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《Eimei「みちしるべ」》

(10月30日から11月2日の週)

週末の日経平均株価は「あっさりと2万2000円台達成」。
1996年6月26日に22666円高値を記録した後の調整過程の7月5日以来21年ぶりの水準だ。
「史上最高値をつけた1989年の38915円に向けて戻りを強める途中段階の可能性大。
史上最高値翌年の1990年に日経平均は年間で1万5067円安。
その年の安値20221円はすでに上回っている」という強気も聞こえる。
「一向に押さない株価。
これで10月は月初2日以来19営業日のうち安かったのは25日の水曜だけ。
勝率は94.7%。
米国株は19営業日中5日のマイナスがあり勝率73.6%。
圧倒的に日本株の方が強い」と市場関係者。

株価の上昇局面で注意することは「雑な銘柄選択」を避けること。
株価が上がってくると心理に余裕ができるからか、結構「雑な」行動や選択が登場してくるもの。
「まあ、いいか」とか「これだけ儲かったから博打的に」なんていう心理こそ戒めなけらばならない。
バブル崩壊後に手元に残った株の多くはこういう心理の産物だったハズだ。
だから必要なのは「丁寧な銘柄選択」。
緻密な「相場予測」だ。
萎縮する必要はないが「いい加減」とか「適当な」とかいう行動を避けるべき局面でもある。
そもそも・・・。
この上場局面で「何連勝した」とか「2倍、3倍、10倍になった」と言う市場関係者を見かけないこと。
こういう輩が登場すると、あるいはにわか株式市場関係者が登場すると警戒する必要があるかも知れない。
一つのサインとなり得る気がする。

日経平均想定レンジ

下限21500円(心理的節目)〜上限22666円(96年バブル崩壊後戻り高値)

GPIFの7〜9月期の運用実績は4.6兆円超。
5四半期連続のプラスとなった。
10月はすでに3兆円超の運用益。
2017年度は13兆円の運用益になる見通し。
株式割合を14年10月に倍増しておいてよかったという数字だ。
因みに前期は8兆円超の運用益だった。
一方で・・・。
地銀の収益は一段と悪化の報。
背景は利ざやの縮小による本業の伸び悩みと赤字化。
「非金利収益構造へのビジネスモデル転換が必要」などという指摘もある。
どうもこの流れは特金・ファントラなどの伝統的稼ぐの復活に向かうような気がしてならない。

電子端末では「株式市場で言われ始めたのはTOPIX先物買いの日経先物売り」との指摘。
先物ベースのNT倍率は9月8日に12.08まで低下。
23日は12.44まで上昇し24日は一時12.38まで低下する場目があった。
9月19日から10月24日の先物ベースのNT倍率と日経先物の相関関係は0.964。
「利益確定したい投資家は多く、日経平均優位の流れが変わった可能性がある」と言う声も聞こえる。
「10月中旬から目立っているのがETFの口数の増減」という指摘もある。
日経平均型である225投信(1321)やETF225(1320)、上場225(1330)は口数が急減していた。
直近は減少が止まり始めた。
出遅れ的に減少が始まったのがTOPIX投(1306)やETFTPX(1305)、上場TPX(1308)。
9月19日から10月24日の日経先物の上昇率は10.21%。
TOPIX先物は7.89%の上昇。
「上昇率の差が縮まるか」は結構課題だ。

米ユーラシア・グループが予想する2017年の10大リスク
(1)独善的な米国
(2)中国の激しい対応
(3)力を失うメルケル
(4)構造改革の欠如
(5)テクノロジーと中東
(6)中央銀行の政治化
(7)ホワイトハウス対シリコンバレー
(8)トルコ
(9)北朝鮮
(10)アフリカ

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