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《Eimei「みちしるべ」》
(4月4日から4月8日の週)

「春の日の釣瓶落とし」なんて言葉はないが、日経平均は金曜まで4日続落。
しかも堅調な欧米株式と比較すると逆行安の展開。
為替の円高傾向による企業業績の悪化と言うのが売り材料との解釈。
悪役は外国人投資家。
年初から3月第4週までの売越額は総額5兆円超と暦年ベースで29年ぶりの規模。
市場は所詮ゼロサムゲームの世界だからどこがが良くなればどこかが悪くなる。
マネーの置き場として現在の東京株式市場は他市場と比較すれば、
消去法的にふさわしくないということになろうか。
4日(月)中国清明節(掃墓節)、5日(火)変化日、6日(水)ECB理事会、
7日(木)新月、8日(金)SQ。
スケジュール的には5日の変化で反転というのが望ましい。
5日にトレンド加速、7日の新月で底打ちパターンとも考えられる。
因みに新年度初日に下落したのは4年連続。
「調整のシグナルは連続陰線か大きな陰線。
25日線割れと前日にサインはあった」と市場関係者。
「ただ、2月12日までの相場に比べれば大したことはないだろう」とも。
「週足はもう一段調整の可能性がありますが、月足が今月末に陽線となって終わるようなら、
まだ反発が続く可能性があります」とテクニカルアナリスト。
3日、4日というのが今年のリズムであり、5日連続というのは避けたいところ。


日経平均想定レンジ

下限16085円(3月1日安値)〜上限17198円(75日線)

土曜の日経で塩崎恭久厚生労働相。
「80時間超える残業のある事業所に調査対象広げる」と表明。
長時間労働減らすよう監視強める方向を打ち出した。
そして電機大手などが人材不足のために初任給を2割程度引き上げるという方向も報じられた。
長時間労働など問題は多いことは事実。
しかしどうも「働くな」と霞が関が言っているとしか聞こえないのは気のせいだろうか。
日本経済はどうも休日が多くなってから衰退してきたような気がするのも錯覚だろうか。
というより・・・。
大切なのはたぶん今朝の日経朝刊の「経営の視点」。
「スマホアプリなど消費シーンの多くは無料化。
本当に欲しい商品にしか、購買意欲が高まらない構図」というのは当たっている。
ヒットのキーワードは「売れるか売れないかよりは面白いか面白くないかを追求」。
パンの表面がカラッ、中は水分たっぷりというトースターが売れているという。
販売している会社の社長のコメント。
「モノではなく、その先の体験にお金を支払っていることに気がついた」。
アップルが軟調でグーグルが好調という構図が象徴的だろうか。
モノという可視商品ではなくサービスやアプリ、ソフトという不可視商品の優勢。
モノづくりは、発展途上国、ソフト化製品こそ先進国の生きる道。
ここを読み間違えたのがシャープだろう。
いつまでもモノとかつくるにこだわると失敗する気がする。
この大きな構図の変化を株式市場は先取りしているのだろう。

「相場の世界で『「大横綱白鵬』いや、史上最強と言われている『雷電』になる方法(笑)」。

回りを見ると、今回の相場で大きく取れている人、取れていない人と両極端になっています。
どうしてそうなっているのか、分かりやすく解説します。
シンプルに言えば、今の相場って数年に1度訪れる相場だからです。
相場で取る有力なやり方は「利食い千人力」。
1カイ2ヤリでもいいから、バントヒットでもいいから、とにかく塁に出る。
(細かくていいから、とにかく売却益を積み上げる)。
これなら大きな損失も出づらく、トータルでプラスにしやすい。
しかも、バントヒットでも何でもいい。
細かく塁に出ているうちに長打(大幅高銘柄)も出るようになる。
時々長打が出れば、トータルの売却益がさらに膨らむ。
ほとんどの相場、こうした売買法が最も効果的なやり方。

ただ今回の相場はそんな普通の相場での有力な売買法が通用しづらい例外的な相場。
こうした相場は数年に1度あります。
押し目らしい押し目をつくらないから利食ったあと買い戻そうとしても買い戻しづらい。
だけでなく、仮に押し目を入れても、上げが大きい分、大きな幅で突っ込むことが多い。
(上昇トレンドが崩れていない場合、その後、切り返すケースが多いことが分かっていても)買い戻しづらい。
そうこう様子を見ているうちに切り返してしまい、押し目買いのチャンスを逃してしまう。
いや、押し目狙いどころではなく、逆に行けると見ればストップ高まで買いに行く。
実は新興系、バイオ系の相場ってこういう相場です。
本格的に火がつくと、呆れるほど上に行くところまで行く。
最後はもちろん大きく崩れるけど(悲惨なほど下げるものも出て来ますが)。
上昇トレンドが崩れるまで割り切って行くしかない。
新興系、バイオ系の相場は数年に1度ありますが。
こうした相場のときは上昇トレンドが崩れるまで持っていいと言う度量を持って臨まないと貯められません。
回りを見ると、今回の相場で大きく取れている人、取れていない人は両極端となっています。
それは新興系、バイオ系の投資ノウハウを知っているか、実践しているかの差です。

ただし、新興系、バイオ系とともに3本の矢としている低位系については、
連続して一気! 一気! と大幅高する銘柄が少ない。
基本的に普通の相場での売買法(利食い千人力)が有力です。
バントヒットでもいいから、とにかく塁に出る。
(細かくていいから、とにかく売却益を積み上げる)。
そのうちに長打も出るようになる。
この着実なやり方です。
ただし、星占いみたいですが、お互い影響し合うのも相場。
今の相場、新興系、バイオ系のリズムの影響も受けていて、
低位系も慌てて1カイ2ヤリをするより、ひと息入れて、
どーんと構えていた方が好結果をもたらしています。
北斗の拳が求められた時代と同様、千変万化の相場の世界での戦い方もあります。
しけの海には漁に出ない。
勝てる確率の高いときに行く。これらは負けない戦い方。

一方である投資家さんの手法。

「わたしの投資方法は14時前後で売られた銘柄を拾い1泊2日。
翌日寄りから9:10の間で昨日より上がっていれば利益確定。
火曜日に買い 木曜日に売る。
または金曜日 前場で売却。
そして・・・。
第三火曜日に多めに買い第四金曜日にほとんど売却する。
株は時間軸と板との戦いです。
無理せず自分のお財布と時間を相談して今年もそこそこ利益確定しています。
株価は自分のセオリーと勝くせをつければいいんです。
売りが得意な人は日経一面14版の記事を売り!
配当優待銘柄などで奥様が好きな食品食べ物などは
配当1か月前に下がっているときに仕込み
配当権利数日前から様子をみて権利確定前に利益確定を繰り返し。
こうすれば勝率は上がります。
プロ野球でも・・・。
予告先発投手がわかれば相手投手に強い過去データで選手を起用し勝率上昇。
相手が人間だとなかなかできませんが、株価は数字の戦い。
自分の好きなようにできるのが楽です。
仕事は人間関係で気を使いますが株価は気にしない利益確定あるのみです」。

日経「私の履歴書」のアイリスオーヤマ大山社長。
今日の言葉は「経営判断は、本質的、多面的、長期的」。
これは投資判断の原則にもつながる言葉。
だが理想ではあるがなかなか実行されない。
反意語は「現象的、近視眼的、短期的」。
これが今のマーケットの現実である。

何を買うではなく何をどう利益確定するのか。
180度異なるこの視点は結構新鮮。
ベテラン投資家さんの含蓄に満ちた言葉に聞こえる。
ゴールからスタートする視点を持てればいいということだろう。
つまり「何を買うか」ではなく「どう売るか」。
言いかえれば「呪縛からの解放投資戦略」。
これが今年度のテーマとなる。

(兜町カタリスト 櫻井英明)
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