michi.jpg

《Eimei「みちしるべ」》

(11月07日から11月11日の週)

2日(水)も4日(金)も3ケタの下落となり週間では541円下落。
週足は陰線となった。
アノマリー的にはジブリの呪いが勝った感じ。
「日本シリーズで日ハム勝ち=株安、広島負け=株安」のアノマリー通りの展開。
日ハム優勝から日経平均は約500円の下落となった。
米大統領候補のヒラリーやトランプをを熟知している訳でもないのにその動向に過敏に反応する東京市場。
戦場のカナリア的存在はまだ継続しているようである。
「米国の12月利上げがコンセンサスとなりつつある。
黄信号が灯るようだと日本株にとってはアゲインスト」という指摘も無視はできない。
ただ売り込まれていても空売り比率は39.7%と40%を上回っておらず全面的売り崩しではない。
7〜10月の日経平均株価の上昇率は約15%。
新興国の9%を上回っており多少の調整は致し方ないのだろう。

土壇場になってのFBIのコミー長官についての報道。
「ヒラリー・クリントン前国務長官の私用メール問題について。
訴追を求めないとした当初の方針を維持する」。
米議会宛ての書簡で伝えたという。
「新たに発見された電子メールの捜査は完了。
クリントン氏の問題に関して7月時点の結論に変更はないと説明したという。
これを受けて為替は104円台。
それこそ「何だかな〜」のイメージ。
日曜日経朝刊に乗っていたのがヒラリー・トランプ両氏の政策。
「戦後最大規模のインフラ投資。
連邦最低賃金引き上げ」がヒラリー氏。
「10年で2500万人の雇用創出。
成長率3.5%」というのがトランプ氏。
「富裕層や巨大銀行の課税強化」がヒラリー氏。
「法人税率、個人所得税の最高税率を引き上げ」がトランプ氏。
TPPはどちらも反対。
「日本との同盟強化。通過安政策を批判はヒラリー氏。
これではヒラリーでも円安は通らないのだろう。
「駐留米軍の費用負担全額要求」がトランプ氏。
「対IS空爆強化」のヒラリー氏VSテロ関連国からの移民受け入れ停止」のトランプ氏。
ヒラリー氏は「不法移民に市民権獲得の道を開く」。
トランプ氏は「メキシコ国境に壁を建設」。
政策面で比較すると、ゴシップ面とは違った姿が見えてこようか。
36年ぶりのS&P500の9日続落を見たのが週末。
1980年に選出されたリーガン再来のような未来希望図を描いたのだが・・・。
因みにS&Pの10日続落は75年7月以来41年ぶり。
12日続落は66年4月以来50年ぶりとなるのが歴史。


日経平均想定レンジ

下限16926円(10月月足陽線基準)〜上限17905円(2月1日高値)

全体の47.9%が通過した中間期決算。
上期売上高は7.5%減。経常利益は15.2%減。純利益は20.3%減。
通期売上高は4.7%減。経常利益は3.7%減。純利益は2.8%増。
火曜の日経では「上場企業4年ぶり減益」の見出しが躍っていた。
上期の純利益の着地予想は19%減の9.8兆円になるという。
しかしこの円高減益決算の中で48%の企業は増益を確保しているのも事実。
「上場企業の純利益は予想値も含めると下期に大幅に回復。
通期では小幅増益に転じる見通し」。
市場はこれを織り込んでいるから浮足立っていないのだろう。

楽天証券のHPの「3分でわかる今日の投資戦略」。
登場したのは「大胆予想!2017年の日経平均シナリオ」。
その要旨。
(1)民間調査会社のPMI(10月速報値)によると、
三大先進国(地域)の製造業景況感はいずれも改善傾向を示唆。
グローバルグロースの底入れは日本株を下支えする見込み。
(2)日経平均との相関係数が98%と極めて高い「円換算ダウ平均(ダウ平均×ドル円)」
シナリオ別に「2017年の日経平均のレンジ見通し(相場の中心値)」を試算。
緩やかな米景気拡大を想定。
17年末までにダウ平均は19500ドル、ドル円は115円を目指すと予想。
日経平均の上値は19700円、下値は16400円程度をイメージ。

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/stock/kubota/0670.html

面白かったのは「円換算ダウ平均×0.008プラス1741円」の算式。
これで日経平均の参考目標値(中心値)を逆算することが可能だという。

◆NYダウ◆ドル105円◆110円◆115円
17500ドル16441円17141円17841円
18000ドル16861円17581円18301円
18500ドル17281円18021円18761円
19000ドル17701円18461円19221円
19500ドル18121円18901円19681円
20000ドル18541円19341円20141円
20500ドル18961円19781円20601円

(兜町カタリスト 櫻井英明)
過去のレポート
株式投資は全て自己責任でお願いします。このサイトの情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。当サイトの掲載事項において損失をされた場合も当方は一切の責任を負いかねます。

下記のブラウザでご利用いただけます。
Android
Chrome、ファミリーブラウザ for docomo、あんしんフィルター for docomo
iOS
Safari、あんしんフィルター for docomo
※ブラウザのバージョンによってご利用できない場合がございます。