【市況一覧】
日経平均株価
37,934.76 +306.28 04/26
TOPIX
2,686.48 +22.95 04/26
マザーズ
644.61 +4.49 04/26
日経JASDAQ
38,085.80 -375.12 04/26
為替(USD/JPY)
NYダウ チャート 6 NASDAQ
NYダウ平均
15,611.76 -100.99 04/26


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04月16日 マーケットコメント


    17日の日経平均は小幅ながら3営業日続伸。
    米国市場の上昇は織り込み済みとなり、日米首脳会談の行方を見極めたいとする模様眺めムードの中、こう着感の強い相場展開となった。
     
    18日の東京株式市場は、現地時間17日午後から始まる日米首脳会談の内容を注視しながらの神経質な推移となりそうだ。
    焦点は、トランプ米大統領が日本に対して貿易不均衡を唱えて、何らかの是正を求めてくることだ。
    米側が是正対象として具体的な業種や品目を示した場合には、関連銘柄が売られる可能性もあるが、日本に相当不利になるような話が出てこない限りは、大きく売られる展開にはならないと考える。
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(17日現在)
     
    22533.30  均衡表雲上限(日足)
    22493.05  ボリンジャー:+3σ(25日)
    22334.60  26週移動平均線
    22247.03  75日移動平均線
    22238.42  均衡表基準線(週足)
    22162.31  ボリンジャー:+2σ(25日)
    22153.63  新値三本足陽転値
    21905.69  均衡表雲下限(日足)
     
    21847.59  ★日経平均株価17日終値
     
    21831.57  ボリンジャー:+1σ(25日)
    21807.34  13週移動平均線
    21767.26  6日移動平均線
    21698.05  均衡表転換線(日足)
    21500.83  25日移動平均線
    21489.58  ボリンジャー:-1σ(26週)
    21426.77  200日移動平均線
    21424.77  均衡表転換線(週足)
    21170.10  ボリンジャー:-1σ(25日)
    21159.33  均衡表基準線(日足)
    21032.78  ボリンジャー:-1σ(13週)
    20839.36  ボリンジャー:-2σ(25日)
    20644.55  ボリンジャー:-2σ(26週)
    20604.29  均衡表雲上限(週足)
    20508.62  ボリンジャー:-3σ(25日)
    20258.22  ボリンジャー:-2σ(13週)
     
    5日線を下値支持線とする前週からの流れは維持された。一方で21900円付近での上値の重さも再確認され、相場は膠着感を強めている。25日線、200日線が上昇基調を維持していることもあって下値は堅いものの、2万2000円回復には新規の材料待ちの情勢と言える。
     
    ボリンジャーバンドでは、+1σを割り込むことなく推移したが、前日に続いて+2σは遠く、下値固めが続いた。
    RSIは78.38%と過熱圏に接近し、1月17日以来の高水準となった。株価がさほど上がらないままRSIの上昇が続くようだと買い疲れが意識され、2万2000円を回復する前にいったん下落して態勢を立て直す必要が出てくるだろう。
     
    【増資・売り出し】
    (17日大引け後 発表分)
     
    ■パルマ <3461> [東証M]
    日本郵政キャピタルを引受先とする16万株の第三者割当増資を実施する。
    発行価格は3665円で調達する約5.8億円はセルフストレージ物件開発の用地取得代金などに充てる。
     

    [概況]

    17日の東京外国為替市場は、全体的に円買いの動きが優勢となった。特段目新しい材料が出ていないことから、日本時間の17日深夜から始まる日米首脳会談をにらんだポジション調整の動きが進んだと思われる。
    米ドル円の動きを追うと、序盤から上記の理由で売りが優勢となり、107.00円を下回る展開。中盤に107円台を回復する場面はあったが、欧州時間に入ると再び売り圧力が強まり、本日の安値106.870円まで下落するに至っている。
     
    この後は、上記したように日米首脳会談の成り行きが注目を集めそうだ。会談では北朝鮮問題が主なテーマとして取り上げられそうだが、外国為替市場への動揺が懸念されるのは、両国間の貿易・通商関連についてだろう。
    仮にトランプ米大統領側から、対日貿易の不均衡を是正するような厳しい要求がなされるようであれば、リスク回避的な円買いが予想されるため注意した。


    [提供:カネツFX証券株式会社]


     

    【大引け概況】
    日経平均株価は前日比12円06銭高の2万1847円59銭と小幅に3営業日続伸した。
     
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:23 容量:11.67M


    過去のマーケット動画はこちら
    前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が反発したものの、外国為替市場で1ドル=107円台を割り込む円高に振れたことで、主力輸出株を中心に手掛けにくい環境となった。
     
    日米首脳会談を前に貿易摩擦への懸念が全体相場の上値を重くしている。前日終値を挟んだ水準での一進一退が続いた。
    食品や小売の一角などディフェンシブストックに買いが入ったが、鉄鋼や機械株が軟調で、内需では銀行株などが売られ、全体地合いを悪くしていた。
     
    日経平均は前日比で下げに転じる場面があった。積極的な売買を見送る投資家は多く、日経平均の値幅(高値と安値の差)は117円にとどまった
    日経平均が膠着するなか、株価指数オプション価格をもとに算出する日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は前日比で一時6%低い16.86に下がった。2月1日以来およそ2カ月半ぶりに17を下回った。
     
    JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比47.73ポイント安の1万5314.69だった。東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反落し、6.24ポイント安の1729.98で終えた。
     
    業種別株価指数(33業種)は、繊維製品、証券・商品先物取引業、銀行業、不動産業などが下落。石油・石炭製品、鉱業などが上昇。
     
    東証1部の売買代金は概算で2兆1246億円、売買高は13億5346万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は517と、全体の約25%にとどまった。値下がりは1497、変わらずは68銘柄だった。小型株を中心に下げ幅が大きかった。

     
    個別では、ファストリが上昇し、千代建やユニファミマが買われた。武田薬品工業も買い優勢、明治ホールディングスも大きく上昇した。花王や味の素も上げた。
    キリン堂ホールディングスが急騰、古野電気も値を飛ばした。レノバ、サムティが大幅高となり、東洋エンジニアリングも高い。ルネサスエレクトロニクスも物色人気となった。
     
    一方、小野薬や菱地所、新日鉄住金は下落した。Gunosyの下げが大きかった。
    良品計画、日本電産も軟調。三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクも冴えない動き。TOKYO BASEが急落したほか、大阪チタニウムテクノロジーズ、東邦チタニウムなどチタン株も大きく値を下げた。インフォテリア、北の達人コーポレーションも安い。
     
     
    東証2部株価指数は前日比71.86ポイント安の6933.57ポイントと続落した。値上がり銘柄数は123、値下がり銘柄数は314となった。
    個別ではサイバーステップが一時ストップ安と急落した。JESCOホールディングス、田辺工業、土屋ホールディングス、大盛工業、スリープログループなど53銘柄は年初来安値を更新。
    倉庫精練、ファステップス、アクロディア、アジア航測、ウェルス・マネジメントが売られた。
     
    一方、クレアホールディングス、北陸電話工事、ダイナックが年初来高値を更新。
    アライドテレシスホールディングス、アイケイ、宮入バルブ製作所、ジェイ・エス・ビー、はごろもフーズが買われた。

     

     
    日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比28円85銭安い3882円14銭と2月15日以来およそ2カ月ぶりの安値だった。
     
    ヘッジファンドなど短期筋が株価指標面で割高な人材関連やバイオ関連などに売りを出したという。一方、下値では押し目買いも入り、取引終了にかけて相場は下げ渋った。
     
    市場では「このところ指標面で割高な銘柄を中心に業績発表後に急落するものが目立ち、流動性の乏しい中小型株には利益確定売りが出やすくなっている」との声が出ていた。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で639億円、売買高は1億1923万株だった。
    値上がり銘柄数は187、値下がり銘柄数は453となった。
     
    個別では、日本電技、ナカボーテック、神田通信機、nms ホールディングス、クロスキャットなど69銘柄が年初来安値を更新。
    今期営業利益が前期並みにとどまるとの収益予想を示したニューテック、富士ソフトサービスビューロ、日本色材工業研究所、アイレックス、セルシードが売られた。
     
    一方、国内証券が投資判断およびフェアバリューを引き上げたことが好感され、物色を集めたフロイント産業、第1四半期の好決算を評価した買いが続きネクスグループがストップ高。デュアルタップ、イメージ情報開発、ヒロセ通商、サンデー、ビジョナリーホールディングスなど7銘柄は年初来高値を更新。
    アイエックス・ナレッジ、フィスコ、アイフリークモバイル、レカム、リーバイ・ストラウス ジャパンが買われた。


     


    東証マザーズ指数は前日比8.20ポイント安の1114.19ポイントと続落した。
    連日で年初来安値を更新した。昨年11月15日以来の安値水準。

    前日にマザーズ指数が大幅下落した流れを引き継ぎ、売りが先行してスタートした。
    前日の株価急落でトレンドが悪化した銘柄が多く、手仕舞い売りがかさんだほか、仕掛け的な売りもあったようだ。マザーズ指数の下落率は前場に一時3%を超え、取引時間中の年初来安値を更新する場面もあったが、その後は買い戻しが入り下げ渋った
    小型株ファンドの解約売り観測が継続して主力級銘柄が軟調な推移となった。ただ、前場中ごろから下値買いが入り、下げ幅を縮小した。
     
    売買代金は概算で1060.32億円。騰落数は、値上がり88銘柄、値下がり148銘柄、変わらず12銘柄となった。
     
    個別では、決算を受けてティーケーピーや手仕舞い売りがかさみ、マザーズ下落率トップのHANATOUR JAPANが一時ストップ安と急落した。
    ミクシィ、ジーエヌアイグループ、トライステージ、夢展望、スタジオアタオなど35銘柄は年初来安値を更新。
    キャリア、ベイカレント・コンサルティング、エル・ティー・エス、シルバーライフ、デファクトスタンダードが売られた。
     
    一方、エディア、グローバルウェイがストップ高。
    直近IPO銘柄のアジャイルメディア・ネットワーク、和心、ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス、富士山マガジンサービス、ブティックスが買われた。
     
     
     
     

    【後場寄り付き概況】

    後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比9円15銭高の2万1844円68銭で始まった。
    東証株価指数(TOPIX)は、3.89ポイント安の1732.33で始まった。
    手掛かり材料難から方向感の定まらない展開が続いた午前の地合いを引き継ぎ、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)はともに動意薄となっている。
    外国為替市場では、1ドル=107円近辺での推移。アジアの主要株式市場は、高安まちまち。
     
    個別では、ソニー、ファナック、キーエンスが高く、ルネサス、ファーストリテが上昇し、日本郵政は堅調。武田、明治HDやキリンHD、JT、東電力HDが買われている。
     
    半面、三菱UFJ、三井住友が安く、マネックスGは下押している。任天堂が弱含みで、ソフトバンクGはさえない。トヨタが売られ、安川電は軟調。小野薬が下値を模索している。
     
    日米首脳会談の行方を見極めたいとする模様眺めムードの中、こう着感の強い相場展開となっている。小幅に反落して始まった日経平均は、引き続き5日線が支持線として意識され、前日終値を挟んでの推移が続いている。
     
    マザーズ、JASDAQの下げはきつく、どちらかというと日経平均の底堅さよりも、新興市場の弱さが現在のセンチメントを現しているとみられる。決算内容を見極めたいとする手控えムードも意識されやすいだろう。
     
    日経平均は、一目均衡表の雲下限を捉えているが、雲下限を突破し、更に雲上限を上放れるには、相当な材料が必要になるだろう。
     
    ランチバスケットは8件、152.18億円、10億買い越し。


     

    17日午前の日経平均株価は小動きだった。前日比1円86銭高の2万1837円39銭で前場を終えた。わずかながらプラス圏で着地した。
    前日の米国株市場でNYダウなどが急反発したものの、外国為替市場で円高傾向に振れたことなどを背景に方向感が定まらず、上値の重い展開となった。
    日米首脳会談の開催を17〜18日に控え、トランプ米大統領が貿易不均衡の是正を求めるとの警戒感から新規で持ち高を作る動きが限られた。日経平均の午前の値幅(高値と安値の差)は117円にとどまった。
     
    外国為替市場で円相場は1ドル=107円ちょうど近辺と円安推移が一服し、業績が景気変動の影響を受けにくい食料品などのディフェンシブ銘柄や内需株に買いが入った。円高で輸出関連株には売りが先行し、日経平均も下げに転じる場面があった。
     
    中国国家統計局が17日発表した1〜3月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比6.8%増と、市場予想の6.7%増を上回った。コマツなど中国関連銘柄の一角には押し目買いが入り、相場全体の支えだったとの見方も出ていた。
     
    JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反落した。
    前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆572億円、売買高は6億9995万株だった。

    中小型株中心に値を下げるものが多く、前引け段階で値上がり銘柄数を値下がり銘柄数が大きく上回る状況にある。東証1部の値上がり銘柄数は583と、全体の約28%にとどまった。値下がりは1387、変わらずは109銘柄だった。
     
    個別では、証券会社が投資判断を引き上げた明治HDが上昇した。ファーストリテイリングが堅調、東宝や平和不、武田も上昇した。レノバが値を飛ばしたほか、キリン堂ホールディングスは値上がり率トップに買われた。千代田化工建設も高い。
     
     
    一方、競合する米製薬会社が臨床試験で治療薬の効果が得られたと発表した小野薬は下げた。新日鉄住金やJFEも売られた。三井住友FGや三菱UFJなどメガバンクも冴えない。
    マネックスグループも値を下げた。ソフトバンクグループ、日本電産なども軟調。TOKYO BASE、Gunosyなどが急落した。
     
    東証2部株価指数は前日比66.95ポイント安の6938.48ポイントと続落した。値上がり銘柄数は110、値下がり銘柄数は313となった。
     
    個別ではサイバーステップが一時ストップ安と急落した。JESCOホールディングス、土屋ホールディングス、大盛工業、スリープログループ、ボーソー油脂など44銘柄は年初来安値を更新。倉庫精練、アジア航測、アクロディア、ファステップス、ウェルス・マネジメントが売られた。
     
    一方、クレアホールディングス、北陸電話工事、ダイナックが年初来高値を更新。アライドテレシスホールディングス、アイケイ、フジオーゼックス、ICDAホールディングス、ジェイ・エス・ビーが買われた。

     

    日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前日比40円44銭安い3870円55銭だった。
    一時は3852円と、取引時間中として約2カ月ぶりの安値を付けた。

    日経平均はわずかながらプラス圏で着地したが、中小型株中心に値を下げるものが多かった。時価総額上位のハイテク株やバイオ関連株などに下げが目立った。中小型株が売られる株式市場全体の流れにも押された。
     
    市場では「スマホ向けニュース配信アプリを手掛けるGunosyが前週発表の決算を受けて下げ続けており、新興株市場のIT関連銘柄にも警戒感が広がった」との声もあった。
    値上がり銘柄数は132、値下がり銘柄数は468となった。
     
    個別では日本電技、ナカボーテック、nms ホールディングス、クロスキャット、エプコなど61銘柄が年初来安値を更新。プロパスト、セルシード、カーディナル、日本色材工業研究所、山陽百貨店が売られた。
     
    一方、イメージ情報開発、ヒロセ通商、サンデー、ビジョナリーホールディングス、アイエックス・ナレッジが年初来高値を更新。フロイント産業、ルーデン・ホールディングス、フィスコ、伊豆シャボテンリゾート、アミタホールディングスが買われた。

     


    東証マザーズ指数も続落した。前引けは前日比21.14ポイント安い1101.25だった。
    前日に付けた年初来安値を下回っている。値上がり銘柄数は56、値下がり銘柄数は183となった。

    日経平均の底堅さよりも、新興市場の弱さが現在のセンチメントを現しているとみられる。決算が材料視されるなか、参加者が限られていることもあって大きくインパクトを与えている。「個人投資家には響いている」との声が聞かれた。
     
    個別では、ティーケーピー、HANATOUR JAPANが一時ストップ安と急落した。ミクシィ、ジーエヌアイグループ、トライステージ、夢展望、スタジオアタオなど35銘柄は年初来安値を更新。ロコンド、サインポスト、ベイカレント・コンサルティング、デファクトスタンダード、フィル・カンパニーが売られた。

    一方、アジャイルメディア・ネットワーク、マネーフォワード、SOU、富士山マガジンサービス、和心が買われた。

     


    [概況]

    NY市場に入り発表された3月小売売上高は予想を上回り、4月NY連銀製造業景気指数は予想を下回ったがドルは買われ、欧米市場高値107.410円まで上昇した。
     
    しかし上昇は続かず、NY株式市場は大幅反発して始まる一方ドルは売られ、終盤には当日安値となる107.020円まで値下がりした。
     
    しかし107円を割り込む事もなく、其の後は若干値を戻して最後は前週末比-23銭の107.140円で引けた。
    また対ドルでの上昇からユーロ(+17銭)やポンド(+67銭)は上昇し、それ以外の通貨は小幅安となるなど主要通貨はマチマチな動きで引けた。
     
    シリア攻撃は1回のみという事だが、それ以外にも対ロシア制裁や貿易摩擦、さらには日米首脳会談など、ドルの上値を抑える可能性のある不透明要因は多く、ドルは未だしばらく上値の重い状況が続きそうだ。


    [提供:カネツFX証券株式会社]

     

    【寄り付き概況】

    17日寄付きの日経平均株価は、前営業日比33円70銭安の2万1801円83銭で始まった。
    東証株価指数(TOPIX)は、2.84ポイント安の1733.38で始まった。
     
    前日の米国株市場ではNYダウが200ドルを超える上昇をみせたほか、主力ハイテク株も総じて強くナスダック指数も反発した。これを受けて東京市場もリスクオンの流れが期待されるところだが、為替の円安局面が一服したことや、日米首脳会談を控えていることもあり、貿易摩擦への思惑に神経質な地合いとなっている。全般様子見ムードにあるが、中東情勢を巡る地政学リスクの後退はプラス材料で下値に対しても抵抗力を発揮しそうだ。
     
    寄り付き時点で業種別では33業種中、9業種型が高く、値上がり上位に電力ガス、倉庫、陸運、石油、空運など。値下がりで目立つのはゴム製品、鉄鋼、鉱業など。
     
    個別では、三井住友、三菱UFJの銀行株が軟調。マネックスGが小幅に反落し、楽天、アステラス薬、新日鉄住は売られている。トヨタ、日立、東エレクもさえない。
     
    半面、ファナック、ソニー、ルネサスが買われ、安川電は堅調。三井金、JXTG、東電力HD、武田、ソフトバンクG、任天堂、ファーストリテ、JTも上昇している。
     
    225先物は、GS・モルスタ・クレディ・JP・日興が買い越し。
    シティ・アムロ・メリル・パリバが売り越し。
    TOPIX先物は日興・ドイツ・野村・モルスタが買い越し。
    メリル・アムロ・JP・クレディが売り越し。
     
    テクニカル的には、ファーマライズ(2796)、サムティ(3244)、GDO(3319)、丸一管(5463)、日置電(6866)、リンテック(7966)、リンガハット(8200)、カブコム(8703)、大京(8840)、京阪(9045)、沖電(9511)、静ガス(9543)、アークス(9948)、サンドラッグ(9989)が動兆。


     

    「転換日?」
     
    週明けのNY株式市場は反発。
    NYダウは212ドル高の24573ドル。
    上場幅は一時300ドルを超えた場面もあった。
    「英仏米によるシリア攻撃が終了したとの見方から、中東情勢を巡る不透明感が後退した」との解釈。
    「本格化している米企業決算への期待も買いを後押しした」と一転して楽観論も見られた。
    昼過ぎまでは小幅高で推移。
    アマゾンが薬剤販売事業への参入を棚上げすると報じられたことを材料視。
    ドラッグストアのCVSヘルスなど医薬品小売関連連銘柄が急伸。
    主要株価指数も一段高となった。
    ほぼ全面高となったが特に電気通信、生活必需品、素材、化学などのセクターが堅調。
    一方で金融セクターは軟調が継続した。
    VIX(恐怖)指数は16.56と5日連続で低下。
    3月21日以来、1カ月ぶりの低水準となった。
    3月の小売売上高が市場予想の0.4%に対し0.6%増。
    4ヵ月ぶりにプラスになったことも追い風。
    4月のニューヨーク連銀製造業景況指数は予想の18.4に対し15.8で着地した。
    債券は一時買われたものの上値は重かった。
    引け後の10年債利回りは2.823%。
    10年債と2年債の利回り差は終値ベースで0.45%。
    07年10月15日以来10年半ぶりの小ささだった。
     
    一応続伸だった月曜の日経平均。
    東証1部の値上がり銘柄1192、値下がり805。
    しかし新高値34(前日19)、新安値50(前日44)と相変わらず新安値優勢。
    「日経平均は終日底固い動き。
    新興市場は大崩れ。
    中小型から大型への資金シフトの影響」という声もあった。
    「可もなく不可もなく」という声もあるが「寄り付き急落」予想の向きは反省が必要だろう。
    気になるのは中国の株価の軟調。
    そして日米首脳会談への警戒感というもっともらしい指摘もある。
    市場は常に不安材料を抱えていないと安心できないのだとしたら滑稽でもある。
    4月SQ値21853円に対しては2敗。
    当面はココを抜けることが課題だ。
    25日線からは1.6%のプラスかい離。
    200日線からは2.0%のプラスかい離。
    騰落レシオは105.52%。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.059%(前日▲12.137%)。
    買い方▲9.717%(前日▲8.864%)。
    買い方も悪化した。 
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲12.53%(前日▲18.95%)。
    買い方▲17.46%(前日▲14.32%)。
    新興中小型の買い方はキツイ状況だ。
    空売り比率は40.6%。(前日38.3%)とまた40%台。
    昨日朝方の売りと考えた方が良いのかも知れない。
    日経VIは17.92まで低下したのは好材料。
    日経平均採用銘柄のEPSは1700.59円でPERは12.84倍。
    決算通過で、EPS1750円でPER13倍なら22750円と計算は可能だ。
    昨日の日中値幅が104円で今年最低だったなら売買エネルギーとマインド的には陰の極。
    気学では「転換日。天底となる」だ。
    「勝手雲」の17日の白へのねじれを信じるかどうかの火曜日。


    (兜町カタリスト櫻井)

     

    [株価材料]
     
     
    ■住友化<4005>
    石炭火力発電所内にCO2分離回収プラント新設
     
    ■コニカミノルタ<4902>
    クラウド型医療用画像管理システム投入へ
     
    ■住友電工<5802>
    複雑形状ギアを自動車業界に提案
     
    ■クボタ<6326>
    北米の現地調達率80%に引き上げへ
     
    ■サムコ<6387>
    マイクロ流路チップ効率製造する技術開発
     
    ■明電舎<6508>
    有機EL保護層短時間で作る技術開発
     
    ■サンワテクノス<8137>
    宅配ロッカー販売
     
    ■NTTデータ<9613>
    政府とEDI促進で連合立ち上げへ
     
    ■ソフトバンク<9984>
    障がい者の人材派遣に参入へ


     

    17日の東京株式市場は、方向感の出づらくもみ合い展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、2万1700円-2万2000円。
    16日の日経平均株価は、日中値幅が104円08銭に留まり、今年に入り最も小さくなった。手掛かり材料に乏しいなか、
    日米首脳会談を目前に控え、全体的には動きづらく、通商問題に対する警戒から、上値も重いと予想する。イベント前に大きく売り込む流れにもなりづらい。手控えムードが強まり、小動きを予想する。消去法的に、値動きの軽い中小型株へ物色の矛先が向かいそう。
     
    為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の前半(16日終値107円20-22銭)と小動き。
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、16日の大阪取引所終値比40円安の2万1810円だった。
     
    【好材料銘柄】
    ■マーチャント・バンカーズ <3121>
    子会社MBKブロックチェーンを設立。ICO(仮想通貨による資金調達)実施支援事業を展開する。
     
    ■ルーデン・ホールディングス <1400>
    オーストラリアのBlockchain Globalと資本提携を前提とした業務提携契約を締結。「仮想通貨不動産決済システムプラットフォーム」「仮想登記データ照会システム」の開発と実証実験を共同で行う。
     
    ■新日本建物 <8893>
    前期経常を28%上方修正。
     
    ■SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ <9478>
    前期最終を99%上方修正・12期ぶり最高益更新へ。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
    17(火)
    5年国債入札
     
    【海外】
    中国1-3月期GDP(11:00)
    中国3月鉱工業生産(11:00)
    中国3月小売売上高(11:00)
    中国3月都市部固定資産投資(11:00)
    独4月ZEW景況感指数(18:00)
    日米首脳会談(〜4/18フロリダ)
    米3月住宅着工件数(21:30)
    米3月建設許可件数(21:30)
    米3月鉱工業生産(22:15)
    米3月設備稼働率(22:15)
    《米決算発表》
    プログレッシブ・コープ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、プロロジス、ユナイテッドヘルス・グループ、IBM


    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。


    16日のNYダウ工業株30種平均は前週末比212ドル90セント高の2万4573ドル04セントと反発で終えた。
    前週末に米英仏がシリアに軍事攻撃を実施したものの、同国を巡る情勢悪化懸念が一服し、買いが先行した。トランプ米大統領が前週末のシリア攻撃後、「任務は完了した」とツイッターに投稿した。軍事行動が拡大せず、株式相場への影響は小さいと受け止められた。ダウ平均は、一時は上げ幅を前週末比300ドル超に広げる場面もあった。
     
    寄り前に発表された3月小売売上高が予想を上振れたほか、主要企業決算も好感され、終日堅調推移となった。
     
    米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BAC)はこの日、2018年1〜3月期決算を発表。貸出量の拡大に伴う金利収入の増加や経費削減が寄与し、純利益は前年同期比29.6%増と大きく伸びた。既に同期決算を発表した米金融大手3社も軒並み増益を確保しており、今後発表が相次ぐ米企業業績への期待が株価を押し上げた。
     
    ナスダック総合株価指数は前週末比49.635ポイント高の7156.285で終えた。マイクロソフト、アルファベット(グーグル)、アマゾン・ドット・コムやアップルといった主力株が上昇した。
     
    セクター別では銀行を除いて全面高となり、特に食品・生活必需品小売や運輸の上昇が目立った。
     
    個別では、ドラッグストアのCVSヘルスやウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが上昇。アマゾンが大病院向け医薬品販売を棚上げすると伝わり、競争激化の懸念が薄れた。運輸のJBハント・トランスポート・サービシズが発表した好決算を手掛かりに、フェデックスなど運輸株や空運株が連れ高した。
    トラックメーカーのナビスター(NAV)は、独自動車大手のフォルクスワーゲンが出資増額を検討していることが明らかとなり上昇した。
    米新聞大手のトロンクが大幅高。ソフトバンクグループが買収を検討しているもようだと伝わった。
     
    一方、がん免疫薬でメルクと競合するブリストルマイヤーズ・スクイブは8%安。アナリストによる投資判断の引き下げが伝わった食品のJMスマッカーも下げた。
    食品メーカーのディーン・フーズ(DF)は、ゴールドマン・サックスによる投資判断引き下げを受け下落した。
     
    VIX指数は16.56と前日から低下(前営業日17.41)。
    米英仏によるシリアへのミサイル攻撃が限定的で、米露軍事衝突に発展するとの懸念が後退したことや、本格化する米国内の1-3月期企業決算への期待で米株が反発し、VIX指数は低下した。この日の米経済指標は強弱まちまちで反応は限られた。
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    24,573.04+212.90
    S&P500種
    2,677.84+21.54
    ナスダック
    7,156.285+49.635
     
     
    米10年債利回り(%)
    2.8285 +0.001
    米2年債利回り(%)
    2.3814 +0.012
     
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,350.70+2.80
    NY原油(ドル/バレル)
    66.42+0.20
    円・ドル
    107.10 - 107.11−0.10


     

    【シカゴ日本株先物概況】

     
    シカゴ日経平均先物は小幅反発した。
    6月物は前週末比45円高の2万1810円で引け、同日の大取終値を40円下回った。
    シリア情勢への警戒感の薄れから米株が反発し、日本株も買われた。ただ、中国景気の減速懸念などを背景に上値は重かった。
    この日の6月物高値は2万1990円、安値は2万1755円。

     
    シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
    21810 ( -40 )
    シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
    21835 ( -15 )
    ( )は大阪取引所終値比







    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 7198.20(-66.36)
    FTSE100種総合株価指数は3営業日ぶりに反落した。
    前週末13日の終値に比べ66.36ポイント安の7198.20と、同日の安値水準で引けた。構成銘柄の約8割が下落した。
    午後にかけてソフトウエア関連株を中心に幅広い銘柄に売りが広がり、下げ幅を拡大した。金融株のほか、医薬品やたばこ株などポンド高を背景に海外で収益を得る多国籍企業に売りが出やすかった。ロシアの鉄鋼大手エブラズと英広告大手のWPPグループが大幅に下落し、指数の下げを主導した。
     
    個別では、エブラズはウクライナの資産を売却したと伝わり、約7%安で引けた。WPPは、事実上の創業者であるソレル最高経営責任者(CEO)の辞任発表を受けて6%超下げた。同氏は会社資産の不正流用などの不正行為への関与が取りざたされていた。広告業界に影響力の強い同氏の辞任で業績の影響などが懸念された。
    ソフトウエア開発のマイクロフォーカスとセージ・グループへの売りが膨らみ、それぞれ3%以上、下落した。
     
    半面、ウィットブレッドが大幅上昇した。米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントが保有比率を引き上げ、大株主となった。事業の分離が進むとの思惑から買われた。
    航空機エンジンのロールス・ロイスは買い戻され、高くなった。航空・防衛のBAEシステムズやイージージェットなどの航空株も買いが先行した。
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 12391.41(-50.99)
    ドイツ株式指数(DAX)は3営業日ぶりに反落。終値は前週末13日と比べて50.99ポイント安の12391.41だった。
     
    個別では、自動車株が売られた。なかでも米国トラックメーカーのナビスター(NAV)への出資率を引き上げ、買収も視野に入れているようだと一部海外通信社が報じたフォルクスワーゲンの下げが目立った。タイヤのコンチネンタルも安かった。銀行株も軟調だった。
    一方で航空のルフトハンザが高くなった。
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 5312.96(-2.06)
     



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