【市況一覧】
日経平均株価
38,460.08 +907.92 04/24
TOPIX
2,710.73 +44.50 04/24
マザーズ
655.60 +4.96 04/24
日経JASDAQ
38,503.69 +263.71 04/24
為替(USD/JPY)
NYダウ チャート 6 NASDAQ
NYダウ平均
15,696.64 +245.34 04/24


04月01日 マーケットコメント

04月02日 マーケットコメント

04月03日 マーケットコメント


    4日の日経平均が小幅続伸。終値は前日比11円高の2万1724円だった。
    前日の米ハイテク株高を好感して昼前には70円ほどの値上がりとなったが、2万2000円のカベに接近してきたことで利食い売りも増加。
    後場は前日終値近辺に落ちてそのままもみ合う膠着相場となった。本日は中国株も小動きで取引時間中の材料がやや物足りなかったようである。
     
    さて、明日(5日)の東京株式市場は、米中貿易交渉の行方や、日本時間夜に発表される3月の米雇用統計の内容を見極めたいとする姿勢から、模様ながめムードが強まり、日経平均株価は横ばい弱含みの推移となりそうだ。
    ただ、米中貿易交渉に関連して何らかの方向性が浮上した場合は、振れ幅が大きくなる可能性もあるだろう。
     
    今週はここまでの動きは非常に強く、パニック的な下げとならない限り週間上昇(先週の週末値は2万1205円)は達成できそう。5日線(2万1531円、4日時点)より上で週を終えることができるかに注目したい。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(4日現在)
     
    22131.08  ボリンジャー:+3σ(25日)
    22067.67  ボリンジャー:+1σ(26週)
    21983.12  ボリンジャー:+2σ(13週)
    21916.98  200日移動平均線
    21902.52  ボリンジャー:+2σ(25日)
    21822.04  新値三本足陽転値
     
    21724.95  ★日経平均株価4日終値
     
    21673.97  ボリンジャー:+1σ(25日)
    21525.57  ボリンジャー:+1σ(13週)
    21448.68  6日移動平均線
    21445.41  25日移動平均線
    21385.98  均衡表基準線(日足)
    21349.59  均衡表転換線(日足)
    21279.38  26週移動平均線
    21268.98  均衡表基準線(週足)
    21216.86  ボリンジャー:-1σ(25日)
     
    ローソク足は寄り値と引け値が接近して上下にヒゲを残す十字線を形成し、売り買いの拮抗状態を示唆している。
    一方で、ともに上向きの5日移動平均線が25日線を上回って短期ゴールデンクロスを示現した。75日線も1日をボトムとして緩やかに上昇しており、3月4日ザラ場に付けた直近高値21860円処を上抜けば上昇トレンドが一段と鮮明になろう。
     
    ボリンジャーバンド(25日ベース)では、+1σを上回って推移。強気局面に移行するタイミングを窺う位置をキープして引けた。

     
     
    ■東証主体別売買動向:3月第4週、外国人は現先合計8574億円と2週連続売り越し
     
    東京証券取引所が4日発表した3月第4週(3月25〜29日)の投資部門別売買動向(東京・名古屋2市場、1、2部など)は、現物の海外投資家が744億5634万円と9週連続の売り越しとなった。前週は3785億760万円の売り越しだった。
    なお、先物ベース(日経225とTOPIXの先物・mini合計)で外国人は7829億円と13週ぶりの売り越し。現物・先物の合計では8574億円と2週連続の売り越し(前週は608億円の売り越し)だった。
     
    現物では、個人投資家は742億7235万円と3週ぶりの買い越し。事業法人は540億8801万円と9週ぶりの売り越し。投資信託は1028億3346万円と4週連続の売り越しだった。
    この週の日経平均株価は終値ベースで421円(2.0%)下落している。
     
     

    [概況]

     
    4日の東京外国為替市場は、各通貨とも動意に欠ける展開だった。理由は明日に米雇用統計という大きなイベントが控えていることや、大詰めを迎える米中通商協議の成り行きを見極めたいとする様子見のムードが広がったからだろう。
    このことで、本日の米ドル円の値動きは高値111.515円から安値111.320円という狭いレンジであった。
     
    さて、この後は明日の未明に予定されている、トランプ米大統領と中国副首相の会談に注目だ。焦点は、最終合意に向けた米中首脳会談の日程が調整できるかである。もっとも、中国側の譲歩を引き出すため、トランプ大統領は事前に制裁措置を継続する方針を示しなど、態度が軟化しているわけではない。
     
    つまり、依然として双方には隔たりがある印象を受けるということだ。その様なわけで、このところ外国為替市場は協議進展期待でリスク選好姿勢が強まっていただけに、会談が不調に終わった場合の失望売りの大きさには注意したい。


    [提供:カネツFX証券株式会社]

     

    【大引け概況】
    4日の日経平均株価は続伸し、前日比11円74銭高の2万1724円95銭で取引を終了した。
     
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:33 容量:13.65M

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    日経平均は3月5日以来、約1カ月ぶりの高値となった。
     
    朝方は買い優勢も日経平均の上値が重い展開だった。米中貿易協議が進展することへの期待と前日の米ハイテク株高が投資家心理を支え、上げ幅を一時前日比70円超まで広げた。
    しかし、日経平均が今週に入り3日までに500円あまり上昇したことで利益確定目的の売りに押され、上値が重い展開が続いた。
     
    高値と安値の値幅は120円強と小幅にとどまり、前日の終値(2万1713円)を挟んだ展開だった。午後はマイナス圏に沈む場面もあった。
     
    前日の米株式市場で主な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が過去最高値を更新し、きょうの東京市場ではアドテストや東エレク、スクリンなど関連株に買いが集まった。TDKや太陽誘電などの電子部品も堅調で、海運などの景気敏感株も買われた。
    一方、陸運やガスなどの内需関連には売りが優勢だった。週末に米雇用統計の発表を控えており、日経平均は、今週に入って500円強の上昇をみせていただけに、機関投資家が買いポジションを軽くする動きがみられた。
    上値の重さよりも下値の堅さを指摘する向きが大勢であり、センチメントは改善傾向にあるとみて良さそうである。とはいえ、中小型等の一角には後場に入って失速する動きも目立っている。明日も利食いに押される格好となるようだと、少なからずセンチメントに影響を与えるだろう。
     
    市場では「国内勢の機関投資家や中長期保有の個人が高値で利益確定目的の売りを出していた。」との声が聞かれた。また、「新たな投資資金を呼び込むには、米中貿易交渉の合意や良好な企業業績の確認といった強力な材料が必要になる」という。
     
    東証株価指数(TOPIX)は1.72ポイント安の1620.05だった。
    JPX日経インデックス400は前日比14.56ポイント安の1万4411.97と反落した。
     
    東証1部の出来高は12億2051万株、売買代金は2兆1147億円。
    騰落銘柄数は値上がり873銘柄、値下がり1158銘柄、変わらず109銘柄だった。
     
    業種別では33業種中12業種が値上がり。1位は海運で、以下、輸送用機器、ゴム製品、繊維が続いた。値下がり上位には鉱業、パルプ・紙、陸運が並んだ。
     
    値上がり寄与トップはTDKで、1銘柄で日経平均を約6円押し上げた。同2位は日産化学で、スズキやデンソー、アドバンテ、京セラなどが続いた。

    個別では、キーエンスが売買代金トップで大きく上昇したほか、トヨタやスズキ、ホンダなどの自動車株の上昇も目立った。コマツもしっかり、東エレク、SUMCOも大幅高となった。太陽誘電、TDKも買い優勢だった。レッグスがストップ高に買われ、安永、新川なども値を飛ばした。ヨロズ、FJネクストが大幅高、サノヤスホールディングスの物色人気も続いている。ジャパンディスプレイも上値追い。
     
    半面、前日に大幅高となったファストリは下落した。NTTデータや電通が売られたほか、塩野義や第一三共、武田など医薬株も軟調だった。ソニーが軟調、昭和電工、日立製作所も値を下げた。東海カーボンも軟調だった。KLabが大幅安、レンゴーも売られた。千代田化工建設、国際石油開発帝石が下落、ヤクルト本社、ノーリツ鋼機も安い。
     
     
    東証2部株価指数は前日比34.95ポイント高の6944.32ポイントと5日続伸した。
    出来高6176万株。値上がり銘柄数は211、値下がり銘柄数は192となった。
     
    個別では、東京衡機が一時ストップ高となった。エスプール、北海道コカ・コーラボトリング、サトウ食品工業、カワサキ、FRACTALEなど15銘柄は年初来高値を更新した。KIホールディングス、セントラル総合開発、ラピーヌ、カーチスホールディングス、JMACSが買われた。
     
    一方、KHC、福留ハム、アイケイ、あじかん、クロスプラスなど9銘柄が年初来安値を更新した。大丸エナウィン、ウェルス・マネジメント、ビットワングループ、ロブテックス、サンコーテクノが売られた。
     
     
     


    日経ジャスダック平均株価は続伸した。終値は前日比7円28銭高い3442円48銭となった。
    前日の米国市場で半導体株が上昇したことを受け、半導体製造装置の部品製造など関連銘柄に買いが入り、終日プラス圏と指数を支えた。ただ、日経平均株価が一時下げに転じたことなどから株式相場全体の上値の重さも意識され、個人投資家による利益確定売りが相場の重荷となった。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で390億円と前日(466億円)と比べ減少した。売買高は6195万株だった。ハーモニックやフェローテクのほか、ワークマンなど内需株の一部にも買いが入った。
    値上がり銘柄数は305、値下がり銘柄数は263となった。
     
    個別では、ルーデン・ホールディングス、三東工業社、銚子丸、ロングライフホールディング、メディシノバ・インクなど20銘柄が年初来高値を更新。エージーピー、ウエストホールディングス、日本アンテナ、santec、アイレックスが買われた。
     
    一方、クルーズ、滝沢ハム、クリエイト、エスエルディー、レッド・プラネット・ジャパンなど14銘柄が年初来安値を更新。レイ、アクセスグループ・ホールディングス、文教堂グループホールディングス、ジョルダン、日本エマージェンシーアシスタンスが売られた。


    東証マザーズ指数は反落した。終値は前日比8.88ポイント安い910.47だった。
    マザーズ市場には朝方から買いが先行した。しかし、物色としては、材料株のほか、直近IPO銘柄やバイオ関連の一角に留まり、アンジェスやオンコリスといった一部のバイオ関連株に加え、ALBERTやHEROZなど人工知能(AI)関連株への売りが指数を押し下げた。
    個人投資家による資金の逃げ足は次第に速まったことから、マザーズ指数は引けにかけて下落幅を広げる展開となった。
     
    トランプ米大統領と中国の劉鶴副首相が会談を行う予定で、「会談内容も見極めたい」との声が聞かれ、次第に模様眺めムードが広がっていた。
    また、米雇用統計の発表も控えているだけに、積極的に売り買いする投資家は少ないことも買い見送り要因につながったようだ。
     
    市場関係者からは、全般は個人投資家の短期売買が中心で「動きのある銘柄に日替わりで資金が集まっている」との指摘があった。
    売買代金は概算で1309.87億円。騰落数は、値上がり97銘柄、値下がり183銘柄、変わらず3銘柄となった。
     
    個別では、ソーシャルワイヤー、ZUU、gooddaysホールディングス、東名、ログリーなど9銘柄が年初来安値を更新。ALBERT、ASJ、エードット、シリコンスタジオ、Amaziaが売られた。
     
    一方、霞ヶ関キャピタル、フェニックスバイオ、テックポイント・インクがストップ高。インタースペース、アスカネット、富士山マガジンサービス、ホットリンク、HEROZなど15銘柄は年初来高値を更新。日本ホスピスホールディングス、ベルトラ、WASHハウス、はてな、ライトアップが買われた。
     

    【後場寄り付き概況】

    後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比29円80銭高の2万1743円01銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、1.21ポイント高の1622.98で始まった。
    日経平均株価と東証株価指数(TOPIX)はともに伸び悩んでいる。
    新規の買い材料がない中、前場に上昇した銘柄の一部に利益確定売りが出ている。
     
    外国為替市場では、1ドル=111円40銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は香港を除き総じて高い。
     
    朝方からやや円安基調となっていたドル円・クロス円とも動きに落ち着きがみられている。そんななか、前引けにかけて高値こう着感の意識されたハイテク株のほか輸出関連などに対する物色の継続動向に後場も注目が集るだろう。
    日経平均は3月4日につけた同月高値2万1860円レベルまでの戻りを試す展開が視野に入りつつあり、今週の間にこちらの水準を上抜けるかどうかが一つの焦点となってこよう。
     
    個別では、ファーストリテが軟調で、武田、関西電、アサヒは安い。大成建が続落し、三井不、住友不の不動産株は値を下げている。ソニーが反落し、信越化は値を消している。
     
    半面、キーエンス、東エレク、TDKが買われ、コマツもしっかり。トヨタやスズキの自動車株、デンソー、武蔵精密も堅調。商船三井が続伸し、住友鉱、ソフトバンクG、資生堂も上昇している。

     

    「八策」

    4月5日は、二十四節句の第5番目「清明」。
    現在広まっている定期法では、太陽が天球上を通る見かけ上の経路(黄道)が、
    春分を0度として360度に分割したときの、15度のときをあらわすもの。
    暦になると、それが起きる日となり4月4日。
    さらに天文学的には、それが起きる瞬間をいうため、4月4日の午前11時とのこと。
    節句をその瞬間で捉えるのはなんともあわただしい。
    ともあれ「万物が清々しく明るく美しく、桜の花が咲き誇り、燕も渡ってくる頃」。
    この清明が4月19日まで続く。
    4月20日は二十四節季では「穀雨(こくう)」。
    雨が降って百穀を潤すという頃という。
    つまり、穀物を成長させるために必要な雨と云う解釈になる。
    東洋的思考法ながら、イギリスにも「4月は雨と陽光がともに降る」という諺があるという。
    洋の東西は問わないようである。
    あるヘッジファンド氏の昔の言葉。
    「やはり、サクラはパッと咲いてパッと散るからココロの琴線に触れるのだと思います。 
    華やかさと儚さの裏表。
    潔さと清潔さ。
    最近、我々が忘れている世界です」。
    そして英国の女優ジュディ・デンチ氏の言葉。
    「役者として大切なのは、一にも二にもエナジー。
    瞬間的なものではなく蓄積されたエナジー。それと観察。
    ただし、機械的に見るのではなく、人間の目で観察すること」。
    役者さんだけではなく、これは株式市場にも必ず通じる言葉。
    エナジーを感じられない市場だからこそ、百鬼夜行が横行。
    滅多に立ち止まることのない鬼たちに惑わされることなく、市場の主役交代を観察して行きたいもの。


    「格言八策」。

    ☆「値上がり株より商いの出来る株を買え」。

    これはなかなか理解しにくい言葉。
    ただ数十億円程度のトレードを経験すると必ず納得できる言葉でもある。
    1日に5万株しか売買のない銘柄を50万株買うときの辛さ。
    自分の買いで株価は上がり、自分の売りで株価が下がる。
    こんなことでは投資自体が覚束ないことは必定。
    もっとも上昇してくれば商いを伴うものでもある。
    要はたとえ小口の商いでも「流動性」の問題には常に注意が必要というころ。

    ☆「優良株信仰を捨てよ」

    「良い株」という定義が非常に曖昧なので、「優良株」という定義も曖昧。
    「儲かる株」が「優良株」。
    誰が見ても非のつけどころがない銘柄でも上昇しなければ優良株ではない。
    そして売り方にとっては悪材料満載の銘柄ほど「優良株」たりえるに違いない。

    ☆「理屈と人気から離れよ」

    専門家氏の滔々とした相場論、あるいは材料話法。
    これがしばしば理路整然と間違うのは経験則。
    そして人気沸騰銘柄への商い集中以降の株価推移は「宴の後の悪魔」的動き。
    これに乗らない戦法こそ勝利への近道であろうか。

    ☆「貧乏神を呼ぶ過剰売買」

    相場で登場して欲しくないのは当然ながら貧乏神。
    過剰売買が必ずしも貧乏神を呼ぶとは限らない。
    しかしよく遭遇するのは「売った銘柄が上がり、買った銘柄が下がる」。
    資金枠一杯での投資では、かなり高い可能性でこうなることが多い。
    死んだ子の年を数えるのではなく、親の死に目に会えないのでもない。
    必要なのはお金と心の余裕ということだろう。

    ☆「株価は企業の将来を映す鏡」

    そう言われれば、頭脳では理解するもの。
    しかし、体が理解したかどうかは微妙。
    「将来を買っている」と言いながら目先の株価動向に一喜一憂するのが常。
    だったら・・・。
    将来を買っているなんて言い訳をせずに目先の動きに期待しているということを馴染ませるべき。
    目先株価動向が堅調なときには「将来を買っている」なんて言葉は決して登場しないもの。
    本来的な意味で「将来を買う」のなら、それはそれでとても大切な動作になる。

    ☆「相場の極地は手仕舞いにあり」

    「相場に勝つのは売り上手」という言葉がある。
    確かに買うときには相当な準備をして臨場するのに比べ、売って手仕舞うときはほぼ準備なし。
    本来は買い4割、売り6割程度の細心さと用意周到な売りシナリオが望まれる。
    買いではなく売り場面の想定をした方がパーフォーマンスは上がるような気がする。
    買った途端に塗炭の苦しみ、あるいは買って満足では話にならない。

    ☆「売り損ないの後悔は苦痛」

    「後悔に二つあり」と言われる。
     一つは、もう少し待てばまだ利益が乗ったのに下げの不安から売り急いでしまって儲け損なったときの後悔。
    もう一つは、株価が上昇したのに売り惜しみしているうちに株価が下がりはじめ売り場を失い、あげくの果てに損失まで出してしまったときの後悔。
    二つ目の後悔は利益を出せたはずなのに気がつけば損失。
    これは泣くになけない。
    もっとも、上昇の極地を待って下げ始めたら即刻売るというスタンスの方が逸失利益は少ないかも知れない。

    ☆「一割三割」

    株価の決定要因で影響の大きいものは需要と供給のギャップ。
    需給バランスに1割のギャップが出ると、株価の変動幅が3割になるという意味であろう。
    解釈すれば好材料が出たときに、買いが5%増え、売りが5%減り、
    需給のギャップが10%になったとき株価は30%押し上がるということ。
    少しのバランスの変化が大きな株価インパクトになるということ。
    需給ギャプによる大幅な株価上昇を市場全体の動きと思い込んではいけないという教訓。
    なかなか難しいが冷静な判断こそ転ばぬ先の杖になる。

    (櫻井)

    4日午前の日経平均株価は小幅に続伸した。前日比55円64銭高の2万1768円85銭で前場の取引を終えた。東証株価指数(TOPIX)3.06ポイント高の1624.83と小幅に続伸した。
     
    前日の米ハイテク株高を好感し、東京株式市場でも半導体関連や電気機器などに買いが優勢となった。米株式市場で主な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が過去最高値を更新し、きょうの東京株式市場でも朝方から東エレクやアドテスト、スクリンなど関連株に買いが集まった。
    また、米中貿易協議が近く最終合意に達するとの観測がでるなか、中国・上海株などアジア株も堅調な推移をみせ、リスクを取る動きが優勢となっていた。
     
    一方、内需関連には売りが出て、相場の上値を抑えた。日経平均の短期的な過熱感を警戒した海外ヘッジファンドなどの売りも重荷となった。2万1800円近辺では戻り売りが厚く上値の重さも意識された。
     
    市場関係者は、日経平均は3月29日から4月3日まで、ほぼ一本調子で約700円上昇。3月4日の高値や200日移動平均線が集中する2万1900円近辺に接近し、「チャート的な節目とともに、上値のめどとして意識されやすくなっている」という。株価の急速な戻りを受けたスピード調整機運が高まりやすくなる中では、上値を積極的に追いにくい雰囲気だった。
     
    前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆63億円、売買高は6億77万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1237、値下がりは798、変わらずは104だった。
    業種別株価指数(33業種)は、海運業、電気機器、石油・石炭製品が上昇し、下落は鉱業、パルプ・紙、陸運業など。
     
    個別では、キーエンスが売買代金トップで大幅高。東京エレクトロン、SUMCOなども商いを伴い高い。太陽誘電やTDK、京セラなど電子部品株が上げた。コマツと安川電が上昇。トヨタとホンダが高い。ZOZOも反発に転じた。TOWA、新川が大幅高、サノヤスホールディングスも買われている。
     
    半面、ファーストリテイリングとユニファミが冴えず、ソニーも売りに押され、エーザイや塩野義、武田など医薬品株が下げた。Gunosy、ノーリツ鋼機の下げが目立ったほか、レンゴーも安い。
     
    東証2部株価指数は前日比42.84ポイント高の6952.21ポイントと5日続伸した。
    出来高4097万株。値上がり銘柄数は216、値下がり銘柄数は140となった。
     
    個別では、エスプール、北海道コカ・コーラボトリング、カワサキ、ピーエイ、ヒラノテクシードなど13銘柄が年初来高値を更新した。セントラル総合開発、KIホールディングス、リミックスポイント、ニーズウェル、タカトリが買われた。
     
    一方、福留ハム、東海ソフトが年初来安値を更新した。大丸エナウィン、平和紙業、ロブテックス、倉庫精練、ササクラが売られた。


     

    日経ジャスダック平均株価は続伸した。
    前引けは前日比10円00銭高い3445円20銭と底堅い動きとなっている。
    前日の米ハイテク株高や4日の日経平均株価の上昇を背景に、新興株に対しても個人投資家などは買い意欲を保った。半導体関連株としてハーモニックやフェローテクが物色され、商いを伴って株価が上昇した。
    ただ、米中協議の次には日米の新たな貿易交渉が控えており、先行き警戒感が完全に払しょくされたと言いづらく、買い一巡後は様子見ムードだった。
    ジャスダック市場の売買代金は概算で207億円、売買高は3382万株。
    値上がり銘柄数は325、値下がり銘柄数は214となった。
     
    個別では、ルーデン・ホールディングス、三東工業社、銚子丸、メディシノバ・インク、東洋合成工業など17銘柄が年初来高値を更新。santec、日本アンテナ、アイレックス、リーダー電子、AKIBAホールディングスが買われた。
     
    一方、クルーズ、銀座山形屋、ビジョナリーホールディングス、マミーマートが年初来安値を更新。レイ、文教堂グループホールディングス、シーズメン、日本エマージェンシーアシスタンス、南総通運が売られた。

     


    東証マザーズ指数は小幅に反落した。前引けは前日比0.62ポイント安い918.73だった。
    値上がり銘柄数は156、値下がり銘柄数は111となった。
    値上がり銘柄数が値下がり銘柄を上回ったものの、時価総額が比較的大きいアンジェスやメルカリの下落が指数の重荷となった。
    前日に発表された米国の経済指標は市場コンセンサスを下回るなど海外経済の先行き先行き不安は残るほか、国内10連休まで1カ月を切っていることから、短期資金の逃げ足が速くなっている。
     
    個別では、ソーシャルワイヤー、東名、ログリー、ピアラ、コプロ・ホールディングスなど6銘柄が年初来安値を更新。ALBERT、ロックオン、Amazia、エディア、エクストリームが売られた。
     
    一方、霞ヶ関キャピタル、フェニックスバイオ、テックポイント・インクがストップ高。インタースペース、アスカネット、富士山マガジンサービス、ホットリンク、HEROZなど14銘柄は年初来高値を更新。日本ホスピスホールディングス、ベルトラ、ソフトマックス、はてな、大泉製作所が買われた。

     

    【寄り付き概況】

    4日の日経平均株価は小幅に続伸して始まった。始値は前日比11円48銭高の2万1724円69銭。
    前日の主要指数がいずれも高く、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は昨年10月以来、約半年ぶりの高値圏に浮上。これを受けて東京株式市場でも主力輸出株セクターを中心に買いが先行したが上値も重い。
    米中間の交渉が合意に近づいているとの観測が強気材料。また、米国では半導体関連株の上昇が顕著でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は過去最高値を更新しており、日本でもここにきて同関連株に買い戻しが目立つ展開。
    テクニカル的には3月4日の十字足でつけた戻り高値2万1860円が当面の上値ポイントとして注目されている。
     
    財務省が取引開始前に発表した、3月24-30日の対外対内証券売買契約によると、非居住者の株式取引は4387億円の取得超で、9週ぶりに取得超となった。
     
    寄り付き時点で業種別では33業種中、13業種が高く、値上がり上位に電気機器、海運、機械など。一方、値下がりで目立つのは鉱業、石油、医薬品など。
     
    個別では、ソニーが甘く、富士通、パナソニックも軟調で、任天堂は弱含み。ソフトバンクGが売られ、ファーストリテは利益確定売りに押されている。JT、武田、アステラス薬もさえない。三菱UFJ、三井住友は小幅安となっている。
     
    半面、東エレク、アドバンテス、太陽誘電が大幅高で、ファナックやキーエンス、トヨタもしっかり。コマツが値を上げ、ダイフクは上伸している。NTTは小じっかり。
     
    225先物は、GS・JP・みずほ・ナティクス・クレディが買い越し。
    ソジェン・UBS・アムロ・ドイツが売り越し。
    TOPIX先物はみずほ・JP・クレディ・バークレイズ・モルスタが買い越し。
    ソジェン・メリル・野村・パリバが売り越し。
     
    テクニカル的には、鉄建(1815)、東亜建(1885)、住友林(1911)、エスクリ(2196)、プリマ(2281)、東エレデバ(2760)、三菱紙(3864)、マークライン(3901)、昭電工(4004)、石原産(4028)、セ硝(4044)、パカライ(4095)、カネカ(4118)、三井化(4183)、JCU(4975)、太平洋セ(5233)、フジミイン(5384)、ニチアス(5393)、日製鉄(5401)、昭電線(5805)、Jマテ(5711)、芝機(6104)、アイダ(6118)、FUJI(6134)、パンチ(6165)、豊田織機(6201)、オプトラン(6235)、平田機工(6258)、レオン自(6272)、SMC(6273)、フジテック(6406)、CKD(6407)、竹内製(6432)、グローリー(6457)、ミネベア(6479)、ユーシン(6482)、マブチ(6592)、TDK(6762)、ヨコオ(6800)、TOA(6809)、マクセル(6810)、エスペック(6859)、双信電(6938)、太陽誘電(6976)、タチエス(7239)、安永(7271)、シークス(7613)、タムロン(7740)、ニチハ(7943)、長瀬産(8012)、山善(8051)、佐藤商事(8065)、稲畑産(8098)、三井住友(8316)、合銀(8381)、興銀リ(8425)、東セン(8439)、SBI8473)、三菱Uリ(8593)、ジャフコ(8595)、SOMPO(8630)、海上(8766)、SG(9143)、国際紙パ(9274)、近鉄エク(9375)、GMO(9449)、ミスミ(9962)が動兆。


     

    「お願いだから木曜日、明日は新月、鬼宿日、清明節だ」
     
    水曜のNY株式市場は小幅上昇。
    米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長が「米中通商協議が進展している。
    両国とも週内に合意に近づくことを望んでいる」とコメント。
    中国依存度の高い半導体セクターが上昇。
    フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は一時3%高と過去最高値を更新した。
    アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が8.5%高でS&P500種で上昇率トップ。
    インテルは2.1%高。
    ボーイングは1.5%安でNYダウの上値を抑えた。
    ISM非製造業総合指数は56.1。
    2017年8月以来の低水準を更新。
    ADP民間雇用者数は12.9万人増と市場予想の17万人増を下回って着地。
    1年半ぶりの低い伸びとなった。
    「行きつ戻りつする通商協議への期待とさえない経済指標の厳しい現実とのせめぎ合い」という解釈だ。
    10年国債利回りは2.5%台。
    欧州の一部経済指標が予想を上回ったことで独10年債利回りがプラス圏を回復。
    ドル円は111円台半ばでの推移。
    英サン紙はメイ英首相が来週の臨時EU首脳会議で中断条項付きで9カ月の離脱延期を要請へと報じている。
     
     
    水曜の日経平均は寄り付き58円高、大引け207円高と反発。
    英FTの「今日からワシントンで開催される米中閣僚級協議で両国の合意が近づいている」の報道を好感。
    中国財新非製造業購買担当者景気指数(PMI)の前月比大幅上昇での着地も好材料視された。
    JPが消費増税実現の可能性低下のレポートを出したのも効いたかも知れない。
    今年の水曜は前場高値を後場に更新する傾向が顕著だ。
    ほぼ上ヒゲのない日足陽線は美しい。
    これで今年の水曜は8勝6敗。
    東証1部の売買代金は2兆4166億円。
    値上がり1480銘柄、値下がり588銘柄。
    新高値137銘柄、新安値44銘柄。
    騰落レシオは101.47に上昇。
    25日線からは0.4%のプラスかい離。
    200日線からは1.0%のマイナスかい離。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.204%。
    買い方▲10.131%。
    ようやく逆転してきて気勢があがる局面。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲9.397%。
    買い方▲18.121%。
    Quick調査の3月29日時点の信用評価損率は▲13.36%と3週ぶりに悪化。
    空売り比率は43.7%で20日連続40%超。
    3月29日時点の裁定買い残は759億円増の1兆4429億円。5週連続増加。
    同裁定売り残は231億円増の9572億円。2週ぶりの増加。
    日経HVは19.5、日経VIは16.24。
    プットコールレシオは1.73倍と1月10日以来のコール優位の水準となった。
    日経平均のPERは12.56倍でEPSは1728円。
    PER13倍で22464円、14倍で24192円、15倍で25920円だ。
    PBRは1.14倍。
    シカゴ225先物終値は大証日中比40円高の21760円。
    高値21830円、安値21480円。
    大証夜間取引終値は日中比40円高の21760円。
    10月2日高値と12月26日安値の半値戻し(21698円)をクリア。
    24ヶ月線21650円もクリアした。
    4月2日高値21744円を抜ければ次のターゲットは3月4日の21860円。
    週足のボリンジャーのプラス2σが21979円。
    日足のボリンジャーのプラス2σが21883円。
    勝手雲は今日白くなるが明日黒くねじれる。
    その先は12日に白くねじれており目まぐるしい。
    気学では「前日が高い時にはこの日反落する」。
    金曜は「変化注意日にして不時安を見ることあり」。
    今年3度目の22000円トライの条件は整った。
    課題は今年2勝9敗と唯一負け越している木曜日。
    特に後場の失速への懸念は残る木曜日。
    明日になれば「新月、鬼宿日、清明節」だ。
     
    36ページに減ったままの日経朝刊で目についた記事。
    一つは「キャッシュレス、米で反発拡大の見出し」。
    クレジットカードを持たない低所得者層を排除しかねないという懸念が台頭しているという。
    アメリカでは年間所得25000ドル未満の低所得世帯での現金支払い比率は47%。
    12万5000ドル以上の高所得世帯の2倍近い数字だという。
    銀行口座を持たない世帯は6.5%。
    デビッドカードでさえ銀行口座が必要だから確かに困る人はいる。
    プリペイドカードならば銀行はいらないが、前もって入金できる余裕があるかどうかは微妙。
    東京でもスイカに1000円づつ入金する姿をよく見かけるものだ。
    「キャッシュレスは経済の最下層の人々を除外する」の声だ。
    「災害時などに現金が使えないと困る」という声はわかる。
    キャッシュレスは効率化に必須という見方もわかる。
    この新旧の対立はいずれ日本にも訪れ、野党などが騒ぎ始めるに違いない。
     
    「やはり」と思ったのは「ビットコイン売買95%偽装」の記事。
    取引が活発と見せかけるために自社アカウントでの売買の反復が横行しているのではないかとの疑問。
    米ビッドワイズの日時取引量は約60億ドル。
    しかしこのうち顧客の委託分は2.73億ドル。
    95%の水増しだったという。
    FXの世界でもトルコリラのスワップポイントが業者によって大きくことなる事例が昨日報じられていた。
    昨年の店頭FX取引額は4003兆円。
    過去最大は2015年の5570兆円だったが、売り買いのスプレッドだけでも相当なものだろう。
    結局「誰が儲かるのか」という質問に対する答えは「相場の上限変動にかかわらすか鳴らすある業者の中抜き」。
    意外と結構正しいかも知れない。
    FX業者に対する金融庁の新規制は来年1月から。
    「十分な自己資本を確保させる厳格な健全性評価」という方向だ。
    その報道のすぐ横に「ビッドコインが急上昇」の見出しはないだろうとも思うが・・・。
     
    明るいのは日銀が発表した10〜12月期の「需給ギャップ」。
    18年10〜12月期はプラス2.23%。
    9四半期連続で需給超過になった。
    1992年4〜6月期のプラス2.39%に迫る高水準。
    26年半ぶりとなる大幅な需給超過だ。
    背景は雇用環境の改善や機械設備の稼働率向上。
    需給ギャップ改善は物価の押し上げ要因となる。
     
    IMFが発表した4月の世界経済見通し(WEO)。
    「米中通商戦争が激化すれば、両国から製造業部門の雇用が流出。
    雇用が失われる恐れがある。
    ただ両国の総合的な貿易収支は変化しない」という骨子。
    「米中通商戦争が激化すれば、中国では電子産業を含む製造業部門、米国では農業部門が大きな打撃を受ける。
    米国の農業・輸送機器部門で1%の雇用が失われると予想。
    中国では家具、宝飾品などを含むが電子機器を除く製造業部門で5%の雇用が喪失する」。
    米国の輸入全体に占める中国からの電子機器・機械類の割合は、関税措置を受け22.1%から11.5%に低下。
    同時に、他の国からの輸入の割合が上昇する。
    東アジア諸国が15.6%から17.7%、メキシコが12.6%から14.6%、
    カナダが10.8%から12.3%にそれぞれ上昇するとの試算だ」。
    だから何?という気がしないでもない。
     
    NYダウは39ドル高の26218ドルと反発。
    NASDAQは46ポイント高の7895ポイントと5日続伸。
    S&P500は6ポイント高の2873ポイントと5日続伸。
    ダウ輸送株指数は16ポイント高の10642ポイント。
    SOX指数は2.27%の大幅高。
    VIX指数は13.77と5日ぶりの小幅反発。
    3市場の売買高は72.4億株。
    225先物CME円建ては大証日中比40円高の21760円。
    ドル建ては大証比60ポイント高の21780ポイント。
    大証夜間取引終値は日中比40円高の21760円。
    ドル円は111.45円。
    10年国債利回りは2.527%。
     
    ◇━━━ カタリスト━━━◇
     
    日東工業(6651)・・・動兆
     
    日東工業に注目する。
    同社は電設資材のキャビネット、配電盤大手。
    情報通信関連分野に注力。
    昨年末、北川工業(売上112億円、営業利益10億円)をTOBし4月に完全子会社化。
    パナソニックグループのエコソリューションズ社と配電盤事業等において協業することで合意。
    新幹線窓外銘柄。

    (兜町カタリスト櫻井)


    [概況]

    欧州市場で当日高値111.580円まで上昇したドルは111円後半を維持出来ず、其の後は111円前半で揉み合いとなり、NY市場に入り発表された3月ADP雇用者数は予想を下回ったが前月分は上方修正された事もあってドル安は僅かだった。
     
    しかし其の後発表された3月ISM非製造業景気指数も予想を下回ってドルは売られ、NY市場序盤に欧米市場安値となる111.300円まで急落した。しかし下値を売る動きは無く、買い戻されて株価の上昇と共に値を伸ばし、引け間際には111.530円まで反発した。
     
    最後も前日比+15.5銭高の111.475円と111円後半を維持する事は出来なかったが上昇して引け、株価上昇によるリスク選好の円売りにトルコリラ(-7銭)以外の主要通貨も上昇して引けた。この日発表の米経済指標は2件とも予想を下回りドルは売られたが、株価の上昇もあって最後は反発して引けた。雇用統計も予想を下回る様だとドルも調整の売りが強まる可能性があり、ドル買いは明日まで待った方が良いのではないか。
     
    [提供:カネツFX証券株式会社]

     

    4日の東京株式市場は、堅調展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、2万1600円-2万1900円。
    きのう3日の堅調な地合いや、現地3日の欧米株式が上昇したこともあり、朝方は買いが先行し良好な地合いが続くだろう。週末には米雇用統計が控えているため、上値は限定的となりそうだが、米中関係改善期待を支えに小じっかりの推移を予想する。
     
    為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の半ば(3日終値は111円51-52銭)、ユーロ・円が1ユーロ=125円台の前半(同125円31-35銭)と小動き。
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所終値比40円高の2万1760円だった。
     
     
    【好材料銘柄】
     
    ■トライステージ <2178>
    19年2月期の連結最終損益は9.9億円の赤字(前の期は3.8億円の黒字)に転落したが、20年2月期は3.2億円の黒字にV字回復する見通しとなった。
     
    ■FJネクスト <8935>
    前期経常を28%上方修正・2期ぶり最高益、配当も4円増額。
     
    ■ギフト<9279>
    3月既存店売上高は前年同月比3.5%増と増収基調が続いた。
     
    ■サニーサイドアップ<2180>
    Gunosy <6047> とインフルエンサーマーケティングで業務提携。
     
    ■イントランス <3237>
    料理人の起業支援を手掛けるアスラボと業務提携。フード関連施設(横丁事業)の開発を共同で全国展開する。
     
    ■イグニス<3689>
    子会社スタジオキングが初のブラウザゲーム「猫とドラゴン」の先行配信を開始。
     
    ■SHIFT<3697>
    NHN JAPAN、NHN ハンゲーム、CRI・ミドルウェア <3698>と協業し、ゲーム開発支援ワンストップソリューションを提供開始。
     
    ■CRI・ミドルウェア<3698>
    NHN JAPAN、NHN ハンゲーム、SHIFT <3697> [東証M]が提供開始する「ゲーム開発支援ワンストップソリューション」向けにミドルウェアを提供する。
     
    ■プロトコーポレーション <4298>
    コーポレートベンチャーキャピタルを設立。新規事業やベンチャー企業への投資育成事業を開始する。
     
    ■フェニックスバイオ <6190>
    高尿酸血症モデル動物に関する国内特許を取得。
     
    ■SANKYO <6417>
    前期経常を69%上方修正。
     
    ■幸楽苑ホールディングス <7554>
    3月既存店売上高は前年同月比10.1%増と6ヵ月連続で前年実績を上回った。
     
    【主な経済指標・スケジュール】
    【国内】
    4(木)
    30年国債入札
    《決算発表》
    7&I−HD、不二越、ハイデ日高、カネコ種、サカタのタネ、ダイセキソリュ、アダストリア、レナウン、京進、クリーク&リバ、三協立山、瑞光、三光合成、毎コムネット、ダイセキ
     
    【海外】
    《米決算発表》
    コンステレーションブランズ
     
    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

     

    [株価材料]
     
    ■熊谷組<1861>
    SOINNとAI制御による不整地運搬車の自動走行技術を開発
     
    ■ブイキューブ<3681>
    企業の営業部門に特化したウェブ会議システムを提供
     
    ■テルモ<4543>
    国内テコ入れへ部門横断型の営業体制構築 成功事例を共有
     
    ■日電硝<5214>
    5G対応の関連製品を市場投入 ガラスアンテナの開発着手
     
    ■WASHハウス<6537>
    災害時に現地に出向く移動式ランドリー車を開発
     
    ■ダイヤHD<6699>
    インドネシアで自動車用点火コイルの新工場稼動
     
    ■三菱自<7211>
    19年度国内生産を3%増 全面改良した「eK」販売増見込む
     
    ■スズキ<7269>
    パキスタンで排気量660CCの軽自動車のノックダウン生産開始
     
    ■加賀電<8154>
    ナノテクなど先端分野で産学連携の共同研究 北陸先端大と
     
    ■鴻池運輸<9025>
    4月からインドで自動車の鉄道輸送 渋滞による遅れ解消
     
    ■NTT<9432>
    微量の化合物の構造を高感度に検出する手法を開発


     


    3日のNYダウ工業株30種平均が反発し、前日比39ドル00セント高の2万6218ドル13セントで終えた。
     
    米中両政府はこの日からワシントンで閣僚級の貿易協議を再開した。合意の妨げとなっていた問題の大半が解決したとする英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)の報道や、協議が「かなり前進している」とのクドロー米国家経済会議(NEC)委員長の発言などを受け、市場では協議進展への期待が拡大した。投資家のリスク志向が強まり、ダウは一時103ドル高まで上昇した。
     
    アナリストが強気な見通しを示したことが半導体株への買いにつながった。
    アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やインテルなど半導体株全般が買われたことで投資家心理を支えた。半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が半導体の生産を加速しているとの報道を受け、年後半の業績改善期待が強まった。
     
    一方、米サプライ管理協会(ISM)が朝方発表した3月の非製造業景況指数(NMI)や、米民間雇用サービス会社オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)の3月の全米雇用報告がいずれも市場予想を下回ったため、景気減速への警戒感が相場の上値を抑えた。新型旅客機の墜落事故が業績悪化につながるとの見方が広がった航空機大手ボーイングの下落もダウの重しとなった。
     
    セクター別では、半導体・半導体製造装置や自動車・自動車部品が上昇する一方で食品・飲料・タバコやエネルギーが下落した。
     
    ナスダック総合株価指数は5日続伸し、同46.864ポイント高の7895.553と昨年10月上旬以来の高値で終えた。半導体関連に加えて、アップルなど大型ハイテク株全般が上げた。
     
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    26,218.13+39.00
    S&P500種
    2,873.40+6.16
    ナスダック
    7,895.553+46.864
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,295.30−0.10   
    NY原油(ドル/バレル)62.46±0.00
    円・ドル111.43 - 111.44−0.08

     

    【シカゴ日本株先物概況】

    シカゴ日経平均先物は反発した。
    6月物は前日比235円高の2万1760円で引け、3日の大取終値を40円上回った。3日にワシントンで再開した閣僚級の米中貿易協議が合意に向けて進展しているとの期待から、米株とともに買われた。
    中国の3月の非製造業購買担当者景気指数(PMI)が改善し、世界景気への警戒感が薄れたことも買いを支えた。
    この日の6月物高値は2万1830円、安値は2万1480円。
     
    シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
    21760 ( +40 )
    シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
    21780 ( +60 )
    ( )は大阪取引所終値比
     


    【欧州株式市場】

     
    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 7418.28(+27.16)
    FTSE100種総合株価指数は5日続伸した。前日の終値に比べ27.16ポイント高の7418.28と、終値ベースで2018年10月上旬以来、約6カ月ぶりの高値で引けた。
    構成銘柄の約8割が上昇した。小動きで推移した後、午後に買いがやや強まった。
     
    メイ英首相は2日夕、欧州連合(EU)離脱日を12日から再び短く延期したいとの意向を示した。これを受けて、「合意なき離脱」は回避されるとの思惑から内需関連の銀行と住宅建設株が買われ、株価指数を押し上げた。
     
    個別では、住宅建設のテイラー・ウィンピーは4%超上昇した。保険株も堅調だった。銅価格の上昇を受けて、鉱業株も上がった。航空のインターナショナル・エアラインズ・グループも大幅高となった。
     
    半面、離脱延期の期待からポンドが上昇し、通貨高で業績に悪影響を受ける多国籍企業銘柄は下落した。医薬品とたばこ株の下げが目立った。酒類のディアジオも売られた。ファッションのバーバリー・グループも下がった。
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 11954.40(+199.61)
    ドイツ株式指数(DAX)は5日続伸した。終値は前日と比べて199.61ポイント高の11954.40だった。良好な中国と欧州の経済指標が発表されたほか、米中の貿易協議の進展が期待され、欧州各国市場で買いが広がった。
     
    個別では、半導体のインフィニオンテクノロジーズが4%超上がった。米中協議の期待から日米の半導体株が買われたことに連動した。素材メーカーのコベストロと、化学のBASFも大幅高となった。
    一方で下落したのは、医薬・化学大手の独メルクと日用品のバイヤースドルフの2銘柄だけだった。
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 5468.91(+45.44)


     

04月05日 マーケットコメント

04月06日 マーケットコメント

04月08日 マーケットコメント



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