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《Eimei「みちしるべ」》

(8月8日から8月12日の週)

米雇用統計を待ち慎重な様子見モードだったが、
結果は非農業部門雇用者数が25.5万人増と市場予想の18万人増を上回って着地。
シカゴ225先物終値は16410円、大証夜間取引終値は16430円と大きく上放れた。
騰落レシオは96%、サイコロは5勝7敗で41.7%。
過熱感は全くないところで上放れる展開に期待したい月曜日。
日経平均採用銘柄のPERは13.51倍。
EPSは1203円。
少なくとも14倍水準の16842円くらいは早々に復活して水準。
「NT倍率」が急拡大しているとの指摘がある。
12.69倍は2013年12月25日以来2年8ヶ月ぶりの高水準。
背景は日銀によるETF買い入れの思惑とされている。
一方で東証マザーズ市場の売買代金は594億円。
13営業日連続で1000億円下回っている。
数日は主力中心の指数採用銘柄活況の継続になる可能性が高い。
もっとも・・・。
今週はSQ、山の日、五輪、甲子園。
参加者薄の上昇となって欲しいところ。

日経平均想定レンジ

下限16144円(25日線)〜上限17420円(1月SQ値)

4月下落は8月上昇のアノマリー。
達成するためには月足の陽線基準16635円を上回ることが必須条件となる。
雇用統計の夜のスタジオジブリのアノマリーも跳ね返してくれた強さに期待。

先週水曜後場のストボに登場していただいたのは武者リサーチの武者陵司さん。
あの「Mさん」である。
白のジャケットが完全にかぶったのが稀有なこと。
視聴者からは漫才ルックと言われたが・・・。
結論は「目先のことに右往左往するな。株特に日本株しかない」。
紹介されたのはエコノミスト誌の「アベノミクスに学べ」。
そしてFT紙の「欧州の政府はアベノミクスの財政製作に学べ」。
一番大きいのはWJ紙に大きく登場した金融庁森長官のコメント。
長官は「規制強化から離れて積極的にリスクを取れ」というメッセージを発信し続けている。
「そして1700兆円の国民資産のポートフォリオの大転換」。
安全資産とリスク資産の割合に問題があるという指摘。
現金預金はなにも生まないが株は2%程度の配当はある。
デフレという金縛りにあった姿勢は変えなくてはならないというのが金融庁の姿勢。
長官も武者さんと同じ論理になってきた。
「日本を良くするには株等の資産を増やす。
日経平均3万円なら時価総額は500兆円増える。
そのとき風景は一変する」というメッセージ。
リーマンショック後に家計の金融資産が劇的に変化したのはアメリカ。
「株価の上昇がすべての悩みを解決する」というテーゼは正しい。
「今は下がり過ぎのバブル。
正統な評価ならば株価は倍にならなければいけない」。
政府・金融庁・日銀の確信犯的革新的官僚たちの動き。
デフレ脱却のための資産価格押し上げのための壮大な連合を組み始めている。
これは大きな話。
ここに世界は注目せざるを得ない。
日本株を買わなければ怖くて運用競争に参加できないほどのインパクトがあろうかとの指摘。
日本の金融庁だけがリスクテイカーの背中を押している構図とも。
8000円→2万円が第一弾。
1.5万円→3万円が第二弾。
これが世界の流れ。
アベノミクスに見習うべき点があるというのが世界の論理。
財政出動で有効需要を創出していく時代が来る。
米大統領選後にアメリカでもこの動きが出てこよう。
日本経済は不必要に委縮している。

(兜町カタリスト 櫻井英明)
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