【市況一覧】
日経平均株価
37,628.48 -831.60 04/25
TOPIX
2,663.53 -47.20 04/25
マザーズ
640.12 -15.48 04/25
日経JASDAQ
38,460.92 -42.77 04/25
為替(USD/JPY)
NYダウ チャート 6 NASDAQ
NYダウ平均
15,712.75 +16.11 04/25


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    [概況]

    12日の東京外国為替市場は、特段材料はないものの、米中貿易対立への警戒感がくすぶり、全体的にリスク回避姿勢が強かった。

    米ドル円の動きを見てみると、東京時間の序盤から中盤にかけては前記を理由に売りが優勢。

    その後は買い戻される場面もあったが、欧州時間が始まると再び売り圧力を強め、本日の安値111.420円まで下落することとなった。

    この後の米ドル円は、このところ上値が抑えられている一目均衡表の雲の上限111.600円近辺がポイントとなりそうか。

    同水準はここ1ヶ月数度と跳ね返されている厚い抵抗帯として意識されており、ここを突破するには米中貿易対立のリスクを抱えた現状ではなかなか難しいかもしれない。

    まずは、この後発表される8月米生産者物価指数の結果で米ドル円がどう反応するか注目したい。

    [提供:カネツFX証券株式会社]

    【大引け概況】
    12日の日経平均株価は前日比60円08銭安の2万2604円61銭と3日ぶりに反落した。
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:25 容量:12.65M

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    朝方は、11日の米国株高を受け、寄り付き直後に2万2709円37銭(前日比44円68銭高)まで強含んだが、一巡後は、株価指数先物売りを交えて下げに転じた。半導体関連株などが値を下げ、中国・上海総合指数安も重しとなり、前場終盤には2万2522円17銭(同142円52銭安)まで下落する場面があった。
     
    後場は、日銀のETF(上場投資信託)買い期待を支えに下げ渋ったが、戻りは限定された。なかで、電機株や機械株などが軟調に推移した。
     
    日本工作機械工業会が11日発表した8月の工作機械受注額で、中国向けを中心に外需(輸出)が21カ月ぶりに前年割れとなったことが嫌気され、オークマなど関連株が大きく下落。中国・上海株式相場が約2年8カ月ぶりの安値圏で弱含む場面も多く、コマツや日立建機といった建機株にも売りが出た。
     
    JPX日経インデックス400は3日ぶりに反落した。終値は前日比52.48ポイント安の1万4978.28だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反落し、7.59ポイント安の1691.32で終えた。
     
    東証1部の売買代金は概算で2兆3601億円。売買高は14億5879万株だった。
    東証1部の値下がり銘柄数は1496と、全体の約7割となった。値上がりは548、変わらずは63銘柄だった。
     
    業種別株価指数(全33業種)は電気機器、金属製品、輸送用機器などが下落し、情報・通信業、小売業、その他製品は上昇した。

     
     
    個別では、香港のファンドから支援を受けると発表したパイオニアが急落。SUMCOが大きく値を崩したほか、東京エレクトロン、村田製作所、TDKや京セラなども下落。また、ロームの下げが目立った。シーズ・ホールディングスが値幅制限いっぱいに下落、TATERUも一時ストップ安に売り込まれた。ダブル・スコープが急落、ホシデン、太陽誘電なども大幅安となった。スクロール、タムラ製作所も安い。ホンダなどの自動車株も売りが優勢だった。
     
    半面、ソフトバンクグループが売買代金トップで強い動きをみせ、任天堂もしっかり。セブン&アイ・ホールディングスが堅調、ヤフーも物色人気となった。ヘリオス テクノ ホールディングがストップ高に買われたほか、アイビーシーも値を飛ばした。レノバが商いを伴い大幅に上昇、システムインテグレータ、ヨシックスも高い。
    ユニファミマやセブン&アイが上昇。NTTデータやキッコマンの上げも目立った。
     
    東証2部株価指数は前日比7.18ポイント安の7060.33ポイントと続落した。
    出来高9517万株。値上がり銘柄数は128、値下がり銘柄数は302となった。
     
    個別では、フルスピード、アスモ、魚喜、セントラル総合開発、デュアルタップなど35銘柄が年初来安値を更新。土屋ホールディングス、青山財産ネットワークス、ビート・ホールディングス・リミテッド、東京衡機、三社電機製作所が売られた。
     
    一方、チャーム・ケア・コーポレーション、都築電気が年初来高値を更新。ファーマフーズ、ピーエイ、PALTEK、パシフィックネット、大日本コンサルタントが買われた。
     
     

    日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比13円48銭安の3728円42銭だった。日経平均株価の下落で投資家心理が悪化し、新興市場でも時価総額の大きい銘柄を中心に売りが優勢になった。
    売買代金は概算595億円、売買高は9813万株だった値上がり銘柄数は178、値下がり銘柄数は431となった。
     
    個別では、イーサポートリンク、プラマテルズ、ジェイホールディングス、パレモ・ホールディングス、日東ベストなど45銘柄が年初来安値を更新。
    シノケングループ、日本テレホン、大塚家具、国際チャート、テラが売られた。
     
    一方、地域新聞社、エムティジェネックスがストップ高。セーラー広告、タウンニュース社は一時ストップ高と値を飛ばした。夢みつけ隊、テリロジー、システム情報、ラックなど6銘柄は年初来高値を更新。SIG、システムズ・デザイン、フライングガーデン、ムラキ、ソフトウェア・サービスが買われた。



     

    東証マザーズ指数は前日比17.35ポイント安の999.70ポイントと3日ぶり反落した。
    終値ベースで8月24日以来となる1000ポイント割れとなった。
    日経平均株価の下落などで投資家心理が後退し、利益確定売りが優勢となった。
    中国株安などを受けて東京市場全般が軟調な推移となっており、新興市場も投資家心理悪化の影響を受けた。市場関係者は「物色意欲が低下しており、売買代金上位の銘柄が固定しつつある」と指摘していた。
    値上がり銘柄数は83、値下がり銘柄数は164となった。
     
    個別では、フィンテック グローバルが一時ストップ安と急落した。トライステージ、ファンデリー、G−FACTORY、フェイスネットワーク、ソーシャルワイヤーなど9銘柄は年初来安値を更新。エヌ・ピー・シー、メディアシーク、and factory、メドレックス、サンバイオが売られた。
     
    一方、ケアネットが一時ストップ高と値を飛ばした。アドウェイズ、リネットジャパングループ、エンカレッジ・テクノロジ、CRI・ミドルウェア、弁護士ドットコムなど6銘柄は年初来高値を更新。アジャイルメディア・ネットワーク、メディアフラッグ、ベガコーポレーション、SOU、エクストリームが買われた。


     

    【後場寄り付き概況】

    後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比116円05銭安の2万2548円64銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、14.17ポイント安の1684.74で始まった。
     
    電子部品株を中心に利益確定売りが優勢となった午前の地合いを引き継ぎ、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに軟調な値動き。
    外国為替市場では、1ドル=111円50銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は高安まちまち。
    個別では、SUMCO、信越化、ロームが下押し、東エレク、村田製も一段安で、トヨタはさえない。三菱UFJが値を下げ、東京海上、武田、エーザイが戻り売りに押され、スタートトゥは売り物がち。スルガ銀が下値模索を続け、TATERUも値を崩している。
    半面、ソフトバンクG、ヤフーが高く、任天堂、ソニー、ファーストリテが値を上げ、日本郵政は小じっかりとなっている。
     
    日経平均が節目の2万3000円を上抜けするにはなお時間を要するとみられ、2万2000円台後半では利益確定の売りが出やすいと考えられる。
     
    新興市場でもマザーズ指数が3日ぶり反落、日経ジャスダック平均が続落となっている。個人投資家のマインドは依然として改善しておらず、マザーズ指数などは相場全体の地合い睨みで一進一退の展開が続きそうだ。
     
    ランチバスケットは19件、232.69億円、10億買い越し。
     
     
     



    日経ジャスダック平均株価は続落した。午前終値は前日比13円98銭安の3727円92銭だった。日経平均株価の下落で投資家心理が悪化し、新興市場でも時価総額の大きい銘柄を中心に売りが優勢になった。
    ジャスダック市場の売買代金は概算で325億円、売買高は5139万株だった。
    値上がり銘柄数は168、値下がり銘柄数は398となった。
     
    個別では、ジェイホールディングス、パレモ・ホールディングス、日東ベスト、スーパーバリュー、ハピネス・アンド・ディなど30銘柄が年初来安値を更新。
    テラ、日本テレホン、シノケングループ、ティビィシィ・スキヤツト、中央化学は値下がり率上位に売られた。
     
    一方、セーラー広告、地域新聞社、エムティジェネックスがストップ高。タウンニュース社は一時ストップ高と値を飛ばした。テリロジー、システム情報、ラックなど5銘柄は年初来高値を更新。夢みつけ隊、システムズ・デザイン、セキュアヴェイル、フライングガーデン、SIGが買われた。

    東証マザーズ指数は反落した。午前終値は前日比10.32ポイント安の1006.73だった。
    週末のSQ(特別清算指数)算出日を控え、仕掛け的な売買が警戒されている。
    前日の米株高や為替の円安は支援材料にではあるが、米国の通商政策への懸念がくすぶるなか、積極的な売買を手掛ける向きは少なく、利益確定売りが多い。
    値上がり銘柄数は83、値下がり銘柄数は164となった。
     
    個別では、トライステージ、ファンデリー、G−FACTORY、フェイスネットワーク、ソーシャルワイヤーなど8銘柄が年初来安値を更新。フィンテック グローバル、アライドアーキテクツ、エヌ・ピー・シー、ウェルビー、ブランジスタが売られた。
     
    一方、ケアネットが一時ストップ高と値を飛ばした。アドウェイズ、リネットジャパングループ、CRI・ミドルウェア、弁護士ドットコムは年初来高値を更新。アジャイルメディア・ネットワーク、ライフネット生命保険、ベガコーポレーション、プロレド・パートナーズ、マーケットエンタープライズが買われた。

     

    12日午前の日経平均株価は反落した。前日比92円93銭安の2万2571円76銭で前場を終えた。
    寄り付きこそ高く始まったものの、その後は次第に水準を切り下げる展開となり日経平均は一時140円強下げる場面もあった。前引けにかけ下げ渋ったものの値下がり銘柄数は全体の8割を超え、売り圧力の強い地合いとなっている
     
    11日の米株式市場では半導体市況の先行きに対する警戒からフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が1%下落しした。米半導体株指数の下げが嫌気され、半導体関連株を中心に売りが出た。東京株式市場でも東エレクや信越化といった関連株に売りが波及した。
     
    また、前日に大きく上昇した後とあって、短期スタンスの投資家が株価指数先物に断続的な売りを出したことも相場を下押しした。
    輸出向けの工作機械受注の伸びが一服し、オークマなど機械株が総じて下落したことも相場の重荷となった。中国・上海株式相場が大きく下げる場面ではコマツや日立建機といった「中国関連」とされる機械株の一部に売りが増えた。
     
    市場では「昨年から好調だった半導体関連株を持っている投資家は多かった。需要鈍化が改めて意識され、売りに動いているようだ」との声が聞かれた。
     
    JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
     
    前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆716億円、売買高は6億8502万株だった。
    東証1部の値下がり銘柄数は1748と、全体の約8割を占めた。値上がりは302、変わらずは53銘柄だった。
     

    業種別株価指数(全33業種)は電気機器、輸送用機器、銀行業などが下落し、情報・通信業、小売業、鉱業は上昇した。
     
    個別では、東京エレクトロン、SUMCOなど半導体関連が売り込まれたほか、TDKや村田製作所、ロームなどの電子部品株も大きく値を下げた。TATERU、スルガ銀行が大幅安、パイオニアも朝高後に売りがかさみ急反落となった。トヨタやホンダなど自動車株も売りが優勢だった。
     
    半面、ソフトバンクグループが上値追い、ソニーや任天堂が堅調。ユニファミマ、ヤフーも買い優勢となった。アイビーシーが値を飛ばし、イチネンホールディングス、小松精練なども大きく上昇した。
     
    東証2部株価指数は前日比15.05ポイント安の7052.46ポイントと続落した。
    出来高5984万株。値上がり銘柄数は125、値下がり銘柄数は254となった。
     
    個別では、フルスピード、アスモ、魚喜、デュアルタップ、セコム上信越など20銘柄が年初来安値を更新。アオイ電子、土屋ホールディングス、青山財産ネットワークス、アルメディオ、ビート・ホールディングス・リミテッドが売られた。
     
    一方、チャーム・ケア・コーポレーション、都築電気が年初来高値を更新。ピクセラ、ファーマフーズ、ぷらっとホーム、ピーエイ、昭和化学工業が買われた。

     

    NY株式市場は3指数揃って上昇。
    12日に新製品発表予定のアップルが5日ぶりに買われハイテクセクターを牽引した。
    マイクロソフト、フェイスブックも上昇。
    原油価格の上昇からエネルギーセクターも好調。
    ハリケーン「フローレンス」は14日に米南東部に上陸予想。
    ホーム・デポは続伸。
    ロウズや建設資材関連セクターも好調だった。
    労働省が発表した求人労働移動調査(JOLTS)。
    7月の求人件数(季節調整済み)は11.7万件増の693.9万件。
    2000年12月の統計開始以来の最高水準となった。
    労働市場は引き続き堅調であることが確認された格好だ。
    もっとも「単純明快なことだが、労働力がなければ経済成長もない」という声も聞こえる。
    10年国債利回りは2.98%に上昇。
    中国は米国に年間70億ドル規模の制裁措置を科す承認をWTOに求める方針。
    「これは悪材料と見られる。問題解決には長い時間がかかるだろう」という見方が支配的。
    だが市場への影響は薄かった。
    ドルは小幅に上昇。
    ドル円は111円台後半で推移。
     
    週明けのNYダウは下落。
    アップルが4日続落となったことなどお構いなし。
    日経平均は寄り付き96円高。
    111円40銭台まで進んだ円安を好感し上昇を拡大。
    200日移動平均線(22414円)をあっさり抜けた。
    終値(22664円)は8月SQ値(22655円)を上回った。
    雲の上限(22384円)も上抜けて視界は良好。
    上海総合指数は前日比4.6848ポイント(0.17%)安い2664ポイント。
    8月17日の年初来安値(2668)を更新。
    「人民元ショック」時の安値2655ポイント(16年1月)以来の安値水準となったが見えないフリ。
    SQ前のポジション調整で後場は一段高でほぼ高値引け。
    理想的なヒジュラ暦の新年を迎えた。
    前場は値下がり銘柄数の方が多かったが後場には戻って値上がり1058銘柄。値下がり942銘柄。
    ただ新高値41銘柄、新安値は156銘柄とここはいびつだった。
    日経平均は2日間で357円高。
    8月31日〜9月7日の下落幅に対し63.5%の戻り。
    5度目の23000円挑戦の機会がやってきたと考えたいものだ。
    ファーストリテの新高値に見られたように日経平均偏重型の動きからNT倍率は13.34倍と今年最大。
    騰落レシオは87.44%。
    200日線からは1.12%、25日線(22489円)からは0.78%のプラスかい離。
    空売り比率は44.0%と32日連続40%超。
    日経平均採用銘柄のPERは13.01倍と5日ぶりに13倍台復活。
    EPSは1742円。
    シカゴ225先物終値は大証日中比65円高の22715円。
    高値は22720円だからほぼ高値圏での終値だ。
    ドル円は111円後半だしNASDAQは続伸と悪くない。
    「昨年は9月11日の大幅高を起点にそれまでのもみ合い相場を上抜けた。
    その後16連騰を交えた上昇相場につながった」という声も聞こえる。
    「荒れるSQ週の水曜日」だが直近は対して荒れない傾向だ。
    気学では「押し目買いの日。後場急騰したら利入れ方針」となっている。
    勝手雲の上限22732円を抜ければ青空だ。
    ちなみに昨年は9月11日(月)270円高。
    9月12日(火)230円高。
    9月13日(水)89円高。
    9月14日(木)58円安。
    9月15日(金)105円高。
    9月19日(月)389円高だった。
    ちなみに2017年のヒジュラ暦新年は9月21日。
    2016年は10月2日だった。
     
     
    6月にイタリア・トリノで開催された第66回ビルダーバーグ会議。
    欧米のトップリーダーを集めて毎年1回開催されるもの。
    今年はキッシンジャー元米国務長官が出席するなど結構な大物の参加が見られた。
    以下は今年の議題。
    (1)ヨーロッパのポピュリズム
    (2)不平等への取り組み
    (3)労働の未来
    (4)人工知能
    (5)中間選挙前のアメリカ
    (6)自由貿易
    (7)アメリカの世界的なリーダーシップ
    (8)ロシア
    (9)量子コンピュータ
    (10)サウジアラビアとイラン
    (11)ポスト真実の世界
    (12)時事
    大抵は今年のマーケットでも話題になったような事柄。
    しかし「ポスト真実の世界」という議題は妙に気になるところだ。
     
    NYダウは113ドル高の25971ドルと反発。
    NASDAQは48ポイント高の7972ポイントと続伸。
    S&P500は10ポイント高の2887ポイントと続伸。
    ダウ輸送株指数は13ポイント安の11534ポイント。
    3市場の売買高は63億株。
    CME円建ては大証比65円高の22715円。
    ドル建ては大証比65ポイント高の22715ポイント。
    225先物大証夜間取引は日中比60円高の22710円。
    ドル円は111.62円。
    10年国債利回りは2.981%と上昇。
     
    ◇━━━ カタリスト━━━◇
     
    MDV(3902) ・・・動兆。
     
    メディカル・データ・ビジョンに注目する。
    同社は医療機関、製薬向けに医療・医薬品データのネットワーク化と利活用の両サービスを提供。
    データ利活用は製薬企業向け調査・分析サービスが拡大。
    「CADA‐BOX」を期末までに24病院(現5)へ導入見通し。
    ビッグデータ活用した治験やセカンドオピニオンサービスに期待感。 

    (兜町カタリスト櫻井)

     

    【寄り付き概況】

    12日の東京株式市場は買い優勢で始まり、寄り付きの日経平均株価は、前日比38円02銭高の2万2702円71銭と3日続伸してスタート。
     
    前日のNYダウが100ドルを超える上昇をみせ、外国為替市場で1ドル=111円台後半の推移と円安傾向にあることで、主力株中心に買いが優勢。新製品発表会を控えるアップルが上昇し全体指数押し上げに寄与しており、東京株式市場でも関連株を刺激する可能性がある。
    ただ、一方で米株市場では半導体関連株が需給悪化観測から売られフィラデルフィア半導体株指数も下げており、2つの材料の綱引きで思惑が交錯しそうだ。
     
    引き続き米通商政策に対する警戒感が強いほか、前日に日経平均株価は先物主導で300円近い上昇をみせたこともあって、その分上値の重さも意識される。
     
    寄り付き時点で業種別では33業種中、20業種が高く、値上がり上位に鉱業、石油、精密機器、情報通信、機械など。一方、値下がりで目立つのは医薬品、保険、紙パルプなど。
     
     
    個別では、ソフトバンクGの買いが厚く、ファーストリテも堅調。任天堂、ソニー、ファナック、JXTGが買われ、三菱商、三井物、資生堂が上げ、ANAは締まっている。
     
    半面、三菱UFJ、三井住友が小安く、東エレク、信越化は軟調。武田、アステラス薬が緩み、リクルートHD、スタートトゥはさえない。
     
    テクニカル的には、大気社(1979)、オプト(2389)、ラクト(3139)、ブレインP(3655)、塩野義(4507)、日医工(4541)、テルモ(4543)、沢井製薬(4555)、ISID(4812)、フィルム(4901)、オハラ(5218)、日ヒューム(5262)、リクルート(6098)、日郵政(6178)、ダイキン(6367)、ホシデン(6804)、アイオーデータ(6916)、ヘリオステク(6927)、カシオ(6952)、エフピコ(7947)、ユニチャーム(8113)、イズミ(8273)、富士急(9010)、ユナイテッド(9110)、東北電(9506)が動兆。
     
     
     
     

    [概況]

    英国の合意無きEU離脱が回避されるとの見方にユーロやポンドは欧州市場序盤に当日高値を付けたが、其の後欧州株式市場が値下がりした事などに両通貨は売られ、NY市場序盤にユーロは当日安値128.750円まで下落した。
     
    ドルも下げたが、売られて始まったNY株式市場が上昇に転じた事や米国債利回りの上昇にドル買いが進み、NY市場序盤過ぎに当日高値111.650円まで上昇した。
     
    其の後も株価が高値で推移した事でドルも111円半ばで揉み合いとなり、最後は前日比+46.5銭高の111.590円と111円台後半に乗せて引けた。株価上昇やドル高に他の主要通貨も対円で上昇し、終盤にトランプ大統領がカナダとの協議は上手く行っていると発言した事が伝わるとカナダドルは急伸し、+94銭高の上昇となった。
     
    昨日はトランプ発言でカナダドルが急騰するなど、大統領の発言やツィートには注意が必要で、対日通商交渉で発言が出て来る様だと円が買われる可能性があり、ここからのドル買いには注意が必要ではないか。


    [提供:カネツFX証券株式会社]

     

     
    12日の東京株式市場は、続伸後、堅調な展開か。
    日経平均株価の予想レンジ:2万2600円−2万2800円。
    現地11日のNYダウが3日ぶりに反発し、ナスダック総合指数も続伸した動きを受け、買い先行のスタートとなりそう。
    前日下げた電子部品などのアップル関連への買い戻しや、米国市場を反映して通信株なども買われる可能性が高く、きょうの日経平均とTOPIXは同率程度の上昇が見込めそうだ。
     
    ただ、週末14日に株価指数先物・オプション9月限のSQ(特別清算指数)算出を控え、「SQ週の水曜日は荒れやすい」とのアノマリー(論理的に説明できない動き)には注意したい。
    為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の半ば(11日終値111円53−55銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の半ば(同129円70−74銭)と小動き。
     
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所終値比65円高の2万2715円だった。
     
    【好材料銘柄】
    ■イチネンホールディングス <9619>
    上期最終を66%上方修正・2期ぶり最高益、通期も増額、配当も4円増額。
     
    ■三櫻工業 <6584>
    全固体電池の開発を手掛ける米ソリッド・パワーへ出資したと正式発表。
     
    ■シーイーシー <9692>
    今期経常を13%上方修正・最高益予想を上乗せ。
     
    ■ファーマフーズ <2929> [東証2]
    前期経常を12%上方修正・最高益予想を上乗せ。
     
    ■アールエイジ <3248> [東証2]
    11-7月期(3Q累計)経常が17%増益で着地・5-7月期も96%増益。
     
    ■システム情報 <3677> [JQ]
    今期経常を9%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も1円増額。
    東芝のコミュニケーションAI「RECAIUS(リカイアス)」を活用したインテグレーションサービスを開始する。
    また、ソフトバンクと販売代理店契約を結び、ソフトバンクのRPAソリューション「SynchRoid(シンクロイド)」の販売を始める。
     
    【主な経済指標・スケジュール】
    【国内】
     
    12(水)
    7-9月期法人企業景気予測調査(8:50)
    《決算発表》
    太洋基礎、ファーマフーズ、神戸物産、Hamee、アゼアス、ミサワ、鳥貴族、バルニバーヒ、グッドコムA、J.S.B.、日東網、JPNミート、アセンテック、モルフォ、SKIYAKI、神島化、トランザス、オーエムツー、日本テレホン
     
    【海外】
    米8月生産者物価(21:30)
    ベージュブック
    米10年国債入札
    《米決算発表》
    オラクル


    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。


     

    [株価材料]
     
     
    ■NESIC<1973>
    講演会や学会のネット配信開始へ
     
    ■三井化学<4183>
    タイで不織物生産能力2割増強
     
    ■東芝機<6104>
    21年にインドに新工場建設へ
     
    ■アマダHD<6113 >
    丸のこ盤を自社開発
     
    ■フクダ電<6960>
    オムロン<6645>系列と患者データ管理で連携
     
    ■三菱ロジ<7105>
    フォークリフト稼働見える化システムの受注開始
     
    ■日立ハイテク<8036>
    画像からAIで異物検出するシステム開発
     
    ■SOMPO<8630>
    系列が政府と組み気候変動リスク分析開始へ


     



     11日のNYダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発し、前日比113ドル99セント高の2万5971ドル06セントで終えた。
     
    この日のNYダウは、米中貿易摩擦の激化懸念がくすぶる中、小幅安で開始。
    朝方に100ドル超下げる場面があった。トランプ米大統領は前週末、2670億ドル相当の中国産品に追加の制裁関税を課す用意があると発言。中国政府も対抗策を講じる構えを示した。また、半導体需給の悪化観測からアナリストが関連株の調整局面入りを予想したと伝わり、半導体株が軒並み安。ダウ平均を構成するインテルも下げ、指数の重荷となった。
     
    ただ、貿易問題に関する新たな悪材料を欠く中で、ダウは間もなくプラス圏に浮上。
    新製品の発表を控えたアップルが大幅に上昇。このところ軟調だった主力ハイテク株も持ち直し、相場を押し上げた。航空機のボーイングが上げたほか、原油高でエネルギー株が買われたのも相場上昇に寄与した。ダウ平均は一時160ドル超上昇した。
     
    アップルが買われ、1銘柄でダウ平均を37ドルあまり押し上げた。12日に発表する主力のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」など新製品への期待が高い。11日はUBSが目標株価を引き上げたことも材料視され、買いが膨らんだ。
     
    ボーイングは8月末までの旅客機の受注・出荷実績を明らかにし、出荷台数が7月から大幅に伸びたことなどが買い材料視された。ホームセンターのホーム・デポはハリケーン後の復興需要に期待した買いが入り、過去1年の高値を付けた。
     
    アナリストが投資判断と目標株価を引き上げたスポーツ用品のナイキも上昇した。市場では「米中の貿易摩擦を巡る先行き不透明感が意識されており、個別に材料が出た銘柄への物色が強まり相場を押し上げた」との指摘があった。
     
    ナスダック総合株価指数は続伸し、前日比48.314ポイント高の7972.474で終えた。アップルへの買いがアマゾン・ドット・コムやアルファベット(グーグル)、フェイスブックなど主力ハイテク株全般に波及した。
     
    セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や小売が上昇する一方で半導体・半導体製造装置や自動車・自動車部品が下落した。
     
    個別では、大型ハリケーン「フローレンス」が米東部へ接近していることを背景に、原油相場の上昇で、エクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連会社が堅調推移。ホームセンターのロウズ(LOW)やホーム・デポ(HD)は、ハリケーン被害による復興需要を見込んだ買いが広がった。
     
    一方で、ファストフードのヤム・ブランズ(YUM)が中国部門をスピンオフして誕生したヤム・チャイナ(YUMC)は、中国投資家連合が買収を断念し大幅下落。電気自動車のテスラ(TSLA)は、野村証券による投資判断・目標株価引き下げを受け軟調推移。
     
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    25,971.06+113.99
    S&P500種
    2,887.89+10.76
    ナスダック
    7,972.474+48.314
     
    米10年債利回り(%)
    2.9792 +0.042
    米2年債利回り(%)
    2.748 +0.033
     
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,202.20+2.40   
    NY原油(ドル/バレル)
    69.85+0.60
    円・ドル
    111.61 - 111.62+0.08

     

    【シカゴ日本株先物概況】


    シカゴ日経平均先物は続伸した。
    9月物は前日比265円高の2万2715円で終え、大阪取引所の終値を65円上回った。米長期金利の上昇を背景に円安が進んだほか、米株式相場が上昇したのが好感された。
    ただ、貿易摩擦への懸念はくすぶっており上値は重かった。
    9月物の高値は2万2745円、安値は2万2445円。
     
    シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
    22715 ( +65 )
    シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
    22715 ( +65 )
    ( )は大阪取引所終値比



    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 7273.54(−5.76)
    FTSE100種総合株価指数は小反落した。前日10日の終値に比べ5.76ポイント安の7273.54で引けた。
    たばこ株や資源株などが指数を押し下げた。指数構成銘柄全体の約5割が下落した。株価は外為市場のポンド乱高下を眺めて方向感なく推移。米中貿易摩擦の激化懸念も上値を抑えた。
     
    個別では、たばこのインペリアル・ブランズとブリティッシュ・アメリカン・タバコが3.3%安くなり、指数の下げを主導した。メキシコ産金大手フレスニーヨが2.3%安でこれに続いたほか、ロシア鉄鋼大手エブラズ、スイス資源大手グレンコアなどの資源株の一角も緩んだ。
    前日に外国為替市場で対ドルなどポンド高が進んだことから、為替変動の影響を受けやすい多国籍企業の売りを誘った。銀行株と保険株も軒並み下落した。
     
    半面、建機・産業機器レンタルのアシュテッド・グループが5%超となり、大きく上昇した。四半期決算が大幅な増益となり、通期業績も予想を上回る見込みとの自信を示したことを好感した買いが入った。原油高を追い風に石油株は上昇した。
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 11970.27(−16.07)
     
    ドイツ株式指数(DAX)は小幅ながら3営業日ぶりに反落した。
    終値は前日10日と比べて16.07ポイント安の11970.27だった。
     
    個別銘柄では、医薬・農薬大手のバイエルが前日に引き続き安かった。タイヤのコンチネンタルと半導体のインフィニオンテクノロジーズの下げも目立った。
    一方でコメルツ銀行が高くなった。コメルツ銀行とドイツ銀行が合併する可能性がありえるとの独誌の報道がきっかけになった。ドイツ銀行も上げた。
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 5283.79(+14.16)
    フランスの株価指数CAC40とスペインのIBEX35が小幅ながら上昇に転じて引けた。


     



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