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《Eimei「みちしるべ」》

(8月22日から8月26日の週)

日経朝刊コラム「羅針盤」は「マイナス金利と『3高相場』」。
日銀がマイナス金利を導入してから半年の相場では株高・円高・債券高のトリプル高が実現したとの指摘。
2月15日に16000円だった日経平均は16500円へと小幅ながら上昇。
ドル円は113円レベルから100円台。
長期金利もマイナス0.1%程度まで下落(債券価格は上昇)。
加えて日銀が行ったのは、6兆円のETF購入。
「超低金利下の円高進行が株安を招かないため」のねじれ対応策という指摘となっている。
結論は「円高・株高の時代」。
「円高と株安のデカップリング」への株価下支えとなった。
昭和バブル時の低金利下の「3高」の実現の気配を感じさせている。
来月行われるこの総括的検証についての産経新聞の黒田総裁へのインタビューは「追加的緩和措置の可能性」。
「技術的には金利をさらに引き下げる余地がある。限界にはまだ達していない」。

為替市場にとっては円高も円安もどちらでも良いのだろう。
要は上げても下げても動きさえすれば良いということ。
実業の輸出産業や輸入産業に与える歓喜や苦悩など全く関係なし。
市場関係者の思惑どおりの動きさえすれば良い。
ここが株の世界とは少し違うところだろうか。
株の世界は前提が成長期待にある。
株価の上昇が企業にあたえる影響はそれほどないが、株価の上昇は新株発行などをやりやすくする。
為替の世界に「国民金融資産の健全な成長と長期安定資本の調達」なんて規定はなかろう。
この縛りの中にあるのが株式市場。
だから右肩上がりでなければならないというのが前提となる。
名言は「インフレでは買い方、デフレでは売り方が相場をつくる」。
この20年以上否応なしのデフレという政策で売り方に立場を与えてきたのが政策。
買い方に立ち位置をいただけるのならば、インフレという政策に向かわざるを得ないだろう。
金利が上げれば株が暴落という説はあるし、多くの市場関係者が信奉している。
だからマイナス金利幅の拡大を唱える向きも多い。
しかし20年以上効かなかった政策を転換してみることも必要ではなかろうか。
デフレからインフレに降って日本経済をまた痛めつけようなんて思考は今のところないような気がする。
戦後の動乱期のハイパーインフレの呪縛から一度解放することも戦後71年目の役割ではなかろうか。

株価下がる、円高になる。
これは市場の嫌うところ。
しかしソコソコの値があるから売られるもの。
所詮限界線まで行けば復活するのが市場でもある。
中途半端な値段でいるから「上がらなければ売ってみな」となる必定。
売り叩いて極致までいけばもう下げ相場はない筈。
それくらいの覚悟ができればいいのだが、なかなか。


日経平均想定レンジ

下限16635円(8月月足陽線基準)〜上限17192円(200日線)


SMAPの解散。
相場は世相を反映すると考えると・・・。
年初から「今年の相場はSMAPが悪材料」としてきた。
上海、シェール、シャープは片付いた。
年初年4回ともされた米金融政策は結局年末に1回程度の利上げ予想。
(マネタリーベース)。
不安視されたアップルの業績も何とか着地。
原油価格(ペトロリアム)はバレル26ドルから40ドル台まで復活。
英国のEU離脱をはじめとした「E」は入っていなかった。
それでも悪材料としてのSMAPは消えてきた印象。

「含蓄」
素人がプロに勝てるのは時間である。
全面高したあとの相場は怖い。
電気が消えるとお化けが出る。
ついた値段は正しい。
相場は夢と現実の間で揺れ動く。
保合い(もちあい)相場の対応で天国にも地獄にもなる。
最初の大商いには黙ってつけ。
買い難い相場は高い。
株は後を振り返りつつ先取るが、前だけみるようになったら危険。
インフレでは買い方、デフレでは売り方が相場をつくる。
買いやすい時は深呼吸、買い難い時に勇気。
歌を忘れたカナリヤは裏のお山に捨てられ、本業を忘れた企業は投資家に捨てられる。
顔色の悪い社長の株は買うな。
商いは買い手がいるうちにやれ。
アナリストの説明できない相場がおもしろい。
株に感情なく、真の主役は数字である。
一銘柄で見るな、全体の中で見よ。
咲いた株から散って、散った株からまた咲く。
天まで届く相場はない。
形あるもの、動きあるものには訳がある。
株は世につれ、 世は株につれ。
株を買うな時を買え。


(兜町カタリスト 櫻井英明)
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