【市況一覧】
日経平均株価
38,022.50 +60.70 04/18
TOPIX
2,679.57 +16.42 04/18
マザーズ
662.17 +12.05 04/18
日経JASDAQ
37,753.31 -45.66 04/18
為替(USD/JPY)
NYダウ チャート 6 NASDAQ
NYダウ平均
15,683.37 -181.88 04/18


04月02日 マーケットコメント


    3日の日経平均は続落。
    日経平均は52週線が支持線となるなか、その後は5日線を回復し、200日移動平均線(2万1343円)を捉えてきている。心理的なフシ目となる2万1000円を保ったことで、下値抵抗力を指摘する向きもあった。
     
    明日4日の東京株式市場で、主要株価指数はもみ合い商状か。
    重要経済指標の発表は予定されておらず、国内発の材料に乏しいなか、米国株や為替動向にらみの展開になる。
    米国株が反発すれば、25日線(2万1457円、4/3)あたりも視野に入る。
    ただ、「下がれば、機関投資家の買いや個人投資家の押し目買いが入り、日銀のETF(上場投資信託)買い期待も膨らむ」との声が聞かれ、需給面での下支え要因として注目される。
     
    IPO銘柄の活況が目立っており、個人主体の中小型株物色についても安心感につながろう。とはいえ、幅広い銘柄が物色されているわけではないため、強いトレンドが続いている直近IPOに絞られそうである。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(3日現在)
     
    22539.75  均衡表雲上限(日足)
    22399.40  75日移動平均線
    22285.03  26週移動平均線
    22238.46  ボリンジャー:+2σ(25日)
    22238.42  均衡表基準線(週足)
    22153.63  新値三本足陽転値
    22081.21  13週移動平均線
    22064.04  均衡表雲下限(日足)
    21848.12  ボリンジャー:+1σ(25日)
    21657.59  均衡表転換線(週足)
    21457.79  25日移動平均線
    21424.77  均衡表基準線(日足)
    21394.62  ボリンジャー:-1σ(26週)
    21343.43  200日移動平均線
     
    21292.29  ★日経平均株価3日終値
     
    21273.81  6日移動平均線
    21067.45  ボリンジャー:-1σ(25日)
    21027.21  ボリンジャー:-1σ(13週)
    20972.48  均衡表転換線(日足)
    20677.11  ボリンジャー:-2σ(25日)
    20504.21  ボリンジャー:-2σ(26週)
    20286.77  ボリンジャー:-3σ(25日)
    19973.21  ボリンジャー:-2σ(13週)
    19971.70  均衡表雲上限(週足)
     
     
    【信用規制・解除】
     (3日大引け後 発表分)
     
    ■アライドHD <6835> [東証2]
    東証が4日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。
    日証金も増担保金徴収措置を解除。
     

    日経ジャスダック平均株価は4営業日ぶりに反落した。終値は前日比2円52銭安い3999円99銭だった。
    2日の米株急落を受けて投資家心理が悪化し、東京株式市場でも新興企業株に売りが出た。外国為替市場の円高進行で、海外に事業展開する銘柄が下げた。ただ業績成長が期待できる銘柄には買いが入り、大引けにかけてジャスダック平均は上げに転じる場面があった。

    市場関係者からは、「最近の新規株式公開(IPO)銘柄に売り買いが集中したほか、値動きの良い材料株が買われて全体を支えた」との見方が出ていた。

    ジャスダック市場の売買代金は概算で753億円、売買高は1億1125万株だった。
    値上がり銘柄数は238、値下がり銘柄数は412となった。
     
    個別では、日本電技、常磐開発、滝沢ハム、カネ美食品、フジオフードシステムなど22銘柄が年初来安値を更新。ニチダイ、オートウェーブ、レカム、地域新聞社、日本一ソフトウェアがり売られた。
     
    一方、三光産業、サカイホールディングスが一時ストップ高と値を飛ばした。ヒューマンホールディングス、イメージ ワン、買取王国、ANAP、デュアルタップなど24銘柄は年初来高値を更新。カイノス、サンオータス、富士ソフトサービスビューロ、ODKソリューションズ、アイレックスが買われた。

     

    東証マザーズ指数は続落した。終値は前日比7.34ポイント安い1197.93だった。
    米国株安を背景に東京市場全般が軟調展開。新興市場も安く始まった。その後は下げ幅を縮小させる展開となった。直近IPO銘柄人気は継続していた。
    値上がり銘柄数は80、値下がり銘柄数は155となった。
     
    東証マザーズ市場に3日上場したブティックスは買い注文が集まり、取引が成立しなかった。気配値は公募・売り出し(公開)価格である1350円の2.3倍である3105円で終えた。
     
    個別では、ミクシィ、WASHハウス、あんしん保証、日本リビング保証、和心が年初来安値を更新。メディカルネット、うるる、イントランス、イグニス、ウォンテッドリーが売られた。
     
    一方、すららネット、JMC、シルバーライフ、SOUが一時ストップ高と値を飛ばした。ユナイテッド、ファンデリー、クラウドワークス、HANATOUR JAPAN、RPAホールディングスなど11銘柄は年初来高値を更新。ファイバーゲート、シンメンテホールディングス、ジェイテックコーポレーション、エル・ティー・エス、エムビーエスがり買われた。
     

     

    【大引け概況】
    日経平均株価は96円29銭安の2万1292円29銭、東証株価指数(TOPIX)は4.98ポイント安の1703.80と、ともに小幅続落。
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:42 容量:14.52M



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     朝方は、米中貿易摩擦の激化懸念を背景に2日の米国株式が大幅下落したことを嫌気し、売り優勢で始まった。日経平均株価は2万1000円近辺まで押されると押し目買いや買い戻しが入って下げ渋るなど、底堅さが目立つ一日だった。
    プラス圏は遠かったものの、引け間際にきょうの高値をつけ、下げ幅を2桁に縮めて終えた。
     
    市場からは「米中貿易戦争を警戒し右往左往しても、下値には買いが入ってくる。もっとも、上値には手が伸びず、基本的に日経平均2万1000円を中心にしたもみ合いの流れに変わりはない」との声が聞かれた。
    JPX日経インデックス400も続落した。終値は前日比34.86ポイント安の1万5070.91だった。
     
    東証1部の出来高は13億1181万株、売買代金は2兆2470億円。騰落銘柄数は値上がり787銘柄、値下がり1220銘柄、変わらず74銘柄。
     
    業種別株価指数(33業種)は、石油・石炭製品、海運業、その他金融業、電気機器などが下落。水産・農林業、陸運業などが上昇。
     
    個別では、コインチェックに買収案を提示したと日経電子版で報じられたマネックスグループが後場に買いを集めてストップ高。OLCや関西電、小野薬は上昇した。
     
    一方、産業革新機構が株式を売却する方針とNHKが報じ、その後、会社からも株式売り出しの発表があったルネサスが後場に急落した。
    任天堂やSMCが下落し、T&Dとオリックスも安かった。ファナック、東エレク、SUMCOも売られた。
     
    東証2部株価指数は前日比0.92ポイント安の7216.32ポイントと4日ぶり反落した。
    値上がり銘柄数は162、値下がり銘柄数は296となった。
     
    個別では、福留ハム、日本食品化工、プロスペクト、トーヨーアサノ、ジオスターなど18銘柄が年初来安値を更新。誠建設工業、あじかん、アライドテレシスホールディングス、ヒラノテクシード、原田工業が売られた。


     
    一方、アルトナー、魚喜、自重堂、アイ・アールジャパンホールディングス、朝日インテックなど6銘柄が年初来高値を更新。フュートレック、ファステップス、サイオス、櫻島埠頭、エスティックが買われた。


     

    【後場寄り付き概況】

    3日後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比139円93銭安の2万1248円65銭で始まった。
    前場終値と比較して下げ幅を縮小している。
    東証株価指数(TOPIX)は、5.84ポイント安の1702.94で始まった。
    外国為替市場では、1ドル=105円90銭近辺での推移。アジアの主要株式市場は総じて軟調。

    個別銘柄では、マルハニチロ、協和キリン、資生堂などが値上がり率上位。半面、古河電工、アドバンテスト、オークマなどが値下がり率上位となっている。
     
    200日線のほか5日線を割り込んでいる。
    一方で52週線では踏ん張りをみせており、売り込みづらくさせている。新年度入りに伴う需給改善への期待のほか、日銀のETF買い入れへの思惑等から押し目買い意欲の強さがうかがえる。
    ただし、5日線に上値を抑えられる状況となると、ETF買い入れへの効果も限られる格好となり、短期筋の売り仕掛け的な動きには注意する必要がありそうだ。
     
    物色はリスク回避の流れから中小型株や内需・ディフェンシブ銘柄を選好する流れが続きそうである。特にIPO銘柄への物色は活発であり、資金回転も効いているため、調整局面での押し目買い意欲は相当強いだろう。
     
     
    ランチバスケットは29件、702.70億円、差し引き売り買い均衡との観測。


    日経ジャスダック平均株価は反落した。午前終値は前日比11円87銭安の3990円64銭だった。
    東証1部の大型株の下げを受けて投資家心理が悪化し、新興企業株にも売りが広がった。外国為替市場で円相場が円高・ドル安に振れたため、ハーモニックや日特エンジなど輸出関連株の重荷になった。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で473億円、売買高は7099万株。値上がり銘柄数は187、値下がり銘柄数は437となった。
     
    個別では、常磐開発、滝沢ハム、カネ美食品、フジオフードシステム、ナフコなど16銘柄が年初来安値を更新。ニチダイ、地域新聞社、ルーデン・ホールディングス、パスポート、小田原エンジニアリングが売られた。
     
    一方、三光産業が一時ストップ高と値を飛ばした。ヒューマンホールディングス、イメージ ワン、ANAP、デュアルタップ、ODKソリューションズなど16銘柄は年初来高値を更新。大村紙業、カイノス、サカイホールディングス、サンオータス、ケアサービスが買われた。


     

    東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比12.17ポイント安い1193.10だった。
    前日の米株急落を受けて主力株中心にリスクを避ける動きが強まった。また、円高含みで、これも買い手控え要因となっている
    値上がり銘柄数は63、値下がり銘柄数は174となった。
     
    3日に東証マザーズ市場に上場したブティックスは買い気配のまま午前の取引を終えた。前引け時点の気配値は公開価格(1350円)を7割ほど上回る2302円だった。
     
    個別ではミクシィ、WASHハウス、あんしん保証、和心が年初来安値を更新。メディカルネット、うるる、イントランス、ウォンテッドリー、メディア工房が売られた。
     
    一方、SOUがストップ高。ファンデリー、クラウドワークス、すららネット、HANATOUR JAPAN、RPAホールディングスなど7銘柄は年初来高値を更新。ファイバーゲート、エムビーエス、ソネット・メディア・ネットワークス、アドバンスト・メディア、ロコンドが買われた。

     

    3日前場の日経平均株価は前日比187円81銭安の2万1200円77銭と続落。
     
    朝方は、米中貿易摩擦の激化懸念を背景に2日の米国株式が大幅下落したことを嫌気し、売り優勢で始まった。円高も重しとなり、下げ幅を拡大し、一時2万1056円02銭(前日比332円56銭安)まで下落した。
    一巡後は、円高一服や、時間外取引での米株価指数先物高を支えに下げ渋ったが、戻りは限定され、前引けにかけて2万1200円近辺で推移した。
     
    売買代金は前日に比べて増えているが、商いは活況と言えるレベルではない。
    週末には米雇用統計の発表が控えている上、「米中貿易摩擦に関するニュースは今後も出てくる」とされ、見極める必要がある材料は多い。
    このため「投資家は手控え姿勢になりやすい」といい、持ち高を膨らませるような売り買いは出にくかったようだ。
     
    JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。

    東証1部の出来高は5億4325万株、売買代金は9433億円。騰落銘柄数は値上がり756銘柄、値下がり1243銘柄、変わらず82銘柄。
     
    業種別株価指数(33業種)は石油・石炭製品、海運業、証券・商品先物取引業、その他金融業などが下落。電気・ガス業、水産・農林業などが上昇。
     
    個別では、東エレク、SUMCOなどの下げも目立つ。ソニー、トヨタ、キヤノン、出光興産、国際帝石が売られ、伊藤忠、郵船は続落。三井住友が甘く、野村、オリックスは安かった。任天堂、象印マホービンは大幅安。ソフトバンクG、ファーストリテ、武田も下落した。
    ブイ・テクノロジーも安い。ヨシムラ・フード・ホールディングスが急落したほかGMOインターネットも安い。
     
    半面、関西電が買われ、資生堂、花王、マルハニチロは堅調。三菱UFJ、NTTが締まり、しまむらは上伸。SUBARUは底堅い。
    資生堂、コーセーなどが高く、インソース、アイ・エス・ビーが値を飛ばし、ソースネクストも物色人気となった。
     
    東証2部株価指数は前日比11.20ポイント安の7206.04ポイントと4日ぶり反落した。値上がり銘柄数は126、値下がり銘柄数は311となった。
     
    個別では、福留ハム、日本食品化工、プロスペクト、トーヨーアサノ、ジオスターなど17銘柄が年初来安値を更新。誠建設工業、あじかん、ヒラノテクシード、原田工業、SECカーボンが売られた。
     
    一方、魚喜、自重堂、朝日インテックが年初来高値を更新。フュートレック、ファステップス、櫻島埠頭、E・Jホールディングス、エスティックが買われた。

     

    [概況]

    NY市場で発表された3月ISM製造業景況指数と2月建設支出は共に予想を下回ったが、発表後ドル(106.465円)やユーロ(131.315円)は当日高値まで上昇した。
     
    しかしNY株式市場が序盤以降下げ幅を拡げた為に為替市場もリスク回避の円買いが優勢となってドルは序盤のうちに東京時間の安値を下抜き、序盤過ぎには106円も割り込んだ。
     
    そして株価の下げ幅拡大に円買いが進むと終盤には当日安値105.650円まで下落し、ユーロも130円丁度の当日安値まで値下がりした。
     
    其の後はNY株式市場が下げ止まりから値を戻した事などにドルも買い戻され、最後は前週末比-37.5銭の105.895円と105円台に落ちて引けた。NY株式市場の大幅反落によるリスク回避の円買いにドル以外の主要通貨も値下がりして引けた。
     
    トランプ大統領はアマゾンが州政府に税金を払っていないなどと批判を繰り返し、また中国が対米報復関税を発表するなど、貿易摩擦にNY株式市場が上値を抑えられるとドルも上値の重い展開が予想される。


    [提供:カネツFX証券株式会社]

     

    【寄り付き概況】

    3日午前、寄り付きの日経平均株価は、前営業日比273円10銭安の2万1115円48銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、18.43ポイント安の1690.35で始まった。
    前日の米国株急落を受けて、幅広い業種が売り優勢で始まった。
     
    前日のNYダウが450ドルを超える下げをみせ、トランプ米大統領の批判の対象となったアマゾンを筆頭にハイテク関連株に下げが目立つなか、ハイテク株比率の高いナスダック指数は193ポイント安と約2カ月ぶりの安値をつけている。
    これを受けて東京市場でも電機・精密セクターなどをはじめ大きく売りがかさんでいる。
     
    外国為替市場ではリスクオフの円買いとなり、1ドル=105円台後半に円高に振れていることもマイナス材料。売り一巡後は個人投資家の押し目買いや海外投資家の空売り買い戻しなども想定され下げ渋る可能性もある。
     
     寄り付き時点で業種別では33業種ほぼ全面安で、値下がりで特に目立つのは海運、金属製品、その他製品、電気機器、医薬品など。
     
    個別では、ソニー、キヤノン、ファナックが売られ、トヨタ、日産自は軟調。
    新日鉄住、住友鉱、国際帝石、JXTG、伊藤忠、郵船、三菱UFJ、みずほFG、東京海上、三井不、任天堂、ソフトバンクG、ファーストリテ、武田も下落している。
    半面、関西電が買われ、資生堂が締まり、花王は強含み。しまむら、住友ゴムが買われている。
     
    225先物は、UBS・アムロ・日興・ソジェンが買い越し。
    野村・みずほ・SBI・バークレイズ・クレディ・モルスタ・JPが売り越し。
    TOPIX先物はメリル・ソジェン・野村・アムロが買い越し。
    ドイツ・クレディ・モルスタ・バークレイズ・日興が売り越し。
     
    テクニカル的には、ヤマダSXL(1919)、パソナ(2168)、システナ(2317)、カカクコム(2371)、ワールド(2429)、ムゲン(3299)、シップ(3360)、ショーケース(3909)、トクヤマ(4043)、サイバネット(4312)、エレコム(6750)、コロワイド(7616)、ARM(8769)、福山運(9075)が動兆。
     
     

    3連休明けのNYダウは458ドル(1.9%)安の23644ドルと大幅に反落。
    一時758ドル安まで下落幅を拡大した場面もあった。
    S&P500は58ポイント(2.23%)安の2582ポイント。
    NASDAQ総合指数は193ポイント(2.74%)安の6870ポイント。
    NYダウとS&P500に次いでNASDAQ総合指数も年初来騰落率がマイナスに転じた。
    背景は相変わらずトランプ大統領。
    ツイッターでアマゾンを厳しく批判。
    課税強化や反トラスト法を使った取り締まりの可能性が意識されアマゾン株が大幅下落。
    個人情報管理の規制制強化警戒からフェイスブックやアルファベットも大幅安となった。
    「相場のけん引役のハイテクセクターの下落が投資家心理を冷やした」との解釈だ。
    S&P500が過去2年間下値支持線となっていた200日移動平均線を下回ったことも悪材料視された。
    米中貿易摩擦も相場の重荷。
    中国が米国の豚肉やワインなど128品目に最大25%の報復関税を課したことも嫌気。
    キャタピラーやユナイテッド・テクノロジーズが下落。
    テスラのリコールも相場の足を引っ張った格好だ。
    NASDAQ版の恐怖(VIX)指数のVXNは29.92まで上昇し30の大台に迫った。
    「ハイテク株の不安定な値動きが目立つ4月相場入り」との声が聞こえる。
    株安債券高の動きは終日続き、10年債利回りは一時2.71%まで下落(価格は上昇)した。
    米ドルは対円で105円台後半に下落。
    欧州株式市場は休場。
    トランプ大統領が自分で蒔いた種をどう刈り取るのかが課題の春だ。
     
     
    閑古鳥が鳴いた2日新甫。
    3ケタの上昇を維持できず安値引け。
    25日線(21492円)に跳ね返されて失速。
    「先週末の上昇はお化粧?」との疑念の声もある。
    懸念は売買高の低調さ。
    10億株割れは今年初だし1.67兆円の売買代金も今年最低。
    「名実ともに新年度入りの日にこの水準では、先が思いやられる」という声も聞こえる。
    売買エネルギー的には「陰の極」だ。
    一方で「期初の売り」が見られなかったことは好感。
    とりあえず「月の初日の株高」は2か月連続での頓挫となった。
    25日線に跳ね返されたものの200日線(21337円)からは0.2%のプラスかい離。
    騰落レシオは91.36%。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲13.504%。
    買い方▲8.536%。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲15.31%。
    買い方▲10.54%。
    買い方有利の図式だ。
    空売り比率は42.3%と10日連続40%越え。
    裁定買い残が1兆3321億円(前週比2019億減で3週連続減。
    裁定売り残は1兆945億円(前週比1051億円増で6週連続増)。
    金利の低下が買い残減少をもたらし、貿易摩擦懸念が売り残増をもたらしている構図。
    もし売り残と買い残が逆転すると歴史的イベントとなる。
    「月曜がだめなら火曜があるさ」と楽観出来る状態ではなかった3連休明けのNY株式。
    シカゴ225先物終値は大証日中比430円安の21045円。
    GLOBEX先物は同375円安の21055円で取引を再開。
    5日線(21270円)ですら仰ぎ見る格好だ。
    「行き過ぎもまた相場なり」となるかどうか。
     
     
    ◇━━━ カタリスト ━━━◇
     
    グレイス(6541)・・・動兆。
     
    グレイステクノロジーに注目する。
    同社は産業機械マニュアルの作成、管理、運用システムや企画、翻訳サービス提供が中核。
    マニュアル管理のクラウド型サービスが拡大。
    業績は好調。
    全く新しい完全誘導型AIマニュアル「Grace Vision」に期待。
    分割後のリバウン狙い。
     


    (兜町カタリスト櫻井)

    [株価材料]
     
    ■木村化<6378>
    運営コスト削減したアンモニア回収装置開発
     
    ■日トムソン<6480>
    機械要素部品の生産能力引き上げへ
     
    ■東芝<6502>
    客に商品薦めるAI開発
     
    ■トレックスセミ<6616>
    車載電源ICを増産
     
    ■三菱地所<8802>
    物流施設をグループ管理へ
     
    ■東電力HD<9501>
    新会社電力事業でブロックチェーン採用計画
     
    ■東ガス<9531>
    茨城にLNG火力発電所建設へ

     

    3日の東京株式市場は、売り先行後、安値もみ合いが続くと予想する。
    日経平均株価の予想レンジは、2万1000円-2万1300円を想定する。
    2日の米国株式が反落した動きを受け、シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、2日の大阪取引所終値比385円安の2万1045円と急落。朝方は、株価指数先物を中心に同清算値にサヤ寄せする動きが強まりそうだ。2万1000円どころの攻防が意識される。
     
    為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の後半(2日終値106円28-29銭)と円高に振れている。引き続き、為替と米国株価指数先物の時間外取引の動向に対して、神経質な展開となりそう。
    為替や米国株式の影響を受けづらい、内需系の中小型株へ物色の矛先が向かうことが想定される。
     
    【好材料銘柄】 
    ■日本商業開発 <3252>
    前期経常を45%上方修正。
     
    ■マイネット <3928>
    タイトル名非公開のスマートフォン向けゲームの運営を開始。
     
    ■インソース <6200>
    4月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。
    最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
     
    ■アルトナー <2163>
    50万株の立会外分売を実施。
    分売期間は4月17日〜20日。東証1部への市場変更に向け、形式要件の充足を図る。
     
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
    3(火)
    3月日銀短観「企業の物価見通し」
    3月マネタリーベース(8:50)
    10年国債入札
    《決算発表》
    キユーピー、西松屋チェ、エスプール、アヲハタ、KTK、バイク王、ライトオン、ナガイレーベ、北恵
     
    【海外】
    米3月新車販売台数


    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。


     2日のNYダウ工業株30種平均は、3連休前の3月29日の終値に比べ458ドル92セント安の2万3644ドル19セントと大幅に反落で終えた。
     
    中国が米国製品130品目に対する報復関税策の実施に踏み切ったことで貿易摩擦への懸念が拡大し、売りが先行した。
    中国の売上比率が高い建機のキャタピラーや航空機・機械のユナイテッド・テクノロジーズの下げが目立った。
     
    トランプ大統領によるネット小売のアマゾン(AMZN)の納税を巡る批判にマルコ・ルビオ共和党議員が同調したほか、電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)が、自動運転車を巡る死亡事故の調査内容を先行開示したことに当局が難色を示し、課税・規制強化への警戒感からハイテク企業が売り込まれ、終日大幅下落となった。
    ネット上の個人情報の管理を巡る規制強化を警戒し、フェイスブックやアルファベット(グーグル)も大幅安となった。
     
    ナスダック総合株価指数は急落し、29日終値比193.326ポイント安の6870.119と2月8日以来ほぼ2カ月ぶりの安値で終えた。
     
    S&P500種株価指数が、過去2年間にわたって下値支持線となってきた200日移動平均線を下回ると相場は一段安となった。ダウ平均の下げ幅は一時758ドルに達した。
     
    セクター別では全面安となり、特に半導体・半導体製造装置や小売の下落が目立った。
     
    個別では、主力セダン「モデルS」のリコールが伝わった電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)が安い。ダウ平均の構成銘柄では半導体のインテルが下落。アップルが同社のパソコンにインテル(INTC)の半導体を2020年以降は使用しない見込みと伝わり、売りが加速した。医療保険のヒューマナ(HUM)の買収に向け交渉中と伝わった小売り大手ウォルマート(WMT)が下げた。
     
     
    一方、ヒューマナ(HUM)は買収による株価上昇が見込まれ上昇した。医療保険業界の再編への期待からユナイテッドヘルス・グループが上昇。
     
     
    VIX指数は23.62と上昇(前営業日19.97)。中国が米国に対して報復関税を発動したことで、米中貿易戦争への警戒感が高まり、米主要株式3指数は、大幅に下落した。VIX指数は一時25.72まで上昇した。
     
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    23,644.19−458.92
    S&P500種
    2,581.88 −58.99 
    ナスダック
    6,870.119−193.326
     
    米10年債利回り(%)
    2.7334 -0.011
    米2年債利回り(%)
    2.2499 -0.024
     
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,346.90  +19.60  
    NY原油(ドル/バレル)
    62.99−0.02
    円・ドル
    105.88 - 105.89−0.40

     

    【シカゴ日本株先物概況】

    シカゴ日経平均先物は反落した。
    6月物は3月29日比430円安の2万1045円で引け、同日の大取終値を385円下回った。ハイテク銘柄の先安観や米中貿易摩擦への警戒感から米株が下げ、日本株にも売りが波及した。
    中国は2日、米国産の豚肉やワインなど計128品目に最大25%の関税上乗せを実施し、投資家心理が悪化した。
    この日の6月物安値は2万0920円、高値は2万1595円。
     
    シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
    21045 ( -385 )
    シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
    21075 ( -355 )
    ( )は大阪取引所終値比
     

    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数

    休場

    ■ドイツ・フランクフルト株価指数

    休場

    ■フランス・パリ株価指数

    休場

04月04日 マーケットコメント

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