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《Eimei「みちしるべ」》
(5月14日から5月18日の週)

2月5〜6日の「窓」上限(22659円)を埋めた。
次は2月2〜5日に形成した2万2967円〜2万3122円の「窓」。
「海外投資家による先物の買い戻し需要はまだ高い。
海外投資家は1〜3月に日経平均先物を約3兆円売り越した。
4月以降は買い越しに転じて5月第1週(1〜2日)までの累計金額は8000億円。
売り越しに対する買い越しの比率はわずか26%」。
そんな声も聞こえる。
「1〜3月に2兆2000億円売り越したTOPIX先物を合わせると、今後も7割程度の買い戻しが入ると想定。
2兆円ほどの買い戻し余力がある」という見方もある。
業績だけで株価が決まる訳ではない。
需給と人気が占める要素も大きい。

日経平均想定レンジ
下限22621円(5月SQ値〜上限23274円(2月2日マド明け水準)
スケジュールを見てみると・・・

14日(月):国内企業物価指数、イスラエルの米大使館がエルサレムへ移転予定
15日(火):第3次産業活動指数、米小売売上高、NY連銀製造業景況感、独ZEW景況感、中国各種経済指標
16日(水):1〜3月GDP、米住宅着工件数、鉱工業生産
17日(木):機械受注、太平洋・島サミット、米フィラデルフィア連銀製造業景況感、CB景気先行指数
18日(金):消費者物価
週末:英国ヘンリー王子挙式

訳あって古銭・切手等関連の「キュリオ」という雑誌を眺めていたら、こんな一文があった。
「割れ継ぎされた補修品で1万円の焼き物と割れやヒビのない完器の1万円の焼き物。
どちらを選ぶのが正解かというと、補修品の方だという。
割れ継ぎがあって1万円なら、完器ならばそれなりの価値がある筈というのが理由。
完器であっても1万円でしかないのなら取るに足らないシロモノだ。
安物の焼き物を何十個求めても鑑識眼が向上すると筈はなく所詮三流の収集家で終ってしまう。

古銭も一緒。
欠点のある古銭を毛嫌いする人で一人前の収集家になった人はいないという。
昔の古銭家は美醜にはこだわらなかった。
穴あき銭の場合は割れ継ぎがあってもヒビがあっても入手に努め、大切に扱ったもの。

穴あき銭はワビサビの世界。
とっつきにくいけど奥が深く、一度魅力に取り憑かれるとトコトンのめり込んでしまう」。
これはひょっとすると株式も一緒かも知れない。
誰もが優秀と認める株は確かに一流かも知れない。
でも減益とか欠損という株が一流でないとは言えないこともある。
もし、大幅増益の株と大幅減益の株価が一緒だったらどちらを選ぶかというのは結構悩ましい問題だ。
「儲けていてもそこまで」なのか「儲かっていなくてもそこにいる」。
この差は大きいのかも知れない。
キレイなものだけを求める姿勢でなく、見にくいものにも未来はある。
その時間軸が株と陶器や古銭の違いかも知れない。
「同じような材料が出ても、ファンタセメンタルズに大きな変化がなくても、上げるときも下げるときもある。
それが相場」。
この言葉の持つ意味も大きい。

(兜町カタリスト 櫻井英明)
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