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《Eimei「みちしるべ」》

(3月06日から3月10日の週)

週末の日経平均株価は4日ぶりの反落。
「高値を抜け切れなかった徒労感があった」との声も聞こえる。
大発会から立会いは42日で21勝21敗と五分五分。
高値での気迷い商状とはいいながら下値は着実に切り上げている。
週間では約185円の上昇。
週足は2週連続で陽線。
米金利動向についての観測の声が大きくなってきた。
「バッドシナリオでも前半に一時的な円高、グッドシナリオなら円安加速。
日本株にはおおむねポジティブ」という見方が主流だろう。
シカゴ225先物終値は大証比10円安の19460円。
空売り比率は39%まで上昇したからそろそろ低下に向かおうか。
週末のメジャーSQと米雇用統計。
FOMCでの利上げ観測と苦労しながら材料を見つけてくる株式市場。
荒れるSQ週ならば週半ばの大幅高に期待したいところだ。

日経平均想定レンジ

下限19288円(13週線)〜上限20958円(200日線のプラス20%水準)

公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の10〜12月期の運用実績。
10兆4973億円の黒字だった。
黒字は2四半期連続。
2001年度以降、四半期ベースの運用益としては過去最高となった。
背景は米トランプ政権に対する政策期待などによる円安・株高の進行。
2016年末時点の運用資産は144兆9038億円。
10〜12月期の運用利回りはプラス7.98%。
運用資産は昨年9月末(132751億円)を上回った。
国内株式は4兆6083億円の黒字、外国株式が4兆8213億円の黒字。
運用益は拡大。
債券よさようなら、株式よコンニチワは正解だったことになる。

週末の日経新聞の題字が横書きになった。
おまけに日曜版の全32ページの中は16ページがほぼ広告。
残りの16ページのうち6ページ位全面広告でラテ欄も連載小説もある。
となると実質は9ページ程度。
まざに新聞の本質を具体化して見せてくれたことになる。
ただ日曜とはいえ実質2枚でしかない新聞。
これってクオリティがあるのだろうか。
まさか記者のプレミアムサタデー結果ではないと思うが・・・。

大和のレポートは「連騰記録」について。

NYダウの連騰記録は同率2位の12連騰で止まった。
1970年12月までの12連騰以来となった。
1992年1月までが11連騰。
いずれも景気回復に重きがおかれている場面でヘルシーな上昇だった。
そしてその後のNYダウは上昇基調だった。
13連騰を達成した1987年。
背景は清算値算出方法の変更という技術的なこと。
現物市場の流動性が増したわけではなかった。
そしてブラック・マンデーに至る。
今回1987年の様な13連騰にならなかったのはヘルシーな範囲の連騰だったと言える。
日経ジャスダック平均は14連騰と上昇継続。
12連騰以上は加速のサインであるか天井のサインであることが多い。
今回は永年の上値抵抗レベル2800円どころを上抜けた。
過去この水準上抜けをトライした2000年や2006 年は新興企業に対する世間の風当たりが強かった。
2015年は円安加速を日銀が抑制した感があった。
しかし、今回はそうしたムードはない。
日経ジャスダック平均の今回の連騰は加速のサインである可能性がある。


(兜町カタリスト 櫻井英明)

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