【市況一覧】
日経平均株価
38,202.37 -632.73 05/08
TOPIX
2,706.43 -39.79 05/08
マザーズ
654.89 -1.42 05/08
日経JASDAQ
38,884.26 +31.99 05/08
為替(USD/JPY)
NYダウ チャート 6 NASDAQ
NYダウ平均
16,332.56 -16.69 05/08


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    今週は、堅調となった。
    前週末の米英仏のシリア攻撃はネガティブ視されず、序盤は日米首脳会談前に様子見姿勢を強めながらも下値を固める展開だった。
    日米首脳会談への過度な警戒が和らいだことなどから、18日の日経平均は大幅高で節目の2万2000円を上回った。首脳会談は友好ムードで終了し、為替市場では円安が進行したことから、その後は一段と買い安心感が強まる展開。マザーズ銘柄などは大きく売りに押されるものもあり、週後半にはハイテク株なども大きく下げる場面があったが、全体としては戻り基調が継続した。
    日経平均は週間では約383円の上昇となり、週足では3週連続で陽線を形成した。
     
     
    さて、来週は堅調展開か。
    日経平均は今週、2万2000円も難なく回復するなど、大型株主導での戻り基調が強まっている。日米首脳会談も波乱なく通過し、地政学リスクも後退するなど、マーケットを取り巻く不透明要因が払しょくされつつある。
    18年3月企業決算の業績発表が本格化することから、好業績銘柄中心に物色意欲が高まり、リスク選好ムードが強まると予想する。為替が円安に振れつつある点は好材料。
    先陣を切る日本電産(24日)などに安心感のある決算が出てくれば、ハイテク株などに見直し買いが入る可能性もあり、そうなれば全体的に底上げが進むだろう。
     
    週後半にはECB理事会や南北首脳会談などの注目イベントも控えており、総じて売り込みづらく、好材料への反応が強く出やすい地合いが続くと予想する。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
     
    23392.21  ボリンジャー:+2σ(13週)
    23186.90  ボリンジャー:+1σ(26週)
    22686.75  ボリンジャー:+3σ(25日)
    22611.88  ボリンジャー:+1σ(13週)
    22533.30  均衡表雲上限(日足)
    22346.70  26週移動平均線
    22304.27  ボリンジャー:+2σ(25日)
    22238.42  均衡表基準線(週足)
    22219.35  75日移動平均線
     
    22162.24  ★日経平均株価20日終値
     
    21995.58  6日移動平均線
    21951.51  均衡表転換線(日足)
    21921.80  ボリンジャー:+1σ(25日)
    21831.54  13週移動平均線
    21586.93  均衡表雲下限(日足)
    21539.33  25日移動平均線
    21506.50  ボリンジャー:-1σ(26週)
    21456.79  200日移動平均線
    21424.77  均衡表転換線(週足)
    21354.07  均衡表基準線(日足)
     
    週足では6週移動平均線に続き13週移動平均線も上回り、残す上値抵抗線は26週移動平均線(2万2346円)のみとなっている。
    この26週線はまだ上向きで推移しているため明確に抜き切ることは容易ではないだろう。この辺りは下げ幅の半値戻り(2万2238円)や、もう少し上には2月下旬の戻り高値(2万2502円)、一目均衡表の雲上限(2万2533円)などテクニカル的な抵抗ポイントが集中。2月5日〜6日の大きな下窓上限(2万2659円)まで含めて4月相場の強固な上限ゾーンとなっている。
     

    [概況]

    20日東京時間の外国為替市場は、底堅い値動きとなっている。米ドル円は107.580円付近を推移しており底堅い値動きとなっているほか、クロス円通貨ではユーロ円が同様の値動きとなっており132.535円を推移している。
     
    この値動きについて一部の市場関係者からは、注目されていた日米首脳会談については、ひとまず無難に通過しており、通商問題での明確な対立は回避された格好となったことから投資家のリスク動向が改善していることのほか、米長期債券利回りの上昇が目立ってきていることなども、米ドル円を下支えしているようだとの声が聞かれている。
     
    この後の時間については、注目される経済指標の発表が少なく、主要な株価指数や債券利回りなどを横目に見ながらの取引が主体となりそうか。債券利回りについては、ある程度将来的なリスクに対しての指標とも考えることができ、米債券価格が下落していることの裏返しの関係にあるということは、全体的に投資家のリスク動向は改善方向に向かいつつあるとも言えそうか。



    [提供:カネツFX証券株式会社]

     

    【大引け概況】
    20日の日経平均株価は小幅ながら6営業日ぶりに反落した。終値は前日比28円94銭安の2万2162円24銭だった。
    本日のマーケット動画
    時間:00:00:53 容量:7.56M

    過去のマーケット動画はこちら
    前日の米国株市場で半導体関連株が売られた流れを引き継ぎ、朝方は下げ幅を一時100円超に広げた。
    しかし、内需系を中心に強含みの展開となるなか、日経平均はじりじりと下げ幅を縮めており、前場半ばにはプラス圏を回復した。
    その後も断続的なインデックス買いにけん引する格好となり、2万2200円処での推移をみせた。
    円相場が1ドル=107円台後半まで下落した。輸出企業の採算悪化に歯止めが掛かるとの期待から、海外ヘッジファンドなど短期筋を中心に日経平均先物を断続的に買い戻す動きが広がり現物株指数を押し上げた。
    ただ下値の堅さは意識されるものの、本格化する決算を前に積極的な上値追いも限られ、前日終値を挟んでのこう着の中、小幅に下落して終えた。
     
    JPX日経インデックス400は3日ぶりに反落した。終値は前日比7.71ポイント安の1万5479.43だった。
    東証株価指数(TOPIX)は小幅ながら3日続伸し、0.95ポイント高の1751.13で終えた。
     
    東証1部の売買代金は概算で2兆4976億円。売買高は14億2499万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は978、値上がりは989、変わらずは115だった。
     
    業種別株価指数(33業種)では金属製品、医薬品、機械、化学の下げが目立ち、上昇は海運業、その他製品、保険業など。
     
    この日は陸運や不動産、電力といった業種が上昇した。半導体関連株が大きく下げる中、業績が海外の景気変動を受けにくい内需株に個人投資家など国内勢の資金が集中した。ファストリや資生堂、花王といった業績拡大への期待が高い消費関連の主力株が買われたのも指数を支えた。
     
    個別では、アイルランド製薬大手のシャイアーに6兆5000億円規模の買収を提案した武田が安い。加熱式たばこの販売鈍化への警戒が広がったJTが下落した。
    信越化学工業が大きく水準を切り下げたほか、東京エレクトロン、SCREENホールディングス、SUMCOなど半導体関連の下落が目立つ。
    ファナックも値を下げた。KOAが急落、アルバック、リログループなども売られた。
     
    一方、伊藤忠が子会社化すると発表したユニー・ファミリーマートホールディングスが上昇。新商品の「ニンテンドーラボ」を発売した任天堂が大幅高となった。マネックスグループも買い直された。エムアップがストップ高、ストライク、THEグローバル社も値を飛ばした。
    クックパッド、ヤーマンなどの上昇も目立つ。
     
    東証2部株価指数は前日比2.02ポイント高の6986.49ポイントと反発した。
    出来高8591万株。値上がり銘柄数は261、値下がり銘柄数は171となった。
     
    個別では、魚喜、三光マーケティングフーズ、グッドコムアセットが年初来高値を更新。インスペック、ビート・ホールディングス・リミテッド、リミックスポイント、日本伸銅、テクノスマートが買われた。
     
    一方、ボーソー油脂、石井食品、スーパーバッグ、朝日印刷、東邦化学工業<4409>など10銘柄が年初来安値を更新。マーチャント・バンカーズ、サンユウ、ファステップス、アライドテレシスホールディングス、DNAチップ研究所が売られた。

     

    日経ジャスダック平均株価は反発した。終値は前日比16円84銭高い3929円01銭となった。東証1部に上場する大型株に上値の重さが目立つ中で、新興市場の銘柄には値動きの軽さに着目した買いが入った。
    しかし、市場エネルギー自体は依然減少傾向にあり、自律反発の域を抜け出ていないとの指摘も聞かれた。
    ジャスダック市場の売買代金は概算で494億円、売買高は8636万株だった。
    値上がり銘柄数は386(スタンダード357、グロース29)、値下がり銘柄数は219(スタンダード211、グロース8)、変わらずは69(スタンダード66、グロース3)。
    売買代金は今年最低となり、今年に入って初めて500億円を下回った。
     
    個別では、子会社であるソフィア総合研究所においてブロックチェーン事業を立ち上げたと発表したソフィアホールディングスが一時ストップ高と値を飛ばした。
    B-R サーティワンアイスクリーム、銚子丸、アーバネットコーポレーション、東武住販、岡山製紙など14銘柄は年初来高値を更新。
    前日の下げに対する反動からSAMURAI&J PARTNERS買われ、好決算を評価する動きが続いたネクスグループが急反発、ジャストプランニング、ルーデン・ホールディングス、コスモスイニシアが買われた。
     
    一方、ナカボーテック、ACKグループ、ジー・テイスト、ハピネス・アンド・ディ、レッド・プラネット・ジャパンなど16銘柄が年初来安値を更新。小田原機器はバスロケーションシステムの販売開始で急伸した反動から利食い売りが広がった。ベクターも利益確定売りに押された、アイエックス・ナレッジ、リーバイ・ストラウス ジャパン、栄電子が売られた。

     


    東証マザーズ指数は前日比8.72ポイント高の1134.33ポイントと反発。
    売買代金は概算で638.28億円。騰落数は、値上がり156銘柄、値下がり83銘柄、変わらず9銘柄となった。
     
    安く始まった後、東京市場全般に連動してプラス浮上した。
    個人投資家の買いが目立った。
    時価総額上位の主力株は引き続き弱い動きとなったが、全般には値ごろ感から押し目買いが入り、マザーズ指数は堅調に推移した。
    週末で当面の利益を確保する売りは多かったが、「為替相場や米国株に影響されにくい好業績の内需銘柄に投資家が関心を寄せている」という。
     
    東証マザーズ市場に20日上場したHEROZは買い注文が集まり、取引が成立しなかった。
    気配値は公募・売り出し価格(公開価格、4500円)の2.3倍にあたる1万350円と、東証が定める同日の上限まで切り上げた。
     
    個別では、パルマは3日連続で買い気配のままストップ高比例配分となった、グローバルウェイは、5日連続でストップ高を付け、バーチャレクス・ホールディングスがストップ高。農業総合研究所、CRI・ミドルウェア、ユーザベース、メディアシークなど6銘柄は年初来高値を更新。
    マーケットエンタープライズ、フリークアウト・ホールディングス、Abalance、オンコリスバイオファーマ、ロコンドが買われた。
     
    一方、時価総額上位のそーせいグループ、サンバイオ、ヘリオス、CYBERDYNEが年初来安値を更新。グランディーズ、AMBITION、トランザス、ブティックス、コンヴァノが売られた。


     

    【後場寄り付き概況】

    後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比3円69銭高の2万2194円87銭で始まった。
    東証株価指数(TOPIX)は、2.42ポイント高の1752.60で始まった。
    日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに前日終値近辺で小動き。
    外国為替市場では、1ドル=107円60銭台での推移。アジアの主要株式市場は総じて軟調。
     
    為替の円安基調が好感されるものの、半導体関連株の下げがきつく全体の下押し圧力となっている。
    個別では、東エレク、SUMCOが下押し、信越化、スクリンは大幅安。ファナック、ルネサスが売られ、ソニー、コマツは弱含み。JTが値を下げ、武田は安い。
     
    半面、トヨタ、IHI、任天堂が値を上げ、ソフトバンクG、ファーストリテは堅調。エムアップが急伸。ユニー・ファミマがにぎわい、資生堂は高い。三菱UFJが買われ、マネックスG、SBIは大幅高となっている。
     
    前場半ばにはプラス圏を回復。その後も断続的なインデックス買いにけん引する格好となり、2万2200円処での推移をみせている。
    5日線が支持線として機能しており、売り込みづらさがうかがえる。海外投資家の需給状況に変化の兆しがみられるなか、押し目買い意欲の強さが意識されやすい。
    売り込まれていた中小型株には自律反発狙いの資金が向かいやすいだろう。その他、HEROZ<4382>の上場を背景としたAI関連に注目。
     
    ランチバスケットは12件、287.89億円、10億買い越し。

     

    20日午前の日経平均株価は小幅に続伸し、前日比30円95銭高の2万2222円13銭で終えた。東証株価指数(TOPIX)は4.26ポイント高の1754.44と、ともに底堅い値動きとなった。
     
    前日の米国株式市場は、半導体受託最大手の台湾TSMC(台湾積体電路製造)が世界のスマートフォン需要の先行きに慎重な見方を示したことで、IT関連株を中心に売られて軟調な展開だった。
    東京株式市場もこの流れを引き継ぎ、半導体関連の電気機器や機械、金属製品、化学などが下げを主導し、日経平均株価は6営業日ぶりの反落で始まった。
     
    売り一巡後は円弱含みを支えに持ち直し、上げに転じた。先物にまとまった買いが断続的に入り、前引けにかけて強含み歩調となった。
     
    市場からは「半導体関連株は売られたが、円安に傾いたことで買い安心感が出てきた。日米首脳会談も無難に終え、相場は最悪状態から脱したようだ。
    ムードは変わりつつあり、一本調子ではないにしろ上値をうかがう動きが期待される。
    来週は決算シーズン突入で好業績を織り込んでいくとみられる」との声が聞かれた。
     
    東証1部の出来高は7億4927万株、売買代金は1兆2556億円。騰落銘柄数は値上がり1201銘柄、値下がり782銘柄、変わらず94銘柄。
     
     個別には、任天堂が高く、マネックスグループも上昇。伊藤忠が子会社化すると発表したユニファミマが年初来高値を更新。ファーストリテイリングも値を上げている。20日に新商品の「ニンテンドーラボ」を発売した任天堂が高い。エムアップが続急騰、THEグローバル社、日本ライフラインなども値を飛ばした。
     
    半面、加熱式たばこの販売鈍化への警戒からJTが下落。武田薬品工業が軟調、スクリン、東京エレクトロン、SUMCOも値を下げた。KOAが急落、インターアクション、日立ハイテクノロジーズなども安い。ファナックなど産業用ロボット関連株も売られた。
     
    東証2部株価指数は前日比7.72ポイント安の6976.75ポイントと続落した。
    値上がり銘柄数は239、値下がり銘柄数は162となった。
     
    個別ではボーソー油脂、石井食品、東邦化学工業、ササクラ、東芝など7銘柄が年初来安値を更新。ファステップス、ヨネックス、アライドテレシスホールディングス、ASTI、マルゼンが売られた。
     
    一方、魚喜、三光マーケティングフーズ、グッドコムアセットが年初来高値を更新。インスペック、日本伸銅、プレミアムウォーターホールディングス、テクノスマート、リミックスポイントが買われた。

     

    日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前日比10円96銭高い3923円13銭だった。東証1部の大型株がさえない展開となり、相対的に値動きが軽い新興市場の中小型株に個人投資家の資金が流入している。
    市場では「HEROZの上場を前に買いを控えていた個人が、きょうは初値が付かないとみていったん別の銘柄に資金を振り向けている面がある」との見方があった。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で275億円、売買高は4909万株。値上がり銘柄数は385、値下がり銘柄数は208となった。
     
    個別では、銚子丸、アーバネットコーポレーション、イハラサイエンス、ネクスグループ、サンデーなど7銘柄が年初来高値を更新。SAMURAI&J PARTNERS、愛光電気、ビーマップ、ニッパンレンタル、コスモスイニシアが買われた。
     
    一方、ジー・テイスト、ハピネス・アンド・ディ、レッド・プラネット・ジャパン、フジタコーポレーション、アイビー化粧品など9銘柄が年初来安値を更新。小田原機器、ベクター、栄電子、高見沢サイバネティックス、リーバイ・ストラウス ジャパンが売られた。


     


    東証マザーズ指数も反発した。前引けは前日比8.40ポイント高の1134.01だった。
    値上がり銘柄数は158、値下がり銘柄数は79となった。
     
    東証マザーズ市場にきょう上場したHEROZは買い注文が集まり、取引が成立しなかった。午前の取引終了時点の気配値は7710円で、公募・売り出し価格(公開価格)の4500円と比べ7割ほど高い水準だった。
     
    個別では、農業総合研究所、CRI・ミドルウェア、グローバルウェイ、ユーザベース、メディアシークが年初来高値を更新。バーチャレクス・ホールディングス、Abalance、日本リビング保証、エディア、マーケットエンタープライズが買われた。


     

    [概況]

    日米首脳会談を無事に終えてドルは東京時間に当日高値107.530円まで上昇したが直ぐに売られて揉み合いとなり、NY市場で発表された米経済指標も概ね良好(新規失業保険申請件数は若干増えたが、4月フィラデルフィア連銀景況指数は予想を上回り、3月景気先行指数は予想通り)だったがドル買いは続かず、NYダウの下げ幅拡大に中盤には欧米市場安値と同値(107.250円)まで下落した。
     
    しかし下値では買いが入り、終盤に再び107円半ば(107.505円)まで反発したあと、最後は前日比+10.5銭高の107.340円と小幅続伸し、ドル以外の主要通貨は値下がりして引けた。
     
    ドル以外の主要通貨が小幅安となる中、ポンドは3月小売売上高の予想を下回る結果や、英中銀総裁がBBCのインタビューで「利上げ時期については決まっていない」と発言した事などに売られ、-1.05円の大幅安となった。
    ドルは下値では買われるものの107円後半から上値を伸ばす勢いは無く、本日は週末でもある事から揉み合い継続ではないかと見る。


    [提供:カネツFX証券株式会社]


     

    【寄り付き概況】

    20日寄付きの日経平均株価は、前営業日比42円96銭安の2万2148円22銭で始まった。
    東証株価指数(TOPIX)は、1.77ポイント安の1748.41で始まった。
     
    シカゴ日経平均先物・円建て清算値2万2140円(大阪取引所終値比60円安)にサヤ寄せする動きとなっている。
    19日のNYダウが続落し、ナスダック総合指数が反落して取引を終了した。台湾半導体大手のTSMCが、スマートフォン向けの需要減などを想定していることが判明。関連部品への悪影響が警戒され、アップルやエヌビディアなどの銘柄が下落し、相場の重しとなった。
     
    東京株式市場でも主力ハイテクセクター中心に売りが先行している。
    外国為替市場では1ドル=107円台前半の推移と円高への警戒感はそれほど強くないものの、日経平均は前日まで5日続伸で530円あまり上昇しており、目先利益確定の動きが出やすい場面。一方、下値では日銀のETF買いに対する期待や出遅れた向きの押し目買いなどが予想され、底堅さを発揮する可能性もある。
     
    午前8時30分に発表された3月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く)は前年同月比0.9%上昇と市場予想通りとなり、直後の為替市場での反応はみられなかった。
     
    寄り付き時点で業種別では33業種中、14業種が高く、値上がり上位に保険、銀行、石油、陸運、サービスなど。一方、値下がりで目立つのは金属製品、電気機器、ゴム製品、繊維、紙パルプなど。
     
    個別では、武田薬が大幅安で、ソフトバンクG、楽天がさえない。JTは続落。東エレク、信越化、SUMCOが値を下げ、ファナック、ソニー、コマツが売られ、ホンダが小安い。

    半面、ユニー・ファミマが急伸し、三菱UFJ、三井住友がしっかり。マネックスGが強含み、任天堂が反発。ファーストリテが小高く、資生堂、ブリヂストンが買われ、JXTGが4日続伸している。


    本日、HEROZ<4382>がマザーズ市場へ上場した。現在、公開価格である4500円に買いが約103万株、売りが約1万株、差し引きでは約102万株となっている。
     
    225先物は、アムロ・メリル・GS・シティが買い越し。
    野村・みずほ・UBS・ドイツ・ソジェンが売り越し。
    TOPIX先物はGS・三菱・アムロ・モルスタが買い越し。
    みずほ・JP・UBS・クレディが売り越し。
     
    外資系等は、テクニカル的にはショーボンド(1414)、世紀東急(1898)、カルビー(2229)、バロック(3548)、サニックス(4651)、トレンド(4704)、アグロカネ(4955)、中山鋼(5408)、セラク(6199)、キトー(6409)、オプテックス(6914)、KOA(6999)、西松屋(7545)、IDOM(7599)、タカラスタ(7981)、岩谷(8088)、マネパ(8732)、フジ住(8860)、関電(9503)、中電(9504)、東北電(9506)が動兆。


     

    NY株式市場で主要株価3指数は下落。
    低調な決算だったタバコのフィリップ・モリスが急落。
    台湾の半導体受託製造世界最大手TSMCが今年のスマホ需要が軟調という見通しを示した。
    これを背景にアップルや半導体セクターが下落。
    一方金利の上昇を背景に金融セクターは上昇した。
    市場では「券市場の動向にかなり左右された」との声。
    「債券利回りが高いと消費財や不動産などのディフェンシブ銘柄よりも債券投資が優先。
    一方で利回りが上昇すると銀行株には支援材料」という教科書通りの展開だ。
    9日連続で縮小していた長短利回り格差は拡大。
    10年債利回りは2.9%台に上昇した。
    2年債利回りは2008年以来の水準。
    ドル円は107円台前半。
     
     
    木曜の日経平均は伸び悩んだものの今年初の5日続伸。
    昨年10月の16連騰以来の続伸だ。
    上昇幅は一時200円を超えた場面もあったが後場は上昇幅を縮小。
    「前日に22000円を回復。
    心理的な節目の75日線(22227円)を上回り、戻り待ちの売りが入った」との解釈だ。
    ボリンジャーのプラス2σで連日頭を押さえられた格好でもある。
    2月27日の高値22502円が視野に入ってきたと言えよう。
    SQ値に対しては2勝3敗と戻してきた。
    4月2週の投資部門別売買動向では、外国人投資家が3週連続の買い越し。
    1月2週からの売り越し幅が3兆円を超していた。
    合計2400億円程度の買い越しとはいえ風向きは変わってきた。
    25日線からは3.1%のプラスかい離。
    騰落レシオは101.59%。
    サイコロは9勝3敗で75%だ。
    空売り比率は39.9%と2日連続の40%割れ。
    シカゴ225先物終値は大証日中比90円安の22140円。
    6日続伸となれば相場は相当強い。
    日銀は11日連続でETF買いを見送り。
    昨年9月以来の静けさだ。
     
    スケジュールを見てみると・・・
     
    20日(金):消費者物価、コンビニ売上高、任天堂「ラボ」発売、G20財務相中央銀行総裁会議(ワシントン)
    週末:安倍首相主催の桜を見る会
    23日(月):米中古住宅販売件数、シカゴ連銀全米活動指数
    24日(火):企業向けサービス価格指数、米新築住宅販売件数、CB消費者信頼感、独IFO景況感
    25日(水):全産業活動指数、ASEAN首脳会議、北京モーターショー、北朝鮮軍創建記念日
    26日(木):日銀金融政策決定会合、米耐久財受注、ECB定例理事会
    27日(金):日銀総裁会見、展望レポート、失業率・有効求人倍率、鉱工業生産、米GDP、英GDP、南北首脳会談、米独首脳会談
     
     
    NYダウは83ドル安の24664ドルと続落。
    NASDAQは57ポイント安の7238ポイントと反落。
    S&P500は15ポイント安の2693ポイントと反落。
    ダウ輸送株指数は98ポイント安の10671ポイント。
    3市場の売買高は65.2億株と。
    CME円建ては大証比60円安の22140円。
    ドル建ては大証比40ポイント安の22160ポイント。
    225先物大証夜間取引は日中比80円安の22120円。
    ドル円は107.36円。
    10年国債利回りは2.914%。
     
    ◇━━━ カタリスト━━━◇
     
    ワイヤレスゲート(9419)・・・動兆。
     
    ワイヤレスゲートに注目する。
    同社は他社インフラ借りて公衆無線LAN、WiMAXサービス展開。
    市場の目はWi−Fiに向いているが期待は高速大容量のIoTプラットフォーム手掛けるLTE−X。
    第2ステージに期待だ。

    (兜町カタリスト櫻井)


    20日の東京株式市場は、米国株安を受けて軟調スタートが想定される。
    日経平均株価の予想レンジは、2万2000円-2万2300円。
    週末でもあり、積極的な買いは期待しづらい。ワシントンで現地20日から、G20(20カ国・地域)財務大臣・中央銀行総裁会議が行われることもあり、模様眺めムードが広がるだろう。
    ただ、全体としては戻り基調が続いており、押し目があれば買いが入るだろう。売り一巡後は下げ渋る展開を予想する。
    為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の半ば(19日終値107円28-30銭)とやや円安方向にある。
     
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、19日の大阪取引所終値比60円安の2万2140円だった。
     
     
    【好材料銘柄】
    ■西部電気工業 <1937>
    前期経常を一転23%増益に上方修正、配当も24円増額。
     
    ■スター・マイカ
    発行済み株式数の5.1%にあたる97万1288株の自社株を消却する。
    消却予定日は5月7日。
     
    ■ユニー・ファミリーマートホールディングス <8028>
    伊藤忠商事 <8001> が同社の連結子会社化を目指し、TOB(株式公開買い付け)を実施する。
    TOB価格は1株1万1000円で19日終値を11.1%上回る水準。
    TOB成立後も上場は維持する予定。詳細やスケジュールは決定次第公表する。
     
    ■昭栄薬品 <3537>
    前期経常を一転16%増益に上方修正・最高益、配当も8円増額。
     
    ■インスペック <6656>
    フレキシブル基板用のロールtoロール型検査装置の大型受注を獲得。受注金額は6億円強。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
    20(金)
    3月消費者物価指数(8:30)
    2月第三次産業活動指数(13:30)
    2月毎月勤労統計確報値
    3月コンビニエンスストア売上高(16:00)
    《決算発表》
    ゲンキードラ、光世証、ベクター、アジュバン、東製鉄、日鋳造、エンプラス、東邦レマック、サーティワン、モーニングスタ
     
    【海外】
    G20財務大臣・中央銀行総裁会議(ワシントン)
    《米決算発表》
    リージョンズ・フィナンシャル、ステート・ストリート、ゼネラル・エレクトリック、ウェイスト・マネジメント、プロクター・アンド・ギャンブル、サントラスト・バンクス、スタンレー・ブラック&デッカー、ハネウェル
     

    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

    [株価材料]
     
    ■ジーテクト<5970>
    車体部品で新研究開発拠点開設
     
    ■GMOTECH<6026>
    アパレル社員向けSNS活用副業支援開始
     
    ■ユーシン精機<6482>
    射出成形品取出ロボ向け予知保全を開始
     
    ■パナソニック<6752>
    縦割り撤廃で迅速な研究促進
     
    ■川重<7012>
    航空機部品の表面処理能力引き上げ
     
    ■ファルテック<7215>
    中国で樹脂・金属部品を増産
     
    ■関西電<9503>
    災害復旧でNEXCO西日本と提携
     
     

    19日のNYダウ工業株30種平均が続落し、前日比83ドル18セント安の2万4664ドル89セントで終えた。
    売り優勢で開始。台湾の半導体受託メーカー世界最大手TSMC(台湾積体電路製造)がこの日、世界のスマートフォン需要が弱含んでいると指摘し、2018年通期の売上高予想を下方修正したことを受け、部品供給先のアップルや半導体関連株に売りが出た。
    フィラデルフィア証券取引所の半導体株指数(SOX)は4%超下落した。
     
    また、買収による財務負担への警戒感から、日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が売られたのもダウ平均の重荷となった。アップル、インテル、P&Gの3銘柄でダウ平均を61ドル強押し下げた。
     
    米長期金利の上昇基調が強まっており、企業の資金調達コストが上昇するとの警戒感が広がったのも相場の重荷になったとの見方があった。
     
    取引終了にかけては下げ渋った。四半期決算の発表が本格化しており、業績改善への根強い期待が相場を支えた。ブルームバーグ通信が午後に、司法省のローゼンスタイン副長官はトランプ大統領がロシア疑惑を担当するモラー特別検察官の捜査対象ではないとの見解をトランプ氏に伝えたと報じた。大統領がモラー氏やローゼンスタイン氏を解任するとの観測が浮上していたため、米政治混乱への警戒感がやや和らぎ買い戻しを誘った。
     
    ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、同57.180ポイント安の7238.056で終えた。アップルや半導体関連の売りが指数を押し下げた。
     
    セクター別では、銀行や各種金融が上昇する一方で食品・飲料・タバコや半導体・半導体製造装置が下落した。
     
    個別では、タバコ会社のフィリップ・モリス(PM)は、売上高が予想を下振れ15%を超える大幅下落した。
    半導体需要の鈍化懸念から、エヌビディア(NVDA)やアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)など半導体関連企業が軟調推移。オランダの車載半導体NXPセミコンダクターズの買収について、中国当局が承認に慎重な姿勢を見せたことが明らかになった。アイルランドの製薬シャイアーに買収を提案すると報じられたアラガンは買収を否定したが、株価は安く終えた。
     
    一方で、クレジットカードのアメリカンエキスプレス(AXP)や大手行のバンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BK)は、決算内容が好感され上昇。ネット小売のアマゾン(AMZN)は、プライム会員が1億人を突破したことを初めて明らかにし買われた。
    四半期決算で1株利益が市場予想を上回った資産運用のブラックストーンが上昇した。
     
     
    VIX指数は15.96と前日から上昇(前営業日15.60)。
    リスクオフの後退や好調な企業決算を背景に米株は底堅いも、ハイテク株や消費関連株の下げで小幅続落し、VIX指数は連日上昇した。
     
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    24,664.89−83.18
    S&P500種
    2,693.13−15.51
    ナスダック
    7,238.056−57.180
    米10年債利回り(%)
    2.9135 +0.047
    米2年債利回り(%)
    2.4316 +0.005
     
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,348.80−4.70   
    NY原油(ドル/バレル)
    68.22−0.07
    円・ドル
    107.41 - 107.42   +0.13
     

    【シカゴ日本株先物概況】

    シカゴ日経平均先物は小反落した。6月物は前日比15円安の2万2140円で終え、大阪取引所の終値を60円下回った。
    米長期金利の上昇を背景に米株式相場が下げ日経平均先物を下押しした。日米首脳会談を大過なく通過したことから米国時間の夜間取引で買われる場面があったが、日中に入ってからは狭い範囲の値動きになった。

    この日の6月物の安値は2万2050円、高値は2万2355円。
     
    シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
    22140 ( -60 )
    シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
    22160 ( -40 )
    ( )は大阪取引所終値比


    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 7328.92(+11.58)
    FTSE100種総合株価指数は小幅ながら3日続伸した。前日18日の終値に比べ11.58ポイント高の7328.92で引けた。構成銘柄の約6割が上昇した。
    買いが先行していた主力の鉱業株が軒並み下落に転じたことや、時価総額の大きいたばこ株に売りが出て、午後に入り、株価指数は一時下げる場面があった。ただ、引けにかけてアイルランドの製薬大手シャイアーが大幅上昇し、指数を押し上げた。
     
    個別では、シャイアーに買いが集まった。一時8%超、上げる場面があった。武田薬品工業が同社に対して買収を打診したことを認める声明を出したことが伝わり、買いが膨らんだ。武田は英国時間4月25日午後5時までに正式に買収を提案するか表明する。夕方にアナリストが目標株価を引き上げたことも買いにつながった。
    石油株は全面高で引けた。原油相場が約3年5カ月ぶりの高値圏で取引されていることで買われた。
     
    半面、ブリティッシュ・アメリカン・タバコが大幅下落、インペリアル・ブランズも安くなった。同業の米フィリップ・モリスの下落が波及した。
    配当の権利落ちとなった6銘柄が下落した。なかでも資産運用のスタンダード・ライフ・アバディーンと銀行のロイズ・バンキング・グループが安くなった。
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 12567.42(-23.41)
    ドイツ株式指数(DAX)は3営業日ぶりに反落した。終値は前日18日と比べて23.41ポイント(0.19%)安の12567.42だった。
    個別では、前日に引き続き自動車株が軟調だった。前日上昇した鉄鋼のティッセン・クルップ、電力のエーオン、素材メーカーのコベストロは売りが先行した。
     
    一方で前日安く引けたタイヤのコンチネンタルが高くなった。医薬・化学大手のメルクは小幅上昇した。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が同社の消費者向けヘルスケア事業を買収すると発表した。
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 5391.64(+11.47)
     

     



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