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《Eimei「みちしるべ」》

(11月20日から11月24日の週)

先々週末のSQ値22531円に対しては1勝6敗。
ここがまずは基準値となる。
NTレシオは12.70と今年最大。
騰落レシオは105.29%。
サイコロは6勝6敗で50%。
空売り比率は42.4%(前日42.7%)と依然40%をキープ。
日経平均採用銘柄のPERは14.60倍で15倍割れ。
EPSは1534.03円と日々増加が継続している。
「今週は23日が祝日で4日立ち会い。
同日は米国も感謝祭で休場。
決算も一巡し、国内は材料難。閑散相場となりやすいタイミング」という指摘もある。


日経平均想定レンジ

22420円(11月月足陽線基準)〜23010円(PER15倍水準)


大きな流れでみればようやく切り上げた「22000〜25000円」のレンジ。
これが「20000円〜22000円」のレンジに切り下げるかどうかの瀬戸際。
買い方の踏ん張りどころでもある。

11月月足陽線基準は22420円。
11月SQ値は22531円。
9月SQ値は19278円。
昨年比プラス基準は19114円。
基本的には2万円台での推移。
2・5・8のレンジで行くならば「22000〜25000円レンジ死守」。

10月のMRF残高は13兆1774億円。
過去最高を更新した。
日経朝刊の見出しは「個人の待機資金、株高で最高」。
10月の株式投信の解約額は4兆4845億円と過去2番目の大きさ。
一部はマイナス金利での運用なので運用会社は損をするという悪弊もある。
しかし13兆円がほぼキャッシュ。
世界の機関投資家はフル運用でキャッシュ比率が最低水準なのに好対照だ。
興味深い歴史は米大恐慌の際の教訓。
「投機から投資へと参加者の意識に変化が起きた。
経済成長が株高をもたらし、株高が家計を潤し、個人消費の拡大が経済を押し上げた。
1945年から2017年までのNYダウの時価総額は102倍になった。
同期間の米国の家計の株式保有額も3400億ドル→35兆ドルと102倍になった」。
東証時価総額の世界株式に占める比率は9月末で7.0%。
過去10年平均の7.2%を下回った。
「だからこその日本株」という声もある。

先週水曜の日経朝刊スクランブル。
見出しは「機械よりも人が価値生む、強まる高PBR銘柄買い」。
米国のFAANG銘柄は上昇し、NY市場のPBRは約3倍。
これに対して日本は1.3倍。
「設備を持たない企業、ものをつくらない企業の株価が上昇している」。
この半年あまりそう言い続けてきた。
ただ、どうもシックリしなかった。
最近は大幅下落の時でも下落幅が小さいのが高PBR銘柄だという。
経産省がまとめた「伊藤レポート2.0」は「無形資産が収益を生み出すことへの期待」と指摘。
「生産性を高める原動力は機械よりも人になった」というのはモヤモヤ氷解。
ブランド力と人材力。
学問チックなことは滅多に市場では役立たないことが多いがこれは違った。

(兜町カタリスト 櫻井英明)

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