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《Eimei「みちしるべ」》

(4月17日から4月21日の週)

週末の東京株式市場はオプションSQで寄り付きはプラス。
しかしSQ値18613円は完ぺきな「幻のSQ値」となった。
週間で329円(1.8%)の下落となり5週連続週足陰線。
週足の5陰連は珍しく、2012年のアベノミクス相場が始まって以来初めてのこと。
北朝鮮やフランス大統領選挙などの地政学リスクの高まりばかりが描写される。
しかし実際は債券と株式とのマネーの置き場の戦い。
株安の一方で新発10年物国債利回りは0.01%まで低下。
米国債の2.2%台と相まって債券思考が色濃く出された結果の株安といった格好だ。
安全資産志向という妙な発想での円高も厄介な問題。
108円台には下値サポートが集中。
特の日銀短観での企業の為替前提は108円43銭。
「ココを破られると、企業業績見通しに警戒感が台頭」と言う声も聞かれる。
救いはテクニカル的な下値感だろう。
騰落レシオは69%と70%割れ。
25日移動平均からのかい離はマイナス3.8%とほぼ第一次限界水準。
サイコロジカルは4勝8敗で33.3%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方は▲6.695%。
買い方は▲11.632%と悪化。
空売り比率は39.3%と40%割れ。
そろそろ売り飽きたというモードなのかも知れない。
騰落レシオは19日頃には反発する可能性も指摘されている。
4月月足陽線基準は18983円。
後半戦の出来次第では「月足陽線」だったあるかも知れない。
3月もSQ以降に相場は変化し、まさかの月足陰線だったことが甦る。
病んだ市場の綻びを繕うには多少の時間が必要ではある。
「巨大な陽線」か「強烈な陰線」が反発の条件となろう。

「当事者国近隣の日本の円が買われる理由はグローバルな資金の流れ」という解釈はまだ横行。
グローバル資金は低金利の円を借りており、リスクに備えて円を返済するための円高。
一見もっともらしく聞こえる。
しかし、もし有事発生の際は円は売られる筈。
だったらその時に安く円を買い戻して返済すればいいだけのこと。
どうも辻褄が合わない。
事をグローバルにして煙に巻いてるわけではなかろうが・・・。
そもそも、経済指標スケジュールと移動平均と雲、あるいは黄金分割程度しか目安のない世界。
毎日同じことを言っていてよく飽きないものでもある。
どんな解釈が横行してもかまわないのだが、株の邪魔はしないで欲しいもの。

日経平均想定レンジ

下限18282円(ボリンジャのマイナス2σ水準)〜上限18983円(4月月足陽線基準)

内閣府のHP。
「科学技術イノベーション官民投資拡大推進費ターゲット領域検討委員会」(4月4日開催)の資料。
その中の「ターゲット領域検討に向けた全体俯瞰図」は結構お宝だ。
http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/target/4kai/siryo4-2.pdf

材料のデパートともいえる。
「AI・IoT・ビッグデータ・ネットワーク」が全体の中核。
そこから「セキュリティ・サイバー」につながり時計の左回りに材料満載。
エネルギーバリューチエーンで「海洋開発・再生可能エネルギー」。
そして「水素・電池」→「自動走行」→「i−construction・遠隔作業」→「G空間」
→「センシング・テロ対策・災害対応ロボット」→「気候変動予測・水資源・リサイクル」
→「ゲノム情報・ロボット・育種=革新的バイオ産業基盤技術」
→「介護支援・ウェアラブルバイオセンサー・健康ビッグデータ」。
これらが順番に市場に登場していると思えば良い筈である。

(兜町カタリスト 櫻井英明)

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