【市況一覧】
日経平均株価
37,628.48 -831.60 04/25
TOPIX
2,663.53 -47.20 04/25
マザーズ
640.12 -15.48 04/25
日経JASDAQ
38,460.92 -42.77 04/25
為替(USD/JPY)
NYダウ チャート 6 NASDAQ
NYダウ平均
15,712.75 +16.11 04/25


03月01日 マーケットコメント

03月02日 マーケットコメント

03月04日 マーケットコメント

03月05日 マーケットコメント


     
     
    日経平均は終日さえない展開だった。
    寄り付き直後が高値で、後場に入って安値をつけた。ただ、安値は2万1550円までで、2万1500円は割り込まなかった。
    終値(2万1596円)は5日線(2万1626円、6日時点)を下回ったが、大きく離れたわけではなく、上昇トレンドが崩れたというほどではない。
    米国株は週末に雇用統計を控えているため、今週いっぱいは上値が重い可能性があり
     
    明日(7日)の東京株式市場は、最近の米株式相場の軟調推移などを背景に、短期的な投資家心理が後退していることから日経平均株価は、もちあい弱含みの推移となりそうだ。
     
    節目の2万1500円を意識した動きが見られるかが焦点となる。ここを明確に割り込んでしまうと押しが深くなる可能性があるが、この辺りで反転してくれば、程よく短期調整が入った格好となり、改めて上を試す展開が期待できると考える。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
     
    22339.45  ボリンジャー:+3σ(25日)
    22125.67  均衡表雲上限(週足)
    22102.34  均衡表雲下限(週足)
    22037.16  200日移動平均線
    21968.46  ボリンジャー:+2σ(13週)
    21951.99  ボリンジャー:+2σ(25日)
    21698.33  均衡表基準線(週足)
    21642.10  26週移動平均線
    21614.92  6日移動平均線
    21604.53  均衡表転換線(日足)
     
    21596.81  ★日経平均株価6日終値
     
    21564.54  ボリンジャー:+1σ(25日)
    21385.16   新値三本足陰転値
    21352.09  ボリンジャー:+1σ(13週)
    21177.08  25日移動平均線
    21106.49  75日移動平均線
    21087.85  均衡表基準線(日足)
    20890.60  均衡表転換線(週足)
    20823.69  均衡表雲上限(日足)
    20789.62  ボリンジャー:-1σ(25日)
    20735.71  13週移動平均線
    20452.96  ボリンジャー:-1σ(26週)
    20436.75  均衡表雲下限(日足)
    20402.17  ボリンジャー:-2σ(25日)
     
     
    終値は5日線を4日ぶりに下回ったほか、4日のローソク足が十字線に近い形となっているため、短期的な調整局面入りのリスクが意識されるところである。
     
    一目均衡表では、日々線が転換線を下回って大引けを向かえ、上値追い局面の休止を示唆。ザラ場で+2σに接近した4日をピークとする調整局面入りの懸念を払拭するには、7日以降の+1σ上への復帰が必要となろう。また、7日も+1σを下回って引けると、調整の長期化リスクが増す点に注意したい。
     

    [概況]

    6日の東京外国為替市場は、豪州の景気減速懸念が強まり、豪ドル円の下落が目立った。直接的なきっかけは、本日発表された豪GDPが予想を下回ったことなのだが、追い打ちをかけたのが、この指標を受けた後の利下げ観測の強まりだ。というのも、本日の豪GDPを受け、JPモルガンや豪州最大の投資銀行のマッコーリーといった各行が、相次いで豪中銀による利下げ予想を示したのである。
     
    このことにより、豪ドル円は本日安値78.450円まで下落した。現在、豪ドル円は78.600円近辺を推移しており、このところの下値支持線であった20日移動平均線(78.900円近辺)を下回っている。仮に終値で同水準を回復できていなければ、それは豪ドル円の基調は下落へ向かっているとする判断の一つとなりそうだ。


    [提供:カネツFX証券株式会社]

     

    【大引け概況】
    06日の日経平均株価は、前営業日比129円47銭安の2万1596円81銭で終了した。
    本日のマーケット動画
    時間:00:00:59 容量:8.87M

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    東証株価指数(TOPIX)は、3.98ポイント安の1615.25で終了した。
     
    前日の米国市場が軟調だったことに加え、取引開始後に為替が円高方向に振れたことが重荷となった。また、引き続き中国景気減速に対する警戒感がくすぶり、総じて売り優勢の展開となった。海外ファンド筋などから先物主導の売りが出て全体相場を押し下げた。
    8日の株価指数先物・オプション3月物の特別清算指数(SQ)算出を控えた思惑もあって、短期スタンスの投資家が先物に断続的な売りを出した。ファストリが1銘柄で日経平均を約50円押し下げるなど、主力の値がさ株への売りが相場を下押しした。
     
    相場上昇を後押ししてきた米株高が一服していることで、3月の決算期末を前に国内金融機関による利益確定を目的とした売りが増えた。一部の海外メディアが北朝鮮はミサイル発射場を復旧しようとしていると伝えたことも利益確定売りを促したが、中国・上海などアジア各国・地域の株価指数は総じて堅調に推移しており、日経平均の下値も限られた。
     
    市場からは「日経平均2万2000円を前に利益確定売りが続き、メジャーSQ算出に絡んだ売りも出たとみられる。上昇基調はキープされているが、買い上がる材料も売り込む材料も見当たらず、目先は日柄調整とみている」との声が聞かれた。
     
    JPX日経インデックス400は続落し、終値は前日比37.46ポイント安の1万4354.63だった。
    東証1部の出来高は10億1677万株、売買代金は1兆9688億円。騰落銘柄数は値上がり737銘柄、値下がり1291銘柄、変わらず105銘柄。

     

    業種別株価指数(33業種)は、鉱業、小売業、石油・石炭製品の下落が目立ち、上昇は海運業、その他製品、サービス業など。
     
     
    個別銘柄では、国際帝石が下落し、出光興産は大幅安。ファーストリテ、7&iHD、ユニファミマやファナックが安い。武田アステラスや塩野義といった医薬品株、テルモ、トヨタ、SUMCOは大幅安で、キーエンスも弱含み。三菱UFJ、みずほFGが小緩んだ。大東建託は軟調となっている。
     
    半面、郵船が値を上げた。任天堂が高く、サンリオは急騰し、ソフトバンクG、楽天も締まった。ソニー、村田製が底堅い。ZOZOは買い優勢だった。ヤマハや花王が上昇。コムシスHDやサイバーが高い。
     
     
    東証2部株価指数は前日比25.14ポイント安の6841.29ポイントと続落した。
    値上がり銘柄数は176、値下がり銘柄数は222となった。
     
    個別では、ユタカフーズ、東海ソフト、ノザワ、アシードホールディングスが昨年来安値を更新。ダイナパック、カワセコンピュータサプライ、JESCOホールディングス、いい生活、エムジーホームが売られた。
     
    一方、JIEC、アマテイ、安楽亭、NCS&A、ジョリーパスタが昨年来高値を更新。ウインテスト、コメ兵、日本アビオニクス、パス、明星電気が買われた。
     
     

    日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比6円20銭安い3481円56銭だった。
    日本株が軟調で投資家のリスク回避姿勢が午前、午後を通じて強かった。一方、全体的に手掛かり難のなか、好材料の出た銘柄には買いが集まり、日経平均株価の下げ幅と比べて下げは限定的だった。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で448億円、売買高は8229万株だった。
    値上がり銘柄数は246、値下がり銘柄数は331となった。
     
    個別では、ニューテックが昨年来安値を更新。エムティジェネックス、リーダー電子、大塚家具、ニックス、伊豆シャボテンリゾートが売られた。
     
    一方、ジェイホールディングス、山王、文教堂グループホールディングスがストップ高。オリコン、精工技研、日本アンテナ、ワークマンは昨年来高値を更新。多摩川ホールディングス、GFA、シイエム・シイ、細谷火工、ヒーハイスト精工が買われた。

    東証マザーズ指数は前日比2.55ポイント高の946.51ポイントと4日続伸した。
    前日まで人気だった直近上昇銘柄やバイオ医薬関連銘柄の中にも利益確定売りに押されて軟化するものが出始め、物色にはっきりした方向感は出なかったが、メルカリやミクシィなど、時価総額の大きい銘柄の多くが買われ、指数を押し上げた。
    市場関係者は「新規上場やバイオは最近強い動きが続いていたが、6日は上げ一服感が出た。個人投資家もひと休みしたようだ」と話していた。
    値上がり銘柄数は137、値下がり銘柄数は125となった。
     
    個別では、霞ヶ関キャピタル、ジーニー、アジャイルメディア・ネットワークがストップ高。インターネットインフィニティーは一時ストップ高と値を飛ばした。リックソフト、テノ.ホールディングス、ファイバーゲートは昨年来高値を更新。sMedio、テモナ、弁護士ドットコム、はてな、フロンティア・マネジメントが買われた。
     
    一方、アクアライン、MTGが昨年来安値を更新。スマレジ、キャリア、ウォンテッドリー、マーケットエンタープライズ、リネットジャパングループが売られた。
     

    【後場寄り付き概況】

    後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比124円32銭安の2万1601円96銭で始まった。
    東証株価指数(TOPIX)は、3.29ポイント安の1615.94で始まった。
    後場は日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)とも下落している。大型株を中心に利益確定売りに押された前場の弱地合いが続いている。
     
    後場に入れば日銀による上場投資信託(ETF)買い入れの思惑も広がるため、一段と売り込まれる流れとはならないだろう。とはいえ、米中通商協議が佳境を迎えるなかで米国株に上げ一服感が出てきており、積極的な押し目買いは手掛けづらいところではある。
     
     
    外国為替市場では、1ドル=111円80銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は高安まちまち。
     
    個別では、ファーストリテが大幅安となった前場終値付近でもみ合い、ソフトバンクGは軟調。トヨタ、デンソーが売られ、三菱UFJ、三井住友、みずほFGは小幅安となっている。
    半面、任天堂がにぎわい、ソニーも値上がり、ZOZOの買いが厚く、楽天、太陽誘電が上げ、日本電産は小幅高となっている。
     
    ランチバスケットは17件、420.76億円、10億買い越し。
     
    本日はマザーズ指数も4日ぶりに反落している。前日に相場のけん引役となったサンバイオを中心に利益確定売りが優勢となっている。
    一方でジーニーなどが値を飛ばしており、個人投資家の物色意欲は根強いとみられるが、相場全体の地合い睨みでといったところだろう。
     
     

    「533◯」

    下がってくると登場するのが悪い記録。
    ダウ輸送株指数の8日続落が指摘された。
    8日続落は1990年以降10回目。
    2011年7〜8月以来の8日続落。
    今年2月11日〜21日までの8日続伸とは対照的。
    「じり安であく抜けしにくい」との解釈付きだ。
    もっとも09年2月9日〜23日までは10日続落という記録もある。
    そのうち信用買い残の1年10ヵ月ぶりの低水準も持ち出されるのだろろうか。

    チキンラーメンの2018年度の売上高が15年ぶりに過去最高を更新したとの報。
    NHKの朝ドラ「まんぷく」効果が大きいという、
    発売から60年。
    3月1日時点での過去最高更新。
    これまでの最高は麺に玉子をいれるくぼみをつけた03年度。
    果てしない拡大は続いているようだ。
    それにしても一部の活字などで興味深いのは日清食品(2897)の名前。
    当時の皇太子ご成婚のミッチー・ブームにあやかったとの説。
    皇太子妃のご実家の「日清製粉」の「日清」を社名にしたという話。
    さすがに60年も経過すると歴史がある。

    歴史を遡って興味深かったのが日本ガイシなど4社が燃料電池で新会社を作るという報道。
    個体酸化物燃料(SOFC)の研究開発を行うという。
    参加するのは「森村グループ」の4社、
    ノリタケカンパニー(5331)、日本ガイシ(5332)、TOTO(5333)。
    そして日本特殊陶業(5334)。
    すべて森村グループだ。
    森村組の創業は1904年。
    日本陶器を立ち上げ
    1917年に衛生陶器部門が東洋陶器(TOTO)として分離。
    1919年に日本陶器から電線部門の日本碍子が独立。
    さらに日本碍子のエンジン点火プラグ事業が独立して日本特殊陶業が誕生した。
    理由は「一業一社」が理念だったからだという。
    100年を経ての大同団結というのは壮大だ。
    しかも証券コードが4社並んでいるのがなんとも面白い。

    《兜町ポエム》

    「夢をあきらめないで」
     
    乾いた高値目指す銘柄
    後姿が小さくなる
    買いたい理由さがせないまま
    冷えた買いの手振り続けた
     
    いつかは株価旅立つ
    それぞれの道を歩いていく
     
    相場の夢をあきらめないで
    熱く動く値動きが好きだわ
    負けないように悔やまぬように
    投資家らしく輝いてね

    「旅立ちの日に」

    白い光の中に株価は萌えて
    はるかな空の果てまでも株は飛び立つ
    限りなく大きな材料に心ふるわせ
    世界をかける株よ振り返ることもせず

    勇気をオーダーに込めて希望の風に乗り
    この大事な個別株に夢を託して

    懐かしいリーマンショックふとよみがえる
    意味もない恐怖感に泣いたあの時
    株価戻った嬉しさに抱き合った日よ
    みんな過ぎたけれど思い出強く抱いて

    材料を株価に込めて明日への夢に乗り
    この広いマーケットに夢を託して

    今別れの時飛び立とう未来信じて
    はずむ材料信じて
    この広いこの広いマーケットに

    (櫻井)

     


    6日午前の日経平均株価は続落した。前日比123円18銭安の2万1603円10銭で前場を終えた。東証株価指数(TOPIX)は3.01ポイント安の1616.22と、ともに軟調。
     
    5日に米株式相場が続落したことや、中国政府が経済成長率の目標を引き下げたことなどを背景に投資家心理がやや悪化。短期スタンスの投資家が株価指数先物に断続的な売りを出し、現物株指数を押し下げた。主力の値がさ株を中心に小口の利益確定売りが継続した。
     
    中国の全人代開幕で政府当局の景気刺激策に対する思惑はあるものの、足もと中国関連株など中心に下値を試す展開。3月期末を控え、国内機関投資家のポジション調整の売りなども軟調相場を助長している。
    8日の株価指数先物・オプション3月物の特別清算指数(SQ)算出をにらみ、先物には思惑的な売りも出たもよう。
     
    一方、相場の下値を探る動きも限られている。中国の景気対策への期待が残るうえ、6日は中国・上海株式相場が続伸。投資家心理の悪化に歯止めがかかるとして、次第に押し目買いが入り相場の支えとなった。
     
    市場からは「ここまで下げるとは思わなかったが、週初に2万2000円に近付く上昇を演じ、その後の米株軟調で利益確定売りが広がっている。メジャーSQや米雇用統計を控え、見極めたいとの空気もあるとの声が聞かれた。
     
    JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下落した。
    前引けの東証1部の売買代金は概算で8400億円、売買高は4億5331万株だった。
    東証1部の値下がり銘柄数は1125、値上がりは889、変わらずは118だった。
     
    業種別株価指数(33業種)は、医薬品、小売業、石油・石炭製品が下落し、上昇は海運業、その他製品、サービス業など。
     
    個別では、ファーストリテイリングが大きく値を下げ、ソフトバンクグループ(SBG)といった値がさ株に売りが出て、日経平均を下押しした。TDKのほか、アステラスやデンソー、東海カの下げも目立つ。SUMCOも売りに押された。大東建託が下落、NTTも軟調だった。くらコーポレーションが急落、アトラエも利食われた。
     
    半面、任天堂が堅調、ヤマハやコムシスHD、サイバーエージェントも買い優勢。石川製作所が大幅高に買われ、豊和工業も上昇した。サンリオも活況高。双信電機の物色人気も続いている。
     
    東証2部株価指数は前日比36.97ポイント安の6829.46ポイントと続落した。
    出来高3956万株。値上がり銘柄数は143、値下がり銘柄数は226となった。
     
    個別では、東海ソフト、アシードホールディングスが昨年来安値を更新。ピーエイ、ダイナパック、カワセコンピュータサプライ、キャピタル・アセット・プランニング、ピクセラが売られた。
     
    一方、JIEC、アマテイ、NCS&A、ジョリーパスタが昨年来高値を更新。技研ホールディングス、西菱電機、リミックスポイント、ウインテスト、日本アビオニクスが買われた。

    日経ジャスダック平均株価が続落した。前引けは前日比9円66銭安い3478円10銭となった。米株安を受けて日経平均株価が続落し、個人投資家を中心にリスク回避姿勢が強まった。前日まで上昇していたバイオ・医薬関連銘柄などを中心に利益確定売りが広がった。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で267億円、売買高は5375万株だった。値上がり銘柄数は191、値下がり銘柄数は342となった。
     
    個別では、ニューテックが昨年来安値を更新。ゼネラルパッカー、エムケイシステム、ニックス、大塚家具、伊豆シャボテンリゾートが売られた。
     
    一方、文教堂グループホールディングスが一時ストップ高と値を飛ばした。日本アンテナ、ワークマンは昨年来高値を更新。細谷火工、多摩川ホールディングス、チエル、ナカボーテック、GFAが買われた。

    東証マザーズ指数は前日比7.21ポイント安の936.75ポイントと4日ぶり反落。
    前日の米国株が小幅続落に続落したことを受け、目先の利益を確定する売りがでている。
    バイオ株を中心に個人投資家の物色意欲は旺盛で、中小型株の先高感の高まりから押し目買いはでている。また、SQ(特別清算指数)算出を控えヘッジ目的で売っていた投資家の買い戻しも入っているものとみられる。
     
    値上がり銘柄数は89、値下がり銘柄数は170となった。
     
    個別ではアクアライン、MTGが昨年来安値を更新。キャリア、サンバイオ、ライトアップ、マーケットエンタープライズ、アイ・ピー・エスが売られた。
     
    一方、ジーニーがストップ高。インターネットインフィニティーは一時ストップ高と値を飛ばした。リックソフト、ファイバーゲートは昨年来高値を更新。霞ヶ関キャピタル、ソウルドアウト、アライドアーキテクツ、弁護士ドットコム、テノ.ホールディングスが買われた。
     

    【寄り付き概況】

    6日の日経平均株価は、前日比67円25銭安の2万1659円 銭と続落してスタート。
    前日のNYダウなど主要3指数が小幅ながら安く、一時1ドル=112円台に入っていたドル・円相場も足もとは111円台後半まで円高方向に押し戻されており、目先買い手控えムードが継続している。引き続き米中貿易協議の動向を見極めたいとの思惑や、世界景気の減速に対する警戒感がくすぶり積極的な買いは入りにくい局面にある。
    一方、下値を売り込む材料にも乏しく、中国では5日開幕した全人代で経済成長率の目標を引き下げたものの、政府当局による景気対策への期待感が東京市場においても株価の下支え材料として意識されている。
     
    寄り付き時点で業種別では33業種中、11業種が高く、値上がり上位に鉱業、紙パルプ、サービスなど。一方、値下がりで目立つのは機械、ゴム製品、ガラス土石など。
     
     
    個別では、トヨタが小甘く、SUBARU、エレク、キーエンスは軟調。武田が値を下げ、資生堂もさえない。ソフトバンクGが弱含みで、ファーストリテ、ZOZOも小緩んでいる。
     
    半面、任天堂が締まり、ソニー、村田製は小じっかり。リクルートHDが値を上げ、KDDI、NTTドコモは買い優勢となっている。
     
     
    225先物は、みずほ・大和・メリル・ナティクス・アムロ・パリバ・野村が買い越し。
    三菱・ドイツ・クレディ・バークレイズ・ソジェン・GSが売り越し。
    TOPIX先物は野村・みずほ・大和・日興・三菱が買い越し。
    ソジェン・クレディ・UBS・GS・JPが売り越し。
     
    テクニカル的には、クミアイ化(4996)、AGC(5201)、M&Aキャ(6080)、アトラエ(6194)、MSJapan(6539)、JES(6544)、フォスタ(6794)、双信電(6938)、バンナム(7832)、テンアライド(8207)、JR九州(9142)が動兆。
     
     

    「啓蟄」
     
     
    NY株式市場は続落。
    もっとも上値の重さを警戒しているものの高値もみあいの印象だ。
    ポンペオ米国務長官は「通商合意が満足のいく内容とならなければトランプ大統領に受け入れる意向はない」とコメント。
    米中通商協議を巡る懸念は拡大した格好。
    「通期キャッシュフローが大幅に悪化したGE株の下落が効いた」という見方もある。
    「市場は上昇してきた。
    投資家が求めるのは今後もさらに上昇すると思えるイベント。
    コレがなければ急いで資本を投入することはない」という解釈もある。
    売買エネルギーは低く3市場の売買だ高は約69億株。
    ISM非製造業総合指数は3.0ポイント上昇の59.7。
    3カ月ぶりの高水準となった。
    市場予想の57.3も大きく上回った。
    景気指数は5.0ポイント上昇の64.7と市場予想の59.9を上回り、2005年8月以来の高水準。
    新規受注指数は65.2と05年8月以来の高水準。
    新築一戸建て住宅の販売戸数は年率換算で前月比3.7%増の62.1万戸。
    戸数ベースで5月以来7カ月ぶりの高水準となった。
    「ISMの非製造業指数は最も信頼性の高い指標の一つ。
    経済成長が反転していないことを示すリアルタイムの情報だった。
    米経済はリセッションに向かってはいないようだ」という指摘がある。
    小売大手ターゲットの好決算は12月の小売売上高からの警戒感を和らげた格好。
    10年国債利回りは一時上昇したものの結局は2.71%水準。
    ドル円は111円台後半。
     
     
    火曜の日経平均は反落。
    NY株安を受けての3ケタ安を予測したが寄り付き110円安、終値95円安。
    しかし25日線(21139円)が75日線(21115円)を上抜いた。
    11月以来4か月ぶりのミニゴールデンクロス。
    「買いのシグナル、上昇相場入りを示唆する」との解釈だ。
    もっとも先週から予想されていたことで取り立てて騒ぐこともなかろう。
    「長期線が上向き、あるいは横ばいの時に短期線が下から上抜くというのが理想形。
    75日線はまだ下降中だからダマシで終わる可能性もある」という声も聞こえる。
    5日線(21618円)や26週線(21647円)はサポート。
    窓を開けているとはいえ日足陽線3本という形は悪くない。
    (ほぼ十字線の気迷いではあるものの・・・)。
    東証1部の売買代金は2兆252億円。
    値上がり663銘柄、値下がり1382銘柄。
    騰落レシオは112.22。
    NT倍率は13.42倍。
    25日線からは2.8%のプラスかい離。
    200日線からは1.4%のマイナスかい離。
    松井証券信用評値損益率速報で売り方▲9.696%。
    買い方▲9.831%。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.713%。
    買い方▲15.602%。
    3月1日時点の信用買い残は159億円減の2兆3692億円。
    同売り残は509億円減の8766億円。
    信用倍率は2.70倍。
    空売り比率は41.4%。
    日経HVは16.4、日経VIは16.73。
    日経平均採用銘柄のPERは12.37倍。
    EPSは1756円まで増加。
    PBRは1.14倍。
    シカゴ225先物終値は大証日中比65円安の21685円。
    高値21830円、安値21655円。
    ボリンジャーのプラス1σが21529円。
    プラス2σが21920円。
    ボリンジャー自体は拡がり始めた。
    気学では「人気に逆行して動き前後場歩調を変える」。
    木曜は「初め高いと後安の日。逆なら見送れ」。
    金曜は「上寄りすると押し込むが安寄りすると踏みあがる日」。
    12月メジャーSQ値21618円をサポートとした「SQ週の荒れる水曜」。
    10年国債利回りは1ヶ月ぶりにプラスに転じたことは好感。
    本日は啓蟄(けいちつ)。
    「冬籠りの虫が這い出る日」。
    明日は新月、金曜は鬼宿日だ。
    「水溢れいて啓蟄の最上川」(森澄雄)。
     
     
    正直なところ材料に飽きてきた。
    どこへ行っても「米中貿易摩擦」と「ブレグジット」の床屋政談。
    代案のない批判ばかりで未来がない。
    これは国内案件も一緒。
    「政策や金融政策」への批判は数多いが代替案は聞こえない。
    これでは不毛の国会論議と違わない。
    斬新さを求めるのは酷かも知れないが、市場関係者の代替案のない批判が散見されるだけ。
    「ブレグジット」は英語やフランス語を使っているから高級そうに見える。
    しかし起きていることは小学校の学芸会みたいなレベル。
    日銀の金融緩和策は批判ばかりが多いが代替案を聞いてみたらあるストラテジストは沈黙。
    意味のない警戒論と中身のない期待論の跳梁跋扈では、市場はそれこそ成長しない。
    「金融緩和を求めるだけ。成長戦略を求めるだけ」。
    求めるだけでは進歩はない。
    「いやいやえん」ではもう進めないような気がする。
    もっとも・・・。
    「もやもやしていて材料がない」という解説には呆れるが・・・。
     
    NYダウは13ドル安の25806ドルと続落。
    NASDAQは1ポイント安の7576ポイント。
    S&P500は3ポイント安の2789ポイント。
    ダウ輸送株指数は85ポイント安の10314ポイント。
    SOX指数は0.47%下落。
    VIX指数は14.75に上昇。
    3市場の売買高は69億株。
    CME円建ては大証日中比65円安の21685円。
    ドル建ては大証比60ポイント高の21690ポイント。
    ドル円は111.89円。
    10年国債利回りは2.718%。
     
     
     
    ◇━━━ カタリスト━━━◇
     
    丸和運輸(9090)・・・動兆
     
    丸和運輸機関に注目する。
    同社は小売業に特化した3PL(物流一括請負)。
    低温物流に注力。
    「桃太郎便」ブランドの宅配ではアマゾンと提携、
     
     

    (兜町カタリスト櫻井)

     


     
    6日の東京株式市場はもみ合い展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、2万1600円-2万1800円。
    米国株が下げて終えていることから、上値は重いと予想する。ただ、大きく崩れているわけではなく、ドル円も落ち着いた動きが続いている。日経平均は5日線(5日時点で2万1618円)や26週線(2万1647円)のサポートが期待できそうで、下値も固いと考える。
     
    ただ、今週末の8日には3月限先物・オプションのSQ(特別清算指数)値算出を控え、「SQ週の水曜日は荒れやすい」とのアノマリーもあり、株価指数先物に対する思惑的な売買には注意したい。
     
    為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の後半(5日終値は111円88-90銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の半ば(同126円72-76銭)と円高に振れている。
     
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、5日の大阪取引所終値比65円安の2万1685円だった。
     
     
    【好材料銘柄】
     
    ■アドウェイズ <2489>
    動画コミュニティアプリ「TikTok」の運用型動画広告を分析する専門クリエイティブチーム「rhyThm」を立ち上げた。
     
    ■ジンズ <3046>
    2月既存店売上高は前年同月比6.9%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回った。
     
    ■フジ・コーポレーション <7605>
    11-1月期(1Q)経常は20%増益で着地。
     
    ■ギフト <9279>
    2月既存店売上高は前年同月比0.7%増と増収基調が続いた。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
    【国内】
    6(水)
    《決算発表》
    アスカネット、ラクーンHD、アイル
     
    【海外】
    米2月ADP雇用統計(22:15)
    米12月貿易収支(22:30)
    ベージュブック
    《米決算発表》
    ダラー・ツリー
     


    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

    [株価材料]
     
     
     
    ■ニチレイ<2871>
    傘下が鶏肉加工で残存する骨をAIで識別する技術を開発
     
    ■ラック<3857>
    サイバー攻撃の予兆把握し顧客に対策を助言するサービスを4月開始
     
    ■東プレ<5975>
    中国生産体制を拡充 広東省で16億円投じて熱間プレス設備増強
     
    ■椿本チ<6371>
    VPP機能持つ電力需給調整インフラ開発 EV向け充電システムを改良
     
    ■タダノ<6395>
    米建機テレックスから独デマーグブランドのクレーン事業買収
     
    ■鈴茂器工<6405>
    海外で「シャリ弁ロボット」の提案開始 飲食店向け
     
    ■三菱電<6503>
    湿度も管理可能な空調システムを今夏に食品業界に投入
     
    ■大日光<6635>
    車載機器の生産拡大 19年中に深センでも生産可能に
     
    ■NEC<6701>
    次世代型ロボット店舗開発 コンテナ型大型自販機をイメージ
     
    ■新コスモス<6824>
    米国に本格進出 省電力などアピールし受注狙う
     
    ■富士ソフト<9749>
    股関節の炎症で「多血小板血しょう療法」を使う治療法開発

    [概況]

    NY株式市場が小幅続落で始まるとドルは売られ、111.790円まで下げたが、直後に発表された2月ISM非製造業景気指数と12月新築住宅販売件数が共に予想を上回ってドルは反発し、NY市場序盤に当日高値112.150円まで急伸した。
     
    しかし大台は維持出来ず直ぐに112円を割り込み、其の後は株価の下げや米国債利回りの低下などにドルは売られ、終盤には欧米市場安値111.780円まで値下がりした。
    しかし下値では買いが入り、最後は前日比+13.5銭高の111.885円と反発して引け、ドル以外の主要通貨はマチマチな動きとなった。
     
    米政府機関閉鎖が解除されて米非製造業(サービス業)も回復している事が示されたが、ドルは112円を付けると売られて大台を維持出来ない状況が続いている。ここからの更なる上昇には追加の買い材料が出て来る必要があるかも知れない。
     


    [提供:カネツFX証券株式会社]

     


    5日のNYダウ工業株30種平均は小幅に続落し、前日比13ドル02セント安の2万5806ドル63セントで終えた。
     
    株価は前日の終値を挟み、終日小動きで推移した。ポンペオ米国務長官は米テレビ局のインタビューで、対中貿易協議について「トランプ大統領は(内容が)完璧でなければ合意しない」と発言。同時に、合意に向けた取り組みを米政府が進めるとも強調した。このため、投資家の間では米中貿易交渉の行方をめぐり期待と不安が交錯した。
     
    中国政府の経済成長率の目標引き下げを受けて、中国事業の比率が高い銘柄が売られ相場の重荷となった。工業製品・事務用品のスリーエム(3M)や建機のキャタピラーなど中国売上高比率が高い銘柄が売られた。
     
    一方、良好な米経済指標や米小売決算が好感され、ダウ平均は小幅に上げる場面もあった。2月のサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数は市場予想以上に上昇し、昨年12月の新築住宅販売件数は2カ月連続で増えた。小売大手のターゲットとコールズが発表した四半期決算では既存店売上高がともに市場予想を上回った。見通しも強気と受け止められ、2社だけでなく幅広い小売り株が上げた。
    市場では「好悪材料が入り交じり、効果を打ち消し合った」との声が聞かれた。
     
    セクター別では、メディアや消費者・サービスが上昇する一方で資本財や耐久消費財・アパレルが下落した。
     
    ナスダック総合株価指数も小幅に続落し、同1.206ポイント安の7576.361で終えた。
     
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    25,806.63−13.02
    S&P500種
    2,789.65−3.16
    ナスダック
    7,576.361−1.206
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,284.70−2.80
    NY原油(ドル/バレル)
    56.28−0.31
    円・ドル
    111.86 - 111.87−0.02
     
     

    【シカゴ日本株先物概況】

    シカゴ日経平均先物は横ばい。3月物は前日と変わらずの2万1685円で引け、5日の大取終値を65円下回った。
    米中貿易協議の行方を見極めたい市場参加者が多く、米株と円相場をにらみ、動意薄の展開となった。円安は追い風だったが、中国景気の減速懸念は重荷だった。

    この日の安値は2万1655円、高値は2万1830円。
     


    シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
    21685 ( -65 )
    シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
    21690 ( -60 )
    ( )は大阪取引所終値比



    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 7183.43(+49.04)
    FTSE100種総合株価指数は幅広い銘柄に買いが入り3日続伸した。前日4日の終値に比べ49.04ポイント高の7183.43で引けた。この日のFTSE100指数は高寄り後、7100台の前半から半ばで方向感なく推移。しかし、午後に入ってドル高となり、ポンドが圧迫されるとFTSE100指数も上昇し、午後4時ごろには10日ぶり高値となる7191.65を付けた。
    構成銘柄の約8割が上昇した。
     
    個別銘柄では、ギャンブル事業のGVCホールディングスが7%高と、急上昇した。通期決算の発表と同時に英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる混乱の可能性に備え、拠点をアイルランドに移す計画を発表したことが買い材料視された。
    ディフェンシブ銘柄とされる時価総額の大きいたばこ株や医薬品株、公益株が上げた。
    引けにかけて値上げ幅を縮めたものの、社債発行による資金調達の計画を発表した携帯電話サービスのボーダフォン・グループは終日買いが優勢だった。
     
    半面、品質検査会社のインターテック・グループは3.7%安や、銀行のロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)と英民放大手ITVは各2.4%安。小売りのマークス・アンド・スペンサー(M&S)は2.2%安など個別銘柄への売りが散見された。
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 11620.74(+28.08)
     ドイツ株式指数(DAX)は反発した。終値は前日4日と比べて28.08ポイント高の11620.74だった。
    個別銘柄では、日用品のバイヤースドルフが指数の上げを主導した。前日下落した透析器大手のフレゼニウス・メディカル・ケアは買い戻された。一方、ダイムラーなど自動車関連株が軟調だった。

     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 5297.52(+10.95)

03月07日 マーケットコメント

03月08日 マーケットコメント



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