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《Eimei「みちしるべ」》

(10月10日から10月13日の週)

週末金曜までは小幅とはいいながら日経平均が5日続伸(累計334円上昇)。
リズムは少し変わったのかも知れない。
日経平均株価は1.6%高で陽線、4続伸(累計7.3%上昇)。
TOPIXは0.7%高、4週続伸(累計5.9%上昇)。
東証マザーズ指数は1.1%安、4週ぶりの反落。
「接近する13週線と26週線に上値を抑えられた」との見方。
日経ジャスダック平均は0.4%高、4週続伸(累計6.9%上昇)。
東証2部指数は1.0%高、2週続伸(累計3.4%上昇)。
今週は4日立ち会い。衆院選よりも北朝鮮リスクへの解釈次第の動きだろう。
「月末の企業決算に意識が向かい、業績期待を支えに下げづらい地合い」という楽観論も聞こえる。
空売り比率は36.6%まで低下。
東証1部の単純平均株価が2754.77円と権利落ちを埋められないのが気にかかる。
しかし外国人投資家は10週間ぶりの買い越し。加えて4月14日安値の空売り期日も上昇期待材料だ。

日曜日経では「主要国10年ぶりそろって成長」の見出し。
OECDの予測からの記事だ。
「欧州経済が持ち直し、ブラジルやロシアなどの新興国も不振から脱した。
リーマン・ショック後の世界的な金融緩和が景気を支え、けん引役の米国と中国は内外需とも底堅い。
生産性の低下で世界の成長率は3%台と力強さを欠くが、設備投資や貿易の伸びに期待がかかる」。
これが相場の底流だ。


日経平均想定レンジ

下限20500円(心理的節目)〜上限21225円(PER15倍水準)

過去のトリ年相場は過去5回で4回がプラス、うち2回は大幅高だったのが歴史。
2005年 16,111.43円:40.24%上昇。
1993年 17,417.24円:2.91%上昇。
1981年 7,681.84円:7.95%上昇。
1969年 2,358.96円:37.56%上昇。
1957年 474.55円 13.58%下落。

日経平均株価は前年末比上下20%の範囲内で翌年は動く傾向がある。
その意味で限界値を知っておくことは重要になる。
前年末19114円×0.8=15291円が下限水準。
19114円×1.2=22936円が上限水準。

興味深いアノマリーは9月高→その後の株価上昇というもの。
2000年以降で日経平均の9月の月中平均が前月を上回り堅調だった年は8回。
その後の10〜12月期の株価も全て上昇し、平均上昇率は10.26%。
9月の月中平均が前月比マイナスとなった年も9回。
平均▲1.71%。
年末に向けての株価パフォーマンスに明確な差がある。

焼き鳥が値上げになり、ビールも値上げ。
各所で値上げの声が出始めたが今朝は日経新聞の値上げ。
11月から朝夕刊が現行の4509円→4900円になるという。
1部売りは160円→180円。
理由は配達費の上昇だという。
紙面の中身はともかくとして、値上げは1994年2月以来23年ぶり。
モノの値段が上がるというのを実践してくれたということになる。
株価だって上がってくる可能性の方が高い。


(兜町カタリスト 櫻井英明)

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