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《Eimei「みちしるべ」》

(8月21日から8月25日の週)
市場関係者のコメントというのは結構刹那的で面白い。
例えば「北朝鮮とアメリカが軍事衝突した場合の為替動向」に対する回答。
「当初はリパトリ(本国への資金韓流)からの円買いドル売りでの円高。
その後は地政学リスクの高まりでの円安」。
金トラの軍事衝突で本当にリパトリが起こるのだろうか。
目の前に国が軍事衝突したときに、わざわざ基軸通貨のドルを円に換金しようとする動きがあるのあろうか。
すごく疑問なのだが、涼しい顔で「まずはリパトリ」との声。
いずれ円安になるシナリを持っているのに、どうしてわざわざリパトリするのか。
この説明は聞かれない。
よく吟味すると不自然なシナリオばかりが横行しているのに過去を顧みないから不自然を反省しない傾向は否定できない。
いい加減な商売もあるものである。
理路整然としていながらも頭隠して尻隠さずのシナリオが多いという気もする。
わからないことはわからないというのが正直だと思う。
無理やりシナリオを創作するから辻褄が合わなくなる。


【世界主要国上場企業の 業績予想とPER&PER】(8月10日現在)

○日本
売上高3.4%増、EPS11.2%増、PER13.9倍、PBR1.25倍
○米国
売上高5.3%増、EPS11.1%増、PER18.0倍、PBR2.92倍
○英国
売上高5.7%増、EPS9.4%増、 PER14.7倍、PBR1.85倍
○ドイツ
売上高3.7%増、EPS9.1%増、 PER13.1倍、PBR1.60倍
○中国
売上高10.6%増、EPS15.2%増、PER13.6倍、PBR1.70倍
○香港
売上高6.0%増、EPS8.3%増、 PER16.4倍、PBR1.28倍
●世界
売上高6.5%増、EPS11.0%増、PER16.0倍、PBR2.09倍

日経平均想定レンジ

下限19433円(8月18日安値水準)〜上限19985円(8月月足陽線基準)

先週の日経朝刊「大機小機」は「トヨタとマツダの持ち合い」だった。
海外投資家からの問い合わせは「業務提携はわかるが、なぜ500億円の株式持ち合いが必要なのか」。
展開されたのは株式持ち合いの弊害。
「資本の空洞化、株主による経営監視機能の形骸化、企業統治の弱体化など」。
スチュワードシップコードでは機関投資家に対話を通じた企業の中長期的な成長を促すことを求めている。
株式持ち合いはこうした活動を空洞化する」。
本当にそうなのだろうかと言う疑問は呈されたことはない。
外国人の言うこと、学者さんの言うことは正しいという余談と偏見なのだろうか。
株式持ち合いがあると、対話ができないということはないだろう。
逆に言えば株式持ち合いをやめても企業の不祥事は消えなかったというのが歴史でもある。
「株の持ち合いは日本だけの慣行で、他の株主の権利を毀損する行為だ」。
本当に他の株主の権利を毀損しているのかどうか。
そもそも他の株主の多くは株価の上昇こそ第一義だろう。
だとしたら浮動株の減少は株価の上昇に繋がることも多い筈。
「株の持ち合いで希薄化を生じさせるのはおかしい」。
だったら会社側ににそう言えば良いだろう。
株主総会で「持ち合いはおかしい」という声を聴くことは滅多にない。
海外投資家の要望をそのまま聞いて株式持ち合いをやめて起こったことは株価の下落。
それでも「なんでもかんでも持ち合いは反対」というのはある意味ナンセンスだ。
求められるのは「言いなりからの脱却」と「自分で考えること」だろう。
大機小機の筆者の妻からの質問が「トヨタとマツダってなんでお互いに株を持つの?」。
そして「きっと日本を変えるのは外国人と女性に違いない」。
これは賛同できる意見だった。

2000年以降の8月15日を含む週(お盆休み)の騰落。
過去17回のうち上昇が8回、下落が9回。
ただ下落9回の内下落幅が1000円を越えたのが2回。
この記憶が「お盆は安い」につながっているのだろう。
NYでは昨年半ば以降5%以上の調整は起きていないというのがアノマリー。
「04年以降で最も長い本格調整なき上昇相場」とされる。
S&P500が3日続落し下落率が1.5%超となったのは2015年以降18回。
水準回復までの平均日数は37日。
ただし16年半ば以降の4回では平均23日。
所詮その程度なのだろう。

【相場格言】

買いに二分、売りに八分。
銘柄貧乏。
意地商いは破滅の因。
理屈と人気から離れよ。
貧乏神を呼ぶ過剰商い。
株価は企業の未来を写す鏡。
相場の極致は手仕舞いにあり。
損する忍耐より儲ける忍耐。
獣を追う者、目に大山を見ず。
期日に迎え。
最良の預言者は過去。
自身ある自己流は確信なき正統派に勝る。
石が浮かんで木の葉が沈む。
相場巧者は孤独を愛する。
付いた株価は誤解の結晶。
顔色の悪い社長の株は買うな。
アナリストが説明できない相場が面白い。
咲いた株から散って、散った株からまた咲く。
上がる株が優良株。
形あるもの、動きあるものには訳がある、
株は世につれ、世は株につれ。
記録破りは赤信号。
恐怖が来るのは晴天の霹靂の如し。
心動けば相場に曲がる。
相場について他人と討論すべからず。
虫の好かぬ株は買うな。
良い銘柄だけ残せば利益は自然に生まれる。
利があれば何処から来るか金の蛇、われも人もと買いの行列。

(兜町カタリスト 櫻井英明)


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