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《Eimei「みちしるべ」》


(12月19日から12月22日の週)

FOMCとSQ通過で海外投資家はクリスマスモード。
商いの低下は予想される。
ただ昨年末終値19033円は抜けた。
年末の「掉尾の一振」や年初の株高などへの期待感が交錯し始める季節となってきた。
今年のチャートは1995年と似ているという指摘がある。
始値19724円→7月安値14295円→12月高値20023円。
大納会終値は19868円だった。
となると2万円ワンチャンスの可能性はまだあるということ。
翌1996年は大発会19945円→高値22750円。
安値18818円。
今回も形は似てきた印象はある。
先週まで5週連続売り越しで1兆9600円売った個人。
5週連続で買い越し2兆1700億円買った外国人。
「本来はこの構図が鬼のいないクリスマスまでに変化 すれば大納会は明るい」という声も聞かれる。

「倍返し」という視点は大和のレポート。
まずは日経平均。
17613円(4/25) →14864円(6/24)の押し幅▲2749円。
倍返しは20362円。
そしてNYダウ。
18351ドル(2015/5/19)→15370ドル(2015/8/24)の押し幅▲2981ドル。
倍返しは21332ドル。
NYダウと日経平均のアベノミクス相場以降の差は平均900ポイント程度だという。
加えてNY市場の税と株価の関係を興味深く分析している。
米投資雑誌バロンズの記事は「1月初めの相場に注意」。
「トランプ氏は所得税の最高税率を39.6%から33%に下げることを提案。
来年決定すれば1月に遡っての適用が期待される。
利食い売りは年明けの方が得になるかもしれないので、今は利食いが止まりやすい。
税率が下げられるかもし知れない現状。
1月1日以降に売れば2018年4月の納税期限までキャピタルゲイン税の支払いを様子見できる。
今は強気の群集はポジションを減らさないだろう」。
来年、個人は所得減税が行われる可能性があるので、来年になってから利食いを入れた方が得になる可能性大。
今は売りが止まっている。
よって表題は「1月初めの相場に注意」。
バロンズの記事が米国内で広まる結果の減税とは関係がない機関投資家の動きの想像。
年初からの個人の売りを見越して先回りの売りを出す懸念になるという。
もっともその先には5月頃までの30兆円に及ぶ税還付の買いというユーフォリアもあるのだが・・・。

日経平均想定レンジ

下限19042円(12月9日高値窓開け水準)〜上限20143円(200日線の20%プラスかい離)

12月22日は株高の特異日だから強気でいきたい週。

「掉尾の一振」のアノマリーの検証。
過去20年の大納会前5日間の動向は17勝3敗。
勝率85%で平均上昇幅は239円。
5年連続となりそうな気配ではある。
(ちなみに昨年末は19033円)。
大和証券のレポートでは「長期政権の5年目はゴールデンイヤー」。
吉田政権、佐藤政権、中曽根政権、そして記憶に新しい小泉政権。
すべからく5年目の株価は上昇した。
安部政権の「5年目のアノマリー」に期待したいところ。

2015年:19033.71円△147.01円
2014年:17450.77円▼184.37円
2013年:16291.31円△420.89円
2012年:20395.18円△355.85円
2011年: 8455.35円△60.19円
2010年:10228.92円▼117.56円
2009年:10546.44円△168.41円
2008年: 8859.56円△135.78円
2007年:15307.78円△276.18円
2006年:17225.83円△120.87円
2005年:16111.43円△170.06円
2004年:11488.76円△279.32円
2003年:10676.64円△304.13円
2002年: 8578.95円△172.07円
2001年:10542.62円△109.10円
2000年:13785.69円△358.61円
1999年:18934.34円△472.41円
1998年:13842.17円△62.72円
1997年:15258.74円△459.34円
1996年:19361.35円▼329.11円


市場関係者の名言。

「テクニカルはマーケットの領域。
ファンダメンタルズは人間の領域。
人間もバカにしたものではありません。
テクニカルの転換をもたらすのは人間。
人間のトランプノミクス期待でトレンドが変わりました。
この世はシンプルです。
相場もシンプルです。
そうじゃなかったらウソ。
相場が強いのはウソではなく現実。
トレンドが崩れるまでこの上げトレンドは続く」。


(兜町カタリスト 櫻井英明)
過去のレポート
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