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《Eimei「みちしるべ」》
(6月5日から6月9日の週)

心理的節目の2万を超えてきた日経平均株価。
「割安」なんて言葉も聞こえてきたが、OECDやIMFの経済見通しでは「米国・欧州・日本」の構図。
来年の日本の伸び率見通しは米国の4分の1、欧州の半分でしかない。
NYやFT100、DAXが史上最高値を更新したからといって日本が「遅れている」ということにはならない。
週末段階で、セミナーなどで聞いてみると2万円に乗せて「ワクワクドキドキ」派は全体の3分の1程度。
3分の2は「ハラハラドキドキ」派で、踊っていう様子は全くない。
この投資心理が逆転するのはたぶん日経平均が22900円(バブル高値→その後の安値の半値戻し水準なのだろう。
日経平均が20012円の高値を付けた2015年12月1日時点の円相場は1ドル=122円台。
日経平均の予想PERは15.71倍。
予想EPSは1274円。
先週末の予想PERは14.39倍。
予想EPSは1402円台。
2015年当時の1ドル=122円台と比較すれば現在のドル円相場は10円程度高い。
為替から収益力に視点は変化していることの証左だろう。
相場の大きな変化は6月後半に訪れることが多い。
「豚は太らせてから食べる」という市場マネーの常とう手段が残っているとすれば、20日過ぎくらいまでは結構な過熱局面も想定できよう。


日経平均想定レンジ

19692円(25日移動平均)〜20868円(2015年6月高値)

「平成丁酉(ひのととり)29年相場予見」の検証。

★睦月(1月)小浮動(日経平均前月比73円安)
★如月(2月)持ち合い(同77円高)
★弥生(3月)下押す(同209円安)
★卯月(4月)小反発(同287円高)
そして★皐月(5月)は「乱高下」。
前月比は453円高だった。
5月1日19144円→16日19998円→18日19499円。
854円上昇→499円下落。
多少「乱高下」という印象は残ったからハズレではなかろう。
となると★水無月(6月)は「急落」、★文月(7月)は「軟弱」。
6月25日近辺での相場に変化には備えが必要かも知れない。
出来ればこの相場予見はそろそろハズレて欲しいのだが・・・。

日経平均の算出が5秒間隔になるという。
現行の15秒でも構わないとも言えるが、「投資家の利便性のため」と言うのが大義名分。
裁定などでは「取引の精度が上がる」というのは間違いない。
でも個人投資家はそこまでの精度を求めるのが多数派とは言い難いだろう。
その昔は9時15分、10時、前引け。
1時15分、2時、大引け。
たった6つの日経平均を手計算で出していた。
コンピュータの進化はこれでは物足りなく1分間隔になり挙句の果てには5秒。
それよりも解明して欲しいのは妙に歪な指数からの脱却ということではなかろうか。
こんな声もある。

「日経平均株価」は採用225社の株価をみなし額面が50円になるように調整。
その合計値を現在の序数である26.301で割って算出。
時価総額とは相関のない「みなし額面50円の株価」で指数におけるウェイトが決まる。
ウェイト上位銘柄は1位がみなし額面50円の株価が36000円水準のファースト・リテの7.1%。
2位がみなし額面50円の株価が27000円水準(株価×3の調整)のソフトバンクの5.2%。
3位がみなし額面50円の株価が21000円水準のファナック。

日経平均のPERは14倍台、TOPIXのPERは15倍台と異なる。
「採用225銘柄の時価総額合計」÷「採用225銘柄の当期利益額の合計」で計算されているらしい。
日経平均株価は調整株価の単純平均だがPERは時価総額加重平均という不思議な構図だ。
225採用銘柄の時価総額上位銘柄とそのウェイト。
1位トヨタ5.6%、2位NTT3.2%、3位ドコモ3.1%、4位三菱UFJ2.8%、
5位ソフトバンク2.8%。
「上位には低PER銘柄が並んでいる。
本来のウェイトが高いファーストリやファナックなど高PER銘柄のウェイトは激減」という声。
この指摘は結構重要だ。
今後株式併合などが起こるとみなし額面の変更は多発し複雑怪奇さはますます高まろうか。
NYダウとS&P500の関係同様に主役の見直しは必要な気がする。

(兜町カタリスト 櫻井英明)

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