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《Eimei「みちしるべ」》


(6月20日から6月24日の週)

FOMCと日銀金融政策決定会合の初夏の共演。
NYは踊らず東京は阿波踊りのように「踊るというよりは見る間に」下落。
「北海道での震度6弱の地震も投資家心理を冷した」との声もある。
日経平均、TOPIXともに4月8日の安値を割り込み2月15日以来4ヶ月ぶりの安値水準となった。
メジャーSQ以降、6月SQ値(16639円)を終値で上回ることは1回もない。
日経平均の25日線からのかい離はマイナス6.8%。
PERは12.90倍と13倍台割れ。
騰落レシオは81.14まで低下した。
空売り比率はまた44%台まで上昇。
日経VIも35まで上昇。
一方 で6月10日時点の裁定買い残は前週比4799億円減少し1兆3633億円 と記録的低水準。
メジャーSQを通過した影響もあろうが、日本株やる気なしの証拠ともなった。
とはいえシカゴ225先物終値は大証比195円高の15565円と反発。
行き過ぎもまた相場であったという週末になって欲しいところ。

そして月曜の大引け。

大引けの日経平均株価は365円高の15965円と大幅続伸。
英国のEU離脱問題について、最新の世論調査で残留派が盛り返したことからリスク回避ムードが後退した。
買い戻し中心に株価指数先物先行の展開という解釈だ。
PERや25日線からのかい離が一定のレベルまで達したことからの戻りと考えた方が良いかも知れない。
つまり自立反発の色が濃い戻り。
株は滅多に一方的に売り崩されるものではないし 、限界が来ればどんなに本物の悪材料があっても反発するもの。

兜町で書いた火曜朝の場況。

「英国のEU離脱懸念後退」

週初のNYダウは129ドル高の17804ドルと反発。
週末の英国世論調査でEU残留支持派が増加したことを好感。
ブックメーカーでも離脱予想が低下した。
NYダウの上昇幅は一時270ドルを超える場面もあったが、買い一巡後に上昇幅を縮小。
原油先物価格の上昇も追い風となり、エネルギー株が上昇。
金融セクターも堅調に推移した。
英国のEU離脱リスクの後退を受けた債券市場は3日続落。
10年債利回りは1.68%まで低下。
ポンドは1.47095ドルまで上昇。
一日で2%超の上昇はリーマンショック以来のことだという 。
ただドル円には響かずという状態でどちらに転んでも円高という不可解な状態は継続。
英ガーディアン紙に登場したジョージ・ソロス氏。
「23日の英国民投票でEUからの離脱(Brexit)となった場合。
今週末はブラック・フライデーになりかねない」と警鐘。
ポジショントークと捉える向きは多い。

「どちらに転んでも円高トレンドという不条理」

月曜の日経平均は365円と大幅高。
日経VIは32.77、空売り比率は38.8%まで低下した。
一方でPERは13.32倍まで戻した。
先週の異常な心理での売り優勢は一応止まった格好だろう。
気になるのはドル円の動向。
英国のEU離脱懸念もEU離脱懸念後退も円高要因とされてのドル円103円台。
リスクオフでの安全資産の円という一方でリスクオンで低金利での資金調達通貨とされての円高。
結局、英国のEU離脱問題は円高の核心課題ではないとうことでもあろうか。
FX市場が勝手に相場シナリオを想像して持ち高を調整。
その影響が株式市場にも及んでいるような状態なのかも知れない。
だとしたら迷惑千万なことだし、おせっかいでもある。
シカゴ225先物終値は15810円。
安値は15655円、高値は16055円。
ワイドな範囲での動きだった。
やはり火曜日は反落の日というスタート予想。
16000円台の売り物の厚さは昨日経験したところでもある。


日経平均想定レンジ

下限15851円(25日線の4%マイナス乖離水準)〜上限16 639円円(6月SQ値)

東京のメジャーSQもNYのメジャーSQも通過。
因みに・・・。
97年1月以降のSQで1000円以上のかい離が出たのはかkジョ57回。
上が27回、下が30回となっている。
しかし下の30回のうち3回が2016年。
1月マイナス1523円、2月マイナス2263円、4月マイナス1079円。
一方で3月プラス1430円、5月プラス1338円。
つまり毎月1000円以上のかい離だったのが今年。
それがようやく6月に止まった意味は何だったのだろう。
SQ以降700円近い下落となったが、意外と小さくないサインであるような気がする。

ゴールドマンがまとめた今年下期の需給見通し。
日本株の潜在買いニーズは最大2 3兆円。
内訳は自社株買い7兆円、年金9兆円、日銀7兆円。
自社株と公的のオンパレード。
個人と投信の動向如何ということになろうか。

一方アメリカではS&Pのブル相場期間が2650日を越えたとの声。
高値から10%下落のテクニカルベア相場には見舞われた。
しかし20%下落のオフィシャルベア相場はまだ来ていない。
どころか過去最高値の2130ポイント(昨年5月21日)は遠くない。
歴代トップは1987年〜2000年の4494日だったという。
まだ熟して落ちる時間軸ではないと読みたい。
興味深いのは「大統領選挙3ヶ月前のインジケーター」。
8〜10月のS&P500が上昇→現職・与党の勝率82%。
同下落→野党の候補者勝率86%。
1944年以降の記録ではあるが、さて今年はというところ。

自信喪失が長らく続いてきた東京市場。
特に225先物はシカゴやシンガポールの動向に揺れがちな風潮はぬぐえない。
ただ所詮、10%程度シェアのシカゴに靡くのは情けないものがある。
日経朝刊では夜間取引の比率が15%程度まで低下してきたとの報。
日中に堂々と取引するシェアが大半なのに、どうも夜と海外に気を使う傾向はどこか変。
7月19日から夜間は5時30分まで延長。
寄り付きは8時45分に前倒しされる。
となると、寄りのシンガポールは後だしジャンケンみたいなものになる可能性がある。
早朝もシカゴではなく夜間が主役になれる時間帯。
システムの改善改良にはお金がかかるが、時間の変 更はほとんどノーコストみたいなもの。
もっと早く行ってくれていれば市場が自信を取り戻せる機会も早くなっていただろう。
他人に荒らされない自分の芝生はきっと心地よいものと思えてならない。

東証マザーズ指数先物も同時に上場する。
浮動株調整後の時価総額上位は以下の銘柄群(5月末)。
バイオの多さが目立っている。
そーせい(4565)シェア16.9%、サイバーダイン(7779)同12.8%、ミクシイ(2121)同7.8%、ナノキャリア(4571)同2.0%。アンジェス(4563)同1.9%、オンコセラピー(1.8%)、モルフォ(3653)同1.6%、GNI(2160)同1.5%、アドウェイズ(2489)同1.4%、サンバイオ (4592)同1.2%。


(兜町カタリスト 櫻井英明)
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