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東証1部売買単価3カ月ぶり1000円割れ、個人投資家出動のチャンス到来か

東証1部の売買単価が983円と今年2月19日以来ほぼ3カ月ぶりに1000円水準を割り込んだ。売買単価の4ケタ割れで、これまで続いた値ガサ優良株買い相場に陰りが出ていることを現しているとみられる。

日本の企業がROE重視経営に目覚めたことを好感して2月以降、外国人投資家がROEの高い値ガサ優良株を大きく買い越してきた。

その額は、個人投資家が1〜4月で売り越した約3.7兆円にほぼ匹敵したものとなっている。一時、売買単価は1346円(3月16日)まで上昇していた。

売買単価の1000円割れをどう見るか。一つの仮説として、外国人の買いが一巡したのではないかとみられることだ。日本株ポジションはそうとう高くなっているはずで日本の景気及び2016年3月期の企業々績を見極める局面ということかもしれない。

一方、個人投資家にとっては、このまま売買単価が低下し個人好みの中低位銘柄に物色の矛先が向かえば、1〜4月で大量に売り越し手持ち資金が潤沢となっていることから個人投資家には買いのチャンスとなろう。証券会社にとっても中低位株で盛り上がれば手数料収入にも結びつく。

3月期決算の発表がまもなく終わろうとしている。このまま、売買単価が低下に向かうのか注目されるところである。
金融政策決定会合、5月27日〜29日のG7財務相・中央銀行総裁会議、6月3日のECB(欧州中央銀行)理事会、6月7日〜8日のG7首脳会議、6月16日〜17日の米FOMC(連邦公開市場委員会)などが予定されている。

(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
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