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《Eimei「みちしるべ」》

(12月12日から12月16日の週)

前場の高値は昨夜の余韻、後場の高値は明日への序章。
トランプラリー以降の株式市場の心理だろう。
そして「チャンスを活かせなければピンチになる」。
野球でもラグビーでもターンオーバーやゲームの傾きはふとした瞬間に感じるもの。
ここで一気呵成に高値を取りに行かなければ、また「永遠と思えた低迷」に戻ってしまう。
点を取れるときには取っておくのがスポーツ。
これは株式投資でも一緒だろう。
過熱感と踏み上げの競い合い。
どちらが勝つかで来年前半は決まってこようか。

週末の東京株式市場はメジャーSQを通過し堅調展開。
SQ値18867円を上回って推移しており幻でないところに強さを感じる展開。
年末の動きは昨年に似てきた。
ただ昨年12月初旬に日経平均は2万円台に乗せたものの6月高値(20952円)に届かなかった。
「その点では勢いが全く違う」という指摘が聞かれる。
週末の25日線からのかい離はプラス5.8%と第2限界水準(プラス8から10%)に向かい始めた格好。
松井証券経由の信用評価損率速報で売り方はマイナス13.994%。
買い方はマイナス4.849%と圧倒的に買い方有利。
6月24日安値の信用期日が目前に迫っており踏み上げにも期待できようか。
この先の主な節目は昨年12月高値20012円。
2000年ITバブル高値20833円。
昨年6月24日高値20868円。
1996年6月26日高値20266円。
だいぶ先まで見えてきた。

日経平均想定レンジ

下限19033円(昨年大納会終値)〜上限20012円(昨年12月高嶺)


木曜日経の「地球回覧」。
見出しは「暗黒の国、頭取が泣いた」。
カンボジアのサタパナ銀行の頭取が登場した。
涙は別に関係ないが、気になったのは以下のくだり。
「空港やホテルのATMが吐き出すのは米ドル札だ。
法定通貨はリエルだが、市中の90%をドルが占める。
まっさらなドル札を見かけるのは米国との協定で定期的に空輸しているからだ。
ポルポト政権が通貨制度そのものを廃止。
通貨主権を失ってしまったのだという。
ドル化で為替リスクが消え、投資が流れ込む利点を知っている」。
これが新興国の現実なのだろう。
市場では「ドル不足」という言葉が歩き始めた。
ドルのグルーバル需要が高まっているのだという。
背景はこれらの新興国需要に加えてトランプ氏のリパトリ政策。
2兆ドル以上の米企業の海外資金の多くは欧州の銀行にある。
日本の銀行もドル不足になる可能性があるという。
ということは、ドル高円安はまだ続くということ。
極端な円安が望ましくないのは自明だが・・・。
今朝の日経「スクランブル」は「日本株高に残る違和感」。
円安の進行度ほど株高が進行していないというのが論旨。
感応度が鈍ったということだろう。
2012年以降で見ると1円の円安で日経平均は240円の上昇というのがお約束。
フツーなら19000円を越えていてもおかしくはないという。
おそらく円安が招く輸入業者の苦渋を見ないからなのかも知れない。
興味深いことに中国の外貨準備高は691億ドル減少して3兆ドル割れ寸前。
資本流出にも神経質な中国という構図が鮮明になってきた。

(兜町カタリスト 櫻井英明)
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