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《Eimei「みちしるべ」》

(2月13日から2月17日の週)

日米首脳会談は無事通過。
「新経済協議の枠組み」が登場した。
米国へのインフラ投資、ロボット、AI、サイバー・宇宙分野など材料的には興味深い。
中国が通商戦略や地政学上の最大の仮想敵であるならば、日米関係は悪化はせずに同盟関係は良好化というシナリオもある。
一方で「安部首相は譲歩しない」というレポートもある。
理由は政権支持層の怒りを招くから。
あるいは「トランプ再選の2020年まで日本は財政拡大を継続」という見方もある。
中曽根首相が「一人100ドル外国製品を買おう」と言ったのは1985年。
翌1986年に前川リポートが登場したが今回も「なんとかレポート」というのが登場するのかも知れない。
もっともこの歴史はバブルの株高へと進んだのが歴史だった。

日経平均採用銘柄のPERは先週15.33倍まで低下。
一方EPSは1235円まで上昇。
2015年12月8日の1270円が見えてきた。
(2016年末1181円、1月末1171円)。
株式益回りが6.15%まで上昇していることにもいい加減気がつくべきだろう。
1月30日以来の25日線を奪還は1月30日以来のこととなる。
そしてSQ値は19276円09銭。
1月のSQ値19182円は抜けた。
「幻」も脱却した。


日経平均想定レンジ

下限19027円(13週移動平均)〜上限19873円(25日線の4%プラスかい離水準)

弱気派がニンマリしそうなのはギリシャのユーロ離脱問題。
ギリシャ懸念はいつの間にか再燃しギリシャの10年国債は10.09%。
20日開催のユーロ圏財務相会合で改革案の完了が承認されないと次回の融資は実行されない。
7月に債務返済を迎え、追加支援がないと財政は行き詰まる。
弱気警戒派にとっては格好の材料。
しかしギリシャの実質GDPは1850億ユーロ(せいぜい20兆円)程度。
世界では48位。
「だから何」というのが床屋談義には通じないのかも知れない。
ギリシャがダメならイタリアがあるだとでも言うのだろうか。
イタリアはモンテ・パスキが33.8億ユーロ(約3500億円)の純損失を計上した。
どうせ政府の支援がくるのだろうが十分な悪材料にはなる。
因みにイタリアのGDPは1兆8150億ユーロ(約200兆円)。
世界では8位。
ギリシャとは規模が違う。
この程度の水準感を持たないといつも「びっくりポン」ばかりとなってしまう。
相手の思う壺に入ること必定だ。

10〜12月期GDPはプラス1.2%で着地し4四半期連続プラス。
「ここ十数年のGDP成長率の推移を見ると4期以上連続でプラス成長となるケースは珍しい。
(04年、05年、10年、13年)。
4期連続プラス成長が発表された頃から株価が1〜2ヵ月程度堅調に推移するパターンが見られる」。
と大和のレポート。

(兜町カタリスト 櫻井英明)

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