【市況一覧】
日経平均株価
37,934.76 +306.28 04/26
TOPIX
2,686.48 +22.95 04/26
マザーズ
644.61 +4.49 04/26
日経JASDAQ
38,085.80 -375.12 04/26
為替(USD/JPY)
NYダウ チャート 6 NASDAQ
NYダウ平均
15,611.76 -100.99 04/26


04月02日 マーケットコメント

04月03日 マーケットコメント


    【大引け概況】

    4日の日経平均株価は小幅ながら3営業日ぶりに反発し、前日比27円26銭高の2万1319円55銭で終えた。
     
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:50 容量:15.68M

    過去のマーケット動画はこちら
     
    前日の米国市場でハイテク銘柄の持ち直しを反映してNYダウ工業株30種平均が急反発したことが、4日の東京市場で買い材料視された。
    しかし、取引開始前に米通商代表部(USTR)が中国製品に対する制裁関税の原案を公表したことで、米中間の貿易摩擦に対する懸念が再燃。日経平均株価が一時値下がりに転じるなど相場は不安定だった。
     
    市場からは「米中通商問題については、エスカレートしても良いことはないと分かっており、いずれ落ち着くとみられ、深刻に考える必要はないのではないか。
    期初は機関投資家の益出しが出る一方、新規の仕込みも入っており、上げ下げしやすい面はある」との声が聞かれた。
     
    JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反発。終値は前日比14.66ポイント高の1万5085.57だった。TOPIXも反発し、2.33ポイント高の1706.13で終えた。
     
    東証1部の売買代金は概算で2兆6471億円。売買高は15億1906万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1517と、全体の73%を占めた。値下がりは505、変わらずは59だった。
     
    業種別株価指数(全33業種)は小売業、情報・通信業、輸送用機器などが上昇し、その他製品、電気機器、銀行業は下落した。
     
    個別では、衣料品店「ユニクロ」の3月の既存店売上高が増加したファストリが買われた。大東建やブリヂストン、いすゞは上げた。大ガスや武田も上昇した。NTTがしっかり、マネックスグループも終盤に買いが厚くなり続伸。ペッパーフードサービスが大幅高で上値追い加速、西松建設も急伸。ソルクシーズ、ジーンズメイトなども値を飛ばした。
    西松屋チェーン、スシローグローバルホールディングスも物色人気となった。
     
    一方、任天堂やキーエンス、東エレクが下落した。昭電工や東海カなど黒鉛電極に関連する銘柄の下げが目立った。
    日本カーボンなど黒鉛電極メーカーの下げが際立っている。キユーピー、東ソーが大幅安、ダイフクも値を下げた。ペプチドリームが売られ、三井金属、SCREENホールディングスなども下値を探る展開となった。
     
    東証2部株価指数は前日比82.47ポイント安の7133.85ポイントと続落した。
    値上がり銘柄数は197、値下がり銘柄数は253となった。
     
    個別では、バイク王&カンパニー、プロスペクト、森下仁丹、アサヒペン、ジオスターなど14銘柄が年初来安値を更新。SECカーボン、グッドコムアセット、日本化学産業、ヒラノテクシード、ファーマフーズが売られた。
     
    一方、アジア航測が一時ストップ高と値を飛ばした。アルトナー、三光マーケティングフーズ、サンコーテクノ、ジェイ・エス・ビー、アイ・アールジャパンホールディングスなど7銘柄は年初来高値を更新。東京ボード工業、富士通フロンテック、神島化学工業、ゼロ、日本モーゲージサービスが買われた。

     

    日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比16円16銭安い3983円83銭。米国と中国の貿易摩擦激化などへの警戒感がくすぶり、買いを手控える雰囲気が強かった。値動きが軽い直近に新規株式公開(IPO)した銘柄へ相対的な関心が向き、指数算出対象である既存銘柄への資金流入が細った面もある。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で683億円、売買高は1億280万株だった。
    値上がり銘柄数は278、値下がり銘柄数は369となった。
     
    個別では、三東工業社、シンデン・ハイテックス、アズ企画設計、日本エス・エイチ・エル、松本油脂製薬など16銘柄が年初来安値を更新。大村紙業、パピレス、イナリサーチ、前田製作所が売られた。
     
    一方、日本プリメックス、買取王国、アイ・ピー・エス、山陽百貨店がストップ高。ヒューマンホールディングス、エスプール、タウンニュース社、仙波糖化工業、銚子丸など30銘柄は年初来高値を更新。APAMAN、イメージ情報開発、ケアサービス、トスネット、ストライダーズが買われた。

    東証マザーズ指数は3日続落した。終値は前日比15.76ポイント安の1182.17だった。
    幅広い銘柄に株価の戻りを待ち構えた売りがかさみ、マザーズ指数は、じりじりと値を下げる展開だった。
    新規公開銘柄に人気が集中し、「新興企業市場全体としては値下がり銘柄が目立った」という。4月下旬までは新規公開が相次ぐため、「しばらくは一点集中的な相場になりやすい」との声が上がっていた。
    値上がり銘柄数は75、値下がり銘柄数は160となった。
     
    東証マザーズ市場に4日上場したビープラッツは買い注文が集まり、取引が成立しなかった。気配値は公募・売り出し(公開)価格の2.3倍にあたる5060円と、東証が定めるきょうの上限に切り上げた。
     
    上場2日目のブティックスは、公募・売り出し(公開)価格の1350円の2.4倍となる3210円で初値を付けた。終値は初値比6.5%高の3420円だった。
     
    個別では、ミクシィ、夢展望、WASHハウス、あんしん保証、日本リビング保証が年初来安値を更新。シルバーライフ、ソネット・メディア・ネットワークス、イトクロ、メドレックスが売られた。
     
    一方、ユナイテッド、ファンデリー、SHIFT、クラウドワークス、ユーザベースなど14銘柄が年初来高値を更新。SOU、串カツ田中、JMC、イオレ、データセクションが買われた。

     

    【後場寄り付き概況】

    4日後場寄り付き日経平均株価は、前営業日比3円28銭安の2万1289円01銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、1.07ポイント安の1702.73で始まった。
     
    午前の相場が下げに転じて終えたことで、ここ数カ月日本株の買い手となってきた個人投資家の一部が売りに動いているという。国内機関投資家も引き続き前年度に上昇した銘柄に利益確定売りを出している。
    前引け後の東証の立会外で、国内外の大口投資家が複数の銘柄をまとめて売買する「バスケット取引」は約397億円成立した。
     
    12時45分現在の東証1部の値下がり銘柄数は619と、前引け時点からやや減少した。値上がりは1392、変わらずは70だった。
     
    個別では、東エレクやソフトバンクといった値がさ株が下げ幅を拡大。SMCや日立、村田製も一段安となった。証券アナリストが投資判断を引き下げた昭電工が制限値幅の下限(ストップ安水準)まで下落した。昭電工株は2017年度に2倍超に上昇していた。
     
    一方、菱地所や三井不、大ガスは上げ幅を広げた。NTTドコモやKDDIなど通信株の一角が高い。
     
    後場は日銀のETF買い入れが需給面での下支えとなる展開が想定されるうえ、新年度入りに伴う需給改善期待も売り込みづらく要因として挙げられよう。
     
    個人主体の短期資金に関しては、IPO人気を背景とした物色の引き続きみられている中小型へと次第に資金が向かいやすいとみられる。
     


    8四半期ぶりに悪化した日銀短観で見えたことは、2018年度の設備投資計画の堅調さ。
    大企業・全産業で前年度比2.3%増と市場予想の0.6%増を上回った。
    「予想以上で意外感のある伸び」との解釈だ。
    一方で想定為替レートは109.66円。
    「4月は円高になりやすい」というアノマリーと合わせるとやや警戒感だろう。
    金融機関が今年度の投資に入るには時間がかかる。
    一方で輸出産業は4月に前倒しで先物の円買いがスタートする。
    このタイムラグが需給的円高になりやすいということだ。
    6月の短観で想定レートが変更されるとするとこれも良くない。
    そして・・・。
    新年度の益出しのウリというのもある。
    都銀・地銀は昨年度まで10年連続で4月第1週に現物株を売り越しているのが歴史。
    「年央高のシナリオならば期初に売りは出にくい」という指摘もあるが、歴史は歴史だ。
    そう考えると、残念ながら弱気材料の方が多いことなる。
    NYダウは昨年まで12年連続で上昇。
    1950年以降4月のNYダウは平均2%の上昇率。
    世界で4000億ドルの配当金が背景というのが知られている。
    因みに、外国人が受け取る日本株の配当金を計算してみると・・・。
    昨年3月末時点での外国人の日本株保有は174兆円。
    配当利回りが2%ならば配当金総額は約3.5兆円。
    この再投資は大きい。
     
    覚えておきたいアノマリーは「3月最終日の日経平均は陰線(寄り値を上回れない)」。
    2006年から12年連続の陰線。
    2000年まででも陽線は2回だけ。
    今年も陰線だったからこれは来年も課題だ。
     
    昨夜の悪夢は「初日営業のマル」。
    一般の方には何のことか理解できないだろう。
    その昔、多くの証券会社で初日営業なるものが存在した。
    受け渡しベースで翌月渡しとなる月初の3日前。
    前夜から豪勢なお弁当で気合を入れて臨んだお祭りの日。
    月が変わってリセットして再スタートいう意味。
    さらに昔の清算取引の名残りだとされる。
    大昔は月毎の決済の清算取引だったから損金も益金もまっさら。
    だからお祭りになったのだろうと言われている。
    ちなみに、今は売買高よりも売買代金の方が重要視される。
    これは、その昔は瞬時に売買代金など計算できなかったからだろう。
    毎月拷問のようにやってくるその初日営業(一日営業)の前場。
    株価は停滞気味で前夜の予約など当然できていない。
    前場11時まで頑張っても注文はゼロ。
    ただし手数料はいくばくか出来ていると申告済み(旗と言っていた)。
    埒が明かず手数料申告を上乗せして、最後の砦の顧客の会社に昼休みに向かう。
    正しいか間違っているかは別にして、ある銘柄との乗換を理路整然と見事に説明。
    しかし答えは「今日でなくても」。
    帰社してみれば「伝票は?」。
    頭を抱えて大引けまで震えながら過ごしているところで目が覚めた。
    この夢は凶なのか吉なのか。
    久々に昔の株屋営業に自ら触れたことになった。
    ほぼ大半の方がこの繰り返しだったのだから、先輩氏たちの寿命は短かった記憶がある。


    (櫻井)。

    4日前場の日経平均株価は前日比19円43銭安の2万1272円86銭と小幅ながら3日続落。
    東証株価指数(TOPIX)は2.34ポイント安の1701.46と、ともに小幅安で取引を終えた。
    前日の米ダウ工業株30種平均が389ドル高と急反発。
    朝方は強含みとなったが、短時間で買いが一巡し、その後は上げ幅を縮小する銘柄が目立った。前場中盤には大型株を中心にまとまった売りが出て、投資家心理を冷やした。日経平均株価は寄り値の2万1415円85銭(前日比123円56銭高)を天井に値を消し、前場中盤には小幅安に転じた。
     
    為替が円安・ドル高に振れたこともあり、4日寄り付き前の東京市場では、「日経平均は2万1500円程度まで上昇する」と楽観的な見方が広がったが、戻り売りで上値は重かった。「前場中盤に海外投資ファンドの売りが出た」との見方もあり、投資家の買い意欲は再び減退している。
     
    業種別株価指数(全33業種)はその他製品、電気機器、銀行業などが下落し、輸送用機器、鉄鋼、小売業は上昇した。
     
    東証1部の出来高は7億2602万株、売買代金は1兆1888億円。騰落銘柄数は値上がり1370銘柄、値下がり645銘柄、変わらず66銘柄。
     
     
    個別では、信越化や東エレク、ファナックなど値がさ株の一角が売られた。ソフトバンクグループ、キーエンスやJT、任天堂が下げた。昭和電工が急落、東海カーボンが売られ、キユーピー、日本電子も大幅安となった。
     
    半面、ファーストリテイリングが上昇、一銘柄で日経平均を約28円押し上げた。
    ソニーもしっかり。ペッパーフードサービスが値を飛ばし、ジーンズメイト、日東精工も急伸。ソルクシーズ、スシローグローバルホールディングスなども大幅高となった。
     
    東証2部株価指数は前日比56.65ポイント安の7159.67ポイントと続落した。
    値上がり銘柄数は184、値下がり銘柄数は234となった。
     
    個別では、プロスペクト、ジオスター、ヒラノテクシード、東芝、日本アビオニクスなど7銘柄が年初来安値を更新。SECカーボン、グッドコムアセット、朝日インテック<7747>、ファーマフーズ、日本抵抗器製作所が売られた。
     
    一方、アジア航測が一時ストップ高と値を飛ばした。アルトナー、サンコーテクノ、ジェイ・エス・ビー、アイ・アールジャパンホールディングスなど5銘柄は年初来高値を更新。アライドテレシスホールディングス、森組、パシフィックネット、信和、セーラー万年筆が買われた。

    日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前日比14円39銭安の3985円60銭。米中貿易摩擦への警戒感が重荷となった。
    業績の先行き不透明感も相まって、取引の主力である個人投資家が買いを手控えた。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で417億円、売買高は6170万株。
    値上がり銘柄数は266、値下がり銘柄数は343となった。
     
    個別では、三東工業社、シンデン・ハイテックス、アズ企画設計、ソルガム・ジャパン・ホールディングス、アールビバンなど10銘柄が年初来安値を更新。イナリサーチ、大村紙業、三光産業、パピレス、カイノスが売られた。
     
     一方、アイ・ピー・エスがストップ高。ヒューマンホールディングス、エスプール、タウンニュース社、仙波糖化工業、イデアインターナショナルなど28銘柄は年初来高値を更新。APAMAN、イメージ情報開発、山陽百貨店、太洋基礎工業が買われた。

     

    東証マザーズ指数は3日続落し、前日比13.39ポイント安の1184.54で午前の取引を終えた。値上がり銘柄数は73、値下がり銘柄数は161となった。
    直近に上場した銘柄の商いが膨らみ、既存銘柄への資金流入が限られたことも指数の重荷になった。
     
    東証マザーズ市場に、3日に上場したブティックスは上場2日目のきょう、公募・売り出し価格(公開価格、1350円)の2.4倍となる3210円で寄り付いた。
    午前終値は3580円。
    4日に新規上場したビープラッツは、午前は取引が成立しなかった。
    買い注文が膨らみ、気配値は公開価格(2200円)を70%上回る3740円まで切り上げた。
     
    個別では、ミクシィ、WASHハウス、日本リビング保証が年初来安値を更新。シルバーライフ、ソネット・メディア・ネットワークス、メドレックス、グレイステクノロジー、イトクロが売られた。
    一方、ユナイテッド、ファンデリー、SHIFT、クラウドワークス、ユーザベースなど14銘柄が年初来高値を更新。JMC、日本動物高度医療センター、串カツ田中、データセクション、Jストリームが買われた。


     


    【寄り付き概況】

    4日寄り付きの日経平均株価は、前営業日比123円56銭高の2万1415円85銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、6.24ポイント高の1710.04で始まった。
     
    3日のNYダウ、ナスダック総合指数ともに反発した。
    米国ではハイテク株に買い戻しが入り、全体相場の戻りを牽引しており、東京株式市場でも半導体関連など電機セクターの主力株をはじめ広範囲に買いが優勢となった。外国為替市場では1ドル=106円台半ばの推移と円安方向に振れており、これも輸出セクター中心に追い風材料となっている。
     
    寄り付き時点で業種別では33業種中、25業種が高く値上がり上位にゴム製品、石油、水産、その他金融、電気機器など。
     
    個別では、任天堂が上伸し、トヨタ、ホンダは小高く、パナソニック、ソニーはしっかり。ファーストリテ、NTT、KDDIは堅調。資生堂、コーセー、武田も値上がりしている。
     
    半面、ソフトバンクG、JT、三菱UFJ、三井住友も下げ、東京海上は軟調。マネックスが甘く、東海カは大量の売りで大幅安になっている。

    225先物はみずほ・クレディ・GS・シティ・バークレイスが買い越し。
    野村・ソジェン・日興・アムロ・GMOが売り越し。
    TOPIX先物はパリバ・ドイツ・モルスタ・バークレイズが買い越し。
    GS・JP・野村が売り越し。
     
    外資系等は、日ペ(4612)、日東精工(5957)、グローブライド(7990)、西松建(1820)、東海カ(5301)、オプテックス(6914)、コムシス(1721)、イオンファン(4343)、日ガス(8174)、関電(9503〉、東ガス(9531)、資生堂(4911)、コーセー(4922)、OLC(4661)、ラウンドワン(4680)、島津(7701)、HIS(9603)に注目。
     
    テクニカル的には。キリン(2503)、HUG(3676)、ISID(4812)、フルキャスト(4848)、ストライク(6196)、インソース(6200)、前沢工(6489)、ドウシシャ(7483)、兼松(8020)、ユニチャーム(8113)、ヤオコー(8279)マネ(8698)、ミロク情報(9928)が動兆。

    [概況]

    東京市場終盤から米国債利回りの上昇にドルは徐々に値を伸ばし、NY株式市場が反発して始まると106円台半ばを超えた。
    其の後トランプ大統領が「納税者ではなくアマゾンが郵便コストを払うべき」と批判のツィートを繰り返した事で株価は上げ幅を縮小し、ドルも106円半ばを割り込んだ。
     
    其の後ドルは106円半ばを挟んで揉み合いが続いたが、NY市場終盤にホワイトハウスがアマゾンに対する行動は協議していないと発表すると株価は上昇に転じ、ドルも買われて一段高となった。ドルは引け間際に当日高値106.670円まで上昇して、最後も前日比+71.5銭高の106.610円と106円台後半に乗せて引け、ドル以外の主要通貨も上昇した。
     
    米自動車販売が予想を上回るなど米経済の好調は続いており、株価が上昇するとドルも反発するが、貿易摩擦などの不安定要因を考えると、上昇が続くかどうかは不明で揉み合い継続か。


    [提供:カネツFX証券株式会社]

     

     
    「情緒より数字」
     
    ややボラは高かったものの主要3指数は大幅反発。
    S&P500が前日に割り込んだ200日移動平均を上回ったことを好材料視したとの解釈だ。
    貿易摩擦でもハイテク懸念でもなく紙芝居を最大の材料視。
    ここにNY株式の解釈の欺瞞性がありそうだ。
    もっともS&P500の終値は200日移動平均の2590.76。
    2月9日安値の2532.69付近の水準。
    明確な上放れは必要だろう。
    市場からは「これから始まる第1・四半期決算発表が起爆剤」との声が聞こえる。
    S&P500採用企業の2018年第1四半期決算は18.4%の増益見通しだ。
    「大統領のアマゾン批判にもかかわらず、ホワイトハウスは同社に対する措置を何ら講じていないもよう」。
    この解釈でアマゾンは反発。
    年内の追加資金調達が必要ないことや量産タイプの新型セダン「モデル3」の生産好調の発表が好感されテスラは大幅高。
    結局「情緒より数字」が主役になってきた印象だ。
    10年国債利回りは2.78%まで上昇(価格は下落)。
    週末の雇用統計に関心が集まっているが非農業部門雇用者数は18万人増程度の見通し。
    ドル円は4日振に反発し106円台半ばで推移。
     
     
    火曜の日経平均はNY株の急落を受けた割には下げ渋り。
    前日比332円安の安値21056円から200円以上戻して終値は21292円と日足陽線。
    終値は5日線(21265円)を上回っており25日線(21457円)が視野に入る。
    「苦労して福」となった印象だ。
    前場のTOPIXが0.52%の下落だったから日銀はETFを買っていた。
    「行き過ぎもまた相場」のような展開だったといえよう。
    25日線からの乖離はマイナス0.8%。
    200日線からの乖離はマイナス0.2%。
    騰落レシオは87.20%まで低下した。
    サイコロは5勝7敗で41.7%。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.715%。
    買い方▲9.030%。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲14.83%。
    買い方▲10.84%。
    空売り比率は45.4%で11日連続の40%越え。
    3月30日時点の信用買残は1189億円減の3兆5569億円。
    信用売残は2053億円減の7348億円と1年半ぶりの低水準。
    「権利取りのクロス取引の解消」の影響との解釈だ。
    「積み上がってきた信用売残を解消する動きもあった」と表現されている。
    要は先週は踏み上げの影響もあって日経平均は836円上昇したということだ。
    日経平均採用銘柄のEPSは1692円でPERは12.58倍。
    シカゴ225先物終値は日中比170円高の21490円。
    期末権利落ち前(3月27日21317円)を上回り3月メジャーSQ値21575円も復活感。
    月曜に跳ね返された勝手雲の下限21569円を奪還すればその先は勝手雲の上限の21719円だ。
    「株、短期で2万円割れも」なんて見出しが踊れば、そのコメントへの逆張りもまた可なりと考えたい局面。
    ユーチューブ本社の銃撃事件の影響は限定的だろう。
     
    裁定買い残と売り残が逆転したのは2016年9月。
    買い残3385億円、売り残4822億円。
    水準は低いものの間違いなく逆転。
    裁定取引に先高感がないか金利がないからこうなった。
    しかし16年11月の1日だけのトランプ暴落を経て株価は上昇した。
    現在1兆円あまりの裁定売り残は、1兆円あまりの裁定解消があったのと同じこと。
    この巻き返しにはむしろ期待できようか。
    昨日の下げ渋りの最大の材料は個人的には3月のマネタリーベースの増加と考える。
    寄り前に発表されたときから大きくは下げないと体で感じていた。
    金額にして11兆8247億円増の487兆44億円。
    3月の平均残高は前年同月比9.1%増の475兆9328億円。
    「増加は3ヶ月ぶり、伸び率は7ヶ月連続で減少」。
    1月と2月はこれが増えなかったからの株安と決め撃ちすれば警戒感は薄らごうか。
    因みに2006年に100兆円割れまで減少したことはリーマンショックの影響大の遠因でもあったと考えている。
     
     
    「相場は百代(はくたい)の過客にして行き交う株価もまた旅人なり。
    片雲の風に誘われ漂白。
    日々旅にして旅を栖(すみか)とす」。
     
     
    鉄鋼製品にアルミに対してワインにナッツに柑橘類。
    それにまた対抗して化学薬品やLED(発光ダイオード)、オートバイ、歯科用品など1300品目。
    この流れの先を読むには「三国志」や「水滸伝」が必要になるのかも知れない。
    一方では「赤い盾」だろうか。
     
    NYダウは389ドル高の24033ドルと反発。
    NASDAQは71ポイント高の6941ポイント。
    S&P500は32ポイント高の2614ポイント。
    ダウ輸送株指数203ポイント高の10394ポイント。
    3市場の売買高は71.4億株で前日の77.1億株よりも減少。
    月曜の雪の影響はほとんどなかったことになる。
    CME円建ては大証比170円高の21490円。
    ドル建ては大証比205ポイント高の21515ポイント。
    225先物大証夜間取引は日中比170円高の21490円。
    ドル円は106.63円。
    10年国債利回りは2.784%。
     
     
    ◇━━━ カタリスト ━━━◇
     
    DMソリューションズ(6549)・・・動兆。
     
    DMソリューションズに注目する。
    同社はDMや小型荷物の発送代行大手。
    今期も主柱のDM発送代行と小口荷物配送で取引先増加。
    SEO、Web送客のインターネット事業に期待感。
    リバウンド期待。
     

    (兜町カタリスト櫻井)


    4日の東京株式市場は反発後、高値もみ合いが続くと予想する。
    日経平均株価の予想レンジは、2万1200円-2万1600円を想定する。
    日経平均株価の25日線(3日時点で2万1457円)が意識されそうだ。同線近辺では戻り待ちの売りに押される、いったんこの辺りでは到達感も出やすいだろう。
    為替相場は、ドル・円が1ドル=106円台の後半(3日終値106円04-05銭)と円安に振れている。
    対ドルでの円高一服感から、輸出関連銘柄が上昇を支えそう。
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所終値比170円高の2万1490円だった。
     
     
    【好材料銘柄】
    ■ジーンズメイト <7448>
    3月既存店売上高は前年同月比40.2%増と8ヵ月連続で前年実績を上回った。
     
    ■アライドテレシスホールディングス <6835>
    東証が4日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
     
    ■北恵 <9872>
    12-2月期(1Q)経常は38%増益で着地。
     
    ■エスプール <2471>
    12-2月期(1Q)経常は3.8倍増益で着地。
     
    【主な経済指標・スケジュール】
    4(水)
    《決算発表》
    アダストリア、東京個別、三協立山、マルカキカイ、日本BS放
     
    【海外】
    米3月ADP雇用リポート(21:15)
    米3月ISM非製造業景況指数(23:00)
    米2月製造業受注(23:00)
    《米決算発表》
    アキュイティー・ブランズ、カーマックス
    休場:台湾(〜4/6)
     

    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

    [株価材料]
     
    ■テリロジー<3356>
    AIで工場制御の異常見つけるシステム発売
     
    ■LINE<3938>
    複数自治体と大規模防災訓練実施へ
     
    ■エーザイ<4523>
    アフリカで医薬品事業拡大
     
    ■IHI<7013>
    瑞穂工場で航空機エンジンの修理整備工場新設
     
    ■新明和<7224>
    50億円で特装車の国内拠点増強
     
    ■日ユニシス<8056>
    日本MSと銀行用勘定系システム提供へ
     
    ■富士ソフト<9749>
    AIシステムの受注積極化へ
     

     

    3日のNYダウ工業株30種平均は反発し、前日比389ドル17セント高の2万4033ドル36セントで終えた。
    米中貿易摩擦への警戒感が広がるなか、寄付き後は揉み合う展開となったものの、前日に売り込まれたハイテク株に買い戻しの動きが広がったほか、3月新車販売台数が好調となり、引けにかけて上げ幅を拡大した。
     
    このところ下げがきつかったアマゾン・ドット・コムが買われ、市場心理の改善につながった。一時は上げ幅を400ドル近くに広げた。
     
    トランプ大統領が配送料金の安さや税金未払いなどでアマゾンへの批判を強めていたことに関連し、一部報道をきっかけにホワイトハウスはアマゾンへの調査や規制を検討していないとの観測が浮上した。アマゾンが1.5%超上げ、大型ハイテク株全般が買い直された。
    短期的に売られすぎたとの見方から、3日は「打診買いが入った」との声もあった。
     
    原油高でシェブロンなど石油株が買われたことも相場の追い風だった。ダウ平均の構成銘柄では米中貿易摩擦への警戒から前日に売られた航空機のボーイングが持ち直し、医療保険のユナイテッドヘルス・グループやジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)などヘルスケア関連株の上げも目立った。
     
    ゼネラル・モーターズ(GM)など自動車大手が発表した3月の新車販売台数が軒並み市場予想を上回ったことも、投資家心理を好転させた。
     
    ナスダック総合株価指数は反発し、前日比71.163ポイント(1.0%)高い6941.282で終えた。
     
    セクター別では全面高となり、自動車・自動車部品や耐久消費財・アパレルの上昇が目立った。
     
    個別では、3日に上場した音楽配信サービス大手スポティファイ(スウェーデン)の親会社、スポティファイ・テクノロジーは149.95ドルで初日の取引を終えた。NY取引所が事前に公表した参考価格(132ドル)を14%上回ったが、初値(165.90ドル)からは下げた。
     
    一方で、電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)が急伸した。朝方に量産車「モデル3」の生産台数が過去7日間で2000台超に加速したと発表。年内は新規の資金調達の必要はないとも明らかにし、財務悪化への警戒が後退した。GPU(画像処理半導体)のエヌビディアはバンクオブアメリカ・メリルリンチが最上位の投資対象リストに加えたと伝わり、上昇した。
    米メディア大手のバイアコムは大幅安。前日夕に同業のCBSが現在の企業価値を下回る価格で買収を計画していると伝わった。
     
     
    VIX指数は21.10と下落(前営業日23.62)。米国の自動車販売が増加したこと、ホワイトハウスがアマゾンに対する措置を議論していない、と表明したことで、米主要株式3指数は反発した。VIX指数は一時20.92まで下落した。
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    24,033.36+389.17
    S&P500種2,614.45+32.57
    ナスダック
    6,941.282+71.163
     
    米10年債利回り(%)
    2.7826 +0.051
    米2年債利回り(%)
    2.2822 +0.036
     
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,337.30−9.60   
    NY原油(ドル/バレル)
    63.58+0.07
    円・ドル
    106.56 - 106.57   +0.52


     

    【シカゴ日本株先物概況】

    シカゴ日経平均先物は反発した。6月物は前日比445円高の2万1490円で引け、同日の大取終値を170円上回った。
    前日に米中貿易摩擦への警戒感から売られた米株が反発し、日経平均先物にも買いが及んだ。トランプ大統領の批判で下げていたアマゾン・ドット・コム株が反発し、投資家心理を明るくした面もある。
    この日の6月物高値は2万1530円、安値は2万1035円。
     
    シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
    21490 ( +170 )
    シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
    21525 ( +205 )
    ( )は大阪取引所終値比



    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 7030.46(-26.15)
    FTSE100種総合株価指数は4営業日ぶりに反落した。前営業日の3月29日の終値に比べ26.15ポイント安の7030.46で引けた。構成銘柄の約7割が下落した。
    医薬品株と保険株の下げが株価指数を押し下げた。
     
    個別では、医薬品のグラクソ・スミスクラインとシャイアーが下落した。保険株も売られ、なかでもプルーデンシャルの下げが目立った。時価総額の大きい酒類のディアジオと食品・日用品のユニリーバの下げも指数の下落に影響した。
    医療のメディクリニック・インターナショナルは4%超下がった。自動車部品のGKNと、投資信託のスコティッシュ・モーゲージ・インベストメント・トラストの下げも大きかった。
     
    半面、欧州有料テレビ大手のスカイは上昇した。米メディア21世紀フォックスがスカイの完全子会社化に向け、英当局の懸念を払拭するために報道部門「スカイニューズ」をスカイの他部門から切り分け、米ウォルト・ディズニーに売却する検討をしていると明らかにした。
    梱包材メーカーのスマーフィット・カッパ・グループと、ソフトウエア開発のマイクロフォーカスの上げも大きかった。
     


    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 12002.45(-94.28)
    ドイツ株式指数(DAX)は反落した。終値は前営業日の3月29日と比べて94.28ポイント安の12002.45だった。
     
    個別では、半導体のインフィニオンテクノロジーズと消費財のヘンケル、日用品のバイヤースドルフの下げが大きくなった。
    一方で、アナリストが株価目標を引き上げた自動車のBMWは買われた。同業のフォルクスワーゲンも、3月の米国販売台数が増えたことなどを受けて上昇した。
     
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 5152.12(-15.18)

04月05日 マーケットコメント

04月06日 マーケットコメント

04月07日 マーケットコメント

04月09日 マーケットコメント



株式投資は全て自己責任でお願いします。このサイトの情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。当サイトの掲載事項において損失をされた場合も当方は一切の責任を負いかねます。

下記のブラウザでご利用いただけます。
Android
Chrome、ファミリーブラウザ for docomo、あんしんフィルター for docomo
iOS
Safari、あんしんフィルター for docomo
※ブラウザのバージョンによってご利用できない場合がございます。