減少、経常利益と税金等調整前四半期純利益がそれぞれ3百万円増加している。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が269億01百万円で営業利益が10億90百万円、第2四半期は売上高が280億36百万円で営業利益が10億76百万円、第3四半期は売上高が306億39百万円で営業利益が19億24百万円、第4四半期は売上高が277億29百万円で営業利益が2億95百万円の赤字だった。

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。連続増配である。

 需要回復基調で増収増益・増配予想としている。コロナ禍の不透明感、原材料・資材の供給不足や価格高騰などの影響を考慮して小幅増益予想にとどめているが、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は戻り試す

 株価は下値固め完了して反発の動きを強めている。指標面の割安感も評価材料であり、戻りを試す展開を期待したい。5月27日の終値は542円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約6倍、今期予想配当利回り(会社予想の26円で算出)は約4.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1481円01銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約203億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[05月11日更新]

クリナップは22年3月期大幅増益で増配、23年3月期も増益・増配予想

 クリナップ<7955>(東証プライム)は5月10日の取引時間終了後に22年3月期連結業績を発表した。需要が回復基調となり、リフォーム需要の獲得や原価低減などの効果も寄与して前回予想を上回る大幅増益で着地した。そして配当も上方修正した。23年3月期も増収増益・増配予想としている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化も影響して反発力の鈍い展開だったが、4月の安値圏から切り返しの動きを強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。

■22年3月期は前回予想を上回る大幅増益、23年3月期も増益・増配予想

 22年3月期の連結業績(収益認識会計基準適用だが損益への影響軽微)は、売上高が21年3月期比8.8%増の1133億05百万円、営業利益が45.2%増の37億95百万円、経常利益が57.0%増の42億61百万円、親会社株主帰属当期純利益が80.7%増の31億55百万円だった。配当は期末3円上方修正して、21年3月期比3円増配の23円(第2四半期末10円、期末13円)とした。

 政府による住宅取得支援策なども背景として新設住宅着工戸数が前年を上回るなど需要が回復基調となり、リフォーム需要の獲得や原価低減などの効果も寄与して前回予想(21年11月5日に上方修正、売上高1125億円、営業利益32億円、経常利益36億円、親会社株主帰属当期純利益23億円)を上回る大幅増益で着地した。部門別の売上高は、厨房部門が10.8%増の912億74百万円、浴槽・洗面部門が0.9%増の149億56百万円だった。

 なお収益認識会計基準適用の影響額として、従来方法に比べて売上高が3億53百万円減少、売上原価が1億29百万円増加、売上総利益が4億83百万円減少、販管費が73百万円減少、営業利益が4億10百万円減少、営業外費用が4億13百万円減少、経常利益と税金等調整前四半期純利益がそれぞれ3百万円増加している。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が269億01百万円で営業利益が10億90百万円、第2四半期は売上高が280億36百万円で営業利益が10億76百万円、第3四半期は売上高が306億39百万円で営業利益が19億24百万円、第4四半期は売上高が277億29百万円で営業利益が2億95百万円の赤字だった。

 23年3月期の連結業績予想は、売上高が22年3月期比4.1%増の1180億円、営業利益が5.4%増の40億円、経常利益が4.9%増の44億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.4%増の32億円としている。配当予想は22年3月期比3円増配の26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。
 
 需要回復基調で増収増益・増配予想としている。コロナ禍の不透明感、原材料・資材の供給不足や価格高騰などの影響を考慮して小幅増益予想にとどめているが、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は切り返しの動き

 株価は地合い悪化も影響して反発力の鈍い展開だったが、4月の安値圏から切り返しの動きを強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。5月10日の終値は525円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS86円74銭で算出)は約6倍、そして時価総額は約197億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[04月12日更新]

クリナップは調整一巡、23年3月期も収益拡大基調

 クリナップ<7955>(東証プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。22年3月期は需要回復、高付加価値商品投入、原価低減効果などで大幅増益予想としている。原材料高の影響など不透明感もあるが、積極的な事業展開で23年3月期も収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化も影響して反発力の鈍い形だが、一方では大きく下押す動きも見られない。低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、調整一巡して出直りを期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。21年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が79%、浴槽・洗面部門が14%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。21年10月には福井ショールーム(福井県福井市)を移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。21年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80%、ハウスメーカーが15%、直需(マンション)が5%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。さらにサステナブルビジョンとして「人と暮らしの未来を拓く」を掲げている。さらに長期ビジョンの目標は30年度に、20年度比で売上高30%増、販管費比率30%以下、営業利益3.5倍としている。

 重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの脱却、新規事業による新たな顧客の創造、ESG・SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。また21年2月には、主力の中高級価格帯システムキッチンのステディアをモデルチェンジして受注開始した。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

■22年3月期大幅増益予想、23年3月期も収益拡大基調

 22年3月期の連結業績予想(収益認識会計基準適用だが影響軽微、21年11月5日付で上方修正)は、売上高が21年3月期比8.0%増の1125億円、営業利益が22.4%増の32億円、経常利益が32.6%増の36億円、親会社株主帰属当期純利益が31.7%増の23億円としている。配当予想は21年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比11.4%増の855億76百万円、営業利益が77.1%増の40億90百万円、経常利益が85.0%増の44億62百万円、親会社株主帰属四半期純利益が95.0%増の29億29百万円だった。

 収益認識会計基準適用の影響額としては、従来方法に比べて売上高が6億21百万円増加、売上原価が9億50百万円増加、売上総利益が3億29百万円減少、販管費が61百万円減少、営業利益が2億67百万円減少、営業外費用が3億14百万円減少、経常利益が46百万円増加、税金等調整前四半期純利益が46百万円増加している。影響は軽微である。

 政府による住宅取得支援策なども背景として新設住宅着工戸数が前年を上回るなど需要が回復傾向となり、高付加価値商品の投入や原価低減などの効果も寄与して大幅増益だった。部門売上高は厨房部門が11.8%増の672億98百万円、浴槽・洗面部門が2.6%増の117億89百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が269億01百万円で営業利益が10億90百万円、第2四半期は売上高が280億36百万円で営業利益が10億76百万円、そして第3四半期は売上高が306億39百万円で営業利益が19億24百万円だった。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が76.1%、営業利益が127.8%、経常利益が123.9%、親会社株主帰属当期純利益が127.3%で、各利益は通期予想を大幅に超過達成している。原材料高の影響など不透明感もあるが、積極的な事業展開で23年3月期も収益拡大基調だろう。

■株価は調整一巡

 株価は地合い悪化も影響して反発力の鈍い形だが、一方では大きく下押す動きも見られない。低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、調整一巡して出直りを期待したい。4月11日の終値は517円、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS62円35銭で算出)は約8倍、前期推定配当利回り(会社予想の20円で算出)は約3.9%、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS1430円20銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約194億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[03月17日更新]

クリナップは下値固め完了、22年3月期大幅増益予想

 クリナップ<7955>(東1、新市場区分プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。22年3月期は需要回復、高付加価値商品投入、原価低減効果などで大幅増益予想としている。原材料高の影響など不透明感を考慮して通期予想を据え置いているが、第3四半期累計の各利益は通期予想を大幅に超過達成している。通期利益は再上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。株価は地合い悪化も影響して反発力の鈍い展開だが、一方では大きく下押す動きも見られず下値固め完了感を強めている。指標面の割安感も評価材料だろう。調整一巡して出直りを期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。21年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が79%、浴槽・洗面部門が14%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。21年10月には福井ショールーム(福井県福井市)を移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。21年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80%、ハウスメーカーが15%、直需(マンション)が5%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。さらにサステナブルビジョンとして「人と暮らしの未来を拓く」を掲げている。さらに長期ビジョンの目標は30年度に、20年度比で売上高30%増、販管費比率30%以下、営業利益3.5倍としている。

 重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの脱却、新規事業による新たな顧客の創造、ESG・SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。また21年2月には、主力の中高級価格帯システムキッチンのステディアをモデルチェンジして受注開始した。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

■22年3月期大幅増益予想、さらに再上振れの可能性

 22年3月期の連結業績予想(収益認識会計基準適用だが影響軽微、21年11月5日付で上方修正)は、売上高が21年3月期比8.0%増の1125億円、営業利益が22.4%増の32億円、経常利益が32.6%増の36億円、親会社株主帰属当期純利益が31.7%増の23億円としている。配当予想は21年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比11.4%増の855億76百万円、営業利益が77.1%増の40億90百万円、経常利益が85.0%増の44億62百万円、親会社株主帰属四半期純利益が95.0%増の29億29百万円だった。

 収益認識会計基準適用の影響額としては、従来方法に比べて売上高が6億21百万円増加、売上原価が9億50百万円増加、売上総利益が3億29百万円減少、販管費が61百万円減少、営業利益が2億67百万円減少、営業外費用が3億14百万円減少、経常利益が46百万円増加、税金等調整前四半期純利益が46百万円増加している。影響は軽微である。

 政府による住宅取得支援策なども背景として新設住宅着工戸数が前年を上回るなど需要が回復傾向となり、高付加価値商品の投入や原価低減などの効果も寄与して大幅増益だった。部門売上高は厨房部門が11.8%増の672億98百万円、浴槽・洗面部門が2.6%増の117億89百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が269億01百万円で営業利益が10億90百万円、第2四半期は売上高が280億36百万円で営業利益が10億76百万円、そして第3四半期は売上高が306億39百万円で営業利益が19億24百万円だった。

 原材料高の影響など不透明感を考慮して通期予想を据え置いているが、通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が76.1%、営業利益が127.8%、経常利益が123.9%、親会社株主帰属当期純利益が127.3%で、各利益は通期予想を大幅に超過達成している。通期利益は再上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株価は下値固め完了

 株価は地合い悪化も影響して反発力の鈍い展開だが、一方では大きく下押す動きも見られず下値固め完了感を強めている。指標面の割安感も評価材料だろう。調整一巡して出直りを期待したい。3月16日の終値は539円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円35銭で算出)は約9倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約3.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1430円20銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約202億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[02月21日更新]

クリナップは戻り試す、22年3月期3Q累計大幅増益で通期利益予想を超過達成

 クリナップ<7955>(東1、新市場区分プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。22年3月期は大幅増益予想としている。第3四半期累計は需要が回復傾向となり、高付加価値商品の投入や原価低減などの効果も寄与して大幅増益だった。そして各利益は通期予想を大幅に超過達成している。原材料高の影響など不透明感を考慮して通期予想を据え置いたが、各利益は再上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが、調整一巡して切り返しの動きを強めている。指標面の割安感も見直して戻りを試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。21年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が79%、浴槽・洗面部門が14%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。21年10月には福井ショールーム(福井県福井市)を移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。21年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80%、ハウスメーカーが15%、直需(マンション)が5%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。さらにサステナブルビジョンとして「人と暮らしの未来を拓く」を掲げている。さらに長期ビジョンの目標は30年度に、20年度比で売上高30%増、販管費比率30%以下、営業利益3.5倍としている。

 重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの脱却、新規事業による新たな顧客の創造、ESG・SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。また21年2月には、主力の中高級価格帯システムキッチンのステディアをモデルチェンジして受注開始した。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

■22年3月期大幅増益予想、3Q累計大幅増益で通期再上振れの可能性

 22年3月期の連結業績予想(収益認識会計基準適用だが影響軽微、21年11月5日付で上方修正)は、売上高が21年3月期比8.0%増の1125億円、営業利益が22.4%増の32億円、経常利益が32.6%増の36億円、親会社株主帰属当期純利益が31.7%増の23億円としている。配当予想は21年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比11.4%増の855億76百万円、営業利益が77.1%増の40億90百万円、経常利益が85.0%増の44億62百万円、親会社株主帰属四半期純利益が95.0%増の29億29百万円だった。

 収益認識会計基準適用の影響額としては、従来方法に比べて売上高が6億21百万円増加、売上原価が9億50百万円増加、売上総利益が3億29百万円減少、販管費が61百万円減少、営業利益が2億67百万円減少、営業外費用が3億14百万円減少、経常利益が46百万円増加、税金等調整前四半期純利益が46百万円増加している。影響は軽微である。

 政府による住宅取得支援策なども背景として新設住宅着工戸数が前年を上回るなど需要が回復傾向となり、高付加価値商品の投入や原価低減などの効果も寄与して大幅増益だった。部門売上高は厨房部門が11.8%増の672億98百万円、浴槽・洗面部門が2.6%増の117億89百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が269億01百万円で営業利益が10億90百万円、第2四半期は売上高が280億36百万円で営業利益が10億76百万円、そして第3四半期は売上高が306億39百万円で営業利益が19億24百万円だった。

 原材料高の影響など不透明感を考慮して通期予想を据え置いたが、通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が76.1%、営業利益が127.8%、経常利益が123.9%、親会社株主帰属当期純利益が127.3%で、各利益は通期予想を大幅に超過達成している。各利益は再上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが、調整一巡して切り返しの動きを強めている。指標面の割安感も見直して戻りを試す展開を期待したい。2月18日の終値は553円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円35銭で算出)は約9倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約3.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1430円20銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約207億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[01月28日更新]

クリナップは調整一巡、22年3月期大幅増益予想

 クリナップ<7955>(東1、新市場区分プライム)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。1月27日には主力の中高級価格帯システムキッチンのステディアをモデルチェンジして2月1日から受注開始すると発表した。22年3月期は大幅増益予想としている。原材料高の影響などを考慮して下期を慎重な見込みとしているが、需要が回復傾向であり、原価低減も寄与して再上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。4月4日移行予定の新市場区分についてはプライム市場に移行する。株価は地合い悪化の影響で戻り一服の形となったが、指標面の割安感も評価材料であり、調整一巡して出直りを期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。21年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が79%、浴槽・洗面部門が14%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。21年10月には福井ショールーム(福井県福井市)を移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。21年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80%、ハウスメーカーが15%、直需(マンション)が5%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。さらにサステナブルビジョンとして「人と暮らしの未来を拓く」を掲げている。さらに長期ビジョンの目標は30年度に、20年度比で売上高30%増、販管費比率30%以下、営業利益3.5倍としている。

 重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの脱却、新規事業による新たな顧客の創造、ESG・SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。また1月27日には、主力の中高級価格帯システムキッチンのステディアをモデルチェンジして2月1日から受注開始すると発表した。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

■22年3月期大幅増益予想、さらに再上振れの可能性

 22年3月期の連結業績予想(収益認識基準適用、11月5日に上方修正)は、売上高が21年3月期比8.0%増の1125億円、営業利益が22.4%増の32億円、経常利益が32.6%増の36億円、親会社株主帰属当期純利益が31.7%増の23億円としている。配当予想は21年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比15.2%増の549億37百万円、営業利益が21億66百万円(前年同期は85百万円)、経常利益が24億10百万円(同1億71百万円)、親会社株主帰属四半期純利益が15億52百万円(同1億42百万円の赤字)だった。

 なお収益認識基準適用で、売上高が3億70百万円増加、売上原価が5億97百万円増加、売上総利益が2億26百万円減少、販管費が45百万円増加、営業利益が1億81百万円減少、営業外費用が2億07百万円減少、経常利益が26百万円増加している。

 売上面ではリフォーム需要を取り込んで計画を上回る増収となり、原価低減や経費抑制なども寄与して各利益も計画を上回る大幅増益だった。部門売上高は厨房部門が17.5%増の437億48百万円、浴槽・洗面部門が8.5%増の77億66百万円だった。売上総利益率は0.8ポイント上昇し、販管費比率は3.0ポイント低下した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が269億01百万円で営業利益が10億90百万円、第2四半期は売上高280億36百万円で営業利益10億76百万円だった。

 第2四半期累計が計画を上回ったため通期連結業績予想を上方修正したが、第2四半期累計の上振れ幅(売上高14億37百万円、営業利益8億66百万円、経常利益10億60百万円、親会社株主帰属四半期純利益7億22百万円)と、通期上方修正幅(売上高25億円、営業利益4億円、経常利益7億円、親会社株主帰属当期純利益5億円)を比較すると、下期の利益を下方修正した形になる。

 原材料高の影響などを考慮して下期を慎重な見込みとしているが、積極的な営業活動、生産設備の整備、ショールームの改装、情報基盤整備への投資、原価低減、全社的なコスト削減を推進するとしている。修正後の通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.8%、営業利益が67.7%、経常利益が66.9%、親会社株主帰属当期純利益が67.5%と高水準である。需要が回復傾向であり、原価低減効果も寄与して通期会社予想は再上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は地合い悪化の影響で戻り一服の形となったが、指標面の割安感も評価材料であり、調整一巡して出直りを期待したい。1月27日の終値は511円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円35銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約3.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1430円20銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約191億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[01月04日更新]

クリナップは反発の動き、22年3月期は再上振れの可能性

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。22年3月期は大幅増益予想としている。原材料高の影響などを考慮して下期を慎重な見込みとしているが、需要が回復傾向であり、原価低減効果も寄与して再上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。株価は21年9月の昨年来高値から反落し、地合い悪化も影響して水準を切り下げる場面があったが、その後は下値を切り上げて反発の動きを強めている。調整一巡して出直りを期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。21年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門が79%、浴槽・洗面部門が14%、その他が7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチンの市場シェアは20年3月期が17.5%、21年3月期が18.5%だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。21年10月には福井ショールーム(福井県福井市)を移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。21年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80%、ハウスメーカーが15%、直需(マンション)が5%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。さらにサステナブルビジョンとして「人と暮らしの未来を拓く」を掲げている。さらに長期ビジョンの目標は30年度に、20年度比で売上高30%増、販管費比率30%以下、営業利益3.5倍としている。

 重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの脱却、新規事業による新たな顧客の創造、ESG・SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。さらに22年2月には新「STEDIA」の投入を計画している。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

■22年3月期大幅増益予想、さらに再上振れの可能性

 22年3月期の連結業績予想(収益認識基準適用、11月5日に上方修正)は、売上高が21年3月期比8.0%増の1125億円、営業利益が22.4%増の32億円、経常利益が32.6%増の36億円、親会社株主帰属当期純利益が31.7%増の23億円としている。配当予想は21年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比15.2%増の549億37百万円、営業利益が21億66百万円(前年同期は85百万円)、経常利益が24億10百万円(同1億71百万円)、親会社株主帰属四半期純利益が15億52百万円(同1億42百万円の赤字)だった。

 なお収益認識基準適用で、売上高が3億70百万円増加、売上原価が5億97百万円増加、売上総利益が2億26百万円減少、販管費が45百万円増加、営業利益が1億81百万円減少、営業外費用が2億07百万円減少、経常利益が26百万円増加している。

 売上面ではリフォーム需要を取り込んで計画を上回る増収となり、原価低減や経費抑制なども寄与して各利益も計画を上回る大幅増益だった。部門売上高は厨房部門が17.5%増の437億48百万円、浴槽・洗面部門が8.5%増の77億66百万円だった。売上総利益率は0.8ポイント上昇し、販管費比率は3.0ポイント低下した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が269億01百万円で営業利益が10億90百万円、第2四半期は売上高280億36百万円で営業利益10億76百万円だった。

 第2四半期累計が計画を上回ったため通期連結業績予想を上方修正したが、第2四半期累計の上振れ幅(売上高14億37百万円、営業利益8億66百万円、経常利益10億60百万円、親会社株主帰属四半期純利益7億22百万円)と、通期上方修正幅(売上高25億円、営業利益4億円、経常利益7億円、親会社株主帰属当期純利益5億円)を比較すると、下期の利益を下方修正した形になる。

 原材料高の影響などを考慮して下期を慎重な見込みとしているが、積極的な営業活動、生産設備の整備、ショールームの改装、情報基盤整備への投資、原価低減、全社的なコスト削減を推進するとしている。修正後の通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.8%、営業利益が67.7%、経常利益が66.9%、親会社株主帰属当期純利益が67.5%と高水準である。需要が回復傾向であり、原価低減効果も寄与して通期会社予想は再上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株価は反発の動き

 22年4月4日移行予定の新市場区分については、新市場区分の上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果でプライム市場適合を確認し、21年12月6日開催の取締役会においてプライム市場選択申請を決議した。所定のスケジュールに従って手続を進める。

 株価は21年9月の昨年来高値から反落し、地合い悪化も影響して水準を切り下げる場面があったが、その後は下値を切り上げて反発の動きを強めている。低PBRも見直し材料であり、調整一巡して出直りを期待したい。12月30日の終値は547円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円35銭で算出)は約9倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約3.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1430円20銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約205億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月08日更新]

クリナップは反発の動き、22年3月期は再上振れの可能性

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。22年3月期は原材料高の影響などを考慮して下期をやや慎重に見込んでいるが、再上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。なお新市場区分については12月6日開催の取締役会においてプライム市場選択申請を決議している。株価は地合い悪化も影響して水準を切り下げる形だったが、調整一巡して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 21年10月5日に創業72周年を迎えた。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。21年3月期部門別売上構成比は厨房部門79%、浴槽・洗面部門14%、その他7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチン市場シェアは20年3月期17.5%、21年3月期18.5%だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。21年10月には福井ショールーム(福井県福井市)を移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。21年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80%、ハウスメーカーが15%、直需(マンション)が5%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。さらにサステナブルビジョンとして「人と暮らしの未来を拓く」を掲げて、長期ビジョンの目標は30年度に、20年度比で売上高30%増、販管費比率30%以下、営業利益3.5倍としている。

 重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの脱却、新規事業による新たな顧客の創造、ESG・SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。さらに22年2月には新「STEDIA」の投入を計画している。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

■22年3月期2Q累計大幅増益、通期予想を上方修正

 22年3月期の連結業績予想(収益認識基準適用、11月5日に上方修正)は、売上高が21年3月期比8.0%増の1125億円、営業利益が22.4%増の32億円、経常利益が32.6%増の36億円、親会社株主帰属当期純利益が31.7%増の23億円としている。配当予想は21年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比15.2%増の549億37百万円、営業利益が21億66百万円(前年同期は85百万円)、経常利益が24億10百万円(同1億71百万円)、親会社株主帰属四半期純利益が15億52百万円(同1億42百万円の赤字)だった。

 なお収益認識基準適用で、売上高が3億70百万円増加、売上原価が5億97百万円増加、売上総利益が2億26百万円減少、販管費が45百万円増加、営業利益が1億81百万円減少、営業外費用が2億07百万円減少、経常利益が26百万円増加している。

 売上面ではリフォーム需要を取り込んで計画を上回る増収となり、原価低減や経費抑制なども寄与して各利益も計画を上回る大幅増益だった。部門売上高は厨房部門が17.5%増の437億48百万円、浴槽・洗面部門が8.5%増の77億66百万円だった。売上総利益率は0.8ポイント上昇し、販管費比率は3.0ポイント低下した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が269億01百万円で営業利益が10億90百万円、第2四半期は売上高280億36百万円で営業利益10億76百万円だった。

 第2四半期累計が計画を上回ったため、通期連結業績予想を上方修正した。なお第2四半期累計の上振れ幅(売上高14億37百万円、営業利益8億66百万円、経常利益10億60百万円、親会社株主帰属四半期純利益7億22百万円)と、通期上方修正幅(売上高25億円、営業利益4億円、経常利益7億円、親会社株主帰属当期純利益5億円)を比較すると、下期の利益を下方修正した形になる。

 原材料高の影響などを考慮して下期をやや慎重に見込んでいるが、積極的な営業活動、生産設備の整備、ショールームの改装、情報基盤整備への投資、原価低減、全社的なコスト削減を推進するとしている。修正後の通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.8%、営業利益が67.7%、経常利益が66.9%、親会社株主帰属当期純利益が67.5%と高水準である。通期予想は再上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株価は反発の動き

 22年4月4日移行予定の新市場区分については、新市場区分の上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果でプライム市場適合を確認し、21年12月6日開催の取締役会においてプライム市場選択申請を決議した。所定のスケジュールに従って手続を進める。

 株価は地合い悪化も影響して水準を切り下げる形だったが、調整一巡して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。12月7日の終値は543円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円35銭で算出)は約9倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約3.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1430円20銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約203億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[11月19日更新]

クリナップは調整一巡、22年3月期は再上振れの可能性

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームや洗面化粧台も展開している。22年3月期は第2四半期累計が計画を上回る大幅増益となり、通期予想を上方修正した。原材料高の影響などを考慮して下期をやや慎重に見込んでいるが、再上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。株価は9月の年初来高値圏から反落して上値を切り下げる形だが、指標面の割安感も評価材料であり、調整一巡して出直りを期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 21年10月5日に創業72周年を迎えた。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。21年3月期部門別売上構成比は厨房部門79%、浴槽・洗面部門14%、その他7%だった。システムキッチンの大手で、同社資料によるとシステムキッチン市場シェアは20年3月期17.5%、21年3月期18.5%だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。21年10月には福井ショールーム(福井県福井市)を移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。21年3月期の販売ルート別売上構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80%、ハウスメーカーが15%、直需(マンション)が5%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 中期経営計画(21〜23年度)では、目標数値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。さらにサステナブルビジョンとして「人と暮らしの未来を拓く」を掲げて、長期ビジョンの目標は30年度に、20年度比で売上高30%増、販管費比率30%以下、営業利益3.5倍としている。

 重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの脱却、新規事業による新たな顧客の創造、ESG・SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 システムキッチンの新製品では、21年10月にニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。さらに22年2月には新「STEDIA」の投入を計画している。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

■22年3月期2Q累計大幅増益、通期予想を上方修正

 22年3月期の連結業績予想(収益認識基準適用、11月5日に上方修正)は、売上高が21年3月期比8.0%増の1125億円、営業利益が22.4%増の32億円、経常利益が32.6%増の36億円、親会社株主帰属当期純利益が31.7%増の23億円としている。配当予想は21年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比15.2%増の549億37百万円、営業利益が21億66百万円(前年同期は85百万円)、経常利益が24億10百万円(同1億71百万円)、親会社株主帰属四半期純利益が15億52百万円(同1億42百万円の赤字)だった。

 なお収益認識基準適用で、売上高が3億70百万円増加、売上原価が5億97百万円増加、売上総利益が2億26百万円減少、販管費が45百万円増加、営業利益が1億81百万円減少、営業外費用が2億07百万円減少、経常利益が26百万円増加している。

 売上面ではリフォーム需要を取り込んで計画を上回る増収となり、原価低減や経費抑制なども寄与して各利益も計画を上回る大幅増益だった。部門売上高は厨房部門が17.5%増の437億48百万円、浴槽・洗面部門が8.5%増の77億66百万円だった。売上総利益率は0.8ポイント上昇し、販管費比率は3.0ポイント低下した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が269億01百万円で営業利益が10億90百万円、第2四半期は売上高280億36百万円で営業利益10億76百万円だった。

 第2四半期累計が計画を上回ったため、通期連結業績予想を上方修正した。なお第2四半期累計の上振れ幅(売上高14億37百万円、営業利益8億66百万円、経常利益10億60百万円、親会社株主帰属四半期純利益7億22百万円)と、通期上方修正幅(売上高25億円、営業利益4億円、経常利益7億円、親会社株主帰属当期純利益5億円)を比較すると、下期の利益を下方修正した形になる。

 原材料高の影響などを考慮して下期をやや慎重に見込んでいるが、積極的な営業活動、生産設備の整備、ショールームの改装、情報基盤整備への投資、原価低減、全社的なコスト削減を推進するとしている。修正後の通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.8%、営業利益が67.7%、経常利益が66.9%、親会社株主帰属当期純利益が67.5%と高水準である。通期予想は再上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は9月の年初来高値圏から反落して上値を切り下げる形だが、指標面の割安感も評価材料であり、調整一巡して出直りを期待したい。11月18日の終値は520円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS62円35銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想20円で算出)は約3.8%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1430円20銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約195億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[11月08日更新]

クリナップは22年3月期2Q累計が計画上回る大幅増益で通期予想を上方修正

 クリナップ<7955>(東1)は11月5日の取引時間終了後に22年3月期第2四半期累計連結業績を発表した。リフォーム需要を取り込み、原価低減や経費抑制なども寄与して計画を上回る大幅増益だった。そして通期予想を上方修正した。原材料高の影響などを考慮して下期をやや慎重に見込んでいるが、再上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。株価は9月の年初来高値圏から反落したが調整一巡感を強めている。上方修正を評価して上値を試す展開を期待したい。

■22年3月期2Q累計大幅増益、通期予想を上方修正

 22年3月期第2四半期累計の連結業績(収益認識基準適用)は、売上高が前年同期比15.2%増の549億37百万円、営業利益が21億66百万円(前年同期は85百万円)、経常利益が24億10百万円(同1億71百万円)、親会社株主帰属四半期純利益が15億52百万円(同1億42百万円の赤字)だった。

 なお収益認識基準適用で、売上高が3億70百万円増加、売上原価が5億97百万円増加、売上総利益が2億26百万円減少、販管費が45百万円増加、営業利益が1億81百万円減少、営業外費用が2億07百万円減少、経常利益が26百万円増加している。

 リフォーム需要を取り込み、原価低減や経費抑制なども寄与して計画を上回る大幅増益だった。部門売上高は厨房部門が17.5%増の437億48百万円、浴槽・洗面部門が8.5%増の77億66百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が269億01百万円で営業利益が10億90百万円、第2四半期は売上高280億36百万円で営業利益10億76百万円だった。

 第2四半期累計が計画を上回ったため、通期連結業績予想を上方修正し、売上高が21年3月期比8.0%増の1125億円、営業利益が22.4%増の32億円、経常利益が32.6%増の36億円、親会社株主帰属当期純利益が31.7%増の23億円としている。配当予想は据え置いて21年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 なお第2四半期累計の上振れ幅(売上高14億37百万円、営業利益8億66百万円、経常利益10億60百万円、親会社株主帰属四半期純利益7億22百万円)と、通期上方修正幅(売上高25億円、営業利益4億円、経常利益7億円、親会社株主帰属当期純利益5億円)を比較すると、下期の利益を下方修正した形になる。

 原材料高の影響などを考慮して下期をやや慎重に見込んでいるが、修正後の通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.8%、営業利益が67.7%、経常利益が66.9%、親会社株主帰属当期純利益が67.5%と高水準である。通期予想は再上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は9月の年初来高値圏から反落したが調整一巡感を強めている。週足チャートで見ると26週移動平均線が支持線の形だ。上方修正を評価して上値を試す展開を期待したい。11月5日の終値は562円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円35銭で算出)は約9倍、時価総額は約210億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[10月20日更新]

クリナップは戻り試す、22年3月期増収増益予想

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームなども展開している。22年3月期は需要の緩やかな回復や原価低減効果などで増収増益予想としている。第1四半期の進捗率が高水準であり、通期予想は上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。株価は地合い悪化も影響して9月の年初来高値圏から反落したが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 21年10月5日に創業72周年を迎えた。システムキッチンの大手で、厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。21年3月期部門別売上構成比は厨房部門が79%、浴槽・洗面部門が14%、その他が7%だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 21年10月には、ニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」の本格販売を開始した。キッチンの要素を極力シンプルにしてダイニングテーブルと融合することで、新しいLDKの在り方や暮らしを提案するキッチンテーブルである。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。21年10月には福井ショールーム(福井県福井市)を移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。21年3月期の販売ルート別売上構成比(単体)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80%、ハウスメーカーが15%、直需(マンション)が5%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 新中期経営計画(21〜23年度)では、目標値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。さらにサステナブルビジョンとして「人と暮らしの未来を拓く」を掲げて、長期ビジョンの目標は30年度に、20年度比で売上高30%増、販管費比率30%以下、営業利益3.5倍とした。

 重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの脱却、新規事業による新たな顧客の創造、ESG・SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

■22年3月期増収増益予想、さらに上振れの可能性

 22年3月期の連結業績予想は、売上高が21年3月期比5.6%増の1100億円、営業利益が7.1%増の28億円、経常利益が6.8%増の29億円、親会社株主帰属当期純利益が3.1%増の18億円としている。配当予想は20年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 新型コロナ影響が不透明だが、需要の緩やかな回復や原価低減効果などで増収増益予想としている。積極的な営業活動、生産設備の整備、ショールームの改装、情報基盤整備への投資、原価低減、全社的なコスト削減を推進するとしている。

 第1四半期(収益認識に関する企業会計基準第29号適用)は、売上高が前年同期比22.1%増の269億01百万円、営業利益が10億90百万円(前年同期は5億07百万円の赤字)、経常利益が12億35百万円(同4億34百万円の赤字)、親会社株主帰属四半期純利益が7億52百万円(同4億76百万円の赤字)だった。

 なお収益認識に関する企業会計基準第29号適用の影響で、売上高が1億46百万円増加、売上原価が2億36百万円増加、販管費が4百万円増加、営業利益が93百万円減少、営業外費用が1億04百万円減少、経常利益が10百万円増加した。

 売上面では新型コロナ影響が和らぎ、ショールームにおける販売強化などで大幅増収だった。事業別売上高は厨房部門が23.3%増の210億56百万円、浴槽・洗面部門が17.0%増の39億75百万円だった。利益面は原価低減効果も寄与して黒字転換した。

 通期連結業績予想は据え置いたが、第1四半期の進捗率は売上高が24.5%、営業利益が38.9%と高水準である。通期予想は上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は地合い悪化も影響して9月の年初来高値圏から反落したが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。10月19日の終値は555円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS48円79銭で算出)は約11倍、今期予想配当利回り(会社予想20円で算出)は約3.6%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1430円20銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約208億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[09月29日更新]

クリナップは年初来高値圏、22年3月期増収増益予想、さらに上振れの可能性

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームなども展開している。10月2日〜3日にはニューノーマル時代の新生活提案キッチン「HIROMA」のデビューイベント開催を予定している。また10月5日に創業72周年を迎える。22年3月期は需要の緩やかな回復や原価低減効果などで増収増益予想としている。第1四半期の進捗率が高水準であり、通期予想は上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。株価は順調に水準を切り上げて年初来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手で、厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。21年3月期部門別売上構成比は厨房部門が79%、浴槽・洗面部門が14%、その他が7%だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。21年6月には姫路ショールーム(兵庫県姫路市)を移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。21年3月期の販売ルート別売上構成比(単体)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80%、ハウスメーカーが15%、直需(マンション)が5%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 新中期経営計画(21〜23年度)では、目標値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。さらにサステナブルビジョンとして「人と暮らしの未来を拓く」を掲げて、長期ビジョンの目標は30年度に、20年度比で売上高30%増、販管費比率30%以下、営業利益3.5倍とした。

 重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの脱却、新規事業による新たな顧客の創造、ESG・SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

■22年3月期増収増益予想、さらに上振れの可能性

 22年3月期の連結業績予想は、売上高が21年3月期比5.6%増の1100億円、営業利益が7.1%増の28億円、経常利益が6.8%増の29億円、親会社株主帰属当期純利益が3.1%増の18億円としている。配当予想は20年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 新型コロナウイルスの影響が不透明だが、需要の緩やかな回復や原価低減効果などで増収増益予想としている。積極的な営業活動、生産設備の整備、ショールームの改装、情報基盤整備への投資、原価低減、全社的なコスト削減を推進するとしている。

 第1四半期(収益認識に関する企業会計基準第29号適用)は、売上高が前年同期比22.1%増の269億01百万円、営業利益が10億90百万円(前年同期は5億07百万円の赤字)、経常利益が12億35百万円(同4億34百万円の赤字)、親会社株主帰属四半期純利益が7億52百万円(同4億76百万円の赤字)だった。

 なお収益認識に関する企業会計基準第29号適用の影響で、売上高が1億46百万円増加、売上原価が2億36百万円増加、販管費が4百万円増加、営業利益が93百万円減少、営業外費用が1億04百万円減少、経常利益が10百万円増加した。

 売上面では新型コロナ影響が和らぎ、ショールームにおける販売強化などで大幅増収だった。事業別売上高は厨房部門が23.3%増の210億56百万円、浴槽・洗面部門が17.0%増の39億75百万円だった。利益面は原価低減効果も寄与して黒字転換した。

 通期連結業績予想は据え置いたが、第1四半期の進捗率は売上高が24.5%、営業利益が38.9%と高水準である。通期予想は上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株価は年初来高値圏

 株価は順調に水準を切り上げて年初来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。9月28日の終値は604円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS48円79銭で算出)は約12倍、今期予想配当利回り(会社予想20円で算出)は約3.3%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1430円20銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約226億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[09月08日更新]

クリナップは上値試す、22年3月期増収増益予想、さらに上振れの可能性

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームなども展開している。22年3月期は需要の緩やかな回復や原価低減効果などで増収増益予想としている。第1四半期の進捗率が高水準であり、通期予想は上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。株価は小動きだが順調に水準を切り上げて戻り高値圏だ。上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手で、厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。21年3月期部門別売上構成比は厨房部門が79%、浴槽・洗面部門が14%、その他が7%だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。21年6月には姫路ショールーム(兵庫県姫路市)を移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。21年3月期の販売ルート別売上構成比(単体)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80%、ハウスメーカーが15%、直需(マンション)が5%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 新中期経営計画(21〜23年度)では、目標値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げている。さらにサステナブルビジョンとして「人と暮らしの未来を拓く」を掲げて、長期ビジョンの目標は30年度に、20年度比で売上高30%増、販管費比率30%以下、営業利益3.5倍とした。

 重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの脱却、新規事業による新たな顧客の創造、ESG・SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

■22年3月期増収増益予想、1Q高進捗率で通期上振れの可能性

 22年3月期の連結業績予想は、売上高が21年3月期比5.6%増の1100億円、営業利益が7.1%増の28億円、経常利益が6.8%増の29億円、親会社株主帰属当期純利益が3.1%増の18億円としている。配当予想は20年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 新型コロナウイルスの影響が不透明だが、需要の緩やかな回復や原価低減効果などで増収増益予想としている。積極的な営業活動、生産設備の整備、ショールームの改装、情報基盤整備への投資、原価低減、全社的なコスト削減を推進するとしている。

 第1四半期(収益認識に関する企業会計基準第29号適用)は、売上高が前年同期比22.1%増の269億01百万円、営業利益が10億90百万円(前年同期は5億07百万円の赤字)、経常利益が12億35百万円(同4億34百万円の赤字)、親会社株主帰属四半期純利益が7億52百万円(同4億76百万円の赤字)だった。

 なお収益認識に関する企業会計基準第29号適用の影響で、売上高が1億46百万円増加、売上原価が2億36百万円増加、販管費が4百万円増加、営業利益が93百万円減少、営業外費用が1億04百万円減少、経常利益が10百万円増加した。

 売上面では新型コロナ影響が和らぎ、ショールームにおける販売強化などで大幅増収だった。事業別売上高は厨房部門が23.3%増の210億56百万円、浴槽・洗面部門が17.0%増の39億75百万円だった。利益面は原価低減効果も寄与して黒字転換した。

 通期連結業績予想は据え置いたが、第1四半期の進捗率は売上高が24.5%、営業利益が38.9%と高水準である。通期予想は上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は小動きだが順調に水準を切り上げて戻り高値圏だ。上値を試す展開を期待したい。9月7日の終値は576円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS48円79銭で算出)は約12倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約3,5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1430円20銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約216億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[08月18日更新]

クリナップは戻り試す、22年3月期1Q黒字転換で通期上振れの可能性

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームなども展開している。22年3月期は需要の緩やかな回復や原価低減効果などで増収増益予想としている。第1四半期は新型コロナ影響緩和や販売強化で大幅増収となり、原価低減効果も寄与して黒字転換した。通期予想を据え置いたが上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。株価は下値を切り上げて反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手で、厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。21年3月期部門別売上構成比は厨房部門が79%、浴槽・洗面部門が14%、その他が7%だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。21年6月には姫路ショールーム(兵庫県姫路市)を移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。21年3月期の販売ルート別売上構成比(単体)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80%、ハウスメーカーが15%、直需(マンション)が5%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 新中期経営計画(21〜23年度)では、目標値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げた。またサステナブルビジョンとして「人と暮らしの未来を拓く」を掲げて、長期ビジョンの目標は30年度に、20年度比で売上高30%増、販管費比率30%以下、営業利益3.5倍とした。

 重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの脱却、新規事業による新たな顧客の創造、ESG・SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

■22年3月期1Q大幅増収・黒字転換、通期上振れの可能性

 22年3月期の連結業績予想は、売上高が21年3月期比5.6%増の1100億円、営業利益が7.1%増の28億円、経常利益が6.8%増の29億円、親会社株主帰属当期純利益が3.1%増の18億円としている。配当予想は20年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 新型コロナウイルスの影響が不透明だが、需要の緩やかな回復や原価低減効果などで増収増益予想としている。積極的な営業活動、生産設備の整備、ショールームの改装、情報基盤整備への投資、原価低減、全社的なコスト削減を推進するとしている。

 第1四半期(収益認識に関する企業会計基準第29号適用)は、売上高が前年同期比22.1%増の269億01百万円、営業利益が10億90百万円(前年同期は5億07百万円の赤字)、経常利益が12億35百万円(同4億34百万円の赤字)、親会社株主帰属四半期純利益が7億52百万円(同4億76百万円の赤字)だった。

 収益認識に関する企業会計基準第29号適用の影響で、売上高が1億46百万円増加、売上原価が2億36百万円増加、販管費が4百万円増加、営業利益が93百万円減少、営業外費用が1億04百万円減少、経常利益が10百万円増加した。

 売上面では新型コロナ影響が和らぎ、ショールームにおける販売強化などで大幅増収だった。事業別売上高は厨房部門が23.3%増の210億56百万円、浴槽・洗面部門が17.0%増の39億75百万円だった。利益面は原価低減効果も寄与して黒字転換した。

 通期連結業績予想は据え置いたが、第1四半期の進捗率は売上高が24.5%、営業利益が38.9%と順調である。通期予想は上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は小動きだが徐々に下値を切り上げて反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。8月17日の終値は544円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS48円79銭で算出)は約11倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約3.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1430円20銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約204億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR
[07月14日更新]

クリナップは反発の動き、22年3月期増収増益予想

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームなども展開している。サステナブルビジョンとして「人と暮らしの未来を拓く」を掲げ、福島県の復興支援を目的に活動しているクリナップ財団は7月1日に21年度の奨学生50名を決定した。22年3月期は需要の緩やかな回復や原価低減効果などで増収増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は4月の年初来高値圏から反落してモミ合う展開だったが、調整一巡して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手で、厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。21年3月期部門別売上構成比は厨房部門が79%、浴槽・洗面部門が14%、その他が7%だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。21年6月には姫路ショールーム(兵庫県姫路市)を移転オープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。21年3月期の販売ルート別売上構成比(単体)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80%、ハウスメーカーが15%、直需(マンション)が5%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 新中期経営計画(21〜23年度)では、目標値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げた。またサステナブルビジョンとして「人と暮らしの未来を拓く」を掲げて、長期ビジョンの目標は30年度に、20年度比で売上高30%増、販管費比率30%以下、営業利益3.5倍とした。

 重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの脱却、新規事業による新たな顧客の創造、ESG・SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

 なお福島県いわき市に生産拠点を構えている。東日本大震災の翌年の12年12月に公益財団法人クリナップ財団を設立し、福島県の復興支援を目的として活動している。21年7月には21年度の奨学生50名を決定した。13年度に開始した奨学支援事業は震災復興支援に有用な人材育成を目指し、9年間で累計奨学生360名となった。

■22年3月期増収増益予想

 22年3月期の連結業績予想は、売上高が21年3月期比5.6%増の1100億円、営業利益が7.1%増の28億円、経常利益が6.8%増の29億円、親会社株主帰属当期純利益が3.1%増の18億円としている。配当予想は20年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 新型コロナウイルスの影響が不透明だが、需要の緩やかな回復や原価低減効果などで増収増益予想としている。積極的な営業活動、生産設備の整備、ショールームの改装、情報基盤整備への投資、原価低減、全社的なコスト削減を推進するとしている。収益拡大を期待したい。

■株価は反発の動き

 株価は4月の年初来高値圏から反落してモミ合う展開だったが、調整一巡して反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。7月13日の終値は552円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS48円79銭で算出)は約11倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約3.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1430円20銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約207億円である。
(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
http://media-ir.com/news/
[06月23日更新]

クリナップは調整一巡、22年3月期増収増益予想

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。サステナブルビジョンとして「人と暮らしの未来を拓く」を掲げている。22年3月期は需要の緩やかな回復や原価低減効果などで増収増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は4月の年初来高値圏から反落してモミ合う展開だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手で、厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。21年3月期部門別売上構成比は厨房部門が79%、浴槽・洗面部門が14%、その他が7%だった。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 中高級品市場での更なる競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。21年3月期の販売ルート別売上構成比(単体)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80%、ハウスメーカーが15%、直需(マンション)が5%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■サステナブルビジョンは「人と暮らしの未来を拓く」

 新中期経営計画(21〜23年度)では、目標値に最終年度24年3月期の売上高1200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を掲げた。またサステナブルビジョンとして「人と暮らしの未来を拓く」を掲げて、長期ビジョンの目標は30年度に、20年度比で売上高30%増、販管費比率30%以下、営業利益3.5倍とした。

 重点施策としては、既存事業の需要開拓と低収益からの脱却、新規事業による新たな顧客の創造、ESG・SDGs視点での経営基盤の強化を推進する。

 既存事業に関しては、水回り3品(キッチン、浴室、洗面)事業での安定した収益確保を目的として中高級品の販売力強化、システムバス販売の底上げ、リフォーム需要獲得、水回り3品で培ったノウハウを活かしたサービス・物流分野での外販ビジネスの拡大、生産変革による原価低減、間接業務の効率化などで利益改善を推進する。

■22年3月期増収増益予想

 22年3月期の連結業績予想は、売上高が21年3月期比5.6%増の1100億円、営業利益が7.1%増の28億円、経常利益が6.8%増の29億、親会社株主帰属当期純利益が3.1%増の18億円としている。配当予想は20年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 新型コロナウイルスの影響が不透明だが、需要の緩やかな回復や原価低減効果などで増収増益予想としている。積極的な営業活動、生産設備の整備、ショールームの改装、情報基盤整備への投資、原価低減、全社的なコスト削減を推進するとしている。収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は4月の年初来高値圏から反落してモミ合う展開だが、調整一巡して出直りを期待したい。6月22日の終値は514円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS48円79銭で算出)は約11倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約3.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1430円20銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約192億円である。
(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
http://media-ir.com/news/
[05月13日更新]

クリナップは22年3月期増収増益予想

 クリナップ <7955> は5月11日の取引時間終了後に21年3月期連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響を受けて減収だが、リフォーム需要が緩やかに回復傾向となり、原価低減効果も寄与して各利益は増益で着地した。22年3月期は増収増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は下値を切り上げている。増収増益予想を評価して戻りを試す展開を期待したい。

■21年3月期は減収だが増益、22年3月期は増収増益予想

21年3月期の連結業績(4月16日に売上高、利益とも上方修正)は、売上高が20年3月期比3.1%減の1041億85百万円、営業利益が4.6%増の26億14百万円、経常利益が6.6%増の27億14百万円、親会社株主帰属当期純利益が19.2%増の17億46百万円だった。配当は20年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)とした。

新型コロナウイルスの影響を受けて減収だが、巣ごもり消費でリフォーム需要が緩やかに回復傾向となり、原価低減効果も寄与して各利益は増益で着地した。厨房部門は2.3%減収、浴槽・洗面部門は7.2%減収だった。なお特別利益に雇用調整助成金1億41百万円を計上した。

四半期別に見ると、第1四半期は売上高220億27百万円で営業利益5億07百万円の赤字、第2四半期は売上高256億45百万円で営業利益5億92百万円、第3四半期は売上高291億36百万円で営業利益22億24百万円、第4四半期は売上高273億77百万円で営業利益3億05百万円だった。

22年3月期の連結業績予想は、売上高が21年3月期比5.6%増の1100億円、営業利益が7.1%増の28億円、経常利益が6.8%増の29億、親会社株主帰属当期純利益が3.1%増の18億円としている。配当予想は20年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)とした。

新型コロナウイルスの影響が不透明だが、積極的な営業活動、生産設備の整備、ショールームの改装、情報基盤整備への投資、原価低減、全社的なコスト削減を推進するとしている。収益拡大を期待したい。

■株価は戻り試す

株価は下値を切り上げている。増収増益予想を評価して戻りを試す展開を期待したい。5月11日の終値は551円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS48円79銭で算出)は約11倍、時価総額は約206億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[04月19日更新]

クリナップは21年3月期業績予想を大幅上方修正

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。中期ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ高収益化を推進している。4月16日に21年3月期連結業績予想の大幅上方修正を発表し、従来の減益予想から一転して増益予想とした。さらに22年3月期も収益拡大を期待したい。株価は戻り一服の形だが、上方修正を好感して上値を試す動きを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手で、厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 20年3月期の部門別売上構成比は厨房部門が78%、浴槽・洗面部門が15%、その他が7%だった。全国のショールーム数は102ヶ所で、来場組数は395千組だった。中高級品市場での競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。20年10月にはホームページ上に「オンラインショールーム」をオープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。20年3月期の販売ルート別売上構成比(単体)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80.7%、ハウスメーカーが14.6%、直需(マンション)が4.7%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■中期ビジョンは「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」

 中期経営計画(18年〜20年)では、ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ、収益拡大・高収益化を目指している。

 重点施策としては、中高級市場での競争力強化、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進している。

 また業務提携を活用し、新規事業として富裕層向け海外キッチン事業、他業種とコラボしたダイニング事業を展開する。

■21年3月期予想を上方修正

 21年3月期の連結業績予想は4月16日に上方修正して、売上高が20年3月期比3.7%減の1035億円、営業利益が微増の25億円、経常利益が2.2%増の26億円、親会社株主帰属当期純利益が11.3%増の16億30百万円とした。配当予想は20年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 従来予想(8月6日公表)に対して、売上高を5億円、営業利益を18億円、経常利益を18億円、親会社株主帰属当期純利益を12億30百万円、それぞれ上方修正した。新型コロナウイルスの影響が想定よりも軽微だったことに加えて、全社的な経費抑制や原価低減が寄与した。
 
 なお第3四半期累計は売上高が前年同期比6.9%減の768億08百万円、営業利益が26.4%減の23億09百万円、経常利益が24.8%減の24億12百万円、四半期純利益が28.1%減の15億02百万円だった。

 累計ベースで厨房部門は6.5%減収、浴槽・洗面部門は9.4%減収だった。新型コロナウイルスの影響を受けた。ただし巣ごもり消費や新しい生活様式の普及などでリフォーム市場が回復の兆しを見せ始め、原価低減効果も寄与して各利益は回復傾向を強めた。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高220億27百万円で営業利益5億07百万円の赤字、第2四半期は売上高256億45百万円で営業利益5億92百万円の黒字、第3四半期は売上高291億36百万円で営業利益22億24百万円の黒字だった。第3四半期は前年第3四半期(売上高276億94百万円で営業利益9億14百万円)との比較で増収・大幅増益だった。

 21年3月期は大幅上方修正して従来の減益予想から一転して増益予想となった。さらに22年3月期も収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は戻り一服の形だが調整一巡感を強めている。上方修正を好感して上値を試す動きを期待したい。4月16日の終値は529円、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS44円18銭で算出)は約12倍、前期推定配当利回り(会社予想の20円で算出)は約3.8%、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS1379円67銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約198億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[04月08日更新]

クリナップは下値切り上げ、22年3月期収益拡大期待

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。中期ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ高収益化を推進している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響で減益予想としているが、原価低減効果で通期利益予想は上振れの可能性が高いだろう。さらに22年3月期の収益拡大を期待したい。株価は戻り一服の形となったが下値を切り上げている。高配当利回りや低PBRにも注目して出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手で、厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 20年3月期の部門別売上構成比は厨房部門が78%、浴槽・洗面部門が15%、その他が7%だった。全国のショールーム数は102ヶ所で、来場組数は395千組だった。中高級品市場での競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。20年10月にはホームページ上に「オンラインショールーム」をオープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。20年3月期の販売ルート別売上構成比(単体)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80.7%、ハウスメーカーが14.6%、直需(マンション)が4.7%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■中期ビジョンは「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」

 中期経営計画(18年〜20年)では、ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ、収益拡大・高収益化を目指している。

 重点施策としては、中高級市場での競争力強化、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進している。

 また業務提携を活用し、新規事業として富裕層向け海外キッチン事業、他業種とコラボしたダイニング事業を展開する。

■21年3月期は利益上振れの可能性

 21年3月期連結業績予想(8月6日公表)は、売上高が20年3月期比4.2%減の1030億円、営業利益が72.0%減の7億円、経常利益が68.6%減の8億円、当期純利益が72.7%減の4億円としている。配当予想は20年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比6.9%減の768億08百万円、営業利益が26.4%減の23億09百万円、経常利益が24.8%減の24億12百万円、四半期純利益が28.1%減の15億02百万円だった。

 累計ベースで厨房部門は6.5%減収、浴槽・洗面部門は9.4%減収だった。新型コロナウイルスの影響を受けた。ただし巣ごもり消費や新しい生活様式の普及などでリフォーム市場が回復の兆しを見せ始め、原価低減効果も寄与して各利益は回復傾向を強めた。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高220億27百万円で営業利益5億07百万円の赤字、第2四半期は売上高256億45百万円で営業利益5億92百万円の黒字、第3四半期は売上高291億36百万円で営業利益22億24百万円の黒字だった。第3四半期は前年第3四半期(売上高276億94百万円で営業利益9億14百万円)との比較で増収・大幅増益だった。

 新型コロナウイルスの影響が不透明として通期予想を据え置き大幅減益予想としているが、第3四半期累計の各利益は通期予想を大幅に超過達成している。第3四半期が前年比増収増益に転じたことも勘案すれば、通期利益予想は上振れの可能性が高いだろう。さらに22年3月期の収益拡大を期待したい。

■株価は下値切り上げ

 株価は戻り一服の形となったが下値を切り上げている。高配当利回りや低PBRにも注目して出直りを期待したい。4月7日の終値は544円、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS10円84銭で算出)は約50倍、前期推定配当利回り(会社予想の20円で算出)は約3.7%、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS1379円67銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約204億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月03日更新]

クリナップは反発の動き、21年3月期利益予想は上振れの可能性

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。中期ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ、収益拡大・高収益化を推進している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響で減収減益予想としているが、原価低減も寄与して第3四半期累計は通期利益予想を大幅に超過達成している。通期利益予想は上振れの可能性が高いだろう。株価は下値固め完了して反発の動きを強めている。高配当利回りや低PBRにも注目して戻りを試す展開を期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手で、厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 20年3月期の部門別売上構成比は厨房部門が78%、浴槽・洗面部門が15%、その他が7%だった。全国のショールーム数は102ヶ所で、来場組数は395千組だった。中高級品市場での競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。20年10月にはホームページ上に「オンラインショールーム」をオープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。20年3月期の販売ルート別売上構成比(単体)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80.7%、ハウスメーカーが14.6%、直需(マンション)が4.7%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■中期ビジョンは「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」

 中期経営計画(18年〜20年)では、ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ、収益拡大・高収益化を目指している。

 重点施策としては、中高級市場での競争力強化、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進している。

 また業務提携を活用し、新規事業として富裕層向け海外キッチン事業、他業種とコラボしたダイニング事業を展開する。

■21年3月期は利益上振れの可能性

 21年3月期の連結業績予想(期初時点では未定、8月6日に公表)は、売上高が20年3月期比4.2%減の1030億円、営業利益が72.0%減の7億円、経常利益が68.6%減の8億円、当期純利益が72.7%減の4億円としている。配当予想は20年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比6.9%減の768億08百万円、営業利益が26.4%減の23億09百万円、経常利益が24.8%減の24億12百万円、四半期純利益が28.1%減の15億02百万円だった。

 累計ベースで厨房部門は6.5%減収、浴槽・洗面部門は9.4%減収だった。新型コロナウイルスの影響を受けた。ただし巣ごもり消費や新しい生活様式の普及などでリフォーム市場が回復の兆しを見せ始め、原価低減効果も寄与して各利益は回復傾向を強めた。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高220億27百万円で営業利益5億07百万円の赤字、第2四半期は売上高256億45百万円で営業利益5億92百万円の黒字、第3四半期は売上高291億36百万円で営業利益22億24百万円の黒字だった。第3四半期は前年第3四半期(売上高276億94百万円で営業利益9億14百万円)との比較で増収・大幅増益だった。

 新型コロナウイルスの影響が不透明として通期予想を据え置いたが、第3四半期累計の各利益は通期予想を大幅に超過達成している。第3四半期が前年比増収増益に転じたことも勘案すれば、通期利益予想は上振れの可能性が高いだろう。

■株価は反発の動き

 株価は下値固め完了して反発の動きを強めている。高配当利回りや低PBRにも注目して戻りを試す展開を期待したい。3月2日の終値は508円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS10円84銭で算出)は約47倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約3.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1379円67銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約190億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月10日更新]

クリナップは戻り試す、21年3月期利益予想は上振れの可能性

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。中期ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ、収益拡大・高収益化を推進している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響で減収減益予想だが、リフォーム需要が緩やかに回復傾向となり、原価低減も寄与して第3四半期累計は通期利益予想を大幅超過達成して着地した。通期予想を据え置いたが上振れの可能性が高いだろう。株価は反発の動きを強めている。高配当利回りや低PBRにも注目して戻りを試す展開を期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手で、厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 20年3月期の部門別売上構成比は厨房部門が78%、浴槽・洗面部門が15%、その他が7%だった。全国のショールーム数は102ヶ所で、来場組数は395千組だった。中高級品市場での競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。20年10月にはホームページ上に「オンラインショールーム」をオープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。20年3月期の販売ルート別売上構成比(単体)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80.7%、ハウスメーカーが14.6%、直需(マンション)が4.7%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■中期ビジョンは「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」

 中期経営計画(18年〜20年)では、ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ、収益拡大・高収益化を目指している。

 重点施策としては、中高級市場での競争力強化、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進している。

 また業務提携を活用し、新規事業として富裕層向け海外キッチン事業、他業種とコラボしたダイニング事業を展開する。

■21年3月期は新型コロナ影響だが利益上振れの可能性

 21年3月期の連結業績予想(期初時点では未定、8月6日に公表)は、売上高が20年3月期比4.2%減の1030億円、営業利益が72.0%減の7億円、経常利益が68.6%減の8億円、当期純利益が72.7%減の4億円としている。配当予想は20年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比6.9%減の768億08百万円、営業利益が26.4%減の23億09百万円、経常利益が24.8%減の24億12百万円、四半期純利益が28.1%減の15億02百万円だった。

 厨房部門は6.5%減収、浴槽・洗面部門は9.4%減収だった。新型コロナウイルスの影響を受けて累計ベースで減収減益だったが、巣ごもり消費や新しい生活様式の普及などでリフォーム市場が回復の兆しを見せ始め、原価低減効果も寄与して各利益は回復傾向を強めた。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高220億27百万円で営業利益5億07百万円の赤字、第2四半期は売上高256億45百万円で営業利益5億92百万円の黒字、第3四半期は売上高291億36百万円で営業利益22億24百万円の黒字だった。第3四半期は前年第3四半期(売上高276億94百万円で営業利益9億14百万円)との比較で増収・大幅増益だった。

 新型コロナウイルスの影響が不透明として通期予想を据え置いたが、第3四半期累計の各利益は通期予想を大幅超過達成して着地した。さらに第3四半期が前年比増収増益に転じたことも勘案すれば、通期上振れの可能性が高いだろう。

■株価は戻り試す

 株価は反発の動きを強めている。21年3月期業績予想上振れの可能性に加えて、高配当利回りや低PBRにも注目して戻りを試す展開を期待したい。2月9日の終値は502円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS10円84銭で算出)は約46倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約4.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1379円67銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約188億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月08日更新]

クリナップは反発の動き、21年3月期利益上振れ余地

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。中期ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ、収益拡大・高収益化を推進している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響を受けるが、利益上振れ余地がありそうだ。株価は11月の直近安値圏から反発の動きを強めている。高配当利回りや低PBRにも注目して出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手で、厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 20年3月期の部門別売上構成比は厨房部門が78%、浴槽・洗面部門が15%、その他が7%だった。全国のショールーム数は102ヶ所で、来場組数は395千組だった。中高級品市場での競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。20年10月にはホームページ上に「オンラインショールーム」をオープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。20年3月期の販売ルート別売上構成比(単体)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80.7%、ハウスメーカーが14.6%、直需(マンション)が4.7%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■中期ビジョンは「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」

 中期経営計画(18年〜20年)では、ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ、収益拡大・高収益化を目指している。

 重点施策としては、中高級市場での競争力強化、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進している。

 また業務提携を活用し、新規事業として富裕層向け海外キッチン事業、他業種とコラボしたダイニング事業を展開する。

■21年3月期は利益上振れ余地

 21年3月期の連結業績予想(期初時点では未定、8月6日に公表)は、売上高が20年3月期比4.2%減の1030億円、営業利益が72.0%減の7億円、経常利益が68.6%減の8億円、純利益が72.7%減の4億円としている。配当予想は20年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比13.0%減の476億72百万円、営業利益が96.2%減の85百万円、経常利益が92.4%減の1億71百万円、純利益が1億42百万円の赤字(前年同期は15億72百万円の黒字)だった。

 新型コロナウイルスの影響で、2桁減収(厨房部門が12.8%減収、浴槽・洗面部門が16.4%減収)となり、大幅営業・経常減益、最終赤字だった。ただし売上高、各利益とも計画を上回った。売上高は新しい生活様式の普及などで、減収率が想定よりも小幅にとどまった。減収によって売上総利益も減少したが、営業政策見直しや投資抑制などで販管費も減少したため、営業・経常利益は赤字予想から一転して黒字で着地した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高220億27百万円で営業利益5億07百万円の赤字、第2四半期は売上高256億45百万円で営業利益5億92百万円の黒字だった。

 通期も新型コロナウイルスの影響で減収減益予想だが、半期ベースで見ると上期が8億円の赤字に対して、下期は15億円の黒字の計画としている。競争力強化に向けてシステムキッチンのセントロやステディア、20年6月リニューアルしたコンパクトキッチンのコルティなど高付加価値商品を順次投入している。さらにリターナブル梱包やシュリンク梱包の活用によって段ボール量を削減し、経費削減とともに環境対応を推進する方針だ。

 売上が回復傾向であり、第2四半期累計の利益が計画を大幅に上回ったことを勘案すれば、通期も利益上振れ余地がありそうだ。

■株価は反発の動き

 株価は11月の直近安値圏から反発の動きを強めている。高配当利回りや低PBRにも注目して出直りを期待したい。1月7日の終値は480円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS10円84銭で算出)は約44倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約4.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1379円67銭で算出)は約0.3倍、時価総額は約180億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月07日更新]

クリナップは出直り期待、21年3月期利益上振れの可能性

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。中期ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ、収益拡大・高収益化を推進している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響を受けるが、第2四半期の利益が計画超であり、通期利益も上振れの可能性が高いだろう。株価は3月の年初来安値を割り込まずに切り返しの動きを強めている。高配当利回りや低PBRも評価材料であり、売り一巡して出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手で、厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 20年3月期の部門別売上構成比は厨房部門が78%、浴槽・洗面部門が15%、その他が7%だった。全国のショールーム数は102ヶ所で、来場組数は395千組だった。中高級品市場での競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。20年10月にはホームページ上に「オンラインショールーム」をオープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。20年3月期の販売ルート別売上構成比(単体)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80.7%、ハウスメーカーが14.6%、直需(マンション)が4.7%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■中期ビジョンは「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」

 中期経営計画(18年〜20年)では、ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ、収益拡大・高収益化を目指している。

 重点施策としては、中高級市場での競争力強化、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進している。

 また業務提携を活用し、新規事業として富裕層向け海外キッチン事業、他業種とコラボしたダイニング事業を展開する。

■21年3月期は利益上振れの可能性

 21年3月期の連結業績予想(期初時点では未定、8月6日に公表)は、売上高が20年3月期比4.2%減の1030億円、営業利益が72.0%減の7億円、経常利益が68.6%減の8億円、純利益が72.7%減の4億円としている。配当予想は20年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比13.0%減の476億72百万円、営業利益が96.2%減の85百万円、経常利益が92.4%減の1億71百万円、純利益が1億42百万円の赤字(前年同期は15億72百万円の黒字)だった。

 新型コロナウイルスの影響で2桁減収(厨房部門が12.8%減収、浴槽・洗面部門が16.4%減収)となり、大幅営業・経常減益、最終赤字だった。ただし売上高、各利益とも計画を上回った。売上高は新しい生活様式の普及などで、減収率が想定よりも小幅にとどまった。減収によって売上総利益も減少したが、営業政策見直しや投資抑制などで販管費も減少したため、営業・経常利益は赤字予想から一転して黒字で着地した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高220億27百万円で営業利益5億07百万円の赤字、第2四半期は売上高256億45百万円で営業利益5億92百万円の黒字だった。

 通期も新型コロナウイルスの影響で減収減益予想だが、半期ベースで見ると上期が8億円の赤字に対して、下期は15億円の黒字の計画としている。競争力強化に向けてシステムキッチンのセントロやステディア、20年6月リニューアルしたコンパクトキッチンのコルティなど高付加価値商品を順次投入している。さらにリターナブル梱包やシュリンク梱包の活用によって段ボール量を削減し、経費削減とともに環境対応を推進する方針だ。

 売上が回復傾向であり、第2四半期累計の利益が計画を大幅に上回ったことを勘案すれば、通期も利益上振れの可能性が高いだろう。

■株価は出直り期待

 株価は3月の年初来安値を割り込まずに切り返しの動きを強めている。高配当利回りや低PBRも評価材料であり、売り一巡して出直りを期待したい。12月4日の終値は478円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS10円84銭で算出)は約44倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約4.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1379円67銭で算出)は約0.3倍、時価総額は約179億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月20日更新]

クリナップは底値圏、新型コロナ影響だが21年3月期2Q累計が計画超で通期上振れの可能性

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。中期ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ、収益拡大・高収益化を推進している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響を受けるが、第2四半期の利益は計画を大幅に上回った。通期も上振れの可能性が高いだろう。株価は3月の年初来安値に接近して軟調だが底値圏だろう。高配当利回りや低PBRも評価して出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手で、厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 20年3月期の部門別売上構成比は厨房部門が78%、浴槽・洗面部門が15%、その他が7%だった。全国のショールーム数は102ヶ所で、来場組数は395千組だった。中高級品市場での競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。20年10月にはホームページ上に「オンラインショールーム」をオープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。20年3月期の販売ルート別売上構成比(単体)は、一般ルート(工務店・リフォーム)が80.7%、ハウスメーカーが14.6%、直需(マンション)が4.7%だった。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■中期ビジョンは「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」

 中期経営計画(18年〜20年)では、ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ、収益拡大・高収益化を目指している。

 重点施策としては、中高級市場での競争力強化、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進している。

 また業務提携を活用し、新規事業として富裕層向け海外キッチン事業、他業種とコラボしたダイニング事業を展開する。

■21年3月期は新型コロナ影響だが2Q累計が計画超で通期上振れの可能性

 21年3月期の連結業績予想(期初時点では未定、8月6日に公表)は、売上高が20年3月期比4.2%減の1030億円、営業利益が72.0%減の7億円、経常利益が68.6%減の8億円、純利益が72.7%減の4億円としている。配当予想は20年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比13.0%減の476億72百万円、営業利益が96.2%減の85百万円、経常利益が92.4%減の1億71百万円、純利益が1億42百万円の赤字(前年同期は15億72百万円の黒字)だった。

 新型コロナウイルスの影響で2桁減収(厨房部門が12.8%減収、浴槽・洗面部門が16.4%減収)となり、大幅営業・経常減益、最終赤字だった。ただし売上高、各利益とも計画を上回った。売上高は新しい生活様式の普及などで、減収率が想定よりも小幅にとどまった。減収によって売上総利益も減少したが、営業政策見直しや投資抑制などで販管費も減少したため、営業・経常利益は赤字予想から一転して黒字で着地した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高220億27百万円で営業利益5億07百万円の赤字、第2四半期は売上高256億45百万円で営業利益5億92百万円の黒字となる。

 通期も新型コロナウイルスの影響で減収減益予想だが、半期ベースで見ると上期が8億円の赤字に対して、下期は15億円の黒字の計画としている。競争力強化に向けてシステムキッチンのセントロやステディア、20年6月リニューアルしたコンパクトキッチンのコルティなど高付加価値商品を順次投入している。さらにリターナブル梱包やシュリンク梱包の活用によって段ボール量を削減し、経費削減とともに環境対応を推進する方針だ。

 売上が回復傾向であり、第2四半期累計の利益が計画を大幅に上回ったことを勘案すれば、通期も上振れの可能性が高いだろう。

■株価は底値圏

 株価は3月の年初来安値に接近して軟調だが底値圏だろう。高配当利回りや低PBRも評価して出直りを期待したい。11月19日の終値は443円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS10円84銭で算出)は約41倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約4.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1379円67銭で算出)は約0.3倍、時価総額は約166億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月23日更新]

クリナップは調整一巡、21年3月期は新型コロナ影響だが後半回復期待

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。中期ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ、収益拡大・高収益化を推進している。21年3月期は新型コロナウイルス影響で大幅減益予想だが、下期は損益改善の計画としている。後半の需要回復を期待したい。株価は安値圏でモミ合う形だが、調整一巡して出直りを期待したい。高配当利回りや低PBRも評価材料だろう。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手で、厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 20年3月期の部門別売上構成比は厨房部門が78%、浴槽・洗面部門が15%、その他が7%だった。全国のショールーム数は102ヶ所で、来場組数は395千組だった。中高級品市場での競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。20年10月にはホームページ上に「オンラインショールーム」をオープンした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■中期ビジョンは「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」

 中期経営計画(18年〜20年)では、ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ、収益拡大・高収益化を目指している。

 重点施策としては、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進している。

 また業務提携を活用し、新規事業として富裕層向け海外キッチン事業、他業種とコラボしたダイニング事業を展開する。

■21年3月期は新型コロナ影響で減益予想だが後半回復期待

 21年3月期の連結業績予想(期初時点では未定、8月6日に公表)は、売上高が20年3月期比4.2%減の1030億円、営業利益が72.0%減の7億円、経常利益が68.6%減の8億円、純利益が72.7%減の4億円としている。配当予想は20年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比13.7%減の220億27百万円、営業利益が5億07百万円の赤字(前年同期は2億35百万円の黒字)、経常利益が4億34百万円の赤字(同2億94百万円の黒字)、純利益が4億76百万円の赤字(同1億49百万円の黒字)だった。

 新型コロナウイルス影響で2桁減収(厨房部門が13.4%減収、浴槽・洗面部門が18.9%減収)となり、原価低減や販管費抑制でカバーできず、各利益は赤字だった。

 通期も減収減益予想だが、第2四半期以降の緩やかな回復を見込み、通期ベースで黒字予想としている。競争力強化に向けて、システムキッチンのセントロやステディア、20年6月リニューアルしたコンパクトキッチンのコルティなど、高付加価値商品を順次投入している。さらに収益性改善に向けて、リターナブル梱包やシュリンク梱包の活用によって段ボール量を削減し、経費削減とともに環境対応を推進する方針だ。

 半期ベースで見ると上期が8億円の赤字に対して、下期は15億円の黒字の計画としている。当面は新型コロナウイルスの影響が意識されるが、後半の需要回復を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は安値圏でモミ合う形だが、調整一巡して出直りを期待したい。高配当利回りや低PBRも評価材料だろう。10月22日の終値は498円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS10円84銭で算出)は約46倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約4.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1379円67銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約186億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月23日更新]

クリナップは下値固め完了、21年3月期は新型コロナ影響だが下期回復期待

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。中期ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ、収益拡大・高収益化を推進している。21年3月期は新型コロナウイルス影響で大幅減益予想だが、下期は損益改善の計画としている。下期の需要回復を期待したい。株価は下値固め完了感を強めている。高配当利回りや低PBRにも注目して出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手で、厨房部門(システムキッチン)および浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)を展開している。

 中高級品に強みを持ち、厨房部門はステンレスキャビネットキッチンのセントロ、ステディア、システムキッチンのラクエラ、コンパクトキッチンのコルティ、浴槽・洗面部門はバスルームのアクリアバス、ユアシス、洗面化粧台のティアリスなどを主力製品としている。

 20年3月期の部門別売上構成比は厨房部門が78%、浴槽・洗面部門が15%、その他が7%だった。全国のショールーム数は102ヶ所で、来場組数は395千組だった。中高級品市場での競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。

 販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■中期ビジョンは「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」

 中期経営計画(18年〜20年)では、ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ、収益拡大・高収益化を目指している。

 重点施策としては、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進している。

 また業務提携を活用し、新規事業として富裕層向け海外キッチン事業、他業種とコラボしたダイニング事業を展開する。

■21年3月期は新型コロナ影響で減益予想だが下期回復期待

 21年3月期の連結業績予想(期初時点では未定、8月6日に公表)は、売上高が20年3月期比4.2%減の1030億円、営業利益が72.0%減の7億円、経常利益が68.6%減の8億円、純利益が72.7%減の4億円としている。配当予想は20年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比13.7%減の220億27百万円、営業利益が5億07百万円の赤字(前年同期は2億35百万円の黒字)、経常利益が4億34百万円の赤字(同2億94百万円の黒字)、純利益が4億76百万円の赤字(同1億49百万円の黒字)だった。

 新型コロナウイルス影響で2桁減収(厨房部門が13.4%減収、浴槽・洗面部門が18.9%減収)となり、原価低減や販管費抑制でカバーできず、各利益は赤字だった。

 通期も減収減益予想だが、第2四半期以降の緩やかな回復を見込み、通期ベースで黒字予想としている。競争力強化に向けて、システムキッチンのセントロやステディア、20年6月リニューアルしたコンパクトキッチンのコルティなど、高付加価値商品を順次投入している。さらに収益性改善に向けて、リターナブル梱包やシュリンク梱包の活用によって段ボール量を削減し、経費削減とともに環境対応を推進する方針だ。

 なお半期ベースで見ると上期が8億円の赤字に対して、下期は15億円の黒字の計画としている。当面は新型コロナウイルスの影響が意識されるが、下期の需要回復を期待したい。

■株価は下値固め完了

 株価は下値固め完了感を強めている。高配当利回りや低PBRにも注目して出直りを期待したい。9月18日の終値は513円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS10円84銭で算出)は約47倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約3.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1379円67銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約192億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月26日更新]

クリナップは新型コロナ影響で21年3月期減益予想だが下期回復期待

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。中期ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ、収益拡大・高収益化を推進している。21年3月期は新型コロナウイルス影響で大幅減益予想だが、下期の需要回復を期待したい。株価は安値圏でモミ合う形だが調整一巡感を強めている。高配当利回りや低PBRにも注目して出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。中高級品に強みを持ち、厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。

 20年3月期の部門別売上構成比は厨房部門が78%、浴槽・洗面部門が15%、その他が7%、全国のショールーム数は102ヶ所、来場組数は395千組だった。販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

■中期ビジョンは「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」

 中期経営計画(18年〜20年)では、ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げ、収益拡大・高収益化を目指している。

 重点施策としては、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進している。

 また業務提携を活用し、新規事業として富裕層向け海外キッチン事業、他業種とコラボしたダイニング事業を展開する。

■21年3月期は新型コロナ影響で減益予想だが下期回復期待

 21年3月期連結業績予想(期初時点では未定としていたが8月6日に公表)は、売上高が20年3月期比4.2%減の1030億円、営業利益が72.0%減の7億円、経常利益が68.6%減の8億円、純利益が72.7%減の4億円としている。配当予想は20年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比13.7%減の220億27百万円、営業利益が5億07百万円の赤字(前年同期は2億35百万円の黒字)、経常利益が4億34百万円の赤字(同2億94百万円の黒字)、純利益が4億76百万円の赤字(同1億49百万円の黒字)だった。新型コロナウイルス影響で2桁減収(厨房部門が13.4%減収、浴槽・洗面部門が18.9%減収)だった。原価低減や販管費抑制でカバーできず、各利益は赤字だった。

 通期も減収減益予想だが、第2四半期以降の緩やかな回復を見込み、通期ベースで黒字予想とした。中高級品市場での競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とした。またシステムキッチン「CENTRO」「STEDIA」や、20年6月リニューアルしたコンパクトキッチン「コルティ」など、高付加価値商品を順次投入している。さらに収益性改善に向けて、リターナブル梱包やシュリンク梱包の活用によって段ボール量を削減し、経費削減とともに環境対応を推進する方針だ。

 当面は新型コロナウイルスの影響が意識されるが、下期の需要回復を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は安値圏でモミ合う形だが調整一巡感を強めている。高配当利回りや低PBRにも注目して出直りを期待したい。8月25日の終値は514円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS10円84銭で算出)は約47倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約3.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1379円67銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約192億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月08日更新]

クリナップは反発の動き

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。21年3月期連結業績・配当予想は未定としている。当面は新型コロナウイルスの影響が意識されるが、中期的に収益拡大を期待したい。株価は徐々に下値を切り上げて反発の動きを強めている。低PBRにも注目して出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。中高級品に強みを持ち、厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。

 20年3月期の部門別売上構成比は厨房部門が78%、浴槽・洗面部門が15%、その他が7%、全国のショールーム数は102ヶ所、来場組数は395千組だった。販売ルートは工務店の会員登録制組織「水まわり工房」加盟店を主力としている。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中期経営計画(18年〜20年)では、ビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進している。

■21年3月期予想は新型コロナウイルス影響で未定

 21年3月期連結業績・配当予想は新型コロナウイルスの影響で未定としている。中高級品市場での競争力強化に向けて、20年6月にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とする。また業務提携を活用し、新規事業として富裕層向け海外キッチン事業、他業種とコラボしたダイニング事業を展開する。収益性改善に向けては、リターナブル梱包やシュリンク梱包の活用によって段ボール量を削減し、経費削減とともに環境対応を推進する。

 当面は新型コロナウイルスの影響が意識されるが、中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は反発の動き

 株価は徐々に下値を切り上げて反発の動きを強めている。低PBRにも注目して出直りを期待したい。7月7日の終値は577円、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1379円67銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約216億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月10日更新]

クリナップは反発の動き

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。21年3月期連結業績・配当予想は未定としている。当面は新型コロナウイルスによる納期遅れなどの影響が意識されるが、中期的に収益拡大を期待したい。株価は下値固め完了して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。20年3月期の部門別売上構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門15%、その他7%、全国のショールーム数は102ヶ所、来場組数は395千組だった。販売ルートは工務店を主力としている。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■21年3月期予想は新型コロナウイルス影響で未定

 21年3月期連結業績・配当予想は新型コロナウイルスの影響で未定としている。なお中高級市場での競争力強化に向けて、6月28日にKITCHEN TOWN YOKOHAMA(横浜市みなとみらい)をオープンし、旗艦ショールーム全国4拠点(東京、横浜、名古屋、大阪)体制とする。また業務提携を活用し、新規事業として富裕層向け海外キッチン事業、他業種とコラボしたダイニング事業を展開する。収益性改善に向けては、リターナブル梱包やシュリンク梱包の活用によって段ボール量を削減し、経費削減とともに環境対応を推進する。

 当面は新型コロナウイルスによる納期遅れなどの影響が意識されるが、中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は反発の動き

 株価は下値固め完了して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。6月9日の終値は569円、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1379円67銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約213億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[05月21日更新]

クリナップは下値切り上げ

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。21年3月期連結業績・配当予想は未定とした。なお新型コロナウイルスの影響で商品の納期遅れが発生しているが、順次供給を再開し始めている。当面は新型コロナウイルスの影響が懸念材料となるが、中期的に収益拡大を期待したい。株価は下値を切り上げて反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。20年3月期の部門別売上構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門15%、その他7%、全国のショールーム数は102ヶ所だった。販売ルートは工務店を主力としている。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■21年3月連結業績・配当予想は新型コロナウイルス影響で未定

 20年3月期連結業績は、売上高が19年3月期比2.9%増の1075億25百万円、営業利益が24億99百万円の黒字(19年3月期は4億65百万円の赤字)、経常利益が25億45百万円の黒字(同3億76百万円の赤字)、純利益が14億65百万円の黒字(同7億04百万円の赤字)だった。配当は19年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)とした。

 新築住宅着工戸数の減少など厳しい事業環境だが、付加価値の高い新商品の投入、全国のショールームにおけるイベント開催、流通パートナーとの連携強化などの効果で、全体として増収(厨房部門は3.5%増収、浴槽・洗面部門は1.9%減収)となり、原価低減や販管費抑制も寄与して黒字化した。

 21年3月期連結業績・配当予想は未定とした。なお新型コロナウイルスの影響で商品の納期遅れが発生しているが、順次供給を再開し始めている。当面は新型コロナウイルスの影響が懸念材料となるが、中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は下値切り上げ

 株価は下値を切り上げて反発の動きを強めている。出直りを期待したい。5月20日の終値は523円、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1379円67銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約196億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[04月08日更新]

クリナップは反発の動き

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。20年3月期黒字化予想である。なお中国における新型コロナウイルス感染拡大の影響で、一部商品の供給遅れが発生(通常納期での受注を4月6日から再開)したため、20年3月期は下振れに注意必要だが、21年3月期の収益拡大を期待したい。株価は地合い悪化で急落したが、売り一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。19年3月期部門別売上構成比は厨房部門78.0%、浴槽・洗面部門15.6%、その他6.4%だった。

 19年3月期末のショールーム数は103ヶ所、来場組数は447千組だった。販売ルートは工務店を主力としている。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■20年3月黒字化予想

 20年3月期連結業績予想(10月31日に上方修正)は、売上高が19年3月期比3.4%増の1080億円、営業利益が24億50百万円の黒字(19年3月期は4億65百万円の赤字)、経常利益が25億円の黒字(同3億76百万円の赤字)、純利益が15億円の黒字(同7億04百万円の赤字)としている。配当予想は19年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比5.6%増の824億72百万円、営業利益が31億38百万円の黒字(前年同期は2億円の赤字)、経常利益が32億06百万円の黒字(同98百万円の赤字)、純利益が20億89百万円の黒字(同4億94百万円の赤字)だった。

 消費税増税前の駆け込み需要、付加価値の高い新商品の投入、全国のショールームにおけるイベント開催、流通パートナーとの連携強化などの効果で、全体として増収(厨房部門は6.9%増収、浴槽・洗面部門は1.9%減収)となり、原価低減や販管費抑制も寄与して各利益が黒字化した。下期は駆け込み需要の反動減を考慮しているが、

 なお中国における新型コロナウイルス感染拡大の影響で、一部商品の供給遅れが発生(通常納期での受注を4月6日から再開)したため、20年3月期は下振れに注意必要だが、21年3月期の収益拡大を期待したい。

■株価は反発の動き

 株価は地合い悪化で急落したが、売り一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。4月7日の終値は522円、前期推定連結PER(会社予想連結EPS40円85銭で算出)は約13倍、前期推定配当利回り(会社予想20円で算出)は約3.8%、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS1388円62銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約195億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月05日更新]

クリナップは売り一巡、20年3月期黒字化予想

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。20年3月期黒字化予想である。収益回復を期待したい。株価は地合い悪で急落し、昨年来安値圏に回帰したが、売り一巡して反発を期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。19年3月期部門別売上構成比は厨房部門78.0%、浴槽・洗面部門15.6%、その他6.4%だった。

 19年3月期末のショールーム数は103ヶ所、来場組数は447千組だった。販売ルートは工務店を主力としている。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■20年3月黒字化予想

 20年3月期連結業績予想(10月31日に上方修正)は、売上高が19年3月期比3.4%増の1080億円、営業利益が24億50百万円の黒字(19年3月期は4億65百万円の赤字)、経常利益が25億円の黒字(同3億76百万円の赤字)、純利益が15億円の黒字(同7億04百万円の赤字)としている。配当予想は19年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比5.6%増の824億72百万円、営業利益が31億38百万円の黒字(前年同期は2億円の赤字)、経常利益が32億06百万円の黒字(同98百万円の赤字)、純利益が20億89百万円の黒字(同4億94百万円の赤字)だった。

 消費税増税前の駆け込み需要、付加価値の高い新商品の投入、全国のショールームにおけるイベント開催、流通パートナーとの連携強化などの効果で、全体として増収(厨房部門は6.9%増収、浴槽・洗面部門は1.9%減収)となり、原価低減や販管費抑制も寄与して各利益が黒字化した。

 下期に駆け込み需要の反動減を考慮しているが、通期も黒字化予想である。中核ブランド刷新やショールーム強化などにより、中高級システムキッチンを中心に売上・利益拡大を図るとしている。収益回復を期待したい。

■株価は売り一巡

 株価は地合い悪で急落し、昨年来安値圏に回帰したが、売り一巡して反発を期待したい。3月4日の終値は541円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS40円85銭で算出)は約13倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約3.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1388円62銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約203億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月13日更新]

クリナップは調整一巡、20年3月期黒字化予想で3Q累計順調

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。20年3月期黒字化予想である。第3四半期累計は黒字化と順調だった。通期も収益改善を期待したい。株価は12月の昨年来高値から反落したが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。19年3月期部門別売上構成比は厨房部門78.0%、浴槽・洗面部門15.6%、その他6.4%だった。

 19年3月期末のショールーム数は103ヶ所、来場組数は447千組だった。販売ルートは工務店を主力としている。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■20年3月黒字化予想で3Q累計順調

 20年3月期連結業績予想(10月31日に上方修正)は、売上高が19年3月期比3.4%増の1080億円、営業利益が24億50百万円の黒字(19年3月期は4億65百万円の赤字)、経常利益が25億円の黒字(同3億76百万円の赤字)、純利益が15億円の黒字(同7億04百万円の赤字)としている。配当予想は19年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比5.6%増の824億72百万円、営業利益が31億38百万円の黒字(前年同期は2億円の赤字)、経常利益が32億06百万円の黒字(同98百万円の赤字)、純利益が20億89百万円の黒字(同4億94百万円の赤字)だった。

 消費税増税前の駆け込み需要、付加価値の高い新商品の投入、全国のショールームにおけるイベント開催、流通パートナーとの連携強化などの効果で、全体として増収(厨房部門は6.9%増収、浴槽・洗面部門は1.9%減収)となり、原価低減や販管費抑制も寄与して各利益が黒字化した。

 下期に駆け込み需要の反動減を考慮しているが、通期も黒字化予想である。中核ブランド刷新やショールーム強化などにより、中高級システムキッチンを中心に売上・利益拡大を図るとしている。収益改善を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は12月の昨年来高値から反落したが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。2月12日の終値は670円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS40円85銭で算出)は約16倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約3.0%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1388円62銭で算出)は約0.5倍、時価総額は約251億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月07日更新]

クリナップは上値試す、20年3月期黒字化予想

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。20年3月期黒字化予想である。収益改善を期待したい。株価は12月の昨年来高値から一旦反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。19年3月期部門別売上構成比は厨房部門78.0%、浴槽・洗面部門15.6%、その他6.4%だった。

 19年3月期末のショールーム数は103ヶ所、来場組数は447千組だった。販売ルートは工務店を主力としている。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■20年3月黒字化予想

 20年3月期連結業績予想(10月31日に上方修正)は、売上高が19年3月期比3.4%増の1080億円、営業利益が24億50百万円の黒字(19年3月期は4億65百万円の赤字)、経常利益が25億円の黒字(同3億76百万円の赤字)、純利益が15億円の黒字(同7億04百万円の赤字)としている。配当予想は19年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比9.8%増の547億78百万円、営業利益が22億24百万円の黒字(前年同期は11億59百万円の赤字)、経常利益が22億56百万円の黒字(同10億95百万円の赤字)、純利益が15億72百万円の黒字(同12億86百万円の赤字)だった。

 消費税増税前の駆け込み需要も寄与して売上高が計画を上回り、原価低減や販管費抑制も寄与して各利益が計画を大幅に上回った。厨房部門は11.6%増収、浴槽・洗面部門は2.0%増収だった。

 下期に駆け込み需要の反動減を考慮しているが、通期も期初計画を上回り、黒字が拡大する見込みだ。中核ブランド刷新やショールーム強化などにより、中高級システムキッチンを中心に売上・利益拡大を図るとしている。収益改善を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は12月の昨年来高値から一旦反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。1月6日の終値は698円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS40円98銭で算出)は約17倍、今期予想配当利回り(会社予想20円で算出)は約2.9%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1388円62銭で算出)は約0.5倍、時価総額は約261億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月02日更新]

クリナップは戻り試す、20年3月期黒字予想

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。20年3月期は上方修正して黒字が拡大する見込みだ。収益改善を期待したい。株価は急反発して基調転換した。自律調整を交えながら戻りを試す展開を期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。19年3月期部門別売上構成比は厨房部門78.0%、浴槽・洗面部門15.6%、その他6.4%だった。

 19年3月期末のショールーム数は103ヶ所、来場組数は447千組だった。販売ルートは工務店を主力としている。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■20年3月黒字予想

 20年3月期連結業績予想(10月31日に上方修正)は、売上高が19年3月期比3.4%増の1080億円、営業利益が24億50百万円の黒字(19年3月期は4億65百万円の赤字)、経常利益が25億円の黒字(同3億76百万円の赤字)、純利益が15億円の黒字(同7億04百万円の赤字)としている。配当予想は19年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比9.8%増の547億78百万円、営業利益が22億24百万円の黒字(前年同期は11億59百万円の赤字)、経常利益が22億56百万円の黒字(同10億95百万円の赤字)、純利益が15億72百万円の黒字(同12億86百万円の赤字)だった。

 消費税増税前の駆け込み需要も寄与して売上高が計画を上回り、原価低減や販管費抑制も寄与して各利益が計画を大幅に上回った。厨房部門は11.6%増収、浴槽・洗面部門は2.0%増収だった。

 下期に駆け込み需要の反動減を考慮しているが、通期も期初計画を上回り、黒字が拡大する見込みだ。中核ブランド刷新やショールーム強化などにより、中高級システムキッチンを中心に売上・利益拡大を図るとしている。収益改善を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は急反発した。26週線が上向きに転じて基調転換した形だ。自律調整を交えながら戻りを試す展開を期待したい。11月29日の終値は697円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS40円98銭で算出)は約17倍、今期予想配当利回り(会社予想20円で算出)は約2.9%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1388円62銭で算出)は約0.5倍、時価総額は約261億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月01日更新]

クリナップは戻り試す、20年3月期連結業績予想を上方修正

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。10月31日に20年3月期第2四半期累計および通期の連結業績予想を上方修正した。収益改善を期待したい。株価は下値固め完了して反発している。戻りを試す展開を期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。19年3月期部門別売上構成比は厨房部門78.0%、浴槽・洗面部門15.6%、その他6.4%だった。

 19年3月期末のショールーム数は103ヶ所、来場組数は447千組だった。販売ルートは工務店を主力としている。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■20年3月連結業績予想を上方修正

 10月31日に20年3月期第2四半期累計および通期の連結業績予想を上方修正した。

 第2四半期累計の予想は、売上高が前年同期比9.7%増の547億円、営業利益が22億円の黒字(前年同期は11億59百万円の赤字)、経常利益が22億50百万円の黒字(同10億95百万円の赤字)、純利益が15億50百万円の黒字(同12億86百万円の赤字)とした。

 期初計画は売上高514億円、営業利益3億円、経常利益3億30百万円、純利益50百万円だった。消費税増税前の駆け込み需要も寄与して売上高が計画を上回り、原価低減や販管費削減も寄与して各利益が計画を大幅に上回る見込みとなった。

 通期の連結業績予想は、売上高が19年3月期比3.4%増の1080億円、営業利益が24億50百万円の黒字(19年3月期は4億65百万円の赤字)、経常利益が25億円の黒字(同3億76百万円の赤字)、純利益が15億円の黒字(同7億04百万円の赤字)とした。配当予想は据え置いて19年3月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は48.8%となる。

 下期に駆け込み需要の反動減を考慮しているが、通期も期初計画(売上高1070億円、営業利益11億円、経常利益11億50百万円、純利益5億50百万円)を上回る見込みだ。中核ブランド刷新やショールーム強化などにより、中高級システムキッチンを中心に売上・利益拡大を図るとしている。収益改善を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は下値固め完了して反発している。戻りを試す展開を期待したい。10月31日の終値は583円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS40円98銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約3.4%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1388円62銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約218億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月03日更新]

クリナップは反発の動き、20年3月期黒字化予想

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。20年3月期黒字化予想である。第1四半期は黒字化と順調だった。通期ベースでも収益改善を期待したい。株価は反発の動きを強めている。下値固め完了して出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。19年3月期部門別売上構成比は厨房部門78.0%、浴槽・洗面部門15.6%、その他6.4%だった。

 19年3月期末のショールーム数は103ヶ所、来場組数は447千組だった。販売ルートは工務店を主力としている。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■20年3月黒字化予想

 20年3月期の連結業績予想は、売上高が19年3月期比2.4%増の1070億円、営業利益が11億円の黒字(19年3月期は4億65百万円の赤字)、経常利益が11億50百万円の黒字(同3億76百万円の赤字)、純利益が5億50百万円の黒字(同7億04百万円の赤字)としている。配当予想は19年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は133.1%となる。

 第1四半期は売上高が前年同期比2.6%増の255億11百万円、営業利益が2億35百万円の黒字(前年同期は2億11百万円の赤字)、経常利益が2億94百万円の黒字(同1億38百万円の赤字)、純利益が1億49百万円の黒字(同1億83百万円の赤字)だった。売上面では浴槽・洗面部門は5.8%減収だったが、主力の厨房部門が4.7%増収と牽引した。利益は原価低減効果も寄与して黒字化した。

 第1四半期の進捗率は売上高23.8%、営業利益21.4%である。通期ベースでも中核ブランド刷新やショールーム強化などにより、中高級システムキッチンを中心に売上・利益拡大を図るとしている。収益改善を期待したい。

■株価は反発の動き

 株価は8月の安値圏から反発の動きを強めている。下値固め完了して出直りを期待したい。10月2日の終値は552円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS15円03銭で算出)は約37倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約3.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1388円62銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約207億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月10日更新]

クリナップは下値固め完了、20年3月期黒字化予想

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。20年3月期黒字化予想である。第1四半期は黒字化と順調だった。通期ベースでも収益改善を期待したい。株価は下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。19年3月期部門別売上構成比は厨房部門78.0%、浴槽・洗面部門15.6%、その他6.4%だった。

 19年3月期末のショールーム数は103ヶ所、来場組数は447千組だった。販売ルートは工務店を主力としている。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■20年3月黒字化予想で1Q黒字化と順調

 20年3月期の連結業績予想は、売上高が19年3月期比2.4%増の1070億円、営業利益が11億円の黒字(19年3月期は4億65百万円の赤字)、経常利益が11億50百万円の黒字(同3億76百万円の赤字)、純利益が5億50百万円の黒字(同7億04百万円の赤字)としている。配当予想は19年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は133.1%となる。

 第1四半期は売上高が前年同期比2.6%増の255億11百万円、営業利益が2億35百万円の黒字(前年同期は2億11百万円の赤字)、経常利益が2億94百万円の黒字(同1億38百万円の赤字)、純利益が1億49百万円の黒字(同1億83百万円の赤字)だった。売上面では浴槽・洗面部門は5.8%減収だったが、主力の厨房部門が4.7%増収と牽引した。利益は原価低減効果も寄与して黒字化した。

 第1四半期の進捗率は売上高23.8%、営業利益21.4%である。通期ベースでも中核ブランド刷新やショールーム強化などにより、中高級システムキッチンを中心に売上・利益拡大を図るとしている。収益改善を期待したい。

■株価は下値固め完了

 株価は500円近辺から反発して下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。9月9日の終値は552円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS15円03銭で算出)は約37倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約3.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1388円62銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約207億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月08日更新]

クリナップは反発の動き、20年3月期1Q黒字化と順調

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。20年3月期黒字化予想である。そして第1四半期は黒字化と順調だった。通期ベースでも収益改善を期待したい。株価は年初来安値圏から反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。19年3月期部門別売上構成比は厨房部門78.0%、浴槽・洗面部門15.6%、その他6.4%だった。

 19年3月期末のショールームは447ヶ所だった。販売ルートは工務店を主力としている。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■20年3月黒字化予想で1Q黒字化と順調

 20年3月期の連結業績予想は、売上高が19年3月期比2.4%増の1070億円、営業利益が11億円の黒字(19年3月期は4億65百万円の赤字)、経常利益が11億50百万円の黒字(同3億76百万円の赤字)、純利益が5億50百万円の黒字(同7億04百万円の赤字)としている。配当予想は19年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は133.1%となる。

 第1四半期は売上高が前年同期比2.6%増の255億11百万円、営業利益が2億35百万円の黒字(前年同期は2億11百万円の赤字)、経常利益が2億94百万円の黒字(同1億38百万円の赤字)、純利益が1億49百万円の黒字(同1億83百万円の赤字)だった。売上面では浴槽・洗面部門は5.8%減収だったが、主力の厨房部門が4.7%増収と牽引した。利益は原価低減効果も寄与して黒字化した。

 第1四半期の進捗率は売上高23.8%、営業利益21.4%である。通期ベースでも中核ブランド刷新やショールーム強化などにより、中高級システムキッチンを中心に売上・利益拡大を図るとしている。収益改善を期待したい。

■株価は反発の動き

 株価は年初来安値圏から反発の動きを強めている。出直りを期待したい。8月7日の終値は529円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS15円03銭で算出)は約35倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約3.8%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1388円62銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約198億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月04日更新]

クリナップは反発の動き、20年3月期黒字化予想で収益改善期待

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。20年3月期は黒字化予想である。収益改善を期待したい。株価は5月安値から切り返して反発の動きを強めている。調整一巡して出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。19年3月期部門別売上構成比は厨房部門78.0%、浴槽・洗面部門15.6%、その他6.4%だった。

 19年3月期末のショールームは447ヶ所だった。販売ルートは工務店を主力としている。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■20年3月黒字化予想

 20年3月期の連結業績予想は、売上高が19年3月期比2.4%増の1070億円、営業利益が11億円の黒字(19年3月期は4億65百万円の赤字)、経常利益が11億50百万円の黒字(同3億76百万円の赤字)、純利益が5億50百万円の黒字(同7億04百万円の赤字)としている。配当予想は19年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は133.1%となる。

 中核ブランド刷新やショールーム強化などにより、中高級システムキッチンを中心に売上・利益拡大を図るとしている。収益改善を期待したい。

■株価は反発の動き

 株価は5月の安値497円から切り返して反発の動きを強めている。7月3日には583円まで上伸した。調整一巡して出直りを期待したい。7月3日の終値は580円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS15円03銭で算出)は約39倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約3.4%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1388円62銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約217億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月17日更新]

クリナップは売り一巡、20年3月期黒字化予想で収益改善期待

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。20年3月期は黒字化予想である。収益改善を期待したい。株価は12年以来の安値圏だが売り一巡感を強めている。出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。19年3月期部門別売上構成比は厨房部門78.0%、浴槽・洗面部門15.6%、その他6.4%だった。

 19年3月期末のショールームは447ヶ所だった。販売ルートは工務店を主力としている。収益面では新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■20年3月黒字化予想

 20年3月期の連結業績予想は、売上高が18年3月期比2.4%増の1070億円、営業利益が11億円の黒字(19年3月期は4億65百万円の赤字)、経常利益が11億50百万円の黒字(同3億76百万円の赤字)、純利益が5億50百万円の黒字(同7億04百万円の赤字)としている。配当予想は19年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は133.1%となる。

 中核ブランド刷新やショールーム強化などにより、中高級システムキッチンを中心に売上・利益拡大を図るとしている。収益改善を期待したい。

■株価は売り一巡感

 株価は12年以来の安値となる5月24日497円まで下押したが、その後は売り一巡感を強めている。出直りを期待したい。6月14日の終値は527円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS15円03銭で算出)は約35倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約3.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1388円62銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約197億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[05月23日更新]

クリナップは売られ過ぎ感、20年3月期黒字化予想で収益改善期待

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。19年3月期は新設住宅着工戸数やリフォーム市場の低迷で赤字だったが、20年3月期は黒字化予想である。収益改善を期待したい。株価は12年来の安値圏だが売られ過ぎ感を強めている。反発を期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。販売ルートは工務店を主力としている。収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■19年3月期赤字だが20年3月黒字化予想

 19年3月期連結業績は、売上高が18年3月期比2.7%減の1044億86百万円、営業利益が4億65百万円の赤字(18年3月期は3億98百万円の黒字)、経常利益が3億76百万円の赤字(同4億18百万円の黒字)、純利益が7億04百万円の赤字(同49百万円の黒字)だった。配当は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)とした。

 新設住宅着工戸数やリフォーム市場の低迷で、厨房部門が2.9%減収、浴槽・洗面部門が3.4%減収となり、各利益とも赤字だった。ただし原材料価格の上昇が想定よりも抑制されたことに加えて、販管費削減も寄与して赤字幅は計画よりも縮小した。

 20年3月期の連結業績予想は、売上高が18年3月期比2.4%増の1070億円、営業利益が11億円の黒字(19年3月期は4億65百万円の赤字)、経常利益が11億50百万円の黒字(同3億76百万円の赤字)、純利益が5億50百万円の黒字(同7億04百万円の赤字)としている。配当予想は19年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は133.1%となる。

 中高級システムキッチンを中心に売上・利益拡大を図るとしている。収益改善を期待したい。

■株価は売られ過ぎ感

 株価は5月22日に500円まで下押した。12年来の安値圏だが売られ過ぎ感を強めている。反発を期待したい。5月22日の終値は505円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS15円03銭で算出)は約34倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約4.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1388円62銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約189億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[04月02日更新]

クリナップは下値固め完了して反発の動き、19年3月期赤字予想だが20年3月期収益改善期待

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。19年3月期は新設住宅着工戸数低迷などで赤字予想だが、第3四半期は改善傾向だった。20年3月期の収益改善を期待したい。株価は下値固め完了して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 18年3月期の部門別売上構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%である。販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■19年3月期赤字予想だが20年3月収益改善期待

 19年3月期連結業績予想(10月31日に下方修正)は売上高が18年3月期比1.3%減の1060億円、営業利益が7億50百万円の赤字(18年3月期は3億98百万円の黒字)、経常利益が7億20百万円の赤字(同4億18百万円の黒字)、純利益が12億20百万円の赤字(同49百万円の黒字)としている。配当予想は据え置いて18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比3.6%減の781億円、営業利益が2億円の赤字(前年同期は14億20百万円の黒字)、経常利益が98百万円の赤字(同14億65百万円の黒字)、純利益が4億94百万円の赤字(同10億47百万円の黒字)だった。新設住宅着工戸数やリフォーム市場の低迷で、厨房部門が4.0%減収、浴槽・洗面部門が3.5%減収と低調に推移し、原材料価格の上昇や広告宣伝費の増加なども影響して赤字だった。

 ただし累計ベースでは赤字だが、四半期別営業利益を見ると、第1四半期2億11百万円の赤字、第2四半期9億48百万円の赤字に対して、第3四半期は9億59百万円の黒字となり、営業損益が大幅改善した。19年3月期は新設住宅着工戸数やリフォーム市場の低迷が続いて赤字予想だが、20年3月期の収益改善を期待したい。

■株価は下値固め完了して出直り期待

 株価は570円近辺で下値固め完了して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。4月1日の終値は619円、前期推定配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約3.2%、前々期実績連結PBR(前々期実績連結BPS1430円36銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約232億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月07日更新]

クリナップは下値固め完了、19年3月期赤字予想だが20年3月期営業損益改善期待

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。19年3月期は新設住宅着工戸数低迷などで赤字予想だが、第3四半期の営業損益が改善傾向であり、20年3月期の営業損益改善を期待したい。株価は下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 18年3月期の部門別売上構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%である。販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■19年3月期赤字予想だが20年3月期営業損益改善期待

 19年3月期連結業績予想(10月31日に下方修正)は売上高が18年3月期比1.3%減の1060億円、営業利益が7億50百万円の赤字(18年3月期は3億98百万円の黒字)、経常利益が7億20百万円の赤字(同4億18百万円の黒字)、純利益が12億20百万円の赤字(同49百万円の黒字)としている。配当予想は据え置いて18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比3.6%減の781億円、営業利益が2億円の赤字(前年同期は14億20百万円の黒字)、経常利益が98百万円の赤字(同14億65百万円の黒字)、純利益が4億94百万円の赤字(同10億47百万円の黒字)だった。新設住宅着工戸数やリフォーム市場の低迷で、厨房部門が4.0%減収、浴槽・洗面部門が3.5%減収と低調に推移し、原材料価格の上昇や広告宣伝費の増加なども影響して赤字だった。

 ただし累計ベースでは赤字だが、四半期別営業利益を見ると、第1四半期2億11百万円の赤字、第2四半期9億48百万円の赤字に対して、第3四半期は9億59百万円の黒字となり、営業損益が大幅改善した。通期ベースでも新設住宅着工戸数やリフォーム市場の低迷が続いて赤字予想だが、営業損益が改善傾向であり、20年3月期の営業損益改善を期待したい。

■株価は下値固め完了して出直り期待

 株価は反発力の鈍い形だが、12月安値573円まで下押すことなく、600円近辺で推移して下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。3月6日の終値は614円、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約3.3%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1430円36銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約230億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月08日更新]

クリナップは下値固め完了感、19年3月期3Q累計は赤字だが3Qの営業損益が大幅改善

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。19年3月期は新設住宅着工戸数低迷などで赤字予想である。そして第3四半期累計は赤字だった。ただし四半期別に見ると第3四半期の営業損益は大幅改善した。営業損益が改善傾向であり、通期上振れの可能性もありそうだ。そして20年3月期の収益改善を期待したい。株価は19年3月期赤字予想を織り込んで下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 18年3月期の部門別売上構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%である。販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■19年3月期3Q累計は赤字だが3Qの営業損益が大幅改善

 19年3月期連結業績予想(10月31日に下方修正)は売上高が18年3月期比1.3%減の1060億円、営業利益が7億50百万円の赤字(18年3月期は3億98百万円の黒字)、経常利益が7億20百万円の赤字(同4億18百万円の黒字)、純利益が12億20百万円の赤字(同49百万円の黒字)としている。配当予想は据え置いて18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比3.6%減の781億円、営業利益が2億円の赤字(前年同期は14億20百万円の黒字)、経常利益が98百万円の赤字(同14億65百万円の黒字)、純利益が4億94百万円の赤字(同10億47百万円の黒字)だった。新設住宅着工戸数やリフォーム市場の低迷で、厨房部門が4.0%減収、浴槽・洗面部門が3.5%減収と低調に推移し、原材料価格の上昇や広告宣伝費の増加なども影響して赤字だった。

 ただし累計ベースでは赤字だが、四半期別営業利益を見ると、第1四半期2億11百万円の赤字、第2四半期9億48百万円の赤字に対して、第3四半期は9億59百万円の黒字となり、営業損益が大幅改善した。通期ベースでも新設住宅着工戸数やリフォーム市場の低迷が続いて赤字予想だが、営業損益が改善傾向であり、通期上振れの可能性もありそうだ。そして20年3月期の収益改善を期待したい。

■株価は下値固め完了感

 株価は19年3月期赤字予想を織り込んで下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。2月7日の終値は620円、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約3.2%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1430円36銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約232億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月08日更新]

クリナップは戻り歩調、19年3月期赤字予想だが20年3月期収益改善期待

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。19年3月期は新設住宅着工戸数低迷などで赤字予想だが、20年3月期の収益改善を期待したい。株価は地合い悪も影響して水準を切り下げたが、12月の昨年来安値から反発して戻り歩調だ。出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 18年3月期の部門別売上構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%である。販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

 なお建築専門誌「日経ホームビルダー」の「採用したい建材・設備メーカーランキング2018 システムキッチン部門」で第1位に選ばれた。

■19年3月期赤字予想、20年3月期の収益改善期待

 19年3月期連結業績予想(10月31日に下方修正)は売上高が18年3月期比1.3%減の1060億円、営業利益が7億50百万円の赤字(18年3月期は3億98百万円の黒字)、経常利益が7億20百万円の赤字(同4億18百万円の黒字)、純利益が12億20百万円の赤字(同49百万円の黒字)としている。配当予想は据え置いて18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比6.0%減の498億82百万円、営業利益が11億59百万円の赤字(前年同期は6億01百万円の黒字)、経常利益が10億95百万円の赤字(同6億26百万円の黒字)、純利益が12億86百万円の赤字(同3億16百万円の黒字)だった。新設住宅着工戸数やリフォーム市場の低迷で厨房部門が7.0%減収、浴槽・洗面部門が3.7%減収と低調に推移し、原材料価格の上昇や広告宣伝費の増加なども影響して赤字となった。

 通期ベースでは、システムキッチン「CENTRO」や「STEDIA」を中心に売上拡大を図り、全社的なコスト削減も推進するが、下期も新設住宅着工戸数やリフォーム市場の低迷が続く見込みだ。20年3月期の収益改善を期待したい。

■株価は戻り歩調

 株価は地合い悪も影響して水準を切り下げたが、12月25日の昨年来安値573円から反発して戻り歩調だ。1月7日には666円まで上伸した。出直りを期待したい。1月7日の終値は665円、今期予想配当利回り(会社予想年間20円で算出)は約3.0%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1430円36銭で算出)は約0.5倍、時価総額は約25日49億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月05日更新]

クリナップは19年3月期赤字予想の織り込み完了して戻り歩調

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。19年3月期は新設住宅着工戸数の低迷などで赤字予想だが、株価は織り込み完了して戻り歩調だ。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 18年3月期の部門別売上構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%である。販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■19年3月期赤字予想

 19年3月期連結業績予想(10月31日に下方修正)は売上高が18年3月期比1.3%減の1060億円、営業利益が7億50百万円の赤字(18年3月期は3億98百万円の黒字)、経常利益が7億20百万円の赤字(同4億18百万円の黒字)、純利益が12億20百万円の赤字(同49百万円の黒字)としている。配当予想は据え置いて18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比6.0%減の498億82百万円、営業利益が11億59百万円の赤字(前年同期は6億01百万円の黒字)、経常利益が10億95百万円の赤字(同6億26百万円の黒字)、純利益が12億86百万円の赤字(同3億16百万円の黒字)だった。新設住宅着工戸数やリフォーム市場の低迷で厨房部門が7.0%減収、浴槽・洗面部門が3.7%減収と低調に推移し、原材料価格の上昇や広告宣伝費の増加なども影響して赤字となった。

 通期ベースでは、システムキッチン「CENTRO」や「STEDIA」を中心に売上拡大を図り、全社的なコスト削減も推進するが、下期も新設住宅着工戸数やリフォーム市場の低迷が続く見込みだ。20年3月期の収益改善を期待したい。

■株価は戻り歩調

 株価は11月14日の年初来安値624円から切り返して12月3日には732円まで上伸した。19年3月期赤字予想の織り込みが完了して戻り歩調だ。12月4日の終値は702円、今期予想配当利回り(会社予想年間20円で算出)は約2.8%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1430円36銭で算出)は約0.5倍、時価総額は約263億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月08日更新]

クリナップは19年3月期下方修正して赤字予想だが、株価は売り一巡感

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。19年3月期第2四半期累計は新設住宅着工戸数の低迷などで赤字だった。そして通期も下方修正して赤字予想となったが、株価は売り一巡感を強めている。反発を期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 18年3月期の部門別売上構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%である。販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。具体的な重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、富裕層ビジネスの本格展開、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■19年3月期2Q累計は赤字、通期も下方修正して赤字予想

 19年3月期の連結業績予想は10月31日に売上高、利益とも下方修正して、売上高が18年3月期比1.3%減の1060億円、営業利益が7億50百万円の赤字(18年3月期は3億98百万円の黒字)、経常利益が7億20百万円の赤字(同4億18百万円の黒字)、純利益が12億20百万円の赤字(同49百万円の黒字)としている。配当予想は据え置いて、18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比6.0%減の498億82百万円、営業利益が11億59百万円の赤字(前年同期は6億01百万円の黒字)、経常利益が10億95百万円の赤字(同6億26百万円の黒字)、純利益が12億86百万円の赤字(同3億16百万円の黒字)だった。新設住宅着工戸数やリフォーム市場の低迷で、厨房部門が7.0%減収、浴槽・洗面部門が3.7%減収と低調に推移し、原材料価格の上昇や広告宣伝費の増加なども影響して、各利益とも赤字となった。

 通期ベースでは、システムキッチン「CENTRO」や「STEDIA」を中心に売上拡大を図り、全社的なコスト削減も推進するが、下期も新設住宅着工戸数やリフォーム市場の低迷が続く見込みだ。20年3月期の収益改善を期待したい。

■株価は売り一巡感

 株価は11月5日に年初来安値624円まで下押したが、その後は売り一巡感を強めている。反発を期待したい。11月7日の終値は656円、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約3.0%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1430円36銭で算出)は約0.5倍、時価総額は約246億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月15日更新]

クリナップは売り一巡して反発期待、19年3月期大幅増益予想

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。19年3月期は第1四半期が赤字だったが、通期は新製品拡販などで大幅増益予想としている。株価は地合い悪化も影響して年初来安値を更新する展開となったが、売り一巡して反発を期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 18年3月期の部門別売上構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%である。販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。
 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。具体的な重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、富裕層ビジネスの本格展開、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■19年3月期大幅増益予想

 19年3月期の連結業績予想は、売上高が18年3月期比3.4%増の1110億円、営業利益が2.5倍の10億円、経常利益が2.3倍の9億50百万円、純利益が8.1倍の4億円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、予想配当性向は183.0%となる。

 第1四半期は、売上高が前年同期比6.4%減の248億56百万円、営業利益が2億11百万円の赤字(前年同期は3億87百万円の黒字)、経常利益が1億38百万円の赤字(同4億42百万円の黒字)、純利益が1億83百万円の赤字(同1億82百万円の黒字)だった。新設住宅着工戸数やリフォーム市場の伸び悩みで。厨房部門が8.2%減収、浴槽・洗面部門が1.0%減収と低調に推移し、各利益とも赤字となった。

 通期ベースでは、18年2月発売システムキッチン「セントロ」や、17年9月発売システムバスルーム「ユアシス」などを中心に売上拡大を図り、全社的なコスト削減も推進して大幅増益予想としている。収益改善を期待したい。

■株価は売り一巡して反発期待

 株価は地合い悪化も影響して年初来安値を更新する展開となり、10月12日には724円まで下押した。ただし売られ過ぎ感を強めている。

 10月12日の終値は727円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS10円93銭で算出)は約67倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約2.8%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1430円36銭で算出)は約0.5倍、時価総額は約272億円である。売り一巡して反発を期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月07日更新]

クリナップは売り一巡して出直り期待、19年3月期大幅増益予想

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。19年3月期は第1四半期が赤字だったが、通期は新製品拡販などで大幅増益予想としている。株価は年初来安値圏だが、売り一巡して出直りを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 18年3月期の部門別売上構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%である。販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げている。具体的な重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、富裕層ビジネスの本格展開、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。
■19年3月期大幅増益予想

 19年3月期の連結業績予想は、売上高が18年3月期比3.4%増の1110億円、営業利益が2.5倍の10億円、経常利益が2.3倍の9億50百万円、純利益が8.1倍の4億円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、予想配当性向は183.0%となる。

 第1四半期は、売上高が前年同期比6.4%減の248億56百万円、営業利益が2億11百万円の赤字(前年同期は3億87百万円の黒字)、経常利益が1億38百万円の赤字(同4億42百万円の黒字)、純利益が1億83百万円の赤字(同1億82百万円の黒字)だった。新設住宅着工戸数やリフォーム市場の伸び悩みで。厨房部門が8.2%減収、浴槽・洗面部門が1.0%減収と低調に推移し、各利益とも赤字となった。

 通期ベースでは、18年2月発売システムキッチン「セントロ」や、17年9月発売システムバスルーム「ユアシス」などを中心に売上拡大を図り、全社的なコスト削減も推進して大幅増益予想としている。収益改善を期待したい。

■株価は売り一巡して出直り期待

 株価は年初来安値を更新して9月3日に752円まで下押す場面があったが、その後は売り一巡感を強めている。出直りを期待したい。

 9月6日の終値は768円で、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS10円93銭で算出)は約70倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約2.6%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1430円36銭で算出)は約0.5倍、時価総額は約288億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月08日更新]

クリナップの19年3月期1Q赤字に対するネガティブ反応限定的、通期大幅増益予想

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。19年3月期第1四半期は減収で、各利益とも赤字だった。通期は新製品拡販などで大幅増益予想としている。株価は安値圏だが、第1四半期赤字に対するネガティブ反応が限定的だった。反発を期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 18年3月期の部門別売上構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%である。販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げた。具体的な重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、富裕層ビジネスの本格展開、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。
■19年3月期1Qは減収で赤字だが、通期大幅増益予想

 19年3月期の連結業績予想は、売上高が18年3月期比3.4%増の1110億円、営業利益が2.5倍の10億円、経常利益が2.3倍の9億50百万円、純利益が8.1倍の4億円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、予想配当性向は183.0%となる。

 第1四半期は、売上高が前年同期比6.4%減の248億56百万円、営業利益が2億11百万円の赤字(前年同期は3億87百万円の黒字)、経常利益が1億38百万円の赤字(同4億42百万円の黒字)、純利益が1億83百万円の赤字(同1億82百万円の黒字)だった。新設住宅着工戸数やリフォーム市場の伸び悩みで。厨房部門が8.2%減収、浴槽・洗面部門が1.0%減収と低調に推移し、各利益とも赤字となった。

 通期ベースでは、18年2月発売システムキッチン「セントロ」や、17年9月発売システムバスルーム「ユアシス」などを中心に売上拡大を図り、全社的なコスト削減も推進して大幅増益予想としている。収益改善を期待したい。

■株価は1Q赤字に対するネガティブ反応限定的

 株価は安値圏だが、3月の年初来安値771円を割り込むことなく推移している。第1四半期赤字に対するネガティブ反応は限定的のようだ。

 8月7日の終値は796円で、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS10円93銭で算出)は約73倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約2.5%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1430円36銭で算出)は約0.6倍、時価総額は約298億円である。

 週足チャートで見ると770円近辺が下値支持線の形だ。反発を期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[7月05日更新]

クリナップはレンジ下限から反発期待、19年3月期大幅増益予想で低PBRも見直し

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。19年3月期は新製品拡販などで大幅増益予想である。株価はモミ合い展開だが、1倍割れの低PBRも見直してレンジ下限から反発を期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 18年3月期の部門別売上構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%である。販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げた。具体的な重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、富裕層ビジネスの本格展開、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■19年3月期大幅増益予想

 19年3月期の連結業績予想は、売上高が18年3月期比3.4%増の1110億円、営業利益が2.5倍の10億円、経常利益が2.3倍の9億50百万円、純利益が8.1倍の4億円としている。

 18年2月発売システムキッチン「セントロ」や、17年9月発売システムバスルーム「ユアシス」などを中心に売上拡大を図り、全社的なコスト削減も推進して大幅増益予想である。収益改善を期待したい。配当予想は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は183.0%となる。

■株価はレンジ下限から反発期待

 株価は大勢として800円〜900円近辺のレンジでモミ合い展開だ。7月4日の終値822円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS10円93銭で算出)は約75倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約2.4%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1430円36銭で算出)は約0.6倍である。時価総額は約308億円である。1倍割れの低PBRも見直してレンジ下限から反発を期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月05日更新]

クリナップは戻り高値圏、19年3月期大幅増益予想で低PBRも見直し

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。19年3月期は新製品拡販などで大幅増益予想である。株価は戻り高値圏だ。低PBRも見直してレンジ上放れを期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 18年3月期の部門別売上構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%である。販売ルート別売上構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

 中期経営計画(18年〜20年)ではビジョンに「暮らし価値創造企業Cleanupへの変革」を掲げた。具体的な重点施策として、高級・超高級市場への本格参入に向けた商品ラインナップの変革、富裕層ビジネスの本格展開、シェア回復に向けたフラッグシップモデルの刷新、ショールームにおける価値提供の強化、アジア諸国向けステンレスキャビネットの本格展開、新たな販売チャネルとしてのECビジネス立ち上げなどを推進する。

■19年3月期大幅増益予想

 19年3月期の連結業績予想は、売上高が18年3月期比3.4%増の1110億円、営業利益が2.5倍の10億円、経常利益が2.3倍の9億50百万円、純利益が8.1倍の4億円としている。

 18年2月発売システムキッチン「セントロ」や、17年9月発売システムバスルーム「ユアシス」などを中心に売上拡大を図り、全社的なコスト削減も推進して大幅増益予想である。収益改善を期待したい。なお19年3月期の配当予想は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は183.0%となる。

■株価は戻り高値圏、レンジ上放れ期待

 株価は戻り高値圏900円近辺で推移している。大勢800円〜900円近辺のボックスレンジ上限に接近した形だ。

 6月4日の終値896円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS10円93銭で算出)は約82倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約2.2%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1430円36銭で算出)は約0.6倍である。時価総額は約335億円である。

 週足チャートで見ると上向きに転じた13週移動平均線がサポートラインの形だ。低PBRも見直してレンジ上放れを期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[05月09日更新]

クリナップはレンジ上放れ期待、19年3月期大幅増益予想

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。18年3月期は市場伸び悩みなどで大幅減益だったが、19年3月期は新製品拡販などで大幅増益予想である。株価はモミ合いレンジから上放れの展開を期待したい。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。なお収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指し、重点施策として中高級品の販売強化、リフォーム市場で競争優位となる商品の開発、ショールームを核とした販売戦略の推進、サプライチェーン全体での原価低減活動の強化、設備投資およびコストの最適化などを推進している。

■18年3月期大幅減益だが、19年3月期は大幅増益予想

 18年3月期の連結業績は、売上高が17年3月期比5.5%減の1073億86百万円、営業利益が79.9%減の3億98百万円、経常利益が76.7%減の4億18百万円、純利益が96.3%減の49百万円だった。

 売上面では、新設住宅着工戸数の前年割れやリフォーム需要の低迷など、想定以上の市場伸び悩みの影響で計画未達となり減収だった。厨房部門は6.1%減の838億73百万円、浴槽・洗面部門は6.2%減の168億60百万円だった。利益面では、減収に伴う売上総利益の減少を原価低減の効果や販管費の伸び抑制などでカバーできず大幅減益だった。売上総利益率は33.0%で0.5ポイント上昇、販管費比率は32.6%で1.8ポイント上昇した。

 19年3月期の連結業績予想は、売上高が18年3月期比3.4%増の1110億円、営業利益が2.5倍の10億円、経常利益が2.3倍の9億50百万円、純利益が8.1倍の4億円としている。

 18年2月発売システムキッチン「セントロ」や、17年9月発売システムバスルーム「ユアシス」などを中心に売上拡大を図り、全社的なコスト削減も推進して大幅増益予想である。収益改善を期待したい。

 18年3月期の配当は17年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)とした。19年3月期の配当予想は17年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、予想配当性向は183.0%となる。

■株価はレンジ上放れ期待

 株価は3月の直近安値771円から切り返している。大勢800円〜900円近辺のモミ合いレンジ下限から反発し、レンジ上限に接近した形だ。

 5月8日の終値891円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS10円93銭で算出)は約82倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約2.2%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1430円36銭で算出)は約0.6倍である。時価総額は約334億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を突破した。また13週移動平均線が上向きに転じた。低PBRも見直してレンジ上放れの展開を期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[4月05日更新]

クリナップは調整一巡して急反発、18年3月期減益予想だが19年3月期の収益改善期待

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。18年3月期はリフォーム市場の低迷などで減収減益予想だが、19年3月期の収益改善を期待したい。株価は調整一巡して急反発している。低PBRも見直し材料だろう。

■システムキッチン大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。なお収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 17年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門79%、浴槽・洗面部門16%、その他5%、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%だった。

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指し、重点施策として中高級品の販売強化、リフォーム市場で競争優位となる商品の開発、ショールームを核とした販売戦略の推進、サプライチェーン全体での原価低減活動の強化、設備投資およびコストの最適化などを推進している。

■18年3月期減収減益予想、19年3月期収益改善期待

 18年3月期連結業績予想(11月1日に売上高、利益とも減額修正)は、売上高が17年3月期比3.0%減の1103億円、営業利益が29.6%減の14億円、経常利益が27.6%減の13億円、純利益が47.7%減の7億円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、予想配当性向は104.5%となる。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比6.3%減の810億23百万円、営業利益が43.7%減の14億20百万円、経常利益が38.1%減の14億65百万円、純利益が40.7%減の10億47百万円だった。新設住宅着工戸数の伸び鈍化、リフォーム市場の低迷で減収減益だった。

 通期ベースではシステムキッチン「S.S.」「クリンレディ」や、17年9月新発売したシステムバスルーム「ユアシス」など中心に拡販を強化し、原価低減の推進にも努めるとしている。またシステムキッチン「CENTRO」および洗面化粧台「TIARIS」を新発売する。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は、売上高が73.5%、営業利益が101.4%、経常利益が112.7%、純利益が149.6%で、各利益は通期会社予想を超過達成している。通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。さらに19年3月期の収益改善を期待したい。

■株価は調整一巡して急反発

 株価は3月26日の直近安値771円から急反発し、4月4日には847円まで上伸した。調整が一巡したようだ。

 4月4日の終値845円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS19円13銭で算出)は約44倍、前期推定配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約2.4%、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS1437円82銭で算出)は約0.6倍である。時価総額は約316億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線突破の動きを強めている。低PBRも見直し材料だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[3月14日更新]

クリナップは売り一巡して切り返し、18年3月期減益予想だが19年3月期の収益改善期待

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。18年3月期はリフォーム市場の低迷などで減収減益予想だが、19年3月期の収益改善を期待したい。株価は売り一巡して切り返しの動きを強めている。18年3月期減収減益予想の織り込みは完了しているだろう。低PBRも見直して反発が期待される。
 
■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開
 
 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。なお収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。
 
 17年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門79%、浴槽・洗面部門16%、その他5%、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%だった。
 
 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指し、重点施策として中高級品の販売強化、リフォーム市場で競争優位となる商品の開発、ショールームを核とした販売戦略の推進、サプライチェーン全体での原価低減活動の強化、設備投資およびコストの最適化などを推進している。
 
■18年3月期は減収減益予想だが上振れ余地、19年3月期の収益改善期待
 
 18年3月期連結業績予想(11月1日に売上高、利益とも減額修正)は、売上高が17年3月期比3.0%減の1103億円、営業利益が29.6%減の14億円、経常利益が27.6%減の13億円、純利益が47.7%減の7億円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、予想配当性向は104.5%となる。
 
 第3四半期累計は売上高が前年同期比6.3%減の810億23百万円、営業利益が43.7%減の14億20百万円、経常利益が38.1%減の14億65百万円、純利益が40.7%減の10億47百万円だった。新設住宅着工戸数の伸び鈍化、リフォーム市場の低迷で減収減益だった。
 
 通期ベースではシステムキッチン「S.S.」「クリンレディ」や、17年9月新発売したシステムバスルーム「ユアシス」など中心に拡販を強化し、原価低減の推進にも努めるとしている。また18年2月にシステムキッチン「CENTRO」および洗面化粧台「TIARIS」の新発売を予定している。
 
 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は、売上高が73.5%、営業利益が101.4%、経常利益が112.7%、純利益が149.6%で、各利益は通期会社予想を超過達成している。通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。さらに19年3月期の収益改善を期待したい。
 
■株価は売り一巡して切り返し
 
 株価は1月の戻り高値圏900円台から反落して水準を切り下げたが、売り一巡して3月5日の直近安値797円から切り返しの動きを強めている。18年3月期減収減益予想の織り込みは完了しているだろう。
 
 3月13日の終値830円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS19円13銭で算出)は43〜44倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1437円82銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約311億円である。
 
 週足チャートで見ると17年4月の昨年来安値780円を割り込まずに切り返している。800円近辺が下値支持線の形となった。0.6倍近辺の低PBRも見直して反発が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月23日更新]

クリナップは地合い悪化の売り一巡、18年3月期減益予想だが上振れ余地、さらに19年3月期収益改善期待

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチン大手で、システムバスルームも展開している。18年3月期第3四半期累計は減収減益だった。通期もリフォーム市場低迷などで減収減益予想だ。しかし第3四半期累計が高進捗のため、通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。さらに19年3月期の収益改善を期待したい。株価は戻り高値圏から反落したが、地合い悪化の売り一巡感を強めている。低PBRも見直し材料だろう。
 
■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開
 
 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。なお収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。
 
 17年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門79%、浴槽・洗面部門16%、その他5%、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%だった。
 
 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指し、重点施策として中高級品の販売強化、リフォーム市場で競争優位となる商品の開発、ショールームを核とした販売戦略の推進、サプライチェーン全体での原価低減活動の強化、設備投資およびコストの最適化などを推進している。
 
■18年3月期は減収減益予想だが上振れ余地、19年3月期の収益改善期待
 
 今期(18年3月期)の連結業績予想(11月1日に減額修正)は、売上高が前期(17年3月期)比3.0%減の1103億円、営業利益が29.6%減の14億円、経常利益が27.6%減の13億円、純利益が47.7%減の7億円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は104.5%となる。
 
 第3四半期累計は、売上高が前年同期比6.3%減の810億23百万円、営業利益が43.7%減の14億20百万円、経常利益が38.1%減の14億65百万円、純利益が40.7%減の10億47百万円だった。新設住宅着工戸数の伸び鈍化、リフォーム市場の低迷で減収減益だった。
 
 通期ベースではシステムキッチン「S.S.」「クリンレディ」や、17年9月新発売したシステムバスルーム「ユアシス」など中心に拡販を強化し、原価低減の推進にも努めるとしている。また18年2月にシステムキッチン「CENTRO」および洗面化粧台「TIARIS」の新発売を予定している。
 
 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は、売上高が73.5%、営業利益が101.4%、経常利益が112.7%、純利益が149.6%で、各利益は通期会社予想を超過達成している。通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。さらに来期(19年3月期)の収益改善に期待したい。
 
■株価は地合い悪化の売り一巡感
 
 株価は戻り高値圏900円台から反落したが、2月14日の直近安値804円から切り返して地合い悪化の売り一巡感を強めている。
 
 2月22日の終値843円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS19円13銭で算出)は44倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1437円82銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約316億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、安値圏の下ヒゲで売り一巡感を強める形だ。0.6倍近辺の低PBRも見直し材料だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[1月12日更新]

クリナップはボックス上放れの動き、18年3月期減益予想だが19年3月期収益改善期待

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチン大手で、システムバスルームも展開している。18年3月期はリフォーム市場低迷などで減収減益予想だが、19年3月期の収益改善を期待したい。株価はボックスレンジから上放れの動きを強めている。低PBRも見直し材料だろう。
 
■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開
 
 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。なお収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。
 
 17年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門79%、浴槽・洗面部門16%、その他5%、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%だった。
 
 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指し、重点施策として中高級品の販売強化、リフォーム市場で競争優位となる商品の開発、ショールームを核とした販売戦略の推進、サプライチェーン全体での原価低減活動の強化、設備投資およびコストの最適化などを推進している。
 
■18年3月期は減収減益予想、19年3月期の収益改善期待
 
 今期(18年3月期)の連結業績予想(11月1日に減額修正)は、売上高が前期(17年3月期)比3.0%減の1103億円、営業利益が29.6%減の14億円、経常利益が27.6%減の13億円、純利益が47.7%減の7億円としている。
 
 第2四半期累計は、売上高が前年同期比6.5%減の530億85百万円、営業利益が51.6%減の6億01百万円、経常利益が45.7%減の6億26百万円、純利益が66.2%減の3億16百万円だった。新設住宅着工戸数の伸び鈍化、リフォーム市場の低迷で計画を下回り、減収減益だった。
 
 通期ベースではシステムキッチン「S.S.」「クリンレディ」や、17年9月新発売したシステムバスルーム「ユアシス」など中心に拡販を強化し、原価低減の推進にも努めるとしている。今期(18年3月期)は減収減益予想だが、来期(19年3月期)の収益改善に期待したい。
 
 なお配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は104.5%となる。
 
■株価はボックス上放れの動き
 
 株価は1月11日に919円まで上伸し、850円〜910円近辺のボックスレンジから上放れの動きを強めている。18年3月期減益予想の織り込みは完了しているようだ。
 
 1月11日の終値919円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS19円13銭で算出)は48倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.2%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1437円82銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約344億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線を回復してボックスレンジから上放れる形だ。0.6倍近辺の低PBRも見直し材料だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月15日更新]

クリナップは18年3月期減収減益予想の織り込み完了、低PBRも見直し

クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチン大手で、システムバスルームも展開している。リフォーム市場の低迷などで18年3月期減収減益予想だが、株価は織り込み完了感を強めている。0.6倍近辺の低PBRも見直し材料だろう。

■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。なお収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 17年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門79%、浴槽・洗面部門16%、その他5%、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%だった。

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指し、重点施策として中高級品の販売強化、リフォーム市場で競争優位となる商品の開発、ショールームを核とした販売戦略の推進、サプライチェーン全体での原価低減活動の強化、設備投資およびコストの最適化などを推進している。

■18年3月期は減収減益予想、19年3月期の収益改善期待

 今期(18年3月期)の連結業績予想(11月1日に減額修正)は、売上高が前期(17年3月期)比3.0%減の1103億円、営業利益が29.6%減の14億円、経常利益が27.6%減の13億円、純利益が47.7%減の7億円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比6.5%減の530億85百万円、営業利益が51.6%減の6億01百万円、経常利益が45.7%減の6億26百万円、純利益が66.2%減の3億16百万円だった。新設住宅着工戸数の伸び鈍化、リフォーム市場の低迷で計画を下回り、減収減益だった。

 通期ベースではシステムキッチン「S.S.」「クリンレディ」や、17年9月新発売したシステムバスルーム「ユアシス」など中心に拡販を強化し、原価低減の推進にも努めるとしている。今期(18年3月期)は減収減益予想となったが、来期(19年3月期)の収益改善に期待したい。

 なお配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は104.5%となる。

■株価は18年3月期減収減益予想の織り込み完了、低PBRも見直し

 株価は800円台でモミ合う形だ。18年3月期減収減益予想の織り込みは完了しているようだ。

 12月14日の終値888円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS19円13銭で算出)は46〜47倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.3%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1437円82銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約322億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線近辺でモミ合う形だが、徐々に下値を切り上げている。0.6倍近辺の低PBRも見直し材料だろう。

(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月09日更新]

クリナップは18年3月期減額修正を嫌気した売り一巡感
 
 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチン大手で、システムバスルームも展開している。リフォーム市場の低迷などで11月1日に、18年3月期第2四半期累計および通期の連結業績予想を減額修正した。ただし株価は早くも嫌気売り一巡感を強めている。0.6倍近辺の低PBRも見直し材料だろう。
 
■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開
 
 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。なお収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。
 
 17年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門79%、浴槽・洗面部門16%、その他5%、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%だった。
 
 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指し、重点施策として中高級品の販売強化、リフォーム市場で競争優位となる商品の開発、ショールームを核とした販売戦略の推進、サプライチェーン全体での原価低減活動の強化、設備投資およびコストの最適化などを推進している。
 
■18年3月期予想を減額修正
 
 11月7日発表した今期(18年3月期)第2四半期累計(4〜9月)の連結業績(11月1日に減額修正)は、売上高が前年同期比6.5%減の530億85百万円で、営業利益が51.6%減の6億01百万円、経常利益が45.7%減の6億26百万円、純利益が66.2%減の3億16百万円だった。新設住宅着工戸数の伸び鈍化に加えて、リフォーム市場の低迷で売上高、各利益とも計画を下回り、減収減益だった。
 
 通期の連結業績予想についても11月1日に減額修正した。売上高は57億円減額して前期(17年3月期)比3.0%減の1103億円、営業利益は9億円減額して29.6%減の14億円、経常利益は8億円減額して27.6%減の13億円、純利益は6億50百万円減額して47.7%減の7億円とした。
 
 システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」や、17年9月新発売したシステムバスルーム「ユアシス」など中心に拡販を強化し、原価低減の推進にも努めるとしている。今期(18年3月期)は減収減益予想となったが、来期(19年3月期)の収益改善に期待したい。
 
 なお配当予想は据え置いて、前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は104.5%となる。
 
■株価は嫌気売り一巡感、低PBRも見直し
 
 株価は減額修正を嫌気して戻り高値圏900円近辺から反落した。ただし11月2日の直近安値834円から切り返し、早くも嫌気売り一巡感を強めている。11月7日には875円まで上伸した。
 
 11月8日の終値860円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS19円13銭で算出)は45倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.3%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1437円82銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約322億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、0.6倍近辺の低PBRも見直し材料だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月04日更新]

クリナップは戻り高値圏で堅調、18年3月期2桁営業増益予想で低PBRも見直し

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチン大手で、システムバスルームも展開している。18年3月期は原価低減効果も寄与して2桁営業増益予想である。株価は戻り高値圏で堅調に推移している。0.6倍近辺の低PBRも見直して16年12月高値を目指す展開が期待される。
 
■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開
 
 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。なお収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。
 
 17年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門79%、浴槽・洗面部門16%、その他5%、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%だった。
 
 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指し、重点施策として中高級品の販売強化、リフォーム市場で競争優位となる商品の開発、ショールームを核とした販売戦略の推進、サプライチェーン全体での原価低減活動の強化、設備投資およびコストの最適化などを推進している。
 
■18年3月期2桁営業増益予想
 
 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月9日公表)は売上高が前期(17年3月期)比2.1%増の1160億円、営業利益が15.6%増の23億円、経常利益が17.0%増の21億円、純利益が0.8%増の13億50百万円としている。
 
 第1四半期(4〜6月)連結業績は売上高が前年同期比3.6%減収、営業利益が25.5%減益、経常利益が13.2%減益、純利益が33.7%減益だった。リフォーム需要が低調で減収減益だった。
 
 通期ベースでは会員登録制組織「水まわり工房」加盟店や流通パートナーと連携してリフォーム需要を喚起し、流レールシンクを標準装備したシステムキッチン「S.S.」「クリンレディ」などの中高級品を中心に拡販を強化する。原価低減効果や業務効率化も寄与して2桁営業増益予想である。
 
■株価は戻り高値圏で堅調、低PBRも見直し
 
 株価は徐々に水準を切り上げて、戻り高値圏900円近辺で堅調に推移している。
 
 10月3日の終値904円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS36円89銭で算出)は24〜25倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.2%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1437円82銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約338億円である。
 
 週足チャートで見ると900円近辺が上値フシの形だが、13週移動平均線を回復し、26週移動平均線も上向きに転じて先高感を強めている。0.6倍近辺の低PBRも見直し材料であり、フシ突破して16年12月高値を目指す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月07日更新]

クリナップは低PBR見直し、18年3月期1Q減益だが通期は2桁営業増益予想

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。18年3月期第1四半期は減益だったが、通期は原価低減効果も寄与して2桁営業増益予想である。株価は戻り高値圏でモミ合い展開だが、0.6倍近辺の低PBRも見直して上放れが期待される。
 
■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開
 
 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。なお収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。
 
 17年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門79%、浴槽・洗面部門16%、その他5%、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%だった。
 
 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指し、重点施策として中高級品の販売強化、リフォーム市場で競争優位となる商品の開発、ショールームを核とした販売戦略の推進、サプライチェーン全体での原価低減活動の強化、設備投資およびコストの最適化などを推進している。
 
■18年3月期1Q減益だが通期は2桁営業増益予想
 
 今期(18年3月期)第1四半期(4〜6月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.6%減収で、営業利益が25.5%減益、経常利益が13.2%減益、純利益が33.7%減益だった。リフォーム需要が低調で減収減益だった。
 
 通期の連結業績予想(5月9日公表)は売上高が前期(17年3月期)比2.1%増の1160億円、営業利益が15.6%増の23億円、経常利益が17.0%増の21億円、純利益が0.8%増の13億50百万円としている。
 
 会員登録制組織「水まわり工房」加盟店や流通パートナーと連携してリフォーム需要を喚起し、流レールシンクを標準装備したシステムキッチン「S.S.」「クリンレディ」などの中高級品を中心に拡販を強化する。第1四半期は減益だったが、原価低減効果や業務効率化も寄与して2桁営業増益予想である。
 
 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高22.9%、営業利益16.8%、経常利益21.0%、純利益13.5%である。やや低水準の形だが、通期ベースでは好業績を期待したい。
 
■株価はモミ合いだが低PBRを見直し
 
 株価は戻り高値圏850円〜900円近辺でモミ合う形だ。やや上値の重い展開だが、調整一巡感を強めている。
 
 9月6日の終値862円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS36円89銭で算出)は23〜24倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.3%近辺、そして前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1437円82銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約323億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線が下値を支える形だ。0.6倍近辺の低PBRも見直して上放れが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月09日更新]

クリナップは18年3月期1Q減益だが株価のネガティブ反応限定的、通期は2桁営業増益予想で低PBRも見直し

クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。18年3月期第1四半期は減益だったが、株価のネガティブ反応は限定的だ。通期は原価低減効果も寄与して2桁営業増益予想であり、0.6倍近辺の低PBRも見直して上値を試す展開が期待される。
 
■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開
 
システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。なお収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。
 
17年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門79%、浴槽・洗面部門16%、その他5%、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%だった。
 
■中期経営計画で「ザ・キッチンカンパニー」目指す
 
中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指し、重点施策として中高級品の販売強化、リフォーム市場で競争優位となる商品の開発、ショールームを核とした販売戦略の推進、サプライチェーン全体での原価低減活動の強化、設備投資およびコストの最適化などを推進している。
 
ショールームを核とした販売戦略の推進では、3旗艦&全国ショールーム102拠点体制で、ショールームを顧客接点の要、地域に根差したブランド戦略の重要拠点、リフォーム需要取り込みの最重要拠点と位置付けて、集客を強化するためリニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。ショールームのリニューアルは12年3月期から17年3月期の6期合計で66ヶ所を実行し、17年3月期には中部圏の旗艦ショールーム「クリナップ・キッチンタウン・名古屋」を新設した。
 
生産面では16年7月クリナップ岡山工業(17年4月吸収合併)津山工場のプレスラインが本格稼働し、東日本の福島県・いわき事業所と合わせて生産拠点の二極化体制が整った。
 
海外展開は中国、台湾、シンガポール、マレーシア、タイなどに展開している。中国にはハウスメーカーと共同進出してキッチン等を供給している。
 
■18年3月期1Qは減益
 
8月4日発表した今期(18年3月期)第1四半期(4月〜6月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.6%減の265億48百万円、営業利益が25.5%減の3億87百万円、経常利益が13.2%減の4億42百万円、純利益が33.7%減の1億82百万円だった。リフォーム需要が低調で減収減益だった。
 
部門別売上高は、厨房部門が3.4%減の205億24百万円、浴槽・洗面部門が6.8%減の44億43百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも減少、「クリンレディ」は数量・金額とも減少、「ラクエラ」は数量・金額とも増加した。浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少、洗面化粧台は数量・金額とも減少した。
 
売上総利益は3.2%減少したが、売上総利益率は34.0%で0.2ポイント上昇した。販管費は1.9%減少したが、販管費比率は32.5%で0.6ポイント上昇した。
 
■18年3月期通期は2桁営業増益予想
 
今期(18年3月期)通期連結業績予想(5月9日公表)は売上高が前期(17年3月期)比2.1%増の1160億円、営業利益が15.6%増の23億円、経常利益が17.0%増の21億円、純利益が0.8%増の13億50百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は54.2%となる。
 
部門別売上高の計画は、厨房部門が1.7%増の908億46百万円、浴槽・洗面部門が3.5%増の179億76百万円、その他が3.1%増の65億43百万円としている。
 
会員登録制組織「水まわり工房」加盟店や流通パートナーと連携してリフォーム需要を喚起し、流レールシンクを標準装備したシステムキッチン「S.S.」「クリンレディ」などの中高級品を中心に拡販を強化する。原価低減効果や業務効率化も寄与して2桁営業増益予想である。
 
通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高22.9%、営業利益16.8%、経常利益21.0%、純利益13.5%である。やや低水準の形だが、通期ベースでは好業績を期待したい。
 
■株価は1Q減益に対する反応限定的、低PBRも見直して上値試す
 
株価は年初来高値圏900円近辺でモミ合う形だ。第1四半期減益に対するネガティブ反応は限定的だった。
 
8月8日の終値896円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS36円89銭で算出)は24〜25倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.2%近辺、そして前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1437円82銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約335億円である。
 
週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いて先高感を強めている。0.6倍近辺の低PBRも見直して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月11日更新]

クリナップは下値切り上げて戻り歩調、18年3月期2桁営業増益予想で低PBRも見直し

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチン大手でシステムバスルームも展開し、中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」を目指している。18年3月期は原価低減効果も寄与して2桁営業増益予想である。株価は下値を切り上げて戻り歩調だ。低PBRも見直して上値を試す展開が期待される。

■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指し、重点施策として中高級品の販売強化、リフォーム市場で競争優位となる商品の開発、ショールームを核とした販売戦略の推進、サプライチェーン全体での原価低減活動の強化、設備投資およびコストの最適化などを推進している。

■18年3月期も2桁営業増益予想

 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月9日公表)は売上高が前期(17年3月期)比2.1%増の1160億円、営業利益が同15.6%増の23億円、経常利益が同17.0%増の21億円、純利益が同0.8%増の13億50百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は54.2%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が同1.7%増の908億46百万円、浴槽・洗面部門が同3.5%増の179億76百万円、その他が同3.1%増の65億43百万円としている。原価低減効果や業務効率化も寄与して2桁営業増益予想である。

■株価は下値切り上げて戻り歩調、低PBRも見直し

 株価の動きを見ると4月の年初来安値780円から、5月安値798円、6月安値814円と下値を切り上げて戻り歩調だ。

 7月7日の終値878円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS36円89銭で算出)は23〜24倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.3%近辺、そして前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1437円82銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約329億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を突破した。そして13週移動平均線が上向きに転じた。基調転換を確認した形だ。0.6倍近辺の低PBRも見直して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[06月19日更新]

クリナップは戻り歩調、18年3月期2桁営業増益予想で低PBRも見直し

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。原価低減効果も寄与して18年3月期2桁営業増益予想である。また中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。株価は戻り歩調だ。0.6倍近辺の低PBRも見直して上値を試す展開が期待される。

■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。なお収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 17年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門79%、浴槽・洗面部門16%、その他5%、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。
■中期経営計画で「ザ・キッチンカンパニー」目指す

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指し、重点施策として中高級品の販売強化、リフォーム市場で競争優位となる商品の開発、ショールームを核とした販売戦略の推進、サプライチェーン全体での原価低減活動の強化、設備投資およびコストの最適化などを推進している。

 ショールームを核とした販売戦略の推進では、3旗艦&全国ショールーム102拠点体制で、ショールームを顧客接点の要、地域に根差したブランド戦略の重要拠点、リフォーム需要取り込みの最重要拠点と位置付けて、集客を強化するためリニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。ショールームのリニューアルは12年3月期から17年3月期の6期合計で66ヶ所を実行し、17年3月期には中部圏の旗艦ショールーム「クリナップ・キッチンタウン・名古屋」を新設した。

 生産面では16年7月クリナップ岡山工業(17年4月吸収合併)津山工場のプレスラインが本格稼働し、東日本の福島県・いわき事業所と合わせて生産拠点の二極化体制が整った。

 海外展開は中国、台湾、シンガポール、マレーシア、タイなどに展開している。中国にはハウスメーカーと共同進出してキッチン等を供給している。

■17年3月期は原価低減効果などで大幅増益

 前期(17年3月期)連結業績は売上高が前々期(16年3月期)比0.7%減の1136億61百万円、営業利益が同76.1%増の19億89百万円、経常利益が同2.1倍の17億95百万円、純利益が同3.9倍の13億39百万円だった。

 リフォーム需要が低調で微減収だったが、原価低減効果や販管費低減効果などで大幅増益だった。売上総利益は同0.4%減少したが、売上総利益率は32.5%で同0.1ポイント上昇した。販管費は同2.8%減少し、販管費比率は30.8%で同0.6ポイント低下した。

 特別利益では厚生年金基金解散損失引当金戻入額3億17百万円を計上した。ROEは2.5%で同1.9ポイント上昇、自己資本比率は62.4%で同2.6ポイント低下した。配当は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)とした。配当性向は59.6%である。

 部門別売上高は厨房部門が同0.5%減の893億36百万円、浴槽・洗面部門が同2.7%減の179億76百万円、その他が同2.0%増の63億48百万円だった。

 厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも増加、「クリンレディ」は数量・金額とも減少、「ラクエラ」は数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少、洗面化粧台は数量・金額とも増加した。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期275億26百万円、第2四半期292億21百万円、第3四半期297億30百万円、第4四半期271億84百万円、営業利益は5億20百万円、7億22百万円、12億79百万円、5億32百万円の赤字だった。

■18年3月期も2桁営業増益予想

 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月9日公表)は売上高が前期(17年3月期)比2.1%増の1160億円、営業利益が同15.6%増の23億円、経常利益が同17.0%増の21億円、純利益が同0.8%増の13億50百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は54.2%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が同1.7%増の908億46百万円、浴槽・洗面部門が同3.5%増の179億76百万円、その他が同3.1%増の65億43百万円としている。

 会員登録制組織「水まわり工房」加盟店や流通パートナーと連携してリフォーム需要を喚起し、流レールシンクを標準装備したシステムキッチン「S.S.」「クリンレディ」などの中高級品を中心に拡販を強化する。原価低減効果や業務効率化も寄与して2桁営業増益予想である。

■株価は戻り歩調、低PBRも見直して上値試す

 株価の動きを見ると、4月の年初来安値780円から切り返して戻り歩調だ。6月16日には前日比55円(6.48%)高の904円まで上伸し、戻り足を速める形となった。

 6月16日の終値904円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS36円89銭で算出)は24〜25倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.2%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1437円82銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約338億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を一気に突破した。強基調への転換を確認した形だ。0.6倍近辺の低PBRも見直して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[05月25日更新]

クリナップは調整一巡感、18年3月期2桁営業増益予想で低PBRも見直し

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手で、システムバスルームも展開している。原価低減効果などで17年3月期大幅増益だった。そして18年3月期も2桁営業増益予想である。株価は調整一巡感を強めている。0.6倍近辺の低PBRも見直して反発展開が期待される。

■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。なお収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい特性がある。

 17年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門79%、浴槽・洗面部門16%、その他5%、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。
■中期経営計画で「ザ・キッチンカンパニー」目指す

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指し、重点施策として中高級品の販売強化、リフォーム市場で競争優位となる商品の開発、ショールームを核とした販売戦略の推進、サプライチェーン全体での原価低減活動の強化、設備投資およびコストの最適化などを推進している。

 ショールームを核とした販売戦略の推進では、3旗艦&全国ショールーム102拠点体制で、ショールームを顧客接点の要、地域に根差したブランド戦略の重要拠点、リフォーム需要取り込みの最重要拠点と位置付けて、集客を強化するためリニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。ショールームのリニューアルは12年3月期から17年3月期の6期合計で66ヶ所を実行し、17年3月期には中部圏の旗艦ショールーム「クリナップ・キッチンタウン・名古屋」を新設した。

 生産面では16年7月、クリナップ岡山工業津山工場のプレスラインが本格稼働して、東日本の福島県・いわき事業所と合わせて生産拠点の二極化体制が整った。なお100%子会社のクリナップ岡山工業を17年4月吸収合併した。より機動的な体制のもとで業務効率化に取り組み、生産技術力の向上、管理コスト削減などの合併メリットを追求する。

 海外展開は中国、台湾、シンガポール、マレーシア、タイなどに展開している。中国にはハウスメーカーと共同進出してキッチン等を供給している。

■17年3月期は原価低減効果などで大幅増益

 5月9日発表した前期(17年3月期)連結業績は、売上高が前々期(16年3月期)比0.7%減の1136億61百万円だが、営業利益が同76.1%増の19億89百万円、経常利益が同2.1倍の17億95百万円、純利益が同3.9倍の13億39百万円だった。

 リフォーム需要が低調で微減収だったが、原価低減効果や販管費低減効果などで大幅増益だった。売上総利益は同0.4%減少したが、売上総利益率は32.5%で同0.1ポイント上昇した。販管費は同2.8%減少し、販管費比率は30.8%で同0.6ポイント低下した。

 特別利益では厚生年金基金解散損失引当金戻入額3億17百万円を計上した。ROEは2.5%で同1.9ポイント上昇、自己資本比率は62.4%で同2.6ポイント低下した。配当は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)とした。配当性向は59.6%である。

 部門別売上高は厨房部門が同0.5%減の893億36百万円、浴槽・洗面部門が同2.7%減の179億76百万円、その他が同2.0%増の63億48百万円だった。

 厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも増加、「クリンレディ」は数量・金額とも減少、「ラクエラ」は数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少、洗面化粧台は数量・金額とも増加した。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期275億26百万円、第2四半期292億21百万円、第3四半期297億30百万円、第4四半期271億84百万円、営業利益は5億20百万円、7億22百万円、12億79百万円、5億32百万円の赤字だった。

■18年3月期も2桁営業増益予想

 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月9日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比2.1%増の1160億円、営業利益が同15.6%増の23億円、経常利益が同17.0%増の21億円、純利益が同0.8%増の13億50百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は54.2%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が同1.7%増の908億46百万円、浴槽・洗面部門が同3.5%増の179億76百万円、その他が同3.1%増の65億43百万円としている。

 会員登録制組織「水まわり工房」加盟店や流通パートナーと連携してリフォーム需要を喚起し、流レールシンクを標準装備したシステムキッチン「S.S.」「クリンレディ」などの中高級品を中心に拡販を強化する。原価低減効果や業務効率化も寄与して2桁営業増益予想である。

■株価は調整一巡感、低PBR見直して反発期待

 株価の動きを見ると、地合い悪化が影響した4月17日の直近安値780円から切り返して調整一巡感を強めている。

 5月23日の終値819円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS36円89銭で算出)は22〜23倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1437円82銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約344億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線突破の動きを強めている。調整が一巡し、0.6倍近辺の低PBRも見直して反発展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[04月12日更新]

クリナップは18年3月期収益拡大期待、0.6倍近辺の低PBRも見直し

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームも展開している。原価低減効果などで17年3月期大幅増益予想だ。そして18年3月期も収益拡大が期待される。株価はやや水準を切り下げる形になったが、調整一巡し、0.6倍近辺の低PBRも見直して反発展開が期待される。

■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。

 16年3月期部門別売上高構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%で、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

■中期経営計画で「ザ・キッチンカンパニー」目指す

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、中高級システムキッチンの販売強化と市場シェア上昇、リフォーム市場での競争優位となる商品の開発、全国のショールームを核とした販売戦略の推進、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、サプライチェーン全体での原価低減活動強化、設備投資およびコストの最適化、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、海外事業の強化などを推進している。

 商品ラインナップ充実では、15年5月発売の新機能「流レールシンク」搭載システムキッチン「クリンレディ」が2015年日経優秀製品・サービス賞において優秀賞日経産業新聞賞を受賞した。また16年2月発売した新発想の洗面ボール「流レールボール」が2016年度グッドデザイン賞を受賞した。

 全国ショールームを核とした販売戦略では、ショールームを顧客接点の要、地域に根差したブランド戦略の重要拠点、リフォーム需要取り込みの最重要拠点と位置付けて、集客を強化するためリニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。シュールームのリニューアルは12年3月期4ヶ所、13年3月期14ヶ所、14年3月期21ヶ所、15年3月期9ヶ所、16年3月期13ヶ所、5期合計61ヶ所を実行した。

 16年9月には宮崎ショールームをリニューアルオープン、10月には名古屋ショールームを中部圏の旗艦ショールーム「クリナップ・キッチンタウン・名古屋」として移転オープンした。17年1月には高松ショールームを移転オープン、3月には沼津ショールームを移転オープンした。

 会員登録制組織「水まわり工房」正会員数は16年3月期末4259社(15年3月期末比309社増加)となった。

 生産面では16年2月、クリナップ岡山工業津山工場のプレス棟建築工事とプレスライン設備工事が完了した。16年7月本格稼働後は福島県いわき市の東日本の拠点と合わせて生産拠点の二極化体制が整い、西日本における供給体制を強化する。

 なお100%子会社のクリナップ岡山工業を17年4月1日付で吸収合併する。より機動的な体制のもとで業務効率化に取り組み、生産技術力の向上、管理コスト削減などの合併メリットを追求する。

 海外展開は中国、台湾、シンガポール、マレーシアなどに展開している。中国にはハウスメーカーと共同進出して、瀋陽、蘇州、無錫、太倉の4地区にキッチン等を供給している。

■新設住宅着工やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期319億24百万円、第2四半期284億53百万円、第3四半期288億39百万円、第4四半期270億23百万円、営業利益が19億68百万円、5億49百万円、11億13百万円、6億02百万円の赤字、16年3月期は売上高が271億23百万円、292億70百万円、301億81百万円、278億71百万円、営業利益が32百万円の赤字、4億30百万円、13億59百万円、6億28百万円だった。

 収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。16年3月期は新設住宅着工件数や住宅設備機器需要が本格回復に至らず、原材料価格上昇、ショールームリニューアル費用や広告宣伝費の増加で大幅減益だった。売上総利益は15年3月期比4.1%減少し、売上総利益率は32.4%で同0.9ポイント低下した。販管費は同0.9%増加し、販管費比率は31.5%で同0.8ポイント上昇した。

 特別損失では厚生年金基金解散損失引当金繰入額が一巡した。ROEは0.6%で同0.9ポイント低下、自己資本比率は65.0%で同0.7ポイント低下した。配当性向は244.2%だった。利益配分は安定的な配当を長期的に継続していくことを基本方針としている。

 部門別売上高は、厨房部門が同1.6%減の897億55百万円、浴槽・洗面部門が同2.6%減の184億66百万円、その他が同2.2%増の62億23百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも減少、「クリンレディ」は数量・金額とも増加、「ラクエラ」は数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少、洗面化粧台は数量・金額とも減少した。

 ショールームは15年10月首都圏エリア旗艦ショールームとして「クリナップ・キッチンタウン・東京」をオープンしたほか、6ヶ所を新築移転、6ヶ所を全面リニューアルした。

■17年3月期第3四半期累計は大幅増益

 前期(17年3月期)第3四半期累計(4〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比0.1%減の864億77百万円、営業利益が同43.5%増の25億21百万円、経常利益が同51.8%増の23億65百万円、純利益が同86.3%増の17億66百万円だった。

 リフォーム需要が低調だったため微減収だが、原価低減効果や販管費低減効果などで大幅増益だった。売上総利益は同1.1%増加し、売上総利益率は33.4%で同0.4ポイント上昇した。販管費は同1.7%減少し、販管費比率は30.5%で同0.5ポイント低下した。また特別利益では厚生年金基金解散損失引当金戻入額3億17百万円を計上した。

 部門別売上高は、厨房部門が同0.1%増の674億25百万円、浴槽・洗面部門が同2.1%減の143億26百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも増加、「クリンレディ」は数量・金額とも微減、「ラクエラ」は数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少、洗面化粧台は数量・金額とも増加した。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期275億26百万円、第2四半期292億21百万円、第3四半期297億30百万円、営業利益は5億20百万円、7億22百万円、12億79百万円だった。

■17年3月期大幅増益予想、18年3月期も収益拡大期待

 前期(17年3月期)通期の連結業績予想(11月7日に純利益を増額)は、売上高が前々期(16年3月期)比4.0%増の1190億円、営業利益が同2.2倍の25億円、経常利益が同2.5倍の22億円、純利益が同4.3倍の14億50百万円としている。配当予想は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。推定配当性向は55.1%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が同3.5%増の929億09百万円、浴槽・洗面部門が同4.7%増の193億29百万円、その他が同8.7%増の67億62百万円としている。

 会員登録制組織「水まわり工房」加盟店や流通パートナーと連携し、流レールシンクを標準装備したシステムキッチン「クリンレディ」や美コートワークトップを標準装備したシステムキッチン「S.S.」などを中心に拡販を強化する。生産設備の整備、ショールームの新設・移転・改装、情報基盤整備などへの投資を継続しつつ、生産面での原価低減や営業業務の効率化などで大幅増益予想としている。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が72.7%、営業利益が100.8%、経常利益が107.5%、純利益が121.8%で、利益は通期予想を超過達成している。期後半の構成比が高い収益構造を考慮すれば通期利益予想は増額の可能性が高いだろう。収益改善基調だ。そして今期(18年3月期)も収益拡大が期待される。

■株価は低PBR見直して反発期待

 株価の動きを見ると、やや水準を切り下げる形となり、4月10日に790円まで調整した。ただし800円割れ水準では下げ渋り、調整一巡感を強めている。

 4月11日の終値791円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS36円32銭で算出)は21〜22倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.5%近辺、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS1340円97銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約332億円である。

 週足チャートで見ると52週移動平均線を割り込んだが、調整一巡し、0.6倍近辺の低PBRも見直して反発展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[03月06日更新]

クリナップは調整一巡して戻り試す、17年3月期利益予想増額の可能性で低PBRも見直し

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームも展開している。17年3月期第3四半期累計の利益は通期の利益予想を超過達成している。通期利益予想は増額の可能性が高いだろう。株価は調整一巡して戻りを試す展開が期待される。0.6倍近辺の低PBRも見直し材料だ。

■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。

 16年3月期部門別売上高構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%で、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

■中期経営計画で「ザ・キッチンカンパニー」目指す

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、中高級システムキッチンの販売強化と市場シェア上昇、リフォーム市場での競争優位となる商品の開発、全国のショールームを核とした販売戦略の推進、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、サプライチェーン全体での原価低減活動強化、設備投資およびコストの最適化、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、海外事業の強化などを推進している。

 商品ラインナップ充実では、15年5月発売の新機能「流レールシンク」搭載システムキッチン「クリンレディ」が2015年日経優秀製品・サービス賞において優秀賞日経産業新聞賞を受賞した。また16年2月発売した新発想の洗面ボール「流レールボール」が2016年度グッドデザイン賞を受賞した。

 全国ショールームを核とした販売戦略では、ショールームを顧客接点の要、地域に根差したブランド戦略の重要拠点、リフォーム需要取り込みの最重要拠点と位置付けて、集客を強化するためリニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。シュールームのリニューアルは12年3月期4ヶ所、13年3月期14ヶ所、14年3月期21ヶ所、15年3月期9ヶ所、16年3月期13ヶ所、5期合計61ヶ所を実行した。

 16年9月には宮崎ショールームがリニューアルオープン、10月には名古屋ショールームを中部圏の旗艦ショールーム「クリナップ・キッチンタウン・名古屋」として移転オープンした。17年1月には高松ショールームを移転オープンした。

 会員登録制組織「水まわり工房」正会員数は16年3月期末4259社(15年3月期末比309社増加)となった。

 生産面では16年2月、クリナップ岡山工業津山工場のプレス棟建築工事とプレスライン設備工事が完了した。16年7月本格稼働後は福島県いわき市の東日本の拠点と合わせて生産拠点の二極化体制が整い、西日本における供給体制を強化する。

 なお100%子会社のクリナップ岡山工業を17年4月1日付で吸収合併する。より機動的な体制のもとで業務効率化に取り組み、生産技術力の向上、管理コスト削減などの合併メリットを追求する。

 海外展開は中国、台湾、シンガポール、マレーシアなどに展開している。中国にはハウスメーカーと共同進出して、瀋陽、蘇州、無錫、太倉の4地区にキッチン等を供給している。

■新設住宅着工やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期319億24百万円、第2四半期284億53百万円、第3四半期288億39百万円、第4四半期270億23百万円、営業利益が19億68百万円、5億49百万円、11億13百万円、6億02百万円の赤字、16年3月期は売上高が271億23百万円、292億70百万円、301億81百万円、278億71百万円、営業利益が32百万円の赤字、4億30百万円、13億59百万円、6億28百万円だった。

 収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。16年3月期は新設住宅着工件数や住宅設備機器需要が本格回復に至らず、原材料価格上昇、ショールームリニューアル費用や広告宣伝費の増加で大幅減益だった。売上総利益は15年3月期比4.1%減少し、売上総利益率は32.4%で同0.9ポイント低下した。販管費は同0.9%増加し、販管費比率は31.5%で同0.8ポイント上昇した。

 特別損失では厚生年金基金解散損失引当金繰入額が一巡した。ROEは0.6%で同0.9ポイント低下、自己資本比率は65.0%で同0.7ポイント低下した。配当性向は244.2%だった。利益配分は安定的な配当を長期的に継続していくことを基本方針としている。

 部門別売上高は、厨房部門が同1.6%減の897億55百万円、浴槽・洗面部門が同2.6%減の184億66百万円、その他が同2.2%増の62億23百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも減少、「クリンレディ」は数量・金額とも増加、「ラクエラ」は数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少、洗面化粧台は数量・金額とも減少した。

 ショールームは15年10月首都圏エリア旗艦ショールームとして「クリナップ・キッチンタウン・東京」をオープンしたほか、6ヶ所を新築移転、6ヶ所を全面リニューアルした。

■17年3月期第3四半期累計は大幅増益

 今期(17年3月期)第3四半期累計(4〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比0.1%減の864億77百万円、営業利益が同43.5%増の25億21百万円、経常利益が同51.8%増の23億65百万円、純利益が同86.3%増の17億66百万円だった。

 リフォーム需要が低調だったため微減収だが、原価低減効果や販管費低減効果などで大幅増益だった。売上総利益は同1.1%増加し、売上総利益率は33.4%で同0.4ポイント上昇した。販管費は同1.7%減少し、販管費比率は30.5%で同0.5ポイント低下した。また特別利益では厚生年金基金解散損失引当金戻入額3億17百万円を計上した。

 部門別売上高は、厨房部門が同0.1%増の674億25百万円、浴槽・洗面部門が同2.1%減の143億26百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも増加、「クリンレディ」は数量・金額とも微減、「ラクエラ」は数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少、洗面化粧台は数量・金額とも増加した。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期275億26百万円、第2四半期292億21百万円、第3四半期297億30百万円、営業利益は5億20百万円、7億22百万円、12億79百万円だった。

■17年3月期通期も大幅増益予想で増額の可能性

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想(11月7日に純利益を増額)は、売上高が前期(16年3月期)比4.0%増の1190億円、営業利益が同2.2倍の25億円、経常利益が同2.5倍の22億円、純利益が同4.3倍の14億50百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は55.1%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が同3.5%増の929億09百万円、浴槽・洗面部門が同4.7%増の193億29百万円、その他が同8.7%増の67億62百万円としている。

 会員登録制組織「水まわり工房」加盟店や流通パートナーと連携し、流レールシンクを標準装備したシステムキッチン「クリンレディ」や美コートワークトップを標準装備したシステムキッチン「S.S.」などを中心に拡販を強化する。生産設備の整備、ショールームの新設・移転・改装、情報基盤整備などへの投資を継続しつつ、生産面での原価低減や営業業務の効率化などで大幅増益予想としている。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が72.7%、営業利益が100.8%、経常利益が107.5%、純利益が121.8%で、利益は通期予想を超過達成している。期後半の構成比が高い収益構造を考慮すれば通期利益予想は増額の可能性が高いだろう。収益改善基調が期待される。

■株価は調整一巡して戻り試す

 株価の動きを見ると、16年12月の昨年来高値1002円から反落して水準を切り下げたが、2月の直近安値812円から徐々に下値を切り上げている。調整が一巡したようだ。

 3月3日の終値851円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS36円32銭で算出)は23〜24倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1340円97銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約357億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、52週移動平均線近辺で下げ渋り、サポートラインを確認した形だ。調整一巡して戻りを試す展開が期待される。0.6倍近辺の低PBRも見直し材料だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月07日更新]

クリナップは17年3月期第3四半期累計が大幅増益で通期利益予想を超過達成

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームも展開している。2月6日発表した17年3月期第3四半期累計連結業績は、原価低減効果も寄与して大幅増益だった。そして通期利益予想を超過達成した。通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は16年12月の昨年来高値から反落したが、低PBRも見直し材料であり、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。16年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%で、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

■中期経営計画で「ザ・キッチンカンパニー」目指す

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、中高級システムキッチンの販売強化と市場シェア上昇、リフォーム市場での競争優位となる商品の開発、全国のショールームを核とした販売戦略の推進、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、サプライチェーン全体での原価低減活動強化、設備投資およびコストの最適化、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、海外事業の強化などを推進している。

 商品ラインナップ充実では、15年5月発売の新機能「流レールシンク」搭載システムキッチン「クリンレディ」が2015年日経優秀製品・サービス賞において優秀賞日経産業新聞賞を受賞した。また16年2月発売した新発想の洗面ボール「流レールボール」が2016年度グッドデザイン賞を受賞した。

 全国ショールームを核とした販売戦略では、ショールームを顧客接点の要、地域に根差したブランド戦略の重要拠点、リフォーム需要取り込みの最重要拠点と位置付けて、集客を強化するためリニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。シュールームのリニューアルは12年3月期4ヶ所、13年3月期14ヶ所、14年3月期21ヶ所、15年3月期9ヶ所、16年3月期13ヶ所、5期合計61ヶ所を実行した。

 16年9月には宮崎ショールームがリニューアルオープン、10月には名古屋ショールームを中部圏の旗艦ショールーム「クリナップ・キッチンタウン・名古屋」として移転オープンした。17年1月には高松ショールームを移転オープンした。

 会員登録制組織「水まわり工房」正会員数は16年3月期末4259社(15年3月期末比309社増加)となった。

 生産面では16年2月、クリナップ岡山工業津山工場のプレス棟建築工事とプレスライン設備工事が完了した。16年7月本格稼働後は福島県いわき市の東日本の拠点と合わせて生産拠点の二極化体制が整い、西日本における供給体制を強化する。

 なお2月6日、100%子会社のクリナップ岡山工業を17年4月1日付で吸収合併すると発表した。より機動的な体制のもとで業務効率化に取り組み、生産技術力の向上、管理コスト削減などの合併メリットを追求する。

 海外展開は中国、台湾、シンガポール、マレーシアなどに展開している。中国にはハウスメーカーと共同進出して、瀋陽、蘇州、無錫、太倉の4地区にキッチン等を供給している。

■新設住宅着工やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期319億24百万円、第2四半期284億53百万円、第3四半期288億39百万円、第4四半期270億23百万円、営業利益が19億68百万円、5億49百万円、11億13百万円、6億02百万円の赤字、16年3月期は売上高が271億23百万円、292億70百万円、301億81百万円、278億71百万円、営業利益が32百万円の赤字、4億30百万円、13億59百万円、6億28百万円だった。

 収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。16年3月期は新設住宅着工件数や住宅設備機器需要が本格回復に至らず、原材料価格上昇、ショールームリニューアル費用や広告宣伝費の増加で大幅減益だった。売上総利益は15年3月期比4.1%減少し、売上総利益率は32.4%で同0.9ポイント低下した。販管費は同0.9%増加し、販管費比率は31.5%で同0.8ポイント上昇した。

 特別損失では厚生年金基金解散損失引当金繰入額が一巡した。ROEは0.6%で同0.9ポイント低下、自己資本比率は65.0%で同0.7ポイント低下した。配当性向は244.2%だった。利益配分は安定的な配当を長期的に継続していくことを基本方針としている。

 部門別売上高は、厨房部門が同1.6%減の897億55百万円、浴槽・洗面部門が同2.6%減の184億66百万円、その他が同2.2%増の62億23百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも減少、「クリンレディ」は数量・金額とも増加、「ラクエラ」は数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少、洗面化粧台は数量・金額とも減少した。

 ショールームは15年10月首都圏エリア旗艦ショールームとして「クリナップ・キッチンタウン・東京」をオープンしたほか、6ヶ所を新築移転、6ヶ所を全面リニューアルした。

■17年3月期第3四半期累計は大幅増益

 2月6日発表した今期(17年3月期)第3四半期累計(4〜12月)連結業績は、売上高が前年同期比0.1%減の864億77百万円、営業利益が同43.5%増の25億21百万円、経常利益が同51.8%増の23億65百万円、純利益が同86.3%増の17億66百万円だった。

 リフォーム需要が低調だったため微減収だが、原価低減効果や販管費低減効果などで大幅増益だった。売上総利益は同1.1%増加し、売上総利益率は33.4%で同0.4ポイント上昇した。販管費は同1.7%減少し、販管費比率は30.5%で同0.5ポイント低下した。また特別利益では厚生年金基金解散損失引当金戻入額3億17百万円を計上した。

 部門別売上高は、厨房部門が同0.1%増の674億25百万円、浴槽・洗面部門が同2.1%減の143億26百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも増加、「クリンレディ」は数量・金額とも微減、「ラクエラ」は数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少、洗面化粧台は数量・金額とも増加した。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期275億26百万円、第2四半期292億21百万円、第3四半期297億30百万円、営業利益は5億20百万円、7億22百万円、12億79百万円だった。

■17年3月期通期も大幅増益予想で増額の可能性

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想は前回予想(11月7日に純利益を増額)を据え置いて、売上高が前期(16年3月期)比4.0%増の1190億円、営業利益が同2.2倍の25億円、経常利益が同2.5倍の22億円、そして純利益が同4.3倍の14億50百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は55.1%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が同3.5%増の929億09百万円、浴槽・洗面部門が同4.7%増の193億29百万円、その他が同8.7%増の67億62百万円としている。

 会員登録制組織「水まわり工房」加盟店や流通パートナーと連携し、流レールシンクを標準装備したシステムキッチン「クリンレディ」や美コートワークトップを標準装備したシステムキッチン「S.S.」などを中心に拡販を強化する。生産設備の整備、ショールームの新設・移転・改装、情報基盤整備などへの投資を継続しつつ、生産面での原価低減や営業業務の効率化などで大幅増益予想としている。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が72.7%、営業利益が100.8%、経常利益が107.5%、純利益が121.8%で、利益は通期予想を超過達成している。期後半の構成比が高い収益構造を考慮すれば通期利益予想は増額の可能性が高いだろう。収益改善基調が期待される。

■株価は自律調整一巡、好業績を評価して上値試す

 株価の動きを見ると、16年12月の昨年来高値1002円から利益確定売りで反落したが、900円近辺で下げ渋る動きだ。そして自律調整一巡感を強めている。収益改善基調を評価する流れに変化はないだろう。

 2月6日の終値898円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS36円32銭で算出)は24〜25倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.2%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1340円97銭で算出)は0.7倍近辺である。時価総額は約377億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線を割り込んだが、26週移動平均線近辺で下げ渋り、サポートラインを確認した形だ。0.7倍近辺の低PBRも見直し材料であり、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[01月06日更新]

クリナップは14年3月高値目指す、17年3月期大幅増益予想で低PBR

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームも展開している。17年3月期は原価低減効果も寄与して大幅増益予想である。株価は16年12月の昨年来高値から一旦反落したが、0.7倍近辺の低PBRも見直し材料であり、自律調整一巡して14年3月高値を目指す展開が期待される。

■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。16年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%で、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

■中期経営計画で「ザ・キッチンカンパニー」目指す

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、中高級システムキッチンの販売強化と市場シェア上昇、リフォーム市場での競争優位となる商品の開発、全国のショールームを核とした販売戦略の推進、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、サプライチェーン全体での原価低減活動強化、設備投資およびコストの最適化、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、海外事業の強化などを推進している。

 商品ラインナップ充実では、15年5月発売の新機能「流レールシンク」搭載システムキッチン「クリンレディ」が2015年日経優秀製品・サービス賞において優秀賞日経産業新聞賞を受賞した。また16年2月発売した新発想の洗面ボール「流レールボール」が2016年度グッドデザイン賞を受賞した。

 全国ショールームを核とした販売戦略では、ショールームを顧客接点の要、地域に根差したブランド戦略の重要拠点、リフォーム需要取り込みの最重要拠点と位置付けて、集客を強化するためリニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。シュールームのリニューアルは12年3月期4ヶ所、13年3月期14ヶ所、14年3月期21ヶ所、15年3月期9ヶ所、16年3月期13ヶ所、5期合計61ヶ所を実行した。

 16年9月には宮崎ショールームがリニューアルオープン、10月には名古屋ショールームを中部圏の旗艦ショールーム「クリナップ・キッチンタウン・名古屋」として移転オープンした。

 会員登録制組織「水まわり工房」正会員数は16年3月期末4259社(15年3月期末比309社増加)となった。生産面では16年2月、クリナップ岡山工業津山工場のプレス棟建築工事とプレスライン設備工事が完了した。16年7月本格稼働後は、福島県いわき市の東日本の拠点と合わせて生産拠点の二極化体制が整い、西日本における供給体制を強化する。

 海外展開は中国、台湾、シンガポール、マレーシアなどに展開している。中国にはハウスメーカーと共同進出して、瀋陽、蘇州、無錫、太倉の4地区にキッチン等を供給している。

■新設住宅着工やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期319億24百万円、第2四半期284億53百万円、第3四半期288億39百万円、第4四半期270億23百万円、営業利益が19億68百万円、5億49百万円、11億13百万円、6億02百万円の赤字、16年3月期は売上高が271億23百万円、292億70百万円、301億81百万円、278億71百万円、営業利益が32百万円の赤字、4億30百万円、13億59百万円、6億28百万円だった。

 収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。16年3月期は新設住宅着工件数や住宅設備機器需要が本格回復に至らず、原材料価格上昇、ショールームリニューアル費用や広告宣伝費の増加で大幅減益だった。売上総利益は15年3月期比4.1%減少し、売上総利益率は32.4%で同0.9ポイント低下した。販管費は同0.9%増加し、販管費比率は31.5%で同0.8ポイント上昇した。

 特別損失では厚生年金基金解散損失引当金繰入額が一巡した。ROEは0.6%で同0.9ポイント低下、自己資本比率は65.0%で同0.7ポイント低下した。配当性向は244.2%だった。利益配分は安定的な配当を長期的に継続していくことを基本方針としている。

 部門別売上高は、厨房部門が同1.6%減の897億55百万円、浴槽・洗面部門が同2.6%減の184億66百万円、その他が同2.2%増の62億23百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも減少、「クリンレディ」は数量・金額とも増加、「ラクエラ」は数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少、洗面化粧台は数量・金額とも減少した。

 ショールームは15年10月首都圏エリア旗艦ショールームとして「クリナップ・キッチンタウン・東京」をオープンしたほか、6ヶ所を新築移転、6ヶ所を全面リニューアルした。

■17年3月期第2四半期累計は計画超の大幅増益

 今期(17年3月期)第2四半期累計(4〜9月)の連結業績は、売上高が前年同期比0.6%増の567億47百万円、営業利益が同3.2倍の12億42百万円、経常利益が同4.2倍の11億53百万円、純利益が同11倍の9億35百万円だった。計画超の大幅増益だった。

 リフォーム売上が想定を下回ったが、原価低減効果や販管費低減効果などが寄与した。売上総利益は同2.5%増加し、売上総利益率は33.2%で同0.6ポイント上昇した。販管費は同2.2%減少し、販管費比率は31.0%で同0.9ポイント低下した。純利益については、厚生年金基金解散時負担額が特別解散認可申請時に計上した引当金額を下回ったことに伴う損失引当金戻入額3億11百万円を特別利益に計上したことも寄与した。

 部門別売上高は、厨房部門が同1.2%増の441億84百万円、浴槽・洗面部門が同2.9%減の94億63百万円だった。厨房部門ではシステムキッチン「S.S.」が数量・金額とも増加、「クリンレディ」が数量・金額とも増加、「ラクエラ」が数量・金額とも減少となった。浴槽・洗面部門ではシステムバスルーム「アクリアバス」が数量・金額とも減少、「ユアシス」が数量・金額とも減少、洗面化粧台が数量・金額とも増加となった。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期275億26百万円、第2四半期292億21百万円、営業利益は5億20百万円、7億22百万円だった。

■17年3月期通期も大幅増益予想で収益改善基調期待

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想(11月7日に純利益を増額)は、売上高が前期(16年3月期)比4.0%増の1190億円、営業利益が同2.2倍の25億円、経常利益が同2.5倍の22億円、純利益が同4.3倍の14億50百万円としている。第2四半期累計の特別利益で計上した損失引当金戻入額3億11百万円も寄与する。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は57.4%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が同3.5%増の929億09百万円、浴槽・洗面部門が同4.7%増の193億29百万円、その他が同8.7%増の67億62百万円としている。

 会員登録制組織「水まわり工房」加盟店や流通パートナーと連携し、流レールシンクを標準装備したシステムキッチン「クリンレディ」や美コートワークトップを標準装備したシステムキッチン「S.S.」などを中心に拡販を強化する。生産設備の整備、ショールームの新設・移転・改装、情報基盤整備などへの投資を継続しつつ、生産面での原価低減や営業業務の効率化などで大幅増益予想としている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.7%、営業利益が49.7%、経常利益が52.4%、純利益が64.5%である。期後半の構成比が高い収益構造を考慮すれば高水準であり、通期利益にも増額余地がありそうだ。低金利や住宅取得優遇策なども追い風となって収益改善基調が期待される。

■株価は自律調整一巡して14年3月高値目指す

 株価の動きを見ると、12月13日の昨年来高値1002円から利益確定売りで一旦反落したが、950円近辺で堅調に推移して自律調整一巡感を強めている。収益改善基調を評価する流れに変化はないようだ。

 1月5日の終値952円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS34円86銭で算出)は27〜28倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.1%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1340円97銭で算出)は0.7倍近辺である。時価総額は約399億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。0.7倍近辺の低PBRも見直し材料であり、自律調整一巡して14年3月高値1045円を目指す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月14日更新]

クリナップは14年4月以来の1000円台回復、17年3月期大幅増益予想

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームも展開している。17年3月期は原価低減効果も寄与して大幅増益予想である。株価は年初来高値更新の展開で14年4月以来の1000円台を回復した。好業績を評価して上値を試す展開だろう。

■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。16年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%で、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

■中期経営計画で「ザ・キッチンカンパニー」目指す

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、中高級システムキッチンの販売強化と市場シェア上昇、リフォーム市場での競争優位となる商品の開発、全国のショールームを核とした販売戦略の推進、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、サプライチェーン全体での原価低減活動強化、設備投資およびコストの最適化、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、海外事業の強化などを推進している。

 商品ラインナップ充実では、15年5月発売の新機能「流レールシンク」搭載システムキッチン「クリンレディ」が2015年日経優秀製品・サービス賞において優秀賞日経産業新聞賞を受賞した。また16年2月発売した新発想の洗面ボール「流レールボール」が2016年度グッドデザイン賞を受賞した。

 全国ショールームを核とした販売戦略では、ショールームを顧客接点の要、地域に根差したブランド戦略の重要拠点、リフォーム需要取り込みの最重要拠点と位置付けて、集客を強化するためリニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。シュールームのリニューアルは12年3月期4ヶ所、13年3月期14ヶ所、14年3月期21ヶ所、15年3月期9ヶ所、16年3月期13ヶ所、5期合計61ヶ所を実行した。

 16年9月には宮崎ショールームがリニューアルオープン、10月には名古屋ショールームを中部圏の旗艦ショールーム「クリナップ・キッチンタウン・名古屋」として移転オープンした。

 会員登録制組織「水まわり工房」正会員数は16年3月期末4259社(15年3月期末比309社増加)となった。生産面では16年2月、クリナップ岡山工業津山工場のプレス棟建築工事とプレスライン設備工事が完了した。16年7月本格稼働後は、福島県いわき市の東日本の拠点と合わせて生産拠点の二極化体制が整い、西日本における供給体制を強化する。

 海外展開は中国、台湾、シンガポール、マレーシアなどに展開している。中国にはハウスメーカーと共同進出して、瀋陽、蘇州、無錫、太倉の4地区にキッチン等を供給している。

■新設住宅着工やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期319億24百万円、第2四半期284億53百万円、第3四半期288億39百万円、第4四半期270億23百万円、営業利益が19億68百万円、5億49百万円、11億13百万円、6億02百万円の赤字、16年3月期は売上高が271億23百万円、292億70百万円、301億81百万円、278億71百万円、営業利益が32百万円の赤字、4億30百万円、13億59百万円、6億28百万円だった。

 収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。16年3月期は新設住宅着工件数や住宅設備機器需要が本格回復に至らず、原材料価格上昇、ショールームリニューアル費用や広告宣伝費の増加で大幅減益だった。売上総利益は15年3月期比4.1%減少し、売上総利益率は32.4%で同0.9ポイント低下した。販管費は同0.9%増加し、販管費比率は31.5%で同0.8ポイント上昇した。

 特別損失では厚生年金基金解散損失引当金繰入額が一巡した。ROEは0.6%で同0.9ポイント低下、自己資本比率は65.0%で同0.7ポイント低下した。配当性向は244.2%だった。利益配分は安定的な配当を長期的に継続していくことを基本方針としている。

 部門別売上高は、厨房部門が同1.6%減の897億55百万円、浴槽・洗面部門が同2.6%減の184億66百万円、その他が同2.2%増の62億23百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも減少、「クリンレディ」は数量・金額とも増加、「ラクエラ」は数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少、洗面化粧台は数量・金額とも減少した。

 ショールームは15年10月首都圏エリア旗艦ショールームとして「クリナップ・キッチンタウン・東京」をオープンしたほか、6ヶ所を新築移転、6ヶ所を全面リニューアルした。

■17年3月期第2四半期累計は計画超の大幅増益

 今期(17年3月期)第2四半期累計(4〜9月)の連結業績は、売上高が前年同期比0.6%増の567億47百万円、営業利益が同3.2倍の12億42百万円、経常利益が同4.2倍の11億53百万円、純利益が同11倍の9億35百万円だった。計画超の大幅増益だった。

 リフォーム売上が想定を下回ったが、原価低減効果や販管費低減効果などが寄与した。売上総利益は同2.5%増加し、売上総利益率は33.2%で同0.6ポイント上昇した。販管費は同2.2%減少し、販管費比率は31.0%で同0.9ポイント低下した。純利益については、厚生年金基金解散時負担額が特別解散認可申請時に計上した引当金額を下回ったことに伴う損失引当金戻入額3億11百万円を特別利益に計上したことも寄与した。

 部門別売上高は、厨房部門が同1.2%増の441億84百万円、浴槽・洗面部門が同2.9%減の94億63百万円だった。厨房部門ではシステムキッチン「S.S.」が数量・金額とも増加、「クリンレディ」が数量・金額とも増加、「ラクエラ」が数量・金額とも減少となった。浴槽・洗面部門ではシステムバスルーム「アクリアバス」が数量・金額とも減少、「ユアシス」が数量・金額とも減少、洗面化粧台が数量・金額とも増加となった。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期275億26百万円、第2四半期292億21百万円、営業利益は5億20百万円、7億22百万円だった。

■17年3月期通期も大幅増益予想で収益改善基調期待

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想(5月10日公表値に対して、11月7日に純利益を2億50百万円増額)は、売上高が前期(16年3月期)比4.0%増の1190億円、営業利益が同2.2倍の25億円、経常利益が同2.5倍の22億円、純利益が同4.3倍の14億50百万円としている。第2四半期累計の特別利益で計上した損失引当金戻入額3億11百万円が寄与する。配当予想は据え置いて前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は57.4%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が同3.5%増の929億09百万円、浴槽・洗面部門が同4.7%増の193億29百万円、その他が同8.7%増の67億62百万円としている。

 会員登録制組織「水まわり工房」加盟店や流通パートナーと連携し、流レールシンクを標準装備したシステムキッチン「クリンレディ」や美コートワークトップを標準装備したシステムキッチン「S.S.」などを中心に拡販を強化する。生産設備の整備、ショールームの新設・移転・改装、情報基盤整備などへの投資を継続しつつ、生産面での原価低減や営業業務の効率化などで大幅増益予想としている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.7%、営業利益が49.7%、経常利益が52.4%、純利益が64.5%である。期後半の構成比が高い収益構造を考慮すれば高水準であり、通期利益にも増額余地がありそうだ。低金利や住宅取得優遇策なども追い風となって収益改善基調が期待される。

■公開買い付けによる自己株式取得を実施

 なお主要株主からの一部株式売却意向に対応して、11月7日公開買い付けによる自己株式取得を発表した。取得株式総数上限550万100株(発行済株式総数に対する割合13.11%)、取得価額総額上限41億8557万6100円、取得期間16年11月8日〜16年12月30日、公開買い付け予定数550万株、公開買い付け期間16年11月18日〜16年12月6日、公開買い付け価格761円としている。

 そして12月7日に結果および取得終了を発表した。応募数500万株で、買い付け数500万株となった。

■株価は14年4月以来の1000円台回復

 株価の動きを見ると、年初来高値更新の展開で12月13日には1002円まで上伸し、14年4月以来の1000円台を回復した。収益改善基調を評価する流れに変化はないようだ。

 12月13日の終値1000円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS34円86銭で算出)は28〜29倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.0%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1340円97銭で算出)は0.7倍近辺である。時価総額は約419億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月22日更新]

クリナップは17年3月期第2四半期累計が計画超の大幅増益、公開買い付けによる自己株式取得を実施

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームも展開している。17年3月期第2四半期累計は計画超の大幅増益だった。通期も大幅増益予想で、純利益を増額修正した。なお11月7日に公開買い付けによる自己株式取得を発表している。株価は年初来高値更新の展開で15年5月高値に接近している。上値を試す展開だろう。14年3月高値も視野に入りそうだ。

■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。16年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%で、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

■中期経営計画で「ザ・キッチンカンパニー」目指す

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、中高級システムキッチンの販売強化と市場シェア上昇、リフォーム市場での競争優位となる商品の開発、全国のショールームを核とした販売戦略の推進、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、サプライチェーン全体での原価低減活動強化、設備投資およびコストの最適化、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、海外事業の強化などを推進している。

 商品ラインナップ充実では、15年5月発売の新機能「流レールシンク」搭載システムキッチン「クリンレディ」が2015年日経優秀製品・サービス賞において優秀賞日経産業新聞賞を受賞した。また16年2月発売した新発想の洗面ボール「流レールボール」が2016年度グッドデザイン賞を受賞した。

 全国ショールームを核とした販売戦略では、ショールームを顧客接点の要、地域に根差したブランド戦略の重要拠点、リフォーム需要取り込みの最重要拠点と位置付けて、集客を強化するためリニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。シュールームのリニューアルは12年3月期4ヶ所、13年3月期14ヶ所、14年3月期21ヶ所、15年3月期9ヶ所、16年3月期13ヶ所、5期合計61ヶ所を実行した。

 16年9月には宮崎ショールームがリニューアルオープン、10月には名古屋ショールームを中部圏の旗艦ショールーム「クリナップ・キッチンタウン・名古屋」として移転オープンした。

 会員登録制組織「水まわり工房」正会員数は16年3月期末4259社(15年3月期末比309社増加)となった。生産面では16年2月、クリナップ岡山工業津山工場のプレス棟建築工事とプレスライン設備工事が完了した。16年7月本格稼働後は、福島県いわき市の東日本の拠点と合わせて生産拠点の二極化体制が整い、西日本における供給体制を強化する。

 海外展開は中国、台湾、シンガポール、マレーシアなどに展開している。中国にはハウスメーカーと共同進出して、瀋陽、蘇州、無錫、太倉の4地区にキッチン等を供給している。

■新設住宅着工やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期319億24百万円、第2四半期284億53百万円、第3四半期288億39百万円、第4四半期270億23百万円、営業利益が19億68百万円、5億49百万円、11億13百万円、6億02百万円の赤字、16年3月期は売上高が271億23百万円、292億70百万円、301億81百万円、278億71百万円、営業利益が32百万円の赤字、4億30百万円、13億59百万円、6億28百万円だった。

 収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。16年3月期は新設住宅着工件数や住宅設備機器需要が本格回復に至らず、原材料価格上昇、ショールームリニューアル費用や広告宣伝費の増加で大幅減益だった。売上総利益は15年3月期比4.1%減少し、売上総利益率は32.4%で同0.9ポイント低下した。販管費は同0.9%増加し、販管費比率は31.5%で同0.8ポイント上昇した。

 特別損失では厚生年金基金解散損失引当金繰入額が一巡した。ROEは0.6%で同0.9ポイント低下、自己資本比率は65.0%で同0.7ポイント低下した。配当性向は244.2%だった。利益配分は安定的な配当を長期的に継続していくことを基本方針としている。

 部門別売上高は、厨房部門が同1.6%減の897億55百万円、浴槽・洗面部門が同2.6%減の184億66百万円、その他が同2.2%増の62億23百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも減少、「クリンレディ」は数量・金額とも増加、「ラクエラ」は数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少、洗面化粧台は数量・金額とも減少した。

 ショールームは15年10月首都圏エリア旗艦ショールームとして「クリナップ・キッチンタウン・東京」をオープンしたほか、6ヶ所を新築移転、6ヶ所を全面リニューアルした。

■17年3月期第2四半期累計は計画超の大幅増益

 11月7日発表した今期(17年3月期)第2四半期累計(4〜9月)の連結業績は、売上高が前年同期比0.6%増の567億47百万円、営業利益が同3.2倍の12億42百万円、経常利益が同4.2倍の11億53百万円、純利益が同11倍の9億35百万円だった。期初計画に対して売上高は9億52百万円下回ったが、営業利益は2億42百万円、経常利益は3億03百万円、純利益は4億75百万円上回り、計画超の大幅増益だった。

 リフォーム売上が想定を下回ったが、原価低減効果や販管費低減効果などが寄与した。売上総利益は同2.5%増加し、売上総利益率は33.2%で同0.6ポイント上昇した。販管費は同2.2%減少し、販管費比率は31.0%で同0.9ポイント低下した。純利益については、厚生年金基金解散時負担額が特別解散認可申請時に計上した引当金額を下回ったことに伴う損失引当金戻入額3億11百万円を特別利益に計上したことも寄与した。

 部門別売上高は、厨房部門が同1.2%増の441億84百万円、浴槽・洗面部門が同2.9%減の94億63百万円だった。厨房部門ではシステムキッチン「S.S.」が数量・金額とも増加、「クリンレディ」が数量・金額とも増加、「ラクエラ」が数量・金額とも減少となった。浴槽・洗面部門ではシステムバスルーム「アクリアバス」が数量・金額とも減少、「ユアシス」が数量・金額とも減少、洗面化粧台が数量・金額とも増加となった。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期275億26百万円、第2四半期292億21百万円、営業利益は5億20百万円、7億22百万円だった。

■17年3月期通期も大幅増益予想で収益改善基調期待

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想は、前回予想(5月10日公表)に対して11月7日に純利益を2億50百万円増額し、売上高が前期(16年3月期)比4.0%増の1190億円、営業利益が同2.2倍の25億円、経常利益が同2.5倍の22億円、純利益が同4.3倍の14億50百万円とした。第2四半期累計の特別利益で計上した損失引当金戻入額3億11百万円が寄与する。配当予想は据え置いて前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は57.4%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が同3.5%増の929億09百万円、浴槽・洗面部門が同4.7%増の193億29百万円、その他が同8.7%増の67億62百万円としている。

 会員登録制組織「水まわり工房」加盟店や流通パートナーと連携し、流レールシンクを標準装備したシステムキッチン「クリンレディ」や美コートワークトップを標準装備したシステムキッチン「S.S.」などを中心に拡販を強化する。生産設備の整備、ショールームの新設・移転・改装、情報基盤整備などへの投資を継続しつつ、生産面での原価低減や営業業務の効率化などで大幅増益予想としている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.7%、営業利益が49.7%、経常利益が52.4%、純利益が64.5%である。期後半の構成比が高い収益構造を考慮すれば高水準であり、通期利益にも増額余地がありそうだ。低金利や住宅取得優遇策なども追い風となって収益改善基調が期待される。

■公開買い付けによる自己株式取得を実施

 なお主要株主からの一部株式売却意向に対応して、11月7日公開買い付けによる自己株式取得を発表した。取得株式総数上限550万100株(発行済株式総数に対する割合13.11%)、取得価額総額上限41億8557万6100円、取得期間16年11月8日〜16年12月30日、公開買い付け予定数550万株、公開買い付け期間16年11月18日〜16年12月6日、公開買い付け価格761円としている。

■株価は15年5月高値に接近、14年3月高値も視野

 株価の動きを見ると年初来高値更新の展開だ。11月8日には960円まで上伸して15年5月高値970円に接近した。収益改善基調を評価する流れに変化はないようだ。

 11月18日の終値922円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS34円86銭で算出)は26〜27倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.2%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1340円97銭で算出)は0.7倍近辺である。時価総額は約387億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。上値を試す展開だろう。14年3月高値1045円も視野に入りそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月18日更新]

クリナップは年初来高値更新の展開、低PBRも見直して15年5月高値目指す

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームも展開している。10月15日には中部圏の旗艦ショールーム「クリナップ・キッチンタウン・名古屋」をオープンした。17年3月期は新機能「流レールシンク」搭載システムキッチン「クリンレディ」の好調や原価低減効果などで大幅増益予想である。低金利を背景とした住宅新設・リフォーム需要拡大も追い風となる。株価は8月高値を突破して年初来高値更新の展開だ。低PBRも見直して15年5月高値を目指す展開だろう。

■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。16年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%で、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

■中期経営計画で「ザ・キッチンカンパニー」目指す

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、中高級システムキッチンの販売強化と市場シェア上昇、リフォーム市場での競争優位となる商品の開発、全国のショールームを核とした販売戦略の推進、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、サプライチェーン全体での原価低減活動強化、設備投資およびコストの最適化、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、海外事業の強化などを推進している。

 商品ラインナップ充実では、15年5月発売の新機能「流レールシンク」搭載システムキッチン「クリンレディ」が2015年日経優秀製品・サービス賞において優秀賞日経産業新聞賞を受賞した。また16年2月発売した新発想の洗面ボール「流レールボール」が2016年度グッドデザイン賞を受賞した。

 全国ショールームを核とした販売戦略では、ショールームを顧客接点の要、地域に根差したブランド戦略の重要拠点、リフォーム需要取り込みの最重要拠点と位置付けて、集客を強化するためリニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。シュールームのリニューアルは12年3月期4ヶ所、13年3月期14ヶ所、14年3月期21ヶ所、15年3月期9ヶ所、16年3月期13ヶ所、5期合計61ヶ所を実行した。

 また16年9月には宮崎ショールームがリニューアルオープン、10月15日には名古屋ショールームを中部圏の旗艦ショールーム「クリナップ・キッチンタウン・名古屋」として移転オープンした。

 会員登録制組織「水まわり工房」正会員数は16年3月期末4259社(15年3月期末比309社増加)となった。生産面では16年2月、クリナップ岡山工業津山工場のプレス棟建築工事とプレスライン設備工事が完了した。16年7月本格稼働後は、福島県いわき市の東日本の拠点と合わせて生産拠点の二極化体制が整い、西日本における供給体制を強化する。

 海外展開は中国、台湾、シンガポール、マレーシアなどに展開している。中国にはハウスメーカーと共同進出して、瀋陽、蘇州、無錫、太倉の4地区にキッチン等を供給している。

■新設住宅着工やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期319億24百万円、第2四半期284億53百万円、第3四半期288億39百万円、第4四半期270億23百万円、営業利益が19億68百万円、5億49百万円、11億13百万円、6億02百万円の赤字、16年3月期は売上高が271億23百万円、292億70百万円、301億81百万円、278億71百万円、営業利益が32百万円の赤字、4億30百万円、13億59百万円、6億28百万円だった。

 収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。16年3月期は新設住宅着工件数や住宅設備機器需要が本格回復に至らず、原材料価格上昇、ショールームリニューアル費用や広告宣伝費の増加で大幅減益だった。売上総利益は15年3月期比4.1%減少し、売上総利益率は32.4%で同0.9ポイント低下した。販管費は同0.9%増加し、販管費比率は31.5%で同0.8ポイント上昇した。

 特別損失では厚生年金基金解散損失引当金繰入額が一巡した。ROEは0.6%で同0.9ポイント低下、自己資本比率は65.0%で同0.7ポイント低下した。配当性向は244.2%だった。利益配分は安定的な配当を長期的に継続していくことを基本方針としている。

 部門別売上高は、厨房部門が同1.6%減の897億55百万円、浴槽・洗面部門が同2.6%減の184億66百万円、その他が同2.2%増の62億23百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも減少、「クリンレディ」は数量・金額とも増加、「ラクエラ」は数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少、洗面化粧台は数量・金額とも減少した。

 ショールームは15年10月首都圏エリア旗艦ショールームとして「クリナップ・キッチンタウン・東京」をオープンしたほか、6ヶ所を新築移転、6ヶ所を全面リニューアルした。

■17年3月期第1四半期は営業損益大幅改善して黒字化

 今期(17年3月期)第1四半期(4〜6月)の連結業績は、売上高が前年同期比1.5%増の275億26百万円、営業利益が5億20百万円(前年同期は32百万円の赤字)、経常利益が5億09百万円(同34百万円の赤字)、純利益が2億75百万円(同1億22百万円の赤字)だった。増収効果、原価低減効果、販管費抑制効果で大幅増益となり黒字化した。売上総利益は同4.3%増加し、売上総利益率は33.8%で同0.9ポイント上昇した。販管費は同1.9%減少し、販管費比率は32.0%で同1.1ポイント低下した。

 部門別売上高は、厨房部門が同2.5%増の212億36百万円、浴槽・洗面部門が同3.7%減の47億65百万円だった。厨房部門ではシステムキッチン「S.S.」が数量減少・金額増加、「クリンレディ」が数量・金額とも増加、「ラクエラ」が数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門ではシステムバスルーム「アクリアバス」が数量・金額とも減少、「ユアシス」が数量・金額とも減少、洗面化粧台が数量・金額とも増加した。

■17年3月期通期も大幅増益予想で収益改善基調期待

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想(5月10日公表)は、売上高が前期(16年3月期)比4.0%増の1190億円、営業利益が同2.2倍の25億円、経常利益が同2.5倍の22億円、純利益が同2.5倍の12億円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は69.3%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が同3.5%増の929億09百万円、浴槽・洗面部門が同4.7%増の193億29百万円、その他が同8.7%増の67億62百万円としている。

 会員登録制組織「水まわり工房」加盟店や流通パートナーと連携し、流レールシンクを標準装備したシステムキッチン「クリンレディ」や美コートワークトップを標準装備したシステムキッチン「S.S.」などを中心に拡販を強化する。生産設備の整備、ショールームの新設・移転・改装、情報基盤整備などへの投資を継続しつつ、生産面での原価低減や営業業務の効率化などで大幅増益予想としている。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が23.1%、営業利益が20.8%、経常利益が23.1%、純利益が22.9%である。期後半の構成比が高い収益構造を考慮すれば順調な水準と言えるだろう。低金利や住宅取得優遇策なども追い風となって収益改善基調が期待される。

■株価は年初来高値更新の展開、低PBRも見直して15年5月高値目指す

 株価の動きを見ると、8月高値859円を突破して年初来高値更新の展開だ。そして10月17日には875円まで上伸した。

 10月17日の終値865円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS28円85銭で算出)は30倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.3%近辺、そして前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1340円97銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約363億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。0.6倍近辺の低PBRも見直して15年5月高値970円を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[9月24日更新]

クリナップは8月の年初来高値に接近、低PBRも見直して上げ足速める可能性

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームも展開している。17年3月期は新機能「流レールシンク」搭載システムキッチン「クリンレディ」の好調や原価低減効果などで大幅増益予想である。低金利を背景とした住宅新設・リフォーム需要拡大も追い風だ。株価は8月の年初来高値に接近してきた。低PBRも見直して上げ足を速める可能性がありそうだ。

■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。16年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%で、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

■中期経営計画で「ザ・キッチンカンパニー」目指す

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、中高級システムキッチンの販売強化と市場シェア上昇、リフォーム市場での競争優位となる商品の開発、全国のショールームを核とした販売戦略の推進、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、サプライチェーン全体での原価低減活動強化、設備投資およびコストの最適化、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、海外事業の強化などを推進している。

 商品ラインナップ充実では、15年5月発売の新機能「流レールシンク」搭載システムキッチン「クリンレディ」が、2015年日経優秀製品・サービス賞において優秀賞日経産業新聞賞を受賞した。

 全国ショールームを核とした販売戦略では、ショールームを顧客接点の要、地域に根差したブランド戦略の重要拠点、リフォーム需要取り込みの最重要拠点と位置付けて、集客を強化するためリニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。シュールームのリニューアルは12年3月期4ヶ所、13年3月期14ヶ所、14年3月期21ヶ所、15年3月期9ヶ所、16年3月期13ヶ所、5期合計61ヶ所を実行した。また9月9日には宮崎ショールームがリニューアルオープンした。

 会員登録制組織「水まわり工房」正会員数は16年3月期末4259社(15年3月期末比309社増加)となった。生産面では16年2月、クリナップ岡山工業津山工場のプレス棟建築工事とプレスライン設備工事が完了した。16年7月本格稼働後は、福島県いわき市の東日本の拠点と合わせて生産拠点の二極化体制が整い、西日本における供給体制を強化する。

 海外展開は中国、台湾、シンガポール、マレーシアなどに展開している。中国にはハウスメーカーと共同進出して、瀋陽、蘇州、無錫、太倉の4地区にキッチン等を供給している。

■新設住宅着工やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期319億24百万円、第2四半期284億53百万円、第3四半期288億39百万円、第4四半期270億23百万円、営業利益が19億68百万円、5億49百万円、11億13百万円、6億02百万円の赤字、16年3月期は売上高が271億23百万円、292億70百万円、301億81百万円、278億71百万円、営業利益が32百万円の赤字、4億30百万円、13億59百万円、6億28百万円だった。

 収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。16年3月期は新設住宅着工件数や住宅設備機器需要が本格回復に至らず、原材料価格上昇、ショールームリニューアル費用や広告宣伝費の増加で大幅減益だった。売上総利益は15年3月期比4.1%減少し、売上総利益率は32.4%で同0.9ポイント低下した。販管費は同0.9%増加し、販管費比率は31.5%で同0.8ポイント上昇した。

 特別損失では厚生年金基金解散損失引当金繰入額が一巡した。ROEは0.6%で同0.9ポイント低下、自己資本比率は65.0%で同0.7ポイント低下した。配当性向は244.2%だった。利益配分は安定的な配当を長期的に継続していくことを基本方針としている。

 部門別売上高は、厨房部門が同1.6%減の897億55百万円、浴槽・洗面部門が同2.6%減の184億66百万円、その他が同2.2%増の62億23百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも減少、「クリンレディ」は数量・金額とも増加、「ラクエラ」は数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少、洗面化粧台は数量・金額とも減少した。

 ショールームは15年10月首都圏エリア旗艦ショールームとして「クリナップ・キッチンタウン・東京」をオープンしたほか、6ヶ所を新築移転、6ヶ所を全面リニューアルした。

■17年3月期第1四半期は営業損益大幅改善して黒字化

 今期(17年3月期)第1四半期(4〜6月)の連結業績は、売上高が前年同期比1.5%増の275億26百万円、営業利益が5億20百万円(前年同期は32百万円の赤字)、経常利益が5億09百万円(同34百万円の赤字)、純利益が2億75百万円(同1億22百万円の赤字)だった。増収効果、原価低減効果、販管費抑制効果で大幅増益となり黒字化した。売上総利益は同4.3%増加し、売上総利益率は33.8%で同0.9ポイント上昇した。販管費は同1.9%減少し、販管費比率は32.0%で同1.1ポイント低下した。

 部門別売上高は、厨房部門が同2.5%増の212億36百万円、浴槽・洗面部門が同3.7%減の47億65百万円だった。厨房部門ではシステムキッチン「S.S.」が数量減少・金額増加、「クリンレディ」が数量・金額とも増加、「ラクエラ」が数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門ではシステムバスルーム「アクリアバス」が数量・金額とも減少、「ユアシス」が数量・金額とも減少、洗面化粧台が数量・金額とも増加した。

■17年3月期通期も大幅増益予想で収益改善基調期待

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想(5月10日公表)は、売上高が前期(16年3月期)比4.0%増の1190億円、営業利益が同2.2倍の25億円、経常利益が同2.5倍の22億円、純利益が同2.5倍の12億円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は69.3%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が同3.5%増の929億09百万円、浴槽・洗面部門が同4.7%増の193億29百万円、その他が同8.7%増の67億62百万円としている。

 会員登録制組織「水まわり工房」加盟店や流通パートナーと連携し、流レールシンクを標準装備したシステムキッチン「クリンレディ」や美コートワークトップを標準装備したシステムキッチン「S.S.」などを中心に拡販を強化する。生産設備の整備、ショールームの新設・移転・改装、情報基盤整備などへの投資を継続しつつ、生産面での原価低減や営業業務の効率化などで大幅増益予想としている。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が23.1%、営業利益が20.8%、経常利益が23.1%、純利益が22.9%である。期後半の構成比が高い収益構造を考慮すれば順調な水準と言えるだろう。低金利や住宅取得優遇策なども追い風となって収益改善基調が期待される。

■株価は8月の年初来高値に接近、低PBRも見直して上げ足速める可能性

 株価の動きを見ると、9月21日は850円まで上伸して8月12日の年初来高値859円に接近してきた。強基調に変化はなく上値を試す動きだ。

 9月21日の終値850円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS28円85銭で算出)は29〜30倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1340円97銭で算出)は0.6倍近辺である。なお時価総額は約357億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。強基調に変化はなく、0.6倍近辺の低PBRも見直して上げ足を速める可能性がありそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[9月02日更新]

クリナップは強基調に変化なく上値試す、17年3月期大幅増益予想

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームも展開している。17年3月期は新機能「流レールシンク」搭載システムキッチン「クリンレディ」の好調や原価低減効果などで大幅増益予想である。低金利も追い風だ。株価は第1四半期黒字化を好感して8月12日の年初来高値859円まで上伸した。その後一旦反落したが素早く切り返している。強基調に変化はなく上値を試す展開だろう。0.6倍近辺の低PBRも見直し材料だ。

■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。16年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%で、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

■中期経営計画で「ザ・キッチンカンパニー」目指す

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、中高級システムキッチンの販売強化と市場シェア上昇、リフォーム市場での競争優位となる商品の開発、全国のショールームを核とした販売戦略の推進、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、サプライチェーン全体での原価低減活動強化、設備投資およびコストの最適化、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、海外事業の強化などを推進している。

 商品ラインナップ充実では、15年5月発売の新機能「流レールシンク」搭載システムキッチン「クリンレディ」が、2015年日経優秀製品・サービス賞において優秀賞日経産業新聞賞を受賞した。

 全国ショールームを核とした販売戦略では、ショールームを顧客接点の要、地域に根差したブランド戦略の重要拠点、リフォーム需要取り込みの最重要拠点と位置付けて、集客を強化するためリニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。シュールームのリニューアルは12年3月期4ヶ所、13年3月期14ヶ所、14年3月期21ヶ所、15年3月期9ヶ所、16年3月期13ヶ所、5期合計61ヶ所を実行した。

 会員登録制組織「水まわり工房」正会員数は16年3月期末4259社(15年3月期末比309社増加)となった。生産面では16年2月、クリナップ岡山工業津山工場のプレス棟建築工事とプレスライン設備工事が完了した。16年7月本格稼働後は、福島県いわき市の東日本の拠点と合わせて生産拠点の二極化体制が整い、西日本における供給体制を強化する。

 海外展開は中国、台湾、シンガポール、マレーシアなどに展開している。中国にはハウスメーカーと共同進出して、瀋陽、蘇州、無錫、太倉の4地区にキッチン等を供給している。

■新設住宅着工やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期319億24百万円、第2四半期284億53百万円、第3四半期288億39百万円、第4四半期270億23百万円、営業利益が19億68百万円、5億49百万円、11億13百万円、6億02百万円の赤字、16年3月期は売上高が271億23百万円、292億70百万円、301億81百万円、278億71百万円、営業利益が32百万円の赤字、4億30百万円、13億59百万円、6億28百万円だった。

 収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。16年3月期は新設住宅着工件数や住宅設備機器需要が本格回復に至らず、原材料価格上昇、ショールームリニューアル費用や広告宣伝費の増加で大幅減益だった。売上総利益は15年3月期比4.1%減少し、売上総利益率は32.4%で同0.9ポイント低下した。販管費は同0.9%増加し、販管費比率は31.5%で同0.8ポイント上昇した。

 特別損失では厚生年金基金解散損失引当金繰入額が一巡した。ROEは0.6%で同0.9ポイント低下、自己資本比率は65.0%で同0.7ポイント低下した。配当性向は244.2%だった。利益配分は安定的な配当を長期的に継続していくことを基本方針としている。

 部門別売上高は、厨房部門が同1.6%減の897億55百万円、浴槽・洗面部門が同2.6%減の184億66百万円、その他が同2.2%増の62億23百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも減少、「クリンレディ」は数量・金額とも増加、「ラクエラ」は数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少、洗面化粧台は数量・金額とも減少した。

 ショールームは15年10月首都圏エリア旗艦ショールームとして「クリナップ・キッチンタウン・東京」をオープンしたほか、6ヶ所を新築移転、6ヶ所を全面リニューアルした。

■17年3月期第1四半期は営業損益大幅改善して黒字化

 今期(17年3月期)第1四半期(4〜6月)の連結業績は、売上高が前年同期比1.5%増の275億26百万円、営業利益が5億20百万円(前年同期は32百万円の赤字)、経常利益が5億09百万円(同34百万円の赤字)、純利益が2億75百万円(同1億22百万円の赤字)だった。増収効果、原価低減効果、販管費抑制効果で大幅増益となり黒字化した。売上総利益は同4.3%増加し、売上総利益率は33.8%で同0.9ポイント上昇した。販管費は同1.9%減少し、販管費比率は32.0%で同1.1ポイント低下した。

 部門別売上高は、厨房部門が同2.5%増の212億36百万円、浴槽・洗面部門が同3.7%減の47億65百万円だった。厨房部門ではシステムキッチン「S.S.」が数量減少・金額増加、「クリンレディ」が数量・金額とも増加、「ラクエラ」が数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門ではシステムバスルーム「アクリアバス」が数量・金額とも減少、「ユアシス」が数量・金額とも減少、洗面化粧台が数量・金額とも増加した。

■17年3月期通期も大幅増益予想で収益改善基調期待

 今期(17年3月期)通期の連結業績予想は前回予想(5月10日公表)を据え置いて、売上高が前期(16年3月期)比4.0%増の1190億円、営業利益が同2.2倍の25億円、経常利益が同2.5倍の22億円、そして純利益が同2.5倍の12億円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は69.3%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が同3.5%増の929億09百万円、浴槽・洗面部門が同4.7%増の193億29百万円、その他が同8.7%増の67億62百万円としている。

 会員登録制組織「水まわり工房」加盟店や流通パートナーと連携し、流レールシンクを標準装備したシステムキッチン「クリンレディ」や美コートワークトップを標準装備したシステムキッチン「S.S.」などを中心に拡販を強化する。生産設備の整備、ショールームの新設・移転・改装、情報基盤整備などへの投資を継続しつつ、生産面での原価低減や営業業務の効率化などで大幅増益予想としている。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が23.1%、営業利益が20.8%、経常利益が23.1%、純利益が22.9%である。期後半の構成比が高い収益構造を考慮すれば順調な水準と言えるだろう。低金利や住宅取得優遇策なども追い風となって収益改善基調が期待される。

■株価は強基調に変化なく上値試す、低PBRも見直し

 株価の動きを見ると、第1四半期黒字化を好感する形で8月12日の年初来高値859円まで上伸した。その後一旦反落したが8月17日の784円から素早く切り返している。強基調に変化はないようだ。

 9月1日の終値841円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS28円85銭で算出)は29〜30倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1340円97銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約353億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形となった。強基調に変化はなく、0.6倍近辺の低PBRも見直して上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[8月03日更新]

クリナップは年初来高値圏で堅調、17年3月期大幅増益予想

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームも展開している。17年3月期は新機能「流レールシンク」搭載システムキッチン「クリンレディ」の好調や原価低減効果などで大幅増益予想である。低金利も追い風だ。株価は年初来高値圏で堅調に推移している。0.6倍近辺の低PBRも見直して上値を試す展開だろう。

■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。16年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%で、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

■中期経営計画で「ザ・キッチンカンパニー」目指す

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、中高級システムキッチンの販売強化と市場シェア上昇、リフォーム市場での競争優位となる商品の開発、全国のショールームを核とした販売戦略の推進、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、サプライチェーン全体での原価低減活動強化、設備投資およびコストの最適化、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、海外事業の強化などを推進している。

 商品ラインナップ充実では、15年5月発売の新機能「流レールシンク」搭載システムキッチン「クリンレディ」が、2015年日経優秀製品・サービス賞において優秀賞日経産業新聞賞を受賞した。

 全国ショールームを核とした販売戦略では、ショールームを顧客接点の要、地域に根差したブランド戦略の重要拠点、リフォーム需要取り込みの最重要拠点と位置付けて、集客を強化するためリニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。シュールームのリニューアルは12年3月期4ヶ所、13年3月期14ヶ所、14年3月期21ヶ所、15年3月期9ヶ所、16年3月期13ヶ所、5期合計61ヶ所を実行した。

 会員登録制組織「水まわり工房」正会員数は16年3月期末4259社(15年3月期末比309社増加)となった。生産面では16年2月、クリナップ岡山工業津山工場のプレス棟建築工事とプレスライン設備工事が完了した。16年7月本格稼働後は、福島県いわき市の東日本の拠点と合わせて生産拠点の二極化体制が整い、西日本における供給体制を強化する。

 海外展開は中国、台湾、シンガポール、マレーシアなどに展開している。中国にはハウスメーカーと共同進出して、瀋陽、蘇州、無錫、太倉の4地区にキッチン等を供給している。

■新設住宅着工やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期319億24百万円、第2四半期284億53百万円、第3四半期288億39百万円、第4四半期270億23百万円、営業利益が19億68百万円、5億49百万円、11億13百万円、6億02百万円の赤字、16年3月期は売上高が271億23百万円、292億70百万円、301億81百万円、278億71百万円、営業利益が32百万円の赤字、4億30百万円、13億59百万円、6億28百万円だった。

 収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。16年3月期は新設住宅着工件数や住宅設備機器需要が本格回復に至らず、原材料価格上昇、ショールームリニューアル費用や広告宣伝費の増加で大幅減益だった。売上総利益は15年3月期比4.1%減少し、売上総利益率は32.4%で同0.9ポイント低下した。販管費は同0.9%増加し、販管費比率は31.5%で同0.8ポイント上昇した。

 特別損失では厚生年金基金解散損失引当金繰入額が一巡した。ROEは0.6%で同0.9ポイント低下、自己資本比率は65.0%で同0.7ポイント低下した。配当性向は244.2%だった。利益配分は安定的な配当を長期的に継続していくことを基本方針としている。

 部門別売上高は、厨房部門が同1.6%減の897億55百万円、浴槽・洗面部門が同2.6%減の184億66百万円、その他が同2.2%増の62億23百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも減少、「クリンレディ」は数量・金額とも増加、「ラクエラ」は数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少、洗面化粧台は数量・金額とも減少した。

 ショールームは15年10月首都圏エリア旗艦ショールームとして「クリナップ・キッチンタウン・東京」をオープンしたほか、6ヶ所を新築移転、6ヶ所を全面リニューアルした。

■17年3月期は大幅増益予想で収益改善基調期待

 今期(17年3月期)の連結業績予想(5月10日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比4.0%増の1190億円、営業利益が同2.2倍の25億円、経常利益が同2.5倍の22億円、純利益が同2.5倍の12億円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は69.3%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が同3.5%増の929億09百万円、浴槽・洗面部門が同4.7%増の193億29百万円、その他が同8.7%増の67億62百万円としている。

 会員登録制組織「水まわり工房」加盟店や流通パートナーと連携し、流レールシンクを標準装備したシステムキッチン「クリンレディ」や美コートワークトップを標準装備したシステムキッチン「S.S.」などを中心に拡販を強化する。生産設備の整備、ショールームの新設・移転・改装、情報基盤整備などへの投資を継続しつつ、生産面での原価低減や営業業務の効率化などで大幅増益予想としている。低金利や住宅取得優遇策なども追い風となって収益改善基調が期待される。

■株価は年初来高値圏で堅調、PBR0.6倍近辺

 株価の動きを見ると、7月22日に年初来高値となる826円まで上伸し、その後も年初来高値圏800円近辺で堅調に推移している。

 8月2日の終値799円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS28円85銭で算出)は27〜28倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.5%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1340円97銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約335億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線が上向きに転じた。強基調への転換を確認した形だ。0.6倍近辺の低PBRも見直して上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[7月15日更新]

クリナップは急反発して年初来高値に接近、17年3月期大幅増益予想で収益改善基調

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチン大手でシステムバスルームも展開している。17年3月期大幅増益予想で収益改善基調だ。低金利や住宅取得優遇策なども追い風となる。株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが、急反発して年初来高値に接近している。0.6倍近辺の低PBRも見直して上値を試す展開だろう。

■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開

 システムキッチンの大手である。厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。16年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門78%、浴槽・洗面部門16%、その他6%で、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は一般ルート(工務店・リフォーム)79%、ハウスメーカー16%、直需(マンション)5%である。

■中期経営計画で「ザ・キッチンカンパニー」目指す

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、中高級システムキッチンの販売強化と市場シェア上昇、リフォーム市場での競争優位となる商品の開発、全国のショールームを核とした販売戦略の推進、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、サプライチェーン全体での原価低減活動強化、設備投資およびコストの最適化、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、海外事業の強化などを推進している。

 商品ラインナップ充実では、15年5月発売の新機能「流レールシンク」搭載システムキッチン「クリンレディ」が、2015年日経優秀製品・サービス賞において優秀賞日経産業新聞賞を受賞した。

 全国ショールームを核とした販売戦略では、ショールームを顧客接点の要、地域に根差したブランド戦略の重要拠点、リフォーム需要取り込みの最重要拠点と位置付けて、集客を強化するためリニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。シュールームのリニューアルは12年3月期4ヶ所、13年3月期14ヶ所、14年3月期21ヶ所、15年3月期9ヶ所、16年3月期13ヶ所、5期合計61ヶ所を実行した。

 会員登録制組織「水まわり工房」正会員数は16年3月期末4259社(15年3月期末比309社増加)となった。生産面では16年2月、クリナップ岡山工業津山工場のプレス棟建築工事とプレスライン設備工事が完了した。16年7月本格稼働後は、福島県いわき市の東日本の拠点と合わせて生産拠点の二極化体制が整い、西日本における供給体制を強化する。

 海外展開は中国、台湾、シンガポール、マレーシアなどに展開している。中国にはハウスメーカーと共同進出して、瀋陽、蘇州、無錫、太倉の4地区にキッチン等を供給している。

■新設住宅着工やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造

 四半期別業績推移を見ると、15年3月期は売上高が第1四半期319億24百万円、第2四半期284億53百万円、第3四半期288億39百万円、第4四半期270億23百万円、営業利益が19億68百万円、5億49百万円、11億13百万円、6億02百万円の赤字、16年3月期は売上高が271億23百万円、292億70百万円、301億81百万円、278億71百万円、営業利益が32百万円の赤字、4億30百万円、13億59百万円、6億28百万円だった。

 収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい。16年3月期は新設住宅着工件数や住宅設備機器需要が本格回復に至らず、原材料価格上昇、ショールームリニューアル費用や広告宣伝費の増加で大幅減益だった。売上総利益は15年3月期比4.1%減少し、売上総利益率は32.4%で同0.9ポイント低下した。販管費は同0.9%増加し、販管費比率は31.5%で同0.8ポイント上昇した。

 特別損失では厚生年金基金解散損失引当金繰入額が一巡した。ROEは0.6%で同0.9ポイント低下、自己資本比率は65.0%で同0.7ポイント低下した。配当性向は244.2%だった。利益配分については、長期的な安定と成長を実現することにより最大の利益をあげ、安定的な配当を長期的に継続していくことを基本方針としている。

 部門別売上高は、厨房部門が同1.6%減の897億55百万円、浴槽・洗面部門が同2.6%減の184億66百万円、その他が同2.2%増の62億23百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも減少、「クリンレディ」は数量・金額とも増加、「ラクエラ」は数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少、洗面化粧台は数量・金額とも減少した。

 ショールームは15年10月首都圏エリア旗艦ショールームとして「クリナップ・キッチンタウン・東京」をオープンしたほか、6ヶ所を新築移転、6ヶ所を全面リニューアルした。

■17年3月期は大幅増益予想で収益改善基調期待

 今期(17年3月期)の連結業績予想(5月10日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比4.0%増の1190億円、営業利益が同2.2倍の25億円、経常利益が同2.5倍の22億円、純利益が同2.5倍の12億円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は69.3%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が同3.5%増の929億09百万円、浴槽・洗面部門が同4.7%増の193億29百万円、その他が同8.7%増の67億62百万円としている。

 会員登録制組織「水まわり工房」加盟店や流通パートナーと連携し、流レールシンクを標準装備したシステムキッチン「クリンレディ」や美コートワークトップを標準装備したシステムキッチン「S.S.」などを中心に拡販を強化する。生産設備の整備、ショールームの新設・移転・改装、情報基盤整備などへの投資を継続しつつ、生産面での原価低減や営業業務の効率化などで大幅増益予想としている。低金利や住宅取得優遇策なども追い風となって収益改善基調が期待される。

■株価は急反発して年初来高値に接近

 株価の動きを見ると、地合い悪化の影響で6月17日に662円まで下押す場面があったが、その後は急反発し、7月14日には798円まで上伸して5月の年初来高値815円に接近した。

 7月14日の終値788円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS28円85銭で算出)は27〜28倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.5%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1340円97銭で算出)は0.6倍近辺である。なお時価総額は約331億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線に続き、戻りを押さえていた52週移動平均線も突破した。強基調への転換を確認した形だ。収益改善基調や0.6倍近辺の低PBRを見直して上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[6月29日更新]

クリナップは17年3月期大幅増益予想で収益改善基調、低PBRも見直し

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームなども展開している。17年3月期大幅増益予想で収益改善基調が期待される。低金利や住宅取得優遇策なども追い風だろう。株価は地合い悪化の影響を受けたが、収益改善基調や0.5倍近辺の低PBRを見直して反発展開が期待される。

■システムキッチンの大手でシステムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。16年3月期の部門別売上高構成比は厨房部門78.4%、浴槽・洗面部門16.1%、その他5.5%で、販売ルート別売上高構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)78.9%、ハウスメーカー16.0%、直需(マンション)5.1%だった。

■中期経営計画で「ザ・キッチンカンパニー」目指す

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、中高級システムキッチンの販売強化と市場シェア上昇、リフォーム市場での競争優位となる商品の開発、全国のショールームを核とした販売戦略の推進、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、サプライチェーン全体での原価低減活動強化、設備投資およびコストの最適化、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、海外事業の強化などを推進している。

 商品ラインナップの充実では、15年5月発売の新機能「流レールシンク」搭載システムキッチン「クリンレディ」が、2015年日経優秀製品・サービス賞において優秀賞日経産業新聞賞を受賞した。

 全国のショールームを核とした販売戦略の推進では、ショールームを顧客接点の要、地域に根差したブランド戦略の重要拠点、リフォーム需要取り込みの最重要拠点と位置付けて、集客を強化するためリニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。シュールームのリニューアル数は12年3月期4ヶ所、13年3月期14ヶ所、14年3月期21ヶ所、15年3月期9ヶ所、16年3月期13ヶ所で、5期合計61ヶ所のリニューアルを実行した。

 会員登録制組織「水まわり工房」正会員数は16年3月期末4259社(15年3月期末比309社増加)となった。生産面では16年2月、クリナップ岡山工業津山工場のプレス棟建築工事とプレスライン設備工事が完了した。16年7月本格稼働後は、福島県いわき市の東日本の拠点と合わせて生産拠点の二極化体制が整い、西日本における供給体制を強化する。

 海外展開は中国、台湾、シンガポール、マレーシアなどに展開している。中国にはハウスメーカーと共同進出して、瀋陽、蘇州、無錫、太倉の4地区にキッチン等を供給している。

■新設住宅着工やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造

 15年3月期の四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期319億24百万円、第2四半期284億53百万円、第3四半期288億39百万円、第4四半期270億23百万円、営業利益は第1四半期19億68百万円、第2四半期5億49百万円、第3四半期11億13百万円、第4四半期6億02百万円の赤字だった。

 収益は新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすく、15年3月期は消費増税の影響長期化などで営業損益が悪化した。15年3月期のROEは1.5%で14年3月期比7.0ポイント低下、自己資本比率は65.7%で同2.5ポイント上昇した。配当性向は96.0%だった。利益配分については、長期的な安定と成長を実現することにより最大の利益をあげ、安定的な配当を長期的に継続していくことを基本方針としている。

■16年3月期は大幅減益

 前期(16年3月期)の連結業績は、前々期(15年3月期)比3.0%減収、同62.7%営業減益、同67.9%経常減益、同61.5%最終減益だった。新設住宅着工戸数や住宅設備機器需要が本格回復に至らず、原材料価格上昇、ショールームリニューアル費用や広告宣伝費の増加などで大幅減益だった。ショールームは15年10月に首都圏エリア旗艦ショールームとして「クリナップ・キッチンタウン・東京」をオープンしたほか、6ヶ所を新築移転、6ヶ所を全面リニューアルした。

 売上総利益は同4.1%減少し、売上総利益率は32.4%で同0.9ポイント低下した。販管費は同0.9%増加し、販管費比率は31.5%で同0.8ポイント上昇した。なお特別損失では前々期計上した厚生年金基金解散損失引当金繰入額9億15百万円が一巡した。ROEは0.6%で同0.9ポイント低下、自己資本比率は65.0%で同0.7ポイント低下した。配当は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で配当性向は244.2%だった。

 部門別売上高は、厨房部門が同1.6%減の897億55百万円、浴槽・洗面部門が同2.6%減の184億66百万円、その他が同2.2%増の62億23百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも減少、「クリンレディ」は数量・金額とも増加、「ラクエラ」は数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少、洗面化粧台は数量・金額とも減少した。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期271億23百万円、第2四半期292億70百万円、第3四半期301億81百万円、第4四半期278億71百万円、営業利益は第1四半期32百万円の赤字、第2四半期4億30百万円、第3四半期13億59百万円、第4四半期6億28百万円だった。

■17年3月期は大幅増益予想で収益改善基調期待

 今期(17年3月期)の連結業績予想(5月10日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比4.0%増の1190億円、営業利益が同2.2倍の25億円、経常利益が同2.5倍の22億円、純利益が同2.5倍の12億円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は69.3%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が同3.5%増の929億09百万円、浴槽・洗面部門が同4.7%増の193億29百万円、その他が同8.7%増の67億62百万円としている。

 会員登録制組織「水まわり工房」加盟店や流通パートナーと連携し、流レールシンクを標準装備したシステムキッチン「クリンレディ」や美コートワークトップを標準装備したシステムキッチン「S.S.」などを中心に拡販を強化する。生産設備の整備、ショールームの新設・移転・改装、情報基盤整備などへの投資を継続しつつ、生産面での原価低減や営業業務の効率化などで大幅増益予想としている。低金利や住宅取得優遇策なども追い風となって収益改善基調が期待される。

■株価は地合い悪化の影響受けたが低PBRなど見直し

 株価の動きを見ると地合い悪化の影響で6月17日に662円、24日に681円まで下押す場面があった。ただし1月の年初来安値644円を割り込むことなく切り返す動きだ。

 6月28日の終値711円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS28円85銭で算出)は24〜25倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1340円97銭で算出)は0.5倍近辺である。なお時価総額は約298億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、収益改善基調や0.5倍近辺の低PBRを見直して反発展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[6月07日更新]

クリナップは17年3月期大幅増益予想、0.6倍近辺の低PBRに割安感

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームなども展開している。17年3月期は大幅増益予想である。低金利や住宅取得優遇策なども追い風となって収益改善基調が期待される。株価は5月の年初来高値圏から反落して戻り一服の形だが、下値は切り上げている。0.6倍近辺の低PBRに割安感があり、調整が一巡して戻りを試す展開が期待される。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。16年3月期の部門別売上構成比は、厨房部門78.4%、浴槽・洗面部門16.1%、その他5.5%、販売ルート別売上構成比(単体ベース)は、一般ルート(工務店・リフォーム)78.9%、ハウスメーカー16.0%、直需(マンション)5.1%だった。

■中期経営計画で「ザ・キッチンカンパニー」目指す

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、中高級システムキッチンの販売強化と市場シェア上昇、リフォーム市場での競争優位となる商品の開発、全国のショールームを核とした販売戦略の推進、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、サプライチェーン全体での原価低減活動強化、設備投資およびコストの最適化、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、そして海外事業の強化などを推進している。

 16年1月には、新機能「流レールシンク」を搭載して15年5月発売したシステムキッチン「クリンレディ」が、2015年日経優秀製品・サービス賞において優秀賞日経産業新聞賞を受賞したと発表している。

 全国のショールームを顧客接点の要、地域に根差したブランド戦略の重要拠点、そしてリフォーム需要取り込みの最重要拠点と位置付け、集客を強化するためリニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。シュールームのリニューアル数は12年3月期4ヶ所、13年3月期14ヶ所、14年3月期21ヶ所、15年3月期9ヶ所、16年3月期13ヶ所で、5期合計61ヶ所のリニューアルを実行した。

 また会員登録制組織「水まわり工房」正会員数は、16年3月期末に4259社(15年3月期末比309社増加)となった。

 生産面では16年2月、クリナップ岡山工業津山工場のプレス棟建築工事ならびにプレスライン設備工事が完了し、システムキッチンのステンレス製カウンタートップおよびシンクのプレス成型加工の生産体制が整った。16年7月本格稼働予定である。福島県いわき市の東日本の拠点と合わせて生産拠点の二極化体制が整い、西日本における供給体制を強化する。

 海外展開は中国、台湾、シンガポール、マレーシアなどに展開している。中国にはハウスメーカーと共同進出して、瀋陽、蘇州、無錫、太倉の4地区にキッチン等を供給している。

■新設住宅着工やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造

 なお15年3月期の四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)319億24百万円、第2四半期(7月〜9月)284億53百万円、第3四半期(10月〜12月)288億39百万円、第4四半期(1月〜3月)270億23百万円、営業利益は第1四半期19億68百万円、第2四半期5億49百万円、第3四半期11億13百万円、第4四半期6億02百万円の赤字だった。

 新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造で、15年3月期は消費増税の影響長期化や原材料費の上昇などで営業損益が悪化した。また15年3月期のROEは14年3月期比7.0ポイント低下して1.5%、自己資本比率は同2.5ポイント上昇して65.7%、配当性向は96.0%だった。利益配分については、長期的な安定と成長を実現することにより最大の利益をあげ、安定的な配当を長期的に継続していくことを基本方針としている。

■16年3月期は大幅減益

 前期(16年3月期)連結業績は、売上高が前々期(15年3月期)比3.0%減の1144億45百万円、営業利益が同62.7%減の11億29百万円、経常利益が同67.9%減の8億67百万円、純利益が同61.5%減の3億40百万円だった。

 住宅取得優遇策などで新設住宅着工戸数や住宅設備機器需要は一部に持ち直しの動きが見られたものの、リフォーム需要も含めて全体としては本格的に活性化するに至らず、製品生産台数が想定を下回ったことに加えて、需要期に向けたショールームのリニューアル費用やCMなどの広告宣伝費がかさみ、原材料価格の上昇なども影響して計画を下回り大幅減益だった。ショールームは15年10月に首都圏エリア旗艦ショールームとして「クリナップ・キッチンタウン・東京」をオープンしたほか、6ヶ所を新築移転、6ヶ所を全面リニューアルした。

 売上総利益は同4.1%減少し、売上総利益率は32.4%で同0.9ポイント低下した。販管費は同0.9%増加し、販管費比率は31.5%で同0.8ポイント上昇した。なお売上総利益増減分析は、減収で約5.9億円、売上総利益率低下で約10.0億円としている。特別損失では前々期計上した厚生年金基金解散損失引当金繰入額9億15百万円が一巡した。ROEは0.6%で同0.9ポイント低下、自己資本比率は65.0%で同0.7ポイント低下した。配当は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で配当性向は244.2%だった。

 部門別売上高は、厨房部門が同1.6%減の897億55百万円、浴槽・洗面部門が同2.6%減の184億66百万円、その他が同2.2%増の62億23百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも減少、「クリンレディ」は数量・金額とも増加、「ラクエラ」は数量・金額とも減少した。浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少、洗面化粧台は数量・金額とも減少した。

 四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)271億23百万円、第2四半期(7月〜9月)292億70百万円、第3四半期(10月〜12月)301億81百万円、第4四半期(1月〜3月)278億71百万円、営業利益は第1四半期32百万円の赤字、第2四半期4億30百万円、第3四半期13億59百万円、第4四半期6億28百万円だった。

■17年3月期は大幅増益予想、収益改善基調期待

 今期(17年3月期)の連結業績予想(5月10日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比4.0%増の1190億円、営業利益が同2.2倍の25億円、経常利益が同2.5倍の22億円、純利益が同2.5倍の12億円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は69.3%となる。

 部門別売上高の計画は、厨房部門が同3.5%増の929億09百万円、浴槽・洗面部門が同4.7%増の193億29百万円、その他が同8.7%増の67億62百万円としている。

 会員登録制組織「水まわり工房」加盟店や流通パートナーと連携し、流レールシンクを標準装備したシステムキッチン「クリンレディ」や美コートワークトップを標準装備したシステムキッチン「S.S.」などを中心に拡販を強化する。生産設備の整備、ショールームの新設・移転・改装、情報基盤整備などへの投資を継続しつつ、生産面での原価低減や営業業務の効率化などで大幅増益予想としている。低金利や住宅取得優遇策なども追い風となって収益改善基調が期待される。

■株価は調整一巡して戻り試す

 株価の動きを見ると、17年3月期大幅増益予想を好感して5月11日に年初来高値となる815円まで急伸する場面があった。その後は年初来高値圏から一旦反落して戻り一服の形だが、下値は切り上げている。

 6月3日の終値763円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS28円85銭で算出)は26〜27倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.6%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1340円97銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約320億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。0.6倍近辺の低PBRに割安感があり、調整が一巡して戻りを試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[4月11日更新]

クリナップは戻り歩調に変化なし、17年3月期の収益改善基調期待

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームなども展開している。3月には全国102ヶ所目のショールームとして、八代(熊本県)ショールームをオープンした。住宅ローン金利低下も追い風となってリニューアル需要が増加し、17年3月期は収益改善基調が期待される。株価は戻り歩調に変化はなく、15年の高値圏を目指す展開だろう。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。

 重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、ブランド力の強化、中高級システムキッチンの市場シェア上昇および普及クラスの強化、全国のショールームへの集客強化と総合競争力の強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、トータルコストの低減、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、そして海外事業の強化などを推進している。

 リフォーム戦略では会員登録制組織「水まわり工房」加盟店が、15年3月期に前期比514社増加して5346社となった。海外展開では中国で瀋陽や蘇州など4地区にキッチン等の提供を開始した。台湾やベトナムでの販売も拡大しているようだ。

 16年1月には、新機能「流レールシンク」を搭載して15年5月発売したシステムキッチン「クリンレディ」が、2015年日経優秀製品・サービス賞において優秀賞日経産業新聞賞を受賞したと発表している。

 また16年2月には、クリナップ岡山工業津山工場のプレス棟建築工事ならびにプレスライン設備工事が完了し、システムキッチンのステンレス製カウンタートップおよびシンクのプレス成型加工の生産体制が整った。16年夏稼働開始見込みで、西日本における供給体制を強化する。

 なお4月12日〜17日にイタリア・ミラノで開催される世界最大級の家具見本市「ミラノサローネ2016」で、同時開催されるミラノ・デザインウィーク(ブレラ地区)に出展する。

■ショールームのリニューアルを推進

 全国101ヶ所のショールームへの集客を強化するため、リニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。

 15年3月期は5ヶ所の移転リニューアル、4ヶ所のリニューアルを実施した。また16年3月期は15年10月時点で合計7店舗のリニューアルを実施した。さらに16年1月には長野、16年3月には佐世保、松江、秋田、浜松をリニューアルし、全国102ヶ所目となる八代ショールーム(熊本県)を新設した。

■新設住宅着工やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)319億24百万円、第2四半期(7月〜9月)284億53百万円、第3四半期(10月〜12月)288億39百万円、第4四半期(1月〜3月)270億23百万円、営業利益は第1四半期19億68百万円、第2四半期5億49百万円、第3四半期11億13百万円、第4四半期6億02百万円の赤字だった。

 新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造で、15年3月期は消費増税の影響長期化や原材料費の上昇などで営業損益が悪化した。また15年3月期のROEは14年3月期比7.0ポイント低下して1.5%、自己資本比率は同2.5ポイント上昇して65.7%、配当性向は96.0%だった。

■16年3月期第3四半期累計は大幅減益だが、四半期ベースでは改善基調

 前期(16年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.0%減の865億74百万円、営業利益が同51.6%減の17億57百万円、経常利益が同54.6%減の15億58百万円、純利益が同32.5%減の9億48百万円だった。

 持家の新設住宅着工戸数は緩やかな回復傾向だが、リフォーム市場は節約志向の影響を受けたため減収となり、需要期に向けたショールームのリニューアルやCM等の実施、原材料価格の上昇なども影響して大幅減益だった。売上総利益率は33.0%で同1.4ポイント低下、販管費比率は31.0%で同0.7ポイント上昇した。なお特別損失では、前期計上の厚生年金基金解散損失引当金繰入額9億15百万円が一巡した。

 部門別の売上高は、厨房部門が同3.0%減の673億42百万円、浴槽・洗面部門が同3.9%減の146億30百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも減少、「クリンレディ」は数量・金額とも増加、「ラクエラ」は数量・金額とも減少、また浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少した。

 なお四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)271億23百万円、第2四半期(7月〜9月)292億70百万円、第3四半期(10月〜12月)301億81百万円、営業利益は第1四半期32百万円の赤字、第2四半期4億30百万円、第3四半期13億59百万円だった。営業損益は改善基調だ。

■16年3月期減益予想だが、17年3月期は収益改善基調期待

 前期(16年3月期)通期の連結業績予想(11月2日に減額修正)は、売上高が前々期(15年3月期)比1.9%減の1140億円、営業利益が同50.5%減の15億円、経常利益が同53.4%減の12億60百万円、純利益が同32.1%減の6億円としている。配当予想(5月11日公表)は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は138.6%となる。

 通期ベースでも消費増税後の厳しい事業環境が継続する見込みとしている。ただし15年5月に「流レールシンク」を標準装備して新発売したシステムキッチン「クリンレディ」や「美コートワークトップ」を標準装備したシステムキッチン「S.S.」などの拡販を強化する方針だ。さらに会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携によるリフォーム需要の喚起、生産設備の増強、ショールームの改装、生産面での原価低減などを推進する。

 なお通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は、売上高が76.0%、営業利益が117.1%、経常利益が123.7%、純利益が158.0%で、各利益は通期会社予想を超過達成している。16年3月期はリフォーム市場の停滞などで減益予想だが、住宅ローン金利低下も追い風となってリニューアル需要が増加し、17年3月期は収益改善基調が期待される。

■株価は戻り歩調に変化なく、15年の高値圏目指す

 株価の動きを見ると、16年1月の昨年来安値644円から切り返し、3月30日の年初来高値799円まで上伸した。戻り歩調の展開だ。その後は地合い悪化の影響で上げ一服の形だが700円台は維持している。自律調整の範囲だろう。

 4月8日の終値745円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想連結EPS14円43銭で算出)は52倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.7%近辺、そして前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS1358円69銭で算出)は0.5倍近辺である。時価総額は約312億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を突破した。さらに13週移動平均線が上向きに転じ、26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスが接近している。戻り歩調に変化はなく15年の高値圏900円台を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[3月07日更新]

クリナップは16年3月期減益予想の織り込み完了、住宅ローン金利低下は追い風

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームなども展開している。16年3月期はリフォーム市場の停滞などで減益予想だが、住宅ローン金利低下も追い風となって17年3月期は収益改善基調が期待される。株価は16年3月期減益予想の織り込みが完了して戻り歩調の展開だ。750円近辺のモミ合いレンジ上限を突破すれば上げ足を速めそうだ。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。

 重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、ブランド力の強化、中高級システムキッチンの市場シェア上昇および普及クラスの強化、全国のショールームへの集客強化と総合競争力の強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、トータルコストの低減、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、そして海外事業の強化などを推進している。

 リフォーム戦略では会員登録制組織「水まわり工房」加盟店が、15年3月期に前期比514社増加して5346社となった。海外展開では中国で瀋陽や蘇州など4地区にキッチン等の提供を開始した。台湾やベトナムでの販売も拡大しているようだ。

 16年1月には、新機能「流レールシンク」を搭載して15年5月発売したシステムキッチン「クリンレディ」が、2015年日経優秀製品・サービス賞において優秀賞日経産業新聞賞を受賞したと発表している。

 また2月25日には、クリナップ岡山工業津山工場のプレス棟建築工事ならびにプレスライン設備工事が完了したと発表している。システムキッチンのステンレス製カウンタートップおよびシンクのプレス成型加工の生産体制が整った。16年夏稼働開始見込みで、西日本における供給体制を強化する。

 3月3日には、4月12日〜17日にイタリア・ミラノで開催される世界最大級の家具見本市「ミラノサローネ2016」で、同時開催されるミラノ・デザインウィーク(ブレラ地区)に出展すると発表した。

■ショールームのリニューアルを推進

 全国101ヶ所のショールームへの集客を強化するため、リニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。15年3月期には帯広、藤沢、鹿児島、和歌山、新潟の5ヶ所の移転リニューアル、大宮、大阪、岡山、大分の4ヶ所のリニューアルを実施した。

 15年4月は石巻(移転リニューアル)、仙台(リニューアル)、15年10月には岡崎(移転リニューアル)、15年11月には福知山(移転リニューアル)、福山(リニューアル)、15年10月に首都圏エリアの旗艦ショールーム「キッチンタウン・東京」が増床・全面改装してオープンした。16年3月期は15年10月時点で合計7店舗のリニューアルを実施し、16年1月には長野ショールームを全面改装オープンした。

 3月3日には、16年3月に八代ショールーム(熊本県)を新設し、佐世保(長崎県)、松江(島根県)、秋田(秋田県)、浜松(静岡県)の4ショールームを移転・リニューアルすると発表した。八代ショールーム(熊本県)の新設で全国のショールームは合計102ヶ所となる。

■新設住宅着工やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)319億24百万円、第2四半期(7月〜9月)284億53百万円、第3四半期(10月〜12月)288億39百万円、第4四半期(1月〜3月)270億23百万円、営業利益は第1四半期19億68百万円、第2四半期5億49百万円、第3四半期11億13百万円、第4四半期6億02百万円の赤字だった。

 新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造で、15年3月期は消費増税の影響長期化や原材料費の上昇などで営業損益が悪化した。また15年3月期のROEは14年3月期比7.0ポイント低下して1.5%、自己資本比率は同2.5ポイント上昇して65.7%、配当性向は96.0%だった。

■16年3月期第3四半期累計は大幅減益だが、四半期ベースでは改善基調

 今期(16年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.0%減の865億74百万円、営業利益が同51.6%減の17億57百万円、経常利益が同54.6%減の15億58百万円、純利益が同32.5%減の9億48百万円だった。

 持家の新設住宅着工戸数は緩やかな回復傾向だが、リフォーム市場は節約志向の影響を受けたため減収となり、需要期に向けたショールームのリニューアルやCM等の実施、原材料価格の上昇なども影響して大幅減益だった。売上総利益率は33.0%で同1.4ポイント低下、販管費比率は31.0%で同0.7ポイント上昇した。なお特別損失では、前期計上の厚生年金基金解散損失引当金繰入額9億15百万円が一巡した。

 部門別の売上高は、厨房部門が同3.0%減の673億42百万円、浴槽・洗面部門が同3.9%減の146億30百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも減少、「クリンレディ」は数量・金額とも増加、「ラクエラ」は数量・金額とも減少、また浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少した。

 なお四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)271億23百万円、第2四半期(7月〜9月)292億70百万円、第3四半期(10月〜12月)301億81百万円、営業利益は第1四半期32百万円の赤字、第2四半期4億30百万円、第3四半期13億59百万円だった。営業損益は改善基調だ。

■16年3月期減益予想

 今期(16年3月期)通期の連結業績予想(11月2日に減額修正)は、売上高が前期比1.9%減の1140億円、営業利益が同50.5%減の15億円、経常利益が同53.4%減の12億60百万円、そして純利益が同32.1%減の6億円としている。配当予想(5月11日公表)は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は138.6%となる。

 通期ベースでも消費増税後の厳しい事業環境が継続する見込みとしている。ただし15年5月に「流レールシンク」を標準装備して新発売したシステムキッチン「クリンレディ」や「美コートワークトップ」を標準装備したシステムキッチン「S.S.」などの拡販を強化する方針だ。さらに会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携によるリフォーム需要の喚起、生産設備の増強、ショールームの改装、生産面での原価低減などを推進する。

 なお通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は、売上高が76.0%、営業利益が117.1%、経常利益が123.7%、純利益が158.0%で、各利益は通期会社予想を超過達成している。16年3月期はリフォーム市場の停滞などで減益予想だが、住宅ローン金利低下も追い風となって17年3月期は収益改善基調が期待される。

■株価は戻り歩調

 株価の動きを見ると、16年1月の昨年来安値644円から切り返し、2月29日に750円、そして3月3日は746円まで上伸している。16年3月期減益予想の織り込みが完了して戻り歩調の展開だ。

 3月3日の終値746円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS14円43銭で算出)は52倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.7%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1358円69銭で算出)は0.5倍近辺である。時価総額は約313億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線が上向きに転じてサポートラインの形となった。週足チャートで見ると13週移動平均線を突破し、さらに26週移動平均線突破の動きを強めている。750円近辺のモミ合いレンジ上限を突破すれば上げ足を速めそうだ。

(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[02月08日更新]

クリナップの16年3月期第3四半期累計の利益は通期予想を超過達成、収益改善基調

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームなども展開している。2月4日発表の16年3月期第3四半期累計の連結業績は大幅減益だったが、5日の株価は大幅上昇した。通期会社予想に対して利益が超過達成したことを好感したようだ。出直りの動きが本格化しそうだ。17年3月期は収益改善基調が期待され、2%台後半の予想配当利回りや0.5倍近辺の低PBRも見直し材料だろう。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。

 重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、ブランド力の強化、中高級システムキッチンの市場シェア上昇および普及クラスの強化、全国のショールームへの集客強化と総合競争力の強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、トータルコストの低減、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、そして海外事業の強化などを推進している。

 リフォーム戦略では会員登録制組織「水まわり工房」加盟店が、15年3月期に前期比514社増加して5346社となった。海外展開では中国で瀋陽や蘇州など4地区にキッチン等の提供を開始した。台湾やベトナムでの販売も拡大しているようだ。

 なお1月7日には、新機能「流レールシンク」を搭載して15年5月発売したシステムキッチン「クリンレディ」が、2015年日経優秀製品・サービス賞において優秀賞日経産業新聞賞を受賞したと発表している。

■ショールームのリニューアルを推進

 全国101ヶ所のショールームへの集客を強化するため、リニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。15年3月期には帯広、藤沢、鹿児島、和歌山、新潟の5ヶ所の移転リニューアル、大宮、大阪、岡山、大分の4ヶ所のリニューアルを実施した。

 15年4月は石巻(移転リニューアル)、仙台(リニューアル)、15年10月には岡崎(移転リニューアル)、15年11月には福知山(移転リニューアル)、福山(リニューアル)、15年10月に首都圏エリアの旗艦ショールーム「キッチンタウン・東京」が増床・全面改装してオープンした。16年3月期は15年10月時点で合計7店舗のリニューアルを実施している。

 さらに1月28日には長野ショールームの全面改装オープン(1月23日)を発表した。

■新設住宅着工やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)319億24百万円、第2四半期(7月〜9月)284億53百万円、第3四半期(10月〜12月)288億39百万円、第4四半期(1月〜3月)270億23百万円、営業利益は第1四半期19億68百万円、第2四半期5億49百万円、第3四半期11億13百万円、第4四半期6億02百万円の赤字だった。

 新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造で、15年3月期は消費増税の影響長期化や原材料費の上昇などで営業損益が悪化した。また15年3月期のROEは14年3月期比7.0ポイント低下して1.5%、自己資本比率は同2.5ポイント上昇して65.7%、配当性向は96.0%だった。

■16年3月期第3四半期累計は大幅減益だが、四半期ベースでは改善基調

 2月4日に発表した今期(16年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.0%減の865億74百万円となり、営業利益が同51.6%減の17億57百万円、経常利益が同54.6%減の15億58百万円、純利益が同32.5%減の9億48百万円だった。

 持家の新設住宅着工戸数は緩やかな回復傾向だが、リフォーム市場は節約志向の影響を受けたため減収となり、需要期に向けたショールームのリニューアルやCM等の実施、原材料価格の上昇なども影響して大幅減益だった。売上総利益率は33.0%で同1.4ポイント低下、販管費比率は31.0%で同0.7ポイント上昇した。なお特別損失では、前期計上の厚生年金基金解散損失引当金繰入額9億15百万円が一巡した。

 部門別の売上高は、厨房部門が同3.0%減の673億42百万円、浴槽・洗面部門が同3.9%減の146億30百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」は数量・金額とも減少、「クリンレディ」は数量・金額とも増加、「ラクエラ」は数量・金額とも減少、また浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」は数量・金額とも減少、「ユアシス」は数量・金額とも減少した。

 なお四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)271億23百万円、第2四半期(7月〜9月)292億70百万円、第3四半期(10月〜12月)301億81百万円、営業利益は第1四半期32百万円の赤字、第2四半期4億30百万円、第3四半期13億59百万円だった。営業損益は改善基調だ。

■16年3月期大幅減益予想

 今期(16年3月期)通期の連結業績予想は前回予想(11月2日に減額修正)を据え置いて、売上高が前期比1.9%減の1140億円、営業利益が同50.5%減の15億円、経常利益が同53.4%減の12億60百万円、純利益が同32.1%減の6億円としている。配当予想も前回予想(5月11日公表)を据え置いて前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は138.6%となる。

 通期ベースでも消費増税後の厳しい事業環境が継続する見込みとしている。ただし15年5月に「流レールシンク」を標準装備して新発売したシステムキッチン「クリンレディ」や「美コートワークトップ」を標準装備したシステムキッチン「S.S.」などの拡販を強化する方針だ。さらに会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携によるリフォーム需要の喚起、生産設備の増強、ショールームの改装、生産面での原価低減などを推進する。

 ただし通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は、売上高が76.0%、営業利益が117.1%、経常利益が123.7%、純利益が158.0%で、各利益は通期会社予想を超過達成している。第4四半期に不透明感を残しているが、収益改善基調に変化はないだろう。

■株価は1月安値から切り返し、第3四半期累計業績も好感

 株価の動きを見ると、1月21日の昨年来安値644円から切り返しの動きを強めている。16年3月期第3四半期累計の連結業績は大幅減益だったが、5日の株価は終値ベースで前日比25円(3.54%)高と大幅上昇した。通期会社予想に対して利益が超過達成したことを好感したようだ。

 2月5日の終値732円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS14円43銭で算出)は50〜51倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.7%近辺、そして前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1358円69銭で算出)は0.5倍近辺である。時価総額は約307億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を突破した。出直りの動きが本格化しそうだ。17年3月期は収益改善基調が期待され、2%台後半の予想配当利回りや0.5倍近辺の低PBRも見直し材料だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月21日更新]

クリナップは下値固め完了感、0.5倍近辺の低PBRを見直し
 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームなども展開している。株価は年初来安値圏でモミ合う展開だが、16年3月期大幅減益予想を織り込んで下値固め完了感を強めている。17年3月期は収益改善が期待され、2%台後半の予想配当利回りや0.5倍近辺の低PBRを見直して反発のタイミングだろう。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。

 重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、ブランド力の強化、中高級システムキッチンの市場シェア上昇および普及クラスの強化、全国のショールームへの集客強化と総合競争力の強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、トータルコストの低減、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、そして海外事業の強化などを推進している。

 リフォーム戦略では会員登録制組織「水まわり工房」加盟店が、15年3月期に前期比514社増加して5346社となった。海外展開では中国で瀋陽や蘇州など4地区にキッチン等の提供を開始した。台湾やベトナムでの販売も拡大しているようだ。

■ショールームのリニューアルを推進

 全国101ヶ所のショールームへの集客を強化するため、リニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。15年3月期は帯広、藤沢、鹿児島、和歌山、新潟の5ヶ所の移転リニューアル、大宮、大阪、岡山、大分の4ヶ所のリニューアルを実施した。

 さらに15年4月は石巻(移転リニューアル)、仙台(リニューアル)、15年10月には岡崎(移転リニューアル)、15年11月には福知山(移転リニューアル)、福山(リニューアル)を実施した。

 また12年7月オープンした西日本の旗艦ショールーム「キッチンタウン・大阪」に続いて、15年10月に首都圏エリア旗艦ショールーム「キッチンタウン・東京」が増床・全面改装してオープンした。16年3月期は15年10月時点で合計7店舗のリニューアルを実施した。

■新設住宅着工やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)319億24百万円、第2四半期(7月〜9月)284億53百万円、第3四半期(10月〜12月)288億39百万円、第4四半期(1月〜3月)270億23百万円、営業利益は第1四半期19億68百万円、第2四半期5億49百万円、第3四半期11億13百万円、第4四半期6億02百万円の赤字だった。

 新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造で、15年3月期は消費増税の影響長期化や原材料費の上昇などで営業損益が悪化した。また15年3月期のROEは14年3月期比7.0ポイント低下して1.5%、自己資本比率は同2.5ポイント上昇して65.7%、配当性向は96.0%だった。

■消費増税の影響長期化で16年3月期第2四半期累計は大幅減益

 今期(16年3月期)第2四半期累計(4月〜9月)の連結業績(11月2日に減額修正)は、売上高が前年同期比6.6%減の563億93百万円、営業利益が同84.2%減の3億98百万円、経常利益が同88.1%減の2億76百万円、純利益が同88.5%減の83百万円だった。

 新設住宅着工件数は回復傾向だが、消費増税の影響長期化などで持家やリフォームに大きな伸びが見られず、需要期に向けたショールームのリニューアルやCM等の実施、原材料価格の上昇などで、売上高、各利益とも計画を大幅に下回った。

 部門別の売上高は厨房部門が同7.4%減の436億77百万円、浴槽・洗面部門が同4.7%減の97億45百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」および浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」「ユアシス」など主力商品が、いずれも数量・金額とも減少した。売上総利益率は32.7%で同1.7ポイント低下、販管費比率は31.9%で同1.7ポイント低下した。

 なお四半期の別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)271億23百万円、第2四半期(7月〜9月)292億70百万円、営業利益は第1四半期32百万円の赤字、第2四半期4億30百万円だった。

■16年3月期減額修正して大幅減益予想

 今期(16年3月期)通期の連結業績予想(11月2日に減額修正)は、売上高が前期比1.9%減の1140億円、営業利益が同50.5%減の15億円、経常利益が同53.4%減の12億60百万円、純利益が同32.1%減の6億円とした。第2四半期累計の業績を踏まえて通期予想も減額修正した。

 なお配当予想については前回予想(5月11日公表)を据え置いて前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は138.6%となる。

 通期ベースでも消費増税後の厳しい事業環境が継続する見込みとしている。ただし15年5月に「流レールシンク」を標準装備して新発売したシステムキッチン「クリンレディ」や「美コートワークトップ」を標準装備したシステムキッチン「S.S.」などの拡販を強化する方針だ。

 さらに会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携によるリフォーム需要の喚起、生産設備の増強、ショールームの改装、生産面での原価低減などを推進する。16年3月期は大幅減益予想だが、17年3月期は収益改善基調が期待される。

■株価は年初来安値圏だが下値固め完了感

 株価の動きを見ると、年初来安値圏700円〜750円近辺でモミ合う展開だ。ただし16年3月期業績予想減額修正を嫌気した11月4日の年初来安値680円を割り込むことなく下値固め完了感を強めている。

 12月18日の終値715円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS14円43銭で算出)は50倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1358円69銭で算出)は0.5倍近辺である。時価総額は約300億円である。

 週足チャートで見ると700円近辺が下値支持線のようだ。16年3月期大幅減益予想を織り込んで下値固め完了感を強めている。17年3月期は収益改善が期待され、2%台後半の予想配当利回りや0.5倍近辺の低PBRを見直して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月25日更新]

クリナップは16年3月期大幅減益予想の織り込み完了、0.6倍近辺の低PBRを見直し

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手でシステムバスルームなども展開している。株価は16年3月期業績予想の減額修正を嫌気して下押す場面があったが素早く切り返している。16年3月期大幅減益予想の織り込みが完了し、0.6倍近辺の低PBRや17年3月期の収益改善基調を見直す動きが強まりそうだ。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開し、中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。

 重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、ブランド力の強化、中高級システムキッチンの市場シェア上昇および普及クラスの強化、全国のショールームへの集客強化と総合競争力の強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、トータルコストの低減、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、そして海外事業の強化などを推進している。

 リフォーム戦略では会員登録制組織「水まわり工房」加盟店が、15年3月期に前期比514社増加して5346社となった。海外展開では中国で瀋陽や蘇州など4地区にキッチン等の提供を開始した。台湾やベトナムでの販売も拡大しているようだ。

■ショールームのリニューアルを推進

 全国101ヶ所のショールームへの集客を強化するため、リニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。15年3月期は帯広、藤沢、鹿児島、和歌山、新潟の5ヶ所の移転リニューアル、大宮、大阪、岡山、大分の4ヶ所のリニューアルを実施した。

 さらに15年4月は石巻(移転リニューアル)、仙台(リニューアル)、15年10月には岡崎(移転リニューアル)、15年11月には福知山(移転リニューアル)、福山(リニューアル)を実施した。

 また12年7月オープンした西日本の旗艦ショールーム「キッチンタウン・大阪」に続いて、15年10月に首都圏エリア旗艦ショールーム「キッチンタウン・東京」が増床・全面改装してオープンした。16年3月期は15年10月時点で合計7店舗のリニューアルを実施した。

■新設住宅着工やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)319億24百万円、第2四半期(7月〜9月)284億53百万円、第3四半期(10月〜12月)288億39百万円、第4四半期(1月〜3月)270億23百万円、営業利益は第1四半期19億68百万円、第2四半期5億49百万円、第3四半期11億13百万円、第4四半期6億02百万円の赤字だった。

 新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造で、15年3月期は消費増税の影響長期化や原材料費の上昇などで営業損益が悪化した。また15年3月期のROEは14年3月期比7.0ポイント低下して1.5%、自己資本比率は同2.5ポイント上昇して65.7%、配当性向は96.0%だった。

■消費増税の影響長期化で16年3月期業績予想を減額修正

 11月2日に今期(16年3月期)第2四半期累計(4月〜9月)および通期の連結業績予想について減額修正した。新設住宅着工件数は回復傾向だが、消費増税の影響長期化などで持家やリフォームに大きな伸びが見られず、第2四半期累計の売上高が計画を下回った。また需要期に向けたショールームのリニューアルやCM等の実施、原材料価格の上昇などで利益も計画を大幅に下回った。第2四半期累計の業績を踏まえて通期予想も減額修正した。

 そして11月6日に発表した第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比6.6%減の563億93百万円、営業利益が同84.2%減の3億98百万円、経常利益が同88.1%減の2億76百万円、純利益が同88.5%減の83百万円だった。

 部門別の売上高は厨房部門が同7.4%減の436億77百万円、浴槽・洗面部門が同4.7%減の97億45百万円だった。厨房部門のシステムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」および浴槽・洗面部門のシステムバスルーム「アクリアバス」「ユアシス」など主力商品が、いずれも数量・金額とも減少した。売上総利益率は32.7%で同1.7ポイント低下、販管費比率は31.9%で同1.7ポイント低下した。

 なお四半期の別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)271億23百万円、第2四半期(7月〜9月)292億70百万円、営業利益は第1四半期32百万円の赤字、第2四半期4億30百万円だった。

 通期連結業績予想は前回予想(5月11日公表)に対して、売上高が40億円減額して前期比1.9%減の1140億円、営業利益が13億円減額して同50.5%減の15億円、経常利益が11億90百万円減額して同53.4%減の12億60百万円、純利益が7億50百万円減額して同32.1%減の6億円とした。配当予想は前回予想(5月11日公表)を据え置いて前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は138.6%となる。

 通期ベースでも消費増税後の厳しい事業環境が継続する見込みとしている。ただし15年5月に「流レールシンク」を標準装備して新発売したシステムキッチン「クリンレディ」や「美コートワークトップ」を標準装備したシステムキッチン「S.S.」などの拡販を強化する方針だ。

 さらに会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携によるリフォーム需要の喚起、生産設備の増強、ショールームの改装、生産面での原価低減などを推進する。16年3月期は大幅減益予想だが、17年3月期は収益改善基調が期待される。

■株価は16年3月期大幅減益予想の織り込み完了

 株価の動きを見ると、16年3月期業績予想減額修正を嫌気して11月4日に年初来安値となる680円まで下押す場面があったが、素早く700円台後半の水準まで切り返している。

 11月20日の終値749円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS14円43銭で算出)は52倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.7%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1358円69銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約314億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線を割り込んで調整局面だが、11月の年初来安値で長い下ヒゲをつけて切り返している。16年3月期大幅減益予想の織り込みが完了し、0.6倍近辺の低PBRや17年3月期の収益改善基調を見直す動きが強まりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[10月27日更新]

クリナップは16年3月期営業減益予想は織り込み済み、0.6倍近辺の低PBRを見直し

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手である。株価は10月7日の戻り高値928円から反落したが、9月の年初来安値703円まで下押すことなく切り返しの動きを強めている。16年3月期営業減益予想は織り込み済みであり、0.6倍近辺の低PBRを見直す動きが強まりそうだ。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開し、中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。

 重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、ブランド力の強化、中高級システムキッチンの市場シェア上昇および普及クラスの強化、全国のショールームへの集客強化と総合競争力の強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、トータルコストの低減、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、そして海外事業の強化などを推進している。

 全国101ヶ所のショールームへの集客を強化するため、リニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。15年3月期は帯広、藤沢、鹿児島、和歌山、新潟の5ヶ所の移転リニューアル、大宮、大阪、岡山、大分の4ヶ所のリニューアルを実施した。さらに15年4月は石巻(移転リニューアル)、仙台(リニューアル)の2ヶ所を実施した。15年4月現在で過去4年間のリニューアルは約50ヶ所となった。

 商品力の面では、普及クラスで人気のシステムキッチン「ラクエラ」のリニューアル効果で、普及クラスの15年3月期の市場シェアが前期比0.9ポイント上昇して21.0%となった。

 リフォーム戦略では会員登録制組織「水まわり工房」加盟店が、15年3月期に前期比514社増加して5346社となった。海外展開では中国で瀋陽や蘇州など4地区にキッチン等の提供を開始した。台湾やベトナムでの販売も拡大しているようだ。

 また15年7月にはキッチン専用撮影スタジオ「南青山キッチンスタジオ−supported by クリナップ」にサポート協賛すると発表した。

■新設住宅着工やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)319億24百万円、第2四半期(7月〜9月)284億53百万円、第3四半期(10月〜12月)288億39百万円、第4四半期(1月〜3月)270億23百万円、営業利益は第1四半期19億68百万円、第2四半期5億49百万円、第3四半期11億13百万円、第4四半期6億02百万円の赤字だった。

 新設住宅着工件数やリフォーム需要の影響を受けやすい収益構造で、15年3月期は消費増税の影響長期化や原材料費の上昇などで営業損益が悪化した。また15年3月期のROEは14年3月期比7.0ポイント低下して1.5%、自己資本比率は同2.5ポイント上昇して65.7%、配当性向は96.0%だった。

■消費増税の影響長期化で16年3月期営業減益予想

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月11日公表)は、売上高が前期比1.5%増の1180億円、営業利益が同7.5%減の28億円、経常利益が同9.4%減の24億50百万円、純利益が同52.7%増の13億50百万円としている。純利益は特別損失や繰延税金資産取崩の影響が一巡して大幅増益予想だ。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、予想配当性向は61.6%となる。

 第1四半期(4月〜6月)は、売上高が前年同期比15.0%減の271億23百万円、営業利益が32百万円の赤字(前年同期は19億68百万円の黒字)、経常利益が34百万円の赤字(同18億76百万円の黒字)、純利益が1億22百万円の赤字(同10億95百万円の黒字)だった。

 消費増税の影響が長期化して減収となり、各利益とも赤字となった。部門別の売上高は厨房部門が同17.1%減の207億18百万円、浴槽・洗面部門が同8.7%減の49億49百万円だった。

 通期ベースでも消費増税後の厳しい事業環境が継続するとして微増収、営業減益、経常減益予想だ。ただし食住イベントやフェアの開催によるブランド力向上、ショールーム全面リニューアルによる集客力強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携などの販売強化施策を推進する。そしてショールームへの来場者数の回復が期待される。システムキッチンの市場シェアは上昇基調であり、原価低減なども寄与して中期的には収益拡大が期待される。

■株価は9月安値まで下押すことなく目先的な利益確定売り一巡

 株価の動きを見ると、10月7日の戻り高値928円から反落したが、9月の年初来安値703円まで下押すことなく、10月21日の直近安値777円から切り返しの動きを強めている。目先的な利益確定売りは一巡したようだ。

 10月26日の終値805円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS32円46銭で算出)は24〜25倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.5%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1358円69銭で算出)は0.6倍近辺である。なお時価総額は約338億円である。

 週足チャートで見ると再び13週移動平均線と26週移動平均線を割り込んだが、10月の直近安値圏で下ヒゲをつけて売り一巡感を強めている。16年3月期営業減益予想は織り込み済みであり、0.6倍近辺の低PBRを見直す動きが強まりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月25日更新]

クリナップは9月7日の年初来安値で底打ち、0.6倍近辺の低PBRを見直し

 クリナップ[7955](東1)はシステムキッチンの大手である。株価は悪地合いで急落したが、9月7日の年初来安値から急反発している。底打ちしたようだ。16年3月期営業減益予想は織り込み済みであり、0.6倍近辺の低PBRを見直す展開だろう。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開し、中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。

 重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、ブランド力の強化、中高級システムキッチンの市場シェア上昇および普及クラスの強化、全国のショールームへの集客強化と総合競争力の強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、トータルコストの低減、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、そして海外事業の強化などを推進している。

 全国101ヶ所のショールームへの集客を強化するため、リニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。15年3月期は帯広、藤沢、鹿児島、和歌山、新潟の5ヶ所の移転リニューアル、大宮、大阪、岡山、大分の4ヶ所のリニューアルを実施した。さらに15年4月は石巻(移転リニューアル)、仙台(リニューアル)の2ヶ所を実施した。15年4月現在で過去4年間のリニューアルは約50ヶ所となった。

 商品力の面では、普及クラスで人気のシステムキッチン「ラクエラ」のリニューアル効果で、普及クラスの15年3月期の市場シェアが前期比0.9ポイント上昇して21.0%となった。

 リフォーム戦略では会員登録制組織「水まわり工房」加盟店が、15年3月期に前期比514社増加して5346社となった。海外展開では中国で瀋陽や蘇州など4地区にキッチン等の提供を開始した。台湾やベトナムでの販売も拡大しているようだ。

 また15年7月にはキッチン専用撮影スタジオ「南青山キッチンスタジオ−supported by クリナップ」にサポート協賛すると発表した。

■消費増税の影響長期化で16年3月期営業減益予想

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)319億24百万円、第2四半期(7月〜9月)284億53百万円、第3四半期(10月〜12月)288億39百万円、第4四半期(1月〜3月)270億23百万円、営業利益は第1四半期19億68百万円、第2四半期5億49百万円、第3四半期11億13百万円、第4四半期6億02百万円の赤字だった。

 また15年3月期の配当性向は96.0%だった。ROEは14年3月期比7.0ポイント低下して1.5%、自己資本比率は同2.5ポイント上昇して65.7%となった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月11日公表)は、売上高が前期比1.5%増の1180億円、営業利益が同7.5%減の28億円、経常利益が同9.4%減の24億50百万円、純利益が同52.7%増の13億50百万円としている。純利益は特別損失や繰延税金資産取崩の影響が一巡して大幅増益予想だ。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、予想配当性向は61.6%となる。

 第1四半期(4月〜6月)は、売上高が前年同期比15.0%減の271億23百万円、営業利益が32百万円の赤字(前年同期は19億68百万円の黒字)、経常利益が34百万円の赤字(同18億76百万円の黒字)、純利益が1億22百万円の赤字(同10億95百万円の黒字)だった。

 消費増税の影響が長期化して減収となり、各利益とも赤字となった。部門別の売上高は厨房部門が同17.1%減の207億18百万円、浴槽・洗面部門が同8.7%減の49億49百万円だった。

 通期ベースでも消費増税後の厳しい事業環境が継続するとして微増収、営業減益、経常減益予想だ。ただし食住イベントやフェアの開催によるブランド力向上、ショールーム全面リニューアルによる集客力強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携などの販売強化施策を推進する。そしてショールームへの来場者数の回復が期待される。システムキッチンの市場シェアは上昇基調であり、原価低減なども寄与して中期的には収益拡大が期待される。

■株価は9月7日の年初来安値から急反発して底打ち

 株価の動きを見ると、悪地合いの影響で8月の戻り高値圏900円台から、9月7日の年初来安値703円まで急落した。その後は急反発して17日には868円まで戻す場面があった。9月7日の年初来安値で底打ちしたようだ。

 9月24日の終値811円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS32円46銭で算出)は25倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.5%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1358円69銭で算出)は0.6倍近辺である。なお時価総額は約340億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線突破の動きを強めている。また週足チャートで見ると安値圏の長い下ヒゲと陽線で底打ち感を強めている。16年3月期の営業減益予想は織り込み済みであり、0.6倍近辺の低PBRを見直す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[09月01日更新]

クリナップは地合い悪化の売り一巡感、0.6倍近辺の低PBRを見直し

 クリナップ[7955](東1)はシステムキッチンの大手である。株価は第1四半期(4月〜6月)赤字に対するネガティブ反応が限定的で8月11日の戻り高値959円まで上伸したが、地合い悪化の影響で8月26日の年初来安値793円まで急反落した。ただし28日には847円まで戻して売り一巡感を強めている。16年3月期営業減益予想は織り込み済みであり、0.6倍近辺の低PBRを見直してレンジ下限から切り返し展開だろう。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開し、中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。

 重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、ブランド力の強化、中高級システムキッチンの市場シェア上昇および普及クラスの強化、全国のショールームへの集客強化と総合競争力の強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、トータルコストの低減、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、そして海外事業の強化などを推進している。

 全国101ヶ所のショールームへの集客を強化するため、リニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。15年3月期は帯広、藤沢、鹿児島、和歌山、新潟の5ヶ所の移転リニューアル、大宮、大阪、岡山、大分の4ヶ所のリニューアルを実施した。さらに15年4月は石巻(移転リニューアル)、仙台(リニューアル)の2ヶ所を実施した。15年4月現在で過去4年間のリニューアルは約50ヶ所となった。

 商品力の面では、普及クラスで人気のシステムキッチン「ラクエラ」のリニューアル効果で、普及クラスの15年3月期の市場シェアが前期比0.9ポイント上昇して21.0%となった。

 リフォーム政策では会員登録制組織「水まわり工房」加盟店が、15年3月期に前期比514社増加して5346社となった。海外展開では中国で瀋陽や蘇州など4地区にキッチン等の提供を開始した。台湾やベトナムでの販売も拡大しているようだ。

 また7月30日には、7月29日にオープンしたキッチン専用撮影スタジオ「南青山キッチンスタジオ−supported by クリナップ」にサポート協賛すると発表した。

■消費増税の影響長期化で16年3月期第1四半期赤字、通期純利益は増益予想

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)319億24百万円、第2四半期(7月〜9月)284億53百万円、第3四半期(10月〜12月)288億39百万円、第4四半期(1月〜3月)270億23百万円、営業利益は第1四半期19億68百万円、第2四半期5億49百万円、第3四半期11億13百万円、第4四半期6億02百万円の赤字だった。

 また15年3月期の配当性向は96.0%だった。ROEは14年3月期比7.0ポイント低下して1.5%、自己資本比率は同2.5ポイント上昇して65.7%となった。

 8月6日に発表した今期(16年3月期)第1四半期(4月〜6月)の連結業績は、売上高が前年同期比15.0%減の271億23百万円で、営業利益が32百万円の赤字(前年同期は19億68百万円の黒字)、経常利益が34百万円の赤字(同18億76百万円の黒字)、そして純利益が1億22百万円の赤字(同10億95百万円の黒字)だった。

 消費増税前駆け込み需要の反動影響が長期化して減収となり、各利益とも赤字となった。部門別の売上高は厨房部門が同17.1%減の207億18百万円、浴槽・洗面部門が同8.7%減の49億49百万円だった。

 通期の連結業績予想は前回予想(5月11日公表)を据え置いて、売上高が前期比1.5%増の1180億円で、営業利益が同7.5%減の28億円、経常利益が同9.4%減の24億50百万円、そして純利益が同52.7%増の13億50百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は61.6%となる。

 消費増税後の厳しい事業環境が継続して微増収にとどまり、営業減益、経常減益見込みとしている。純利益については特別損失や繰延税金資産取崩の影響が一巡して大幅増益見込みだ。

 ただし食住イベントやフェアの開催によるブランド力向上、ショールーム全面リニューアルによる集客力強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携などの販売強化施策を推進する。そしてショールームへの来場者数の回復が期待される。システムキッチンの市場シェアは上昇基調であり、原価低減なども寄与して中期的には収益拡大が期待される。

■株価は地合い悪化の売り一巡、レンジ下限から切り返し

 株価の動きを見ると、第1四半期の赤字に対するネガティブ反応は限定的で8月11日の戻り高値959円まで上伸したが、地合い悪化の影響で8月26日の年初来安値793円まで急反落した。ただし28日には847円まで戻す場面があり売り一巡感を強めている。

 8月28日の終値832円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS32円46銭で算出)は25〜26倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1358円69銭で算出)は0.6倍近辺である。

 週足チャートで見ると再び26週移動平均線を割り込んだが、大勢としては800円〜950円近辺でのボックス展開の形だ。16年3月期の営業減益予想は織り込み済みであり、0.6倍近辺の低PBRも見直してレンジ下限から切り返し展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[7月29日更新]

クリナップは調整一巡感、0.6倍近辺の低PBRを見直し

 クリナップ[7955](東1)はシステムキッチンの大手である。株価は860円〜900円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だが、16年3月期の営業減益予想を織り込んで調整一巡感を強めている。0.6倍近辺の低PBRも見直してレンジ下限から切り返し展開だろう。

■システムキッチンの大手、システムバスルームも展開

 厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開し、中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を目指している。

 そして重点施策として、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、ブランド力の強化、中高級システムキッチンの市場シェア上昇および普及クラスの強化、全国のショールームへの集客強化と総合競争力の強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、トータルコストの低減、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、そして海外事業の強化などを推進している。

 全国101ヶ所のショールームへの集客を強化するため、リニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。15年3月期は帯広、藤沢、鹿児島、和歌山、新潟の5ヶ所の移転リニューアル、大宮、大阪、岡山、大分の4ヶ所のリニューアルを実施した。さらに15年4月は石巻(移転リニューアル)、仙台(リニューアル)の2ヶ所を実施した。15年4月現在で過去4年間のリニューアルは約50ヶ所となった。

 商品力の面では、普及クラスで人気のシステムキッチン「ラクエラ」のリニューアル効果で、普及クラスの15年3月期の市場シェアが前期比0.9ポイント上昇して21.0%となった。

 リフォーム政策では会員登録制組織「水まわり工房」加盟店が、15年3月期に前期比514社増加して5346社となった。また海外展開では、中国で瀋陽や蘇州など4地区にキッチン等の提供を開始した。台湾やベトナムでの販売も拡大しているようだ。

■16年3月期は営業減益だが、純利益は増益予想

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)319億24百万円、第2四半期(7月〜9月)284億53百万円、第3四半期(10月〜12月)288億39百万円、第4四半期(1月〜3月)270億23百万円、営業利益は第1四半期19億68百万円、第2四半期5億49百万円、第3四半期11億13百万円、第4四半期6億02百万円の赤字だった。

 また15年3月期の配当性向は96.0%だった。ROEは14年3月期比7.0ポイント低下して1.5%、自己資本比率は同2.5ポイント上昇して65.7%となった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月11日公表)は、売上高が前期比1.5%増の1180億円、営業利益が同7.5%減の28億円、経常利益が同9.4%減の24億50百万円、純利益が同52.7%増の13億50百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は61.6%となる。

 消費増税後の厳しい事業環境が継続して微増収にとどまり、営業減益、経常減益見込みとしている。純利益は特別損失や繰延税金資産取崩の影響が一巡して大幅増益見込みだ。

 ただし食住イベントやフェアの開催によるブランド力向上、ショールーム全面リニューアルによる集客力強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携などの販売強化施策を推進する。そしてショールームへの来場者数の回復が期待される。システムキッチンの市場シェアは上昇基調であり、原価低減なども寄与して中期的には収益拡大が期待される。

■株価は調整一巡感、レンジ下限から切り返し

 株価の動きを見ると、5月11日の年初来高値970円から反落して水準を切り下げ、5月中旬以降は概ね860円〜900円近辺の小幅レンジでモミ合う展開のようだ。全般地合い悪化の影響を受けて7月9日に844円まで調整する場面があったが、影響は一時的だった。そして1月の年初来安値828円まで下押す動きは見られず調整一巡感を強めている。

 7月28日の終値877円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS32円46銭で算出)は27倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.3%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1358円69銭で算出)は0.6倍近辺である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形となって26週移動平均線を割り込んだが、大勢としては800円台〜900円台でのボックス展開の形だ。16年3月期の営業減益予想を織り込んで調整一巡感を強めており、0.6倍近辺の低PBRも見直してレンジ下限から切り返し展開だろう。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[6月25日更新]

クリナップは売り一巡して出直り、0.7倍近辺の低PBRも評価材料

 クリナップ[7955](東1)はシステムキッチンの大手である。株価は水準を切り下げたが、870円〜900円近辺で推移して下値固め完了感を強めている。16年3月期の営業減益予想を嫌気した売りが一巡して出直り展開だろう。0.7倍近辺の低PBRも評価材料だ。

 厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を掲げ、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、ブランド力の強化、中高級システムキッチンの市場シェア上昇および普及クラスの強化、全国のショールームへの集客強化と総合競争力の強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化とリフォーム需要の取り込み、トータルコストの低減、CPS活動の全社展開による業務効率化、20年サポートを支える業務システムの整備、そして海外事業の戦略的推進などを重点施策としている。

 全国101ヶ所のショールームへの集客を強化するため、リニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。15年3月期は帯広、藤沢、鹿児島、和歌山、新潟の5ヶ所の移転リニューアル、大宮、大阪、岡山、大分の4ヶ所のリニューアルを実施した。さらに15年4月は石巻(移転リニューアル)、仙台(リニューアル)の2ヶ所を実施した。15年4月現在で過去4年間のリニューアルは約50ヶ所となった。

 商品力の面では、普及クラスで人気のシステムキッチン「ラクエラ」のリニューアル効果で、普及クラスの15年3月期の市場シェアが前期比0.9ポイント上昇して21.0%となった。リフォーム政策では会員登録制組織「水まわり工房」加盟店が、15年3月期に前期比514社増加して5346社となった。また海外展開では、中国で瀋陽や蘇州など4地区にキッチン等の提供を開始し、台湾やベトナムでの販売も拡大した。

 なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)319億24百万円、第2四半期(7月〜9月)284億53百万円、第3四半期(10月〜12月)288億39百万円、第4四半期(1月〜3月)270億23百万円、営業利益は第1四半期19億68百万円、第2四半期5億49百万円、第3四半期11億13百万円、第4四半期6億02百万円の赤字だった。

 15年3月期の配当性向は96.0%、ROEは14年3月期比7.0ポイント低下して1.5%、自己資本比率は同2.5ポイント上昇して65.7%となった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月11日公表)は、売上高が前期比1.5%増の1180億円、営業利益が同7.5%減の28億円、経常利益が同9.4%減の24億50百万円、純利益が同52.7%増の13億50百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、予想配当性向は61.6%となる。

 消費増税後の厳しい事業環境が継続して微増収にとどまり、営業減益、経常減益見込みとしている。純利益は特別損失や繰延税金資産取崩の影響が一巡して大幅増益見込みだ。

 ただし食住イベントやフェアの開催によるブランド力向上、ショールーム全面リニューアルによる集客力強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携などの販売強化施策を推進する。そしてショールームへの来場者数の回復が期待される。システムキッチンの市場シェアは上昇基調であり、原価低減なども寄与して中期的には収益拡大が期待される。

 株価の動きを見ると、16年3月期営業減益予想を嫌気する形で水準を切り下げたが、5月中旬以降は870円〜900円近辺で推移して下値固め完了感を強めている。目先的な売りが一巡したようだ。

 6月24日の終値895円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS32円46銭で算出)は27〜28倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.2%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1358円69銭で算出)は0.7倍近辺である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが下げ渋る動きだ。そして日足チャートで見ると25日移動平均線突破の動きを強めている。16年3月期の営業減益予想を嫌気した売りが一巡して出直り展開だろう。0.7倍近辺の低PBRも評価材料だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[5月27日更新]

クリナップは売り一巡、低PBRも評価材料

 クリナップ<7955>(東1)はシステムキッチンの大手である。株価は16年3月期営業減益予想で年初来高値圏から急反落したが、目先的な売りが一巡して切り返しの動きを強めている。0.7倍近辺の低PBRも評価材料であり、反発展開だろう。

 厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を掲げ、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」を軸とした商品ラインナップの充実、ブランド力の強化、中高級システムキッチンの市場シェア上昇、全国のショールーム(101ヶ所)への集客強化、総合競争力の強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化、リフォーム需要の取り込み、トータルコストの低減、そして海外事業の戦略的推進などを重点施策としている。

 全国101ヶ所のショールームへの集客を強化するため、リニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。15年3月期は帯広、藤沢、鹿児島、和歌山、新潟の5ヶ所の移転リニューアル、大宮、大阪、岡山、大分の4ヶ所のリニューアルを実施した。さらに15年4月は石巻(4月22日移転オープン)、仙台(4月24日リニューアルオープン)の2ヶ所のリニューアルを実施した。15年4月現在で過去4年間のリニューアルは約50ヶ所となった。

 5月11日に発表した前期(15年3月期)の連結業績は売上高が前々期比9.7%減の1162億39百万円、営業利益が同65.9%減の30億28百万円、経常利益が同68.1%減の27億03百万円、純利益が同82.2%減の8億83百万円だった。

 配当予想は記念配当5円を落として年間20円(第2四半期末10円、期末10円)とした。配当性向は96.0%となる。ROEは同7.0ポイント低下して1.5%、自己資本比率は同2.5ポイント上昇して65.7%となった。

 消費増税に伴う新設住宅着工戸数減少など市場の落ち込みが想定以上に長期化し、輸入原材料の価格上昇なども影響して減収減益だった。純利益は厚生年金基金解散損失引当金繰入額の計上や、平成27年度税制改正に伴う繰延税金資産取崩も影響した。

 部門別売上高は、厨房部門が同8.1%減の911億95百万円、浴槽・洗面部門が同18.8%減の189億53百万円だった。厨房部門でシステムキッチン「S.S.」は数量、金額とも減少、「クリンレディ」は数量、金額とも減少、「ラクエラ」は数量が微増、金額が減少となった。浴槽・洗面部門でシステムバスルーム「アクリアバス」は数量、金額とも減少、そして「ユアシス」は数量、金額とも減少した。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)319億24百万円、第2四半期(7月〜9月)284億53百万円、第3四半期(10月〜12月)288億39百万円、第4四半期(1月〜3月)270億23百万円、営業利益は第1四半期19億68百万円、第2四半期5億49百万円、第3四半期11億13百万円、第4四半期6億02百万円の赤字だった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月11日公表)は、売上高が前期比1.5%増の1180億円、営業利益が同7.5%減の28億円、経常利益が同9.4%減の24億50百万円、純利益が同52.7%増の13億50百万円で、配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 厳しい事業環境が継続して微増収にとどまり、営業減益、経常減益見込みとしている。純利益は特別損失や繰延税金資産取崩の影響が一巡して大幅増益見込みだ。

 ただし食住イベントやフェアの開催によるブランド力向上、ショールーム全面リニューアルによる集客力強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携などの販売強化施策を推進する。システムキッチンの市場シェアは上昇基調であり、原価低減なども寄与して中期的には収益拡大が期待される。

 株価の動きを見ると、5月11日に付けた年初来高値970円から、15年3月期の大幅減益や16年3月期の営業減益予想で急反落した。ただし19日の869円から切り返しの動きを強めている。26日は900円台まで戻した。目先的な売りが一巡したようだ。

 5月26日の終値900円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS32円46銭で算出)は27〜28倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.2%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1358円69銭で算出)は0.7倍近辺である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下げ渋り、サポートラインを確認した形だ。0.7倍近辺の低PBRも評価材料であり、売り一巡して反発展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[4月16日更新]

クリナップは戻り高値圏で堅調、16年3月期増収増益期待で上値試す

 システムキッチン大手のクリナップ[7955](東1)の株価は、戻り高値圏900円〜950円近辺で堅調に推移している。0.7倍近辺の低PBRも評価材料であり、16年3月期増収増益期待で14年11月997円、さらに14年3月1045円を目指す展開だろう。

 厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を掲げ、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」「コルティ」を軸とした商品ラインナップの充実、ブランド力の強化、中高級システムキッチンの市場シェア上昇、全国のショールーム(101ヶ所)への集客強化、総合競争力の強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化、リフォーム需要の取り込み、トータルコストの低減、そして海外事業の戦略的推進などを重点施策としている。

 全国101ヶ所のショールームへの集客を強化するため、リニューアルと生活提案型ショールームへの転換を進めている。3月31日には、14年度は帯広、藤沢、鹿児島、和歌山、新潟の5ヶ所の移転リニューアル、大宮、大阪、岡山、大分の4ヶ所のリニューアルを実施したと発表している。過去4年間では約50ヶ所のリニューアルを実施した。さらに15年4月は石巻、仙台、豊橋の3ヶ所のリニューアルを予定している。

 前期(15年3月期)の連結業績見通し(11月7日に減額修正)は売上高が前々期比6.8%減の1200億円、営業利益が同59.4%減の36億円、経常利益が同62.2%減の32億円、純利益が同73.8%減の13億円、配当予想(5月8日公表)が記念配当5円を落として年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 第3四半期累計(4月〜12月)は前年同期比5.7%減収、同50.0%営業減益、同50.8%経常減益、同67.4%最終減益だった。消費増税に伴う新設住宅着工戸数減少など事業環境が厳しく減収減益で、純利益は厚生年金基金解散損失引当金繰入額の計上も影響した。

 四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)319億24百万円、第2四半期(7月〜9月)284億53百万円、第3四半期(10月〜12月)288億39百万円、営業利益は第1四半期19億68百万円、第2四半期5億49百万円、第3四半期11億13百万円である。第2四半期がボトムとなった可能性がありそうだ。

 通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が74.4%、営業利益が100.8%、経常利益が107.2%、純利益が108.0%で、利益は通期見通しを超過達成している。新設住宅着工戸数減少など事業環境が厳しく、輸入原材料の価格上昇なども影響して通期も減収減益見通しだが、増額の可能性もあるだろう。

 今期(16年3月期)は消費増税の影響が一巡し、食住イベントやリフォームフェアの開催によるブランド力向上、ショールーム全面リニューアルによる集客力強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携などの販売強化施策が奏功し、原価低減の効果なども寄与して増収増益が期待される。システムキッチンの市場シェアは上昇基調であり、中期的に収益拡大基調だろう。

 株価の動きを見ると、戻り高値圏900円〜950円近辺で堅調に推移している。15年3月期の減収減益見通しの織り込みを完了して、16年3月期の増収増益を期待する動きだろう。

 4月15日の終値934円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS30円64銭で算出)は30〜31倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.2%近辺、前々期実績PBR(前々期実績の連結BPS1301円25銭で算出)は0.7倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を挟んでモミ合う展開だが、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなり、26週移動平均線も上向きに転じてきた。強基調へ転換したようだ。0.7倍近辺の低PBRも評価材料であり、16年3月期増収増益期待で14年11月997円、さらに14年3月1045円を目指す展開だろう。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[3月23日更新]

クリナップは15年3月期減収減益の織り込み完了して戻り歩調

 システムキッチン大手のクリナップ[7955](東1)の株価は戻り歩調の展開だ。15年3月期減収減益見通しの織り込みを完了して、16年3月期の収益改善を期待する動きだろう。低PBRも評価材料であり、高値圏回帰の動きが本格化しそうだ。

 厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を掲げ、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」「コルティ」を軸とした商品ラインナップの充実、ブランド力の強化、中高級システムキッチンの市場シェア上昇、全国のショールーム(101拠点)への集客強化、総合競争力の強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化、リフォーム需要の取り込み、トータルコストの低減、そして海外事業の戦略的推進などを重点施策としている。

 なお全国101ヶ所のショールームへの集客を強化するため、体験型ショールームへの転換を進めている。3月13日には新潟ショールームを移転オープンした。

 今期(15年3月期)の連結業績見通し(11月7日に減額修正)は売上高が前期比6.8%減の1200億円、営業利益が同59.4%減の36億円、経常利益が同62.2%減の32億円、純利益が同73.8%減の13億円、配当予想(5月8日公表)が記念配当5円を落として年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 第3四半期累計(4月〜12月)は前年同期比5.7%減収、同50.0%営業減益、同50.8%経常減益、同67.4%最終減益だった。消費増税に伴う新設住宅着工戸数減少など事業環境が厳しく減収減益で、純利益は厚生年金基金解散損失引当金繰入額の計上も影響した。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)319億24百万円、第2四半期(7月〜9月)284億53百万円、第3四半期(10月〜12月)288億39百万円、営業利益は第1四半期19億68百万円、第2四半期5億49百万円、第3四半期11億13百万円である。第2四半期がボトムとなった可能性がありそうだ。

 通期ベースでも新設住宅着工戸数の減少など事業環境が厳しく、輸入原材料の価格上昇なども影響して減収減益見通しだが、通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が74.4%、営業利益が100.8%、経常利益が107.2%、純利益が108.0%で、利益は通期見通しを超過達成している。通期業績に増額の可能性がありそうだ。また消費増税の影響一巡などで来期(16年3月期)の収益改善が期待される。

 食住イベントやリフォームフェアの開催によるブランド力向上、ショールーム全面リニューアルによる集客力強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携などの販売強化施策が奏功して、システムキッチンの市場シェアは上昇基調である。原価低減の効果なども寄与して中期的には収益拡大基調だろう。

 株価の動きを見ると、1月の直近安値圏820円〜830円から切り返して戻り歩調の展開だ。足元では940円台まで戻している。15年3月期の減収減益見通しの織り込みを完了して、16年3月期の収益改善を期待する動きだろう。

 3月20日の終値946円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS30円64銭で算出)は30〜31倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.1%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1301円25銭で算出)は0.7倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線がサポートラインの形となった。また週足チャートで見ると26週移動平均線を突破し、13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いた。強基調へ転換したようだ。0.7倍近辺の低PBRも評価材料であり、高値圏回帰の動きが本格化しそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[2月18日更新]

クリナップは戻り歩調の展開、16年3月期の収益改善期待で出直り本格化、低PBRも評価材料

 システムキッチン大手のクリナップ[7955](東1)は2月5日に第3四半期累計(4月〜12月)業績を発表した。減収減益だったが利益は通期見通しを超過達成した。株価は14年11月安値をボトムとして戻り歩調の展開だ。消費増税の影響を受けた今期(15年3月期)の減収減益見通しは織り込み済みであり、今期利益増額の可能性や来期(16年3月期)の収益改善期待で出直りの動きが本格化しそうだ。低PBRも評価材料だろう。

 厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。

 中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を掲げ、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」「コルティ」を軸とした商品ラインナップの充実、ブランド力の強化、中高級システムキッチンの市場シェア上昇、全国のショールーム(101拠点)への集客強化、総合競争力の強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化、リフォーム需要の取り込み、トータルコストの低減、そして海外事業の戦略的推進などを重点施策としている。

 2月5日に発表した今期(15年3月期)第3四半期累計(4月〜12月)の連結業績は、売上高が前年同期比5.7%減の892億16百万円、営業利益が同50.0%減の36億30百万円、経常利益が同50.8%減の34億31百万円、純利益が同67.4%減の14億04百万円だった。

 新設住宅着工戸数の減少など事業環境が厳しく減収減益だった。純利益は厚生年金基金解散損失引当金繰入額の計上も影響した。事業別の売上高は厨房部門が同3.9%減の694億10百万円、浴槽・洗面部門が同15.5%減の152億30百万円だった。

 通期の連結業績見通しは前回予想(11月7日に減額修正)を据え置いて、売上高が前期比6.8%減の1200億円、営業利益が同59.4%減の36億円、経常利益が同62.2%減の32億円、純利益が同73.8%減の13億円で、配当予想(5月8日公表)は記念配当5円を落として年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 消費増税や輸入原材料の価格上昇などで減収減益見通しだ。純利益については厚生年金基金解散損失引当金繰入額の計上も影響する。ただし通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高74.4%、営業利益100.8%、経常利益107.2%、純利益108.0%で、利益は通期見通しを超過達成した。通期業績に増額の可能性があり、消費増税の影響一巡などで来期(16年3月期)の収益改善が期待される。

 食住イベントやリフォームフェアの開催によるブランド力向上、ショールーム全面リニューアルによる集客力強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携などの販売強化施策が奏功して、システムキッチンの市場シェアは上昇基調である。原価低減の効果なども寄与して中期的には収益拡大基調だろう。

 株価の動きを見ると、14年11月安値803円をボトムとして水準切り上げの動きを強めている。2月12日に899円を付けて1月の戻り高値898円を突破し、17日は917円まで上伸した。今期の減収減益見通しは織り込み済みであり、来期の収益改善期待で戻り歩調の展開だ。

 2月17日の終値911円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS30円64銭で算出)は29〜30倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.2%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1301円25銭で算出)は0.7倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を突破して上伸した。また週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線も突破した。強基調への転換を確認した形だ。0.7倍近辺の低PBRも評価材料であり、来期の収益改善期待で出直りの動きが本格化しそうだ。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[1月28日更新]

クリナップは調整一巡感、16年3月期の収益改善期待で出直り、低PBRも評価材料
システムキッチン大手のクリナップ<7955>(東1)の株価は、1月5日の898円から反落して再び水準を切り下げたが、急落した14年11月安値803円水準まで下押すことなく、840円〜860円近辺で推移して調整一巡感を強めている。0.7倍近辺の低PBRも評価材料であり、来期(16年3月期)の収益改善期待で出直り展開だろう。

厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。

中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を掲げ、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」「コルティ」を軸とした商品ラインナップの充実、ブランド力の強化、中高級システムキッチンの市場シェア上昇、全国のショールーム(101拠点)への集客強化、総合競争力の強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化、リフォーム需要の取り込み、トータルコストの低減、そして海外事業の戦略的推進などを重点施策としている。

集客力強化に向けてショールームの全面リニューアルも推進し、1月8日には和歌山ショールームが体験型ショールームとして移転オープンした。

今期(15年3月期)の連結業績見通し(11月7日に減額修正)は売上高が前期比6.8%減の1200億円、営業利益が同59.4%減の36億円、経常利益が同62.2%減の32億円、純利益が同73.8%減の13億円としている。配当予想(5月8日公表)は記念配当5円を落として年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

第2四半期累計(4月〜9月)は、消費増税の反動影響が想定以上となって売上高、利益とも計画を下回り、前年同期比0.8%増収、同33.1%営業減益、同35.0%経常減益、同65.8%最終減益だった。純利益については厚生年金基金の特例解散に伴う特別損失計上も影響した。

消費増税の反動影響や輸入原材料の価格上昇など、下期も厳しい市場環境が見込まれるとして通期見通しを減額修正した。ただし修正後の通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高50.3%、営業利益69.9%、経常利益72.4%、純利益55.8%と高水準である。

第2四半期累計が収益トレンドのボトムとなった可能性もあり、消費増税の反動影響一巡などで下期(10月〜3月)および来期(16年3月期)の収益改善が期待される。

食住イベントやリフォームフェアの開催によるブランド力向上、ショールーム全面リニューアルによる集客力強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携などの販売強化施策が奏功して、システムキッチンの市場シェアは上昇基調である。原価低減の効果なども寄与して中期的には収益拡大基調だろう。

株価の動きを見ると、今期業績見通しの減額修正を嫌気して急落した14年11月安値803円から、一旦は1月5日の898円まで戻したが、その後は反落して再び水準を切り下げた。ただし11月安値水準まで下押すことなく、840円〜860円近辺で推移して調整一巡感を強めている。来期の収益改善を期待する動きだろう。

1月27日の終値860円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS30円64銭で算出)は28倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.3%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1301円25銭で算出)は0.7倍近辺である。

週足チャートで見ると戻りを押さえていた13週移動平均線突破の動きを強めている。0.7倍近辺の低PBRも支援材料であり、来期の収益改善期待で出直り展開だろう。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月17日更新]

クリナップは今期減額修正の調整が一巡、低PBRも支援材料で切り返し局面

 システムキッチン大手のクリナップ[7955](東1)の株価は、11月4日の戻り高値997円から11月21日の直近安値803円まで急落した。今期(15年3月期)業績見通しの減額修正した影響による。ただし足元では850円近辺まで戻して調整一巡感を強めている。低PBRも支援材料として切り返し局面だろう。

 厨房部門(システムキッチン)を主力として、浴槽・洗面部門(システムバスルーム・洗面化粧台)も展開している。中期経営計画では「ザ・キッチンカンパニー」の確立を掲げ、システムキッチン「S.S.」「クリンレディ」「ラクエラ」「コルティ」を軸とした商品ラインナップの充実、ブランド力の強化、中高級システムキッチンの市場シェア上昇、全国のショールーム(101拠点)への集客強化、総合競争力の強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携強化、リフォーム需要の取り込み、トータルコストの低減、海外事業の戦略的推進などを重点施策としている。

 今期(15年3月期)の連結業績見通し(11月7日に減額修正)は売上高が前期比6.8%減の1200億円、営業利益が同59.4%減の36億円、経常利益が同62.2%減の32億円、純利益が同73.8%減の13億円としている。配当予想は前回予想(5月8日公表)を据え置き、記念配当5円を落として年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。

 第2四半期累計(4月〜9月)は前年同期比0.8%増収、同33.1%営業減益、同35.0%経常減益、同65.8%最終減益だった。消費増税の影響が想定以上となって売上高、利益とも計画を下回った。純利益については厚生年金基金の特例解散に伴う特別損失計上も影響した。

 第2四半期累計が計画を下回り、消費増税の影響や輸入原材料の価格上昇など下期も厳しい市場環境が見込まれるとして通期見通しを減額修正した。修正後の通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.3%、営業利益が69.9%、経常利益が72.4%、純利益が55.8%である。第2四半期累計が収益トレンドのボトムとなった可能性があり、下期以降の収益改善が期待される。

 食住イベントやリフォームフェアの開催によるブランド力向上、ショールーム全面リニューアルによる集客力強化、会員登録制組織「水まわり工房」加盟店との連携などの販売強化施策が奏功してシステムキッチンの市場シェアは上昇基調である。原価低減効果なども寄与して中期的には収益拡大基調だろう。

 なお11月7日に自己株式の消却を発表し、11月25日付で500万株(消却前の発行済株式総数に対する割合10.65%)を消却した。消却後の発行済株式総数は4194万2374株となる。

 株価の動きを見ると、11月4日の戻り高値997円から11月21日の直近安値803円まで急落した。今期業績見通しの減額修正の影響による。ただし足元では850円近辺まで戻して調整一巡感を強めている。

 12月16日の終値852円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS30円64銭で算出)は27〜28倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.4%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1301円25銭で算出)は0.7倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を回復した。また週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで調整局面だが、2月の年初来安値791円を割り込むことなく反発し、800円近辺が下値支持線の形となった。低PBRも支援材料であり、中期成長力を評価して切り返し局面だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
 

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