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《Eimei「みちしるべ」》

(5月9日から5月13日の週)

前週末まで6日続落の日経平均株価。
ゴールデンウィークを挟んだことで続落の記憶は薄れている。
そのGWも終了し、今後68日間祝日はない。
決算を背景に様子見モードは続こうが、ようやくやる気の出る時期になってきた印象。

結局相場はリズムで動いている印象は強い。
4月末の外資系報道による「日銀の追加金融緩和」観測。
これを受けて上昇した日経平均は25日線を約6%上回るまで買われた。
みずほの売買高も4.5億株。
そこを天井に一転下落マインドとなった。
「行き過ぎもまた相場なり」というのは上でも下でも聞かれる格言。
28日前場は根拠のない金融緩和期待での反発。
28日後場はそれが剥落しての全面安となって4日続落。
日経平均株価の値幅は919円と1日でほぼ1000円動いた。
売買エネルギーも拡大し、東証1部の売買代金は3兆円超。
売買高も31億株を超えた。
5月6日には大きく下落することもなく通過。
4月最終週の急落の背景。
GWというスケジュールに乗じた格好で日銀の追加緩和期待。
悪魔のささやきのような途方もない甘言に膨らんだ風船がしぼんだだけのこと。
4月の安値を切っていないところを見るとこの剥落も一過性のもの。
大きく震えることもない。

因みに・・・。
年に入り6日以上の続落は、1月4日〜12日の6日続落。
3月29日〜4月6日の7日続落。
今回で3回目。
4日続落は2回あった。
一方東証マザーズ指数は1月6日〜12日の4日続落が記録。
日経平均株価は今年5月6日までマイナス15.4%。
東証マザーズ指数はプラス33.1%。
森ではなく木を見た方が気分は良さそうな年となっている。

日経平均想定レンジ

下限17099円(4月20日マド空け水準)〜上限17905円(2月1日高値)

今月は「ニッポン一億総活躍プラン」の骨格が発表される。
日本再興計画に昨年失望感が漂ったのは記憶に新しいところ。
今回はどうだろうか。
「一億総活躍」のポイントは「少子・高齢化による労働力人口の減少で、日本経済の成長力喪失阻止」。
(1)高齢者の継続雇用や定年延長策
(2)待機児童問題の解消 
(3)長時間労働の是正
(4)非正規雇用の待遇改善
社会的要請も背景に感じられるが、選挙的要素が多いような気がする。
どうもマーケット的インパクトには欠けそうな気配。
むしろGDP600兆円計画に期待だろうか。
というか、いっそのこと「マーケット総活躍プラン」でも発表してほしいところ。

GWの225(2001年以降)の推移。

☆GW前からGW後に上昇(9回)
01年、03年、05年、06年、07年、08年、09年、11年、13年。
★GW前からGW後に株価下落
02年、04年、10年、12年、14年、15年。

☆GW後に上昇、その後1カ月上昇(5回)
03年、05年、07年、08年、09年。
★GW後に上昇、その1カ月後下落(4回)。
01年、06年、11年、13年。
☆GW後に下落、その1カ月後上昇(3回)。
02年、14年、15年。
★GW後に下落、その後1カ月後下落(3回)。
04年、10年、12年。
特にトレンドはないが、この2年はGW後に下落、その1カ月後上昇のトレンド。
今年も14年、15年タイプとすればGW後の下落→上昇。
特に「5月17日下げ止まり上昇」は覚えておきたいところだろうか。


5月の変形スケジュール

7日(土)新月
9日(月)水星日面通過、変化日
     東京騰落確率28%(90年〜)・20%(08年〜)
10日(火)水星日面通過
11日(水)木星順行開始
13日(金)オプションSQ
17日(火)上げの特異日(下げ止まり?)
18日(水)1〜3月GDP、ECB理事会
19日(木)日本再興戦略第4弾
20日(金)変化日、G7財務相・中央銀行総裁会議(仙台)
22日(日)満月
23日(月)水星順行開始
25日(水)人とくるまのテクノロジー展(パシフィコ横浜)
26日(木)伊勢志摩サミット、変化日
27日(金)伊勢志摩サミット
30日(月)NY休場(メモリアルデー)、
      ロンドン休場(スプリング・バンク・ホリデー)
31日(火)コンピューテック台北(〜4日)


(兜町カタリスト 櫻井英明)
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