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《Eimei「みちしるべ」》


《Eimei「みちしるべ」》(7月11日から7月15日の週)

(7月11日から7月15日の週)

《兜町ポエム》
「私のチャートはストップ・モーション」 

ああ
相場のチャートはストップモーション
あなたに出逢った眩しさに
ああ
株価のチャートはストップモーション
通り過ぎるなんでできないわ
ノックもなしに飛び込んできた株
私あなたを離さないわ

パソコンの画面をながめた途端
出逢いがしらはじけた熱い視線
いつでもよくあるアクシデントなのに
感じたときめき
ああせつなすぎる

ああ
相場のチャートはストップモーション
あなたに出逢ったときめきに
ああ
私のチャートはストップモーション
こんな熱いショックはじめてよ
買いと一緒に舞い込んできた株
私あなたを離さないわ


週末のNYダウは250ドル高の18146ドルと反発。
18000ドル台を回復した。
S&P500も一時昨年5月の2131.71ポイントを上回る場面があった。
終値は2129ドルとあと1ポイントで過去最高値を更新する水準。
背景は6月の雇用統計。
非農業部門雇用者数は28.7万人増加し、昨年10月以来の大幅増。
「第1四半期に減速した米経済は勢いを取り戻した」との解釈から買い物優勢となった。
ロンドン株式市場は続伸。
ほぼ1年ぶりの高値圏。
ポンド安を背景に輸出関連銘柄が堅調で3週続伸。
「NY株だけでなくFTSE100も年初来高値水準。
金利上昇懸念のNY、EU離脱の英国。
下落材料の主役の国の市場の株高というパラドックスの理由は通貨安戦争の勝者による株高」と市場関係者。
加えて「日本の株式市場のシェアの過半は外国人が握っている。
日本株は流動性があるから、何かあると彼らは簡単に換金する。
日本のマーケットは外国人のATMみたいなもの」とも。
NATO首脳会議でオバマ米大統領は「英国とEUは新たな関係に整然と移ることで合意。
英国が今後も欧州の安全保障に貢献することに期待」と発言。
キャメロン英首相も「英国はEUを去るが、欧州と欧州の防衛や安全保障に背を向けない」とコメント。
NATOがセーフティネットを再確認させてくれた印象。

NATO首脳会議で明確になったことは当然ながらロシアへの抑止力。
極東にいるとわからないが、いわゆる西側にとっての脅威はロシアの存在が大きいということ。
だからアメリカはシェールオイル・シェールガスの増産で産油国ロシアの経済を封じ込めたかった。
「身を切ってでも」行った理由にここにあったという指摘も聞かれる。
古色蒼然とした対立の構図だが決して消えてはいない構図。
そして中国も同様だが、中国やインドという未来の大国は所詮英国の影響下とも考えられる。
ハンドリングのできないロシアだけがどうも気にかかるというのが本音だろう。
プーチン大統領が年内に訪日の方向など、西側にはあまりうれしい話ではない筈。
その欧州の経済見通しをIMFがまとめたが、2017年の製材成長率は1.4%への減速見通し。
2016年1.5%、2016年1.6%というのが従来見通しだったから下方修正。
理由は「リスクは大部分が政治問題」との解釈も示された。
イタリアの銀行など金融システム不安ではなく、政治リスク。
市場の発想とIMFの思考は少し異なっている。

参院選は盛り上がらずもいつの間にか与党の勝利で通過。
54%の投票率で少しは上がったがそれでも憲法は改訂できる水準となった。
日経のワシントン発の記事で面白かったのは「米成長戦略を期待」。
「経済が好調といえない中での自民党勝利は逆説的」という声もある。
「米国は憲法改正などに政治資源と投入する展開を望んでいない」とも聞こえる。
一番重要なのは「日本の地盤沈下は米国の安全保障政策に波及する。
米国が安部政権に経済成長を促すのは、安保と経済が連動しているからだ」。
安保と日本経済連動論に立つならば、米英一人勝ちの図式は適当ではない。
ロシアと中国、東南アジアを削って日米英では調子が良すぎよう。
でも「安保経済論」は記憶しておくべきだろう。
アベノミクスの頑張りが一つ示されたのが中小企業の倒産件数。
1〜6月の倒産件数は前年同期比6%減の4273件。
減少は7年連続となったが上半期としては90年の2948年以来の低さ。
中小企業向けの貸出しの増加が奏功しているという。
地道なポイントが参院選勝利への一里塚だったのかも知れない。

日経平均想定レンジ

下限15167円(7月6日安値)〜上限16389円(6月24日高値)

6月の月間空売り比率は41%と過去最高。
瞬間47%まで上昇した記憶が残っている。
「新規のカラ売りと先物買いの裁定ポジジョンの増加」という見方もある。
挙句の果てには米空売りファンドが日本市場に参入するとの報道。
むしろ反転のきっかけと捉えたい気がする。
英国のEU離脱決定以降の安全資産志向が背景でNY金先物が年初来高値を更新した。
世界は株式というよりは残念ながら商品市場に有利に展開している。
株式市場よりも商品市場の方が貪欲であることは間違いない。
株式市場にもFX市場やコモデティ市場のような厚かましさが望まれる。

マイナス金利の功罪というのが気にかかる。
金利のない世界というのは成長のない世界。
ここが株式市場の閉塞感につながっているのではなかろうか。
明日は今日よりもモノや株価が高いからこそ人は買うという意欲が高まる。
しかし明日は今日よりもマイナスになる世界で誰がモノや株を買おうとするだろうか。
債券の世界も一緒。
持てば持つほどマイナスが増える世界で、購買意欲は掻き立てられない。
それは消費の不順となり景気悪化の悪循環。
金利のある世界に戻ることに躊躇する必要はないように思えてならない。
「過ちは改むるに憚ることなかれ」だろう。
そして英国のポンド安を壮大な試験場として見てみたい気がする。
31年ぶりの自国通貨安は、英国を繁栄させるのだろうか。
円安でなければ日本経済は良くならないと言われた。
確かに異常な円高から円安トレンドになり、株価は上昇した。
でも自国通貨が売られインフレが進んだ世界は本来不幸な世界の筈。
この本質とは違う成長論の誤謬が正されるのか。
あるいは、それでも自国通貨安とインフレは国民生活を豊かにして市場を繁栄させるのか。
その壮大な実験を見てみたい気がする。

10〜12月決算銘柄のTOPIX浮動株比率の見直し。
7月28日にリバランスインパクト発生が見込まれる。
【ウェイト差上位】
キリン(2503)、楽天(4755)、コメダ(3543)、ノジマ(7419)、ネクソン(3659)、イリソ(6908)、SUMCO(3436)、ライオン(4912)、すかいらーく(3197)、トレンド(4704)、クラレ(3405)、東燃ゼ(5012)、アシックス(7936)、洋ゴム(5105)、コカイースト(2580)、東京建物(8804)、サッポロ(2501)、堀場(6856)、ソラスト(6197)、アウトソ(2427)、ソトー(3571)、日セラ(6929)、日エスコン(8892)、ワールド(2429)、くら(2695)。

【売買インパクト上位】
ソトー(3571)、大阪工機(3173)、ソルクシーズ(4284)、ノジマ(7418)、ラックランド(9612)、イリソ(6908)、レッグス(4286)、KNTCT(9726)、チムニー(3178)、多木化(4025)、NJS(2125)、インテリクス(8940)、建設技研(9621)、フューチャー(4722)、日セラ(6929)、キュソ流(9369)、ワールド(2429)、アトラ(6029)、ブロードリーフ(3673)、静ガス(9543)、日エスコン(8892)、アルプス技(4641)、GDO(3319)、小林産(8077)、スノーピーク(7816)。


《兜町ポエム》
「暑中お見舞い申し上げます」

暑中お見舞い申し上げます
株価に買い物受けてるみたいな
夏の日の太陽は眩しくて
キラキラ相場を今にもあなたが
駆けてくるしぶきに濡れて

なぜか材料につかまり
チャートの上まで飛べそうです
今年の夏は少しは熱い
不思議な不思議な夏です
暑中お見舞い申し上げます

下値を誰かに売られるだけでも
相場からダメだよと言われそう
下がりませんかと誘いに来るけど
振り向かず眠ったふりよ

はやく高値に会いたくて
時計をさかさに回してます
今年の夏は心も弾む
不思議な不思議な夏です
暑中お見舞い申し上げます

(兜町カタリスト 櫻井英明)
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