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《Eimei「みちしるべ」》

(6月26日から6月30日の週)

「なぜ株価は動くのか」を追う姿勢。
あるいは「どう株価は動くのか」を追う姿勢。
市場では前者の立場が多く後者の立場は少ない。
だから見えない影に怯え、過大な期待に右往左往する。
これが相場の一つの本質でもあろう。

アノマリーは月末安月初高。
NY市場の月末はこの1年で3勝9敗。
ところがその翌日となる月初の日経平均は12連勝。
昨年7月106円高(前日のNYダウは235ドル高)
8月66円高(同24ドル安)
9月39円高(同53ドル安)
10月148円高(同164ドル高)
11月17円高(同18ドル安)
12月204円高(同1.98ドル高)
1月479円高(同57ドル安)
2月106円高(同107ドル安)
3月274円高(同25ドル安)
4月73円高(同65ドル安)
5月113円高(同40ドル安)
6月209円高(同20ドル安)。

12月3月6月と決算開示終了翌月に200円以上の上昇となる傾向が指摘されている。
「好業績を受けて株式の割安度合いが高まるからだろう」という声も聞こえる。
「月初に、資産ウェイトを変更するタイミングが集中」という指摘もある。
アノマリーは皆が言い始めると途絶えるのがお約束。
6月末と7月初が楽しみだ。

日経平均想定レンジ

19911円(25日移動平均)〜20868円(2015年6月高値)

2016年度の個人株主比率は17.1%。
前年度よりも0.4%減少し過去最低水準。
金額では99兆4667億円。
前年度比9.6%増加したが日本株の上昇率12%を下回った。
株主数は23万人増加。
一方で外国人投資家の保有比率は0.3%増加し30.1%。
2年ぶりの30%台復活となった。
保有金額は174兆7307億円。
前年度比13%の増加。
こちらは純粋に増加した格好。
3割保有の外国人が売買では7割を占める歪な構図の日本株。
これは残念ながらしばらく変わりそうもない。


先週木曜日経朝刊の「春秋」。
引退を表明した加藤一二三・九段の言葉があった。
「将棋は戦いであると同時に人に感動を与える芸術」。
これは株の世界でも通用するに違いない。
「株は戦いであると同時に人に感動を与える芸術」。
結構シックリする。
その加藤九段。
最終局は負けたものの枯淡の境地の引退劇ではなかった。
「勝つことしか考えないという棋界きっての個性派らしい終局だった」。
「喜寿を過ぎ、ない尽きぬ勝利への思い。誰が真似できよう」と評されていた。
そういえば、先月津山で出会った90代の投資家さん。
「若者が将棋で連勝しているだろ。ワシも今年は連勝記録を目指すんじゃ」。
この言葉が甦ってきた。

先週水曜後場のストボのゲストは日経マネー深田武志編集長。
最新8月号の特集「個人投資家3000人大調査。勝つ投資家大研究」についてのインタビューだった。
毎年恒例の人気企画だという。
編集長から「櫻井さんも登場していますよ」の一言。
「スゴ腕投資家が参考にする人」の12位にランクインしていた。
最初は「なんだかなあ」と微妙な気分だったが、3位がウォーレン・バフェットさん。
「ま、いいか」と心理が変化したのも事実。
いつも車のギアで言えば「ローでふかすばかり」の銘柄選択。
いくら踏んでも燃費は悪いことが多い。
サードやトップで軽やかにスピードアップする人たちが羨ましいのも事実。
でも一応ランクインしたのだから、ローギアでの銘柄探しを続けられるのかもしれない。


(兜町カタリスト 櫻井英明)


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