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《Eimei「みちしるべ」》

(9月4日から9月8日の週)

10年国債利回りはマイナス0.005%。
昨年11月16日以来の水準。
一方、空売り比率は39.9%と40%割れ。
どちらが優先されるのかが課題。
核実験さえなければ空売り比率の低下を囃したいところ。
日経朝刊の見出しは「円高・株安加速を警戒」。
また登場してきたのは「リスク回避」の円高。
そして「安全資産である債券市場への資金流入の可能性」。
本当にそうなのかどうかは疑問。
「一過性の円高株安」という教訓は先週も見たところ。
秋にも郵政株売却というのが週末の話。
北朝鮮が危なっかしい時に悠長に郵政株の売却など考えるものだろうか。
むしろ問題は「労働分配率43.5%に低下」。
1971年1〜3月以来約46年ぶりの水準まで低下した。
企業は儲けて個人の所得は増えないという現実。
だから企業のキャッシュが400兆円にも膨れ上がる事になる。
「企業が設けて個人が潤わないのなら、個人は株式市場からそれを取り戻すべき」。
そんな発想は業界から出てこないものだろうか。

日経平均想定レンジ

下限19433円(8月18日安値水準)〜上限19985円(8月月足陽線基準)

行きたい方に行くのが相場。
化粧しようと推論しようとこのベクトルには逆らえないもの。
でも、頭で考えるから見えなくなることは多いもの。
会社を見に行って工場がワンワン動いているときに株価は下がらないはず。
営業マンが笑顔で接してくれている会社を見抜くことは難しくはないはず。
簡単な作業を疎かにして、書斎で頭で考えてそうなるほど相場は優しくはないはず。
手や足や五感を使って必死に相場に食らいついていく姿勢が求めれれるはず。
難しくも易しく優しいというのは矛盾しているが・・・。
リーマンショックのとき、
本来なら他の投資家に転嫁できるはずのリスクをすべて負い、商品丸抱えで破産したリーマン・ブラザーズ。
一体彼らのどこが優秀だったのだろうというのは常に疑問。
「株式市場は平等。得する人と 損する人は平等」そんな言葉が脳裏に甦る。

9月以降相場を明るくしてくれそうなのは日経朝刊の連載小説。
400回以上続いてきたきた「琥珀の夢」は来週で終了。
このところの省略の多い尻切れトンボのような書き方から想像はしていたがいきなり終わり。
全く濡れ場がなかったことが心残りでもあった。
9月6日からは林真理子氏の「愉楽にて」がスタート。
「主人公は大手製薬会社の副会長、久坂。
美術品の収集に熱中する一方で、多くの女性との恋愛を楽しんでいます。
東京、京都、シンガポールを舞台に、美と愛に溺れる数寄者を描いたエンターテインメント小説です」。
だとすれば、「化粧・アイルケ」路線や「甘苦上海」路線の復活のような気がする。
「毎朝、新聞の上で絢爛たる贅沢な世界をつくりたい」。
この筆者の言葉の意味するところはどこなのだろうか。
久々に日経朝刊が渡辺淳一路線や高樹のぶ子路線に戻って欲しいもの。
渡辺氏の作品は「いま一つさえない中年男が、魅惑的な女性と出会う。
その女性にのめりこみ、二人で深みにはまっていくというパターン」との評。
今回の林真理子氏の表現。
「私の書く主人公は、虚無とも呼べない心の平坦を恋愛で埋めていこうとする男性だ」。
ちなみに渡辺淳一氏が日経朝刊に連載をすると日経平均は5000円上昇したのが歴史だった。

(兜町カタリスト 櫻井英明)


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